爆竜戦隊アバレンジャー 〜後半評1
(文・フラユシュ)
「戦隊」には時代性を写すシチュエーションがある。
まほろ=女敵幹部ジャンヌの設定はスタッフが意識的に行ったかどうか不明だが、近年話題沸騰の某国との拉致問題が多分に影響している部分があるのではないか?
当時のスタッフが『超新星フラッシュマン』(86年)に中国残留孤児問題を絡めたように。
ただそれらが作中でスタッフが思った程うまく機能したかは全くの別問題だが。
ちなみに幼女幹部リジェが10代の少女幹部リジュエルへ急成長するのは、脚本家・荒川稔久が前年担当した『りぜるまいん』(02年)という美少女アニメの設定のリメイクだろう。
ひょっとしたらネーミングもか?(『りぜるまいん』のヒロインの名は“りぜる”・笑)
爆竜戦隊アバレンジャー 〜後半評2
(文・久保達也)
3クール目中盤あたりからやたらと気合いが入りまくってきた感のある本作。
アバレッドの体にアバレブルーとアバレイエローのダイノガッツが入ることによって誕生するアバレマックス!
それは『レインボーマン』(72年)の合体の術や、『ウルトラマンタロウ』(73年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20071202/p1)第25話『燃えろ! ウルトラ6兄弟』で描かれたウルトラ六重合体を彷彿とさせる。
新爆竜スティラコサウルスの鳴き声も、『ウルトラマン』(66年)の透明怪獣ネロンガや青色発泡怪獣アボラスを代表とする最もポピュラーな怪獣の声を使用しているというただそれだけのことが、古い世代としては血沸き肉踊らずにはいられないのである(笑)。
そして新ロボが2種類登場することによって、かなり賑やかになってきた。
だが、例年と比べるとこの展開は妙に遅い。
夏期放映の2クール目後半あたりではやたらとギャグ編が連続していた。
個人的にはそれも決して嫌いではないのだけれども、あまり続けざまにそれをやられてもなあ……と真面目な人でなくとも私的にも思えるわけだ。
そんな中においても、最近の怒涛の展開をもっと早く少しずつ小出ししていった方が良かったのでは?
最近明らかになってきたアバレブラック・アスカと女敵幹部マホロの過去について。
アスカが漆黒の「伝説の鎧」を身に付けたことによってかつて仲間を手にかけてしまっただとか(最近の彼のキレっぷりも鬼気迫るものがあるし)、マホロが敵首領デズモゾーリャに×××されたとかは子供番組としてはちょっとなあ……
とも思えるし、普段のノリとのギャップが激し過ぎて個人的には正直あまり感心しない。
あと恋愛要素も……(以下自粛)。
そういう大人が楽しむドラマよりも実にバラエティに富んだ敵怪人トリノイドと巨大怪人ギガノイドが毎週登場することが私的にはよほど嬉しいのだ。
トリノイドの悪ノリぶりを嫌う人々も多いみたいだが、そんな人々は『秘密戦隊ゴレンジャー』(75年)のユニークな敵怪人たち、機関車仮面や野球仮面をなかったことにしているとしか思えない。
むかしは良かったと美化されがちだが、少なくとも悪さをするしか能のない、キャラクター性もほとんど存在しなかった、『ゴレンジャー』以前の70年代前半の東映作品に登場した怪人の大半に比べればよほど個性豊かであり、ウルトラ怪獣同様の親しみも感じられるというものだ。
一方のギガノイドはクラシックの交響曲(シンフォニー)をモチーフにしており、その斬新な発想にはただ脱帽。
これは音楽を担当している羽田健太郎の意向というわけではないだろうが(笑)、巨大生命体らしいスケールの大きさの表現という意味では確かに絶好のものであろう。
人それぞれ楽しみ方はあるだろうが、私的にはそういう原初的喜びさえ味わうことができれば、今は十分だと思っている。
爆竜戦隊アバレンジャー 〜後半評3
(文・T.SATO)
(03年10月執筆)
まぁ子供番組だから「こんなんでイイや」的にも思ってるのだが、一般的なシリアスドラマ志向のマニアのみなさんとはちがった尺度での、自分流の『戦隊』チャイルディッシュ明朗活劇をモノサシにして観ても、イマイチなところも多々あるなぁ。
面白くなってきたかな!? と思うと、テンションの低い回で相殺されてしまう印象。
面白い要素は、白の戦士・敵(第三勢力?)のアバレキラーの不敵さとカッコよさ、強さがらみでの活劇的要素。
そして、彼が電気か何かで身体を強化(麻痺?)させたり、アバレッドに対して「強さ」を望む点では自分と同じだ! とナゾ掛けしてみたり、敵幹部の幼女リジェとデートしたり、あげくは敵組織を乗っ取ったり!(!)
