假面特攻隊の一寸先は闇!読みにくいブログ(笑)

★★★特撮・アニメ・時代劇・サブカル思想をフォロー!(予定・汗)★★★ ~身辺雑記・小ネタ・ニュース速報の類いはありませんので、悪しからず!(笑)

ヲタクに恋は難しい ~こんなのオタじゃない!? リア充オタの出現。オタの変質と解体(笑)

『トクサツガガガ』(TVドラマ版)総括 ~隠れ特オタ女子の生態! 40年後の「怪獣倶楽部~空想特撮青春記~」か!?
『冴えない彼女の育てかた♭(フラット)』 ~低劣な萌えアニメに見えて、オタの創作欲求の業を美少女たちに代入した生産型オタサークルを描く大傑作!
拙ブログ・トップページ(最新10記事)
拙ブログ・全記事見出し一覧


[アニメ] ~全記事見出し一覧
[オタク] ~全記事見出し一覧
[マンガ] ~全記事見出し一覧


 2020年2月7日(金)から実写映画版『ヲタクに恋は難しい』が公開記念! とカコつけて……。
 深夜アニメ版『ヲタクに恋は難しい』(18年)評をアップ!


ヲタクに恋は難しい』 ~こんなのオタじゃない!? リア充オタの出現。オタの変質と解体(笑)


(文・T.SATO)
(2018年4月27日脱稿)


 フジテレビ深夜のアニメ枠「ノイタミナ」18年春季作品。ヲタといってもキモオタではない隠れオタのOLが主人公。ドコか自信なさげな風などは一切なく、ダメンズなカレ氏も過去に何人かいたらしきリア充の女オタ。
 対するにお相手の男性は、周囲にオタであることを隠してナイっぽいオープンオタだが、コレまた変人ぽさはあってもキモオタではなく、長身スーツ姿のクールな眼鏡クンで「君ってセーフじゃん!」という感じ。


 コ、コレは詐欺だ(笑)。彼らリア充(リアル・現実世界で充実)なエリートオタなら、「恋は難しい」どころか「恋」も「異性のゲット」もカンタンじゃん(爆)。


 いやまぁ、いくら内面・人間性が大事だとはいっても、異性との交流に至る前段として下駄を履いていることも重要で、見た目からして他人に好かれやすいルックスやコミュ力があった方が、異性のゲットには近道に決まっている。


 物語・エンタメも、結局はこの法則に無意識に従って、異性とイイ仲になる主要人物は、たとえその人間性が決定打ではあろうとも、美男美女もしくは平均以上のルックスであることで、お互いにホレあったり付き合ったりしても不思議じゃないよネ? とドコかで想わせて、愛の勝利(笑)へと至った説得力を、観客の無意識の次元で補強する。


 #1は大企業(多分)へ転職して初出勤したその日に、中学時代の知己である先のメガネ青年に偶然廊下で再会し、彼の空気を読まない「夏コミ(=超巨大同人誌即売会コミックマーケット)、受かったか?」とのセリフに凍り付く彼女のサマが描かれる。
 云うまでもないけれども、オタが蔑視の対象ではなくなり、世間にも受け入れられた……などとゆー言説なぞは「虚妄」なのだとわからせる名シーンではある(笑)――もちろん30年前のM君事件時のオタク弾圧と比すれば、今の時代は100倍ラクだけど――。


 加えて、沢城みゆき嬢が演じる姐御肌な女上司もBL(ボーイズ・ラブ)好きな腐女子……つまり要約すればオタク女子であることが判明してしまう。


 ……とココまで来て思う。本作はこんな内容だったっけ?


 オタクの祭典・コミケコミックマーケット)の開催期間中の数日間、地下に停車する国際展示場駅エスカレーター壁から東京ビッグサイトに至る道中には、膨大なオタ向け作品の宣伝ポスターが数百数千枚と飾られる。本作の存在を近年のそれらで知った御仁は多いだろう。筆者もそのクチだ。


 オタと恋愛。オタとモテ/非モテ。このネタが大好物の筆者は、ネット上での非モテ論壇での暑苦しい議論(笑)やマンガ『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』(11年・13年に深夜アニメ化・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190606/p1)などを好んで読んできた。
 その一連としてマンガ『ブスに花束を。』や本作の原作マンガ版も、お絵描きオタ向けSNS「pixiv(ピクシブ)」中に商業出版社が出店して配信中であった無料電子書籍で読んだことはあった。


 正直に云わせてもらうと、本作の原作マンガ版は筆者にはイマイチな出来の印象で、序盤で早々に読書をリタイアしてしまった記憶がある(汗)。


 ちなみに、アニメ#1は終盤以外はオリジナル展開である。そう考えると、原作マンガ版の導入部と比すれば、この深夜アニメ版はまだマシだったような気がするにはする……(爆)。


 しかし。ウ~ム。筆者が作品タイトルから連想して、ぜひとも観てみたいと思っていた内容は、もっとオタであることの自分に劣等感で自意識をコジらせた深夜アニメ『ネト充のススメ』(17年)のような、非モテ男女たちの飢餓や渇き、イイ歳こいて思春期のシャイな少年少女のようにモジモジしながら、不器用な成人オタ男女が一歩前進、二歩後退するようなヒイてジラして盛り上げる作品であったのだが、ナイものねだりなのであろうけど、本作はそーいう類いの作品ではナイのであった……。


 だから、この作品はダメなのだ! と腐してみたいけど、それもまた芸がナイので、ココでヘリクツ芸をヒネり出す(笑)。
 ググってみると、筆者が抱いたような感想もネット上にはカナリあふれてはいた。しかし、原作マンガが結構な部数で売れており、支持者も少なからずいるのも事実なのだ。


 察するに、そこまで劣等感で自意識をコジらせてはおらず、コミュ力がナイわけでもないオタの周辺・外縁層、つまりは超々マニアックな求道者(ぐどうしゃ)ではナイけれども、マンガやゲームもたしなむヌルオタ(ヌルいオタ)やライトオタ(軽いオタ)にとっての「自己イメージ」や「理想の異性」とは、本作のように過剰な劣等感にはまったくまみれてはおらず、ギャルや仕事デキるプライド系のイイ女の域にまでは行かないけど、異性に対して気後れすることなくまぁまぁキラクに雑談もできたり、異性を呼び捨てにできてしまったり、どころかバンバンと背中を叩いてプチ・ビッチ的なボディータッチでの自己アピールもできてしまうようなライトな「女オタ」や、少々奇人変人でも暑苦しくはなくってルックスも人並み以上で連れて歩いても恥ずくない、共通ないしは隣接した趣味を持つ「野郎オタ」のカレ氏なのだろうと分析するのだ。


 そーなってしまうと、キモオタな筆者にとっては共感・感情移入はしづらい世界になってしまう。我々オタの内実や輪郭も随分と稀釈・拡散したものだ(汗)。


(了)
(初出・オールジャンル同人誌『SHOUT!』VOL.71(18年5月4日発行))


[関連記事] ~オタクサークル&オタク集団・作品評!

げんしけん二代目』 ~非モテの虚構への耽溺! 非コミュのオタはいかに生くべきか!?

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20160623/p1

トクサツガガガ』(TVドラマ版)総括 ~隠れ特オタ女子の生態! 40年後の「怪獣倶楽部~空想特撮青春記~」か!?

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190530/p1

『怪獣倶楽部~空想特撮青春記~』に想う オタク第1世代よりも下の世代のオタはいかに生くべきか!?

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20170628/p1

冴えない彼女の育てかた♭(フラット)』 ~低劣な萌えアニメに見えて、オタの創作欲求の業を美少女たちに代入した生産型オタサークルを描く大傑作!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20191122/p1

[関連記事] ~オタクや内気な人間が主人公のマンガやアニメ!

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』 ~連載8年目にして人気再燃の理由を探る!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190606/p1


青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』 ~ぼっちラブコメだけど、テレ隠しに乾いたSFテイストをブレンド! 2018年秋アニメ評!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20190706/p1

『映画 中二病でも恋がしたい! -Take On Me-』 ~眼帯少女も高1なら可愛いけど高3だとヤバいかも…に迫る逸品

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190904/p1

迷家マヨイガ-』 ~現実世界からの脱走兵30人! 水島努×岡田麿里が組んでも不人気に終わった同作を絶賛擁護する! 2016年春アニメ評!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190630/p1

ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?』 世慣れてない純朴なオタク美少女がオタク少年を好いてくれる! 『キズナイーバー』『ハイスクール・フリート』『甲鉄城のカバネリ』『少年メイド』『坂本ですが?』『文豪ストレイドッグス』 ~2016年春アニメ序盤評!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20160502/p1

干物妹!うまるちゃん』 ~外ヅラはイイ美少女の妹が、自宅ではオタ趣味に耽溺する廃人だった! 『GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』『六花の勇者』『おくさまが生徒会長!』『実は私は』『下ネタという概念が存在しない退屈な世界』 ~2015年夏アニメ中間評!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20150901/p1

這いよれ!ニャル子さんW(ダブル)』 ~押しかけ居候の美少女がオタだった! 2013年春アニメ評!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20150601/p1

ささみさん@がんばらない』 ~自宅に引きこもる美少女主人公がオタだった! 『まおゆう魔王勇者』『AMNESIA(アムネシア)』 ~2013年冬アニメ評!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20200126/p1

俺の妹がこんなに可愛いわけがない』 ~快活な妹の正体が隠れオタだった! 2010年秋アニメ評!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20121015/p1

『N・H・Kにようこそ!』 ~引きこもり青年を病的美少女が構ってくれるファンタジー(笑)

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20061119/p1


[関連記事] ~オタク問題評!

秋葉原通り魔事件 ~苦境下の人々へ

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20080617/p1

嫌オタク流』私評(否定評) ~80年代・フジテレビ・お笑い・ヤンキー・スクールカースト

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20061118/p1

Nippon2007(第65回世界SF大会&第46回日本SF大会)に見る外人オタらの同じ匂い

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20080302/p1

破壊者ウルトラマン大江健三郎) 『世界』73年5月号 ~オタク誕生の歴史的・経済的条件・オタク誕生直前!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20031215/p1

電車男』映画版を毒男たちが観る!(笑)

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20070617/p1

たまこラブストーリー』 ~親密な商店街にオタの居場所はあるか!?

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20160514/p1

同人誌版・前書き~編集方針 ~リハビリとしての趣味・同人サークル活動

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/19961101/p1


[関連記事] ~フジテレビ深夜「ノイタミナ」枠アニメ!

冴えない彼女の育てかた♭(フラット)』 ~2017年春アニメ評! 低劣な萌えアニメに見えて、オタの創作欲求の業を美少女たちに代入した生産型オタサークルを描く大傑作!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20191122/p1

サムライフラメンコ』 ~2013年秋アニメ評! ご町内⇒単身⇒戦隊⇒新旧ヒーロー大集合へとインフレ! ヒーロー&正義とは何か? を問うメタ・ヒーロー作品!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20190301/p1

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』 ~2011年春アニメ評! 別離・喪失・齟齬・焦燥・後悔・煩悶の青春群像劇の傑作!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20191103/p1

墓場鬼太郎』 ~2008年冬アニメ評!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20080615/p1


[関連記事] ~「ノイタミナ」系劇場アニメ!

冴えない彼女の育てかた Fine(フィーネ)』(19年) ~「弱者男子にとっての都合がいい2次元の少女」から「メンドくさい3次元の少女」へ!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20191122/p1

夜は短し歩けよ乙女』『夜明け告げるルーのうた』(共に17年) ~鬼才・湯浅政明カントクのイマ半と大傑作!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190621/p1

心が叫びたがってるんだ。』(15年) ~発話・発声恐怖症のボッチ少女のリハビリ・青春群像・家族劇の良作!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20191104/p1


[関連記事] ~「(SFの)変質と解体」の語句の考案者!

ゴブリンスレイヤー ~レイプに売春まで!? 周縁のまつろわぬ民は常に憐れで正義なのか!?

『幼女戦記』 ~異世界近代での旧独vs連合国! 新自由主義者の魔法少女vs信仰を強制する造物主!
『慎重勇者』『超人高校生』『本好きの下剋上』『のうきん』『けものみち』 ~2019秋アニメ・異世界転移モノの奇抜作が大漁!
拙ブログ・トップページ(最新10記事)
拙ブログ・全記事見出し一覧


[アニメ] ~全記事見出し一覧


 2020年2月1日(土)から深夜アニメ『ゴブリンスレイヤー』(18年)の新作OVA『ゴブリンスレイヤー GOBLIN’S CROWN(ゴブリンズ・クラウン)』が劇場先行公開記念! とカコつけて……。
 深夜アニメ『ゴブリンスレイヤー』評をアップ!


ゴブリンスレイヤー』 ~レイプに売春まで!? 周縁のまつろわぬ民は常に憐れで正義なのか!?


(文・T.SATO)
(2018年12月26日脱稿)


 顔面までヨロイで覆った騎士さんもいるけど、手脚の素肌を隠した白のロングコートに白い大きな帽子をかぶり、青色の色彩アクセントで清潔感と崇高さも醸しつつ、金髪ロングに性格良さげで垂れぎみなお目々もパッチリ、両手で杖を抱えた美少女をキービジュアルに据えていることから、アリガチなナンちゃって感が満載の西欧中世ファンタジー風味の志が低いラノベ原作アニメかと思いきや。


 #1のAパートでは、元気なオボコい剣士の少年が、武闘家の少女・魔法使いの少女・治癒魔法で後方援護する先の金髪ロングの少女とともに、洞窟に潜むファンタジー世界お約束の二等兵、ヤラれ役の戦闘員キャラでもある緑褐色の低身長、低知能な小人(小鬼?)族・ゴブリン退治に勇ましくもおキラクに出掛けたら……。
 当初は鬼退治に善戦するも、次々出現するゴブリンで形勢逆転。殴打や棍棒フルボッコ、刀矢で斬られ刺され射られ、リアルな肉体性のある暴力や撲殺(!)が描かれて、あげく重傷で動けない武闘家少女にゴブリンたちがよってたかって陵辱してバックから……。上がる悲鳴!


 ヒエェ~~!! 公式・本家自体が二次創作エロ同人と化してるヨ(爆)。
 「ゴブリンって強くネ?」という謳い文句で深夜アニメ『灰と幻想のグリムガル』(16年)でもファンタジー世界に重たいリアリズムを導入する試みはすでにあったけど、同秋季2018年の深夜アニメ『転生したらスライムだった件』におけるコミカルに描かれて主人公との意思疎通も可能な可愛らしいゴブリン族の描写とはエラい違いだ。


 その洞窟に悠然と現れるゴブリン殺し専門のヨロイ騎士。毒塗り刃でもう助からず苦悶する魔法使いの少女にはせめてもの情けか躊躇なく介錯のトドメを刺し(!)、剣や盾や弓矢や体術でバッタバッタとゴブリンを嬲り殺していく!
 直前でゴブリンの蛮行が描かれたので、ヨロイ騎士のカナリ暴力的な戦い方に辟易(へきえき)すると同時に、喝采も送ってしまうような背徳感も味あわせるのが本作のミソ。


 しかし、悪徳でも結果的には正義を守っている一応のヒーローとして描かれるアメコミヒーロー洋画のデッドプールhttps://katoku99.hatenablog.com/entry/20160705/p1https://katoku99.hatenablog.com/entry/20180625/p1)やヴェノムなどとは異なり、生き残りのゴブリンの幼体たちまで惨殺!
 下宿先の大家さんが「あんたはタガが外れてる」と評したように、劇中内での一応の正義ではなくやや相対化、冷淡に突き放され視聴者の感情移入を阻むようにも作劇・造形されている。


 つづく#2のAパートでは、物悲しげな家族たちに見送られて、赤毛ショートの幼女が馬車に乗せられ去っていく光景が描かれる。次のカットは安宿のベッドで全裸にウスい掛け布団で物憂げに横たわる豊満に成長したサブヒロインたる少女の図。
 その後もお喋りな幼女のころとは異なり、ニコニコ笑顔でもひとりだと口を半開きに少々虚ろで放心ぎみ。そしてトロトロと喋る少女に、思わず彼女は両親に売られて売春婦に身を堕とし、それをゴブリン殺し専門のヨロイ騎士さんが身請(みう)けでもしたのか? なぞと憶測してしまったけれども。
 軽くググってみると、そのような出自設定はナイようで(?)、スレたマニアたちにはそーと思わせようとしたミスリード演出でもあったのか?


 洋の東西を問わず、娘を身売りするような貧しい時代がかつてあり、善し悪しは別に人類最古の商売としての売春もあって――レイプや性奴隷は商行為ではナイから別モノですよ~――、第1次世界大戦が舞台のヘミングウェイの小説『武器よさらば』(1929年・32年と52年に映画化)でも軍や義勇兵に売春婦が追随、中世末期の百年戦争が背景の深夜アニメ『純潔のマリア』(15年)でも傭兵たちに売春婦団が伴走していた。


 それでは忌まわしき戦時売春を全廃すれば万事解決なのかと思いきや、ナチドイツ陥落後の首都・ベルリンでは女性の過半が、独全土では数百万人もがソ連兵のレイプに遭う大惨事――満洲でもしかり――。
 小は子供間で絶えないイジメもそーだけど、法律がなくても身を律せる人間は極少数で、ほとんどは罰則があるから悪事をしないだけのヒトの皮をカブった悪魔であるから、権力者のみならず庶民・大衆・子供のことをも信じるナというのが筆者の結論だ(笑)。


 近年では世界的に売春の歴史が失念され、歯の浮くようなキレイ事が跋扈して、往時の日本にだけ慰安婦が奴隷のように存在したかに語られているけど、仮にアナタやワタシにとっては風俗産業が不要であっても、庶民・大衆の圧倒的大多数にとってはそーではナイのだから(爆)、人間一般の汚い性情をも踏まえて制度設計しておかないとイザというときに危険だとも思うゾ。その意味で公的には売春やギャンブルが禁止でも、ソープでは本番可能でパチンコ屋のヨコでも景品の換金が黙認されているのはダブル・スタンダードではあるけれど、オトナの知恵だとも思う――警察官も非番の日にはお世話になっていますから(笑)――。
 人間の全員とはいわず、人間一般には蕩尽(とうじん)的な欲望もある以上は、ヘタに禁酒法なぞを作ったら、高額でも飲みたい輩もいる以上、アル・カポネみたいなヤクザが大儲けする逆説も歴史が教えているワケだから、徹底弾圧でもなく積極的な賞揚でもない適量の発散は必要だ――その上で、ブローカーにダマされて連行された女性の救済、慰安所外での性的暴行への重罰も必須――。


 陽気でコミュ力がある売春婦たちが傭兵と行軍中でも大声でエロ話に興じていたのは『純潔のマリア』だけど、沖縄でも日本人より米軍人とHする方がお株が上がると豪語するギャルたちがいて、90年代カンボジアで選挙監視に各国のPKOが駐留したらすぐに売春宿ができ、高収の売女が地元の男を蔑み、旧東ドイツ地域の女性たちも華美を夢見て故郷と故郷の男たちを捨てて去っていく。
 他方で往年のTV時代劇『大奥』1983年版では、「目黒のサンマ」の逸話でおなじみ5代将軍・綱吉の母となる八百屋あがりのコケティッシュな天真爛漫少女とは対照的に、3代将軍・家光(演・沖雅也。~本役が遺作となった・汗)に見初められた性に無知な少女が床入りで恐怖にかられて逃げ出して江戸城内の井戸に身投げし自殺しちゃうけど、そんなウブな娘もいるだろう。
 そして、普段はイケメンやマッチョにナビいてカタギを見下す娼婦たちが、ソ連兵から身を呈して一般子女らを守った逸話は、作詞家・なかにし礼原作の満洲引き揚げ映画『赤い月』(04年)での光景であったか? 女性も実に多様で複雑な存在だ。


 そんなソ連兵ならぬゴブリンに、冒険者や辺境の村落の子女は陵辱され、心を病んだ少女が修道院に入ることもよくある話だと語られて、ヨロイ騎士の姉もそんなひとりであったという。ならば、復讐に燃えるのもムリはない――歴史的にも「周縁の民」は常に虐げられてきた「弱者」というワケではナイ。天高く馬肥ゆる秋になると農耕民の収穫や民生品に子女らを強奪しに来る存在でもあった――。


 しかし、相手がハエや蚊やゴキブリにペストや天然痘や化け物ならば殲滅に罪悪感もナイけれど、人間に近しくて種族内での親子・仲間間での情愛や知能もあるゴブリンを殲滅するとなると、途端に倫理的・ポリティカルコレクトネス(政治的に正しい)的な複雑性も帯びてくる――そこが作者のねらい目なのだろうけど――。
 と同時に、数百~数千年スパンでは融和の可能性があっても、数年~数十年スパンでは和解の余地などナイように見えるのならば、ゴブリン殲滅もやむなし、殺れ殺れ殺っちまえ! という暗い情念を、虚構世界で秘かに発散させる適量の毒物作品ではあり、筆者も結局は下賤の輩なので、その情念に身を浸(ひた)すのであった……(汗)。


(了)
(初出・オールジャンル同人誌『SHOUT!』VOL.73(18年12月29日発行))


[関連記事]

『LOGAN/ローガン』 〜老X-MEN映画に、活劇の教科書を見る! 殺ってもイイ悪党の造形法(笑)

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20170519/p1


[関連記事] ~同季2018年秋アニメ評!

2018年秋アニメ評! 『SSSS.GRIDMAN』前半評 ~リアルというよりナチュラル! 脚本より演出主導の作品!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20181125/p1

2018年秋アニメ評! 『SSSS.GRIDMAN』総括 ~稚気ある玩具販促番組的なシリーズ構成! 高次な青春群像・ぼっちアニメでもある大傑作!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20190529/p1

2018年秋アニメ評! 『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』#1~10(第一章~第三章) ~戦争モノの本質とは!? 愛をも相対視する40年後のリメイク!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20181208/p1

2018年秋アニメ評! 『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第一章「嚆矢篇」』 ~キナ臭い主張を期待したい(爆)

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20181020/p1

2018年秋アニメ評! 『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』 ~ぼっちラブコメだけど、テレ隠しに乾いたSFテイストをブレンド

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20190706/p1


[関連記事] ~異世界が舞台のアニメ評!(ファンタジーとはかぎらない・笑)

2019年秋アニメ評! 『慎重勇者~この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる~』『超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!』『本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません』『私、能力は平均値でって言ったよね!』『旗揚!けものみち』 ~2019秋アニメ・異世界転移モノの奇抜作が大漁!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20191030/p1

2017年春アニメ評! 『ゼロから始める魔法の書』 ~ロリ娘・白虎獣人・黒幕悪役が、人間×魔女×獣人の三つ巴の異世界抗争を高踏禅問答で解決する傑作!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20191128/p1

2017年冬アニメ評! 『幼女戦記』 ~異世界近代での旧独vs連合国! 新自由主義者魔法少女vs信仰を強制する造物主!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190304/p1

2016年春アニメ序盤評! 『甲鉄城のカバネリ

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20160502/p1

2015年夏アニメ中間評! 『GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』『六花の勇者

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20150901/p1

メイドインアビス・はじめてのギャル・ゲーマーズ!・異世界食堂・ナイツ&マジック・アクションヒロインチアフルーツ・天使の3P!・クリオネの灯り・ようこそ実力至上主義の教室へ・恋と嘘 ~2017年夏アニメ評!

『慎重勇者』『超人高校生』『本好きの下剋上』『のうきん』『けものみち』 ~2019秋アニメ・異世界転移モノの奇抜作が大漁!
『小林さんちのメイドラゴン』『政宗くんのリベンジ』『アイドル事変』『セイレン』『スクールガールストライカー』『けものフレンズ』 ~2017年冬アニメ評!
『まおゆう魔王勇者』『AMNESIA』『ささみさん@がんばらない』 ~異世界を近代化する爆乳魔王に、近代自体も相対化してほしい(笑) ~2013年冬アニメ評!
拙ブログ・トップページ(最新10記事)
拙ブログ・全記事見出し一覧


[アニメ] ~全記事見出し一覧


 2020年1月17日(金)からアニメ映画『劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明』が公開記念! とカコつけて……。
 その前日談たる深夜アニメ『メイドインアビス』(17年)評ほか、同季2017年夏アニメ全10本のレビューをアップ!


メイドインアビス』『はじめてのギャル』『ゲーマーズ!』『異世界食堂』『ナイツ&マジック』『アクションヒロイン チアフルーツ』『天使の3P!』『クリオネの灯り』『ようこそ実力至上主義の教室へ』『恋と嘘』 ~2017年夏アニメ評!


(文・T.SATO)
(2017年12月13日脱稿)

メイドインアビス


 「アビス」というから「深海」かと思いきや「地底」。
 高度な文明が崩壊してから数百~数千年後っぽい、西欧中世都市みたいな世界観。直径1キロ・深さ20キロの巨大タテ穴のフチに人々は住まい、タテ穴から古代のロスト・テクノロジーの遺物を発掘することで栄えている。
 だが、重力異常か呪いなのか、タテ穴の深層に潜りすぎると身体に不調が生じ、人外の存在に変化する可能性もあるという。


 昨今流行りのナンちゃってロー・ファンタジーではなく、本格ハイ・ファンタジーといった印象だが、キャラデザはデッサン骨格シッカリ系ではなく、5頭身かつ顔面もヨコにまるく広がり、お目々の位置も真ん中よりやや下、両眼も左右に離れており、華奢な胴体に末端肥大な手足が付いた、シンプルで幼児的な可愛らしいもの。
 おそらく万人ウケはするのだろうけど、個人的にはこーいうあまりに端正かつ「キレイ可愛い」でデオドラント(無菌)なキャラデザは、世の中の汚いモノや不条理を過剰に忌避(きひ)して見ないフリ、なかったことにするような気配を感じて、プチ抵抗を覚えないでもナイのだが――まぁ作品自体の罪ではナイです――。


 眼鏡の金髪ツインテで学者タイプの女のコ主人公と、見た目はヒトでも記憶喪失のロボット少年くんを主軸に、彼らの周囲の人々の群像劇と、アビスの何層もの階層を降って探検を繰り広げていく姿を描いていくけれど……。


 オタキング岡田斗司夫が本作をホメているのをドコかで読んだが、基本設定はともかく、先の筆者個人のバイアス(偏見)も影響してか、設定確認の段取りチックなストーリー展開に思えて、本作をスキな方々には申し訳ないけど、個人的には心を打たれないなぁ(汗)。
【Amazon.co.jp限定】劇場版総集編 メイドインアビス 【前編】 旅立ちの夜明け (前後編購入早期予約特典: ネリタンタンのコインケース引換シリアルコード付) (前後編購入特典: アニメ描き下ろしイラスト使用A3クリアポスター引換シリアルコード付) [Blu-ray]

メイドインアビス Blu-ray BOX 上巻


はじめてのギャル


 オタの天敵である女子高生巨乳ギャルがヒロインである深夜アニメが登場。ヤンキー色漂う少年マンガ誌出自かと思いきや、オタ向けマンガ誌『少年エース』が出自だと!?


 とはいえ、彼女はルーズソックスを履いている……。今時そんな女子高生はいねーヨ!(笑) というワケで、リアルなギャルではなくマンガ的記号としてのギャルだともわかる。
 しかも#2以降、実は彼女は内心はウブだと明かされる。……コ、コレはギャップ萌え!(爆) まぁ公共心皆無の自己中(心)・私的快楽至上主義者の真性ギャルだと、視聴者も感情移入ができないからネ。順当なマンガ的アレンジではあるだろう。


 気弱だけど人並みにスケベな男子高校生主人公クンが、同級のムサい眼鏡・デブ・金髪の下層カースト仲間にそそのかされて、付き合えばヤラせてくれるかも……とのナンちゃって下心で告白したらOKで、付き合い始めたことから始まる珍騒動。
 ラブコメのお約束のご都合主義で、この冴えない男子クンに実は気があった、下級生の妹系チビロリ爆乳&ツンツンした黒髪ロング学級委員のふたりがモーションをかけてくる歌舞伎的様式美まで設けてある。
 ただし変化球も投げており、主人公男子クンにではなく、メインヒロインのギャル子ちゃんに懸想している別のギャル子ちゃんもひとり設定することで、同期夏季アニメの『恋と嘘』同様に「同性愛」も入れている。


 ロリ声の小倉唯演じるチビ爆乳は途中で染めて黒髪からピンク髪となり――今日びの高校生はブラック校則どころか、校則なんて守ってないってことだネ!(笑)――、少年に上目遣いでアピールしてくる。正直ちょっとドギマギ。
 自宅ではギャル風カツラ&トークでナマ配信するユーチューバーでもある黒髪ロングの学級委員は、大ヒット深夜アニメ『けいおん!』(09年)の追加メンバー「あずにゃんペロペロ」から幾星霜の竹達彩奈(たけだつ・あやな)嬢が好演。


 序盤のツカミはよかったと思う。傑作だ! なぞと主張する気もないけど、一応は観られる作品に仕上がっているとも思う――ヒト様に薦める気もないけれど(汗)――。


 しかし、我々オタを露骨に蔑むギャル連中は、オタ向け作品では脇役か悪役かそもそも教室にはいないことになっていて(爆)、ギャルではなく巨乳キャラですらもがサブキャラ止まりのお色気要員でメインヒロインには昇格しなくなって久しい現在、本作が覇権を取ることなどアリエナイだろうけど、アニメ化される程度にはニッチなニーズもあるようで、日本のオタの未来も安心だ。
 いやまぁ女性の側でリードしてほしい、筆下ろししてほしいという願望の発露と取れば、日本のオタの未来がやはり不安だけど(笑)。


 女子高生が一律にミニスカ&ルーズソックスと化したのは今は昔の1993年。その10年後の2003年でも両者は健在だったのだが、00年代の終わりまでに「ミニスカは死なず、ただルーズソックスは消え去るのみ」で消滅し、ルーズソックス・ファンの筆者は残念で仕方がナイ(オイ)。
 『とある魔術の禁書目録(インデックス)』(08年)シリーズの制服女子高生ヒロイン・御坂美琴(みさか・みこと)ちゃんにだけは、コレからも末永くルーズソックスを履き続けてほしいものである(笑)。

My First Girlfriend Is A Gal: The Complete Series [Blu-ray]

My First Girlfriend Is A Gal: The Complete Series [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: Funimation Prod
  • 発売日: 2018/08/28
  • メディア: Blu-ray
はじめてのギャル Blu-ray限定版 第1巻


ゲーマーズ!


 学園一の金髪お嬢さま系ヒロインが実は重度のゲーマーで、ゲーム同好会を舞台に、クラスの隅っこで(ひとり)ボッチしているオボコいおチビ系のゲーマー少年を好きになってくれる! というラノベ原作の深夜アニメ。
 ……のハズなのだが、メインヒロインよりもサブヒロイン&サードヒロインの方が目立っている。オカシいぞ、この作品は(笑)。


 髪型&私服に無頓着で、シャイさを隠すバリアとするためかボサボサの黒髪ロングで目許を隠し、休み時間は自席で孤独にゲームに興じるサブヒロインのオタ系(ひとり)ボッチ少女。


 話しかけられると赤面・緊張しながら、


「あのあの」「ですです」「そのその」「えとえと」


と片言を反復してテンパっている姿が、筆者もとい弱者男子には、


「異性にテレてしまう自分と同じだ!」「こんなボクでも値踏みして見下してこない!」


と実に強烈な共感&安心感を与えてくれる……(オイ)。


 サードヒロインであるピンク髪のチビ少女も単なる賑やかしかと思いきや、中学時代は黒髪の地味子ちゃんで、意中のガリ勉くんが高校デビューしたのに合わせて、自分もイメチェンしたのだと途中で明かされる。
 け、健気な。ドーでもイイ記号的なキャラだなぁと思っていた筆者のお株も急上昇!(笑)


 その元ガリ勉くんで高校デビューの長身イケメン君も、ドーせ俺のルックスに惹かれたミーハーだろと内心サメてたものが、この事実を知って改めてチビ少女にドギマギ。


 ……アレ? 主人公を中心としたハーレムものじゃなかったの? と訝しみつつ……。


 まぁ野郎の高校デビューも、上背・顔面偏差値・内心のキョドりを隠せるボイスなどが揃わないと困難だけど、内向的なオタの気持ちをむかしの自分だと理解して、主人公らの恋模様を応援する長身イケメン君も実にイイ奴だ。


 もちろんラブコメである以上は、即座に彼らが結ばれるワケがない。彼らの異性への不慣れから来る誤解&不器用から、長身イケメン君がオタ系ボッチ少女の恋を応援する姿に、チビ少女は彼氏の浮気だと誤解する。


 主人公とチビ少女は意外と気が合い仲良くするけど、その姿に長身イケメン君は動揺する。


 主人公とボッチ少女は、ゲームの話題では肝胆(かんたん)相照(あいて)らす仲で、ゲームに「萌え」が必要か否かでは反目するも(笑)、そんな光景にすらお嬢さまヒロインは内心嫉妬する。


 かくて、三角関係どころか四角・五角関係に。


 なのだけど、原作ラノベの挿絵と比して単純化された絵柄が効を奏したか、イイ意味でリアリティの階梯も下がって、浮気(? ~恋人以外の異性との会話・笑)を目撃するや、キャラの色が線画を残して白くなり、砂と化して崩れ落ち、その上をお相手が踏んで歩くようなバカ演出が施されるので、あくまでも楽しいコメディ。


 自作ゲームの数々をネット上でハンドルネームで長年応援してくれた御仁の正体が主人公少年であることをボッチ少女だけが知って、今までと同様の平静な会話ができなくなる、シリーズ後半の彼女の言動にも萌え。


 終盤では、ファミレスでオナ中(同じ中学)のギャルと再会したチビ少女も、地味子の過去をチャラ男どもにバラされたあげくに、イケてないゲーム同好会所属もバカにされて、「オタサー(クル)の姫として舞い上がり、キモオタ部員どものオナペットにされてるハズ」だと罵倒されてしまう!
 けれども、そんな礼節・公共心皆無で人間に上下を露骨に付けて悦に入りチョイ悪・不良性感度を気取っている、全人類の7~8割の正体はたしかにコレだろうと個人的には思える(笑)品性下劣な輩に、彼女が屈せず同好会仲間を友に選ぶと啖呵を切るのもポイント高し。


 まぁ3次元でそこまでヤルと学校や会社で浮くし、協調性ナシだとマイナス人事評価される理不尽な倒錯がまかり通るのも現実社会の厳然たる事実なので、内心ではともかく対外的にはネコをカブってヤリ過ごす方をウス汚れた筆者個人は勧めるけど、フィクションとしてはたしかに胸がすく描写ではある。


 ガチさを求めるゲーム部には入部せず、ユルく楽しむゲーム同好会を設立するあたりも、オタの生き方のモデルのひとつとして、自戒・反省も込めるけど実に示唆的でもある。


 いかにも頼りない主人公少年は、特撮オタク的には『手裏剣戦隊ニンニンジャー』(15年)のハスキーな美少年ボイスの着ぐるみレギュラー敵幹部・九衛門や、同季に放映が開始された『ウルトラマンジード』(17年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20180213/p1)の同じく着ぐるみレギュラーの正義側キャラクター、ペガッサ星人幼年体・ペガ君も演じている潘めぐみ嬢が好演。


 よって、神(かみ)傑作にもなりうる作品のハズなのに、作者・スタッフ・視聴者の誰もが感じていることであろうし、劇中でもメタ的にセルフツッコミ・自己言及もされるけど、作劇上の配分ミスなのか、正体はポンコツの愛すべきお嬢さまヒロインの物語的比重がとても低い。そのために作品の重心が定まらず、非常に散漫な印象を与えているとも思う。
 それでもメインヒロインである金髪お嬢さま美少女のビジュアル&金元寿子(かねもと・ひさこ)嬢が演じる性格良さげ・シッカリ者っぽいハキハキボイスは華があり、登場するだけで求心力があって、かろうじて作品を空中分解から救っていると私見

GAMERS!

GAMERS!

ゲーマーズ!第1巻〈初回限定版〉 [Blu-ray]


異世界食堂


 毎週毎週、さまざまな異世界とつながる日本の某・洋食屋さん。そこに集うさまざまな種族の異世界人たちにもコックの親父は分け隔てなく料理をふるまい、異世界人たちも舌鼓を打つという深夜アニメ。


 職場の同僚の雑談などに耳をそばだてていると、ネット配信の深夜ドラマ『孤独のグルメ』(12年)や『深夜食堂』(09年)や『ワカコ酒』(15年。5分アニメ版より実写版の方が面白いと私見)にハマっているという声が聞こえてくることがある。
 筆者もザッピング視聴していて、それらの作品に遭遇すると、明らかに低予算でゲストの数も少なく、ロケにもほとんど外出しないのに、それでも「食」や「客」の人生に焦点を当てたりして、味わい深く仕上げた作風についつい見入ってしまったりもする。


 本作も原作者のアイデアか編集者の要望かは知らねども、それらのオタク向け異世界ファンタジー版といったところだ。くれぐれも云っておくけど、先行作のマネだと罵倒したいのではナイ。先行作から着想を得たミックスであろうとも、面白ければそれでイイし、ツマラなければそれまでのことである。
 とはいえ、悪くはないけど、本作とよく似通っている『深夜食堂』あたりに本作が勝っているかというと……(以下略)。

「異世界食堂」1皿 [Blu-ray]

「異世界食堂」1皿 [Blu-ray]

「異世界食堂」6皿 [Blu-ray]

「異世界食堂」6皿 [Blu-ray]


ナイツ&マジック


 一応、異世界を舞台にした巨大ロボットアニメ。
 前世では冴えない眼鏡のプログラマーだったオタク青年が、事故で死亡して異世界に転生するや、ショタ受けしそうな銀髪セミロングでハスキーボイスの美少女っぽいローティーンの半ズボン美少年として成長し、そのオタクスキルで巨大ロボ乗りとして頭角を現していく。


 その設定だけを見れば、17年冬アニメの『幼女戦記』(https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190304/p1)と似ているともいえなくもない。
 しかし本作のファンの方々には申し訳ないけど、あちらが「判ってますよ、オタにとって都合のイイ世界ですよ、傍から見ればイタイですよ、ナンちゃって」感のある「高2病」的なモノだとしたら、こちらは「現実から逃避して別世界へ行きたい! 美少年に生まれ変わって自己愛を満たし、周囲からもチヤホヤされたい!」という願望に、自己懐疑もなく浸っている「真性中2病」作品といった印象だ。
 とはいえ、コレはスレたオッサンの斜(はす)に構えた印象で、本来のアニメの標的年齢層(ローティーン!? だったハズ・笑)を考えれば、コレでイイのだろう。

ナイツ&マジック 1 [Blu-ray]

ナイツ&マジック 1 [Blu-ray]


『アクションヒロイン チアフルーツ


 「ローカルアイドル」が地方で町興(まちおこ)しの深夜アニメというと、『サクラクエスト』(17年)や『普通の女子高生が【ろこどる】やってみた。』(14年)を想起するけど、本作のローカルアイドルはいわゆる「ご当地ヒーロー」ならぬ「ご当地ヒロイン」!
 全国各地で「ローカルヒロイン」が隆盛を極めているという世界観で、地方の女子高生がオリジナルの「スーパー戦隊」――ただし顔出しです(笑)――を結成してヒーローショーを披露するという内容。


 本物のスーパー戦隊出身、『海賊戦隊ゴーカイジャー』(11年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20111107/p1)ゴーカイイエローのM・A・O(まお)ちゃんがまたまたあまたの2017年の深夜アニメと同様に主演声優を務めているけれど(https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190924/p1)、クールな性格の女子役なので、筆者には赤・青・黄などの色を苗字に持つ、当初からステージに立っているキャラたちの方が印象に残る。
 この女のコ集団に「特オタ」(特撮オタク)も「鉄オタ」(鉄道オタク)も同時にいる天文学的な確率については何も云うまい(笑)。


 脚本は特撮・アニメを幅広く手掛ける荒川稔久(あらかわ・なるひさ)なので、特撮パロディも満載。同じく荒川が手掛けた特撮パロが満載のヒロイン戦隊ものラノベ原作深夜アニメ『俺、ツインテールになります!』(14年)同様、90歳を超えた大御所・渡辺宙明(わたなべ・ちゅうめい)センセイが別チームの先輩「ご当地ヒロイン」用に楽曲を提供し、そこに80年代調の特撮ヒーローもののオープニングを再現した映像もカブる――字幕テロップも21世紀の今日の細かいそれとは異なり巨大(笑)――。
 とはいえ、それらがあるから、特オタとして本作を認める、なぞという気にはならない。


 さまざまな性格の女子高生たちが仲間を集め、自分の得意分野でヒーローショーの興行に協力し、困難を乗り越えて勝利をつかんでいく……といった展開であるあたりは、全国各地でスクールアイドルが勃興中というウソっぱちな世界観で楽しい物語を紡いで、内容的にも人気面でも成功した『ラブライブ!』(13年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20150615/p1)を想起させるけど、あちらがバカ設定をガチ熱血・ガチギャグ・ガチ萌えで取り組んだのに比すると、ユル~く流して作っている印象。


 それ自体がまたねらいなのだろうけど、個人的にはそこが物足りない。
 ではドーすればイイのか? 日常場面では女のコたちの萌えを表出しつつも、劇中劇であるヒーローアトラクショーにおける正義の戦隊ヒロインズvs悪の軍団の方のシナリオの熱量を、本編とは多少遊離してでも熱血&道徳説教で高めれば、もっとメリハリが付いたのではなかろうか? などとも愚考するのだが。
 とはいえ、作画も動きも一級レベルではない作品なので、それもまた高望みか?(笑)

Action Heroine Cheer Fruits [Blu-ray]

Action Heroine Cheer Fruits [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: Section 23
  • 発売日: 2018/09/11
  • メディア: Blu-ray
アクションヒロイン チアフルーツ Vol.1【Blu-ray】(チケット優先購入抽選申し込み券付き)


『天使の3P!(スリーピース)』


 サラサラ薄茶ヘアの繊細そうな不登校の男子高校生クンが、動画配信サイトにUPしていた自作ギター楽曲への反応をキッカケに、オフでヒト様に会ってみたら、それは児童養護施設に住まう儚(はかな)げな美少女小学生3人によるロックバンドであった! というお話。


 なのだけど、そーいったお話自体は言い訳で、批判ではなく云うけれど、肉体性も感じられるナマっぽい表情豊かで気まぐれな女のコを描こうというのではさらさらなく、アンニュイ・気怠げで覇気や刺激臭は巧妙に除去した、垂れ目の無気力・脱力・従順系で、アニメ記号的なキャラ付けの「わにゃ」とか「はむ」とかを口癖とする、ロリロリしたお嘆美系5頭身美少女キャラたちをフェティッシュに愛でるアニメ作品だ。


 こーいうのは専門・適任の方に語っていただくのがベストで、門外漢が出しゃばるべきではナイのは重々承知している。
 しかし、本作を愛する方々には非常に申し訳ないけれども、同じ原作者が手掛けたラノベ原作の深夜アニメ、「小学生は最高だぜ!」(笑)をキャッチコピーに美少女小学生たちのバスケットボール部を描いた『ロウきゅーぶ!』(11年)同様、この儚げロリに特化した絵柄自体に罪はナイのだが、この絵柄にフェティッシュな視線をそそぎ、「可愛いものが判ってしまう」我々オタが、ハァハァしている特殊性癖が背後に透けて見えてしまうのか(汗)、世間一般がそれを直感的にキモく思うのも、ある程度までは仕方がナイことではあるだろう。


 いやいや、ロリじゃない、フェティッシュだけじゃない、ドラマやテーマもある! と主張する御仁もいようけど、もっとスナオになろうよ。そこにフェティッシュな感情が微塵たりともナイとは云わせない。もちろん小声で好意を表明すればイイのであって、大声で絶叫してカミングアウトすべきだとも云わないけれども(笑)。
 オール・オア・ナッシングで踏み絵を迫っているワケではなく、天下の公道でヒケらかして大手を振って歩けというのでもない、ある種の最先端(?)でありつつも、少々背徳感もあるウラ通りの日陰に繁茂する隠花植物のポジションで本作をマッピングしてみせればイイのだろう。

天使の3P! ドラマCD

天使の3P! ドラマCD

  • 発売日: 2017/04/10
  • メディア: おもちゃ&ホビー
天使の3P! 1 [Blu-ray]


クリオネの灯り


 教室で(ひとり)ボッチの意志薄弱そうな女のコ。案の定、心ないクラスメートの男女どもからイジメの標的とされて、残酷な言葉を投げかけられている。


 その光景に心を痛めながらも、腕力・胆力・人格力がナイために、教室内では彼女を助けることができない、クラスメートの心ある男のコひとり&女のコひとり。
 そんな彼らが取った行動は、クラスメートたちに見られないように、バレないように、自身たちもイジメられっ子の仲間と見なされてターゲットにされないように(汗)、校外や校舎の屋上や下駄箱のウラで彼女と付き合い、昼食や行動を共にすることであった……。
 という非常に地味な題材の1クールの10分アニメ。


 本稿執筆のためにググってみたら、10年以上前の2004年にネット上で発表、注目も集めて舞台化もされ、2010年代に至って商業書籍化もされた小説が原作なのだそうだ。筆者はその存在を全然知らなんだけど。


 明らかに低予算で、それを逆手に取ったかキャラデザも作画崩壊が目立たないようにか描線もシンプルで、女のコのキャラでもカールして何本も突き出たマツ毛表現などはなく、太めのヨコ棒一線での表現だったりもする。


 イジメ自体は解決せず、難病ものにスリ替わることで悲劇として決着するあたりはドーかとは思うものの、まぁフィクションに実効性があるイジメの解決法を期待するのもナイものねだりなのだし、万全の解決ではなくマイナス100をマイナス50にするだけでも救いはあると見るならば、コレはコレでイジメに対する現実的な処方箋という気もしてくる。


 下手ウマな味わいがある作品だが、ヒト様には勧めにくい(汗)。

ドラマCD「クリオネの灯り-男子たちの放課後-」 通常版

ドラマCD「クリオネの灯り-男子たちの放課後-」 通常版

  • アーティスト:aki
  • 出版社/メーカー: Amazon Records
  • 発売日: 2018/01/22
  • メディア: CD
クリオネの灯り 上巻 [Blu-ray]


ようこそ実力至上主義の教室へ


 ライトノベル原作の深夜アニメで、昨今流行りのスクールカーストものである。あまたの深夜アニメの主題歌も熱唱するZAQ(ザック)が作詞・作曲した主題歌のタイトルも、そのものズバリ「カースト・ルーム」だ。
 クラスの中心人物にはなれなさそうなカッタるげな主人公の高校生男子クンと、黒髪ロングの他人とは交わらないクールな女子高生メインヒロインに、愛想がよくて愛くるしい女子高生サブヒロインという、鉄板(てっぱん)のアリガチなキャラクターシフトではある。


 実際、#1冒頭、入学式直後の教室で、クラスの中心人物になりそうな男女が主導して自己紹介がはじまり、対外的にも恥ずかしくないモテ趣味や得意スポーツを披歴して如才なくアピールできる者たちに、主人公男子が引け目を感じたり居心地の悪さを感じるサマは、筆者も幼少時~今に至るまで何度も経験してきた心のキズだけど(笑)、同様のスクールカーストの(ひとり)ボッチもの深夜アニメの大傑作『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』(13年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20150403/p1)の序盤、クラスでカースト上位層の横暴に制止の声を上げたいけど上げられない主人公男子を連想した諸兄も多かろう。


 『やはり俺の~』はそんな酷薄なカースト社会で、一応の公平や正義を求めて主人公男子クンが知恵を絞ってウラから戦っていくサマと、三角関係のラブコメ風味を味あわせてくれる作品だったので、本作もその亜流なのかと思いきや……。


 近未来的なハイテク学園都市を舞台に、まずは愛くるしいサブヒロインは#3で激しい本性(?)を人気のない場所で垣間見せ、その姿を目撃してしまった主人公男子クンを口止めするため、自身の巨乳に制服の上から手を触らせ指紋を付けることで、キツい目付きで「バラしたらレイプされたと騒ぐ」と脅す!


