假面特攻隊の一寸先は闇!読みにくいブログ(笑)

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仮面ライダーキバ序盤評 ~蝙蝠モチーフ。シックな映像。乙女男子。軟派な父。時に戦隊を凌駕するポケモンサンデーの脅威!

『仮面ライダーキバ』最終回・後半評 〜不倫・三角関係・異父兄対決! 王を消して一緒になろうと言い寄る、弱い女の狡猾さ
『劇場版 仮面ライダーキバ 魔界城の王』 〜紅音也の真骨頂!
☆☆☆☆☆
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『仮面ライダー』シリーズ評 ~全記事見出し一覧


『仮面ライダーキバ』序盤評 ~蝙蝠モチーフ。シックな映像。乙女男子。軟派な父。時に戦隊を凌駕するポケモンサンデーの脅威!



『仮面ライダーキバ』序盤評1 ~キバっていこうぜ!!

(文・J.SATAKE)


 1986年。教会で厳(おごそ)かに執り行われる葬儀。


 だが、花を手向ける人々の前で遺体が棺桶から蘇り、怪物・ファンガイアとなった!


 女性が巨大な牙に襲われ、恐怖に逃げ惑う人々。


 すると、怪物の前に現れる喪服の女性。


「神は過ちを犯した……。あなたのような存在を……わたしが正してあげる!」


 そして、果敢に怪物に挑んで行く! 


 平成ライダー第9作は、吸血鬼=バンパイアをメインモチーフに据えた『仮面ライダーキバ』。物語はバブル経済に向かう1986年に起こった事件をきっかけに、2008年の現在で再び始まる闘いの様子を交互に描いていく。


 22年の間を繋ぐのは、二組の親子。


 怪人種族・ファンガイアを狩る「ファンガイアハンター」として指令を受けて闘う、麻生 ゆり(あそう ゆり)と麻生 恵(あそう めぐみ)。


 バイオリン作りで著名な父・紅 音也(くれない おとや)と、それを越えようとする息子・仮面ライダーキバこと紅 渡(くれない わたる)。


 それぞれの時代で互いが出会い、展開していくドラマが中心である。


 バイオリンの表面に塗る「ニス」のために、魚の骨を周りの迷惑も構わず集め回ったり、「この世アレルギー」と称して「マスク」と「眼鏡」を外せないというエキセントリックな主人公・渡の設定や、軽妙な会話で物語が進みながらも、人が死ぬという凄惨なシーン(血が見えなければOKなのかしらん)もしっかり見せるのは、やはり脚本担当の井上 敏樹氏ならではだろうか。


 他にも渡の保護者と言い切る少女・野村 静香や、喫茶店「カフェ・マル・ダムール」のマスター・木戸 明など様々なキャラクターが絡んでいくようだ。


 アクションは女性のゆりや恵がかなり激しいシーンを演じている。高所からの飛び降りや噴水でびしょ濡れの格闘、バイクスタントなど……。冬場の生身でのその勇姿に敬意を表します! 


 もちろん、仮面ライダーキバとファンガイアとのバトルも力が入っている。カーキャリアを使ってのぶら下がりや、回転しながらの格闘や、足を車輪に変化させたファンガイア怪人のスケート走行と、キバの乗るバイクとの走行バトルなど見所は多々ある。


 コウモリをモチーフにした仮面ライダーキバのスーツは、やはりダークヒーローを強く印象付ける。


 変身アイテムでもある、しゃべるメカ蝙蝠(コウモリ〜CGで表現)のキバットバットⅢ世(声・杉田 智和氏。ナレーターも兼任)が、渡の手を噛むと血管が浮き出て、ウイルスを注入されたかのようになる、見ようによっては妖しいシーンは、ちょっとドキリとする。黒を基本にしたスーツに、蝙蝠を模した銀色の鎧(よろい)と鎖(くさり)が目を引きつける。


 必殺技はシンプルなキックだが、そのプロセスは凝っている。変身ベルトのバックルから飛び立ったキバットが、キバよりセットされた笛を吹く(?)と、周りは闇に覆われて、キバが右足を垂直に上げると、封印を解かれたように足の鎧が蝙蝠の翼の形となって開いた!


 月を背にするように左足で高々とジャンプすると、逆さまな体勢で超高空に停止するや、ハイスピードで急降下して、右足でファンガイアを直撃!! 衝撃波で地面に浮かび上がるキバ(蝙蝠)のマーク!


 ケレン味溢れるアクションでカタルシスをアピール。四散するファンガイアから現れる光の玉。そこに姿を見せるのは、古城から四肢を生やした竜! 光の玉を喰らう竜……。


 謎が謎を呼ぶ展開が序盤は続きそうだが、今年もキャラクターのドラマとアクションをしっかり見届けたい。

(了)
(初出・特撮同人誌『仮面特攻隊2008年冬号』(08年2月10日発行)〜『仮面特攻隊2009年準備号』(08年8月15日発行)所収「仮面ライダーキバ」序盤合評①より抜粋)


『仮面ライダーキバ』序盤評②

(文・T.SATO)
(2008年2月24日書下ろし)


「ウェイク、アップ!!」


 ……なーんていう、必殺ワザ・ライダーキック直前の「決めゼリフ」を聞かされてしまうと、


♪ ウェイク、アップ!  ザ・ヒ〜ロ〜  たいよう(太陽)よ!