と、そーいう地に足が着いた身近な日常や生活には根差してない(笑)、非・日常下での高揚感あふれる劇的な展開は大スキだ。
アバレキラーの部下、家事炊事を担当するお手伝いさんになりさがるイレギュラー敵怪人・ヤツデンワニ(ヤツデ・電話・ワニの3種混合怪人・笑)もキョーレツ。
『地球戦隊ファイブマン』(90年)後期の2種の動物の合体怪人ワニカエルギンのコミカルでイカレた左右非対象を想起させるヤケクソなデザインや、よだれダラダラ、頭頂部から受話器を取って自分でアチコチに電話をかける、そのラブリーなおバカキャラも抱腹絶倒!
(アバレキラー編は、歴代の特撮ジャンル作品におけるライバルキャラ・ダークヒーローが大スキな、筆者の中では90年代子供向け合体ロボアニメ『勇者警察ジェイデッカー』(94年)においても、はぐれ刑事の忍者ロボ・シャドウ丸を特に好んで生き生きと渋くカッコよく描いていたことが印象に深い、脚本家・會川昇(あいかわ・しょう)が過半を担当!)
なのにその盛り上がりが、肝心のメイン編やイベント編、大攻防戦では持続しない。
『アバレ』というタイトルの凶暴さ(笑)を中和するために、製作サイドも議論・葛藤の末にメインキャラを丁寧語や敬語を使う連中にしたのだろうが(?)、それがある点ではウマくいって本作の独自性をたしかに醸しつつも、逆の点ではやっぱり無意識に作劇に作用して活劇編がブレイクしないのではないか? と愚考する。
アバレッドのパワーアップ形態・アバレマックスとか、新爆竜&新合体ロボ登場編も、あまり盛り上がってない気がするなー。
ウ〜ン、実力派の荒川センセもメインでゼロから立上げると、人間ドラマ志向が災いして、活劇面――攻防戦なりアバレッドVSアバレキラーやアバレブラックVSジャンヌらの宿命対決ドラマ性――での弱さが露骨に出てしまったようにも見える。
ただ、幼児はドラマ面を観てないから(笑)、ヒーローやアイテムが新登場するだけで、ワクワクしてるやもしれず、それならば子供番組として致命的な欠陥を抱えたとは云えないのかもしれない。
そんなワケで、子供番組の作品批評はムズカしい。
というほどでもないけれど、最近は視点を並行して2つくらい提示するというスタイルになってしまうのであった……(3つかな? 子供観点と、シリアス志向のマニア観点と、活劇バカ志向の観点)。
ごくごく個人的にはドーでもイイ事項になってますが(笑)、アバレブラックとその昔の恋人の敵幹部ジャンヌの関係も、宿命の対決を経て決着!(?)
もし今後、ジャンヌが正義の味方になって、消息不明となったアバレブラックがあの黒い悪のヨロイを身にまとい敵にまわるような逆転構図になったら面白いかも……などと妄想。
(後日補足:幼児ならともかく、マニアなら映像を観ていれば、誰もが予想するようなこと――アスカとジャンヌの善悪反転――をエラそうに書いていて、ハズいかぎり(汗)。
P.S.来年の『戦隊』は警察・刑事ものモチーフで、『デカレンジャー(仮題)』というウワサが入ってきた。
90年代初頭の東映メタルヒーローのレスキューポリスシリーズか、『勇者警察ジェイデッカー』(94年)が想起され、いずれにしてもヒューマンな浪花節ドラマが見られそうで個人的には早くもワクワク。
爆竜戦隊アバレンジャー 〜後半評4
(文・鷹矢凪弥寿士)
所感『爆竜戦隊アバレンジャー』 まだまだアバレろ!爆竜戦隊
さて『爆竜戦隊アバレンジャー』(以下『アバレン』)も03年11月末現在3クールを終え、佳境に入ってまいりました。
それに伴い、物語展開も漸(ようや)く「アバレ」っぷりが増してきています。
まず、筆者も前号の夏コミ号『仮面特攻隊』2004年準備号の『アバレンジャー』前半合評にて書かせて頂いた拙文(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20031111/p1)で、本作の期待要素として挙げた“アバレキラー”=仲代壬琴〔なかだい・みこと 〜演:田中幸太朗〕ですが……
なんと、第30話「最凶! アバレヴォリアン結成」にて、敵・エヴォリアンに参加してしまいました!
一見、第28〜29話における黎明の使徒・幼女リジェ〔演:鈴木かすみ〕のアプローチに押し切られたようですが、実情は決してそうではなく、善悪・モラルを超越して好悪や「ときめき」だけを重視する彼自身の気持ちに正直に従った結果でしょう。
敵陣営に入ってまで主人公チームと敵対した追加メンバーの前例としては、
・『恐竜戦隊ジュウレンジャー』[92]のドラゴンレンジャー
・『百獣戦隊ガオレンジャー』[01・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20011113/p1]の狼鬼〈ロウキ〉=ガオシルバー
・『忍風戦隊ハリケンジャー』(以下『ハリケン』)[02・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20021113/p1]のゴウライジャー(カブトライジャー&クワガライジャー)
などがあります〈注1〉。
しかし、彼らの場合あくまでも一時的なもの、或(ある)いは立場&思想上の敵対関係に過ぎず、最終的にはライバルもしくは協力者に落ち着きました。
けれど、アバレキラーは遂に敵のボス格までに伸し上がってしまったのです!