 物語も舞台となる学年最下位の1年D組を超えて、A~C組の面子も交えた学園バトルロイヤルの様相を呈していく。
 主軸のD組についても、メインの3人の男女キャラだけではなく、ヤンキーDQN(ドキュン)生徒の成績不良やケンカ騒動、ガチンコ対面のコミュニケーションは苦手だけどネット上では大胆にふるまうコスプレ少女の挿話などをシリーズ前半に配して、シリーズ後半では夏休みの臨海学校クルーズや、学級委員クン・チャラ男・ギャル子らの生態や彼らの意外な一面なども、無人島でのクラス対抗サバイバルにおける権謀術数合戦と並行して描いていく。


 スクールカースト・バトルロイヤルもの全般に云えるけど、偽悪的にそれらを肯定し、現代の多様な価値観の象徴だとも作り手は往々にしてウソぶくが、実際はバトルロイヤルにエゴイスティックにガンガン参戦する方ではなく、たいていはバトルロイヤルをなんとか止めよう、せめてブレーキはかけようとする良心的な連中が主役だったりもするワケで(笑)、云われているほどアナーキー(無秩序)でも斬新でもなかったりするのだけど(笑)、基本的には本作もまたそのクチではある。


 ブレーキをかけるためにも、逆説的に実力・権謀術数が必要となるジレンマを描いたあたりは、本作の独自性・アドバンテージだとは思うけど。個人的には2017年夏アニメのナンバー1。

ようこそ実力至上主義の教室へ 第1巻( イベントチケット優先販売申込券 ) [Blu-ray]


(了)
(初出・オールジャンル同人誌『SHOUT!』VOL.70(17年12月30日発行))


恋と嘘


(2017年12月26日脱稿)


 昨今流行りのスマホ漫画原作の深夜アニメ。


 冴えないオトナしげな人畜無害でヒトの良さそうな男子高校生クン。いかにも性格良さげでシットリとしつつも、適度に元気はあって華もある黒髪ショートの美少女女子高生。ちょっと張り詰めた感じでヒトを拒絶するバリアを張っている風だけど、芯は弱そうな感じのピンク髪のツインテールの美少女女子高生。主人公少年クンがこのふたりの美少女女子高生のうちのドチラを選ぶべきかで揺れるラブコメ


 コレだけならアリガチなキャラクターシフトなのだけど、本作の秀逸なところは、今をさかのぼること40年以上も前の1975(昭和50)年に16歳以上の男女に対して、統一教会教祖の霊感・直感ではなく(笑)、科学的・遺伝情報的・人間心理(相性)的に、政府(厚生労働省)が結婚相手を決定し、しかもそれがけっこうウマくいっていて、各自が幸福な家庭生活を営めてもおり、少子化対策にも成功したオルタナティブ現代日本! という舞台設定であることだ――1975年時点ではDNA審査はまだムリだったハズだけど、それはさて置こう――。
 この大設定に伴ない、計算や打算ヌキでの主人公少年クンの小学校時代からの5年越しの初恋・片思いのお相手については、黒髪ショートのコに設定。政府が強制的に決めた結婚相手については、ピンクのツインテ嬢に割り振りする。


 ここで、自由恋愛・相思相愛こそが絶対正義で、親なり政府が決めたお見合いや結婚は当人同士の自主性を無視して強制された前近代的な問答無用の巨悪である! その象徴として、ピンクのツインテ嬢には悪役もしくは損な役回りに割り振る! というような安直な善悪二元論の作品であったならば、筆者個人は本作を陳腐でステロタイプな凡作であると認定したであろう。しかし、このピンクのツインテ嬢もまた実に魅力的でイイ娘に描かれているのである。
 成績はイイけれども、幼少時から病欠がちゆえ、クラスでも(ひとり)ボッチで頑なな感じ。威圧感などカケラもないヤサ男の主人公の男子高校生クンに対してさえ、異性が苦手で結婚や恋愛などまだ考えたくもないオボコい感じのピンクのツインテ嬢はツンツンとしており、異性と同席していると会話や場を保たせられないテレ隠しゆえに彼のことを邪険にするけど、その姿はちっとも怖くない(笑)。


 もちろんドラマチックな基本設定・舞台設定だけでも即座に傑作が仕上がるワケではない。
 #1は主人公男子クンと黒髪メインヒロインとの関係描写だけに焦点をあてている。先の作品世界の政府主導の結婚政策の説明はアバンタイトルで手短に済ませて、高校でのクラスの休み時間に、


「16歳になったので、もうすぐ政府通知が来るぞ!」


という期待と不安に胸を膨らます友人男子たちと軽口を叩きつつも気もそぞろで、自席に着席しつつもチラチラと黒髪メインヒロインの立ち居ふるまいをヨコ眼で追ってしまう主人公少年クンの姿が序盤で描かれる。
 この一連のシークエンスが非常にウマい! 高校生たちの結婚に対する期待&不安と、好ましい異性に対しては本能的に万人に起こりうる「あるある感」満載の主人公の挙動描写の並立に、まずはグッと感情移入をさせられる。


 その彼の視野に写る、友人の女子生徒たちと談笑し、笑うときには口に手をやり、時に髪をカキ上げて耳を出し、その仕草にもまたワザとらしさが感じられず、いかにも性格良さげで、こぼれ落ちんばかりの輝く笑顔を見せつける天使のような黒髪メインヒロイン!
 絵柄としては、淡泊なサッパリ風味で今風の少女マンガ的な文脈でありつつも、女子好みの痩身キャラではなく、もちろんおデブさんではないけれども、それなりの巨乳であるキャラクターデザインでもあることから、その「少女性」に微量に「母性的」な優しさ&包容力をも宿らせることができている。


 彼女にかぎらず本作のヒロインたちの大きなお目めも含めたキャラデザには、吸い込まれそうな可愛さ&抑えたイロケがあり(しかしエロではない)、とても魅力的に仕上がっているとは思うけど……。ガチなオタ向け作品における美少女キャラの萌え媚び描写とはやや文脈が異なるようには思うので、そっちの方面ではウケませんかネ?(汗)


「結婚はオトコの墓場だ! オレたちは政府通知を無視して一生、未婚でいよう!」(大意)


と男子数人が円陣を組んで、その中心に伸ばした片腕を交差させて、


「オーーッ!!!」


と勝ちどきをあげるや、作者はそこに黒髪ヒロインもナチュラルに混入させており、彼女もいっしょに、


「オーーッ!!」


と叫ばせる。


 エエ~~~ッ!? とばかりに驚愕している非モテ男子どもの反応をヨソに、余裕と可憐さを同時に兼ね備えた声質の花澤香菜(はなざわ・かな)嬢のボイスで、


「アレ、女子は混ざっちゃイケなかった?(……テヘッ)」


と笑顔でウソぶく黒髪メインヒロイン。


 劇中男子ども・視聴者・筆者も含めてみんなが悶絶!(爆) ……もちろん今後の展開へのテーマ的伏線も兼ねたキャラ付け・キャラ性表出描写でもあるけれど。


 #1のBパート~ラストでは、主人公少年がついに今世でのお別れとばかりに、夜の公園に黒髪メインヒロインを呼び出してみせる。
 待てども来ない。もう来ないのかと思いきや、黒髪メインヒロインがついにお出まし! そこで自分の長年の好意を告白する主人公少年クンに対して、黒髪メインヒロインも涙を流して「実は自分もそーだった」……とのたまう。


 ナンというオタク男子・弱者男子にとっての都合がいいファンタジー! こんな頼りなくて弱いオスに、引く手あまたで選びたい放題の優位なメスがホレるかよ!? アリエナイよ! リアルに考えたら「キモッ! ストーカー!!」と罵られて終わりだよ! ……と理性ではケナしつつも、感情面では釣られて落涙している全オレがいる(笑)。


 そのとき、主人公少年クンのスマホに彼の結婚相手が通知されてくる。そのお相手は当の黒髪メインヒロイン!
 喜びに打ち震える主人公少年クンだが、しばらくすると、その画像が崩れだし別人の名前がそこに浮かびあがる。眼の錯覚であったのかハッキングにあったのかは判然としない……。


 先に主体である主人公少年クンが、客体であるWヒロインのドチラを選ぶかで悩むかのようにも書いたけど、この作品はWヒロイン側にも主体性をカナリ持たせていて、友人となったヒロイン同士が彼への好意とはウラハラに互いに譲り合い、そのことでプチ幸福を味わうも同時に傷付いていく逆説なサマも描いていく。


 そこに主人公少年クンと終始つるんでいる美少年生徒クンも、実は主人公少年クンに対して純愛感情を抱いていたことが視聴者にだけは明かされて(同性愛!)、女性視聴者のBL(ボーイズ・ラブ)感情も満たしていく……。
 さらには万人に愛される明るい黒髪メインヒロインのことを実は過去には苦手に思っていたり、彼女の言動を媚び媚びとした演技やポーズなのでは? と疑っていたことがあったものの、彼女がガチであることを知って改心して黒髪メインヒロインの熱烈隠れ信者と化したアンニュイな銀髪ロング娘も登場させることで、百合方面の需要も喚起!?
 ゲストや第三者を介さずとも、彼ら彼女らの多角形や対角線の間の引力や斥力を描くだけで、物語も駆動されていくし、ワイドショー的な色恋への視聴者側のヤジ馬関心も惹起されていく。


 しかし、原作未完作品にアリガチな、あやふやなTVアニメ版の最終回の出来はともかく、そのラストで主人公少年クンにモノローグで結婚強制社会を「この狂った社会」と云わせたことだけは、個人的にはやや安っぽく思える。
 歴史的にも世界史的にも自由恋愛ではなく、国家といわず地域や旅商人やお節介婆ァなどが媒介して男女を結婚させていた形態の方が主流なのは学問的にも自明なのだから、全肯定はしないまでも本作の世界観を「狂った社会」と全否定的に形容するのは底が浅く思えるのだ。
 100か0かではなく、トータルでは自由恋愛や主人公少年&黒髪メインヒロインの相思相愛の方に分を認めるにしても、科学的な合理性をも兼ね備えて最大多数の最大幸福も実現してみせた結婚強制社会にも相応の理を主人公少年クン自身も認めた上での懊悩・逡巡……といった心理描写にしておかないと、せっかくの深みや多面性もウスれてしまうようには思うので。


 ……モテる男女は何度離婚しようが何度でも結婚ができ、非モテ男女は一生恋人すら作れない、この新自由主義的な社会の方が……(ルサンチマンが続くので、以下略・笑)。

恋と嘘 上巻BOX(Blu-ray)


(了)
(初出・オールジャンル同人誌『DEATH-VOLT』VOL.80(17年12月30日発行))


[関連記事] ~TVアニメ評!

2019年秋アニメ評! 『アズールレーン』 ~中国版『艦これ』を楽しむ日本人オタクに一喜一憂!?(はしないけど良作だと思う・笑)

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20191027/p1

2019年秋アニメ評! 『慎重勇者~この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる~』『超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!』『本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません』『私、能力は平均値でって言ったよね!』『旗揚!けものみち』 ~2019秋アニメ・異世界転移モノの奇抜作が大漁!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20191030/p1

2019年冬アニメ評! 『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』 ~往時は人間味に欠ける脇役だった学級委員や優等生キャラの地位向上!?

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190912/p1

2019年冬アニメ評! 『スター☆トゥインクルプリキュア』 ~日本人・ハーフ・宇宙人の混成プリキュアvs妖怪型異星人軍団! 敵も味方も亡国遺民の相互理解のカギは宇宙編ではなく日常編!?

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20191107/p1


2018年秋アニメ評! 『SSSS.GRIDMAN』前半評 ~リアルというよりナチュラル! 脚本より演出主導の作品!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20181125/p1

2018年秋アニメ評! 『SSSS.GRIDMAN』総括 ~稚気ある玩具販促番組的なシリーズ構成! 高次な青春群像・ぼっちアニメでもある大傑作!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20190529/p1

2018年秋アニメ評! 『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』#1~10(第一章~第三章) ~戦争モノの本質とは!? 愛をも相対視する40年後のリメイク!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20181208/p1

2018年秋アニメ評! 『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』 ~ぼっちラブコメだけど、テレ隠しに乾いたSFテイストをブレンド

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20190706/p1

2018年夏アニメ評! 『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』 ~声優がミュージカルも熱演するけど傑作か!? 賛否合評!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20190728/p1

2018年3大百合アニメ評! 『あさがおと加瀬さん。』『やがて君になる』『citrus(シトラス)』 ~細分化する百合とは何ぞや!?

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20191208/p1


2017年秋アニメ評! 『結城友奈は勇者である-鷲尾須美の章-』 ~世評はともかく、コレ見よがしの段取りチックな鬱展開だと私見(汗)

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190926/p1

2017年夏アニメ評! 『地獄少女 宵伽(よいのとぎ)』 ~SNSイジメの#1から、イジメ問題の理知的解決策を参照する

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20191201/p1

2017年春アニメ評! 『冴えない彼女の育てかた♭(フラット)』 ~低劣な萌えアニメに見えて、オタの創作欲求の業を美少女たちに代入した生産型オタサークルを描く大傑作!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20191122/p1

2017年春アニメ評! 『正解するカド KADO: The Right Answer』 ~40次元の超知性体が3次元に干渉する本格SFアニメ。高次元を材としたアニメが本作前後に4作も!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190929/p1

2017年春アニメ評! 『ID-0(アイ・ディー・ゼロ)』 ~谷口悟朗×黒田洋介×サンジゲン! 円盤売上爆死でも、宇宙SF・巨大ロボットアニメの良作だと私見

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190924/p1

2017年春アニメ評! 『ゼロから始める魔法の書』 ~ロリ娘・白虎獣人・黒幕悪役が、人間×魔女×獣人の三つ巴の異世界抗争を高踏禅問答で解決する傑作!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20191128/p1

2017年冬アニメ評! 『幼女戦記』 ~異世界近代での旧独vs連合国! 新自由主義者魔法少女vs信仰を強制する造物主!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190304/p1

2017年冬アニメ評! 『BanG Dream!バンドリ!)』 ~「こんなのロックじゃない!」から30数年。和製「可愛いロック」の勝利!(笑)

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190915/p1


2016~18年チア男女やマラソン部を描いたアニメの相似と相違! 『チア男子!!』『アニマエール』『風が強く吹いている』

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190603/p1

2016年夏アニメ中間評! 『ももくり』『この美術部には問題がある!』『チア男子!!』『初恋モンスター』『Rewrite』『ReLIFE』『orange』

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20160903/p1

2016年春アニメ評! 『迷家マヨイガ-』 ~現実世界からの脱走兵30人! 水島努×岡田麿里が組んでも不人気に終わった同作を絶賛擁護する!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190630/p1

2016年春アニメ評! 『マクロスΔ(デルタ)』&『劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ』(18年) ~昨今のアイドルアニメを真正面から内破すべきだった!?

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190504/p1


2015年秋アニメ評! 『ワンパンマン』 ~ヒーロー大集合世界における最強ヒーローの倦怠・無欲・メタ正義・人格力!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20190303/p1

2015年秋アニメ評! 『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』 往年の国産ヒーローのアレンジ存在たちが番組を越境して共闘するメタ・ヒーロー作品だけれども…

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20190302/p1

2015年秋アニメ評! 『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』 ~長井龍雪岡田麿里でも「あの花」「ここさけ」とは似ても似つかぬ少年ギャング集団の成り上がり作品!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20191105/p1

2015年夏アニメ中間評! 『GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』『六花の勇者』『おくさまが生徒会長!』『干物妹!うまるちゃん』『実は私は』『下ネタという概念が存在しない退屈な世界

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20150901/p1

2015年春アニメ評! 『響け!ユーフォニアム』 ~手放しの傑作か!?

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20160504/p1

2015年冬アニメ評! 『SHIROBAKO』(後半第2クール)

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20160103/p1


2014年秋アニメ評! 『SHIROBAKO』(前半第1クール)

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20151202/p1

2014年秋アニメ評! 『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 ~ガンダムSEEDの福田監督が放つ逆「アナ雪」! 女囚部隊に没落した元・王女が主役のロボットアニメの悪趣味快作!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20191222/p1

2014年秋アニメ評! 『ガンダム Gのレコンギスタ』 ~富野監督降臨。持続可能な中世的停滞を選択した遠未来。しかしその作劇的な出来栄えは?(富野信者は目を覚ませ・汗)

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20191215/p1

2014年春アニメ評! 『ラブライブ!』(第2期)

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20160401/p1


2013年秋アニメ評! 『WHITE ALBUM 2』 ~「冴えカノ」原作者が自ら手懸けた悲恋物語の埋もれた大傑作!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20191115/p1

2013年秋アニメ評! 『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-』 ~低劣な軍艦擬人化アニメに見えて、テーマ&萌えも両立した爽快活劇の傑作!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190922/p1

2013年秋アニメ評! 『サムライフラメンコ』 ~ご町内⇒単身⇒戦隊⇒新旧ヒーロー大集合へとインフレ! ヒーロー&正義とは何か? を問うメタ・ヒーロー作品!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20190301/p1

2013年夏アニメ評! 『げんしけん二代目』 ~非モテの虚構への耽溺! 非コミュのオタはいかに生くべきか!?

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20160623/p1

2013年春アニメ評! 『這いよれ!ニャル子さんW(ダブル)』

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20150601/p1

2013年春アニメ評! 『惡の華』前日談「惡の蕾」ドラマCD ~深夜アニメ版の声優が演じるも、原作者が手掛けた前日談の逸品!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20191006/p1

2013年冬アニメ評! 『まおゆう魔王勇者』『AMNESIA(アムネシア)』『ささみさん@がんばらない』 ~異世界を近代化する爆乳魔王に、近代自体も相対化してほしい(笑)

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20200126/p1

2013年冬アニメ評! 『ラブライブ!』(第1期)

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20160330/p1


2013~14年3大アイドルアニメ評! 『ラブライブ!』『Wake Up,Girls!』『アイドルマスター

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20150615/p1

2012年秋アニメ評! 『ガールズ&パンツァー』 ~爽快活劇に至るためのお膳立てとしての設定&ドラマとは!?

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190622/p1

2011年春アニメ評! 『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』 ~別離・喪失・齟齬・焦燥・後悔・煩悶の青春群像劇の傑作!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20191103/p1

2011年冬アニメ評! 『魔法少女まどか☆マギカ』最終回「わたしの、最高の友達」 ~&『フリージング』『放浪息子』『フラクタル

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20120527/p1

2008年秋アニメ評! 『鉄(くろがね)のラインバレル』 ~正義が大好きキャラ総登場ロボアニメ・最終回!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20090322/p1

2008年春アニメ評! 『コードギアス 反逆のルルーシュR2』 ~総括・大英帝国占領下の日本独立!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20081005/p1

2008年春アニメ評! 『マクロスF(フロンティア)』(08年)#1「クロース・エンカウンター」 ~先行放映版とも比較!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20080930/p1

2008年春アニメ評! 『マクロスF(フロンティア)』最終回評! ~キワどい最終回を擁護!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20091122/p1

2008年冬アニメ評! 『墓場鬼太郎

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20080615/p1


2007年秋アニメ評! 『機動戦士ガンダム00(ダブルオー)』 ~第1期・第2期・劇場版・総括!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20100920/p1

2007年秋アニメ評! 『GR ジャイアントロボ

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20080323/p1

2007年春アニメ評! 『ゲゲゲの鬼太郎』2007年版

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20070715/p1


2006年秋アニメ評! 『天保異聞 妖奇士(てんぽういぶん あやかしあやし)』

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20070317/p1

2006年夏アニメ評! 『N・H・Kにようこそ!』

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20061119/p1


2005年秋アニメ評! 『BLOOD+(ブラッド・プラス)』

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20051025/p1

2005年春アニメ評! 『英国戀(こい)物語エマ』

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20051022/p1

2005年春アニメ評! 『創聖のアクエリオン』 ~序盤寸評

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20051021/p1


2004年秋アニメ評! 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY(シード・デスティニー)』 ~完結! 肯定評!!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060324/p1

2004年春アニメ評! 『鉄人28号』『花右京メイド隊』『美鳥の日々(みどりのひび)』『恋風(こいかぜ)』『天上天下

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20040407/p1

2004年冬アニメ評! 『超変身コス∞プレイヤー』『ヒットをねらえ!』『LOVE♡LOVE?』『バーンアップ・スクランブル』『超重神グラヴィオン ツヴァイ』『みさきクロニクル ~ダイバージェンス・イヴ~』『光と水のダフネ』『MEZZO~メゾ~』『マリア様がみてる』『ふたりはプリキュア

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20040406/p1


2003年秋アニメ評! 『カレイドスター 新たなる翼』 ~女児向け・美少女アニメから真のアニメ評論を遠望! 作家性か?映画か?アニメか? 絵柄・スポ根・複数監督制!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20040408/p1

2003年春アニメ評! 『妄想科学シリーズ ワンダバスタイル』『成恵(なるえ)の世界』『宇宙のステルヴィア』『ASTRO BOY 鉄腕アトム

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20040403/p1

ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ ~映画の前菜ビデオ作品なのに大傑作が爆誕!

『ウルトラマンタイガ』中盤評 ~レギュラー&ゲストの人間ドラマのみならず、ボイスドラマで描かれた3大主役ウルトラマンのドラマも本編に導入すべき!
『ウルトラギャラクシーファイト』 ~パチンコ展開まで前史として肯定! 昭和~2010年代のウルトラマンたちを無数の設定因縁劇でつなぐ活劇佳品!
『ウルトラマンタイガ』『ウルトラギャラクシーファイト』『スカイウォーカーの夜明け』『仮面ライダー令和』 ~奇しくも「父超え」物語となった各作の成否は!?
拙ブログ・トップページ(最新10記事)
拙ブログ・全記事見出し一覧


[ウルトラ] ~全記事見出し一覧


 『ウルトラマン クロニクル ZERO&GEED(ゼロ・アンド・ジード)』(20年)にて、オリジナルビデオ作品『ウルトラ銀河伝説外伝 ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ』(10年)が放映記念! とカコつけて……。
 『ウルトラ銀河伝説外伝 ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ』評をアップ!


『ウルトラ銀河伝説外伝 ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ』 ~映画の前菜ビデオ作品なのに大傑作が爆誕


(文・久保達也)

『ウルトラ銀河伝説外伝 ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ STAGEⅠ 衝突する宇宙』


(2010年12月10日脱稿)


 2010年11月26日にバンダイビジュアルからリリースされたのが、昨2009年末の同時期のオリジナルビデオ作品『ウルトラマンメビウス外伝 ゴーストリバース』前後編同様、年末公開の映画の前日談と設定されたオリジナルビデオ作品にして前後編の前編である『ウルトラ銀河伝説外伝 ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ STAGEⅠ(ステージ・ワン) 衝突する宇宙』である。


低予算の飾り付けも少ない特撮セットでも、照明・アクション・股下から覗く矢島アングルで魅せる!


 野外でのオープン撮影による紫色に染まる日没直後の夕闇の下、惑星チェイニーの突き出た岩場の頂で右膝(ひざ)を立てて(!)腰かけて、ひとりたたずむわれらがウルトラマンゼロ! こんなお行儀(ぎょうぎ)が悪いポーズが似合うウルトラマンは彼しかいない(笑)。


ゼロ「来たか……」


 カットが切り替わるや、背景美術をオールCGに刷新した直前作の映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』(09年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20101224/p1)とは異なり、旧来のスタジオスタジオ撮影での特撮シーンに戻っているけど、そこに現れるのは逆光で両目とカラータイマーを発光させたシルエットで演出された4人のウルトラマンたち、ゾフィー初代ウルトラマンウルトラマンジャック帰ってきたウルトラマン)・ウルトラマンエース
 往年の名作刑事ドラマ『Gメン’75』(75~82年・東映 TBS)のオープニング映像のごとく、横一列で静かにゼロに向かって行進してくる。


 なんとカメラに背を向けたゼロの股下・両脚の間から、奥にウルトラ兄弟を小さく配した演出!
 これは70年代前半の『ウルトラマンタロウ』(73年)終盤と『ウルトラマンレオ』(74年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20090405/p1)でも特撮監督を担当した東映系の特撮研究所矢島信男(やじま・のぶお)が、東映特撮『ジャイアントロボ』(67年)以来、円谷特撮『ミラーマン』(71年)や『ジャンボーグA(エース)』(73年)に先の『タロウ』や『レオ』でもよく用いてきた撮影手法であり、狭いセットで飾りの少ない低予算の特撮美術でも画面に深い奥行きと遠近感、手前の被写体にも巨大感が生み出せるショットへのオマージュでもあるのだろう。


ゼロ「今夜こそ、ケリをつけるぜっ!」


 ゼロの父であるウルトラセブン巨大化時のポーズを踏襲して、下に向けて交差させた両腕を上方に向けて力こぶをつくるように両肘(ひじ)は曲げるかたちで左右に開くや、人間大のサイズに縮んでエネルギーを節約していたらしいゼロは足下の岩場を砕(くだ)き散らしつつ巨大化!
 ゼロの師匠であるウルトラマンレオのごとく、右腕を真横水平に伸ばしたタメのあと、右手をこぶしに握って後ろに引いて右腰につけ、左手をパッと開いた左腕をサッと前に突き出すファイティングポーズをとるウルトラマンゼロ


近年はウルトラ兄弟の掛け声が正しい!(むかしはイイ加減だったその理由の諸相・笑)


 その瞬間、上空を超高速で通過する青い光と赤い光!
 番外シリーズではあってもウルトラシリーズに入れたいテレビ特撮シリーズ『ウルトラギャラクシー 大怪獣バトル』(07年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20080427/p1)や続編『ウルトラギャラクシー 大怪獣バトル NEVER ENDING ODISSEY(ネバー・エンディング・オデッセイ)』(08年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20091230/p1)の主役チームを務めて、そのまた続編でもある映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説』にも主人公格として登場したスペースミッションのエキスパート集団・ZAP SPACY(ザップ・スペーシー)の宇宙輸送船・スペースペンドラゴンとウルトラセブンがなぜか追撃戦を繰り広げていた!


 セブンに変身するモロボシ・ダン隊員を演じた森次晃嗣(もりつぐ・こうじ)の声をエコー加工してつくったオリジナルのセブンの掛け声はもちろんのこと、両腕をL字に組んで発する光線技・ワイドショットや頭頂部の突起を外して放つ宇宙ブーメラン・アイスラッガー、飛行音などの効果音も、当然すべて本物のバンク音声を使用!


 幼児のころであれば、われわれもかの『ウルトラファイト』(70年)でウルトラセブン初代ウルトラマンの掛け声や必殺光線の音声が間違ってアテられていても気にはしなかったものだ。
 しかし、小学校中高学年にもなれば『ウルトラマンA(エース)』(72年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20070430/p1)再放送のウルトラ5兄弟勢揃い(https://katoku99.hatenablog.com/entry/20061030/p1)でセブンの掛け声が初代マンのそれだったり、ゾフィーや初代マンの掛け声がエースの声だったり、『ウルトラマンタロウ』(73年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20071202/p1)再放送のウルトラ6兄弟勢揃いでウルトラ5兄弟が大空へと帰還する際の掛け声が全員、変身前の篠田三郎の声をエコー加工したタロウの掛け声だったりするのに気付くと、ウルトラ兄弟たちの夢の共演に胸を高らせているのは間違いないにしても、心の片隅では「掛け声が違う」と小さな不満を抱いたものである。
 前者は当時の音響スタッフにそこまでのこだわりがなかったから。後者は『A』までの音響を担当した東宝効果集団が『タロウ』で東京映画映像部に変更になったためでマンやセブンの掛け声の音源を持っていなかったからだと今となってはわかるのだが(笑)。


 そのへんの不満を抱いていたマニア上がりの連中が長じて、円谷プロのアクションチーム・キャスタッフに集ってライブ興行を公演するようになった1990年代からは、少なくとも各種ヒーローショーではウルトラ兄弟の掛け声や歴代怪獣の鳴き声はTV原典の正しい音声が使われるようになって久しい。
 長らく無視されてきた昭和のウルトラ兄弟が四半世紀ぶりにテレビ本編でも復活を果たしたその一挿話を映画で描いた『ウルトラマンメビウスウルトラ兄弟』(06年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20070128/p1)では、ゾフィー・初代マン・ジャックといった初代マン系の掛け声を発するウルトラマンたちと、森次晃嗣の声をエコー加工したウルトラセブンの掛け声や歴代怪獣の鳴き声などは、さすがにオリジナル音源ではないだろうが(?)、テレビ本編のSE(サウンド・エフェクト)テープからダビングして整音したとおぼしき音声が使われるようになる――それもまた本来の版権は東宝効果集団にありそうなのでグレーには思えるけど(笑)――。
 しかし、大ベテラン声優・納谷悟朗(なや・ごろう)の掛け声をエコー加工してつくったエースの掛け声だけは権利・契約関係が厳密になった昨今、自粛したのか初代マン系の声しか使用されなかったものだが、これもテレビシリーズ『ウルトラマンメビウス』(06年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20070506/p1)終盤の第44話『エースの願い』(https://katoku99.hatenablog.com/entry/20070408/p1)でウルトラマンエースが客演した際には、キチンと納谷悟朗が所属する芸能事務所と無期限使用許諾の契約を円谷プロ側のプロデューサーが苦労を惜しまずに締結し直したのであろう。それまではアトラクショーのみで使用されていたエースの正しい掛け声が、映像本編でも晴れて使用されるようになったのだ。


バック転! 空中一回転! かつては否定された擬人化アクションの再肯定とその今昔!


 アイスラッガーに撃墜されるペンドラゴン!


 マンガ・アニメ的な光の流線をバックに、ジャックが左手首のウルトラブレスレットを外して変形させた槍(やり)・ウルトラランスの柄(つか)が青白く妖(あや)しく光り、ゼロに向かって投げつける!
 続けて横一列に並んでいるウルトラ兄弟たちが、エースは長大な光の刃・バーチカルギロチン、ゾフィーはM87光線、初代マンは八つ裂き光輪をゼロに繰り出す!


 それらの一斉攻撃を連続バック転でかわしていくウルトラマンゼロ
 その足許はホントウは「ナゾの広場」なのであろうけど(笑)、その背景や前景にはミニチュアの岩山をCG合成して、それをバック転で逃げる先とは逆方向に超高速で移動させてスピード感も倍増させていくさまは、まさに1970年代前半の第2期ウルトラシリーズで、同時期の仮面ライダーの軽快なアクションの全能感・万能感に魅了されていた子供たちにソッポを向かれまいと発達させてきた、そして当時の子供たちも実は「カッコいい!」と大興奮して憧れた、ウルトラマンたちがトランポリンジャンプして空中一回転や側転バック転を繰り広げるようになったアクション演出のバージョンアップと呼ぶにふさわしい!
 たとえば、『ウルトラマンA』第1話『輝け! ウルトラ五兄弟』(https://katoku99.hatenablog.com/entry/20060514/p1)でミサイル超獣ベロクロンが連続で放つ白い光の輪をエースが側転を連続してかわしたりだとか、『ウルトラマンタロウ』でタロウが空中でスピンを連続したあとにスワローキックを放つとか!


 70年代前半には中高生の年齢に達しており70年代後半には成人年齢に達していた、60年代後半に放映された第1期ウルトラシリーズの至上主義者でもある1955~60年頃生まれの怪獣マニア第1世代たちが70年代末期の本邦初のマニア向けムックなどで、これらのアクションを宇宙人ヒーローの擬人化であり神秘性や巨大感・重厚感を損なうものとして批判をはじめる。
 すると、幼少期には第2期ウルトラのアクション演出も無心に楽しんでいたハズのマニア連中の過半もその言説のウケウリをはじめる(汗)。そして、90年代後半の平成ウルトラ3部作の始祖『ウルトラマンティガ』(96年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/19961201/p1)の序盤を除いて側転やバック転はなくなり、『ウルトラマンダイナ』(97年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/19971201/p1)に至っては変身直後にオープン撮影の大空をバックに空転してから降下して登場するバンクフィルムまでもが廃される。


 それは果たして人型巨大ヒーローの特撮演出・アクション演出として、唯一絶対の正しい方法論であったのであろうか? 時に巨大ヒーローも軽快にスピーディーに動いても、それがカッコよければサマになるのではなかろうか? そのような疑問や不満も個人的には長年抱いてきたのだが、時代はすでに一周まわったようだ。
 90年代であれば旧態依然な特撮マニアの過半がケチを付けたような軽快なバック転アクションを披露しても、筆者の観測範囲ではそれにケチをつけるような野暮天(やぼてん)は見ないどころか、歓迎されているようですらある!


偽ウルトラ5兄弟を、かつて偽ウルトラセブンを製造したサロメ星人製とする諸々の合理性!


 そこに爆煙を引きながら高速で墜落するスペースペンドラゴン! ペンドラゴンを撃墜し終えたウルトラセブンが上空からゼロにキックを見舞う!
 ゼロは両腕をクロスさせて辛くもこれに堪えるが、セブンはキック後の反動を活かして空中バック転しながら4兄弟の中心に着地するや、振り向いて腕組みをして不敵にゼロをにらみつける!


 画面奥に遂に勢揃いしたウルトラ5兄弟に向かって突進していくウルトラマンゼロ
 このシーンもホントウは手狭なのだろう特撮セットをゴマカすためか、奥にいる5兄弟に向かって手前から走っていくゼロと並行して、すぐ左に長い岩壁のセットを対比として配置して遠近感を強調している!


 読者諸兄もすでにマスコミ媒体などで事前にご承知の通り、今回のウルトラ5兄弟は宇宙人の科学力の粋(すい)を集めて製造された、ウルトラ5兄弟に酷似したロボット超人である偽ウルトラ5兄弟なのだ。
 そして、それを造りだしたのは、なんと『ウルトラセブン』第46話『ダン対セブンの決闘』でロボット超人・ニセウルトラセブンを地球侵略の先兵として送り出した、侵略星人サロメ星人の同族なのである! ただ単にポッと出のヒーローの偽物を出すのではなく、どうせなら過去に同様の手口を繰り出した侵略宇宙人に再登場を願うことで、設定的な同一性や必然性をも担保する、年長マニアや怪獣博士の気がある現今の一部の子供たちにも実にうれしい趣向なのだ。


 往年のニセウルトラセブンは腹部や両腕・両足の関節部に小さなまるい銀色のプロテクターがいくつかあることで、機械製の巨大ロボットであることを表現していたが、このデザイン意匠が今回のニセウルトラ5兄弟たちにもそのまま受け継がれている!
 まぁ今回の作品も見るからに低予算なので、それを逆手にとって、新キャラの着ぐるみ新造と比すれば格段に安く済むウルトラ5兄弟のスーツの流用&プチ飾り付けや、並行宇宙のZAPのメンバーも1人2役で登場させて、画面をにぎやかなものに錯覚させることで、それなりのゴージャス感を漂わせることには成功している。


 このあまりに豪華な導入部に続いてタイトルロゴ『ウルトラ銀河伝説外伝 ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ』が入る。銀字を赤と青の輪郭が覆う「ウルトラマンゼロ」、オレンジ(赤銅色?)の字体を黒の輪郭で覆う「ダークロプスゼロ」と、両雄のボディカラーをさりげに取り入れたタイトルデザインがなんともセンスがいい!


「別の宇宙」が舞台の映画『ウルトラマンゼロ』の前哨戦たるべく、「並行宇宙」との狭間にある「次元の裂け目」が舞台!


 今回は『ウルトラギャラクシー 大怪獣バトル』シリーズや映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』でおなじみZAPの宇宙基地が「宇宙のひずみ」からの救難信号を受け、緊急の医療品を輸送中だったスペースペンドラゴンがその任務を内蔵の小型宇宙艇・ドラゴンスピーダーに任せて――こうしておけば女副長のハルナや怪獣博士のオキを出さずに済む。予算が少ないから出演させられなかったのだろう(涙)――、船長のヒュウガと怪獣使いの主人公青年・レイが救難に向かうや「宇宙のひずみ」にひき寄せられ、並行宇宙同士の狭間にある救難信号の発信源・惑星チェイニーにたどり着く。
――余談となるけど、「ZAPの宇宙基地」から連想される怪獣攻撃隊の宇宙基地や宇宙ステーションは、第2期ウルトラシリーズを愛する者としてはその弱点を指摘してしまうことにもなるので残念だが、第2期ウルトラや当時のTBSの児童向け実写ドラマ一般を担当してSF性よりドロくさい人間ドラマ性や社会派テーマ性を脚本陣に要請していたTBS側の名プロデューサー・橋本洋二が円谷プロに「要らないからやめましょう」と主張していたものでもある(爆)。怪獣攻撃隊が国際規模の組織だったり宇宙基地を持っていたりといった明朗なSFスケール感については、第2期ウルトラは第1期ウルトラに劣っていたことは認めざるをえないだろう――


 そこで大破したもう1機のペンドラゴンや、なぜかそこに倒れていたもうひとりのZAPのクマノ隊員に遭遇。
 そしてまた頭に包帯を巻いて無精ヒゲも伸ばしていることで遭難してから日数も経っていることを示すもうひとりのヒュウガ船長から、惑星チェイニーはサロメ星人の実験のためにどの次元・並行宇宙にも属さない次元の狭間の孤立した惑星となり、そこではその次元に本来属していない異物が侵入したとしても、いずれは消え去る運命にあることを知らされる。
 クマノの受け売りだそうだが、もうひとりのヒュウガ船長は、同じ宇宙・同じ地球・同じ人間が並行して無数に存在するという「多次元宇宙」の話を語る……


 こう書くと「別次元」「パラレル・ワールド」の話であり、なんか小難しいSFチックなノリなのであるが、本編・特撮とともにサクサク進む演出力のために、全編画面にひき寄せられて目が離せないのだ!


 宇宙のひずみにひき寄せられ、起動が停止してしまったペンドラゴンの船内の描写で、静かに時を刻むデジタル時計の赤い液晶表示をアップにし、4時13分50秒で停止するやそれを画面下半分に映して、上半分でヒュウガとレイを演技させる演出なんかは時間経過と計器異常と時空異常を同時に示しており、なにげに凝(こ)っている。


 そして惑星チェイニーでの本編場面では、従来の『大怪獣バトル』全2シリーズでは予算の関係で終始、都内のスタジオ――第1期は今は亡き東宝ビルト、第2期は日活撮影所――での撮影だったのだが、今回はぜいたく(?)にも遠方へのロケを敢行(かんこう)!
 大破したペンドラゴンから立ち昇る白い煙の空気感なんかは、やはりロケ撮影ならではのものである!――ロケ場面の短い尺を見るに多分1日で撮りきったとは思われるけど(笑)――


 さらにヒュウガ船長やレイ青年の目に飛びこんでくる、ウルトラランスに突き刺されて倒れたゾフィーと横たわるウルトラマンジャックという、あまりに衝撃的な場面!
 もちろんこれは冒頭のウルトラマンゼロと戦ったニセゾフィーとニセウルトラマンジャックの末路だ。ゾフィーとジャックは初代マンとまったく同じ顔なので、勝ち抜きトーナメント形式で残った敵キャラの絵的な違いを付けるための敗者のセレクトでもあっただろう。


 そしてゼロとニセウルトラ5兄弟の戦いを語るもうひとりのヒュウガ船長の回想場面で、ウルトラマンゼロにキックをかますニセウルトラマンエースが静止画になり、いきなりニセエースの半身に内部メカの図解構造イラストが合成される!
 往年の『怪獣図解入門』(小学館・72年・ISBN:4092203349)をはじめとする怪獣図鑑学年誌の記事で、怪獣の内部図解やそれに添えられた虚実ごちゃ混ぜのコメント――「バルタン星人の目は1万メートル先の米粒が見える」とか、「ゴモラの腕力は(プロレスラー・故)ジャイアント馬場のチョップの20万倍の威力がある」(笑)などの疑似科学性――に夢中になった世代としては、こういうものこそ児童の知的好奇心を喚起して、より『ウルトラマン』シリーズに執着させる普遍性のある方法論でもあるのだから、どんどん本編でもやるべきなのだと思いを新たにするのであった……


第2戦! 『大怪獣バトル』の古代怪獣ゴモラvs新キャラ・ロボット怪獣メカゴモラの戦いが勃発!


 そして、ロケ撮影のヒュウガとレイの背後にそびえる実景の高い岩壁に着弾するリアルなCGのミサイルランチャー! なおも襲いくるミサイルの群れ!
 ミサイル側の視点(!)で俯瞰(ふかん=高所から見下ろすこと)してレイ青年を描写するや、レイは怪獣召喚アイテム・バトルナイザーを高く掲げる!


レイ「ゴモラ~~~っ!!」


 ミサイルランチャーをその巨体の背中で盾(たて)として防いで咆哮(ほうこう)をあげて登場する、レイの最大最強のパートナー・古代怪獣ゴモラ
 『ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』からスーツが一新されたらしいが、たしかに『大怪獣バトル』登場時よりも精悍(せいかん)な顔つきとなり、体色も赤茶色からこげ茶色となり、一層シブ味を増している!


 その眼前に出現するメカロボット怪獣メカゴモラ
 初登場時に大量のミサイルランチャーが巻き上げた白いスモークによって、最初はその姿を見えにくくしている演出も心憎いが、正体を現したあとに身体の各部をアップで見せて、回転する左手、右肘に鋭く生(は)えた金属のトゲ、左胸の紫色の発光部などを順に映しだす!
 同様の特撮演出は『恐竜戦隊ジュウレンジャー』(92年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20120220/p1)中盤で6番目の追加戦士・ドラゴンレンジャーが駆る怪獣型着ぐるみメカ・ドラゴンシーサーが港湾に初出現した回でもやっていて、われわれ年長マニアが観れば、両方ともに明らかに怪獣映画『ゴジラ対メカゴジラ』(74年・東宝)において、夜のコンビナートで水爆大怪獣ゴジラの前に初めてその正体を現した際のロボット怪獣メカゴジラの特撮シーンに対するオマージュであるともわかるのだが、そうだとわかってもカッコよくてシビれるのである。


 バンダイから発売中のメカゴモラのソフビ人形では、その眼は白目に黒い目玉と生物的に表現されているのだが――ちなみに1978年に玩具会社・ポピー(バンダイの子会社で83年に本社に吸収合併)から発売されていた「キングザウルス」シリーズのメカゴジラのソフビも映像とは異なり、生物的な眼であった――、今回の作品ではメカゴモラの眼は青白く発光し、左胸の心臓(?)にあたる部分は紫色に発光、まさにメカロボット怪獣としての風格を漂わせている!


 メカゴモラ、大量のミサイルランチャーをゴモラに浴びせかける!
 たまらず大地に倒れるゴモラの手前に、避難するレイとヒュウガを合成しているのが、なんともたまらん臨場感あふれる演出!
 ゴモラ、武器である長い尾でメカゴモラに攻撃を加えるや、メカゴモラの全身に紫色のスパークが走り、鼻先のツノを紫色に光らせてゴモラに突撃!
 さらに左胸の発光部からも紫色の光線を発射!


 導入部でゼロとニセウルトラ兄弟が戦った惑星チェイニーの夕空も紫色に染まっていたが、こういう色彩設計にワンポイント的な接点を持たせるのも上手い!
 ゴモラ、遂に鼻先のツノから必殺技・超振動波を放つが、メカゴモラにはそれすらも通用しない!


 それをスクリーンで見てほくそ笑むサロメ星人の女性科学者ヘロディア
 『セブン』第46話のサロメ星人は着ぐるみではなく役者が素顔で演じるヒューマノイドで超能力を発揮することもなく、個人的には子供のころから昭和ウルトラ登場宇宙人の中でも最もつまらない奴らだと思っていた(汗)。
 今回のヘロディア嬢はスカイブルーのボディコンワンピース姿に白ブーツで美脚をのぞかせている上、筆者も愛するアイドルグループ・Perfume(パヒューム)の樫野有香(かしの・ゆか 愛称・かしゆか)クリソツのルックスで――前髪をきっちりと揃えた黒髪のストレートヘアで、ステージで常にミニスカートを着用しているのも共通!(笑)――、


「終わりにしてあげる」


なんて、悪女演技ではあっても役者さんの見た目や人となりから悪女にはなりきれない甘ったるい口調で云うもんだから、ゴモラでなくてもクラクラ~とくる。


 演じる宮下ともみは『ウルトラマンネクサス』(04年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20060308/p1)後半に登場したメモリーポリス――怪獣(スペースビースト)や怪事件を目撃した人々の記憶を消去する組織――の純朴そうな黒スーツ姿の少女・野々宮瑞生(ののみや・みずお)役や、深夜特撮『ウルトラセブンX(エックス)』(07年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20080413/p1)、『仮面ライダーキバ』(08年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20090215/p1)などにも出演していたが、実にわれわれ弱者男子なオタク男子どもが好みそうなルックスだ(爆)。


 また、今回のサロメ星人の衣装は男性ふたりの助手も含め、『セブン』第46話同様に金色のボタンに金色の鎖(くさり)のアクセサリーが付いている。メカゴモラの武器・ナックルチェーンも、鎖につながれた両手が両腕から飛び出して、敵を大地にたたきつけたり、宙にブン投げるものだったりするので、かなりの「鎖フェチ」なのだろう。サロメ星人は相当の「サド」なのである(笑)。


 冗談はともかく、メカゴモラの両手がグルグルと回転し、ナックルチェーンがゴモラの両腕をつかみあげる!
 倒れたままで途中に転がる岩石をカチ割りながら、猛スピードで大地にひきずられ、宙に放り投げられるゴモラ
 メカゴモラの、顔の両脇の兜(かぶと)状のツノにある紫色の縞(しま)模様が両端から中央に向かって順に点灯するや、鼻先のツノから紫色の光線を発射!――この演出はマジでカッコいい!―― ゴモラ絶体絶命!!


第3戦! 劣勢となったゴモラウルトラマンゼロが助っ人参戦! 三つ巴の戦いに!


 そのとき、空に星がまたたき、メカゴモラを俯瞰して空中から高速で何者かが迫る!
 われらのウルトラマンゼロだ! ウルトラマンレオのレオキックのように右足を赤く発光させ、猛烈な勢いでメカゴモラにウルトラゼロキックをかます
 倒れたメカゴモラをカメラ手前に、その向こうに背中を向けて着地したゼロ、さらにその奥には倒れているゴモラを配置するという、三段構えの奥行きと遠近感あふれる特撮演出がまた素晴らしい!


 ゼロの横顔をアップでとらえ、


「おまえの相手は……」


 背中を向けたまま立ち上がり、振り向きざまに、


「このオレだ!」


 と、自分を右手の親指で示すゼロ(笑)。


 この性格&キャラクター性を前面に押し出したキザったらしさこそ、まさに平成ライダーを彷彿とさせる!
 第1期ウルトラ至上主義者たちが賞揚してきた「人智を超越した神秘の宇宙人」像とはたしかに真逆だし、そういった神秘のヒーロー像を否定するものでもないのだが、今どきの作品としてはゼロのような人間味を誇張したボディー・ゼスチュアを主体としたヒーロー像の方がツカミが強くて、子供や女性層にもキャッチーなのではなかろうか!?


 そうかと思えばロケ撮影のヒュウガとレイの奥にそびえる実景の山の上の大空に、戦闘中の巨大なゼロとメカゴモラの上半身を合成するなんていう、2010年現在、ファミリー劇場で放映中の『ウルトラマン80(エイティ)』(80年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/19971121/p1)でよく見られた懐かしい手法が使われていたりする。


 ゼロ、メカゴモラに右足で回し蹴りをくらわし、パンチの連続!
 そのあまりの猛威に、メカゴモラの全身に火花とスパークが走る!
 メカゴモラ、重量感あふれる巨体でゼロを押しまくる!
 この場面では低いカメラ位置で両者の足元をとらえ、メカゴモラの馬鹿力にズルズルと押されていくゼロが最大限に表現され、一段と迫力を増している!


 メカゴモラ、右手からゼロに発砲!
 辛くもかわしたゼロは、遂に猛烈なチョップ――右腕の周囲が光る!――でメカゴモラの左ヅノを叩き折った!
 ゼロ、頭部一対のゼロスラッガーを宙に静止させるや、それに回し蹴りをくらわして加速させるウルトラキック戦法をメカゴモラに浴びせかける!――ウルトラマン史上最大のお行儀が悪い技(笑)――
 両腕から発射されたメカゴモラの必殺武器・ナックルチェーンは両断、遂に破壊された!


第4戦! メカゴモラの劣勢にテクターギアブラックが助勢する四つ巴のシーソーバトル!


 メカゴモラのピンチに、ヘロディアは開発中だったナゾのアーマーを身につけた黒い巨人・テクターギアブラックを出撃させる!
 これは本作の前日談映画『ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』に登場した、ウルトラマンゼロが肉体鍛錬のために顔面や手足・身体に装着させられていた大リーグボール養成ギブス(笑)ことテクターギアを黒くペイントし直しただけのキャラクターなのだが、東映の『宇宙刑事』シリーズ(82~84年)を代表とするメタルヒーロー的なマスクやプロテクターのデザインは、「男の子」心を熱くさせるものがある!


 おなじみの左腕を真横水平に伸ばし、こぶしに握った右手を右腕ごと引いて右腰に当てたタメのあと――たとえ無意味で非合理でもヒーローたちのこういう様式美的なワンクッションのアクションやもったいぶったタメがカッコよさを醸(かも)すのだ!――、両腕をL字に組んで光線技・ワイドゼロショットを放とうとするや、異様な殺気を感じるゼロ!


ゼロ「なんだ、おまえは!?」


 映画『ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』で、自身がK76星でウルトラマンレオとアストラ兄弟の過酷な特訓を受けていた際に身につけていた、テクターギアそっくりだが色違いの黒いアーマーを身につけた黒い戦士が音もなく秘かにゼロの真上の上空まで接近して仁王立ちとなり、ゼロをにらみつけていたのだ!


