『げんしけん』&『ヨイコノミライ』 ~2大ぬるオタサークル漫画!
『冴えない彼女の育てかた♭』 ~低劣な萌えアニメに見えて、オタの創作欲求の業を美少女たちに代入した生産型オタサークルを描く大傑作!
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『同人はじめたけど売れなさすぎワロタwww』
ウチワウケ的に仲間内・知り合いの人間を持ち上げようという気はさらさらナイのですが。
先方でもそーいうクサいのはおスキそうじゃなさそうだし、何よりそーいうおべっかやお追従は当方自身も大キライなので。
口が裂けても死んでも云うか! くらいに思っておりますが(笑)。
そもそも趣味嗜好も思想も守備範囲もそーとー異なるし、長年の付き合い(?)・知り合いではありながら、ベタベタと普段からいつもつるんでいたような親しい仲でもない御仁。
とはいえ、その活動をヨコ眼では見つづけていて、その言動の極論・暴論の一部には疑問をいだきつつも(笑)、他方で悪いイミでの日本的ムラ世間、別名「同調圧力」やら「空気」を読んで、原理原則・背骨なくその場その場での多数派や相対的実権者に合わせてシッポをふったり調子よく云うことをコロコロ変えたり
――そーいう前近代的・古代・中世的なメンタリティのケーベツすべきヤカラが、残念ながらも一般ピープル同様、オタの世界にも多いんだよネ――
するような振る舞いはせずに、ゴーイング・マイ・ウェイにブレずにひたすら自分の意見を貫き通している――少なくとも傍からはそのように見える――「近代化」された個人(笑)としての姿勢には、共感を覚えていたところだ。
そして、十ウン年前に脱サラしてからは、毎回1000部前後は発行しているアニパロ(アニメパロディ)同人誌の売上や、漫画家のアシスタント業で食いつなぐことに成功しつづけている姿にも敬意を禁じえない。
――もちろん、腕に覚えがある御仁ならばともかく、よい子はマネしちゃダメだぞ!(笑)。
そんな、実は特撮評論同人界隈の長年の畏友で――だから、単なるお絵描きさんではなく、批評・感想文章書きのオタでもある――、大むかしにはウチの同人誌にもカットを描いてくれたりもしていた友人の同人漫画家・天真楼亮一(旧名・九鬼亮一)の、ワニブックス社のオタク系マイナー月刊漫画誌『コミックガム』にて不定期連載されていた作品『私たちのサークル あるかの』が、諸事情で『同人はじめたけど売れなさすぎワロタwww』に改題して、今年2月9日(土)に単行本化されたので、微力ながらも宣伝!
とは云え、10ウン年も前から、出版社などの賞を取ったり入選したり、商業マンガ誌にも過去に何度も何度もアニパロ作品やらオリジナル作品やらが掲載されつづけていたワケだから、ウブに騒いで持ち上げるようなことでもナイんすけれどもネ。
とはいえ、当方も人情を解する人の子、やはり前近代的なメンタリティの日本人のひとりなので(笑)、情としてちったあ応援したい。
それも実効性なき精神論な自己満足の応援じゃあ仕方がない。
毎度おなじみ(?)、内情を勝手にバラしちゃイケナイのかもしれないけど――
などと云いながらも堪え性がナイので……というか、さして支障があるとも思えないので、バラしちゃって結果、キラわれたりもするんだろうけれど(笑)。
冬コミでベラベラとぶっちゃけトークでしゃべって彼に聞いたところによれば、今の時代、マイナー弱小出版社でも単行本を出してもらえるのは――初版5000部。5万じゃなくて5千だよ!――、それでもとても難しいことなのだそうだ。
(そーいえば昨2012年に深夜アニメ化もされた、一応大手から出ている某商業漫画『超訳百人一首 うた恋い。』なども初版は8000部だったとか)
だけど、5000部発行してその壁を超えないと、そこの出版社さんでの次がナイのだそうで……(汗)。
こんな弱小ブログではありますが、まちがってこの記事を読んでしまった方々は、みなさん冷やかしでアマゾンにてご購入頂けないものでせうか?
