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ウルトラマンメビウス17話「誓いのフォーメーション」 〜&『80』13、25話フォーメーション・ヤマト編&BGM


『ウルトラマン80』#13「必殺! フォーメーション・ヤマト」
『ウルトラマン80』総論 〜あのころ特撮評論は思春期(中二病・笑)だった!
『ウルトラマン80』再評価・全話評! 〜序文
『ウルトラマン80』全話評 〜全記事見出し一覧
『ウルトラマンメビウス』評 〜全記事見出し一覧


(『ウルトラマンメビウス』〜ウルトラマンヒカリ編・短期集中連載!)
(文・久保達也)

「激闘! GUYS&メビウスVS大怪獣軍団!」

 再生怪獣サラマンドラ! 宇宙大怪獣ベムスター! 凶暴怪獣アーストロン! かつてウルトラ兄弟たちを苦しめてきた強力な怪獣たちが、ウルトラマンメビウスウルトラマンヒカリ、そしてクルーGUYS(ガイズ)の共同戦線によって滅びたはずの、高次元補食体ボガールの残党に呼び寄せられ、われらがヒーローたちに殴りこみをかけてきたのだ!


 『ウルトラマン80(エイティ)』(80年)第13話『必殺! フォーメーション・ヤマト』(脚本・阿井文瓶 監督・湯浅憲明 特撮監督・川北紘一 http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20100725/p1*1に初登場したサラマンドラ
 頭部に何本もの角を生やし、全身が五角形の甲羅に被われた鋭角的なフォルムの肉体が特徴であり*2、鼻からの強力な火炎光線と口からのミサイル弾を武器にした圧倒的な破壊力と、細胞の一片からでも再生を遂げる能力を持つ恐るべき奴だった!
 防衛組織UGM(ユー・ジー・エム)はボディ・リサーチ・レイを用いてサラマンドラの体内を透視、奴の弱点が喉であることを突きとめた。だが火炎光線とミサイル弾に遮られ、正面からその弱点を攻撃することは不可能だ!
 オオヤマキャップ*3は、ジャックナイフ・フライトという攻撃法を応用した、二機一組で行うフォーメーションを敢行、コンビを組む矢的猛(やまと・たけし。正体はウルトラマンエイティ)の名をもじり、その攻撃は「フォーメーション・ヤマト」と名付けられた!
 大型宇宙母艦スペースマミーから発進した戦闘機シルバーガルはα(アルファ)号とβ(ベータ)号に分離、α号を囚(おとり)にβ号がサラマンドラの喉に攻撃をかける!
 致命傷を受けたサラマンドラは、ウルトラマンエイティが両目から発射するウルトラアイスポットによって全ての怪獣細胞を焼き尽くされ、ようやく最期(さいご)を遂げたのであった!


ウルトラマンメビウス#17「誓いのフォーメーション」

(脚本・赤星政尚 監督・佐野智樹 特技監督・北浦嗣巳)


 「GUYS(ガイズ)に戻って下さい!」


 と説得するミライ、それに対して


「ボガールは滅んだ。だが怪獣の出現は止まらない。なぜだと思う?」


 と応ずるセリザワ前隊長の前にサラマンドラが出現した!


 ミライがウルトラマンメビウスに、セリザワがウルトラマンヒカリへとダブル変身!


 メビウスサラマンドラにひざ蹴り、パンチ、回し蹴りの猛攻をかけ、必殺のメビュームシュートを放つが、それはサラマンドラの硬い体表には通用しなかった!
 サラマンドラは1300度もの火炎光線でメビウスのカラータイマーを襲った! 吹っ飛ばされるメビウス


 ヒカリは空中高くジャンプ、そのままサラマンドラの腹に目がけて猛烈なパンチを見舞う!
 サラマンドラの反撃に苦戦しながらも、ヒカリは右腕のナイトブレスを稲妻状にスパークさせ、光の剣・ナイトビームブレードでサラマンドラの腹をブッた斬った!
 腹を赤く明滅させながらブッ倒れて爆発するサラマンドラの描写もよいが、ヒカリがナイトビームブレードを手にサラマンドラに向かって突っ走り、一刀両断のもとにブッた斬る時代劇を思わせる演出はチョーかっこいい!


