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獣拳戦隊ゲキレンジャー最終回 〜後半肯定評

獣拳戦隊ゲキレンジャー 1〜2クール評
スーパー戦隊シリーズ 〜全記事見出し一覧『スーパー戦隊』映画評 〜見出し詳細一覧


 『炎神戦隊ゴーオンジャー BUNBUN! BANBAN! 劇場BANG!!(ブンブン!バンバン!劇場バン!!)』が08年8月9日(土)封切り記念!
 ……とカコつけて(汗)、21世紀以降の劇場版『百獣戦隊ガオレンジャー』(01年)〜劇場版『獣拳戦隊ゲキレンジャー』(07年)の7作品の合評を、毎週日曜5週連続、過去日付の記事などにUP!
 つづけて、『獣拳戦隊ゲキレンジャー』終了評〜『炎神戦隊ゴーオンジャー』(08年)序盤・前半評を毎週日曜UP!


獣拳戦隊ゲキレンジャー 〜終了・肯定評

(文・T.SATO)
(08年4月執筆)
 ついに『獣拳戦隊ゲキレンジャー』(07年)も完結!


 ネットを軽く徘徊してみた印象では、なにか本作は若いマニアたちには評判が悪いようで、とても残念。個人的には筆者の評価はとても高い。


 メインターゲットの幼児の心性にあえて近く設定するためにか、今どきジャングルの王者ターザンのような野生児かつ、幼児語に近い片言と、駄々っ子のような性格を付与されたゲキレッド・漢堂ジャン。
 そしてベタだがクールなブルー・深見レツに、マジメだが愛嬌のある女性戦士のイエロー・宇崎ランの3人体制。


 そして随分経って、従来ならば6人目の戦士に相当するであろう、中盤で途中参入する、ブルーの兄でもっとクールな、かつ敵幹部リオの友であり兄弟弟子でもあったというオイシイ役回りの紫のゲキバイオレット・深見ゴウに、少し遅れて白のゲキチョッパー・久津ケン(ひさつ・ケン)が参入。


 敵の中心は臨獣ライオン拳の幹部理央(リオ)と臨獣カメレオン拳の女幹部メレであり、敵にも味方にもそれぞれに師匠が次々複数現れて、メインの敵味方キャラたる弟子たちが力を付けて成長していく展開。
 もちろん最終展開では、当初の因縁通り、獣拳から派性した正義の激獣拳VS悪の臨獣拳(組織名としては臨獣殿)。トラVSライオン。つまりはゲキレッド・ジャンVS黒獅子リオとの対決に収斂していく構図だ。


 そこに第3勢力か獣拳のさらなる元祖か真のラスボスともいうべきか、幻獣拳という存在もカラんでいく。


 幻獣拳がラスボスなのか、それとも幻獣拳を倒したあとにやはり、正義の激獣拳VS悪の臨獣拳に戻るのか。
 というドチラに転ぶか先の見えないフェイクを見せつつも、しかして紆余曲折してそう来たか! というオチ。



 個人的に、『ゲキレンジャー』で押えておきたいのは、最終展開でやはり当初のメインであるレッド・ブルー・イエローの3人を立てつつラストバトルの主役になりつつも、残りの2人である紫・白の戦士にもその直前の前段で盾(たて)となり矛(ほこ)となる見せ場を与えるとか、劇中で忘れられかけていた(笑)紫こと深見ゴウと黒獅子リオの因縁決着も、最後のレッドことジャンVSリオの対決の前に持ってくることとか。


 一度は激獣拳と臨獣拳が力を合わせてラスボスを倒すも、今まで悪の限りを尽くしてきたリオたち臨獣拳がそれだけで免罪されてイイのか!? という『ウルトラマンコスモス』(01年)にも見習わせたいテーマまで描かれたり。
 果たしてそれで獣拳内部での粛清の儀式ともいうべき「拳断の儀式」として、リオをついには説得し心を溶かした主役のレッドばかりが立ちかねない作劇のところで、割り切れないブルーとイエローにも理を与えて立ててみせたり……。


 極めつけは、それでも復活した真のラスボスを倒すために、改心した臨獣殿のふたりはその身を犠牲にして玉砕することで、良くも悪くも割り切れなさは解消・昇華され、文字通り不死身の強敵に対するために、臨獣殿のメインふたりのすでに中盤で死した師匠・三拳魔までもが最終回にて夢の世界で正義の3人に、自身の拳法の奥義を伝授して、激獣拳と臨獣拳すべてのキャラの力を結集させたレッド・ブルー・イエローの3人! という痒いところに手が届く作劇の妙味!