ここまでやってくれたライバルキャラは“スーパー戦隊”史上前代未聞です。
いや、もはやライバルの域を越え、アバレキラーは正にもう善に寝返りそうもない“ピカレスク戦隊ヒーロー”としての地位を獲得したのです。
その決めセリフ同様、仲代センセイは事あるごとに視聴者たる我々をも「ときめかせて」くれます(笑)。
しかも、彼の野望はこれだけにとどまらないようです。もぉこーなったら、行き着くとこまで行ってほしいですね。仮にその行く末が“破滅”であっても……。
アバレンジャーも負けてはいません。
第31話「そのアバレ、究極につき」&第32話「アバレ爆竜フルスロットル」におけるアバレッドの強化形態・アバレマックス&新爆竜スティラコサウルスの登場で、アバレキラー加入後の“エヴォリアン”改め“アバレヴォリアン”と互角に渡り合えるまでになりました。
しかし、それも束の間、アバレブラック=アスカ〔演:阿部薫〕と破壊の使徒・ジャンヌ〔演:桜井映里〕の関係に劇的な変化が訪れ――それにまつわるアスカ&ジャンヌの過去やリジェ出生の秘密も、なかなかショッキングでしたが――、アスカは消息不明!
それに伴いOP(オープニング)でも“アバレブラック=アスカ”という字幕&キャラ・役者紹介の映像が消え(!)、喪失感も倍増しです
但(ただ)し、ED(エンディング)ではアスカは健在なので、まだ希望はありますが。
代わりにジャンヌは、アスカの嘗(かつ)ての恋人・マホロに戻り、記憶喪失ながらアバレンジャーのアジトでもある喫茶店“恐竜や”で働くようになりました。
アスカが消失して意気消沈していた“恐竜や”も、活気を取り戻してきました。
しかし“伝説の鎧”がもたらす呪わしき運命は、まだ終わっていなかったのです……。
こういったハードな展開の一方、テレビアニメ『釣りバカ日誌』[02]のキャラと特撮ヒーローの競演という快挙を成し遂げた〈注2〉第26話「釣りバカアバレ日誌、どもども」や、爆竜トリケラトプスが神様の気まぐれ(?)で人間になってしまい初恋まで経験する第36話「初恋アバレミラクル」などの箸休め的エピソードを織り込む番組スタッフの柔軟性は賛否あるかもしれませんが、個人的には面白いと思います。
更にエヴォリアンでは、第37話「快感! アバレクイーン」にて、リジェが眠りから目覚め、リジュエル〔演:小川摩起〕として急成長、アバレンジャーをも圧倒するパワーを得て、エヴォリアンの実質的支配者として君臨しました。
先達として、
・『鳥人戦隊ジェットマン』[91]のトラン〔演:久我未来〕 → 帝王トランザ〔演:広瀬匠〈現/裕〉〕
スーツキャラですが、
・『超力戦隊オーレンジャー』[95]の皇子(おうじ)ブルドント → 皇帝カイザーブルドント〔声:関智一〕
・『救急戦隊ゴーゴーファイブ』[99]の童鬼ドロップ〔声:闇村悠之介〈注3〉〕 → 龍冥王サラマンデス〔声:緑川光〈注4〉〕
などがおりましたが、女性キャラではリジュエルが“スーパー戦隊”史上初でしょう。
ただその性格&役割は、残念ながらトランザと大差ないように見えます。
しかしアバレキラー=壬琴と寄り添いながらとはいえ、前線にも積極的に出て戦っている分、先輩(?)たちに決して負けてはいませんが。
一方、時折出没していたリジェと瓜二つの白い少女〈注5〉〔演:鈴木かすみ〕が、リジェ=リジュエル凶悪化に反作用のように比例してか、今度はアバレッド・伯亜凌駕(はくあ・りょうが)の姪のレギュラー幼女・伯亜舞〔演:坂野真弥〈ばんの・まや〉〕ちゃんの前に現われるようになりました。
しかも、凌駕たちにも見え始めたようです。
やはり彼女はリジェの“良心”の化身であり、彼女の心の叫びなのしょうか。
ベタといえばベタでオチも含めてミエミエともいえますが、今後の物語でどのように説得力を持って肉付けしていき、出来うれば感動的に着地させられるか……? スタッフの料理の仕方に興味津々です。
そして、第38話「花咲けるアバレピンク」では、遂に恐竜やの手伝いの女子高生“エミポン”こと今中笑里〔いまなか・えみり 演:西島未智〕が、お手製ながら念願の“アバレピンク”になりました。
転勤に乗じて彼女を無理矢理、東南アジアのタイ国に連れて行こうとする両親への反発もあったらしいですが(笑)。
しかしインスタント戦士の悲しさ、トリノイド・ルージュラフレシア〔声:山口由里子〕には力及ばず、巨大花ラフレシアにされてしまいます。
