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百獣戦隊ガオレンジャー 火の山、吼える


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(01年9月22日封切)
(脚本・武上純希 監督・諸田敏 アクション監督・竹田道弘 特撮監督・佛田洋

百獣戦隊ガオレンジャー 劇場版 火の山、吼える 〜感想

(文・T.SATO)
(01年10月執筆)
 次元の裂け目から異次元の南海の火山島に飛ばされたガオレンジャー6人。彼らはそこでも鬼(オルグ=敵怪人)を目撃し、島民たちのレジスタンスと共同戦線を張る!


 陽光照らす火山島の海岸に不時着した6人の頭上には3つの月が! カメラがパン(横移動)しながらも、不自然さはなく人物と風景と3つの月が合成されているパノラマな絵が本当にスゴいです。
 10年前の東映特撮とは隔世の感。今はホントに21世紀なんだなぁ(笑)。


 劇場内の子供も喜んでいたし、筆者的にもオッケーです。
 ただあえて言挙げするほどでもないけれど、比較論で云うなら90年代前半の実写特撮オンリーの「東映まんがまつり」こと「東映スーパーヒーローフェア」(93〜95年)における劇場版『五星(ごせい)戦隊ダイレンジャー』(93年・ASIN:B00005EFP7)、劇場版『忍者戦隊カクレンジャー』(94年・ASIN:B00005EFN3)の方が、映像面はともかくシンプル活劇でスッキリしていてカタルシスもあって軍配をあげるかナ。


 エッ、劇場版『超力(ちょうりき)戦隊オーレンジャー』(95年・ASIN:B000228U2GASIN:B000095YKMASIN:B00005EFNBASIN:B00005EE07)?
 世評は高いようですが、筆者にとってはサイアク(笑・失敬)。上原正三センセ(脚本)はもう老醜をさらさないでくれ。


 こーいうイベント編でゲストの人間ドラマをやるのはムリがある。だから私的には攻防一本槍にしてほしい。
 その点では、90年前後のジャニーズ系トップアイドルグループ、元・光GENJI(ゲンジ)リーダー・大沢樹生(おおさわ・みきお)演じる魁人(かいと)や、島のお姫さま・伊莉那(いりや 〜後日付記:後年、『ウルトラマンネクサス』(04年)の女副隊長・西条凪を演じる佐藤康恵!)はじめ、南海の島民(原住民)ゲストたちの人間ドラマは、もたつきを若干もたらしていたと思う
 (でもまぁ子供が退屈するほどドラマがあったワケでもないし、アレでも刈り込んだ形跡も見えたし(笑)、だから許容範囲)。


 ただ強いて云うなら、不時着先で驚いてオズオズ様子見ではなく、のっけから鬼(敵怪人)vsレジスタンス(島民)の攻防大バトルの真っ最中・ド真ん中で、その中で突如天空から降ってきたガオレンジャー6人に対しての、両者のリアクションの違いによって島民たちや鬼たちの性格を見せたり、戦隊メンバーたちが善悪何者であるのかを瞬時に見抜く彼らの眼力や器量 & 情勢に舞台設定 & 多人数バトル同時鼎立(ていりつ)見せをやった方がよかったんじゃないのかナ? という要望はある。


 それが『戦隊』のハショリまくり、でもツボ押さえまくり作劇というものでしょう。


 大沢樹生が最後に死ぬのもイマイチ。
 せっかくの大物ゲスト、ガオレン6人と同等の強さ(!)で素手で怪人を倒してほしかった!――劇場版『仮面ライダースーパー1(ワン)』(81年・ASIN:B000E6G0Z4ASIN:B00005HLGZASIN:B0000C17UV)の玄海老師みたいな――


 それに、どうせなら島民たちの緑の衣装に合わせて新戦士ガオグリーンとかに変身してもよかったのでは!?
 そして、TVでのガオゴリラのマイナーチェンジ色違いバージョンにすぎない(笑)映画オンリーの巨大動物ロボ(本作ではロボットではなく巨大精霊という設定)である“ガオコング”が、他のパワーアニマルたちと合体して人型になった映画オンリーの“ガオナイト”――TVでの巨大ロボ・ガオマッスルのやはりマイナーチェンジ版にすぎないけれどカッコいい!――をこそ大沢樹生が操縦すべきだったのでは!?


 それで、敵巨大怪人までをも必殺ワザで倒してみせたり、最後の最後まで生き残ってもよかったのでは?
 その方がカタルシスもあるでしょ。
 というか筆者ならばそう作る。……ていうのもゲスの後知恵ですけれど。


 そーいうワケで(?)私的に一番面白かったのは、やっぱりラストの巨大ロボ戦。
 3つの太陽と3つの月が天で重なる金環食で、火山が噴火! その中から出現した赤いパワーアニマル“ガオコング”!
 TV本編でのガオゴリラのバナナ投げに対抗してか、大物ゲストが死んだばかりなのに、その空気を読まずになぜだか胸板を叩いて長々と踊り狂いだす!(笑)
 オープン自然光の火山島で繰り広げられる巨大人型ロボ2体vs巨大敵怪人3体との攻防の妙味。


 前述のゲスト巨大ロボ“ガオナイト”、そして伏線もなくなぜだかご親切にも異次元にまで出張してきた、我らが巨大ロボ・ガオキングの合体前の5体の動物ロボの先代たち(現役のマイナーチェンジ版だけどもこれまたカッコいい!・笑)。
 その先代5体が合体して出現した、6人目の戦士ガオシルバーが今回操縦する百獣の神“ガオゴッド”。
 それぞれの初合体シーンも超絶カッコいい!(前者は実写、後者はCG!) バトルも時間もたっぷりでサイコーです。


 ……TVシリーズでは巨大ロボ“ガオゴッド”は、啓示を与える魂だけの存在――『忍者戦隊カクレンジャー』の巨大ロボ、無敵将軍・ツバサ丸・隠大将軍(かくれだいしょうぐん)みたいな存在……カクレンジャーの彼らも厳密にはロボットではなく、古代の英雄の魂が昇華した存在ですけれど――で、バトルはせずに肉体も無いと言及されていたけど、本作映画版でのバリバリに物理的・肉体的な活躍の位置付けはドーなるの?(笑)


 真剣に気にしてるワケじゃなくて、しょせんイイ意味での子供番組だし、しかもラフな世界観が許容される『戦隊』シリーズだから、あやふやなままでもイイんスけれどもネ。


(了)
(初出・オールジャンル同人誌『DEATH−VOLT』号数失念(01年10月発行)〜『仮面特攻隊2002年号』(01年12月30日発行)所収『百獣戦隊ガオレンジャー』後半合評1より分載抜粋)


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