……と読者の憐憫の情に訴える(笑)。
ツマラなかったら、ブックオフに転売してしまってもイイから……(←オイ! 失礼な・汗)。
まぁマイナー書籍なので、よほどの大規模書店でないかぎり、書店売りでのゲットはムズカしいことでしょう(汗)。
そもそも連載元の『コミックガム』自体が地元で見かけないっていう地方のオタ仲間からの情報も多いし(笑)。
でも、弊ブログの「はてなダイアリー」のキーワードリンクにも彼の名前「天真楼亮一」があったりするほどで、リンク先のブログ記事をたどると一応、同人漫画読み・漫画描きの若いオタの一部に彼のファンもいるようだし、コミケ3日目の評論ジャンルで出ているあまたの同人誌自体をレビューする同人誌(笑)などでも「氏の一連の同人誌は知的な感慨を呼び覚ます(大意)」なんぞと評されていたり(そーなのか!?)、赤い地に黒いタイトルロゴが印象的な某ムック『歴史群像シリーズ』の表紙をパロった『涼宮ハルヒの憂鬱』のアニパロ同人誌がネタトーク系のオタクイベントで紹介されたりしてるほどなので、悲観することもナイのかナ。
とはいえ、同人で1000部を売り上げる彼とはいえ、商業誌で5000部突破はキツそうだ。
万が一まちがって彼が将来ブレイクして大金持ちになって御殿でも建てたならば、恩に着せてタカろう! という下心満載で……。
もとい、好事家・ゲテモノ好きや畑違いのジャンルファンにも、イイ意味でまちがって手に取っていただきたく、改めて情に訴えて泣き落とし戦術で(笑)お願い申しあげる次第。
弊ブログではアフィリエイトとかはやってないので、当方に何パーセントかのマネーも入りませんので、そーいう中間マージン・搾取が小癪でキライだ! と思っている御仁も安心です(笑)。
ただでさえ、アマゾンで購入すると、アマゾンが安く買い叩いているから出版社への実入りは少なくなるし、アフィリエイトなんぞをやったら出版社への実入りはもっと減るらしいからネ。
しかも地元の書店で購入するならばともかく、アマゾンの土地・在庫・売上ほかにかかる税金は我が地元には落ちないから地産地消にならず、アマゾンがある千葉県に落ちるだけ。
つまりは、アマゾンは地域経済を細らせる破壊者でもあるワケで。
だったら、当方も乞食じゃないんで、アフィリエイトで小銭を稼ごうだなんて思わんワ。
アマゾンもまた新自由主義経済の典型・象徴!
アマゾン他のネット通販の方が安いからって嬉々として物品を購入しているヤカラは、小泉構造改革を批判する資格ナシ!
貴様らもまた地元に根ざした経営者&労働者を廃らせて、地元に対して責任&自治感覚を持つ人間を細らせる、短期的には「経済」がよくても長期的には「社会」も「経済」もダメにする新自由主義経済の加担者!
自分だけが無垢で潔癖で無罪で、世知辛い世の中にしてやられた犠牲者・弱者だ! なんつー認識は片腹イタいわ!
……って、前にもこのフレーズ、書いたっけ?
結局、何が云いたいのかというと、「アフィリエイトは当方やってません」という、ただそれだけのお話です(笑)。
だったら、そもそもテメエもアマゾンへのリンクなんて貼るなよ、オマエはアマゾンで購入してないんだよナ! という話になりますが……。
いや、オモテの仕事のサイクル的に、書店に通うヒマがないので当方も重宝しています(笑)。
でも一般論として極力、本屋で変えるものなら買おうというお話で。
で、ようやっと、内容の紹介へ。
お題はコミケに出店するようなオタク同人サークル!
といっても、当方のようなオタの非主流派である批評・感想・文章書きオタであろうハズもなく、もちろんコミケの本流の漫画描き同人サークル。
しかし登場人物は昨今の美少女アニメ同様、全員が美少女の女子高生!(アリエナイ!・笑)
いやまぁたしかに当方のようなオッサンオタから云わせてもらえば、男のオタ以上に若い女のコのオタは、むかしの女オタと比すると総じてオシャレでかわいくてアカ抜けてはいるけどネ。
むしろ、そこまでのルックスがあるのなら、ワザワザこんな地獄谷のムクツけき同人誌即売会なんぞに来なくてもイイんじゃネ? というよーなコまでが今日びいる!