当初はエミポンの決意を笑い飛ばした彼女の父母も漸(ようや)く事の重大さに気づき、特に父=輝彦〔演:酒井敏也〕は、第39話「がんばれ! アバレファーザー」ではアバレンジャーの非力さを罵倒すらします。
しかし舞ちゃんや恐竜やのマスター・スケさん、爆竜たちの説得と、舞ちゃんの“父親”として奮戦するアバレッド=伯亜凌駕〔演:西興一朗〕の姿を見るにつけ、考えを改めます。
そして娘が元に戻ると、彼女が“恐竜や”に留まることを認めてくれたのでした
(余談ながら本話のサブタイトルにある“アバレファーザー”とは輝彦パパのことだと筆者は解釈し、「彼もアバレンジャーと一緒に戦うのでは?」と考えていたのですが、実は凌駕のことだったのですネ)。
この展開は、古い特撮マニアには『ウルトラセブン』[67]第24話「北へ還れ!」を彷彿とさせますが、先述のひと捻りした筋運びにより一層感動的に仕上がっています〈注6〉。
しかし、物語終盤にかけてまだまだひと波乱もふた波乱もありそうな予感がします。
アバレンジャーの“アバレ”は暴力ではなく、有形無形の暴力を始めとした“理不尽な力”を打ち破るための“アバレ”を意味するとのことですが、そのポリシーは守られているようです。
興味深い要素は確かに物語の随所にちりばめられていますが、何度も言うように作品としての面白さはまだ今ひとつ不足だと個人的には感じます。
ありきたりな言い回しですが、残すところあと10話前後、『アバレン』の最後の“アバレっぷり”に期待したく存じます。
〈注1〉『未来戦隊タイムレンジャー』[00・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20001102/p1]の6人目タイムファイヤーも立場的にはこれに近いが、敵陣営に加わってはいないので、ここでは除外した。
〈注2〉逆に、アニメ『釣りバカ日誌』第30話「釣りバカ仮面VSアバレンジャーの巻」では、変身後のみながらアバレンジャー4人がアニメキャラとして登場している〈キラーは惜しくも未登場〉。CVもオリジナル通りという配慮が素晴らしい。
〈注3〉同作でゴーグリーン・巽鐘〈たつみ・ショウ〉の先輩=速瀬京子を演じた俳優=宮村優子氏の別名。
アニメ作品では『新世紀エヴァンゲリオン』[TV/95、映画/97]のヒロイン=惣流・アスカ・ラングレー役で超有名。
『名探偵コナン』[96]の遠山和葉などのCVを担当。他にもJAE関連の舞台などで活躍中(03年現在)。
〈注4〉本作では勿論(もちろん)爆竜トップゲイラーのCVを担当。
アニメ作品では『新機動戦記ガンダムW〈ウイング〉』[95・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/19990805/p1]の主人公ヒイロ・ユイ、『スレイヤーズ』TV版[95]のゼルガディス・グレイワーズなど。なぜか不遇な生い立ち&背景のキャラを演じることが多い。
〈注5〉OPテロップでは“謎の少女”と表記。TV情報誌などでは“香澄”“カスミ”とも表記される。
〈注6〉ウルトラ警備隊のフルハシ・シゲル隊員〔演:石井伊吉/現=毒蝮三太夫〕を、北海道から母親が連れ戻しに来るが、警備隊の任務がどれほど重要かを悟り諦(あきら)める……というストーリー。
“戦隊”では『超獣戦隊ライブマン』[88]第27話「娘よ! ギガ計画を射て」がある。
ブルードルフィン=岬めぐみ〔演:森恵〕の身を案じる父・与一郎を、『科学戦隊ダイナマン』[83]でレギュラー・夢野久太郎総司令を演じられた島田順司(しまだ・じゅんし)氏が熱演。
テレビ時代劇マニアならば、氏は『新選組血風録』[65]『燃えよ剣』[70]で新撰組の有名な美少年剣士・沖田総司(おきた・そうじ)が若い頃の当たり役だったことを御存知だろう。
現在の島田氏は『はぐれ刑事純情派』[87〜09]の山手中央署刑事課課長=川辺精一の方がお馴染みだろうか。
“戦隊”以外では東映メタルヒーロー『重甲ビーファイター』[95]第26話「蟹(かに)と水着と親父」がある。
アニメでは合体ロボアニメ『伝説の勇者ダ・ガーン』[92]第9話「レッドロンからの贈りもの」が懐かしい。ちなみにこの時、故郷の山村で脚をくじいた牛を背負った強烈な母親(笑)がゲスト出演したレギュラー・根本巡査、及び正義の大型輸送車型メカ・ビッグランダーのCVを担当された島田敏(しまだ・びん)氏は、『ハリケン』の敵組織ジャカンジャ幹部“暗黒六の槍”・サタラクラのCVが記憶に新しい。
