(ファミリー劇場『ウルトラマンA』放映開始記念・連動連載!)
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『ウルトラマンエース』11話「超獣は10人の女?」 ~女ヤプール10人による基地襲撃・分断工作! 夕子の健気! アイテム輸送警護のスパイ戦!
(脚本・上原正三 監督・平野一夫 特殊技術・佐川和夫)
(文・久保達也)
本作のレギュラー防衛組織・TAC(タック)の重要設備であった「TAC第3レーダー基地」襲撃のために、異次元人ヤプールに派遣された「くの一超獣ユニタング」の仮の姿は、なんと10人のサイクリング部の女子大生であった!
極めてユニークな発想の超獣ではある。本話の脚本の上原正三は、
●デビュー作であった『ウルトラQ』(66年)第21話『宇宙指令M774』において、ルパーツ星人・ゼミに「太古の昔から地球には宇宙人が数多く移住して人間の姿をして生活している」と証言させて以降、
●『ウルトラセブン』(67年)第9話『アンドロイド0(ゼロ)指令』では、頭脳星人チブル星人を玩具の屋台を引く老人に変身させ、
●同作の第47話『あなたはだあれ?』では、集団宇宙人フック星人を団地の住人と入れ替えさせていた。
市井(しせい)に住んでいる身近な存在が実は……といったモチーフが散見されるのだ。テイストはかなりマイルドなのだが、近年でも『ウルトラQ〜dark fantasy〜』(04年)第17話『小町』において、実は正体がアンドロイド(人型ロボット)であったラーメン屋のアルバイトの娘を登場させている。
そういえば上原正三は、戦隊シリーズ『バトルフィーバーJ』(79年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20120130/p1)や『宇宙刑事』(82〜84年)シリーズでも、女子大生ネタや女子学生寮潜入ネタをやっていた。社会派の作家として語られがちな氏だが、実はこういった下世話な観点からも語られるべきだとも考えている(笑)。
本話の監督を担当した平野一夫は、DVD『ウルトラマンA』Vol.11(asin:B00024JJJ2)の解説書のインタビューによれば、TBSと製作会社・国際放送の児童向けテレビドラマ『ケンちゃん』シリーズ(69~82年)の助監督を経て、『A』放映と同年の72年に監督デビューした。『ウルトラ』では本話が初監督作品だ。
なんとあの映像派の鬼才で、TBS出身の真船禎(まふね・ただし)監督の弟子だそうで、当時は氏が主宰する「真船企画」に所属していたそうだ。本来は「平野ちゃんの作品だから僕書くよ」と脚本家・市川森一(いちかわ・しんいち)が口約束をしていたそうだが、市川は売れっ子ライターになりはじめて、見るに見かねて上原正三が代わりに執筆してくれたのだとか。平野はのちに監督業のみならず、名作の第24話『見よ! 真夜中の大変身』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20061015/p1)の脚本(!)を自身で手がけるほどの貢献を『A』にもたらしている。
本話に登場する超獣ユニタングのカラーリングは緑と赤。超獣ベロクロンといい超獣ドラゴリーといい、次回に登場する超獣サボテンダーほかといい、緑と赤のサイケ(サイケデリック)な色彩(極彩色)が超獣にはよく似合う。
腹部に「2列」×「4」ある「8つの隆起」は、仮の姿が10人の女という設定から連想した女性の「乳房」がモチーフだろう。
ユニタングの人間態の10人の女子大生は、のちの第48話に登場した「女ヤプール」のように、やはり女性のヤプール人による地球人への擬態といったところか? 当然にその職務は女忍者の工作員といったところだろう。
そして、彼女たちはウルトラマンエースの正体が、TACの北斗星児(ほくと・せいじ)隊員と南夕子(みなみ・ゆうこ)隊員であることも知っていた。北斗の方を操ることでふたりの分断をもねらうのだ!
