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コンビニ漫画『ウルトラマンレオ 完全復刻版』

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ウルトラマンレオ1974 〜『ウルトラマンレオ』私論

(文・T.SATO)
 06年10月27日(金)、9〜11月にかけて順次発売中のDVD『ウルトラマンレオ』(asin:B000GTLFHW)の宣伝合わせで、コンビニエンスストア限定単行本マンガの形式にて、My First BIG SPECIAL『ウルトラマンレオ完全復刻版』(asin:409108575X)が発売!


 もちろんウルトラ漫画の御大(おんたい)・内山まもる大先生が執筆された、74年放映当時の小学館学年誌に連載されていたバージョンの復刻版。
 しかも今回はナ、ナント『小学二年生』『小学三年生』の両連載バージョンを同時収録!
 てっきり『帰マン』〜『タロウ完全復刻版』と同様、『小学二年生』版のみ収録かと思っていたのだが……、両方ともとは。うれしすぎるゾ! 特撮オタ・ウルトラヲタの世代人のみなさまはぜひとも買うように!(笑) もちろんそうじゃない世代の方々が今読んでも、面白い普遍性は十二分にあると思います。


 圧倒的な画力。流麗でいて、かつ力強い筆タッチの描線。スマートなシルエットでいて、しなるようなボディライン。ウマいけど静止画的ではなく動的でありながらキマっているポーズ。時にパノラミックな巨大戦の構図。そして何より児童マンガの範疇での絶妙なストーリーテリング。 


 レオ初登場前後編、巨大ツルク星人のバイク隊(!・特撮OV『電磁戦隊メガレンジャーVSカーレンジャー』(98年・asin:B00005HTN2)の宇宙暴走族ヘルメドーの巨大化バイクの元ネタはコレ!)、宿敵マグマ星人のイレギュラー登場、偽L77星人編、地球に残っている前作主人公ウルトラマンタロウこと東光太郎(ひがし・こうたろう)がゲストで出演、強敵ウルトラキラーゴルゴ編、オリジナルのウルトラ兄弟客演編やウルトラセブンの一時復活編、レオの弟アストラ登場編、ウルトラマンキング登場編、カプセル怪獣セブンガーの複数回にわたる活躍、3回連続のウルトラ兄弟VSババルウ星人&ブラック指令&円盤生物群の総力戦の最終編、そしてサイボーグ・ナックル星人編……。


 筆者自身はリアルタイムで読んだワケではないけれど、『ウルトラマンレオ』(74年)放映終了後数年の70年代末期の第3次怪獣ブームで、創刊(77年)間もない児童マンガ誌『コロコロコミック』(78年分)やその別冊増刊号「ウルトラマン特集」1〜4号(78〜79年。今は亡き地元の小書店でも百冊近く平積みされていて、しかも即日完売! 当時のブームはスゴかったからなぁ)での再録時に初読了。
 とはいえ『小学二年生』『小学三年生』連載版のすべてが、『コロコロ』に再録されたワケではなくて……。そのあと、小学館てんとう虫コミックスで『ザ・ウルトラマン』名義で単行本化(78〜80年・全4巻・ASIN:B000J8L868。98年に小学館コロコロ文庫に所収・ISBN:4091941214。その後も新書サイズなどで度々再販。同98年に双葉社ASIN:4575935514。00年に小学館ASIN:4091402410)もされたものの、これも『コロコロ』収録分ですらもがすべて再録されていたワケでもなく……。


 しかし、『コロコロ』では目にしていたものの単行本化はされていなかった、サイボーグ・ナックル編や「レオ発狂!」(『小三』版のツルク星人編)と巨大ツルク星人バイク隊のエピソードに四半世紀以上の月日を経て、再読の機会が与えられるだなんて……。本当にカンゲキ(涙)。
 『コロコロ』に再録された以外の『小二』『小三』版の『レオ』各エピソードも、巨大同人誌即売会コミックマーケットにも行ってしまうような重症な腐れオタクの方なればその存在はご存じでしょうが、02年刊行の資料系コンプリート労作の名作同人誌『ザ・ウチヤママモル』(宇宙囚人207)でもって、その『小二』『小三』版の各話のアラスジは個人的には把握していたけれど……。把握してても読ませるウマさと面白さ!


