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『海賊戦隊ゴーカイジャー』(11年)#25「海賊とニンジャ」に、『忍風戦隊ハリケンジャー』(02年)のハリケンレッド・椎名鷹介(しいな・ようすけ)こと塩谷瞬、ハリケンブルー・野乃七海(のの・ななみ)こと長澤奈央、・ハリケンイエロー・尾藤吼太(びとう・こうた)こと山本康平が登場記念! ついでに敵・ザンギャック帝国の行動隊長(ゲスト怪人)として、宇宙忍群ジャカンシャ六の槍サタラクラの息子・サタラクラJr.も登場記念! ……とカコつけて、『忍風戦隊ハリケンジャー』前半評を発掘UP!
『忍風戦隊ハリケンジャー』前半賛否合評1
『忍風戦隊ハリケンジャー』前半評1
(文・久保達也)
(2002年7月執筆)
果てしなき暴走?
前作『百獣戦隊ガオレンジャー』(01年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20011113/p1)の「オモチャ箱ひっくり返し路線」――「これでもかっ!」と次々に新キャラ・新メカが登場し、それらが毎回、縦横無尽に大暴れしてくれる見せ場重視の作品――を継承した『忍風(にんぷう)戦隊ハリケンジャー』(02年)。基本的にオモチャ大好きの私にはたまらない作品である。
だが、続々登場する新基軸に目を奪われるあまりに、こちらが半ば思考停止状態に陥り、作品に対して何でも無批判に受け入れてしまうことになりかねないのもまた事実。『ガオレンジャー』を視聴する私の姿勢はまさにそれであった。
『ハリケンジャー』をそれに注意して観ていると、放映当時の『ガオ』に対してあまり気にならなかった点が幾つか浮かんできたりするのだが、『ハリケンジャー』はそれをある程度改善し、『ガオ』の良さを受け継ぎつつも、さらに一歩進めた力作かと思う。
ご覧になっていた方はご存じと思うが、『ガオレンジャー』も放映中の『ハリケンジャー』同様に、
●続々増えるパワーアニマルと巨大ロボ
●敵オルグ側の幹部交替劇
●6番目の新戦士ガオシルバー
など、新キャラ続々登場のお楽しみに満ち溢れた作品であった。
だが、もう一つ共通していたのが徹底したコミカル路線である。
ガオレンジャーたちが闘いの最中であるにもかかわらず平気でカラオケに興じてみたり、敵幹部・ツエツエとヤバイバの漫才コンビみたいなノリなどの一面を捉えて、彼らの闘いがともすれば遊んでいるようにしか見えない向きもあったかと思う。別にそれが欠点だとか、ましてや致命的欠陥だ、などと批判するつもりは毛頭ない。
だが、惜しむらくはやはり勧善懲悪のヒーロー作品である以上、連中の暴走を止めてくれるような威厳のあるキャラがもっと存在してほしかったということなのである。振り返って考えるに、『ガオ』にはそうしたキャラはデュークオルグ・狼鬼(ロウキ)と最後の巨大ロボにして百獣の神・ガオゴッドくらいしか存在せず、しかも登場回はごく限られていた。
本来ならば、ガオレンジャーの後見人である巫女(みこ)・テトムにこそその役回りを担ってほしかったところだ。しかし、彼女はそれどころかガオレンジャーと一緒になっておフザケに興じることが多く、劇場版の『百獣戦隊ガオレンジャー 火の山、吼(ほ)える』(01年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20011112/p1)では終始、酔っぱらうという醜態を演じてしまった。
したがって、敵幹部交替劇の前後など、何度か訪れたクライマックス的なエピソードを除くと、『ガオレンジャー』は終始、暴走しまくっていた作品との印象が一部の人々には強く残ることとなった。
決してそれが悪いというわけではない。むしろ、それが原動力となって、近年のシリーズでは合格点の視聴率を稼ぎ出したのだからやはり大成功であったとは思う。
