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ウルトラマンダイナ序盤合評4 ~火星に超古代怪獣を出現させ、スフィアが憑依せよ!

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『ウルトラマンダイナ』序盤合評4



『ウルトラマンダイナ』序盤評④

(文・摩而ケ谷行久)
(1997年11月執筆)


 さて、結論から申しますと――東映メタルヒーロー『ビーロボ カブタック』(97年)のカエル型ロボ・ゲロタンかね)、個人的には第1話「新たなる光(前編)」で、


「これこれ! 僕ぁ1年前にこれを観たかったんだよーっ」


 などと盛り上がっていた『ウルトラマンダイナ』(97年)なのですが、現在ではなまじ期待過剰だったせいで、けっこう不満だったりします。


 今回、前情報では前作『ウルトラマンティガ』(96年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20080913/p1)との作風の違いがよく分からなかったので(デザインも冒険してないなあと感じた。特にカッコ悪いとは思わなかったけど)、スタッフインタビューで「分かりやすいエンターテイメントを目指す」と言われても『ティガ』比ではなんともなあ(笑)とあまり期待してなかったのですよ。


 それがどうです? 1話が本当に「こんなに見通しが良くていいのかい?」ってぐらいに面白分かりやすい作りでビックリ。


 無論、ただ単純であればいいというわけではなく、その中でどれだけ印象的に表現されているかということが重要なのです。


 しかし、主人公・アスカ隊員の入隊試験のドッグファイトはCG丸出しとの意見も聞いたけれど、「合成に違和感はないが、何やってるかよく分からない」よりは絶対に推(お)せる見せ方だと思ったし、その中でそのキャラクターを見せる手際といい、火星基地に絡めて作品世界の設定と雰囲気を紹介する手腕といい、正しく目的は達成されていました。


 けれど、単純さがフットワークの軽さに結び付かないと致命傷になりかねないのが、こういう作風の泣きどころです。テーマ話的なエピソードは地中都市・ジオフロント社の回(4話「決戦! 地中都市」)も、念力種族ゼネキンダール人の回(10話「禁断の地上絵」)も、何だかテーマを「流れ」で語れない展開で食い足りない印象が残りました。


 ともすると本作、ちょっと前の子供向け合体ロボットアニメ作品『元気爆発ガンバルガー』(92年)みたいに、テーマやドラマは隅にやって、奇想とアクションの職人芸で押していったほうがいいのかもしれません。



 そのセンで成功したんじゃないかなあ? と思うのが、催眠怪獣バオーンの回(8話「遥かなるバオーン」)ですね。


 初代『ウルトラマン』(66年)34話「空の贈り物」のメガトン怪獣スカイドンのパターンながら、鳴き声を聞くと寝て(失神して)しまうというバカ設定。 あくまで大真面目に行われる怪獣バオーン捕獲作戦。防衛隊・スーパーGUTS(ガッツ)の睡眠薬付き巨大マスクがかじられて終わりというのは、「さもありなん」ってのと、もったいないというのとで、視聴者気分としてはちょっとリッチな感じでした。娯楽編ではそういうのも重要です!


 その中で描かれる隊員や村人たちの非日常。野営中とかの何気ない会話で、隊員の性格を補強しつつ、軽くテーマも匂わせる、こういうのが職人芸だと思うのです。


 そして、バオーンの催眠効果がある鳴き声が効いてしまうダイナ!(笑)


 13話「怪獣工場」では「笑気ガス」にもやられてるし。これじゃあ、『ティガ』45話の超古代植物ギジェラ退治(https://katoku99.hatenablog.com/entry/19961206/p1)は任せられませんな。


 赤い色に反応する怪獣バオーンとのインチキなバトル! スーパーGUTSがダイナ用の巨大イヤホンでも持ってくるんじゃないかとヒヤヒヤしましたぞ(笑)。


 とまあ、とにかく飽きさせなかったという点で、この回は推します。



 あまり推せないのが、野球の回(5話「ウイニングショット」)です。空気抵抗で曲がる「光球」もナンです(某友人が気になると言ってうるさいのよ)。それまで「光球」を投げていたわけでもないダイナに、フォークの指示を出す大リーガー投手でもある主人公・アスカの友人の描写はあまりに唐突です。それまでのドラマ展開ともシックリ来ませんし、ワンアイディアでサービス不足も否めない。


