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劇場版ウルトラマンR/B セレクト!絆のクリスタル ~小粒良品で好きだが、新世代ウルトラマン総登場映画も観たい!

『ウルトラマンR/B』序盤評 ~ユルい作風。その玩具性・名乗りの是非。ウルトラ史上最強の空中戦特撮!
『劇場版ウルトラマンジード つなぐぜ!願い!!』 ~新アイテムと新怪獣にも過去作との因縁付与で説得力!
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『劇場版ウルトラマンR/B セレクト!絆のクリスタル』 ~小粒良品で好きだが、新世代ウルトラマン総登場映画も観たい!

(文・T.SATO)
(19年3月31日脱稿)


 個人的には、若いマニア連中いわく「円谷の(クレイジーサイコパスの)ヤベーやつ」(笑)らが並行宇宙を超えて結集して悪事を企み、それに対抗するために我らが2010年代の通称ニュージェネレーション・ウルトラマンたちも大集合を果たす、正義の軍団vs悪の軍団のガチンコバトル映画が観たかったのだけど……。


 『ウルトラマンR/B(ルーブ)』(18年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20180826/p1)シリーズ前半の宿敵こと白スーツ姿の愛染マコト社長が、テンション高く「ハイ! ハイ! 愛と正義の伝道師・愛染マコトでございます!!」と叫びながら、ウルトラマンオーブダーク・ノワールブラックシュバルツ(笑)に再変身!
 前作『ウルトラマンジード』(17年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20180213/p1)の宿敵のクールなSF作家センセイこと黒スーツ姿の伏井出ケイもナゼか復活して、ティーカップと杖を持ちながら「人との出逢いは、宇宙が司る壮大な計画の一部ですから……」なぞとキザにホザいて、ウルトラマンベリアルを再召喚して合体!
 前々作『ウルトラマンオーブ』(16年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20170415/p1)のイカれたライバル青年ことジャグラス・ジャグラーもまた悪に寝返って(爆)、ニヤニヤしながら「オレと夜明けのコーヒーを飲もう」と女性をナンパしつつ、漆黒の暗黒巨人へと変身!


 それよりも前のウルトラ作品だと、人間体のある悪役ヒーローが存在しないので、本編人間ドラマ部分にはカラませられないけど、ラストの特撮バトルにだけ取って付けたように(笑)、『ウルトラマンX(エックス)』(15年)のラスボスであるヒト型虚空怪獣グリーザや、同じくエックスや『ウルトラマンギンガS(エス)』(14年)のウルトラマンビクトリーとも戦ったウルトラ一族の歴戦の宿敵・帝王ジュダ、『ウルトラマンギンガ』(13年)のラスボス暗黒超人・ダークルギエルなども登場させて、総力戦を展開してほしかったよ~~!!


 ……などと、ココのところ毎年毎年、春のウルトラマン映画を鑑賞する前にはそんな不満をたくましくしているのだが、実際に出来上がった映画作品を観てみると、先輩ヒーロー共演にさほどに頼らなくても、明らかに低予算で尺も短いのに、ヘンにキバってムダに高尚なドラマやテーマ志向には走らずに、小粒良品の見やすくて退屈させない作品に仕上がっているので、自説の補強には使えなくて困ってしまう(笑)。
 異論もあろうけど、2013年の『ウルトラマンギンガ』からはじまる、いわゆるニュージェネレーション・ウルトラシリーズの映画版の中では、一番ドラマ性が高く感じられて、なおかつドラマ部分がモタつくという感じでもなく、その上でまとまりもよくて作品の背骨もシッカリしているので、個人的には『ギンガ』以降のウルトラ映画の中では一番クオリティも高くて面白かったような……(爆~どうぞ、罵倒してください)。


3大新ウルトラマン登場! ウルトラマン or 人間、究極の二択!


 今回の映画版でも恒例で、前年末に最終回を迎えたTVのウルトラシリーズ終盤に登場する最強形態の主人公ウルトラマンが、最強のさらに上を行く(笑)形態にパワーアップするというかたちにして、ウルトラマンや敵怪獣の商品ラインナップ数を増やしている。
 TV正編では、湊(ミナト)カツミ&イサミ兄弟が変身していた2本ヅノの赤い超人「ウルトラマンロッソ」と1本ヅノの青い超人「ウルトラマンブル」が、シリーズ中盤では合体して3本ヅノの最強形態「ウルトラマンルーブ」が誕生していた。
 今回の映画版では、TVシリーズ後半での宿敵でもあった1300歳以上の女子高生(爆)ツルちゃんの魂も出現。その遺志を継いで、『R/B』#1から登場していた怪獣「グルジオボーン」シリーズの最強形態にしてツルちゃん自ら変身したこともある怪獣「グルジオレギーナ」へと、ミナト兄弟の妹でもあるニコニコ笑顔が印象的な女子高生アサヒちゃんが変身を果たしてバトルに参戦! アサヒはさらに、TV最終回での臨終時に明かしたツルちゃんの真名(まな)である「グリージョ」を襲名して「ウルトラウーマングリージョ」にも二段変身! 兄貴たちが変身したウルトラマンを助ける大活躍を果たし、可愛らしい仕草でバトルも展開する。


 加えて今回は、悪いウルトラマンことウルトラマントレギアも登場! その顔面はウルトラマンのマスクに仮面舞踏会のアイマスク状の眼鏡を着眼したようなスタイルで不気味さも漂わす。
 まぁいわゆる信仰や信念や神さまを試したり惑わしたりする悪魔・メフィストフェレスのパターンで、本映画の前半では赤いウルトラマン・ロッソこと湊カツミに、並行宇宙の善良なる小怪獣・ピグモン族たちが住まう惑星が怪獣メカゴモラに襲撃されている光景を見せつけて、「地球人の小市民としての生を送るのか?」「地球人としての生を終えて、別の並行宇宙でウルトラマンとして永遠に正義のために雄飛すべきなのか?」という、昭和のウルトラシリーズの歴代最終回がハラんでいたような究極の二択を迫ってくる!
 もちろん単純にシロクロが付けられる問題ではなく、ドチラの人生にも理があって、あるいは身近な助け・介助が必要な家族や友人でもいれば、大義を選ばずに小市民として生きる人生も決して間違ってはいないとは思う。
 しかし、身近に親しい友や家族などがおらずに、(ひとり)ボッチで寂しくて歯応えや充実感もナイ、索漠とした味気ない人生を送っているような筆者、もとい我々のような人種は、単なる「現実逃避」をアメコミ洋画的に「大いなる力には大いなる責任が伴なう」のだと自己正当化して、私事や雑事はゼロにして公だけに尽くせる人生を送れるようなココではないドコかへと旅立って、冴えない人生を一発逆転してみたい、喜んで善意の宇宙人と合体したりショッカーに改造されてみたい! と妄想してみたことが人生の途上で微塵たりともなかったとは云わせない(笑)――まぁ我々凡人オタクには「大いなる力」なぞは備わってはいないけど――。


 ドコか遠くへ行きたい我々のような現実逃避的なオタとは異なり、家族や周囲とも仲良くやっているにも関わらず、湊カツミ兄貴は異次元のピグモンが住む星へと助けに行ってしまう! はてさて彼は人間としての生を捨て、かつての郷秀樹(『帰ってきたウルトラマン』(71年))や北斗星司(『ウルトラマンエース』(72年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20070430/p1))にセリザワ前隊長(『ウルトラマンメビウス』(06年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20070506/p1)に登場したウルトラマンヒカリ)のように、ウルトラマンとしての人生を送るというのか!? ……というテーマにカスるのだけれども、そこは深堀りされずにイイ意味でハグらかされて、ワリとさっさと地球へと帰還ができてしまう(爆)。
 まぁこのテーマをガチでやると、子供向けファミリー映画としては作品が深刻になりすぎてしまうので、コレでイイのだろう。
――ちなみに本映画ラストでは、湊カツミ兄貴は子供時代からの夢である野球ではなく、将来の約束が不確実なデザイナーへの海外修行の道を選択する。好きなことは趣味に留めて職業にはしないといった感じだが、その新たな夢も実現しそうにナイ若者の試行錯誤の彷徨といった気配もし、良くも悪くもリアルかも?(爆) 映画『大決戦! 超ウルトラ8兄弟』(08年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20101223/p1)ラストでの、ご都合主義にも30代での一念発起でプロ野球選手になれてしまうウルトラマンダイナこと並行宇宙のアスカ・シン中年の描写とはエラい違いだ(笑)――


夢破れて引きこもり荒むゲスト青年! 『GRIDMAN』との共時性


 その代わりに、本映画の中盤以降は、メフィラス星人もとい悪のウルトラマン・トレギアの魔手が、湊カツミの高校時代の級友であり今回のメインゲストでもある青年に迫る。
 今の時代のオタクで内向的な青年に多いであろう、自分は営業職などは務まらないであろうから、ゲーム会社にでも就職して地味なプログラミング作業をシコシコとやっていきたいと思っていたような青年が、夢破れて会社を辞めて自宅に引きこもってゲーム三昧の荒れた生活をする姿……。なかなかに現代的ではあり、筆者も周辺や親戚などにこのような人間を幾人かは知っている(汗)。
 劇中では当人の自我・自意識が肥大しており、能力があるハズの自分にはふさわしくない雑事の仕事を任せられたから辞めてやったのだという描写になっていた。
 しかし、好意的に深読みしてあげればそれはイキがったり強がったりしてみせた言い訳に過ぎず、ホントウは自身に能力や才能がイマイチ欠けていたから挫折したのであろうとか、その逆に生まれつきテストステロン(男性ホルモン)過剰で嗜虐的な性格類型の人間が上司や同僚にいて、コレだけ騒がれているのに絶えることがないパワハラに遭ってしまったのではなかろうか? などの解釈もしてみたいところだ。


 TV正編でも描かれた湊カツミ兄貴も実は家庭の事情で野球をアキラめていたという設定がココに生きてきて、彼はゲスト青年の自宅に通いつづけて説得を試みる。しかし! 紆余曲折の末にゲスト青年は湊カツミの正体をウルトラマンだと知ってしまうことで、すでに圧倒的な力を持てる者・恵まれたる者だとして、嫉妬&怒りに狂うあたりもまたリアルだ。
 このへんはヘタにスローモーに演出されるとカッタルくなってしまうところでもあるけれど、本映画ではサクサクと流していき、合間合間に湊ファミリーのコミカル漫才も挟んでいくので、70年代前半の第2期ウルトラシリーズにおけるいくつかのエピソードのような「重たすぎてイヤ~ンな感じになる」手前での寸止めはできているとも私見――いやまぁスレたマニアになってくると、あの第2期ウルトラのニガいヤリ過ぎのドラマに「重たいカタルシス」の滋味を感じたりもして、筆者も大スキなんですけれどもネ(笑)――。


 で、この青年の自室の液晶モニターだか、液晶モニターを駆逐する勢いの有機ELディスプレイの画面の中から、悪のウルトラマン・トレギアの禍々(まがまが)しい右腕が伸びてきて指で招きながら、彼を悪の道へと誘惑するあたりがまた、映画の神さまのイタズラか、昨秋の円谷特撮ヒーロー原作の深夜アニメ『SSSS.GRIDMAN』(18年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20181125/p1)を想起せずにはいられない。カーン・デジファーならぬアレクシス・ケリヴがウルトラマントレギアで、新「円谷のヤベーやつ」こと銀髪ショートの美少女・新条アカネちゃんが本映画のゲスト青年である立ち位置だ。
 むろん本映画の撮影が例年通り、TVシリーズ終盤の撮影と並行する8~9月であり、脚本はそれ以前に書かれていることを考えれば、10月スタートの『SSSS.GRIDMAN』をパクったり影響をウケたワケもないけれど、ほとんどオカルトでもあるユング心理学的に云うならば「シンクロニシティ」=共時性というヤツでもある。


――コレを拡張して製作時期や脚本執筆時期から考えるに、ウルトラマンオーブダークこと愛染マコト社長は当初は噛ませ犬・通過地点的な中ボスキャラに過ぎず、最終回後の映画での再登場を待望されるまでに膨らむとはスタッフ諸氏も思ってはいなくて、演じる役者さんご本人の演技の力でその存在がラスボス級にまで肥大化したのではなかろうか?――


 そんな荒れた青年年齢の息子さんを心配する、おそらくはシングルマザーの母の想いもタテ糸に、青年は最終的には女児向けアニメの『美少女戦士セーラームーン』(92年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20041105/p1)や『プリキュア』(04年)シリーズにおいてその回のゲストキャラが敵怪人化するパターンで、ボクらの新条アカネちゃん同様に自身でデザインしたボリューミーな本映画オリジナルのゲスト怪獣・スネークダークネスへと変身しても、人間時の意識は残っていることで――ロートルオタクとしては『ウルトラマン80(エイティ)』(80年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/19971121/p1)に登場した人間怪獣ラブラスなども想起する――、ラストでのウルトラマンvs巨大怪獣のバトルでも人間ドラマが途切れる感はナイ。


スーツアクター×モーションキャプチャー ⇒ 新次元のビル街飛行特撮!


 ラストバトルは長尺たっぷりの大バトル。湊3兄妹が変身したウルトラマンロッソ・ウルトラマンブル・ウルトラウーマングリージョの3大ウルトラマンが、漢字の「真」が刻印されたメダルを使って合体して、5本ヅノのウルトラマングルーブが登場!――「グルーブ」って「ウネりのあるような高揚感」を意味する音楽用語からの転用か?――
 個人的には変身時に唱える、「まとうは『真(まこと)』! 不滅の真理!!」なる掛け声もカッコいい! 「真」だから「不滅」であり「真理」でもあり、そーいう抽象的・絶対的な属性をまとうのだという!


 このウルトラマングルーブがまた、CGはCGでも従来の単なる電子データとは一線を画した、『快盗戦隊ルパンレンジャーvs(ブイエス)警察戦隊パトレンジャー』(18年)の全合体ロボ・グットクルカイザーVSXや、『プリキュア』シリーズのエンディング歌曲映像に、この2019年4月から配信されるCGアニメ作品『ULTRAMAN』も手掛ける荒牧伸志がカントクを務めたCGアニメ映画『アップルシード』(04年)のごとく、スーツアクターの体型や動作をモーションキャプチャーで取り込んで映像データ化した、実にリアルで中のヒト(?)の息遣いまでもが感じられそうな小芝居に満ち満ちた3次元CG映像なのだ! コレを従来のCGキャラクターと同一のカテゴリーではくくってほしくない。


 高空で華麗でスピーディーな空中戦をするのみならず、ビル街の谷間や交差点をスリ抜けるように超高速で飛行して曲折したりしながら繰り広げられる戦闘シーン! そして、実景のビルの外壁ではなく、ミニチュアのビルの外壁映像の方をスキャンしたとおぼしきCGのビル群が瓦解や爆発飛散していく映像の数々!
 特撮カントクは90年代の平成ゴジラ平成ガメラシリーズなどの特撮助監督を務めてきた神谷誠で、00年代前半のミレニアムゴジラシリーズ終焉(https://katoku99.hatenablog.com/entry/20060304/p1)による怪獣映画の激減でワリを喰った感があったけど、本作では初期東宝特撮・初期円谷特撮の宗教的信奉者が名乗りたがる「特技監督」名義ではなく「VFX監督」を名乗ることで、氏が新次元の特撮ヒーローバトルを開拓せんとしている決意のほどが見て取れる。


 前作ヒーロー・ウルトラマンジードこと朝倉リク少年は、本映画の冒頭から早くも登場していてサッサと変身もする。ナゼこの並行世界の地球に到着できたのかについてはあとから語られた。
 なるほど、尺が短い映画でそのへんの出会いまでをも描くと煩雑になるので、コレはコレでイイのかもしれない(笑)。ペガッサ星人ペガ少年とともに、湊家に招かれてスキ焼きを囲んで仲良くなるシーンもヒューマンで心が温まる。『ウルトラマンジード』TV本編の映像もふんだんに回想シーンとして用いることで、親子関係や家族には恵まれなかったリク少年ことジードのキャラも浮き彫りにしつつ、彼もまた湊家やゲスト青年と交わることで、家族の何たるかを学習していく。
 ジードの特撮巨大バトルも、あまたのタイプチェンジや強化形態に順次再変身を遂げていくことで、すべての形態を見せていき、ラストバトルでは昨年春の映画『劇場版ウルトラマンジード つなくぜ!願い!!』(18年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20180401/p1)で披露した究極形態、ウルトラマンジード・ウルティメイトファイナルの姿も再披露してくれるあたり、嬉しくなってしまう!


 てなワケで、筆者の本映画に対する作品的な評価は、『ウルトラマンギンガ』以降のウルトラ映画の中では一番に高い。個人的な好悪で云うのならば、大スキでもある。
 しかし……。作品的な評価は高くても、客寄せパンダ的な観点で云うならば、最後に取って付けたように伏線もなしで再生怪獣軍団を出現させて(笑)、それに対するに並行宇宙を越境できるヨロイ・ウルティメイトイージスをまとったウルトラマンゼロ率いるウルトラマンギンガ・ウルトラマンビクトリー・ウルトラマンオーブ、同じく模造イージスをまとったウルトラマンエックスが参戦してくれてもよかったんじゃないのかなぁ。
 『ウルトラマンX』でもギンガ・ビクトリーと共闘する3部作の大傑作があったけど、TV本編の方でも昭和の第2期ウルトラシリーズ時代のように中盤あたりで毎年、先輩ウルトラ戦士たちと競演するイベント前後編を設けて、子供たちやマニアを興奮のルツボに落とすべきだろう(笑)。


(了)
(初出・特撮同人誌『仮面特攻隊2019年春号』(19年3月31日発行)所収『劇場版ウルトラマンR/B』合評7より抜粋)


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小説 劇場版 ウルトラマンR/B セレクト!絆のクリスタル

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4週連続スペシャル スーパー戦隊最強バトル!! ~『恐竜戦隊ジュウレンジャー』後日談を観たくなったけど、コレでイイのだろう!?

『恐竜戦隊ジュウレンジャー』総論 ~子供番組への回帰
『宇宙戦隊キュウレンジャー』総括 ~最後は全宇宙の不運な人々の盾になると誓ってみせた幸運戦隊!
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『4週連続スペシャル スーパー戦隊最強バトル!!』 ~『『恐竜戦隊ジュウレンジャー』後日談を観たくなったけど、コレでイイのだろう!?

(文・T.SATO)


 好評のうちに終了した『快盗戦隊ルパンレンジャーvs(ブイエス)警察戦隊パトレンジャー』(18年)。その後番組『騎士竜戦隊リュウソウジャー』(19年)の製作準備が遅延でもしたのであろうか、今年2019年は珍しく「戦隊」の放映開始が例年通りの2月ではなく、1ヶ月遅れの3月スタートとなった。
 この事態にロートル戦隊オタクであれば、早くも35年近くも前のスーパー戦隊超新星フラッシュマン』(86年)が製作遅延で3月スタートとなった分、前番組の『電撃戦隊チェンジマン』(85年)が延長されたことで全55話となり、そのことで作品自体に1話完結ながらも一応は連続ドラマ性も有していた同作の、終盤の描き込みやボリュームも増えてクオリティアップしたことを思い出す御仁もいるであろう。
 あるいは、もっと古いところだと、後番組『ウルトラマンレオ』(74年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20090405/p1)のヒーローデザインが難航したために、前番組『ウルトラマンタロウ』(73年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20071202/p1)が1話分増量されて、『レオ』は4月の第2週からはじまったことを思い出す御仁は……極少だろうナ(汗)。
 近年のジャンル作品では、シリーズ構成が最終回まで各話単位でキッチリカッチリできているのか、キャストやスタッフの拘束期間も契約でキッチリカッチリ決められているのか、9月スタートであった「第2期平成仮面ライダー」シリーズが『仮面ライダー鎧武(ガイム)』(13年)からは10月スタートになるにあたって前番組『仮面ライダーウィザード』(12年)の最終回後に、前後編の平成ライダー総登場の番外編の傑作編が作られたことも思い出す。


惑星ネメシス! 大サタン! 『恐竜戦隊ジュウレンジャー』との因縁!


 宇宙の彼方の「惑星ネメシス」に召喚されて、瞬間移動させられた歴代スーパー戦隊がメンバーシャッフルされてバトルロイヤルするという特別企画。そのネタだけで云うなら、なかなかにワクワクさせられる企画ではナイか!? 実際に鑑賞してみたら、バトルロイヤルの部分は少々印象がウスかったというのは置いといて(笑)。


 そして、「惑星ネメシス」! ロートルの戦隊オタクであればご存じであろう。この惑星は『恐竜戦隊ジュウレンジャー』(92年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20120220/p1)の宿敵・魔女バンドーラ一味の出身地というのか、彼らが封印されていた星であり、その#1で彼らが復活を果たした星と同じ名前でもあるのだ――原典では砂丘の星という感じだったので、野っ原の星のイメージであった本作とは異なるけど、そこはまぁマニア諸氏であればドーとでも同じ星だとも異なる星だとも解釈できるようにボカしてみた……といったところであろうか?――。


 加えて、終盤にはラスボスとして、「大サタン」ならぬ「究極大サタン』が出現する。
 「大サタン」! 「大サタン」とは『ジュウレンジャー』中盤で故・曽我町子大センセイが演じられた魔女バンドーラが宇宙の彼方から召喚して、終盤にも再登場を果たした、人語は発せず哄笑だけしている超巨大な顔面だけの存在にして、破壊神級のラスボスの名前ではないか!?
 しかも、今回はその名前の先頭に「究極」の語句が付与されて、「究極大~」の名前となっている。「究極大~」! コ、コレは『ジュウレンジャー』の恐竜型メカロボたちが全合体した最終最強形態「究極大獣神(キュウキョクダイジュウジン)」とも対となりうる、新たなるネーミングでもあるか!?


 『ジュウレンジャー』における恐竜型メカロボたちは毎回、その出撃時に地上のドコかの地の果てから出現していたが、戦隊メンバーに訓示を与えるときには、雲海の上から神々しく語りかけることで、その本体なり精神・魂は天上界にあるのであろうことが示唆されていた。
 そして少なくとも1億7千万年前から存在する恐竜型の神々が、現代においての激化する戦いに応じて合体して、はじめて「大獣神」や「獣帝大獣神」や「究極大獣神」の姿に進化したのではなく、そもそもの始原・本来の姿自体が「究極大獣神」なのであり、太古の昔に「大サタン」と激闘を繰り広げた結果として、その姿かたちが分裂、もしくは本地垂迹説を地で行くアバター(分身・化身)として、各「部族神」と化した各個の恐竜型メカロボたちが存在していたことも中盤にて明かされた。
 しかも下手をすると、「究極大獣神」は多神教的な神々の一柱や相対的に優位な「最高神」などではなく、この大宇宙自体を造った「唯一絶対神」である造物主でもあるらしいともいう!?


 余談になるけど、『恐竜戦隊ジュウレンジャー』のメインライターを務めた杉村升(すぎむら・のぼる)センセイは、終戦直後(昭和20年代前半=1940年代後半)生まれの世界的なベビーブーマーの世代であり、いわゆる「団塊の世代」と呼ばれる世代でもある。この世代はその10歳強下の1960(昭和35)年前後の生まれのオタク第1世代(=新人類世代)のように、幼少時にちょうどTV放映や漫画雑誌の週刊誌化がはじまって、SF的な物語を湯水のように浴びてきた世代ではまだナイ。
 よって、恐竜戦隊メンバーが現世人類ではなく爬虫類から進化した超古代人類だとか、「究極大獣神」こそが真の姿であり造物主かもしれない!? というような80年代中盤以降にジャンル作品で一般化してくるオカルト・ニューエイジ的な設定は、刑事ドラマ『太陽にほえろ!』(72年)上がりの杉村センセイではなく、もっと出生年代が下である若きバンダイ側のデザイナーや仲介屋さんの「企画者104」あたりのスタッフが持ち込んだ設定であったのであろうと筆者は勝手に推測している。


 それはさておき、そんな「大サタン」の大設定を知っている身からすれば、本作のラストには対となる「究極大獣神」にも復活してほしい! なぞと思ってしまったモノだ。
 むろん元から自律した意思を持つ存在だとはいえ、「究極大獣神」が無人搭乗で出現するのは寂しい。そーなるとそのコクピットには恐竜戦隊ジュウレンジャーの全員といわずとも最低でも誰かひとりは搭乗してほしかったり、バトルロイヤル面でも最後に生き残ったメンバーという扱いでジュウレンジャーの誰かを登場させ、「現れ出でよ! 究極大獣神!!」との掛け声とともに「究極大獣神」を召喚してほしかったところだ。ドーせ何でもアリのチート能力な「神さま」だったのだから、物理的・時間空間的な制約を超えて宇宙の彼方の異星に出現しても違和感はナイでしょ(笑)。


 むろんナマ身の無名(?)役者さんの顔出しで青白いメイク・化粧をしただけの存在であった「大サタン」の再現はともかく、27年も前の存在である「究極大獣神」はミニチュアからしてもう残っていないであろうし――原典でも着ぐるみ大の全身像の造形物は存在しなかった。アップのシーンのみ6号恐竜メカを王冠としてカブった着ぐるみの恐竜メカ5体合体の「大獣神」こと「獣帝大獣神」とサイズが合う巨大プロップが造形されていた「キングブラキオン」なる首長竜・ブラキオサウルス型7号恐竜メカの白亜の長首&小さな顔面が写り、玩具やミニチュアだと「獣帝大獣神」が搭乗している「キングブラキオン」の巨大な胴体こと中空が空洞の白いハコ型台車部分(笑)は写らないので、予算的にも当時の小さな特撮ステージ的にも造形する気はなかったことがわかる――。
 スペシャルな映画作品や玩具との連動でもナイ、TVでの1話ぽっきりの登場のためだけに、「究極大獣神」のCGデータをカネ&時間をかけて作るワケにもいかなかろうから、製作ウラ事情的にも「究極大獣神」を登場させられなかった、といったところか?
――個人的には多少画質が悪くて映像的に不整合になってもイイので、往年の「究極大獣神」の必殺全弾砲撃「グラン・パニッシャー!!」の黒バックの様式美的なバンクフィルムをハイビジョン・リマスタリングして再使用してほしかったところだが(笑)――


ゲスト少女が『ジュウレン』最終回の敵幹部夫妻の赤ん坊だったらと妄想


 てなワケで、今作に登場したゲスト悪役の少女・リタの正体も、脚本の荒川センセイの初期構想では、『恐竜戦隊ジュウレンジャー』最終回で宇宙に追放されたツボの中で、よろしく仲良くやっていたバンドーラ一味の敵幹部・グリフォーザ&ラミイ夫婦が授かった可愛い赤ん坊の成れの果てであったのではなかろうか?
 今をときめく俳優・高橋一生もとい息子・カイを太古のむかしに恐竜に殺されて以来、子供嫌いになっていた魔女バンドーラでさえも相好を崩した可愛い赤ん坊。その幸福そうな赤ん坊時代が映像化されたことがある彼女だからこそ、その由緒正しい(?)出自ゆえに長じてからは受け容れられずにドコかの星で迫害されて、ヒトを呪い世を呪い世界や宇宙を滅ぼしたいと願ったのであるのなら……!?


 その罪は九族(9親等)におよぶで、戦前はアカ(共産党)の親族を迫害していた日本人が、戦後は手のひらを返して今度はA・B級戦犯の親族であれば教師ぐるみで小学生の子供相手でも暴言を吐き散らかしてイジメ抜いていたなんて記録も多数残っていますから(汗)、古今東西の庶民・大衆・愚民の大多数の皆さんはその時代時代で流行している安っぽい怪しい正義・思想風潮・浅知恵に乗っかって自己正当化・理論武装ができれば、どんなにヒトとしての礼節を欠いた口汚い言葉や人格批判をしてもOKな、叩ける存在を欲(ほっ)して悦(えつ)に入りたいだけの「政策提言力」――それこそが真の意味での民主主義!――のカケラもない、思想の左右がいずれであっても罵詈雑言しか吐けない輩は唾棄すべき品性下劣な存在なのですナ。
 今こそフランス革命前は王侯貴族と戦って、革命後には都落ち没落貴族をリンチせんとする革命派とも戦った少女ヒロインを描いたTVアニメ『ラ・セーヌの星』(75年)を世人は見習うべきだ!(笑)


 冗談はともかく、同じく4度目の恐竜モチーフである次作『騎士竜戦隊リュウソウジャー』とのつながりで、元祖の恐竜戦隊とも接点を持たせて、その四半世紀後の後日談でもあるような、そしてジュウレンジャーからリュウソウジャーへ「君たちに託した!」とバトンタッチもするような特別編。そんな1シーン・点描があるような作品を観てみたかったのは筆者だけではナイであろう!?
 ……ただまぁそれは、いかにも特殊少数のコアな戦隊マニア向けのネタではあり、全スーパー戦隊42作品のうちの1/42の比率の人間しか喜ばないような趣向なのかもしれない。


 アニバーサリーな第35代スーパー戦隊海賊戦隊ゴーカイジャー』(11年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20111107/p1)のゴーカイレッドと、第40代スーパー戦隊動物戦隊ジュウオウジャー』(16年)のレッドことジュウオイーグルがメインなのに、最後の巨大戦だけジュウレンジャー&「究極大獣神」がカッさらっていってしまっても、それはそれで問題はあり(笑)、作品の係り結び感も弱くなってしまうであろう――本編ドラマ部分でも、ジュウレンジャーの誰かがメインキャラ級で活躍しているのならばOKでも、加齢の問題もあるからねぇ――。
 そうなると、ラストで「究極大サタン」に体当たりするのがゴーカイレッドの赤い海賊船・ゴーカイガレオンであるのも作劇的にはむしろ正しいのである。


10年代を主役級に、00年代は豪華ゲストで、90年代は声のみ出演!


 そんな筆者のようなロートル世代の願望はともかく、フツーに現役の子供たちや、現今でもっとも活発な歳若い青年特撮マニアたちのことを考慮すれば、直近の2010年代のスーパー戦隊のメンツを中心に、00年代の先輩戦隊を登場させることを優先して、彼らに見せ場を与える作劇を優先するのも当然。
 そーなると、90年代以前の戦隊の扱いは三の次、四の次になるのもムベなるかな――とはいえ、00年代中では最年長のゴーカイレッドだって8年前の「戦隊」なのだから、『ウルトラセブン』(67年)ことモロボシ・ダン隊員が怪獣攻撃隊の隊長として昇格して、『ウルトラマンレオ』に7年ぶりに出演した事例よりも長い歳月が過ぎたことにはなるのだが(汗)――。


 てなワケで、この『4週連続スペシャル』においては、『動物戦隊ジュウオウジャー』のジュウオウイーグルをキャストの筆頭に、『海賊戦隊ゴーカイジャー』のゴーカイレッド、『手裏剣戦隊ニンニンジャー』(15年)のアカニンジャーの3大レッド!
 そこに赤色系統のバリエーションか、『烈車戦隊トッキュウジャー』(14年)のピンクことトッキュウ5号、歴代戦隊とは別次元の宇宙にある世界から召喚された『宇宙戦隊キュウレンジャー』(17年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20180310/p1)のサソリオレンジも強制的にチームとして組まされて、同じ赤系統でも性格相性的にはかなりカオスに見える(笑)戦隊メンバーが主人公格として活躍。


 あとは#1では、直近の『快盗戦隊ルパンレンジャーvs警察戦隊パトレンジャー』の警察戦隊レッドことパトレン1号の圭一郎クンを#1で登場させることで、現役視聴者の子供たちにも、直近作との地続き感をアピール!
 『獣電戦隊キョウリュウジャー』(13年)の2代目キョウリュウグレーも務めた出合正幸が、ココでは『轟轟(ごうごう)戦隊ボウケンジャー』(06年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20070108/p1)の追加メンバーである6人目の戦士・ボウケンシルバー役として顔出しで再登場!
 最近はNHK-BSの海外列車旅の番組で世界中をまわっている古原靖久も、『炎神(エンジン)戦隊ゴーオンジャー』(08年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20080905/p1)のゴーオンレッド役として顔出しで再登場!
 #2では、『百獣戦隊ガオレンジャー』(01年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20011113/p1)のガオレッドこと獅子走(しし・かける)役で、金子昇が顔出しで再登場!


 いずれも、本作のメインの5人に敗退するも、彼らに希望の言葉を託して退場し、出番は少ないながらもオイシい役回りを務めて、画面もにぎやかにしてくれる。
 そして、人気声優M・A・Oとして出世した市道真央(いちみち・まお)ちゃんが再度、ゴーカイイエローことルカを演じてくれて!