 だが細胞の一片からサラマンドラが復活した!


 挿入歌『Run through!〜ワンダバ「CREW GUYS」〜』にのって、リュウがガンウインガー、ジョージとマリナがガンローダー、ミライがガンブースターで出撃!
 超絶科学メテオールを発動したガンローダーの猛烈な竜巻に吹っ飛ばされ、ガンウインガーのスペシウム弾頭弾の猛攻を受け、サラマンドラは遂に滅んだかに見えた!


 だがサラマンドラは噴煙の中から再び姿を現した! テッペイ*4サラマンドラの喉に再生を促す酵素があることを発見するが、サラマンドラの猛烈な火炎を避けてそれを攻撃する方法はあるのか?


 そこでコノミが声をあげた!


 「あります! サラマンドラを倒す手が! フォーメーション・ヤマトです!」


 リュウはかつてセリザワからそれを聞かされたことを思い出した。怪獣の孅滅や円盤群の撃退に活躍した、戦闘機が急接近後に急旋回して敵の意識をそらし、後続機が攻撃する戦法のことだ。
 かつてUGMがサラマンドラに対してダメージを与えたフォーメーション・ヤマト……


 ここで古い世代にとっては衝撃のメロディが流れる!
 『ザ★ウルトラマン』(79年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/19971117/p1)第14話『悪魔の星が来た!!』(脚本・梓沢四郎 絵コンテ・八尋旭 演出・安濃高志 http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20090803/p1)において、主人公のヒカリ超一郎隊員が火山怪獣ガドン攻撃のために、小型攻撃機バーディで出撃する場面で初使用されて以来、科学警備隊のフライトシーンで多用され、『ウルトラマン80』にも流用された、高揚感あふれるBGMである
 (ファンの間では『急降下のテーマ』と呼称されている)。
 しかも単なる流用ではなく、新たに男声コーラスによる「ワンダバ」がミックスされているのがポイントである。


 88年10月1日に日本コロムビアから発売された2枚組CD『円谷作品オリジナル原盤 ザ・ウルトラマンウルトラマン80音楽集 冬木透の音楽世界』の解説書において、この曲について


 「録音時のクレジットには“コーラス無し”と書かれており、この曲に本来は“ワンダバ”コーラスが付く筈であったことを示唆している」


 と書かれているのだが、今回はこれが実に27年ぶりに、新規にコーラスをミックスして再現されたのである!
 (06年8月30日にコロムビアミュージックエンタテインメントから発売された『ウルトラマンメビウス ソング・コレクション』(asin:B000GFM8BS)に収録)*5


 当初から昭和ウルトラの正統的な継承作品として、ウルトラ兄弟や人気怪獣の復活のみならず、マニアが思わず微笑んでしまうフレーズを多数引用してきた『メビウス』だが、まさかここまでやってくれるとは思わなかった!
 いくらサラマンドラや「フォーメーション・ヤマト」が復活するからといって、原点である『80』第13話では、実際にはこの曲は使われていないにもかかわらず(笑・*6)。
 まあ細かいことは置いといてイメージ優先という、いかにも本作らしい配慮だが(笑)、それにしても嬉しすぎるぞ!(感涙にむせぶ)


 「フォーメーション・ヤマト」の敢行を思わずためらうリュウに、なんとミライが熱くゲキを飛ばす!


 「やる前からしくじることを考えていたら、その先には行けません!」


 ミライのガンブースターがサラマンドラに急接近し、頭上に急上昇、リュウのガンウインガーサラマンドラの喉にレーザー攻撃を浴びせかけた!
 それを頼もしく見つめるウルトラマンヒカリ


 だがサラマンドラはヒカリに対して猛烈な逆襲をかけてきた! 長いしっぽに翻弄され、キックと火炎攻撃に吹っ飛ばされるヒカリ!
 ひざまづいて苦しむヒカリにとどめを刺そうと頭上から迫るサラマンドラの喉元にメビウスがキックを食らわす!
 回し蹴りの連打に吹っ飛ぶサラマンドラ! その間にメビウスはひざまづくヒカリに友情の手を差しのべる!
 並んだ両者が放つメビュームシュートとナイトシュートに、さしものサラマンドラも木っ端微塵に吹っ飛んだ!


