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結城友奈は勇者である-鷲尾須美の章- ~世評はともかく、コレ見よがしの段取りチックな鬱展開だと私見(汗)

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 2019年8月30日(金)からアニメ映画『映画 この素晴らしい世界に祝福を! 紅(くれない)伝説』が公開記念! とカコつけて……。
 『この素晴』の脚本・上江洲誠(うえず・まこと)が担当した深夜アニメ『結城友奈(ゆうき・ゆうな)は勇者である』(14年)の前日談深夜アニメの劇場先行公開『結城友奈は勇者である―鷲尾須美(わしお・すみ)の章―〈第1章〉「ともだち」』(17年)評をアップ!


結城友奈は勇者である -鷲尾須美の章-〈第1章〉「ともだち」』 ~世評はともかく、コレ見よがしの段取りチックな鬱展開だと私見(汗)

(文・T.SATO)
(2017年4月27日脱稿)


 オタ向け魔法少女アニメ『結城友奈は勇者である』(14年)の劇中内先輩チームの前日談を描く作品で、今秋2017年秋に放映予定の新作アニメ#1~2の先行公開。


 原典の『結城友奈~』は、中学の部活・勇者部(笑)に集う少女たちが、実は世界を救うために幻想的な異空間で不定形な巨大オブジェのような敵と戦っている勇者であるという設定で、今流行りの文化系部活モノ(?)という一点を除くと、異空間バトルといい鬱展開といい、誰もが思っただろうが、後進のクリエイターによる「ぼくのかんがえた最強の『魔法少女まどか☆マギカ』(11年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20120527/p1)」にしか見えなかった。


 むろん後発でも後出しゆえのアドバンテージや練り込んだテーマ&作劇があるのなら文句はナイけど、世評はともかく筆者には、コレ見よがしにシリアスぶって鬱展開を入れてみせ、ハイブロウに見せているだけの段取り芝居にしか見えなくて、個人的な評価は低い――本作を評価する方々には申し訳ございませんが――。
 なので、本作への思い入れはなく、評価する資格もナイのやもしれないけど、劇場へいそいそと出掛けるのであった(汗)。


 原典同様、カネ&手間をかけた美麗な作画&異空間の幻想的な背景美術で、先輩チームのスレてない小学生時代の姿とその初陣が描かれる。
 よって、本作の特色である鬱展開もない、標準的な魔法少女モノの#1の内容のようであり、個人的には本編よりかはチョットは面白いかも……と思ったりもするのだが。かといって、多幸感や特別な冴えやキレなども見当たらないようにも私見


 体裁的には#1なので、予備知識なしの鑑賞は可能。もちろん広く薄く一般層に向けた売り方ではなく、濃い少数のオタにパンフほかの関連商品も購入させて、少しでも費用を回収しようとするビジネスモデルではある。シネコンの普及で五社協定(笑)が崩れて久しい今だからこそ可能な商売だが、観客が困るワケでも破産するワケでもないのだから、こーいう展開もアリだろう。


・黒髪ロングを後ろで結んだマジメだけどすっトボケた和風主人公は、三森すずこがやや低音のお姉さん系ボイスで演じており安定のクオリティはマル。
・金髪のトロボケ少女は、花澤香菜が本作の絵柄に相応しいやや記号的な癒し系演技でそれも良し。
・体育会系少女が最近出てきたまだ十代声優の花守ゆみりで、アニメ映画『ガラスの花と壊す世界』(16年)主演でのロリロリした小声の乙女ボイスが個人的には耳に残っていたけど、ココではガラッ八な少年ぽいボイスを披露していて少々驚き。


 主人公少女が旧海軍の艦船について語りだすと実に暑苦しい国防少女なあたりは、いかにも野郎オタ向けギャグ描写で好みが分かれそうだが(汗)。


 単独評にする気もナイのでまとめて書くけど、同年2017年4月15日公開の〈第2章〉「たましい」では、このテのアニメにアリがちな楽屋オチ臭も多分に漂わせ、3人の幸福な夏休みの合宿光景が延々描かれる――元気すぎる体育会系少女に苦手意識を持っていたとマジメ系と天然系の2人が告白するあたりは良かった――。
 もちろんスレたマニア的には、この一連の描写自体がフラグ・伏線であり、対比として壮絶なバトルが最後に来るのが予想できるけど。


 ワ~、ヒドいヒドい。敵性生物(?)によるニードルの雨アラレ攻撃を浴びて、傷つき血しぶきが飛び口から吐血して3人が倒れていく。
 そんでひとりは弁慶の仁王立ちで死んじゃいます――本作の後日談のTV本編を観てれば、誰が死ぬかも判ってるでしょうが――。
 本作のファンじゃないので、ココで泣いたら負けと思ってますけど(笑)、ちょっとだけウルッと来ないでもなく、同時に悪趣味極まりナイとも思ったり。


(了)
(初出・オールジャンル同人誌『SHOUT!』VOL.69(17年5月4日発行))


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