 もちろん我々マニア人種であれは、オープニング主題歌時のキャスト・テロップもついつい読んでしまうことであろう。よって、#2や#3では、『忍者戦隊カクレンジャー』(94年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20120109/p1)のニンジャホワイト・鶴姫! 『五星戦隊ダイレンジャー』(93年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20111010/p1)のレッドことリュウレンジャー・天火星・亮! ともに『ゴーカイジャー』終盤に再登場以来のご本人が、今回は声のみとはいえ再登場してくれることに嬉しくなって、TV本編でもそのご尊声でまた少々ニヤニヤしてしまう(笑)。
 元々、人間体がない着ぐるみのみのキャラである、犬のおまわりさんこと『特捜戦隊デカレンジャー』(04年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20041025/p1)の長官にして戦隊番外戦士・デカマスターにも変身するドギー・クルーガー署長に至っては、ナマ身の役者さんをロケ現場に長時間拘束する懸念もナイので、長々と登場して主にトッキュウ5号のお嬢ちゃんとカラんでドラマ的見せ場も作ってくれていた。


 ガヤの声優さんたちが演じられている戦隊ヒーローたちにはケチを付けたい御仁もいるのだろうけど、バンク音声を許可を取ってサンプリングしてダビングするのも大変ですからネェ(汗)。それよりも、マニア諸氏であれば、あのキャラこのキャラに戦隊番外戦士たちも多数、画面をカスめていくことに感謝して、そして旧世紀戦隊たちのバトルに21世紀の小型軽量ハイビジョンカメラも縦横無尽に動き廻って追いかけて、カメラがフィックス(固定)されていないのに合成が平気でカブって被写体とともに合成も移動する(!)、前世紀には考えられなかった特撮&アクションを十二分に味わおうではないか!?


次作『リュウソウジャー』の先代レッドや敵幹部らも乱入して番狂わせ!


 次作『リュウソウジャー』序盤に登場する先代リュウソウジャーたちを、実写版『美少女戦士セーラームーン』(03年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20041105/p1)のセーラームーン・タキシード仮面・ゲーセン従業員の古幡(ふるはた)クンが務めているけど、このうちから古幡クンこと映画『仮面ライダー THE FIRST』(05年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20060316/p1)シリーズの仮面ライダー1号・本郷猛(ほんごう・たけし)に出世した黄川田将也も、マスターレッド役として先行して本作には出演!
 ただ、次作『リュウソウジャー』における人物設定が固まっていない時期におそらく脚本も執筆されたのであろうけど、あんまり目立っていないので勿体ない。後知恵だけど、いっそのこと先代リュウソウレッドとして変身させてあげて無双バトルでもさせればよかったかも!?


 もちろん勝ち抜き頂上決戦を延々と展開するだけでも単調になってくるので、そこに番狂わせで、恐竜&西欧近世の竜騎兵をデザイン・モチーフとした次作『リュウソウジャー』と同族かその6人目の追加戦士にでもなりそうなデザインラインで、しかしてレオタオード地ではなくメタルヒーローみたいな薄紫色のヨロイ戦士・ガイソーグも乱入してきて、戦隊バトルロイヤルをカオス状態にする。
 加えて、コイツの正体は!? というところでナゾに対する興味・関心も作り、#2ではその仮面の中から主役級メンバーであるアカニンジャーこと伊賀埼天晴(いがさき・たかはる)が出てきたり、#3ではサソリオレンジことスティンガー青年が顔を覗かせたりして、ストーリーに意外性&起伏を作っていく。
 そしてその正体は、「サンタクロースは実在する!」「中の人などいない!」パターンで(?)、宇宙の戦闘民族――サイヤ人みたいな呼称だな(汗)――の怨念が宿っていた「意思を持つヨロイ」であり、中身はカラっぽであったとしてみせる。


 かてて加えて、本作最終回で撃退されたあとには、このヨロイの残骸を誰かがひろうことで、次作『リュウソウジャー』に登場する敵キャラクターの先行お披露目でもあったらしいとする。
 続けて放映されている『リュウソウジャー』序盤によれば、恐竜が絶滅した太古に大宇宙に逃れた部族もいたそうだから、コレであのヨロイがリュウソウジャーにも似ていることとの矛盾も出なくて済みそうだ!?


スーパー戦隊最強バトル!!』総括~『リュウソウジャー』序盤と比較


 正義のヒーロー同士がガチンコ対決の生死をかけた凄惨な「死合」を繰り広げるのも観たくはない以上は、あくまでも敗者は死なずに地球に戻り退場するだけの「試合」に留めざるをえない本作においては、仕方がナイところではあるけれども、そして『鳥人戦隊ジェットマン』(91年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20110905/p1)以来、スーパー戦隊を30年近くも支えてきたベテラン脚本家・荒川稔久(あらかわ・なるひさ)センセイの優しい作風とも相まって、それに加えてアクション監督上がりの坂本浩一カントクもアラフィフになってやや軟化してきたのか、本作の脚本&演出の熱血度はそんなに高くはない。
 そこが個人的にはやや不満であり、戦隊メンバーの半分が敵に捕らわれてしまったのでそれを救うために! とか、あるいは我らが「地球」自体を人質に取られてしまったので仕方がなくも、切実な「動機」を持って各位が戦い合うのだ! といった個々人で異なるもキョーレツな「行動原理」やら善vs悪との対決図式を、やはり本作においても持たせた方がよかったやもしれないとも思いはする。


 その伝で云うなら、メインの新世代リュウソウジャー3人の若者が悪の魔手から地球を守る使命を、先代リュウソウジャー3人に命を賭したかたちで託されて、そのスピリッツを義理人情的に継承して「行動原理」とすることを、シンプルながらも#1のドラマの背骨としてみせていた次作『騎士竜戦隊リュウソウジャー』#1の方が、まとまり&ツカミは強かったようには思う。
 だけれども、そこは長じてドラマが理解できるような年齢に達した人間の見解であって、幼児が見ればカラフルな戦隊ヒーローが多数登場してにぎやかな本作の方が、自身の幼少時を振り返ってもみるに、十二分に夢のようなワクワクさせるスペシャル企画だったのではあるまいか?


追伸


 1年かけても芝居が上手くならずに滑舌も悪かった元気一本ヤリのアカニンジャー・天晴こと西川俊介が、本作では実にナチュラルな芝居&滑舌であったことには驚いた(笑)。


(了)
(初出・『仮面特攻隊2019年春号』(19年3月31日発行)所収『4週連続スペシャル スーパー戦隊最強バトル!!』合評4より抜粋)


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がっこうぐらし!』(実写版) ~ニトロプラス原作×秋元康系アイドル! 低予算でも良作誕生!

(19年1月25日(金)・封切)


(文・T.SATO)
(19年3月10日脱稿)


 ゲーム会社・ニトロプラスが原作を務めたオンラインゲーム『刀剣乱舞』(15年)の実写映画版(19年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190323/p1)の公開1週間後に、奇しくも同じニトロプラスが原作を担当して、深夜アニメ化(15年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20151006/p1)もされた萌え4コマ漫画『がっこうぐらし!』(12年)の実写映画版(19年)も公開された。


幼児的・白痴的な萌え美少女が、劇中でも白痴的に壊れていたと描く原典


 批判や優劣ではなく、そのジャンルが目指している方向性の相違という意味で云うけれど、デッサン骨格しっかりのナマっぽい肉体性や複雑な内面性、オトコにイロ眼を使ったり値踏みしてくるような主体性は持たせずに、ルックスや低頭身に性格や言動も記号的で、リアリズムやパステルカラーな背景美術や色彩設計で、異性の匂いは感じさせずに、刺激臭のない性格よさげな女のコだけの園――文化系の部活などが舞台――におけるキャッキャウフフ・可愛さを魅せることに、意識的にも無意識的にもチューニング・最適化した「萌え4コマ」というジャンル。
 大きな事件は発生せず、起承転結も明瞭ではないマッタリした作風で、00年代末期からは「日常系」「空気系」ともレッテリング・カテゴライズされるようになって、10年代には各季に当該ジャンルの深夜アニメが常に1本以上は存在するまでに隆盛を極めるに至ったが、飽和してしまうとそのジャンルの中での反則や変化球作品が発生してくるのも世の常だ。


 本作も早くも4年も前の2015年夏季に深夜アニメ化もされて、今度は「学園生活部」なる名称の文化系部活モノで、またまた志の低い(?)アリがちな作品がはじまったよ(筆者の個人的な当時の主観です・汗)と思っていたら……。
 このジャンル特有の天真爛漫・白痴的でおツムの足りない、リアリズムの視線で見れば女子高生ではなく幼稚園児にも見えかねない(笑)、弱者男子にとっても都合がイイ、小柄なピンク髪のオボコい幼い甘ったるいニコニコ笑顔の女のコが主人公、という設定を逆手に取ってみせる作劇。
 もうけっこうジャンルマニア的には知られていると思うので(?)ネタバレさせてもらうけど、というか本映画に至っては宣伝ポスターからして盛大にネタバレしてるけど(笑)。
 深夜アニメ版#1のラストで――おそらく原作マンガ版の#1でも――、実はピンク髪の小柄な彼女は、ガチ・真性で白痴的でおツムの足りない状態にまで壊れていたことが発覚する! 同じ「学園生活部」の女子高生たちは、壊れてしまった彼女の言動や妄想に単に「ごっこ」的に合わせていただけであったとゆー――加えて彼女は新入生ではなく高3!(汗)――。
 そして、学園で生活しているのが「学園生活部」の数名だけである理由もこの#1ラストにて発覚する。それまでの小ギレイな学園生活は、ピンク髪の壊れた少女の歪んだ主観に映じていただけの光景であり(!)、実態は校舎のガラス窓は割れまくり、机やイスでバリケードが組まれて、校庭や校外にはゾンビどもがウヨウヨしている世界と化していたからだ。
 ロリ声系の声優さんである当時新進の水瀬いのり(みなせ・いのり)嬢――同時期のアニメ映画『心が叫びたがってるんだ。』(15年)でも主演――が演じる主人公で、ピンク髪の天真爛漫ハクチ少女は、良く云えば繊細、悪く云えば心や気が弱くて、この壮絶・酷薄にすぎる現実世界を受け入れることに耐えきれず、現実逃避的に壊れてしまったことも示唆される……。リアリズムの意地悪な視線で見れば、不自然ともいえる「萌え4コマ」ジャンルの美少女キャラの性格設定や、小ギレイな背景美術を、批評的に逆手に取ったかのようなオトし方!


 原作マンガ版の原作や、深夜アニメ版のシリーズ構成はともに、ニトロプラスの若手たちがサブライターとしても参加していた『仮面ライダー鎧武(ガイム)』(13年)にも脚本で参加した海法紀光(かいほう・のりみつ)。
 我々特撮マニア的には、深夜アニメ化もされたKADOKAWA『怪獣娘(かいじゅうガールズ)』版の「ウルトラ怪獣擬人化計画」の「原案・設定」の御仁でもあるけど、かのネットゲーム『刀剣乱舞―ONLINE―』のシナリオや、人気ゲームの深夜アニメ化『ダンガンロンパ3』(16年)、本映画と同時期に放映されている深夜アニメ『魔法少女特殊戦あすか』(19年)のシリーズ構成なども務めている御仁でもある。


ニトロプラス×文化系部活モノ萌え4コマ×秋元康系アイドル×恐怖映画


 『ニトロプラス』×『萌え4コマ「まんがタイムきらら」の日常系・空気系』。実写映画版では、ここに秋元康プロデュースの『アイドルグループ』が掛け算されている。というのは、エンディング・テロップを見ていて、はじめてわかったことだけど。
――そーいえば、テレビ東京の金曜深夜に放映された、AKB48(エーケービー・フォーティエイト)の二軍・三軍が主演していた意外な佳作の深夜ドラマ『セーラーゾンビ』(14年)という作品もあったなぁ――


 往年のお笑いトリオ・怪物ランド平光琢也が長年、演出&脚本を担当してきたミュージカル版『美少女戦士セーラームーン』(1994~98・2013~17年)も、その2018年度版からは「乃木坂46(フォーティシックス)」が、同年の「魔法少女まどか☆マギカ」外伝『マギアレコード』でも「けやき坂46」が、そのキャスト方面をヨコ取りしてしまったけど(汗)、こんなジャンル作品の周辺にも秋元康の魔の手が!(笑~いやまぁ秋元本人ではなく、氏の事務所の若手たちの発案だろうと憶測してるけど)
――余談になるけど、『セーラームーン』最終シリーズ「セーラースターズ」(96年)に相当する舞台版(1997年・2017年)においては、そのテーマ解釈・補完の次元でも原作マンガ版&TVアニメ版をはるかに超えていると私見――争いを否定しつつも、静止した絶対平和も肯定せず、人間の自由&試行錯誤を容認するのなら原理的にも争いを根絶することは困難なことまで自覚して、それらも包含した永遠の陰陽二元の流動世界で生きていく決意という、高度に達観した思想的境地を地に足が着いた脚本としても再構成!――
 ちなみに、お手隙となったか平光琢也は、同じく怪物ランドの郷田ぼづみ――我々ロートル的にはリアルロボアニメ『装甲騎兵ボトムズ』(83年)の主人公・キリコ――と同様に、本映画公開の同時期には「週刊少年マガジン」連載のラブコメ漫画(17年)の深夜アニメ化『五等分の花嫁』(19年)で音響監督(録音監督)を務めている――効果音の役職ではなくアフレコ現場で声優たちに演技指導する役職のことですよ~――。


 本映画の主要キャストの女子高生らを演じるメンツは、本映画がデビューの新進アイドルユニットか? とググってみたら、もう一昨年2017年からテレビ朝日の土曜深夜24時台に同名の看板番組も持っているアイドルグループ「ラストアイドル」なる集団の選抜メンバーであったことを知る――「坂道46シリーズ」は国民的な知名度があるけど、彼女らの存在は、そしてこの番組の存在も知らなかったなぁ(汗)――。


 で、ヘタをすると、作り方によっては、学芸会のようなB級作品に堕してしまう可能性もあったワケではあるのだが……。
 この作品もフツーによく出来ていて、面白いやないけー!
――そう思っているのは筆者だけか? と不安になって、ググってみたら野郎向け萌えアニメの実写映画化には珍しく、オタク論壇・感想クラスタ界隈でも概(おおむ)ね好評のようである。まぁそもそも最初から萌えオタの大勢はスルーしているというのは置いといて(笑)――


 ググってみると、脚本&監督を務めた柴田一成は、自費出版のミリオンセラー小説(01年)を邦画化した『リアル鬼ごっこ』(08年)の脚本&監督なども務めたことがある中堅。プロデューサーも先の映画『リアル鬼ごっこ』シリーズやVシネマ出自の怨霊・伽椰子が活躍する映画『呪怨』(00年~)シリーズに映画『貞子vs(バーサス)伽椰子』(16年)などを手掛けてきた御仁。


2次元少女⇒3次元化。ヘアの色・主役と副主役の交代・異性の影の有無


 『刀剣乱舞』とは異なり、ピンクや紫色などのカラフルなウィッグ(かつら)はカブってはいない(笑)。コレは時代劇だといかにリアル志向ではあっても、やはり現実・日常とは異なる世界でもあるから、衣装がカッ飛んでいてもまぁまぁ許せたり、往時も『利家とまつ』の戦国大名前田利家のように若いころは歌舞伎調の扮装をして街を練り歩いている不良少年たちがいたという逸話も残っているので、好意的に脳内補完もできる。
 けれども、虚構度やシンボリックさの度合いが高いアニメ媒体の場合は、髪の毛の色がその人物の性格も表しているところがあるけれど、現代日本の3次元を舞台として、ギャルではない(笑)女子高生たちを主人公とした作品で、その髪の毛の色をピンクや紫にしてしまったならば、それは性格ではなく髪の毛を意図的に染めている、自己顕示欲過剰なギャルやコスプレ少女のキャラ付け的な意味が醸し出されてきてしまう(汗)。なので、本作の登場キャラクター全員が黒髪なのは、特段にファッション&スイーツな虚栄心や快楽至上主義者ではないフツーの常識人の女子たちという意味になるので、実写化に落とし込むにあたってはコレが正解だとも思う。


 そして、主人公と副主人公が交代している。マンガやアニメ版ではピンク髪の白痴少女が主人公だったけど、実写映画版では彼女はサブヒロインとして、主人公の視点から見た客体の立場にまわっていて、マンガやアニメ版では副主人公であったシャベルを振り回してゾンビと戦う元気少女の方が主人公・視点人物となっている。
 まぁこのキャラクターシフトの方がごくごくフツーで自然な作劇だろう。マンガやアニメ版の方が#1のラストで作品世界の残酷な真相を明かして衝撃をもたらすために、天真爛漫ハクチ少女の主観に変形されて映じた平穏な学園の日常風景であったことを隠すためのトリッキーな作劇込みでの主人公としての扱いでもあったからだ。
 加えて、マンガやアニメではそーいうキャラなのだと許せても、実写作品であそこまでハクチ的な天真爛漫少女だと、鼻についてきたり、いかにもオトコ受けをねらった作ったブリっ子キャラのようなイヤミな気配や痛々しい気配もしてきかねない。その意味でも彼女を少々突き放した立場にして、副主人公の位置に留めたのは、実写化にあたって正解であったかと個人的には思える。
――マンガ原作(12年)で深夜アニメ化(14年)もされた『一週間フレンズ。』なども実写映画化(17年)された際に、トロトロボケボケしていた小柄な天然サブヒロインの女子高生が、そこまでボケていないかたちで再設定されていた例も思い出す――。


 それでもって、ハーレム・ラブコメ作品ならばともかく、不自然なまでに男性キャラを排除して美少女だけが登場する美少女アニメや美少女マンガなどの日常系・空気系作品にはあるまじき、野郎・男性キャラまでもが登場してしまう! すなわち、世界にゾンビが蔓延する前は陸上部に所属していた元気少女が、部活の先輩少年に想いを寄せている甘酸っぱい冒頭の描写だ。そこが実写映画版と原作マンガ&深夜アニメ版との大きな相違点であり、意識的にしろ無意識にしろ萌えオタ層から微妙にプチ反発を抱かれそうな箇所かもナ? と思ってググってみたら、この野郎の先輩は原作マンガ版&深夜アニメ版にも存在していた(汗)――筆者も深夜アニメ版を往時、全話鑑賞しているのだけど、先輩の存在は完全に失念。劇中でもそんなに大きな比重は占めていなかったのでは?――。


 深夜アニメ版では『海賊戦隊ゴーカイジャー』(11年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20111107/p1)のサバサバした女性戦士・ゴーカイイエローを演じた市道真央(いちみち・まお)こと、のちに器用に七色の声音を出す人気声優となったM・A・Oがお姉さん系の「学園生活部」の先輩部長さんのやさしい声をはんなりとアテていたけど、実写映画版でもこの先輩部長さんの性格設定に大きな変更はナシ。


 同じく深夜アニメ版では#1から登場するも、途中参加組であることが回想のかたちで語られて、ゆえに「学園生活部」のメンツと行動をともにしつつも、そのクールな性格ゆえに、あるいはピンク髪少女の妄想ごっこに付き合えるほどのコミュ力やアドリブ力に欠けるためか、劇中内での異分子として登場する、媚び媚びしてない一見ボーイッシュでオトナしげな女子高生の方も、その性格設定には大きな変更はなし。
 ただし、製作予算や撮影の都合であろう、食料調達のために仕方なく出張った校外のショッピングモールで彼女とは出会ったという原典とは異なり、この実写映画版では別の校舎で戦い抜いて延命してきた……という設定で校内にて遭遇というかたちに改変されている――筆者個人はこの改変にも特に不満はナイです――。


 「学園生活部」の顧問も、現国担当の女性先生から保険室の養護教諭へと改変。コチラもゆるふわなお姉さん系のキャラであれば、それ以外の要素に改変があっても支障はナイ、むしろ母性が強調されたと思えるのだが、いかがであろうか?


 てなワケで、原典と同様に、この学校には発電設備があり、災害用の食料も備蓄されており、水道設備も機能していて、校舎の屋上では園芸部が残した畑で野菜を栽培できて、自給自足もできていて、大きな音さえ発しなければゾンビは襲ってこないという、ゾンビ映画のお約束を本作でも踏襲して、基本は楽しい(?)学園での毎日泊まり込みの共同生活が描かれていく――それが偽善であり欺瞞でもあるというツッコミ・批判的な視点は、先の途中参加のクール女子が担っている。
 とはいえ、本作はゾンビが徘徊する世界でもあるから、時にその均衡が破れて、ゾンビとの戦いも余儀なくされなきゃ詐欺である。そこで本映画の中後盤では深夜アニメ版の中後盤とも同様、この均衡が破れてゾンビたちが「学園生活部」のテリトリーでもある校舎の上層階に侵入してくるピンチが描かれる。


ゾンビ映画」とは何ぞや? 「ヒーローもの」や「怪獣映画」との差異


 というところで、筆者なぞは改めて「ゾンビ映画」というジャンルとは何ぞや!? 我々のホームベースである「ヒーローもの」や「怪獣映画」との差異とは何ぞや!? なぞということも、ついつい想起してしまう。
 「ゾンビ映画」も「怪獣映画」などとも同様に、そのジャンルの原初においては「ゾンビ」が主体、「ゾンビ」の脅威や恐怖を主体に物語を構築してきたが、次第にそれだけでは間が持たなくなったのか、早々に「パニック映画」や「デザスター(災害)映画」などとも同様に、緊急事態に瀕した人々のリアクションや人格・性格劇に人間模様といった、いわゆる人間ドラマ方面へと舵を切るようになる。
 「怪獣映画」の歴史でも見られたような変遷ではあるけれど、「怪獣映画」においては一般層は知らねどもマニア層は否定的に捉えた、この小市民的なウダウダ愁嘆場は、「ゾンビ映画」ではむしろ多用されるどころか、欧米でも日本(『アイアムアヒーロー』(09年・16年に実写映画化))でも韓国(『新感染 ファイナル・エクスプレス』(16年・日本公開17年))でもスタンダードと化しており、それに対してコレを「ゾンビ映画」の邪道だと糾弾する声は、筆者が疎いだけかもしれないけど、個人的にはあまり聞かない。


 それはナゼか? ひとつの仮説を提示するならば、それは相手が人間とは異種の存在である巨大怪獣か? 一応は人間の姿かたちをした等身大サイズのゾンビか? という相違にあるのではなかろうか?
 巨大怪獣が相手だと小市民的な描写や色恋なぞは「それどころではないだろ! まずは逃げろ! あるいは政府や軍事関係者であれば対処しろ!」というツッコミをついつい想起してしまうのに比して、等身大の元々は人間でもあるゾンビが相手だとなると、それに加えて生前に縁があった人物たちの成れの果てでもあるゾンビも適宜混ぜていくことで、登場人物たちとの過去のいきさつも自然と蘇る。
 相手はすでに記憶や人格や理性に良心を喪失して、噛みつき衝動でのみ延命しているのだとしても、打倒することに躊躇を覚えたり、相手が彼や彼女や夫婦に親子ならば殺されても悔いはナイ、相手の生前だと照れクサくて云えなかったようなこともココぞとばかりに吐露できる、浪花節の泣かせのドラマを構築していき、そしてそれが観客に過剰に忌避されるワケではないどころか、むしろ積極的に許容もされている……。
 「ゾンビ」を描くこと自体が「目的」なのではなく、「ゾンビ」を災害やパニックなどの極限状況のメタファーとして扱って、そこで生じる緊急事態下での個々人の品性の相違、他人を犠牲にしてでも延命せんとする利己的で卑劣な輩や、自己を犠牲にしてでも他者を延命せんとする崇高な行為、日常生活ではそこまで表面化はしない各人の本性、ムキ出しのエゴや愛憎のぶつかりあいを戯画的に誇張することで、事物や個々人や人間関係のエッセンス・本質・核心をクッキリと浮かび上がらせたり、ホンネの開陳や真情の吐露などを描いたりといった、「人間ドラマ」を描くための「手段」としての「ゾンビ」でもあるとゆー。


 てなところで、「ゾンビ映画」の何たるかについて、その周辺作品との相似と相違を、今後も機会があれば検討していきたい。


 なお、深夜アニメ版ほかに登場する「学園生活部」の飼い犬「太郎丸」は本映画には登場しなかった(笑)。


(了)
(初出・特撮同人誌『仮面特攻隊2019年早春号』(19年3月10日発行)所収『がっこうぐらし!(実写版)』評より抜粋)


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『映画 刀剣乱舞』 ~ニトロプラス原作×小林靖子脚本! 信長・秀吉論でもある意表外な傑作!

(19年1月18日(金)・封切)


(文・T.SATO)
(19年3月10日脱稿)


 長年月を経た「日本刀」などの万物に自然とやどってくるアニミズム的な魂・意識・精霊・付喪神(つくもがみ)が、ヒト型に実体化してイケメン美青年・美少年剣士として活躍する、ネット上でプレイするオンラインゲーム『刀剣乱舞―ONLINE(オンライン)―』。
 2015年にスタートした本ゲームは、女子オタの圧倒的な支持を得て、舞台化やミュージカル化に2種の深夜アニメ化を経た末に、昨2018年大晦日のNHK『紅白歌合戦』にミュージカル版のキャストが出場するまでの大人気を獲得している。


 ゲームの原作&製作は、大ヒット・オンラインゲーム『艦隊これくしょん―艦これ―』も手懸けた大手ネット通販サイトのDMM.com(ディーエムエム・ドットコム)に、我々特撮&アニメマニア的には深夜アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』(11年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20120527/p1)やTV特撮『仮面ライダー鎧武(ガイム)』(13年)にCGアニメ映画『GODZILLAゴジラ) 怪獣惑星』(17年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20171122/p1)シリーズのメインライターなども務めたことで知られる虚淵玄(うろぶち・げん)が所属するゲーム会社・ニトロプラス
 おそらくゲームの実製作は下請け会社に丸投げして、ニトロプラスは企画・ゲームシナリオ・キャラデザのコンペのみを担当し、版権収入はDMMと山分けというビジネスモデルかと思われる(憶測です)。
 ニトロプラスは自社周辺で活躍するライターとも組んで、深夜アニメ化もされた萌え4コマ誌『まんがタイムきらら』系連載で漫画『がっこうぐらし!』の原作なども担当。かのウルトラ怪獣を萌え美少女化した『ウルトラ怪獣擬人化計画』にもキャラデザ方面で関与しているが、おそらくコレも円谷プロにそんな機転・才覚がある人材がいるとも思えないので(失礼)、ニトロプラスが自社に恒常的な版権収入をもたらすために、同社主導でKADOKAWAや秋田書店などを巻き込んだ円谷プロへの持ち込み企画であったかと推測するのだが(笑)。


 そんな作品が、ついに実写作品としても映画化。なのだが、筆者はけっこうジャンル系のアニメ映画や特撮映画を意識的に観る人種でもあるけれど、本映画の予告編を映画館では観たことがナイぞ。当今はマーケティングも事細かく完成されているから、腐女子向けのアニメ映画だけに絞って予告編を上映していたのであろうか?(汗) てなワケで、本映画は封切りが開始されてから、その存在を知った次第。
 ……本映画のことが観たくて観たくて堪らない! というようなことはなかったのだけど、ジャンル関連の作品としてお勉強的に観ておこうと思ったところで、ブラウザのGoogle先生が「あなたにオススメです」的に、「本映画の脚本家は小林靖子先生だから」うんぬんみたいな記事を提示してくる(笑)。
 近年の筆者は極力、先入観や予備知識ゼロで作品を鑑賞したいクチなので――コレで脚本家が90年代中盤からあまたのTV特撮やTVアニメを手懸けてきた実力派のベテラン脚本家・小林靖子であることを先に知ってしまったけれども――、オススメ記事は開かずに平日のレイトショーに出向いたのであった。


霊力で時間跳躍する「刀剣男子」vs記号的な人外の戦闘員である「歴史修正主義者」!


 ……フ、フツーに面白いやないけー! ムダに無意味な一見さんお断り的な難解さはカケラもなく、かといって適度に入り組んでもおり、意外性を幾度か感じさせていくストーリー展開。起承転結や最後に大バトル&大勝利といった物語的な結構を満たした構成。
 先の2種ある深夜アニメ版――『刀剣乱舞―花丸―』(16・18年)・『活撃 刀剣乱舞』(17年)――の序盤と比しても、本映画に軍配を挙げたいところだが、そのような比較論ヌキでも純粋に本映画はスンナリと観られる。


 映画の骨子はカンタン。深夜アニメ2種とは異なり、基本設定はキチンと冒頭でナレーションにて説明してくれる(笑)。
 西暦2205年。「歴史修正主義者」たちが過去の歴史時代に「時間遡行軍」を送って、歴史改変を企みだした。
 時の政府の命で、歴史守護の役職を務める由緒と格式ある「審神者(さにわ)」の家の頭領は、歴史上のあまたの名刀にやどるアニミズム的な魂・精霊を、「刀剣男子」と呼ばれる和風の衣装と刀剣をまとったヒト型たちに実体化させた。
 「刀剣男子」たちもまた過去の歴史時代へと飛び、歴史改変を阻止するために、その時代で「時間遡行軍」と戦うのだ……。


 要約してしまえば、むかしからよくあるタイム・パトロールものである。しかし、SF的なメカメカしいタイムマシンなどは出てこない。過去の歴史時代への跳躍も、SF科学的な原理に基づくものではなく、「刀剣男子」たちが白昼下の社や庭に集って円陣となり、その「霊力」でタイムリープするというモノであり、和風テイストと相反してしまうであろうSF的なメカや原理は出てこない。
 それらの機械類や近代的なメカニズムを登場させてしまうと、そもそも実態は刀剣の精霊であるファジーな存在が人間化できるのは何ゆえの原理で? という疑問が生じてしまって、作品世界の足場に不整合も生じて定まらなくなってしまうので、「精霊」に対するに物理的な科学には依拠しない超自然的な「霊力」でタイムリープするという設定で統一したのは、虚構の原理なりに全編でスジを通したモノとはいえるだろう。


 加えて、「時間遡行軍」自体も、「歴史修正主義者」というモノモノしい風刺チックなネーミングの手先という設定が付与されていて一見は少々高尚だが、「歴史修正主義者」の幹部たちが登場したり、彼らの生グサい主義主張が語られるようなことは一切ナイ。
 映画『スーパーヒーロー大戦GP(グランプリ) 仮面ライダー3号』(15年)終盤に登場した悪の巨大ライダーロボが放つ攻撃光線に「歴史改変ビーム」というネーミングがなされていて、それを浴びた者はそもそも最初から歴史上、存在しなかったことになるという説明があったけど、イイ意味で映像・ビジュアル的にはただの破壊光線でしかなかったようなノリなのだ(爆)。
 すなわち、「時間遡行軍」の連中は、戦国時代の雑兵に足軽、近代的軍隊の歩兵の迷彩服をアレンジしたような、人語は発さず、ボディーもややボリューミーかつ衣服はアーミーでややダブついてもおり、顔面も黒い無表情な仮面に覆われて両瞳の部分は赤く点灯している、和装の記号的な「悪」であり、着ぐるみ的な「怪人」や「戦闘員」たちなのである(笑)。


 小バカにしたような書き方をしてしまったが、筆者個人は本作がこの構図を採用したことを、唯一絶対の良質なモノという意味ではなく、あまたある作劇バリエーションのひとつとして、そして通俗娯楽活劇作品の作劇としては、積極的に肯定したい。
 なぜならば、良くも悪くも成熟して、フィクション上の悪党とはいえナマ身の人間を倒してしまうことに躊躇を覚えてしまうほどに、人権意識が進んだ先進各国で、罪悪感なく敵を倒すカタルシスを与える作品を作るには、敵を人外の化け物などの記号的な存在にするしかないとも思うからだ。
――敵もまた人間であり、そこから来る葛藤や躊躇といった作品も根絶されたワケではなく、むしろ戦争状況や対立状況を描いたロボットアニメやスポーツアニメなども連綿と途切れることなく続いているのだから、そのへんは役割分担として棲み分けして、作劇の多様性を確保すればイイだろう――


戦う男子たちが存分に活躍できる和風ファンタジーの舞台設定&劇中内必然性の作り方!