などと、『仮面ライダーBLACK RX』(88年)の主題歌イントロやサビを口ずさみたくなる、ミドル世代ではある……(今やオールド世代か?・汗)。


 直前作『仮面ライダー電王』(07年)のパイロット編(#1~2)に続いて、田崎竜太カントクがパイロット編を担当。この『電王』をのぞく、全・平成ライダーシリーズに関わってきた井上敏樹が、『仮面ライダー555(ファイズ)』(03年)以来のメインライターに復帰。


 『光(ひかり)戦隊マスクマン』(87年)〜『爆竜戦隊アバレンジャー』(03年)までのほぼ全作の「スーパー戦隊」作品、近年ではお得意の中国武術を活かした大ヒット作『西遊記』2006年版(https://katoku99.hatenablog.com/entry/20070721/p1)や、本編ドラマ部分でも壮絶なアクションを披露した、あの『ゴジラ FINAL WARS』(04年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20060304/p1――)でも、絵コンテも含めてアクション監督を担当してきた竹田道弘が、『仮面ライダー龍騎(りゅうき)』(02年)以来の宮崎剛(みやざき・たけし)に代わって、ついに来た来た、平成ライダー初登板!


 主役ライダーを演じるスーツアクターは、『仮面ライダーアギト』(01年)以来(『仮面ライダー響鬼(ヒビキ)』(05年)をのぞいて)の高岩成二(たかいわ・せいじ)が連続続投! よって、アクション面での布陣は磐石!


 「吸血鬼」がモチーフである今年2008年の仮面ライダー。去年の『仮面ライダー電王』が、ライダーのシンボルでもある顔の巨大な赤い両眼を、「桃太郎」と「赤鬼」モチーフから来た、「左右に割れた桃」の意匠(笑)にしていたのを引き継いで(?)、今年のキバの黄色い両眼は「コウモリ」が「翼を拡げている姿」そのものズバリ! といった、アメリカンコミックスヒーロー・バットマンのマークのようなベタなイメージにもなっている(だからダメだというのではなく)。


 ドラキュラ伯爵や、往年の仮面ライダーRXのように、首後ろには大きな「襟」っぽい意匠が立っていて、自身のパワーの拘束なのか封印なのか、金属のクサリをデザイン・アクセントとしてボディに巻いて、金クサくチャリチャリ・ジャラジャラと云わせていて……。


 シリーズ最弱(笑)の『仮面ライダー電王』の主人公・野上良太郎(のがみ・りょうたろう)以上に弱そうな主人公・紅渡(くれない・わたる)クンは、本作『キバ』においては仮面ライダーに変身後には、『仮面ライダー電王』や『仮面ライダー龍騎(りゅうき)』のように、戦闘のアマチュアのままで弱いまま、といったこともなく、『仮面ライダーアギト』のように一転変貌して余裕綽々、しかしシャープかつ歯の切れ良い、身のこなしでやたらめっぽうに強い!


 トドメは、『激走戦隊カーレンジャー』(96年)の巨大ロボ・カーレンジャーロボの必殺剣のように、必殺キックの直前には、様式美的に周囲が月夜の闇になる! そして、満月を背にしてライダーキック!


 直後、教会のステンドグラス・モチーフの敵怪人の「魂」を喰うために、近代的なビルの中層階がダルマ落とし風に飛び出して、西洋風の古城に手足が生えたドラゴンへと変型! 賛美歌風のBGMに乗って空を飛んでくる! ……なんでやねん! リアリティなんてドコ吹く風!(笑)


 いやまぁ、文句じゃなくて、コレくらい奇抜なことをやった方が、幼児にとってはキャッチーだとも思うし、個人的にもゲラゲラ笑いながら観てるけど。


 まぁ、ヒーローのデザインやコンセプトは毎度おなじみ玩具会社・バンダイ側の主導にしても、今回のヒーローの90年代以降の『戦隊』ノリな必殺ワザ描写は、アクション監督・特撮監督・玩具会社ほかの合議で検討の末に決めていったものではあろうけど(?)。そのあたりのある意味で、ドラマやテーマよりも、子供向け番組としては、最もキモでもあるキャッチーな要素を、単独個々でピックアップしていけば、悪いものではなくむしろ優れたものでさえあるワケだ。優れたものでさえあるハズなのだが……。


 本作の欠点を指摘する前に、まだまだ迂回する(笑)。本作がねらっている個々の要素それ自体は決して悪くはない。個人的な好みは別として、時流にマッチしたものですらあるとは思うのだ。
 

 前作『電王』主人公の野上良太郎の女性ファン層へのウケ方をブローアップしたような、イケメンだけれども、体格もゴツくない、丸顔童顔・色白少年かわいい系、人畜無害さわやか安全癒し系。子供向けマスコミならぬ、マスコミ向けの番宣では謳われていた、主人公がいわゆる「オトメン」(=乙女チックなイケメン。乙女チックな男子。……少女マンガ(07年・ISBN:4592184149)のタイトル由来の言葉なのだそうだ・笑)であるというのは、前作でツカんだ女性客層をヒカせずに引き継ぐためにも、個人的には非常によいとは思う。


