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忍風戦隊ハリケンジャー シュシュッとTHE MOVIE 〜快作!絶賛合評!


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(02年8月17日封切)
(脚本・宮下隼一 監督・渡辺勝也 アクション監督・竹田道弘 特撮監督・佛田洋

忍風戦隊ハリケンジャー シュシュッとTHE MOVIE 〜評1

(文・久保達也)
(02年秋執筆)
 公開初日の02年8月17日に名古屋東映にて初回上映を鑑賞。当然ながら満員御礼立ち見客多数。


 私は映画館では必ず最も後ろの列の中央の位置に座り、観客の反応をちらちら伺(うかが)いながら鑑賞するのだが、今回幸いにも両隣と前の席に子供が座ったため、間近にそれを実感することができた。


 冒頭の6人目の戦士シュリケンジャーのシノビマシン(天空神のヘリコプター形態)と謎の飛行物体の追跡劇の時点で早くも


 「すっげえ〜っ!」 「かっちょいい〜っ!」


 と子供たちは興奮しまくりであり、ラストまでその状態を持続させ、心の底から作品を楽しんでいる様子を見て私は思わず顔をほころばせてしまった。
 きっと家でもこんな風に毎週『忍風(にんぷう)戦隊ハリケンジャー』(02年)を楽しんでいるのだろう。


 あと子供たちはどうやらハリケンジャーの3人よりも第2戦隊ゴウライジャー(カブトライジャークワガライジャー)や6人目の戦士シュリケンジャーの方が好みであることも今回判明。
 ハムスター館長がTVシリーズ第1話以来、久しぶりに映画だからか日向無限斎(ひなた・むげんさい。演・『帰ってきたウルトラマン』(71年)の怪獣攻撃隊MAT(マット)の岸田隊員こと西田健(にしだ・けん)!)の姿に戻ったことも子供たちの目には興味深く映ったようだ
 (もちろん私も嬉しかったが・笑)。


 映画オリジナルの悪役キャラ・宇宙忍猿ザール一族のヒザールとブリザールが合体巨大化したアシュラザールがメチャクチャかっこ良く(ホントにこんな奴こそソフビで出してほしいっ!)、三大カラクリ巨人(旋風神・轟雷神・天空神)が合体した天雷旋風神(てんらいせんぷうじん)に呆気なくやられちゃったのはかなり勿体なかったのでもう少し大暴れしてほしかったように思う。
 だが、カブトライジャーVS敵幹部マンマルバのオートバイ戦や、シュリケンジャーVS再生怪人軍団(!)と見せ場たっぷりで既にお腹一杯状態だったので今回はこれ以上は何も云うまい。
 ホットパンツ(戦隊ヒロインといえばやっぱコレでしょう・笑)姿の今風の宇宙人のお姫さまの衣装も可愛かったし。


 そのお姫さまが星に帰ったために無限斎がTVシリーズ同様、再びハムスターの姿に戻ってしまい、おぼろ姉さん(日向おぼろ。演・高田聖子(たかだ・しょうこ))があたふたする様子に子供たちは大ウケ。
 エンディングでは大合唱とまではいかなかったが、あちらこちらで


 ♪ シュシュッと参上〜


 と口ずさむ声が。
 だがキャラ総登場でシリアスなゴウライジャーの面々さえもがおどけていたりする映像を見て何度も歌が中断し、笑いの渦が巻き起こった。


 上映終了とともに拍手喝采が起こるのも当然である。
 こんなに明るく楽しく面白い作品を多くの人々と共有する時間を過ごせたことはまさに至福の喜びであった。


(了)


忍風戦隊ハリケンジャー シュシュッとTHE MOVIE 〜評2

(文・H.YAMAGUCHI)
 声がシャアだからシャーク型なのか、シャーク型だから声がシャアなのか……な七本槍(ななほんやり)最後の一人・敵幹部サンダール(声・池田秀一)も登場してTVもラストスパート。
 果たして戦いの決着は!? シュリケンジャーと「お館様(おやかたさま)」の正体は!? クワガライジャー・一鍬(いっしゅう)とハリケンブルー・七海(ななみ)の恋の行方は!?
 などTV本編後半(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20021113/p1)の方も気になりますが、今回は「シュシュッと THE MOVIE」のお話を。


 ライーナ姫役・吉野紗香(よしの・さやか)の声を聞いたのは実質初めてだったんですが……おお、凄い「アニメ声」……
 あとでシュリケンジャーの声=松野太紀(まつの・たいき)とアニメファン向けのラジオ番組をやっていると知りましたが、むべなるかな。