 「よっしゃぁ〜!」


 「やったぁ〜」


 と狂喜乱舞するGUYSの面々……


 ほとんどここまで勢いだけで突っ走っている。要するにただ戦ってるだけ(笑)。
 でも光線技だけじゃなくて、バック転や回し蹴りを多用した生身のアクションの充実、GUYSメカがメテオールを発動する際のCG描写だけでなく、


 「バリアブル、パルサー!」


 だの、


 「スペシウム弾頭弾、ファイヤー!」


 などの叫びの描写(歴代シリーズの防衛組織ではこれまでなかなか見られなかったものであり、むしろ『マジンガーZ』(72年)における、「光子力ビーム!」や「ブレストファイヤー!」的な、スーパーロボットアニメの趣を感じさせる!)の連続には画面に終始釘付けになり、まったく飽きさせないだけの魅力に満ちあふれているのだ。


 熱血バカリュウはマニアには本当に不人気なようであるが*7


 「まだウルトラマンの出る幕じゃねえ!」


 だの


 「オレは、いやオレたちGUYSは、まだ限界まで戦い抜いちゃいねえ!」


 などと奴が叫び続けているだけで30分もってしまうのだから(笑)、テーマもドラマもいらねえっちゅーの。



 徳間書店『HYPER HOBBY(ハイパーホビー)』06年10月号(asin:B000HEVSUA)別冊付録『DOCUMENT U−40』において、09年9月16日公開の『ウルトラマンメビウスウルトラ兄弟』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20070128/p1)の監督&特技監督小中和哉が同作に対し、


 「命題的には『ゴジラ ファイナル ウォーズ』(04年・東宝http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060304/p1)に近いかなと思ったんですよ。ただ、あれは勢いだけで乗り切ろうという映画で、方法論としてはわかるんだけど、ウルトラであれはないだろうと。ウルトラっていうのはメッセージ性の高さっていうのが40年続いた理由の1つだと思ってるんで……」


 などと語っていたが、勢いだけでもちゃんとウルトラになっとるやないか!(笑)



 もっとも今回はヒカリ編のフィナーレということで、ほとんど伏線らしい伏線もなく誠にもって唐突なのだが(笑)、ラストシーンはなかなか感動的な仕上がりになっている。


 戦いを終えた後、メビウスとヒカリが向き合うや、周囲は波のせせらぎのような青い光に包まれる。
 ヒカリは右腕のナイトブレスをメビウスの左腕のメビウスブレスに授けた。
 二つのブレスは稲妻状にスパークして一体化した!


ヒカリ「おまえに会えてよかった。でなければ、ウルトラマンとしての俺はない」


メビウス「いや、僕だけではない」


ヒカリ「ん?」


メビウス「今のあなたがあるのは……」


 ミライとセリザワの姿に戻る二人の周囲に、GUYSの面々が集っていた。


セリザワ「強くなったな、リュウメビウスを、GUYSを頼んだぞ」


 そう云い残したセリザワは光となって宙に舞い上がり、閃光を放って猛スピードでウルトラの星へと帰還する。


 一瞬、愕然とするリュウ


 「バカヤロー! もうおまえなんか二度と帰ってくるなーー!!」


 と絶叫して空のセリザワを走って追うリュウ、「ひとつ! ……」。


 顔をくしゃくしゃにして言葉が詰まって続かないリュウ
 その姿を見て、「ウルトラ5つの誓い」を順番に叫ぶジョージ、マリナ、テッペイ、コノミ……


 正直、同様のシチュエーションを描いた本家『帰ってきたウルトラマン』(71年)第51話(最終回)『ウルトラ5つの誓い』よりも盛り上がっているのでは?(汗)


 意気消沈するリュウの肩にそっと手をやるサコミズの描写にすかさずかかる『Run through!』が絶大な効果をあげ、これまで


 「サコミズさん」


 と呼んでいたリュウがついに


 「サコミズ隊長」


 と呼んだことで、リュウがセリザワではなくサコミズを隊長としてついに認めたことを示唆して、


 「守り抜こうぜ、地球を!」


 と戦う決意をあらたにする大団円はまたしても最終回みたいなノリ(笑)。


 今後もシリーズの区切りとなる回ではこれが繰り返されそうで、そのたびに感動の余韻に浸ることができるかと思うと今から楽しみである。

2006.9.27.