 やはり『電王』の二番煎じ、もとい『電王』を引き継いで、「桃太郎(赤鬼)」や「浦島太郎(亀)」や「金太郎(熊)」に、元ネタが明かされてないけど明々白々、戦後の児童文学由来のキャラ「龍の子太郎」(たつのこたろう・笑)が、仮面ライダーに憑依(ひょうい)することでバージョン違いになるがごとく、本作『キバ』でも「狼男」や「フランケンシュタイン」が仮面ライダーに取り憑くことでバージョン違いになるそうだ。前作でそれがウケた以上は、それもけっこうなことだとは思うのだ。


 ……けっこうな要素ばかりのハズなのだが、なぜに本編はこんな体たらくになってしまうのか!?(笑)


 まず、オトメン主人公がキャラを一応立てるためとはいえ、「この世アレルギー」(笑)とかの設定で、「風邪マスク」をして顔下半分を隠していたのは、即物的にはキャラたちの顔を覚えさせる役割も裏面では持っている#1としてはドーなのか?(汗) また、本作が「吸血鬼」モチーフゆえの意図的なものだろうが、ワザと画面も画調を若干クラめ・ダークにしているので、よけいにオトメン主人公のビジュアルなりルックスのかわいさが引き立ってこない。
 

 なにか、番組途中の仮面ライダーキバの変身ベルトのCMに出てくる、オトメン主人公を演じる瀬戸康史(せと・こうじ)クンの方が、相対的に明るい映像に、暗めの色調の上着を着ていないこともあいまってか、いわゆる「オトメン」らしさがよく出ていて、はじめてプリティーなコだな♥ と思えてしまうくらいなのだ(笑)。


 もちろん、画調を若干クラめにしているのは、パイロット編たる#1~2を担当した敏腕・田崎カントクの演出方針なのだろう。どちらかというと、田崎カントク風というより、映像色彩的には良くも悪くも凝ってみせる(時にやりすぎてハナにつく・汗)、石田秀範カントク風な#1~#2の映像演出。本作が「吸血鬼」モチーフだから、「シックな洋室」や「ゴシックな教会」で、そこにカラフルなステンドグラスのイメージを、映像の要所要所や、敵怪人の描写のアクセントに加えつつ、だからこのような隠微な映像演出にしたということも、一方ではわかりはするのだが……。


 でも、やはりコレは両刃の剣(もろはのつるぎ)というべきだろう。ストーリー・アラスジが論理的には仮にまったく同じであっても、映像の「明暗」や「アップ映像」や「ロング映像」に「演技力」や「発声」などといった表層(……いや、コレこそが基層?)によっても、視聴者に伝わる印象なり、話や設定への理解の明瞭度は――そしてそれは特に子供にとっては――、相当に変わってきて見えるものだとも思うのだ。


 その点では、本作はどうなのであろうか? 何か若干クラめの映像のせいか、主要キャラたちが映像の背景の中に埋もれてしまって、立ち上がって見えてこないようにも思えるのだが……。



 あと、前作『電王』の正義側のイマジン怪人たちのように、本作『キバ』においても、たとえベタではあっても、早々に人間ではなく着ぐるみキャラとしての「狼男」や「フランケンシュタイン」などを登場させて、明るく明朗なコミカルな漫才大会でもやらせた方がよかったのではあるまいか?


 今のところは、あのドラゴンが背負った古城のなかの洋室にいる「狼男」(?)ほか数名は、役者が演じる人間キャラのみの登場なのである。あんまり人間キャラが多いと、幼児には区別が付かないゾ~。幼児にとってもパターン認識がしやすい、着ぐるみ怪人キャラを主体にした方がなじみやすかったのではなかろうか? 着ぐるみキャラを主として、その従としての人間体があった方がよかったのではなかろうか?
 まぁ、マニア的には、『仮面ライダー響鬼』の仲間の仮面ライダー轟鬼(トドロキ)のお師匠さんこと、ジブ〜い低音ボイスが超カッコよくて魅惑的な仮面ライダー斬鬼(ザンキ)さんこと松田賢二が、平成ライダーに再登場してくれたのは、筆者にとってもうれしいことだが(笑)。

 
 さらに輪をかけて、現在の2008年と、過去たる1986年をパラレルに描いていく番組の基本構成! キャラや映像の判りにくさに加えて、よけいにワケワカメにもなってくる。……まぁもちろん、筆者もマニアであるからには、一応はわかるといえばわかるのだけど、やはり両者の時代の区別面での明瞭さには欠けており、キャラや事象が立ってこず、スミズミまでへの見通しは非常に悪くて曇ってもいる。


(しかし、1986年がもう22年も前! 我ら(?)が1986年という時代も、そんなにも前の時代になってしまったのかよ!・汗)


 なにか同じ「吸血鬼」テーマの2008年1月スタートの深夜特撮『RHプラス』などの方が、キャラクターの数は多くても、無意味なわかりにくさは皆無であり、オタク女子ウケしそうな男の友情と「構って」と「孤独」テーマにもなっていて(笑)。月刊「ジャンプスクエア」連載マンガで、同じく1月スタートのTVアニメ『ロザリオとバンパイア』ほどに、わかりやすくてバカっぽくする必要もないけども。でも、コレらの作品群の方が、今となっては「平成ライダー」よりもよっぽど変身ヒーローものしてるよなぁ(笑)。


