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ウルトラマンネクサス 〜音盤評「ウルトラヒーローVS怪獣軍団! 大決戦ストーリーCD」

(文・久保達也)
(05年3月執筆)
*CD評

『ウルトラヒーローVS怪獣軍団! 大決戦ストーリーCD』

 (講談社「テレビマガジン」05年3月号特別付録)

『大決戦ドラマCD ウルトラヒーローVS怪獣軍団!』

 (コロムビアミュージックエンタテインメント・05年2月2日発売)


(構成/脚本・小野浩一郎&岩畠寿明(講談社テレビマガジン) 演出・秋廣泰生)


 ダークメフィスト日本アルプスに出現、そこに眠る怪獣たちを大挙甦らせてしまった。
 地底怪獣グドンと黄金怪獣ゴルドンはナイトレーダーの孤門隊員と平木隊員が搭乗する戦闘機ストライクチェスターの攻撃によって倒されたが、どくろ怪獣レッドキング、古代怪獣ゴモラ、変身怪獣ザラガスの猛威にウルトラマンネクサスは大ピンチ!
 ネクサスの危機に初代ウルトラマンウルトラマンティガウルトラマンガイアが参上! 初代マン対レッドキング、ティガ対ザラガス、ガイア対ゴモラの夢の対決!
 三大怪獣をウルトラヒーローたちに任せ、ネクサスはダークメフィストとメタフィールドに突入、必殺技ネクサスハリケーンを放って退却を余儀なくさせる。
 現実世界に戻ったネクサスは初代マン・ティガ・ガイアと合体光線を放ち、怪獣軍団を全滅させた!
 ここまでが前者のおはなし。1日遅れで発売の後者は一応続きのおはなしとなっている。


 宇宙征服の野望に燃えるダークメフィストは今度はウルトラゾーンの怪獣墓場に眠る怪獣や宇宙人を復活させる。
 宇宙忍者バルタン星人、誘拐怪人ケムール人、悪質宇宙人メフィラス星人、三面怪人ダダはウルトラマンネクサスとストライクチェスターの攻撃で次々に撃破されるが、ダークメフィストによって作り出されたダークフィールド内に怪獣墓場からのマイナスエネルギーが流れ込み、磁力怪獣アントラー、宇宙怪獣エレキング、宇宙恐竜ゼットンら強力な怪獣たちが次々に復活! ネクサスと孤門・平木隊員は絶体絶命の危機に陥る!


 そのときダークフィールドを破って暖かくて優しい光が流れ込み、怪獣たちがおとなしくなっていく。ウルトラマンコスモスが現れたのだ!
 そして初代マン、セブン、ティガ、ダイナ、ガイア、アグルもネクサスを救援にやってきた! 初代マン対ゼットン、セブン対エレキング、ダイナ対アントラー
 ウルトラヒーローの攻撃によってダークメフィストと怪獣軍団は退却するが、宇宙空間ではダークメフィストの最終計画が進行していた。
 宇宙大怪獣アストロモンスに怪獣軍団が合体した超巨大怪獣惑星を地球に衝突させようというのだ! それを阻止するため、ウルトラヒーローたちは全エネルギーをネクサスに放射、ネクサスの胸のエネジーコアから放たれた最強光線で超巨大怪獣惑星は粉砕され、惑星の核になっていたアストロモンスはストライクチェスターの攻撃で砕け散った!


 往年のフォノシートドラマを彷彿とさせる今回の2枚、ウルトラヒーローや怪獣たちの効果音は全てオリジナル音源を使用、『ザ★ウルトラマン』(79年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/19971117/p1)、『ウルトラマン80(エイティ)』(80年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/19971121/p1)、『ウルトラマンティガ』(96年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/19961201/p1)などからの音楽の選曲も良く、『ウルトラマンネクサス』に出演中の川久保拓司五藤圭子のナビゲーターによる構成は聴き応え十分である。
 特に後者は歌も3曲収録しているが、ドラマ部分が26分30秒もあり、30分番組の本編よりも時間が長いのである。
 これは要するに人間側の芝居を廃し、「仮面劇」だけでも立派なドラマを形成できるということなのである。こういう要素を期待してウルトラの新作を観て「大人の鑑賞に耐えるドラマ」が展開されていたらそりゃ子供は離れるわな(笑)。


 最近中古で入手した双葉社のアクションコミックス『ウルトラ兄弟物語』(98年・ISBN:4575935875)全5巻は第3次怪獣ブームに沸いた70年代末期から80年代初頭にかけて小学館の『コロコロコミック』に連載されたかたおか徹治のウルトラ漫画(78年・79年に単行本化・ASIN:B000J8GFFC)を復刻したものであるが、全て複数のウルトラヒーローが協力して宇宙の悪を撃退する内容である。当時放映中の『ウルトラマン80』のコミカライズ作品でさえも本編の内容とはかけ離れ、エイティが地球にやってくる前の物語としてウルトラヒーローたちと銀河帝国の野望を打ち砕くドラマを描いていたのである。


 玩具の売り上げや04年末に関東と名古屋のみで放送された特番の視聴率不振が原因で『ウルトラマンネクサス』が3クールで放映打ち切りになるという噂を聞くが、真の理由は製作側が本当に子供たちが求めている要素をまるで理解できていないことではないのか?
 長年に渡ってウルトラマンが子供たちの心をとらえて離さなかった理由は「SF性」でも「テーマ性」でも「大人の鑑賞に耐えるドラマ」でもない。今回のCDを聴いて目を覚ますべき人間が業界にもマニアたちの中にも数多く存在すると思う。


 ただ『テレマガ』の付録CDのラストを「ネクサス大ピンチ! 一体どうなる?」で終わっておけば、その続編であるコロムビア盤はもっと売れるんじゃないかと思うんだけどねえ。前後編の話って大概後編の視聴率はあがるものだし。
 あと『ネクサス』での影が薄い平木詩織隊員を孤門と組ませるってえのもねえ。孤門とのコンビであれば当然副隊長でしょ。やはりああいうコワイねえちゃんは子供にウケが良くないってことか(笑)。


(了)
(初出・同人誌『仮面特攻隊2006年号』(05年12月30日発行)『ウルトラマンネクサス』合評②より抜粋)



(編):さらなる続巻として、大決戦ドラマCD ウルトラヒーローVS怪獣軍団2も発売されています。
(編):後日付記。次作『ウルトラマンマックス』(05年)でもコロムビアミュージックエンタテインメントから05年8月31日に同趣向のドラマCDが発売されています。『結集! ウルトラヒーロー宇宙大決戦! 「ウルトラ怪獣大ずかん」つき!』(asin:B000A0H3YG)。
 こちらは脚本&監督ともに秋廣泰生氏が担当。『ウルトラマンコスモス』(01年)の主人公ムサシ隊員(杉浦太陽本人!)や凶剣怪獣カネドラス、羽怪獣ギコギラー、満月超獣ルナチクスなどがゲストに出てきます!