(了)
(初出・特撮同人誌『仮面特攻隊2007年準備号2』(06年10月1日発行)『ウルトラマンメビウス』中盤評より分載抜粋)


[関連記事]

ウルトラマンエース』#10「決戦! エース対郷秀樹」 〜ウルトラ5つの誓い!

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ウルトラマン80』#13「必殺! フォーメーション・ヤマト」 〜UGM編開始!

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ウルトラマン80』#14「テレポーテーション! パリから来た男」 〜急降下のテーマ・イトウチーフ初登場!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20100801/p1

ウルトラマン80』#25「美しきチャレンジャー」 〜フォーメーション・ヤマト再使用!

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ウルトラマン80』総論 〜あのころ特撮評論は思春期(中二病・笑)だった!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/19971121/p1

ウルトラマン80』再評価・全話評! 〜序文

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20100501/p1

*1:第12話『美しい転校生』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20100718/p1)までの学園編――当初は主人公の矢的猛を中学校の教師に設定していた。『熱中時代』(78年・日本テレビ。水谷豊主演の学園ドラマ)や『3年B組金八先生』(79年〜・TBS)などの学園ものが当時ヒットしていた背景が大きいとされている――が不振だったと判断されたことから(現在ではむしろ教師編の評価は高いが)路線変更を遂げた一発目の回であるだけに、都市破壊描写を中心とした特撮にかなり力が入った回となっている。特にサラマンドラのミサイル弾に撃墜された地球防衛軍戦闘機・エースフライヤーがビルに突っ込んで炎上するさまを、部屋の内部から撮った描写は絶品である。
 また人間に化けてオオヤマキャップに殺人事件の汚名を着せたドクロ怪人ゴルゴン星人たちの正体を見破るため、矢的がなんと変身アイテムのブライトスティックをUGM専用大型銃器ダイナミック・ショットの銃口に装着し、ベーター線を照射するという、他では例を見ない驚きの描写もチェックすべきところだ。
 さらにラストシーンに至っては、ナンゴウ長官(昭和ウルトラの上官では珍しく、「いい人」である!)がオオヤマに対し、

 「君みたいな人がいるからウルトラマンも地球を守ってくれる」

 と発言しており、これは明らかに『メビウス』第9話『復讐の鎧(よろい)』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060706/p1)におけるセリザワ前隊長のセリフの元ネタであるのだ! そこの若い人、必見ですよ!(笑)

*2:創刊間もない朝日ソノラマ『宇宙船』(1980年・2005年に休刊・ASIN:B0009PLA0U)Vol.4(80年10月30日発売)において、当時放映中だった『80』に対し、特撮評論家・池田憲章

 「とにかく黒や茶色の怪獣が多すぎると思う」

 と苦言を呈していたが、サラマンドラも例外ではなく、若干濃い目の黄土色といったような配色であった。ただ当時の特撮論壇が『ウルトラマンA(エース)』(72年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20070430/p1)に登場する超獣のような原色中心の派手な配色を嫌う保守的傾向があった中で(今もか?・笑)、こうした革新的指摘がなされたことは実に意外に思えるものがある。『80』の怪獣の色彩の地味さは、当時勃興しつつあったマニア向け書籍での言説に影響されたとおぼしきものなのに。
 なおサラマンドラの鳴き声は今回も『80』登場時と同様、『妖星ゴラス』(62年・東宝)に登場したセイウチ怪獣マグマ(のちに改造され、『ウルトラQ』第27話『206便消滅す』に異次元怪獣トドラとして登場した)の鳴き声の流用である。95年2月17日に東芝EMIから発売された2枚組CD『サウンド・エフェクト・オブ・ゴジラ』(asin:B00005GLM3)の解説書によれば、象の鳴き声と風船笛という玩具の笛の音を合成して作られたそうである。
 既にこのCDは廃盤であるが、06年7月26日にビクターエンタテインメントから発売された『映画の効果音/BGM「ゴジラ」』(asin:B000FZDMZA)にも、このマグマ→サラマンドラの声は収録されているので、どうしても聴きたい人はそちらをどうぞ(ちなみに同シリーズでは朝日放送が制作していた傑作時代劇『必殺』シリーズ(72〜87・91年)の劇場版の効果音集も同時発売されています!)。
 ちなみにゴルゴン星人の鳴き声は、東宝の宇宙超怪獣キングギドラの鳴き声の早回しだ。

