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『ウルトラマンメビウス』27話「激闘の覇者」 〜電脳空間での模造体でも制御ができない宇宙恐竜ゼットン!
(脚本・谷崎あきら 監督&特技監督・小中和哉)
「第3クール開幕! 新章開幕! ウルトラの父が来た! ウルトラの母が来た! そして、タロウがやってきた!」
(文・久保達也)
「今からちょうど40年前、地球は怪獣や侵略者の脅威にさらされていた。
人々の笑顔がうばわれそうになったとき、はるか遠く、光の国から彼らはやってきた。
ウルトラ兄弟と呼ばれる、頼もしいヒーローたちが!
そして今、ウルトラの父はひとりの若き勇者を地球へと送った。その名は……」
06年9月16日に公開された劇場作品『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』(https://katoku99.hatenablog.com/entry/20070128/p1)において、情感たっぷりに流れた『ウルトラマンタロウ』(73年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20071202/p1)の挿入歌『ウルトラ六兄弟』のアコースティックなアレンジ曲がバックに流れる。
初代ウルトラマン・ウルトラセブン・ウルトラマンジャック・ウルトラマンエース・ウルトラマンタロウ・ウルトラマンレオ・ウルトラマンエイティの勇姿を映し出しながら(感涙!)語られる上記のナレーションに続いて、おなじみの
「♪ジャンジャジャ〜ン、ジャンジャジャ〜ンジャ〜ン、ジャンジャジャ〜ンジャ〜ンジャ〜ンジャ〜ンジャ〜ン、ジャンジャジャ〜〜ン!」
なるメインタイトルの表示とともに流れる、短い楽曲とともに、
という堂々たる作品タイトルがバ〜ン! と写し出されるオープニングは豪華絢爛である!
欲を云うなら、番組開始当初からこのオープニングでやってほしかったところだ。
作品の外側からの観点で云えば、この第27話は、無事に半年間(2クール分)の放映を済ませたうえでの第3クール目の1話目なのである。
先述した劇場作品はスマッシュ・ヒットを達成した。興行収入は6億円ほどらしい。しかし、映画の前作『ULTRAMAN』(04年・松竹・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20060305/p1)が1億弱だったことを思えば、大健闘したとはいえる! 筆者が在住している静岡では、10月第3週までで終わってしまったが、地方によっては11月に入っても上映しているところがあり、まだまだ伸びるぞっ!
そして、いよいよこれからウルトラ兄弟たちのゲスト出演が本格的に始まるぞ! といった第3クールの頭で、こうした長大なる歴史を持ったシリーズとしての『ウルトラマン』作品の壮大なる世界観を説明してみせるオープニングを流したことは、番組の新章のイントロダクションとしてはたしかに絶妙でもあった。
ウルトラ兄弟の勇姿に感涙にむせぶのも束の間、おそらくウルトラマンたちの故郷である、300万光年かなたのM78星雲・光の国のなかをイメージしているのであろう、黄金のさざ波のようなイメージの中で大きく翻った赤いマント!
神秘的な女声ハミングをバックに、ウルトラの父の登場だ!
そして、彼に寄り添うウルトラの母!
ウルトラの母「古傷が、痛むのですか?」
ウルトラの父「ああ。この3万年間、一度もなかったことだ」
3万年前!