 いっそ、怪獣のバリアを無効化する「弾」をスーパーGUTSで急造し、それを撃ち出す大砲がやられて、その弾をまずは「ストレート」で投げるダイナ、そのフォームでひょっとしてダイナがアスカだと気付いたのか、友人は気安くダイナに近寄って「フォーク」の指示を……ってぐらい、ムリヤリつなげても良かったんじゃなかろうか? と少々惜しく感じるのですよ。


 だが、まあしかし、こんな『ティガ』ではありえないようなエピソードがなんとなく作られている『ダイナ』は、文句も付けつつやっぱり期待してしまいますね。


 とはいえまだ「面白いからいいや」とまで言い切れないのも事実。『ティガ』のテーマ話を分かりやすくリメイクとかも実はいいのでは(オイ)。何にせよ密度とテンポの連関がシリーズの成否を握っているのではないでしょうか。



余談。戦闘機ガッツイーグルの玩具(ASIN:B001F6E1LC)、高過ぎない?(笑)

     

(了)
(初出・特撮同人誌『仮面特攻隊98年号』(97年12月28日発行)「ウルトラマンダイナ」序盤合評①より抜粋)


『ウルトラマンダイナ』序盤評⑤ ~結局『タイナ』も三話以降観なくなった元ウルトラファンの考えてること…

(文・松本けんじ)
(1997年11月執筆)


 今度のウルトラマンは変身をCGでやらせてみよう。今度のウルトラマンは暑苦しい熱血ドラマをやってみよう。今度のウルトラマンはデサインとタイプ変化は(人気のあった)前作ウルトラマンティガ(96年)のラインを引き継いでみよう。


 私が『ウルトラマンダイナ』(97年)を見て感じたのはスタッフのそんな思考だ。


 『ダイナ』だけではない。例えは映画『ウルトラマンゼアス2 超人大戦・光と影』(97年)でも……『ウルトラセブン』(67年)のカプセル怪獣を出してみよう。懐かしの俳優を出してオールドファンに媚びてみよう。カカト落としさせてインパクトある映像をつくってみよう。


 それは、“カカト落としをするヒーローを創造してみよう”ではなく、あくまで“ウルトラマンという既成のヒーローにカカト落としをさせてみよう”という思考。……やはりそこに感じたのはスタッフのそんな思惑(おもわく)だ。


 つまり、私が現状のウルトラマンに見てしまうのは、ひたすらスタッフの“ウルトラマンでこういうことをやってみよう、ウルトラマンにこういうことやらせてみよう”的思考なのだ。だから私にとって今のウルトラってのは、そうしたスタッフの姿勢への私観を踏まえて、“既成のヒーローでしかないウルトラマンというもの”の“ダイナ”バージョンであり、“ゼアス”バージョンというものとしてしか捉えられないわけでもある。



 まあだからといって、それを否定ばかりするわけでもなくて、例えは“ウルトラマンにこんなことさせてみよう”的な思考が、盛り沢山な観客を楽しませるアイデアとして昇華され娯楽作に仕上げられた『ゼアス2』にはスタッフの職人芸も感じてしまう。


 あるいは、“ウルトラマンを猫にしてみよう。ついでにアニメにしてみよう”という思考によって作られた『ゼアス2』同時上映のアニメ映画『ウルトラニャン』(97年)は、現行のウルトラファンに訴えるものなどはおそらく何もなかったとも思われるが、私的には好きだ。何がって? やっぱあのTVアニメ『美少女戦士セーラームーン』(92年)でキャラ設定表にこだわらずに、丸っこい絵柄で我が道を行っていた安藤正浩作藍(作画監督)による、子供の肌のあのプヨプヨっとした感じが……アワワ。いや他にも、部分的な演出のセンスとかもね。



 とまあ評価するとこはあっても(いや、実際にいっぱいあるとは思うが)、それでもやっぱりウルトラの現状ってコレでいいのかな? 予供を中心に新しいファンが出来るのはわかるが、古くからのマニアまでが無批判に(そーでもないかも知れないが)盛り上がってるだけでいーのかな? とも思ってしまうのも事実である。


 だからといって、「じゃあ、てめえは現状のウルトラマンはいったいどうあるべきだってんだい?」と問われても困るのも事実でもあって、それは結局、私がかつて(もう15年近くも前なのだが)はともかく、現状では結局ウルトラファンではないということなのだからだけど(だから、簡単に観なくなるという行動も取れるのだけど)。
 そんな私の、解決策すら用意されてないこんな不毛な危惧ってのは、おそらくはこの本の読者のほとんどがそうであろう“それでもウルトラにこだわるマニア”とは相容れないものなのかも知れない。あるいは大きなお世話かな? ――というところでトートツだがオシマイ。