爆竜戦隊アバレンジャー 〜後半評5
(文・伏屋千晶)
ハズした数だけ愚かさを知れ! ――アバレンジャーVSグランセイザー――
従来から娯楽志向が強かった[佛田洋]特撮監督が、東宝特撮映画に対するチャレンジ精神をフルに発動して、テレビ番組としては破格の「フルCGによる大怪獣映画」となった『爆竜戦隊アバレンジャー』(2003)第1話は、確かに“理屈抜きの快作”だった――と思います。
けれども、特撮パートが過剰に突出している所為(ゆえん)で、本来はドラマの中心となるべき筈だった〈人間〉側の主人公達が、単なる〔爆竜(巨大ロボ)の搭乗員〕としてしか機能していない作劇には、大いに危惧の念を抱きました。
「等身大ヒーロー×怪人 の闘争の“延長”として、巨大ロボ戦がある」
というフォーマットが本末転倒して、
「等身大ヒーローのアクションは、巨大ロボ戦の“前座”に過ぎない」
という現象は、もう何年も前から定着しているので、今さら驚くこともないのです。
が、『アバレンジャー』は、登場人物のキャラが立っていない為に〔爆竜〕ばかりが目立ってしまい、完全に「バンダイのCF(コマーシャル・フィルム)」と化しています。
前作『忍風戦隊ハリケンジャー』(2002)では「王道のヒーロー活劇」の“ツボ”をわきまえている数少ない監督の一人である[渡辺勝也]氏が中心となって、そういった巨大ロボ中心の風潮に反発して“人間ドラマ中心”のポリシーを見事に貫徹してみせた直後だけに、本年の『アバレンジャー』は尚更に“辛い(つらい)”。
これでは、等身大のアクションを担当している[竹田道弘]アクション監督のモチベーションが著(いちじる)しく低下しちゃうのも当然です。
せっかく、昨年は『ハリケンジャー』で竹田氏の手腕を少し見直しかけていたのに……。
それなのに、なんなの、“アバレモード”って!
『星獣戦隊ギンガマン』(1998)の戦闘パターンの焼き直しで、敵をズルズルと引きずり回すだけじゃないの! 全身のトゲトゲは一体何の為にあるって言うの?
更に最悪なのはアバレマックス!
全然強そうには見えないわよ! 東映メタルヒーロー『重甲ビーファイター』(1995)の主人公ブルービートの強化形態・スーパーブルービートの登場シーンでも竹田監督は同じ演出をしてたけど、スローモーション映像で“悠然”としたニュアンスを出そうなんて古いのよ!
それに、アバレブルーがアバレイザー(銃)を射つ時、銃のフレームを水平にして構えるけど、あれも古くてダサイわ。
今どき、あんな銃の握り方をしてカッコイイイと思っているのは、初心者のモデルガン・コレクターか、時代錯誤のサバゲー(サバイバルゲーム)マニアくらいのモンよ。
“ジョン・ウー(監督)かぶれ”も、いい加減にして欲しいわ。
しかし、“より根本的な”本作のトーン・ダウンの元凶が、脚本家[荒川稔久]氏の“軟弱な作劇”にあるのは誰の眼にも明らかな事実。
元来が「カップめん」「元祖次元獣」(『鳥人戦隊ジェットマン』#10,#28/1991)といった[浦沢義雄]氏の作風をモロにパクった日常的なギャグ編によって戦隊デビューを果たした御仁。
「メイ姫七変化!!」(『恐竜戦隊ジュウレンジャー』#38/1992)、
「アイドル初体験」(『五星戦隊ダイレンジャー』#33/1993)、
「すごすぎ! いけてるスーパーみく」(『電磁戦隊メガレンジャー』#17/1997)、
「がんばれ! ロビーナちゃん」(『燃えろ!!ロボコン』#12/1999)、
「巻之三十 アイドルと友情」(『忍風戦隊ハリケンジャー』#30)
……などのヒロイン編を得意とする同氏は、どちらかと言えば、「変化球主体の軟投型」のタイプに属し、「剛速球の本格派」=メイン・ライターとしての風格に欠けます。
初めてメイン脚本を務めた『仮面ライダークウガ』(2000・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20001111/p1)に於いても、荒川氏は[高寺成紀]プロデューサーの“ゴースト・ライター”的な立場に甘んじて、実質的には「キャラクターの肉付け」と「瑣末なセリフの加筆・書き直し」をしていただけだった、と申します。
その後、『クウガ』映画化の泥舟に乗っかっちゃった所為(せい)で、1年半のブランク(無仕事)を強(し)いられたそうです。