『ウルトラマンタロウ』(73年)第25話『燃えろ! ウルトラ6兄弟』において、ウルトラ兄弟の長男・ゾフィーが兄弟たちに語ったウルトラの国の歴史によれば(実際にはナレーターの瑳川哲朗による解説)、平和だったウルトラの国で惑星群の中心にあった太陽が大爆発を起こし、ウルトラの国全体が暗黒に閉ざされ、多くの人々が死んでしまったのが、今から27万年前のことなのである。
その後、「ウルトラ長老」を先頭とする研究団によって人工太陽・プラズマスパーク(『タロウ』第25話では「プ『リ』ズマスパーク」と呼称)が建設され、ウルトラの国は明るい光を取り戻し、再び平和が甦ったのである。
そして、飛んで3万年前、エンペラ星人率いる怪獣軍団がウルトラの国を襲撃した際、ウルトラの父は大活躍したものの大きな傷を受け、ウルトラの母の看病を受けたのであった。
――第3次怪獣ブーム期に男子小学生たちのバイブルとなった子供向け文庫サイズ百科の名著『ウルトラマン大百科』(ケイブンシャ・78年8月10日初版発行・ISBN:476691564X)にも、ゾフィーが語ったウルトラの国物語がマンガで掲載されていた。しかし、何をトチ狂ったか、その中でのエンペラ星人は、『タロウ』第33話『ウルトラの国 大爆発5秒前!』、および第34話『ウルトラ6兄弟 最後の日!』に登場した極悪宇宙人テンペラー星人のデザインで描かれていた(笑)――
かくして、宇宙警備隊が創設され、ウルトラの父は隊長に就任。怪獣や侵略者たちの脅威から宇宙を守るため、3万年もの長い間戦いを続けてきたのである!
――『タロウ』第25話において、この「宇宙警備隊」は誤って「ウルトラ警備隊」と説明されていた。同話の脚本を執筆した田口成光(たぐち・しげみつ)氏が、『ウルトラセブン』に登場する防衛組織と混同してしまったがために起きたケアレスミスであると、筆者は長年考えていた。
しかしながら、DVD『ウルトラマンタロウ Vol.6』(デジタルウルトラプロジェクト・05年6月24日発売・asin:B0009J8HIY)の解説書に掲載された山際永三監督所蔵の現存する第25話のシナリオを見ると、このウルトラの国物語に関する部分にはナレーションが大幅に加筆されていた。さらには、画面で流すためのイラストを内山まもる――当時小学館の学年誌でウルトラのコミカライズ作品(近年コンビニ漫画で多数再刊。『帰ってきたウルトラマン 完全復刻版』(04年・ISBN:4091081959)・『ウルトラマンA 完全復刻版』(04年)・『ウルトラマンタロウ 完全復刻版』(05年・ISBN:4091083757)・『ウルトラマンレオ 完全復刻版』(06年・asin:409108575X)・『ザ・ウルトラマン 死闘!ジャッカル対ウルトラ兄弟』(07年・ISBN:4091087183・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20160914/p1))を多数執筆していた漫画家――に発注するためのメモが張りつけられている!
メモは全部で9項目から成っていた(実際に作品で使用されたイラストも9種類であった)。そして、その最後の項目に「ウルトラ警備隊の誕生」と記されていたのであった! 山際監督によれば、このメモは御自身の筆跡ではないらしい。円谷プロ側の熊谷健(くまがい・けん)プロデューサーも、TBS側の橋本洋二プロデューサーも、これについてはまったく記憶にないということだ。田口氏は内山氏にイラストを発注するのであれば当然、小学館を介してであろうから、小学館の編集部の誰かの字ではないかと推測している。
小学館の学年誌の編集部が同話での「ウルトラの国」の説明に深く関わって、当時や後代の子供たちをワクワクさせて、ウルトラシリーズの世界観を大きくしてきた多大なる功績を考えれば、こうした些細なミスには寛容になった方がいいのだろう!――
『ウルトラマンA(エース)』(72年)第27話『奇跡! ウルトラの父』(https://katoku99.hatenablog.com/entry/20061105/p1)において、ブロンズ像にされてしまったウルトラ5兄弟の危機に、地獄宇宙人ヒッポリト星人に果敢に立ち向かったウルトラの父であった。しかし、長旅の疲れのために苦戦し、エースにエネルギーを与えるや、自らは命を落としてしまったのであった。
『A』第27話で一度死んだウルトラの父は、光の国の科学者たちによって作られた人工カラータイマーを移植されて生きかえったのである。放映当時の小学館学年誌ではそう説明されていた。デジタルウルトラプロジェクト発売のDVD『ウルトラマンA』Vol.4・5・6(04年8月23日発売・asin:B00024JJH4・asin:B00024JJHE・asin:B00024JJHO)を3巻同時購入するともらえた、学年誌の記事を復刻した小冊子にそう掲載されていたのだ(笑)。しかし、出典が一切記されておらず、『小学○年生』の何月号からなのかが定かではないのだが……
そんな歴戦のウルトラの父が、3万年前に受けた傷あとに痛みを感じるとウルトラの父は云うのである! よもや、3万年前の因縁がここによみがえるのであろうか!?