ただ、子供たちにはそれで良かったとして、今後5年10年20年(いや100年?・笑)と作品を語り継いでいくマニアにとっては、もう少しプラスアルファの要素(シブいキャラやドラマ編やテーマ編など)があれば、少しは『ガオ』に対する印象も違うものになったと思うのだが。
もちろん、子供たちにとってそんなプラスアルファは関係ないことだ。だが、チャイルディッシュな作品は、『ウルトラマンタロウ』(73年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20071202/p1)のように後年に成長したシリアス指向のマニアによって、当時の子供人気を無視して酷評されがちなものだ。むしろ、今の内にプラスアルファなどなくても、そのマイルドな良さ・方向性こそを積極的に評価しておかなければならない必要性も十分に承知してはおりますが、まあそれはそれとして……いいから続きを読みなさい(笑)。
その点、スーパー戦隊シリーズ第3弾『バトルフィーバーJ』(79年)は非常に得をした作品だったように思う。
実は最近本作のビデオを全話入手し、第24話『涙! ダイアン倒る』まで観てみた。ごく初期のスパイアクション風味の回を除いては、思ったよりチャイルディシュな作風で子供もひんぱんに登場し、彼らの身辺で事件が発生することが多く、エゴス怪人もわりとコミカルに描かれており、同年の『(新)仮面ライダー』(79年)後半のコメディ路線に近いノリが感じられるのだ。
バトルフィーバー隊も当時の「いまどきの若者」風で、ディスコや(スペース)インベーダーゲーム――当時、喫茶店などに置かれて大流行したビデオゲームの始祖――に興じたりと遊び人集団の趣(おもむき)がある。基本的に「本質的」なところでは、近年のやや軽い戦隊集団と大差がないと思うのだ。
要するに、『ガオレンジャー』で批判の矢面(やおもて)に立たされたコメディ路線・軽いヒーローたちの要素を『スーパー戦隊』の始祖に近き作品がすでに内包していたのである。なにも『ガオ』だけがとやかく云われる筋合いはないと思うのだ(笑)。
そんな近年の『スーパー戦隊』と大して変わらない(?)印象の作品『バトルフィーバーJ』が、第1期ウルトラや東宝特撮映画に圧倒的に評価が集中し、東映ヒーローなんぞ軽んじられる風潮が強かった第3次怪獣ブームの渦中であるにも関わらず、特撮マニアたちから――といっても当時はオタク第1世代(1960年前後生まれ)のマニアしか年齢的に同人活動や商業誌に進出しておらず、そのまた中のごく一部のマニアから(笑)――実はわりと高い評価を得ていて、同人ファンサークルまで作られたほどだったのだ!!
それはナゼだろうか?
70年代末期に日本初のマニア向け書籍があまた発行されて、年長マニアの存在が可視化され共同体や論壇らしきものも漠然と形成されていくさなか、しばらく途絶えていたミニチュアによる巨大特撮・巨大怪獣ものが、第3次怪獣ブームの時代において最も早い79年の2月に本作にてひさびさに復活を果たすことになり、先鋭的な特撮マニア諸氏の注目も集めていたこと。
当時としては質の高かった特撮シーン(矢島信男・佐川和夫が担当)や、『組曲』として作られた渡辺宙明(わたなべ・みちあき)作曲の完成度の高い音楽――曲数不足や使いづらさのためか、同じく渡辺音楽の『イナズマン』(73年)や『秘密戦隊ゴレンジャー』(75年)、『超神(ちょうじん)ビビューン』(76年)などから音楽が大量に流用されている――など、マニア受けする要素は色々あったとは思う。
そして、本作はウルトラシリーズでいうところのアンテテーゼ編である佐々木守脚本・実相寺昭雄監督作品にも通じるものがある、などという持ち上げられ方までファンダムの一部ではされていたのだ!