 話の方は、謎の敵を相手に苦戦の天空神、その危機をキャッチして「さぁ、出動だぁ!」って、空中戦をやってるシュリケンジャー助けに行くのに何で乗馬やねん!?(笑)
 などツッコミどころ満載でしたが、とにかく敵味方関係なしに皆で歌って踊ってる、とてもこの番組らしいエンディング(クワガライジャー・一鍬(いっしゅう)だけならともかくカブトライジャー・一甲(いっこう)までってのが凄い)が象徴している通りの「お祭り騒ぎ」の前にはそんな疑問は野暮(やぼ)。
 ただ「面白かった〜!」と言えばいいのでしょう。


 ところで宇宙忍猿コンビのモチーフって『スペクトルマン』(71年)の敵幹部・宇宙猿人ゴリとラーなんだろうけど、私はなんとなく『仮面ライダー龍騎』(02年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20021103/p1)の北岡&吾郎ちゃんを……
 (『テニプリテニスの王子様)』(99年)の跡部(あとべ)&樺地(かばじ)ってのも「アリ」ね)


 いかん、女性ファンが目にしたら殺される。


(了)


忍風戦隊ハリケンジャー シュシュッとTHE MOVIE 〜評3

(文・鷹矢凪弥寿士)

所感『シュシュッとTHE MOVIE』 ヒメと使命

 劇場版『百獣戦隊ガオレンジャー 火の山、吼(ほ)える』[01・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20011112/p1](以下『ガオレンM』)に続きスクリーンに“参上”してくれた『忍風戦隊ハリケンジャー シュシュッとTHE MOVIE』(以下『ハリケンM』)。
 期待以上に、また前作以上に楽しめた作品だった
 (『ガオレンM』も十分面白かったが、それはそれとして)。


 なお、公開から日数が経過していることもあり、敢えて結末に触れさせて頂く旨(むね)、御了承を。


 30分という時間数にテンポ良く収めるためだろうか、ほぼ全編に渡り戦闘シーンが繰り広げられていた。その分キャラクタードラマは抑えられていたが、ここでは正解だった。


 宇宙から来たお姫さま・ライーナ〔演・吉野紗香〕とハリケンレッド・鷹介(ようすけ)の交流がメインに据えられていたが、とんでもなくワガママに見えたライーナ姫を罵(ののし)った鷹介が、実はそれが王家の姫という重い宿命を背負ったゆえの境遇からくる寂しさの裏返しと知ると、かつての自分と重ね合わせ、何とか彼女を救おうと懸命になる姿が良い。
 一方のライーナ姫も一度は鷹介を見限りながらも、敵に捕らえられるとつい鷹介を頼り、やがて彼の戦いを見るにつけ「宿命から逃げてはいけない」と思い直す。
 この一連の流れを最小限のセリフと動作で表わすあたりは、実に巧(たく)みだ。


 一方の悪役キャラ=宇宙忍猿ヒザール&ブリザールは、その風貌や仕草・戦法などから、猿飛佐助や孫悟空など〈忍者〉〈猿〉に共通するイメージを彷彿(ほうふつ)させるが、見た目通り単純に野卑で粗暴ではなく、雇い主であるはずの宇宙忍群ジャカンジャを欺(あざむ)き手駒にしてしまう奸知(かんち)ぶりも発揮している。
 ただそれは目下、売り出し中の俳優・古田新太(ふるた・あらた)氏の声の御熱演も手伝ってかヒザールの方に顕著で、ブリザールはほとんど喋らず(会話機能を持たないのかもしれないが。ヒザールとの対比を強めるため敢えてセリフを与えられなかった可能性もある)。
 対比的といえば、名前と能力モチーフが “火” と“氷”であるのも識別しやすくて良い。


 『ガオレンM』のゲスト敵集団・オルグ3兄弟がレギュラー悪役との接触が無かったこと(パラレルワールドの存在故と理由付けはできるが)はともかく、戦闘力は強烈ながら怜悧さがほとんど感じられず、今ひとつゲストキャラの枠(わく)を脱するまでの存在感には至らなかったという感慨とは対照的
 (揶揄や誹謗ではなく正直な個人的印象なので、読者の皆様は誤解なさらないよう)。


 日向無限斎(ひなたむげんさい)〔演・西田 健(にしだ・けん)〕館長が一時的にせよハムスターへの変身が解け、直接物語に関わったのも嬉しい。
 嬉しいといえば、ライーナ姫の従者ロボ=ナックルのボイスアクターが宮村優子氏(『新世紀エヴァンゲリオン』(95年)のヒロイン・アスカ役などで有名)というのも個人的には嬉しい
 (ファンサイドでは彼女に対し厳しい声もあるようだが、仕事というより生きることに熱心な俳優さんという印象で、私事で恐縮だが結構お気に入り)。


