假面特攻隊の一寸先は闇!読みにくいブログ(笑)

★★★特撮・アニメ・時代劇・サブカル思想をフォロー!(予定・汗)★★★ ~身辺雑記・小ネタ・ニュース速報の類いはありません

ザ・ウルトラマン39話「ねらわれた巨大戦闘艦ウルトリア」

ファミリー劇場『ザ★ウルトラマン』放映「全話評」連動連載!)
ザ☆ウルトラマン#37「ウルトラの星U40の危機!! ウルトリアの謎?」 〜前後編の前編
ザ☆ウルトラマン#38「ウルトラ大戦争!! 巨大戦闘艦ウルトリア出撃」 〜前後編の後編
拙ブログ・トップページ(最新10記事)
拙ブログ・全記事見出し一覧


『ザ☆ウルトラマン』全話評 〜全記事見出し一覧


#39『ねらわれた巨大戦闘艦ウルトリア』

巨大怪猫ヘルキャット登場

(作・吉川惣司 演出・又野道弘 絵コンテ・白土武)
(視聴率:関東12.8% 中部14.3% 関西11.9%)


(文・内山和正)
(1997年執筆)


土星から帰ってきた有人探査船。乗組員はミイラ化しており猫のみが無事だった。
 この猫が怪獣であり宇宙ステーションEGG3(エッグスリー)内で職員がミイラ化されるSFホラーだが、職員をミイラにした犯人が視聴者にも想像できることだけに、それは途中で切上げ、事情を知らぬ科学警備隊の等身大ロボ・ピグが巨大戦闘艦ウルトリアへ猫を連れ込んだ故の騒動となっていく。
 科学警備隊のヒカリ隊員はウルトリア内でウルトラマンに変身、ムツミ隊員を助けるため人間大で戦うのが見どころ。
 ウルトラマンと巨大猫ヘルキャットを艦外へ出すためゴンドウキャップは格納庫の爆破を命令する。地球人にウルトリアを修理できるのだろうかと少し疑問にもなるが。


※:製作No.39『怪獣ヘルキャット ウルトリアがあぶない!!』


(了)
(初出・特撮同人誌『仮面特攻隊98年号』(97年12月28日発行)『ザ☆ウルトラマン』特集・合評3より分載抜粋)


#39『ねらわれた巨大戦闘艦ウルトリア』

(文・T.SATO)
(2010年書き下ろし)


 本放送では年明けの1本目。1980年、いや80年代『ウルトラ』シリーズ・ファーストバッター・エピソードともなった本話。話数的には第39話、つまり週1番組3ヶ月13本換算でいうと、第3クールの最終エピソードでもある。
 #37〜38の前後編からつづく新メカ・巨大戦闘艦ウルトリア活躍編として見れば、3部作の3本目だともいえ、ウルトリア登場編直後の通常編にて、基本はヒーローVS怪獣ものである本作に巨大宇宙戦艦をどうカラめて活かすのか? という作劇の方法論のためのフォーマット・モデルケースを、他のライターやスタッフたちのためにメインライター・吉川惣司氏が提示したエピソードでもあると見ることができる。



 前話で地球防衛軍・極東ゾーン基地の広大な敷地の鋼板をブチ割って、強制着艦した巨大戦闘艦ウルトリア。本話でも巻頭早々に、その巨大な艦影と隊員たちがウルトリアを見上げる姿を見せて、勇ましさと頼もしさをアピールする。
 同時に極東ゾーンは、司令塔のすぐ前方にある小型戦闘機・バーディ用の短い発進カタパルト口の延長線上、今は亡き大型戦闘機・スーパーマードックの地底カタパルトが通じていた箇所を、ウルトリアの艦底がすっぽりと着艦・繋留できる窪みのあるドッグへと早々に改築している様(さま)も、上空にヘリコプター2機を配置し対比の大小でウルトリアの巨大感を出しながら描かれる。


 しかしてウルトラ人の反逆者・ヘラーは去ったものの、巨大な輪を持つ土星、その最大の衛星タイターンには、ヘラー軍団の初老の幹部・ロイガーが巨大な超近代的な建築物による前線基地を構えて待っていた!
 なんというスケールの大きな敵! しかもロイガーは配下の地球攻撃準備完了の報告に、


