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ウルトラマンエース 〜『エース』映像ソフトの歴史


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《ちょっと一服》『ウルトラマンA』関連アイテム1

ファミリー劇場ウルトラマンA』放映・連動連載!)
(文・久保達也)
 ここでは『ウルトラマンA(エース)』(72年)の映像ソフトについて紹介する。


 『A』のソフト化は84年10月25日に東宝ビデオから第1話と第2話をカップリングしたVHSビデオソフト(asin:B00005IM1B)が第1巻として9200円で発売されたのが最初であるが、「第1巻」と銘打たれたものの、続巻が発売されることはなかったのである。


 80年代半ばといえばまだまだ第2期ウルトラシリーズの評価が低かった(今でも?・笑)ころであり、売り上げも芳しくなかったのかと思われるが、当時はそもそもビデオソフト自体が出始めたばかりであり、この手のジャンル作品が売れるかどうか未知数であったため、各社とも話数をセレクトして試験的に発売するのが通例であり、全話を収録して発売されること自体がまれであったのだ。
 そのごく少ない例外が東映ビデオから発売された『ウルトラQ』(66年)と『悪魔くん』(66年)であったが、これらはモノクロ作品であったために再放送に恵まれなかったことからマニアから「幻の作品」とされ、反響が大きかったのが理由と云えよう。
 またこの当時は地方によってはまだまだウルトラシリーズの再放送が繰り返されていたため、それらを録画すれば十分と考える人間も多く(筆者もそうであった)、メーカー側もそうした作品の発売には消極的だったのだ。初代『ウルトラマン』(66年)でさえも都合9話分(しかも1巻に1話収録で6500円もした!)しか発売されなかったのだから。



 初代『ウルトラマン』がようやく1巻3話収録で全39話がビデオソフトでリリースされたのは87年(東宝ビデオ)のことであったが、翌88年12月30日から『A』が同じ東宝ビデオから1巻3話収録(最終巻のみ4話収録)で11000円で発売されている
 (89年4月1日の消費税初導入後は、1〜9巻は税抜10330円に変更。消費税導入後に発売された10〜17巻(asin:B00005I5ZX)は10300円)。
 1〜3巻が同時発売。以後は89年2月1日から2巻ずつ毎月1日発売。直前月15日にレンタルを開始。
 再放送ではなかなか流れない予告編が収録されていたのが嬉しかったところだが、それ以外の映像特典は特になく、そういう点に関してはまだまだ頭が回らないような時代であった。ちなみに全17巻のビデオの背表紙を並べると、エースの変身巨大化時のカットが出現する印象的な趣向もあった。


 (編:『ウルトラマン大会(フェスティバル)』と称して、アニメ映画『ウルトラマンUSA』(87年・89年日本公開・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20100821/p1)が東宝系で公開された折、併映に初代『マン』と『ウルトラセブン』(67年)が予定されていたが、東宝ビデオの『エース』ビデオの販促で、『セブン』から『エース』#5に変更されたとも聞く。結果的にGW(ゴールデンウィーク)興行にふさわしい、子供が楽しめるウルトラ兄弟客演編の理想的なラインナップになったかと思う)



 その後90年代後半にバンダイビジュアルからもビデオソフトが発売されているはずであるが、当時は既にLD(レーザーディスク)が全盛になっていたことからか、マニア向け雑誌における紹介記事や広告の類も見た記憶がなく、筆者はあいにく詳細をつかんでいない。


 (編:96年7月25日に1〜3巻(asin:B00005EE4L)が発売。以後、2巻ずつ毎月25日発売。最終2巻の12・13巻のみ同年12月18日発売。1巻4話収録で6300円)



 さてそのLDについてであるが、『A』に関しては放映20周年記念として、第1巻と第2巻が92年7月24日にケイエスエスから1枚4話収録で8800円でリリースされた(以後、1巻ずつ毎月21日発売)。
 ハミングバードが89年に出した『ウルトラマン80(エイティ)』が税込6180円(同年4月に導入された当時の消費税の税率は3パーセント)、90年に出した『ウルトラマンタロウ』が税込6000円だったのと比べ、かなり割高な値段であった。
 全巻購入特典として全13枚のLDを収納できるボックスが用意されたが、これは無料でもらえたのではなく、有料(3000円!)で頒布されたものであった。しかも届けられた際は梱包用のヒモがダンボールにきつく食い込んでおり、中身のボックスがやや損傷していた(トホホ)。
 ただこのLDの解説書は『A』放映当時の小学館学年誌の関連記事をカラーで毎回復刻していたので資料的価値は絶大なものであった。購入から数年後にさる事情から手放してしまったが、今となってはこれだけでもカラーコピーしておけばよかったと悔やまれる……(もっともカラーコピー自体が当時は手軽に利用できるものではなかったが)。


 (編:LDのジャケットは、シャープな筆致かつボディのデッサン力が印象的な、当時新進気鋭のアニメーター兼マンガ家の菊池通隆(=麻宮騎亜))が手がけた。何ゆえ彼に? 彼が描けるのか? 彼が描くからって純然たるアニメファンなら『エース』のLDは買わないだろう、特撮オンリーファンも菊池通隆を知らないだろう、と危惧されたが、そのスジの大家の開田裕治画伯にも遜色ない、氏の普段のアニメ絵ともまったく異なる見事なジャケットをものした。初期巻はロングの絵だったが、次第にバストアップでリアルな筆致の絵となり、筆の油もノっていく)



