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仮面ライダースーパー1総論 ~江連卓の真骨頂! 草波ハルミはシリーズ初の真正ヒロイン!

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 「東映特撮 YouTube Official」にて配信されていた『仮面ライダースーパー1(ワン)』(80年)が完結2ヵ月(汗)記念! とカコつけて……。『仮面ライダースーパー1』評を発掘アップ!


仮面ライダースーパー1』総論 ~江連卓の真骨頂! 草波ハルミはシリーズ初の真正ヒロイン!

(文・T.HONMA)
(1997年執筆)


 『仮面ライダースーパー1(ワン)』のメインライターを務めた脚本家・江連卓(えづれ・たかし)は、昭和44年(1969年)に石森章太郎の漫画原作で東映製作の1時間枠の実写TVドラマ『フラワーアクション009ノ1(ゼロゼロくのいち)』第1話の脚本で龍達彦名義でデビューして以来、アクションスター・千葉真一主演の『ザ★ゴリラ7(セブン)』(75)、『キイハンター』(68~73)などの東映作品に関わった。


 70年代にはアングラ劇団「幻想劇場」も主宰。自身が脚本も担当したスーパー戦隊シリーズバトルフィーバーJ』(79年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20120130/p1)第44話「地獄谷の月影一族」に登場した秘密結社エゴスの怪人・ゲンソウ怪人は、江連が主宰するこの「幻想劇場」の名前にちなんだもの。月影一族も幻想劇場のメンバーたちだったそうである。


 特に71年から始まった『仮面ライダー』シリーズでは現在までに3シリーズ、


・『仮面ライダー(新)』(79・通称:スカイライダー・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20210102/p1
・『仮面ライダースーパー1』(80)
・『仮面ライダーBLACK RX』(88・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20001016/p1))


のメインライターも務めた。


 江連の大ファンでもある筆者は、ご本人に直接インタビューをしてみた。すでに各マニア向けムックでも明かされいる情報も含めて紹介していこう。



「最初、『スカイライダー』でね、伊上勝(いがみ・まさる)さんがメインライターだったんだけど、途中で伊上さんが色々あって書けなくなってメインになったんだよね。視聴率がよくなくてテコ入れというところだった」(江連談)



 『スカイライダー』ではシリーズ後半、歴代の先輩の仮面ライダーが1人ずつゲストで出て、主人公と共同戦線を張るという物語になった。



「あれはね、3日間で10本書くっていう作業だった。パワーがあったからね。12時までに1本書いて、6時までに1本書いて、午前3時までに1本書いてっていう調子だった。それで3日間徹夜……。もうあんなことは出来ないねえ』(江連談)



 『スカイライダー』は終盤で、主人公・筑波洋(つくば・ひろし)(村上弘明)の両親が登場したり、波乱に富んだストーリーだったが……。



「うん、あれは村上弘明がなんか弱々しくて暗いイメージがあったんで、そういう母性愛を込めたストーリーにしたの。荒木しげる仮面ライダーストロンガーこと城茂(じょう・しげる)や佐々木剛(ささき・たけし。仮面ライダー2号こと一文字隼人(いちもんじ・はやと))を出したのも、そういう弱々しい主人公を両脇から支えていくっていうイメージだね」



 その一方で、31話「走れX(エックス)ライダー 筑波洋よ、死ぬな!」~32話「ありがとう神敬介(じん・けいすけ) とどめは俺にまかせろ!」のような少年の心を見せる話が多いのも江連作品の特徴である。
 スカイライダーの宿敵・ネオショッカーに捕らわれた少年たちは、アジトまで石を運ばされる。だが、一番早く運んだ者しか生き残れない。それを見た主人公の筑波洋は物陰から「全員同時にゴールインしろ」とささやく。少年たちは助け合って同時にゴールする。ネオショッカーの怪人・トリカブトロンは全員を処刑しようとするが、そこにXライダーとスカイライダーが現れ、彼らを助け怪人を倒す! 少年たちには友情を固めた喜びと、物事をなし遂げたという感動が残るのだ。
 ここにのちの東映不思議コメディ枠で放映された児童ドラマ『おもいっきり探偵団 覇悪怒組(はあどぐみ)』(87)のひな形を見る思いがするのは筆者だけではあるまい。(中略)