無論、それであってもオタク趣味がスキだからココにいる! という業の深さがなせるワザであることも重々承知してはおりますが。
以前読んだ漫画『となりの801(やおい)ちゃん』(06年)だったかで、幼いころから、あるいは思春期前期に、女性間でのルックス・ファッション・化粧の有無&テクによるカースト制度があることを察知して、本質的にそーいうモノに関心があったりスキであったりするワケでもないけれど、過剰に侮られないようサバイブするための擬態(汗)として、そーいうこともはじめた……という描写があったかに記憶する。
今時の若いアカ抜けた女の子オタの一部にも、そーいう人種がいるのでしょう。
しかも、それでもって、過剰にそっち方面での劣等感をいだかずに、場合によっては男もゲットできてしまえるのならば一石二鳥、悪いことでもない(笑)。
――とはいえ、ルックスによるカーストや、ファッション・服飾・髪型による性格類型の可視化がなされはじめたのは80年代中盤以降のこと。それ以前の時代だとそもそもそこまで細分化しておらず、どころかインフラすらもが整っておらず……などと書き出すと、若いオタクの生まれる前の時代の話ですから、思いっきりジジイですナ(汗)――
毎度おなじみ筆がおもむくまま脱線を重ねておりますが。
『同人はじめたけど売れなさすぎワロタwww』は、以上のような、女の子オタの実存に迫る漫画ではありませんのでご安心を。
内容自体は要約すると、タイトルの通りです(笑)。
でもまぁ外形的なストーリーを要約するのも芸がナイので、もう少し言い換えよう。
野郎だと生々しかったり弱さや失敗や苦悩を描くと照れクサくなったり重たくなったりするけれど、かわいい女の子キャラを通じて間接化してオブラートに包んでからオタ人種の弱さや失敗に苦悩を描くと、「安全にイタいフリ」して共感・同意、(男オタクの劣等感や苦悩の)自己投影、ひいては自己憐憫(笑)にひたれるという、昨今の一部の美少女アニメの作り手と受け手との間にもある潜在意識、半ば無意識にも根ざした共犯的な構造パターン&流通パターンにもなっております。
弊ブログ主催者も根がイジワルなので、そーいうツッコミも雑談がてら、さりげに会話に混ぜて探りを入れたりもするのですが、彼もスレた人間なので、そのへんの構造はわかっていて半ば自覚的に確信犯でそれにフリーライド・ただ乗りして、その上でそこにプラス・アルファを付け加えようとしているようではありますが。
先に、原題『あるかの』が諸事情で『同人はじめたけど売れなさすぎワロタwww』に改題! と思わせぶりにも書いてしまいましたが、それについても内情バラしを。
コレも聞いたところによると、実は版元(はんもと)の意向ではなく、彼の若いオタ仲間の「原題が地味だから目立てないので、昨今のラノベ(ライトノベル)で流行っているようなタイトルに変えた方がイイ(大意)」というアドバイスに従ったものだったそうで。
たしかタイトル自体も、その若い彼のアイデアであったかナ。
ウン、この改題は正解だと思う(笑)。
しかもその改題アイデアは、版元の方にアッサリと受諾されてしまったとのこと(!)。
そして、表紙のデザイナーさんも、内容を端的に表した(笑)昨今のラノベの長ったらしいタイトルのロゴっぽい「ロゴ」にしてくれたとのこと。
一応、オッサンオタ向けにヤボ天な説明をしておくと、「ワロタ」は「笑った」、「w」は「(笑)」の意味のネット用語。
もちろんこのテの俗語は、知らなくてもちっとも恥じゃあありません。
情弱(情報弱者)だのナンだのケナしてくるヤカラもごくごく一部にいそうですが、むしろイイ歳こいて知ってる方が、得意げに多用している方が傍から見たら痛々しい(笑)。
なお、なぜか表紙は劇中にはインドアな題材からもそんなシーンはあろうハズもない水着姿のキャラが登場しておりますが(笑)、コレも店頭インパクト、彼による客引きの一環だそうで。
そーいうナリフリかまわない戦略は、個人的にはスキだなぁ。
まぁマジメな漫画読みマニアの方々にとってはドーだか知らないが。
(2013/2/11付記:表紙の水着姿(?)のシーン、実際にもありました。まぁコレも冬コミ当日に表紙を見せてもらったときに、こんなシーンあったっけ? と聞いたら……。流されてしまったと記憶してたんだけれども、単行本描き下ろし部分に出てくるシーンでした)