 そして本稿執筆の2005年現在でも入手可能な映像アイテムは、デジタルウルトラプロジェクトから絶賛発売中のDVDである。04年7月23日にVol.1〜Vol.3(asin:B00024JIU2asin:B00024JJGKasin:B00024JJGU)、8月27日にVol.4〜Vol.6(asin:B00024JJH4asin:B00024JJHEasin:B00024JJHO)、9月24日にVol.7〜Vol.9(asin:B00024JJHYasin:B00024JJI8asin:B00024JJII)、10月22日にVol.10&11、11月26日にVol.12&13が3990円で発売されている。
 当初の7月から9月までの発売分に関しては、3枚同時で購入すると先着で『A』に関する貴重な資料の復刻版がプレゼントされた。


 7月分には『新番組企画案 ウルトラファイター(仮)』と称したTBSの企画書を縮小復刻したものがプレゼントされたが、それは大判の紙に全ページを細かく印刷したものを折りたたんだものであり、裏面は『円谷新報 号外』と称し、スポーツ紙の芸能欄もしくは『夕刊フジ』的なゴシップ記事中心のタブロイド版新聞のパロディを用いたDVDの宣伝記事となっていた。
 トップには「悲劇の神? ウルトラマンA」の大見出しが踊り、「突然の主役女優降板」「小学館学年誌 ウルトラ兄弟独断設定事件」など、『A』製作過程の中で起きた事件を関係者の証言をまじえて紹介している。


 続く8月分には『特撮超獣シリーズ ウルトラA 製作メモ』『特撮超獣シリーズ ウルトラマンA 番組延長に関する強化案メモ』と称した製作資料に加え、当時の小学館学年誌の関連記事を縮小復刻した小冊子がプレゼントされた。
 「タックのひみつ」「ウルトラマンAのひみつぶき」「超獣ブロッケンはこうして生まれた」「これがウルトラ5きょうだいのふるさとだ」「あのウルトラの父が生きかえった」など、映像では描かれない部分をも独自の解釈と詳細な図解で解説した魅力あふれる記事が復刻されているが、それぞれの出典に関して一切表記されていないのが残念である。


 そして9月分の購入特典は『ウルトラマンA ヒロイン回顧録』。『A』の二大ヒロインである南夕子役の星光子氏と美川のり子役の西恵子氏の撮影現場におけるスナップ写真や番組宣伝スチールなどのほか、御本人たちの自筆メッセージも添えられたあまりに嬉しすぎる1冊である。
 第22話『復讐鬼ヤプール』の撮影現場をおさめた写真に添えられた西氏のコメントによれば、「この浴衣(ゆかた)は私が洋裁学校に通っていたころ、自分で縫ったものなんですよ」だそうで。エースの隣で鏡を手に髪をとく姿とか、竜隊長の隣でナゼか拡声器を手に演説しているようなお茶目な一面をのぞかせる西氏のカットにはもうメロメロ。
 山中隊員とのツーショットもあるが、山中を演じた沖田駿一氏は第21話『天女の幻を見た!』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20061009/p1)で見せた私服姿のようなファッションを普段からしていたようである(笑)。


 なおDVDにはVol.10以降、北斗星児役の高峰圭二氏や星氏の対談(Vol.10・asin:B00024JJIS)や、竜隊長役の瑳川哲朗氏、西氏をまじえた「TAC同窓会」(Vol.11・asin:B00024JJJ2)や、星氏や西氏のWヒロイン単独インタビュー(Vol.12・asin:B00024JJJC)、製作スタッフ総勢13名が登場する「製作回顧録」(Vol.13・asin:B00024JJJM)などの「映像特典」が毎回収録されている。
 初期話数に比べ、人気や評価が今ひとつ低い後期話数の巻に収録していることから販売強化のための策かと思われる。もっとも製作スタッフやキャストをはじめ、『A』を支える大きな原動力となった小学館学年誌編集部の皆様の貴重なお話などは毎回ライナーノーツにたっぷりと収録。これらに関してはキリがないので各話評の中で触れることにとどめておくことにしたい。


(了)
(初出・特撮同人誌『仮面特攻隊2007年号』(06年12月30日発行)『ウルトラマンA』再評価・全話評大特集より抜粋)



(編:2010年に、『ウルトラマンエース』以前の『ウルトラQ』(66年)〜『帰ってきたウルトラマン』(71年)の「ウルトラ」DVDシリーズと同様、『エース』も全話収録の廉価版BOXおよび、1800円の廉価版バラ売りDVD〈ウルトラ1800〉シリーズのリリースが決定した。
 ボーナス・クリスマス商戦時期の10年12月22日に、『ウルトラマンA コンプリートDVD BOX』(ASIN:B0041858KY)が26250円で発売。
 同日にも、廉価版(1890円)のバラ売りDVDのVol.1(ASIN:B0041858K4)・Vol.2(ASIN:B0041858JK)・Vol.3(ASIN:B0041FHSIW)の3巻同時リリースが決定している。
 以後、従来のシリーズ同様に、2巻ずつ月に2回発売でリリースしていくものと思われる)


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