 バカっぽくてガチオタ的に見られてしまう「例え」を出してしまったので、大急ぎで言い訳ついでに付け加えてみせれば、1986年とは、前年85年の「プラザ合意」以降をバブル経済のはじまりだとすれば、バブル期に入るやもしれないけど、当時も円高不況だと云われていて、それでも日米貿易は不均衡で赤字だったアメリカの言いなりになって、中曽根内閣は輸入と内需拡大を叫んで――FSX(次期支援戦闘機)を純国産で開発しようとしたら、アメリカはなぜだか日本の内需拡大を理由にヨコヤリを入れて中止をさせてきて、日米共同開発にさせられて先端技術も盗まれて(笑)――、さらに翌年1987年秋にはブラックマンデーの株大暴落もあって……。
 1988〜91年こそが、のちに真に「バブル経済」と呼称されるようになる時期だったとは思うものの。しかし、たしかに1986〜87年も、沈鬱な気分はさほどにはなく、「日本経済はそんなに弱くはないだろう」といった楽天的な気分があったものだ。それを思えば、1986年を「バブル経済期」に混ぜてもそんなに問題ナイともいえるだろう。もちろん、子供向けヒーロー番組に、そこらへんでの厳密性を求める気はさらさらナイけれど(笑)。



 それよりも、2008年と1986年との場面転換が、そのときだけ画面を上下にスライドさせているとはいえ、10人中8~9人のほとんど(笑)の視聴者が感じてるとは思うものの、やはり実にわかりにくいのだ。あるいは、場面転回にノっていけないのだ。


 「1986年」という字幕をあんなに小さいものではなく、ベタでももっとデカデカと長らく画面に写すとかしてくれないと、視聴者側でもナットクかつ気分も転換して観ることができない。まだ作品世界を理解しきれていない、慣れていない時期における、あまたの映像作品の序盤なり前半部においては、場面転換の直前に、たとえば「室内」をこれから写すのであれば、その前段にはその「室外」やその「建物の外壁」などを写すワンクッションの映像が必要であるようなものであって……。本作『キバ』でも、「1986年」に舞台が変わるや、よく観ると一瞬、モノクロ映像にはなっているものの、気を付けなければ判らないくらいの尺数であっては……。


 要素要素や展開を多少は凝ってみせたり、一見はシリアス・リアル志向な作品に見えても、作品に「オモチャ箱ひっくり返し感覚」を混入してみせるようなことは、現今の子供向け作品には必須の要素だと思う。しかし、それにしても、この「過去」と「現在」のパラレル描写は、子供向け作品としてウリにはならないとも思うし、むしろ煩雑にすぎる要素ではなかろうか? まぁ、1986年と2008年のパラレル同時並行展開を本作のウリにする以上は、今さらこの大前提の設定を棄却するワケにもいかないが(笑)。
 しかし、せめて、初期編は現在2008年の時代のみを舞台として、数話を経た段階ではじめて1986年の過去世界を描いた方がよかったのではあるまいか? あるいは、せめて1986年の時代の映像の画質・画調をもっと変えてみせるとか……。


 かといって、1986年にとっての20年前になる1966年のように、TVも家庭用の写真もモノクロ映像の時代であったのならば(って、筆者にとっても、生れる前の時代ではあるものの)、その画調をセピア色の映像にしてみせてもよいのかもしれないけど、一応のイケイケでカラ元気でイッキ飲み強制ノリ笑い(汗)な1980年代〜1900年前後である狂躁の「バブル期」を、セピア色の映像にするワケにもいかなかろうけれど……。
 
 
 実は筆者個人は、円谷プロの『ウルトラマンネクサス』(04年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20060308/p1)や映画『ULTRAMAN』(04年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20060305/p1)などは、21世紀になってもリアル&ハード志向をベタに信奉して、本格志向で映像もクラく作っているのに比して、平成ライダーを製作している東映のスタッフたちは、マニア向けならぬ大衆向け・子供向けにもそこらへんのサジ加減も考慮して、今まで映像の画調についてはクラくはしてこなかったのであろうと分析していたのだが……それは買いかぶりであったのか?(汗)
 まぁ、難解&ハード&シリアス志向の『ウルトラマンネクサス』あたりのような、キッチリカッチリとしたストーリー展開・シリーズ構成・映像表現の作品群とは異なっており、我らが東映のことだから(笑)、本作『キバ」序盤でに映像演出には固執はせずに、融通無碍に変化していき、当初は仮に失敗していた映像演出でも、きっとわかりやすいかたちにじょじょに変容させていき、視聴者たちにも慣らさせるかたちで、そのうちに明るい画調やわかりやすい映像演出へと軟着陸・ソフトランディングはしてくれると信じよう!?


