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(文・T.SATO)
『仮面ライダー響鬼(ヒビキ)』(05年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20070106/p1)の“ディスクアニマル”を見て思った。
打ち切りがウワサされる『ウルトラマンネクサス』(04年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060308/p1)も、悪のウルトラマン“ダークファウスト”や“ダークメフィスト”も、かわいいカプセル怪獣を複数頭保持していて、それがカードから召喚され(笑)、順列組み合わせマッチメイクする番組にでもしていれば、バトル色も強まり、子供たちの怪獣への愛着も深まってオモチャも売れただろうにと……。
マニア受けや大人の鑑賞にも堪えうる(笑)とかではなく、現代の少年少女たちがスキそうな要素に、円谷プロの作り手たちは、マーケティング的にもっと敏感になってほしいものだ。
背に腹は変えられない。戦闘機よりも玩具売上が確保できそうだから、いっそ防衛チームも合体ロボットを保持してもイイと思う。
異空間での巨大戦ばかりでなく、ロケ(実景)での等身大戦、哄笑する大魔王、レトロフューチャーな超高層ビル群に透明チューブのメトロポリス、各惑星軌道上に宇宙戦艦が多数配備とかの、映像まずありき。
本格・リアル志向よりも、多彩でハデな映像の珍奇さや、未来的ビジョンにヒロイックな高揚感をあおる設定で、子供たちをワクワクさせ、関心を喚起してほしい。
ジャンル作品は、しょせんは特撮やアクション映像を味わうためのものだ。ドラマやテーマはそのための言い訳にすぎない。
コレを転倒して高尚ぶって、心(内面・人間ドラマ)や癒しに風刺(社会派テーマ)を過大視して、「週刊少年ジャンプ」的な宇宙大に拡大していく大スケール・大バトル・大団円を軽視したことに、マニアと幼児にはウケても、児童には訴求しない、ここ10年のジャンルの惨状の原因がある。
作り手とマニア双方の意識改革・発想方法の転換を真剣に望みたい。
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http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20091230/p1