こう書くと誤解を招きそうではある。だが、要は本作における独特の若者像の描写や、等身大の敵怪人が
「弟よ〜〜!」
と叫ぶとそっくりの姿をした敵の巨大ロボ(笑)が登場するというシチュエーション、いささかムリがある作品の基本設定自体を、バトルフィーバー隊自身が鳥瞰(ちょうかん)・客観・メタ視したかのように、
「また出やがった!」
などと叫ぶような要素が、まだ10代後半から20代前半であり、若くてボキャブラリーが貧困で批評論法も充実していなかったオタク第1世代の特撮マニアの一部にとっては、前代未聞の異色な描写でありハイブロウ・高尚に見えたということを、「佐々木・実相寺路線のようである」と例えて表現してみせていたのである(もちろん、当時の子供たちの方は、本作を異色作だとかハイブロウだとかと思っていたわけはないのだが・笑)。
だが、個人的には国防省の倉間鉄山(くらま・てつざん)将軍の存在が、当時の特撮マニア諸氏にはあまり意識されていなかったろうけれども、バトルフィーバー隊が無軌道に陥(おちい)ることのブレーキ・重石(おもし)として機能していたことも大きかったのではないかと思うのだ。
バトルフィーバー隊は80年代中盤〜90年前後のバブル期の軽薄・軽躁、お笑いコンビ・とんねるずの「イッキ! イッキ!」(お酒の一気飲みを囃(はや)すこと)のような強迫・脅迫的な明るいノリやテンション至上主義の若者像ではむろんない。しかし、70年安保の政治的な学生運動世代や、学生運動に敗れて政治活動に失望し私生活や恋人至上主義に走った70年代前中盤の湿っぽいフォークソング世代にやさしさ世代、またの別名・シラケ世代とも異なる。
70年代末期のそろそろ80年代的な大衆消費享楽主義に走ろうとするもまだまだ節度と抑制もあった、当時の程良い感じに軽妙な、70年代末期〜80年代初頭当時の新進気鋭・大友克洋の漫画の主人公たちにも少し通じるような適度に乾いた若者像であったのだ。
その遊び人的なスタイルも、さして意味もなく反抗・ツッパリそれ自体が自己目的化したような、野放図・放埒に流れたようなイヤミな感じのものではない。鉄山将軍に一喝されればウヘッと肩をすくめて申し訳なさそうにするのは、バトルフィーバー隊が物の道理を知らないのではなく、道理をわかった上でまだモラトリアム(執行猶予・青春期の延長)で遊んでいたい80年前後の若者たちであったからだ。
そんな彼らがさらに鉄山将軍とワンセットで描写されることによって、バトルフィーバー隊の遊び人的なイヤミが脱臭されて、どちらかというとマジメで不器用で遊び人とは程遠いタイプである当時の年長の特撮マニアたちにとっても抵抗を感じなくなり、ゆえにこそ当時の現代的な若者像であり斬新な描写である、というような持ち上げられ方をしたのではなかろうか?
鉄山将軍を演じた初老の東千代之介(あずま・ちよのすけ)は、長身痩身で背筋がいついかなるときもスッと伸びている印象がある東映時代劇の黄金時代の元・大スターだ。デビューした1954(昭和29)年には50本もの映画に出演したという大御所である。
にもかかわらず、氏の本作における演技の姿勢は「子供番組だから」とバカにしたところがなく実に真摯なものであった(いや内心ではバカにしていたのかもしれないが・笑)。その凛とした演技は作品全体をピリッと引き締めるだけでなく、バトルフィーバー隊の若者的な脱線・放埒・暴走を食い止めることにも大いに貢献していたのである。
国防省のおエライさんが子供たちの身の回りで起きるようなご町内レベルの事件を指して
「エゴスの仕業(しわざ)だ」
などと口走るのは一見すると滑稽に思えるのだが、これを東千代之介がやると異様なまでの説得力が感じられ、
「バトルシャーク(母艦)、発進!」
なんてセリフまでもがいちいち格調高いものに思えるから、不思議なものである。
『ガオレンジャー』のテトムにも、いや彼女でなくともこれくらい威厳のある存在がひとりレギュラーで登場していれば、ずいぶんと『ガオレンジャー』の印象は違っていたように思うのだけれど(いや決して私はテトムが嫌いなわけではないですよ。大酒飲みの点を除いてはね・笑)。