 「あわてるな。我々の任務の第一は、ウルトラマンジョーニアスをこの太陽系に釘付けすることだ」


 と、地球攻撃すらもが二の次で、陽動作戦でもあり、単なる地球の支配を超えた遠大なるヘラー軍団の野望を示唆して、強大な戦力を持つウルトリアにも迂闊に真正面から正攻法で手を出すなと、その代わりに配下も知らない作戦が始まっていることを静かな哄笑とともに語らせて、ロイガーの大物感・知将ぶりをも印象つけている。


 余談だが、『宇宙戦艦ヤマト』(74年・77年に劇場アニメ化・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20101207/p1)や『スター・ウォーズ』(77年・78年に日本公開・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20200105/p1)などの宇宙SFの大ヒットのみならず、本作放映時の1979年には3月にアメリカの宇宙探査船・ボイジャー1号が、7月にはボイジャー2号が木星に最接近し、9月にはパイオニア11号が土星に最接近して、今でいうデジタル画像による鮮明な写真を送信して、TVのニュースや新聞で連日大々的に取り上げられる……という、太陽系の惑星や衛星群がロマンとともに身近にも感じられた、そんな時代の空気の後押しも、これらの描写にはあったのだ――80年や81年のボイジャー1・2号の土星最接近時にも同様――。


 #1「新しいヒーローの誕生!!」(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20090505/p1)を筆頭に、#15「君がウルトラマンだ」(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20090808/p1)、#23「超音速の対決」(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20091017/p1)、#34「盗まれた怪獣収容星(前編)」(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20091220/p1)、#36「宇宙から来た雪女」(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20100104/p1)にも登場した、主人公・ヒカリ隊員の古巣でもあり、#23に登場したヒカリのライバル・青木隊員の発言によれば地球防衛軍のエリート隊員たちが赴任するという宇宙ステーションEGG3(エッグスリー)。


 当然、ストーリーが宇宙規模に拡大するからには、地球の人工衛星軌道上ではあっても、宇宙ステーションEGG3に接点を持つエピソードが準備されないことには、作品内での世界観の整合性や劇中内リアリズムとしても不自然だ。


 宇宙ステーションという設定自体は、もちろん宇宙規模(衛星軌道規模)の防衛組織を出して、作品世界にスケール感や近未来感を出したかったという要請が第一ではあろう。
 が、過去の『ウルトラ』シリーズの防衛組織にも宇宙ステーションは登場し、特に『ウルトラセブン』(67年)の宇宙ステーションV1・V2・V3、およびそれに配備されていた宇宙空間航行用のステーションホーク1号・2号のネーミングを模したかたちで、本作の宇宙ステーションEGG3にもステーションホークN3(エヌスリー)が配備されていたことからもわかる通り、旧作へのオマージュもハラんだものともなっている。


 それらのことはともかく、軸を中心に輪っか状の構築物を回転させて遠心力を人工重力に見立てているという、古典的な宇宙ステーション像を忠実に模倣したEGG3に、敵幹部・ロイガーが今や支配する件(くだん)の土星へと4年前に旅立った有人探査宇宙船が、予定よりも早い帰還で接近してきたところから、メインストーリーは動き出す。


 極東ゾーンの喫茶室にて、隊員たちが談笑するシーンで、おバカで愉快なコミカルメーカー・マルメ隊員が、


 「キャップ、早く出撃したいですねー」


 などと不謹慎な発言をして、ゴンドウキャップ(隊長)に


 「バカモン! 事件が何もないに越したことはない!」


 と当然至極のお叱りを受ける。


 しかし、「それはタテマエだ。実は俺も……」というゴンドウ。


 まぁ人間の心理というものは、不謹慎でもこんなモノでしょう。
 それはこのようなバトルものを鑑賞してカタルシス(快感)を得ている我々マニア視聴者の側にもいえる。
 本当に平和を愛して戦いを忌避(きひ)するデリケートでナイーブな絶対平和主義者であるならば、いかに平和を守るための制限付きの戦いだとはいえ、このようなバトルものを観るワケがないと思う(笑)。