やっと復帰を果たした世評高い『ハリケンジャー』「巻之二十一 仮面とナゾナゾ」「巻之二十二 翼とニンジャ」でも、〔敵幹部マンマルバの逆襲〕〔新幹部サタラクラ登場〕〔6人目の戦士シュリケンジャー登場〕という重要なプロットを1本のストーリーに融合させることができず、単純に“3つの挿話を段落的に羅列しただけ”に止まり、「構成力」の未熟さを露呈していたと私見します。
『アバレンジャー』にしても、登場人物のキャラクターをライト&マイルドに統一した結果、グイグイと物語を牽引してくれるような“中核的キャラ”が不在ゆえに、ドラマの求心力を著しく欠いています。
高寺氏&浦沢氏に心服している荒川氏が、『激走戦隊カーレンジャー』(1996・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20110521/p1)的な〈ナンセンス・ギャグ路線〉をシリーズの基調として踏襲したのも無理のないこととは言え、同氏の「オリジナリティー不足」と「安易な製作態度」が裏目に出てしまい、私にとってはスーパー戦隊全シリーズの中でも“ド最低”の作品になってしまいました。
終盤を迎えて、「軟弱ヒーロー」のイメージがマイナス要因であることにやっと気が付いた様子ですが、アスカとマホロのハードなドラマで“巻き返し”を図ろうとしているのは見え見え。
結句、主人公3人は単なる“傍観者”となり、元々が伯亜凌駕(アバレッド)の陰画(=正反対のキャラ)として設定されたアバレキラー=仲代壬琴も旨(うま)くハマらない……
全体、遅きに逸しました。
もう敵幹部ミケラとヴォッファなんて完全に“死にキャラ”です。
事実上、何の役にも立っていない今中笑里などは、70年代なら1クールで姿を消していてもおかしくない典型的な“無駄キャラ”です。
幼女リジェから少女リジュエルへの急成長にしても、トラン→トランザ(『鳥人戦隊ジェットマン』)、ドロップ→サラマンデス(『救急戦隊ゴーゴーファイブ』1999)の前例からして、シリーズ初期の段階から長年「戦隊」を観ているマニアにはバレバレだったでしょう。
なにより、わざわざレギュラーキャスティングした喫茶店・恐竜やのオーナー役、ベテラン奥村公延氏を、まるで有効に使いこなせていない。
今さらこんなことを言っても詮がないのですが、第3クールまでにキャラクター・シフトの立て直しを済ませておくべきでしたね。
その反面、アニメ畑出身の荒川氏には、
〔ゴーマ3ちゃんズ――敵の落ちこぼれ3怪人、神風大将・電話先生・墓石社長――〕(『五星戦隊ダイレンジャー』#15「3バカサッカー」,#24「3バカ超野球!」,#40「さらば!3バカ」)
〔暴走戦隊ゾクレンジャー〕(『激走戦隊カーレンジャー』#25「ナゾナゾ割り込み娘!」)
といったギャグ怪人の“おマヌケな”描写に独特の持ち味があります。
[動物+植物+無機物]の三種合成怪人=〔トリノイド〕のユニークなネーミングとバカバカしい設定は、方向性を見失った『アバレンジャー』の中で唯一の「救い」となっています。
率直に申し上げて、『アバレンジャー』を見ていると、作り手側のひとりよがりな“悪フザケ”を見せつけられているような気分になって、ヒジョーに胸クソが悪くなってきます。
『劇場版 爆竜戦隊アバレンジャーDELUXE(デラックス) アバレサマーはキンキン中!』(2003・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20031112/p1)を見て笑っている客は一人もいなかった(子供を含めて)――
と言うのは、大袈裟でも何でもない正真正銘の事実です。
少なくとも、私が見に行った池袋シネマサンシャインでは、確かにそういう“お寒い”状況でした。
「メインは『劇場版 仮面ライダー555(ファイズ) パラダイス・ロスト』(2003・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20031105/p1)で、こちらは“添え物”です」
と言わんばかりのフザけたエピローグには、客をナメ切った態度すら看取され、不愉快極まりない。
昨年、『忍風戦隊ハリケンジャー シュシュっとTHE MOVIE』(2002・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20021112/p1)でミーハー層の客に媚びることなく“おちゃらけ”は一切ヌキで、真摯に「冒険活劇映画」の創造に取り組んだ[渡辺勝也]監督のツメの垢でも煎じて飲みなさい!