ただ当時、本作を評価した特撮マニア的には、紅一点のミス・アメリカの存在もやはり大きかったのだろうね。後にも先にも例のない太腿丸出しのハイレグレオタードのようなコスチュームを「斬新なスタイル」(そりゃ確かに斬新だわな・笑)と高く評価する向きも多かった。
あれが他の「戦隊」同様に男女の区別も大して違わないようなデザインだったとしたら、『バトルフィーバーJ』も「相変わらずのV・S・O・P(ベリー・スペシャル・ワン・パターン)」などと酷評されたのでは? と思うと複雑な心境である(いや、これは正確な言い方ではないかな。当時の特撮マニアのほとんどは、初期「戦隊」は十把一絡げで、特撮雑誌「宇宙船」誌のライター氏による連載コラムなどでも「V・S・O・P」と揶揄されていたのだったから)。
実際、80年代前中盤の特撮マニアで「戦隊」といえば、ドラマ性やテーマ性などではなく、ミーハーでフェティッシュにスーパーヒロインという側面から語られることが多かったからねえ(笑)。
さて、本作『ハリケンジャー』について。
主役の疾風(はやて)流の忍者、忍風戦隊ハリケンジャーことハリケンレッド・ハリケンブルー・ハリケンイエローの3人は今回も比較的軽目の当世風の若者たちである。第1話で襲撃にあった忍者学校からたまたま離れたところにいて助かったために間に合わせでハリケンジャーにされてしまっただけである。迅雷(いかづち)流の戦隊・電光石火ゴウライジャーの霞一甲(かすみ・いっこう=カブトライジャー)いわく、「棚からぼた餅」式にヒーローになったわけで、闘いに背負うものは今ひとつ希薄である。
対する宇宙忍群ジャカンジャの方も、毎回登場する宇宙忍者怪人はお笑い系の者が圧倒的であり、悪というよりは人騒がせな連中という趣が強い。
だが、本作の場合はそんなメインキャラの若者らしい暴走・逸脱を抑止すべく、『バトルフィーバーJ』の鉄山将軍的存在が随所にバランス良く配置されている。関西弁でしゃべるオバサンタイプの日向おぼろ博士と、その父・日向無限斎(ひなた・むげんさい)だ。そのため、全体的に見て『ガオ』ほどの暴走したイメージを現時点ではあまり感じず、かろうじて正統派の印象を与えることには成功しているかと思う。
巻之一『風とニンジャ』で小動物・ハムスターの姿になってしまった日向無限斎は、前作『ガオ』の百獣の神・ガオゴッドの仮の姿である風太郎という少年の姿以上に一見すると頼りなく見えないこともない。しかし、人間体を演じていた西田健(にしだ・けん)によりそれこそ威厳のある声で喋ってくれる分、断然こちらの方が強みがある。
対するジャカンジャは、1000の顔と2000の腕を持つムカデ型エイリアンという往年の大伴昌司(おおとも・しょうじ)ウルトラ怪獣図鑑的な設定(笑)の首領タウ・ザントがどっしりと重々しく構え、その配下には暗黒七本槍(ななほんやり)が揃っているという上下も明瞭でスケールの大きい大所帯の悪の集団である。
今思えば、『ガオ』のオルグは頭数や顔触れから考えてもこのような豪華さには遥かに欠けている。たしかに敵幹部ツエツエとヤバイバは面白い奴だったけれども、やはり彼らを戒(いまし)めるもっと大きな存在が必要だったように思う。あるいは、ふたりと敵対関係にあるような別のシリアス系で戦闘的な敵幹部も描かれていれば、悪側にギャグ描写がありつつも、もう少し悪の威厳も保てたのではないかという気はする。
今回のジャカンジャにも元・宇宙コギャルという着ぐるみではなく顔出しのフラビージョなるコミカルな奴も存在する。当初は彼女だけが浮いて見えて仕方なかったのだけれど、バランス面を考えるとひとりくらいそんな奴がいても良いような心境にはなっている。彼女のおもいっきりの棒読みのセリフは、演じる山本梓(やまもと・あずさ)に云わせると
「コギャル風にちゃんと演技している」
のだそうで、決してセリフを読むのが下手なわけではないらしい(笑)。
巻之二十『パンチと好敵手(ライバル)』では
「女の恨みは恐ろしいのだっ!!」
とばかりに、同じく顔出しの女幹部ウェンディーヌとともに、一時はジャカンジャに参加した裏切り者のゴウライジャーを徹底的に痛めつけるほどの実力を備えており、今後の活躍に大いに期待したいところである(笑)。