*3:スポーツ根性ものTVドラマ『サインはV』(69年・TBS)における、バレーボールのコーチ役で有名な中山仁(なかやま・じん)が演じた。昭和ウルトラ作品の隊長役俳優ではダンディでももっとも若々しい印象であり、ナゼかウインクをかましたり、矢的の腹を小突いたりするあたりは『サインはV』の青春路線をひきずっている(笑・でもキマっていてカッコいいのだコレが!)。
 なお第13話ではUGMの隊員たちも知らない秘密の部屋(高級ホテルの一室らしい)で、私服姿でクラシック音楽を聴いてくつろぐ場面があり、部屋を訪れたUGM関係者を装った金髪女性(ゴルゴン星人の変身)に

 「コーヒーがいいですか? それとも紅茶?」

 などとたずねる紳士的な姿をも見せている。こうした渋い人物の人となりを伺わせる描写は『ウルトラマンA』第21話『天女の幻を見た!』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20061009/p1)における、TACの竜隊長と天女アプラサとの冒頭の会話の場面くらいのもので、なかなかお目にかかれない貴重なもの。ただまあ、サコミズの私生活はおそらく披露不可能だろう(笑)。

*4:今回テッペイはサラマンドラのソフビを手に攻撃方法をGUYSのメンバーに指南するが、このソフビはバンダイが89年に『ウルトラ怪獣シリーズ』のひとつとして発売したもの。整形色が茶色であることから初期発売分である(94年にPL法の施行で素材が硬質から軟質に移行した際、整形色はグレーに変更になった)。
 ちなみに現在は絶版であるが、筆者の近所にある「静岡鑑定団」(玩具だけでなく、古着や雑貨などあらゆる中古品を扱っているので、一般層の客の方がむしろ多い)ではこのサラマンドラのソフビは800円と、当時(600円)とさして変わらない値段で売っている。それどころか『80』放映当時にポピーから発売された『ウルトラシュワッチ80』(79年に発売された、ウルトラ兄弟や怪獣のイラストを印刷して楽しむ玩具の『80』版)はプレミアが付くどころかたったの500円で販売されており、世間の『80』人気の低さを物語っている。う〜む……

*5:97年1月21日に日本コロムビアから発売された2枚組CD『ザ★ウルトラマン ミュージック・コレクション』(asin:B00005ENGI)の解説書の中に、同時に録音した挿入歌『ウルトラマン賛歌』のメロオケのコーラスのために当時男声コーラスが集まっており、コーラス入りバージョンを録音した可能性はあるとの作曲担当・冬木透の証言が掲載されている。
 『ウルトラマンレオ』(74年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20090405/p1)で防衛組織MAC(マック)の攻撃シーンに多用された『MACのテーマ』も、ワンダバコーラス入りが録音されたものの、結局劇中では使用されなかったという前例があることから考えても、ワンダバ入りの『急降下のテーマ』が録音された可能性は大であると云えるだろう。