母「何かの前触れだと……?」
父「あるいはな……」
ルーキー(新人)・ウルトラマンメビウスを派遣した地球を見つめるウルトラの父と母……
宇宙空間の歪み・ウルトラゾーンの出現。高次元補食体ボガールを滅ぼしたにもかかわらず、現れた時間怪獣クロノーム。異次元超人ヤプールの復活…… 一連の怪事件には関連性があり、何者かの力が作用しているという見解は、ウルトラの父と母ばかりではなく、防衛組織GUYS(ガイズ)もまた同じであった。
新たなマケット怪獣(模造怪獣)を選抜して、地球防衛のための戦力増強を図る命令を下されたGUYSの上官・トリヤマ補佐官は、総本部からの督促状を受けて、隊員たちに報告書の手伝いをさせようとする。
コノミやマリナ隊員にはマケット怪獣ミクラスが、ジョージやリュウ隊員にはマケット怪獣ウインダムがすでにいるから、と反論を喰らったトリヤマ補佐官。
しかし、トリヤマ補佐官が持参したアタッシュケースにギッシリと詰まったマケット怪獣のカプセルを幾つもつまみあげ、怪獣博士のテッペイ隊員は「面白そうじゃないですか!」(笑)と大乗り気! ガイズタフブックに次々とカプセルを装着し、新たなマケット怪獣の選定を始める。
地底怪獣グドン・火山怪鳥バードン・古代怪獣ツインテール・宇宙大怪獣ベムスター……
各怪獣の身長や体重、攻撃技や特殊能力など、テッペイによって語られるウルトラ怪獣大図鑑! さらには、カプセルの中にウルトラマンメビウスまでも含まれていたことから(!)、メビュームシュート・メビュームブレードなどが炸裂する「メビウス必殺技大百科」へと続く!
この一連では、前半2クール分のライブフィルムをふんだんに使用している。本編ドラマ部分は一切ロケに外出もせずに、GUYS作戦室だけで撮影を済ませていることからも、スレたマニアの視点で見れば、本話がいかに低予算であったかを露呈しているかに映ってしまう(笑)。
しかし、小学館『てれびくん』の付録DVDや、バンダイビジュアルの『ばっちしV』を思わせる再編集ビデオ的なノリの名場面集は子供たちにはたまらないハズだ! ドラマよりもバトルを見たい子供たちにはこれで充分なのである! いかに予算をかけて凝った演出や深刻なドラマを描こうが、これより勝るものはないのだ! なによりバンダイから発売中のノートパソコン型のガイズタフブックやマケットカプセルをそのまま流用(画面で見るかぎり)しているのには、バンダイも大喜びだ!(笑)
また、先述の劇場版を、あくまで子供の付き添いで来ただけなのに、おもわずハマってしまった親の層(某巨大掲示板を見る限りでは相当数にのぼる!)の中には、映画に触発されてこれから本格的に『メビウス』を視聴する、なんて人々も多いだろう。そして、シリーズの途中から視聴を開始した子供たちもいることだろう。そんな人々に対する総集編的な意味合いも感じさせる、実に暖かい配慮であるともいえるではないか!
タフブック内のシミュレーションで、マケット怪獣選出のための「勝ち抜き戦」(!)が行われることになる。おなじみの「リアライズ」(=現実化・物質化)なるガイダンズ音声とともに、宇宙恐竜ゼットンvs地底怪獣グドンの夢の対決が繰り広げられる!
「いけ〜、デットン!!」と、ゼットンの名前を間違えて叫ぶ(笑)トリヤマに、音声入力で操縦されて、口から吐いた1兆度の火の玉攻撃で、あっけなくグドンを葬り去ったゼットン!
