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ウルトラギャラクシー大怪獣バトルNEO 1話「レイオニクスハンター」

テレビ東京ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』放映開始記念! #1・前半・中盤・終盤評・随時連動連載!)
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 BS11にて2008年12月に本放映が開始されてから約1年! 公開中の映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』(09年)合わせにて、テレビ東京で2009年12月31日・大晦日より『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』が毎週木曜17:30ワクで放映開始記念!(#1のみ朝9:55) とカコつけて、本放映時に執筆した『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEO』全話評を連載開始!


ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』#1「レイオニクスハンター」

(文・T.SATO)
(昨2008年12月執筆)


 昨2007年末に放映開始された1クールもの特撮『ウルトラギャラクシー 大怪獣バトル』(07年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20080427/p1)の続編こと第2弾! 『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY(ネバー・エンディング・オデッセイ)』(08年)がBSデジタルのBS11(ビーエス・イレブン)にて早くも登場! サブタイトルの頭文字『N・E・O』は、本家カードゲーム第何弾だったかの『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS NEO』とも掛けている趣向ですナ。


 変身ヒーローが登場せず、『ポケットモンスター』(96年ゲーム発売・97年TVアニメ化)や『遊☆戯☆王』(96年原作マンガ・98年&00年TVアニメ化)のごとき、カプセルやカードからモンスターを召喚してバトルさせる5、6番せんじの作品(悪口じゃないよ!)


 地球人が宇宙各所に植民しているらしき遠未来を舞台に……というのは言い訳に過ぎなくて、ビル街や山間地などの背景美術セットを組むことが不要であり、極力の低予算で済ますことができるであろう、ピーカン晴天で平野が広がるだけの怪獣無法惑星・ボリスを舞台としていた前作『大怪獣バトル』。今回の『大怪獣バトルNEO』では、前作まで撮影に使用していた東宝ビルトのスタジオがなくなってしまって映画会社・日活のスタジオを使用するようになったというのに、その惑星ボリスにおける地球に似ているピーカン晴天な岩場の平原とはドコがドー違うのだ!? まるで差別化ができていないのでは!? といった風景……というか、いかにも前作同様にスタジオ内でのセットです!(汗) といった感じの惑星・ハマーが舞台となっている。


 ……スレてしまった特撮マニアとしては、オトナの事情もわかるので、まったくもって個人的には文句はないです(笑)。



 そこに、1話につき3〜4匹以上の複数怪獣…… といっても近年の『ウルトラマンネクサス』(04年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20041108/p1)・『ウルトラマンマックス』(05年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060311/p1)・『ウルトラマンメビウス』(06年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20070506/p1)に登場した使いまわしの着ぐるみによる怪獣たちが続々と、ヤラれてもヤラれても何度でも再登場!(笑)


 今回もオープニング主題歌映像からして、


・宇宙怪獣エレキングがあの巨体でナント無茶なことに側転(!)して、彗星怪獣ドラコに空手チョップ!


・本作の主役怪獣ゴモラ VS 本作の味方レギュラー怪獣である原始怪鳥リトラの宿敵だったから……という理由でセレクトされたか、ウルトラシリーズの元祖『ウルトラQ』(66年)#1に登場した宿敵怪獣こと古代怪獣ゴメスとのバトル!


・彗星怪獣ドラコ VS 近作『ウルトラマンマックス』にて再登場した昭和怪獣だから着ぐるみは存在するハズ(?)なのに、なぜか前作には出演しなかった蟻地獄怪獣アントラー


・宇宙大怪獣ベムスター VS 『ウルトラマンネクサス』終盤に登場した強敵怪獣にして、怪獣映画の神様のイタズラか『ネクサス』が放映された2004年度の特撮作品にはなぜか頻出していた三つ首ラスボス――『ゴジラFINAL WARS(ファイナルウォーズ)』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060304/p1)のカイザーギドラ、『仮面ライダー剣ブレイド)』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20041113/p1)の人造アンデット・ケルベロス――の一体(?)として幾度も再登場を果たしていた怪獣ガルベロス!


・古代怪獣ゴモラ VS やはり着ぐるみが現存するにも関わらず、その図体が超デカすぎゆえにスタジオまで運ぶのが大変であったか、前作には登場しなかった一角超獣バキシム


・トドメには、本作のヒーロー主役怪獣であるゴモラが、四足怪獣のマグラーに対して前転してカカト落とし&尻尾キック!!


 個人的にはなかなかの快感!


 だが、まぁ70~90年代までの特撮評論においては擬人化された「怪獣プロレス」は絶対悪とされてきたのも事実である(汗)。その論法の是非ともまた別に「個人の好み」といった観点ももちろんあるだろう。その逆に、筆者個人が「往年の特撮評論憎し」で凝り固まっていて(笑)、その安直反転として「擬人化された怪獣プロレスこそが至上!」などと単純に思っているワケでもない。


 「動物・恐竜的リアルさ」から、初作『ゴジラ』などの「生物」というより「死霊的・能楽的な存在」、赤塚不二夫のギャグ漫画『おそ松くん』(62年)のキャラクター・イヤミの「シェー!」のモノマネをする「コミカル」なゴジラ像――ゴジラ映画『怪獣大戦争』(65年)――まで、作品やエピソードごとの作風に合わせた怪獣の多様なるアクション演出・演技演出があってもイイとは思うのだ。