 TV版『レオ』第2話ラストの「マグマ星人との戦いは、今はじまったばかりである」との大河ドラマ的展開を想起させるナレーション(実作品では諸般の事情で実現せず)を現実化したようなマグマ星人のレギュラー出演!
 当時の子供ならば、みなが期待したであろう、変身できないウルトラセブンことモロボシ・ダン隊長の一時的な変身可能化! レオの弟アストラ登場の伏線としてのレオの故郷の同族登場編! それにTV『レオ』本編のシリーズ前半では控えられていたウルトラ兄弟客演編!

 
 いやTV『レオ』本編がダメだというワケでは毛頭ないし、これらの子供がよろこぶ娯楽的要素をストイック(禁欲的)に排除していた『レオ』が、後年になって視聴するにジャンル作品中でも類を観ないシビアな人間ドラマと、SF的なものではないにせよ高度な多面的テーマ表現を実現していたことを認めるにやぶさかではないけれど。
 ……21世紀のこんにちに70年代末期の特撮評論草創期みたいな、『タロウ』や『レオ』は完全な幼児向けでドラマがナイ、なんてホゲタラ((C)『どろろと百鬼丸』(68年)主題歌)なこと云ってるヤツは馬鹿じゃねーの!?(……アッ、云っちゃった!・笑)
 むしろローティーン(小学校高学年)くらいになれば判る第1期ウルトラのSF的なアンチテーゼ編にくらべて、第2期以降のウルトラの滋味ある人間ドラマ編や人物描写の数々はむしろミドルティーン以降、オトナになってからこそ高度なものだったと判るものですらあるのにサ。……まぁオタク族は浮世離れしててSF性にだけは感度があっても、俗世の人情の機微や世間智にオトナのやりとりといった要素には異常に鈍感なヤツが多いけどナ(笑)。


 ストイックな作りゆえに達成したTV『レオ』本編の境地もあるしそれを否定もしないけど、ただ月に1回か2ヶ月に1回かは、この内山まもるマンガみたいな兄弟客演回が、ドラマ的テーマ的に高度かはともかく娯楽的にはワクワクさせて、子供番組としてもバランスが取れて、娯楽イベント編も『レオ』独自の深いドラマ編も両方ともにあるオイシイ作品になったかな、とも思わなくはない。メインターゲットである子供をまず第1段階としてひきつけて、ドラマ編にも接地させるためにも。あるいはそのときには判らなくても、後年になってTV『レオ』本編を振り返る際のフック・ひっかかりにイベント編やウルトラ兄弟客演編がなって、それを通過することで通常編のレベルの高さにも気付く機会がいや増すような……。従来のTV『レオ』本編はそのままに同時にこういう娯楽編も並存していれば、かなりの最強作品になったハズ。
 ……てなことを、30数年前の作品にあまりに言い過ぎても詮ないし、とにかくそれをヌキにしても、TV本編の『レオ』はやはり独自の高度な境地に達した作品なので(子供番組としてはいささかヤリ過ぎの観もあるけれど)、このマンガを契機・キッカケにして、みなさんも何らかのかたちで再視聴をしてくださいませよ(笑)。