 明るい森林の中にたたずむ壮麗な和風建築の日差しも通った広大な奥の一室の暖簾の向こうから、歴史時代のお公家さんやミカド(天皇)のごとき堀内正美演じる「審神者」が、「刀剣男子」のお上品な隊長でもありナゼだか武士ではなく平安時代の公家のような「おじゃる」言葉でしゃべる主人公「三日月宗光(みかづき・むねちか)」に、ある時代に潜入した「時間遡行軍」の討伐を命じる。
 と同時に、セリフのみだけど(笑)、「時間遡行軍」は今現在もあまたの時代に介入し、それに応じて「刀剣男子」たちも各時代に派遣されており、劇中の現在である西暦2205年も天空の見えない円蓋バリア=結界に守られた晴天下のドローンから空撮された「審神者」の屋敷の周辺が攻撃にさらされているらしいことで、ウラ設定的なスケール感も出していく。


 あまたいる「刀剣男子」たちの中から「三日月宗近」は6~7人を選抜――その他の数名は「審神者」の屋敷を守るために西暦2205年の現在に待機する――。
 平安貴族もどきの紛争をした「三日月宗近」以外は、和装テイストとはいっても、頭頂部の月代(さかやき)を剃ったチョンマゲではなく現代人風の長髪で、しかもカラフルな色彩のウィッグ(カツラ)であったりもする(笑)。
 加えて着物ではなく、黒系のオシャレでシックにまとめた学校の制服や軍服のアレンジで、細部の襟のカタチやラインに複雑な意匠を凝らして白いラインでフチ取ったり、下半身も動きやすい胡服もといズボンであったり、ショタ受けもねらったかのような半ズボンに細いナマ足の「刀剣男子」もいたり、現代人のクダけた軽クチ口調でしゃべっていたりもするのだが、そこにツッコミを入れるのはヤボである(笑)。
 この選抜の神7(かみセブン)のメンツの山姥切国広だの骨喰藤四郎だのの古式ゆかしいモノモノしい姓名(=実在する刀剣名)は正直、一見さんの筆者には覚えられないけど(汗)、ルックス・ビジュアル的には、そして性格的にもナンとはなしに区別が付くので、そのへんでのストレスは生じない。
 我々ジャンルファン的には、『トミカヒーロー レスキューフォース』(08年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20090404/p1)の石黒隊長にして中盤からは自身も追加戦士・R5(アールファイブ)に変身し、『仮面ライダーオーズ』(10年)では2号ライダー・仮面ライダーバースこと伊達(だて)さんや、近年でも2代目・宇宙刑事シャイダー(12年~)こと烏丸舟(からすま・しゅう)として活躍する岩永洋昭が、ココでもワイルドなキャラを演じているのが眼につく。


三日月宗光「さぁ、はじめよう」


 時間跳躍する直前に発するこのセリフ。NHKで三箇日深夜に放映された歌番組に出演していた「刀剣乱舞」ミュージカル版のメンツも、このセリフを発していた記憶があるので、おそらく原典のゲームの開幕時のセリフでもあり、ダブル・ミーニングで掛けているのであろうけど、それをヌキでも印象的であり、「コレからこの物語がはじまる!」的な高揚感を与えるアバン・タイトルとしても盛り上がる。


 隊長=主人公でもある「三日月宗近」だけは、大時代的なセリフまわし、歌舞伎や能や狂言調の、ドコか節(ふし)のある作った言い回しでしゃべることで、本作の主要人物や作品世界のモチーフが歴史を材としたこととの整合性や、和風のテイストを補強してくれている。
 そして、「三日月宗近」のこの口調は、おそらく原典ゲームの彼を演じた声優さんの演技の踏襲でもあろうけど、ともに直接的には狂言師野村萬斎の口調をマネしたものだと思われる――ジャンルマニア的には映画『陰陽師』(01年)シリーズの主人公・安倍晴明(あべのせいめい)であり、『シン・ゴジラ』(16年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20160824/p1)のモーション・キャプチャーも担当だが、筆者にとっては「応仁の乱」を描いたNHK大河ドラマ花の乱』(94年)の東軍の総大将・細川勝元――。


本能寺の変中国大返し山崎の戦い安土城炎上。信長延命&秀吉の野望をガチで描く。


 時間跳躍をした先は、日本史にくわしくないヌルい層でもさすがに大勢がご存じであろう映画『本能寺ホテル』(17年)!(笑) ……もとい、戦国武将・織田信長が配下の武将・明智光秀の夜討ちの謀反で討ち死にする「本能寺の変」のまさにその時! 「時間遡行軍」はここに介入して、織田信長を延命させることで、日本の歴史を大きく変えようとしていたのであった。
 織田・明智・時間遡行軍・刀剣男子の四つ巴の乱戦が繰り広げられる中、「刀剣男子」は「時間遡行軍」を退け、信長も史実通りに切腹して灰燼に帰す……。未来へと帰還する「刀剣男子」たち。信長は灰燼に帰したハズであったのだが……。というところが、本作のツカミはOKとなる冒頭部。


 そう。この作品には、日本史の大スター・織田信長明智光秀豊臣秀吉――他には本能寺でともに討ち死にする信長の側近の美少年・森蘭丸――などが登場するのだ。
 つまり、本能寺の変を知った秀吉が、大急ぎで信長の死を隠して山陰山陽の覇者・毛利との和議を結んで中国大返し、ここは勝利の天王山で、明智軍を撃退する山崎の戦いを描き、明智光秀の残党が占拠した信長の居城にして初の本格的な天守閣がある近世城郭ともいえる、実物のごとき空撮の豪華絢爛たる安土城が焼失にいたるまでの攻防をもガチで描くのだ。


 そして、やっぱり脚本の小林靖子センセイは自身が公言する通りTV時代劇マニアでもあるから、近代的な小市民感覚には留まらない歴史上の偉人・英雄・豪傑たちの、そのへんのヤンキー・DQN(ドキュン)とも通じつつも、天下を広大なキャンバスに見立てて、自身で絵筆をふるって自己の力量を試してみたい、デザインしてみたい、事物なり生き様なりの何事かを後世に残してみたい、しかしてイザとなったら地位に連綿とすることなく、たとえ自分に言い分があったとしても見苦しく弁明することなく、カラカラと笑いながらアキラめて潔(いさぎよ)く死んで散ってみせよう! といった男性心理に女性ながらも通暁しており――差別的な発言でスイマセンが(汗)――、それらをも描くことで、本映画は歴史上の偉人たちの人物論、信長論や秀吉論に戦国武将論のような様相をも呈していくのである。
――ただまぁスケールは万分の一の規模になるけど、現代人や我々オタク趣味人であっても、こーいう俗っぽい(俗なだけでもなく、何かしらの聖なる大義や名分や五分の魂なりの)「野望」や「意地」が人間一般からなくなることはナイとも思う。むろん野放図な自意識スッポンポンではなく、節度や自己抑制にブラッシュアップ、欲望をキレイな方向に整えて公益にも適うように昇華していくことは必要ではあるけれど――


 それまでカリスマ・神格視をしてきた信長の討ち死にを知り大ショックを受けて、地面を転がりまくって号泣する、八嶋智人(やしま・のりと)演じる秀吉。しかして、河原で仰向けになって見上げたドコまでも天高い大空にハタと悟る一瞬の映像演出&演技がすばらしい。それまでに想像もしたことがなかったであろう、頭上に信長がいない世界で自身が頂上に登り詰めるビジョン、未来の見取り図、自分が天下をグランドデザイン・制度設計してみせる可能性の道スジが見えた瞬間を示す名シーンでもある。


 しかして信長の方も、一部の能力者による局所的な時間遡行でも発生したのか、たしかに自刃したハズなのに、延命を果たして「時間遡行軍」の助勢も得て、自身の死後(?)の情勢も静観しつつ雌伏する。信長の目的、それは自身の死後にも信用に足る人物・裏切る人物がだれであるかを見定めることにあったのだ! それを見極めて、秀吉は信用に足ると見た信長は、秀吉に密書を送るのだが……。


信長vs秀吉。双方につく「刀剣男子」。歴史改変は悪か? 正しい歴史なぞあるのか?


 といった話ばかりになってしまうと、「刀剣男子」たちは不要になってしまう(笑)。そこで、「刀剣男子」たちの人間関係にも波紋を生じさせていく。
 そもそも、「審神者」の頭領を独占して密会のようなかたちを取っている「三日月宗近」のナゾと、それに対する配下の「刀剣男子」たちのプチ不信感。
 歴史を守るため、信長が本能寺で死んだことにするために採用する「刀剣男子」たちの方策の相違。秀吉方に着いた「刀剣男子」2名と秀吉との問答。延命がバレる前に暗殺せんとする策に対して、なぜか仲間を裏切ったかのごとく信長方に着いてしまった「三日月宗近」のナゾの言動。
 「刀剣男子」たちは信長や秀吉にゆかりのあった刀剣でもあった者たちもいる。信長や秀吉との因縁や付き合いの濃淡、その末期にも邂逅した記憶が、彼らの言動・リアクションにも相違をもたらしていく。


 そもそも、「歴史改変」を絶対悪と見做してイイのか? 何が正しい「歴史」だといえるのか? すでに「歴史」は幾度も改変されているのでは? 改変された「歴史」でも善処を尽くす人々や英雄豪傑を余人が裁くことはできるのか?
――本映画の冒頭でも、歴史を大スジで守るためではあっても、時間跳躍した先の土地で踏み潰してしまった草花を手に取って憂いているシーンを入れることで、「刀剣男子」たちがこの時代に闖入しただけでも、微少な歴史改変は免れないことは示唆していた――


 この疑問に対して、信長に「三日月宗近」は自身が千年の齢を超えた爺であり、世の様々なモノを見聞きしてそれらに愛着が湧くうちに、捨てられないモノ、守りたいモノが増えてしまった旨を語る。いわく、「歴史を守りたい」「人を守りたい」「人の生き様を守りたい」。「あなたはもっと颯爽として死んでいった……」(大意)。
 この三段論法で(笑)、安土城の信長に合流するフリをして、配下にはそれと知らせず、信長を討とうとする秀吉の複雑な機微も察して、「三日月宗近」との紆余曲折&問答の末に、信長は落城の炎の中で自刃する。
 そして、本映画においては、安土城での信長の自刃が、秀吉の宝刀でもあった時期もある「三日月宗近」のみが知っていた歴史の真相であり、「時間遡行軍」を欺くにはまずは味方から……。余命いくばくもなくその霊力も弱っている「審神者」の頭領とのBL(ボーイズ・ラブ)的な(?)密会も、弱点ともなりうる頭領の余命を敵に悟られることなく、ひとりで背負うためにしていたことだと明かされて、「刀剣男子」たちもナットクし、仲間をもう少しだけ信じてヒミツや苦しみも分かちあえよとのいたわりの言葉ももたらす。


 心理学者・フロイト的な「父殺し」も果たして、信長の遺品を前に泣き崩れる秀吉のアンビバレンツ・二律背反した心理描写もすばらしい。全員とはいわずとも人間の過半とはそーいう矛盾をハラんだ存在でもあるだろう。


しかして、最後には「刀剣男子」たちにシッカリ見せ場・華・見識を与える脚本&主演!


 見た目は壮年期に入りかけた青年でも、口調や中身は老成した落ち着きのあるジジイといった感じの主人公「三日月宗近」を演じた役者さんは、古典芸能の世界から連れてきた若手であろうかと思いきや、エンディングテロップを見ると見覚えのある名前である(汗)。早くも10年も前となる『仮面ライダーディケイド』(09年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20090308/p1)でパラレル存在の「仮面ライダー剣ブレイド)」である剣崎一真(けんざき・かずま)ならぬ剣立カズマを演じて、同作最終回(https://katoku99.hatenablog.com/entry/20090829/p1)や映画での同作完結編(https://katoku99.hatenablog.com/entry/20101220/p1)にも出演していた御仁、鈴木拡樹(すずき・ひろき)ではないか!?
 吹けば飛ぶような若造であった彼が、信長を演じる山本耕史(やまもと・こうじ)にカスむことなく臆することなく、戦国時代をはるかにさかのぼる平安時代出自の年長者の設定で、堂々と渡り合った余裕と貫禄のある芝居をしている。感服である――すでに『刀剣乱舞』舞台版でここ数年、この役を延々と演じ続けてきたようではあるけれど――。
 氏は本映画と同時期の2019年冬季も、小林靖子が脚本を務める手塚治虫(てづか・おさむ)原作の名作漫画の深夜アニメ化『どろろ』(19年)でも主人公の百鬼丸の声を演じている。


 2019年1~2月に公開されたジャンル系アニメ映画やアメコミ洋画と比しても、個人的には本映画が一番楽しめた。
 なお、深夜アニメ版ほかに登場するマスコットキャラの白狐「こんのすけ」は本映画には登場しなかった(笑)。


(了)
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(文・T.SATO)
(17年4月27日脱稿)


 魔法のホウキの代用品で空を飛ぶ魔法少女と、旧ドイツ軍との組み合わせ。
 現役アニオタなら誰もが思うだろうが、前クール昨秋の『終末のイゼッタ』(16年)とも力ブるなぁ。両作共に人気声優・早見沙織がサブヒロインだしィ(笑)――アッチは気高き王女様、コッチは従順な二等兵っぽい副官で、正反対だけれども――。


 健康的なイゼッタ嬢は大型銃器にまたがって劇中内ではほぼ唯一絶対の魔女だったけど、本作の幼女は眠そうかつ性格キツそうでもある面妖な声でしゃべるおチビの9歳(!)。
 右足ブーツ底に付けた特製魔法鉄板をホウキ代わりに超高速で空を飛び、ライフル銃を撃ちまくる! 見開いた両眼も爛々、それを隅取る濃ゆいマツ毛もパッチリな、不敵な面構えの金髪ショートの碧眼幼女が魔法使い部隊を鬼隊長として率いる!


 常に重苦しく垂れこめた暗雲と第1次世界大戦を想起させる幾重にも細長く連なる塹壕に、大砲の発砲と着弾の硝煙もただよう草木も粉砕された荒野の戦場。このへんのビジュアルの徹底もスゴいけど、名作反戦映画『西部戦線異状なし』(30年・79年にリメイク)の時代も遠くなりにけり。
 一昔前の深夜アニメ『戦場のヴァルキュリア』(09年)にも感じたけど、偽史ではあっても前世紀の欧州世界大戦時の古式ゆかしい兵器や軍装や当時の欧州の牧歌的な田園風景に、レトロなロマンを不謹慎にも感じてしまうのは筆者だけか?(汗)


 そして『イゼッタ』との決定的相違は、旧ドイツもどきの立ち位置。ナント、本作における旧ドイツは敵国ではなく自国である! この幼女は定番悪役のために戦っている「悪徳国家の犬」ですよ~(爆)。


 #1は迫力ある陸戦や空戦を見せるだけといった感じで、中身はさしてナイけどそれだけで間が持つので、タイクツせずに鑑賞できた。けれど、作画だけ凝っていて中身はスカスカ、あるいは#2から作画は並の作品も珍しくはないことから、真価の判定は#2以降にお預け。


 しかし、#2では#1を上回る衝撃が!(笑)
 #2こそサブタイ通りのメタ時系列を遡った「プロローグ」。現代日本の大企業の人事部とおぼしき冷徹そうな長身エリートサラリーマンが、容赦なくダメ出しして中年社員をリストラ通知していく姿が延々描かれる。
 ナンじゃこりゃ? と思いきや。電車待ちをしていた東京駅ホームで、逆恨みしたリストラ社員に背中をドンされて……。
 この小憎らしいエリート男が本作主人公の幼女の前世かよ!?(爆) コレじゃ萌えアニメにならないじゃん!――アッ、萌えアニメじゃなかったんですネ(汗)――


 そして彼を異世界に輪廻転生させる際には、グノーシス主義的な悪い(?)神さまも出現!――この世が不条理に満ちているのは、天地創造の神もまた不完全な存在であったからという紀元前からある異端思想。転じて『仮面ライダーアギト』(01年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20011108/p1)でも引用されたように、物質世界を創造したのは悪い神で、それとは別の良い神もこの宇宙の外にいて、それが人類に精神や知性を与えてくれたなどのバリエーションもあり――


 基本的に本作は、前世の記憶も引き継いだ反則キャラの幼女が、魔法もアリの異世界近代で、孤児院から士官学校に進んで軍人になって立身出世することで、身の安泰を図りつつ、かといってムダに戦闘狂でもなく、宮仕えの(サラ)リーマンの身だから仕方なく前線に投入されて、勝利を納めていく姿が描かれる――まぁそれでも、国際法規に準じた幼女の声での事前通告を、敵軍はイタズラだと思うことを見越して、奇襲に掛かるなどの悪知恵を働かせるあたり、狂人ではないけど悪人だとは思う(笑)――。


 それと並行して描かれる幼女と神との対立劇。
 「現代人は、特にオマエは信仰心がウスい。神への感謝が足りない」との理由で「自身を信仰しろ」と強制してくる神さまに対して、精神のレジスタンスを行なう幼女の方こそ正義なのだ! という内容だったら、個人的には今となっては陳腐凡庸だから鼻で笑うけど、そーはならない。
 この幼女がまた、神に対して「市場原理主義(!)を叩き込んでやる!」(爆)とホザいてみせる、さすがに前世は現代日本のリストラ・首切り専門の人事部長の出自だけあって、神なき弱肉強食・優勝劣敗の新自由主義者であるあたり、どっちもベクトルは違うけど、双方ともに「正義」とは云いがたい(笑)、独仏戦のみならず、ロクでもない両極端の2者の対立劇でもあるあたり、本作の構図自体が尋常な作劇術ではナイ――しかも劇中では幼女が超魔法を発揮する際の神との交換条件でイヤイヤ形式的に神を讃えるけど、こんなの正しい信仰といえるのか?(笑)――。


 この作品、旧独が大戦で勝っちゃう不道徳な作品なのかと思いきや。最終回では後年のド・ゴール大統領ならぬ旧仏のド・ルーゴ将軍(笑)の亡命政府まで登場。
 日独伊が滅びても残ったスペインのフランコ独裁も、戦争や革命によらず数十年後には軟着陸して今ではノンポリのサッカーの国なんだから、旧独が勝ってもイイじゃんかと小一時間。


(了)
(初出・オールジャンル同人誌『SHOUT!』VOL.69(17年5月4日発行))


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ワンパンマン ~ヒーロー大集合世界における最強ヒーローの倦怠・無欲・メタ正義・人格力!

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 2019年4月からの深夜アニメ『ワンパンマン』第2期・放映開始に備えて、『ワンパンマン』第1期(15年)が再放送中記念! とカコつけて……。
 『サムライフラメンコ』(13年)・『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』(15年)・『ワンパンマン』第1期の、3大「メタ・ヒーローアニメ」評をアップ!

合評1 変化球のようで王道のヒーロー! 湿っぽい浪花節はナイ。しかしてニヒリズムでもナイ。原初的なモラルと道徳、倫理と矜持!


(文・T.SATO)
(15年12月26日脱稿)


 国民的な絵本出自のヒーローの名前のパロディであることは一目瞭然だが、#1のオープニングのタイトルと楽曲で、英語表記が「ワン・パンチ・マン」だと知る。……フザケるのもたいがいにしろ!(笑)


 アタマ悪すぎる内容。だけど、ムチャクチャ面白い! 趣味でヒーローをやっているとウソぶく、黄色い全身ボディースーツにベルト、白いマントに赤い手袋とブーツ。しかして、頭はツルっ禿のヒーロー!
 彼はワン・パンチ一発で、ありとあらゆる敵・悪・怪物を一撃のもとに粉砕してみせる! 


 戦っているときは劇画調の力強いキン肉質の描線・作画となるけど、ふだんや戦闘直後には、線も少なくキン肉・身体の輪郭も弛緩・脱力して、等身・手脚も若干縮んで、時にガニ股になっているのがまた笑える。その姿で寝そべって鼻クソほじってるあたりもサイコー!


 やや暴力的だが、戦闘シーンも俊敏かつ力強いもので、体を自由自在に動かす身体性の快楽、ヒーローの超越性、状況をコントロールする全能感・万能感をたっぷりと味あわせてくれる。やっぱりヒーローものの根源的・究極的・原初的な魅力はココに尽きるでしょ!


 お話の基本パターンは、悪の怪人や組織が登場し、彼らがいかに強敵であっても、あるいは努力に努力を重ねて周到に作戦を練っていたとしても、ワンパンマンの一撃のもとに崩れ去っていく……というモノ。
 悪の側の努力は常に報われない。何も努力をしていない正義のヒーローは圧倒的に強いがゆえに、常に勝ってしまう! なんとゆー理不尽。もしくは物理的な必然。勤勉なアリよりも享楽的な(かつ能力もある)キリギリスの方が得をするとゆー。日常道徳には反した、身もフタもなくて実は残念ながらも正論かもしれない(汗)ストーリーを、毎回延々と展開してみせる。
 思春期後期以降の少年ならばともかく、思春期前期以前の子供たちにはあまり見せたくない作品かもしれない――ヒーローパロディ4コマ漫画の傑作『天体戦士サンレッド』(04年)も同趣向であったが、随分とニュアンスが異なるナ(笑)――。


 そして、同季の同じく「ヒーロー」自体をテーマに据えるも、頭デッカチな作劇の『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』(15年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190301/p1)とは実に対照的な作品でもある。
 ワンパンマンは基本(ほとんど)悩まない。内省的ではナイ。やさしくない。文学青年的なイジイジ・ウジウジした繊細ナイーブさのカケラもナイ。よって、あまたの(ひとり)ぼっちアニメ(https://katoku99.hatenablog.com/entry/20150403/p1)の内向的な主人公の、自分の想いをオモテに出せないことから来る、外ヅラと内心の分離から来る「内面の誕生」や「鬱屈」などには無頓着そうなので、ヒトの心をも救ってくれるようなヒーローではなさそうだ(笑)。
 文化系のインテリではなく、ヤンキー・DQN(ドキュン)でもナイけれど、DQN系に近いトコロはあって、基本はブッキラボウだし、ボキャブラリーも(多分)豊富ではナイ。ルサンチマン(恨み)めいた過去の長話を打ち明けると、彼は「3行で説明しろ」と云う……。


 ヒ、ヒドい。優しくない!(笑)
 かと云って、悪の側に加担する人間なのかとゆーと、そんなこともナイ。人助けに喜びや充実感を大いに感じているタイプでもナイが、TVのニュースで悪の怪人や怪物が暴虐のかぎりを尽くしているのを観るや、質素だが散らかった男のひとり暮らしのワンルームマンション(笑)から、高揚感とは程遠いけどメンドくさげに出撃! 眼前に生命の危険にさらされたヒトがいればシッカリと救うのだ!


 浪花節の湿っぽいた義理人情はココには微塵もナイ。しかして善悪は相対的だ! 善悪などナイのだ! などとニヒリズムに陥っているワケでもナイ。この乾いた陽性の笑い。そして、そんな彼にも最低限はあった(笑)原始的なモラルと道徳、倫理と矜持!
 そんな批評的な深読みもできるやもしれない。……原作マンガ家や編集者はそんな殊勝なことはツユほども考えてなくて、単に面白ければそれでイイ、多少毒があっても笑えればイイ程度の発想に、無意識から来る道徳的なブレーキがかかって、この作劇&展開に着地しているだけ、とゆーのが筆者個人の見立てだが(笑)。


 それでもココに正義のヒーローの原初的な形態がある! と擁護できるやもしれないが、一方で現代の先進国の若者の苦悩は、こーゆー判りやすい絵空事の怪物の侵略にあるのではナイ(笑)。クラスや職場や80年代以降のお笑い番組での素人イジり、小さなイジメもOK的な、弱いヤツや控えめなヤツ、ブサイクなヤツは侮っても構わない的な風潮の帰結として、欧米先進各国でもイジメられっ子や控えめな子たちが、往年の『怪奇大作戦』(68年)#16「かまいたち」よろしく、銃乱射・通り魔事件を起こすワケで、そのへんのメンタルの手当には、ワンパンマンみたいなタイプは適任ではナイことも指摘しておきたい(笑)。


(了)
(初出・オールジャンル同人誌『SHOUT!』VOL.66(15年12月30日発行))


合評2 『ONE PUNCH MAN(ワンパンマン)』総括 ~ヒーロー大集合世界における最強ヒーローの倦怠・無欲・メタ正義・人格力!

(文・久保達也)
(16年4月28日脱稿)


 この際ハッキリと言わせてもらいます。
 近年の特撮ヒーロー作品よりも、よっぽどおもしろかったです(爆)。


 第1話『最強の男』だけでも、


・環境汚染を繰り返す人間とその文明を滅ぼすため、地球の意思によって誕生したワクチンマン――『ワンパンマン』とのタイトルから、誰もが『それいけ! アンパンマン』(88年~)を連想するだろうが、その敵役・バイキンマンの声で有名なベテラン声優の中尾隆聖(りゅうせい)に演じさせるこだわりぶりが、実に嬉しいものがある!――、


・兄の科学者が発明した「最強の男」になれる薬を飲んだ弟が、デタラメなまでに巨大化した「進撃の巨人」(笑)、


・『ウルトラセブン』(67年)第42話『ノンマルトの使者』に登場した海底原人ノンマルトと同様に、自分たちこそが地球の先住民族だと主張する地底人――対話もほとんどなしに、問答無用で倒されてしまうが(爆)――


らが次々に登場したほど、怪人・巨大怪獣・悪の組織などの襲撃により、ひとつの市がまるごと消滅してしまうほど(笑)、地球の危機が頻繁に訪れている世界観。


 なんせ災害レベルとして、


・「虎」 不特定多数の生命の危機
・「鬼」 町全体の機能が停止もしくは壊滅の危機
・「竜」 いくつもの町が壊滅する危機
・「神」 人類滅亡の危機


と、4段階の設定がなされ、それに準じた緊急避難警報が市民に向けて発令されるほどなのである。


 大富豪アゴーニは、怪人や悪の組織を掃討するためにヒーロー協会を設立!――ここのヒーロー名簿に登録しないヒーローは、単に妄言(もうげん)を吐く変態としか認識されない(爆)―― そこに所属するヒーローは戦闘能力や社会貢献度によってランク付けされており、S級17名、A級38名、B級101名、C級390名、合計546名ものヒーローが、この世界で活躍している。


 第8話『深海の王』&第9話『不屈の正義』では、深海から地上を征服すべく侵攻してきた、さまざまな水棲生物の形態をした深海族の怪獣軍団を相手に、ヒーローたちが共闘するさまが描かれる。
 怪獣軍団は撃滅したものの、首領でオカマのような化粧(笑)と口調の巨大半魚人・深海王はやはり強敵であり、スティンガー・イナズマックス・ぷりぷりプリズナー――深海王と同様、筋肉質のオカマであり、気に入った男を襲ってばかりいるため、ヒーローのくせに常に服役している(笑)。「エンジェルスタイル!」と強化モードにチェンジするが、単に全裸になるだけである(爆)――ら、ヒーローたちを次々に打ち破り、避難民であふれるシェルターを襲撃する!


 自分にはムリだからと、ヒーローなのにシェルターに避難していた(笑)オールバックマンら4人のヒーローが、市民たちを守るため、意を決して深海王に立ち向かうも、アッと言う間にけちらされてしまう!
 そこに主人公・サイタマ(笑)を師と仰ぐ、金髪金目のイケメンサイボーグ・ジェノスが颯爽と登場! 必殺技の連続突き・「マシンガンブロー!」を浴びせるも、深海王が口から吐く溶解唾液から子供をかばったジェノスは、自身の体が溶けてしまう!


深海王「死になさい!」


 間一髪! 降りしきる雨の中を自転車で駆けつけた、正義の自転車乗り・無免ライダー(笑)――『ウルトラマンX(エックス)』(15年)で主人公のウルトラマンXの声を演じた中村悠一(ゆういち)が、今回もヒーローボイスを披露! まぁ、仮面ライダーだったらもっと良かったのだが(笑)――が、


ジャスティスクラッシュ!」


と、愛車の自転車をぶつけ(笑)、深海王に立ち向かう!


 ちなみに無免ライダーはC級ヒーローであり、戦闘能力は一般人よりも少し強い程度、本来は強盗やひったくり、通り魔など、警察の仕事で済むような犯罪者を退治しているのである(笑)。


 だが……


「期待されてないのはわかってるんだ。自分が弱いってことは、勝てないなんてことは、オレがいちばんわかってるんだよ! それでもやるしかないんだ! 勝てる勝てないじゃなく、ここでオレは、おまえに立ち向かわなくちゃいけないんだ!!」


 この無免ライダーのゲキアツぶりに、ひとりの幼稚園児が


「がんばれ! 無免ライダー!!」


と声援を送ったのを機に、避難民たちから無免ライダーに「がんばれ!」のコールがこだまする!


深海王「ムダでした」


 健闘空しく、敗れ去る無免ライダーだったが…


サイタマ「よくやった。ナイスファイト」


 無免ライダーを讃えつつ、遂にサイタマが登場する!


サイタマ「雨降ってるから、早くかかってこい」(笑)


 襲いかかる深海王を、サイタマはパンチ一発で瞬殺してしまう!


サイタマ「はぁ、つまんねえな……」


 テレビシリーズにしてもそうだが、ここ数年(2016年現在)は劇場版ですらも、こうした強者集結のカタルシスとしての、ヒーロー大集合が描かれなくなってしまった平成仮面ライダーよりも、本作の方がよほど魅力的なのではあるまいか!?


 筆者は本作を、近年よく見られるヒーローものパロディの、ギャグマンガだとばかり思いこんでいた。
 かのスーパーマンのようなマントを翻(ひるがえ)しているとはいえ、全身黄色で赤い手袋とブーツという、センスのない変身スーツにマヌケづらのハゲ頭(笑)、おまけに常にやる気がないという、主人公ヒーローらしからぬサイタマのキャラクター。
 生真面目で融通がきかない弟子のジェノスとの間で交わされる、ボケとツッコミのかけあい漫才のような会話や、他のヒーローや怪人たちとの間で繰り出されるやりとりの中で全開となる、そのサイタマ独特のトボケた個性こそが、たしかに本作のキモではある。


 第2話『孤高のサイボーグ』で、ジェノスが住んでいた街が4年前に暴走サイボーグに襲われ、家族を失ったが、正義の科学者・クセーノ博士(笑)に救われてサイボーグとなり、悪を倒しながら旅をしているなどと、ジェノスが語った身の上話があまりに長いことにイライラし、


「20字以内で簡潔にまとめやがれ!」(爆)


と怒鳴ったり、第3話『執念の科学者』で、怪人アーマードゴリラ――当初はサイボーグらしく機械的な口調で語っていたにもかかわらず、仲間の怪人たちがすべて倒されたことに観念するや、


アーマードゴリラ「あの、すいません。全部話すんで、勘弁してください」
サイタマ「なんだおまえ。さっきまで片言だったじゃねえか」
アーマードゴリラ「すいません。雰囲気出そうとして、カッコつけてました」(爆)


と、突然人間的な口調で語り出す(笑)――が、自身を生み出した悪の科学者・ジーナス博士について語った際も、


「話が長い! オレには関係ない。要点を言え」


と、サイタマは基本的に人の話を聞く気がなく(笑)、コミュニケーション能力が皆無に近いことが端的に表れている。


 第1話の回想場面で、怪人カニランテに「目が死んでいる」と言われたほど、就職活動に苦戦したのは、主にこれが要因であるだろう(爆)。


 また、第3話でジーナス博士の本拠・「進化の家」にジェノスと共に潜入し、最強怪人・阿修羅(あしゅら)カブトを倒すも、その日がスーパーの特売日だったことを思い出したサイタマは、


「しくじったぁ~~~!」


と、頭をかかえて絶叫する!


ジーナス博士「なんだこの男は!? 何を言っている!?」(爆)


 「土曜日限定 大特売セール」と銘打たれた、写真すらない単色刷りのチラシが異常にリアルだが(笑)、ジェノスに大急ぎで行けばまだ間に合うと促されたサイタマは、勝利の余韻に浸ることもなく、大慌てで帰っていく……
 凶悪怪人を倒すという、ヒーローとしての「公」の使命よりも、サイタマにとっては特売日に食材を安く買うという、「個」の欲求の方が優先されるのである(爆)。


 同じことは第4話『今時の忍者』でも描かれている。


 街で桃源(とうげん)団と名乗るテロリスト集団が暴れているのをテレビの報道で知るも、


「つまんねえ事件だな。今回はオレが行くまでもねえな」


と思ったものの、その構成員が全員スキンヘッドであることを知るや、それがかぶっている自分がこのままでは悪者扱いされてしまうと考えたサイタマは、


「ぶっつぶす!」


と、直ちに現場に急行するのである(爆)。


 第5話『究極の師』のラスト。ジェノスがサイタマのマンションに同居しようと荷物をまとめてきたことに、サイタマは「絶対ダメ」と断ろうとするが、ジェノスが部屋代として札束を手渡すや、サイタマは


「ちゃんと歯ブラシ持ってきたか?」


と、ジェノスに優しく語りかけるのである(笑)。


 「ハイ!」と元気に返事をするジェノスだが、そもそもサイボーグに歯磨きが必要なのか?(爆)


 確かにサイタマの主人公像は、こうした面を見る限りでは、お世辞にも尊敬できるものではない(笑)。
 だが、これほど等身大の、極めて利己的な、人間らしいヒーローは、前例としては皆無に近いだろう。そうなのだ。サイタマは改造人間でも宇宙人が変身したヒーローでもない。ただの人間にすぎないのである。


サイタマ「人間が空飛べるわけねえだろ」


 だから現場に急行するときは、サイタマはスーパーマシンにも乗らずに、全速力で突っ走るのである(笑)。
 また、サイタマは必殺技としては剣も銃も光線も持ってはいない。「普通のパンチ」と「連続・普通のパンチ」、他にはたまに本気を出すときの「必殺・マジシリーズ」があるのみだ(笑)。
 だが、それでもどんな強力な敵でも肉弾戦を演じることなく、パンチの一撃=ワンパンで瞬殺してしまうのである!


「いいかジェノス、続けることだ。どんなにつらくてもな。オレは3年でここまで強くなった! 腕立て伏せ100回! 上体起こし100回! スクワット100回! そしてランニング10キロ! これを毎日やる!」


 さらに食事は毎日必ず3食を心がけ、精神を鍛えるために夏も冬もエアコンを使わないようにしていたら、1年半後にハゲていた(笑)と、第3話でサイタマはジェノスに自身が強くなった秘密について語る。
――ただハゲになったのはともかく、ルックスは以前の方が目は死んでいたとはいえ、結構イケメンだったにもかかわらず、鍛えたあとの方がマヌケづらになってしまったのはナゼなのか?(爆) もっとも「ここぞ!」という場面のみ、顔が一瞬シリアスな劇画調になるのだが(笑)――。


 「そんなもの(腕立てや3食にエアコンなし)はハードでもなんでもない、からかうのはやめてくれ」などと反発したジェノスに、サイタマはこう語ったのである。


「自分で変われるのが、人間の強さだ!」


 阿修羅カブトを倒され、サイタマの強さの秘密を知ったジーナス博士は遂に観念する。


「もうやめよう、こんな研究は。変わるべきは私なんだ……」


 確かに先述したトレーニングくらいでは、どんな強力な敵をも一撃で粉砕できるほどに、強くなれるハズがない(サイタマ自身はマジでトレーニングで強くなったと思い込んでいるようだけど・笑)。


 だが、就活をやめ、ヒーローになることを決意するに至った、3年前のサイタマの姿を思い返してみると……
 公園で昼寝していた怪人カニランテの胸に、マジックで乳首をイタズラ書きしたアゴの割れたガキ(笑)を、カニランテは油性だから落ちない(爆)と、八つ裂きにしようとする! このガキはブサイクだし、自分には関係ないか、と通り過ぎようとしたにもかかわらず、いざカニランテがアゴの割れたガキを八つ裂きにしようとするや、


「何やってんだオレ!?」


と、サイタマの身体は無意識のうちに、自分とはまったく関係のない、ブサイクなガキを助け出していたのである!