本話の女ヤプールたちの本来の目的は「TACのレーダー網の破壊」。しかし、人間態のときには「TAC側のレーダー基地の修復活動を妨害」するスパイのような工作員活動も実行するのだ。
冒頭から超獣ユニタングが口から吐いた白いクモの糸状の射出物で、まるい皿状のパラバラアンテナ型の「第3レーダー基地」が襲撃される!
そのあとに、ユニタングの攻撃で搭乗していたTACの戦闘機・タックスペースを撃墜された山中隊員と吉村隊員が、現場付近の山道でサイクリング中の10人の女子大生たちに遭遇する。
「緑の風の中を行く、美しき乙女たちか。さわやかだなぁ〜」
デレ〜ッとする吉村隊員。吉村を演じる佐野光洋もけっこうユカイな演技をしている(笑)。そんな彼を一喝する山中。第7話『怪獣対超獣対宇宙人』~第8話『太陽の命! エースの命!』の前後編(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060618/p1)で、恋人だったマヤをメトロン星人Jr.に殺されたのを契機に、女性には目もくれずひたすら仕事に専念といったところか。
サイクリング部の女子大生たちと同行してのキャンプのテントで就寝中、物音にふと気付いて北斗隊員が外を覗くと、夜の闇の中に9分割にされたユニタングの巨体がイビキをかきつつ寝転がっていた! ナンセンスな描写だともいえるのだが、けっこう怖いゾ。
本話では敵が女性であったせいもあるのか、本作のもうひとりの主人公ともいえる南夕子隊員の健気さや嫉妬的な心情、そして活躍も描いて目立たせてもいる。
「今ね、アヅマ湖にいるんですけど、(女子大生たちの)キャンプがとっても楽しそうなんで、しばらく滞在します。よろしく!」
実に軽率(けいそつ)そのものに聞こえる連絡を云い残して、おそらく事の真相を連絡することで彼女らに聞き耳を立てられて、自身の真意が見抜かれてしまうことを避けるためだろうが、オドケてみせて通信を断ってしまった北斗隊員。
他の隊員たちは不審の目を向けているのに、北斗のことを
「何か探ろうとしてるんだわ」
と直感して、夜も眠らずに作戦室で連絡を待ち続ける夕子が健気なのだ。
その前日、「TAC第3レーダー基地」の修復に必要な「ダイオードSPD」を輸送中に発生した交通事故の際に、
「(急ブレーキ音!) 大丈夫か!? ケガはないか!?」
などと助手席の自分を気遣ってくれた北斗隊員のことを回想しながら、北斗を信じて待ち続けている姿もまた、夕子の幼げな風貌にも合っていて実に一途で良い。
ちなみに、北斗隊員と夕子隊員が「TAC第3レーダー基地」に「ダイオードSPD」を輸送するのに通行したのは、TAC専用の地下トンネルの高速道路である「シークレット・ロード№3(ナンバースリー)」なるルートであった。空路は危険であることが予想されたための処置だというあたりもまた、「SF的なリアルさ」というよりも「ミリタリック(軍事的)なリアルさ」といった感じで、それっぽくてカッコいいのだ。
そして、このシーンに流れたのが、『ウルトラセブン』第39~40話『セブン暗殺計画』前後編において、同作の防衛組織・ウルトラ警備隊の専用車・ポインターが疾走するシーンに何度も使用されていたBGMであった。ポインターも基地から現地に急行する際には、「シークレット・ロード」なるトンネル通路を通行している設定であったことのこれは引用でもあるだろう。
本作『A』では旧作ウルトラシリーズのBGMも流用されることが前提ともなっていた。しかし本話では、『セブン』のBGMの流用がこのシーンのみであったことから、それがまたこのシーンに対して幼児はともかく再放送がひんぱんにあった20世紀の児童たちにも「特別感」「別格感」といったものを醸してくれていたであろうし、極めて効果的な印象が感じられたものだ。
