ザ☆ウル
70年代末期、3度目のウルトラ怪獣ブームが日本の子供文化を席巻した。 その頂点において満を持して誕生した新しいウルトラマン。それが、『ザ☆ウルトラマン』(79年4月より全50本)だ。 あの日の前後のことを筆者は今でも鮮やかに覚えている。今に直…
『ザ☆ウル』最終回が歴代シリーズ最終回の私的ベスト。古典的で誠実ストイックな主人公青年。彼は自身がウルトラマンであることに驕り高ぶらず、時にそれゆえ肝心の局面で戦場にいないことで糾弾されるも、それを堪え忍んで、しかも卑屈になるでもなく言い訳…
#46ではムツミ隊員が、#47ではゴンドウが、前回#48ではマルメ隊員が、ヒカリ隊員の正体がウルトラマンであることを、確証はなくともそれとなく察知してきた。 この騒動に関しては、今まで蚊帳の外に置かれてきたトベ隊員も、ついに本話たる#49の…
ヒカリ隊員がウルトラマンだと確信したゴンドウキャップは、ヒカリなら捕われても大丈夫だと考え、ウルトラ人の少女アミアとともに土星の衛星タイターンへ潜入させる。巨大戦闘艦ウルトリアがタイターン基地へ進攻するための連絡役をさせるためだ。 なぜヒカ…
本作もついに最終章に突入。 それまでの『ウルトラ』シリーズの最終回は、基本的には単発話であり、『ウルトラセブン』(67年)のみが前後編のスタイルを取っていた。 が、本作『ザ☆ウルトラマン』(79年)においては、1979年4月〜翌年3月の1年間…
本作最終章である#47〜50(最終回)『ウルトラの星へ!!』4部作の直前に配置された本エピソード。 今回はメインライター・吉川惣司氏の筆によって1本のエピソードとしてキチンと完結をさせつつも、過去のエピソードのネタをいくつかおさらいし、それ…
本作も終盤に差し掛かる。筆者が観るところでは、本エピソードも佳作。 ナレーション「地球防衛軍・極東ゾーンの201部隊を乗せた輸送機が、北方基地より富士山麓にある極東ゾーン基地をめざして飛行していた」 どこか不穏な前兆をいだかせるBGMが響く…
白ヒゲ白髪のユカイな日系ハーフ、ヘンリー・ニシキ教授が4度目のご登場!! なんと巨大戦闘艦ウルトリアの艦長席に陣取っている(笑)。 「じ、じいさん!」 と叫んで、逃げ出すトベ隊員。 ニシキ教授「よう、運転手くん。……若いの、丸いの、ピッケル君。…
後年の(当時から?)公式資料では合体前の2体の怪獣ドストニーは、ドストニーA・ドストニーBと命名されているが、劇中ではドストニー1号・ドストニー2号とロイガー司令がハッキリと呼称している。 むかしは(当時は)家庭用のビデオ機器が普及していな…
宇宙ハンター・ハタリ登場。……と謳ってはいても、ハタリは怪獣ではない。 地球人と姿が変わらない、豊かな白髯を中年太りの腹のあたりまで蓄えて、ステッキを持ったスケベで愉快なチビで短足、メガネのジイさんだ。 いわゆるゲスト怪獣は登場せず(!)、そ…
偽者ネタも変身ヒーローもの以前の時代劇ヒーローの時代からあるネタかと思われる。しかし、演じる役者が異なったり、ヒーローものであればドコかに本物とは異なるバレバレなデザインの異同があったりするものだが、だれの指示あるいは非指示かは不明なるも…
地球防衛軍のパトロール機が、高速で飛来する黄色い鋭角的な小型宇宙船と巨大な楕円型のピンク色に輝く光球とスレちがった! 即座に出撃する地球防衛軍・極東ゾーンの科学警備隊が今は所有するウルトラ人の巨大戦闘艦ウルトリア! 都市部のビル街を割って着…
#37〜38の前後編からつづく新メカ・巨大戦闘艦ウルトリア活躍編として見れば、3部作の3本目だともいえ、ウルトリア登場編直後の通常編にて、基本はヒーローVS怪獣ものである本作に巨大宇宙戦艦をどうカラめて活かすのか? という作劇の方法論のため…
南極大陸で戦うウルトラマンジョーニアスとヘラー軍団が放った怪獣グモンスの前に、南極の氷原を徐々に割りながら轟然たる大音響とともに浮上してくる150門とも本話内で称される多数の砲門を備えた要塞がごとき左右横方向にも拡がりを持つ巨大戦闘艦ウル…
それは、『ウルトラ』シリーズにかつてなかった壮大な宇宙規模のスケールの最終回に至る展開への幕開け、来年の最終クールの展開に対する視聴者へのヒキ・予告となるべきストーリーで、中盤以降のイベント編やメイン設定編の傑作群をものしてきたメインライ…