作品に関する感想としては。
雑誌連載分の#1〜2しかまだ読んでないのですが(汗)、個人的にはまぁ面白いと思っています。
若いころに描いてた漫画と違って、悪い意味でのヘンなアオ臭い自意識や私小説的な独白臭が漂ってこない、良い意味での割り切った作りものというか、作者の顔よりも物語やキャラの方が前面に出てきて、スンナリと物語に没入できる出来になっています。
今後も続刊があるのならば、小ネタとして読んでみたいものは、あるいは読者のニーズがありそう(?)なものとしては、登山ウンチク美少女漫画の『ヤマノススメ』や『まんがーる!』とかじゃないけれど、
・漫画描きの画材探し
・それが今では古ければ、パソコンでのお絵描きソフトでのお絵描き光景(〜原画をスキャンして、塗りやスクリーントーンはお絵描きソフトで……)
・締め切りとの格闘(〜ついつい日々の作業を翌日伸ばしにしたり、現実逃避的にTVやネットや、資料探しの最中につい読書や漫画読みに耽ってしまったり、睡魔に襲われたり……)
・同人誌の表紙や本文の紙の種類の選定
・印刷屋さんのお店まで足を延ばしての入稿(〜初体験であるならば、地図を見ながらのお店探しやら、店員さんとの同人誌の仕様に関する会話など)
・それが今では古ければ(笑)、オンライン入稿
・入稿が終わったあとの解放感(笑)
・コミケカタログ等でのサークルカットを確認して自己満ニヤニヤ
・最新最先端ならコミケWebカタログ!
・同人誌即売会の売場ブースでの、売上メモ帳やお釣りの準備
女の子オタが主人公ならばやっぱり下世話でも、コミケ会場でのトイレの混雑とか、夏ならば汗、冬ならば防寒のテクとか、昼食の心配とか、そーいう覗き見フェティッシュ的な要素もスパイスとしてあった方がイイんじゃないかと思うけど。
とゆーか、そーいうモノこそ個人的には見てみたい(笑)。
ただ、男性向け男子同人サークルとちがって、女性向けの女子同人サークルって、宣伝用の幟(のぼり)を立てたり、表紙の拡大コピーを店頭の机に垂らしたりとかってしてないんだよネ。
むしろ、そーいうことを抜け駆けですると、あとで2chで陰口を叩かれてしまったりもするとゆー(汗)。
まぁユル〜いノリが流行の昨今、そーいう女のコのイヤ〜ンな要素の描写は慎重に避けた方がよさそうだ(笑)。
昨2012年冬の即売会サンクリで、取材と称してウチのサークルのブースの机や棚などを、デジカメで撮ってからちょうど1年。
ついに単行本の発行にコギつけた本作を、少しでも関心持たれましたならば、ポチッとご購入いただけましたならば幸いです。
2013年3月31日(日)・追記:
まぁここで書くべきことじゃないのだけれども。
個人的な要望、というか当方個人が作家ならば、もしくは編集者ならば、今ウケてそうなものをねらって、こーするのに……というネタを一丁。
コミュニケーション弱者風でもクール系ではない娘娘した美少女キャラが、やはり同じくオボコい同人屋の同志の友だちを作ることができて、はじめて自己解放できて、即売会で顔を合わせる度に手と手を取り合ってピョンピョン飛びはねてキャッキャッウフフしている、萌え感情をも惹起するソフトな百合(ゆり)構図。
「よしかちゃん」 「リーネちゅん」 みたいな……(元ネタがわかるヒトは……キモいヒトです・汗)。
女子大生や成人女性がやってたらキモいけど、未成年女子ならば許されます(笑)。
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https://katoku99.hatenablog.com/entry/20201011/p1
http://www.amazon.co.jp/dp/4847038495/?tag=hatena_st1-22&ascsubtag=d-aek1(←アマゾンへの直リンです)
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http://blog.livedoor.jp/geek/archives/51382327.html 〜この記事によれば、とらのあな・メロンブックス・COMIC ZINなどの同人ショップでも購入可!
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