ゼロ「テクターギアだと? フン、力をセーブしても、オレに勝てるってわけか!?」


 ゼロの全身を煽り(あおり)でとらえた――下から見上げた「ローアングル」のこと――上空に浮かぶテクターギアブラック。カットが切り替わって、その敵キャラよりも上空からテクターギアブラックとその下の大地にたたずむゼロをワンショットに納めて映しだす、これまた立体的な画面構成がまたまた素晴らしい!
 こういう高低差を前面に押し出した俯瞰や煽りの特撮ショットは、大空の背景セットであるホリゾントの高さや天井が低い特撮スタジオでは再現不可能な映像だったが、グリーンバックで画質の劣化なしに色調や被写体の大小やその位置を微調整できるデジタル合成の進歩はすさまじい! その技術の進歩の上で、劇的でカッコいいアングルに挑戦してみせる本作監督のビジュアルセンスも実にイイ!


第5戦! ゼロvsテクターギアブラック! 惑星を数周するガチンコ・タイマン2万年(笑)バトル!


 テクターギアブラックの目線で下方に見下ろされたゼロが、小生意気にも右腕を上方に突き出し、人差指と中指を突き立てた「2」を形づくって叫ぶ!


「2万年早いぜ!!」


 今回一番の名セリフ!(笑)


 この「2万年」はもちろん初代『ウルトラマン』最終回で明かされて、往年の学年誌や子供向け豆百科の類いで連綿と流布されてきた、特撮マニアであれば大勢が知っている初代ウルトラマンは年齢が実は「2万歳」という設定に由来するセリフである。
 「カッコよさ」と同時に「お笑い」要素もブレンドしたダブル・ミーニングなところが、まさにイマ風のセンスの高踏(こうとう)演出でもある!
 われわれ地球人の2万年とウルトラ一族の2万年がともに共通で「2本指」で示せるとは、地球人とウルトラマンの時間感覚は同じなのか? などとツッコミするのは正当ではあるけど野暮である(笑)。この作品は本格ハードSFではなく、あくまでも子供向け・大衆向けのユルい娯楽活劇にして寓話なのである。


 ゼロ、ジャンプして後ろに宙返りし、そのまま逆立ちの状態で宙に浮かんで、レオとの特訓で編み出したウルトラゼロキックを両足交互に打ち出し、テクターギアブラックもこれに両足キックの連打で応戦するが、次第に惑星チェイニーの上空から宇宙空間へと押し出されていく!
 激突する両者の両足の間からイナズマ状のスパークが走り、宇宙空間で両者は赤熱! 赤い光点となって巨大な惑星チェイニーの周囲を超高速で互いに逆走しながら、何度も正面衝突でぶつかり合うサマが、戦闘のスケール感や両者の強者感をアップさせていく! 正直、マンガやアニメでは既視感のある映像だが、特撮では本邦初の映像ではなかろうか!?


ウルトラマンゼロのイケメン不良ボイス! 擬人化された超人の演技をめぐる今昔と現代的アドバンテージ!


 テクターギアブラックに後ろからはがいじめにされて苦しむゼロ! そのまま両者地上へと大気圏突入で燃えながら落下!
 テクターギアブラック、ゼロを岩山におさえつけ、右手と左手の交互でゼロの顔を連続で殴りつける!
 ゼロ、テクターギアブラックのこぶしを右手で受けとめ、なんと左手で鼻をこする!(笑)


ゼロ「ヘヘッ、結構やるじゃねぇか」


 アレだけ押されて苦戦したゼロだが、まだ余裕があるところを見せることで、逆説的にゼロの強さをも描写する! 娯楽活劇全般でよく見るコテコテの手法ではあるのだが、飽きずに多用されるということは、普遍・王道の作劇だということだ!


 そして、不良チックで不敵なセリフを吐くゼロの声がまた、ドスが効いてシワがれた悪党声でも、卑屈な下っ端のチンピラ声でもない。声自体はイケメンのハンサムな透き通った声なので下品さがなく、性根からのワルではない根は善人そうな「育ちのいい不良」(笑)といった、実に女性陣が好みそうなキャラクラーなのだ。
 そういや『ウルトラ銀河伝説』を劇場で鑑賞した際、女子高生の4人組がいたものだ。そのときは単なる女性オタクの一団くらいにしか思わなかったのだが、あれは宮野の声を目当てで観に来ていたのかもと今になっては思えてならない。そうだとするなら、これとて新しいファン層の開拓であるに違いないのだ。


 敵であるテクターギアブラックの健闘を称(たた)えて、ガキ大将のごとく人差し指で鼻をこするようなゼロの仕草。
 擬人化された宇宙人ヒーローのフザけた芝居は、特に第2期ウルトラシリーズでこのような擬人化演出を見つけると第1期ウルトラ至上主義者のマニアたちから徹底的に批判されたものだが、『ウルトラマン』第11話『宇宙から来た暴れん坊』で初代ウルトラマンが脳波怪獣ギャンゴの腹をくすぐったりギャンゴを飛び箱にしてしまったリ、『ウルトラセブン』第41話『水中からの挑戦』ではカッパ怪獣テペトが両手を合わせてウルトラセブンに謝ったりなど、実は第1期ウルトラシリーズでも時折行われていたものなのである。
 ゼロにはもっと調子に乗ってもらいたいし(笑)、そんな演出をされても違和感をおぼえないようなキャラクター設定にもなっている!


 だがここで描かれているのは、あくまでも真剣勝負なのだ! ロケ撮影のヒュウガの目前に、真横からカメラ手前に高速でスライディングして岩場に激突して止まった、テクターギアブラックの右手につかまれたゼロの頭部が合成されたり、ゼロに投げられてもテクターギアブラックが華麗に宙を回転して着地するとか、ウルトラゼロキックとテクターギアブラックの交錯キックやエルボ肘打ちに膝キックが宙で激突する瞬間で静止画面になる! といった打撃の瞬間の痛みを強調するような特撮バトル演出が、まさにそれを実証している!
――もちろん静止画面になるのは、第1期ウルトラシリーズで異端の映像派監督・実相寺昭雄が担当した回の特撮演出へのオマージュでもあるのだろう――


テクターギア→ウルトラマンゼロを踏襲! テクターギアブラック→偽ゼロことダークロプスゼロが登場!


 激闘は果てしなく続き、遂にテクターギアブラックは右腕を高く掲げ、赤熱した両腕をクロスさせるや、全身に赤いスパークが走り、アーマーのテクターギアがヒビ割れ砕けてその正体が明らかとなる!


 その姿に唖然(あぜん)となるゼロを、画面に背を向けてその姿をもったいぶって視聴者にはまだ見せないナゾの戦士の股下・両脚の間から奥に配置した、これまた特撮マニア的には通称「矢島(信男)アングル」なる特撮演出がなんとも心憎い!


「俺の名は……」


 ゼロとは左右逆に、左腕を真横水平に伸ばして、右手をこぶしに握って引いて右腰に付けたタメのあと、


「ダークロプス ゼロ!!」


 サッと右腕をやや肘を曲げて右手を大きく開いて指に力を込めて前方に掲げ、左手をこぶしに握って左腕を引いて腰に付けるという、ワイルドなゼロをさらにワイルドにしたような、いかにもワルといった感のあるファイティングポーズがあまりに素敵である!
 ゼロのやんちゃ声と明確に演じわけた、宮野の冷徹な低い声がまたいい!


ゼロ「ダークロプス……ゼロだと!」


 その正体はウルトラマンゼロの色違いであり、両眼だけはつながって単眼になっている。もうそれだけでゼロは完全にブチギレ状態。
――ちなみにダークロプスの名前は、古代ギリシャ神話に登場する一つ目の巨人・サイクロプスから取られたものだろう――。


 並行宇宙のZAPクルー・ニセウルトラ5兄弟・メカゴモラ・テクターギアブラック、そしてダークロプスゼロと、今回は低予算を逆手に取った既存の着ぐるみのプチ改造やリペイントで済むニセモノのオンパレードで、加えてそれらは幼児誌でのカラーグラビア企画ありきで、そのキャラクターを流用しているようだが――メカゴモラのみ新造――、それらを漏らさずすべて活かして、低予算でも作品やストーリーにゴージャス感を出せるのであれば大歓迎である!


 両者の光線技・ワイドゼロショットが宙で激突! ゼロの白い光線に対し、ダークロプスゼロは紫と、ここでも悪役キャラ側の色彩設計に共通点を持たせている!
 両者が放ったスラッガーが宙で激突、火花が散る!


 ゼロ、2本のゼロスラッガーを半月刀状に合体させて巨大化させたゼロツインソードを両手に構え、宙に浮かぶダークロプスゼロに向かって突撃!
 対するダークロプスゼロはスラッガーを持った両手を前方に突き出し、全身をコマのように高速キリモミ回転させてゼロに突撃!
 高速飛行で相手に突進しあう両者を交互に映しだす演出が、なんともたまらん臨場感である!
 大激突のあと、ゼロツインソードのみが上空に弾き飛ばされ惑星を飛び出し、高速で回転しながら宇宙の彼方に消え去っていくことで、ダークロプスゼロの圧倒的な強さも示している……
 いちいち戦闘描写や衝撃描写が、質量や運動エネルギー量の物理法則を無視して(笑)、宇宙規模でオオゲサに描かれることで、真の意味でリアルかはともかく迫力は増している。インチキでも迫力があってカッコよければ、ヒーローものはそれでイイのだ!


 地上に落下するゼロを手前に、余裕で宙に浮かぶダークロプスゼロを奥に配した画面構成も、ダークロプスゼロの優位・圧倒的な強さが如実に示されている!


第6戦! 偽ウルトラ3兄弟も襲来! ゼロvs偽ウルトラ3兄弟!


 ここでサロメ星人ヘロディア嬢の男性助手が基地内で両手を宙にかざすや、その間に小さなスクリーンが現れるなんて芸コマな描写があるが、それにより残存していたニセウルトラ兄弟の初代マン・セブン・エースが再度来襲することが判明!
 煽りでとらえた絶壁をバックにしたロケ撮影のヒュウガ船長の真上を、ニセ初代マン・ニセセブン・ニセエースが超高速低空飛行でビュンビュンと次々横切っていくのも素敵すぎる!
 宙で不敵に腕組みをしてゼロににらみをきかせるダークロプスゼロの下で、ゼロとニセウルトラ3兄弟との決戦の火ぶたが切られる!


 しかし初代マンやセブンは当然としても、ニセエースでありながらベテラン声優・納谷悟朗の声をエコー加工したエースの掛け声をちゃんと使用しているのは改めてうれしくなる!
――70年代は音源の著作権意識がラフだったので、『A』と同じく東宝効果集団が音響効果を担当した『A』の翌年のテレビ特撮『流星人間ゾーン』(73年・東宝 日本テレビ)でも、巨大変身ヒーロー・ゾーンファイターの声の一部にエースでおなじみの「テェ~~~ィっ!」などの掛け声が流用されている。当時のことだから納谷悟朗の事務所には無断での流用だったのだろう(笑)――


 またニセウルトラ兄弟といえど、本来ならリーダーはウルトラ兄弟の長男・ゾフィーのはずなのだが、今回リーダーを務めるのはセブンなのである。
 もちろんオリジナルのサロメ星人が建造したのがニセセブンだったからということもあるのだろうが、なんといってもセブンはゼロの実の父親であるのだ。これはゼロにとっては攻撃しにくかろう。
 『ウルトラマンレオ』第38話『決闘! レオ兄弟対ウルトラ兄弟』&第39話『レオ兄弟ウルトラ兄弟勝利の時』の前後編で、暗黒星人ババルウ星人がレオの実の弟・アストラに化けたのと同様、力づくばかりではない心理戦の様相をも呈しているのである。


 またもや右手で鼻をこすり(笑)、右手を前に突き出し、左手をこぶしに握って左腕を引いたレオのようなファイティングポーズを、ニセウルトラ3兄弟に向けて構えるゼロ! まさに『決闘! レオ兄弟対ウルトラ兄弟』の再現である!
 ゼロが振り返って宙を見上げるや、相変わらず不敵に腕組みをし、ゼロににらみをきかせるダークロプスゼロ! と同時にニセウルトラ3兄弟との戦いの最中にはゼロには手を出さないという意思表示でもある。


 ゼロを包囲したニセウルトラ3兄弟は、ヘロディア嬢がなんとも可愛い笑顔で右手を上げる合図でゼロに一斉攻撃! ニセエースを「邪魔だ!」とばかりに叩きつけたニセ初代マンを回し蹴りで大地に沈めたゼロは、ニセセブンと両手をガッチリ組み合う!
 その様子を煽りでとらえ、その上空でダークロプスゼロを宙に浮かべたカットのカッコよさなどは、もうたまらない!


次元破壊砲! 『A』の異次元空間描写を踏襲して空が割れる! ~後編予告にウルトラマンレオ登場!


 なかなか決着がつかないことに業(ごう)を煮やしたか、上空のダークロプスゼロは胸のプロテクターを開扉させ、胸の中央のカラータイマーにあたる部分を大砲のようにせり出して――この宇宙戦艦ヤマトが艦首から発射する波動砲発射準備のようなヒイてジラして盛り上げるタメのある段取りプロセスがイイのだ!――、脅威の次元破壊光線・ディメンジョンコアを放ち、ニセウルトラ3兄弟もろともにゼロを抹殺しようとする!


 「それっ!」とばかりにフィンガーアクションを繰り出すヘロディアがまたいい! その白い手袋といい、おまえは『スペクトルマン』(71年・ピープロ フジテレビ)のレギュラー悪・宇宙猿人ゴリの知り合いか!?(笑)


 ゼロとニセウルトラ3兄弟を猛烈な青黒い嵐の渦が襲い、遂に青い空がガラスのように砕けて、その次元の裂け目にゼロは吸いこまれてしまう!
 空が割れる! 『A』第3話『燃えろ! 超獣地獄』(https://katoku99.hatenablog.com/entry/20060521/p1)に登場した一角超獣バキシムをはじめ、『A』初期の超獣は青い空を割って出現するというビジュアルインパクトがなんとも素敵だったが、これは異次元人ヤプールが異次元空間から3次元世界に送りこむ生物兵器・超獣を送り込むという設定から映像化されたものだった。
 「多次元宇宙」も「次元の裂け目」も、要はわれわれの住む世界とは異なる「異次元」のことであり、これを描写するのに『A』を踏襲して「空が割れる」特撮を再現するのも実によくわかっている!


 地上に開いた月面クレーターのようなリアルで精密なCGによる大穴を、ロケ撮影のヒュウガ船長を手前に見下ろしたアングルで合成し、さらにその上でダークロプスゼロを宙に浮かせるという3重の合成カットのカッコよさも、もう云うことなし!


 いや、感心している場合ではない! ゼロは宇宙のひずみに落ちていくは、原始怪鳥リトラの背に乗りサロメ星人の基地を攻撃に向かったレイもまたメカゴモラの鼻先からの光線を浴び、リトラやバトルナイザーとともに消滅してしまった! いったいこれからどうすればいいのだ!?


レオ「最後まであきらめるな! 行け! ゼロ!!」


 おおっ、その声の主はウルトラマンレオ=おおとりゲンを演じた真夏竜!(感涙)
 『STAGEⅡ(ステージ・ツー) ゼロの決死圏』の予告編では、なんとウルトラマンレオがマントをなびかせて登場!――これまた感涙!――
 このマントは『レオ』第26話『ウルトラマンキング対魔法使い』においてウルトラマンキングから授かって、金色のブレスレットに変形させて左上腕にはめていたウルトラマントであり、よく見るとマントの襟首はキングの胸と肩をおおう燻し金のプロテクターの模様を模している!


ゼロ「オレのビッグバンは、もう止められないぜ!!」


(了)
(初出・特撮同人誌『仮面特攻隊2011年号』(10年12月30日発行)所収『ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ STAGEⅠ』評・前半より抜粋)


『ウルトラ銀河伝説外伝 ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ STAGEⅡ ゼロの決死圏』


(2011年7月20日脱稿)


 映画『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦! ベリアル銀河帝国』(10年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20111204/p1)に続く新作『ウルトラマン』映画へのつなぎや宣伝・露出も兼ねてか、2011年7月6日、地上波での『ウルトラマン』関連の新番組がスタートした。毎週水曜夕方18時よりテレビ東京系で放送が開始された『ウルトラマン列伝』である。


ウルトラマンシリーズ45周年特別記念番組登場! その名は『ウルトラマン列伝』!!
 ウルトラマンシリーズ45年間の歴史の中から、名作・傑作・人気怪獣登場エピソードをスーパーセレクション放送!
 そして、歴代ウルトラマンや人気怪獣の名シーンを結集させた「スペシャル総集編」も特別編成!
 世代を超えて楽しめる、ウルトラ特撮エンターテインメント番組、『ウルトラマン列伝』、ご期待下さい!!」


 番組公式ホームページでの煽り文句である。
 第1話として放送されたのは『大集合! これがウルトラヒーローだ!!』であり、初代ウルトラマンからウルトラマンゼロに至るウルトラヒーローの活躍場面を一挙大公開した。構成・演出は1990年前後から各種の編集ビデオやCSファミリー劇場『ウルトラ情報局』(02~11年)を担当してきた秋廣泰生(あきひろ・やすお)氏。
 宣伝コピーでいうところの「スペシャル総集編」の方であり、内容的にはバンダイビジュアルから各種発売されている総集編ビデオ『ウルトラキッズDVD』シリーズ(09年~・ASIN:B003U3VXCS)のような印象を受ける――実はこのシリーズは2011年度はいまだにただの1枚もリリースされていない(後日編註:2010年末で打ち止めされた模様)――


 ただ『ウルトラマンメビウス』(06年)に関してはいまだに製作したTBS系列の中部日本放送に放映権があることから、この番組の中ではたとえ一部の場面だけでも使用不可のため――加工前の映像素材は使用されているようだが――、残念ながらメビウスは一切登場していない。


 だがその一方で、ウルトラマンレオの活躍場面は『ウルトラマンレオ』(74年)本編からではなく、オリジナルビデオ作品『ウルトラ銀河伝説外伝 ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ STAGEⅡ ゼロの決死圏』(バンダイビジュアル・10年12月22日発売)における、侵略星人サロメ星人に操られるロボット超人であるニセ初代ウルトラマン&ニセウルトラセブンウルトラマンゼロとともに倒す場面が使われた!


 今回はこのあまりにカッコいいレオ&ゼロの師弟コンビの活躍シーンのみをピックアップし、その低予算(汗)でも革命的な映像とアクション演出、スーツアクターたちの熱演を中心に語ってみよう!


ウルトラマンレオウルトラマンゼロvs偽ウルトラマン&偽ウルトラセブン


 偽ウルトラマンゼロことダークロプスゼロが放った次元破壊光線・ディメンジョンコアの攻撃で空間が裂けてできた次元トンネル内の異空間で、ロボット超人であるニセウルトラマンエースを大激闘・大苦戦の末にかろうじて倒したウルトラマンゼロ


 だがその行く手には、右側面だけをカメラに見せて腕組して片足で立ち、右膝を曲げて右足裏を後ろの岩壁につけて待ち構えている不敵なニセウルトラセブン
 そして反対方向の岩陰から静かに現れるのをロング――引きの映像。アップ映像の反対のこと――でとらえたあと、うつむき気味であった顔がキッと正面を向くような演技がアップで捉えられて、ギロッとゼロににらみをきかせるニセ初代ウルトラマンの姿が!
 態度の悪い不遜なポーズをバッチリと決めてくれるスーツアクターたちの演技が素晴らしい! リアルに考えたら感情のないロボットなのだから、いちいち悪党的な威嚇・恫喝的な仕草などはしないハズなのだが、通俗的な勧善懲悪物語の演技付けとしては、この方がメリハリがついて倒してもいい悪党として感じられるようにもなるのだから、そのツッコミは野暮である(笑)。


 極彩色の明るい白や青のエネルギーの奔流の中に、小惑星クラスの岩塊が無数に浮遊する次元トンネル内を、高速飛行で脱出をはかるゼロ!
 地球上での昼間のように大気・空気で太陽光が乱反射して四方八方から被写体に光が当たるのとは異なり、太陽の直射日光が当たっていない被写体の陰の部分は黒くなる真空の大宇宙を舞台としたビデオ作品『ウルトラマンメビウス外伝 ゴーストリバース』(09年)や映画『ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』での宇宙空間での戦闘シーンとも異なり、今回の次元トンネル内での特撮映像はあくまでも照明自体は明るい。
 白昼のように全方位からベタッと均等に被写体に光を当てることで、単なる暗いだけの宇宙空間ともまた異なる異空間として映像的差別化もできている。


 流れるような白や青の光の奔流が高速で流れる異空間のCG背景の中を、画面手前に向かって飛行するゼロがとらえられるが、その両サイドを高速周回しつつ追撃するニセ初代ウルトラマンが両腕を十字に組んで放つスペシウム光線、ニセウルトラセブンが両腕をL字に組んで放つワイドショットでゼロを襲撃する!
 ついにニセ初代マンに足蹴(あしげ)にされ、さらにニセセブンに岩壁に押しつけられ、切断武器・アイスラッガーを首につきつけられてしまうゼロ!


ゼロ「どうやらここまでか……」


 そのとき!


レオ「最後まであきらめるな!!」


 その声とともに、本作の前篇『STAGEⅠ 衝突する宇宙』(バンダイビジュアル・10年11月26日発売)で宇宙の彼方に弾き飛ばされたはずのゼロの武器・ゼロツインソードが宙から高速で飛んできて大地に突き刺さる!
 ゼロ・ニセマン・ニセセブンが思わず上空を見上げるや、3人の頭上に煽りでとらえられた、宙に浮かぶウルトラマンレオの勇姿が!
 伝説の超人・ウルトラマンキングから授かったウルトラマントが翻(ひるがえ)り、胸のマーク――レオの名前を意味するウルトラサイン!――があらわになる様子がアップで映しだされる!
 この一連のカット群はそのアングルも含めて猛烈にカッコいい!!


レオ「修行の日々を思い出せ! ゼロ!」
ゼロ「レオ!」


 「修行の日々」とはもちろん直前作『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』で、かつてセブンに特訓を受けたレオが、今度はセブンの息子・ゼロに特訓を施していた一連のシーンを指している。単なる単独作品としての点描を超えて、長編シリーズとしての係り結びをも意味する描写なのだ。


 主題歌『ウルトラマンレオ』のアレンジBGMのイントロが鳴り響き(感涙!)、やや煽り気味にとらえたバストショットで、レオはウルトラマントを脱ぎ捨てて、それは原典同様にレオの左上腕に金色のアームブレスレットとして装着される! その際にはレオへの変身場面で変身アイテム・レオリングが光る際に使用されていた効果音が鳴るという芸の細かさ!


レオ「エイヤーッ!」


 それまでは実に渋味のあったウルトラマンレオ=おおとりゲンを演じた真夏竜ご本人の声が、この掛け声だけはたぶん録り直しではなくオリジナルの掛け声のバンク音声が使用されているらしいのもうれしい!――『ウルトラマンメビウス』第34話『故郷(ふるさと)のない男』(https://katoku99.hatenablog.com/entry/20061224/p1)で客演した際にはレオの掛け声を真夏竜ご本人がアテ直してくれて、それはそれでうれしかったけれど、やや声が低くてシブくなりすぎていたからネ(汗)――


 ゼロ、右腕を真横水平に伸ばしたタメのあと、右手をこぶしに握って後ろに引いて右腰につけ、左手を開いた左腕をサッと前に突き出すファイティングポーズを繰り出す! その右横に並んだレオもまた、その左右逆パターンで同じポーズをゼロと同時進行で披露する! これはあまりにカッコいい!


 第2主題歌『戦え! ウルトラマンレオ』のアレンジBGMのサビの部分が流れる中――低予算ゆえか本作のBGMはスタジオ録音のナマ楽器ではなく、いかにもパソコンの中だけで作ったような安っぽい響きの電子音楽なのだが、そんな弱点は音盤マニアしか気にしないから(笑)、これまたうれしい趣向なのだ!――、ゼロは体を反転させ、ニセマンの右肩に左足で一撃を加えるというアクロバティックな荒技を披露!
 レオの方はニセセブンを投げ飛ばし、起き上がったニセセブンの胸を両手のチョップで強打、さらに足払いをかける!


 ゼロ、ニセマンにジャンピングキックをかます
 レオ、ニセセブンの腹にパンチをくらわす!
 この一連、ひたすらスーツアクターのスピーディな肉体的アクションのみで演じられており、合成などは一切使用されてはいないのだ!


 ちなみにこれらのバトルが繰り広げられる異空間のCG背景は、白と青の奔流が上から下に流れるような明るい感じで表現されているのだが、スタッフがそこまで意識したかは怪しいけど、コジつけるのであれば「滝」のイメージである。


モロボシ・ダン隊長「その顔はなんだ! その目はなんだ! その涙はなんだ! その涙で奴が倒せるか! この地球が救えるのか!?」


 『レオ』第4話『男と男の誓い』でレオの師匠であるモロボシ・ダン隊長=変身できなくなったウルトラセブンは、奇怪宇宙人ツルク星人を打ち破るため、おおとりゲン=レオに「滝の流れを断ち切る」過酷な特訓を課したのだが、『レオ』初期作品で描かれた特訓の中でも、やはりこれが最も印象に残っている人は多いのではなかろうか?
 この「滝」のイメージも、「自分は第2期ウルトラで育った世代だから、砂にまみれ、汗にまみれたウルトラマン像が印象的」とDVDの映像特典で語っていた、監督のおかひできのこだわりか!?


 レオとゼロ、ともにエネルギーを右足に集中させ、炎のように赤く発光した右足で同時にキックを放つ合体技・レオゼロキックをロボット超人たちに浴びせかける!
 画面手前にキックポーズで迫るレオのアップ、そして同じくゼロのアップ映像をとらえたあと、画面右上から降下してくるレオ、画面左下から上昇してくるゼロが、画面中央のニセマンとニセセブンを猛烈なキックで挟撃する映像的なカッコよさ!


レオ「ゼロ、こいつらにかまっている時間はない! 脱出だ!」
ゼロ「だがどうやって?」
レオ「俺たちのエネルギーを合わせる。ダブルフラッシャーだ。できるな?」
ゼロ「わかった!」


 相変わらず師匠であるはずのレオに対してタメ口をきくゼロ(笑)。
 ダブルフラッシャー! これはもちろんレオとレオの弟・アストラのふたりが両手を合わせて協力して発射する合体必殺光線・ウルトラダブルフラッシャーの名称だ!
 ポッと出の根拠のない新必殺技ではなく、前例もある印象的な過去作における必殺技を引っ張りだしてきてくれることのうれしさ! レオとゼロも協力すればダブルフラッシャーを放てるとするあたり、年長マニアは感涙だろうし、映像では見たことがなくても子供向け豆百科の図版で知識があった怪獣博士気質の子供も大喜びするだろう。もちろん何も知らない幼児でも、合体光線やらダブルライダーキックにはスペシャル感があってワクワクとするものなのだ(笑)。
 こういうふうにシリーズの既存設定を適切な場面でパズルのピースをハメるように活かしてくれることで、イチイチの必殺技にもSF設定や状況設定的な必然性が後付けでも付与されるワケなのだ。おそらくマニア上がりの作り手たちもわれわれと同様に子供のころからそう思っていたであろう想いを、今ここぞとばかりに実現してみせて、視聴者たちの共感も大いに取り付けてみせているのだ!


 レオとゼロ、両腕をクロスさせてから水平にサッと伸ばすや、レオがゼロの上方に移動。かつてレオとアストラ兄弟が放ったウルトラダブルフラッシャー発射時と同一のポーズを取り、レオとゼロの重ね合わせた両手の部分からレオゼロダブルフラッシャーが放たれた!!
 赤と緑といった光線の色彩は異なるも、原典と同様に荒々しいイナズマ状の光線が、スペシウム光線とワイドショットを放つニセマンとニセセブンの光線をお約束で押し問答(笑)したあげくに、次第に押し込んでいって粉砕! その光線の強烈な勢いで遂に次元トンネルの空間にも裂け目の脱出口ができた!


レオ「今だ! 行け! ゼロ!!」


 次元トンネルの脱出に成功するウルトラマンゼロ


 カッコよすぎる!


 このあと、戦いはゼロ&ゴモラvsダークロプスゼロ&メカゴモラの地上でのリベンジ戦に移行して、そちらも絶品なのだが、筆者の方が力尽きたので本編の方を参照されたし(笑)。
 『ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ』前後編は『ウルトラマン列伝』内にて早くも2011年8月に3分割に再編集して放映されるという。


 2011年7月15日に公式サイトも開設されたが、「ウルトラシリーズ45周年記念映画」の概要も遂に明らかになった。そのタイトルもズバリ、『ウルトラマンサーガ』(12年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20140113/p1)である! 『ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ』での実に熱血度が高い演出手腕&特撮ビジュアルセンスが高く評価されたのだろう、おかひでき監督はこの映画の監督にも大抜擢されている。『サーガ』も演出面では大いに期待ができそうだ!


(了)
(初出・特撮同人誌『仮面特攻隊2012年号』(11年12月29日発行)所収『ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ STAGEⅡ』評より抜粋)


ウルトラマンゼロ THE MOVIE』製作遅延に伴う事前宣伝の圧倒的不足(汗)


(ここから再度、2010年12月10日脱稿分)


 本作の『STAGE Ⅰ』と『STAGE Ⅱ』は『Ⅰ』のエンディング歌曲や次回予告をカットして、2010年11月3日の祝日に東京――厳密には多摩川を挟んで東京に隣接した神奈川県川崎市のJR川崎駅西口と直結している超巨大ショッピングモール・ラフォーレ川崎の巨大中庭――で、その週末には名古屋と大阪でも先行プレミア上映された。
――その前年の同時期の名古屋と大阪では、もう年末公開の映画の試写会が行われていたものだが(汗)――


 リアルでクリスタルなカッコいいCG背景によるウルトラの星で、ウルトラ一族vs悪のウルトラマン・ベリアルとの吊りを多用したアクロバティックでスピーディーな激闘を繰り広げる予告編が、2009年9月中旬にはもう公開されてファンの間で大いに話題を呼んで期待を高めていた前作の映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』(09年)。
 それと比べて、今回の年末映画『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦! ベリアル銀河帝国』(10年)の予告編が2010年11月に入ってもいまだに公開されていなかったこともあってか、その作品クオリティの高さゆえ、その前日談にあたる設定のオリジナルビデオ作品『ウルトラ銀河伝説外伝 ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ』(10年)の方がマニア間で注目を浴びている始末である。
 なおこの『ゼロVSダークロプスゼロ』の冒頭3分、ゼロvsニセウルトラ5兄弟の戦いは、映画『ゼロ THE MOVIE』の映像2分弱と併せて、2010年11月8日(月)より動画投稿配信サイト・ユーチューブやニコニコ動画などで早くもビデオと映画の宣伝を兼ねて公開されている。


 本家『ゼロ THE MOVIE』の長尺の正規の予告編は、11月19日(金)にユーチューブやニコニコ動画などでようやく公開。各劇場で正式に上映されたのが映画公開12月23日(木・祝)まであと1ヶ月を切った11月27日(土)のことであった……
 前作『ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』を指揮した円谷プロの異端児・岡部副社長が辞職したことでそのCG映像クオリティが一挙にダウンすることが危惧されていたのだが、前作に負けじ劣らずの映像でマニアたちの不安事項は解消しているようだ。12月3日(金)からはネット上でバージョン違いの予告編を3週連続で公開するらしい。


 が、制作やホスプロ(ホストプロダクション・後処理。撮影後の映像加工やCG処理)の遅延など諸事情はあったにせよ、こんなチンタラとした調子では「マジで売る気があるのか?」と疑いたくもなってしまう。前売り券だって予告編の映像効果でもっと早く売ることもできたはずだろう。これならば、『ゼロ THE MOVIE』の本編映像の露出にこだわらず、監督は異なっていても前作『ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』のハイクオリティな映像素材を流用するかたちで『ゼロ THE MOVIE』予告編を早々に露出してみせるような機転を働かせて、思いついたら即座に豆々しく行動に移すようなプロデューサーや宣伝マンはいなかったのであろうか?
――その人格にクセはあっても(笑)、行動力は猛烈にあった岡部副社長の退職は実に痛い。やはりそういうところで最後は決断力や人間力、営業力や交渉力が効いてくるのだ。まぁコミュニケーション弱者なオタクの典型である筆者がそれを云うのもナニだけど(汗)――


特撮マニアのみならず、子供・女性・ファミリー・一般層も上積みしていくためには!?


 小学館『てれびくん』や講談社『テレビマガジン』の宣伝記事などで情報を得られる就学前の幼児やその家族、インターネットの公式ホームページ、ネット上の巨大掲示板2ちゃんねる、各ホビー誌などに、常に積極的にこちらからアンテナを張り巡らしているマニアの大勢は、それでも情報はゲットできるのだろうが、「ウルトラ」の商品的価値が凋落した昨今では、もうそれだけでは充分な集客が見込めないのは明らかなのである。
 かつては「ウルトラ」に夢中になったものの、とうに卒業して現在では全然興味がなかったり、『ウルトラマン80(エイティ)』(80年)と『ウルトラマンティガ』(96年)の空白期間に生まれ育ったためにリアルタイムで「ウルトラ」に接することができずに、興味がないどころか全然「ウルトラ」について知らない世代とか、そういう層をも「おっ!」と思わせるくらいのパブリシティ効果を発揮して、少しでも観客を増員せねばもう限界なのだ。


 昭和のウルトラ兄弟が25年ぶりに復活するから、テレビシリーズ『ウルトラマンメビウス』や映画『ウルトラマンメビウスウルトラ兄弟』(共に06年)で戻ってきて、以降のウルトラシリーズも観続けているという元オタクやオタクの気がある一般人も、現にネット上では散見されるではないか?
 10年弱ぶりにジャニーズ・V6(ブイシックス)の長野博=ダイゴ隊員がウルトラマンティガに変身するから、映画館で『大決戦! 超ウルトラ8兄弟』(08年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20101223/p1)を観てみたという世代人もいるではないか?
 あるいは、『ウルトラマンダイナ』(97年)は観ていなかったけど、今流行りのお笑いユニット・羞恥心(しゅうちしん・笑)のリーダー・つるの剛士(たけし)が出演しているから、『超ウルトラ8兄弟』や『ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』を、演歌歌手・氷川きよしがチョイ役で特別出演して主題歌も熱唱しているから『ウルトラマンメビウスウルトラ兄弟』を試しに観てみた女性層もたしかに少数だが確実に存在するのだ。


 それが邪道であるという意見もわかるのだが、お金を落としてくれて、それで少しでも円谷プロバンダイ等の各社がうるおって、しかもそのうちの何割かが意外と面白かった、自分にも子供ができたら「ウルトラ」を観せようと思ってくれたら御の字というものだ。


 『ウルトラ銀河伝説』では、ウルトラマンキングの声を演じた元内閣総理大臣小泉純一郎や、ウルトラの母の声を演じた女優・モデルの長谷川理恵が、たとえどれだけその演技が大根だろうが(笑)、そういう世間で名が知られた著名人がゲスト出演するという宣伝が小出しに順次、公開前の半年間にもわたって早くから行われていた。


ウルトラマンゼロウルトラセブンの息子であること
・レイブラッド星人の声をプロレスラー・蝶野正洋が演じること
・今やメジャーになったウルトラマンダイナことつるの剛士や、モーニング娘。辻ちゃんと結婚したウルトラマンコスモスこと杉浦太陽の出演


 各スポーツ新聞や各ワイドショーではその都度、『ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』がそれなりに大き目に扱われてきた。


 氷川きよし・V6・MISIA(ミーシャ)との主題歌のタイアップなども同じことである。
 それは従来のヒーローソングを下に見て、流行りものやオシャレなものへ屈服する一種の権威主義であるとする見方も半分正しいのだが、これにより各テレビ局での歌番組でウルトラ兄弟が出演しての映画の宣伝が今日では可能となるのも事実なのだ。
 ちなみに今回の『ゼロ THE MOVIE』ではGIRL NEXT DOOR(ガール・ネクスト・ドア)が主題歌を担当。戦闘シーンにも合いそうなアップテンポな曲調で女性ボーカルもなかなかにカッコいい歌曲に仕上がっているではないか!?


 『ゼロ THE MOVIE』は映画公開時期に合わせて、九州ロケがあったKBC九州朝日放送で12月8日(水)24時15分から長寿ローカル番組『ドォーモ』(89年)枠内で密着特番が放映されたそうだ。監督は自主映画で有名な吉村文庫氏。
 歌番組『MUSIC JAPAN』(07年・NHK)2010年12月12日(日)18時10分放映分では、ウルトラ6兄弟とゼロ、カイザーベリアルがアイドルグループ・AKB48(エーケービー・フォーティーエイト)とじゃんけん宇宙一決戦を繰り広げ、AKBチームが勝っていた(笑)――ただし、ウルトラマンタロウの掛け声が通例の篠田三郎の掛け声をエコー加工したものではなく、近年担当しているベテラン声優・石丸博也の掛け声になっていたが、今後はこれで行くんでしょうかね?(汗)――。
 『題名のない音楽会』(66年・テレビ朝日)でも、『光の国からぼくらの国へ~ウルトラマンがやってきた!』と題して、来年2011年1月9日(日)朝9時放映分にウルトラシリーズ主題歌メドレーをやるそうな――BS朝日で1月15日(土)と16日(日)に再放送――。


 ウルトラの商品的価値が凋落する中で、『ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』が合格点とはいかないまでも、それらの断続的な宣伝がある程度の集客に貢献したことも否定できない。今回はそういう試みがかなり少ないように見えるのは残念なところだ。
 こうした試みで、どれだけの比率の人間が映画を観に行くといえるのか? 実際のところはそれらを見聞きした人間の数パーセントにすぎないだろう。
 だが、いかにテレビの視聴率の長期低落傾向が叫ばれる昨今でも、テレビの視聴者数は分母が数千万人もいるのだから、100人に1人が足を運ぶだけでも、数万人分は観客動員の上昇に寄与ができると見るべきだろう――数万人×1800円分の上がりが見込めるとなると金額はいくらになるのだ!? バカにできないではないか!? このへんのカネ勘定もなおざりにしてはイケナイのだ(笑)――
 たしかに残りの90何パーセントは『ウルトラマン』映画なんぞは観に行かないのだろうが、それにより赤字になるわけでも何でもないのだから、その打率の非効率を問題視する必要は何もない。


 最悪なのはテレビや映画で『ウルトラマン』という作品が今、放映なり上映されていることさえ世間に知られなくなることなのだ。あるいは、いまだに『ウルトラマン』なんて古クサくてダサいものをやっているの? と「終わコン」扱いをされることなのだ。
 誤解やミーハーや権威主義も含めてそれをも逆用して、「最近の『ウルトラマン』はスゴそうなことをやっているね」「メジャーな有名人を使っているね」と思わせておいた方が、業界内での異業種とのコラボや資金調達などもやりやすくもなるだろう。


 筆者みたいに映画館で初めて得られる感動を大事にしたいがために、公開までは公式ホームページも2ちゃんねるもホビー誌の記事も一切目にせず、「余計なことを教えてくれるな!」と考えるような、そしてそれでも観に行くようなお客さんもいるのだろうが、やはりそんな奇特な人種は極少というべきであり、この情報過多の時代に今回のようなチンタラしたことをやっていては、致命傷となってしまうことが明白なのである。
 来年2011年は「ウルトラマンシリーズ45周年」であることから、2011年の年末にも新作映画の公開が期待できるであろうが、今みたいなやり方では興行的にまた失敗し、それ以降の新作がいよいよ望み薄(うす)となってしまうだろう――後日付記:ここで議題とした2011年にはテレビも映画も新作が遂になく、翌2012年春まで新作映画の公開が持ち越されたのであった(汗)――。


『てれびくん』『テレビマガジン』での『ウルトラマンゼロ』連載グラビアストーリー!


 今回の『ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ』のDVD発売に先立ち、2大幼児誌『てれびくん』と『テレビマガジン』ともに2010年4月号から9月号にかけて、グラビアストーリー『ウルトラマンゼロ』が連載されていた。
 ナゾの敵・テクターギアブラックに対抗するため、ゼロがコンビネーション攻撃のパートナーを捜した末に、父であるセブンとの連携技・コンビネーションゼロを編み出してテクターギアを破壊するや、ダークロプスゼロが正体を現し、ゼロは新しい強化アーマー・ゼロスラッガーギアを装着してこれに挑(いど)む! という物語は両誌ともに同一の展開である――あぁ、このグラビア展開を内山まもる大先生のコミカライズ(https://katoku99.hatenablog.com/entry/20061028/p1)でも見てみたい!――。
 『てれびくん』では要塞ロボット・ビームミサイルキングが登場、ゼロスラッガーギアは胸の星からエメリウムスタービームを放つスーパーフォームを装着し、『テレビマガジン』では生体破壊メカ・クラッシュナイザーが登場し、ゼロスラッガーギアは両腕に剣と盾を携えたキーパーフォームとなったが、これらのデザインを各誌の子供読者から公募することにより、パブリシティ効果に一役買っているだ。
 もちろんこれらの連載が本作『ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ』や映画『ウルトラマンゼロ THE MOVIE』のセールスのプロモーションともなっているワケである。


ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ』をもっと多くの人に観てもらうためには!?


 しかし、次から次へと衝撃的な展開でサクサクと進む演出や、映像面でのクオリティの高さからすると、正直『ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ』を幼児やマニアだけに観させておくのはあまりにもったいないと思うのだ。
 90年代半ばから末期にかけて活躍していた特撮ライター・ヤマダマサミや、第1期ウルトラ至上主義者で有名なイラストレーター・開田裕治(かいだ・ゆうじ)画伯の奥様が、1999年5月1日に新宿ロフト・プラスワンで開催したトーク・イベント「朝までウルトラ」で、


ヤマダ「ウルトラを子供からとりあげろ! が合い言葉ですから」
開田夫人「子供にはもったいないよ」


などと発言していたのとはまったく別の真逆の意味合いでではあるのだが。
――少なくとも当時の彼らは、ダイナミックな通俗娯楽活劇としての熱血特撮ヒーローではなく、いわゆる大人の鑑賞にも堪えうるリアルシミュレーションやシャープでクールでSFチックな方向性での特撮ジャンルの復興を唱えていたのだが、そうした70年代後半からはじまるマニアたちの言動・言説にも、幼児とマニアだけが観て小学生は観ていないという90年代以降の「ウルトラ」の惨状、商業的に凋落していったことの原因の一端があったと思うのだ――


 こうしたオリジナルビデオ作品もシネコン全盛の現在、柔軟な上映形式が可能なのだから、同じく低予算の映画『超・仮面ライダー電王 トリロジー(三部作)』(10年・東映https://katoku99.hatenablog.com/entry/20110403/p1)や、もともとVシネマ(ビデオ販売用)作品としてつくられるもハクを付けるために劇場で先行公開された『仮面ライダーTHE FIRST(ザ・ファースト)』(05年・東映https://katoku99.hatenablog.com/entry/20060316/p1)や、オリジナルビデオアニメ『機動戦士ガンダムUCユニコーン)』(10年・松竹・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20160904/p1)の劇場先行公開のように、本作『ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ』も小規模公開でも2週間限定でもいいので劇場で先行公開してみてもよかったのではなかろうか?
 そしてその冒頭なり巻末に予告編もバンバン打って、真打ちの年末公開映画の集客につなげるというかたちの方が、世間やマニア諸氏の注目も集めやすかったと思えるのだが。このままではあまりに魅力的なキャラクターであるウルトラマンゼロも浮かばれないのである……


グリーンバックかスタジオか!? ヒーローには神秘性か人間味か!?


 『ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』やその前日談であるオリジナルビデオ作品『ウルトラマンメビウス外伝 ゴーストリバース』はセットやロケ撮影を廃して、スーパー戦隊シリーズアメリカ輸出版『パワーレンジャー』(93年~・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20080518/p1)シリーズの坂本浩一監督や横山誠監督を大抜擢して、人間の役者の登場を最低限に留めて仮面劇のアクションに徹し、背景をほぼオールCGにしてグリーンバックの前でワイヤーアクションを展開して撮影する斬新な手法で注目を集めた。
 が、往年の「ウルトラ」を見慣れた一部の人々からは違和感があったとする意見もあり、また宇宙空間や怪獣墓場での戦いが延々と続いたことにより、画面が暗くて見えづらかったとか、遠い世界の出来事なので親近感がわかないなどという感想も一部には見受けられたものだ。
 そのような声を反映させたワケでもなく、合成カットにかかる手間や時間や予算の節約の問題の方が大きかったのだろうが(汗)、今回の『ゼロVSダークロプスゼロ』では特撮セットとロケ撮影が復活、地球のように昼間は青空になっている惑星チェイニーが舞台となっている。


 本作の前編ではメカゴモラが大活躍したのだが、やはりメカゴモラのような重量感あふれるキャラクターを描写するにはセット撮影の方がふさわしいように思えるし、ロケ撮影のヒュウガ船長やレイ青年と合成することによってその迫力は一段と増していた。
 「昔ながらの手法でしか醸し出せない良さがある」と監督のおかひできはDVDの映像特典で発言しているが、要はそれぞれのキャラクターに最も見合うかたちであれば、古い手法でも新しい手法でも問題ないということなのだと思う。


 本作の脚本を担当した荒木憲一が「ウルトラマンに神秘性を求めている」のに対し、「自分は第2期で育った世代だから、砂にまみれ、汗にまみれたウルトラマン像が印象的」だとおかひでき監督はDVDの特典映像で語っているが、果たして『ウルトラマンネクサス』(04年)・『ウルトラマンメビウス』(06年)・『ウルトラギャラクシー 大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』(08年)で冴えた映像演出を魅せた気鋭のアベユーイチ監督が手掛けることになった『ゼロ THE MOVIE』に登場するウルトラマンや新ヒーローたちは神秘的なのか、それとも砂にまみれ汗にまみれた人間クサいヒーロー像なのか!?


『ゼロ THE MOVIE』の「別の宇宙」を、『ミラーマン』『ファイヤーマン』『ジャンボーグA』の世界にしてほしかった!


 『ゼロ THE MOVIE』に登場する新キャラクターは、昭和のウルトラマンたちが住む宇宙とは異なる、別次元の宇宙に住む3人の新ヒーロー、ミラーナイト・グレンファイヤー・ジャンボットだという。
 70年代前半の国民的な変身ブームを知る世代人ならば、云わずと知れた円谷プロ製作の『ミラーマン』(71年)・『ファイヤーマン』・『ジャンボーグA(エース)』(共に73年)の特撮巨大ヒーローのリメイクキャラクターたちであるとわかる。
 彼ら70年代前半の円谷特撮巨大ヒーローは、同時期の第2期ウルトラシリーズ東映ヒーロー作品同様、かつては第1世代マニアたちに「粗製濫造」と罵られてきたことを思えば、まさに隔世の感であって、実にうれしい趣向ではある。


 しかし、ここまでやってくれるのであれば、もっとワガママを云いたい(笑)。


・ミラーナイトの出身地である「鏡の星」とは、ミラーマンの故郷「二次元世界」のことであり、ミラーナイトはミラーマンとも同族でズバリその直弟子という設定にしてもよかったのではあるまいか!?
・地球の地底人でもあったファイヤーマンも、その最終回『宇宙に消えたファイヤーマン』で宇宙に消えたということは、実は宇宙の果てで生き延びていたことにしてもイイわけで(笑)、宇宙海賊であるグレンファイヤーもまたファイヤーマンの不肖の息子という設定でも問題なかったのではあるまいか!?
・巨大ロボット・ジャンボットの母星、惑星エスメラルダもふつうにエメラルド星にして、そこに住む人々も往時は地球にジャンボーグAを貸与したエメラルド星人のことであり、ジャンボットはジャンボーグAやジャンボーグ9(ナイン)などとも同型シリーズのジャンボーグ7やジャンボーグ11(笑)にあたる巨大ロボだという設定でもよくなくネ!?


 そのようにハッキリと『ゼロ THE MOVIE』における「別次元の宇宙」とは、『ミラーマン』『ファイヤーマン』『ジャンボーグA』が実在した世界のことであり、彼らリメイクキャラクターたちは、往年のヒーローたちとも因縁・接点がある同族キャラクターでもあったのだ! といったところまで踏み込んでいった方が、もっとマニアの大勢も喜んだのではなかろうか!?


 そう。濃ゆいマニア諸兄であればご承知の通り、『ジャンボーグA』の中盤では怪獣攻撃隊・PAT(パット)の大ピンチに、アフリカ戦線で戦っていた『ミラーマン』の怪獣攻撃隊・SGM(エスジーエム)が巨大戦闘機・ジャンボフェニックスで助っ人参戦して、以降はSGMの村上チーフがPATの隊長となることで、『ミラーマン』と『ジャンボーグA』は放送されたテレビ局を越えて同一世界の作品であることが確定して、当時の子供たちを、そして後年に本作を再視聴して当の描写を再発見した特撮マニアたちを大いに興奮させていたのだ!