 そして、少年ドラマとしては傑作である『仮面ライダースーパー1』に話を移そう。江連は『スーパー1』では1話からメインライターを務めた。
 『スーパー1』は当初から最強のメカニカルライダーとして子供たちの話題を集めた。シャープなつり目、銀色と黒のメカニカルな体のツートンカラー、そして5つの種類のメカニカルなハンドを持ち2台のバイクを乗りこなす。
 筆者は少年時代、そのカッコ良さに憧れ、早く第1話を見たくてうずうずしていた。だが、その期待はいい意味で裏切られ、1話を見て愕然となった。というのは、1話では闘いの場面がないのである。30分枠前半のAパートこそスーパー1の能力をたっぷり見せてはいるものの、Bパートでは変身システムが破壊され、自ら変身ポーズを模索するという状態だったのだ。


 そして、1話のラストでようやくスーパー1に変身できたのだが、そのための変身ポーズはマスターができていなかった。そのために2話では少林寺拳法を会得する。しかし、それでも主人公は変身ができず、地獄稽古をしてその呼吸法をつかむのだった……。
 闘いの場面が見たくてしょうがなかった少年時代の筆者は、2話のラストのアクションシーンに2週越しの喜びを感じた思い出がある。



「やっぱりメカニカルな設定なら、なおさらメンタリティの強化が必要だと思ったんですね。あれは梅花(ばいか)っていう少林拳の技で、岡田勝(おかだ・まさる)(擬闘・大野剣友会)と主役の高杉俊介(たかすぎ・しゅんすけ)を公園に呼んで教えたんですよね。なんでもない男がいきなり変身しちゃうのはナンセンスだと思いますからね。肉体をいじめていじめてようやく変身できるっていう風にね。僕もね、20代の頃は1日何10キロって走って空手・拳法・柔(やわら)色々やったからね。『スーパー1』の時は高校生に拳法を教えてたんですよ」(江連談)



 そうして始まった『スーパー1』は好評で20パーセント近くの視聴率をとった。



「やっぱり僕は大衆に受けるものが好きだから、視聴率いいと喜んじゃうね」(江連談)



 『スーパー1』のシリーズ後半は敵組織が「ドグマ」から「ジンドグマ」に変わり、小学生たちが隊員である「ジュニアライダー隊」が組織されるなど、より児童番組化してくる。だが、ここでこそ江連の少年ドラマ性は、『スカイライダー』や『覇悪怒組』同様、キラ星の如くきらめく。特に38話「危ない! 冷蔵庫怪人の中に入るな!」は特筆すべき作品である。


 ガラクタ置き場に置いてある冷蔵庫の中には無限の道が広がっており、そのトンネルの向こうはパラダイスのような草原が広がっていた。ジュニアライダー隊は勉強をしなくてもよい、遊んでいるだけでいい、そのパラダイスにどっぷりとつかり、元の世界に戻る気すらなくなってしまった。
 だが、そのぬるま湯世界の裏には奴隷として働かされている反逆者たちの姿があった。ジュニアライダー隊は彼らを救うために反逆し、闘うことにした。そこにスーパー1が助けに来て敵怪人を倒し、彼らを元の世界に戻す。少年たちは自分たちの甘えグセを自分たちの手で戒めて戻ってくる。


 江連はご子息がちょうどヒーローものを見る年代だったので、依頼心を拒絶する男になるようにメッセージを与えるつもりだったとも言う。



 また、『仮面ライダースーパー1』はライダーシリーズ初ともいえるヒロインとの恋愛を描いたシリーズでもある。後述する『仮面ライダーBLACK RX』でも同様だが、子供番組に限らず恋愛をやりたがる作家が江連である。


 『スーパー1』のヒロイン・草波ハルミ(くさなみ・はるみ)(田中由美子)はお転婆でおきゃんだが、可憐な面をもつヒロインである。彼女が13話「見つけたり! 必殺梅花の技」では敵に一敗地まみれて修行する主人公・沖一也(おき・かずや)(高杉俊介)におせち料理をもってくる。しかし、一也はそれを吹っ飛ばして怒鳴る。


「奴を倒すまで俺には正月はない!」


 けれど、ハルミは一途に一也に尽くす。シリーズが進むにつれ、子供心にこのふたりの愛の行方が筆者はとても気になった。


 そして最終回。それは見事に結実していた。敵の首領・悪魔元帥の罠によって一度は死んでしまうスーパー1。ハルミはスーパー1を宇宙のチリにしてしまうとのたまう悪魔元帥に、


「私もいっしょに宇宙のチリにして下さい……。一也さん、私はいつまでもあなたといっしょよ」


 そのハルミの凄絶な愛のかたちに、子供だった筆者は目からウロコが落ちる思いだった。何も役に立てないハルミだが、いっしょに死ぬことはできる!


