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ザ・ウルトラマン25話「悪魔の花園」〜シリアス怪奇編

ファミリー劇場『ザ★ウルトラマン』放映「全話評」連動連載!)


『ザ☆ウルトラマン』全話評 〜全記事見出し一覧

#25『悪魔の花園』

毒花怪獣デスバラン登場

(作・荒木芳久 演出・辻勝之 絵コンテ・松浦錠平 怪獣原案・鯨井実)
(視聴率:関東11.0% 中部11.3% 関西11.0%。
 以上、ビデオリサーチ。以下、ニールセン 関東11.9%)


(文・内山和正)
(1997年執筆)


 アフリカの砂漠地帯で黄色い風が吹く度、男たちが行方不明になる。珍しく保護された男を検査した結果、視神経を侵されていることが判った。
 応援要請を受け調査を始めた科学警備隊は、砂漠をふらつきながら歩く老人を発見。保護しようとしたが瀕死の老人は、ムツミ隊員のブーツを掴(つか)み緑色の液体を(ブーツに)附着させた。
 液体をハンカチで拭き取ったヒカリ隊員は、風で舞い上がったそのハンカチが偶然鼻と口を覆ってしまったため、神経を侵され砂漠の果てに姿を消した。
 黄色い砂は花粉、緑色の液体は血液で、同じ効力を持っていることが分析の結果、判明した。老人はスッカリ体細胞の染色体を変えられていた。
(以上、ストーリー)


 それぞれ脚本家が違うのでこんなことを言っても仕方ないが、第19話「これがウルトラの星だ!! 第1部」(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20090913/p1)で壊滅した地球防衛軍アフリカゾーンは早くも修復されたのかとか、第5話「パッセージャー号地底突破!!」(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20090530/p1)や第17話「ベータミーが消えた!!」(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20090822/p1)に登場したアフリカゾーンの愉快なヘンリー・ニシキ教授はどうしているのだろうと気になってしまう
 (ニシキ教授が登場したらシリアスなムードがぶち壊しだが)。


 男に幻覚を見させて呼び寄せ、腹部についている花で食べてしまう怪獣…… ただそれだけの話なのだがシリアスタッチで充分魅せられ恐い。


 ヒカリが血液を吸い込むあたりは偶然が勝ってしまっているが、地道・現実的な調査や検査・用語などがうるさくないバランスで取り入れられ、雰囲気作りがなされており、「地上で使うのは初めて」と花粉対策に宇宙服を着用するのは、ドラマ的には古さを感じさせながらも、怪獣との戦いが初体験であり新しいことであったこの作品の物語世界を表わすのに役立っている。


 身体を侵されてしまっている人の病んだ姿、幻覚のハーレムに陶酔している姿は無気味でもあった。


 ただムツミが口にする古代の花デスフラワーと怪獣デスバランの関係が説明されていないのが心残りではある。
 (デスバランの腹の花がデスフラワーなのか、そうだとすると何故腹についているのか、元々デスフラワーはデスバランの一部だったのか、だとするとどうして急に活動を始めたのか、長い眠りについていたのか?)


 またマルメ隊員が「ハーレムだ」と浮かれるのは笑わせはするものの、状況が状況なだけにバカも度を超えると見るに耐えない気にもなる。


 花弁の中の雄蕊(おしべ)をまきつけられ身体を締めつけられたウルトラマンが、デスバランの視線が大型戦闘機スーパーマードックの攻撃を受けて余所(よそ)へ向いているときに身体を縮小して脱出、スキをついて巨大化し反撃する戦法は、このような技があるのならこれまでにも使い道があったのではないかという気はするし、このヒーロー固有のものでもないが楽しませてくれる。


 この技のせいでとまどいあせったデスバランの顔のコミカルさはアニメならではの魅力であった
 (考えてみればアニメなら当たり前のことなのだがウルトラマンという先入観で見てしまっているから新鮮に感じた)。


※:製作No.25『幻の悪夢宮殿をつぶせ(仮)』


(了)
(初出・特撮同人誌『仮面特攻隊98年号』(97年12月28日発行)『ザ☆ウルトラマン』特集・合評3より分載抜粋)


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  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/19961206/p1