何と云っても、『ハリケンジャー』をヒーローもの然とした作品たらしめているのは、底抜けに脳天気なハリケンジャーの3人とは対照的な、クール&シリアスの霞一甲・霞一鍬(いっしゅう)兄弟=電光石火ゴウライジャー(カブトライジャー&クワガライジャー)の圧倒的な存在感だろう。
ハリケンジャーの鳥・イルカ・ライオン型のシノビマシンがCGで描かれているのに対し、カブトムシ・クワガタムシ型戦車のゴウライビートルとゴウライスタッグが迫力あるミニチュアで表現されているのも断然、地に足が着いてる感があって見事な対比かと思う(笑)。
彼らは宇宙忍群ジャカンジャも捜し求めているという「アレ」を手に入れるために、目的達成のためには手段を選ばぬ一筋縄ではいかない連中として当初は描かれ、彼らの動向は予断を許さないものとなっていた。
ただ、やはり登場が少し早過ぎたかとは思う。本作のハリケンジャーが3人になったのもそれぞれの個性を明確に描くためだという話があった。しかし、それもまだ充分に成し得ないうちの1クール中盤にゴウライジャーが登場してしまった。現在でもハリケンジャーとは正式には和解していないとはいえ、共闘するのはもう少し先にしてほしかったように思う。
まぁ、玩具が売れる夏休みを控えて、さらに6番目の新戦士・シュリケンジャーを登場させねばならない都合上、それまでにゴウライジャーの物語に一応の決着をつけねばならなかったのだろうけど。
でも、基本的には霞兄弟のふたりの性格は相変わらずで、ハリケンジャーとは当分の間は反目を続けてくれそうだし、6番目の新戦士でも足りずに他の流派の忍者を登場させてくれるのでは? なんて期待もできるわけだ(笑)。ハリケンジャーが彼らを見習って、少しだけシブ〜い忍者に成長してくれることを期待しよう。
と、ここまで書いたところで巻之二十一『仮面とナゾナゾ』を観てしまった。そう、観てしまったのだ! 原稿締切直前にこれを観たのはホントに幸か不幸か? さっきまで書いてきたことが全部覆されてしまいそうだ(笑)。
幼体から成長した暗黒七本槍・三の槍マンマルバのあまりのカッコ良さにシビれていたのも束の間、
「楽しくなければ悪じゃない! 愉快でなければ戦う意味がない!!」
をモットーにし、ダジャレ連発のオヤジギャグを放ってひとりで豪快に笑い飛ばす暗黒七本槍・六の槍サタラクラ! 彼のあまりに強烈なキャラにもう何もかもがブッ飛んでしまった。タウ・ザントもマンマルバも、いやゴウライジャーさえもすっかり影が薄い!
現にサタラクラのナゾナゾに必死で考えを巡らす霞兄弟のキャラは完全に崩れ(笑)、もはやクールもシリアスもヘッタクレもない。こちらもサタラクラといっしょに
「あ〜はっはっはっ」
とひたすら笑っているしかなかった(笑)。
このままでは奴のひとり舞台になってしまうぞ。こうなったら、奴の暴走を止めてしまえるだけのよほどカッコいい新キャラをバンバン出してもらわないと王道路線からどんどん脱線してしまうような気が…… 個人的には「たまにはそんなんもエエで〜」とは思うのだが、特撮マニアの世間はとうてい許すまい(笑)。
いやいや、まだ放映開始から半年しか経っていないのだから、現時点で作品の真価を問うのは早急に過ぎるというもの。「アレ」の正体もまだ判っていないし、6番目の新戦士・シュリケンジャーにも期待したいし、個人的には無限斎に終盤で西田健の姿に戻ってもらって霞兄弟の父親役・団時朗(だん・じろう)と一戦を交えてほしいし(笑)。
これで『帰ってきたウルトラマン』(71年)のレギュラー・怪獣攻撃隊MAT(マット)隊員出身つながりで、東映ヒーロー『キカイダー01(ゼロワン)』(73年)のゼロワンことイチローでもある池田駿介(いけだ・しゅんすけ)にも出てもらえると最高なのだが。今の東映ならホントにやりそうでコワイなぁ(笑)。
まぁ、月並みだが「お楽しみはこれからだ!」てなわけで幕とさせていただく。
最後になってホントに調子が狂ってしまった。サタラクラ、実に罪深い奴である(でも、筆者は大好きだ・笑)。
P.S.