 この最終回を見た東映の吉川進プロデューサー(当時は『太陽戦隊サンバルカン』(81年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20120206/p1)を担当)の奥方に、「その辺のメロドラマより何百倍も感動したわ」と、江連も言われたという。


 しかしそこは子供番組、スーパー1はその後、生き返って(元々酸素のない宇宙でも活動できるため・笑)、ジンドグマを倒して大団円となる。


 だが、一也とハルミはしばし別れなければならなかった。一也には本来の惑星探索の任務があったのだ。スペースシャトルに乗る直前、一也は少年たちに語る。


「正義を愛し、悪を憎むジュニアライダー隊の心を地球の上に広げるんだ。そして大きくなってもその心を忘れるな」


 手を振って一也と別れるハルミとジュニアライダー隊。盛り上がる主題歌。「いつの日か必ずまた会おう」と言う一也。こうして『仮面ライダースーパー1』は幕を閉じた。筆者は江連が手掛けた後年の青春ドラマ『不良少女とよばれて』・『少女が大人になる時 その細き道』(共に84)同様にこのラストで泣いた記憶がある。


 江連はキャラクター子供番組といえども決して手抜きなどせず、全身全霊でうち込んでいたのである。



「当時、『電子戦隊デンジマン』(80・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20120205/p1)のメインライターが上原正三(うえはら・しょうぞう)さんだったんですよ。上原さんの姿勢に学ぶことも多かったですね。本当に全力で打ち込んでやるっていうね。子供番組だからこの程度なんて妥協は全くなかったですね」



 当然とは思いつつも筆者は思わず目頭が熱くなった。


ライダーシリーズ初の真正ヒロイン・草波ハルミ!

(文・T.HONMA)
(2000年11月脱稿)


 『仮面ライダースーパー1』は『仮面ライダー』シリーズ中、最も語られないシリーズになっている。ウルトラシリーズでいえば『ウルトラマンレオ』(74・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20090405/p1)のような感じであろうか?
 共にシリーズ第2期のラストの作品であること。まったくの新シリーズ『秘密戦隊ゴレンジャー』(75)や『宇宙刑事ギャバン』(82)の登場直前で、子供たちが新しいヒーローを見たいのに、まだ過去作と同じような『ウルトラ』や『ライダー』が続くということで四面楚歌にあった点なども似ている。空手や拳法を使い、特訓するヒーローであること。そしてヒロインを重視していることなども似ている。


 そして、シリーズが多少の路線変更をしても、その根本のドラマ性自体は貫徹した点も同じである。シリーズ中最も熱血度が高い点も同じである。このへんは戦隊シリーズに例えると、『科学戦隊ダイナマン』(83)のような感じである。


 『スーパー1』も『レオ』も実は完成度は高いのだ。ただ、世間の注目度が「下」なだけなのだ。ただし、『レオ』に関しては近年は再評価が高まってきている。しかし、『スーパー1』だけはライダーシリーズのエアポケットと化している感がある。


 『スーパー1』も序盤は一部の高年齢層のライダーマニアには評価が高かったらしい。それは『スカイライダー』と比すればドラマ重視になったという理由ゆえである。当時は第1次アニメブーム全盛期でもあり、77年に総集編映画が大ヒットしたことで著名になった『宇宙戦艦ヤマト』シリーズ(74・同『2』78・同『Ⅲ』80)などがまだ子供間では人気があって『ヤマトⅢ』も放映中。『スーパー1』が第2クール終盤を放映中の81年3月14日(土)には『機動戦士ガンダム』(79・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/19990801/p1)の総集編映画の第1作目が公開。それと連動して関東地方では公開前月の2月16日(月)から第1回目となる平日夕方の再放送も高視聴率を獲得。80年1月に放映が終了したばかりの『伝説巨神イデオン』(80)も春休み合わせの平日朝8時半枠で再放送がはじまり、富野喜幸監督によるリアルロボットアニメ2作品が児童間でも急に大人気となり、『ガンダム』や『イデオン』の主役メカや敵メカのプラモデルも爆売れをはじめていた。
 よって、『電子戦隊デンジマン』(80)や『太陽戦隊サンバルカン』(81)や『スーパー1』を見ていた小学生でも、今まさに児童間でも人気沸騰中となっている富野アニメを見るついでに特撮ヒーローものを見る、といったスタンス程度の方が多かったはずだ。


 そして、『スカイライダー』(79)の完成度に首をかしげた、年長で中高生以上の旧ライダーシリーズファンは『スーパー1』の時点ではすでに離れており、家庭用ビデオもまだまだ普及していない時代だったので、現役児童であった我々小学生を除けば、『スーパー1』を見ていた特撮マニアは少なかったのではないだろうか?