 人間はそうした危機的状況に陥ったときにこそ、本来の姿を露呈させるなどと、よく言われるところである。


 サイタマは日頃は至ってマイペースであり、ヒーローのわりには緊張感にまるで欠け(笑)、何かにつけて物臭(ものぐさ)であり、人の名前すら覚えられない。
――第4話で桃源団に狙われた大金持ち・ゼニール(笑)のボディガードとして雇われた忍者で、普段はクールなものの、自身の強さに悦に入る際にニヒルな、いや、いやらしい笑みを浮かべる(笑)音速のソニックに、「よく見ろも何も、その頭では言い逃れができないなぁ」と、サイタマはテロリストと間違えられて(笑)対決することになるが、第6話『最恐の都市』で再びソニックと街で出くわした際、サイタマは彼を「関節のパニック」と呼んでいた(爆)。もっとも音速のソニックのことは、ジェノスすらも「誰ですか? その、頭痛が痛いみたいな名前の人物は?」と言っていたが(笑)――


 だが、本来のサイタマは、自分にはまったく関係のない、アゴの割れたガキ(笑)を見捨てることが出来なかったほどに、極めて滅私奉公(めっしほうこう)の精神にあふれた人間ではないのか!? まさにサイタマこそは、「能ある鷹(たか)は爪を隠す」の典型ではないかと思えるのである!


 第7話『至高の弟子』では、突如軌道を変えた巨大隕石があわやZ市に落下しそうになるも、サイタマがワンパンで隕石を砕いたことで、Z市は崩壊の危機を免れる。
 この功績により、サイタマはC級342位から5位にまで昇格することとなるが、市民の一部の間では、Z市が半壊したのはサイタマが隕石を粉砕したためだとして、陰口をたたかれてしまう。
 同じC級ヒーローの兄弟・タンクトップブラックホールとタンクトップタイガー――派手な虎柄のタンクトップを着た弟のタイガーと、サイタマは第6話で一度会っていたのに、「マジで誰だっけこいつ?」と、やはり顔も名前も忘れていた(笑)。なお、兄のブラックホールは、単に黒のタンクトップを着ているだけである(爆)――が、市民の前でサイタマのことを、街を崩壊させた張本人だと非難したことにより、市民たちからサイタマに向け、ヒーローを「やめろ」コールが巻き起こる!


 500人以上ものヒーローが活躍してランク付けを競っている以上、こうした醜い「ヒーローつぶし」の描写は極めてリアルでもあるし、市民の集団心理を利用したそれが描かれるのは、個人的には『ウルトラマンA(エース)』(72年)第26話『全滅! ウルトラ5兄弟』(https://katoku99.hatenablog.com/entry/20061030/p1)をも彷彿(ほうふつ)とさせたものである。
 地獄宇宙人ヒッポリト星人がウルトラマンエースを渡せと、次々に街を破壊して脅迫を続けたことから、エースの存在こそ諸悪の根源だとして、防衛組織TAC(タック)に対し、市民たちからエースを星人に渡してしまえ、との苦情電話が殺到したのだ。
 40年以上も前に、こうしたヒーローの万能性を否定してしまう作劇が「子供番組」でなされていたことには、現在の観点からしても驚かされるものがあるが、サイタマの以下の発言には、それ以上に驚かされてしまった!


「オレはてめえらの評価ほしくてヒーローやってんじゃねえからな! オレがやりたいからやってんだ、このハゲ!」


 「このハゲ!」だけは完全に余計であり、案の定、サイタマは「ハゲはおまえだろ」と突っこまれ(笑)、日頃は人の顔も名前もロクに覚えられないクセに、「あいつの顔だけは絶対忘れない!」と激高する始末であった(爆)。


サイタマ「趣味でヒーローをやっている者だ」
ワクチンマン「なんだ、その適当な設定は?」(笑)


 第1話導入部の初登場場面で、サイタマはあくまで趣味としてヒーローをやっていると語ったものである。
 だが、決して見返りを求めることなく、市井(しせい)の人々に対して自主的に奉仕するサイタマの姿は趣味どころか、まさに「滅私奉公」の精神そのものではないのだろうか!?


「ヒーローが逃げたら誰が戦うんだよ」


 隕石を破壊した直後にジェノスに語ったこの言葉こそ、ヒーローとしての使命感にあふれたものである!


ジェノス「オレは先生ほど素晴らしい人間を見たことがありません。たとえ世間に評価されなくても、オレは先生についていきます!」


 サイタマの圧倒的な強さの秘密は、その「人間力」にこそあるのだと、ジェノスはここに至ってようやく思い知らされたのである!


 第9話のラストでは、シェルターの避難民の中のひとりが、深海王を倒したサイタマ以外のヒーローは全然役に立たなかったと、やはり非難する描写がある――我々みたいなキモいオタク風の男であるのが実にリアルである(爆)――。
 だが、これに対しても、サイタマはこう言ってのけるのである!


「いやぁ、ラッキーだった。他のヒーローが怪人の体力奪っててくれたおかげで、すげぇ楽に倒せた。遅れてきてよかった。オレ何もやってねえのに、手柄ひとりじめにできたぜ」


 深海王という、圧倒的な強さを誇る未知の怪物に対して全力を尽くしたものの、健闘空しく敗北したヒーローたちの面目(めんぼく)を守るため、市民たちからインチキ呼ばわりされる汚れ役を自ら買って出るほどの、サイタマの自己犠牲の精神には、泣けてくるものがあるほどだ!


 こうした要素を映画『仮面ライダー1号』(16年・東映)のように、ごていねいにも学校の教室を借りて本郷猛=仮面ライダー1号に演説させても、同作のゲスト主役の女子高生が語ったように、生徒たちだけではなく、観客までもが「あんな話、誰も聞くワケないじゃん」になるのが当然なのである(爆)――。
 そうした人生訓的なことを語るのであれば、ヒーロー大集結、怪獣軍団との大乱戦・シーソーバトルといった流れの中で、適度にギャグも交えながら、要所要所で点描していった方が、説教臭さが薄まるばかりではなく、テーマ的な理念の度合いも高まり、視聴者・観客に素直に伝わるのではあるまいか?
 少し前までの第2期平成ライダーシリーズでは、それがうまく機能していたように思えるのだが、最近ではどうもそのバランスが崩れてしまっているように思えてならないものがある。『仮面ライダー1号』もそうであったが、肝心のライダーバトルの流れをギャグ描写が断ち切ってしまうのでは、本末転倒もいいところだ。その点でも『ワンパンマン』の方が、はるかに上であるように思えるのである。


 また、本作では『仮面ライダー』の原作者である故・石ノ森章太郎の作品でよく見られたように、主人公と敵との同質性までもが描かれているのである。第4話で桃源団のボスとして登場したハンマーヘッドは、働きたい奴だけ働き、働きたくない奴は働く奴に養ってもらえる理想郷(笑)の実現を目指していた。


サイタマ「こいつはオレに似ている」


 ハゲが共通しているばかりではなく(笑)、サイタマが就活にやる気をなくしてヒーローになったのと同様、ハンマーヘッドも単に働きたくないとの理由から、テロリストとしての道を歩むようになったのである。


サイタマ「一歩間違えれば、オレもあいつみたいになってたのかもな」


 「もう悪さやめろよ」と、サイタマが珍しく瞬殺することなく、ハンマーヘッドを見逃したのは、似た者同士だからこそ、自分のように正しい方向に進むことも可能だと感じたからこそだろう。
 実際その後のハンマーヘッドは、リクルートスーツを着て面接に向かう姿や、母や祖母と同居する実家で履歴書を書く姿が描かれている(笑)。


 また、第10話『かつてない程の危機』、第11話『全宇宙の覇者』、第12話『最強のヒーロー』の最終章三部作(!)のラスボスとして登場する、暗黒盗賊団ダークマターの首領で一つ目の怪宇宙人・ボロスは、自身があまりに強すぎて全宇宙に相手となる者がいなくなったことから、対等に戦い、楽しませてくれる者=サイタマがいることを知って地球に来たと語る。


サイタマ「バカかおまえ。退屈な人生に刺激が欲しくて他の星を襲うなんて、OLでも考えねえぞ」(爆)


 サイタマはそう語ったが、そのサイタマ自身が、あまりにも強くなりすぎた自身のことを、第1話でこう独白していたのである!


「日々感情が薄れていくのだ。恐怖も緊張も喜びも怒りも感じなくなってしまった。力とひきかえに、人として大切な何かを失ってしまったのだろうか?」


 サイタマも一歩間違ったら、ボロスのように他の星を侵略することとなったのではないのか? とばかりに、まさに係り結びのようなかたちでラスボスとしてボロスが登場することにより、再度重い問いかけがなされる作劇は、あまりに秀逸(しゅういつ)にすぎるものがある!


 この最終章三部作も、


・これまで地球の危機を100%の確率で的中させていた大予言者の老婆・シババワ――シワババア(笑)――が「地球がヤバい」と言い残して急逝、
・S級ヒーロー全員に非常召集がかかり、ヒーロー協会本部で緊急対策会議が開かれるものの、
・その会議中に本部が未知の敵からの攻撃を受けるばかりでなく、本部のあるA市が一瞬に壊滅してしまう!


という、徐々に危機感をあおりたてる演出が絶品である!


 そんな中でもサイタマだけはあいかわらずであり、「アトミック斬!」なる剣術が必殺技の侍ヒーロー・アトミック侍に対し、初対面なのに


「おっさんもヒーローなの? よろしく」


と、なれなれしい態度で握手を求めるも、


アトミック侍「俺はおっさんという歳ではない。まだ37だ」


と拒否されてしまう。


サイタマ「37って、おっさんじゃないのか」(爆)


 ちなみにサイタマは25歳である(笑)。


 また、対策会議のテーブルについたS級ヒーローたちを見て、自己再生能力を持つヒーロー・ゾンビマン――『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』(15年)では、金髪イケメンの悪役マクギリス・ファリドを演じた櫻井孝宏が声を務めているが、あまりに役柄が対照的にすぎる(笑)――が、


「こいつら協調性なさそうだな」(笑)


とつぶやいているが、『名探偵コナン』(96年~)の主人公にクリソツの、メガネをかけた天才肌の少年ヒーロー・童帝(爆)――実際声を演じているのも、その『コナン』の高山みなみである(笑)――は、塾があるから帰ってもいいか、と会議中に言い出す始末だし(笑)、全身甲冑(かっちゅう)に覆われたヒーロー・駆動騎士は会議どころか、戦闘中に「用がある」と言って帰ってしまう(爆)。
 まぁ最高位のS級の中でランクを競いあっているのだから、協調性なんぞ二の次なのかもしれない(笑)。


 だが、ヒューマノイド型ではあるものの、5つの頭と人格を持ち、自在に分裂や変形、再生を遂げるキモい怪人・メルザルガルドを相手に見せた、アトミック侍、ぷりぷりプリズナー、白髪の老人ヒーロー・シルバーファング、学ランにリーゼントという、ただのヤンキー高校生にしか見えない(笑)ヒーロー・金属バット――『仮面ライダーフォーゼ』(11年)の主人公・如月弦太朗(きさらぎ・げんたろう)という前例もあるが(笑)――の共闘は、最も頭の悪そうな(笑)金属バットが意外にも、メルザルガルドの再生能力を持つ核を発見したのを機に、絶妙なコンビネーションで大逆襲をかけて勝利するさまが、強者集結のカタルシスにあふれており、実にかっこいいものがある!


 その勝利したS級ヒーローたちに巨大宇宙船から集中砲火が浴びせられるが、ウェーブがかかった緑髪で、黒のドレスを着ているものの、子供っぽい見た目と言動のために、サイタマに「迷子」と間違えられた(爆)エスパーヒーロー・タツマキ――ヒロインではなく、ヒーローというのがそもそも女扱いされていない(笑)。他のヒーローたちに対してやたらと攻撃的に早口でまくし立て、気にいらないことがあると「フン!」とふてくされるなど、サイタマ以上に協調性がなさそうだ(爆)――が超能力で砲弾の雨を停止させ、それをすべて宇宙船に向けて返すのみならず、瓦礫(がれき)をも宙に舞い上げて攻撃の武器とする頼もしい姿も実にいい!


 S級ヒーローたちが戦っている間、無免ライダー・スティンガー・イナズマックスらが、自分たちでもできることをと、生存者の救出に回る姿も清々(すがすが)しいものがある!
 これらと並行してサイタマは単身で巨大宇宙船に潜入、宇宙人たちを倒しながらラスボスの居場所をつきとめる!
 まさに百花繚乱(ひゃっかりょうらん)の魅力にあふれた最終決戦である!


 もっともタコ型宇宙人・ゲリュガンシュプに宇宙船から退去するよう警告されたサイタマが、


「出口がわかんねえよ」


と言ったことに、誘導しようとしたゲリュガンシュプの裏をかいて反対の方向に進むという、サイタマが知能犯ぶりを働かせる最高のギャグも描かれているが(笑)。


 互いに力が強大すぎるために相手がおらず、刺激に飢えていた者同士だったがために、やっと巡り会えた運命の相手とばかりに、サイタマVSボロスのラストバトルは長時間に渡り、熾烈(しれつ)な魂のぶつかりあいと化す!


ボロス「この男には、オレのすべてをぶつけたくなった!」


 サイタマはボロスに月まで蹴り飛ばされてしまうが、息を止めて持ちこたえ、ジャンプひと飛びで月を脱出、一気に地球の大気圏に突入するも、マントがボロボロになったくらいでほぼ無傷のまま、地球に無事帰還を果たす!
 って、いくらなんでもデタラメにすぎるのだが(爆)、そんなしょーもないツッコミを入れる余地を与えないほどに、そのあまりにかっこよすぎる描写は有無を言わせない説得力に満ちあふれているのである!
 「連続・普通のパンチ」と「必殺マジシリーズ・マジ殴り」――あまたのヒーローのような絶叫調ではない(笑)――でボロスに勝利するも、ミイラ化して果てたボロスに


サイタマ「やっぱ、つええ(強い)よ、おまえ」


と、好敵手としての賞賛の声を惜しまないサイタマの姿こそ、サイタマ最大の武器である「人間力」の象徴であるように思える。


 だが、ここまで王道的展開でありながらも、単純にハッピーエンドとはならず、苦い後味となる場面が加えられていたのはかなり意外であった。


アマイマスク「生かす価値がない。こいつらは悪だ」


 命乞いをしていた捕虜のギャグ系宇宙人たちを、俳優や歌手も兼業している(笑)イケメンヒーローでA級1位のアマイマスクが、非情にもすべて処刑してしまうのである!――ガラは悪いが人情に熱いウルトラマンゼロhttps://katoku99.hatenablog.com/entry/20111204/p1)を演じ続けている宮野真守(まもる)が声を務めているが、これまたまったく正反対のキャラである(笑)――


 それどころか、侵略者は倒したものの、A市がほぼ壊滅してしまったことに、アマイマスクはS級ヒーローたちを「守れていないじゃないか」と厳しく非難するのである!
 一見王道的ヒーロー作品に見えながらも、500人以上ものヒーローが存在しているにもかかわらず、人々や街を守りきることができずに、ひとつの市が消滅してしまうに至るほどの災厄が繰り返し描かれているのを見ると、案外本作はヒーローの神秘性・超人性・万能性を否定した、アンチテーゼ的作品であるようにも思えてくるのである。


「俺は阿修羅カブトだ! 阿修羅の「あ」は阿吽(あうん)の阿、「しゅ」は修学旅行の修、「ら」は甲羅の羅と書いて阿修羅なんだぜぇ! どうだ! どうでもいいだろう!」(爆)


 まぁ各回でメインとなったヒーローや怪人がノリノリでナレーションを務める予告編を観ていると、そんな想いも完全にどこかに吹っ飛ばされてしまうのだが(笑)。
 予告編がサブタイトルのみで映像がないのも(笑)、むしろ声優の演技がより印象に残る効果が発揮されていると思える。


「フブキ様、来週我々の出番はありませんよ!」
「うそでしょ!」(爆)


 第6話でラストのみに登場した、タツマキの妹だがタツマキよりもよほど大人の女である(笑)B級1位のヒーロー・フブキは、結局最終回まで出番がないままだった(爆)。
 これは責任をもって第2期を製作してフブキに出番を与えないことには、演じる早見沙織のファンは絶対許さないだろう(笑)。


(了)
(初出・オールジャンル同人誌『DEATH-VOLT』VOL.74(16年5月1日発行))


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(文・T.SATO)
(15年12月26日脱稿)


 ポップでカラフルな色彩で、ディテールは省略された昭和中期のビル街や繁華街に郊外、電柱・看板などの背景美術群。そこにカブるのは、架空の元号「神化41年7月」やら「神化46年4月」やらのバカでっかいテロップ。
 この字幕に、40代以上のオッサンオタの大半は、その時代にまだ生まれずとも、第1次怪獣ブームの旗手・初代『ウルトラマン』(66年)や、第2次怪獣ブームの先鋒・『帰ってきたウルトラマン』(71年)の昭和表記での放映開始年月(昭和41年7月や昭和46年4月)をつい想起したことと思う。


 だが、特オタ・アニオタが未分化で、昭和特撮がオタの基礎教養でもあった80年代までならばともかく、今の時代にこーいうオタの古典教養をくすぐる手法が有効だとは思われない――逆に80~90年代のハードでシリアスなマニア向け作品至上主義の風潮も過ぎ去って久しい21世紀以降だと、アニオタ間でも戦隊・平成ライダープリキュアなどの日アサキッズ枠こそが新たな共通言語・スタンダードと化した感もあるけれど――


ウルトラマンを想起させる巨大宇宙人ヒーロー
・コメットさんみたいな魔女っ子
・児童向けオカルト書籍に出てたような都心の日中のデパートの玩具売場などにフツーにいるらしい(笑)Q太郎みたいな名前の少年姿のオバケ
・筆者には元ネタが判らない正体は妖怪のハイミス姉御
エイトマンみたいな元刑事のロボット刑事
・実は25世紀の未来から来たタイムパトロールの青年
・劇中の時代よりも前に活躍したという、月光仮面を想起させる等身大・覆面ヒーロー


 序盤以降のゲストキャラも含めば、


鉄腕アトムみたいな純粋な正義感の固まりの空飛ぶ少年型ロボット
・初代『ウルトラマン』と『ウルトラセブン』(67年)の間の半年間に放映された東映の『キャプテンウルトラ』(67年)みたいなマスターウルティマ
・『忍者部隊月光』(64年)みたいな特殊部隊
・『怪奇大作戦』(68年)のSRIみたいな捜査機関
・『妖怪人間ベム』(68年)みたいな不老不死の家族
・各種の巨大ロボットなどなど。


 コレらの元ネタヒーローたちが、異なる作品世界を生きていることは百も承知でも、彼らが番組を越境して実は同一世界で活躍し、時に遭遇、時に共闘もしていたら……と妄想して、近所の子たちとソフビ人形を持ち寄って、番組の垣根を無視した「スーパーヒーロー大戦」を、筆者も子供時分には散々に繰り広げてきたものだ。


 本作でも彼らヒーロー・超人たちは、それぞれ固有の敵対組織や怪獣・怪人だけを敵と定めて、専門化して戦っているという設定がなされて、ゴレンジャーのピンチになぜ仮面ライダーは助けに来ないのか? という疑問を回避する世界観を作り上げてはいる(笑)。
 そのかぎりでは、本作は設定的にも、本来的には多くのマニアたちをカンタンに転がせるアドバンテージがあるハズだったのだが……。実際に出来上がった作品は、個人的にはワクワクできないなぁ。


 突如、物語の舞台が数年後になったり、数年前に戻ったり、正義の相対性もしくは複数性を俎上に載せて懊悩してみせる、価値相対主義的な一応の知的な作劇の数々も、70~80年代ならばともかく2010年代には斬新ではなくむしろデフォルトであろうし。
 今ならばむしろ、漠としたモノでもそれでも正義はある! とゆー、本作と同じく国産ヒーロー作品群の総決算をめざした『サムライフラメンコ』(13年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190301/p1)的な再回帰がなきゃダメなのでは?


 あるいは、まずはヒーローの大活躍ありき! 超人たちも一応人間(?)であるから心理面ではお互いに張り合いつつも、マレには強敵相手に夢の共闘ありきで、視聴者に十二分に爽快感・カタルシスを与えて、その上で初めて小難しいアンチテーゼや作り手たちの主張が込められていたのならば、メンドくさい懊悩や問題提起にもクサみがウスれて、スンナリとコチラのハートに伝わったのやもしれない。そこが本作の弱点、もしくは筆者の好みに合わないのかとも私見


 本作のメイン脚本は、以前は毎季のアニメで必ず名前を見かけた――最近はあまり見ない(汗)――、今や30年選手の會川昇(あいかわ・しょう)センセイ。シリーズ構成のみならず、「原作」名義にもなっていることから、本作は水島精二監督ではなく會川昇の主導作品だと見てイイであろう。
 元々頭でっかちテーマ主導の傾向が氏にはあったけど、ライバル&ダークヒーローを描くときだけは、イイ意味で理屈ではなく情念重視になる傾向があったと思う。サブで参加した児童向けロボアニメ『勇者警察ジェイデッカー』(94年)のシャドウ丸、『爆竜戦隊アバレンジャー』(03年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20031113/p1)のアバレキラーしかり。悪く云えばゼロからではなく、途中参加の二次創作的・アンチテーゼ編的な想像力でこそ真価を発揮するタイプだとも思うけど。『仮面ライダー剣ブレイド)』(04年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20041113/p1)後半もしかり。
 よってメイン担当の『轟轟戦隊ボウケンジャー』(06年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20070108/p1)などはドコか説明的で生彩を欠き、逆に全編が二次創作の(笑)『仮面ライダーディケイド』(09年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20090308/p1)前半は物議があっても娯楽性&批評性を両立して水を得た魚のように見えたものだ。


 マニア上がりの宿願が一通り果たせて気が済んだのか、近年の戦隊シリーズでのゲスト脚本はどれもかつての肩の力が抜けた良編で、好ましく思っていたのだが。本作は氏の悪い面(?)が全開に思えて残念だ。


(了)
(初出・オールジャンル同人誌『SHOUT!』VOL.66(15年12月30日発行))


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合評1 ~ご町内ヒーロー ⇒ 単独ヒーロー ⇒ 戦隊ヒーロー ⇒ 新旧ヒーロー大集合へとインフレ! ヒーロー&正義とは何か? を問うメタ・ヒーロー作品!


(文・T.SATO)
(14年12月24日脱稿。19年3月3日加筆)


 昨年2013秋~今年2014冬にかけて2クールで放映された、特撮変身ヒーローもののパロディアニメだ。いや、特撮変身ヒーローものへのガチンコの愛・オマージュ・メタ的な批評性にあふれた深夜アニメでもあった!?
 当初は特撮変身ヒーローものを笑いのめしたり、今では陳腐凡庸な「正義とは相対的なモノだ!」とか「過剰な正義の危険性!」などを訴えるだけのモノであれば、鼻で笑ってやろうと待ち構えていたのだが……。


 フジテレビ深夜の一応のオサレ(オシャレ)枠「ノイタミナ」にふさわしく、萌えオタではなく一般……もといサブカル女子にも受けそうな、オシャレでクールな8等身の美形のキャラデザ。
 主人公は特撮変身ヒーローオタクではあるものの19歳のイケメン若造で、ファッションモデルもやっているあたりは、我々キモオタの敵でもある(笑)。


 しかし彼は、ちょいワル・不良性感度を気取って、電車の7人掛けの座席で席を詰めずに両股を開いて両脇にヒトを座らせにくくすることで、他人よりも自分が上位に立てたつもりで悦に入っている、「公共」心や分かち合いのカケラもナイよーな虚栄心にまみれた連中や、ゴミのポイ捨てや赤信号を無視して突進する歩行者に心を都度痛めているような繊細・敏感なメンタルの持主で、時にそんなヤツらに注意もしてみせる(!)、心は禁欲・ストイックな特撮ヒーローにあこがれを抱いていた幼児・少年のころのままで止まっている、我々のような変身ヒーローオタクの同類だったのだ!?


 彼はお手製の赤い変身ヒーロースーツを身にまとい、夜な夜な禁止地域での喫煙や、夜のうちに家庭ゴミを出すオバサンや、深夜にコンビニの前でたむろする中学生たちを注意する。客観的にはイタイタしい光景だが、主観的には喝采を叫ばずにはいられない!(笑)


 当初はご町内を守るヒーローにすぎなかった彼は第1クールの中盤で、昭和の『仮面ライダー』(71年)シリーズに登場した悪の結社・ショッカーのごとき組織が繰り出した、人間の力を超える改造人間でもあるギロチンや釜や車輪&各種の動物とが融合した、ガチの敵怪人たちとも遭遇!(エッ!?)
 以降は警察や、相棒ともなった交番のダンディーなイケメン警官とも連携して、ショッカーもどきとの激闘を展開。第1クール終盤においてようやくコレを打倒する。


 しかして、すかさず新たな大スケールの超科学力を持つ敵組織が出現!
 コレを予知していた(エッ!?)政府や関係機関は、巨大ヒミツ基地を要する5人組の5色の強化スーツをまとわせた「サムライ戦隊フラメンジャー」(!)を本格投入。リーダーのレッドにはチームメンバーの反対を押し切って紆余曲折の末に、主人公のイケメン青年がムリやりに収まる(笑)。
 そして、新たな敵組織の敵怪人たちは今度は等身大戦の果てに巨大化! 対するに80年代前半の戦隊シリーズみたいな青系主体の3原色のカラーリングのマシンが合体して巨大ロボが出現! ビル街にて巨大怪人に立ち向かう!


 第2クール中盤では、富士山での最終決戦でピンチに陥ったサムライ戦隊フラメンジャーの前に、劇中内でのここ数十年の歴代の特撮変身ヒーローたち数百名が助っ人参戦!
 ナンと! 彼らはフィクションの中だけの存在ではなく、劇中内でも実在しており、悪の組織と戦っていた超人ヒーローたちでもあったと明かされる!(エッ!?)


 ナンちゃってご町内ヒーロー ⇒ 単独ヒーロー ⇒ 戦隊ヒーロー を経て、ことココに至っては、『アベンジャーズ』(12年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20180619/p1)で『ジャスティス・リーグ』(17年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20171125/p1)で『プリキュア オールスターズ』(09年)で『スーパーヒーロー大戦』(12年)な、「ヒーロー大集合作品」のオマージュへと昇華!!


 そして、その次なる敵は、日本政府&日本国民(笑)。歴代のヒーローたちは次々と逮捕され、市民たちの裏切りの通報にあっていく中で、主人公青年はレジスタンスのヒーローとして今度は戦う。


 アメリカの超人ヒーローの力も借りて、ようやく日本政府の悪の首魁を倒した主人公青年ではあったが、アメリカの超人ヒーローがココで正体を現わす!
 彼は悪の宇宙人(!)であり、彼こそがラスボスであり、日本政府の首魁自身の方はラスボスや絶対悪ではなく、日本国民と世界を守るために、プラス・ちょっとした自身の自己顕示欲(笑)で、心ならずもヒーローたちを弾圧する役回りの選択をしていたのだと……。首魁は主人公青年にそのヒミツを明かして、宇宙人との最後の戦いを主人公青年に託す。


 そして始まる宇宙人vsサムライフラメンコとの戦い。
 しかし、この宇宙人もまた侵略者的な単純悪ではなく、クラークの古典SF『幼年期の終り』(1953年)のように、人類がその幼年期を終えて、次なる別存在・超存在へと進化することを促すために出現した高次の意味での善意の宇宙人であったことが判明する(オイ)。


 強制的で不自然で人工的な進化なぞは不要! 愚かしい遅々とした歩みではあっても、人類は自身の歩みの速度で進みつづけるべきだ! とコレを突っぱねて(大意)、悪の宇宙人(?)を打倒した主人公青年は、次には「宇宙意志」なるおそらく「神」・「造物主」でもあろう存在とも邂逅する……。


 ……ドコまでエスカレートするんだよ!?(笑)



 劇中でも語られていた通り、大方の男のコは思春期になると、公共心にあふれる誠実なキマジメ変身ヒーローよりも、私的快楽・虚栄心を満足させるようなヤンキー不良・ロック音楽なぞがカッコいいと思うようになるものだ――筆者個人はまったくそーではなかったけど(汗)――。
 「公共心」よりも「私的快楽」。そんな世界の理不尽・不条理(必然?)に立ち向かうために、改めて「正義」や「公共心」の大切さを! なぞと主張しようものなら、そこに立ちはだかってくるのは「正義の相対性や危険性」なぞという、実に小賢しいテーゼでもある。


 もちろん、それらのテーゼにも一理や二理はある。
 殺人・強盗なぞは明らかに悪ではあっても、国家vs国家、社会vs社会、あるいはパン屋さんvsお米屋さん(笑)、ドチラが正しいのかは一概にはたしかに云えない。


 百年前、20世紀前半の警察国家・国権主義の時代であれば、過剰な「正義」が、過度な国権の伸長・市民の自由の抑圧にもつながる危険性があることを肯けなくもナイ。
 だから80年代以降のジャンル作品は、特撮ジャンルもオタク第1世代が送り手にまわった90年代後半以降は、大文字の「正義」は敬遠されて、むしろそれは一歩間違えれば「正義」の名のもとに遂行される独裁的・独善的なモノにも通じるのだと警戒されてきた。


 その代わりにヒーロー活動の言い訳として、大きなスローガンは掲げずに、等身大の「正義」や、せめてもの身近な人間たちだけは守る、身の丈の手に届く範囲で出来ることをすることで、大文字の「正義」のスローガンが醸す専制思想統制の匂いを脱臭して、免罪符を得ようとせせこましく汲々としてきた。
 しかし、等身大の「正義」や、自分の手が届く範囲だけはせめて守るというテーゼは、謙虚さの表明であると同時に、自分たちの仲間以外や、手の届かないトコロは放っておいてもイイのかよ!? というような反証的な疑問も生じてくるワケであり(生じるよネ!?)、そこへの目配せがナイ点で、少々お知恵が足りないのでは? との違和感も覚えていたものだ。


 自己の「私」的欲望は抑えて「公」に尽くす昭和のヒーローと、「私」的欲望は否定せずに、場合によっては「私」的欲望をこそ優先する80年代以降のヒーロー。
 この変化の原因を、80年代以降の高度大衆消費社会化した現代日本の享楽的な風潮や、あるいは初期平成ライダーの脚本家・井上敏樹の責に帰するのは浅知恵に思える(笑)。
 「公」よりも「私」優先。「公」を主張した瞬間に、それは即座に日本の戦前の軍国主義全体主義にも通じるモノでもあるとゆー、「公」と「私」の間の中間にある無限のグラデーションや、是々非々の論議をヌキにした、アタマの悪い極端な二元論を戦後の70年間、敗戦国・日本では左翼陣営を中心に連綿と唱えつづけてきたことの、それは必然的な帰結でもあったのだから……。


 もちろん21世紀に作られた本作も、脇役やヒロインの方に過剰な「正義」の問題点を投影しはする。しかしだからといって、「正義」なぞはナイ! 「正義」とは相対的なモノだ! とゆー安直論には陥らない。漠としたものではあっても「正義」はあると来る!
 その大前提の上で「正義」の実現の困難や相対性に真の正義とは何か? という問題にも踏み込む。


 街の悪・悪の結社・侵略者・国家権力悪・アメリカ悪(!)・善意の宇宙人の悪。
 はたまた、反権力の悪・内面悪・人格障害悪(!~汗)に至るまで。


 物理的に全人類を救えないのならば、要人や身内だけを救うのか? 宇宙人がもたらす「黄金の果実」による人類の生物種としての強制進化の是非は? 奇しくも『仮面ライダー鎧武/ガイム』(13年)のシリーズ後半を、半年だけ先取りしたシンクロニシティ共時性)! まぁご都合主義の「超展開」が連続する作品であったともいえるけど(笑)。


 等身大の「正義」や、「公」よりも「私」を優先する風潮に、一理を認めつつも違和もある御仁。それは「公」を常にいかなるときでも絶対視することではさらさらない。ケース・バイ・ケースで「私」より「公」を優先すべきケースも時にはあるだろうと腑分けして理性的に考えることができるような御仁には、そのていねいなケースごとでの「公」優先や「私」優先を都度都度勘案して、いずれかを採択しつづける本作をぜひとも鑑賞してほしい。


 本作の最終盤では、ミーイズムやエゴイズムや虚栄心などの低次な「私」とは異なる、個人のこだわりや生きがいに心的外傷といった、実に抹消もできそうにはない、そして抹消すべきでもないとも思える実存主義チックな「私」も議題となっていく。
 「公共」・「分配」・「博愛」といった理念や心理も、「私」的な義憤や(ニヒリズムの哲学者・ニーチェが云うような)弱者のルサンチマン(怨恨)に由来するものではないのか? しかして、義憤が行き過ぎれば、それは幼稚な「私的快楽」とは異なるモノでも過剰な「暴力」行使へと帰結するのではないのか? という可能性も改めて示唆はする。
 しかして、義憤(正義感)の感情がなさすぎても、「私的放縦」に陥って「公共」へと通じる道が閉ざされてしまうというジレンマの別れ道。


 このような明晰な均衡点が存在しえない、ヨコ幅のあるグレーゾーンへと放り込むことで、「公」と「私」とは直線の両極端でありつつも、現実世界は非・ユークリッド空間でもあるから直線を伸ばした先端が真逆の真後ろ方向から周回してきてドッキングもする、「公」と「私」のリンク構造をも示唆して、本作はクロージングを迎える。


 実に多面的な逸品・傑作であったと私見。……人気面でも円盤の売上面でも、爆死アニメではあったけど(汗)。


(了)
(初出・オールジャンル同人誌『SHOUT!』VOL.63(14年12月28日発行))


合評2 ~『サムライフラメンコ』序論

(文・久保達也)
(15年3月2日脱稿)


 2クールの深夜アニメ『サムライフラメンコ』(13年・PROJECTサムメンコ フジテレビ)だが、特撮変身ヒーローマニアであれば、ぜひとも観ておくべき作品であったように思えてならないものがある。
 近年の特撮ヒーロー作品では忘れられてしまったような要素が多々含まれているということもあるのだが、その内容や問題提起は実に多岐に渡るため、今回は第8話までを語ってみたい。


 現在19歳の超イケメンさわやか男・羽佐間正義(はざま・まさよし)は、街でスカウトされてファッションモデルとなった今も、子供の頃から描いていた「ヒーローになりたい」という夢を、捨てきれずにいた。
 正義は夜になると自作のサムライフラメンコなるヒーローマスクとコスチュームを身につけ、信号無視や路上喫煙をしたサラリーマンや、ゴミ出しの日の前夜にゴミを捨てようとしたオバチャンらに、こう名乗りを決める!