 10数年前の『ウルトラマンガイア』(98年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/19981206/p1)でベテラン俳優の平泉成(ひらいずみ・せい)が怪獣攻撃隊・XIG(シグ)の高官・千葉参謀役でレギュラー出演した折りには、往年の『ファイヤーマン』の怪獣攻撃隊・SAF(エスエーエフ)に千葉隊員として出演したときと同じ名字であったことから、彼は千葉隊員の出世した姿なのでは? ならば『ウルトラマンガイア』は『ファイヤーマン』の世界の未来での出来事か? 共に地底で誕生した地球由来の超人だから設定も似ているし、ガイアとファイヤーマンは広い意味では同族か!? などと『ガイア』のメインスタッフからしたら不本意だろうけど(笑)、少なくない特撮マニア間で「そうであったらイイな」という世界観クロスオーバーの妄想を述べあって、マニアの集まりではそのネタで盛り上がることが往時はそれなりにあったものだ。
 特撮マニアや子供たちの大勢がホントウに観たいものとは、ゴジラウルトラマンとのファースト・コンタクトによる一回性の怪獣の「恐怖性」や、超人ヒーローの「神秘性」などではなく、そのような広大な「世界」のヨコ方向での拡がりと長大な「歴史」のタテ方向での拡がりの中で、連綿と繰り広げられる「叙事詩」的な善悪攻防の歴史年表的な「年代記」のようなものではないだろうか?


 1話完結ルーティンのVSOP(ベリー・スペシャル・ワン・パターン)によるストーリーで、マニアや子供たちをも飽きさせて早めに卒業させてしまう陳腐凡庸なものではなく、過剰にマニアックにはならずに子供たちにも理解ができる範疇に留めつつ、しかして適度にはマニアックでもあるような塩加減の、歴代シリーズとも設定面や物語面でのつながりや連続性もあるストーリー。
 そうしなければ、観客に過去のシリーズ作品への興味関心を抱かせずに終わってしまうだろうし、それではいっときだけの消費に終わる一見さんの観客ばかりにもなってしまう。長期にわたっておカネを支払って消費もしてくれるマニアやマニア予備軍ともなる子供たちのゲット。その上での一般層の観客を上積みしていくこと。そのへんを計算して作品を魅力的に構築していくことが非常に重要になってくるとも思うのだ。
――いやまぁ、ただ単にそれはおまえが昭和のウルトラ兄弟の再登場を将来にわたって観続けたいというエゴに過ぎない! とツッコミされたら否定はしないけど(笑)――


 これらは日本であれば、かつての『宇宙戦艦ヤマト』(74年~・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20101207/p1)や『機動戦士ガンダム』(79年~・https://katoku99.hatenablog.com/entry/19990801/p1)のような長命シリーズ。欧米であれば『スター・ウォーズ』(77年~・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20200105/p1)や『スタートレック』(66年~)のような長命シリーズなどでも、すでにやってきたことでもある。


「先日談」や「後日談」に「番外編」。「歴史年表」や「並行宇宙」ですべての円谷特撮を連結して売ることで延命せよ!


 そして、われらが「ウルトラマン」シリーズでもすでに1970年代前半には往時の小学館学年誌や子供向け豆百科のウルトラ記事群のように、ウルトラ兄弟のウラ設定やウルトラ一族の誕生に端を発する27万年(!)にもわたる歴史年表がつくられてきた。
 1970年代中後盤には、第2期ウルトラシリーズ最終作『ウルトラマンレオ』終了直後の時代を舞台に大宇宙を股に掛けてウルトラ一族とジャッカル大魔王率いるジャッカル軍団とが大バトルを繰り広げる学年誌『小学三年生』連載マンガ『さよならウルトラ兄弟』(75年)――78年に『ザ・ウルトラマン』(https://katoku99.hatenablog.com/entry/20160914/p1)と改題して児童誌『コロコロコミック』草創期の号で再掲載して大ヒット。テレビアニメシリーズ『ザ☆ウルトラマン』(79年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/19971117/p1)とは別もの――や、児童誌『てれびくん』ではテレビシリーズ本編の各話の隙間を埋める位置付けの昭和ウルトラシリーズ各作のオリジナルエピソードの漫画なども連載されていた。


ウルトラセブンの若き日の母星での戦い
ウルトラマンタロウの母星での若き日々とその成長
ウルトラ兄弟の長男ゾフィーの幼き日々とその成長
ウルトラマンエイティが地球に派遣される直前の前日談
・ウルトラ一族による宇宙警備隊が設立される前の秘史
ウルトラの父が宇宙警備隊の大隊長に推挙された折りの、ウルトラの父の兄による反乱劇


 『コロコロコミック』ではウルトラシリーズの歴史年表の空白を埋めるようにオリジナルのマンガ作品が次々と描かれたり、カラーグラビア巻頭記事ではウラ設定も次々とつくられていったのだが、このような「前日談」や「後日談」や「番外編」で作品世界をふくらませていく手法とも相乗効果で、70年代末期の第3次怪獣ブームはおおいに盛り上がり、当時の子供たちもおおいに興奮していたのであった。
 これは後年の『機動戦士ガンダム』や『スター・ウォーズ』シリーズなどでも行われるようになっていく手法ともまったくの同一のものであるどころか、その先駆けですらあっただろう。


 しかし……。当時のオタク第1世代が特撮ジャンルに市民権を認めさせるにあたって採用した、リアルシミュレーション至上主義・原点回帰至上主義・怪獣恐怖論・ヒーローの神秘性などの要素の積極的な賞揚。ひるがえって云うならば、シリーズ化やファミリー化にオールスター化を全否定していく70年代末期~00年前後の風潮にあっては、先の「先日談」や「後日談」に「番外編」、ウルトラ一族のファミリー化やウルトラマン同士の人間ドラマなどは邪道・愚劣・堕落・劣化と見做されて、今で云う黒歴史(くろ・れきし)となっていったのだ……


 今こそ主張したいのだが、これらの「先日談」や「後日談」に「番外編」のマンガ作品なども、あからさまに矛盾があるものは論外にしても、大きな矛盾がないものであれば、ウルトラ一族27万年、宇宙警備隊が結成されてからでも3万年もの歴史年表に含まれる「正史」に含んで公認すべきではないだろうか? それはその方がスケール感も雄大となりワクワクもするからだ。
 それによって、年々歳々生まれてくる若いマニア諸氏の興味関心も惹起して、それらのマンガ書籍も定期的に再刊できれば、円谷プロにも若干の版権収入は入るし、マンガ家先生たちの老後の特別年金にもなるのである(笑)。


 実はこのような「前日談」や「後日談」に「番外編」のマンガ作品をウルトラシリーズの正史に組み込もうとした御仁もすでにいる。われわれ同様の特撮マニア上がりでプロの脚本家に登り詰めて、『ウルトラマンメビウス』のメインライターも務めた赤星政尚(あかほし・まさなお)だ(https://katoku99.hatenablog.com/entry/20070506/p1)。


「僕はボガール編のあと、ジャッカル大魔王復活編でメロスも来るよっていうのをやりたかったんですけど、十何話目でウルトラマン3人も出てこなくていいですと云われて(笑)」

(「メイキング・オブ・メビウスワールドPart2」赤星政尚の発言・DVD『ウルトラマンメビウス』Volume10・バンダイビジュアル 07年4月25日発売・ASIN:B000MTF2MU


 氏は『メビウス』第1クール後半~第2クール前半の中核を占めた同作の青い2号ウルトラマンことウルトラマンヒカリhttps://katoku99.hatenablog.com/entry/20060910/p1)に続いて、マンガ『ザ・ウルトラマン』(『さよならウルトラ兄弟』)の宿敵・ジャッカル大魔王が復活して地球に再来襲! それを追って同作におけるオリジナルのウルトラマンにして全身を着脱自在な鎧(よろい!)で包んだ宇宙警備隊アンドロメダ星雲支部隊長・アンドロメロスも地球にやってくる! というジャッカル大魔王復活編を構想していたのだ!
 この提案は無情にも却下されてしまったそうだが――誰や、そんないらんことを云うた奴は!(笑)――、この構想が実現していれば、『ザ・ウルトラマン』はマンガ作品とはいえ『ウルトラマンレオ』の翌年度の西暦1975年に起きた史実として晴れて正史となっていたハズなのである! これは70年代中盤~80年前後に子供時代を送った世代人のほとんどの語られざる総意だったのではあるまいか!?
――ややこしいけど、ここで云うアンドロメロスは1981年から幼児誌『てれびくん』や学年誌でグラビア展開や各作家によるマンガが連載、83年には平日帯番組『アンドロメロス』として実写テレビシリーズ化もされて、映画『ウルトラマン物語(ストーリー)』(84年)や『ウルトラファイトビクトリー』に『ウルトラマンX(エックス)』(共に15年)などにも登場したジュダ・モルド・ギナ・グアらグア軍団と戦ったアンドロ警備隊のアンドロメロス隊長とは名のみ同じの別人のキャラクターです(汗)――


 平成ウルトラ3部作の第1作目『ウルトラマンティガ』(96年)から、いやビデオ販売作品『ウルトラマンG(グレート)』(90年)から『ウルトラマンマックス』(05年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20060311/p1)に至るまでの作品群は、一部の例外を除いて各作がそれぞれに独立した、ウルトラマンや巨大怪獣と初遭遇を果たした地球人類を描く作品として製作されてきた。
 これを一転して、昭和のウルトラシリーズの25年後の正当続編としてつくられたのが『ウルトラマンメビウス』(06年)であった。


 以降はこの路線が継承される。『ウルトラギャラクシー 大怪獣バトル』(07年)シリーズは昭和ウルトラ直系のその未来世界である。
 映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』は、当時の最新で子供たちにも馴染みが深い『大怪獣バトル』と『ウルトラマンメビウス』の2大キャラクターを道案内として、往年の昭和のウルトラファミリー全員が登場し、昭和ウルトラとは並行宇宙の関係にあってその最終回では異次元世界へ旅立ったという設定を活かしてウルトラマンダイナを昭和ウルトラの宇宙へ越境・共演もさせて、最後に新ヒーロー・ウルトラマンゼロをその大活躍でお披露目するというかたちで、見事に数十年にもわたる広い世代のウルトラシリーズファンに訴求していくつくりができていた。


 そして、『ウルトラマンメビウス外伝 ゴーストリバース』は前述の『ウルトラ銀河伝説』の前日談であり、『ゼロVSダークロプスゼロ』もまた『ウルトラ銀河伝説』の後日談にして『ゼロ THE MOVIE』の前日談とすることでヒキをつくっている。
 公開が控えている『ゼロ THE MOVIE』では、ウルトラマンネクサスウルトラマン・ザ・ネクストの最終形態にして本来の姿でもあるウルトラマンノアの石像まで登場。ノアは並行宇宙を越境することが可能で、昭和ウルトラの宇宙と『ネクサス』の宇宙を股にかけた2万年以上にもわたる歴史設定が用意されており、過去の時代を舞台に昭和のウルトラ兄弟とも共闘する幼児誌でのカラーグラビア展開もあったそうなので、ならば「別の宇宙」にノアを崇める石像が残っていても不思議はないことになる!


 このノアのようなかたちで、歴代のウルトラシリーズや往年のウルトラ以外の円谷特撮とも、「クモの巣」や「ハチの巣」や「網の目」のごとく、ひとつの作品から「雪の結晶」のように拡がる無数の接点をつくって、広大な世界観にいざなったり、先輩ヒーローも助っ人参戦できる作品世界を構築して、特撮マニアや子供たちの興味関心を数十年にわたって惹起していくことこそが、ウルトラシリーズを末永く継続させていくにあたって肝要なのではあるまいか?


 今年2010年は『ウルトラマン80』30周年の年でもあった。ウルトラマンエイティこと矢的猛(やまと・たけし)を演じた長谷川初範(はせがわ・はつのり)も、ファミリー劇場での『80』宣伝番組『ウルトラマン80のすべて』やDVD-BOXの特典映像や関連イベントなどに出演してくれた。その延長線で『ゼロ THE MOVIE』スタッフもエイティの声を長谷川本人に担当させたのだろうが、実にうれしいサービスではある。
 しかし、さらなるぜいたくを云わせてもらえば、なぜついでに長谷川を取って付けたようなワンカットだけでもいいので「顔出し」で『ゼロ THE MOVIE』にも出演させて、エイティに変身して参戦させなかったのか? 今どきのグリーンバック撮影ならば強引にどこかのシーンにネジこむことも可能だったのではあるまいか?――もちろん『80』第4クールのユリアン編に登場したウルトラの女戦士・ユリアンこと星涼子を演じた萩原佐代子(はぎわら・さよこ)も同様だ――


 前作『ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、変身こそしなかったものの、ウルトラマンコスモス(01年)こと杉浦太陽(すぎうら・たいよう)がムサシ隊員とは別人の並行宇宙のムサシ隊員役で1シーンだけ登場した。しかもあれは杉浦が円谷プロに直談判して、スタッフ側でも客寄せになると判断して実現したものだという――そして、さっそくスポーツ新聞でも杉浦出演決定が報道されていた(笑)――。
 「ウルトラマン」のような本格文芸映画・芸術映画ならぬ通俗娯楽活劇で、特にドラマ主導ではないオールスターお祭り映画では、イイ意味でそのようにブロック的にパーツを付けたり抜いたりしても成り立つハズのものだ。そして、長谷川が変身してくれることをマスコミに公表すれば、それでスポーツ新聞も宣伝してくれただろうし、朝のワイドショーの新聞ウォッチでも報道してくれるのであれば、どれだけのパブリシティ効果があったことか……


 2010年代のウルトラは、過去の歴代シリーズや傍流特撮ヒーローとのリンク、将来のシリーズへのヒキや新旧ヒーローのバトンタッチといった連続性、そして各種の有名人とのコラボなども含めたパブリシティ面をも考慮したメディアミックス展開の充実をおおいに熱望したいものである。


(了)
(初出・特撮同人誌『仮面特攻隊2011年号』(10年12月30日発行)所収『ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ STAGEⅠ』評・後半より抜粋)


[関連記事] ~ウルトラマンゼロ登場作品!

『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』(09年) ~岡部副社長電撃辞任賛否!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20101224/p1

ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』(10年) ~傑作!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20111204/p1

ウルトラマンサーガ』(12年) ~DAIGO・つるの剛士杉浦太陽AKB48投入!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20140113/p1

『ウルトラギャラクシーファイト』(19年) ~パチンコ展開まで前史として肯定! 昭和~2010年代のウルトラマンたちを無数の設定因縁劇でつなぐ活劇佳品!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20200110/p1

ウルトラマンタイガ』『ウルトラギャラクシーファイト』『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』『仮面ライダー令和』 ~奇しくも「父超え」物語となった各作の成否は!?

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20200112/p1


[関連記事] ~おかひでき監督が名作殿堂アニメのリメイクの全話脚本を担当!

宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』#1~10(第一章~第三章) ~戦争モノの本質とは!? 愛をも相対視する40年後のリメイク!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20181208/p1

宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第一章「嚆矢篇」』 ~キナ臭い主張を期待したい(爆)

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20181020/p1


[関連記事]

★今こそ昭和ウルトラの全遺産を活かせ!★ ~ドラマやテーマよりも、ウルトラ兄弟・歴代怪獣・世界や年表・児童の神話的年代記やジャンク知識収集癖へ訴求せよ! 武器や鎧・テーマパークな未来都市・2回変身や等身大バトルなど身体性の快楽も!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060415/p1

特撮意見⑤ ウルトラも敵味方でカプセル怪獣を召還、順列組合せバトルせよ!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060412/p1

ザ・ウルトラマン ジャッカル対ウルトラマン』(15年) ~日本アニメ(ーター)見本市出展作品!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20160914/p1


[関連記事]

ウルトラマンメビウス』(06年)#34「故郷(ふるさと)のない男」 ~レオ客演!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20061224/p1

ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』(07年)#1「怪獣無法惑星」 ~第1シリーズ序盤合評

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20080427/p1

ウルトラギャラクシー大怪獣バトルNEO』(08年)#1「レイオニクスハンター」 ~第2シリーズ!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20091230/p1


[関連記事] ~ウルトラシリーズ総論記事!

ウルトラマンメビウス』(06年)総論 ~赤星政尚論!(長文)

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20070506/p1

ウルトラマンダイナ』(97年)総論 ~ダイナの赤い輝きに(長文)

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/19971215/p1

ウルトラマン80』(80年)総論 ~あのころ特撮評論は思春期(中二病・笑)だった!(長文)

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/19971121/p1

ザ・ウルトラマン』(79年)総論 ~「ザ☆ウルトラマン」の時代(長文)

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/19971117/p1

まおゆう魔王勇者 ~異世界を近代化する爆乳魔王に、近代自体も相対化してほしい(笑) AMNESIA・ささみさん@がんばらない ~2013年冬アニメ評!

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』 ~ほか、私的には豊作だった2018年冬アニメ12本評!
『慎重勇者』『超人高校生』『本好きの下剋上』『のうきん』『けものみち』 ~2019秋アニメ・異世界転移モノの奇抜作が大漁!
『メイドインアビス』『はじめてのギャル』『ゲーマーズ!』『異世界食堂』『ナイツ&マジック』『アクションヒロイン チアフルーツ』『天使の3P!』『クリオネの灯り』『ようこそ実力至上主義の教室へ』『恋と嘘』 ~2017年夏アニメ評!(2020/2/2、UP予定!)
拙ブログ・トップページ(最新10記事)
拙ブログ・全記事見出し一覧


[アニメ] ~全記事見出し一覧


 2020年1月10日(金)からウェブ漫画(14年)原作のアニメ映画『巨蟲列島(きょちゅうれっとう)』が公開記念! とカコつけて……。
 アニメ映画『巨蟲列島』の総監督にして、あまたの深夜アニメ『狼と香辛料』(08・09年)、『ヨスガノソラ』(10年)、『六花(ろっか)の勇者』(15年)などの名作を手掛けてきた高橋丈夫(たかはし・たけお)監督の代表作『まおゆう魔王勇者』(13年)評ほか、同季2013年冬アニメ全3本のレビューをアップ!


(まぁ『巨蟲列島』も作品のハク付けに「総監督」の名義だけを貸しているだけだったらアレですけど(笑)。作品自体は昆虫パニック映画として水準作だとは思います!)


まおゆう魔王勇者』『AMNESIA(アムネシア)』『ささみさん@がんばらない』 ~2013年冬アニメ評!


(文・T.SATO)
(2013年5月29日脱稿)

まおゆう魔王勇者』 ~異世界を近代化する爆乳魔王に、近代自体も相対化してほしい(笑)


 インターネット上の超巨大掲示板2ちゃんねるへの投稿小説(09年)出自作品(!)の深夜アニメ化。
 ライトノベル原作の深夜アニメ『狼と香辛料』(08・09年)のように西欧中世ファンタジー異世界を舞台に、政治&経済ネタを織り交ぜてみました。ベタな作品には飽き足らないプチ・インテリオタクのみなさん、コッチへいらっしゃい……といったアニメでもある――1/3くらいはイヤミ(笑)――。


 少年勇者が魔界の魔王を単身討たんとしたら、実は魔王はキモが座ってはいるけど、愛嬌もハニカミも残した平和主義者で紅いロングドレスに赤髪ロングで長身の爆乳美少女お姉さんであった!
 少年勇者と爆乳魔王は互いに互いを所有する契約を結んで、人間と魔族との百年戦争が続く世界に、英知を尽くして平和をもたらさんとする……といった内容。


 女児向けアニメ『美少女戦士セーラームーン』(92年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20041105/p1)シリーズや『プリキュア』(04年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20040406/p1)シリーズみたく、「愛」だの「平和」だの「仲間」だのと唱えれば万事解決するという、大ウソ作品群(文句じゃないよ・笑)を頭ひとつ抜きん出た作品ではある。


・地の果ての反英アイルランドを飢饉から救ったジャガイモ
・グーテンベルグ活版印刷
・印刷版聖書の普及で教会を介さず個人が神さまを直接信仰
カトリックからプロテスタントイギリス国教会が分離独立
農奴解放
天然痘撲滅


などなど、中世~近代500年のオイしいトコ取りの反則ワザ(笑)を次々とくりだす、人間界の片田舎の農村にお忍びで学士として身をやつした爆乳魔王さま。


 中央の教会国家から南部三国を教会分裂込みで独立させ、魔族との天下三分の計にも持ち込み、通商を契機に平和共存をもたらさんとする。
 戦争を問答無用で絶対悪視するのではなく、戦争で動くカネ・ヒト・物資・援助で雇用も保証され、単純に戦争が即時解消されても経済的には大カタストロフ! といった如何ともしがたさも描いていて、よくぞココまでの世界観を……といった感もあるけれど、と同時に「よくお勉強しましたネ」的な、やや理に勝ちすぎて物語としてはうまく定着していない感も残る。
 物語前半の時点でもう、魔王の意を受けた少年勇者クンが事を万事うまく運んでいくような描写はドーなのか? 彼、愚鈍でもナイけど年齢相応の少年に見えるので、そんなにアタマが良さそうにも見えないけれども……。


 爆乳魔王さまはルックスからして魔族とはとても思えず、両ツノが生えただけの人間のお姉ちゃんにしか見えない――そのツノも飾りだったと判明する(笑)――。
 少年勇者クンのメンタルに至っては、ラブコメ深夜アニメ『中二病でも恋がしたい!』(12年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190904/p1)や同じくラブコメ深夜アニメ『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる』(13年)などの、前世で勇者(笑)であった元・中2病の現代日本の少年主人公クンたちとも大差がない。
 そーいう見てくれや異性に奥手なメンタリティを保持していないと、本作が思春期オタ層にも受けるジラしたラブコメの一面を保持できないのも事実なので、ケチを付ける気はナイけれども、この世界の広大な「世界情勢」と「ラブコメ」が分裂気味には見える。


 などと云ったそばから、我ながら矛盾したことに、ミーハーな次元で云うならば、こんなに頭がイイのにそれを鼻にかけずに天然気味で、少々モーションかけてきて、少年勇者クンの顔をのぞきこむように、


「こんにちはったら、こんにちは」


とか、二の腕がプニプニつまめるのを気にしているのは、


「ソコだけ西欧中世ではなく、90年代以降の日本で女性誌が煽って定着させたメンタルだろう!」


とツッコミしつつも、その袖や下着からハミ出た、つまめるお肉がイイんじゃねェか! 辛抱たまらん! 最強のヒロインだゼ!! と大いに力説……(以下、自粛)。


 凡百の作品ならば、商売人はカネに汚い悪人と描写されるところを、「利を極めるゆえに利だけでは捉えられないモノに早く気付ける可能性がある逆説」――ま、商人全員が常にそれに到達できているとはとても思えないけれども――、早くも遅くもなく適度なスピード&分量でモノ・カネが動きつづけることの大切さの主張などなど、真理へと到達する際の物事の逆説や経済のことをよく判っているナ……とは思う。
 本作終盤での二大通貨制による変動為替レートの導入は、筆者も結局バカなので正否の判断が付かなかったけれども(笑)。


 西欧中世風都市での街中での異端審問で、メイドのお姉ちゃんが「ムラ世間的な同調圧力・空気に屈した妥協」ではなく「近代的な主体的個人として判断」することの尊さ(大意)について人々に演説を一席ぶつのはたしかに感動的ではあった――爆乳魔王さまのお弟子さんになって薫陶を受けてきたからとはいえ、元々は農奴上がりのお姉ちゃんが大衆の面前で臆せずによくぞココまで……とも思うけど(笑)――。


 しかし現代社会を生きる筆者個人は、「近代」や「自由」をそこまで称揚する気にはなれない。「抑圧」よりも「自由」の方がマシに決まってはいるけれど、ヒトはそもそも持て余すほどに過剰な「自由」や膨大な「選択肢」、高度に細分化して専門的な知識も要するようになった「自己選択」や「自己責任」にも耐えられるのか? 身分制がなくなってもなお残る、「社会」や「制度」のせいにはもうできない個人の性格・腕力・運動神経・ルックスの格差! そこから来るスクールカースト
 マジメにコツコツ農作業(第1次産業)や工場労働(第2次産業)さえできれば報われた時代も遠くに去って、チャラ男的な調子のよさも含めて対人折衝・コミュニケーション能力が過剰に求められるようになってしまった第3次産業が中心のこのポストモダン(後期近代)社会。
 ココからアブれたのが筆者も含むオタクというコミュニケーション弱者の人種であって、その慰撫としてオタ趣味ジャンルを勃興させているのは否めない。


 「職業選択」「異性交際の自由」。「前近代」にはなかった残酷なイス取りゲームの「自由」で、新たな苦悩にまみれている現代社会を見るにつけ、過剰な「自由」は廃して部分的には「前近代」に戻した方がイイんじゃないかとさえ思う。
 しかし、そんな規制ができる古典的な警察国家にも通ずるような国家権力なんぞは、国内の労働者は解雇しやすくしろ! 国境を越えて工場を展開させろ! 関税撤廃! 自由貿易! 国家による規制を極力緩和しろ! 「小さな政府」こそが正義だ! と主張するグローバルな「新自由主義経済」にここ20年ほど大負けして久しい。
 この状況を緩和させるためには「毒には毒を」で、「新自由主義者」や税金を払わないグローバルな大企業に拮抗させるために、「大きな政府」を便宜的に復活させてコレをグローバル企業にブツけて、関税や法人税をむしりとり、富の再分配にまわすことだとも思う。


 しかし、「大きな政府」や「国家」の必要悪としての復権による再分配が必要だ! などと唱えると、物事を三元論や四分法などでは考えれない安直二元論な単細胞の旧態依然なバカ左翼たちが、右翼だ! ファシストだ! 排外主義者だ! とレッテリングを貼ってくる――そもそも「大きな政府」とは抑圧的な警察国家ではなく、相応の税金を徴収して富の再分配を旨とする福祉国家を意味する一般用語だというところから説明しないとイケナイ(笑)――。
 仮に近代国民国家を廃絶できたとしても、その後に生じた貧富の格差を、国家ヌキで商売人や大企業が自主的に再分配することはありうるのであろうか? 宗教団体には寄付~再分配の機能がありそうだけれども、仮に再分配してくれるとしても、それで庶民が一介の私企業にすぎない大企業なり、教会・宗教団体なりの言いなりにされてもヤバいであろう。
 であれば、「神聖なる共同体との一体化」(笑)という意味ではなく、プラクティカル・実用主義的な「互助組織」「保険組合」としてのニュートラルな「近代国民国家」は残しておき、それをワンクッションとしてから富を再分配した方がイイのではなかろうか?
――究極的には国家や国境を解体・廃絶さえすれば万事がOKだと楽天的に考えているとおぼしき旧態左翼ではなく、そのへんにも目配せしているオルタナ左翼の将来における勃興にも期待したいところだ――


 現今の惨状に対する妙策も思いつかないけど、次代の物語のテーマのホットな鉱脈はココらにあるとも思う。
まおゆう魔王勇者完全設定資料集

まおゆう魔王勇者 (1) (初回生産限定特典:朗読劇「昼の部」優先購入応募券) [DVD]


『AMNESIA(アムネシア)』


 同じく女の子のオタク向け作品でも、前年2012年に放映された『黄昏乙女×アムネジア』の改題PART2ではない。その類似名の作品同様、まちがって(?)全話を観てしまう(汗)。


 今時、一般女性はもちろん、オタ女子間でさえ、か弱い女の子キャラは流行らないのかと私見していたけれども……。あにはからんや、おとなしげで控えめで受動的、伏し目がちな女のコが主人公。下向いて「の」の字を書いているよーな(……そんなシーンはありません)。
 こーいう自尊感情も低そうで異性に対する要求水準も低そうな女のコならば、露骨に男を値踏みしてこず、ダメな自分でも受け入れてくれるんじゃね? ウラを返せば弱いオタク男子でも、この娘ならば自分でも優位に立てそうだと、身勝手にも庇護欲と萌え感情を喚起してくれそうな女のコ。そのスジの界隈の人間をブヒブヒさせてくれる新たな鉱脈を発見か!?(笑)


 そして、今や「R・D・G」=「絶滅寸前種族」のウブな女の子が観そうな(?)アニメはどんな内容か!? と淡い期待をいだいてイザ鑑賞してみれば。
 ホストみたいなイケメン男子たちが大集合! ブ男はいません。カメラ小僧の狂気のストーカー悪役ですらもが美男。……結局テメェらの願望もソレかい!


 エンディング歌曲も、よりどりみどりの高身長イケメンどもに迫られているような、背中から覆いかぶさるように軽く抱きつかれて、戸惑いつつも身を任せているような止め絵の連続。コレは頼りない男とオズオズ付き合うより、イイ男にぐいぐいリードしてもらいたい願望の発露か? だとしたらオタク男子には脈はない(笑)。


 もちろんイケてる女子向けのマンガ『NANA(ナナ)』(00年・05年に実写映画化・06年に深夜アニメ化)みたいな作品ではナイので、ストリートでナンパされ……といった作品なワケがなく、男女を問わずオタにとっては縁遠くヘイト(憎悪)すら抱かせる「出逢い」描写が省ける、はじめから全員が同じバイト先のメンバーだという設定――「共通のお仕事」という下駄を履かせることで、劇中男女間にも物語の開始以前からの接点を持たせている――。
 しかも、彼女彼らのバイト先はメイド喫茶、兼・執事喫茶!(笑) その店舗のレンガ貼りの階段は……同人誌即売会も開催されている池袋サンシャインの斜め向かいにある女性向け某・同人ショップの外観をドー見ても模しているような――近年、いわゆる「乙女ロード」と化した一角――。


 つまりは舞台は埼玉県の首都・池袋!(オイ) 彼らが通う大学のモデルは、往年の『ウルトラマンガイア』(98年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/19981206/p1)こと主人公・高山我夢(たかやま・ガム)青年も通っていた城南大学のロケ地にもなり、筆者もはるけき昔に合格した――母校じゃないけれど(汗)――、駅西口から徒歩10分のシックな校舎の立教大学


 作品内容もオタ臭が全開! やっぱり本作の視聴者も「日常」よりも「非日常」がスキなところはオタの鏡だネ。多少ネタバレしても、本作の興趣は他にも色々とあるから支障はナイと思うので明かすけれども、現代風(?)に云うならばオタク女性向け版の『エンドレスエイト』!(深夜アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』第2期(09年))
 1970年前後生まれのいわゆるオタク第2世代の評論家・東浩紀(あずま・ひろき)センセの『ゲーム的リアリズムの誕生 ~動物化するポストモダン2』(07年・講談社現代新書ISBN:4061498835)に対する反論とおぼしき、筆者も私淑する1960年前後生まれのいわゆるオタク第1世代の評論家・浅羽通明(あさば・みちあき)センセの『時間ループ物語論』(12年・洋泉社ISBN:4800300185)で、コレはぜひともネタにしてほしかったところが、間に合わなかったか?(笑)


 物語の骨子はアムネシア(記憶喪失)、つまり8月1日以前の記憶を失ってしまった主人公少女が、ある日を境にまた8月1日に戻ってしまうというもの。だけなら今では陳腐・凡庸だけれども、その都度、彼氏とおぼしき人物も変わっていくとゆー! イカれてます。そんなウブな顔してキョドっているのに、すでに彼氏持ちのビッチかよ!? ……ってソコじゃなく。
 しかも、各ルートの結末が回を重ねるごとにヒドくなる。ハッキリとは描かれないけど、ケガをしただろう、溺れただろう、突き落とされただろう、殺されてなくネ? といったオチ。


 とはいえ、もっと現実的・日常的なイミで怖いのは、ドコの世界に行ってもいる某イケメン男性キャラの親衛隊で、顔や表情を隠されて演出される女子数名。
 迷惑メールやら主人公少女が住まう下宿のポストへのゴミ投函やら上層階から植木鉢を投下させるやら、面と向かって糾弾やら後ろから忍んできてハサミで後ろ髪を切っちゃうとか……。女子のイジメ、怖すぎるよ~(汗)。


 男性陣のビジュアル系バンドみたいな私服が毎日同じあたり、むしろ女性層からツッコミが入りそうだけど、ダサいオッサンの筆者にはソコを責める資格はない(笑)。


 てなワケで、内容面でもキャラ消費面でもお勧めしたくなるのですけど、今時の若いオタク男子の萌えツボ、ドコがOKでドコがNGなのかがよく判らないよ~。アッ、彼氏持ちのビッチという時点でダメですか?


 そもそもが、メインターゲットのオタク女子からも、


「キモいから、ケガれるから、頼むから、私たちの神聖なテリトリーに勝手に入ってこないで!」


という頑強な抵抗を受けちゃうんだろうけれども。ドーも土足で踏み込んできて、好き勝手に云ってスイマセン(汗)。


ささみさん@がんばらない


 いつ視聴を打ち切ろうかと思いつつも、間違って全話を観てしまった深夜の美少女アニメ


 自宅に引きこもって、ネット・通販・ゲーム三昧。自室の棚には合体巨大ロボットのフィギュアが立ち並ぶ、俺の妹がオタク系の廃人美少女。彼女は生活力もゼロで、炊事・洗濯・喰う・メシ・風呂・寝る、すべてを妹ラブで画面に顔を見せずに戯画的に描かれる変態アニキが面倒を見る毎日。
 そんな彼女がじょじょに人間としてリハビリして、外の世界にも関わって、お友だちを作っていく……ような展開だったらイイのにな(笑)。


 野郎キャラだとその苦悩や不器用さが生々しくなったりシャレにならないところを、甘ったるい美化をも含んだかわいい女性キャラに煩悶を肩代わりさせることでオブラートに包み、安心して野郎オタ視聴者にソフトな共感・憐憫――実は自己憐憫(笑)――を喚起する。
 ここ10年ほどで意図的にか無意識にか自然発生的に進化した手法だが、近年では野郎の性的欲情さえをも女性キャラに肩代わりさせてハァハァさせ、自身(野郎)の醜い似姿に直面化しないよう用意周到に進化(笑)して、オタク視聴者の代わりに女性キャラが別の女性キャラにせまる百合的構図も出現。女性オタクによる「やおい消費」の性別逆転版みたいな現象まで生じている。


 状況ウォッチャーとしてはネタの宝庫だが、冷静に考えると袋小路な奇形的進化で世も末だよなぁ。
 などと上から目線で見下しつつも、カミさん子供も養わずにオタクライフを満喫し、こんなウォッチをして悦に入っている(?)自分こそが徳義面でダメじゃんという自己懐疑に答えを見出せないまま齢を重ね、つい逆汚染で萌え感性が訓練・開拓されてミイラ盗りがミイラになり、筆者もジャンルといっしょに共倒れで心中してしまいそうだけれども……。いや、心中以前に筆者自身、元から趣味活動を優先して生活が破綻している廃人だったナ(汗)。


 ヒッキー(引きこもり)な主人公像でオタク視聴者の親近感・感情移入を惹起しつつも、実はそんな彼女こそが日本神道最高神天照大神アマテラスオオミカミ)の力、世界秩序の維持、イコール世界改変の力・目的願望達成能力(笑)を代々引き継ぐ神社の家系の娘であった! ……という「オレもいつの日かホンキ出せばこんなモンじゃねー!」的な思春期の中2病的な全能感をも刺激する――世界改変といっても、街がチョコレート化したり、主人公少女の胸からもう1本腕が生えてくる(汗)程度のモノだけど――。


 でもそんなことも読者や視聴者にツッコミされる前に、「判ってますョ」「あえてやってます」「すべてシャレ」「ノリつつシラケてます」みたいな多弁症的な言い訳感。少しでも真っ当で道徳的・感動的、しかしてベタな展開になりそうになってくると、テレ隠しのナンチャッテ楽屋オチ感にも満ちてくる(笑)。


 中盤の母子葛藤の一連や終盤の九尾の狐のライバル美少女との対立などもその典型。エグい悪辣対立展開を先にやっておいてからだと、安心して(?)そのキャラのヒューマンなドラマや人間的にイイ面、おふさげシーンも描けます! みたいな。
 お外恐怖症で自宅から一歩でも外出するとプレッシャーで押しつぶされそうになっていた序盤から、じょじょに登校、学友たちと旅行にも出掛けるシリーズ構成も、結局それ自体はサブテーマの一端にすら昇華しない。
 別にシニカル(冷笑的)というワケでもないけれども、キバってやったからといって常にうまくいくワケでもないから、マイペースでグダグダとやっていきますよ~、というテーマとして決着、首尾一貫したワケでもなく、ひたすらに何事も散文的な点描(笑)。


 ハーレムアニメの常道にも則り、チビチビの姉御ハダ女教師・無口黒髪おかっぱ美少女・天真爛漫ハクチ美少女も取りそろえて、彼女らのひとりには昨今流行りのプチ百合描写でハァハァ悶えさせもする。


 ハーレムな彼女らの正体も日本神話の神々(!)だというワリには、古式ゆかしい神々には似つかわしくなく、腕が近代的な大型銃器に変型、空を飛んで高速バトルしたりする!
 コレまた、ヤンキー漫画的な恫喝、威嚇ムキ出しのガチンコな殴り合いは痛そうで苦手でも、手が武器に変型したり巨大ロボに搭乗するようなフィクション成分が高い戦闘だと、生々しさもウスれて安心して疑似的に暴力衝動を満たすことができるオタの心性にも即してはいる。


 そんなワケで、筆者個人の趣味には合ってはいない……ハズだと思う。合っていないとイイな(笑)。
 でも自分が10代前中盤であったら、ベタな美少女アニメへのアンチとして、このテの作品を持ち上げかねないなァ。身の程知らずな仮定だけど、間違って作家にでもなっていた日には、こんな頭デッカチな作品を書いていそうな気もしてゾッとする(汗)。……などという物言いは作品とそのファンに対してあまりにも失礼なのでアレですけど。


 でもまぁ作品自体はトータルでなぜだかそれらしくまとまって、最終回も南洋の孤島での大バトル・大攻防で、30分の尺に入るのかと思いきや見事に収まって、大声でケナしにくい出来にも仕上がったのであった(笑)。

ささみさん@がんばらない 1(通常版) [DVD]

ささみさん@がんばらない 1(通常版) [DVD]

ささみさん@がんばらない 1(完全生産限定版) [Blu-ray]


(了)
(初出・オールジャンル同人誌『SHOUT!』VOL.57(13年6月24日発行))


[関連記事] ~「近代」と「民主主義」を相対化しつつ肯定する!

追悼、保守思想家・西部邁(にしべ・すすむ) ~近代に依拠しつつ近代を疑う

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20200121/p1

ガッチャマン クラウズ インサイト』 ~評論オタ間では高評価だが、「ヒーロー」「民主主義」「空気」の問題が乖離したままで終わってはいないか!? 『マジンガーZ/INFINITY』『劇場版Infini-T Force

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20200119/p1


[関連記事] ~高橋丈夫監督作品評!

六花の勇者』 ~2015年夏アニメ中間評! 『GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』『おくさまが生徒会長!』『干物妹!うまるちゃん』『実は私は』『下ネタという概念が存在しない退屈な世界

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20150901/p1

超変身コス∞プレイヤー』『ヒットをねらえ!』『LOVE♡LOVE?』 ~2004年冬アニメ評! 『バーンアップ・スクランブル』『超重神グラヴィオン ツヴァイ』『みさきクロニクル ~ダイバージェンス・イヴ~』『光と水のダフネ』『MEZZO~メゾ~』『マリア様がみてる』『ふたりはプリキュア

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20040406/p1


[関連記事] ~TVアニメ評!

2019年秋アニメ評! 『アズールレーン』 ~中国版『艦これ』を楽しむ日本人オタクに一喜一憂!?(はしないけど良作だと思う・笑)

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20191027/p1

2019年秋アニメ評! 『慎重勇者~この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる~』『超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!』『本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません』『私、能力は平均値でって言ったよね!』『旗揚!けものみち』 ~2019秋アニメ・異世界転移モノの奇抜作が大漁!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20191030/p1

2019年冬アニメ評! 『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』 ~往時は人間味に欠ける脇役だった学級委員や優等生キャラの地位向上!?

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190912/p1

2019年冬アニメ評! 『スター☆トゥインクルプリキュア』 ~日本人・ハーフ・宇宙人の混成プリキュアvs妖怪型異星人軍団! 敵も味方も亡国遺民の相互理解のカギは宇宙編ではなく日常編!?

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20191107/p1


2018年秋アニメ評! 『SSSS.GRIDMAN』前半評 ~リアルというよりナチュラル! 脚本より演出主導の作品!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20181125/p1

2018年秋アニメ評! 『SSSS.GRIDMAN』総括 ~稚気ある玩具販促番組的なシリーズ構成! 高次な青春群像・ぼっちアニメでもある大傑作!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20190529/p1

2018年秋アニメ評! 『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』#1~10(第一章~第三章) ~戦争モノの本質とは!? 愛をも相対視する40年後のリメイク!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20181208/p1

2018年秋アニメ評! 『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』 ~ぼっちラブコメだけど、テレ隠しに乾いたSFテイストをブレンド

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20190706/p1

2018年夏アニメ評! 『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』 ~声優がミュージカルも熱演するけど傑作か!? 賛否合評!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20190728/p1

2018年3大百合アニメ評! 『あさがおと加瀬さん。』『やがて君になる』『citrus(シトラス)』 ~細分化する百合とは何ぞや!?

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20191208/p1


2017年秋アニメ評! 『結城友奈は勇者である-鷲尾須美の章-』 ~世評はともかく、コレ見よがしの段取りチックな鬱展開だと私見(汗)

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190926/p1

2017年夏アニメ評! 『地獄少女 宵伽(よいのとぎ)』 ~SNSイジメの#1から、イジメ問題の理知的解決策を参照する

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20191201/p1

2017年春アニメ評! 『冴えない彼女の育てかた♭(フラット)』 ~低劣な萌えアニメに見えて、オタの創作欲求の業を美少女たちに代入した生産型オタサークルを描く大傑作!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20191122/p1

2017年春アニメ評! 『正解するカド KADO: The Right Answer』 ~40次元の超知性体が3次元に干渉する本格SFアニメ。高次元を材としたアニメが本作前後に4作も!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190929/p1

2017年春アニメ評! 『ID-0(アイ・ディー・ゼロ)』 ~谷口悟朗×黒田洋介×サンジゲン! 円盤売上爆死でも、宇宙SF・巨大ロボットアニメの良作だと私見

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190924/p1

2017年春アニメ評! 『ゼロから始める魔法の書』 ~ロリ娘・白虎獣人・黒幕悪役が、人間×魔女×獣人の三つ巴の異世界抗争を高踏禅問答で解決する傑作!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20191128/p1

2017年冬アニメ評! 『幼女戦記』 ~異世界近代での旧独vs連合国! 新自由主義者魔法少女vs信仰を強制する造物主!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190304/p1

2017年冬アニメ評! 『BanG Dream!バンドリ!)』 ~「こんなのロックじゃない!」から30数年。和製「可愛いロック」の勝利!(笑)

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190915/p1


2016~18年チア男女やマラソン部を描いたアニメの相似と相違! 『チア男子!!』『アニマエール』『風が強く吹いている』

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190603/p1

2016年夏アニメ中間評! 『ももくり』『この美術部には問題がある!』『チア男子!!』『初恋モンスター』『Rewrite』『ReLIFE』『orange』

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20160903/p1

2016年春アニメ評! 『迷家マヨイガ-』 ~現実世界からの脱走兵30人! 水島努×岡田麿里が組んでも不人気に終わった同作を絶賛擁護する!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190630/p1

2016年春アニメ評! 『マクロスΔ(デルタ)』&『劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ』(18年) ~昨今のアイドルアニメを真正面から内破すべきだった!?

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190504/p1


2015年秋アニメ評! 『ワンパンマン』 ~ヒーロー大集合世界における最強ヒーローの倦怠・無欲・メタ正義・人格力!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20190303/p1

2015年秋アニメ評! 『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』 往年の国産ヒーローのアレンジ存在たちが番組を越境して共闘するメタ・ヒーロー作品だけれども…

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20190302/p1

2015年秋アニメ評! 『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』 ~長井龍雪岡田麿里でも「あの花」「ここさけ」とは似ても似つかぬ少年ギャング集団の成り上がり作品!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20191105/p1

2015年夏アニメ中間評! 『GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』『六花の勇者』『おくさまが生徒会長!』『干物妹!うまるちゃん』『実は私は』『下ネタという概念が存在しない退屈な世界

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20150901/p1

2015年春アニメ評! 『響け!ユーフォニアム』 ~手放しの傑作か!?

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20160504/p1

2015年冬アニメ評! 『SHIROBAKO』(後半第2クール)

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20160103/p1


2014年秋アニメ評! 『SHIROBAKO』(前半第1クール)

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20151202/p1

2014年秋アニメ評! 『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 ~ガンダムSEEDの福田監督が放つ逆「アナ雪」! 女囚部隊に没落した元・王女が主役のロボットアニメの悪趣味快作!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20191222/p1

2014年秋アニメ評! 『ガンダム Gのレコンギスタ』 ~富野監督降臨。持続可能な中世的停滞を選択した遠未来。しかしその作劇的な出来栄えは?(富野信者は目を覚ませ・汗)

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20191215/p1

2014年春アニメ評! 『ラブライブ!』(第2期)

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20160401/p1


2013年秋アニメ評! 『WHITE ALBUM 2』 ~「冴えカノ」原作者が自ら手懸けた悲恋物語の埋もれた大傑作!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20191115/p1

2013年秋アニメ評! 『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-』 ~低劣な軍艦擬人化アニメに見えて、テーマ&萌えも両立した爽快活劇の傑作!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190922/p1

2013年秋アニメ評! 『サムライフラメンコ』 ~ご町内⇒単身⇒戦隊⇒新旧ヒーロー大集合へとインフレ! ヒーロー&正義とは何か? を問うメタ・ヒーロー作品!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20190301/p1

2013年夏アニメ評! 『げんしけん二代目』 ~非モテの虚構への耽溺! 非コミュのオタはいかに生くべきか!?

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20160623/p1

2013年春アニメ評! 『這いよれ!ニャル子さんW(ダブル)』

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20150601/p1

2013年春アニメ評! 『惡の華』前日談「惡の蕾」ドラマCD ~深夜アニメ版の声優が演じるも、原作者が手掛けた前日談の逸品!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20191006/p1

2013年冬アニメ評! 『まおゆう魔王勇者』『AMNESIA(アムネシア)』『ささみさん@がんばらない』 ~異世界を近代化する爆乳魔王に、近代自体も相対化してほしい(笑)

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20200123/p1(当該記事)

2013年冬アニメ評! 『ラブライブ!』(第1期)

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20160330/p1


2013~14年3大アイドルアニメ評! 『ラブライブ!』『Wake Up,Girls!』『アイドルマスター

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20150615/p1

2012年秋アニメ評! 『ガールズ&パンツァー』 ~爽快活劇に至るためのお膳立てとしての設定&ドラマとは!?

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190622/p1

2011年春アニメ評! 『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』 ~別離・喪失・齟齬・焦燥・後悔・煩悶の青春群像劇の傑作!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20191103/p1

2011年冬アニメ評! 『魔法少女まどか☆マギカ』最終回「わたしの、最高の友達」 ~&『フリージング』『放浪息子』『フラクタル

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20120527/p1

2008年秋アニメ評! 『鉄(くろがね)のラインバレル』 ~正義が大好きキャラ総登場ロボアニメ・最終回!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20090322/p1

2008年春アニメ評! 『コードギアス 反逆のルルーシュR2』 ~総括・大英帝国占領下の日本独立!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20081005/p1

2008年春アニメ評! 『マクロスF(フロンティア)』(08年)#1「クロース・エンカウンター」 ~先行放映版とも比較!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20080930/p1

2008年春アニメ評! 『マクロスF(フロンティア)』最終回評! ~キワどい最終回を擁護!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20091122/p1

2008年冬アニメ評! 『墓場鬼太郎

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20080615/p1


2007年秋アニメ評! 『機動戦士ガンダム00(ダブルオー)』 ~第1期・第2期・劇場版・総括!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20100920/p1

2007年秋アニメ評! 『GR ジャイアントロボ

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20080323/p1

2007年春アニメ評! 『ゲゲゲの鬼太郎』2007年版

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20070715/p1


2006年秋アニメ評! 『天保異聞 妖奇士(てんぽういぶん あやかしあやし)』

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20070317/p1

2006年夏アニメ評! 『N・H・Kにようこそ!』

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20061119/p1


2005年秋アニメ評! 『BLOOD+(ブラッド・プラス)』

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20051025/p1

2005年春アニメ評! 『英国戀(こい)物語エマ』

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20051022/p1

2005年春アニメ評! 『創聖のアクエリオン』 ~序盤寸評

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20051021/p1


2004年秋アニメ評! 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY(シード・デスティニー)』 ~完結! 肯定評!!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060324/p1

2004年春アニメ評! 『鉄人28号』『花右京メイド隊』『美鳥の日々(みどりのひび)』『恋風(こいかぜ)』『天上天下

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20040407/p1

2004年冬アニメ評! 『超変身コス∞プレイヤー』『ヒットをねらえ!』『LOVE♡LOVE?』『バーンアップ・スクランブル』『超重神グラヴィオン ツヴァイ』『みさきクロニクル ~ダイバージェンス・イヴ~』『光と水のダフネ』『MEZZO~メゾ~』『マリア様がみてる』『ふたりはプリキュア

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20040406/p1


2003年秋アニメ評! 『カレイドスター 新たなる翼』 ~女児向け・美少女アニメから真のアニメ評論を遠望! 作家性か?映画か?アニメか? 絵柄・スポ根・複数監督制!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20040408/p1

2003年春アニメ評! 『妄想科学シリーズ ワンダバスタイル』『成恵(なるえ)の世界』『宇宙のステルヴィア』『ASTRO BOY 鉄腕アトム

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20040403/p1

2003年冬アニメ評! 『ストラトス・フォー』『ガンパレード・マーチ ~新たなる行軍歌~』『MOUSE[マウス]』『ぱにょぱにょ デ・ジ・キャラット』『陸上防衛隊まおちゃん』『朝霧の巫女』『らいむいろ戦奇譚

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20040402/p1



#巨蟲列島 #まおゆう #魔王勇者 #ささみさん #2013冬アニメ #2013年冬アニメ



[アニメ] ~全記事見出し一覧
拙ブログ・トップページ(最新10記事)
拙ブログ・全記事見出し一覧

追悼、保守思想家・西部邁 ~近代に依拠しつつ近代を疑う

新元号「令和元年」 ~近代・ポストモダン社会における「天皇制」を考える!?
拙ブログ・トップページ(最新10記事)
拙ブログ・全記事見出し一覧


[思想] ~全記事見出し一覧


 2020年1月21日は、2018年1月21日に逝去された保守思想家・西部邁(にしべ・すすむ)センセイの三回忌だからとカコつけて……。
 2年前に同人誌に執筆した保守思想家・西部邁の追悼文をアップ!