 とはいえ、視聴率では『ウルトラマン80(エイティ)』(80・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/19971121/p1)よりも『スーパー1』の方が倍近くで圧勝ではあったものの、小学3年生から4年生であった筆者個人の周囲では、『80』や『ガンダム』の人気に比べて語る友達が少ないシリーズでもあった。


 しかも、再放送も関東地方では1度もなく、LDもバンダイ発行のマニア向けの文庫本サイズ書籍「EB」シリーズも、第1期ライダーと第3期ライダーシリーズは発行されたものの、『スーパー1』を含む第2期ライダーシリーズ分は発行されずに、単独のマニアムックすらもない。そういう意味では『レオ』よりも不幸なシリーズといえる――『レオ』の場合、否定評も多いが、語られるだけマシである――。


 『レオ』と比べても、なぜ語られないのか? それはあまりにもバランスがよすぎて、そつなくまとまりすぎているからだとも思う。『レオ』の場合、良くも悪くもヒーローのルックスも内容も変わっている異色作だということで注目度はある。しかし、『スーパー1』を見ると、往年の『ライダー』シリーズとの差が、ルックスにしろ内容にしろどこにあるのか一目ではわかりにくい。ただ、スーパー1のルックスや黒と銀といった色彩が、元祖・1号ライダーに近くて、それがシャープでスマートであるといった程度である。


 筆者個人はもちろん『スーパー1』が好きなのだが、それでもマイ特撮ベスト10には入れないと思っている。次点ぐらいにはなってしまう。と思って、最近ビデオを見てみた。なるほど、前作『スカイライダー』での失敗から「石橋を叩いて渡る」くらいに神経が細部に行き届いている。だが、逆に言うと「バランスが良すぎる」ということは、パッと見でのツカみや面白味にはやや欠けるということなのだ。人間も同じである。偏りすぎても困るが、バランスが良すぎても、取っつきが悪くなるのだ。



 本作の文芸陣としては、江連卓(えづれ・たかし)・土筆勉(つくし・つとむ)・鷺山京子(さぎやま・きょうこ)の3人が務めている。筆者にとっては最高のメンバーである。この3人は青春ドラマの大御所でもある。


・『スーパー1』当時の江連は、大映テレビ製作のTVドラマ『明日(あした)の刑事』(80)と『噂の刑事トミーとマツ』(79~81、82)と『デンジマン』を執筆していて充実していた時期。人生で一番忙しい時代だったとも言う。
・土筆は『ウルトラマン80』のサブメインライターもやっていた。
・鷺山は東映製作の30分枠スポ根ドラマ『燃えろアタック』(79~80)とその後番組である少年野球を題材とした『それゆけ! レッドビッキーズ』(80~82)も並行して執筆していたし、『まんがはじめて物語』(78~84)も執筆していた。


 つまり、大映東宝系(円谷)・東映の青春ドラマの主力が合作したのが『スーパー1』だともいえるのだ。
 この頃、ユニオン映画製作の学園ドラマ『あさひが丘の大統領』(80)が終了して、60年代後半から続いてきた日本テレビの学園ドラマが終焉を迎えてしまう。大人気刑事『太陽にほえろ!』(72~87)も若手刑事・ボン(宮内淳)の殉職で、視聴率が裏番組の『3年B組金八先生』第1作(79)に喰われはじめて、青春ドラマの実権が日テレからTBSに移った時代である。『俺はおまわり君』(81)で『俺たちの旅』(75)から流れる「俺たちシリーズ」や中村雅俊の青春ドラマシリーズも終了する。


 一方の当時の大人気アイドル歌手・山口百恵(やまぐち・ももえ)が主演を務めることが多かった、波乱万丈の人間模様を描いたTVドラマ「赤いシリーズ」(74~80)も終了し、大映テレビ製作のTVドラマも伊藤麻衣子堀ちえみといった80年代前半の新世代が台頭する前のエアポケットとなっていた。
 ただし、この1980年のアイドルシーンは、ポスト百恵の松田聖子(まつだ・せいこ)と河合奈保子(かわい・なおこ)や「たのきんトリオ」がデビューして大人気を博した年ではあるが、中森明菜・小泉京子・早見優堀ちえみ石川秀美などの豊作の82年組アイドルを経て、さらにあまたの人気アイドル歌手が登場していく前の充電期であったともいえる。


 坂上味和主演の『刑事犬カールⅡ』(81)もコケて、30分枠の一般ドラマはこれで死滅した。要するに一つの節目の時代といえる。



 そこで考えてみた。『スーパー1』のヒロイン・草波ハルミ(くさなみ・はるみ)(田中由美子)はいったいなんだったのか?