(了)
(初出・特撮同人誌『仮面特攻隊98年号』(97年12月28日発行)「ウルトラマンダイナ」序盤合評②より抜粋)


『ウルトラマンダイナ』序盤評⑥ 『ダイナ』&『ゼアス』と、『ティガ』の間に… 〜平成ウルトラへの反応にみる今時の子供の気質〜

(文・Sugi)


 T.SATO隊長からの原稿募集要項を見た限りだと、『ウルトラマンダイナ』(97年)ってインターネット上の特撮マニア間では、前作『ウルトラマンティガ』(96年)と比較するとあまり評判よくないみたいっすね。非難GO!GO!GO!ってな感じで(笑)。まあ、かくいう私も『ティガ』の方がよかったなんて思っている口だけど、でも世間の反応は実は逆みたい……。


 何故って? 先日インターネットを初めてやってみた時、ビデオリサーチ社の年間視聴率50傑をのぞいたら、『ティガ』は97年1〜8月まで一度も50位以内に入ってないのに対し、『ダイナ』は97年9〜11月まで連続して35位前後に入っていたからだ。


 高々35位とあなどってはいけない。これはオンエアすれば必ず20%を超すNHKの7時のニュースや朝の連ドラなどをひっくるめた35位であり、マンガ部門では実に『ちびまる子ちゃん』(90〜92年・95年〜)につぐ順位なのだ(具体的な数字は出ていなかったが、二ケタ、あるいはそれに近い数字が出ていると考えてよいだろう)。


 そういえば以前、カバンにウルトラマンゼアスのキーホルダーをつけて出歩いていた時は、一月に5度は子供の「アッ! ウルトラマンだ!」の一言にあったのに、ティガの時はさしたる反応もなかったよな。


 T.SATO隊長曰く、『ティガ』のマーケティングの結果は「玩具セールスも視聴率もそこそこよかったけど、大人気作品『ポケットモンスター』(97年)などと比べれば、子供の喰いつきは今一つだった」そうだけど、自分のこんな実体験からいっても、出る結論は一つしかないだろう。


 「(概してマニア受けした)『ティガ』は(こっちが思うほど)子供受けしていなくて、『ダイナ』や『ウルトラマンゼアス』(96年・映画)には喰いついている」


 (ハイ、そこでこの文を読んでいるあなた!! 「当たり前じゃん」とか「やはり子供は単純素朴な(くだらない)作品を好むんだ」などと片付けないように! ここからが主題なんだから!!)


 さて、これはなぜだろうか。確かに『ティガ』の光云々(うんぬん)の抽象的な話に比べ、わかりやすいストーリー、主役がストレートなど、要因はいくつか考えられる。が、実は私はもう一つ大きな「ウルトラマンと変身前の人間(ハヤタ隊員やアスカ隊員)との距離に対する、子供とマニアの感覚の差」があると思っているのだ。


 ここで本題とは少しずれるが、今回この本を読んでいる人は大半が、『オバケのQ太郎』(64年。65・71・85年にテレビアニメ化)や『ドラえもん』(69年。73・79年にテレビアニメ化)などの藤子・F・不二雄先生の長寿人気キャラクターを幼少時に支持した年代だろう(つまり筆者と同年代、あるいはそれより少し前後だ)。


 では、ここで問題。


 Q:80年代にリメークアニメ化されたのに、かつてほどのヒットを出せなかった『オバQ』と、『ダイナ』を支持する今時の子供が軒並み応援しているであろう『ポケットモンスター』(97年)(特に主役の黄色いねずみポケモン・ピカチュウ)との最大の差とはなんでしょう?


 答えは各人によって違うだろうけど、筆者の答は「前者は自ら主体性を持ち、主役の少年と対等(あるいはそれ以上)の存在なのに対して、後者はあくまで主役の少年にとってペット的存在」となる。


 そして筆者は、これがすなわち筆者の年代の人間と今の子供とのTVキャラへの認識の差の表れではないかと考えているのだ。


 これは藤子F先生最後のオリジナル作品『チンプイ』(85年・89年にテレビアニメ化)を中間において考えると、その変化がわかりやすい。


 一例をあげておくと、原作漫画の第50話(『完全版チンプイ』(97年・中央公論社)だと第4巻・ISBN:4124104669)に「苦しい断食祭」(テレビアニメ(ASIN:B000VIZ3YE)だと第50話のAパート「科法断食祭」)という回があるが、これは『ドラえもん』の「食べ物のありがたみがわかった話」(編註:原作漫画てんとう虫コミックス版第19巻(ISBN:4091401090)掲載の「ありがたみわかり機」の回)のリメークでもある。