追悼、保守思想家・西部邁 ~近代に依拠しつつ近代を疑う


(文・T.SATO)
(2018年4月27日脱稿)


 我々オッサン世代には80~90年代に『朝まで生テレビ』で活躍した保守系言論人として知られる。


 60年安保の全学連リーダーを務めて、逮捕・収監もされた身でもあるけど、左翼も左翼カースト内では相手よりも上位に立とうと、少しでも異なる意見は「保守反動」と罵倒する風潮に、後年の左翼過激派同士の内ゲバ殺人を予感。
 「格差」の原因も「貧富」の差ではなく「虚栄心」に由来すると悟り、「マルクス主義」や「左翼思想」から離れて、「近経」(近代経済学)に学んで東大教授の職を得るも、人間をカネ・功利で動くとする「近経」にも疑問をいだいて、渉猟の末に「保守思想」へと到達する。


 88年、自身の思想とは異なるも、当時流行りの80年代ポストモダンの旗手・中沢新一を東大助教授に招かんとしたが――筆者のようなオタク人種にとっては、論壇誌で初めて怪獣映画『ゴジラ』論をやった御仁(https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190601/p1)。オウム真理教に好意的であったことでは問題アリ(汗)――、教授会の人事政治でチャブ台返しにされ、中沢への仁義も通すかたちで職を辞す――筆者が西部氏を知ったのもこの事件――。


 以後、論壇で八面六臂の活躍を展開。


「『天皇制』批判なんて今では皆がチクチクとやっている。『戦後民主主義』の日本で、戦前の『天皇』に代わる、批判を許さぬ神聖不可侵のタブーは実は『大衆』だ」(大意)


との趣旨のポリシーにのっとり、「大衆の善性」と「民主主義」への懐疑を公然と提議する――ただし、貴族主義や専門バカの知識人も否定――。


 90年代後半、漫画家・小林よしのりに誘われ、「保守主義」ならぬ「自由主義」史観を標榜していた「新しい歴史教科書をつくる会」に遅れてイヤイヤ加入するも、メリケンの地での2001年の911同時多発テロで、同会が「親米保守」(=新自由主義)色を露わにするや、自説の「反米保守」(=新保守主義)に則り、コレを公然と批判。産経新聞・正論グループからは干されることとなる……。


 波乱に満ちた人生を送って、往時は大きな反発を招いた氏の言説を列挙してみよう。


 まずは80年代、疑義を許さぬ宗教のように君臨していた「戦後民主主義」を批判。
 「自由」は放縦・強欲・不平等に行き着き、「平等」も画一・同調圧力・不自由に流れ、そも「自由」と「平等」の2大概念は矛盾したモノであり、コレが両立して見えたのはフランス革命ロシア革命直前のような「絶対君主」と「平民」に二分されていた時代ゆえであって、「戦後民主主義」どころか「近代」の理念もまた新手の中世神学・ドクマ体系だと批判する。


 とはいえそれは、「近代」や「民主主義」の全面否定ではなく、「民主主義」を神のように崇めて恩着せがましくする神官のごとき輩への批判であって、民主的に決めようが誤まてることもあると自覚する謙虚な人々による「熟議」の「民主主義」ならばOKだとも語り、さらには「歴史上のすべての死者たちにも一票を与えよ」とも説いた――先人の英知も交えよという意味。と同時に「まだ見ぬ未来の人間たちにも一票を与えよ」とも説く――。


 沖縄県民にとっては不愉快な言説であろうが、「強制」ではなく「自発的」であれば、自己の命よりも尊いと思えた道徳・文化・他者を守るためには「命を捨てる」ことも時にアリでは? 己の命こそが至上ならば、他者を犠牲に延命せんとする卑劣漢を否定できないのでは? と、「生命至上主義」をも批判した。


 「社会主義」と「共産主義」が異なるように、「保守」と「右翼」も異なる。
 「右翼」は国粋・熱狂だが、フランス革命後の左翼独裁ギロチン政治の惨状を見て、「ヒトは理性的たらねばならないが、遂に理性に徹しきれず社会をデザイン・制御もしきれない」ことに気付いて、一見不合理でも実は合理的かもしれない「慣習」――悪習は除く――や「歴史」――自国史に限らない――に学んで、石橋を叩いて渡る「急進主義」ならぬ「漸進主義」こそが「保守」思想の起源であったことも明かす。


 こうなると、もはや「保守」ではなく「新々左翼」の観もあるのだが、「自由」「平等」「生命」「カネ」「技術」などを宗教的に盲信せず、さりとて否定もせずに、対となる「謙譲」「公平」「自己犠牲」「情実」「非合理」にもタコ足で接地して、そのどれかひとつに偏らることなく永遠の「振り子」運動で四方八方に平衡を取りつづけることこそ、人間&社会に「バランス感覚」&「成熟」をもたらすとも説いた。


 その延長線で、ヒト・モノ・カネの早すぎる移動、早すぎる社会変化は、雇用・共同体・家族の安定性を破壊するとし、80年代からドンキホーテ的に「新自由主義」も批判――当時は「新自由主義」の用語がまだ一般的ではなかったために、「ビジネス文明」批判と称していた――。
 「自由貿易」絶対主義も批判して、弱い産業は守りつつ滅びる産業には軟着陸をさせる適度な「保護貿易」も主張した。この主張は敗北すると判っていたそうだが、猖獗を極める「新自由主義」にせめてブレーキはかけたい存念であったという。


 よって、右は産経新聞から左は赤旗までもが大政翼賛で否定する、米のトランプ大統領や英のEU離脱には好意的である――奇しくも仏の歴史人口学者エマニュエル・トッドも同じ結論に至っており、関税ゼロ(TPP)の「自由貿易」絶対主義こそが購買力のある「中間層」を破壊して、適度な「保護貿易」こそ持続可能な社会&経済を実現すると主張する――。


 近年も東京MXで異端の落語家・立川談志(故人)のTV番組『談志・陳平の言いたい放だい』(04~08年)でレギュラーを務めて、談志の病欠後は西部氏の看板番組『西部邁ゼミナール』(08年~18年)に衣替え、そこで元気な姿を披露してきた。


 入水自殺については90年代から各所でほのめかしてきたので、氏の長年のファンとしては大きな驚きはナイ。
 社会や周囲に強いられた弱者・病者の自死ならば筆者も肯定はしないが、氏の場合、死神に取り憑かれた風な悲壮感はなく、明るいニヒリズムで従容として死に赴いた感がある。異論もあろうが、万事を根源から思索して体系化し直した大思想家でもあった。


(了)
(初出・オールジャンル同人誌『SHOUT!』VOL.71(18年5月4日発行))


[関連記事]

元号「令和元年」 ~近代・ポストモダン社会における「天皇制」を考える!?

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190825/p1



人間論
六〇年安保―センチメンタル・ジャーニー

大衆への反逆 (1983年)

大衆への反逆 (1983年)

経済倫理学序説 (1983年)

経済倫理学序説 (1983年)

#西部邁 #保守思想 #保守



[思想] ~全記事見出し一覧
拙ブログ・トップページ(最新10記事)
拙ブログ・全記事見出し一覧

マジンガーZ/INFINITY ・Infini-T Force/ガッチャマン さらば友よ ~2大古典の復活に見る、活劇の快楽を成立させる基盤とは何ぞや!?

『ガンダム Gのレコンギスタ』 ~富野監督降臨。持続可能な中世的停滞を選択した遠未来。しかしその作劇的な出来栄えは?(富野信者は目を覚ませ・汗)
『翠星のガルガンティア』『革命機ヴァルヴレイヴ』『銀河機攻隊マジェスティックプリンス』 ~2013年3大ロボットアニメ評!
拙ブログ・トップページ(最新10記事)
拙ブログ・全記事見出し一覧


[アニメ] ~全記事見出し一覧


 2020年1月2日(木)と1月19日(日)に、往年の人間搭乗型巨大ロボットアニメの始祖にして金字塔『マジンガーZ(ゼット)』(72年)の10年後を舞台とした続編アニメ映画『劇場版マジンガーZ/INFINITY(インフィニティ)』(18年)が、CSアニマックスにて放映記念! とカコつけて……。


・アニメ映画『劇場版 マジンガーZ/INFINITY』(18年)
・奇しくもその翌月に公開された、やはり同時期に同局フジテレビの1時間前のワク(日曜夜6時)にて放映されていた日本TVアニメ史におけるエポックメイキングな大ヒット作『科学忍者隊ガッチャマン』(72年)を材のひとつとした3D-CG深夜アニメ『Infini-T Force(インフィニティ フォース)』の後日談映画『劇場版Infini-T Force/ガッチャマン さらば友よ』(18年)
・ついでに、さらにコジつけて(汗)、深夜アニメ『ガッチャマン クラウズ』(13年)の第2期『ガッチャマン クラウズ インサイト』(15年)


 上記3作品のレビューをアップ!


『劇場版 マジンガーZ/INFINITY』・『劇場版Infini-T Force/ガッチャマン さらば友よ』 ~2大古典の復活に見る、活劇の快楽を成立させる基盤とは何ぞや!?


(文・T.SATO)

『劇場版 マジンガーZ/INFINITY』


(2018年1月13日公開)
(2018年4月27日脱稿)


 開幕は夜陰の北米研究都市に突如出現した機械獣軍団を迎え撃つために出撃した、マジンガーZの後番組・グレートマジンガー(74年)の大活躍でスタート!
 スクランブルダッシュ! サンダーブレーク! グレートタイフーン! ニーインパルス・キック! マジンガーブレード!


 相手は生物ではなくメカである。どんなに斬り裂いても痛みはナイから、悪人にも一分の魂を思いやる必要はなく(笑)、破壊の「全能感」、状況をリードする「万能感」に耽ることができる!
 実のところ『マジンガー』、いや「娯楽活劇」全般の「本質」とはソレではなかろうか? 近代的な人道・平和主義・左翼リベラルとは程遠い、プリミティブ(原始的)な「暴力衝動」の発散! ――人間とはしょーもナイですな(汗)――


 70年代前半に大ヒットした近代的巨大ロボットアニメの祖『マジンガーZ』(72年)がその10年後を描く続編として登場。
 往年のヒーロー活劇のリメイクは、一昔前だと「リアリティ」や「ドラマ性」の強化、「内省的自我」を人物に付与して、かえって空回りしていたモノだが、近年では一周回ったのか、雲霞のごとく湧き出る敵をバッタバッタとチギっては投げる「身体性(の拡張)の快楽」こそが本質だったと再発見。そこが最大限に盛り上がるかたちで作劇されるようになった感がある。


 本作でも回想で、グレートマジンガーを駆る剣鉄也(つるぎ・てつや)は70年代的な下町での情の濃い生活を愛したとし、行方不明の鉄也を案じる出産間近の相棒・炎ジュンといったヒューマンな描写も点描されはする。


 しかし、観客は『マジンガーZ』と聞いて何を観たいのであろうか? それは『マジンガーZ』らしさの再現であろう!
 巨大怪獣の変種としての「機械獣」の大挙登場! 悪の首領・Drヘルが率いるブロッケン伯爵・あしゅら男爵・戦闘員たる鉄十字軍の団員! 白亜の光子力研究所に、そのプールから出撃するマジンガーZ
 敵はなぜか街よりも光子力研究所を攻めてきて(笑)、両陣営が武器・弾薬・必殺ワザを目一杯くりだし、一進一退の攻防の果てに悪を叩きふせる爽快感! そして、映画版ならではのTVとは異なるスペシャル感!


 そこで出した作り手のアンサーは、新たなる強敵の登場ではなく、『グレートマジンガー』最終回でスタッフが倒し忘れたミケーネ帝国の「闇の帝王」のリベンジでもない(笑)、おなじみDrヘルと「機械獣」軍団の復活であった!


 とはいえ、「端正な正義」と「醜悪な悪」とでは、後者の方が分は悪い。そこで本作では『マジンガーZ』以降のジャンル作品の成果でもある、「メカゴジラ」や「悪いウルトラマン」や「悪の仮面ライダー」に「敵のガンダム」がごとき、「正義のヒーロー」と拮抗するかに一瞬錯覚させる「ダークヒーロー」の延長か、マジンガーZとなぜか同じデザインラインで、しかし天下のマジンガーZの巨体さえ頭頂部に操縦ホバー機みたく収めてしまう超巨大な敵ロボ・マジンガーインフィニティなる存在を登場させる!
 コレまた原典に準拠して富士の裾野(笑)にある、まずは正義チーム側の新ヒミツ基地の真下の地底の奥底に、超古代遺跡として突如出現させることで舞台も集約化!


 もちろん最後は正義が勝つに決まってはいる。あとは難敵といかに攻防して、先鋒や中堅によるトーナメント形式での段取りを踏んで、真打ちが最後にラスボスをいかに倒すかだ。
 本作ではその先鋒や中堅を、原典ではあまり見なかった国際規模での大艦隊や大航空戦力、主人公・兜甲児(かぶと・こうじ)の弟・シローが率いる量産型マジンガー軍団として、敵の超巨大マジンガーを倒すためにマジンガーZも最後に超巨大化を果たす!
――そのSF的な言い訳として、超巨大マジンガーの人型回路で本来は人類存続を審判する役目でもあった、光子力研究所の面々と親しくすることで「人間性」の何たるかを知った美少女型アンドロイドに、多元並行宇宙を一瞥できる高次元空間へと出張させて、局所的に物理法則自体を改変させることで、マジンガーZの超巨大化を可能とする!――


 量産型マジンガーは『機動戦士ガンダム』(79年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/19990801/p1)シリーズ、人造美少女は『新世紀エヴァンゲリオン』(95年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20110827/p1)も想起させるために、一部マニアによる「コレじゃない感」もわかる。
 しかし、原典のTVアニメと同様のマジンガーZvs機械獣の1vs1のバトルだけではいかにもスケールが小さい。
 映画版ならではの世界規模での危機を描きつつも、庶民・大衆もマジンガーに守られる頼りないだけの人質存在ではなく相応に戦ったのダと描くためにも、国連軍や量産型マジンガーの活躍は妥当ではあり、最後はもちろん作品の看板であるマジンガーZ主体で強敵を倒すにしても、美少女・グレートマジンガー・量産型マジンガーの助力も勝機を与えたとする作劇も、非常に適切な帰結に思える。


 往年の『宇宙戦艦ヤマト』初作(74年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20101207/p1)終盤での「僕たちがやるべきことは殺し合うことじゃない、 愛し合うことだったんだ!」なる発言は、往時は革命的でも今ではお花畑ではある。
 地獄大元帥ロボに搭乗するDrヘルに「戦闘中の高揚の有無」を問われて、お上品な理系の研究者ともなっていたハズの主人公・兜甲児もナンとそれを隠さずに「そうだ!」とハッキリ認める!
 平和がいかに貴重なモノだとは判ってはいても、やはり捕食・被捕食といった本能を持つ動物・生物の一種でもある人類には、全員とはいわずとも戦争やバトルに格闘技や活劇にゲームでの勝ち負けを楽しんで、そこに高揚や快楽にカタルシスを感じてしまうような不謹慎な性向があることは否めないので、原理的にも絶対平和主義者ではアリエナイ――むろん絶対戦争主義者でもナイ。そーであれば人類は互いに殺し合ってとっくに絶滅している。我々はそれらの両極の間を常に揺れ動いている存在でもある――。


 Drヘルも安倍ちゃん・トランプさえ排除すれば世界は即座に平和になるとするような安直二元論、戦後も争いが絶えない世界情勢、自身をめぐって今また国際世論が割れたサマを見て、「独裁のみならず、自由・多様性もまた悪をもたらす!」と鼻で笑う。
 個人的には我が意を得たりだ(笑)。易(やす)きに流れる愚劣な大衆をそこまで描いた上で、電力-光子力-高次元変換でマジンガーZを超巨大化させるために、TV中継での最終決戦を観ていた全世界の人々がせめて節電して声援する姿。既視感あふれる「少年ジャンプ」漫画の文法だともいえるが、泣かせるではないか!


 本作の翌月に公開された『劇場版Infini-T Force/ガッチャマン さらば友よ』(18年)同様、超常的なエネルギー発電による量子レベルでの時空ゆらぎが悪を招来、と同時に勝機もそこにあったと描くけど、怪獣映画『シン・ゴジラ』(16年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20160824/p1)のラストと同様、新技術の全否定ではなく、危険も承知で「光子力」との共存を選択するオチは、新たな論争のタネにもなりそうだが(笑)。


追伸
 本作の助監督(実質、副監督)は、なかの☆陽。1990年代の特撮雑誌『宇宙船』の読者投稿欄やイラスト投稿で名をなし、その後は特撮ヒーロー番組やアニメの絵コンテ担当――たまに各話演出――でその名前を見るようになっていたが、ついには一応の大作アニメ映画の主要スタッフに名前を連ねるようになってしまうとは……。隔世の感。馬齢を重ねるだけの泡沫でしかない筆者とのこの彼我の差(笑)。
マジンガーZ / INFINITY 初回限定生産版 [Blu-ray]

マジンガーZ / INFINITY 初回限定生産版 [Blu-ray]

マジンガーZ / INFINITY 初回限定生産版 [Blu-ray]

マジンガーZ / INFINITY 通常版 [Blu-ray]

マジンガーZ / INFINITY 通常版 [Blu-ray]

マジンガーZ / INFINITY 通常版 [DVD]


『劇場版 Infini-T Force/ガッチャマン さらば友よ』


(2018年2月24日公開)
(2018年4月27日脱稿)


 70年代タツノコプロのヒーローアニメ、


・『科学忍者隊ガッチャマン』(72年)
・『新造人間キャシャーン』(73年)
・『破裏拳ポリマー』(74年)
・『宇宙の騎士テッカマン』(75年)


が、各々が属する並行宇宙の垣根を超えて、スーパーヒーローが存在しない現代東京に召喚されて共闘したのが、本作に先立つ2017年秋に放映された深夜アニメ『Infini-T Force(インフィニティ フォース)』で、世代人なら胸が沸き立つ作品。しかも、2Dセル画ルックのCGではない、高品質3D-CGによる最先端技術の映像作品と来たモンだ!


 とはいえ、残念ながらタツノコ作品は、ウルトラマン仮面ライダー機動戦士ガンダム・少年ジャンプ系マンガと比すれば、シリーズ作品や長期連載作品ではなかったことから世代人限定の感が強い。
 この中で最も知名度があり――ジャニーズのアイドルグループ・SMAP(スマップ)がパロディCMで演じたり、実写大作映画(13年)でリメイクもされたり――、日本のアニメ史における技術面&ドラマ面においてもエポックメイキングで、それまでの前代との画期ともなった作品は『科学忍者隊ガッチャマン』ではあり、今は昔の1980年前後においてはアニメマニア間でもそのように語られたモノだけど、現今の若い評論同人などと会話すると往年のタツノコ名作や、他社だが70年代後半の東京ムービー新社(現トムス・エンタテインメント)系の名作アニメなどは、アニオタの基礎教養にはなっていないようだ(汗)。


 それを過剰に嘆く気はナイ(それだと老害)。
 現行作品を批評する折りに、その個別単独の作品評のみならず、ジャンル史や各種絵柄・作画・描写・演出技法の歴史や系譜をさりげに織り込み、その都度語り直していくことで、上から目線でのイヤミなしに自然に啓蒙していくような芸当ができなかった我々年長世代にも落ち度はあったと思う。
 それに筆者も、自身が生まれる前の60年代モノクロアニメや『月光仮面』(58年)などのモノクロ特撮など、日本のTV草創期のジャンル作品群には疎いし、CSで放映されてもチェックはしなかったりするのだから(汗)、そのへんでも大グチは叩けない。


 仮に小姑的に声はデカい熟年マニアが本作に文句を付けようとも、彼らの母数が商売的には極少だと判っていたのであろう。活躍するのがカッコいいヒーローたちである以上は、変身前の人間体のキャラクターデザインも1970年代風ではなく、今風の髪型・ファッション・眼鏡・青年・少年イケメンに変更、イケボ(イケメンボイス)声優たちも採用することで、当今のオタク女子にもアピールせんとする――萌えアニメ専門(汗)の若年オタ男子へのアピールは最初から放棄した?(笑)――。
 コレに不快な年配オタもいるのだろうが、筆者のようにウス汚れて割り切ってしまえるオタは、この処置こそが現実的だとは思う。まぁ筆者は『劇場版マジンガーZ』でもメインヒロイン・弓さやかを演じた、茅野愛衣(かやの・あい)ちゃん演じる本作の黒髪ロングの女子高生メインヒロインの見目麗しい姿さえ愛でられれば、それでイイけれど(爆)。


 とはいえ、どんな声でも器用に出せるセキトモこと関智一(せき・ともかず)演じる短髪若白髪(!)と化したガッチャマンG1号は、並行宇宙の別人という解釈も可能だけれども熱血に過ぎて、原典では熱いヤツでも沈着冷静ではあったから、ピカレスク(悪漢)ロマンでもある『コードギアス 反逆のルルーシュ』(06年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20081005/p1)での真っ直ぐなライバル若造役のころとは異なり、今では何をやってもウラがありそうなイケメンボイスで黒幕・ラスボスキャラにも見えてしまう(汗)櫻井孝宏あたりが適任だったのでは? とも思ったけれども、彼は本作ではテッカマンなのであった(笑)。


 本作は昨2017年秋に放映された深夜アニメの後日談映画でもある。そうなると、世界観に対する説明不足で、同じく昨秋のアニメ映画『Fate/stay night[Heaven’s Feel](フェイト/ステイナイト ヘブンズ・フィール)第一章)』のように、大衆に向かずにマニアにだけ向いた、1980年代のリアルロボアニメ路線的な一見さんお断りの敷居が高い独り善がりな作品になるかと思いきや……。
 少しでも集客に有利なようにか、副題に「ガッチャマン」の文言を入れて、TVシリーズの後日談映画『劇場版ウルトラマンX(エックス) きたぞ!われらのウルトラマン』(16年)みたく冒頭10分ほどの長尺を費やして前日談の深夜アニメもおさらいしていて、そのへんでの懸念はクリア。


 加えてこの冒頭で、「並行宇宙」の概念を説明できたことで、『仮面ライダーエグゼイド』(17年)世界&『仮面ライダービルド』(18年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20181030/p1)世界の双方に存在していた大槻ケンヂみたく(笑 ~映画『仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー』(17年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20171229/p1))、今回の「劇場アニメ版」は「TVアニメ原典」とも「深夜アニメ版」とも異なる歴史を辿った第3の世界であり、さらに第4の世界から召喚されてきたガッチャマンG2号ことコンドルのジョーに至っては、この第3の世界の自分(!)とも出逢ったけどある事件で死別して、ガッチャマン設立の発端となった敵組織・ギャラクターもこの世界では名のみ同じの別存在であったと述懐させることで、SF感あふれる作品世界も構築できている。


 ガッチャマンの産みの親で、並行宇宙の原理を元に無限のエネルギーを調達せんとする、劇中でも危険視される超常発電を達成した南部博士による、将来はともかく今の国連は信じない日本の国益優先にも見える諸外国との駆け引き、悪人(?)と化した博士が繰り出す量産型ガッチャマンとの戦闘などでワクワクさせつつ、作劇としてはシンプルでもメリハリのある攻防劇に徹していて、個人的にはイマイチに思えた「深夜アニメ版」よりエンタメ的には楽しめた。


 ただ、映画『GODZILLAゴジラ) 怪獣惑星』(17年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20171122/p1)もそうだけど、3D-CGによる作品をアニメだと分類することに、個人的には非常に抵抗があるのだが……。
――『gdgd妖精s(ぐだぐだフェアリーズ)』(11年)や『けものフレンズ』(17年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190909/p1)みたく2~3頭身にデフォルメされたCGキャラだと、既成のアニメ枠にくくられても違和感ナイけれど(笑)――

劇場版Infini-T Force ガッチャマン さらば友よ [Blu-ray]
チクタク(アニメジャケット盤)

チクタク(アニメジャケット盤)

(了)
(初出・オールジャンル同人誌『SHOUT!』VOL.71(18年5月4日発行))



オマケ:『ガッチャマン クラウズ インサイト』 ~評論オタ間では高評価だが、「ヒーロー」「民主主義」「空気」の問題が乖離したままで終わってはいないか!?


(2016年4月29日脱稿)


 本作終盤、一応の宿敵・ゲルサドラを8人のガッチャマンが、白昼の広大な公園で必殺ワザ名を連呼してボッコボコにしていく。尺取り虫のようにノタウチ回って息も絶え絶えで苦しんでいるゲルサドラ!
 ヒ、ヒドい……。
 この場合、痛快の念は覚えない。ヒーローによるヤリすぎな力の行使である! と視聴者に思わせることが、このシーンの演出のねらいである。
 劇中でもワイドショー中継されたこの映像に、一時はスマホの直接選挙で日本国首相にまで登り詰めて善政も行なった宇宙人・ゲルサドラの撲滅を求めた庶民・大衆・愚民のみなさんの「空気」の潮目も、


ガッチャマン、やりすぎ! ゲルちゃん、可哀想!」


と再逆転!


 いやぁ「民主主義」ってホントに素晴らしいモノですネ(棒読み)。


 個人的には、他の政体よりも良質だから疑うべからず、庶民・人民は善良だから疑うべからず、と楽観的かつ恩着せがましい輩の「民主主義」は信じない。
 脊髄反射で直情的な「直接投票・直接民主主義」よりも、シニカル(冷笑的)に「民主主義」でも誤てることがままあると冷めた人々による、熟議の末の「議会制・間接民主主義」ならばまだ信じられるのだけれども……。
――むろん「議会制・間接民主主義」でも誤まてる可能性は残るが、「直接投票・直接民主主義」と比すればその発生頻度はより下がる――


 往年の大人気TVアニメ『科学忍者隊ガッチャマン』(72年)の名を継ぐも、内容に関連も相似もさしてなく、それでも好評を獲得した深夜アニメの第2期作品である。
 つーか、原典アニメを観たことがあるアニメマニアが今や極少だろうけど(汗)。だから、ベルクカッツェ・総裁X(エックス)・ゲルサドラなどの原典の敵キャラ引用ネームは、同作を名乗るエクスキューズかオヤジ転がしにすぎず、そこで喜ぶのはドーかとは思う。


 主人公少女は黒髪セミロングの一見フェミニンで、アイドル声優内田真礼(うちだ・まあや)嬢の艶(あで)やかなるボイスなるも、テンションは高くて「○○っス!」「○○っスよね~」口調はまだしも、「ボク」を一人称とする「ボクっ娘(こ)」でもある。
 その口調や自称だけを字面だけで憶測されると、自意識過剰・自己演出が透けてきて「イタい少女」といった感じがするかもしれないけれども、実際の彼女にはシミったれた「内面」や「苦悩」は微塵も見せずにカラッとしていて、善意の宇宙人に正義の味方のガッチャマンのメンバーとして選抜されても、取り乱さずに喜んでいるのでケーハク一歩手前にも見える。
 が、展開都合か主人公補正か、老賢者のように物事の真相・実相をも見抜いており、ご都合主義といえばご都合主義だけど、「元気少女」の素の上にムリのないオトナの態度のイイ意味での「演技」も積み重ねられる人格者でもある。実写で未熟な10代の少女が演じたならば、ムリが生じてハナにつきそうだけれども、そこはアニメの良さ、生々しいリアリズムよりもテーマ的抽象度・観念度の方を優先させる世界観作りの方へと貢献ができている。


 本作のキャラクターデザインも、「萌え」よりかは「オシャレ・サブカル系」に寄りつつも、スカした域までは行かない崩れた感じも残すことで、リアリティの階梯も微調整。
 宇宙人由来の技術で進歩したモバイル端末の超アプリによる「電子モンスター」が実体化して現実世界に干渉ができたり、人々の頭上に常にカメラ正面を向いている(笑)各色の「漫画的吹き出し」が実体化しても、人物たちの絵柄が写実的・肉体的リアリズムには寄っていないので許容が可能だ。


 電子モンスター遊びで、「強制」ではなく「内発」的な「人助け」を助長し、前近代的なヒーロー崇拝ではなく万人を等しくヒーローへと進化させんとする天才女装男子の挫折&回復ほかを描いたのが、前作たる深夜アニメ版『ガッチャマン クラウズ』の第1期(13年)であったけど、今回の第2期(15年)では、この電子モンスターを悪用する輩の登場を皮切りに、「ネット選挙」と「民主主義」に、日本的「ムラ世間」の「同調圧力」=「空気」の問題までをも描いていく!


 1970年代に偽ユダヤ人イザヤ・ペンダサンこと在野の知の巨人・山本七平(やまもと・しちへい)大センセイが『「空気」の研究』(77年・ISBN:4167306034ISBN:416791199X)、西洋中世史の泰斗(たいと)・阿部謹也(あべ・きんや)大センセイも『西洋中世の愛と人格-「世間」論序説』(92年・ISBN:4022565675ISBN:4022597321ISBN:4065182069)ほかで……、ずっと後年にはオタク第1世代の評論家・浅羽通明(あさば・みちあき)センセイが『野望としての教養』(00年・ISBN:4788700638)で、「日本ダメ/欧米至上」ではなく、キリスト教会による懺悔・告白の強要から誕生した「内面」「近代的自我」が「砂粒の個人」に陥って孤独感や神経症やノイローゼなどをもたらす短所、「世間」にも「個人」と「国家」の間にある自治的・互助的な「中間共同体」として人々を包摂し安心をもたらす長所も公平に指摘しつつ、「世間」=「空気」の悪い面、その場の「空気」には逆らえずに長いものには巻かれろとの直観的な自己保身で同調してしまう日本的な「弱い自我」の問題をも提唱してからでも40年近く!
 往時は西欧の学問には存在しない概念(汗)だからと学界からはガン無視されるもシンパが増えて、ついにはとうとう我々オタが愛好するジャンル作品でも扱われる日が来ましたヨ!


 なので、この作品のテーマには大いに賛同するのだけれども、出来上がった作品は、やはり「ヒーロー」と「正義」の問題を扱って国産の特撮&アニメヒーローのアレンジ存在が同一世界&同一歴史軸上でメタ的に活躍する深夜アニメ『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』(15年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190302/p1)ほどではナイけれども、頭デッカチで生硬、図式的にすぎて段取り的でもあり、「空気」と「民主主義」と「ヒーロー」の問題は乖離したままだし、個人的には心を打たれなかったなぁ。


 本作の第1期同様、ネット上の「クラウズ論壇」も隆盛だったけど、プチインテリオタクの通弊、テーマが物語としてうまく定着したかを論じるより先に、社会問題やウンチクの方を語っていて、作品批評としては逆立ちしている感も否めない――まぁ筆者も結局は彼らと同類なので、大声でガナっての批判はしないけど(汗)――。

「GATCHAMAN CROWDS insight」Vol.1 DVD

「GATCHAMAN CROWDS insight」Vol.1 DVD

  • 出版社/メーカー: バップ
  • 発売日: 2015/09/25
  • メディア: DVD
「GATCHAMAN CROWDS insight」Vol.1 Blu-ray
GATCHAMAN CROWDS insight オリジナル・サウンドトラック

GATCHAMAN CROWDS insight オリジナル・サウンドトラック

  • アーティスト:岩崎琢
  • 出版社/メーカー: バップ
  • 発売日: 2015/08/26
  • メディア: CD
(了)
(初出・オールジャンル同人誌『SHOUT!』VOL.67(16年8月13日発行))


[関連記事] ~3大メタ・ヒーロー作品! 国産ヒーローの歴史を深夜アニメが総括!

サムライフラメンコ』 ~ご町内ヒーロー ⇒ 単身ヒーロー ⇒ 戦隊ヒーロー ⇒ 新旧ヒーロー大集合へとインフレ! ヒーロー&正義とは何か? を問うメタ・ヒーロー作品!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190301/p1

『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』 ~往年の国産ヒーローのアレンジ存在たちが番組を越境して共闘するメタ・ヒーロー作品だけれども…

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190302/p1

ワンパンマン』 ~ヒーロー大集合世界における最強ヒーローの倦怠・無欲・メタ正義・人格力!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190303/p1


[関連記事] ~ロボットアニメ評

機動戦士ガンダムNT(ナラティブ)』(18年) ~時が見え、死者と交流、隕石落下を防ぎ、保守的家族像を賞揚の果てに消失したニュータイプ論を改めて辻褄合わせ!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20181209/p1

『ID-0(アイ・ディー・ゼロ)』(17年) ~谷口悟朗×黒田洋介×サンジゲン! 円盤売上爆死でも、宇宙SF・巨大ロボットアニメの良作だと私見

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190924/p1

マクロスΔ(デルタ)』(16年)&『劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ』(18年) ~昨今のアイドルアニメを真正面から内破すべきだった!?

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190504/p1

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』(15年) ~長井龍雪岡田麿里でも「あの花」「ここさけ」とは似ても似つかぬ少年ギャング集団の成り上がり作品!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20191105/p1

機動戦士ガンダム THE ORIGIN(ジ・オリジン)』(15年) ~ニュータイプレビル将軍も相対化! 安彦良和の枯淡の境地!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190707/p1

クロスアンジュ 天使と竜の輪舞(ロンド)』(14年) ~ガンダムSEEDの福田監督が放つ逆「アナ雪」! 女囚部隊に没落した元・王女が主役のロボットアニメの悪趣味快作!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20191222/p1

ガンダム Gのレコンギスタ』(14年) ~富野監督降臨。持続可能な中世的停滞を選択した遠未来。しかしその作劇的な出来栄えは?(富野信者は目を覚ませ・汗)

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20191215/p1

『鉄(くろがね)のラインバレル』(08年) ~正義が大好きキャラ総登場ロボアニメ・最終回!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20090322/p1

コードギアス 反逆のルルーシュR2』(08年) ~総括・大英帝国占領下の日本独立!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20081005/p1

鉄人28号 白昼の残月』 ~2007年アニメ映画評! 『河童のクゥと夏休み』『ミヨリの森

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20071014/p1

『GR ジャイアントロボ』 ~2007年秋アニメ評!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20080323/p1

創聖のアクエリオン』序盤寸評 ~2005年春アニメ評!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20051021/p1

機動戦士ガンダムSEED DESTINY(シード・デスティニー)』(04年) ~完結! 肯定評!!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060324/p1

鉄人28号』 ~2004年春アニメ評! 『花右京メイド隊』『美鳥の日々(みどりのひび)』『恋風(こいかぜ)』『天上天下

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20040407/p1

超重神グラヴィオン ツヴァイ』 ~2004年冬アニメ評! 『超変身コス∞プレイヤー』『ヒットをねらえ!』『LOVE♡LOVE?』『バーンアップ・スクランブル』『みさきクロニクル~ダイバージェンス・イヴ~』『光と水のダフネ』『MEZZO~メゾ~』『マリア様がみてる』『ふたりはプリキュア

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20040406/p1

宇宙のステルヴィア』『ASTRO BOY 鉄腕アトム』 ~2003年春アニメ評! 『妄想科学シリーズ ワンダバスタイル』『成恵(なるえ)の世界』

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20040403/p1

コミティア・とりろじ・サンクリ 〜假面特攻隊2020年号「平成特撮30年史・序章~平成元(1989)年」「ウルトラマンタイガ」「GRIDMAN」「トクサツガガガ」合評・東京23区歴史博物館全ガイド・深夜アニメ合評同人誌・かいじゅう25・令和海底軍艦・土曜ワイド劇場「幽霊列車」岡本喜八脚本監督ほか批評感想資料本多種委託

「コミケWebカタログ」:メアド(アカウント)登録にて参照可! 〜最新2020年号も10ページ分を先行公開!
『仮面特攻隊』2020年号「平成特撮30年史~序章」特集 〜まんだらけでネット通販開始!(10頁分を公開!)(折込コピー速報が落丁分の補充扱いで説明されてます・笑)
『仮面特攻隊』2020年号「平成特撮30年史~序章」特集 〜COMIC ZINでもネット通販開始!(3頁分を公開!)
『仮面特攻隊』2019年号「SSSS.GRIDMAN」特集 〜まんだらけでネット通販開始!(10頁分を公開!)(2020年1月現在、残部2部)
『仮面特攻隊』2019年号「SSSS.GRIDMAN」特集 〜COMIC ZINでもネット通販開始!(6頁分を公開!)
『仮面特攻隊』2017年号「シン・ゴジラ」賛否合評大特集 〜手持ち分は完売! 残部はCOMIC ZINのみ! ネット通販中!(6頁分を公開!)
『仮面特攻隊』2016年号「特集・48年目の『怪奇大作戦』」 〜まんだらけでネット通販中!(2020年1月現在、残部1部)
『仮面特攻隊』2015年号「特集・ゴジラ評論60年史」 〜手持ち分は完売。残部はまんだらけでネット通販中!(2頁分を公開!)(2020年1月現在、残部2部)
『仮面特攻隊』2015年号「特集・ゴジラ評論60年史」 〜手持ち分は完売。残部はCOMIC ZINでもネット通販中!(3頁分を公開!)
『仮面特攻隊』バックナンバー 〜まんだらけでネット通販中!
『仮面特攻隊』バックナンバー 〜とらのあなで詳細検索可!
『仮面特攻隊』バックナンバー 〜COMIC ZINで委託通販中!
拙ブログ・トップページ(最新10記事分) 
拙ブログ・全記事見出し一覧

f:id:katoku99:20191101225556j:plain
假面特攻隊ブース

2020年2月9日(日)、コミティア131

東京ビッグサイト・西4ホール・P-33a出店!(創作即売会なので二次創作本はナシです)

#コミティア #コミティア131 #COMITIA #即売会

2020年3月1日(日)、とりろじ19

東京文具共和会館(浅草橋)3階・ALL-01出店!

#とりろじ #とりろじA #とりろじ19 #即売会

2019年3月8日(日)、サンシャインクリエイション2020 Spring

池袋サンシャインシティ・ワールドインポートマート4階A23ホール・M-28a出店!

#サンクリ #サンシャインクリエイション #即売会

◎2019年12月冬コミ新刊! 『仮面特攻隊2020年号』!

f:id:katoku99:20191219221938j:plain:w319
f:id:katoku99:20191220013448j:plain:w450
f:id:katoku99:20191220013414j:plain:w450
『仮面特攻隊』2020年号「平成特撮30年史~序章」特集 〜まんだらけでネット通販開始!(10頁分を公開!)(折込コピー速報が落丁分の補充扱いで説明されてます・笑)
『仮面特攻隊』2020年号「平成特撮30年史~序章」特集 〜COMIC ZINでもネット通販開始!(3頁分を公開!)
※現行の映画&TV特撮合評 & 現行TV特撮の関東中部関西全話視聴率表 掲載!
☆折込コピー速報『ウルトラマンタイガ』『ウルトラギャラクシーファイト』『スカイウォーカーの夜明け』『仮面ライダー令和』合評
★大特集『平成特撮30年史~序章 平成元(1989)年』
☆大特集『平成スーパー戦隊30年史~序章 「高速戦隊ターボレンジャー」』
・特集『トクサツガガガ』合評
・特集『SSSS.GRIDMAN』合評
・『ULTRAMAN』
・『ウルトラギャラクシーファイト』
・『ウルトラマンタイガ』序盤合評
・『ウルトラマンタイガ』中盤合評
・『劇場版ウルトラマンR/B』合評
・『ウルトラマンR/B』終盤合評
・『仮面ライダーゼロワン』序盤合評
・『昭和ライダー怪人ヒトデヒットラー登場回に、歴代敵幹部が復活したら!?』
・『仮面ライダージオウ』総括合評
・『騎士竜戦隊リュウソウジャー』中盤合評
・『4週連続スペシャル スーパー戦隊最強バトル!!』合評
・『ルパンレンジャーvsパトレンジャーvsキュウレンジャー
・『快盗戦隊ルパンレンジャーvs警察戦隊パトレンジャー』番外編
・『快盗戦隊ルパンレンジャーvs警察戦隊パトレンジャー』終盤評
・『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』合評
・『アベンジャーズ/エンドゲーム』合評
・『世にも奇妙な物語 ’19雨の特別編』
・『牙狼〈GARO〉-月虹ノ旅人-』
・『吸血鬼ゴケミドロ
・『小松左京音楽祭』
・『追悼 特撮監督・矢島信男
・『東離剣遊紀2』
・『映画 刀剣乱舞
・『がっこうぐらし!
・『空母いぶき』!
・『ゴジラ対メカゴジラ爆音上映』
・『ゼニクレージー』CM
・『マグナムドライ』CM
・『電光超人グリッドマン
・『AM3:00の恐怖』
・『仮面ライダーグリス』
・『アリータ:バトルエンジェル』
・『メイ・イン・ブラック:インターナショナル』
・『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』
・『ザ・ボーイズ』
・『ブライトバーン』
・『ターミネーター:ニュー・フェイト』
・『ウルトラマン子連れ狼考 ~ヒーローショーの古今を懐古!』
(B5判・P162・コピー印刷・150円)


◎2019年12月・新刊! 速報コピー誌『SHOUT! VOL.76』(坂井 由人)

(表紙はバックナンバーのものです・汗)

 19年8〜12月のアニメ・特撮・ドラマ・映画・ゲーム・書籍ほかオールジャンル合評コピー同人誌!
(拙ブログ主宰も、
・2019年秋アニメ『アズールレーン』『旗揚(はたあげ)! けものみち』『慎重勇者~この勇者が俺TUEEE(ツエーー)くせに慎重すぎる~』『私、能力は平均値で言ったよね!』『本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません』『天才高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!』『俺を好きなのはお前だけかよ』『神田川JET GIRLS』『警視庁 特務部 特殊凶悪犯対策室 第七課-トクナナ-』『星合(ほしあい)の空』『Z/X Code reunion(ゼクス コード リユニオン)』『厨病激発ボーイ』『バビロン』『ノー・ガンズ・ライフ』『ライフル・イズ・ビューティフル』評
・2019年アニメ映画『二ノ国(にのくに)』『映画 この素晴らしい世界に祝福を! -紅(くれない)伝説-』『ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝 -永遠と自動手記人形-』『BanG Dream! FILM LIVE(バンドリ! フィルム・ライブ)』『HELLO WORLD(ハロー・ワールド)』『空の青さを知る人よ』『冴えない彼女(ヒロイン)の育てかた Fine(フィーネ)』『Re:ゼロから始める異世界生活 氷結の絆』『GのレコンギスタⅠ 行け!コア・ファイター』評
 などを投稿)
(B5判・P50前後・コピー・500円)


◎2019年11月・サンクリ新刊! 速報コピー誌『DEATH−VOLT Vol.83』(仙田 冷)

(表紙はバックナンバーのものです・汗)

 19年6〜12月のアニメ・特撮・ドラマ・映画・ゲーム・書籍ほかオールジャンル合評コピー同人誌!
(拙ブログ主宰も、秋アニメ『アズールレーン』『慎重勇者~この勇者が俺TUEEE(ツエーー)くせに慎重すぎる~』『私、能力は平均値で言ったよね!』『本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません』『天才高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!』『BanG Dream 2nd Season』『胡蝶綺 ~若き信長~』評を投稿)
(B5判・P60前後・コピー・600円)


◎2019年12月・冬コミ新刊! 『かいじゅう25 マイリトル特撮日記2019(2)(下半期)』(樹下 ごじろう)

(表紙はバックナンバーのものです・汗)

 オタク第1.5世代の博覧強記の同人30年ベテラン選手の子持ち特オタがつづる人気シリーズ最新刊!
 2018年12月〜2019年7月の新旧内外特撮TV・映画・CS・書籍・玩具・見聞録!
(B5判・P40前後・コピー・500円)
(……『かいじゅう10・2012(1)』〜前号『かいじゅう22・2018(1)』まで13冊まとめて購入すれば、在庫処分で大幅値引きの2000円!・笑)


◎2019年5月新刊! 「宇宙戦艦ヤマト2199・2202」徹底批判本『エネルギーが尽きるまで怒りを込めて撃ちつくぜ』(竹原政宏)

f:id:katoku99:20190621002730j:plain:w319
f:id:katoku99:20190621002649j:plain:w450
●2012年発刊の同人誌『宇宙戦艦ヤマト初作〜2199評論本』全シリーズ批評本で、幾度もの増刷を重ねるロングセラーを放ってきた著者が、
 この2019年春に完結したばかりの『宇宙戦艦ヤマト2202』および『2199』に異を唱えて放つ緊急新刊!
(B5判・P20前後・コピー・200円)
(編:『宇宙戦艦ヤマト2202』肯定評も、同じく委託中のオールジャンル評同人誌『SHOUT!』『DEATH-VOLT』誌には掲載されておりますので、賛否併せてお買い求めいただけますと幸いです・笑)


◎コピー評論誌「漫画界の解体進行形を解く」2019年加筆版!『WEB漫画に未来はあるのか』(M.TAKEHARA)

(A5判・P32・コピー・300円)


◎昨2018/年4月新刊! 『東京23区 区立歴史博物館・資料館 完全ガイド(新装版)』(FOLON:しばたひでき) 〜大好評につき、第3刷から増補改訂版刊行!


『区立歴史博物館 完全ガイド』の内訳ページなどの紹介はコチラ!
●東京23区のすべての「区立歴史博物館」、同「郷土資料館」を完全に網羅したガイド本が登場!
●すべての施設に取材を敢行! 最新情報、施設の過去のリニューアル履歴情報も掲載!
●各館の見どころ、常設展示内容を詳細に解説!
●周辺の施設の見どころ、「分館」「分室」など、区が運営する歴史博物施設をすべて掲載!
●なんと昭和の時代の「復元家屋」の特集もあり!
●さらに加えて、区が管理して見学できるすべての「古民家」「文化財建築」もすべて網羅!
●歴史マニア、郷土史マニア、民俗史マニア、江戸時代マニアの同好の士たちに捧ぐ!
 (B5判・P60・オフセット印刷・700円)
★『歴史博物館 完全ガイド』は、メアド「tenshinrou(a)mail.goo.ne.jp」でも通販可!
 ※:(a)はスパムメールよけで、実際にはアットマーク「@」の文字となります。


◎2019年5月新刊! 『宇宙特撮シリーズ キャプテンウルトラ全書 半世紀記念版』(森川 由浩) ~完売!