 ただ、『電王』は映像面でも、「明るくマイルド&着ぐるみキャラによる漫才大会」といった作風で、大きなお友だちのライトユーザー層を含めてそれなりにヒットをさせたのだから、『キバ』も『電王』の「マイルド&コメディ路線」を、平成ライダー初作『仮面ライダークウガ』(00年)の次作『アギト』のときのように、ドラマ的な内実はたとえ方向性が違っていたとしても、表層面では引き継いで、客層をあまりに過剰に戸惑わせないようにした方がよかったのではないのかとも思うのだ。メインターゲットの子供たちにとっても、「マイルド&コメディ路線」の方がイイのでは? と思わずにはいられないんだ。いやまぁ、実は『クウガ』のときからそのようにも思っているのだけれども(笑)。


 そうは云いつつも、「子供のための特撮を!」とふだんは主張をしつつも、自分自身がどうしようもなく「大きなお友だち」に過ぎなくて(笑)、一方ではシニカルで腹黒(はらぐろ)でもある筆者個人は、白倉伸一郎&井上敏樹ラインの「話せばわかりあえそうなのに、スレ違ってキズ付け合っているような展開のための展開」になっている(笑)、「イケメンでポーカーフェイスでスカしつつ、内心では執着・自負心だらけで、奇人変人・エキセントリック・性格異常者な仮面ライダーたち」による「オレを好きにならないヤツは全員が敵だ!」といった、笑ってしまうし、カリカチュア・戯画化(ぎがか)がされすぎてもいるけれども、人間であれば大なり小なり誰にでもあるような、筆者も含めてたいていの(全員ではない)ストイック志向・マジメで堅物な人間などにも、濃度はともかく意外と潜在しているような要素を散りばめまくった、平成ライダー路線も大スキだったりするけども(笑)。



 2008年2月24日(日)現在で、本作『キバ』も#5まで放映。


 作品冒頭の「バイオリン」や「画家」やその「画風」などの、作品内容とはあまり関係がたぶんない、幼児はスルーしているであろう、なくてもイイような……ということは、あの程度であれば、あっても構わないような(笑)、ある意味ではウザいウンチクなどは、いかにも井上敏樹の脚本らしい(笑)。コチラ側の慣れもあるのか、#1~2の「こんなんで、大丈夫なのかよ!?(汗)」といった、わかりにくくてジミな印象の出来であった本作『仮面ライダーキバ』もまた、多少は観やすくてこなれてきたようには思うのだ。


 2008年の世界の一応のメインヒロインたるファンガイアハンターの姉ちゃん・麻生恵(あそう・めぐみ)も、パイロット編では単にクールなだけであったが、おきゃん(死語・笑)なキャラに、ビジュアルも発声を含めて、わかりやすくも立ってきた!


 特に何の伏線もなく、#5では「狼男」の人間(?)を演じるザンキさん(「ガルル」というキャラ名だそうで)は、仮面ライダーキバのピンチに古城から青い光の玉(剣?)となって到来して、キバとも合体! 青色のフォームである仮面ライダーキバ・ガルルフォームに変化!


 そうかと思いきや、主人公・紅渡クンのお父ちゃんが活躍する1986年世界のシャバの空気(笑)の喫茶店でも、ザンキさんは大活躍している!


 そして来た! 来た! 井上敏樹的なキャラクターが!! 『仮面ライダー555』の仮面ライダーカイザこと草加雅人(くさか・まさと)や、『仮面ライダーカブト』(06年)の仮面ライダーザビーこと矢車想(やぐるま・そう)の劣化コピー! もとい後継者のごとき(笑)、ポーカーフェイスでスカしつつも、内心では自負心いっぱいキャラである、黒スーツ姿のイケメンくんことファンガイアハンター兼・賞金稼ぎの名護(なご)クンなる若造キャラがさっそうと登場!!



名護クン「(犯罪者を捕まえて…) 生まれ変わりなさい。新しい人生を送りなさい」


●キリスト教の神父さんのような、マンガ・アニメ・劇画チックなお約束・反復ギャグたる決めゼリフ!
●『カブト』における「料理対決」や、『電王』における「チャーハン対決」がごとき、「コーヒー対決」!
●渡クンが名護クンに弟子入り(笑)
●渡クンが名護クンの命令で麻生恵を警護と称してストーカーといっしょにストーカー(爆)
●名護クンが仮面ライダーキバを敵視している新ライダー(劇中内でのふたり目の仮面ライダー)に変身するらしいとか
●渡クンの父・音也の“花”にはなれなかった、ジミ女の22年目の復讐とか(笑)


 敏樹節が静かに出てきて、敏樹ファンにはうれしいかぎりである(エッ、イヤですか? ただし、敏樹は子供番組の脚本家としては異端であることも、筆者はもちろん承知している)――、キャラクターもストーリー展開も諸要素も立ってきており、パイロット編で不安に感じた不明瞭な要素も次第に減じていくと見た!