 そして、その直後のホントに強くなったように見えるスピーディーでワイヤーワークな御大・新堀和男(歴代昭和レッド)による等身大アクション演出のスゴさ!


 激獣拳と臨獣拳とも対比の関係になる、師匠も弟子も成長もない不老不死・不死身の敵に対して、ではどう倒す!?
 という疑問に対しては、倒せなくても「封印する!」という落としどころを持ってくる!


 敵味方の若者たちがくりひろげる、師匠と弟子の関係から来る成長テーマ。
 そしてその関係は、最終回ラストではブルー・イエロー自身が新たなマスター・師匠となり後進の若者・子供たちへ伝承する姿として描かれて、しかしてレッドは世界へ旅立ち本作劇場版『電影版 獣拳戦隊ゲキレンジャー ネイネイ!ホウホウ!香港大決戦』(07年)の舞台ともなった香港(ホンコン)のダウンタウンで、リオと同じ匂いを持つ少年に出会う。


 そこにかかるいつものエンディング歌曲「道(TAO)」。


 ♪ 人〜が 何かを 目指すときには〜  そこ〜に 必ず 道が 見えるさ〜


 ウ〜ン、聞きなれたエンディングの歌詞が、また重みを持って違って聞こえてくる感動!


 入れ子構造に入り組んだ対比の構図といい、各キャラへの肉付けといい、世評はともかく非常によく出来た作品であったと、筆者個人は強く主張したいのであった……。


(了)
(初出・特撮同人誌『仮面特攻隊2008年春号』(08年4月20日発行)〜『仮面特攻隊2009年号』(08年12月28日発行)所収『獣拳戦隊ゲキレンジャー』終了合評1より抜粋)



付記:しっかし、『ゲキレンジャー』の出来のレベルであってさえも「粗だらけ!」とか評されてしまうと、70〜80年代の、キャラやドラマやテーマよりも乾いたスパイアクション・攻防劇優先だったり、終盤で正義側より悪側の組織内紛劇で盛り上げていた初期『戦隊』や、汗クサい青春劇を導入するもレッド中心で他メンバーは今でいう「空気」的だった中期『戦隊』は、いったいドー評されてしまうのだ!?
 いや、90年代前半の『戦隊』であってさえも、決して緻密な作りではないので、アンチ『ゲキレンジャー』ファンの基準ではボロカスに云われそう(笑)。



『假面特攻隊2009年号』「獣拳戦隊ゲキレンジャー」終了評・記事一覧
・1「獣拳戦隊ゲキレンジャー」終了・肯定評
・2「獣拳戦隊ゲキレンジャー」終了評
・3「獣拳戦隊ゲキレンジャー」終盤評・『超ワキワキ!獣拳仲間』



『假面特攻隊2009年号』「獣拳戦隊ゲキレンジャー」関係記事の縮小コピー収録一覧
・全話視聴率:関東・中部・関西。各クール平均・全話平均視聴率


獣拳戦隊ゲキレンジャー』平均視聴率:関東5.2%・中部8.0%・関西6.4%
 1クール目:関東6.2%・中部9.0%・関西6.7%
 2クール目:関東5.2%・中部7.7%・関西6.6%
 3クール目:関東4.9%・中部7.8%・関西6.6%
 4クール目:関東4.2%・中部7.2%・関西5.6%
 最高視聴率:関東6.6%(#13)・中部9.9%(#10)・関西9.0%(#19)
 最低視聴率:関東3.5%(#44・45)・中部5.4%(#27)・関西5.0%(#44)
 『「電王エクスプレス」〜劇場版 仮面ライダー電王ゲキレンジャー見どころスペシャル』:
 2007年7月28日(土)AM11:20〜45放送:関東3.3%・中部4.5%・関西3.6%
 (平均視聴率EXCEL表計算:森川 由浩)


[関連記事]

電影版 獣拳戦隊ゲキレンジャー ネイネイ!ホウホウ!香港大決戦

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20080803/p1


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(#45〜49・最終巻)


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