 生々しくキズ付け合い苦しみあうような戦いは避けたくても、それをオブラートに包んだかたちで、暴力衝動といわずとも動物的な食するための狩猟本能を、我々オタク族たる草食男子――実は弱めなだけの肉食恐竜・肉食男子――も、このようなジャンル作品にて発散・昇華しているのは、まちがいないと思う。
 我々オタク族とは真逆な方向でだが、警察や消防にレスキュー隊や戦場カメラマンなどの危険な公的(?)任務に臨(のぞ)む人種の、彼らの正義感や使命感自体はもちろん疑わないけれども、そのウラ側に微量でも危険なものにふれたい、スリルを感じた上での充実感とやりがいを味わいたい……という不謹慎な気持ちもまた内在しているのにちがいない! なぞと性格の悪い筆者は思わずにはいられないのだが。
 だから、それらの人間がダメだと云いたいのではなく、要はそーいう毒想念(?)を全員といわず大多数の人間が持っている以上は、それを善用して昇華させようと考えるのが、合理的であると思う。


 ゴンドウキャップの発言には、作り手のそこまでの思惑(おもわく)が含まれていたのだなどと、強弁する気は毛頭ないが――少しは含まれていたようにも思うけど――、コジツケてこの場を借りて自説を語ってみました(笑)。


 もちろん、本話の主眼はそのような小難しい問答テーマにあるワケではなく、前年79年に公開された洋画『エイリアン』のごときSFホラーの興趣にある。


 前話でも使用された勇壮なクラシック曲を流用しながら、要請に応じてウルトリアは発進し――横前方から見上げた巨大な3連の半円型のドッグ排気口から空気が壮大に噴出し、発進後のドッグ表面を左右から数段のシャッターが閉じていくメカニカルなカッコよさも同時に見せつつ……のちの回でもバンクセル画として使用――、宇宙空間にまで足を延ばして宇宙ステーションEGG3の回転しない中心軸の延長部分とドッキングを果たす。
 ――こう見ると、おそらく100人以上の職員がいるEGG3も、ウルトリアに負けじ劣らずデカいよなぁ――


 ステーションの内部に収容するも、船内からの搭乗員の反応がない土星有人探査船の内部を、怪奇現象専門家の科学警備隊が担当するためにだ。


・床のハッチ扉を開けて首を伸ばすと、すぐそこにミイラ化して横たわる宇宙服姿の死体!
・上層階でも隊員の肩に手をかけて、もたれかかるように倒れてくる死体!
・螺旋階段を降りてくる子猫の影がライトの関係で巨大に見えるシーン!


 など、お約束でもスリル&ショッキング描写は演出も含めてうまくいっている。


 かわいらしい子猫が、搭乗員をミイラ化した正体であることは、冒頭サブタイトルの登場怪獣の別名が宇宙怪猫(うちゅうかいびょう)であることからも、この子猫であることはよほどの幼児でなければ想像がつくし、子猫を劇中内人物が犯人だと疑わないのは子供向けジャンル作品のお約束ではある。
 個人的にはそこに不満はないし、余裕を持って判っていてやるネタとしてではなく、そこにマジでツッコミを入れている輩(やから)には現今でいう「中二病」の患者であるとしか思えない(笑)。


 が、もちろん劇中でも、犯人探しが終始の主軸になっていくワケではなく、有人探査船を調査終了後の夜間、さらなる被害者が出ることで、ゴンドウキャップが


 「あの猫しか考えられん」


 と察知して、推理もの的・ホラーもの的興趣の時間は終了する。


 そこで、生命エネルギーを吸血する猫との攻防戦になるのかと思いきや、まだまだワンクッション。


 レギュラーの小猿・モンキをかわいがる、我らの愛らしい科学警備隊の等身大ロボ・ピグのコミカルメーカーぶりで、ストーリー展開に変転や起伏を出していく。


 30分前半Aパートでも、ウルトリア備え付けの等身大ロボ・ウルック1号と、喫茶室でコーヒー早出し合戦をしたり、ピグの命令よりゴンドウキャップの命令を優先するウルック1号とのユカイな掛け合い漫才を見せて、本作にスケール感雄大なシリアスSF性のみならず、新たなギャグ要素も付け加えてシーソーのバランスを取ってみせてもいたが、Bパートでもピグは大活躍!(?)