 70年代の特撮ヒロインは「お姉さん」的要素が強かった。吉沢京子(『柔道一直線』・69)も、榊原るみ(『帰ってきたウルトラマン』・71)も、水の江じゅん(『人造人間キカイダ―』・72)も、小野ひずる(『仮面ライダーV3』・73・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20140901/p1)も、松岡まり子(『仮面ライダーアマゾン』・74・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20141101/p1)もみんな「お姉さん」だったのだ。それが『スーパー1』辺りから変わっていくのだ。


 まあ、1980年に放映されていた3作品、『燃えろアタック』の主演・荒木由美子も、『それゆけ! レッドビッキーズ』の主演・斎藤とも子も、『ウルトラマン80』10話「宇宙からの訪問者」(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20100704/p1)ゲストで銀河共和同盟の惑星調査員・アルマこと遠藤真理子も「お姉さん」だったのだが、主人公ヒーローよりも圧倒的に「年下のヒロイン」はこのハルミが最初、特撮史上初ともいえるのだ。
(『仮面ライダーストロンガ―』(75・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20201231/p1)の変身ヒロイン・タックルこと岬ユリ子のような前例もあるにはあるが、「年下」「幼さ」「天真爛漫さ」を強調したキャラクターではなく「女戦士」としてのキャラであった)


 聞けば、草波ハルミを演じた田中由美子は、後年の84年に江連が手掛けた『不良少女とよばれて』や『その細き道』のオーディションにも来て、江連に「あの頃はお世話になりました」とあいさつをしたともいう。しかもこの時点でもヒロインのオーディションに来たのだというのだから、その4年前の『スーパー1』の時は相当に若かったといえる。後年の「年下」「幼さ」「天真爛漫さ」を強調するようになっていく特撮ヒロイン史においては、実質的にはその発端のヒロインだったといってよいだろう。


 『スーパー1』の時はまだセーラー服で東映の大泉撮影所に来ていたという。「ルンルン由美子」という仇名がついていたらしい(笑)。


 つまり、筆者が長年、『スーパー1』に今一つ物足りないと思っていた部分はそこだったようだ。彼女がもう少し年上で、荒木由美子や斎藤とも子、伊藤麻衣子のように「お姉さん」度が高かったら、筆者は『スーパー1』をライダーシリーズ最高傑作だと絶叫していたかもしれないのだ(笑)。
 田中由美子はかなりの美人である。同時期の『太陽戦隊サンバルカン』(81)の嵐山美佐役の根本由美も同じだが、語られる機会が少なすぎるヒロインだといえる。「お姉さん」としては若すぎるのだ。だが、どちらも涙もろく、艶っぽい場面が似合うといえる。スタイルもいい。
 ちなみに当時の子供向け番組『ママとあそぼう! ピンポンパン』(66~82)も2代目お姉さん・石毛恭子(71~75)や3代目・酒井ゆきえ(75~79)はお姉さんだったが、4代目の大野かおり(79~81)からお姉さん度が減っていた。だから『ピンポンパン』は見なくなった(汗)。


 そしてもう一つ、田中由美子は背が低いのだ。まあ、荒木由美子伊藤麻衣子も背が低く、それが背の高い共演者の中で、逆に目立つことになって成功していたのだが、ただでさえ、「お姉さん」度のない彼女が背が低いことは、この手の子供向けヒーローもので男児の憧憬対象ともなるヒロインとしてはマイナスのような気もする。ヒーローが30近いオッサンなのにヒロインが10代なのでは、視聴者側でもロマンスの発生可能性を感じにくくなるからだ。


 そして、田中由美子はギャグメーカーでもあった。『キカイダ―01(ゼロワン)』(73)の途中参加ヒロイン・ミサオの松木聖(まつき・ひじり)や『星雲仮面マシンマン』(84)の葉山真紀(塚田きよみ)など、ギャグメーカーを兼ねたヒロインは存在するが、ハルミの場合は弟の草波良(くさなみ・りょう)とほとんど同格というか、作品内では長幼・上下がない感がある。つまり、「ドジでのろまな亀」的なヒロインのハシリでもあったのだ。良は姉のハルミのことを大好きだとは思うが、尊敬はしていないと思う(笑)。