親指ほどのサイズでガラス菅に素子が詰まった形態であるこの「ダイオードSPD」は、トランジスタ1万個分の働きをするという。TAC本部にもたった1個しか存在しないという貴重なアイテムだとされていた。この70年代初頭には、70年代末期に急速に普及してくる半導体チップ――ICやLSIなど――はまだ基本的には存在していなかった。オーディオ(ステレオ)製品などでも60年代までの真空管に比べてこのトランジスタが最先端の素子でもあったのだ! そこは古さを感じるところだが、それと同時にオールドSF的なご愛敬・味わいといったものも今となっては感じられる。
ヤプールによる「ダイオードSPD」の輸送妨害や破壊。それはアイテム争奪戦や要人警護といったものにも通じていき、上原がメインライターを務めた後年の『秘密戦隊ゴレンジャー』(75年)や初期スーパー戦隊シリーズでも多用された要素であって、それらの萌芽だとも受け取ることができるだろう。
夜勤明けの早朝、そんな夕子に、
「コーヒーを飲みなさい」
とそっと差し出す竜隊長の優しさも描いたヒューマンな描写もよかった。
だが、そんな安堵を破るかのように、「TAC第2レーダー基地」がユニタングに襲撃されてしまった!
ところで、先の「TAC第3レーダー基地」ならぬ「TAC第2レーダー基地」は、本話の舞台となったアズマ湖の湖畔にあったとされている。そして、「TAC第1レーダー基地」に相当するのは、「TAC本部のメインレーダー」のことなのだそうだ。
そのアズマ湖はもちろん、TAC基地がその近辺にあると設定されている富士五湖の「西湖(さいこ)」をモチーフとした架空の湖といったところだろうから、漢字表記は不明なのだが、常識的にも「東湖」だろう。
特撮同人誌『夢倶楽部VOL.8 輝け!ウルトラマンエース』(94年12月25日発行)によれば、これらの「レーダー基地」のミニチュアの中には、東宝戦争特撮映画『ゼロ・ファイター 大空戦』(66年)に使用されたものや、東宝ゴジラ映画『怪獣総進撃』(68年)の月基地も登場しているのだとのこと。
「TAC第2レーダー基地」が破壊されたあと、まるで夕子の信頼を裏切るかのように、北斗隊員は先の女子大生たちとともに、TACのメンバーの前にサイクリング自転車に乗って現れる!
しかし、いくら敵に超音波によって操られているとはいえ、夕子やTAC隊員たちに対して
「オオッ、これはこれはTACの皆さん! どうしたんです? こんなに朝早くから!」
「超獣ですってえ? TACも大変でスね! とにかくねえ、TACにはウンザリしちゃったんですよ。朝から晩まで、チョウジュウ・チョウジュウ!」(笑)
長じてから再鑑賞すると、このシーンにおける北斗を演じる高峰圭二氏のコミカル芝居が最高すぎて、笑えてきてしまう!
「なあんだよ〜、女だてらにこんなカッコしちゃってよお。ムサ苦しいったらありゃしないよ。女の子ってえのはなあ。彼女たちのように可愛くなきゃあね。わ〜かる〜?」
南夕子を相手に酔っ払いのように軽妙に発言する北斗隊員のあまりのキレっぷりを、見事に体現してみせた高峰圭二氏の演技が加えて炸裂!(笑)
「バカやろう! 南隊員はなあ、徹夜でお前からの連絡を待ってたんだ! それをお前は。許せん!(殴打)」
当然ながら、山中隊員や今野隊員は激怒する! 山中や今野を演じている沖田駿一と山本正明のここでの芝居も実にウマい!
しかし、それでも「あの目は何かを訴えていた」と北斗を信じて、
「隊長、私に北斗隊員を追わせて下さい。きっと北斗隊員を連れ戻してまいります!」
とひとり果敢にオートバイに搭乗する夕子! そしてそのあと、女子大生たちとバトルを繰り広げることになる夕子がなかなかにカッコいいのだ!