ちなみに、ゼットンならぬデットンとは、『帰ってきたウルトラマン』(71年)第3話『恐怖の怪獣魔境』(https://katoku99.hatenablog.com/entry/20230416/p1)に登場した地底怪獣である。その着ぐるみはもともと初代『ウルトラマン』第22話『地上破壊工作』に登場した地底怪獣テレスドンが、『ウルトラファイト』(70年)で酷使されてボロボロになったものを流用していることから、学年誌や怪獣図鑑などではテレスドンの弟であると解説されていて、第2期・3期ウルトラ世代の子供たちは皆これを信じていた(笑)。こういう自由奔放な発想こそ、今の『てれびくん』にも欲しいねえ~。
次の対戦のために、テッペイがリセットをかけようとする。しかし、なぜかゼットンの姿がリセットされないので消えない!
それどころか、ゼットンはシミュレーションの電脳空間内で、火の玉攻撃を発して大暴れをはじめる!
それだけにとどまらず、GUYSの全システムに障害を起こさせて、ネットワーク内に侵入せんとする!
いくら本物の怪獣を、超科学でデータ的に模しただけのマケット(模造)怪獣だとはいえ、侵略宇宙人の残骸円盤由来の未知なる超絶科学・メテオールの産物であることに代わりはなかったのだ! しかも、それが最強怪獣でもある未知なる特性を持ったゼットンであれば、なおさらのことだ!
しかし、一応の大の大人である隊員たちが「最強怪獣はオレのもんだ!」とカプセルの奪い合いを始めたりする描写。タフブックからゼットンのカプセルを外そうとしたトリヤマとテッペイに稲妻がほと走り、体内のガイコツが映し出されるマンガチックな描写も頻発!(笑)
ゼットンをシミュレーション内で倒そうと装着されたプロトマケットウルトラマンメビウスに対して、「足を狙え!」「奴の弱点はツノよ!」「いいから止めろ〜!」と各自が好き勝手に命令したあげくに、トリヤマが「なんとかシュートで片付けてしまえ〜!」と命令した!
しかし、ゼットンに必殺光線・メビュームシュートをはね返され、メビウスは胸の中央にあるランプであるカラータイマーを破壊されてしまう!
ここで、初代『ウルトラマン』第39話(最終回)『さらばウルトラマン』における、ゼットン対ウルトラマンの完全再現がなされて、特にメビュームシュートをゼットンに吸収された際のプロトマケットメビウスのリアクションは芸コマ!
マケット怪獣のネットワーク侵入などという最大の危機感をあおりたてながらも、いつもながらのギャグ描写は忘れられておらず、絶妙なバランス感覚が光っているのだ!
プロトマケットメビウスの危機に、ミライ隊員は作戦室を飛び出し、ウルトラマンメビウスへの変身の決意を固める。電脳空間で戦うには自分自身を数値化・データ化しなくてはならない。いわば完全なる未知の世界であるのだ!
だが、『ウルトラセブン』(67年)第31話『悪魔の住む花』において、美少女の体内に侵入し、彼女を吸血鬼にさせた宇宙細菌ダリーを倒すためにミクロ化したウルトラセブンのように、「よし、未知の世界に挑むぞ!」とばかりにミライはウルトラマンメビウスへと変身!
ゼットンが開けてしまったフィールドの外壁の穴から、シミュレーション世界に突入した!
