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ザ・ウルトラマン16話「生きていた幻の鳥」

ファミリー劇場『ザ★ウルトラマン』放映「全話評」連動連載!)


『ザ☆ウルトラマン』全話評 〜全記事見出し一覧

#16『生きていた幻の鳥』

古代怪鳥キングモア登場

(作・若槻文三 演出・小鹿英吉 絵コンテ・八尋旭 怪獣原案・鯨井実)
(視聴率:関東8.5% 中部9.6% 関西10.0%。
 以上、ビデオリサーチ。以下、ニールセン 関東12.4%)


(文・内山和正)
(1997年執筆)


 豪華客船サフラン丸が拾った奇妙な鳥は、海底地震で沈んだ謎の島から飛んできたものではないかと思われた。
 気味悪がられて船倉に閉じ込められていた鳥を見たムツミ隊員はまだ息があることを発見、可愛そうに思い助けてくれるように船医に頼んだ。
 しかし救命のためのレントゲンや電気ショックが鳥を巨大化させてしまう。そして、鳥はムツミをさらった。
(以上、ストーリー)


 子供のころに観たのなら、ムツミの鳥への愛情に心が動いたのだろうか? 今観るとあまりおもしろくない。
 悪意ではなく好意でしたことで鳥が巨大化し被害者が出てしまう皮肉さが、常道に添っていなくて作家の作劇のセンスが自己主張しているともいえるのと、ストーリーそのものにはさほど関係ない部分で「海が光ったのは海中バクテリアのせいだろう」などというディティールが存在しているくらいだ。


 ムツミへの感謝とかムツミになついたというよりも恋愛という感情で動いているらしいキングモアであるだけに、『ザ・ウルトラマン』版『キング・コング』(1933)といったところ。
 絶滅した鳥・モアが姿を変えて生き延びていたという設定にはキングモアはとても見えないし、ムツミと彼女を襲うサメとキングモアとウルトラマンの大きさがいいかげんでアニメゆえの安易さが目立つ。
 ムツミを救うためキングモアを追うウルトラマンの遅さもご都合主義。
 この作品に限ったことではないが、電気とレントゲンで巨大化してしまうというのには笑ってしまう(作品によってはご都合主義でもそのドラマ故のリアリティーがあるものもあるのだけれど)。


 島が沈むシーンは同じ日本サンライズ制作の巨大ロボアニメ『勇者ライディーン』(75年)を思い出したが気のせいか?


※:製作No.16『生きていた怪鳥モア(仮)』
 シナリオでは、別名は「巨大怪鳥」名義。


(了)
(初出・特撮同人誌『仮面特攻隊98年号』(97年12月28日発行)『ザ☆ウルトラマン』特集・合評3より分載抜粋)



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