 一昨年04年のDVD『ウルトラマンA(エース)』(asin:B00024JIU2)合わせのコンビニ漫画『帰ってきたウルトラマン完全復刻版』(ISBN:4091081959)&『ウルトラマンA完全復刻版』(1週違いの同時期発売)は、あらかたどのコンビニのお店でも置いてあったけど、その売上が悪かったのか(汗)、昨05年の前作『タロウ完全復刻版』(ISBN:4091083757)の発行部数は非常に少なく(アマゾン・ドット・コムをはじめとする各ネット書店でも即完売!)、コンビニ10店につき1店にやっと置いてあるような状況でしたから、今回もどうせまた残念ながらも同様の状況でしょう。ほしい方は足を棒にしてでも探しましょう!(笑)
 ちなみに東京都心の筆者の職場近くのコンビニでは見た範囲、6店中1店にしか置いていない! 地元のコンビニでも4店中で1店のみ(前者はファミリーマート。後者はセブンイレブン。11月1日付記:地元では9店中2店)。……ウ〜ム。
 地方のオタク友達の依頼で複数冊を購入予定だけど、一度に同じ本を2冊買うのはハズかしいし(汗)、コンビニのPOSシステムでも、1店で2冊購入するより各地で1冊ずつ購入する方が商品の評価も高くなるだろうと思い(!?)、足を伸ばして遠征した次第。
 (評価が高まれば、来年以降のDVD『ザ☆ウルトラマン』なり『ウルトラマン80』のときにも、少しでもまた内山まもる先生の何かしらのウルトラ漫画の完全復刻版の出版企画が通りやすくなる! って自己満足に近い微々たる行為にすぎないけどナ(笑)。いまだ未単行本化で第3期ウルトラブーム終焉直後の81年に『小学三年生』に連載されたという『ウルトラ戦士銀河大戦争』(内山版アンドロメロスならぬTV版メロスが主役。もちろん未読・笑)あたりも、DVDウルトラ発売合わせの機会に復刻されなければ永久に陽の目を見れないよ・汗)。
 基本的には1店舗に2冊搬入だろうから、1冊は自分が購入するにしても、残り1冊はワタクシめ以外の誰かに、この名作が立ち読みでもイイから目に止まってほしくもあるし……(もちろんあわよくば購入してもらおうと・笑)。


 構成者は、『帰マン』〜『タロウ』同様、特撮ライターの秋山哲茂氏。各エピソードの隙間ページの学年誌の記事の採録やその解説、内山先生へのインタビューや、DVD『レオ』紹介、DVDライナー中の出演者インタビューの一部採録など、すべて氏の筆によるものだと思うけど……、いやあイイ仕事してますねぇ。
 このテの本では過剰に主張できるワケもないけれど、ただ字が並んでるだけで価値判断も何もない(あっても旧来のものの踏襲だったり陳腐・凡庸だったりの・笑)、砂をかむようなアジ気のない紹介文章の記事が世には多いものだけど、「物語に人間ドラマを持ち込み新境地を開拓した第2期ウルトラシリーズ。その頂点を極めた『レオ』〜略」なんて記述はイイ! なんてのは、勝手な思い込みによる読み込みですか?(笑〜汗)
 秋山氏は老舗同人誌・藤子不二雄FC(ファンクラブ)NeoUtopia(ネオユートピア)出身で、近年ではホビー誌『HyperHobby(ハイパーホビー)』(asin:B000JJS3OW)の奥付などでも毎号お名前を拝見。大ヒット雑誌『ぼく、ドラえもん。』(04年・小学館)参加や、70年代学年誌ウルトラマン関連記事を採録した労作『ウルトラ博物館』(03年・小学館ISBN:4093874824)の責任編集なども。
 このへんで培った藤子プロや小学館に出入りできるコネと信頼で、このような『完全復刻版』発売の企画が通せるのでしょうネ。それでおそらく個人の力で、国会図書館なり小学館のライブラリーから書籍を収集なり撮影なりコピーしてという。……やはり最終的には特定個人の突出した力&情熱&こだわり&行動力なのか。
 小学館側のマニアならぬ一般ピープルのサラリーマン社員からあがってくる企画だったとは到底思えないし(笑)。04年の映画『NIN×NIN 忍者ハットリくん THE MOVIE』合わせでも、氏は『忍者ハットリくん』のコンビニ漫画の傑作選(asin:4091082130)を担当してたけど……それにカラめるならば……、グッジョブ!(映画版のケンイチくんの声で・笑)
 
 
 ちなみにコンビニ漫画は4週間ほどしか店頭に置いてありませんので(06年11月23日(木)までと推測)、ご購入はお早めに! 『帰マン』〜『タロウ完全復刻版』同様、再販もおそらくないでしょう。『タロウ完全復刻版』は、東京は神田の神保町の古本屋街(最寄り駅は地下鉄・神保町駅かJR・御茶ノ水駅)、オタクの殿堂の書店・書泉ブックマートの3Fだかの復刻版のコーナーには入荷されていて、ストックがあったのか半年くらいは常時備給されていたとマニア間の情報では聞いているけれど……(まだあるのかナ?)、今回はドーかな?