――ちなみに、『悪魔の住む花』に登場した美少女は、現在でも活躍中の後年の大女優・松坂慶子が演じていたことから、80年代後半に起きたレトロブームの渦中に各民放で放送された、懐かしのテレビ番組の特集でもひんぱんにとりあげられていた。
しかし、当時のその手の番組は純粋に古い作品を懐かしむといった趣向ではなく、第一線で活躍中の俳優が下積み時代に演じた役柄の情けなさや、変身ヒーロー番組や学園青春ドラマなどのちょっとした矛盾点を笑いの種にすることに主眼を置いた、いかにも80年代的な軽佻浮薄な風潮の産物だった
某巨大掲示板・2ちゃんねるの特撮スレ「登場することで作品をつまらなくしたキャラ」などを見ると、リュウをはじめ、「GUYSの隊員全部」などという意見が散見される。そうした特撮ファンたちは『ウルトラマンメビウス』の作風のような、少年漫画的な「熱血」を好まず、GUYSの青春群像を描くような路線をつまらないと思っている者たちなのだろう。それはそれでひとつの意見であり感想であり尊重はしたい。しかしながら、そうした者たちによる『メビウス』批判を見てみると、先述した「軽佻浮薄」な番組でやっていたような、特撮ヒーロー作品や学園青春ドラマに対する、まるで愛情の感じられない、重箱のスミつつきとなんら変わりのない印象を抱いてしまう。
彼らが好むようなリアル&ハード路線の90年代後半以降の特撮ヒーロー作品が、「一般層の笑いの種にならないものを」とのスローガンで製作されたのだろうが、そんなものに対しては一般層は何の関心も寄せずに、「笑いの種」にすらならなかったのだ。『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』が『ULTRAMAN』の6倍以上の興業収入を得ることができたのはナゼなのか? 『ウルトラマンネクサス』(04年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20060308/p1)が3クールで放映打ち切りになったのはナゼなのか? そんなものはいちいち考えるまでもないだろう――
火の玉攻撃を受けて、ひざまづいたメビウスをゼットンは蹴り上げ、踏みつける!
コノミ「ウルトラマン、死んじゃダメ!」
マリナ「立つのよ! 起き上がって!」
(このふたりのセリフは、やはり『ウルトラマン』最終回で科学特捜隊のフジ・アキコ隊員が、ウルトラマンに向かって叫んでいたセリフだ!・笑)
ジョージ「がんばれよ、ウルトラマン!」
リュウ「メビウス、のんびりお寝んねしてんじゃねえ! ウルトラマンなら立ち上がれ!!」
メビウス「聞こえる…… みんなの声が……」
仲間の声援を受け、メビウスはこぶしに力をこめて立ち上がった!
たまらずひっくり返るゼットン!
すかさず流れる主題歌が絶大な相乗効果をあげる!
ジョージ「それでこそオレたちのウルトラマンだ!」
メビウス「みんなの声が、僕を強くする!」
ジョージ「メビウス、行け!」
マリナ「メビウス、負けないで!」
コノミ「がんばって、メビウス!」
テッペイ「そう、そこ。そう、そこだ!」
リュウ「よっしゃ〜っ! 行け〜! 行け〜! ぶっつぶせ〜っ!」(爆)
メビウス「みんながいるから、僕は戦える! みんながいるから、僕は負けない!」
電脳空間におけるメビウスの戦いに熱い声援を送る隊員たちは、テレビの中で戦うメビウスを見つめる子供たちに一体感を呼び起こすことうけあいであり、全国の子供たちが隊員たちと同じようにメビウスに熱い声援を送ったことだろう!
メビュームスラッシュを放つメビウス!
ゼットンバリヤーでこれを跳ね返すゼットン!
バリヤーを張る際のゼットンのポーズも、『ウルトラマン』第39話に忠実だ!(笑)
ジョージ「真上にバリヤーはない! 流星キックだ!」
流星シュートが得意だったジョージが思わず叫んだ「流星キック」(!)を、空中高くジャンプしたメビウスがゼットンの頭上から食らわした!
「流星キック」とは、『帰ってきたウルトラマン』第4話『必殺! 流星キック』において、古代怪獣キングザウルスIII世のバリヤーを破るため、郷秀樹が恩師・坂田健(さかた・けん)の協力を得て自らを鍛え直し、苦労の末に編み出した技であった。空中高くジャンプしてキングザウルスIII世の頭上を高く跳び越えて、バリヤーの張られていない真上からツノを折ることに成功した技であったのだ!
これに敵わんと見たゼットンは、テレポーテーション(瞬間移動)でメビウスを翻弄する!