 子猫に鰹節(かつおぶし)のエサをあげてかわいがっていたピグは、ロボットのくせにウルトリアの寝室で隊員たちといっしょに毛布をかぶって(!)グウグウ寝ていたりしたせいか、事件の真犯人をまだ知らない(笑)。


 EGG3の職員たちが、科学警備隊の面々に万一のことがないようにとの誠意から、EGG3とウルトリアを分離・離艦させて、EGG3に潜む宇宙猫をまずは自力で処分しようとしているのに、見つけたら射殺せよとの警告が出ているとのウルック1号の忠告に逆ギレして


 「おまえの顔なんか見たくないんだナ!」


 とスパナ(?)を投げつけたりしつつ、ピグは子猫をウルトリア艦内に招き入れてしまう!


 ――鰹節を削っているピグの真後ろで、子猫が徐々に巨大化していくシーンは、恐怖シーンなのだが半分笑わせるシーンでもある――


 そして、シャワー中のムツミ隊員のバスルームに、人間大にまで巨大化した猫がドアガラスを割って侵入! 


 その危機を察知したヒカリ隊員は、艦内で等身大のウルトラマンに変身するというプチ・サプライズも見せてくれる。


 等身大で活躍したウルトラマンの前例といえば、ウルトラセブンを筆頭に例外も入れれば、


・まず三面怪人ダダの縮小化光線銃で等身大化されてしまった初代『ウルトラマン』(66年)#28「人間標本5・6」。
・『帰ってきたウルトラマン』(71年)#32「落日の決闘」にて変幻怪獣キングマイマイ出現で崩落したトンネルに閉じ込められた少年を救うために一瞬、等身大で活躍する新ウルトラマンことウルトラマンジャック
・『ウルトラマンレオ』#50「レオの命よ! キングの奇跡!」の星人ブニョに宇宙ロープで拘束されたゆえに巨大化変身できないレオなど、


数例しか存在しない。


 しかし、そーいうパターン破りが少年視聴者――特にマニア気質・怪獣博士気質の少年――には驚きであったり、巨大ヒーローと思われていたヒーローの能力自体が伸縮自在でもある全能性・万能性を示すものとしてうれしかったり憧れたりもするもので、筆者も本話での等身大ウルトラマンの大活躍にはワクワクした少年時代の記憶がある。


 しばしの艦内での激戦のあと、艦首の方の甲板の格納庫に誘導して、自動ドアを閉めて密閉空間としたウルトラマンは、そこで人間大化した猫と激闘をくりひろげる。


 危地にあっても動転せずにその都度、的確な判断を下していく頼れるゴンドウは、格納庫に時限爆弾を仕掛けて、宇宙空間への空気の流出の勢いで、ウルトラマンと宇宙猫を外に放出するアイデアを思いつき、その任をロボットであるゆえ生命エネルギーを吸われてミイラ化することも窒息することもないピグ(とウルック1号)に任命する!


 その際の、ズッコケで臆病で愉快なピグのリアクションや、格納庫内でのアタフタぶりがまた笑えるのだが、ギャグの類いは未見の読者に先入観を与えると、ギャグとして機能しなくなるかもしれないので詳述は避けておきたい(笑)。


 宇宙空間に放り出されたウルトラマンは、#14「悪魔の星が来た!!」(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20090803/p1)、#29「悪魔のUFO大襲来」(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20091115/p1)での前例を踏襲するかたちにて――厳密には『ウルトラセブン』#25「零下140度の対決」、#35「月世界の戦慄」・#40「セブン暗殺計画(後編)」、『帰ってきたウルトラマン』#18「ウルトラセブン参上!」、『ウルトラマンエース』(72年)#8「太陽の命 エースの命」(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060624/p1)などにも前例がある――、無尽蔵の太陽光線を直接に浴びつつ吸収もして、胸中央のエネルギー残量を示すカラータイマーも赤から青に復活し、巨大化変身も果たす!