(「資料性博覧会DX」では合体申込サークルのお隣り、ブース№61の「morikawa_S」にて頒布!)(6月のサンクリでは諸事情(重量の問題)で委託してません。スイマセン・汗)
 初代『ウルトラマン』と『ウルトラセブン』の間に放映された東映特撮『キャプテンウルトラ』(67年)。放映50周年超過記念の「半世紀記念版」と銘打って、2007年冬コミ刊行の同『全書』、2008年夏コミ刊行の同『全書・増補版』(PART2)発行後に発掘した情報も加えた、大幅増補決定版を10年強の歳月を経て遂に刊行!
f:id:katoku99:20180413235429j:plain:w319
・宇宙特撮シリーズ・キャプテンウルトラ 展開解説
・主要キャラクター紹介
・宇宙怪獣名鑑
・全24話ストーリー解説


・ウルトラスチールギャラリー                      
小学館児童誌掲載記事漫画大鑑                     
・書籍・単行本に於けるキャプテンウルトラ                
・雑誌界に於けるキャプテンウルトラ      
・新聞記事に見るキャプテンウルトラ      


・アラカルト・コラム
キャプテンウルトラ劇場映画版
キャプテンウルトラ劇盤の世界 
キャプテンウルトラ映像ソフト大全   
キャプテンウルトラ特番関連       
・改造バンデラー名前の謎?           
東映ウルトラ怪獣の魅力分析
・二年目の怪獣ブーム・1967年のジャンル作品再検証     
・〝にせ〟キャプテンウルトラショーの謎を追え! 
・二年目の怪獣ブーム・1967年のジャンル作品再検証 
・幻の没企画・TBSウルトラシリーズ第五弾『ウルトラ・メカ』
・カラーTV時代のキャプテンウルトラ
キャプテンウルトラ再放送リスト          
・本放送&初回再放送対比リスト
キャプテンウルトラ サブタイトルリスト
キャプテンウルトラ 視聴率


(B5判・P254・オフセット印刷・予価2000円)


◎2018年12月・冬コミ新刊! 小説『特捜ロボ ジャンパーソン 非公認前史』(犬原 人)

(二次創作不可のコミティア以外で販売)
 1993年放映の東映メタルヒーロー! 憲法改正後の日本で、東映メタルヒーローの先輩・機動刑事ジバンと対決!
(A5判・P84・オンデマンド印刷・500円)

◎2018年8月・夏コミ新刊! 小説『勝手にサンダーマスク』第1巻〜第5巻(犬原 人)

(二次創作不可のコミティア以外で販売)
 幻の1970年代特撮巨大ヒーロー! 新解釈で勝手に再構築!
(A5判・P100超・オンデマンド印刷・500円)
(……5冊まとめて購入すれば、500円値引きして2000円!・笑)


◎2018年8月・夏コミ新刊! 「土曜ワイド劇場『幽霊列車』岡本喜八脚本監督」(ビオラン亭 ガメラ

 赤川次郎原作小説が『土曜ワイド劇場』開始2年目に実写ドラマ化の全貌が今ここに明らかに!
 極小活字の圧倒的な情報量で徹底詳解・レビュー・スタッフロール再録!
(B5判・P24・コピー・300円)

◎2016年10月新刊! 「土曜ワイド劇場『三毛猫ホームズ石立鉄男版6部作・1979〜1984 PART1」 〜増刷!(ビオラン亭 ガメラ

(実際の同人誌はモノクロ印刷になります・汗)

「PART1」の数ページ中見せと、「PART2」「PART3」の表紙画像はコチラ!
 往年の「土曜ワイド劇場」ワクで放映された石立鉄男坂口良子版『三毛猫ホームズ』シリーズ6部作(1979〜1984)の全貌が今ここに明らかに!
 極小活字の圧倒的な情報量で、シリーズ全6部作を徹底詳解・レビュー・スタッフロール再録! 『三毛猫』石立版同人誌が満を持して降臨!


●第1作『三毛猫ホームズの推理 女子大密室殺人』(1979年12月1日放映)
●第2作『三毛猫ホームズの追跡 女性専科連続殺人の謎』(1980年6月14日放映)
(B5判・P28・コピー・300円)

◎新刊! 「土曜ワイド劇場『三毛猫ホームズ石立鉄男版6部作・1979〜1984 PART2」 〜増刷!(ビオラン亭 ガメラ

「PART1」の数ページ中見せと、「PART2」「PART3」の表紙画像はコチラ!
●第3作『三毛猫ホームズの怪談 赤猫は死を招く』(1981年5月16日放映)
●第4作『三毛猫ホームズの狂死曲 バイオリン連続殺人』(1982年12月25日放映)
(B5判・P28・コピー・300円)

◎新刊! 「土曜ワイド劇場『三毛猫ホームズ石立鉄男版6部作・1979〜1984 PART3」 〜増刷!(ビオラン亭 ガメラ

「PART1」の数ページ中見せと、「PART2」「PART3」の表紙画像はコチラ!
●第5作『三毛猫ホームズの運動会 だるま競争殺人事件 さらば愛する人よ』(1983年5月14日放映)
●第6作『三毛猫ホームズの駆落ち 相続人連続殺し 父危篤・至急連絡乞う』(1984年12月22日放映)
(B5判・P28・コピー・300円)
(……3冊まとめて購入すれば、100円値引きして800円!・笑)

◎旧刊『「ケータイ刑事 銭形舞」評全集』(ビオラン亭 ガメラ

f:id:katoku99:20070123002841j:plain
 往年の深夜ドラマ『ケータイ刑事 銭形舞』全話ガイト+批評!
(B5判・P84・オフセット印刷・1000円)


◎2018年12月冬コミ新刊! 『仮面特攻隊2019年号』! ~手持ち分は完売!




『仮面特攻隊』2019年号「SSSS.GRIDMAN」特集 〜COMIC ZINでネット通販開始!(6頁分を公開!)
『仮面特攻隊』2019年号「SSSS.GRIDMAN」特集 〜まんだらけでもネット通販開始!(10頁分を公開!)(2020年1月現在、残部2部)
※現行の映画&TV特撮合評 & 現行TV特撮の関東中部関西全話視聴率表 掲載!


★TV『SSSS.GRIDMAN』巻頭合評特集! 〜原典『電光超人グリッドマン』関東・中部・関西全話視聴率掲載!
・映画『怪獣娘(黒)〜ウルトラ怪獣擬人化計画〜』合評!
・映画『GODZILLA 星を喰う者』合評!


・TV『ウルトラマンR/B』合評!
・TV『ウルトラマンジード』総括合評!


★映画『仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』折込コピー速報合評!
・TV『仮面ライダージオウ』序盤合評!
・TV『仮面ライダービルド』総括合評!
・OV『仮面ライダーエグゼイド アナザー・エンディング』3部作評!
・配信『仮面ライダーアマゾンズ』評!


・TV『快盗戦隊ルパンレンジャーvs警察戦隊パトレンジャー』合評!
・OV『宇宙戦隊キュウレンジャーvsスペース・スクワッド』合評!
・OV『炎神戦隊ゴーオンジャー 10YEARS GRANDPRIX』評!
・TV『宇宙戦隊キュウレンジャー』総括合評!
・ルポ『トクサツ2018』 〜「レジェンド大戦の丘」ロケ地・探訪!


・TV『シルバー仮面』懐古 〜後年の過度な再評価に疑義! シリーズ後半にドラマ性は本当にないのか?
・TV『サンダーマスク』懐古 〜キワモノなだけの幻の逸品か!?


・洋画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』賛否合評!
・洋画『ブラックパンサー』合評! 〜傑作だが、新たな黒人搾取でもあるか!?
・洋画『アントマン&ワスプ』評! 〜小粒良品!
・洋画『デッドプール2』合評! 〜デットプールvsターミネーター(笑)
・洋画『ヴェノム』賛否合評! 〜悪のスパイダーマン単独主演映画!


・洋画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』合評! 〜酷評される本作を擁護・絶賛!
・洋画『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』合評!
・洋画『ガーディアンズ』評!
・洋画『パシフィック・リム:アップライジング』合評!
・洋画『レディ・プレイヤー1』合評!
・洋画『ランペイジ 巨獣大乱闘』評!


・邦画『BLEACH』評!
・邦画『銀魂2 掟は破るためにこそある』評!
・TV『魔法×戦士マジマジョピュアーズ』評!
・TV『神ノ牙―JINGA―』評!
・邦画『牙狼〈GARO〉―神ノ牙―』評!
・邦画『DESTINY 鎌倉ものがたり』評!
・邦画『累(かさね)』評!
・TV『荒神』評! 〜NHK時代劇+特撮怪獣もの!
・TV『東離劍遊紀』評! 〜虚淵玄脚本の台湾の特撮人形劇「1」&「2」!
・TV『モブサイコ100』評! 〜坂本浩一監督&濱田龍臣ジード』コンビの深夜特撮!


・小説『キジムナーkids』評! 〜脚本家・上原正三が放つ戦後沖縄少年物語! 
・TV『ウルトラマンエース』評! 〜ファミ劇HDリマスター版!
・TV『ウルトラマンタロウ』評! 〜ファミ劇HDリマスター版!
・邦画『あゝ決戦航空隊』評!
・邦画『あゝ同期の桜』評!
・邦画『人間魚雷 あゝ回天特別攻撃隊』評!
・洋画『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』評!


・随筆『ヒーロー物の「脱暴力化」は可能か?』 〜東京新聞のコラムに寄せて
・随筆「『わたモテ』『トクサツガガガ』、同じ女オタが主人公でも越えられない壁とは?(涙)」
・随筆『ここにこんなものが! 日本各地の旅先に美少女アニメ風キャラが多数!?』!
・随筆「秋の夜長に『銀河鉄道999』」 〜名画座で往年の名作アニメ映画正続編を鑑賞!
・漫画『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』評!
・ルポ『昭和特撮ヒーロー俳優 サイン会・撮影会』 〜静岡県沼津市・新仲見世商店街・昭和レトロ祭り!
・ルポ『ウルトラマンR/Bショー』『ウルトラマンガイア スペシャルステージ』!
(B5判・P152+折込コピーP4・オフセット印刷・1500円)


◎2019年12月・新刊! 速報コピー誌『SHOUT! VOL.76』(坂井 由人)

 19年8〜12月のアニメ・特撮・ドラマ・映画・ゲーム・書籍ほかオールジャンル合評コピー同人誌!
(拙ブログ主宰も、
・2019年秋アニメ『アズールレーン』『旗揚(はたあげ)! けものみち』『慎重勇者~この勇者が俺TUEEE(ツエーー)くせに慎重すぎる~』『私、能力は平均値で言ったよね!』『本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません』『天才高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!』『俺を好きなのはお前だけかよ』『神田川JET GIRLS』『警視庁 特務部 特殊凶悪犯対策室 第七課-トクナナ-』『星合(ほしあい)の空』『Z/X Code reunion(ゼクス コード リユニオン)』『厨病激発ボーイ』『バビロン』『ノー・ガンズ・ライフ』『ライフル・イズ・ビューティフル』評
・2019年アニメ映画『二ノ国(にのくに)』『映画 この素晴らしい世界に祝福を! -紅(くれない)伝説-』『ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝 -永遠と自動手記人形-』『BanG Dream! FILM LIVE(バンドリ! フィルム・ライブ)』『HELLO WORLD(ハロー・ワールド)』『空の青さを知る人よ』『冴えない彼女(ヒロイン)の育てかた Fine(フィーネ)』『Re:ゼロから始める異世界生活 氷結の絆』『GのレコンギスタⅠ 行け!コア・ファイター』評
 などを投稿)
(B5判・P50前後・コピー・500円)

◎2019年8月・新刊! 速報コピー誌『SHOUT! VOL.75』(坂井 由人) ~完売!

(表紙はバックナンバーのものです・汗)
 19年5〜8月のアニメ・特撮・ドラマ・映画・ゲーム・書籍ほかオールジャンル合評コピー同人誌!
(拙ブログ主宰も、
・2019年夏アニメ『荒ぶる季節の乙女どもよ。』『ありふれた職業で世界最強』『うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。』『炎炎(えんえん)ノ消防隊』『かつて神だった獣たちへ』『彼方のアストラ』『可愛ければ変態でも好きになってくれますか?』『コップクラフト』『女子高生の無駄づかい』『ダンベル何キロ持てる?』『通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?』『手品先輩』『Dr.STONE』評
・2019年アニメ映画『天気の子』『薄暮(はくぼ)』『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』評
・2019年時事評『京アニ事件に自身の趣味活動の無力さを想う』評
 などを投稿)
(B5判・P50前後・コピー・500円)

◎2019年5月・新刊! 速報コピー誌『SHOUT! VOL.74』(坂井 由人) ~完売!

 19年1〜4月のアニメ・特撮・ドラマ・映画・ゲーム・書籍ほかオールジャンル合評コピー同人誌!
(拙ブログ主宰も、
・2019年冬アニメ『上野さんは不器用』『エガオノダイカ』『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』『ガーリー・エアフォース』『五等分の花嫁』『盾の勇者の成り上がり』『ドメスティックな彼女』『魔法少女特殊戦あすか』『revisions リヴィジョンズ』『臨死!! 江古田ちゃん』『私に天使が舞い降りた!』評
・2019年春アニメ『異世界かるてっと』『群青のマグメル』『この音とまれ!』『世話やきキツネの仙狐さん』『川柳少女』『ひとりぼっちの○○(まるまる)生活』評
・2019年アニメ映画『コードギアス 復活のルルーシュ』『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第七章 新星編』『劇場版 幼女戦記』評
 などを投稿)
(B5判・P50前後・コピー・500円)

◎2018年12月・冬コミ新刊! 速報コピー誌『SHOUT! VOL.73』(坂井 由人) ~完売!

 18年8〜12月のアニメ・特撮・ドラマ・映画・ゲーム・書籍ほかオールジャンル合評コピー同人誌!
(拙ブログ主宰も、
・2018年秋アニメ『あかねさす少女』『アニマエール!』『異世界居酒屋〜古都アイテーリアの居酒屋のぶ〜』『ウチのメイドがウザすぎる!』『風が強く吹いている』『学園BASARA』『狐狸之声(きつねのこえ)』『軒轅剣 蒼き曜(けんえんけん あおきかがやき)』『ゴブリンスレイヤー』『色づく世界の明日から』『やがて君になる』評
・2018年アニメ映画『劇場版 若おかみは小学生!』『ANEMONE EUREKA SEVEN HI−EVOLUTION(アネモネ エウレカセブン ハイエボリューション)』評
 などを投稿)
(B5判・P50前後・コピー・500円)

◎2018年8月・夏コミ新刊! 速報コピー誌『SHOUT! VOL.72』(坂井 由人) 〜完売!

 18年5〜8月のアニメ・特撮・ドラマ・映画・ゲーム・書籍ほかオールジャンル合評コピー同人誌!
(拙ブログ主宰も、
・2018年夏アニメ『ISLAND(アイランド)』『悪偶(あぐう)―天才人形―』『アンゴルモア 元寇合戦記』『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術』『音楽少女』『京都寺町三条のホームズ』『ぐらんぶる』『殺戮の天使』『七星のスバル』『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』『天狼(シリウス) Sirius the Jaeger』『邪神ちゃんドロップキック』『すのはら荘の管理人さん』『スペースバグ』『千銃士』『ちおちゃんの通学路』『ハッピーシュガーライフ』『はねバド!』『百錬の覇王と聖約の戦乙女(ヴァルキュリア)』『プラネット・ウィズ』評
・2018年アニメ映画『あさがおと加瀬さん。』『UNDER THE DOG Jumbled(ジャンブル)』評
 などを投稿)
(B5判・P52・コピー・500円)

◎2018年5月新刊! 速報コピー誌『SHOUT! VOL.71』(坂井 由人) 〜完売!

(拙ブログ主宰も、
・2018年冬アニメ『からかい上手の高木さん』『メルヘン・メドヘン』『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』『キリングバイツ』『刀使ノ巫女(とじのみこ)』『citrus(シトラス)』『ゆるキャン△』『博多豚骨ラーメンズ』『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』『グランクレスト戦記』『恋は雨上がりのように』『刻刻(こっこく)』評
・2018年春アニメ『ウマ娘 プリティーダービー』『かくりよの宿飯』『銀河英雄伝説 Die Neue These』『蒼天の拳 REGENESIS』『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン』『多田くんは恋をしない』『デビルズライン』『ニル・アドミラリの天秤』『ハイスクールD×D HERO』『魔法少女 俺』『魔法少女サイト』『メガロボクス』『LOST SONG』『ヲタクに恋は難しい』評
・2018年アニメ映画『映画 中二病でも恋がしたい ―Take On Me―』『劇場版マジンガーZ/INFINITY』『劇場版マクロスΔ(デルタ) 激情のワルキューレ』『劇場版Infini−T Force/ガッチャマン さらば友よ』『さよならの朝に約束の花をかざろう』評
・『追悼、保守思想家・西部邁(にしべ・すすむ)』
 などを投稿)
(B5判・P50前後・コピー・500円)


◎2019年11月・サンクリ新刊! 速報コピー誌『DEATH−VOLT Vol.83』(仙田 冷)

 19年6〜12月のアニメ・特撮・ドラマ・映画・ゲーム・書籍ほかオールジャンル合評コピー同人誌!
(拙ブログ主宰も、秋アニメ『アズールレーン』『慎重勇者~この勇者が俺TUEEE(ツエーー)くせに慎重すぎる~』『私、能力は平均値で言ったよね!』『本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません』『天才高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!』『BanG Dream 2nd Season』『胡蝶綺 ~若き信長~』評を投稿)
(B5判・P60前後・コピー・600円)

◎2019年6月・サンクリ新刊! 速報コピー誌『DEATH−VOLT Vol.82』(仙田 冷)

(表紙はバックナンバーのものです・汗)
 18年1〜6月のアニメ・特撮・ドラマ・映画・ゲーム・書籍ほかオールジャンル合評コピー同人誌!
(拙ブログ主宰も、春アニメ『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』『賢者の孫』、(ひとり)ボッチ漫画『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』~連載8年目にして人気再燃の理由を探る!、映画『翔んで埼玉』、時事評『「令和元年」~天皇制を考える!』評を投稿)
(B5判・P60前後・コピー・600円)

◎2018年12月・冬コミ新刊! 速報コピー誌『DEATH−VOLT Vol.81』(仙田 冷)

(表紙はバックナンバーのものです・汗)
 18年1〜12月のアニメ・特撮・ドラマ・映画・ゲーム・書籍ほかオールジャンル合評コピー同人誌!
(拙ブログ主宰も、秋アニメ『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』『機動戦士ガンダムNT(ナラティブ)』『俺が好きなのは妹だけど妹じゃない』『閃乱カグヤ SHINOVI MASTER ―東京妖魔篇―』『ソラとウミのアイダ』『ゾンビランドサガ』『転生したらスライムだった件』『でびどる!』『となりの吸血鬼さん』評を投稿)
(B5判・P28・コピー・400円)

◎2017年12月・冬コミ新刊! 速報コピー誌『DEATH−VOLT Vol.80』(仙田 冷)

 17年8〜12月のアニメ・特撮・ドラマ・映画・ゲーム・書籍ほかオールジャンル合評コピー同人誌!
(拙ブログ主宰も、秋アニメ『恋と嘘』『魔法使いの嫁』『ネト充のススメ』『クジラの子らは砂上に歌う』『Just Because』『このはな綺譚』評を投稿)
(B5判・P28・コピー・400円)


◎2018年8月・夏コミ新刊! 『ウルトラマンタロウ 〜流用ライブラリ音楽の世界〜 増補改訂版』(奉力萬) ~完売!

コミケでのみ委託販売。初版をサークル「ルノホート」にご持参くだされば、増補改訂版と交換するそうです!)

・『ウルトラマンタロウ』 〜ナゾの流用曲群の出典研究・決定版!
(B5判・P30前後・オフセット印刷・500円)


◎2017年12月冬コミ新刊! 『仮面特攻隊2018年号』! 〜完売!


※現行の映画&TV特撮合評 & 現行TV特撮の関東中部関西全話視聴率表 掲載!


★大長編評論『テレビ特撮・時間帯変更史』 〜力作5万字評! 節目の歴代23大TV特撮の関東・中部・関西全話視聴率掲載!


・TV『怪獣倶楽部 〜空想特撮青春期〜』賛否合評! 〜第1世代よりも下のオタはいかに生くべきか!?


・TV『ウルトラマンジード』序盤賛否合評!
・TV『ウルトラマンジード』総括!
・TV『ウルトラマンジード』子連れ狼


・TV『ウルトラファイトオーブ』完結合評!
・邦画『劇場版ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!』合評!
・TV『ウルトラマンオーブ』終盤・総括合評!


・TV『仮面ライダービルド』序盤総括!
・TV『仮面ライダーエグゼイド』総括!
・邦画『劇場版 仮面ライダーエグゼイド』合評!


・TV『宇宙戦隊キュウレンジャー』序盤合評!
・TV『宇宙戦隊キュウレンジャー』中後盤総括!
・OV『宇宙戦隊キュウレンジャー Episode of スティンガー』評!
・邦画『宇宙戦隊キュウレンジャー THE MOVIE』合評!


・OV『帰ってきた動物戦隊ジュウオウジャー』合評!
・TV『動物戦隊ジュウオウジャー』終盤・総括合評!
・映画『動物戦隊ジュウオウジャーvsシュリケンジャー』合評!


・TV『宇宙戦隊キュウレンジャー』#18、宇宙刑事ギャバン特捜戦隊デカレンジャー客演編評!
・OV『スペース・スクワッド ギャバンvsデカレンジャー』合評!


・邦画『仮面ライダー×スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦』合評!
・『トクサツ2016』 〜「動物戦隊ジュウオウジャー」ロケ地は「超新星フラッシュマン」30周年オマージュだった!?


・邦画『GODZILLA 怪獣惑星』評!
・邦画『BRAVE STORM(ブレイブ ストーム)』評!
・TV『シルバー仮面』オールナイト鑑賞記!


・洋画『ジャスティス・リーグ』評 〜ヒーロー大集合映画の教科書たりうるか!?
・洋画『スパイダーマン:ホームカミング』合評 〜クイズ研究会(?)に所属する文化系スパイダーマン
・洋画『ワンダーウーマン』評 〜フェミニズムの英雄か!? 単なるセックス・シンボルか!?


・洋画『マイティ・ソー バトルロイヤル』評!
・洋画『LOGAN/ローガン』評!
・洋画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』評!
・洋画『ドクター・ストレンジ』評!
・洋画『シンクロナイズド モンスター』評!
・洋画『エイリアン:コヴェナント』評!
・洋画『猿の惑星:聖戦記』評!
・洋画『ブレードランナー 2049』評!
・洋画『パワーレンジャー』合評!
・洋画『キングコング:髑髏島の巨神』評!
・洋画『ゴースト・イン・ザ・シェル』評!
・邦画『裏破拳ポリマー』評!
・洋画『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』評!
・洋画『メッセージ』評!
・アニメ映画『虐殺器官』評!
・アニメ&実写映画『妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!』評!
・アニメ映画『クレヨンしんちゃん』評!
・洋画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』評!
・洋画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』評!
・邦画『本能寺ホテル』評!
・邦画『銀魂』評!
・邦画『サクラダリセット』評!
・ドラマ『アシガール』評!
・ドラマ『勇者ヨシヒコ』シリーズ評!
・ドラマ『アイドル×戦士 ミラクルちゅーんず!』評!
・配信『仮面ライダー4号』評!
・邦画『仮面ライダー 平成ジェネレーションズ』評!
(B5判・P160+折込コピーP4・オフセット印刷・1500円)


◎2017年8月・夏コミ新刊! 速報コピー誌『DEATH−VOLT Vol.79』(仙田 冷)

 17年6〜8月のアニメ・特撮・ドラマ・映画・ゲーム・書籍ほかオールジャンル合評コピー同人誌!
(拙ブログ主宰も、春アニメ&映画評『冴えない彼女の育てかた♭』『月がきれい』『夜は短し歩けよ乙女』『夜明け告げるルーのうた』『サクラダリセット(実写版)前篇/後篇』『ReLIFE リライフ(実写版)』評を投稿)
(B5判・P32・コピー・400円)

◎2017年6月新刊! 速報コピー誌『DEATH−VOLT Vol.78』(仙田 冷)

 17年1〜6月のアニメ・特撮・ドラマ・映画・ゲーム・書籍ほかオールジャンル合評コピー同人誌!
(拙ブログ主宰も、春アニメ評『Re:CREATORS(レクリエイターズ)』評を投稿)
(B5判・P32・コピー・400円)

◎2017年2月新刊! 速報コピー誌『DEATH−VOLT Vol.77』(仙田 冷)

 16年12〜17年2月のアニメ・特撮・ドラマ・映画・ゲーム・書籍ほかオールジャンル合評コピー同人誌!
(拙ブログ主宰も、冬アニメ『小林さんちのメイドラゴン』『政宗くんのリベンジ』『アイドル事変』『セイレン』『スクールガール ストライカーズ Animation Channel』『けものフレンズ』評を投稿)
(B5判・P40前後・コピー・400円)

◎2016年12月・冬コミ新刊! 速報コピー誌『DEATH−VOLT Vol.76』(仙田 冷)

 16年8〜12月のアニメ・特撮・ドラマ・映画・ゲーム・書籍ほかオールジャンル合評コピー同人誌!
(拙ブログ主宰も、秋アニメ『終末のイゼッタ』『ガーリッシュナンバー』『ブレイブウィッチーズ』評を投稿)
(拙サークルメンバーも、『君の名は。』『映画 聲の形』『ReLIFE』評を投稿)
(B5判・P40前後・コピー・500円)


◎2016年12月・冬コミ新刊! 『仮面特攻隊2017年号』 〜手持ち分は完売! 同人ショップに若干部数あり

『仮面特攻隊』2017年号「シン・ゴジラ」賛否合評大特集 〜手持ち分は完売! 残部はCOMIC ZINのみ! ネット通販中!(6頁分を公開!)



※現行の映画&TV特撮合評 & 現行TV特撮の関東中部関西全話視聴率表 掲載!
★映画『シン・ゴジラ』賛否合評大特集! 〜国内左右の反響も収集!
 (「シン・ゴジラ」特集・編集協力:MUGENオペレーション)
 (夏コミ号「シン・ゴジラ」特集からも2名増員! 図版も国内左右の反響収集に総とっかえ!)
・折込コピー『仮面ライダー 平成ジェネレーションズ』速報合評! (〜折込冊数分はすべて完売・汗)
・映画『バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生』合評!
・映画『スーサイド・スクワッド』合評!
・映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』『デッドプール』合評!
・映画『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』『X−MEN:アポカリプス』評!
・映画『アイアムアヒーロー』『テラフォーマーズ』合評!
・映画『DEATH NOTE Light up the NEW world』評!
・映画『GANTZ:O』『キューティーハニー ―TEARS―』評!
・TV『時をかける少女』評!
・TV『精霊の守り人』評!
・配信アニメ『怪獣娘 〜ウルトラ怪獣擬人化計画〜』評!
・舞台『光の国から僕らのために ―金城哲夫伝―』合評!
・TV「ゴジラが登場した往年の漫画原作実写ドラマ『クルクルくりん』」寸評!
・雑誌『映画論叢』寸評!
・漫画『トクサツガガガ』合評!
・小説『ウルトラマンF』評!
・小説『仮面ライダー鎧武』評!
・小説『仮面ライダードライブ』評!
・ビデオ『仮面ライダーチェイサー』評!
・ビデオ『仮面ライダーハート』合評!
・ビデオ『仮面ライダーマッハ』合評!
・配信『仮面ライダーアマゾンズ』合評!
・TV『仮面ライダーエグゼイド』序盤合評!
★映画『仮面ライダー1号』賛否合評特集!
・TV『動物戦隊ジュウオウジャーゴーカイジャー客演編・合評!
・TV『動物戦隊ジュウオウジャー』後半合評!
・映画『劇場版 動物戦隊ジュウオウジャー』合評!
・TV『動物戦隊ジュウオウジャー』6人目の戦士登場編・合評!
・ビデオ『帰ってきた手裏剣戦隊ニンニンジャー』合評!
・映画『手裏剣戦隊ニンニンジャーVSトッキュウジャー』合評!
・TV『手裏剣戦隊ニンニンジャー』終盤合評!
・TV『ウルトラマンオーブ』序盤賛否合評!
・TV『ウルトラマンオーブ』前半合評!
・TV『ウルトラマンオーブ』後半合評!
★評論『ウルトラマンメビウス』10周年記念回顧!
・映画『劇場版ウルトラマンX』合評!
・TV『ウルトラマンX』終盤合評!
・TV『仮面ライダーゴースト』終盤合評!
・映画『劇場版 仮面ライダーゴースト』合評!
・配信『仮面ライダーゴースト』「伝説!ライダーの魂!」評! (オミット。いずれ当該ブログで公開予定・汗)
・TV『初森ベマーズ』後半評!
・評論『ウルトラ評論50年史』序論! (次号回し・汗)
・その他!
(B5判・P148+折込コピーP4・オフセット印刷・1500円→1000円・欲かいて部数を増やして単価を下げました・汗)


◎2015年12月・冬コミ新刊! 『仮面特攻隊2016年号』

『仮面特攻隊』2016年号「特集・48年目の『怪奇大作戦』」 〜まんだらけでもネット通販中!(2020年1月現在、残部1部)

※現行の映画&TV特撮合評 & 現行TV特撮の関東中部関西全話視聴率表 掲載!
★特集『48年目の「怪奇大作戦」』〜「怪奇」評論史・特撮かドラマか・岸田森カルト人気の意味!
・折込コピー『仮面ライダー×仮面ライダー ゴースト&ドライブ MOVIE大戦ジェネシス』速報合評!
・TV『ウルトラマンX』評!
・TV『ウルトラファイトビクトリー』評!
・短編アニメ『ザ・ウルトラマン ジャッカル対ウルトラマン』評!
・評論「第2期ウルトラ・兄弟客演編総括」!
・映画『劇場版ウルトラマンギンガS』合評!
・TV『ウルトラマンギンガS』終盤評!
・TV『仮面ライダーゴースト』序盤合評!
・TV『仮面ライダードライブ』終盤合評!
・映画『劇場版 仮面ライダードライブ』速報合評!
・映画『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』合評!
・ネット配信『仮面ライダー4号』評! 〜映画『仮面ライダー3号』続編評!
・ビデオ『鎧武外伝 仮面ライダーデューク/仮面ライダーナックル』評!
・ビデオ『鎧武外伝 仮面ライダー斬月/仮面ライダーバロン』評!
・TV特撮『手裏剣戦隊ニンニンジャーVS仮面ライダードライブ 春休み合体1時間スペシャル』合評!
・TV『手裏剣戦隊ニンニンジャー』#34 〜「世界忍者戦ジライヤ」客演編合評!
・TV『手裏剣戦隊ニンニンジャー』#7 〜ニンジャレッド&ハリケンレッド客演編合評!
・映画『手裏剣戦隊ニンニンジャー THE MOVIE』速報合評!
・ビデオ『特捜戦隊デカレンジャー 10 YEARS AFTER』合評!
・ビデオ『行って帰ってきた烈車戦隊トッキュウジャー 夢の超トッキュウ7号』評!
・TV『烈車戦隊トッキュウジャー』終盤合評!
・映画『烈車戦隊トッキュウジャーVSキョウリュウジャー THE MOVIE』合評!
・映画『進撃の巨人』(前編・後編) 〜合評!
・映画『THE NEXT GENARATION パトレイバー 首都決戦』合評!
・映画『寄生獣 完結編』評!
・映画&TV『牙狼〈GARO〉GOLD STORM 翔』評!
・映画『ストレイヤーズクロニクル』評!
・映画『みんな! エスパーだよ!』評!
・映画『バクマン。』評!
・TV『サンダーバード are go』評! 
・TV『新★乾杯戦士アフターV(ファイブ)』評!
・鹿児島のご当地TV特撮『薩摩剣士隼人』評!
沖縄県のご当地TV特撮『ハルサーエイカー』評!
・小説『仮面ライダーウィザード』書評!
・小説『忍風戦隊ハリケンジャー』書評!
・ジャンル系漫画『トクサツガガガ』書評!
・ジャンル系漫画『ウルトラマンネクサス』書評!
・TV『デスノート』評!
・TV『ど根性ガエル』合評!
・TV『初森ベマーズ』評!
・TV『南くんの恋人』評!
・映画『ラブ&ピース』合評!
・映画『ターミネーター:新起動/ジェニシス』評!
・『スター・ウォーズ』年末公開を控えて黒澤映画を振り返る!
・短編アニメ『電光超人グリッドマン boys invent great hero』合評!
・その他!
(B5判・P150+折込コピーP4・オフセット印刷・1500円)


◎2014年12月・冬コミ新刊! 『仮面特攻隊2015年号』 〜「特集・ゴジラ評論60年史」!(手持ち分は完売。同人ショップに若干部数あり)

『仮面特攻隊』2015年号「特集・ゴジラ評論60年史」 〜まんだらけでネット通販中!(2頁分を公開!)(2020年1月現在、残部2部)
『仮面特攻隊』2015年号「特集・ゴジラ評論60年史」 〜COMIC ZINでもネット通販中!(3頁分を公開!)

※現行の映画&TV特撮合評 & 現行TV特撮の関東中部関西全話視聴率表 掲載!
・ハリウッド版映画『GODZILLA』合評!
★大特集『「ゴジラ」評論60年史』 1950〜2010年代のゴジラ評論変遷史!
・2014年 〜『ゴジラ』第1作リバイバル公開
・1954年 〜『ゴジラ』第1作封切時の評価
・1950〜60年代 〜各界の批評家が語った傾聴すべきプレ特撮評論
・1960〜70年代 〜黎明期のSF陣営が否定した怪獣映画
・大伴昌司 〜「本編と特撮の一体化」理論の誕生
・1970年代 〜オタク第1世代によるゴジラ東宝特撮の神格化
小野耕世 〜「怪獣恐怖論」の誕生
・1980年代 〜SF>初期東宝&円谷>変身ブーム。カーストの再生産
・『宝島84年10月号』&『ニューウェイブ世代のゴジラ宣言』
・1984年12月 〜復活『ゴジラ』公開とその反響
・1960〜80年代 〜ゴジラ東宝特撮・イン・USA
・1990〜2000年代 〜「怪獣恐怖論」の去就
・1990年代 〜平成ゴジラシリーズ時代のゴジラ観の分裂
・1995年 〜平成ガメラ登場と平成ゴジラへの猛烈バッシング
・1998〜99年 〜ヤマダ・マサミのトークライブとその観客のゴジラ
・2000年代 〜平成ガメラ要素のミレニアムゴジラシリーズへの投入
・2014年 〜『GODZILLA』来航


★『仮面ライダー鎧武』完結合評! 〜神様になったヒーロー&ヒロインをどう見る!?


・10月新番組『仮面ライダードライブ』序盤合評!
・『烈車戦隊トッキュウジャー』後半合評!
・11月放映開始の『ウルトラマンギンガS』後半戦・合評!
・ビデオ『宇宙刑事シャリバン NEXT GENERATION』合評!
・ビデオ『宇宙刑事シャイダー NEXT GENERATION』合評!
・往年の名作漫画の映画化『寄生獣』評!
・TV『地獄先生ぬ〜べ〜』評!
・深夜特撮『甲殻不動戦記ロボサン』評!


・TV『ウルトラマンギンガS』前半8話・完結合評!
スーツアクターが題材の邦画『イン・ザ・ヒーロー』合評!
・80年前後のオタ第1世代の青春を描く深夜ドラマ『アオイホノオ』合評!
・ジャニーズの戦隊パロディー映画『エイトレンジャー2』評!
・ショコタンの変身ヒロイン映画『ヌイグルマーZ』評!


・夏休み映画『劇場版 仮面ライダー鎧武』合評!
・夏休み映画『烈車戦隊トッキュウジャーTHE MOVIE』合評!
・トクサツ2014『トッキュウ5号&ワゴンのスーアク野川瑞穂!』
・TV『烈車戦隊トッキュウジャー』 〜中盤・6人目の戦士評!
・TV『ウルトラマンギンガS』序盤合評!


・戦隊パロディー映画『女子ーズ』!
・戦隊パロディー深夜特撮『乾杯戦士アフターV(ファイブ)』!
・映画『悪夢ちゃん The 夢ovie』 〜日テレ土9映画版!
・深夜特撮『なぞの転校生』!
・深夜特撮『牙狼<GARO> 魔戒ノ花』!
・茨城のご当地ヒーロー『雷様剣士ダイジ』!


・TV『仮面ライダー鎧武』第3クール総括 〜壊れゆくミッチに見る人間力諸相!
・ビデオ『帰ってきた獣電戦隊キョウリュウジャー 100 YEARS AFTER』評!


・TV『仮面ライダー鎧武』#30「赤と青のキカイダー」合評!
・映画『キカイダー REBOOT』合評!
・実写映画版『機動警察パトレイバー』合評!
・映画『俺たち賞金稼ぎ団』 〜キョウリュウジャー最終回外伝評!


・TV特番『烈車戦隊トッキュウジャーVS仮面ライダー鎧武』合評!
・映画『平成ライダー昭和ライダー 仮面ライダー大戦』合評!
・40周年記念『仮面ライダーX』再評価 〜公私葛藤描写の先進性!


・TV『仮面ライダー鎧武』前半合評 〜現代的公私葛藤描写の新境地!
・TV『烈車戦隊トッキュウジャー』序盤合評!


・映画『ウルトラマンギンガ劇場スペシャル2』合評!
・TV『ウルトラマンギンガ』第1期・最終回評!
・TV『ウルトラマンギンガ』第1期・番外編評!
・TV『新ウルトラマン列伝』評!


・映画『赤×ピンク』 〜坂本浩一監督のキャットファイト映画!
・映画『地球防衛未亡人』 〜河崎実監督のバカ映画・合評!


・映画『獣電戦隊キョウリュウジャーVSゴーバスターズ』合評!
・『ジュウレンジャー』『アバレンジャー』『キョウリュウジャー』解説!
・TV『獣電戦隊キョウリュウジャー』 〜怒涛の終盤評!
・『スーパー戦隊評論の変遷史』! 〜往年の「ジュウレン」酷評を糺す!
・22周年記念『恐竜戦隊ジュウレンジャー』再評価!


・『小説 仮面ライダーフォーゼ』書評 〜スクールカースト・ボッチ問題!
・『小説 侍戦隊シンケンジャー』書評 〜スーパー戦隊小説化、参る!
・洋画『スター・ウォーズ』EPISODE1〜4評!
・CS『ゲンと不動明王』&『海底軍艦』評!


・イベント『ウルトラマン創世紀展』レポート!
・イベント『特撮博物館 名古屋展』 〜オタクと愛娘と発達障碍
・ジャンル系漫画『セブンきゅ〜ぶ』書評
・ジャンル系漫画『トクサツガガガ』書評


・CSで再放送、往年の円谷特撮『マイティジャック』評!
・CSで再放送、往年の『ウルトラファイト』放映順のナゾ推理!(←紙幅の都合で次号回し・汗)
・WOWOWで再放送、『ウルトラマンタロウ』再評価!(←紙幅の都合で次号回し・汗)
(B5判・P168+折込コピーP4・オフセット印刷・1800円)


◎2015年5月新刊! 『美少女戦士セーラームーンR1993』(森川 由浩) ~完売!


●序文 美少女戦士セーラームーンR The First Meeting 1993
●『美少女戦士セーラームーンR』作品解説
●アニメ全43話レビュー
 第一話放映日&最終回放映日の朝日新聞番組欄
●劇場版 美少女戦士セーラームーン
●ミュージカル 美少女戦士セーラームーン
●出版界に於ける『美少女戦士セーラームーンR』
 講談社児童誌(なかよし・たのしい幼稚園・おともだち・テレビマガジン)
 アニメ雑誌アニメージュニュータイプアニメディア・月刊OUT・B−CLUB(ビークラブ))
 マーチャンダイジングライツレポート
 東映社内報
 謎本……『セーラームーンの秘密』など
 キネマ旬報
●LD&CD 映像と音響ソフト
 東映ビデオ情報ペーパー NEW DISC PRESS
 東映ビデオ LDソフト
 CD
●玩具の世界
●各種資料&データバンク
 台本
 関連CM集
 本放送フォーマット
 フィルモグラフィー 
 放映開始日リスト
 まんが日本昔ばなしVSセーラームーン(視聴率比較)
 視聴率データ
 メインスタッフ&キャストリスト
(B5判・P106・オフセット印刷・1000円)


◎改訂再販! 『美少女戦士セーラームーン1992 転生版』(森川 由浩) ~完売!


●序文 美少女戦士セーラームーンThe First Meeting 1992
●『美少女戦士セーラームーン』作品解説
●アニメ全46話レビュー
美少女戦士セーラームーン再放送ヒストリーズ
●出版界に於ける『美少女戦士セーラームーン
 講談社児童誌(なかよし・たのしい幼稚園・おともだち・テレビマガジン)
 アニメ雑誌アニメージュニュータイプアニメディア・B−CLUB(ビークラブ))
 マーチャンダイジングライツレポート
 TV Bros.
 東映社内報
●LD&CD 映像と音響ソフト
●各種資料&データバンク
 台本
 絵コンテ
 本放送フォーマット
 フィルモグラフィー 
 放映開始日リスト
 まんが日本昔ばなしVSセーラームーン(視聴率比較)
 視聴率データ
 メインスタッフ&キャストリスト
(B5判・P110・オフセット印刷・1000円)


◎『妖術武芸帳1969』(森川 由浩) 〜完売!


★ジャンル系ニュースサイト“ためログβ”で、資料性博覧会03の当日取材が掲載!★(2019年現在、リンク切れ)
★TBS・橋本洋二プロデューサー&東映・平山亨プロデューサーのタッグによる
 日曜夜7時タケダアワー枠、佐々木功ささきいさお)主演の幻の特撮時代劇!
★作品紹介、物語紹介、全話徹底解説、登場人物紹介、妖術師名鑑!
・『妖術武芸帳』再放送リスト!
・『妖術武芸帳』関連スタッフ・フィルモグラフィー
・当時の新聞記事、雑誌記事、音盤、武田薬品ノベルティ、台本、スチル写真集大成!
・坂口祐三郎 〜『仮面の忍者 赤影』と『妖術武芸帳』の間に!
★補論:TBS橋本洋二プロデューサー、1969年の作品群!
 タケダアワー解説、年譜、前番組「怪奇大作戦」・後番組「柔道一直線」!
 ブラザー劇場解説、年譜、「どんといこうぜ!」「胡椒息子」「彦左と一心太助」!
 木下恵介アワー解説、年譜、「おやじ太鼓」「3人家族」「兄弟」!
・新聞番組欄に見る1969年のテレビ事情!
・90年代中部地方の深夜番組「今甦る!昭和ヒーロー列伝」での『妖術武芸帳』!
(B5判・P142・オフセット印刷・1600円・mixiでHN「morikawa_」か「maxheart2090@excite.co.jp」でも通販可)


◎2019年8月・夏コミ新刊! 『かいじゅう24 マイリトル特撮日記2019(1)(上半期)』(樹下 ごじろう)

 オタク第1.5世代の博覧強記の同人30年ベテラン選手の子持ち特オタがつづる人気シリーズ最新刊!
 2018年12〜2019年7月の新旧内外特撮TV・映画・CS・書籍・玩具・見聞録!
(B5判・P34・コピー・500円)

◎2018年12月・冬コミ新刊! 『かいじゅう23 マイリトル特撮日記2018(2)(下半期)』(樹下 ごじろう)

 オタク第1.5世代の博覧強記の同人30年ベテラン選手の子持ち特オタがつづる人気シリーズ最新刊!
 2018年7〜2018年12月の新旧内外特撮TV・映画・CS・書籍・玩具・見聞録!
(B5判・P40前後・コピー・500円)

◎2018年8月・夏コミ新刊! 『かいじゅう22 マイリトル特撮日記2018(1)(上半期)』(樹下 ごじろう)

 オタク第1.5世代の博覧強記の同人30年ベテラン選手の子持ち特オタがつづる人気シリーズ最新刊!
 2017年12〜2018年7月の新旧内外特撮TV・映画・CS・書籍・玩具・見聞録!
(B5判・P34・コピー・500円)

2017年12月・夏コミ新刊! ◎『かいじゅう21 マイリトル特撮日記2017(2)(下半期)&(過去記事総集編)』(樹下 ごじろう)

 オタク第1.5世代の博覧強記の同人30年ベテラン選手の子持ち特オタがつづる人気シリーズ最新刊!
 2017年7〜2017年12月の新旧内外特撮TV・映画・CS・書籍・玩具・見聞録!
(B5判・P50前後・オフセット印刷・500円)

2017年8月・夏コミ新刊! ◎『かいじゅう20 マイリトル特撮日記2017(1)(上半期)&(過去記事総集編)』(樹下 ごじろう)

 オタク第1.5世代の博覧強記の同人30年ベテラン選手の子持ち特オタがつづる人気シリーズ最新刊!
 2016年12〜2017年8月の新旧内外特撮TV・映画・CS・書籍・玩具・見聞録!
(B5判・P50前後・オフセット印刷・500円)

2016年12月・冬コミ新刊! ◎『かいじゅう19 マイリトル特撮日記2016(2)(下半期)&(過去記事総集編)』(樹下 ごじろう)

 オタク第1.5世代の博覧強記の同人30年ベテラン選手の子持ち特オタがつづる人気シリーズ最新刊!
 2016年7〜2016年12月の新旧内外特撮TV・映画・CS・書籍・玩具・見聞録!
(B5判・P50前後・オフセット印刷・800円)

2016年8月・夏コミ新刊! ◎『かいじゅう18 マイリトル特撮日記2016(1)(上半期)』(樹下 ごじろう)

 オタク第1.5世代の博覧強記の同人30年ベテラン選手の子持ち特オタがつづる人気シリーズ最新刊!
 2015年12〜2016年7月の新旧内外特撮TV・映画・CS・書籍・玩具・見聞録!
(B5判・P50前後・オフセット印刷・600円)

2015年12月・冬コミ新刊! ◎『かいじゅう17 マイリトル特撮日記2015(2)(下半期)』(樹下 ごじろう)

 オタク第1.5世代の博覧強記の同人30年ベテラン選手の子持ち特オタがつづる人気シリーズ最新刊!
 2015年7〜2015年12月の新旧内外特撮TV・映画・CS・書籍・玩具・見聞録!
(B5判・P50前後・オフセット印刷・600円)

2015年8月・夏コミ新刊! ◎『かいじゅう16 マイリトル特撮日記2015(1)(上半期)』(樹下 ごじろう)

 オタク第1.5世代の博覧強記の同人30年ベテラン選手の子持ち特オタがつづる人気シリーズ最新刊!
 2014年12〜2015年7月の新旧内外特撮TV・映画・CS・書籍・玩具・見聞録!
(B5判・P50前後・オフセット印刷・600円)

2014年12月・冬コミ新刊! ◎『かいじゅう15 マイリトル特撮日記2014(2)(下半期)』(樹下 ごじろう)

 オタク第1.5世代の博覧強記の同人30年ベテラン選手の子持ち特オタがつづる人気シリーズ最新刊!
 2014年7〜14年12月の新旧内外特撮TV・映画・CS・書籍・玩具・見聞録!
(B5判・P50前後・オフセット印刷・600円)

◎『かいじゅう14 マイリトル特撮日記2014(上半期)』(樹下 ごじろう)

 オタク第1.5世代の博覧強記の同人30年ベテラン選手の子持ち特オタがつづる人気シリーズ最新刊!
 2013年12〜14年7月の新旧内外特撮TV・映画・CS・書籍・玩具・見聞録!
(B5判・P56・オフセット印刷・600円)

◎『かいじゅう13 マイリトル特撮日記2013(下半期)』(樹下 ごじろう)

 2013年7〜13年12月の新旧内外特撮TV・映画・CS・書籍・玩具・見聞録!
(B5判・P44・オフセット印刷・500円)

◎『かいじゅう12 マイリトル特撮日記2013(上半期)』(樹下 ごじろう)

 2013年1〜13年6月の新旧内外特撮TV・映画・CS・書籍・玩具・見聞録!
(B5判・P44・オフセット印刷・500円)

◎『かいじゅう11 マイリトル特撮日記2012(下半期)』(樹下 ごじろう)

 2012年4〜12年12月の新旧内外特撮TV・映画・CS・書籍・玩具・見聞録!
(B5判・P44・オフセット印刷・500円)

◎『かいじゅう10 マイリトル特撮日記2012(上半期)』(樹下 ごじろう)

 2011年12〜12年4月の新旧内外特撮TV・映画・CS・書籍・玩具・見聞録!
(B5判・P64・オフセット印刷・700円)
(……『かいじゅう10・2012(1)』〜前号『かいじゅう22・2018(1)』まで13冊まとめて購入すれば、在庫処分で大幅値引きの2000円!・笑)


◎『プリキュア オールヒストリーズ New Stage』(森川 由浩)


★「プリキュア」シリーズ10周年記念! 「プリキュアオールヒストリーズ」増補改訂版刊行!
 『ふたりはプリキュア』(2004)〜『ハピネスチャージプリキュア』(2014)まで全11シリーズ総覧!
・誕生前史 『どれみ』『セラムン』『ナージャ』との三者関係
 2004年 『ふたりはプリキュア
 2005年 『ふたりはプリキュア MaxHeart』
 2006年 『ふたりはプリキュア Splash☆Star』
 2007年 『Yes! プリキュア5』
 2008年 『Yes! プリキュア5 GoGo!』
 2009年 『フレッシュプリキュア!
 2010年 『ハートキャッチプリキュア!
 2011年 『スイートプリキュア♪
 2012年 『スマイルプリキュア!
 2013年 『ドキドキ! プリキュア
 2014年 『ハピネスチャージプリキュア!
講談社児童誌の『プリキュア』 〜記事特色・付録・コミカライズ単行本化状況・徹底解説!
 「たのしい幼稚園」「おともだち」「なかよし」・コミカライズ・単行本・「プリキュアおはなしブック」
・作品データベース(全シリーズサブタイトル & 関東・中部・関西全話視聴率リスト!)
・15秒予告編・東京MXプリキュア再放送全記録・プリキュア新聞・講談社児童誌のプリキュア
・前史 〜朝日放送(大阪)製作TVアニメ枠年譜&解説!
朝日放送アニメの時代
朝日放送日朝八時半枠のルーツをさかのぼる
ダイハツ枠の時代=テレビ黎明期の日曜夜
朝日放送製作アニメの誕生と「腸捻転」改編
・日曜朝への枠移動……日アサキッズタイムへ
朝日放送製作アニメ枠年譜
・時代の検証……ダイハツ劇場と日曜ゴールデンタイムの流れ
・時代の検証……ニチアサキッズタイムの確立・枠拡大と日曜朝枠の流れ
(B5判・P179・オフセット印刷・1600円・mixiでHN「morikawa_」か、メアド「ssssskpt(a)yahoo.co.jp」「maxheart2090(a)excite.co.jp」でも通販可)
 ※:(a)はスパムメールよけで、実際にはアットマーク「@」の文字となります)


◎『プリキュアシネマヒストリーズ』 〜全プリキュアシリーズ映画本!(森川 由浩) 〜多分、完売(汗)


・『ふたりはプリキュアMaxHeart
・『ふたりはプリキュアMaxHeart 雪空のともだち』
・『ふたりはプリキュアSplash☆Star チクタク危機一髪!』
・『Yes!プリキュア5 鏡の国のミラクル大冒険!』
・『Yes!プリキュア5 GOGO! お菓子の国のハッピーバースディ♪』
・『ちょ〜短編 プリキュアオールスターズ GOGOドリームライブ』
・『プリキュアオールスターズDX みんな集まれ奇跡のともだち大集合』
・『フレッシュプリキュア! おもちゃの国は不思議がいっぱい!』
・『プリキュアオールスターズDX2 レインボージュエルを守れ!』
・『ハートキャッチプリキュア! 花の都でファッションショーですか?』
・『プリキュアオールスターズDX3 未来に届け! 世界をつなぐ☆虹色の花』
・『スイートプリキュア♪ とりもどせ!♪ 心がつなぐ奇跡のメロディ♪』
・最新作『プリキュアオールスターズNewStage みらいのともだち」 〜もモチロン速報!!
*序文 テレビシリーズ初作『ふたりはプリキュア』解説からはじめて、
 併映作品『ちょ〜短編 プリキュアオールスターズ GOGOドリームライブ』も含む全13作品を徹底解説!
●資料集 *割引券・前売券、チラシ、パンフレットといった各種アイテムから新聞記事、各種特番を特集!
●附録 東映テレビアニメヒロイン映画年表……「東映まんがまつり」からの東映少女アニメ映画化史を総括!
●書下ろしコラム 東映テレビアニメヒロイン映画史……『プリキュア』映画の先輩たち!
 『東映まんがまつり』に始まる東映TVアニメヒロイン作品映画化の歴史!
 〜若いマニアの中でも特に好事家(笑)の連中に、女児向けTVアニメの意匠とテーマとスタッフの変遷を、大昔と中昔と今のリレーバトンをつなげるべくぜひとも一読していただきたい!(笑)
(B5判・P100前後・オフセット印刷・1200円)


◎『宇宙戦艦ヤマト初作〜2199評論本』全シリーズ批評本!(竹原政宏) 〜増刷4刷目(完売)

本同人誌の内容をベースに、全面描き下ろしで14年12月に商業誌化を達成!
ISBN:4801900755:DETAIL


 〜オタク第1世代による従来の戦後民主主義的にひよったヤマト観を覆す!?〜
 初作〜2199、忘れ去られたTVスペシャル総集編、各種復活プロジェクト〜2520までレビュー!
 〜大好評(問題作!?)につき3刷分も完売! 今回は4刷分を頒布!〜
波動砲神話の虚実
・古代達が反乱しない第三の白色彗星帝国編
・新たなるとIIIの独断交戦
・永遠にが描きたかった事
・島が死なねばならない理由
・テーマを受け継いだ実写版
・復活篇は侵略戦争
・誰のための2199
・沖田という名の近代
(B5判・P40・オフセット印刷・500円)


◎『仮面特攻隊2014年号』

『仮面特攻隊』2014年号〜まんだらけでネット通販中!