 そーいうワケで、着ぐるみ怪獣による擬人化されたプロレスの「臨界点」に挑もうとしている本作の試み自体は、個人的には高く評価をしたいのだ。


 加えて、個人的な好みや考えを云わせてもらえば、本作における怪獣たちによる「擬人化キック」や「チョップ」も大スキだ。どうせ「着ぐるみ怪獣」は関節の位置的にも「動物的なリアルさ」を究極的には体現・到達できるワケもない。それならば、アクションのカタルシス的には本作の擬人化された怪獣アクションの方向性にこそ、今後の怪獣ものの豊饒なる可能性がある! とも考えているのだ――よって、同じ理由で先の『ゴジラFINAL WARS』も高く評価をしている――。



 さらに本作には、巨大怪獣たちに加えて、歴代ウルトラシリーズに登場した人間サイズの「悪い宇宙人」(笑)たちも続々と登場する予定だそうである!


 世代人には懐かしのピット星人とペダン星人の円盤なども!


 宇宙ロボット・キングジョーの使い手・ペダン星人は、往年の光学加工や照明で逆光によるシルエットで表現された映像ではなく、フツーの照明下でのディテールもハッキリとわかる映像にてついに本格登場! あの頭部の姿は実はヘルメットであり正体はヒューマノイド(人間)タイプである宇宙人にして悪のウルトラマンことダークザギ!(笑) もとい、『ネクサス』や『メビウス』にも出演していた長身イケメン君の髪型レゲエ姿だったという! しかもその時点における50年後の未来から、地球に滅ぼされる運命(汗)にあるペダン星を救うために来たともいう!?


 #1ではピット星人。#2ではフック星人とガッツ星人。#3にはゼラン星人とナックル星人が登場予定! 他にもザラブ星人メトロン星人ババルウ星人が出るそうな。


 とはいえ、それらの歴代宇宙人の同族がそのままで登場したのではなく、それぞれの突然変異(ミュータント)でもあり、「怪獣使い」としての能力を持っている、前作終盤での劇中セリフによれば、大むかしに数万年間ほど全宇宙を支配してウルトラシリーズを通じて登場した巨悪こと異次元人ヤプールやヒッポリト星人さえも怖(おそ)れていたという、今は亡きレイブラッド星人の「遺伝子」をも受け継いだ個体のみが登場しているのだともいう!
――映画『大決戦! 超ウルトラ8兄弟』(08年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20101223/p1)のラスボスこと「影法師」も、その正体は実はレイブラッド星人だったということにでもして、本作『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』シリーズとも軽いリンクを少々持たせて、本作にも観客を誘導すべきだったと個人的には思うのだ(笑)――


 あまたの宇宙人各自が怪獣召喚機・バトルナイザーを所有して、往年の角川アニメ映画『幻魔大戦』(83年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20160521/p1)における超能力者を指す造語・サイオニクス戦士ならぬレイオニクス戦士という総称で名づけられて、惑星ハマーにて頂上決戦! 同じくレイブラッド星人の遺伝子を引き継いでもいる地球人のレイオニクスでもある主人公青年・レイはどう出るのか!? といったところで、単なるバトル・アクションには収まらない部分でのドラマやテーマも作っていくのだろう。


 前作では各話で毎回、ラストシーンのみならず前半Aパートでも後半Bパートでも特撮怪獣バトルを複数回は織り込んでみせていた。しかし本作#1のAパートでは、冒頭におけるピット星人vsペダン星人との円盤内での銃撃バトルのみで済まされて、多少のサスペンスはありつつもドラマが延々と展開してしまっている。50年後のペダン星を我らが地球人が滅ぼしてしまうらしい! などという、この作品には少々似つかわしくはないような地球人の正義を相対化してみせる重たいSFドラマを少し入れようとしている点においては、幼児向けの娯楽活劇番組の在り方としては多少の危惧を覚えはするものの……。
 作品の基本線としては、怪獣使いの宇宙人が続々と登場して、カードから怪獣を召喚し合ってバトルする、イイ意味での能天気な文字通りの怪獣ファイトを期待していきたい!



 前作の終盤のエピソードでは初代ウルトラマンがゲスト出演していた。21世紀の御世に必殺ワザ「八つ裂き光輪」を拡張した「八つ裂き光輪チョップ」という新技を披露して、強敵・キングジョーブラックの片腕を切断していたが……。来2009年1月に『超ウルトラ8兄弟』の舞台ともなった横浜で公演されるステージで、『大怪獣バトル』のキャストとともに我らがモロボシ・ダンが登板するということは、本作『大怪獣バトルNEO』にもモロボシ・ダンことウルトラセブンが登場することの伏線なのであろうか!?


 昭和のウルトラシリーズともリンクを持たせて、往年の先輩ヒーローやその変身前の役者さんまで登場させるようなこーいう趣向は、世代人の年配マニアのみならず子供たちも喜びそうな趣向であって実にイイ。今後も『大怪獣バトル』の第3シリーズや第4シリーズが製作されていくならば、我らが郷秀樹(帰ってきたウルトラマンことウルトラマンジャック)や北斗星児(ウルトラマンエースhttp://d.hatena.ne.jp/katoku99/20070429/p1)にも再登場してもらって、ぜひとも変身ポーズ&変身シーンまでをも披露してほしいものである!


(了)
(初出・特撮同人誌『仮面特攻隊2009年号』(08年12月28日発行・速報折込みコピー)『ウルトラギャラクシー大怪獣バトルNEO』評より抜粋)


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