2003年冬アニメ評 『ストラトス・フォー』『ガンパレード・マーチ ~新たなる行軍歌~』『MOUSE[マウス]』『ぱにょぱにょ デ・ジ・キャラット』『陸上防衛隊まおちゃん』『朝霧の巫女』『らいむいろ戦奇譚』
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余(よ)は如何(いか)にして関東UHFアニメ視聴者となりしか?(ニセ内村鑑三) ~2003~04年春アニメ評にあたっての所感
(文・T.SATO)
(『仮面特攻隊2003〜04年春のアニメ号』「前書き・編集方針」。〜原稿募集要綱を改稿して作成)
★月日が過ぎるのは早いですネ。アッという間に1週間が終わり、また週末が来て、月末までもが(笑)来てしまいます。
★こうやって、酔生夢死。人生はアッという間に終わってしまうワケですネ。
★エー、急に気が向きまして、ゴールデンウィーク初日の04年4月29日(祝)、東京ビッグサイトで開催の春のコミックレボリューション合わせで、アニメ特集の『假面特攻隊』新刊を発行させていただきます。……ナンか文句ある?
★とは云っても、本格的な同人誌を作ろうというワケではありません。20ページくらいの予定のお遊びの本です。
★小粒良品(?)の同人誌を、片手間にキラクに作ろうかなぁ、というくらいのハラづもりです。
★……良品ですらもないかもしれません。声をかけるメンバーも数人のつもりです。
そもそもがアニメ作品についても書くことができる本誌ライターが少ないものですから。
現在、アニメ史上最高の、週に四捨五入(笑)で約100本の作品が放映されていることでの、各人の視聴作品の細分化、共通体験の成り立たなさ。
参加メンバーが少ないことによる、合評形式がもたらす各作品への賛否両論の妙がウスれてしまうというネックが、今回作る本には如実に現れてしまうことでしょう。
見解が割れることがあらかじめ想定できるような、あるいはそれを確信犯でねらって作った作品がますます増えている現状では、一方向な感想だけを乗せるというのは、多様な読者に反発や不審をみすみす招くことにもなるので、躊躇もあるのですが……。キリがないので、妥協するしかないでしょう(笑)。
★しかも内容は、誌名の通りの2003年全季〜04年春季のアニメ作品。それも、関東UHF局の美少女アニメ……、もとい深夜アニメが中心となっています。
★……世の中の巡り合わせとは判らないものですネ。
90年代後半に、地上波キー局で深夜アニメが多数勃興しはじめた時期には、もうフォローしきれないし把握する気力もなし。
深夜1時以降放映のアニメなら、関東近郊の片道2時間弱サラリーマンがリアルタイムで鑑賞するワケもなかったのですけれど……(テレビ東京の夕方アニメも含めて、個人的に関心のある一部スタッフによる作品を除き、留守録してまでチェックをするほどのモチベーションはあまりナイ)。
それはともかく、大手ならぬ弱小アニメスタジオが生き続け、喰っていくためには、作品を作りつづけてビジネスを創出していかねばなりません。
――本誌ライターでもおなじみ、フリーでアニメの製作進行やってる某センセによれば、弱小スタジオの昨今は、事務側の人間が30歳前後でドンドン独立、起業しているそうで……。
我々ライターの過半よりも歳下の連中が送り手かと思うと、急に有り難みがなくなり、我々が作品の真相を体良く分析して、あわよくば作り手にその通りだヨと認証されたい(?)という心根が、卑屈でミジメにも思えてきますが……(笑)。
今後はそーいうことも織り込んだ、高慢にならず卑屈にも見られない道を目指さねばならないのかもしれません――
かくて、作品数は激増。深夜アニメは、関東U局にも進出(単に放映権料が安いから?)。
しかも、我が地元のTVK(テレビ神奈川)では、深夜12時台前半での放映!
深夜ニュースが夜11時から11時半開始になって視聴者無視だとの批判がありますが、関東近郊の残業サラリーマンならこの遅延は有り難いんじゃないのかなー。
同様に深夜の12時台なら、仮に残業したとて、メシも風呂も済ませて一息ついてる(あるいはメシを喰ってる)編集者にとってはまさにゴールデンタイム!
しかもTVKでは、(火)をのぞく(月)〜(日)のすべてでアニメが放映!
夜明かしやタイマー録画やレンタルまではする気がない編集者が、一服の時間にTVを付けてるだけで、週に5〜6本も鑑賞可! 熱心なマニアや都民のアニメファンより有利じゃん。
……で、観てしまうと、やはり何かモノを云わずにはいられない(笑)。
(後日付記:04年4月から、のちに中ヒットを飛ばす若者向けダベリ番組「SAKUSAKU(サクサク)」放映開始につき(木村カエラがブレイクした番組)、TVKの深夜アニメは、深夜12時台後半に移動。さらには深夜1時台以降に、放映曜日・時刻もバラバラに、放映ワクも変遷していきます)
★エッ! UHFアニメ中心の本と云ってるけど、同時にCSでも放映されてる作品だって?