・折込コピー『仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 戦国MOVIE大合戦』 〜速報合評!
・『ウルトラマンギンガ』 〜後半合評! &関東中部関西視聴率!
・『獣電戦隊キョウリュウジャー』 〜後半合評! &関東中部関西視聴率!
・『仮面ライダー鎧武/ガイム』 〜序盤合評! &関東中部関西視聴率!
・『ヒーローショー2013』 〜ハイクオリティショー探訪! ゴーバス(よみうりランド)・キョウリュウ日本モンキーパーク
・『仮面ライダーウィザード特別編』 〜全平成ライダー集合・番外前後編合評!
・映画『ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル』 〜合評!
・映画『ガッチャマン』 〜往年の人気アニメの実写リメイク評!
・映画『パシフィック・リム』 〜本邦ジャンル作品リスペクト満載・巨大ロボVS巨大怪獣ハリウッド映画評!
・深夜ドラマ『みんな! エスパーだよ!』 〜完結評!
・深夜ドラマ『でたらめヒーロー』評! 〜完結評!
・深夜ドラマ『仮面ティーチャー』評! 〜序盤評!
・深夜ドラマ『牙狼〈GARO〉〜闇を照らす者』評! 〜完結評!
・深夜ドラマ『衝撃ゴライガン!!』評! 〜序盤評!
・深夜ドラマ『彼岸島』評! 〜序盤評!
・映画『劇場版SPEC〜結〜』評!
・『特命戦隊ゴーバスターズ』 〜終盤評&総括・関東中部関西全話視聴率!
・映画『仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z』 〜合評!
・映画『特命戦隊ゴーバスターズVS海賊戦隊ゴーカイジャーTHE MOVIE』 〜合評!
・ビデオ『帰ってきた特命戦隊ゴーバスターズVS動物戦隊ゴーバスターズ』 〜評!
・ビデオ『忍風戦隊ハリケンジャー 10 YEARS AFTER』 〜評!
・『劇場版 獣電戦隊キュウリュウジャー GABURINCHO OF MUSIC』 〜合評!
・『劇場版 仮面ライダーウィザード in Magic Land』 〜合評!
・『プロレスの星アステカイザー』 〜東京MXテレビで再放送評!
・『レッドマン』 〜チャンネルNECOで再放送評!
・『獣電戦隊キョウリュウジャー』 〜プレミア発表会&玩具コンセプト展望!
・『獣電戦隊キョウリュウジャー』 〜序盤合評!
・『獣電戦隊キョウリュウジャー』 〜6人目キョウリュウゴールド活躍編評!
・『獣電戦隊キョウリュウジャー』 8〜9人目の戦士登場編評!
・『TOEI HERO NEXT』 〜3作品レビュー!
・新書『ウルトラマンが泣いている』 〜書評!
・『琉神マブヤー1972レジェンド』 〜沖縄のご当地ヒーロー第3シリーズ・完結評!
・『浪速伝説トライオー』 〜大阪発のご当地ヒーロー、テレビ大阪で映像化!
・『黄金鯱伝説グランスピアー』 〜名古屋のご当地ヒーロー、東海テレビで映像化!
・『ファイヤーレオン』 〜ブジロード制作のプロレス特撮ヒーロー評!
・『小説 仮面ライダーW・オーズ』 〜評!
・『小説 仮面ライダーアギトファイズ』 〜良質な再構築!
・『小説 仮面ライダーディケイド』は意外な収穫か!? 賛否合評!
・『小説 仮面ライダークウガ』 〜2013年の後日談!
・『小説 仮面ライダー電王』 〜こちらも2013年の後日談!
・『小説 仮面ライダー響鬼』 〜江戸初期を舞台に、響鬼の先祖が『変身忍者嵐』と共演!
・『小説 仮面ライダーキバブレイド龍騎』 〜評!
・深夜特撮『非公認戦隊アキバレンジャー シーズン痛』 〜前半&後半評!
・『ウルトラゼロファイト』 〜合評! ディレクターズカット版とTV版の差異&『ウルトラマン列伝』2年目の関東中部関西全話視聴率!
・『ウルトラマンギンガ』 〜序盤評!
・『仮面ライダーウィザード』 #6〜15・白熱バトル&ハートウォームドラマの両立の確立!
・『仮面ライダーウィザード』 #16「クリスマスの奇跡」合評&関東中部関西全話視聴率!
・映画『仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム』 〜合評・「イナズマン」解説!
・『仮面ライダーウィザード』 #17〜25・2号ライダー=ビースト登場&活躍編! 特撮人情喜劇アクション!
・『仮面ライダーウィザード』 #26〜39・真由ちゃん登場! ビースト&ウィザード・パワーUP編!
・『仮面ライダーウィザード』 #40〜42・真由ちゃん、女ライダーに変身編!
・『仮面ライダーウィザード』 〜最終章レビュー! 真由・仁藤・晴人・コヨミ、それぞれの決着!
・『近作評EXTRA』 〜「語ろうクウガ・アギト・龍騎」「スポーツ報知 円谷プロ50周年特別号」「キカイダーThe Novel」書評、「追悼・平山亨」
(B5判・P128+折込コピーP4・オフセット印刷・1500円)


◎『仮面特攻隊2013年号』


『仮面特攻隊2013年号』〜まんだらけでネット通販中!


・『非公認戦隊アキバレンジャー』合評! &聖地アキバでのイベントレポート!
ガイナックス戦隊パロ「感覚戦士ゴカンファイブ」もとい『エアーズロック』合評!
・『牙狼GARO>〜MAKAISENKI〜』評!


・映画『宇宙刑事ギャバンTHE MOVIE』合評!
・映画『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン』合評!
・『宇宙刑事ギャバン』30周年記念・回顧!
・『宇宙刑事』シリーズ全3作、関東・中部・関西全話視聴率表!
・映画販促でギャバンがゲスト出演した9月下旬の『特命戦隊ゴーバスターズ』評!


・映画『ウルトラマンサーガ』合評! &各種新聞図版!
・映画『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』合評!


・『特命戦隊ゴーバスターズ』前半合評! &各種新聞図版!
・映画『特命戦隊ゴーバスターズ THE MOVIE 東京エネタワーを守れ!』合評!
・『特命戦隊ゴーバスターズ』後半評! &関東・中部・関西全話視聴率リスト
・『海賊戦隊ゴーカイジャー』超話題作・終盤評! &「スーパー戦隊VS劇場」を含む関東・中部・関西全話視聴率リスト
・『ゴセイジャー』正月名古屋ドーム公演&キャストトーク! (前年号掲載漏れ分)
スーパー戦隊全作DVD化完了記念! 1980〜2010年代の戦隊ビデオ・ソフト化の歴史!


・『琉神マブヤー1972LEGEND』評!


・映画『エイトレンジャー』評!


・『ウルトラマン列伝』評! &関東・中部・関西全話視聴率リスト
・『ウルトラマンゼロ外伝 キラーザビートスター』評!


・『仮面ライダーウィザード』序盤合評! &各種新聞図版!
・『仮面ライダーウィザード』前半合評! &関東・中部・関西全話視聴率リスト
・『仮面ライダーフォーゼ』前半:落語研究会キャンサー鬼島編評!
・『仮面ライダーフォーゼ』中盤:白鳥同盟〜感涙の名編・卒業輪舞編評!
・『仮面ライダーフォーゼ』後半:新学期・最強形態・修学旅行・JK編評!
・映画『仮面ライダーフォーゼ THE MOVIE みんなで宇宙キターッ!』合評!
・『仮面ライダーフォーゼ』終盤:怒涛の最終展開、感動の最終回評! &関東・中部・関西全話視聴率リスト


ライトノベルウルトラマン妹』評!
ライトノベル『妹がスーパー戦隊に就職しました』評!


★イベント『館長 庵野秀明 特撮博物館』特集・合評! 〜短編特撮映画「巨神兵東京に現わる」 特撮博物館に見る、特撮ジャンルの本質とは? 特撮作品を語るとは何ぞや!?
・近作評EXTRA 〜特撮漫画・特撮ラノベ宇宙刑事読本・平山P自伝・学祭(飯塚昭三伴大介トーク)・NHK「純と愛」「猿飛三世」「平清盛
(B5判・P122+折込コピーP4・オフセット印刷・1500円)


◎『仮面特攻隊2012年号』 〜在庫僅少!


・折込コピー:映画『仮面ライダーフォーゼ×仮面ライダーオーズ』速報!
スーパー戦隊シリーズ大特集
 全シリーズ関東中部関西・全話視聴率表!
 元祖『秘密戦隊ゴレンジャー』総覧! 〜力作10万字評!
★映画『スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』合評! &新聞図版
・秋からほば戦隊OB毎回登場状態の『海賊戦隊ゴーカイジャー』!
 〜『海賊戦隊ゴーカイジャー』関東中部関西・最新視聴率表!
・『海賊戦隊ゴーカイジャーTHE MOVIE 空飛ぶ幽霊船』
・『ゴセイジャー』GW全国公演! 東武・西武・浜松 アクションチームは日本にいくつ!?
★例の井口昇カントクで夏のライダー&戦隊映画で予告編もやってた
 10月15日(土)公開のリメイク映画『電人ザボーガー』合評!
・話題のスクールカースト新番組『仮面ライダーフォーゼ』!
 〜学校の全員と友達になる男! それ、ヤンキーじゃないですから(笑)。
★映画『レッツゴー仮面ライダー』合評! &新聞図版
・『レッツゴー仮面ライダー』のブラック将軍・人物像研究!
・『仮面ライダーオーズ』後半評! &各話視聴率表・新聞図版
・『劇場版 仮面ライダーオーズWONDERFUL 将軍と21のコアメダル』
・『特撮2011 〜「オーズ」の女幹部メズール・スーツアクター研究!』
・『ゆうちょ銀行』 〜ライダー役者・藤岡弘佐藤健が出演CM!
・静岡ご当地ローカルヒーロー『からくり侍セッシャー1』
・『ウルトラマン80』王女ユリアン編 〜再評価各話評!
・「近作評EXTRA」 〜ファミリー劇場放映中『秘密戦隊ゴレンジャー』合評!
・追悼 〜田中実・サコミズ隊長&特撮評論家・竹内博
(B5判・P214+折込みコピーP4・オフセット印刷・2000円)


●『仮面特攻隊2009年号』 〜在庫僅少!


ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY」 〜#1・2折込みコピー速報!
トミカヒーロー レスキューフォース 爆裂MOVIE」 〜折込みコピー速報!


大決戦!超ウルトラ8兄弟」 〜賛否合評 & 新聞図版!
 ・京都 ダンディー4 & ビューティー4 舞台挨拶レポートも!
ウルトラマンメビウス外伝 アーマードダークネス」!
「ウルトラギャラクシー 大怪獣バトル」 〜BS & U局放映事情!
 ・オマケ「ウルトラセブンX」全話視聴率:関東・中部・関西。全話平均視聴率
仮面ライダーディケイド」 〜業界ゴシップ・今後の平成ライダー展望!
仮面ライダー電王」 〜人気作の終盤総括!
 ・全話視聴率:関東・中部・関西。各クール平均・全話平均視聴率
仮面ライダーキバ」 〜合評 & 新聞図版!
 ・各話視聴率:関東・中部・関西。各クール平均・放映分平均視聴率
「劇場版 仮面ライダーキバ 魔界城の王」 〜合評!
「劇場版 仮面ライダー電王&キバ クライマックス刑事」 〜評 & 新聞図版!
炎神戦隊ゴーオンジャー」 〜合評 & 半田健人ゲスト編 & 新聞図版!
 ・各話視聴率:関東・中部・関西。各クール平均・放映分平均視聴率
炎神戦隊ゴーオンジャー BUNBUN!BANBAN!劇場BANG!!」!
獣拳戦隊ゲキレンジャー」 〜大特集・不評戦隊を徹底擁護合評!!
 ・全話視聴率:関東・中部・関西。各クール平均・全話平均視聴率
獣拳戦隊ゲキレンジャーVSボウケンジャー」 〜快作!
ケータイ捜査官7(セブン)」 〜合評!
 ・各話視聴率:関東・中部・関西。各クール平均・放映分平均視聴率
トミカヒーロー レスキューフォース」 〜合評 & 新戦士R5加入!
 ・各話視聴率:関東・中部・関西。各クール平均・放映分平均視聴率
魔法先生ネギま!(実写版)」 〜「トクサツ2008」! 戦隊パロ「Yes! バカレンジャー」は究極の荒川稔久ワールド!! & 桑江咲菜はこうして真咲なつめ(ゲキレン)とエヴァンジェリンネギま)を掛け持ちした!!
 ・全話視聴率:関東・中部・関西。各クール平均・全話平均視聴率
「トクサツ2008」 〜G3プリンセス & 歴代スーパー戦隊ヒロイン主役編史!
「ギララの逆襲/洞爺湖サミット危機一発」 〜多幸感あふれる怪作!
ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌」 〜映画第2弾・妖怪キャラの担当声優一覧も!
「へんしん! ポンポコ玉」 〜70年代・性転換ジュブナイル
「近作評EXTRA」! 〜24時間まるごと昭和ゴジラ & CS旧作!
「DVDウルトラマンタロウ1973」! 〜&ウルトラマン関係イベント評!
「DVDウルトラマンレオ1974」! 〜1974年という切迫した終末観あふれる時代!
ファミリー劇場『ウルトラ情報局』ウルトラマンレオ編」!
 ・08年5月号〜12月号 & ウルトラマンレオのすべて & 真夏座VOICECUL!
「復刊! 宇宙船Vol.120」 〜あの体裁で延命できるか!? ゼロ年代特撮誌史評!
ゼロ年代の想像力」 〜オタ第3世代新進気鋭ライターのSFマガジン連載書籍化・書評!
秋葉原通り魔事件」 〜合評・苦境下の人々へ
(表紙カット・信貴 徳二) (B5判・P184・オフセット印刷・2000円)


◎『美少女戦士セーラームーン全史』(森川 由浩) 〜売行絶好調につき増刷!(完売!)


〜子供&オタを巻き込んだ大ブームを体感する世代が、時代の空気も含めて伝えるのがコンセプト!
 「セラムン」をそも知らない世代、リアルタイムで観てないファン世代にも送る!
★アニメーションの章 作品解説
美少女戦士セーラームーン
美少女戦士セーラームーン
美少女戦士セーラームーン
美少女戦士セーラームーンSuperS
美少女戦士セーラームーン セーラースターズ
・シリーズ終了後・再放送などの展開
セーラームーン映画の世界
・資料集 
講談社児童誌の世界
・ビデオ・LD・DVDソフト
・LD巻末おまけ映像特典
・玩具資料
・作品データベース
・フィルモグラフィ
・視聴率データ
★実写ドラマの章 作品解説
・前夜祭特番
東映チャンネル ピンスポ!
・外伝の外伝 映像特典ミニドラマ
・新聞記事
・実写版雑誌展開
講談社  
小学館
マーチャンダイジングライツリポーツ  
CBC特撮アワーのあゆみ
・タイトルリスト&視聴率表 
★ミュージカルの章 解説
・月刊ミュージカル広告    
・CS特番関連
★原作漫画の章   
・「なかよし」とセーラームーン 
・扉絵集  
・「なかよし」表紙集   
・KCコミックス   
セーラームーン情報局  
・コードネームはセーラーV
・扉絵集     
・「るんるん」表紙集 
美少女戦士セーラームーン原作漫画リスト 
(B5判・P342・オフセット印刷・2500円)


◎『仮面ライダーストロンガー 鈴木生朗 脚本回解説』コピー誌(フラユシュ)

(B5判・コピー・300円)

●『仮面ライダーアマゾン 鈴木生朗 脚本回解説』コピー誌(フラユシュ)

(B5判・コピー・300円)

●『仮面ライダーX 鈴木生朗 脚本回解説』コピー誌(フラユシュ)

(B5判・コピー・300円)

●『仮面ライダーV3 鈴木生朗 脚本回解説』コピー誌(フラユシュ)

(B5判・コピー・400円)
 「風」や「斬り捨て御免!」などのTV時代劇でも知られる鈴木生朗脚本回にフォーカス!


●『ナはナイルのナ Vol.2』(つくね かずゆき) 〜オススメ! (Vol.1は完売!)

 「不思議少女ナイルなトトメス」(91)全話ガイド&批評・怪人図鑑・名場面・東映不思議コメディシリーズ「おもいっきり探偵団 覇悪怒組」(87)〜「有言実行三姉妹シュシュトリアン」(93)全話視聴率表!
(A5判・オフセット印刷・1000円)

●『ハラッパでひみつきちVol.2 うたう!大竜宮城』(つくね かずゆき)

 全話ガイド+批評・資料・主要キャラ紹介・雑誌・CM・漫画・音盤!
(A5判・オフセット印刷・2000円)

●『ハラッパでひみつきちVol.3 電撃戦隊チェンジマン』(つくね かずゆき) 〜オススメ!

 80年代中盤に試みられたシリアス大河「戦隊」の中でも傑作の呼び声高い「チェンジマン」! 主要傑作エピソード紹介と、当時の人気美少女・柴田時江演じるリゲル星人ナナ(#13〜14・32〜33・42〜43・51〜55(最終回)に登場)を中心にレビュー! 柴田演じた「バイオマン」メカ人間ミキ編や、「スケバン刑事II」「マスクマン」「ウインスペクター」「ジャンパーソン」ゲスト編もフォロー!
(A5判・オフセット印刷・700円)

●『ハラッパでひみつきちVol.4 円盤戦争バンキッド』(つくね かずゆき) 〜完売!

 全話ガイド+批評・資料・キャラ&学習部屋紹介・ブキミ星人大図鑑・漫画・音盤・玩具・ロケ地ほか!
(A5判・オフセット印刷・1500円)
 ※:拙ブログ主宰者も、長編論文「囲炉裏にレーダー、学習部屋に秘密基地 〜バンキッド論」を書き下ろし!

●『ALL ABOUT ウルトラマンダイナ[1]』(黒鮫 建武隊) 〜完売!

 「ウルトラマンダイナ」#01〜13ガイド&批評・視聴率・向ヶ丘遊園イベントレポート!
(A5判・オフセット印刷・500円)

●『ALL ABOUT ウルトラマンダイナ[2]』(黒鮫 建武隊) 〜完売!

 「ウルトラマンダイナ」#14〜26ガイド&批評・視聴率・玩具売上好調!
(A5判・オフセット印刷・500円)

●『ALL ABOUT ウルトラマンダイナ[3]』(黒鮫 建武隊) 〜全3巻完結! 完売!

 映画「ウルトラマンティガ&ダイナ』特集 ガイド&批評・成長物語・ティガ続編・新聞雑誌記事ほか!
(A5判・オフセット印刷・500円)
 ※:4〜5巻は発行中止だそうです(汗)。

●『江連卓 その脚本世界』(ビッキー HONMA) 〜オススメ!

 脚本家・江連卓(えづれ・たかし)研究。80年代大映テレビ不良少女とよばれてヤヌスの鏡プロゴルファー祈子乳姉妹・このこ誰の子・高校聖夫婦・噂の刑事トミーとマツ・明日の刑事・キョーダイン・スカイ・スーパー1・RX・覇悪怒組
(B5判・オフセット印刷・1000円)

●『青春ドラマ大全集』(ビッキー HONMA)

 70年代青春ドラマ中心・俺たちシリーズ・ゆうひが丘の総理大臣・あさひが丘の大統領・ただいま放課後・刑事犬カール・アテンションプリーズ・コートにかける青春・若い!青春・太陽にほえろ!スクールウォーズ
(B5判・オフセット印刷・1000円)


 ……などを委託販売予定です。


2019年2月10日(日)、『GRIDMAN』オンリー即売会「侵略されてるぞっ!」

横浜産貿ホール・マリネリア・ブースNo未定に出店!

2019年2月17日(日)、コミティア127

東京ビッグサイト・西1ホール・い−13bに出店!

2019年3月10日(日)、サンクリ2019 Spring

池袋サンシャインシティ・ワールドインポートマート4階・A23ホール・L−11bに出店!

2019年3月31日(日)、とりろじ17

東京文具共和会館(浅草橋)3階・オールジャンル-01に出店!

2019年4月29日(月・祝)、コミック1(いち)☆15

東京ビッグサイト・西2ホール・E−44aに出店!

2019年5月4日(土・祝)、資料性博覧会DX

中野サンプラザ・13階コスモルーム・ブース№62に出店!

2019年5月6日(月・祝)、第二十八回文学フリマ

東京流通センター第1展示場・エ−45に出店!

(2019年5月12日(日)のコミティア128は落選(汗)~知己のアニメ評論系は皆落選なので、評論系は今回優先的に落選?)

2019年6月16日(日)、サンシャインクリエイション2019 Summer

池袋サンシャインシティ・ワールドインポートマート4階A23ホール・O−02bに出店!

(S78-05208)

2019年8月10日(土)、コミックマーケット96(夏コミ)2日目(特撮ジャンル)

東京ビッグサイト・西2ホール・け−23bに出店!

(96750-1292)

2019年8月11日(日)、コミックマーケット96(夏コミ)3日目(評論ジャンル)

東京ビッグサイト・西2ホール・す−33b(VAT)にも間借り出店!

(96650-1992)

2019年8月25日(日)、コミティア129

東京ビッグサイト・青梅展示棟・Aホール・H−15aにも出店!

2019年9月21日(土)、資料性博覧会・札幌

まんだらけ札幌店・イベントスペースに委託参加!(2020年準備号・歴史博物館・SHOUT!・デスボルト誌の4種)

#資料性博覧会

2019年10月6日(日)、コミック1(いち)☆16

東京ビッグサイト・南4ホール・E-50bに出店!

2019年10月20日(日)、とりろじ18

東京文具共和会館(浅草橋)3階・オールジャンル-01に出店!

#とりろじ #とりろじA #とりろじ18日

2019年11月3日(日)、おもしろ同人誌バザール8

ベルサール神保町アネックス1階イベントホール・ろー24に出店!

#おもしろ同人誌バザール

2019年11月3日(日)、サンシャインクリエイション2019 Autumn

池袋サンシャインシティ・ワールドインポートマート4階A23ホール・K-24aに出店!

 (2019年11月3日(日)は友人と分担してイベント参加予定)

2019年11月24日(日)、第二十九回文学フリマ東京

東京流通センター第1展示場・ネー37に出店!

2019年11月24日(日)、コミティア130

東京ビッグサイト・西4ホール・つー02aに出店!(コミティアなので二次創作本はナシです)

 (2019年11月24日(日)も友人と分担してイベント参加予定)


[関連記事]

まんだらけ中野店・資料性博覧会01 〜事後レポート&02要望

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20091101/p1

評論系オンリー同人誌即売会・TokyoBookManiax 〜事後レポート!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20081009/p1

Nippon2007(第65回世界&第46回日本SF大会) 〜に見る外人オタらの同じ匂い

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20080302/p1

ウルトラマンタイガ・ウルトラギャラクシーファイト・スカイウォーカーの夜明け・仮面ライダー令和 ~奇しくも「父超え」物語となった各作の成否は!?

『ウルトラマンタイガ』中盤評 ~レギュラー&ゲストの人間ドラマのみならず、ボイスドラマで描かれた3大主役ウルトラマンのドラマも本編に導入すべき!
『ウルトラギャラクシーファイト』 ~パチンコ展開まで前史として肯定! 昭和~2010年代のウルトラマンたちを無数の設定因縁劇でつなぐ活劇佳品!
『仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』 ~並行世界・時間跳躍・現実と虚構を重ねるメタフィクション、全部乗せ!
『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』肯定評 ~陰陽円環な善悪観・草莽の民・自己犠牲的な特攻! 世評は酷評だが、私見ではシリーズ最高傑作!
拙ブログ・トップページ(最新10記事)
拙ブログ・全記事見出し一覧


[ウルトラ] ~全記事見出し一覧
[ライダー] ~全記事見出し一覧
[特撮洋画] ~全記事見出し一覧


ウルトラマンタイガ』『ウルトラギャラクシーファイト』『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』3大作品完結! 『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』公開! ~奇しくも「父超え」物語となった各作の成否は!?


(文・T.SATO)
(19年12月27日脱稿)


 2019年の年末、奇しくもTV特撮『ウルトラマンタイガ』とネット配信『ウルトラギャラクシーファイト ニュージェネレーションヒーローズ』にSF洋画『スター・ウォーズ』の「続3部作」が完結を迎えた。映画『仮面ライダー 令和・ザ・ファースト・ジェネレーション』(いずれも19年)も公開されている。
 暫定的な速報として、この4作品をまとめて横断的にレビューして、4作に通底している「似て非なる要素」と「似て同なる要素」を明らかにしつつ、2020年代の日本特撮が目指すべき方向性を、微力ながらも透かし見てみたい。


ウルトラマンタイガ』は「ウルトラマンタロウの息子」としての物語たりえたか!?


 まずは『ウルトラマンタイガ』だが、本作のファンの方々には非常に申し訳ないけど、その最終回にかぎらず、シリーズ全体を通じてやや物足りない思いが私的には残った。
 タイガは昭和の時代のウルトラ兄弟中でも高い知名度&人気を誇るウルトラマンタロウの息子として設定された。そして、シリーズを通じた宿敵として青黒い悪の超人・ウルトラマントレギアもまたウルトラマンタロウの旧友であるとウラ設定されていた。アリがちといえばアリがちな因縁設定ではあるが、『ウルトラマン』のTVシリーズ作品としては珍しい設定ではある。
 加えて、本作#1冒頭で2010年代の7大ウルトラマン・昭和のウルトラマンタロウ・新番組ウルトラマンタイガに登場する3大ウルトラマンウルトラマンタイガ・ウルトラマンタイタス・ウルトラマンフーマ)vs悪のウルトラマンことトレギアとの一大バトルでトレギアは一歩も譲らず、トレギアとの相打ちの爆発四散のイメージでタロウの消息も行方不明になったというドラマチックな展開で開幕もしていた。


 そうであれば、シリーズのタテ糸として、ウルトラマンタイガは宿敵ウルトラマントレギアが実父ウルトラマンタロウと旧友であったことを、そしてその決裂の理由や経緯をシリーズ中盤で徐々に知っていき、トレギアもまた当初はヒヨッコのタイガを愉快犯的にもてあそび、あるいはのちのちの余興のためにタイガが自分と戦うのにふさわしい強さを兼ね備えさせるための鍛錬まで施して、しかして最後にその鼻っ柱を叩き折って絶望させることで嗜虐心を満たそうとするも、意表外にも強くなりすぎたことに脅威を覚えて、タロウへの憎しみをその息子のタイガにも重ねてホンキで叩き潰そうとするようになる……。
 しかして、終盤ではタロウも復活して助っ人参戦せねばならないほどの危機も迎えさせて、タロウは善戦して頼もしいところを見せつつもトレギアに苦戦し、しかして成長して逞しくなったタイガがトレギアを倒すことで主人公を立ててみせ、タイガの父超えの物語、ビルドゥングス・ロマン(成長物語)としてもストーリーを構築する!
 アリがちで常套で先行きの予想がついたとしても、カタルシスのある「王道の物語」ではあり、幼児はともかく児童や我々大きなお友達であれば、かようなストーリー展開・シリーズ構成を期待したのではなかろうか?



 心理学者フロイトが云うような「父超え」(父殺し)の物語はまったくの偶然だが、映画『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』と『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』でも作品の骨組み・背骨となっていた。ただし、コレらの作品でも「父超え」テーマありきではなく、まずはキャラクターがありきであったと推測される。「父超え」云々は後付けであり、キャラクターにサプライズな出自設定を肉付けしていく過程で、この「父超え」テーマに結果的に到達したのではないのかとも私見する。


仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』も「父超え」の物語であった!


 『令和ライダー』はここ10年の現行&前作の2大仮面ライダー共演の正月映画の伝統に則り、最新作『仮面ライダーゼロワン』(19年)と直前作『仮面ライダージオウ』(18年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20191020/p1)が共闘する。さらにココにドラマ性やテーマ性はともかく、映画的な華・旗印やイベント性&キャラクター玩具の販促も込みでの映画限定のキャラクターとして、


・黒の素体に蛍光イエローのパーツがまぶしいゼロワンのさらなるマイナーチェンジ進化型の「仮面ライダー001(ゼロゼロワン)」
・001とゼロワンの系譜を遡及した先行プロトタイプともいえる、黒の素体にシブめの青いパーツをまとった「仮面ライダー1型(いちがた)」
・ゼロワンをいわゆる「敵怪人」にアレンジした存在だともいえる「アナザーゼロワン」


と都合3体もの新ライダーを登場させて、コレを目印としている――かてて加えて、ラスボスには昭和の1号ライダーのネガである「アナザー1号」まで登場!――。


 もちろんコレらをただ漫然とお団子状態で出しても、そのキャラクターが立ってはこない。
 そこで本作では「仮面ライダー1型」を、ゼロワンこと主人公の青年プータロウ社長(字義矛盾・笑)の今は亡きハズの父親が、歴史改変後のアナザー世界では生存していたとして、彼が「1型」に変身を遂げて主人公に立ちはだかる存在だともする。
――父といっても、本作冒頭から明かされて主人公青年も幼いころから熟知していた通り、実父ではなく『ゼロワン』世界で普及している高度なAI(人工知能)を搭載したアンドロイド(人型ロボ)であり、コレをTVシリーズ1話同様、中堅の域に達した俳優・山本耕史(やまもと・こうじ)が演じている――


 「アナザーゼロワン」ことアナザーライダーは、前作『仮面ライダージオウ』における各話ごとの敵怪人にあたる存在だ。それは未来から来た敵集団タイムジャッカーが過去の時代でアナザーライダー怪人を誕生させると、その時代に活躍する正規の平成ライダーが消滅、歴史も改変してしまう存在であるとされていた。この原理でアンドロイドが革命を起こして政権を奪取し、しかして人間とアンドロイドが平等に暮らす世界ではなく(汗)、アンドロイドが人類を旧勢力として抹殺せんとしている世界を舞台とした。
 『ゼロワン』世界の大企業の社長も主人公青年ではなくゲストである壮年アンドロイドが務めており、彼がアナザーゼロワンへと変身! 価値観の異なる3者による三つ巴の戦いとなっていく。
――アナザーゼロワンの蜂起は主人公の祖父(演・西岡徳馬)がアンドロイドへの報酬の概念を笑い飛ばした失望に遠因する。それでは祖父が悪人かといえば、彼も彼でアンドロイドの襲撃から社員を守って絶命。権力や粗暴犯などの積極的な悪だけでなく、善良な個人間の消極的な悪=無神経・不作為・無礼もまた分裂を拡大すると見るのも実に風刺的だ――


スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は2つの「父超え」の物語でもあった!


 実は『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』も同趣向である。「旧3部作」の黒仮面の宿敵ダース・ベイダーもどきの仮面をかぶった悪役青年が主敵となるこの「続3部作」では、この悪役青年はダース・ベーダーの孫であり、「旧3部作」のメインヒロインであるレイア姫とチョイ悪アニキのハリソン・フォードもといハン・ソロ夫妻の息子でもあり、「旧3部作」の主人公ルーク・スカイウォーカーの不肖の弟子でもあって、ダークサイドに墜ちてしまった青年として設定されている。
 加えて、この「続3部作」の完結編でもある本作では、1部&2部では伏線のカケラもなかったのに(笑)、取って付けたように20世紀の「旧3部作」の最後で旧主人公ルーク青年に敗れて死んだハズであった顔面白塗り黒コートの老人、悪の旧・銀河帝国皇帝パルパティーンが36年ぶりに冒頭からすでに復活済みの状態で登場!!
 ネタバレさせてもらうけど、無名の庶民出と思われていた主人公の女剣士もまた、ウルトラマンジード(17年)のごとく銀河帝国皇帝の孫であったことが判明する。そして、物語は悪役青年のみならず、女剣士自身の父超え(祖父超え)の様相をも呈していくのだ。


――まぁたしかに今回の「続3部作」の前2編に登場した旧銀河帝国残党ファースト・オーダーやその老指導者スノークはやや小粒で、彼らとの小規模な前哨戦を延々と描いている感は否めなかったので、最終第3章にふさわしい大スケール・大バトル・大団円を描くためには、チリやホコリを払って説明ヌキでも大物悪党として描ける旧ラスボスにお出まし願って、実はファーストならぬファイナル・オーダー(笑)なる数百数千の無人スターデストロイヤー大艦隊もすでに準備済みであったと描くのは、活劇エンタメの作劇的な都合論ではあるけれども、物語の最後にボリューム感もあるドンパチを配置するために逆算するならば、コレがベストではなくともベターだとは思う。もちろん、ただ出てきただけでもナンなので、悪役青年のみならず主人公の女剣士とも強烈な因縁を持たせることで、彼女に主人公らしい葛藤ドラマを構築することもできる――


『ウルトラギャラクシーファイト』もまた「父超え」の物語の一種!


 牽強付会をさせてもらえば、『ウルトラギャラクシーファイト ニュージェネレーションヒーローズ』も「父超え」テーマに結果的にカスった作品でもあった。この作品は最新作『ウルトラマンタイガ』を除く、2010年代の7大ウルトラマンが活躍する作品ではあるのだが、フタを開けてみれば昭和のウルトラ6兄弟や21世紀の大人気キャラ・ウルトラマンゼロに、本作配信半年前の映画でデビューしたばかりのウルトラウーマングリージョまでもが登場する豪華な一編ともなっていた。
 黒いボディーの偽ウルトラマン軍団と宇宙の各所で大バトルを繰り広げる本作ではあるが、2010年代には新米ウルトラマンたちの頼もしい先輩・兄貴分として後輩たちのピンチに助っ人参戦、時に特訓もほどこしてきたウルトラマンゼロが本作では立場を逆転、閉鎖時空に囚われの身として描いて、むしろ7大ウルトラマンたちがゼロを奮闘の末に救出してみせることで、単なるシーソーバトルを描くのみならずドラマ的・テーマ的には7大ウルトラマンたちの成長、一種の「父超え」をも描いているのだ。


『タイガ』における地球に潜伏する宇宙人を「移民・難民」のメタファーとして描くことの是非!


 話を『ウルトラマンタイガ』に戻そう。『タイガ』にもむろんドラマやテーマはある。むしろそれは意表外にも社会派テーマであったりもした。
 『仮面ライダーゼロワン』が2019年9月に放映が開始されて、アンドロイドが人間の労働を一部肩代わりもしている世界観を披露した際、筆者のようなオッサンオタクで窓際族の肩叩き(リストラ)要員でもある我々は(汗)、ついつい条件反射でアンドロイドに職を奪われた人々の苦衷を脳裏に浮かべて、アンドロイドの労働力をバラ色の未来ではなく否定的に捉えもした――手前ミソで恐縮だが、本誌の『ゼロワン』序盤合評を参照されたし(後日、アップ予定です・汗)――。
 ヘソ曲がりの筆者なぞは後出しジャンケンで、その「アンドロイド」を「移民・難民」で代入してみせたら、それでも否定的に論じるのであろうか? 否定的には論じないまでも、失業問題&賃金下降圧力を勘案すれば、「グローバリズム」の美名の許での「移民推進」は善行のように見えて、資本家の利益に加担するだけの悪業に他ならないとナゼにわからないのであろうか? などとイジワルなことを考えていたのだが(笑)。


 しかし、映画の神様のイタズラか、10月からの『ウルトラマンタイガ』後半は、あまたの「宇宙人」が秘かに市井に潜伏しているSF設定を逆手に取って、「宇宙人」を現今の「移民・難民」のメタファーとして描く話が連発されていく!
――むろん7~12月の半年放映、翌春には90分尺の映画を公開する年間スケジュールが確定している2010年代のウルトラは、SNSでのスタッフの発信を見るかぎり、安価で製作するために4~8、9月のほぼ4~5ヶ月間で突貫撮影を敢行しており、全話の脚本も撮影前までにはほぼ完成しているようであるから(今どきの3ヵ月の深夜ドラマも2ヵ月間での撮影を敢行しており同様のようだが)、『タイガ』が9月開始の『ゼロワン』に刺激を受けて向こうを張ったということはアリエナイ――


 「宇宙人」を「移民・難民」のメタファーと捉えてニガ味のあるドラマを構築した態度を「快挙」と見るか「愚挙」と見るかは各自が決めることであり、両方の意見があってイイとも思うけど、個人的には「その志は壮とすべしだが、子供向け活劇エンタメとしてはいかがか?」といった感をいだいてはいる。
 よしんば往年の『帰ってきたウルトラマン』(71年)におけるアンチテーゼ編である#33「怪獣使いと少年」のごとき「移民・難民」「差別」テーマをやるにしても、であればなおのこと、彼らを苦境に追いやるトレギアvsそれを阻止せんとするタイガとの善悪対決色を強めるべきではなかったか?
 レギュラーかと思えばほとんど出てこなかった(爆)ヴィラン・ギルドなる着ぐるみの悪い等身大宇宙人集団も、トレギアの部下としてヒエラルキー化することで、ある程度のスケールがある悪の軍団に立ち向かうヒロイズムも同時に強調しておけば、かえって対比として「移民・難民」問題も「意識高い系」的なクサみがウスれてイヤみなくビビッドにそのテーマも浮かび上がったようにも思うのだ。「甘さ」を引き立てるためには「塩味」を、その逆に「ニガ味」を引き立たせるためにこそ時に「甘味」も混ぜる複合作劇も必要なのである。


 『タイガ』は「移民・難民」問題の一方で、主人公青年が属する民間警備組織の武闘派の先輩格・ホマレ青年にもその正体が宇宙人であるとの出自を与えて、シリーズ前半で彼がその正体を告白する小ヤマ場を作っている――着ぐるみでの宇宙人姿がナイので、幼児には理解ができなさそうではあるけれど(汗)――。
 民間警備組織の紅一点・ピリカ嬢もまた、宇宙人由来のアンドロイドであったことが終盤に明かされることで、チームメンバー全員にもドラマを与えてそのキャラを立てようとしていることもわかる。
 ついにはヴィラン・ギルドの悪役宇宙人の一部も、終盤では地球規模の危機に際して民間警備組織に協力、ラストでは民間警備組織の新入社員となった姿を描くことで、地球人と宇宙人(移民・難民)の平和的な共存を示唆するクロージングも与えていた。


 それはそれで「要素」「点」としてはイイ。しかし、それはウルトラマンタロウの息子として設定されたウルトラマンタイガを主役とした作品に、「イの一番」で期待されていたストーリーやテーマであったのか?


タイガ・タロウ・トレギア・タイタス・フーマの過去や因縁は、YouTubeボイスドラマのみならず本編でも組み込むべきだった!


 むろん、各話のゲストに仮託された「移民・難民」テーマを放棄しろなどと二者択一的なことは云わない。
 しかし、タイガ・タロウ・トレギアの因縁を描きつつ、あるいは動画配信サイト・YouTube上の円谷プロ公式サイトで展開された音声のみのボイスドラマで描かれたような、本作の3大ウルトラマン、タイガ・タイタス・フーマの過去話をTVシリーズ本編にも組み込むことも可能だったのではあるまいか?
 TVアニメシリーズ『ザ☆ウルトラマン』(79年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/19971117/p1)の世界のウルトラの星・U40(ユー・フォーティー)が出自であるタイタスは、同作#20「これがウルトラの星だ!! 第2部」(https://katoku99.hatenablog.com/entry/20090914/p1)に登場したウルトラ人のウルトラ艦隊司令官ザミアスに育てられ、同作#37「ウルトラの星U40の危機!! ウルトリアの謎?」(https://katoku99.hatenablog.com/entry/20100118/p1)以降、第4クールを通じて最終回までに至る宿敵でウルトラ人の反逆者・ヘラー軍団が占領したU40でレジスタンス活動をするも、両親がヘラー軍団に属していたことに引け目を感じていたこともボイスドラマで明かされている。


 もちろんTV本編は役者さんが演じるレギュラー陣がメインであり、彼らが「移民・難民」性を仮託された宇宙人ゲストたちとの交流でドラマを構築する形式でも基本は構わないのだけれども、ここでタイガやタイタスやフーマがヒロユキの内面世界で所感を述べたり、彼らがゲストと自身の過去の境遇とを重ね合わせて述懐させたり、いっそヒロユキに強引に憑依して各々が独特のクセのある口調で(笑)ゲストに直接語りかけることで、タイガやタイタスやフーマの出自や人間味を肉付けしていく二重作劇こそ採用すべきではなかったか?


 加えて云うなら、『タイガ』序盤では主人公青年・ヒロユキにだけ見えるかたちで、小人化して半透明に発光しているタイガ・タイタス・フーマが寝転がったりコップの縁に腰掛けて足をブラブラさせながら愉快なトークを繰り広げるシーンが散見されて、コレならば早くヒーローや怪獣が見たくて人間ドラマ部分は飛ばし見したい移り気な幼児たちも画面に眼が行くであろうと思えたけど(笑)、そのような合成映像が中盤以降は減ってしまったことも不満であった。
――ググってみるとヒロイン役者の交代・撮り直しが勃発したために、この部分の撮影がオミットされたとのウワサも出てきたが(汗)――


ウルトラマンタイタスのピンチにウルトラマンジョーが、ウルトラマンフーマの危機にはウルトラマンオーブやルーブが助っ人参戦するイベント編もあるべきだ!


 ボイスドラマのみならず、『タイガ』放映開始の7月からは例年夏休みに開催されている『ウルトラマン フェスティバル 2019』のアトラクショーで、タイタスと同族のザ☆ウルトラマンことウルトラマンジョーニアスが、フーマと同族のウルトラマンオーブウルトラマンルーブといった先輩ウルトラマンたちとともに、タイガの助っ人として登場して、特にジョーニアスの登場には名のみ知る幻のレアな主役ヒーローの登場に観客たちは感嘆の声をあげていた。
 もちろんそれは世代人限定のローカルな感慨ではナイ。『ウルフェス』にワザワザ足を運ぶようなマニアやマニアの気がある「怪獣博士」的な人種であれば、世代人ではなくとも歴代シリーズのヒーローの存在やその基本設定などは知っており、数話ぽっきり登場のゲストヒーローならばともかく1年を通じての看板を背負ったヒーローなればこその重み&有り難みがあって、微量であっても憧憬を募らせるという心理が人々にも相応にあるから、かような感動を観客一同に巻き起こせるのである。
 そうであれば、アトラクのみならずTV『タイガ』本編でもウルトラマンジョーがタイタスを助けに、ウルトラマンオーブやルーブがフーマを掩護に助っ人参戦するイベント編も各々1話ずつは作るべきではなかったか? TVの後日談の劇場版でもゲスト参戦させるべきではなかったか?
 良くも悪くも人々は結局はドラマやテーマよりも現役ヒーローや先輩ヒーローの勇姿や活躍を確認するために、TVを観たり映画館に足を運ぶのであるのだから。


仮面ライダー令和』も近年の正月ライダー映画同様、近作先輩ライダー5~6人が助っ人参戦する華がほしかった!


 それはまさに新旧2大ヒーロー共演の『仮面ライダー』お正月映画もまたそうなのだ。興収が長期低落傾向にあった『ライダー』正月映画は3作前の『仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴースト withレジェンドライダー』(16年)から路線を変更、2010年代の近作先輩ライダー5~6人が変身前の中の人も含めて助っ人参戦するスタイルに舵を切ったところ、グイグイと興収を上げたのだ。
 人々はTVとはスケールが異なるお祭りとしての先輩ヒーロー大集合映画を観たがっていることが如実に証された出来事でもあった。


 その伝で云うならば、今回の映画『令和ライダー』が旧来の新旧2大ヒーロー共演路線に戻ってしまったことは残念だ。メインストリームのドラマやテーマは申し分がなくても、やはり映画的な華には欠けているので地味に思えてしまうのだ。ドラマやテーマがあのままでも『仮面ライダージオウ』終盤同様、並行宇宙が再度融合しつつあるSF大設定を逆用した言い訳を付ければ、唐突に先輩ライダーたちが登場してレジスタンスたちに加勢をしても許されたようにも後知恵で思うので……。


「旧3部作」「新3部作」「続3部作」「TVアニメ」キャラも総動員した『スカイウォーカーの夜明け』!


 その逆に『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は歴代シリーズの遺産を引用しまくったイイ意味で二次創作的な作品に仕上がっているともいえる。
 先にもふれた旧銀河帝国皇帝のみならず、20世紀の「旧3部作」にも登場したR2-D2やC-3POなどの人気ロボットをはじめ、今回の「続3部作」の第1部で死した旧副主人公ハン・ソロや、第2部で死した旧主人公ルークも、この最終第3部では霊体となって再登場――前者は霊体ではなく幻覚だとかの、劇中では説明されていない細かいウラ設定は置いといてください(笑)――。
 「旧3部作」に参戦した魅惑的な脇役たちまでもが幾人も再戦。さらには歴史上の今は亡き歴代のジェダイの騎士たちが声のみで窮地の主人公の女剣士に声援を送るが、何となく予想は付いたもののググってみると、20世紀の「旧3部作」のヨーダやオビワンやアナキン(ダース・ベーダー)に、世紀の変わり目に作られて「旧3部作」よりも1世代前の時代を描いた「新3部作」こと『スター・ウォーズ エピソード1』~『エピソード3』(99年・02年・05年)に登場した先代ジェダイの騎士たちに、「新3部作」と「旧3部作」の隙間の時代を描いた『スター・ウォーズ 反乱者たち』(14~18年)や、『エピソード2』と『エピソード3』の隙間の時代を描いた『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』(08~14年・20年)などの3D-CGのTVアニメシリーズに登場した歴代ジェダイの騎士たちでもあるという……。何というシリーズの全肯定!!
 演じる役者さんが急逝したレイア姫もといレイア将軍に至っては、今回の「続3部作」の第1部の未使用映像を流用合成したというワリには、ほとんど冒頭から終盤まで出ずっぱりとなった上に(!)、主人公の女剣士に勝機さえ与える厚遇ぶり!
 そう、世界観を同じくする続編である以上は、作品の広大な「世界」と遠大な「歴史」設定を活かしてほしく、ついでに先輩ヒーローたちの再登場&大活躍をも期待してしまうのは、洋の東西を問わない人々の普遍的な心理なのであり、むしろだからこそその願いを叶えるべきなのだ。


地球人たちのドラマと並行して、超人ヒーローたちのドラマや大集合も描いた先駆作『ザ☆ウルトラマン』(79年)を参照する!