「レールは走るためにある! ルールは守るためにある! 人呼んで、サムライ、フラメンコ!」


 絶対あり得ねえよコレ!(笑)


 案の定、サラリーマンから暴行を受け、コスチュームを脱がされて全裸でいたところを、正義は警官の後藤に発見され、「変質者」呼ばわりされる。
 この出会いの場面とか、後藤が「羽佐間くん」と呼ぶや、正義が「正義って呼んで下さい」と返したりとかは、いきなり「やおい」大喜び! という感じである(笑)。
 だが、イケメンモデルとイケメン警官を主軸にした「ヒーローごっこ」の物語は、意外にも、かなり大真面目に描かれているのである。


 部屋中が変身ヒーローのフィギュアで埋め尽くされた、超豪華マンションの一室で、正義は後藤にサムライフラメンコに変身する理由を語る。
 改造手術を受けたり、超能力が覚醒する可能性もない今の自分には、敵も小さな悪でいい。
 そうした社会の迷惑を追放することでステップアップを重ねていき、巨大な悪の出現に備えているのだと。


 警官であるハズの後藤でさえも、中学生が夜中に遊んでいたり、コンビニのレジで列に割り込む客を見ても、そういうのはなくならない、無視しておけばいい、といっさい注意しようともしない。
 だが、第1話『サムライフラメンコ、デビュー!』のラストで、正義はサムライフラメンコの姿で、夜中に騒ぐ中学生たちにハッキリと、「君たちは迷惑だ!」と叫ぶ! 袋だたきにされながらも、正義はその理由を、自分はほかの大人たちとは違い、君たちがどうなってもいいとは思わない人間だからだ、と語るのだ!


 また、第2話『傘がない』では、小学生のころ、学校から帰ろうとしたら自分の傘がなく、やむなく他の傘を拝借したところ、その持ち主が翌日風邪で学校を欠席したことがトラウマとなり、以後雨天の日でも自分は傘をささないのだ、と正義は後藤に過去の「罪」を告白している。
 「たかが傘」という考え方が「罪」の連鎖を生むのであり、そうした「悪」の芽は摘んでおかねばならないのだと。


 正義が「僕、友達ひとりもいませんから」なのは、ある意味当然であるだろう(爆)。
 だが、一見「常識人」の代表であるかに見える後藤が、「なつかれるのは迷惑」などとボヤきながらも、当初は「要注意人物」としてマークしていたにすぎなかった正義に次第に共感するようになり、正義の「正義」の行動を否定するどころか、「目立たなくやれ」と黙認し、やがては切っても切れない名コンビへと発展していくドラマは、「(ひとり)ボッチアニメ」の変化球にはとどまらないほどの、「熱さ」を感じさせてくれる展開である!


 第2話のクライマックス、雨の晩に居酒屋で閉店まで飲んでいたふたりが帰ろうとするや、後藤の傘がない!
 彼女が後藤の自宅に置き忘れたという、可愛いストラップがついた傘――なんでそんなもんをさしてきたのか疑問だが(笑)――を手に、駅へ向かう男を目撃した後藤は、「あの野郎!」と激高する!


後藤「すげえわかった! おまえの言ってたこと!」


 他人の傘を拝借するなんぞ、社会のシステムに取りこまれていると語っていたハズの後藤が、いざ当事者となったことで、半ば馬鹿にしていた正義の言葉を、説得力をもって受け入れるさまは実にリアルである!
 サムライフラメンコに変身し、信号が赤になるたびに停止しながらも(笑)、「傘! 傘! 傘!」と、傘泥棒が乗った電車をひたすら自転車で追跡する正義の姿は、まさしく「ヒーロー」以外の何者でもない!
 さらに、サムライフラメンコは捕らえた傘泥棒に、「さぁ、君の傘を盗んだ奴を捕まえに行こう!」と声をかけるのである!(爆)


 ゴミのポイ捨てであふれかえる街、赤信号を無視して横断する老若男女、「携帯禁止」のネットカフェで大声で通話するサラリーマン、スーパーのレジで割り込む老人……
 日々嘆かわしいと思いながらも、後藤のように、そういうのはなくならない、無視しておけばいい、と決めこんでいた筆者であった。


 もちろん正義のように、現実世界でサムライフラメンコのような行動に出れば、「変質者」どころか、今のご時勢では、ヘタすりゃ「悪」とされるかもしれない。
 だが、現在の社会では、相手を「敵」か「味方」かにわけ、「敵」と認定すれば、何の議論も対話も成立しないような、罵詈雑言を浴びせて徹底的に攻撃することで相手の言論を封じこめ、自分たちを優位に立たせるといった風潮が、ますます強まりを見せているようだ。
 そうした「罪」の連鎖は、やはり正義が言うところの、先述したような「悪」の芽が成長した結果ではないのか、と個人的には思えてならないのである。


 これは『仮面ライダー鎧武』(13年)の最終展開でも描かれていた、たとえ過ちを繰り返そうが、「少しづつ」でも世の中を良いように変えていこう、というメッセージに通じるものがあるのだ。本作序盤のサムライフラメンコこそ、まさに混迷を極める現在の日本にとっての、待望のヒーローではないのだろうか!


 深夜アニメならではの、放映期間が短期であることも理由なのであろうが、以降、本作では毎回のように新展開が繰り出されていくことになる!


 第2話ラストの活躍が市民に動画で撮影されたことにより、世間ではサムライフラメンコに対する関心が一気に高まり、正体を明かした者には百万円の賞金がかけられるまでになる!
 それを企画した、ニュースサイト運営会社の今野は、特撮マニア的には『ウルトラマンメビウス』(06年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20070506/p1)後半にセミレギュラーで登場したトップ屋・ヒルカワを彷彿とさせるキャラである。
 当初からサムライフラメンコの正体を正義ではないか? と疑っていた今野が、オモテの仕事のモデル業のマネージャーで怒るとコワい美人・石原に、やたらとその件で揺さぶりをかけるのみならず、食事に誘おうと電話するさまが、イヤ~ンなキャラを徹底していて実によい(笑)。


 また第3話『フラメンコVSニセフラメンコ』では、バラエティ番組『驚嘆動 DE ショー』――このタイトルにしてもそうだが、エンディングでスタッフのクレジットが画面を高速で流れるさまはリアルにすぎる!――の中で、劇中でのかつてのヒーロー番組『武装超人レッドアックス』で主役を演じた要丈治(かなめ・じょうじ)が、自身がフラメンコであると名乗り出る!
 ルックスや髪型、鍛えあげた体型にしてもそうだが、子供たちに「武士道」精神をたたきこむとか、ハリウッドからオファーがあるとか、アフリカにボランティアに行くとか、どう考えても『仮面ライダー』(71年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20140407/p1)の主人公・本郷猛を演じた藤岡弘がモデルだろ!――ルックスは『宇宙刑事ギャバン』(82年)の主人公・一条寺烈を演じた大葉健二だが(笑)――


 そのわりには結構天然ボケなところがあり、正義と要が「師匠!」「弟子!」と連呼するのを見て、後藤は「この人、正義の名前覚えてないんじゃ?」と見透かしている(爆)。レッドアックスとサムライフラメンコ、両者の名誉を救うためにも、要を「『ニセもの』だと言い続ける!」と叫んだ正義を、「好きだ!」と抱きしめた要のことも、後藤は「絶対ウソだろ!」とつっこむが、「常識人」から見れば到底理解困難な正義や要の言動に対する後藤のツッコミは、毎回最高にスパイスが効いている(笑)。


 だが、第3話のラストで、正義の正体がバレないよう、サムライフラメンコのナマ中継中に正義が石原の前に現れる芝居のために、身代わりとなってフラメンコに変身した後藤は、ビルの屋上で、


「やべえこれ、すげぇ気持ちいい」


と、すっかり正義と要に感化されている始末(爆)。


 だが、そうしたことで快感をおぼえる者は、正義や後藤だけではなかった!
 第4話『アイドル蹂躙』以降、アイドルユニットのミネラル・ミラクル・ミューズ(通称・ミネミラ)でセンターを務めるまりが、フラメンコガールに変身して登場!
 賞金百万円を目当てにしたチンピラたちに捕らえられたサムライフラメンコのもとに、4WD車で突撃して登場するフラメンコガール!


「バトンは愛の注入棒! 人呼んで、フラメンコガール!」


 特注のバトンで電撃を加えるだけではあきたらず、フラメンコガールはチンピラたちの急所を執拗に踏みつけるという、あまりに残酷な必殺技を繰り出す!(笑)
 まりもまた、部屋中に魔法少女や変身ヒロインのアイテムを飾りまくっているヒロインおたくであり、ずっと以前から正義の味方になる準備をしていたにもかかわらず、タッチの差で正義に先を越されたのである。って、やっぱあり得ねえよコレ(笑)。


 まりはチームを組んで正義を「下僕」とするのみならず、ミネミラのメンバー・瑞希と萌にも「ヒロインごっこ」を強要し、セーラームーンプリキュアもどき(笑)のフラメンコガールズを結成する!
 「おっはようございま~す!」「お願いしっま~す!」とやたらとハイテンションなまりに、関西娘なのにめちゃくちゃテンションが低く(笑)低血圧っぽい瑞希と、まりに憧れる年下娘の名前そのままキャラの萌(笑)が巻きこまれるばかりではなく、ナゼか「ポリスフェチ」(笑)のまりは、曲づくりの参考にしたいからと非番の後藤を自室に呼んでポリスコスプレをさせる。ってこいつマジでイカれてる!(爆)


 『新世紀エヴァンゲリオン』(95年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20110827/p1)の惣流・アスカ・ラングレーをさらに凶暴にしたかのような(笑)まりの声を演じるのは、同時期に『獣電戦隊キョウリュウジャー』(13年)で敵組織・デーボス軍の幹部・喜びの戦騎キャンデリラの声を並行して務めていた戸松遙である。
 個人的に『キョウリュウジャー』の大ファンだから言うわけではないのだが、戸松嬢はルックスばかりではなく、マジでいい仕事をしていると思えてならないものがある。
 それはそうと、第5話『正義とは』の劇中の特撮ヒーロー番組に登場した怪人コクバンギギギーは、同じ黒板がモチーフのデーボモンスター・キビシイデスのパクリではないのか?(笑)


 だが残念ながら、第6話『サムメンコを捕まえろ!』で、後藤はまりに、「心に決めた人」「最高の女」がいることを明かす。


まり「それって羽佐間?」
後藤「なんでだよ!」(爆)


 本作では後藤が彼女と携帯でメールを交わす描写が頻繁にあるが、その彼女はいまだ姿を現すことがない。いったいどれほどの「最高の女」であるのか、これまた興味が尽きないところではある。


 この第6話では、二流の文房具メーカーの開発担当者・原塚が、正義に文房具をパワーアップした、合法的な武器(笑)を提供する!
 だがこれがまた、ホッチキスをパワーアップしたサムライステープラーをヌンチャクのように振り回したり、サムライメジャーで宙を渡ったりなど、その演出がバッチリと決まっているため、元が文房具であることを意識させないほどの「必殺技」に見えるのである!
 早い段階で仲間が次々に増えたり、新たな「必殺技」が描かれるなど、これはまさに『キョウリュウジャー』を彷彿とさせる21世紀(昭和ではない・汗)の特撮ヒーローの「王道」的展開なのである!


 だが、それだけにはとどまらなかった!
 第7話『チェンジ・ザ・ワールド』では、そのタイトル通りに世界は一変してしまう!
 サムライフラメンコが一日署長を務めた警察署が行ったガサ入れの現場で、薬物を服用した男が本物の怪人・ギロチンゴリラと化し、数人の警官がその犠牲となる!


 そして第8話『猛攻! 悪の軍団』では、夕焼け空に巨大なスクリーンが現れ、本物の「悪」の首領であるキング・トーチャーが映しだされ、日本に全面降伏を迫る!
 キング・トーチャーは本邦初のTV特撮ヒーロー『月光仮面』(58年)に登場した「サタンの爪」のような、白塗りマスクのアジアン・テイストにあふれたデザインであるのがまた、妙に狙った感があって実にいい!(笑)
 その一方、ギロチンゴリラを含め、トンビ・サイ・ケンタウルス・大蛇をモチーフにした怪人たちは、『仮面ライダーV3(ブイスリー)』(73年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20140901/p1)のデストロン怪人のような、動物とメカの合成怪人であり、ケイブンシャの『全怪獣怪人大百科』が現在でも継続していたならば、深夜アニメとはいえ掲載されたのでは?(笑) と思えるほど、デザイン的にもかっこいい奴ばかりなのである!
 それでもただ凶悪な奴ばかりではなく、近年のスーパー戦隊に登場する怪人のような、ギャグ系の奴もいれば紳士的な奴もいるというのがまた、実に心憎い!


 ただその作戦は、バスジャック、浄水場への毒物混入、はたまた果物買い占めなど、かつての「昭和」の東映変身ヒーロー作品では定番で描かれたネタだったりするのだが(笑)。
 さらに戦闘員たちがあげる奇声はモロに「昭和」ライダー、怪人たちが断末魔に「ビバ・トーチャー!」と叫ぶのも、声優たちのノリノリの演技もあって、古い世代にはたまらないものがある!
 サムライフラメンコ、ダイヤ・ルビー・サファイヤのフラメンコガールズ、そして後藤が次々に現れるトーチャー怪人軍団を粉砕していくさまはカタルシス満点!
 「ダブル・フラメンキック!」に、まりがもちこんだステージ用の火薬で爆発に華を添えているのもまた格別!


 だが「悪」を粉砕しながらも、当初正義は怪人たちも、キング・トーチャーに洗脳されただけではないのか? という想いを後藤に打ち明ける。
 これはまさに、『ウルトラマンレオ』(74年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20090405/p1)第42話『恐怖の円盤生物シリーズ! レオが危い! 暗殺者は円盤生物』のゲスト主役の少年・英行の姿を彷彿とさせる。
 可愛がっていた動物たちを、円盤生物アブソーバにすべて焼き殺された英行は、おおとりゲン=ウルトラマンレオにアブソーバを倒すよう懇願する。
 だが、レオがアブソーバを倒しても、英行の心は晴れなかった。それどころか、すべての命を大事に想う英行は、円盤生物アブソーバをも「殺したのはぼくだ」と、自己責任にさいなまれながら、ゲンのもとを去るのである。
 後藤曰く、まさに「おまえらしい悩みだな」である。


 実は第7話では、正義が祖父が残した遺言書の中から、彼の両親が海外で強盗に殺害されたことを報じる古い新聞記事を発見して衝撃を受けるものの、祖父からは病死と聞かされていたことから、両親のことを知らずに育ち、いまさら怒りも復讐心もわかない自分は、ヒーローどころか冷徹な人間なのか? と正義は後藤に悩みを打ち明ける。近辺で見聞きしたことには義憤を覚えても、自身のテリトリーの外で起きたことには他人事(ひとごと)として遠くに感じてしまうという、だれにでもある人間心理の描写が実にリアルだ。


 しかし、後藤は正義のことを「ヒーロー」ではなく単なる「変態」だとしか思っていなかった(笑)。
 ただ、正義のおかげで俺も街も変わったのだから、「いい変態」、「役に立つ変態」だ。少なくとも「ヒーロー」よりも、俺は「変態」の方が信じられる。人間なんだから悩んでもいい、と後藤は正義に言い聞かせるのである!


 「変態」である筆者(爆)としては、これには感涙せずにはいられないものがある。
 これほどまでの理解者を得ようと思えば、たとえ「変態」ではあっても、正義のように「いい変態」、「役に立つ変態」となる努力をしなければならない、といったところなのであろう。


 だが、本物の「悪」を倒していくうちに、


「こういうのを充実って言うんですよね」


などと、「今は本当に楽しい」と言い切るようになるほどに、変貌を遂げていく正義の姿に、後藤はとまどいの色を隠せないようになる。
 今後ふたりの関係に波乱が生じる予兆を感じさせるものがあるが、「すべては計画どおり」と高笑いするキング・トーチャーの姿で、第8話は幕となる。


 「ヒーローごっこ」が「本気」のヒーロー作品へと転じるさまは、かの深夜特撮『非公認戦隊アキバレンジャー』(12年)を彷彿とさせるものがあるが、果たして今後どこまで「本気」度がエスカレートしていくのか、目を離さずにはいられないものがある。


(了)
(初出・オールジャンル同人誌『DEATH-VOLT』VOL.70(15年6月14日発行))


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元祖「はてなダイアリー」のデザインそっくりな「はてなブログ」のデザインに移行! ~ドロップダウンする画面上部固定グローバル・メニュー追加!


1.旧「はてなダイアリー」のシンプルな初期デザインにそっくりな新「はてなブログ」の「デザイン・テーマ」を発見


 ケッ! オシャレ・サブカル系の小洒落た「はてなブログ」デザインなんてヘドが出らぁ! 取り澄ましやがって!!
 汗クサさや泥クサさを過剰なまでに忌避して、デオドラント(無臭・無菌)を目指すあたり、世の中の半分だけしか見ていないような、半分だけを見て歯の浮くようなキレイごとをのたまっているような気配がして、オレさまちゃんの敵だ!(笑) くらいに思ってしまっていたので、旧「はてなダイアリー」から新「はてなブログ」への移行にはなかなか踏み切れず(汗)。


――いやまぁ、大衆・大勢向けをねらうのであれば、オシャレ・サブカル路線を目指すのが正しいのは重々承知してるけど(笑)――



 しかし、ナンで「サイドバー」が右側にあって、しかも「サイドバー」のヨコ幅がやたらに広いんだヨ!
 その分、「本文」の方がやたらとヨコ幅が狭くなってるヨ。「ブラウザ画面」のヨコいっぱいに、ブログ本文を表示させてくれヨ!!


 文章・本文を読ませたいのであって、ブログのデザインとかはドーでもイイよ! 特にブログのヘッダー(タイトル)とかで、「ブラウザ画面」の上部の半分の面積を占めるようなデザインなんて、サイテー最悪!!


 「ブログ記事一覧」に、記事中の「画像」をアイコン表示させる機能なんて不要だヨ。「記事タイトル」だけを表示してくれればイイよ!


 コレだったら、当方が使用しつづけている、元祖「はてなダイアリー」の元祖も元祖な基礎の基礎みたいなシンプルなデザインをギリギリまで使用しつづけたい!(あくまでも一個人の私見ですけどォ・笑) と思いつづけて半年ほど。


 ついに、2019年春(2月28日(木))での旧「はてなダイアリー」の「株式会社はてな」側での保守運用の終了告知に伴ない――日記更新は1月29日(火)から不可――、観念して2月2日(土)は「はてな」側にて奨励されている新「はてなブログ」への自力での移行に伴なう前調査にいそしんでみた次第。


 それと並行して、なにかシンプルぷるぷるでも良いデザインはないかなぁと、「はてなブログ」の各種デザインが格納されている「はてなブログ・テーマストア」(http://blog.hatena.ne.jp/-/store/theme/)のあまたの「公式デザイン」や「ユーザー作成デザイン」をすべて隈なく渉猟すること半日ほど。


 ついに! ついに! ついに! おそらくは奇特な御仁がネタ&洒落で作ったのであろう(?)、元祖「はてなダイアリー」のデザインをそっくりに模した「はてなブログ」用のデザインテーマ「Hatena for はてなブログ」を発見!


blog.hatena.ne.jp



・「サイドバー」が左側にある!――左から右へ読んでいくヨコ書きの常で、「サイドバー」に眼が行きやすくなることで、ブログ内を巡回してもらえる可能性も高くなる!?――
・「サイドバー」のヨコ幅がムダに広くない!
・「本文」のヨコ幅もムダに狭くならずに、「ブラウザ画面」の拡大に応じて、ヨコいっぱいに広がる!
・ブログのヘッダー(タイトル)が、最小面積になってるヨ!


 コ、コ、コ、コレは、オレのために作られたのか!?(爆~そんなワケはない・汗)



 元祖「はてなダイアリー」のデザインに内心ひそかに愛着を持っていたけど、「はてなブログ」へと移行するにあたって、「はてな」側で推薦されていた、自称シンプル・自称文章中心向けデザインを心ならずもセレクトしてしまった御仁も、多かったろうとまでは云わないけれども(笑)、それなりにいたのではなかろうか?


 てなワケで、旧「はてなダイアリー」を新「はてなブログ」に移行するに際して、選択した「はてなブログ」のデザインが、不肖のキモオタのワタクシめごときの拙ブログのデザイン!――どうぞ「顔真っ赤にして必死!」と指さして揶揄してください(汗)――。


 「サイドバー」も旧「はてなダイアリー」時代は、「デザイン」設定画面の「ページのフッタ」項目にHTML言語をシコシコと加筆して、「サイドバー」に自ブログ記事への「リンク」を増やしていったけど、この「サイドバー」への「リンク」追加もツール化されていて、「記事名タイトル」&その「URL」を記述するだけで済んで、HTMLを書かなくてよくなって、旧「はてなダイアリー」時代の手書きで追加していた「サイドバー」の完全復元もラクラク
――「1行空白」や「2行空白」空け、固定の文言に色付けした箇所にのみ、やはり「サイドバー」追加ツールを用いてHTML言語にて記述――


 「はてなブログ」の人気ベスト3のデザインを採用すべし! 界隈におけるブログ・デザイン改造記事の類いも豊富だから! と唱えているブログもあるけれど、当方はアレらの人気ベスト3のデザインなんて絶対にイヤだヨ(笑)。


 てなワケで、テキスト中心で見せたい、スカしたオシャレ・デザインにはまるで関心がない奇人変人の同好のみなさま(爆)には、この元祖「はてなダイアリー」のデザインそっくりの「はてなブログ」のデザイン「Hatena for はてなブログ」を強くお勧めしたいと思います! ……まぁダウンロード数を見ると、つくづく人気がないデザインであることもよぉくわかりますけれど(汗)。


――ただ、「検索窓」がハミ出てて、右すぐヨコの「本文」側に少しだけ跨ってしまっているのが、おマヌケでタマにキズだけど(汗)。コレはドーやったら直せるんですかネェ。教えて! エラいヒト!(笑)――
――2019年3月13日(水)加筆:ナンと! 「はてなブログ」の当該デザイン「Hatena for はてなブログ」が2013年10月5日の誕生、および同年10月12日のフォント変更以来、6年ぶりに神さま・造物主さまご自身(笑)がデザインストアに降臨せられて、「検索窓」がハミ出ていたのを2019年3月10日(日)に直されました! よって、「検索窓」のハミ出る問題も解消してしまったのでありやした! ありがとうございます(平身低頭)――


 ただ、問題はナイどころか、むしろウェルカムの大カンゲイだけれども、PCでもスマホでもタブレットでも同じデザイン画面で表示されるという「レスポンシブ対応」のデザインでもないし、拙ブログ自体の詳細設定を「レスポンシブ対応」にもしていないのに、自身所有のタブレットで拙ブログを表示させると、旧「はてなダイアリー」時代は「記事一覧」が表示されてたのに、新「はてなブログ」ではPCと同様の「トップページ」が表示されましたヨ!――むろんヨコ幅の文字数はタブレット画面に合わせて減っていますけど――


――2019年2月9日(土)加筆:上記でいろいろと書いていますけど、「はてなブログ」画面は「タブレット」では「PC」準拠で画面表示がされるのがデフォルト・初期設定である模様(汗)。当方、「スマホ」は所有しておらず、6~7年前から「ガラケー」&格安SIMの7インチ「タブレット」使いであるために、改めて家族所有のスマホで拙ブログを閲覧してみたところ、「はてなブログ」で一律に用意されている「スマホ専用」画面(7件程度の最新記事見出し一覧)が表示されてしまってガックシ(笑)。してみると、「タブレット」の画面サイズ端末からのアクセスの場合は「PC」専用表示と同様の扱い、「スマホ」の画面サイズ端末からのアクセスの場合は「スマホ」専用表示の扱いとして、「はてな」側にて識別をしていると判定できます。ソコで取った方策は後述いたします――



追伸
 旧「はてなダイアリー」から新「はてなブログ」へのインポートに長時間~数日間を要するという、昨夏ごろの各種記事を散見しましたけど、「はてな」側でのサーバーの増強のせいか、皆さまの引っ越しのピークがとうに過ぎていたせいか(笑)、当方は世間のブログよりも1記事あたりがはるかに長文とおぼしき約750の記事のインポート作業でしたけど、2019年2月3日(日)午前0時台に作業したところ、トータル45分ほどで完了いたしました――家庭内Wi-Fi接続です――。


 以上、一例としてご参考までに~。



――2019年4月14日(土)追記:遅まきながら、一昨日に気付いたのですけど、公式「週刊はてなブログ」2019年4月4日分のブログ記事にて、「2019年はてなブログデザインテーマコンテスト」の受賞結果が発表されています。(http://blog.hatenablog.com/entry/2019themecontests_result_
 それで、ビックリ。拙ブログの改造にいそしんでいた2019年の2月中下旬に、当該「元祖はてなダイアリー」風デザインテーマ「Hatena for はてなブログ」と同じコンセプトのデザインテーマ「classic diary(日記向け)」がちょうどリリースされており、しかも、1月16日~3月14日募集の「2019年はてなブログデザインテーマコンテスト」の「銅賞」を受賞していたのでありやした! (http://blog.hatena.ne.jp/-/store/theme/17680117126981573769
 ウ~ム、このすでに類例のあるデザインテーマが受賞してしまってもよかったのであろうか? ……まぁ別にヨシとするか(笑)。


 この「classic diary(日記向け)」は「PC」での表示だと、「記事本文」&「サイドバー」の活字がやや大きく行間も少々開いており、それに応じてか「サイドバー」のヨコ幅もやや広めなあたりが、個人的には少々キズ・欠点であり。
 「タブレット」での表示だと、「サイドバー」がなくなって、いわゆる「サイドバー」部分が「本文記事」の一番下に表示される、いわゆる「1カラム」表示となる。コレはまぁフツーなのだけど、個人的には「タブレット」や「スマホ」でも「サイドバー」を表示させて、過去記事にも導線を引いておきたいので、コレがカナリちょっと(汗)。
 もちろん「タブレット」でも「PC版サイト」での表示に変更することは可能で――「タブレット」でわざわざ「PC版サイト」での表示に変更するような奇特な御仁も滅多にいないでしょうけれど――、それで「サイドバー」を表示させると、「サイドバー」のヨコ幅がやはりやや広くてその逆に「本文」の活字はやや小さい。


 大見出し(記事タイトル)・中見出し・小見出し・小小見出し……などを表示させる「はてな記法」もビミョーに旧来のモノとはズレているようで……。
 先頭に「**」のように「*」を2文字付けて(「h4」タグの見出しの意味)、その直後に「見出し」の文言を続けることで、「中見出し」――青いアンダーライン付きの見出し――とする旧来の「はてな記法」だと、先頭に青い四角が付くだけの見出しとなってしまい。
 先頭に3文字の「***」で「小見出し」(「h5」タグの見出しの意味)――単なる太字の見出し――とする旧来の「はてな記法」だと、先頭に青い右向き三角が付いた小見出しとなって、いろいろとズレた「見出し」表示となってしまって……(加えて、この3文字の「***」=「h5」タグ表示で、2行に渡る長い見出しになると、1行目と2行目が重なって表示されてしまうバグがあるみたいだけど、ブログデザイン作者さまに指摘してあげるべきか否かは悩む・汗)。
 とにかく、ウチのブログで多用している「はてな記法」の「**」で、「青いアンダーライン付きの中見出し」を一律に表示させたいよ~(笑)。


 あと、「アーカイブページ」(全記事見出し一覧ページ)が、全30記事だか全50記事を青い細いラインで一括して囲んだ一覧表型式の旧「はてなダイアリー」風のスタイルではなく、1記事1記事が青いラインで囲まれたスタイルであるあたりも、一瞥閲覧性でのヒキには少々欠けるように思えて……というのは、極私的な些事に対するこだわりに過ぎないですナ(汗)。


 以上の事項は、改造すれば解消できる程度のことなのでしょうけれども(見出し表示の変更は右記のサイトが参考になりそうです:http://www.future-nova.com/entry/sumaho-css)、当方のように基礎知識がなく、類例から憶測で改造していて、しかもある程度のブログ改造が済んだら、ブログ記事の方の執筆に励みたい人間にとっては、もうキツくなってきた(笑)。
 しかし、前述したブログデザイン提供のURL(http://blog.hatena.ne.jp/-/store/theme/17680117126981573769)には、および左記URLからもリンクされている当該デザイン作者さまが製作された他のデザインテーマ(http://blog.hatena.ne.jp/-/store/theme/-/author/blogcustomize)のページ群にも、各種のデザインカスタマイズの方法が記述されており、ブログを改造してみたい方々には参考になりそうです。


 てなワケで、拙ブログ管理人は当該「Hatena for はてなブログ」のデザインを引き続き使用する予定であります――


2.「アーカイブ・ページ」(全記事見出し一覧ページ)の改造

 (2019年2月8日(金)加筆)

はてなダイアリー」風に、「サムネイル画像」&「記事本文・冒頭」を非表示、「記事タイトル」のみで表示


 世間一般的にはともかく、テキスト中心種族にとっては、「はてなブログ」の「アーカイブ・ページ」に「サムネイル画像」&「記事本文・冒頭」が表示されるのも、「ブログ」の全記事の目次的な一覧瞥見性にいささか欠けて、鬱陶しいのではなかろうか?(あくまでも私見です・笑)


 で、ググったら、「はてなブログ」の「アーカイブ・ページ」も、「はてなダイアリー」のそれのように「サムネイル画像」&「記事本文・冒頭」を非表示にする手法がありました!

 
q.hatena.ne.jp


 コレをまるパクリで、「はてなブログ」画面の右上方の「自分のはてなID」⇒「デザイン」⇒「PC(スパナのマーク・カスタマイズ)」⇒「デザインCSS」欄に、既存の入力値――初期値として「はてなブログ」の採用デザイン・テーマの番号が記述されたURLのCSSが記述されている――は残したまま、その後ろに以下のCSSを加筆して、上方の「変更を保存する」を押下!

/*==============================================
「はてなブログ」の「記事一覧ページ」(archiveページ)の「サムネイル画像」と「記事本文」を非表示にし、「はてなダイアリー」のように「記事名」のみで一覧表示化
================================================*/
.archive-entry .entry-description, .entry-thumb {
    display: none;
}
.page-archive .archive-entries section {
    margin-bottom: 0px;
}



――ここのみ、2019年4月6日(土)加筆:当初、上記のCSS文は、
・当初:「.archive-entry .entry-description, .entry-thumb, .social-buttons {」となっておりました。
・改訂:「.archive-entry .entry-description, .entry-thumb {」に変えております。(末尾の「, .social-buttons」の記述を削除いたしました)
理由:上記の「, .social-buttons」(ソーシャル・ボタン)などの記述は、「記事一覧ページ」(archiveページ)に限定した設定ではなく、「本文記事ページ」にも共通で適用される設定であるためです。当初「, .social-buttons」の記述があったばかりに、これが次の行の「display: none;」命令にて各種の「ソーシャル・ボタン」が非表示扱いとなってしまい、「本文記事ページ」中の上下にも表示されるべき「はてなブックマーク」や「Twitter」に「LINE」などのマークの「ソーシャル・ボタン」群が一律に非表示になってしまっていたのでありやした(汗)――


3.「カテゴリー」ごとの「アーカイブ・ページ」(全記事見出し一覧ページ)に、「~に関する記事一覧」の文言を追加

 (2019年2月8日(金)加筆)


 前述の「2.」にて、「アーカイブ・ページ」(全記事見出し一覧ページ)から「サムネイル画像」や「記事本文・冒頭」を除去しても、「はてなブログ」の「カテゴリー」ごとの「アーカイブ・ページ」(記事見出し一覧ページ)は、旧「はてなダイアリー」時代のそれと比すると殺風景なデザインで、そもそも「記事見出し一覧ページ」であること自体が分りにくい!(汗)
 コレもサーフィンしていたら、先達による解決策を発見いたしました。これにならって、大見出しの「カテゴリー」名の直後に「~に関する記事一覧」の文言を追加!


focus3.hatenablog.com


 こちらのブログさまを参考に、最後の部分のみをパクらせていただき、「はてなブログ」画面の右上方の「自分のはてなID」⇒「デザイン」⇒「PC(スパナのマーク
・カスタマイズ)」⇒「デザインCSS」欄に、やはり既存の記述は残したまま、その後ろに以下のCSSを加筆して、上方の「変更を保存する」を押下!