まぁそれはそーなんスけど、この本を売るため、お客さんをひきつける目印・煽り文句・ハッタリとしての、営業的ウリ文句なんだから、あまりマジで整合性を考えないように……。
★編集者のごく個人的な話ばかりを語ってきましたので、ここで話を変えますが、我々のような本誌中年同人ライターより平均10歳下(?)と思われる即売会客層のアニメオタクたちに、U局アニメの需要があるのかも、正直判りません。
週100本もあり、こっちのアンテナも鈍って久しい昨今、そも某年某季の100本にドーいう特色・傾向が、ジャンル内ジャンルの比率がどうで、筆者が観ているU局アニメもメジャーかマイナーかマニア必見か? 100本中ではドーいうポジションか? 全くもって見通せなくて不透明。
個別作品から受け取った感慨からスタートするしかありません。
でも今や、ほとんどの(全員ではない)アニメファンが、ジャンルの全体像を把握していないという説もあり、ならば一個人が個人の嗜好と断り入れて、勝手に色塗りしてもイイのかも。
U局アニメも関東にかぎれば、CSより視聴しやすいハズだから需要はあると見よう(?)。
★なぜ今回、アニメ評の本を作る気になったのか?
世間さまでは、コンスタントにアニメを観ているワリには、その評があまりに条件反射・脊髄反射にすぎて、他愛なかったり物足りなかったりするモノが多々散見されるので、それならばオレさまの方がまだマシな、気の利いたこと云えるんじゃねーの!? ……というのが動機です(ヲイ)。
いつから美少女アニメファンになったのか? てな疑問には、“萌え”の研究が近年トレンドだから、機を見るに敏、萌えマニアよりも気の利いたことを云ってみせてやる! という闘争心がメラメラしたからだ、と答えます(……ナマ臭いなぁ)。
(後日付記:勇み足でした、と認めます)
★あと、本誌および編集者個人のホームベースは特撮ジャンルですけど、特撮は若年マニア人口がジリ貧なので(笑)、時にアニメにツバ付けて、……との二次的な目論見もありました(汗)。
2003年冬アニメ評! 『ストラトス・フォー』『ガンパレード・マーチ ~新たなる行軍歌~』『MOUSE[マウス]』『ぱにょぱにょ デ・ジ・キャラット』『陸上防衛隊まおちゃん』『朝霧の巫女』『らいむいろ戦奇譚』
2003年夏アニメ評! 『グリーングリーン』『ダイバージェンス・イヴ』『D.C.~ダ・カーポ~』『住めば都のコスモス荘 すっとこ大戦ドッコイダー』『HAPPY☆LESSON ADVANCE』『おねがい☆ツインズ』
2003年秋アニメ評! 『君が望む永遠』『ヤミと帽子と本の旅人』『一騎当千』『神魂合体ゴーダンナー!!』『瓶詰妖精』『bps』『ASTRO BOY 鉄腕アトム』
2003年秋アニメ評! 『カレイドスター 新たなる翼』 ~女児向け・美少女アニメから真のアニメ評論を遠望! 作家性か?映画か?アニメか? 絵柄・スポ根・複数監督制!
http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20040408/p1
2004年冬アニメ評! 『超変身コス∞プレイヤー』『ヒットをねらえ!』『LOVE♡LOVE?』『バーンアップ・スクランブル』『超重神グラヴィオン ツヴァイ』『みさきクロニクル ~ダイバージェンス・イヴ~』『光と水のダフネ』『MEZZO~メゾ~』『マリア様がみてる』『ふたりはプリキュア』
2004年春アニメ評! 『鉄人28号』『花右京メイド隊』『美鳥の日々(みどりのひび)』『恋風(こいかぜ)』『天上天下』
http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20040407/p1
『カレイドスター 新たなる翼』(03年) 〜女児向け・美少女アニメから、真のアニメ評論を遠望する〜作家性か?映画か?アニメか?〜絵柄・スポ根・複数監督制
http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20040408/p1(2007.9.30(日)追加!)
CSにて懐かし舶来アニメ『ドラ猫大将』(61年)放映! 〜40年ぶりの再会。ベトナム戦争直前の黄金時代のアメリカ〜今では大家の豪華喜劇人による失われし江戸弁での吹き替え!
http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20040409/p1(2007.9.30(日)追加!)