 同時に巨大化して悪魔のごとき凶悪な形相に変わった宇宙怪猫ヘルキャットとバトルをくりひろげる。
 前話でのラストバトルとほぼ同様、ゴンドウ揮下でマルメ隊員が射手となり巨大戦闘艦ウルトリアの主砲・反陽子砲とウルトラマンの必殺ワザ・プラニウム光線の同時発射にて、新メカ&ヒーロー両者の存在をキッチリと立てつつ、これを葬り去って戦いは幕となるのであった。


 前話ラストとは異なり、「今回は小手調べにすぎない」とのロイガーの余裕も見せて不穏な不協和音を感じさせつつも、通常編でのいつもの防衛軍・喫茶室での日常安息クロージングにて、本話は終了する。



 前半はホラー。後半はピグの愉快なキャラも活かしつつの痛快宇宙バトル編。個人的には好編・佳編であると思う。
 ここ数本のエピソードにつづいて、本話もまた楽しめた。



◎この時代の作品にしては珍しく、というかタマにはあったが、ムツミ隊員の後ろ姿全裸――オシリの割れ目もバッチリ!――の湯気が立ちこめるシャワーシーンが描かれる。
 実写作品では意味合いが生々しくなって、子供向け番組では絶対不可能な描写だが、アニメゆえの効用(?)でもある。もちろん媒体・ジャンル自体の優劣の話ではないが。
 ――『ウルトラマンエース』(72年)#24「見よ! 真夜中の大変身」(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20061015/p1)でも、女性(母親)の後姿の半裸が描かれるが……アレもそーとーヤバいシーンだけど、脈絡的には恐怖シーンなので(汗)――


 今日的な観点からは、作画のクオリティというより作画の流行りのセンス的にドーという衝撃もないかもしれないが(?)、本放送当時もう小学校高学年であった筆者は、「イイものを観てしまった、眼福、眼福〜」――「眼福」という言葉はもちろんまだ知らないが――、とソフトなHにワクワクドキドキしたものだ(笑)。


 ……こーいう話をしだすと、ロートルオタクとしては、劇場アニメ『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙(そら)編』(82年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/19990801/p1)におけるヒロイン・セイラさんのシャワーシーンとか、脱線話が尽きなくなりますが(汗)。


 しかし、日本の一般家庭でシャワーが普及するのは70年代後半から80年代前半にかけてであった。だから、この時期の日本の一般家庭にシャワーの普及率はまだ高くない。それゆえ、国産フィクション作品における当時のシャワーシーン一般は、お色気担当が主眼ではあっても(笑)、若干のハイソ感・オシャレ感をも醸していたようにも思い出す。


◎ほとんど止め絵の微動しかしないワンカットだが、格納庫内にて等身大ウルトラマンが押されぎみで上半身はかろうじて右腕で支えるも横倒しとなり、左腕を人間大の猫に噛まれているシーンの作画はなぜか美麗である。
 初期1クールのみでほとんど放棄されていた、本当はウルトラマンジョーの両眼と額の段差のラインのみ、黒線ではなく白線にてセル画にトレスする方針に、このシーンだけは久方ぶりに従っている。何でだ? 気まぐれか?(笑) もちろん文句はないけれど。


(了)


[関連記事] 〜巨大戦闘艦ウルトリア登場3部作

ザ☆ウルトラマン#37「ウルトラの星U40の危機!! ウルトリアの謎?」 〜前後編の前編

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20100118/p1

ザ☆ウルトラマン#38「ウルトラ大戦争!! 巨大戦闘艦ウルトリア出撃」 〜前後編の後編

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20100123/p1

ザ☆ウルトラマン#39「ねらわれた巨大戦闘艦ウルトリア」

  (当該記事)



f:id:katoku99:20200220015144j:plain
#39_ねらわれた巨大戦闘艦ウルトリア
#ザ・ウルトラマン #ザウルトラマン #ウルトラマンジョーニアス



『ザ☆ウルトラマン』全話評 〜全記事見出し一覧
拙ブログ・トップページ(最新10記事)
拙ブログ・全記事見出し一覧