 良役の早川勝也は『燃えろアタック』でも荒木由美子の従兄弟の清(きよし)役をやっている。あちらは、ヒロイン主人公への尊敬や憧れ度が強い。つまり、色気も感じているし、お尻も触りたい、お風呂ものぞきたい感じなのだ(笑)。それに対して、ハルミは子供っぽい無邪気で明るいドジっ子な色気のないヒロインだったのだ。要するに三枚目のヒロインだった。80年代後半に大流行したバラドル(バラエティ・アイドル)のハシリともいえる。


 じゃあ筆者はハルミのことが嫌いか? と問われれば、ハルミも大好きだし、田中由美子も大好きだ。ただ、水の江じゅんや荒木由美子・斎藤とも子・伊藤麻衣子のようにいっしょになれれば死んでもいい!! と思えるほどではない(笑)。一生の友達になってほしい感じなのだ。


 案外、「結婚するならこんな人」という条件ならば、「恋愛と結婚は別」という感じでいけば、本当に死ぬほど好きな人よりも、そこそこの人のほうが気楽でうまくいくものなのかもしれない。だって筆者の前に『人造人間キカイダ―』(72)のヒロイン・ミツコさんが出てきちゃったら恐らく気を使いまくって死んじゃいそうですけど、ハルミが出てきても気楽に話せそうだから。艶っぽさのある人だから、夕陽の下で噴水の水をすくいながら、図書館で借りた本を片手に難しい話を語り合いたい感じがするのだ(笑)。


 涙もろいあたりも、江連ヒロインの定番。おっちょこちょいで血液型はB型だろう。『マシンマン』の真紀はあまり泣かないヒロインだが、ハルミはよく泣く。根底はウエットなのだ。あと、余談だけど、同時期の同年代の女優・三原順子などとも同様、当時流行りの一輪車がうまい方。運動神経はすごくいいようだ。(17話・24話など)


 加えて、1980年は空前の大MANZAI(漫才)ブームが勃発して、若者間でもそれまでのしっとりとしたフォークやニューミュージックが流行していた70年代の空気が突如として終焉! それらのウェットなノリがダサいこととされて、急速に時代の空気が軽躁的になってきて、『太陽にほえろ!』も同時期のドック刑事(神田正輝)の登場とともに喜劇路線になっていくし、漫才ブームビートたけしが売れまくるし、この流れの果てに明石家さんまが主役のTVドラマ『男女7人夏物語』(86)なども空前の大ヒットを飛ばすようになっていく。


 といっても、『スーパー1』は内容はあのクサくてタマらないけどカッコいい江連節なので、そういう風潮とは無縁である。江連自身は見ていなかっただろうが、『キカイダ―』と似ている部分も散見される。恋愛要素は激しいものがあるし、ギャグメーカーにはチョロ(佐藤輝昭)というキャラクターがいるし、「姉と弟」の話はあるし、『キカイダ―』のリメイク的な部分もある。というか、『キカイダ―』でやってしまったことを80年代初頭にもう一度やってみたという感もある。だけど、『キカイダ―』よりも軽いし明るい。それはハルミのキャラクターのせいだけでなく、作り手たちが過度に陰気にならないようにわざとウエットな部分を廃していたとも取れるのだ。


 そして、『スーパー1』のシリーズ後半は、ジュニアライダー隊という子役たちが活躍することで、少年野球を描いたヒロイン監督と児童たちの群像劇ドラマ『レッドビッキーズ』的な作風にもなっていく。ヒロイン・ハルミも完全主役になっていく。


 ここで特筆すべきは、途中参加のマサコ(永塚りえこ)という親友の女性キャラとコンビを組むようになったことである。
 筆者が好きなヒロインは、ライバルや脇役に支えられないと輝かないタイプが多い。一人では芸がない人ばかりである。荒木由美子も『燃えろアタック』では中盤、ユカ(中原歩)という親友とコンビを組んで輝き出した。伊藤麻衣子も伊藤かずえという妹分・ライバルによって輝いた。だから、斎藤とも子も『それゆけ! レッドビッキーズ』で、『スーパー1』のマサコのような親友の相棒キャラと組めば、途中降板はせずに継続して出演できたようにも思うのだ。要するに、ちょっと行動力のある登場人物が脇でチームを支えるとかして主役を盛り立てる感じにすれば、総合的なキャラクターシフトでメインヒロインもそのキャラが立ってきたのではないのかとも思うのだ。ハルミ(田中由美子)も斎藤とも子も、そうしてあげることで輝けるタイプなのだ。


 そういう意味でマサコは貴重である。脇役としては120%出ているし、マサコを登場させるために必然的に接点を持つことになるハルミの出番は、シリーズ後半では更に増えている。女の友情物語になってきているのだ。