 レギュラー陣の役者さんたちを活かして、「移民・難民」問題も描きつつ、タイガ・タロウ・トレギア・タイタス・フーマの因縁や出自劇をも同時に描くことは困難であったとの見解も巷間では散見される。しかし、筆者はそれらの見解には同意しない。
 奇しくもこの2019年には先の『ザ☆ウルトラマン』がタイタスの出自つながりでネット配信されていた。この作品は春~初夏にかけてのシリーズ序盤はオーソドックスな怪獣との攻防劇であり、ゲストキャラのドラマにはあまり頼らない作りであった。しかし、夏休み放映の3部作で200万光年彼方のウルトラの星を紹介しつつ、ウルトラ人との抗争を長きに渡って演じてきた、爬虫類から進化したために意思疎通ができないという宇宙人・バデル族が200万年ぶりにウルトラの星に来襲、互いに宇宙戦艦数千艘を繰り出す宇宙大戦争を展開し、蘇生手術中のジョーニアスを除いたエレクやロトをはじめとする巨大化変身可能な7人のウルトラマンが敵戦艦を撃破していく勇姿も描かれた。
 その後の展開は1話完結の怪獣退治モノに戻るも、秋口の第3クールでは2~3話に1回程度の頻度で、宇宙から来た強敵に対してエレク&ロトらに助っ人参戦させることで時にバトルを宇宙規模にスケールアップ(https://katoku99.hatenablog.com/entry/20091102/p1https://katoku99.hatenablog.com/entry/20091115/p1https://katoku99.hatenablog.com/entry/20091220/p1)。初代『ウルトラマン』(66年)最終回へのオマージュかウルトラの星での滞在記憶を消されていた主人公ヒカリ隊員も、彼に恋い焦がれるジョーの妹アミアの地球来訪を契機に記憶を蘇らせたり(https://katoku99.hatenablog.com/entry/20091129/p1)、滅びたバデル族が残していた怪獣兵器を登場させるなどの各話単位を超えてシリーズを貫くタテ糸のドラマも設定していく。
 最終第4クールでは、最強の敵は同族ウルトラ人の反逆者集団とした連続モノの体裁を取って、それまでにも幾度か描かれてきたレギュラーである怪獣攻撃隊の隊員間での恋情や、戦闘中に不在となることでの不和も、終盤では最大の葛藤ドラマとして並行して描きつつ、しかしてエンタメ面や事態のスケール面ではウルトラ人が超古代に地球の南極大陸に隠した超巨大宇宙戦艦でU40奪還を企図し、8大ウルトラ戦士も大活躍する4部作の大バトルとすることで、その作風を過剰に重たくさせずにカタルシスが一掃する担保もできていた。
 重たいテーマやドラマを描きつつも、過剰に重たくはさせずに爽快感も与えるヒーロー活劇として、しかもルーティンな1話完結ではなく通常回を超えたスケールを呈示するために連続モノ的な悪の大軍団vsヒーロー大集合も描いてみせるこの手法!


映画作品でこそヒーロー大集合を! TVシリーズや前日談・後日談に過去作や別媒体ヒーローとの接点・因縁を張り巡らせて、子供やマニアの興味関心を長期に渡って維持させる「世界観」消費を!


 東映は2010年代前半の春休みには、仮面ライダースーパー戦隊が共闘する映画で大ヒットを飛ばしてきたが、東映の白倉プロデューサーも老いたりか、電車モチーフの『烈車戦隊トッキュウジャー』(14年)が放映された折りには同じく電車モチーフの『仮面ライダー電王』(07年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20080217/p1)との共闘映画を構想したモノの、本人の言によれば「それを義務的な仕事」と感じて実現させずに、悪い意味でマニアックでニッチなネタの映画『スーパーヒーロー大戦GP(グランプリ) 仮面ライダー3号』(15年)や映画『仮面ライダー1号』(16年)に走って失速し、春休み映画のワク自体を消失させてしまった。
 しかし当時の特撮マニアが観たかったのは、まさに『トッキュウジャー』と『電王』が同じモチーフゆえの接点を契機にブツかって化学反応を起こすような作品ではなかったか?


 クルマ&警察がモチーフである『仮面ライダードライブ』(14年)が放映されていた折りには2015年のエイプリル・フールに一介の特撮マニアがオフザケ企画として、警察ライダーのドライブが往年のロボット刑事(73年)や機動刑事ジバン(89年)に特警ウインスペクター(90年)~特捜エクシードラフト(92年)や仮面ライダーG3に仮面ライダーアクセルなどの刑事・警察ヒーローと共闘するウソの夏休み映画をコラージュポスターのかたちで流布させてマニア連中を狂喜乱舞させていたモノだが、人々が観たいお祭り映画とはこのような企画のモノだったとも思うのだ。
――正直、その後の夏休み映画『劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー』(15年)の濃いめの青を基調とした映画ポスターよりも、コッチの背景を黄色とした明朗な4月馬鹿ポスターの方が目立てていると思うしセンスもイイと思う(笑)――


 その伝で、3大歴代恐竜戦隊が集合した映画『獣電戦隊キョウリュウジャーVS(たい)ゴーバスターズ 恐竜大決戦!さらば永遠の友よ』(14年)のあとに、TVでは2大先輩忍者レッドが登場したにも関わらず3大歴代忍者戦隊を集合させなかった映画『手裏剣戦隊ニンニンジャーVS(たい)トッキュウジャー THE MOVIE 忍者・イン・ワンダーランド』(16年)のことを残念に思ったマニア諸氏は多かったのではあるまいか?



 思うに春休みのライダー&戦隊共闘映画こそが、アメコミ洋画で云うところのマーベル社の『アベンジャーズ』(12年~・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190617/p1)でありDC社の『ジャスティス・リーグ』(17年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20171125/p1)なのである。
 新旧2大ライダー共演の正月映画や新旧2大戦隊共演の早春映画で、直前作のヒーローたちのドラマを完結させずに引っ張って、春休みのライダー&戦隊共闘映画に合流させて、そこで彼らのドラマや主題を真に完結もさせるような二重構造の連続性ある導線を作って観客を吸引・動員するようなヒキを、日本特撮も真剣に目指すべきではなかろうか?


 地球上ではライダーや戦隊が平和を守って戦うも、宇宙の星々では2代目宇宙刑事たちスペース・スクワッドが悪の秘密結社・幻魔空界と攻防を繰り広げており、現行ライダーや現行戦隊にも1クールに1回くらいはゲスト出演して彼らと共闘させることで子供たちにも認知させて、映画館ではライダー・戦隊・宇宙刑事が共闘してみせる! といったような多層的な展開は、マニアのみならず子供たちも児童レベルでの知的好奇心・スペシャル感を刺激されてワクワクすると思えるだけに。


 ある意味では『ウルトラギャラクシーファイト』もそれを狙った作品ではあるのだが、この場合は逆にTVの「ウルトラマン」本編でも中盤あたりに番外編として、全編が宇宙を舞台とした仮面劇でもある先輩ヒーロー大集合編を設けることで、子供たちを大興奮させてほしいようにも思うのだ。
 2020年代の日本特撮が目指すべき方向性は、そこにあるとも思えるのだ。


(了)
(初出・特撮同人誌『仮面特攻隊2020年号』(19年12月28日発行)折込コピー速報『ウルトラマンタイガ』『ウルトラギャラクシーファイト』『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』合評1より抜粋)


[関連記事]

ウルトラマンタイガ』(19年)中盤評 ~レギュラー&ゲストの人間ドラマのみならず、ボイスドラマで描かれた3大主役ウルトラマンのドラマも本編に導入すべき!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20200108/p1

『ウルトラギャラクシーファイト』(19年) ~パチンコ展開まで前史として肯定! 昭和~2010年代のウルトラマンたちを無数の設定因縁劇でつなぐ活劇佳品!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20200110/p1

仮面ライダージオウ』(18年)最終回・総括 ~先輩続々変身のシリーズ後半・並行宇宙間の自世界ファーストな真相・平成ライダー集大成も達成!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20191020/p1

スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(17年)肯定評 ~陰陽円環な善悪観・草莽の民・自己犠牲的な特攻! 世評は酷評だが、私見ではシリーズ最高傑作!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20200105/p1


[関連記事] ~ヒーロー大集合作品評

アベンジャーズ/エンドゲーム』(19年) ~タイムパラドックス&分岐並行宇宙解析!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190617/p1

ジャスティス・リーグ』(17年) ~スーパーマンバットマンワンダーウーマン共演作は、ヒーロー大集合映画の教科書たりえたか!?

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20171125/p1

仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー』(17年) ~ヒーロー大集合映画の教科書がついに降臨か!?

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20171229/p1

仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』(18年) ~並行世界・時間跳躍・現実と虚構を重ねるメタフィクション、全部乗せ!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190128/p1

ウルトラマンメビウスウルトラ兄弟2』 ~東光太郎! 幻の流産企画!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20130317/p1

パワーレンジャーFOREVER RED』(02年) ~歴代パワレンレッドが全員集合! 坂本浩一監督作品・戦隊を逆照射!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20080518/p1

百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊』(01年) ~赤星政尚・竹本昇、出世作! 「戦隊」批評の特殊性!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20011102/p1


[関連記事] ~3大メタ・ヒーロー作品! 国産ヒーローの歴史を深夜アニメが総括!

サムライフラメンコ』(13年) ~ご町内ヒーロー ⇒ 単身ヒーロー ⇒ 戦隊ヒーロー ⇒ 新旧ヒーロー大集合へとインフレ! ヒーロー&正義とは何か? を問うメタ・ヒーロー作品!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190301/p1

『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』(15年) ~往年の国産ヒーローのアレンジ存在たちが番組を越境して共闘するメタ・ヒーロー作品だけれども…

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190302/p1

ワンパンマン』(15年) ~ヒーロー大集合世界における最強ヒーローの倦怠・無欲・メタ正義・人格力!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190303/p1


[関連記事]

特撮意見(6)★今こそ昭和ウルトラの全遺産を活かせ!★ ~児童の神話的年代記やジャンク知識収集癖へ訴求せよ・武器や鎧・テーマパークな未来都市・2回変身や等身大バトルなど身体性の快楽も!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060415/p1


[関連記事] ~ウルトラマンゼロ登場作品!

『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』(09年) ~岡部副社長電撃辞任賛否!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20101224/p1

『ウルトラ銀河伝説外伝 ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ』(10年) ~映画の前菜ビデオ作品なのに大傑作が爆誕

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20111201/p1

ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』(10年) ~傑作!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20111204/p1(当該記事)

ウルトラマンサーガ』(12年) ~DAIGO・つるの剛士杉浦太陽AKB48投入!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20140113/p1

『ウルトラギャラクシーファイト』(19年) ~パチンコ展開まで前史として肯定! 昭和~2010年代のウルトラマンたちを無数の設定因縁劇でつなぐ活劇佳品!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20200110/p1

ウルトラマンタイガ』『ウルトラギャラクシーファイト』『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』『仮面ライダー令和』 ~奇しくも「父超え」物語となった各作の成否は!?

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20200112/p1(当該記事)



決定版 ウルトラマンタイガ 最強ひみつ超百科 (テレビマガジンデラックス)

ウルトラマンタイガ Blu-ray BOX II

ウルトラマンタイガ Blu-ray BOX II

#ウルトラマンタイガ #ウルトラギャラクシーファイト #スカイウォーカーの夜明け #仮面ライダー令和ザファーストジェネレーション
#ウルトラマンタイガ #ウルトラギャラクシーファイト #スター・ウォーズ #仮面ライダー令和



[ウルトラ] ~全記事見出し一覧
[ライダー] ~全記事見出し一覧
[特撮洋画] ~全記事見出し一覧
拙ブログ・トップページ(最新10記事)
拙ブログ・全記事見出し一覧

ウルトラギャラクシーファイト ~パチンコ展開まで前史として肯定! 昭和~2010年代のウルトラマンたちを無数の設定因縁劇でつなぐ活劇佳品!

『ウルトラマンタイガ』中盤評 ~レギュラー&ゲストの人間ドラマのみならず、ボイスドラマで描かれた3大主役ウルトラマンのドラマも本編に導入すべき!
『劇場版ウルトラマンR/B セレクト!絆のクリスタル』 ~タイガの宿敵トレギア初登場! 小粒良品で好きだが、新世代ウルトラマン総登場映画も観たい!
『ウルトラマンタイガ』『ウルトラギャラクシーファイト』『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』『仮面ライダー令和』 ~奇しくも「父超え」物語となった各作の成否は!?
『ウルトラ銀河伝説外伝 ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ』 ~映画の前菜ビデオ作品なのに大傑作が爆誕!
拙ブログ・トップページ(最新10記事)
拙ブログ・全記事見出し一覧


[ウルトラ] ~全記事見出し一覧


『ウルトラギャラクシーファイト ニュージェネレーションヒーローズ』 ~パチンコ展開まで前史として肯定! 昭和~2010年代のウルトラマンたちを無数の設定因縁劇でつなぐ活劇佳品!


(文・久保達也)
(19年12月7日脱稿)

*「昭和」「平成後期」「令和」のウルトラマンを「ひとつの世界」に!


 2019年9月29日から無料動画配信サイト・YouTube(ユーチューブ)の円谷プロ公式チャンネル・ULTRAMAN OFFICIAL(ウルトラマン・オフィシャル)にて、毎週日曜朝10時の更新で『ウルトラギャラクシーファイト ニュージェネレーションヒーローズ』(19年)が世界同時配信されている。
 番組のフォーマットは各回約5分前後の全13回で構成されており、かつてテレビ東京系で歴代ウルトラマンシリーズのセレクト再放送や名場面集を放映する枠として存在していた『ウルトラマン列伝』(11~13年)、およびそれを継承しつつも『ウルトラマンギンガ』(13年)・『ウルトラマンギンガS(エス)』(14年)・『ウルトラマンX(エックス)』(15年)といった新作テレビシリーズをも放映する枠となった『新ウルトラマン列伝』(13~16年)の枠内で放映された短編シリーズ、


・『ウルトラゼロファイト』(12~13年)
・『ウルトラファイトビクトリー』(15年)
・『ウルトラファイトオーブ 親子の力、おかりします!』(17年)


と同一のスタイル・作風であり、『ファイトビクトリー』や『ファイトオーブ』と同じく脚本・足木淳一郎と坂本浩一監督のコンビが手がけている。


 ところでこの足木淳一郎なる人物、先述した『ウルトラマン列伝』の途中から構成・脚本や音響効果として放映中の『ウルトラマンタイガ』(19年)に至るまでクレジットされている。手がけた作品を見ると『ウルトラマンオーブ』(16年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20170603/p1)から『タイガ』に至る第13話、つまり毎年恒例(こうれい)で総集編を書いてきたかと思えば、『タイガ』では『ウルトラセブン』(67年)第45話『円盤が来た』の50年後の続編である第6話『円盤が来ない』を書いているほか、設定監修として名前があったりする。
 また近年のニュージェネレーション・ウルトラマンの放映休止期間にあたる毎年1月から6月までの半年間に、『ウルトラマン列伝』的な再放送と名場面集として放映されている『ウルトラマンゼロ THE CHRONICLE(ザ・クロニクル)』(17年)や『ウルトラマンオーブ THE CHRONICLE』(18年)、『ウルトラマン ニュージェネレーションクロニクル』(19年)も手がけているのだ。
 この経歴から独断させてもらうなら、実は足木氏とは1990年代からバンダイビジュアルの『ばっちしV(ブイ)』シリーズをはじめとするウルトラマンの格闘名場面を再編集したビデオソフトや、1960年代後半から1970年代初頭に発売されたソノシートを彷彿(ほうふつ)とさせるようなウルトラマンや怪獣が大挙登場するドラマCDなどの構成・脚本・音響効果で活躍してきた、円谷プロの秋廣泰生(あきひろ・やすお)のペンネームではないのかと――違っていたら申し訳ないのだが、足木氏の名前が出るようになって以降、秋廣氏をスタッフクレジットで見たことがない(笑)――。
 いや、よほど波長が合うのか毎度毎度、坂本監督と共謀(きょうぼう)して我々のオタ心をくすぐりつづけることができるのは、円谷の文芸部署にはもう足木淳一郎氏くらいしかいないだろうと(爆)。


 さて『ゼロファイト』は映画『ウルトラマンサーガ』(12年・松竹・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20140113/p1)の続編として映画で競演したウルトラマンダイナやウルトラマンコスモス、敵の触覚宇宙人バット星人がひきつづき登場したが、『ファイトビクトリー』も映画『劇場版 ウルトラマンギンガS 決戦! ウルトラ10勇士!!』(15年・松竹)の続編として地底人のショウ=ウルトラマンビクトリーが映画のラストで見習い隊員となった防衛組織・UPG(ユー・ピー・ジー)の隊員服姿で登場し、『ファイトオーブ』は映画『劇場版 ウルトラマンオーブ 絆(きずな)の力、おかりします!』(17年・松竹)の続編であるのみならず、映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE(ザ・ムービー)』(09年・ワーナー・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20101224/p1)で宿敵・ウルトラマンベリアルの武器だった100体もの怪獣を自在に操れるギガバトルナイザーをキーアイテムとして描くことで、ベリアルの息子=ウルトラマンジードが主役となった『ウルトラマンジード』(17年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20180213/p1)の前日譚(ぜんじつたん)ともなっていた。


 今回の『ウルトラギャラクシーファイト』も映画『劇場版 ウルトラマンR/B(ルーブ) セレクト! 絆のクリスタル』(19年・松竹・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190407/p1)の続編として、この映画でデビューを飾り、『ウルトラマンタイガ』のレギュラー悪となっているウルトラマントレギアが登場し、『ギャラクシーファイト』最終回で描かれるハズの7大ウルトラマンVSトレギアが、そのまま『タイガ』第1話『バディゴー!』の冒頭(https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190811/p1)へとつながっていく。
 そして『ゼロファイト』・『ファイトビクトリー』・『ファイトオーブ』と同様に、「昭和」「平成」の歴代ウルトラマンたちを総登場させることで、「新時代」最初のウルトラマンである『タイガ』が前作の『ウルトラマンR/B』(18年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20180826/p1)のみならず、「昭和」「平成」の歴代ウルトラマンシリーズとも連続性を持ち、世界観を共有する「ひとつの世界」となり得ているのだ。


*予算の都合(汗)で既存キャラを新キャラに! ウルトラマンリブット・ウルトラダークキラー・偽ウルトラマン軍団!


 今回新規に登場するキャラとしては、宇宙の災厄(さいやく)から生命を守るM78星雲光の国の組織・ギャラクシーレスキューフォースの一員であるウルトラマンリブット、そしてウルトラの名を冠する者をすべて抹殺(まっさつ)しようとするウルトラダークキラーがあげられる。


 これまでのウルトラマンの概念(がいねん)を打ち破るかのような革新的なデザインが多かったニュージェネレーション・ウルトラマンたちとは異なり、初代ウルトラマンに赤のラインを少々増やしただけに見えるウルトラマンリブットのデザインは、「平成」初期に誕生したウルトラマングレート(90年)やウルトラマンパワード(93年)、ウルトラマンネオス(94年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/19971115/p1)などに先祖帰りしたかのような印象が強く、逆におもわず注目してしまうものがある(笑)――ただ手足には青いクリスタル・ギャラクシウムが配され、左腕にはやはり青いクリスタルが印象的な小さな盾(たて)・リブットブロッカーを装備している――。
 ただウルトラマンリブットは幼児にイスラム文化を教える知育・情操番組としてマレーシアで放送されている3DCGアニメ『ウピンとイピン』(放送開始年度不詳)に円谷プロの公認で2014年に登場したのを出自としており、日本の映像作品への登場は今回が初と思いきや、『新ウルトラマン列伝』最終回(第155話)『グランドフィナーレ! ウルトラ戦士よ永遠に!』ですでに登場していたそうであり――そんなもん気づくワケがない(爆)――、今回は2度目の登場となるのだ。


 ちなみにリブットとはマレー語で「嵐」を意味するものであり、その動きには現地の武術・シラットが取り入れられていたのだが、現地でアトラクション用に製作されたスーツをベースにしたリブットのアクションを、坂本監督はこのシラットを基本に演出しているかと思われる。
 初登場のEpisode(エピソード)3でリブットが『ウルトラQ(キュー)』(66年)に登場した冷凍怪獣ペギラと対戦するのは、決して坂本監督がオタあがりだからではなく――まぁ、それもあるだろうが(笑)――、このシラットを基本としたリブットのアクションに最もふさわしい相手としてペギラが選ばれたということではなかったか?
 映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説』でグリーンバックを背景にしたワイヤーアクションによるウルトラマンの動きを確立させ、その後も継承させるに至った坂本監督だが、このリブットVSペギラのバトル場面は今回の『ウルトラギャラクシーファイト』におけるほかのウルトラマンのアクション演出と比べ、明らかに差別化されている印象が濃厚なのだ。


 地球と同様に青空を背景とした水の惑星・リクエターの湖で冷凍光線を吐(は)いて暴れまわり、星の住人・海底原人ラゴンを危機に陥(おとしい)れるペギラに空からキックを浴びせるリブットこそ、いつもながらの坂本演出だが、「ギャラクシーレスキューフォースウルトラマンリブット、出動!」と、武術のような構えでリブットが名乗りをキメて以降、そのアクションはペギラの緩慢(かんまん)な動きにあわせるかたちで、スピード感よりも巨大感や重量感を強調した演出となっていた。
 星に着地したリブットを真下から超あおりでとらえた足下(あしもと)に猛烈(もうれつ)な水しぶきがわきあがったり、建造物がない代わりに周囲に常に樹木を配置し、そのバトルを絶えずあおりでとらえるのもさることながら、湖での戦いを斜めに傾いたカメラが手前に森をナメながら高速で横移動してとらえているのは、対比としてリブットVSペギラのバトルがより重厚であることを印象づける秀逸(しゅういつ)な演出だ。
 リブットが両腕をゆっくりと回すことで周囲から光の粒子が集結して放たれる必殺技「ギャラクシウムブラスター!」をペギラに浴びせる場面で、リブットの両腕の残像がCGで描かれているのもそれこそ拳法を彷彿(ほうふつ)とさせ、ウルトラマングレートがオーストラリア、ウルトラマンパワードアメリカ出身であったのに対し、リブットがアジア出身であることを強調する演出であるだろう。


 一方のウルトラダークキラーは2012年にパチンコメーカーの京楽からリリースされた『CRぱちんこウルトラマンタロウ 戦え!! ウルトラ6兄弟』でデビュー以降、同社の『CRぱちんこウルトラマンタロウ 暗黒の逆襲』(13年)、『CRぱちんこウルトラバトル烈伝 戦えゼロ! 若き最強戦士』(15年)に連続して登場した、今回の『ギャラクシーファイト』にメインで登場するウルトラマンゼロウルトラマンタロウと深い因縁(いんねん)を持つ敵であり、ウルトラ兄弟に倒された怪獣や宇宙人の怨念(おんねん)が生みだした闇の超人として描かれていた。
 『ギャラクシーファイト』ではウルトラマンエックスダークネス・ウルトラマンジードダークネス・ゼロダークネス、そしてウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツ(笑・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20181104/p1)ではなくウルトラマンオーブダークネスといった闇の超人たちが敵キャラとして登場するが、ダークキラー自体もタロウに酷似(こくじ)した胸のプロテクターの中央には常に赤い(笑)カラータイマー、タロウと同じく両耳部分にはウルトラホーンなる巨大な角があり、両腕にはウルトラセブンアイスラッガーのような鋭利な武器を装着した暗黒の超人である。


 デビュー作の『戦え!! ウルトラ6兄弟』ではウルトラ5兄弟と合体したタロウの必殺技「ウルトラダイナマイト!」に敗れ、続編の『暗黒の逆襲』ではウルトラ5兄弟をベースにしたウルトラダークキラーブラザース(!)を生みだし、『戦えゼロ!』では異次元空間でウルトラマンゼロを待ちかまえていたウルトラダークキラーだが、今回の『ギャラクシーファイト』はこれらのパチンコで展開されたストーリーをも前史・史実として全肯定して世界観を共有しているのだ!


 今回も数々の闇の超人を生み出すのはもちろんのこと、Episode1では『ウルトラマンR/B』の2大主役ウルトラマンウルトラマンロッソとウルトラマンブルが不在となった綾香市(あやかし)の森で光線の訓練をしていたウルトラウーマングリージョをかばったゼロが、ダークキラーによってグリージョとともに無限の闇・ダークキラーゾーンに幽閉(ゆうへい)され、Episode5ではかつてタロウが5兄弟の力を借り、「スーパーウルトラダイナマイト!」でダークキラーを葬(ほうむ)った過去がタロウの回想として語られる。


 近年は劇場作品でも「昭和」のウルトラマンの活躍がすっかり描かれなくなってしまったが、足木氏と坂本監督は『ファイトビクトリー』ではウルトラマンエースウルトラマンレオ&アストラ兄弟、『ファイトオーブ』ではゾフィーウルトラセブンウルトラマンジャックを放映当時の最新ウルトラマンや歴代「平成」ウルトラマンたちと競演させており、たとえ回想のかたちではあっても今回も「昭和」のウルトラマンの活躍を描くことで、「平成」ウルトラマンやニュージェネレーション・ウルトラマンと世界観を共有する「ひとつの世界」としてまとめあげているのは評価されて然(しか)るべきだろう。


 今回ダークキラーと手を組む悪党が2010年代のニュージェネレーション・ウルトラマン最初の作品『ウルトラマンギンガ』のラスボスだった暗黒の魔神ダークルギエル、坂本監督作品の映画『劇場版 ウルトラマンギンガS』に登場した超時空魔神エタルガー、そしてウルトラマントレギアと、皆タロウやゼロ、ギンガやビクトリーらに因縁がある敵をせいぞろいさせることで、その連続性はいっそう強化されているのだ。
 Episode6の冒頭でのマイナスエネルギーに満ちている惑星テンネブリスのダーク宮殿にて、ダークルギエルがギンガを、エタルガーがビクトリーはオレが倒すなどと口にする中、ウルトラマントレギアが「全ウルトラマンのダークネスをつくる本来の目的を忘れては困る」などと語るさまは、さながらスーパー戦隊シリーズに登場する敵組織の幹部たちのようであり、それぞれの思惑の違いで対立する群像劇をも垣間(かいま)見せてくれる。


*バトルや幕間でも点描されていくウルトラマンたちの「人物相関図」!


 さて先述したようにゼロとグリージョがダークキラーによって捕らわれの身となるのと並行して、惑星サンダウィンではウルトラマンエックス&ウルトラマンジードVSエックスダークネス&ジードダークネスにつづき、ダークルギエルがエックスとジードを襲撃、ウルトラマンオーブウルトラマンロッソ&ウルトラマンブルの兄弟がウルトラマンの力を授(さず)かった星・O‐50(オー・フィフティー)では、サンダウィンから移ってきたエックスダークネス&ジードダークネスがオーブを急襲、光の国の宇宙警備隊本部でタロウからグリージョの危機を知らされ、救出に向かっていたロッソ&ブルのウルトラ兄弟はエタルガーによって惑星ペノルに撃墜され、そのまま強敵のエタルガーと対戦するハメに……と、全宇宙狭しと大活躍するニュージェネレーション・ウルトラマンたちが描かれていく。


 サンダウィンの背景宇宙は、夕陽のような逆光を背景に目とカラータイマーのみが妖(あや)しく光るエックスダークネス&ジードダークネスのシルエットが陽炎(かげろう)の中に浮かぶ、Episode1の冒頭でのインパクト絶大なカットが象徴するように真っ赤に染まり、O‐50は暗雲がたちこめる漆黒の空、ペノルは地球同様に青い空に白い雲と、その舞台が明確に差別化されているのもさることながら、ウルトラマンたちが次々とタイプチェンジを披露しながら戦うさまは、本作が役者が演じる人間キャラが登場しない完全な「仮面劇」であり、延々とバトル場面がつづくだけに、縦横無尽(じゅうおうむじん)に目先の変化を繰りだすことで、視聴者をあきさせないための工夫がなされている。
 ウルトラ兄弟の長男・ゾフィーウルトラマンベリアルの力を借りて変身したウルトラマンオーブ・サンダーブレスターのキックやパンチで、エックスダークネスとジードダークネスが受ける衝撃がCGで描かれた(!)ほどに、スローモーで重厚な演出がなされたかと思えば、ゼロやウルトラマンジャックの力を借りたウルトラマンオーブ・ハリケーンスラッシュにタイプチェンジした途端、スピード感にあふれるバトル演出に一転するのはその典型例なのだ。
 ウルトラマンビクトリーが右腕をどくろ怪獣EX(イーエックス)レッドキングのデカすぎるこぶしに変化させ、それを大地にたたきつけてマグマを噴出させたり、ウルトラマンエックスが宇宙怪獣エレキングを模(も)したアーマーを装着し、「エレキング電撃波!」をエックスダークネスに浴びせる描写なんかを観ていると、そういやここ数作のニュージェネレーション・ウルトラマンにはここまで視覚的なインパクトのある技があまりないなぁ……と複雑な気持ちにもなったものだが。


 そしてロッソ&ブルをタロウからのウルトラサイン(!)を受けたウルトラマンリブットが、オーブをウルトラマンビクトリーが、エックスとジードをウルトラマンギンガが救出することで、ギンガとビクトリーとリブットが先輩ウルトラマンとしての威厳(いげん)を示すのみならず、それ以外でもウルトラマンたちの関係性を端的に表すやりとりが点描されることで、たとえバトル場面が中心ではあってもキャラに厚みをあたえる群像劇として完成されているかと思えるのだ。


 普段は少々ガラの悪いヤンキーキャラ(笑)でありながらも、深い闇の中で苦しむグリージョにカラータイマーから自身のエネルギーを与えるゼロ。
 「ここで負けたらウルトラマンの名が泣きますからね!」と、必殺光線・ザナデウム光線とレッキングバーストでダークルギエルに一矢報いた(いっし・むくいた)エックスとジードを「上出来だ、後輩!」と讃(たた)え、「話せる兄貴」的な姿を見せるギンガ。
 「おまえらは修行が足(た)りてない。ゼロ、いや、(ウルトラマン)レオ兄弟に鍛(きた)えてもらった方がいい」などと、いくら映画『劇場版 ウルトラマンギンガS』でゼロから地獄の特訓(笑)を受けたとはいえ、厳しい先輩としてロッソ&ブルを一喝(いっかつ)するビクトリーに対してさえも、「レオって誰だよ?」とボケてしまうロッソ&ブル。


 ちなみにビクトリーは『ウルトラファイトビクトリー』でウルトラマンレオ&アストラ兄弟と競演しているが、先述した映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説』でレオ兄弟がゼロの師匠として描かれて以降、その続編となったオリジナルビデオ作品『ウルトラ銀河伝説外伝 ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ』(10年・バンダイビジュアル)でもレオとゼロとの師弟関係と共闘劇は描かれており、ビクトリーのロッソ&ブルに対する一喝はそれらを継承するかたちで、あのゼロの上にもさらにレオ兄弟なる偉大な存在がいることを示唆(しさ)しているのだ。
 まぁ、そんなレオ兄弟のことすら知らないくらいだから、ロッソ&ブルはウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツに、断じてウルトラマンとして認めてもらえなかったのだろう(笑)。


 そんなロッソ&ブルに同じO‐50出身の後輩として「よろしくな」と暖かく声をかけるオーブの姿に、「もしかしてオーブ!?」と突然の先輩の登場にミーハーみたいに喜ぶ(爆)ロッソ&ブル。
 宇宙警備隊本部に遅れてやってきたギンガに「遅いぞ」と声をかけたビクトリーに、「ゼロが云ってたろ。主役は遅れて来るって」と、彼らが地球で所属した防衛組織・UPGの合図「ガレット!」を口にしてこぶしをあわせるギンガとビクトリー。
 ちなみにゼロが「よく云うだろ。主役は遅れて来るってな」と左手で二本指を立てて(笑)語ったのは『ウルトラマンジード』第8話『運命を越えて行け』の際だったが、ギンガがこの回に登場したワケでもないのにそれを知っているのは、ゼロは遅刻の言い訳としてしょっちゅうこれを口にしているのだろう(爆)。
 そして映画『劇場版 ウルトラマンR/B』で競演したことから「ひさしぶり」と手を振って声をかけるロッソ&ブルに気づかないほどに、「ここが光の国か!」と初めて目にする故郷の星に感動し、「(ペガッサ星人)ペガやライハ――『ジード』のメインヒロイン――にも見せてあげたかった」と仲間に想いを寄せるジード。


 Episode5で描かれたこれらの短い描写のみで、過去作品で描かれたセリフや世界観を受けた描写も多いとはいえ、たとえそれらを観てはいなくとも、それぞれのウルトラマンのキャラクターの違いや関係性が、初心者にも理解できる演出となっていたのではあるまいか?
 そしてグリージョの救出に力を貸してほしいとのロッソ&ブルの頼みを先輩ウルトラマンたちが快諾(かいだく)し、7人のウルトラマン――故・黒澤明監督の名作映画・『七人の侍』(54年・東宝)のイメージも投影されているのか?――がエメラルドグリーンに輝くクリスタルタワーの上空にいっせいに飛び立ち、ブラザースマントを着用したウルトラ6兄弟が見送るEpisode6の場面で、タロウが「我々にも頼もしい仲間が増えましたね」と感慨深くつぶやく描写は、「昭和」のウルトラ6兄弟と「平成」後期からつづくニュージェネレーション・ウルトラマンが、確かに「つながった」瞬間であるとして、個人的にも心に深く刻(きざ)まれる演出だった。


*シーソーバトルから大逆転劇へと至る、新世代ウルトラマンたちのウルトラマンゼロとの因縁&奮起!


 「来たな、ウルトラマン」と憎々しげにつぶやくウルトラダークキラーがアジトとする惑星テンネブリスに、リーダーとなるギンガを中心に横並びで着地する7人のウルトラマンにカメラが高速でズームイン、ギンガの「いくぜ、みんな!」を合図に全ウルトラマンがファイテングポーズをキメる、最高にカタルシスにあふれる描写でEpisode7は開幕する!
 飛行する7人のウルトラマンが真横からとらえられ、それぞれのダークネスと対戦するためにエックス・オーブ・ジードは「ここはオレたちが!」と星の荒野に着地、先行したギンガ・ビクトリー・ロッソ・ブルが向かったダーク宮殿ではダークルギエルとエタルガーが待ちかまえ、対戦相手としてご指名を受けた(笑)ギンガとビクトリーは、ロッソとブルをゼロとグリージョのもとへと急行させる!
 大集結したウルトラマンが因縁の敵と対戦するために散り散りになっていくさまを、坂本監督はすでに映画『劇場版 ウルトラマンギンガS』のクライマックスで描いていたが、この王道と呼ぶべき手法は何度観てもあきさせないものだろう。


 エックスとエックスダークネスが画面手前に向かって空中戦を展開し、その真下ではオーブが必殺剣「オーブグランドカリバー!」で稲妻を巻き起こし、オーブダークネスも剣先を回して紫色の光線を発射、その先の空ではジードダークネスが高速で舞いながらジードを攻撃、それに向かってレッキングバーストを放つジードが周囲360度からあおりでとらえられる!
 ギンガがギンガスパークランスなる白い光の槍(やり)でダークルギエルと剣術バトルを繰りだすさまを真下からあおりでとらえたかと思えば、右腕から「キングジョーランチャー!」をブっぱなしながら画面左奥へと後ろ向きに飛ぶビクトリーを、画面右手前から追撃するエタルガーが背面から描かれる!
 まさに「蝶(ちょう)のように舞い、蜂(はち)のように刺す」演出といっても過言ではないほどに、臨場感とスピード感にあふれるバトル演出は最高にカッコいいものがある!


 だが、先輩ウルトラマンたちが善戦する中、ゼロとグリージョを救うために戦うロッソとブルの必殺技はウルトラダークキラーにことごとくはじかれてしまい、Episode8のラストでダークキラーはゼロの眼前でゼロダークネスを生みだしてしまう!
 このゼロダークネスは先述した『ウルトラゼロファイト』の第2部『輝きのゼロ』(12年)で、ウルトラマンベリアルの魂(たましい)がゼロに憑依(ひょうい)して誕生したものだが、Episode9では映画『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦! ベリアル銀河帝国』(10年・松竹・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20111204/p1)以来使用されている『ベリアルのテーマ』が流れる中、ゼロダークネスがベリアルのようにかったるそうに首を回す(笑)動きを継承することで、ゼロの因縁の敵であるのをより印象づけていた。


 巨大なダークキラーを背景にウルトラマンたちのピンチの描写が重ねられていく、ダークキラーの絶大な力を端的に示す演出が史上最大の危機をあおるものの、ウルトラマンの大逆転劇を描くファンファーレとして流れるのは、先述した映画『ゼロ THE MOVIE』アバンタイトルで、ゼロがM78星雲を飛び出して超光速で宇宙の果てを突破し、マルチバース=多次元宇宙を飛行する場面に1コーラスのみ流れた主題歌調の幻の名曲『すすめ! ウルトラマンゼロ』だ!


 「ゼロさんは親子の力を教えてくれた!」と、ゼロの父・セブンとゼロの力を借り、エメリウムスラッガーにタイプチェンジするオーブ!


 「ゼロの想いは時空を超えてオレたちをつなぐ!」と、ゼロが装着する鎧(よろい)・ウルティメイトイージスをコピーしたゼロアーマーをまとうエックス!


 「ゼロがいたから、僕は運命を変えることができた!」と、ゼロとウルトラの父のウルトラカプセルでマグニフィセントに変身するジード!


 そして先述した映画『劇場版 ギンガS』でゼロの特訓を受けたウルトラマンギンガとウルトラマンビクトリーは、ゼロの勇気とあきらめない心を胸に、「ウルトラタッチ!」の掛け声とともにウルトラマンギンガビクトリーへと合体変身を遂(と)げる!


 巨大なゼロのイメージ映像を背景に、


ウルトラマンギンガビクトリー
ウルトラマンエックス・ゼロアーマー
ウルトラマンオーブ・エメリウムスラッガー
ウルトラマンジード・マグニフィセント


の4大ウルトラマンが並び立つさまは、先述したダークキラーを背景にしたウルトラマンのピンチ描写と見事に対(つい)を成す、華麗なる大逆転劇の象徴として機能したのだ。


*息の長いキャラクターや息の長い消費のされ方をするためには、先輩ヒーロー助っ人参戦やヒーロー大集合作品が必須!


 Episode10はグリージョさえもが「絆をあきらめない! 私だってウルトラマンです!」と、ゼロダークネスをキックや肘(ひじ)打ちで攻撃したあげくに全身から光を放ってダークキラーとゼロダークネスを吹っ飛ばし(笑)、兄のロッソとブルにエネルギーを与えるという、登場キャラのすべてに見せ場を与える坂本監督のいつもながらの気持ちのいい演出で開幕する。
 ウルトラマンロッソとウルトラマンブルが合体変身したウルトラマンルーブが、ゼロダークネスが放ったワイドゼロショットを右手ではらいのけ、それが炎のシャワーとなって降り注ぐ背景を画面手前に進撃するルーブの絶大な強さを印象づける演出がたまらない。
 ゼロダークネスの背中で側転してダークキラーにキックを浴びせたり、ロッソに変身する主人公の青年・湊(みなと)カツミが野球が得意な設定を活(い)かし、ピッチャーがボールを投げるようにふりかぶってゼロダークネスにパンチを浴びせるアクションも最高にカッコいい!


 ニュージェネレーション・ウルトラマンの主題歌メドレーが流れる中、


・オーブ・エメリウムスラッガーは緑や青のあざやかな3本のアイスラッガーが宙を舞う「ハイパーウルトラノック戦法!」
・エックスはゼロアーマーを変形させた光の弓矢「ファイナルウルティメイトゼロ!」
ジード・マグニフィセントは腕をL字に組んで発射する77万度の緑色の電撃光線「ビッグバスタウェイ!」――ウルトラマンレオの故郷・L77星が元ネタの設定だといまごろ気づいた(爆)――
・ギンガビクトリーはゼロから継承した「ワイドゼロショット!」


で、それぞれの因縁の敵を、見た目も含めてあざやかに倒していき、ウルトラダークキラーが率いた暗黒軍団はついに全滅する。



 とはいうものの、まだウルトラマントレギアは健在であり、放映もあと3回残っているのだが、個人的にはこの『ウルトラギャラクシーファイト』は、Episode9のラストからEpisode10にかけてこそが最大のクライマックスではないのか? と思えてならないものがある。
 ニュージェネレーション・ウルトラマンたちが、皆口々にゼロへの想いを吐露(とろ)してパワーアップを遂げるさまは、彼らの背景に常に先輩として助っ人参戦や「昭和」的な特訓(笑)をほどこしてくれたウルトラマンゼロの存在があったことを最大に象徴しているのだ。


 映画『ウルトラ銀河伝説』でウルトラセブンの息子として華々しくデビューを飾ったゼロであったが、その公開から続編映画『ゼロ THE MOVIE』に至るまでの1年の間に、ゼロが映像作品に登場したのは先述した『ウルトラ銀河伝説外伝 ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ』くらいのものであり、主役となるテレビシリーズが製作されなかったがために、世間にゼロの存在が充分に認知されることがないまま、作品の完成度は高かったにもかかわらず、『ゼロ THE MOVIE』は興行的には大コケしてしまった。
 ヘタをすれば、この時点でゼロの商品的価値がそれこそゼロ(汗)となってしまう危険性もあったのだ。


 だが、その後ゼロは先述した『ウルトラマン列伝』と『新ウルトラマン列伝』の番組ナビゲーターを足かけ5年に渡って務めつづけ、その枠内で主役となる短編『ウルトラゼロファイト』も放映された。
 映画『ウルトラマンサーガ』で主演作品は一応最後となるも、ちょいワルなのに決して下品にはならない育ちのいい不良少年(笑)といったキャラクター性で、子供たちの間でも大人気を博して、映画『劇場版 ウルトラマンギンガS』以降、映画『劇場版 ウルトラマンX きたぞ! われらのウルトラマン』(16年・松竹)、映画『劇場版 ウルトラマンオーブ』、映画『劇場版 ウルトラマンジード つなぐぜ! 願い!!』(18年・松竹・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20180401/p1)に至るまで、ニュージェネレーション・ウルトラマンの劇場版にゼロは4年連続(!)で客演を果たしてきた。
 そして『ウルトラマンX』第5話『イージス 光る時』にゲストで登場したのにつづき、『ウルトラマンジード』でゼロはジードとのダブル主人公としてレギュラー入りを果たす快挙を成し遂げたのだ!


 いつしかニュージェネレーション・ウルトラマンには欠かせない存在と化して成長していたゼロだが、それを最大限に活かすかたちで、セブンとともにゼロのもうひとりの父だといっても過言ではない坂本監督は、ゼロを中心とするウルトラマンの人物相関図をバトル演出の中で点描することで、確実に多数いるウルトラマンゼロのファンたちを集客し、ついでに「ウルトラマンゼロ誕生10周年!」をも祝福したのかもしれない。
 主役となるテレビシリーズがまともに製作されず、実に変則的な活躍を余儀なくされてきたゼロがここまで息の長いキャラクターとなり得たのは、その強烈なキャラクター性の魅力もさりながら、この10年に渡って絶えず露出をつづけてきたことも大きいのだ。


 たとえばゼロが誕生する3年前に放映された『ウルトラマンメビウス』(06年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20070506/p1)は当時はそれなりの人気を博したものだが、映画『大決戦! 超ウルトラ8兄弟』(08年・松竹・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20101223/p1)や映画『ウルトラ銀河伝説』の客演以降、主人公・ウルトラマンメビウスの露出は映画『劇場版 ウルトラマンギンガS』に客演した以外皆無(かいむ)となったことから、放映10年後の2016年の時点では『メビウス』は完全に「過去の遺産」と化していた感があった。
 『メビウス』ばかりではない。アニメで製作された『ザ☆ウルトラマン』(79年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/19971117/p1)の主人公・ウルトラマンジョーニアスや、海外との合作で製作されたオリジナルビデオ作品『ウルトラマンG(グレート)』(90年)や『ウルトラマンパワード』(93年)の主人公ウルトラマン、「平成」ウルトラマンの劇場版に映画1回こっきりの登場で終わったゲストウルトラマンの数々など、その後の作品で再登場の機会がまともに与えられずに世間から忘れ去られてしまったウルトラマンは、実は意外に多いのだ。


 そんなウルトラマンたちが闇の超人と化し、ニュージェネレーション・ウルトラマンに復讐(ふくしゅう)を果たそうとする作品があってもよさそうなほどなのだが(爆・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190804/p1)、劇場版や今回のような短編シリーズで夢の競演を重ねることで、放映後も露出をつづけるニュージェネレーション・ウルトラマンは、その意味では今後しばらくは安泰(あんたい)と見てよいのかもしれない。


 『ウルトラマンタイガ』につづく「新時代」のウルトラマンたちが、放映から10年を経てもゼロのような息の長いキャラクターとなるためにはいったい何をすべきか、もはや語るまでもないだろう。


(了)
(初出・特撮同人誌『仮面特攻隊2020年号』(19年12月28日発行)所収『ウルトラギャラクシーファイト』評より抜粋)


[関連記事]

ウルトラマンタイガ』『ウルトラギャラクシーファイト』『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』『仮面ライダー令和』 ~奇しくも「父超え」物語となった各作の成否は!?

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20200112/p1

ウルトラマンタイガ』(19年)中盤評 ~レギュラー&ゲストの人間ドラマのみならず、ボイスドラマで描かれた3大主役ウルトラマンのドラマも本編に導入すべき!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20200108/p1

ウルトラマンタイガ』(19年)序盤総括 ~冒頭から2010年代7大ウルトラマンが宇宙バトルする神話的カッコよさ! 各話のドラマは重めだが豪快な特撮演出が一掃!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190811/p1

『劇場版ウルトラマンR/B セレクト!絆のクリスタル』(19年) ~小粒良品で好きだが、新世代ウルトラマン総登場映画も観たい!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190407/p1

ウルトラマンR/B』(18年)中盤評 ~宿敵ウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツ(笑)に見る特撮マニアの価値観の大地殻変動!?

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20181104/p1

ウルトラマンR/B』(18年)序盤総括 ~ユルい作風。その玩具性・名乗りの是非。ウルトラ史上最強の空中戦特撮!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20180826/p1

『劇場版ウルトラマンジード つなくぜ!願い!!』(18年) ~新アイテムと新怪獣にも過去作との因縁付与で説得力!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20180401/p1

ウルトラマンジード』(17年)最終回「GEEDの証」 ~クライシスインパクト・幼年期放射・カレラン分子・分解酵素・時空修復方法はこう描けば!?

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20180213/p1

ウルトラマンジード』(17年)序盤評 ~クライシス・インパクト! 平行宇宙のひとつが壊滅&修復! その原理とは!?

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20170819/p1

ウルトラファイトオーブ』(16年)完結評 ~『オーブ』と『ジード』の間隙ほかを繋ぐ年代記的物語!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20170603/p1

ウルトラマンオーブ』(16年)最終回「さすらいの太陽」 ~田口清隆監督の特撮で魅せる最終回・ジャグラス改心の是非・『オーブ』総括!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20170415/p1


[関連記事]

『怪獣倶楽部~空想特撮青春記~』(17年)に想う オタク第1世代よりも下の世代のオタはいかに生くべきか!?

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20170628/p1

ザ・ウルトラマン ジャッカル対ウルトラマン』(15年) ~日本アニメ(ーター)見本市出展作品!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20160914/p1

『ULTRAMAN』(19年) ~等身大マン・セブン・エース型強化服vs等身大宇宙人! 高技術3D-CGに溺れない良質作劇! 歴代作品へのオマージュ満載!!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190528/p1


[関連記事] ~ウルトラマンゼロ登場作品!

『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』(09年) ~岡部副社長電撃辞任賛否!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20101224/p1

『ウルトラ銀河伝説外伝 ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ』(10年) ~映画の前菜ビデオ作品なのに大傑作が爆誕

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20111201/p1

ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』(10年) ~傑作!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20111204/p1

ウルトラマンサーガ』(12年) ~DAIGO・つるの剛士杉浦太陽AKB48投入!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20140113/p1

『ウルトラギャラクシーファイト』(19年) ~パチンコ展開まで前史として肯定! 昭和~2010年代のウルトラマンたちを無数の設定因縁劇でつなぐ活劇佳品!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20200110/p1(当該記事)