私が最も気になるのは、作り手が“アレ”を本気で「スラップスティック」だとか「パロディー」だと信じて作っているのか? というコトです。
もし本気でそう信じているのだとしたら、救いようがない。
ビートたけしや、吉本新喜劇ならばまだしも、志村けん辺りを「お笑い」の教科書として育った世代って、マジでセンスが鈍いヨ。
あんな、倒錯者や変質者の痴呆的な生態を下世話に模写しただけの“アチャラカ芝居”を、本物の「コメディー」だと思っているのなら、それは悲しいことです。
今すぐにでも、マルクス兄弟やキートン、ロイド等の洗練されたサイレント喜劇映画を御覧になって“勉強し直す”ことをお薦めします(余計なお世話ですが・汗)。
そんな有様ですから、次々に登場する爆竜たちも無意味な“空騒ぎ”を演じるばかり。
肝心の主人公達の描写にはまるで精彩がなく(アバレキラー=仲代壬琴の異常性格は、井上敏樹キャラのパクリに過ぎない)、その全般的に奮わない内容を反映して、視聴率は2桁(10%)に遠く及ばず、平均で6〜7%台で低迷している模様。
10月に放映が始まった東宝特撮陣による新番組『超星神(ちょうせいしん)グランセイザー』(2003・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20041104/p1)は、技術的にも、内容的にも完成度は低いものの、キャラクター同士のバトルを主体とした「強くてカッコイイ、単純明快なヒーロー活劇」を展開。
『アバレンジャー』の“笑えないギャグ”“曖昧なヒーロー像”と、『仮面ライダー555』(2003・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20031108/p1)の“陰鬱な暗さ”“錯綜したストーリー”にウンザリし始めていた一部のマニア層のみならず、児童層のハートもキャッチした様子で、第1話以来、5%前後の好視聴率(テレビ東京としては“高”視聴率)をキープ。
ほとんど互角にまで肉迫された視聴率のみならず、戦隊のフォーマットを物量の面で凌駕する「12人ヒーロー+4大ロボ体制」の下、短期間でたたみかけるように関連グッズの新製品連続発売を仕掛けた[コナミ]の商品戦略も出足快調で、クリスマス商戦を間近に控えて[バンダイ]は戦々恐々の趣(おもむき)。
お陰で、『アバレンジャー』は“非常にヤバ〜い”状況に追いつめられています。(マジで、洒落(しゃれ)にならないらしい)
このままでは、戦隊シリーズが大ピ〜ンチ!! 2年前に栄華を極めた『百獣戦隊ガオレンジャー』(2001)の大ヒットがウソみたい。
まあ、アメリカの『パワーレンジャー』シリーズ(1993〜・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20080518/p1)がありますから、まだまだ戦隊シリーズが打ち切られる心配はありませんが……
とりあえず、『アバレンジャー』に好感が持てない私としては、是非とも『グランセイザー』には、キャラクター・ビジネス業界で完全独走状態を続ける[バンダイ+東映]の奢り(おごり)に対して、一矢報(いっし・むく)いて貰(もら)いたいと思うワケで。
ただ、期待の『グランセイザー』も、巨大ロボ戦の描写が“不必要に”過剰になりつつあるのが心配です。
等身大ヒーローと巨大ロボの描写比率のバランスが崩れ、結局は“どっちつかず”で終わってしまった東映メタルヒーロー『巨獣特捜ジャスピオン』(1985)の轍(てつ)を踏まないように願うばかり(毎回ロボを出せるほど、特撮の予算は無いとは思うけど)。
また、マニア出身の一部スタッフが“ミョーな”スケベ根性を出して“小っ恥ずかしい”人間ドラマや社会派テーマ編をやらかしちゃいそうで、とても心配です。
……でも、第3話のミニチュアで表現された[ダム決壊]シーンは、あんまり懐かしかったもので、思わず、懐旧の涙を流してしまいました。
ホントにもう、ダムが攻撃を受けて破壊され洪水を引き起こすなんて、オーソドックスなシチュエーションをTV特撮では久しぶりに見させて貰いましたヨ。
それにしても、幼年向け雑誌の各誌に於ける『グランセイザー』の冷遇ぶりは目に余る。新番組なのに、何故、あんなに扱いが小さいんや!
「おはスタ」も、同じテレビ東京の番組なのに、どうして番組紹介のコーナーに取り上げてくれないの?
年末公開の映画『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』(2003)との連動で、怪獣モスラの幼虫の成長観察なんかやっている場合じゃないゾ、ホンマに。
(『グランセイザー』の“グラン”って、[グラン浜田](プロレスラー)の“グラン”と同じ意味?
/『グランセイザー』主人公、“炎のトライブ”セイザータリアスの必殺技=バーニング・ファルコンは、どう見ても女児向けTVアニメ『美少女戦士セーラームーン』(1992・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20041105/p1)のセーラーマーズの火の弓矢“マーズフレイムスナイパー”のパクリとしか思えん
/昆虫モチーフの“風のトライブ”の3ヒーローは、もろ東映メタルヒーロー「ビーファイター」だ!)