 ただ、このシリーズ後半をつまらないという人も多い。筆者の場合、ハルミさえ出ていれば大きな不満はないのだが(笑)、妙に対象年齢を下げすぎた感じがある。人間ドラマはあるがターゲットの年齢層は低いというのは『ウルトラマンタロウ』(73・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20071202/p1)に似ている。しかし、もっと「おやっさん」やチョロの人間ドラマ的な側面も出してみせれば……とは思うのだ。


 そういえば、第2期ライダーシリーズまでの『ライダー』各作は、過去を背負っていたりするような影のある人物が主人公以外にはいない。意図的に廃しているのだろうが、マニア層のみならず小学校高学年以降ともなれば、そういうのが見たい人間が多いのだ。『帰ってきたウルトラマン』の坂田健(さかた・けん)とか、『ウルトラマンレオ』のモロボシ・ダン隊長とか……。


 しかし、ハルミのあの明るさも何か過去にあったからだと筆者はニラんでいる。だいたい過去のない人はいないのだ。そう言っているうちに今、放映されている『キカイダ― THE ANIMATION』(2000)のヒロイン・ミツコさんには重厚な過去が肉付けされていくようである。それは嬉しいのだが、ほどほどにしないとしつこくなると思う。
 江連が手掛けた80年代の大映テレビ製作の大ヒットTVドラマなどで例えると、『不良少女とよばれて』(84)・『乳姉妹(ちきょうだい)』(85)・『ヤヌスの鏡』(85)・『プロゴルファー祈子(れいこ)』(87)・『セーラー服反逆同盟』(86)・『テニス少女夢伝説! 愛と響子』(89)あたりだと、ドラマチックな過去設定があっても、しつこくて鼻につく域には至らない寸止めにはなっている。しかし、青春ドラマではないので単純比較はできないものの、江連が手掛けたレディースコミック原作の近年のTVドラマ『凄絶!嫁姑戦争 羅刹(らせつ)の家』(98)などは本誌主宰者氏は絶賛していたけど、個人的にはしつこすぎて失敗していると思うのだ。


 要するに、『スーパー1』のようにあっさりしすぎていてもやや物足りないが、やりすぎていてもつまらなくなるということだ。
 かの脚本家・長坂秀佳(ながさか・しゅうけい)なども同じである。『キカイダ―』や『快傑ズバット』(77)、名作刑事ドラマ『特捜最前線』(77~86)のシリーズ中期は視聴者のニーズと完成度がマッチしていたのだが、『特捜最前線』のシリーズ後期は話が凝りすぎて失敗していると思う。そのバランス感覚も重要なのだ。だから、大映テレビ作品も『特捜』もシリーズ後半では視聴率が落ちているのだ。


 ちなみに、おやっさんこと塚本信夫は後年、チョロ役の佐藤輝昭、ハルミ役の田中由美子と、『スーパー1』の劇中同様にしばらくスナックを開店していたという。(書籍『仮面ライダーが僕の友達だった』(金田一だん平・北宋社・1986)参照)



 そして最終回――。ハルミはスーパー1が死んだ時、「いっしょに死ぬ」と言った。ハルミは本当はスーパー1こと沖一也(おき・かずや)がずっと好きだったのだ。一也の正体は前から知っていたし、最終回1本前の47話で初めて知ったなんて嘘に決まっている!!(基本的に全てのライダーヒロインは主人公たちの正体を知っていたのではなかろうか!?)
 一也が怪人ギョストマに破れた時、おせち料理を作ってそれを吹っ飛ばされても一也に尽くしたハルミ(12~13話)。シリーズ前半の敵幹部・メガール将軍が死んだ回で、その恋人・池上妙子も死んだ時(22話)、いつ自分もあのようなことになるのか? という恐怖と戦ってきたことが、この最終回で分かるのだ! 彼女は往年の東映ヒロイン同様、十字架にハリツケにされることも多かったし、危険は感じていたと思う。
 「いっしょに死ぬ」と言った瞬間、喰い足りない今までのドラマが帳消しになるぐらいに彼女は輝くのだ! ハルミはずっと一也が死んだら自分も死のうと思っていたのだ。その不安と闘って、それ故にわざと道化師を演じてギャグメーカーをやってきたのだ。