 ……本作『仮面ライダーキバ』でホントウに不安であったことは、名目は東映の日笠プロデューサー担当作品でも、第1クール目においては武部直美プロデューサーが実作業をしていたとおぼしき『仮面ライダー剣(ブレイド)』(04年)の第1クールの迷走(https://katoku99.hatenablog.com/entry/20041101)が再現されることであったのだ。
 筆者が邪推するに、その迷走の原因は、いわゆる平成仮面ライダー的な「難解」「ナゾ解き」「仲間割れ」「パターン破り」を表層面だけで重視してしまっており、しかして「意表外なストーリー展開」についても、それが主要キャラクターの強さ・カッコよさ・頼もしさといったプラス方向には働かずに、その人物像やヒーローたちが弱くなってしまったり情けなくなったり、といったキャラの魅力を減じさせてしまっては意味がない! といったことにまで考えが及んでいなかったことが原因だったようにも思えるのだ。
 そういった浅知恵をいまだに自覚できていなかった場合には、本作『キバ』もまた、迷走に迷走を重ねてしまうのではなかろうか? と思えてならなかったのだ。


 しかし、本作においては、奇しくもこの1986年にスーパー戦隊シリーズ『超新星フラッシュマン』で特撮脚本家デビューを果たした、もう22年選手の今やベテランの良くも悪くもゴーイング・マイウェイの井上敏樹センセよりも若輩である、武部プロデューサー側に主導権があるようには思えない(?〜失礼)。その点では、『剣』第1クールのような、ほぼ衆目が一致していた「最悪」の混迷などはないだろう。「次悪」の混迷はすでにあったような気もするが(笑)。


 ただまぁ、それでもそれ以前の段階として、『仮面ライダー電王』でゲットした新たな客層をゲットしつづけるためにも、このような作風でもよいのとか!? といった不安はある。ウラ番組に急迫されている2008年現在に作るべき作品とは、00年代前半の白倉・井上ラインの平成ライダーへの一部先祖帰りではなく、もっと明朗快活でマンガチックな方向でキャラが立っている着ぐるみ声優キャラであり、それらのキャラを使役して、かつ彼らとの友情で……といったようなノリの方がイイのではなかろうか? とも思うのだ。それは平成ライダーシリーズの次作以降の課題であろう。


 とりあえず現時点では、お手並みを拝見、といったところである。



追伸 あと、1話30分の前半Aパートの中で、従来であれば存在していた、「変身後の仮面ライダーvs敵怪人とのバトル」がなくなっているのも、幼児向けとしてのツカミが弱くなりそうで、いかがなものかと思っている。

(了)
(初出・弊ブログ記事〜『仮面特攻隊2009年準備号』(08年8月15日発行)所収「仮面ライダーキバ」序盤合評②より抜粋)


『仮面ライダーキバ』序盤評③ ポケモンに喰われたライダー?

(文・森川由浩)


 思えば、本来は「平成ウルトラマンシリーズ」の後番組としての復活を予定しておきながら、放送局側の都合で旧来の大阪の「毎日放送」枠を獲得できなかったことが、結果的に「テレビ朝日」の日曜朝8時枠への移動となった「平成仮面ライダーシリーズ」であった。
 旧来の「昭和仮面ライダーシリーズ」の製作局であった「毎日放送」での放送枠が取得できなかったあと、テレビ東京などに向けて『仮面ライダーオーティス』なる新ライダーの企画を東映が提出していたという情報がある。しかし、テレビ朝日の『宇宙刑事ギャバン』(82)に始まるメタルヒーロー枠であった『燃えろ!! ロボコン』(99)が予想以上にヒットしなかったために、その後枠に新作『ライダー』が入り込むことになったとも聞く。つまり、一時は『ロボコン』の後番組には『ロボコン』の続編が検討されていたようなので、もしかしたら今の『ライダー』はテレビ東京に行っていたかも知れないということである。


 以後、満8年。今年は9年目への突入を達成した平成仮面ライダーシリーズ第9弾作品、それが『仮面ライダーキバ』(08)である。



 振り返れば、新規展開の第一作目であるの『仮面ライダークウガ』(00)で、旧来の『仮面ライダー』の必須条件でもあった「改造人間」の要素を捨てて、時代に呼応した新たなる設定での変身ヒーローを描写。一作一作と個性を替えていったことが、長期間にわたるシリーズ化を達成したのだろう。そうした変化の中で、メインターゲットである児童層の年齢変化にも合わせて、上手い具合に作品のマイナーチェンジに成功していったといえるだろう。


 それと並行して、『仮面ライダーアギト』(01・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20080106/p1)の映画版『仮面ライダーアギト・PROJECT G4』(01・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20011104/p1)以来、『ライダー』&『スーパー戦隊』の新作劇場映画の公開を実現。まさに90年代の「帰ってきた東映スーパーヒーローフェア」でもあるこの興行を、夏の年中行事にまで高めた、その持続性は目を見張るものがあった。


 もちろん、その成功は、原点でもある『仮面ライダー』1作目(71)の、新時代に合わせたリニューアル作品『仮面ライダー THE FIRST』(05・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20060316/p1)、『仮面ライダー THE NEXT(ザ ネクスト)』(07)といった、対象年齢を児童層・幼児層よりさらに上げた映画の誕生も実現。放映枠の取得や低視聴率に苦しむ21世紀以降の「平成ウルトラマンシリーズ」とは実に対照的な活況である。