 が、一番目をひくポイントは『チンプイ』の少女主人公エリと、『ドラえもん』の少年主人公のび太が食物のありがたみを説教された時の反応の差である。スペースの関係もあるので結論だけ言うと、エリの反応が理屈はわかっていても実感がわかってない人間のそれであるのに対し、のび太の反応が本当に理解してない人間のそれだったのだ。


 そしてこの差は、対キャラクター面(ドラえもんとチンプイ)においても反映している。ドラえもんとのび太の関係の説明は今さら不要だろうし、先日『オバQ』を読み返した印象で言うと、少年主人公・正ちゃん(大原正太)とQちゃんの関係は、『ドラ』以上に対等かつ強い結びつきなのに対し、『チンプイ』においては、エリは別にチンプイにいてもらわなくても困りはしないし、むしろ局面においてはその存在が迷惑ですらあるのだ。


 つまり、ファンタジーキャラの世界においては、『オバQ』の60年代、『ドラえもん』の70年代、80年代に比べて、『チンプイ』の90年代初頭から徐々に子供とキャラクターの対等性が崩れはじめているのである。


 今日の『ポケモン』においてはそれがさらに顕著であり、一応は友情関係とはいいつつも、ピカチュウと少年の関係は(少しキツい言い方をすると)少なくとも対等な存在ではないのだ。


(『ドラえもん』が90年代の壁を越えられたのも、ある意味において、のび太がアテにしているのは「中古のネコ型ロボット」ではなく「ポケットから出す秘密道具」だったからかもしれない。もちろん、場面によって違うが、あくまで作劇の傾向から見た印象での話)


 そして、同じことが『ウルトラ』の世界に関してもいえるのではないか。我々の年代の人間は高度経済成長期に幼年期を過ごしており(個人的には1973年の石油ショック以後の低成長時代に幼年期〜少年期を過ごしたが、マイカーやクーラーやヒーターやオーブンや電子レンジやシャワーやラジカセやビデオやテレビゲームなどの重厚長大型の産業による物品が次々と家庭に入り続けて)、ある意味その象徴たるM78星雲人の『ウルトラマン』とは、子供の手には余る「今」そのものであった。


 しかし、今時の子供は、産まれた時から『ウルトラ』も先に挙げたファンタジーキャラ達も存在しており、いわばみんな完成された「アイテム」のうちの一つにすぎない。こういう世の中で人気を得られる人はどういう人か? これら「アイテム」を自在に使える人だったりする。


(そういやこの前、テレビのニュースでガキが「友達」を「利用価値のある奴」だとかぬかしとったな。こんな奴ばかりでないと信じたいところだが)


 精神医学などでは、特撮ものの図式は「ウルトラマン=理想の大人像、あるいは科学、変身前=子供」となるそうである。


 『ティガ』を見ていて、「あ、この話、『(ウルトラマン)レオ』(74年)っぽい」とか、「『(ウルトラ)セブン』(67年)が入っている」とかいう話は、オンエア中、我々特撮マニアの間でさんざん話されてきたことだ。それはつまり、(主人公ダイゴを2枚目半にして差異を出していたが)やはりかつての『ウルトラマン』像に近かったということでもある。つまり遥かに科学や文明が進んだ星から来た「神」にも近しい存在だったわけだ(個人的にはウルトラ=「神」なんていう第一期ウルトラマニア的な見方は嫌いだけど)。


 が、それは子供の目から見てどうなるか? ウルトラマンティガってのは自分と合体されても手に余るヒーローということになるだろう。


 対してウルトラマンダイナはどうか? 今のところ、主人公・アスカは直情径行型(=ただのアホ)として描かれているので(ダイナの正体も不明な分、ダイナの意志=アスカと解釈し)、わりに扱いやすいキャラとして目に映るのだろう。


 これがウルトラマンゼアスともなるともっとハッキリしている。まず力はそこそこあるし、それでいて気が弱いから、その扱いやすさはダイナ以上であろう。


(念のため言っておくが、3〜5歳児がウルトラマンを見下しているとかいうシニカルな意味合いではなく、「皮膚感覚」的にといった意味である。もしくは、自分とウルトラマンが合体した場合にうまくやれるかどうか、といった意味である。特に幼児相手の場合、私が言っているような理屈ではなく、ダイナ・ティガ・ゼアスと変身前の各人とのイメージをあわせた場合に出てくる、総合的雰囲気でこのようなイメージになるという判断で言っている)