 最終回だけならば、『スーパー1』は『キカイダ―』や『ミラーマン』(71)をもしのぐ出来ともいえる! そして、この最終回はライダーTVシリーズ最高傑作ともいえる!(そういえば、ウルトラでも『レオ』の方の最終回も、シリーズ最高という人が近年では一部にいますね)
 どうも「いっしょに死ぬ」とか「愛をつらぬく」とか、そういうシチュエーションが筆者は好きだ。痛みをいっしょにこらえるとか、失明したらおまえがあいつの目になるとか……。だって、世の中半分は男で半分は女なのでしょ。可能であるかはともかく、誰だってつらぬける愛をもつ相手と知り合えるロマンスに酔いしれたいところがあるだろう。男である筆者が人造人間や改造人間をもし好きになったら、『レオ』24話のカロリンや『スカイライダー』4話のサソランジンの美也さんは好きなので、つらぬけるような気がする(笑)。


 この最終回でハルミは完全に主役になったといえる。従来のいるかいないのか判らないようなライダーガールズに比べてハルミの意味は大きいし、あれ以上のことをやったヒロインは西暦2000年時点では『真・仮面ライダー 序章(プロローグ)』(92)の明日香愛(あすか・あい)以外にはいないだろう。


 ところで、『真・仮面ライダー』のヒロイン・明日香愛(野村裕美)は本当に死んでしまうのだ。しかも、ヒーローをかばって……。更にヒーローとの愛の結晶を生んで昇天するのだ。


・『キカイダ―』のミツコは、愛をつらぬけずに苦しんだ。
・『スーパー1』のハルミは、つらぬこうと決意してつらぬけずに生き残った。
・『真・仮面ライダー』の愛は、つらぬいて死んでいった。


 男でも女でも愛をつらぬくのは立派である。どれも美しく、悲しく、筆者の愛したヒロインである。原作漫画家の石ノ森章太郎は実はこの辺のドラマを一番やりたかったのだろう。


長坂秀佳脚本と畠山豊彦(はたけやま・とよひこ)監督のコンビは『キカイダ―』で。
・江連卓脚本と山田稔(やまだ・みのる)監督のコンビは『スーパー1』で。
・宮下隼一(みやした・じゅんいち)脚本と辻理(つじ・まこと)監督のコンビは『真・仮面ライダー』で。


 それぞれの男女ドラマを展開したのだ。そういうことである。


 総括して『仮面ライダースーパー1』は、パワフルなヒーロー性を狙いつつも、『秘密戦隊ゴレンジャー』(75)から『太陽戦隊サンバルカン』(81)までスパイアクション重視で来ていた「戦隊」シリーズに対して、『キカイダ―』(72)・東映版『スパイダーマン』(78)・『がんばれ! レッドビッキーズ』(78)などの人間ドラマ性を合体させており、シリーズ後期の敵怪人やジュニアライダー隊など表層・テイスト面ではチャイルディッシュなところもあるのだが、ヒロインとの関係性描写についてはやや高年齢層の支持を狙ったとも整理できる。シリーズ中盤ではやや失速するが、最終回では盛り返した黄金のパターンでもある。


 そして、ヒロインに関しては、それまでのヒロインにあった成熟した「お姉さん」度を廃し、親しみやすく明るいヒロインを生み出し、特撮ヒロインのアイドル化のハシリとなったといえるのではないだろうか?


 設定のハードウェア面では、後年の『超人機メタルダー』(87)に似ている要素もある。ヒーローのメカをチェックするマシーンがあり、敵組織が4大軍団であることなど。マニア間では評価が高い『メタルダー』だが、筆者は着ぐるみキャラによる男クサいだけのドラマはやや好みではなく、ヒロインとの男女の恋愛ドラマ要素が非常にウスい点については個人的には不満を抱いている。この『メタルダー』の設定でも、江連が執筆すればヒロインとの関係性に報われることがない恋情描写を投入してもっとハートフルになったと思うし、個人的にはそういう作品にしてほしかったのだ。


(『メタルダー』のヒロイン・仰木舞(おおぎ・まい)役の青田浩子は、同作前年に放映された『このこ誰の子?』(86)という江連作品にもゲストヒロインとして出演しているので要チェック!)



 では、芥川隆行来宮良子のナレーション風に―――


「この物語は、『仮面ライダースーパー1』の脚本家で昨今の生ぬるいスタジオドラマに嫌気がさした江連卓が、乙女の純愛と少年の友情を80年代に再生できるか否かを問う、壮大なロマンである」


 結論――。『仮面ライダースーパー1』は傑作ではないが、いぶし銀の良作だったのである。


(了)
(前半部分初出・同人誌『江連卓 その脚本世界』(1997年発行)。後半部分初出・特撮同人誌『仮面特攻隊2001年号』(00年12月30日発行)。共に『仮面特攻隊2001年号』所収『仮面ライダーシリーズ大特集』「仮面ライダースーパー1」合評に個別に掲載した上で両者を抜粋)


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