 ゴウライジャーやシュリケンジャーの活躍が少々不足気味だったのは残念だが、きっちり見せ場は用意されていたので良しとしよう。
 ライーナ姫の愛機=トライコンドルが連結パーツとなり、3体のカラクリ巨人、旋風神・轟雷神・天空神を合体させ、奇跡のカラクリ巨人“天雷旋風神”を降臨させる展開も、驚愕&感動もの。そのスケールとパワーは、やっぱり凄かった。
 ただしコレは本映画のみのサービスか……と少々惜しい気もしていた。
 が、なんと秋口のTVシリーズでもトライコンドルを日向おぼろ姉さんが独自に建造して“天雷旋風神”に合体。しっかりリンクしているのが心地良い。


 ライーナ姫が地球におけるカラクリ巨人の存在に驚いたシーンが、実は映画終盤の“天雷旋風神”の登場、ひいてはTVシリーズへの伏線の役割をも担っていたのだろう。
 ということは、宇宙忍群ジャカンジャと戦う我らがカラクリ巨人の超技術も超古代の宇宙由来らしい?


 ところで、映画はTVではどの時点でのエピソードに位置づけされるのか?
 シュリケンジャーはともかく敵幹部サタラクラ&マンマルバ成長体がいることや、カブトライジャー・一甲(いっこう)の病状が顕著になっていないことから、巻之二十三「コロンと探偵」〜二十四「タイコと稲妻」(7月28日・8月4日放映)の間という可能性が高いが。


 ま、それはおいといて……鷹介たちとの出会いで勇気づけられたライーナ姫が、自分の宿命に立ち向かうべく宇宙へ飛び立ち、それを一同が見送るラストも爽やか。
 オマケに……と申しては失礼だが、またハムスターに戻ってしまう館長の姿は、苦笑と同時に哀愁を誘われた。本当に元に戻れる日はいつ来るのか。


 TVのOP(オープニング)主題歌「ハリケンジャー参上!」(ASIN:B00005V1H1)に合わせ、敵味方関係なく歌って踊る映画の締めも愉(たの)しかった。
 ヒーロー映画として、またエンタテインメントとして、及第点以上のものと称(たた)えたい。


【2002/11/28】


(了)
(特撮同人誌『仮面特攻隊2003年号』(02年12月29日発行)『忍風戦隊ハリケンジャー シュシュッとTHE MOVIE』合評1〜3より抜粋)



(編:『シュシュッとTHE MOVIE』エンディング歌曲の、レギュラーキャスト陣による撮り下ろしダンス映像はよっぽど好評だったと見えて、こののちの『戦隊』シリーズ劇場版エンディング歌曲や、翌03年の『爆竜戦隊アバレンジャー』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20031111/p1)以降のTV本編の『戦隊』エンディング歌曲、果ては他社(コナミ東宝製作)の『超星艦隊セイザーX』(05年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060712/p1)や日活の『トミカヒーロー レスキューファイアー』(09年)のエンディング歌曲に至るまで、同趣向の歌って踊って! 路線となったのはみなさまもご承知の通り)



『假面特攻隊2002年号』「忍風戦隊ハリケンジャー シュシュッとTHE MOVIE」関係記事の縮小コピー収録一覧
・読売新聞 2002年7月16日(火) ぴーぷる(首都圏のみ?の別刷版) [職]Professional タレント 吉野紗香さん 20歳。大人の役もこなしたい
 〜インタビュー。チャイドル出身「小さい頃から見てきた戦隊シリーズに、お姫様役で出演できるなんてうれしい!」
読売新聞 2002年7月17日(水) テレ朝「隠れ家ごはん!」ハリケンジャーメンバーが参上
 〜21日(日)放映分のミニコーナー「ノボルの熱血ごはん道」でガオレッド金子昇が、映画版「ハリケンジャー」撮影現場を訪問、後輩やスタッフに特製カレーをふるまう!


[関連記事]

同時上映「劇場版 仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL」 〜合評

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20021104/p1

[関連記事] 〜スーパー戦隊シリーズ劇場版!

忍風戦隊ハリケンジャー シュシュッとTHE MOVIE 〜快作!絶賛合評!

  (当該記事)

劇場版 爆竜戦隊アバレンジャーDELUXE アバレサマーはキンキン中! 〜賛否合評

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特捜戦隊デカレンジャーTHE MOVIE フルブラスト・アクション 〜賛否合評

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電影版 獣拳戦隊ゲキレンジャー ネイネイ!ホウホウ!香港大決戦

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侍戦隊シンケンジャー銀幕版 天下分け目の戦 〜初3D賛否合評 20分の尺でドラマは可能か?

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