雪山の谷底から羽を生やした紺色の蜘蛛(クモ)の怪獣が上がってきて、口から吹雪を起こし両目から冷凍光線を吐いてヒカリを狙うのがスリルを与える。 怪獣や雪女のデザインがアニメ的でありながら、意外にも(?)実写特撮作品でも通じそうなストーリー展開…
次々と減っていく隊員たち……。 これだけの危機になるのは初めてで、「爬虫怪獣編」こと19〜21話「これがウルトラの星だ!!」三部作と競う最悪の事態といえるのかも。 その中でゴンドウが吐くセリフは、ウルトラマンがいつも助けに来てくれるとは限らない「自…
本放送当時は「50匹怪獣軍団」と幼児誌で書き立てられたため、実際の作品に登場した怪獣の数にガックリしてしまったが(一応50匹以上いることにはなっているが直接登場する数はわずか)、ドラマ的には新キャップ・ゴンドウ編の中でも盛り上がりに富む前後編…
(ファミリー劇場『ザ★ウルトラマン』放映「全話評」連動連載!) 『ザ☆ウルトラマン』全話評 〜全記事見出し一覧 #33『GO(ゴー)!! マグマの決死圏』 集結怪獣ガミバ登場 (作・星山博之 演出・又野道弘 絵コンテ・白土武 怪獣原案・鯨井実) (視聴率…
(ファミリー劇場『ザ★ウルトラマン』放映「全話評」連動連載!) ザ・ウルトラマン#31「ウルトラの女戦士」 〜ジョーの妹アミア! 加筆! 『ザ☆ウルトラマン』全話評 〜全記事見出し一覧 #32『宇宙からの物体X』 ロボ怪獣メガザウラ登場 (作・若槻文三 …
アミアは地球にいる兄・ウルトラマンジョーニアスに会いたいとウルトラの星・U40の最高指導者・大賢者に訴える。 が、本心は本作の主人公・ヒカリ隊員に会いたいのだと見透かされ、「ウルトラ人が個人的感情で行くのはいけない、あきらめなさい」と言われる…
(ファミリー劇場『ザ★ウルトラマン』放映「全話評」連動連載!) 『ザ☆ウルトラマン』全話評 〜全記事見出し一覧 #30『動きだした巨大化石』 骨怪獣スケルドン登場 (作・星山博之 演出・八木岡正美 絵コンテ・山口務 怪獣原案・円谷良夫) (視聴率:関東…
(ファミリー劇場『ザ★ウルトラマン』放映「全話評」連動連載!) 『ザ☆ウルトラマン』全話評 〜全記事見出し一覧 #29『悪魔のUFO(ユーフォー)大襲来』 侵略星人ジャダン登場 (作・若槻文三 演出・又乃道弘 絵コンテ・白土武 怪獣原案・鯨井実) (サ…
(ファミリー劇場『ザ★ウルトラマン』放映「全話評」連動連載!) 『ザ☆ウルトラマン』全話評 〜全記事見出し一覧 #28『新キャップが来た!!』 合体怪獣ダバラン登場 (作・吉川惣司 演出・八木岡正美 絵コンテ・蛭田充 怪獣原案・山口修) (サブタイトル表…
かってウルトラの星・U40を悪魔の星バラドンで襲った宇宙の悪魔と怖れられるバラドン星人が、ウルトラ戦士たちと小競り合いを演じたあとワープ航法で空間を跳躍して地球の方へ向かった。 U40の長老・大賢者は七人のウルトラ戦士を派遣するとともに、ウルト…
(ファミリー劇場『ザ★ウルトラマン』放映「全話評」連動連載!) 『ザ☆ウルトラマン』全話評 〜全記事見出し一覧 「『ザ・ウルトラマン』前半総括」を10月末日日付の記事に、11月以降に発掘UP予定! #26『地球最大の危機!!』 凶暴怪獣ギバルーガ登場 (…
(ファミリー劇場『ザ★ウルトラマン』放映「全話評」連動連載!) 『ザ☆ウルトラマン』全話評 〜全記事見出し一覧 #25『悪魔の花園』 毒花怪獣デスバラン登場 (作・荒木芳久 演出・辻勝之 絵コンテ・松浦錠平 怪獣原案・鯨井実) (視聴率:関東11.0%…
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(ファミリー劇場『ザ★ウルトラマン』放映「全話評」連動連載!) 『ザ☆ウルトラマン』全話評 〜全記事見出し一覧 #23『超音速の対決』 高速怪獣ザンバ登場 (作・星山博之 演出・辻勝之 絵コンテ・高橋資祐 怪獣原案・鯨井実) (視聴率:関東7.4% 中…
(ファミリー劇場『ザ★ウルトラマン』放映「全話評」連動連載!) 『ザ☆ウルトラマン』全話評 〜全記事見出し一覧 #22『南海の怪しい空間』 異次元怪獣ザーモス登場 (作・星山博之 演出・八木岡正美 絵コンテ・八尋旭 怪獣原案・鯨井実) (視聴率:関東1…