戦隊チーフプロデューサー就任直後こそは、「レスキュー戦隊」「タイムパトロール戦隊」と続けて新機軸を打ち出した[日笠淳]氏。
そんな氏も、『未来戦隊タイムレンジャー』(2000)の業績不審に悩まされて「安定」志向の虜(とりこ)となったのか、爾後(じご)は動物戦隊・忍者戦隊・恐竜戦隊と〈焼き直し〉企画ばかりを連発し、煮詰まってしまった観が否めなくなり、とうとう来年度(2004年)は[塚田英明]氏と選手交替と相なります。
(日笠氏は仮面ライダー・シリーズの新作(後日注:『仮面ライダー剣(ブレイド)』(2004・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20041101))を担当する予定)
塚田氏は、京都撮影所時代以来の[白倉伸一郎]氏の門下生で、『仮面ライダーアギト』(2001・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20011108/p1)で白倉氏をサポートした後に、『ハリケンジャー』で戦隊シリーズに転向。
本年度の『アバレンジャー』では“丸投げ”状態の日笠氏の下で実質的なイニシアティブを執っていたようですから、キャリア的には問題はないでしょう。(内容的には問題アリ?)
チーフプロデューサーに昇格した塚田氏が放つ第一弾は“刑事戦隊”――その名も『特捜戦隊デカレンジャー』!!
(って、どう考えてもイロモノ戦隊ですね。トホホ……)
パイロットの監督は[渡辺勝也]氏、もしくは[辻野正人]氏
――辻野氏は『おもいっきり探偵団 覇悪怒組(はあどぐみ) 』(1987)で監督デビュー/戦隊シリーズには『超力戦隊オーレンジャー』(1995)、『電磁戦隊メガレンジャー』(1997)、『星獣戦隊ギンガマン』(1998)に参加/その後は京都撮影所でテレビ朝日系の木曜ミステリー・シリーズ(木曜夜8時)で活躍――
の、どちらかが担当する予定。
脚本は、荒川稔久氏が『アバレンジャー』に引き続き続投。
なんでも、『クウガ』で『踊る大捜査線』(1997)のパロディーを存分にやっちゃったので、今回は『太陽にほえろ!』(1972)が裏テーマになるんだって(?)。
だから、キャラクター達には〈マカロニ〉とか〈ジーパン〉みたいな、いかにも“それっぽい”ニックネームが付けられているそうです。
また、久しぶりに最初から[5人体制(しかも女性メンバー2人)]でのスタートとなります。
(6人目の戦士には、『はぐれ刑事・純情派』からモジって“ハグレンジャー”ってのは、どうですか?)
長年に亘(わた)って、スーパー戦隊シリーズのアクション監督を務めてきた竹田道弘氏〔『光戦隊マスクマン』(1987)〜『鳥人戦隊ジェットマン』(1991)、『五星戦隊ダイレンジャー』(1993)〜『忍者戦隊カクレンジャー』(1994)、『電磁戦隊メガレンジャー』(1997)〜『爆竜戦隊アバレンジャー』(2003)〕が、本年をもって同シリーズから卒業。
今後は、一般作品の擬闘の仕事に携わる予定。
後任は、『超獣戦隊ライブマン』(1988)のブラックバイソン〜『忍者戦隊カクレンジャー』(1994)のニンジャイエローら歴代戦隊ヒーローで活躍し、映画『ゴジラ×メカゴジラ』(2002)でのメカゴジラ役を最後に、〈スーツアクター〉から〈アクションコーディネーター=アクション監督〉に転進した[石垣広文]氏。
石垣氏は、既にビデオ作品『忍風戦隊ハリケンジャーVS(たい)ガオレンジャー』(2003)のアクションを竹田氏と共同で演出した後、北村龍平監督の映画『あずみ』(2003)でもアクション監督補を担当しています。
『ハリ×ガオ』のクライマックスの立ち回りが、例年に比べて“見応え”があったのは、石垣氏のセンスによるものと思われ、大いに期待しております。
近年は「特撮パート優先」の製作方針の下に「等身大アクション」の尺を削られ、まったく奮わなかった竹田道弘氏ですが、あなたが創造した『五星戦隊ダイレンジャー』の過激な中国拳法アクションは永遠に不滅です。
――さようなら、竹田アクション監督。できれば、もう一度「中国拳法戦隊」を見たかった!(涙、涙、涙……)
〔トリビアの大泉学園〕
=「ロボコンはガオレッドに助けられたことがある」
――へぇ〜、へぇ〜、へぇ〜。
[福澤博文氏(新堀レッドアクションクラブ)と神尾直子嬢(JAE)の結婚祝いとして、オルグ怪人に襲われていたロボコン(新婦)がガオレッド(新郎)に救われるという内容の短編映像が東映スタッフの手で製作され、同披露宴会場で上映されたそうです]
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