 あと、くだんの同人誌『ザ・ウチヤマモル』や『ウルトラマンタロウ完全復刻版』でも明らかにされたように、小学館学年誌連載版のみでなく、70年代前半には全学年誌(低学年誌は各々(おのおの)100万部超だったとか。全学年誌で数百万部の雑誌でウルトラ関連記事が毎号組まれていたワケだ。このマス層に向いたからこそ06年のウルトラ映画も久々にヒットしたのだともいえる)の夏冬の別冊として、『小学館BOOK』という書籍があり(児童誌『てれびくん』の前身か?)それには、『帰マン』「ウルトラ兄弟対11大怪獣」(全73P)、『エース』「ウルトラ5兄弟たいヤプール人」(全31P・復活エースキラー&怪獣軍団)、「怪獣はか場のけっとう」(全31P・復活ヤプール&ヒッポリト星人の連合軍)、『タロウ』「かがやけウルトラの星」(全93P!・6兄弟VS怪獣軍団)といった、まだ未収録の内山御大のウルトラ漫画があるそうで……。読みてーよ!! 関係各位は何とかしてください!(笑) シビアさで有名な『小学5年生』連載版の『タロウ』タケル少年編(最後の方はタロウすら登場しないという……ヤリすぎだけど)も全編読みたいです(汗)。
 また『ザ・ウチヤマモル』によれば、サイボーグ・ナックル編は、『コロコロ』再録時に4ページ分が加筆されています(もちろん今回の完全復刻版には未収録)。


 ……ウワッ、アマゾン・ドット・コムの『レオ完全復刻版』(asin:409108575X)、もう完売かよ(汗)。
 付記:『帰マン』(ISBN:4091081959)&『タロウ復刻版』(ISBN:4091083757)はアマゾンで品切れ状態から在庫ありに復活してるようなので、購入できるみたいです(?)。さあ、リンク先をたどって購入しよう!(笑・代行業アフィリエイトはやってませんので、念のため)
 付記2:06年11月1日現在、『レオ復刻版』もまた購入可能になっております)。
 付記3:あとは宣伝だよなあ。置いてあるコンビニに1週間後にまた覗きに行ってみると、まだ残ってる店もままあるし(汗)。『メビウス』公式HP(ホームページ)とか、円谷プロHPとか、NTT東日本のウルトラ40周年HPとかでも、『レオ』DVDや当該の完全復刻版の発売告知・宣伝をやるべきだよね。ダメ・サラリーマンなりに多忙で情報のチェックができていないオタも筆者の周囲にはけっこういるし……。もちろん、幼児誌でも復刻版発売の告知を行い、次代のオタク予備軍の開拓を行うと(笑)。いやマジで、コレ重要。


(了)


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精神主義」ではない「熱血ドラマ」、という特異な橋本イズム

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/19971215/p1



さらなる後日付記:ネットサーフィンで発見した『レオ』論に勝手にリンク
(※:特撮評論同人関係の知友のものは内輪クサくなるので除外・汗)
  http://www5a.biglobe.ne.jp/~aoren/maniac/leo.htm(2019年現在、リンク切れ)
  http://www002.upp.so-net.ne.jp/zunzun/chara02.html(2019年現在、リンク切れ)
  http://www002.upp.so-net.ne.jp/zunzun/chara03.html(2019年現在、リンク切れ)
  http://ee.uuhp.com/~umineko/u7/index.html


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