70年代初頭当時の子供向けヒーロー作品においては、まだまだ添えもの的な扱いの多かったヒロインたちとは異なり、少なくとも本話での夕子はのちの東映の戦隊シリーズよりも以前に主役として立派に前線で戦いを繰り広げている。
女優の南野陽子(みなみの・ようこ)がバラエティー番組『テレビ探偵団』(86〜92年・TBS)にゲスト出演した際に、ウルトラシリーズ中では『A』が最も好みであると発言していた。本作における夕子が果敢に戦う姿や、北斗との「友達以上恋人未満」の関係に魅了された女児は、彼女以外にも相当数にのぼったことであろう――この際、南野陽子は同時期に放映された特撮変身ヒーロー『超人バロム・1(ワン)』(72年)も好きだったと語っていた。彼女の言によれば「合体変身は品がいい」からだそうだ(笑)――。
そして、10人ならぬリーダーのマヤはハズした9人の女子大生が、組体操の人間ピラミッドのようにサイクリング車ごと合体!
ここのミニチュアは出来が悪くて残念である。ヒーローや怪獣やメカとは異なり、細部が複雑で特に顔面の再現が困難な人間はミニチュア化がムズカしいので、ムリに特撮で表現せずに、本編班側でその合体変身シーンを担当して実写の細かいカット割りなどで表現してほしかったところだ。
合体巨大化変身した超獣ユニタングが登場する!
リーダーのマヤによって大空へ巻き上げられた北斗!
しかし、耳にセットされていた小さなコントロール装置がハズれた!
夕子の呼び声で正気も取り戻して、空中でウルトラマンエースへと合体変身!
エースは力を込めてから全身を広げると、トサカ部分・右手・左手・腹部の各所から複数の光の小型ナイフであるマルチギロチンで、ユニタングをバラバラに裁断!
やっつけたか!? と思いきや、さすがに9人の異次元人ヤプール自身が合体した超獣だからか、リーダーがまだ合体せずに生き残っていたからか、裁断しただけではダメなのだ!
そして、知性を持った超獣でもある! 瞬間移動で市街地にその全身を復活させた姿で出現した!
TAC第3レーダー基地! 第2レーダー基地! 第1レーダー基地ことTAC本部の眼前の原野! ミニチュア多数の私鉄沿線!――点滅する踏切のミニチュアも!――
後年の作品では考えられないことだが、このエピソードもまた豪華で予算も潤沢なことに、1話の中で特撮セットを複数も組んでいることになるのだ!
回転する「パラボラアンテナ」複数(!)や「近未来的なビル」も精巧な作りである。しかも、惜しげもなくそれを破壊してみせる大特撮をも見せてくれるのだ! 平成ウルトラシリーズでは予算的にも考えられない豪華さである。
ユニタングが苦戦するや、リーダーの女子大生・マヤは、最後に「変身!」なる掛け声(!)とともに変身ポーズを取って、超獣ユニタングの頭頂部の鋭く長いツノになって飛行して攻撃!
そのツノも本来の部位に合体してユニタングも反撃!
しかし、TACが援護したことで、エースも形勢を逆転!
エースはそろえて伸ばした両腕の指先から強烈に放水するウルトラシャワーで、超獣ユニタングを溶解させることでトドメを刺すパターン破りを見せてくれる!
これは単なるパターン破りなのか? 元が人間姿の女性たちであった超獣相手なので派手な荒技は避けたのか?(それにしては、マルチギロチンで一度はバラバラにしていたが・汗) あるいは、佐川和夫特撮監督がシナリオを無視して造形物を水で溶かしてみせる特撮をやりたかっただけなのか?(笑)
超獣ユニタングは、第52話(最終回)『明日(あす)のエースは君だ!』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20070429/p1)に登場した、あまたの超獣の合体再生でもあった最強超獣ジャンボキングの一部に転生を遂げたことが明言されている。前脚部のハサミ状の両手と、後脚部の赤い体表の部分が該当箇所であろうか?