 だが、この平成ライダー。その本来の基盤でもあるテレビシリーズの視聴率に目を向ければ、その数字は近年は下降気味の傾向を見せている。特に『仮面ライダー剣(ブレイド)』(04)放映中の2004年10月より、真裏の日曜朝8時台にテレビ東京系でスタートした『ポケモン☆サンデー』(04〜放映中)の登場は、それこそ平成仮面ライダーの好調に杭(くい)を打つかのごとく、今や平成キャラクターのテレビ番組の雄でもある放送局・テレビ東京がある意味「大博打(おおばくち)」として斬り込んだ番組でもある。
 本来、ゲームから生まれたアニメキャラ・ポケットモンスターこと「ポケモン」がレギュラー枠のアニメシリーズ(97〜放映中)に加えて、少子化時代に健闘する児童向け情報番組の老舗『おはスタ』(97〜放送中)の要素を盛り込み、インフォメーションプログラムとしての特性も交えた新番組の登場は、テレ東子ども番組の両雄の合体による王道番組ゆえ、ヒットしないはずが無く、確実にこの『仮面ライダー』シリーズの視聴率に喰い込んで行き、一時期は平均で10%を越える視聴率を獲得したライダーの数字が、本当に低下していく現象を見せてきた。


――『おはスタ』は、往年の児童向けバラエティー番組『おはようスタジオ』(79〜86)終了後、11年の空白を経て同様のコンセプトで復活した番組。以後11年も続く長寿番組になっている。今やホビー・アイドル・アニメ・コミック・流行語などで、平成の児童向け文化の最前線を行っている。あの「おっは〜」の流行語はこの番組が発信元なのである。ジャニーズ・SMAPの香取慎吾がこれを借用。西暦2000年度の流行語大賞を香取が受賞したが、元ネタが明かされなかったので、一部で物議を醸し、香取が『おはスタ』に生出演。司会で声優としても有名な山寺宏一から改めて使用許可を得たとか――)


 そこに追い討ちをかけるように、2006年10月より遂に30分の枠拡大&開始時間の繰上げを見せた『ポケサン』は、2007年秋には遂に裏のスーパー戦隊シリーズ(午前7時30分)を超える視聴率を獲得。
 まるで、第2次怪獣ブームの始まりを告げる往年の特撮作品『宇宙猿人ゴリ(スペクトルマン)』(71)が、直前のスポ根(スポーツ根性)ブームの全盛期の象徴ともいえる大人気TVアニメ『巨人の星』(68〜71)を追い抜いた現象を髣髴とさせる状況(要はあとから始まった番組が、長いあいだ君臨してきた裏の人気番組を追い抜く視聴率を獲得した現象)に至っており、今やスーパー戦隊シリーズの視聴率は5%台にすら届かない。『獣拳戦隊ゲキレンジャー』(07年)第3クール目以降は3〜4%くらいにまでに落ち込んでしまった。


 たしかにテレビ東京系の民放は全国的に見て少ないかも知れないため、全国的に見れば当てはまらないとの声があるかもしれない。しかし、視聴率は基本的に関東地区中心で見られるために、関東で低ければ、やはり業界においては印象はよくはないのだ。00年代前半のイケメン特撮の大ブームの時代とも異なり、00年代末期では今や苦境に立つ「平成ライダー」と「戦隊」という新たな現実。新たなる事態に入ってきていることを、否が応でも認識させられるのだ。


 仮面ライダーに変身するための「変身ベルト」を中心とした玩具や、DVD・CDソフトの売上、映画の興行配収では高数字を獲得したが、テレビ番組であるかぎりは一番重視される、そして実際に鑑賞している子どもたちの数のカウントにもっとも近似していると思われる「視聴」率に関して見れば、『仮面ライダー電王』は平成仮面ライダー史上最低の数字である6.9%(関東地区平均値)までに落ち込んでしまった。メインターゲットはあくまで子どもであるはずだから、中長期的な子どもへの影響力や彼らへの販路を考えれば、競合してパイを喰い合っている『ポケサン』の興隆は非常にゆゆしき事態だと考えるべきだろう。



 周辺事情だけではなく、キャラクターにも目を向けると、変身する主人公・紅渡(くれない わたる)も前番組の『電王』の主人公・野上良太郎(のがみ りょうたろう)を引き継ぐような、内向的で気弱な若者である。これには良太郎のキャラクターに母性本能を刺激され、ファンとして着いた女性層が多かった事象にインスパイアされて、『電王』人気を引き継ごうとする目論見が顕著である。“男性が女性化した”と呼ばれるようになって久しいが。


 主人公に噛み付いて、ベルトのバックルに装填されると仮面ライダーキバへと変身させる能力を持ったキバットのキャラクターは、もちろん『仮面ライダー電王』の正義のイマジン怪人たちに見られた、声優がその声を演じる着ぐるみキャラクターの個性が作品人気を活性化。そのヒーローの主役俳優をも上回る人気を獲得した現象をさらに拡大すべく、今度はCGと小道具で描いたキャラクターに声優が声を入れることにより誕生する、非人間キャラクターの存在を売りにしている。
 しかし、これも裏を返せば、ポケモンのゴルバット・ズバットといったコウモリ型のモンスターを意識したキャラクターであるのは、児童層には当然のごとく周知の事実である。また平成ライダーのスタッフ、あるいは玩具会社・バンダイ側のスタッフも、裏番組を意識しつつある現状を物語っている。


――ちなみに、この「ズバット」のネーミングだが、本誌を読むような年季の入った特撮ファンには、往年の東映特撮ヒーロー『快傑ズバット』(77)だが、今の子どもには『ポケモン』のキャラクターという回答が出てくるのが、世代間による違いである――


 前番組『仮面ライダー電王』のイマジンも、見た目はそうではなくとも、どこかしらポケモンに近い個性を持ったキャラクターに見えなくもなかった。その成功は、いよいよ「実写版ポケモン」的な存在であるキバットを産み出して、裏番組への対抗意識をさらに表面に出してきたことが立証される。


 2008年度の新番組の企画に入った頃(07年初夏)には、若干ではありながらも優位だった、日曜朝の「スーパーヒーロータイム」枠こと「戦隊」&「ライダー」の視聴率も、前半部の「戦隊」が遂に『ポケサン』に抜かれたこともあり、製作側の危機感も覗える。果たして、今年はその巻き返しに成功するのだろうか? それとも、差をさらに大きく広げられてしまうのだろうか?