最後に余談を少々。ハリケンジャーの紅一点・ハリケンブルーのスーツアクター(正確にはアクトレスだが)は、『電磁戦隊メガレンジャー』(97年)のメガピンク以来、ひさびさに女性・小野友紀(おの・ゆうき)が演じているとのこと。実は筆者は、『ガオレンジャー』にはそのメガピンクを演じていた神尾直子氏がクレジットされていたことから、ガオホワイトはてっきり彼女が演じていると思い込んでいたのだが、実際は男であったらしい(笑)。
ハリケンブルーは網タイツを着用していることからやはり男では具合が悪いのだろうか? 顔出しのスーツをハリケンブルー・野乃七海(のの・ななみ)役の長澤奈央(ながさわ・なお)が着用することも多く、今回はひさびさの「ホンマもん」のヒロインであり、それこそフェティッシュな向きには往年のミス・アメリカ並みにポイントが高いのではなかろうか?(笑)
あと、長澤奈央はこの2002年の夏に、写真集とDVDを出すそうだ。どちらもタイトルにごていねいにも『BLUE』が入っている。ビデオは『blue wonder』(ASIN:B00006AM23)、写真集は『Happy Blue』(ISBN:4847027256)だ。
近年の特撮ヒロインは番組と並行してグラビア関係の仕事をしていることが多い。
・『未来戦隊タイムレンジャー』(00年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20001102/p1)のタイムピンク・ユウリ役・勝村美香
・同作の女敵幹部リラ役・久瑠あさ美
・『星獣戦隊ギンガマン』(98年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/19981229/p1)のギンガピンク・サヤ役・宮澤寿梨
・同作の女敵幹部シェリンダ役・水谷ケイ
・『ウルトラマンダイナ』(97年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20091212/p1)の防衛組織スーパーGUTS(ガッツ)のマイ隊員役・山田まりや
・『ウルトラマンコスモス』(01年)の防衛組織チームEYES(アイズ)のアヤノ隊員役・鈴木繭菓(すずき・まゆか)
・『仮面ライダークウガ』(00年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20090907/p1)のヒロイン沢渡桜子(さわたり・さくらこ)役・村田和美
つまり、その気になれば彼女たちの水着姿なんかいくらでも見られるわけであり、確実にオモチャが売れる夏休みには新キャラ続々登場の怒涛の新展開に費やした方が子供たちも喜ぶわけだ。東映が夏季の作品で大きなお友だちしか喜ばないようなヒロイン水着編をやらなくなったのはつまりそういうことなのではないか!? こんなことをマジに考察してもしょうがないのですが(笑)。
ちなみに、夏の『ハリケンジャー』劇場版『忍風戦隊ハリケンジャー シュシュッとTHE MOVIE(ザ・ムービー)』(02年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20021112/p1)には、これまたグラビアアイドル・チャイドル(子役女優)上がりの吉野紗香(よしの・さやか)が出るそうだ。たとえおネエちゃん目当てでも、作品のファン層が広がるのであれば目くじらを立てることもないだろう(年末の怪獣映画『ゴジラ×メカゴジラ』(02年)は、やはりグラビアアイドル上がりで女優に転身中の釈由美子(しゃく・ゆみこ)が主役だそうで・笑)。
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