<こだわりコーナー>
*大東(だいとう)女子大のサイクリング部の面々の10人が愛唱していたのは、71年のデビュー曲『悪魔がにくい』がミリオンセラーとなった「平田隆夫とセルフターズ」が当時、大ヒットさせていた『ハチのムサシは死んだのさ』であった。同曲で1972年大晦日のNHK『紅白歌合戦』にも出場! なお、「平田隆夫とセルフターズ」は女性ボーカルが変更されたもの2005年現在でも活動を続けていた。
第9話『超獣10万匹! 奇襲計画』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060708/p1)に続く、当時のヒット歌謡曲の流用であった。ちなみに、前作『帰ってきたウルトラマン』(71年)第48話『地球頂きます!』においても、主人公・郷秀樹(ごう・ひでき)隊員が搭乗している同作の防衛組織・MAT(マット)の専用車・マットビハイクルのカーラジオから、ザ・ドリフターズの『誰かさんと誰かさん』が流れていた。第49話『宇宙戦士その名はMAT』においても、郷隊員の私有車のカーラジオでやはりザ・ドリフターズの『ドリフのおこさ節 』が流れていた。郷は実はドリフのファンだったのだろうか?(笑)
こうしたヒット曲の流用には賛否両論あると思う。1960年代後半に製作された第1期ウルトラシリーズ作品では、時代設定が「近未来」であることや、作品の海外輸出を考慮したために、当時の世相を反映する描写は極力避けられていた。
しかし、たとえば、初代『ウルトラマン』(66年)第15話『恐怖の宇宙線』で、夕焼けの中に二次元怪獣ガヴァドンが消えていくシーンには、ザ・スパイダースの『夕陽が泣いている』(66年)を流してもよかったかもしれない(笑)。牧歌的な同話に現実社会で流行した歌謡曲はイマいち似合わなかった可能性も高かったかもしれないが。『ウルトラセブン』(67年)第37話『盗まれたウルトラ・アイ』でも、当時の若者風俗である青年たちが踊り狂うアングラ・バーのシーンがあったが、このシーンであればザ・タイガースの『君だけに愛を』(68年)が流れていても不自然ではなかったかも!?
とはいえ、ウルトラシリーズと同時期の一般のテレビドラマを今になって再視聴をすると、ウルトラシリーズなどとは異なり、その世相・風俗・風景・服装・髪型・化粧がずいぶんと古びて見えてしまうものだ。それは結果的にその時代の空気を実に的確に切り取っていたのだともいえるのだが。しかし、一般のテレビドラマに比較すれば、我らが第2期ウルトラシリーズはやはり「超時代的」「無時代的」ではあって、「無国籍」で「無時代」な感じ、特定の「国籍」や「時代」は強調されていない感が強いのだ。
それはやはり、「ヒーロー」「怪獣」「未来的な超兵器」「防衛隊のカラフルな制服」といった、浮世離れした意匠の要素が作品の中心になっているので、一般の世相や風物をモロに描いていたテレビドラマほどには相対的に古びて見えないがゆえに、21世紀の子供たちが鑑賞したとして、たとえ少々の古さを感じたとしても、それと同時にどうしようもなく古びてしまった作品だといった印象は受けないのだとも思うのだ。それゆえに、こういったジャンル作品の方こそが時代や国境を超えた「普遍性」は高いのだともいえるだろう。
*視聴率17.2%
本話で使用された「ハチのムサシは死んだのさ(ハミングバージョン)」が、大手通販サイト・アマゾンにてちょっとだけ試聴可能
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000GFM89K/hatena-ud-22/ref=nosim
ASIN:B000GFM89K:Detail
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