 また、ストーリーも時代が「現在・2008年」と「過去・1986年」の両方で展開し、進行する形式が斬新ではある。しかし、一歩間違えると物語の辻褄合わせに終始するだけで終わる危険性も持ち併せている。その過去の要素と時代を裏打ちするために、劇中に登場する喫茶店カフェ・マル・ダムール内で当時のヒット曲が流れるのが、子どもの親世代に向けたサービスとしては興味深い。
 さっそく、「おニャン子クラブ」のメンバーだった「うしろ指さされ組」(高井麻巳子&ゆうゆ)や新田恵利(にった・えり)のナンバーが劇中を彩り、当時を知る世代の郷愁を誘っている。実は小生個人はその世代の人間ではあるものの、当時はおニャン子を輩出した『夕やけニャンニャン』(85〜87)を見ずに、裏番組の特撮やアニメの再放送を見ていた口であったが。


 とはいえ、同時期に東映&フジテレビ製作による『スケバン刑事(デカ)』シリーズ(全三作・85〜87)にも、おニャン子のメンバーが出演、主題歌・挿入歌を歌唱していたこともあり、まったく知らないわけではなく、当時のヒット曲はふつうに知っているから、世代人として純粋に楽しんでいる。


――ちなみに、「おニャン子クラブ」とは、フジテレビの月曜〜金曜夕方5時台(1時間枠)でスタートした生放送バラエティ『夕やけニャンニャン』のメインパーソナリティであるアイドルユニットである。当時、現役の女子高生で結成されていたが、すでに高校を卒業した河合その子や国生さゆりなどもメンバーであった。今、「モーニング娘。」をプロデュースしている「つんく♂」も、元来は「おニャン子」のファンであり、そのオマージュとして「モー娘。(もーむす)」が誕生している――



 始まったばかりの番組だが、今のところ裏番組対策や親子二世代作品を意識した作りが印象に残るといったところだ。果たしていかに平成ライダー10作目に繋ぐのか? それとも本作で終了なのか? そのどちらかの鍵を握っている作品だけに、今後の展開を見守っていきたい。

(文中敬称略)


(了)
(初出・特撮同人誌『仮面特攻隊2008年冬号』(08年2月10日発行)〜『仮面特攻隊2009年準備号』(08年8月15日発行)所収「仮面ライダーキバ」序盤合評④より抜粋)



『假面特攻隊2009年準備号』「仮面ライダーキバ」関係記事の縮小コピー収録一覧
・岐阜新聞 2008年2月2日(土) 吸血鬼がモチーフ メ〜テレ日曜朝「仮面ライダーキバ」 〜「牙」を意識したマスクや設定の説明。人間のエネルギーを吸収するバンパイア「ファンガイア」と人間の間に生まれた主人公を演じる瀬戸は、演技に定評がある若手俳優集団D−BOYSのひとり。主題歌は元「LUNA SEA(ルナシー)」のRYUICHI(河村隆一)率いるTourbillion(トゥールビヨン)。RYUICHIは、子供の頃ライダーベルトを買ってもらったと発言。
・報知新聞 2008年1月16日(水) 「仮面ライダー」制作発表 楽器に大苦戦 瀬戸康史 〜15日、都内で制作発表。イケメン10人が勢ぞろい。瀬戸はギターも触ったことがない。瀬戸の父はライダー世代で喜んでくれた。


・各話視聴率:関東#26・中部#24・関西#24まで。各クール平均・全話平均視聴率



『仮面ライダーキバ』平均視聴率:関東6.5%(#26まで)・中部8.8%(#24まで)・関西7.6%(#24まで)
 1クール目:関東7.1%・中部9.4%・関西7.8%
 2クール目:関東5.8%・中部8.1%・関西7.4%
 最高視聴率:関東7.7%(#8)・中部11.1%(#2)・関西8.9%(#6)
 最低視聴率:関東4.8%(#26)・中部7.3%(#22)・関西5.7%(#10)
 (平均視聴率EXCEL表計算:森川由浩)

※:比較対象としての前番組『電王』の各地区・各クール平均視聴率は、直下リンク先記事の末尾に掲載。

『仮面ライダー電王』 〜後半評 複数時間線・連結切替え!



[関連記事] 〜『仮面ライダーキバ』全記事一覧

『仮面ライダーキバ』 〜序盤評 時に戦隊を凌駕するポケモンサンデーの脅威

  (当該記事)

『劇場版 仮面ライダー電王&キバ クライマックス刑事(デカ)』

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『劇場版 仮面ライダーキバ 魔界城の王』 〜紅音也の真骨頂!

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