/*==============================================
「カテゴリー」ごとの「記事一覧ページ」の大見出しである「カテゴリー」名の末尾に、「に関する記事一覧」の文言を追加
================================================*/
.archive-header-category .archive-heading::after  {
    position: relative;/*相対位置(不要?)*/
    content: " に関する記事一覧";/*追加文言*/
    font-size: 1.2rem;/*追加文言をカテゴリ名よりも小さい字で表示*/
}




4.「グローバル・メニュー」の追加

 (2019年2月8日(金)加筆)

「ブログ・タイトル」直下に、「グローバル・メニュー」(「カテゴリー」ごとの「記事一覧」などの「リンク」集の「メニュー・バー」)を追加


 「グローバル・ナビゲーション」or「ヘッダー・メニュー」or「グローバル・ナビゲーション・メニュー」or「グローバル・メニュー」。多数の呼び名があるようです(汗)。
 コレについては、多数のサイトを参考にさせていただき、照合の果てに、拙ブログに不要な命令文は削りに削って、以下の最小限のHTMLとCSSを作成(?)してみました。
 ブラウザの幅の拡縮に応じて、ヨコ幅や間隔も伸縮するかたちになっています。


(しかし、拡張させて、「カテゴリー」下の「サブ・カテゴリ―」表示、いわゆる「ドロップダウン・メニュー」が追加表示されたり、「トグル・メニュー」に変形したりはいたしません・汗)


 主に、以下のブログさまを参考にさせていただき、流用・改変させていただいております。


www.clrmemory.com


4-1.HTML

 (「はてなブログ」画面の右上方の「自分のはてなID」⇒「デザイン」⇒「PC(スパナのマーク・カスタマイズ)」⇒「ヘッダ」⇒「タイトル下」欄に、以下のHTMLを加筆(⇒「変更を保存する」はこのタイミングで押下してもよいが、後続の「4-2.CSS」側にて一括して押下するのが無難))

<!-- 通常の「グローバル・ナビゲーション・メニュー」 -->
<div class="nav">
  <ul>
    <li><a href="https://katoku99.hatenablog.com/archive/category/%E3%82%A6%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%A9">ウルトラ</a></li>
    <li><a href="https://katoku99.hatenablog.com/archive/category/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%80%E3%83%BC">ライダー</a></li>
    <li><a href="https://katoku99.hatenablog.com/archive/category/%E6%88%A6%E9%9A%8A">戦隊</a></li>
    <li><a href="https://katoku99.hatenablog.com/archive/category/%E3%82%B4%E3%82%B8%E3%83%A9">ゴジラ</a></li>
    <li><a href="https://katoku99.hatenablog.com/archive/category/%E7%89%B9%E6%92%AE%E6%B4%8B%E7%94%BB">特撮洋画</a></li>
    <li><a href="https://katoku99.hatenablog.com/archive/category/%E7%89%B9%E6%92%AE%E6%84%8F%E8%A6%8B">特撮意見</a></li>
    <li><a href="https://katoku99.hatenablog.com/archive/category/%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1">アニメ</a></li>
    <li><a href="https://katoku99.hatenablog.com/archive/category/%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%A0">ガンダム</a></li>
    <li><a href="https://katoku99.hatenablog.com/archive/category/%E3%82%AA%E3%82%BF%E3%82%AF">オタク</a></li>
    <li><a href="https://katoku99.hatenablog.com/archive/category/%E5%B9%B3%E6%88%90%E3%82%A6%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%A9">平成ウルトラ</a></li>
    <li><a href="https://katoku99.hatenablog.com/archive/category/%E6%98%AD%E5%92%8C%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%80%E3%83%BC">昭和ライダー</a></li>
  </ul>
</div>

 「URL」と「カテゴリー名」は、各自のブログのそれに応じて読み替えてください(汗)。少々長い「カテゴリー名」は、ブラウザのヨコ幅を縮めると、両隣の「カテゴリー名」と接近しすぎてしまって見苦しいので、「グローバル・メニュー」中の表示上の「カテゴリー」名のみ半角カナに変えています。


4-2.CSS

 (「はてなブログ」画面の右上方の「自分のはてなID」⇒「デザイン」⇒「PC(スパナのマーク・カスタマイズ)」⇒「デザインCSS」欄に、既存のものは残したまま、以下のCSSを加筆⇒「変更を保存する」)
 (CSSは記述する位置が後半以降だと効力を発揮しない説もあったので、念のために冒頭の「はてなブログ」採用デザインテーマのCSSと、先に入力した「アーカイブ・ページ」用のCSSの中間に、以下のCSSを加筆)

/*==============================================
「ブログのタイトル」下に、「グローバル・ナビゲーション・メニュー」追加
================================================*/
.nav>ul {
        padding: 0;/*枠線内余白*/
        margin: 0;/*枠線外余白*/
        width: 100%;
     /* margin-bottom: 30px;  枠線外・下余白(拙ブログではコメント囲いで無効化)*/
        display: block;/*ブロック要素にする*/
        overflow: hidden;/*内容が収まらない場合、非表示*/
}

.nav>ul>li {
        box-sizing: border-box;/*paddingやborder-widthの幅に関係なくwidthに指定した値優先。幅にborderとpaddingを含む?*/
        width: calc(100% / 11);/*メニュー幅÷メニューカテゴリ数(※各ブログごとでの改変対象数値)*/
        height: 20px;/*メニュー・ブロックの高さ(※各ブログごとでの改変対象数値)*/
        line-height: 20px;/*メニュー・1行の高さ(※各ブログごとでの改変対象数値)*/
     /* background: linear-gradient(#1a1a1a, #676767, #1a1a1a);  グローバルメニュー背景色(拙ブログではコメント囲いで無効化)*/
     /* border-left: 1px solid white;  要素の左辺に白いボーダー(枠線)付与(拙ブログではコメント囲いで無効化)*/
     /* color: white;  グローバルメニュー文字色(拙ブログではコメント囲いで無効化)*/
        font-size: 70%;/*カテゴリ名の文字の大きさを縮小(※各ブログごとでの改変対象数値)*/
        float: left;/*初期表示はタテ並びのカテゴリ⇒左寄せでヨコ並び化*/
        list-style-type: none;/*カテゴリ名の先頭に中点や番号なし*/
        text-align: center;/*左寄せや右寄せではなく均等配置*/
        position: relative;/*相対位置*/
     /* transition: box-shadow .3s ease-in-out;  マウスオーバー時の動き(影を付与)(拙ブログではコメント囲いで無効化)*/
}

/*first-child:要素内で最初に現れる子要素を対象にスタイルを適用*/
.nav>ul>li:first-child() {
        border-left: 0;/*要素の左辺にボーダー(枠線)付与。0指定だから付与なしの意味? 不明なので残してます(汗)*/
}

/*  .nav>ul>li:hover {  (拙ブログではコメント囲いで無効化)*/
     /*   box-shadow: 0 0 50px 25px #1a1a1a inset;  マウスオーバー時に最終的にメニューのカテゴリ名のエリアの縁に影を付与??(拙ブログではコメント囲いで無効化)*/
/*  }  (拙ブログではコメント囲いで無効化)*/

.nav>ul>li>a {
        color: #0000FF;/*グローバル・メニューのカテゴリ名の文字色=青*/
        position: absolute;/*絶対位置*/
        top: 0;
        right: 0;
        bottom: 0;
        left: 0;
}

 ……スイマセン。知識がない人間が類推や憶測で整理して、削りに削って作成していったモノです。少なくとも拙ブログでは、コレで問題がありませんでした。
 思わぬ副産物としては、「アーカイブ・ページ」(記事見出し一覧ページ)や、「カテゴリー」ごとの「アーカイブ・ページ」にも、この「グローバル・ナビゲーション・メニュー」……というか「カテゴリー名」のリンクが表示されるため、結果論としてますます「アーカイブ・ページ」が旧「はてなダイアリー」のそれに近づきました(笑)。


 拙ブログには不要であった「グローバル・ナビゲーション・メニュー」部分の背景色を指定する「background:」命令文や、「グローバル・ナビゲーション・メニュー」部分の左辺に白いボーダー(枠線)を付与する「border-left: 1px solid white;」命令文、カーソルを「グローバル・ナビゲーション・メニュー」部分に寄せるとアニメ的なプチ動画効果を発揮する「transition: box-shadow .3s ease-in-out;」命令文などは、ググってその意味合いを調査した上で不要と判断して削っています。


 コレらの命令文ほかが必要な方々は、ヨソさまのサイトを照合して、命令文の意味もググって理解した上で、追加していってくださいまし~(汗)。


5.当該ブログ・デザインは「レスポンシブ対応」公称ではないけど、「レスポンシブ対応」設定したら、スマホでもPC専用の画面が問題なく表示

 (2019年2月9日(土)加筆)


 スマホからのアクセスだと、PCでの「はてなブログ」の画面表示とは異なり、スマホ専用の最新7件の記事一覧(「サムネイル画像」+「記事本文・冒頭)が表示されることは、みなさまご承知の通りだと思います。
 庶民・大衆・大勢向けにはこの方がきっとイイから(?)、このような画面が採用されているのでしょうけれども、当方は先のアーカイブ・ページ対策同様に、一覧瞥見性に欠けるこのスマホ専用トップページである最新7記事だけの一覧画面を好ましくは思っていません(笑)。ツカミにも弱いと思っています。


 そこで、今どきの通信速度や端末性能であれば、スマホでもPCと同様の画面を表示させても、そんなに遅くはならないだろ! そもそも短文しか読めないような人種は、お客さんとしてカウントしてないヨ! ということで(汗)、試しに拙ブログの画面表示設定にも「レスポンシブ対応」設定を実施してみて、(タブレット使いの自身は所有していないので家族の)スマホを使用して、拙ブログにアクセスして表示内容が崩れたりしていないかの確認をしてみました。


 ……特に何も「サイドバー」も「記事本文」のレイアウトも崩れてないじゃん! 「グローバル・メニュー」も崩れてないじゃん! 「スマホ」画面の幅に応じて「記事本文」の1行あたりの字数は減っているけど、キレイに「PC」同様に表示されてるじゃん! 表示もそんなに遅くないじゃん!
 まぁ「スマホ」1台のみの結果をもって、「スマホ」全体には敷衍はできず、統計的にはイミがないやもしれませんけど、拙ブログみたいな単純・シンプルなデザインであれば、多分どの「スマホ」でもほぼ大丈夫であろう! と勝手に決めつけて、当該デザイン・テーマは「レスポンシブ対応」設定でも大丈夫! と太鼓判を押すことにいたしやす!(……だ、大丈夫なのかなぁ?・汗)


 「はてなブログ」画面の右上方の「自分のはてなID」⇒「デザイン」⇒「スマホスマホのマーク)」⇒「詳細設定」⇒「レスポンシブデザイン」欄に「レ」点を入力⇒「変更を保存する」



 ただし、「スマホ」だと、画面上部に「はてな」が挿入してくる広告が表示されることで、記事1件目の記事名タイトルが隠れてしまうという大きな問題もありますけど……。まぁイイや。(←イイのか?・汗)

5-1.CSS(未設置)

 当該デザイン・テーマの拙ブログでは、家族のスマホの「Google」ブラウザ(Googleの「Chrome」ブラウザにあらず)で参照するかぎり、特に字が異常に小さく表示されることなく(?)表示されました。
――字が異常に小さく表示される場合は、「はてなブログ」画面の右上方の「自分のはてなID」⇒「デザイン」⇒「PC(スパナのマーク・カスタマイズ)」⇒「デザインCSS」欄に、既存のものは残したまま、以下のコメント行のかたちをしたCSSを加筆⇒「変更を保存する」を実施すると、「はてな」社側にてレスポンシブ対応してくれる仕様になっておりますが、拙ブログでは以下のコメント行が記述されていなくても、特に支障を感じていないために、以下のCSSは加筆しませんでした(汗)。しばらく様子見といたします――

/*==============================================
「はてなブログ」用「レスポンシブ対応」宣言
================================================*/
/* Responsive: yes */



――2019年3月28日(木)加筆:上記の『「はてなブログ」用「レスポンシブ対応」宣言』である「/* Responsive: yes */」を「デザインCSS」欄に加筆して、スマホで参照してみました。
 結果、「サイドバー」の占める面積が増えてしまい、「本文」の方も活字が大きめになってしまって、マヌケな表示となりはてて……(タブレットでの表示は大丈夫でした)。
 てなワケで、拙ブログの「デザイン・テーマ」では、『「はてなブログ」用「レスポンシブ対応」宣言』である「/* Responsive: yes */」なる指定は加筆しない方がイイと思われます(汗)――


6.「固定グローバル・メニュー」かつ「ドロップダウン・メニュー」の追加

 (2019年2月16日(土)加筆)

スクロールしても、PC・タブレットスマホの画面上部に固定される「グローバル・メニュー」。かつ、「サブ・カテゴリー」も一覧表示させる「ドロップダウン・メニュー」に改造

(ただし、画面最上部ではなく、「はてなブログ」規定ヘッダーの直下。スクロール時は画面上部の本文の上に「メニュー・バー」が浮かび上がる表示・汗)


 コレについても、多数のサイトを参考にさせていただき、照合の果てに、もといパクって試しても上手く動作しない失敗を重ねた末に(笑)、やはり「jQuery」だの「Java」だのの言語を使うと動作が少々重たくなるそうなので、以下の最小限のHTMLとCSSを作成(もとい、ほぼ流用)してみました。


 主に以下のブログさまを参考にさせていただき、CSS言語を90%程度(汗)解読できた上で、流用・改変をさせていただいております。


www.bambi.pro


 本来は、「はてなブログ」初期表示の「ブログ」画面の最上部が表示された状態では、この「固定グローバル・メニュー」は表示されておらず、画面を最上部から下部へとスクロールさせることで、「固定グローバル・メニュー」が画面最上部に貼りついたかたちにて出現、表示されつづけるという仕様のモノとなります。
 しかし、試行錯誤の実験&CSS言語の解読の果てに、画面の最上部の「はてなブログ」規定ヘッダーの方が「固定グローバル・メニュー」よりも画面表示の優先順位が高いから、初期表示では「固定グローバル・メニュー」が表示されていない――「はてなブログ」規定ヘッダーのウラ側に隠されている――ことを発見! スクロールして「はてなブログ」規定ヘッダーが画面の最上部から離脱することで、ウラ側に隠れていた「固定グローバル・メニュー」が代わりに表示されるようになっていたのでありやした(多分~汗)。


 けれども、やはり「はてなブログ」初期表示の段階でも、画面の上部のドコかに「固定グローバル・メニュー」を表示させたいなぁ。……と思っていたところに、貧乏神のインスピレーションがヒラメいた!
 「固定グローバル・メニュー」を画面の最上部の「はてなブログ」規定ヘッダーの位置ではなく、その直下の位置にして、拙ブログ・タイトルの直上、その両者の狭いスキマの位置に表示をさせればイイ!(笑)


――最上部には表示させていない、もうひとつの理由もココに記述いたします。「タブレット」や「スマホ」でインターネットの画面を上方にスクロールし続けると、画面を表示している「chrome(クロム)」などの「ブラウザ」自体の外ワクの最上位の「タブ」やその直下の「URL」の表示部分などが、「タブレット」や「スマホ」画面の上方の外側にハミ出るようなかたちでの画面表示になっていると思います。実はコレに巻き込まれて「固定グローバル・メニュー」も画面上方の外側にハミ出るイメージでの非表示となってしまうことが往々にしてあるので、コレを最上部ではなく、最上部の少々下部に表示させることで回避しようという目論見もありました。
 ただし、「タブレット」や「スマホ」でブログ「本文」部分を指でダブル・タップして、「サイドバー」は画面ヨコにハミ出すかたちで、画面のヨコ幅を「本文」のヨコ幅に合わせて拡大表示させてしまうと、その拡大表示比率に釣られて「固定グローバル・メニュー」がまたも「タブレット」や「スマホ」画面の上方の外側にハミ出て非表示となってしまうという問題は残ります。
 なので、コレを回避するために、「固定グローバル・メニュー」の位置を、「はてなブログ」規定ヘッダー直下ではなく、さらに下部である拙ブログ・タイトルの直下に表示させることも検討はしたのですけれど……。ブログ「本文」ダブル・タップでの少々拡大しての画面表示時はともかく、通常の画面表示時だと「固定グローバル・メニュー」がまだまだ画面上部に位置して表示されているとはいえ、やや画面中央に垂れ降り過ぎでさすがにウザいし見苦しいし、読者の気が散ってしまうかとも思えますし、上方へのスクロール時には画面上方にハミ出て見えなくなっても、下方へスクロールの向きを変えれば、画面上部の「固定グローバル・メニュー」も再度見えるようになるので、その存在を読者に認知させることはできるだろう、むしろ適度に画面の上方にハミ出てくれることでウザさも回避できるであろうと、我が身の無策・不作為・怠惰さも自己正当化するかたちで(笑)、拙ブログでは「はてなブログ」規定ヘッダーの直下に「固定グローバル・メニュー」を設置してみた次第です――


 その結果が、以下の通りとなります。
――「PC」では大丈夫ですけど、「タブレット」だと拙ブログ・タイトルの活字上部がビミョーに欠けております(汗)。設定的には「メニューバーの高さ」の箇所に該当し、「1px」分を減らせば大丈夫なのだろうけれども……。もうイイや(笑)――


6-0.「4-1」での加筆「HTML」と、「4-2」での加筆「CSS」は削除して、以下を代入加筆
6-1.HTML

 (「はてなブログ」画面の右上方の「自分のはてなID」⇒「デザイン」⇒「PC(スパナのマーク・カスタマイズ)」⇒「ヘッダ」⇒「タイトル下」欄に、以下のHTMLを加筆(⇒「変更を保存する」はこのタイミングで押下してもよいが、後続の「6-2.CSS」側にて一括して押下するのが無難))

<!-- 固定の「グローバル・ナビゲーション・メニュー」 -->
<ul class="navi-top">
   <li><a href="https://katoku99.hatenablog.com/">最新10記事</a></li>
   <li><a href="https://katoku99.hatenablog.com/archive">記事一覧</a></li>
   <li><a href="#!">▼ウルトラ</a>
      <ul>
         <li><a href="https://katoku99.hatenablog.com/archive/category/%E3%82%A6%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%A9">ウルトラ</a></li>
         <li><a href="https://katoku99.hatenablog.com/archive/category/%E3%83%A1%E3%83%93%E3%82%A6%E3%82%B9">メビウス</a></li>
         <li><a href="https://katoku99.hatenablog.com/archive/category/%E3%83%9E%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9">マックス</a></li>
         <li><a href="https://katoku99.hatenablog.com/archive/category/%E3%83%8D%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%82%B9">ネクサス</a></li>
         <li><a href="https://katoku99.hatenablog.com/archive/category/%E3%83%8D%E3%82%AA%E3%82%B9">ネオス</a></li>
         <li><a href="https://katoku99.hatenablog.com/archive/category/%E5%A4%A7%E6%80%AA%E7%8D%A3">大怪獣</a></li>
         <li><a href="https://katoku99.hatenablog.com/archive/category/%E5%B9%B3%E6%88%90%E3%82%A6%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%A9">平成ウルトラ</a></li>
         <li><a href="https://katoku99.hatenablog.com/archive/category/%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%82%B9">エース</a></li>
         <li><a href="https://katoku99.hatenablog.com/archive/category/%E3%82%BF%E3%83%AD%E3%82%A6">タロウ</a></li>
         <li><a href="https://katoku99.hatenablog.com/archive/category/%E3%83%AC%E3%82%AA">レオ</a></li>
         <li><a href="https://katoku99.hatenablog.com/archive/category/%E3%82%B6%E2%98%86%E3%82%A6%E3%83%AB">ザ☆ウル</a></li>
         <li><a href="https://katoku99.hatenablog.com/archive/category/%EF%BC%98%EF%BC%90">80</a></li>
      </ul>
   </li>
   <li><a href="#!">▼ライダー</a>
      <ul>
         <li><a href="https://katoku99.hatenablog.com/archive/category/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%80%E3%83%BC">ライダー</a></li>
         <li><a href="https://katoku99.hatenablog.com/archive/category/%E6%98%AD%E5%92%8C%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%80%E3%83%BC">昭和ライダー</a></li>
      </ul>
   </li>
   <li><a href="#!">▼戦隊ほか</a>
      <ul>
         <li><a href="https://katoku99.hatenablog.com/archive/category/%E6%88%A6%E9%9A%8A">戦隊</a></li>
         <li><a href="https://katoku99.hatenablog.com/archive/category/%E8%B6%85%E6%98%9F%E7%A5%9E">超星神</a></li>
         <li><a href="https://katoku99.hatenablog.com/archive/category/%E7%89%B9%E6%92%AE%E4%BB%96">特撮他</a></li>
         <li><a href="https://katoku99.hatenablog.com/archive/category/%E8%A5%BF%E9%81%8A%E8%A8%98">西遊記</a></li>
         <li><a href="https://katoku99.hatenablog.com/archive/category/%E6%99%82%E4%BB%A3%E5%8A%87">時代劇</a></li>
      </ul>
   </li>
   <li><a href="https://katoku99.hatenablog.com/archive/category/%E3%82%B4%E3%82%B8%E3%83%A9">ゴジラ</a></li>
   <li><a href="#!">▼特撮洋画</a>
      <ul>
         <li><a href="https://katoku99.hatenablog.com/archive/category/%E7%89%B9%E6%92%AE%E6%B4%8B%E7%94%BB">特撮洋画</a></li>
         <li><a href="https://katoku99.hatenablog.com/archive/category/%E7%89%B9%E6%92%AE%E9%82%A6%E7%94%BB">特撮邦画</a></li>
      </ul>
   </li>
   <li><a href="https://katoku99.hatenablog.com/archive/category/%E7%89%B9%E6%92%AE%E6%84%8F%E8%A6%8B">特撮意見</a></li>
   <li><a href="#!">▼アニメ</a>
      <ul>
         <li><a href="https://katoku99.hatenablog.com/archive/category/%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1">アニメ</a></li>
         <li><a href="https://katoku99.hatenablog.com/archive/category/%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%A0">ガンダム</a></li>
         <li><a href="https://katoku99.hatenablog.com/archive/category/%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%B9">マクロス</a></li>
         <li><a href="https://katoku99.hatenablog.com/archive/category/%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%AC">マンガ</a></li>
      </ul>
   </li>
   <li><a href="https://katoku99.hatenablog.com/archive/category/%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%A0">ガンダム</a></li>
   <li><a href="#!">▼オタク他</a>
      <ul>
         <li><a href="https://katoku99.hatenablog.com/archive/category/%E3%82%AA%E3%82%BF%E3%82%AF">オタク</a></li>
         <li><a href="https://katoku99.hatenablog.com/archive/category/%E8%A6%9A%E3%81%88%E6%9B%B8%E3%81%8D">覚え書き</a></li>
         <li><a href="https://katoku99.hatenablog.com/archive/category/InDesign%E8%A6%9A%E6%9B%B8">InDesign</a></li>
         <li><a href="https://katoku99.hatenablog.com/archive/category/%E5%90%8C%E4%BA%BA%E8%AA%8C">同人誌</a></li>
         <li><a href="https://katoku99.hatenablog.com/archive/category/%E7%9B%AE%E6%AC%A1">年度目次</a></li>
      </ul>
   </li>
</ul>

 「URL」と「カテゴリー名」は、各自のブログのそれに応じて読み替えてください(汗)。
――「URL」を「#!」と記述している「親・カテゴリー」の箇所は、クリックやタップをしてもドコにもジャンプさせない、という意味の規定語です。理由は後述――


6-2.CSS

 (「はてなブログ」画面の右上方の「自分のはてなID」⇒「デザイン」⇒「PC(スパナのマーク・カスタマイズ)」⇒「デザインCSS」欄に、既存のものは残したまま、以下のCSSを加筆⇒「変更を保存する」)
 (CSSは記述する位置が後半以降だと効力を発揮しない説もあったので、念のために冒頭の「はてなブログ」採用デザインテーマのCSSと、先に入力した「アーカイブ・ページ」用のCSSの中間に、以下のCSSを加筆)

/*==============================================
画面上部に貼りつく「固定グローバル・メニュー」かつ「ドロップダウン・メニュー」
================================================*/
ul.navi-top, ul.navi-top a {
        color:blue;/*メニューバーの文字色*/
        background-color:white;/*メニューバーの背景色*/
}

ul.navi-top a:hover {
        color:white;/*マウスオーバー時の文字色*/
        background-color:grey;/*マウスオーバー時の背景色*/
}

ul.navi-top {
        position:fixed;/*位置固定(left:0やtop:0と合わせての画面上位に固定?)*/
        left:0;
        top:0;
        margin-top: 3.3em;/*枠線外・上余白・メニュー文字の3.3文字分(?)を空けることで、「はてなブログ」規定ヘッダーと当該ブログ・タイトルの隙間(汗)に当該「固定グローバル・メニュー」を表示(※各ブログごとでの改変対象数値)*/
     /* margin: 0;  枠線外・余白(コメント囲いで無効化)*/
        padding:0;/*枠線内・余白*/
        font-size:65%;/*カテゴリ名の文字の大きさを縮小(※各ブログごとでの改変対象数値)*/
     /* font-size:14px;  カテゴリ名の文字の大きさ(コメント囲いで無効化)*/
        width:100%;
        text-align:center;/*左寄せや右寄せではなく均等配置*/
        z-index:50;/*重なり順(※10000などの巨大数を指定すると、「はてなブログ」規定ヘッダーに上塗り優先する形で、当該「グローバル・メニュー」が表示されるが、規約違反なので不可! 画面スクロール時に最優先表示の「はてなブログ」規定ヘッダーから離脱することで、当該「グローバル・メニュー」が本文よりも優先表示される模様)*/
}

/*1階層目*/
ul.navi-top li {
        width: 80px;/*1階層目の幅(※各ブログごとでの改変対象数値。★画面幅の拡縮に応じて変化する「width: calc(100% / メニューのカテゴリ数 )」を指定したら、2層目が表示不可になってしまった。どなたか解決策を教えてくださいませ!・汗)*/
        display: inline-block;/*ヨコ並びのブロック要素だが、幅・高さ・内外余白指定可(※float:leftの代替? 高度版?)*/
        list-style-type: none;/*カテゴリ名の先頭に中点や番号なし*/
        position: relative;/*相対位置*/
}

ul.navi-top a {
        line-height: 18px;/*メニューバーの高さ(※各ブログごとでの改変対象数値)*/
        text-align: center;/*文字位置・中央寄せ*/
     /* padding-left:10px;  枠線内・左余白(コメント囲いで無効化)*/
        text-decoration: none;/*文字装飾・なし*/
        font-weight: nomarl;/*文字の太さ・普通*/
        display: block;/*タテ並びのブロック要素で、幅・高さ・内外余白指定可*/
}

/*2階層目*/
ul.navi-top ul {
        display: none;/*非表示??*/
        margin:0px;/*枠線外余白*/
        padding:0px;/*枠線内余白*/
        position: absolute;/*絶対位置*/
}

ul.navi-top ul a{
        width: 100%;/*2階層目の幅(※小さい数値の%だと崩れる)*/
} 

ul.navi-top li:hover ul {
        display: block;/*タテ並びのブロック要素で、幅・高さ・内外余白指定可*/
}

 ……流用元のブログさま、あるいは各種の「グローバル・メニュー」を設定しているブログさまでも散見される現象ですけど、「PC」では問題ないけど「タブレット」や「スマホ」だと、「グローバル・メニュー」の「親・カテゴリー」名を指先でタップして「サブ・カテゴリー」を「ドロップダウン」表示させると、「ドロップダウン・メニュー」自体は表示されるのですけど、そのまま滞空せずに即座に「サブ・カテゴリー」ではなく「親・カテゴリー」自体のリンク先の画面に遷移してしまう傾向があるようです。ゆっくりタップすると、「ドロップダウン・メニュー」が表示された画面のままで滞空するようではありますが……。


――ここのみ、2019年2月20日(水)加筆:「タブレット」や「スマホ」でタップして「ドロップダウン・メニュー」を表示させると、「サブ・カテゴリー」を選択する前に「親・カテゴリー」のリンク先にジャンプしてしまう問題を回避するために、「親・カテゴリー」の「URL」にクリックやタップをしてもドコにもジャンプさせない規定語「#!」を指定しました――


 あと、「PC」の場合、この「固定グローバル・メニュー」は、画面のヨコ幅の縮小に応じて、「カテゴリー」配置があくまでも1行に収まったままでの均等配置では縮まらずに、あまりに画面のヨコ幅を狭くしてしまうと「カテゴリー」の後段が2行目の「メニュー・バー」として表示されてしまいます(汗)。
 それはまだしもイイとしても(?)、1行目の任意の「カテゴリー」を選択して「サブ・カテゴリー」を「ドロップダウン」表示させると、「サブ・カテゴリー」の1件目が「固定グローバル・メニュー」の2行目の「カテゴリー」表示のウラ側に隠れてしまって表示がされない……という問題もあります。
――「タブレット」や「スマホ」では、拡大表示は可能でも、縮小表示は基本不可能なので、直上の問題は生じないと思います――


 しかし、このへんの問題を解消するスキルも知識もなく、画面をそこまで極端に狭めて表示させる御仁もそんなにいないだろうし(?)、トータルでの得失を勘案して見切り発車で当該方策を採用し、物理的・肉体的にヒトが傷つくような行為でもなかろうと(汗)、上記のHTMLとCSSも公表させていただきました。


7.悪ノリして、「グローバル・メニュー」&「固定グローバル・メニュー」の両方を表示

 (2019年2月23日(土)加筆)

「4.」の「グローバル・メニュー」&「6.」の「固定グローバル・メニュー」を同時に表示

 「カテゴリー」ごとの「記事一覧」などの「リンク」集を表示させている「固定グローバル・メニュー」とはまた別に、新「はてなブログ」のブログ・タイトル直下に表示される当該「ブログの説明」文中に、「オススメ記事」へのリンクをいくつか貼れないかなぁ、とついつい欲張ったことを考え出してしまう。
――旧「はてなダイアリー」時代においては、「ページのヘッダ」設定画面にHTMLを加筆することで、ブログ・タイトルの直下に固定文言や「おすすめ記事」への「リンク」も加筆可能であったため――
 で、「はてなブログ」画面の右上方の「自分のはてなID」⇒「設定」⇒「基本設定」⇒「ブログの説明」欄に、リンクを貼る意味のHTMLを加筆して「変更する」押下で試してみたところ……、見事に玉砕。HTML言語がそのままで表示されてしまう(汗)。


 そこで、ビンボー症の神さまのインスピレーションがまたハタとヒラメいた(笑)。「4.」の「グローバル・メニュー」&「6.」の「固定グローバル・メニュー」を同時に表示させてしまおう!
 てなワケで、「はてなブログ」規定ヘッダーの直下は「固定グローバル・メニュー」を、拙ブログ・タイトル直下には通常の「グローバル・メニュー」を設置してみた次第(爆)。


 今回追加した通常の「グローバル・メニュー」は、「カテゴリー」名ではなく「オススメ記事」名を表示させているため、「リンク」部分の文字数が多く、しかも各々の「リンク」の文字数の長短も異なるため、均等配置だとかえって不格好になるために、文字数に応じて各々の「リンク」の間隔も詰めたかったのだけれども、いろいろと試しても当方のスキルではうまくいかず……。今後の課題といたしやす。


 「CSS」は、先の「4-2」の通常の「グローバル・メニュー」と基本は同一ですけど、


・「width: calc(100% / 11);/*メニュー幅÷メニューカテゴリ数(※各ブログごとでの改変対象数値)*/」
             ↓
・「width: calc(100% / 8);/*メニュー幅÷★メニューおススメ記事数(※各ブログごとでの改変対象数値)*/」


・「font-size: 70%;/*カテゴリ名の文字の大きさを縮小(※各ブログごとでの改変対象数値)*/」
             ↓
・「font-size: 65%;/*★記事名の文字の大きさを縮小(※各ブログごとでの改変対象数値)*/」


上記の2箇所のみを、変更しております。


――2019年3月29日(金)加筆:上記の固定しない方の「グローバル・メニュー」については、「PC」上においてはGoogleのブラウザ・Googleの「Chrome」ブラウザ・マイクロソフトの新世代ブラウザ「Edge」では問題なく表示されることを確認。「タブレット」においてもGoogleのブラウザ・Googleの「Chrome」ブラウザでは問題なく表示されることを確認。「スマホ」においてもGoogleのブラウザでは問題なく表示されることを確認。
 しかし、「PC」上においてはマイクロソフトのブラウザ「インターネット・エクスプローラー」だと、拙ブログを例に取れば、全8のオススメ記事中、先頭の7記事はメニューの1行目に表示されるも、最後の1記事のみ2行目にハミ出て表示されてしまうことが発覚(汗)。
 ただまぁ大過はナイと思うし、マイクロソフトは「インターネット・エクスプローラー」のバージョンアップは終了して、新ブラウザ「Edge」への移行を奨励していることもあるので、「インターネット・エクスプローラー」での「グローバル・メニュー」の表示が少々オマヌケになっても、そのまま放置することにする(汗)――


8.「アーカイブ・ページ」をさらにスマート化

 (2019年2月23日(土)加筆)

「全記事見出し一覧」や「カテゴリーごとの記事見出し一覧」ページの行間詰め

改行後の「左詰め」の「カテゴリー」リンクの表示も、改行なしでの該当行内で「右詰め」化

(ただし、記事名が長いと、右詰めの「カテゴリー」リンクと、記事名の末尾が重複~汗)


 「はてなブログ」の「アーカイブ・ページ」の行間等々が空きすぎていたり、各記事ごとの「カテゴリー」を示すリンクも、ナゼか「記事名タイトル」を表示する行から改行されて、その1行下に「左詰め」(!)で表示されて、各々の記事がドコの「カテゴリー」に属しているのか即座に判別しがたい、見づらいモノなので、ナンとかしたいなぁと、コレもまたサーフィンしていたところ……、ありました!