マリナ「後ろよ! メビウス!」
マリナのアドバイスを受け、メビウスはゼットンの火の玉攻撃を辛くもかわした!
続けて迫る火の玉攻撃を、バリヤーで防御するメビウスだッタが、カラータイマーが点滅を始める!
そのとき突然、ミクラスが出現!
ゼットンにツノで攻撃をかける!
続いて、ウインダムがゼットンの首にチョップを食らわす!
テッペイがマケットカプセルを追加したのだ!
コノミ「ミクラス、お願い!」
テッペイ「頼むぞ! ウインダム!」
メビウス「これが僕の仲間だ! 力だ!」
ミクラスはツノを向けて突進!
ウインダムはジャンプして空中からゼットンに奇襲をかける!
メビウス「恐れるものなど、ありはしない!」
メビウスも空中高くジャンプ! ゼットンにパンチを食らわす!
ミクラスに押さえつけられたゼットンに、ウインダムが頭部からレーザー攻撃を加える!
そして、メビウスの白熱した左腕から繰り出される強烈なパンチが、ゼットンにトドメを刺した!
ミクラスとウインダムの勝利のおたけびが、シミュレーション世界の中でこだまする!
実に熱い戦い! 大いに盛り上がる展開! これこそが最強怪獣である宇宙恐竜ゼットンが再登場するにふさわしい作品なのだ!
『ウルトラマンマックス』(05年)第13話『ゼットンの娘』(爆)(https://katoku99.hatenablog.com/entry/20060315/p1)が大いに不満だった筆者の溜飲もこれで下がったというものだ! ウルトラマンとカプセル怪獣2体との共同戦線が見られるだなんて……(感涙)
などと云いつつも、やはり電脳世界ではなく現実世界でゼットンには大暴れしてほしかったが…… それに、やはりバーチャル(仮想現実)な電脳空間でのデータとしての存在であるあたりも…… 『ゼットンの娘』で登場した個体に比べれば強かったかもしれないけど、そんなに強くもなかったあたりも……
いや、今回はそういう存在としてのゼットンであったのだ! ゼイタクは云うまい!(笑)
ただ、「使えるマケット怪獣は、ミクラスとウインダムだけってことね」というオチには…… それでは、グドン・バードン・ツインテール・ベムスターなどは正義のマケット怪獣にはならない! ってことかい!? カプセル怪獣アギラの出番もないってことかいっ!?
――カプセル怪獣アギラは、『ウルトラセブン』第32話『散歩する惑星』と第46話『ダン対セブンの決闘』に登場した正義の怪獣である。ミクラスやウインダムに比べて、初登場がシリーズ後半だったことから、『セブン』放映当時も雑誌メディアの露出が少なかった(第1次怪獣ブーム終焉のころでもあった)。『ウルトラセブン1999最終章』(99年・バップ発売のオリジナルビデオ作品6部作)でもミクラスやウインダムは再登場してもアギラは登場しなかったなど、トリケラトプスのような容貌の恐竜型怪獣であるにもかかわらず、今ひとつ不遇な扱いをされている。しかしながら、『ウルトラファイト』にセブンの子分として唯一登場したカプセル怪獣はアギラであり、『チビラくん』(70年・円谷プロと日本テレビ製作の帯番組)へのゲスト出演など、世代人的には印象深いカプセル怪獣なのである。一生のお願いだから『メビウス』にも出してあげて!(笑)――
ミライ「僕はこの星に来てよかった。本当に来てよかったと感じています! 大隊長、いえ、ウルトラの父」
夜空に輝くウルトラの星(!)を見つめて、感慨にふけるミライ。
だが、そのころウルトラの星では……
父「決断のときが、近いのかもしれん」
母「では彼は……? メビウスはもう……?」
思わず宙を見上げるウルトラの父……
オオッ、思わせぶりな「伏線」だ! こういった、適度な「連続ドラマ性」も、たとえ子供向けのヒーローものではあっても、子供たちの気を引くためには、あるいは我々大きなお友達の気を引くためにも必要であるのだ! こういった展開が観たかったのだよ!(笑)
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