*6:だまされている人も多いかと思うが、『80』に初めて『急降下のテーマ』が流用されたのは第14話『テレポーテーション! パリから来た男』(脚本・阿井文瓶 監督・湯浅憲明 特撮監督・川北紘一 http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20100801/p1)における、UGMの垂直降下の訓練シーンからである。この使用が印象的であったことからファンの間で『急降下のテーマ』と命名されたわけであるが、元々『ザ★ウルトラマン』で何度も使用された曲が、『80』の時点でそんな扱いを受けるというのは考えてみればおかしな話。要するに第1期ウルトラ世代のマニア(当時もう20歳前後)では『ザ★ウルトラマン』がアニメであったことに難色を示し、放映当時にまともに視聴しなかった人間が多いという裏づけとも云える現象である(『80』で初めて耳にしたわけだろ?)。
 このような状況に対して、各種商業誌や編集ビデオ、最近では『ウルトラマンボーイのウルころ ウルトラころせうむ』(03年)やファミリー劇場『ウルトラ情報局』(02年〜)の監督としても活躍される、『ザ★ウル』放映当時小学生であった特撮ライター・秋廣泰生(あきひろ・やすお)氏は、特撮同人誌『夢倶楽部 VOL.10』(大石昌弘・97年8月15日発行)の『ザ★ウル』特集において、こう語っている。

 「本放映当時は結構人気があったように思うのですが、あくまでリアルタイムならではの人気だったのでしょうか。そう言えば『ウルトラマン80』の第14話から『ザ☆ウルトラマン』の冬木透氏の劇伴が流用されはじめた時も、『80』の新録音曲と思われたりして、なんだかなあ。“急降下のテーマ”なんて、僕はいの一番にバーディの活躍シーンを思い出すんですけど……」。

 そう、この曲は『科学警備隊スクランブル・テーマ』とでも呼称すべき楽曲なのだ。
 ちなみにこの曲は『80』第25話『美しきチャレンジャー』(脚本・阿井文瓶 監督・湯浅憲明 特撮監督・佐川和夫 http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20101016/p1)――空前のボーリングブームに沸いた72年に、同名タイトルのスポ根ドラマが新藤恵美森次浩司(『ウルトラセブン』(67年)主人公モロボシ・ダンを演じた森次浩司!)らの出演でTBS系にて放映されていたが、このサブタイトルも中山仁の青春路線『サインはV』つながりの連想で引っ張り出されてきたか?(笑)――において、再度フォーメーション・ヤマトが試みられて(!)敵の円盤群の撃墜に成功した際に使用されており、今回の流用はむしろそちらからの引用なのである。
 ちなみに、この回も平成ウルトラの特撮では考えられないような、広大なUGM基地の飛行場セットとウルトラシリーズ最高レベルのリアルな出来の大型にして多数のミニチュア群(現実の空軍風の基地施設)、および既に『未知との遭遇』『スター・ウォーズ』(共に77年・78年日本公開)以降の時代もあってか謎の宇宙人の円盤のデザインも超カッコよく、そんな中でエイティと怪獣がウルトラシリーズ十指に入るであろう豪快な特撮怪獣バトルを繰り広げる注目作!
 なお『急降下のテーマ』は06年9月20日にコロムビアミュージックエンタテインメントから発売された『ウルトラサウンド殿堂シリーズ(8) ザ★ウルトラマン』(asin:B000H30GT0)にも収録されている。現在入手可能なのはこれだけなのでぜひ!

*7:ナイーブな心の持ち主が多いと思われるマニアにはああいう熱血バカ(しかもかなりガラが悪い・笑)はウケが悪いであろうが2006年現在、ウルトラ兄弟ならぬボクサーの亀田三兄弟(笑)の人気を考えても、世間一般的にはこうしたキャラは許容されている(しかもひと昔前であれば「いまどきの若いモンは……」などと必ずや拒絶反応を示していたはずの中高年層からも、今となってはそうした反応がまったくない!)。余談だが亀田三兄弟の幼いころのスナップ写真の中に、バンダイのウルトラヒーローシリーズやウルトラ怪獣シリーズが、背景にズラッと並んでいる1枚がある。たぶん親父の趣味だろう(笑)。
 もっとも亀田三兄弟とは対極に位置する、06年夏の全国高校野球大会で優勝した、早稲田実業斎藤佑樹投手も「ハンカチ王子」(爆)などともてはやされているのだから(こちらはミライのような優等生のイメージだ)バランスはとれているわけで、そんなに世間を嘆くこともなかろう。今やオタクだって立派に地位を得たのだし(笑)。