 以下のブログさまを参考にさせていただき、そのまま流用(汗)させていただきました。


www.detourist.net


8-1.CSS

 (「はてなブログ」画面の右上方の「自分のはてなID」⇒「デザイン」⇒「PC(スパナのマーク・カスタマイズ)」⇒「デザインCSS」欄に、既存のものは残したまま、先の「2.」と「3.」の「アーカイブ・ページ」のCSSも残したまま、その下に以下のCSSを加筆⇒「変更を保存する」)

/*==============================================
「記事一覧ページ」をさらにスマート化(ただし、記事名が長いと、右詰めの「カテゴリー」のリンクと重複~汗)
================================================*/
.archive-entry-header {
    display: table;
    width: 100%;
    border: none;
    padding: 0;
}
.archive-entry-header .date {
    display: table-cell !important;
    padding: 2px 0 !important;
    margin: 0 !important;
    width: 86px !important;
    text-align: right !important;
}
.archive-entry-header .entry-title {
    display: table-cell !important;
    padding: 2px 0 2px 1em !important;
    margin: 0 !important;
    font-size: 100% !important;
    font-weight: normal !important;
}
.archive-entry {
    position: relative;
    margin-bottom: 0 !important;
}
.archive-entry .categories{
    position: absolute;
    right: 0;
    bottom: 2px;
    margin: 0 !important;
}
.archive-entry .entry-thumb-link, 
.archive-entry .archive-entry-body {
    display: none !important;
}




9.リダイレクトされない旧「アーカイブ・ページ」のURLを、新「アーカイブ・ページ」のURLに一括変換

 (2019年3月1日(金)加筆)
 旧「はてなダイアリー」の各記事のURLから新「はてなブログ」の各記事のURLへの遷移は、「はてな」社側にて自動でリダイレクト遷移してくれるので、記事中に過去日付の記事の旧URLでリンクを貼っていたままで放置しても問題はなし。
 しかし、各記事中に手書きで記した、「アーカイブ・ページ」(全記事見出し一覧)の旧URLや、カテゴリーごとの「アーカイブ・ページ」の旧URLについては、リダイレクトされないことが発覚(汗)。
――厳密には、前者の 旧「全記事見出し一覧」 ⇒ 新「ブログ」トップページ にリダイレクト。後者の 旧「カテゴリーごとの記事見出し一覧」 ⇒ 新「全記事見出し一覧」 にリダイレクト。いずれにしても、望ましい画面遷移ではない(爆)――


 こんなのは、新旧URLの語句に法則性がある変更なのだから、リダイレクト設定するのはカンタンだろ! 「はてな」社側で「アーカイブ・ページ」も旧URLから新URLへリダイレクトしてくれよ~。とダメ元で、「はてな」の「お問い合わせ」フォームから要望してみようと思ったものの、「待て、待て」。
 新「はてなブログ」登場が8年も前の震災の年の2011年。それから8年も経ていれば、ごくごく少数でも上記のような要望はすでになされているハズ。しかも対応はカンタンなハズ(?)。それでも実装されていないということは……。少なくともこの件についてだけは、「はてな」スタッフ諸氏にもヤル気がなかったということなのか?(爆)


 てなワケで、「はてな」社に頼らずに、好事家の職人有志が、上記の目的を達成するような便利ツールを作成しているのではなかろうか? とググってみたら、「あった! あった!!」(笑)。
 「はてなブログ」の全記事中の特定語句――各記事中に手書きしていた「URL」の記述も含む!――をひとつずつ、いちいち手書きで修正するのではなく、複数記事にまたがる語句であっても、「変更前の語句」と「変更後の語句」を指定してあげれば、一括して変換・置換してくれるツールが!


 少なくとも、以下の3種の「はてなブログ」用の記事中の語句一括変換ツールがありました。

9-1.「はてなブログ一括置換ツール」

(紹介記事)
www.notitle-weblog.com
(実サイト)
spiderwebs.tokyo


9-2.「ReplaceEntryContent(はてなブログ用ツール)」

(紹介記事)
www.zbuffer3dp.com
(実サイト)
smdn.jp


9-3.「はてなブログライター」

ima.hatenablog.jp



 拙ブログ管理人である当方は、一番操作がカンタンである「9-1」の「はてなブログ一括置換ツール」を用いて、語句やURLの一括変換(置換)を実施――ただし、「はてな」側のサーバー負荷を軽減するため、全記事を一括変換できるツールではなく、最新の記事からさかのぼって100記事ずつを指定して一括変換するツール――。


 しかし、大は小を兼ねないことも往々にしてあり、「アーカイブ・ページ」(全記事見出し一覧)のURLを最初に一括置換してしまうと、カテゴリーごとの「アーカイブ・ページ」のURLの共通先頭部分と識別が付かなくなってしまい、のちの一括変換に支障が生じるために、以下の順番にて、語句変換やURL変換を実施しています。


(1).カテゴリーごとのアーカイブ・ページの旧URL ⇒ カテゴリーごとのアーカイブ・ページの新URL
(例:『http://d.hatena.ne.jp/katoku99/archive?word=%2a%5b%a5%a6%a5%eb%a5%c8%a5%e9%5d』 ⇒ 『https://katoku99.hatenablog.com/archive/category/%E3%82%A6%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%A9』)


 「全カテゴリー」について、「1カテゴリー」ごとに上記の一括変換を実施。「全カテゴリー」について、共通の先頭語句である『http://d.hatena.ne.jp/katoku99/archive?word=』⇒『https://katoku99.hatenablog.com/archive/category/』についての一括変換はしてはイケナイし、しても無意味。
 その理由。旧「はてなダイアリー」と新「はてなブログ」では、「文字コード」が「S-JIS」(エス・ジス)からその上位拡張版(?)である「UTF-8」(ユーティーエフ・エイト)に変更になったようで(?)、「カテゴリー」名が新旧で同じでも、URL上でのスペルは異なる英数字や記号になってしまうため。
(コレが理由で、「はてな」社側では「カテゴリー」ごとの「アーカイブ・ページ」をリダイレクトしてくれないのであろうか? だとしても、「カテゴリー」なしの「全記事見出し一覧」はリダイレクトしてくれてもイイようにも思うけど・汗)


(2).年月ごとのアーカイブ・ページの旧URL ⇒ 年月ごとのアーカイブ・ページの新URL
(例1:『http://d.hatena.ne.jp/katoku99/archive/199712』 ⇒ 『https://katoku99.hatenablog.com/archive/1997/12』)
(例2:『http://d.hatena.ne.jp/katoku99/archive/1997』 ⇒ 『https://katoku99.hatenablog.com/archive/1997/』)


 拙ブログでは、旧「はてなダイアリー」が開設される前の20世紀~21世紀初頭の「年月」単位の記事の「アーカイブ・ページ」を、特定の旧作品やシリーズの「全記事見出し一覧」としても使用していて、各記事中でこの「年月」単位の旧「アーカイブ・ページ」のURLのリンクを貼っているので(まぁフツーの方はこんなアクロバティックなリンクは貼らないでしょうけど・汗)、コレも一括変換の対象とした。ただし、「年月」中の「月」は置換対象にはいちいち含まずに「年」までの語句に留めて、「年」の直後の末尾に「/」(スラッシュ)を付与して一括変換(置換)を実施する方が、12ヵ月分=12回の置換を1回にて済ませることができるので、よりクレバー。
――厳密には、「年月」単位の旧「アーカイブ・ページ」のURLは、「年月」単位の新「アーカイブ・ページ」のURLへとリダイレクトされる。しかし、直下の(3)の分と同時に一括変換して、新URL規定の末尾「1997/12」ではなく「年」と「月」の間の「/」(スラッシュ)抜きの末尾「199712」で一括変換してしまうと、新「アーカイブ・ページ」にリダイレクトされても「Not Found  お探しの記事は見つかりませんでした。」となってしまう支障が生じるので、先に当該の「年月」単位の「アーカイブ・ページ」のURLだけで一括変換(まぁ工夫をこらせば、(3)のあとに変換してもイイのだろうけれど)。
 ちなみに、「年」単位の旧「アーカイブ・ページ」のURLは、「年月」単位のそれとは異なり、新「アーカイブ・ページ」のURLへとリダイレクトしてくれない(新ブログのトップページへ遷移する)。ナンでやねん(汗)――


(3).全記事のアーカイブ・ページの旧URL ⇒ 全記事のアーカイブ・ページの新URL
(例:『http://d.hatena.ne.jp/katoku99/archive/』 ⇒ 『https://katoku99.hatenablog.com/archive』)


 上記(1)(2)の変換後にはじめて、「年月」や「カテゴリー」や「特定の作品」や「特定のシリーズ」に限定されない、真の意味での「全記事見出し一覧」の旧URLの記述を新URLへと一括置換。


(4).旧「はてなダイアリー」での検索窓「searchdiary」や、アーカイブ・ページでの検索窓「archive」での語句検索結果URL変換 
(例1:『http://d.hatena.ne.jp/katoku99/searchdiary?word=~』 ⇒ 新「はてなブログ」では検索結果の全記事「全文」を表示する機能自体がナイ(?)。(検索結果の全記事「一覧」ページはあり))
(例2:『http://d.hatena.ne.jp/katoku99/archive?word=~』 ⇒ 『https://katoku99.hatenablog.com/search?q=~』)


 前者の検索窓「searchdiary」での検索結果の全記事「全文」は、新ブログ側に該当ページがないので(?)、検索結果の全記事「一覧」のURLに代替させるのがイイと思われます。
 後者の旧アーカイブ・ページでの検索窓「archive」での検索結果は、「~」が検索語句に該当しますけど、先にも述べた新旧ブログで「文字コード」が変更されている問題があるために、新ブログ側での該当語句での検索結果の画面のURLを、変換後のURLとして指定するのがイイでしょう。
 ……コレらのURLを、記事中にリンクとして貼っていた御仁は極少だとは思われますが(笑)。



 個人的には、一番操作がカンタンである「9-1」の「はてなブログ一括置換ツール」をオススメするけど、拙ブログの場合、カテゴリー数が多かったために、単純計算では、


(1).全32「カテゴリー」数 × 8回(100記事ずつの全・約750記事なので8回変換) =  256回(汗)
(2).4種の「年月」(「1997年12月」と「2000年11月)ほか全4種ほどの「年月」) × 8回(同上) = 32回
(3).8回(同上)
(4).数回


と300回前後、平日の帰宅後の深夜に数日間を要する変換作業を実施するハメに(汗)。そう考えると、「9-2」の「ReplaceEntryContent(はてなブログ用ツール)」か「9-3」の「はてなブログライター」を用いた方がよかったとも後悔……。


 あと、正しく一括変換されたか否かについては、最後に上記のツール群ではなく、新「はてなブログ」の「記事の管理」画面で、過去記事の「語句」検索機能を用いて、変換漏れ――変換前の語句やURL――を探した方が、100記事単位ではなく全記事単位での検索でもあるのでラク。変換漏れが発見されれば、「はてなブログ」側なり各種の変換ツール側にて個々に再変換することを忘れずに~。
――原因は不明だけれども、当該ツールで一括変換しても、ごくごくマレに変換されない記事が発生することはアリ。まぁ大過はナイので、最後に新「はてなブログ」の「記事の管理」画面で、過去記事の「語句」検索機能を用いて、変換されなかった記事については個々に手修正で変換すればよし!――


10.「サイドバー」の固定

 (2019年3月1日(金)加筆)

スクロールして下端に達すると画面に固定される、CSSのみで設定可能な「サイドバー」

 コチラもググると、「jQuery」や「Java」等の動作が少々重たくなる言語を使用しないでも可能な「サイドバー」の固定法がありました。以下の3箇所のサイトを参考にさせていただきました。


www.okuni.me
www.bambi.pro
www.foxism.jp


10-1.CSS(未設置)
/*==============================================
スクロールして下端に達すると、画面に固定される「固定サイドバー」
================================================*/
#box2{/*サイドバー全体の箱*/
	    display: -webkit-flex;
	    display: flex;
}	
.hatena-module:last-of-type{/*サイドバー最後の要素*/
	    position: -webkit-sticky;
	    position: sticky;
	    top: 0;/*上から離す距離(50pxなど)*/
}


しかし! 拙ブログでは「サイドバー」がなぜだか固定されない模様(汗)

 原因は不明です。ただし、2019年3月13日(水)、それまでに生じていた以下の別件は解決しておりました。


 「『拙ブログ・デザインでは「サイドバー」が「記事本文エリア」側に少しハミ出て表示される不具合が発生するため、当該CSSの設置は保留(汗)」


 上記の問題が解消した理由は、当該「はてなブログ」デザインの本家本元の造物主さまが、2019年3月10日(日)に「サイドバー」中の「検索窓」が「ブログ」の「本文」側にハミ出てこないようにデザインを改修されたことに起因するのでは? あるいは、ついでに「サイドバー」自体を改修してくださったのでは? と愚考しております。
 経緯としては、「検索窓」のハミ出し問題が改修されたので、試しに「サイドバー」固定用の当該CSSを設置してみたところ、「サイドバー」が「記事本文エリア」側に少しハミ出て表示される不具合は解消されていることは確認できた次第です。ただし、ハミ出はしないし、むしろ大カンンゲイですけど、「サイドバー」は1行あたり1文字ほど増えて表示されております――「サイドバー」中の「最新20記事一覧」(拙ブログでは「ここクリックで全記事一覧」名義)の方は例外でして、ナゼだかコチラは1行あたりの文字数には変更はありませんでした(それによる支障もまったくありませんが・笑)――。




――2019年3月28日(木)加筆:「はてなブログ」画面の右上方の「自分のはてなID」⇒「デザイン」⇒「スマホスマホのマーク)」⇒「詳細設定」⇒「レスポンシブデザイン」欄に「レ」点を入力した状態で、『「はてなブログ」用「レスポンシブ対応」宣言』である「/* Responsive: yes */」を「デザインCSS」欄へはあえて加筆しない設定の状態、かつ上記の「サイドバーの固定」のCSSを加筆してある設定の状態で、スマホの方も参照してみました。
 結果、「サイドバー」がサイドに寄らずに、画面の中央に表示される「ミドルバー」状態になってしまうことが発覚!(爆~タブレットの方は大丈夫でした)
 仕方がないので、上記「サイドバーの固定」のCSSを削除したところ、スマホでも「サイドバー」はキチンとミドルならぬサイドへと寄りました。てなワケで、拙ブログの「デザイン・テーマ」では、「サイドバーの固定」はしない方がイイのかも?(汗)――


――2019年4月14日(土)追記:当該デザインテーマ「Hatena for はてなブログ」で、「サイドバーの固定」が可能か否かを本格的(?)に調査してみました。
 当方も利用している「はてなブログ」無料ユーザープランでは、「はてなブログ」を合計3つ開設できるので、以下のサイトを参照して(https://walkingyorimichi.hatenablog.com/entry/hatena-beginner-05)、非公開設定のダミーブログを作って、「サイドバー固定」指定文以外のCSSを省いて確認してみたところ……、「サイドバーの固定」はならず(笑)。よって、他の用途のCSSが悪さをしているという可能性もゼロとなりました。


 試しに、2019年2月中下旬に追加されたばかりの旧「はてなダイアリー風」の同系デザインデーマ「classic diary(日記向け)」でも、「サイドバーの固定」が可能か否かをダミーブログの方で確認してみました。
 結果……。コチラもダメでした(爆)。
 いやまぁ別にイイんですけれどもネ。一応、確認してみないと気が済まない、実験してみたかっただけで、大きな支障があるとはいえないので、天秤にかければ当該デザインテーマ自体をとても気に入っていることもあり、このまま使用をしつづけるつもりです。あとは、それぞれのデザインテーマの造物主さまが気まぐれで降臨してくださり、改造でもしてくだされば……といったところですかネ(笑)――



11.「リンク切れ」チェック・ツール

 (2019年3月20日(木)加筆)
 旧「はてなダイアリー」から新「はてなブログ」への移行ついでに、記事中に貼っていた過去日付記事へのリンクURLが誤記になっていて、リンク先に実は記事が存在しないところがあれば、やはり今どきのことだから、奇特な職人の方々が「リンク切れ」チェックツールを作成していて、ネット上にフリー(無料)で置いておいてくださるであろうと推測。
 それで、ググってみたところ……。やっぱり、あった、あった、ありました(笑)。


lonestar.hatenablog.com
hukugyouhoukoku.hatenablog.com
gotubo.hatenablog.jp
www.zakkiblog.net
webtan.impress.co.jp


 で、操作がカンタンそうなので、上記のブログ群でも多く言及されていた、以下のサイトの「リンクチェッカー」(dead-link-checker)を使って、拙ブログ全記事に対して、過去記事へのURLの誤記ということに留まらず、外部リンクの「リンク切れ」も含めて確認してみた。
www.dead-link-checker.com


11-2.「リンクチェッカー」使用時の注意点&反省点

 上記のブログ群では数十分~数時間はかかると言及されている。拙ブログでは全記事数が約750記事で各々が比較的に長文で、過去の日付記事へのリンクも各記事・各所で膨大に貼ってあることから、通常以上に長時間を要するであろうと予想はしていたけれども……。
 実行してみると、24時間かかっても終わらなかった(爆)。1回目は1日半。2回目は1日強。そして、注意点や事前の準備が必要なことも判明。

11-2-1.リンクチェック中に、別サイトを表示中だと、リンクチェック活動も休止

 インターネットのサイトを表示させるブラウザで、別の「タブ」を開いて、そこで他のサイトを表示させたままにしておくと、その間はリンクチェック活動も休止になってしまう――別「タブ」やウラ側でリンクチェックが進行することはない――。「リンクチェッカー」サイトに刻々と表示されつづけていくログ(記録)の時刻で、他サイト閲覧中は休止状態になっていると判断可能。

11-2-2.パソコンがスリープ状態になると、リンクチェック活動も休止

 パソコン自体が電電ONでも、5分・10分・15分間、操作がナイと、自動で電源OFFではなく、電源は落ちていないけど低電力消費モードであるスリープ状態となって、画面も真っ暗になってしまうが、その間もリンクチェックが休止してしまう。
 24時間なり就寝中にチェックを実施する場合は、スリープ状態にならないように、設定を変更しておくこと。その方法は以下のサイトなどの通り。
www.tipsfound.com
――ついでに、今どきのパソコンは、「電源に接続時」と「バッテリー駆動時」の2種に分かれたスリープ設定があることも知る。そうか、だから当方宅のPCは電源コンセントを抜いて、持ち歩いてバッテリー駆動させていると5分でスリープ状態になってしまっていたのか(汗)。ちなみに、「画面」(モニター・ディスプレイ)だけ規定時間が過ぎるとOFFになる設定もあるけど、「画面」がブラックアウトするまでの時間の方を短く、パソコンが「スリープ」状態になるまでの時間を長く設定しておけば、「画面」が先に真っ暗になってもパソコン自体は「スリープ状態」にはならずに活動中(リンクチェック中)にすることも可能――

11-2-3.「はてなブックマーク」ボタンは非表示にしないと、リンク切れ扱い

 ヨソさまの「はてなブログ」で当該「リンクチェッカー」を使用したところ、自ブログ記事の「被・ブックマーク・ページ」が「リンク切れ」扱いとなってエラー表示されたとは聞かないので、拙ブログ特有の現象もしくは一時的な不具合現象やもしれないけど、拙ブログのおそらく個々の記事ごとの全「被・ブックマーク・ページ」が「リンク切れ」扱いとしてエラー表示されてしまったのであった――実際には「被・ブックマーク・ページ」自体は「404 Not Found」にはならずに、実在はしているというのに!(たとえば、http://b.hatena.ne.jp/entry/https:/katoku99.hatenablog.com/entry/20181125/p1)――
 これにより、約「750」記事ある拙ブログの「リンク切れ」エラーの数は「811」個にもなってしまった(爆)。


 試しに、「はてなブログ」画面の右上方の「自分のはてなID」⇒「デザイン」⇒「PC(スパナのマーク・カスタマイズ)」⇒「記事」で、ブログ記事中に表示させる「ツイートボタン」や「Facebook『シェア』ボタン」などの「ソーシャルパーツ」欄から、「はてなブックマークボタン」欄の「レ」点を取り除いて、同ボタンを非表示設定にしてから、「リンクチェッカー」を再実行してみたところ、エラーの数は「41」個に激減した。
 というワケで、当該「リンクチェッカー」を実施する前には、「はてなブログ」の記事中に表示させる「はてなブックマークボタン」は一時的にでも「非表示」に設定しておいた方がイイと思われる。

11-2-4.その他

 上記の「被・ブックマーク・ページ」がエラー扱いとなる問題は解消したが、「はてなブックマークボタン」経由ではなく、意図的に表示させている「はてなブックマークページ」(http://b.hatena.ne.jp/entrylist?url=https%3A%2F%2Fkatoku99.hatenablog.com%2F&sort=count)については、実在するのに「リンク切れ」扱いとしてエラーになってしまう。コレも実際にはエラーではないので無視してイイ!


 その他、旧「はてなダイアリー」や新「はてなブログ」でデフォルトの、記事中の語句に自動でリンクが貼られた先の「はてなキーワード」や「はてなキーワード」の「アマゾン商品ページ」もリンクチェックしてくれているのはイイけれど、実在するコレらの「はてなキーワード」ページでもマレに「リンク切れ」扱いとしてエラーになってしまう。
 いずれにせよ、「はてなキーワード」ページで「リンク切れ」エラーとなっていたものも、実際には実在するページなのでエラー表示は無視してイイ!


 このへんはナンでであろうか? 表示されるまでのアクセス速度がやや遅かったりするので、それを「リンク切れ」扱いと判定してエラー表示としているのであろうか?
 ただ、特に大きな支障ではなく、そこまで万能を求める気もナイので、目視で全記事の「リンク切れ」検査などはできない以上は、当該ツールを開発した職人さんには感謝したい(笑)。


 なお、拙ブログでは、各記事中に過去記事への膨大なリンクを貼ってはいるけど、手前ミソで恐縮だけれども誤記による「リンク切れ」はほぼナシ――厳密には2件ほど誤記が発覚して、それは手修正を完了。まぁ「リンク切れ」ならぬ「リンク先・間違い」については、自動・機械ツールではチェックのしようがないので、そのへんについては不明です(汗)――。
 ただし、マレに貼ってある外部サイトへのリンクは、趣味系・オタク系商業サイトであれば閉鎖されていたり、秋葉原ラジオ会館にあった輸入DVD専門店が閉店になっていたり、so-netやbiglobeやniftyや弱小電子書籍のサイトがなくなっていたりで、諸行無常の響きあり。ヨソさまの90年代中盤に子供時代を送ったとおぼしきブログにリンクした先がプライベートモードで実質閉鎖になっていたけど、その引っ越し先サイトでは現在、商業ライターとして活躍中! というモノもあったりして「あらあら……」と隔世の感。


 いずれについても、「リンク」URLの抹消はせずに、「リンク」の直後に「(2019年現在、リンク切れ)」の文言を追加することで対応。好事家の方はご存じ、インターネットの草創期から、全世界の全サイトを記録・収集している「インターネット・アーカイブ」(http://warp.da.ndl.go.jp/contents/reccommend/world_wa/world_wa02.html)(https://archive.org/)というモノがあり――完璧には収集しきれていないようではありますけど、オプションに「Search archived web sites」を指定すれば検索可――、そこでURLを指定して、遷移した先の次画面で「年月日」も指定すると、消滅してしまったハズの過去記事が読めることがあるので――拙ブログの旧「はてなダイアリー」時代のURL(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/)もそこにて参照可(汗)――、万々が一のための歴史記録的便宜として「リンク切れ」のURL自体は残してみた次第。SEO(サーチ・エンジン・対策)的にイイとか悪いとかは、この場合は二の次です(笑)。



 以上となりま~す。



[覚え書き][関連記事]
画面の回転(画面の向き)が不可の場合の対処 〜2010年度NECノートPC・LaVieWindows7・グラフィックドライバーがintel(R) Graphics Media Accelerator HDの場合
  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20131111/p1
同人誌即売会オンライン申込用のサークルカット作成方法(一例)
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テキストエディターで行数(非改行)が表示されるのはTeraPad
  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20120801/p1
テキストエディターでの禁則処理・句読点のぶら下がり設定(私家版)
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強制改行で保存されたMS−DOS(テキスト)文書の、強制改行の外し方
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InDesignで日本語の原稿用紙マス目イメージ・文字組み・禁則処理と同一にしたい場合
  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20050102/p1



[覚え書き] 〜全記事見出し一覧

仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER 〜並行世界・時間跳躍・現実と虚構を重ねるメタフィクション、全部乗せ!

(旧「はてなダイアリー」最終更新可能日2019年1月28日UP!)
仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイド withレジェンドライダー 〜ヒーロー大集合映画の教科書がついに降臨か!?
仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010
仮面ライダービルド最終回・総括 〜三国志・火星・宇宙・平行宇宙へ拡大する離合集散・二重人格劇!
拙ブログ・トップページ(最新10記事)
拙ブログ・全記事見出し一覧


『仮面ライダー』シリーズ評 〜全記事見出し一覧


平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER

(18年12月22日封切)
(脚本・下山健人 監督・山口恭平 アクション監督・宮崎剛 特撮監督・佛田洋

合評1 〜並行世界・時間跳躍・現実と虚構を重ねるメタフィクション、全部乗せ!

(文・T.SATO)
(18年12月28日脱稿)


 最新現行の仮面ライダーと直前作の仮面ライダーの共演を旗印に掲げてきた年末年始の仮面ライダー映画。
 長期低落傾向にあった映画の興行収入も、中興の祖である『仮面ライダー電王』(07年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20080217/p1)や『仮面ライダーディケイド』(09年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20090829/p1)後の数年間で盛り返したあとは、またゆるやかに長期低落傾向に入っていったが、本作公開の2年前に『仮面ライダー平成ジェネレーションズ』と銘打って、直前作のみならず、ここ数年の先輩平成ライダーたちが5〜6人ほど共演を果たすようになってからは興行収入も再度盛り返し、ついに「平成仮面ライダー20作記念」と銘打って、看板を張る主役の平成ライダー20人を勢揃いさせた本作では、封切り直後のオープニング成績が、歴代ダントツの興行収入を誇った映画『劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』(09年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20091213/p1)に迫るほどの大ヒットを飛ばしているという!
 本作では「平成ライダー20名が勢揃い!」を当初は押し出して宣伝され、直前作『仮面ライダービルド』(17年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20180513/p1)との共闘が前面には出なかったことから、『ビルド』組は準主役級の扱いではなく、噛ませ犬程度であろうか? だとしたら、その一点では残念だナ……と思っていたのだが。


 まぁ当然といえば当然だけど、『ビルド』組も準主役級として活躍!(笑) しかも、本作に登場する『ビルド』組の面々は、『ビルド』正編とは並行宇宙の関係にある最新作『仮面ライダージオウ』(18年)#1〜2にてタイムトラベルした1年前の2017年秋の時代にいたパラレル存在の仮面ライダービルド&仮面ライダークローズではない!
 『仮面ライダービルド』最終回で、『ビルド』世界とは別の並行世界の地球と合体、もしくは並行世界の地球を触媒として、ここ10年〜20年ほどの歴史を作り替えた、仮面ライダービルドこと桐生戦兎(きりゅう・せんと)青年自身は「特異点」的にその存在が残るも、人々はビルドたちや怪人たちとの激戦の歴史を知らない「新世界」に移行したあとの正編の仮面ライダービルド&仮面ライダークローズ本人そのものなのだ!
――ただし、『仮面ライダージオウ』組の面子は、『ジオウ』#1〜2に登場したパラレル存在の仮面ライダービルド&仮面ライダークローズの1年後の現在の御仁たちとの再会だと終始誤解しつづけており、『ビルド』組にとってはあくまで初対面であり『ジオウ』組の言動を不可解に思っているディスコミュニケーション描写も面白い――


 そう、平成ライダー第1作『仮面ライダークウガ』(00年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20001111/p1)〜第9作『仮面ライダーキバ』(08年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20090215/p1)までの作品群は、昭和や平成の先輩ライダー共演の余地がない各作が独立したパラレルワールドとして描かれて、第10作『仮面ライダーディケイド』(09年)はこれらの並行世界を毎回越境して旅する存在として描かれた。
 つづく第11作『仮面ライダーW(ダブル)』(09年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20100809/p1)〜第18作『仮面ライダーエグゼイド』(17年)は地方都市や学園といった小世界・地域を守るローカルなヒーローであり、年末年始の映画で最新&直前作の新旧・仮面ライダーが共演しつづけたことから、昭和ライダー時代と同様に同一世界での出来事とされてきた。
 しかし、10年も前から赤い万里の長城で3国に分断された日本を舞台とした第19作『仮面ライダービルド』では、さすがに『W』〜『エグゼイド』までの平成ライダーともまた別の並行世界だとされて、1年前の年末年始映画『仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイド withレジェンドライダー』(17年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20171229/p1)やTV版『ビルド』終盤では、並行世界それ自体を物語の舞台装置としてみせる。
 本映画『仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』でもこれに則り、『ジオウ』の世界と『ビルド』の世界という2つの並行世界を舞台とする。
 しかもコレに加えて、第3の世界として、平成ライダーたちがTVの中での虚構の存在にすぎない『現実世界』も舞台としてきた!


 そこに歴史改変を企むTV版『ジオウ』の敵・タイムジャッカーとは異なる新たなる強敵・スーパータイムジャッカーがカラむことで、『ジオウ』の世界にも『ビルド』の世界にも微改変が生じているらしい。
 かてて加えて、『現実世界』で「仮面ライダーたちに会いたい!」と願ったゲスト高校生が、『仮面ライダー電王』の敵怪人種族・イマジン――『電王』終盤の展開を私的に解読するに、おそらく『電王』の世界とは別の時間軸(=並行世界)の未来(イマジンの世界)と『電王』の現在時間とを強制的に連結切替して、『電王』の世界の本来あるべき未来を消滅させようとしている連中?――の新種・フータロスと契約を結んだことの影響によって、並行世界を越境したのか『現実世界』にいたままでの出来事なのか、はたまた『ジオウ』『ビルド』『現実世界』の3つの世界が混交して、局所局所や登場人物たちの記憶や存在も混合・置換・消滅・復元を繰り返すような、ややこしい様相も呈していく。


 そして、この3つの世界を、斜めに越境するようなかたちで、めまぐるしく時間跳躍まで繰り広げられることで、幾度かの歴史改変が発生し、ゲスト児童は過去から現代へ、ゲスト高校生は現代から過去へと跳躍し、後者に至ってはアナザーライダー怪人ことアナザー電王と化して、20年近い時間を過ごすことで現代へと辿り着き、怪人化する前の自分自身にも襲いかかる!(爆)
 スーパータイムジャッカーに至っては、平成ライダーがTVの中の存在にすぎない第3の世界『現実世界』の西暦2000年にまで遡り、そこで元祖平成ライダー仮面ライダークウガ』#1にてクウガが誕生した長野県九郎ヶ岳遺跡の超古代の英雄のミイラの力を奪ってアナザークウガ怪人を誕生させる!――ここの『現実世界』には『クウガ』の遺跡があったのかヨ!?(笑)――
 さらには、本映画のゲスト怪人である、アナザー電王・アナザーW(ダブル)・アナザークウガたちも、状況を錯綜させていく。


 その果てに、ゲスト児童は『仮面ライダー電王』で主人公青年がそう呼称されていたのと同様の「特異点」であると明かされて……
――『電王』では、歴史改変を企む怪人の魔手から人々や歴史を守るためにライダーたちが戦っていた。しかし、厳密にタイムパラドックスを考えれば、過去の時代に本来ありえない未来の存在が、他人や事象に干渉せずとも局所的な空間を占有しただけでも、地面に足跡なり空気に乱れが生じて、歴史は微量に変わってしまうハズだ。そのことの言い訳か、開き直って各話でゲストたちが以前よりも少しだけ幸せになれるような歴史改変を各話で行なった。もちろんそれでも微量な歴史改変の蓄積の果てに、ヘタをすると仮面ライダー電王さえ誕生できない歴史となる可能性がある。それを除外するため、原理は不明なれどもタイムパラドックスの影響を一切受けない特殊な存在「特異点」として、主人公青年を設定付けていた――


 そう。そうなると『ジオウ』世界のお約束、アナサーライダー怪人が誕生すると、本来の平成ライダーは歴史改変の影響か、自身がライダーであったことの記憶や能力を失ってしまうというルールを、仮面ライダー電王野上良太郎(のがみ・りょうたろう)だけは免れえる可能性があったのだ! シリーズを見続けてきた御仁であれば承知している、そうした設定の上にも立って、アナザー電王が暴れていても仮面ライダー電王だけはホンモノが登場し、野上良太郎を演じた今や大家の佐藤健(さとう・たける)までもが、まさかのサプライズ出演!


