(2023年5月14日(日)UP)
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2023年4月15日(日)からTVアニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』2期(23年)が放映開始記念! とカコつけて……。『機動戦士ガンダム 水星の魔女』1期(22年)評をアップ!
『機動戦士ガンダム 水星の魔女』 ~少女主人公・百合・学園での決闘の代償は結婚! 個人的にはOKだが、ガンオタは枯れたのか!?
(文・T.SATO)
(2022年12月25日脱稿)
『機動戦士ガンダム』の初作(79年)がエポックメイキングであり偉大な作品であったことに異存はない。しかし、初作だけでも世代人限定の作品となって古びてしまったことだろう。
その意味では、都度都度にロートルファンから酷評の憂き目に遭うのは、往年の「ゴジラ」シリーズや「ウルトラマン」シリーズに「仮面ライダー」シリーズ、海の向こうでも「スター・ウォーズ」シリーズや「スタートレック」シリーズがそうであったように定例行事な宿命でもあるけれど、異論もあろうが、あまたの続編や世界観を刷新した新作が製作されてきたことで、一応の現在進行形での生命力が保てていることも事実だったとは思うのだ。
とはいえ、筆者のようなロートル世代には、
●シリーズ初の続編『機動戦士Z(ゼータ)ガンダム』(85年)登場時のような猛反発
●世界各国のガンダムが拳闘する『機動武闘伝Gガンダム』(94年)
●美少年5人がガンダム5機で戦う『新機動戦記ガンダムW(ウイング』(95年)
●若い女性オタに媚びていると叩かれた『機動戦士ガンダムSEED(シード)』(02年)や『機動戦士ガンダム00(ダブルオー)』(07年)
●やや子供向けだと難じられていた『機動戦士ガンダムAGE(エイジ)』(11年)
それらの作品とも同様に、本作もさぞや酷評の嵐が飛び交うモノと予想をしていたのだけど……。
筆者個人のアンテナが鈍っているだけやもしれないので、行くところに行けば、旧来型のガノタ(=ガンオタ=ガンダムオタク)による酷評などもあるのだろう。
しかし、近年隆盛の商業感想ニュースサイトといった「アナタにお勧め」されてくる記事を読んでいるかぎりでは、本作は若いオタ間でも好意的に受容されている! とされている。
むろん、商業サイトである以上はやや好意的に、批判があってもそれは遠回しな表現とすることが常識なのだし、それこそがイイ意味での「オトナの態度」でもある。
しかし、実際のところはホントウにオタク世評は本作に対して好意的なのであろうか? ネット上の中央集権的な超巨大掲示板・2ちゃんねるが衰退して、分散型のツイッターでの発言が主流になってしまった現在、作品に対する批判的な感想は良くも悪くも浮上しにくくなってしまったのであろうか?
それとも、旧来型のガノタが今度こそ枯れてしまってあまり発言をしておらず、彼らによる批判が目立たなくなってしまったのであろうか?
それは本作の内容が、『Gガン』『W』『SEED』『00』『AGE』以上に、『ガンダム』っぽさがナイからだ(笑)。
●少女が主人公
●百合モノ
●学園モノ
●戦争状態にはなく学園内での巨大ロボを用いた学生同士の決闘
●決闘の代償として結婚を申し込む!
●間違ってその結婚相手が同性にもなってしまう!(笑)
……いや、筆者個人はコレくらいの鬼面人を驚かすくらいのノリの方がスキだし、シリーズにはコレくらいの変化球も時には必要で、それが長期的に見てシリーズを延命させるのだ! とも思ってはいる。
しかし、もしホントウに本作『水星の魔女』が好意的に大勢に流通しているのだとしたら……。『Gガン』~『AGE』こそ、もっと評価してやってくれヨ!(筆者個人は初作の世代人であって初作を神(かみ)作品扱いもするモノの、本家の富野カントクが手掛けた続編群には否定的であり、平成ガンダムの方を高く評価する者なので・汗)
といった前フリで、筆者も本作を高く評価するのかと思わせたところで、実は個人的には筆者は本作を評価はしていない(爆)。題材やねらい自体はイイとは思うモノの、モヤモヤとした焦点の定まらない、物語的なメリハリにも欠如している作品、といったところが偽らざるところだ(汗)。
背景美術のビジュアル面でも、「学校」が舞台だというのならば、ベタでも学校の「校舎」などを全景としてバーン! とシンボリックに見せた方がよかったのではなかろうか? あるいは、未来世界なのに、なぜだか現代日本の学校の「教室」や「机」や「椅子」、「廊下」や「トイレ」といったものを見せてくれれば、それだけで腰の据わりもよくなったかもしれない。
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#ガンダム #機動戦士ガンダム #水星の魔女 #ガンダムエアリアル
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