假面特攻隊の一寸先は闇!読みにくいブログ(笑)

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GRジャイアントロボ


[アニメ] 〜全記事見出し一覧

GR-GIANT ROBO-(ジーアール ジャイアントロボ)(07年)

(07年秋季 木曜日 23時 東京MXテレビ 地上波初放映)
(ネット配信(07年1月〜)、CS放映(07年2月〜)が先行)
(文・Y.AZUMA)
 チャンネルを合わせてみた。
 時代はたぶん現代の東京(と言うか遥かな未来、二十一世紀のトウキョウか)。
 見ていると、見覚えのある縞々頭のロボットが登場。


 「GR(ジーアール)!」と彼は呼ばれていた。
 「GR」。頭に蘇る少年の日々の記憶。


 「じぃあある、つぅよ」


 頭が丸坊主で金ピカのおじさん、「宇宙一の名医」と自称するドクトル・オーヴァ(演:安藤三男(あんどう・みつお)*1)の台詞だ。
 このおじさんや、ナチスがかった制服のスパイダー、今だったら決して扮装できないレッドコブラ(ハゲ、出っ歯、ハンプバック(猫背)だもんね)、それから毀誉褒貶の激しかったブラックダイヤ、といったギロチン帝王配下の各諸先生方、そして史上最強の戦闘グループ、毎週マシンガンで撃たれて絶命したはずなのに翌週も性懲りもなく必ず出てくるBF(ビッグファイア)団団員各位のおかげで、昭和四十年代の小学生の夏休みの貴重な午前中は、すべてテレビ(毎年行う再放送)の前で無為に費やされてしまったのだ。


 「じぃあある、つぅよ」


 いかん。中年おやじの感性が刺激されてしまう。
 ああ、ストーリーもツルツルとわかってしまう。
 古代文明だか何だかわからないものたちが作り出した巨大ロボット「GR」たちが、正体不明のテロリスト集団たちに操られて、世界中の諸都市を破壊していく。
 そんな中で偶然、「GR1」の操縦者になった十代の草間大作(くさま・だいさく)少年(そのまんま使うか。もう)のまわりに正体不明の団体たちの魔の手が忍び寄る……。


 まだ続けて喋る。
 大作少年を捕らえた団体は、日本と同盟を結ぶ国家(米国)とUN(国連)の指揮下にあると思われる団体。
 彼らと敵対する別の団体は、「GR」を起動・駆動させる能力を持つ人間たちを育成していた。外科的、後天的な肉体改造で能力を高めた人間たち(コードネームは、出身地名)を使う団体も、草間大作少年を狙う。


 頑張れ大作少年。大地に平和が蘇るまで(ああいかん。出てしまった)。


 そうねえ。ロボアニメ『THEビッグオー』(99年)の姿をしていながら、『新世紀エヴァンゲリオン』(95年)のフォーマットを若干借用、でも根底と基本には『ジャイアントロボ』(原作漫画67年・同年に実写特撮化)と横山魂が横たわっている作品。


 07年11月8日の回、妻と一緒に見ていた。
 「あれ、このGRの動きは、67年版のジャイアントロボのあの重たさを再現している。」と妻。
 確かに、カメラアングルと言い、カット割と言い、そのままトレースではなく、いったん消化し、再創造した結果、67年版を思い起こさせる絵となっている。
 「キングジョーとかウィンダム(『ウルトラセブン』(67年)のロボット怪獣)の動きよ。」と妻。


 「GR、いけ。」という大作君の台詞がいいなあ。
 67年版の「いけ、ジャイアントロボ」という大作少年の台詞を思い出す。
 きっと、当時の監督は、あの子役に対し「胸を張って、正々堂々とゆっくり台詞を言いなさい。」って指導したんだろうな。その台詞、そのまま、少年少女たちの心に残り、今またここでリクリエートされているんだろうな。


 ああ、いかん。完全におじさんの繰言になってしまった。
 蛇足
 大作少年の顔が大槻ケンヂになっていた。まいったなあ。
 それからお願いです。大作少年には、「逃げちゃだめだ」は言わせないでください。


(了)
(初出・特撮同人誌『仮面特攻隊2008年号』(07年12月29日発行)『近作評EXTRA』より抜粋)


*1:編:安藤三男は、『人造人間キカイダー』(72年)の敵首領プロフェッサー・ギル、『イナズマンF(フラッシュ)』(74年)の敵首領・ガイゼル総統、『秘密戦隊ゴレンジャー』(75年)の敵首領・黒十字総統、『スパイダーマン』(78年)の敵首領・モンスター教授、『宇宙刑事シャリバン』(83年)終盤登場の軍師レイダーなど、あまたの東映作品の悪の幹部役で作品を盛り上げてきた特撮ファンにとっては偉大なる御仁。