 『電王』終盤では唯物論ならぬ、紀元前からある唯心論・独我論のような思想も導入されて、歴史が改変されても「記憶」の力で歴史を回復することができるとされていた。コレが後年の映画『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』(09年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20101220/p1)中の「仮面ライダーディケイド完結編」や映画『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』(11年)にも援用されて、劇中キャラの「記憶」の力で歴代ライダーたちが復活を遂げていたけど、まぁ基本は子供向けヒーロー番組なのでそんなユルいノリでも構わないのだけれども、いささかムリやりで苦しいところがあったのは事実だ。


 本映画でもこの設定が援用される。しかし、それは『現実世界』と『虚構世界』の関係に拡張されて援用されたモノだ。自室に大量の仮面ライダー人形を並べた仮面ライダーを卒業できないマニアなゲスト高校生や、我々のような変身ヒーローものを観て育った第3の世界である『現実世界』の人々の「記憶」の中では、血肉&生命力&人生を兼ね備えた存在として仮面ライダーたちはたしかに存在しているともいえる。
 その意味でなら、小説なり映像の「虚構」作品を鑑賞することで擬似的に他人の人生を追体験して、その「記憶」が「現実」の人間に賦活(ふかつ)もするという点では、「虚構であってもホンモノでもある」という言説に、世人も異論はナイであろう。
 そのようなワンクッションを踏んだ上で、第3の世界『現実世界』の人々の「記憶」の力によって、歴代平成ライダーたちが『現実世界』に具現化するに至っては!
――そして、平成ライダーたちがTVの中の「虚構」の存在にすぎないのだとしても、自身も当初は敵の手のひらの上で踊らされていたにすぎない「偽りのヒーロー」で、最後には人々の記憶からも消え去ってしまった仮面ライダービルドを鏡像的に、ココに復習・オーバーラップもさせていく!――


 今回の本作の主眼は、非常に凝った複雑なストーリー展開のワリには、SFギミックにはない。年末年始映画の前2作の主眼でもあった強者集結のカタルシスを目的とするカッコいいバトルにもない。叙情的な人間ドラマ主導の作劇となっており、本作の背骨ともなっているのはゲスト児童&ゲスト高校生の想いや因縁だ。
 そして、ここに「平成ライダー20作記念作」として、ここ20年弱の劇中キャラの歴史・人生を、観客のそれとも執拗に重ね合わせようとして、さらにそこにそれぞれの時代ごとの平成ライダーの存在もカラめることで、平成ライダーの爽快で勇ましい戦いというよりも、いわゆる観客側の「思い出補正」も援用して、往時は賛否・好悪もあったやもしれないけれども「何もかもすべて懐かしい」という感傷的な情動を刺激しようとしてくる。


 実際、終盤の平成ライダー総登場のバトルにはケレン味があまりナイ――ただし、おなじみのバンク映像やバンクCG映像の方は、原典とはアングルを大幅に変えることでケレン味は出していた――。しかし、2〜3人ずつコンビやトリオを組んで繰り広げられるラストバトルは、勇ましくはあるのだけれども、懐かしさをトリガー(引き金)として涙腺を刺激してくるようにも思えたのであった……。


(了)


合評2 〜虚構と現実、その狭間に立つ我々は……。

(文・J.SATAKE)


 シリーズを重ねることで「平成仮面ライダー」という名が定着し今回、平成仮面ライダー第20作記念映画『仮面ライダー 平成ジェネレーションズ FOREVER』(18)が上映開始。もともとは前作と最新作のクロスオーバー企画であったこの時期の劇場版であったが、『仮面ライダージオウ』(18)自体が平成シリーズ全体を総括・抱合する物語であるため、本作はオールライダー大集合を目玉とする作品となった。


 とはいえテレビシリーズを無視するかたちとはせず、新たなタイムジャッカー・ティードによる行動からソウゴ・ゲイツツクヨミが事件を解決するプロットはそのまま。そこに平成シリーズでもエポックとなった『仮面ライダークウガ』(00)『仮面ライダーW(ダブル)』(09)『仮面ライダー電王』(07)の3作をおもにフィーチャーしつつ、『仮面ライダービルド』(17)のキャスト陣のフィナーレ・アンコールをも実現させる。様々な要素がひしめくなか、本作は見事に難題をクリアしてくれた!


 怪人・アナザーダブルに追われる少年・シンゴと、仮面ライダーたちのバトルを嬉々として見つめる高校生・アタル。ふたりとの邂逅、そしてジオウとビルドのキャラの再会・バトルで序盤を盛り上げる。一方でメインキャラたちが「記憶」を失ってゆく過程をコメディシーンを交えつつ、世界が崩れてゆく不安感を煽る……。
 テレビシリーズの段階で、時間移動をテーマに取り入れると難解となることは指摘されていた。しかしそれに再び挑戦したのには『電王』を総括するには避けて通れない、という命題があった。時をめぐる怪人・イマジンと、彼に心を囚われた人の葛藤。それを痛快かつ優しく解決する仮面ライダー電王のヒーローとしてのキャラの成り立ち。それらが融合することで独特の魅力を発揮していたのが『電王』であった。
 本作ではこの『電王』の基本プロットをジオウ&ビルドのメンバーが担当してゆく。シンゴとアタル、ふたりの間にある大切な絆・思いをつなぐために時を越えて奔走するソウゴたち。そこにはいつまでも変わらない人の優しさと勇気が溢れていた!
 そしてソウゴたちの危機を救うため参上する時の列車・デンライナー。アナザー電王に「最初からクライマックス」で挑む電王の勇姿! 赤鬼・モモタロスのソードフォームからキンタロスのアックスフォーム、リュウタロスのガンフォームにウラタロスのロッドフォーム。それぞれのしゃべくりを交えながら次々とチェンジしてはアナザー電王を圧倒するバトルスタイルは往年のままだ。他のレジェンドライダーのフォームチェンジをオミットした分、存分に暴れる電王を堪能できる!
 さらにデンライナーオーナー役の石丸謙二郎氏に、野上良太郎=佐藤 健(さとう たける)氏もサプライズ出演!! もはや叶わないと思われていた佐藤氏の再演だけに、この登場はファンには最大のプレゼントとなった。戦い終わって目と目を交わすモモタロスと良太郎。モモ役の関 俊彦氏のべらんめえ口調も変わらず健在であったが、この最後の無言の視線の交差には当人たちそしてファンがかみしめる思いがつまった、静かだが熱い熱い名シーンとなった。


 さらにもうひとつ本作で扱うテーマは、虚構と現実。アタルは平成仮面ライダーをテレビで見てきたファンであり、あるつらい体験から「平成仮面ライダーは虚構である」と思い至るのだ。確かに現実で自分がどんなに逆境に立たされても、ヒーローは助けには来てくれない。しかし画面に映し出されたライダーが悩み苦しみ、そこから立ち上がり逆転勝利をつかみ取る勇姿に心を熱くし、自分もそんな勇気を持てる強い人でありたい、と願ったことは偽りないものだ!
 ビルド=戦兎(せんと)は言う。虚構も現実も関係ない。たったひとりでも自分のことを覚えていてくれる人がいれば、それで充分だと。エボルトとの戦いを通して、スカイウォールの惨劇がない新たな世界を生み出した彼だが、いまやその存在を知るのは相棒である龍我だけだ。しかしそれだけではない。『ビルド』という物語を経験した我々がそれを忘れない限り、彼らは確かに現実に存在しているのだから……。 
 これもまた『電王』で示された「人の記憶が現実を形作る」というテーマと重なっている。人の歴史は記憶の伝承だ。ウォズが毎回紐解く歴史書もまた誰かの記憶。それをどうとらえるかで「時の王」の意味も変わる。時を守る立場となった電王チームと、未来に希望をもって王にならんとするソウゴ。我々はそのエキサイティングな瞬間を体験しているのだ!


 物語の登場人物が作者の意思に反した行動をとる、などという言葉もある。世界にあふれるあまたの物語も、それに触れた人たちの想像力・共感力を揺さぶり、心に様々なものを残し行動を起こすきっかけにもなる。この不思議な感覚こそ人が持つ特別な力だ。
 「愛」も「正義」も手垢にまみれ大上段に振りかざすのは、もう時代遅れなのかもしれない。しかし目の前にいる大切な人を守ろうとする心から生まれる真っ直ぐな気持ちを偽らずにぶつけることができるのがヒーローという存在。その根本はいつまでも変わらない。
 その意思を体現してくれるヒーローに思いを託し、そこから現実を生き抜く力を生み出す。虚構に逃げるのではなく、それを糧に一歩踏み出せる想像力を磨けることが物語が持つ魅力だ。
 だからこそ巨大な甲虫となったアナザークウガ、さらに進化したアルティメットアナザークウガを撃退するため、最強のライダーキックを繰り出す平成仮面ライダーたちの勇姿に我々は手に汗を握り、心からの応援を送り続けるのだ!
 迫り来る怪人たちに立ち向かうライダー。それぞれ得物の武器やバトルスタイルを尊重したアクションを展開し、全員ではないが声の出演も実現! 個々が際立つように短くともアップ画を多用しメリハリのあるバトルが見られた。さらにバイクスタントも個人技を積み重ねて出しつつ引きの画で全体の疾走感を演出! これは劇場版ならではの規模で迫力を見せつけた。
 大人数による間延びした印象を与えずに、アナザークウガまでのラストバトルを全編クライマックスで展開したバトルシーンには賞賛しきりであった!!
 『電王』と『ジオウ』、時間移動モチーフ同士の融合と再生。そして虚構と現実の狭間を揺れ動く、未来の子供たちとアダルトファンに向けてのエールを見事にまとめ上げた山口恭平監督に拍手を送りたい。


 『ジオウ』が単純にレジェンドライダーと共闘せずに展開してゆくことを選択したことに不満をもっている方も多い。メインライターの下山健人氏のチャレンジは充分評価したいところではある。しかし本作のように原点のプロット・展開をしっかりとなぞることで平成仮面ライダーの魅力を総括・抱合することができれば、そこからまた新たな仮面ライダーの方向性を見いだすことができるのではないだろうか。今回は『電王』のメインライターであった小林靖子氏が脚本監修されたので、ここまで完成されたというのはうがち過ぎかもしれないが、今後のテレビシリーズでは各作品の雰囲気をよく知る監督だけでなく、脚本の吟味にも注力していただきたい。
 もうひとつのエポックである平成仮面ライダー第10作記念作品『仮面ライダーディケイド』(09)を総括し、パワーアップした第20作記念作品『仮面ライダージオウ』。後半戦もチャレンジを続けて平成最後の仮面ライダーとしてもっと活躍してほしい。


(了)


合評3 〜映画『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』

(文・久保達也)


 映画『仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.(ドクター)パックマン対エグゼイド&ゴースト with(ウィズ)レジェンドライダー』(16年・東映)、映画『仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL(ファイナル) ビルド&エグゼイド withレジェンドライダー』(17年・東映)につづく、映画『仮面ライダー平成ジェネレーションズ』シリーズの第3弾が、「平成仮面ライダー20作記念」を冠して、「平成」としては最後となる年の瀬に公開された。


 この『仮面ライダー平成ジェネレーションズ』シリーズは、『仮面ライダーディケイド』(09年)、および『仮面ライダーW(ダブル)』(09年)の劇場版として公開された映画『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦(ムービー・たいせん)2010』(09年・東映)以降、放映中の最新作と直近の前作の世界観をクロスオーバーさせることで、仮面ライダーの世界をひとつにつなげてきた映画『MOVIE大戦』シリーズの流れを継承しつつも、映画『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』(12年・東映)以降、かつて春の恒例(こうれい)行事として公開されていた映画『スーパーヒーロー大戦』シリーズ最大のウリだった強者集結のカタルシスの魅力をも、近年の仮面ライダーに主演した役者を総出演させて加味することで、興行的に大成功をおさめてきた。
 今回も『W&ディケイド』以来の伝統を継承するかたちで、あくまで放映中の『仮面ライダージオウ』(18年)、そして前作の『仮面ライダービルド』(17年)をメインとしたクロスオーバー作品として製作されたのだが、「平成仮面ライダー20作記念」が銘打(めいう)たれ、事前の特報や予告編で歴代「平成」仮面ライダーせいぞろい! が最大のウリとして告知された以上、果たして歴代のレジェンドライダーたちが、どのようなかたちで仮面ライダージオウ仮面ライダービルドと競演を果たすことになるのか? 観客の最大の関心はそこにあったことだろう。


 敵組織・タイムジャッカーが選んだ人間がアナザーライダーとして誕生した瞬間、その時代に活躍していた仮面ライダーは消滅してしまい、その仮面ライダーの力を秘めたライドウォッチを、本来の変身者から託(たく)された主人公・常盤(ときわ)ソウゴ=仮面ライダージオウが、歴代ライダーの力を継承する『ジオウ』の世界観は、むしろ従来のテレビシリーズ以上に、最新ヒーローとレジェンドヒーローの華麗なる競演を実質的に困難にさせてもいるのだ。
 今回『ジオウ』とともにメインで扱われる『ビルド』でさえも、『ジオウ』EP(エピソード)02『ベストマッチ2017』で、桐生戦兎(きりゅう・せんと)=仮面ライダービルドと万丈龍我(ばんじょう・りゅうが)=仮面ライダークローズの力が、ライドウォッチとしてソウゴと明光院(みょうこういん)ゲイツ仮面ライダーゲイツに託されたことで、『ジオウ』の世界では、戦兎と万丈はすでに仮面ライダーへの変身能力を失っているのである。
 ジオウとゲイツをビルドやクローズ、そしてレジェンドライダーたちと競演させようとすれば、テレビシリーズとは別次元=パラレルな世界を描く手法が必然的に導きだされるワケだが、それにしても、今回は実に大胆なことをやらかしてくれたものだ。


 今回『ジオウ』や『ビルド』の世界と並行して描かれるのは、『仮面ライダー』がテレビで放映されている世界、つまり、我々が住む現実の世界そのものなのだ。
 ゲスト主役の男子高校生・久永(ひさなが)アタルは、2000年1月29日=『仮面ライダークウガ』(00年)の放映が開始された2000年1月30日の前日に生まれた。
 もちろんアタルは『クウガ』をリアルタイムで視聴するのは困難だったであろうが、『仮面ライダー555(ファイズ)』(03年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20031102/p1)あたりから観はじめたであろう、「平成」仮面ライダーにどっぷりとハマりつづけ、アトラクションショーでライダーの勇姿に声援を送り、部屋はフィギュアを中心としたライダーグッズであふれているという、いまだに仮面ライダーを卒業できない高校生なのだ――私事で恐縮だが、筆者の甥(おい)も2000年生まれであり、『555』から『仮面ライダー電王』(07年)までは観つづけたものの、『仮面ライダーキバ』(08年)を序盤で「こわい」と観なくなり、それっきりになったそうな(汗)――。
 『ジオウ』EP05『スイッチオン! 2011』に登場した、『仮面ライダーフォーゼ』(11年)の舞台・天ノ川(あまのがわ)学園高校の現役仮面ライダー部員みたいな、巨漢やメガネといった極端なルックスではないのだが、まじめでおとなしく、どことなくイケてないアタルの雰囲気は、現実世界に少なからず存在する、いい年して仮面ライダーを卒業できずにいる者たちの、平均的なイメージを忠実に再現したものだろう。


 今回もそうだったが、仮面ライダー映画を初日の初回に観に行くと、まさにアタルと同じような雰囲気の多くの若者たちに遭遇する。
 皆アタルよりは少し年上、つまり、『仮面ライダークウガ』を幼少時に観てのめりこみ、そのまま仮面ライダーを卒業できずに現在に至ったのであろう、20代と思われる者たちだ。
 『クウガ』の時点ですでに30代半(なか)ばであったばかりか、そもそも「平成」という時代に良い印象がないために、「平成」が終わることにほとんど感慨(かんがい)がわかない(汗)筆者とは異なり、「平成」に生まれ、仮面ライダーとともに「平成」を生きてきた彼らにとっては、まさに代弁者のようなアタルこそが最も感情移入できる存在であり、「平成仮面ライダー20作記念」のゲスト主役として、アタルは実にふさわしいキャラなのだ。


 現実の世界では存在しない仮面ライダーに「会いたい」と願ったアタルが、契約者の望みをゆがんだ方法でかなえたあげくに歴史を改変してしまう、『仮面ライダー電王』の敵怪人・イマジンの新キャラとして今回登場したフータロスと契約することで、架空の存在であるハズの仮面ライダーたちが、アタルの世界に次々と現れることとなる。
 一方、『ジオウ』の世界では、ソウゴやゲイツが自分が仮面ライダーであることを忘れてしまい、未来から来た神秘的な美少女・ツクヨミはチャラい女子高生となり(笑)、『ジオウ』の拠点(きょてん)となる時計店・クジゴジ堂が喫茶店・モジモジ堂と化したりするが、アタルの想いが薄れて仮面ライダージオウ仮面ライダーゲイツが現実世界から消滅するや、皆本来の記憶を取り戻す。
 つまり、本作では『ジオウ』はテレビシリーズと同一の世界観で描かれるものの、それはアタルが住む世界=現実世界から見れば、あくまで空想の世界にすぎないとする位置づけがなされているのだ。
 これは深夜枠で放映され、大好評だったヒーローアニメ『SSSS.GRIDMAN(グリッドマン)』(18年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20181125/p1)の登場人物や舞台となる街は、怪獣を生みだして自身が気にいらない人間を次々に殺害し、主人公の高校生・響裕太(ひびき・ゆうた)=グリッドマンを刺殺しようとまでしたものの、個人的には断固として擁護(ようご)したい(爆)美少女・新条(しんじょう)アカネが、すべてつくりだした世界だった(!?)、とする世界観を彷彿(ほうふつ)とさせるものであり、アタルには悪としての属性はないものの、このアカネの男子版といった趣(おもむき)も感じられるのである。


 『ビルド』の世界が最終回(第49話)『ビルドが創(つく)る明日(あした)』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20181030/p1)で戦兎がつくった「新世界」、つまり、戦兎と万丈以外のすべての人間が地球外生命体・エボルトに侵略された10年間の歴史を忘れた世界であり、戦兎と万丈が仮面ライダーへの変身能力を保ったままであるのも、それが空想上の産物とする位置づけがあればこそであり、『ビルド』の世界を『ジオウ』序盤の影響を受けずに別個に存在させる手段としては、実に巧妙ではあるまいか?
 『ビルド』の世界では記憶を失ったことを失ったことで(笑)、猿渡一海(さわたり・かずみ)=仮面ライダーグリスと氷室幻徳(ひむろ・げんとく)=仮面ライダーローグが、仮面ライダーの記憶を取り戻し、戦兎と万丈の前に現れる。
 一海=カズミンはグリスへの変身能力を取り戻したのみならず、ヒロインの石動美空(いするぎ・みそら)=ネットアイドル・みーたんのファンだったことまで思いだす(笑)。幻徳が再度ライダーの記憶を失ったことで、自分を「ヒゲ」呼ばわりするカズミンに、「見知らぬ者にヒゲと呼ばれる筋合いはない」と去ってしまう、などのコミカル描写も、『ビルド』の世界観を再現するには必要不可欠であろう。


 アタルがカズミンに、「『キバ』の音也さんですよね?」(爆)とたずねるのは、カズミンを演じた武田航平(たけだ・こうへい)が『仮面ライダーキバ』では主人公・紅渡(くれない・わたる)の父親・紅音也(くれない・おとや)=仮面ライダーダークキバを演じていたことの楽屋オチではあるのだが、これはアタルが生きる世界では『ビルド』も『キバ』も、あくまで空想の産物であることの端的な象徴でもあるのだ。
 また今回秀逸(しゅういつ)だったのが、仮面ライダービルドが基本形態のラビットタンクフォームにラビットラビットフォーム・タンクタンクフォーム、仮面ライダークローズが基本形態にクローズチャージ・クローズマグマと、各場面ごとに異なる形態で登場していたことである。
 従来の劇場版では仮面ライダーのフォームチェンジが割愛(かつあい)され、基本形態のみが登場することも多かったものだが、本来はこれこそが『ビルド』の世界観を最も的確に再現しているように思えるのだ。


 今回は仮面ライダークウガ誕生以降の、「平成」仮面ライダーの歴史をすべて消滅させようとたくらむ、スーパータイムジャッカーのティードなる青年、そして手先として暗躍するアナザーライダー(怪人)・アナザー電王とアナザーW(ダブル)が敵として登場し、『ジオウ』や『ビルド』の世界と、アタルが住む現実の世界とを行き来することで、双方の世界を橋渡しする役割を果たしていた。
 テレビシリーズのタイムジャッカーが歴代ライダーが活躍した各時代へとタイムスリップし、選びだした人間にアナザーウォッチを埋めこんでアナザーライダーを生みだすのとは異なり、ティードは自身の身体にアナザーウォッチを埋めこむことでアナザークウガと化し、最後は仮面ライダークウガのモチーフとなったクワガタ型の巨大怪獣へと変貌(へんぼう)を遂(と)げる。
 ポスターやチラシなどの各種宣材のキービジュアルですでに明らかではあったが、今回クローズアップされた歴代ライダー作品は、その原点である『仮面ライダークウガ』、その明るく空騒ぎな作風からしてシリーズのターニングポイントとなった『仮面ライダー電王』、第2期「平成」ライダーの初作となった『仮面ライダーW』であり、「20作」におよぶ長期シリーズを概観(がいかん)する意味では、これは妥当(だとう)な選択ではあるだろう。


 ただ、ソウゴが搭乗するロボット型のタイムマシン・タイムマジーンの危機を、時を駆ける列車・デンライナーが救ったり、オリジナル声優が演じるモモタロス・ウラタロス・キンタロスリュウタロスの愉快なイマジンたちの登場により、電王のソードフォーム・ロッドフォーム・アックスフォーム・ガンフォームのフォームチェンジまでもが描かれ、デンライナーのオーナーのみならず、後述するが、まさかまさかの大物ゲストまで登場した(!!!)『電王』や、2000年の世界に飛んだゲイツが、クウガが誕生した長野県の九郎ヶ岳遺跡でクウガライドウォッチを誕生させ、ティードがその遺跡で「平成」ライダーの歴史を消滅させようとしたり、遺跡名のクレジット表記までもが当時の字体が再現されていた『クウガ』に比べ、舞台となった風都(ふうと)のラーメン屋台・風麺(ふうめん)のオヤジが出たくらいなほどに、『W』の扱いがあまりに小さいのはどうなのかと……
 まぁ、こんな周辺キャラに、「(左)翔太郎(ひだり・しょうたろう=仮面ライダーW)から預かったから」と、Wのライドウォッチをソウゴに託す大役を与えたり、『ジオウ』の舞台を風都のご近所として描いているのには好感を持つし、「この本によれば」と、『ジオウ』の狂言回しとして登場する青年・ウォズが、本つながりで『W』のもうひとりの主人公・フィリップのように、「地球(ほし)の本棚」を検索(けんさく)する描写は、確かに『W』の世界観が再現されており、これは妙にうれしかったものだ。


 だが、大半の観客にとって最大にうれしかった演出は、現実の世界に現れた悪の軍団に襲われた市民たちが、それぞれの心に最も残る仮面ライダーの名を呼ぶ声に、空想の世界から颯爽(さっそう)と駆けつけた仮面ライダーたちのかけ声や必殺技を放つ声が、すべて歴代の変身前の主人公を演じた役者たち本人のものであったことだろう!
 先述した映画『スーパーヒーロー大戦』シリーズなど、強者集結が描かれたこと自体は確かにうれしかったものの、大変失礼ながら、声優による代行演技にはやはり違和感をおぼえていた観客たちにとっては、公開時期的に最高のクリスマスプレゼントとなったのではなかろうか!?
 もちろん大半は過去作品の膨大(ぼうだい)なライブラリーからサンプリングされた音源だが、それを抽出(ちゅうしゅつ)する時間と手間を惜(お)しむことなく、権利関係をクリアすることでついに実現させた今回の偉業については、最大の敬意を表したい――その意味では、『仮面ライダーウィザード』(12年)で主人公の操真晴人(そうま・はると)=仮面ライダーウィザードを演じた白石隼也(しらいし・しゅんや)が、『ウィザード』を扱った『ジオウ』EP07『マジック・ショータイム2018』&EP08『ビューティ&ビースト2012』に出演しなかったどころか、今回過去作品のセリフすらもいっさい使われていないのは、かなり気になるところなのだが……――。


 それどころか、『仮面ライダーアギト』(01年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20011103/p1)・『仮面ライダー龍騎(りゅうき)』(02年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20021102/p1)・『仮面ライダーディケイド』・『仮面ライダーゴースト』(15年)の主役ライダーに至っては、それぞれの作品で変身前の主人公を演じた役者たちが、その声を新録することで再出演を果たしているのだ!
 まぁ、『ディケイド』で門矢士(かどや・つかさ)=仮面ライダーディケイドを演じた井上正大(いのうえ・まさひろ)と、『ゴースト』で天空寺(てんくうじ)タケル=仮面ライダーゴーストを演じた西銘駿(にしめ・しゅん)は、本作公開直前に放映された『ジオウ』EP13『ゴーストハンター2018』&EP14『GO(ゴー)! GO! ゴースト2
15』にそろってゲスト出演していたのだから、ついでに映画にも出てもらえよ、と思ってしまうのも事実なワケで……歴代ライダーを空想の産物として扱っている今回なら、なおさらやりやすかったと思えるのだが。
 ほかにもテレビシリーズのタイムジャッカーがいっさい登場せず、悪側の群像劇が描かれない。新キャラ以外の悪の軍団が歴代作品の戦闘員ばかりで構成され、先述した『MOVIE大戦』や『スーパーヒーロー大戦』シリーズみたいな怪人軍団が登場しないなど、近年のライダー映画に顕著(けんちょ)に見られる欠点があいかわらず改善されていないのは、確かに不満ではある。
 だが、それらが一気に吹っ飛んでしまうほどの快挙をも、今回は成しとげることとなったのだ!


 『仮面ライダー電王』の主人公・野上良太郎(のがみ・りょうたろう)を演じたことで大ブレイクし、今や若手俳優の頂点に立つかのような勢いで第一線で活躍する佐藤健(さとう・たける)が、本作でサプライズ出演を果たすこととなった。
 前作『仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL』に、『仮面ライダーフォーゼ』で如月弦太朗(きさらぎ・げんたろう)=仮面ライダーフォーゼを演じた福士蒼汰(ふくし・そうた)がサプライズ出演することが事前に大きく報道されたのとは異なり、公式サイトや各ニュースサイトで佐藤氏の出演が報じられたのは、公開当日の午前9時以降のことだったのだ。
 筆者が鑑賞した静岡県静岡市のシネシティザートでの初日初回の上映時間は早朝8時55分。つまり、その場にいた観客たちは、誰ひとりとしてこれを知ることもなく、あり得ないと思われていたいきなりのサプライズに、場内は前代未聞(ぜんだいみもん)のどよめき・悲鳴・歓声であふれかえったのだ!
 特にあくまで子供の付き添いで来ただけで、自身は仮面ライダーに何の関心もないと思われる、一般層の若い母親たちの「キャァァァ〜〜〜!!!」「ウッソ〜〜〜!!!」といった大騒ぎはすさまじいものがあった(笑)。
 「出てきた瞬間泣きそうになりました」「生きててよかった!!」「本当にありがとう」「『電王』のこと黒歴史(くろれきし)にしないでいてくれるのうれしすぎる」「マジかよ、観に行かなきゃ!」……劇場にとどまらず、ネット上の各ブログやツイッターなども、もはやこの話題で大騒ぎとなっているのだ。


 もちろん映画『仮面ライダー平成ジェネレーションズ』シリーズの前二作が興行的に大成功となったのは、その中で中心に扱われた『仮面ライダーゴースト』・『仮面ライダーエグゼイド』(17年)・『仮面ライダービルド』のテレビシリーズの人気が高かったことが、最大の要因ではあるだろう。
 だが、第1作『Dr.パックマン対エグゼイド&ゴースト』に、『仮面ライダードライブ』(14年)で泊進ノ介(とまり・しんのすけ)=仮面ライダードライブを演じ、映画公開の時点ですでにメジャーな存在となっていた竹内涼真(たけうち・りょうま)が、第2作『平成ジェネレーションズFINAL』に先述した福士氏が、そして今回佐藤氏が出演したことで、彼らが出るのならぜひ観たい! と考えるような、熱心な仮面ライダーファン以外の周辺層を開拓し、観客として取りこむことがいかに重要であるかを、筆者は今回の劇場での大騒ぎであらためて実感させられたのだ。


「当時から支えて頂き、そして今でも好きだと言ってくださる方へ感謝の気持ちをお伝えしたいし、現実世界において虚構(きょこう)である仮面ライダーという存在が、僕らの心の中では真実であり永遠なのだという想いを、限られた出演ではありましたが、こめたつもりです」
(『Sponichi Annex(スポニチ・アネックス)』18年12月22日 19時15分配信)


 たとえ架空の存在であれ、誰かの心の中で生きつづける限り、確かに仮面ライダーは存在する……佐藤氏のコメントは、今回の最大のテーマに則して語られたものだが、氏が良太郎を、『電王』を、決して「黒歴史」にすることなく、いまだに役者の原点として大事に想いつづけるからこそ、良太郎も『電王』も、放映終了からすでに10年以上を経過しているにもかかわらず、末永く愛されているのかと思えるほどだ。
 今回は「ボクに釣られてみる〜?」が口癖(くちぐせ)のウラタロスに憑依(ひょうい)された、女たらしの(笑)良太郎としての演技のみではあったが、関俊彦(せき・としひこ)の声の演技が絶品だったモモタロスの、「おまえのことだけは絶対に……忘れない」も含め、今回の佐藤氏のサプライズ出演には、おもわず涙腺(るいせん)がゆるみそうになったことを、正直に告白しておきたい。


 最新ライダーとレジェンドライダーの先輩・後輩としての関係性が明確に描かれた『Dr.パックマン対エグゼイド&ゴースト』、現役および前作のライダーがピンチになるたび、レジェンドライダーが颯爽と登場するカタルシスが絶品だった『平成ジェネレーションズFINAL』に比べ、今回はゲスト主役のアタル、そしてアタルが誕生した日にティードに誘拐され、現実世界から姿を消した小学生・シンゴを中心としたドラマに、やや重きが置かれているような感は否(いな)めないものがある。
 だが、ラストで戦兎がソウゴに、「空想とか現実とか関係ない。たとえ誰かひとりでも自分のことを想ってくれるなら、オレたちは確かにここにいる」(大意)と、まさに自身と相棒の万丈との関係性にからめて語ったように、たとえ元号が変わろうとも、今後も仮面ライダーを追いつづけるであろう者たちに、空想の産物である仮面ライダーとのつきあい方を今一度考えさせることは、「平成仮面ライダー20作記念」として、確かにやるべきことであったかと思えるのだ。


 ただ、その意味であえて云わせてもらうなら、今回本編終了後に特報も予告編も何ひとつ流れなかったことには、個人的には唖然(あぜん)とするしかなかったのだ。
 これは仮面ライダーに対する観客たちの長年の想いを、断(た)ち切ってしまうことにならないのか?
 興行的な不振のためか、春の恒例行事だった『スーパーヒーロー大戦』シリーズは中断したかたちとなり、年明けに公開されてきた、現役と前作のスーパー戦隊が競演する「VS(ブイエス)」映画は、スーパー戦隊前作の続編として毎年6月に発売されてきたオリジナルビデオ作品を、今後は「VS」形式に改めることで正月映画の代わりとする模様であり、劇場での上映は極めて少数で期間限定にとどまるのだ。
 誰かの想いがある限り、仮面ライダーは確かに存在する、と主張するのなら、今後も仮面ライダースーパー戦隊を存在させつづけるためには、観客たちの想いを持続させねばならないハズなのだが……
 その想いを何度も断ち切ってしまったことで、ウルトラマンゴジラの存在が一時期危(あや)うくなったことを思えば、仮面ライダースーパー戦隊に対する観客たちの想いに、断じて空白期間を生(しょう)じさせてはならないと考えるのだ。


2018.12.24.
(了)


(初出・特撮同人誌『仮面特攻隊2019年号』(18年12月29日発行)折込コピー速報・所収『仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』合評1〜3より抜粋)


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