――これが、(今回はふれなかったが)キャラ的には初代『ウルトラマン』の変身前の主人公・ハヤタ隊員の縮小再生産の域を超えられなかった『ウルトラマングレート』(90年)と『ウルトラマンパワード』(93年)が、セルビデオ作品と全国テレビ放映の相違があるために単純比較はできないものの、かつてほどのウルトラブームを起こせずに、あまり陰影のないダイゴ隊員が主役である『ティガ』よりも、直情径行型(=ただのバカ)の『ダイナ』が子供に受け入れられた一因だったと判断している。


 そして、これらのことから思うに、90年代後半のキャラクター作品成功の鍵は、60~70年代的な「神秘性」でもなく、80年代の「おしゃれ&親しみやすさ」でもない。ズバリ「『記号』の使いこなし」ではないだろうか。


 特にこれからゲーム世代が増えて、一方で作り手の側が新しいイメージを提示できずに、旧作で培われた手法に頼っている現状においては、なおさらその感が強く思えるのであるのだけど……。


 皆さんどう思います?


(了)
(初出・特撮同人誌『仮面特攻隊98年号』(97年12月28日発行)「ウルトラマンダイナ」序盤合評④より抜粋)


『ウルトラマンダイナ』序盤評⑦ ~火星に超古代怪獣を出現させ、スフィアが憑依せよ!

(文・T.SATO)


 さてさて、『ウルトラマンダイナ』(97年)。随分と評価が割れているようですが、筆者はスキです。


 主人公アスカも、イイ意味で第2期ウルトラの主人公や、『ジャンボーグA(エース)』(73年)の主人公・立花ナオキ、70年代合体ロボットアニメや学園ものの熱血主人公を彷沸(ほうふつ)させてうれしい!


 初期5話で主人公のキャラを確立させたのも好感が持てる。初期編はこうでなくっちゃ。その上で色々なテーマを描けば、主人公のそれらしいリアクションも描けようというもの。特に#3「目覚めよアスカ」は、ヤンチャな主人公がその軽率さゆえに失敗して、それでも再起を図って成長していくという、ベタでもこーいう設定ならば、なければ絶対ウソな話でもあって、個人的には大スキだ。


 ただ……。


 マニアってのはワガママなものであって、作り手のみなさま方には大変申し訳ないのだけれども、前作『ウルトラマンティガ』(96年)のときにはスマートでクールな話が多すぎる! と文句を付けていたものの、本作『ダイナ』ではクールな話がなさすぎるかなぁと思っていたりして(笑・オイオイ)。


 やっぱ、イイ意味で乾いた話ももっとほしいなぁ。ただ単に戦ってるだけで、作戦遂行の話とか、夜の街で巨大ではなく等身大の大きさで跳梁するバルタン星人や、『(ウルトラ)セブン』宇宙人に、『(ウルトラマン)レオ』的な通り魔宇宙人とも一進一退するような、はたまた『ティガ』における地球の先住民にして等身大で暗躍する炎魔人キリエル人(びと)風な話も必要な気がするのだ。人物のリアクションが異なっていれば、焼き直しではなく結果的には異なる話にもなると思うので。


 しかし、すでに『ダイナ』独自の「ポジティブ(積極的)な未来観」を、前作『ティガ』以上に押し出している点には好印象である。


 円谷プロの若手プロデューサー・笈田雅人(おいだ・まさと)は、『ティガ』の放映開始の時点で、筆者の見るところでは、今となっては陳腐で手垢のついた人類への警鐘話やアンチテーゼ編を押し出そうとするのではなく、逆に視聴者である子供たちに希望を持たせる、積極的な「未来観」のイメージを提示する趣旨のことを、円谷プロファンクラブ会報などで言明してはいた。しかし、それが徹底されてはおらず、スタッフたちに理解を得られていない節も見受けられたものだ(凡庸な警告話や、重苦しいテーマ編が多々散見されたことなど)。


 けれど、本作『ダイナ』における、#4「決戦! 地中都市」・#9「二千匹の襲撃」・#10「禁断の地上絵」などの各ラストにおける、「積極的精神」に帰結するラストのセリフの数々は、従来の『ウルトラ』シリーズ作品をテーマ的には頭ひとつ突き抜けた感がある(#4での「地中都市」を開発する社長が、この事業を夢見た動機として出した「アリの例え話」が、一部の特撮評論同人界隈では笑われていたようだが、筆者個人は高く評価するのだ)。


 方向性としてはチト違うものの、#7「箱の中のともだち」における、子役少女をポジティブな方へと戒(いまし)める主人公・アスカ隊員も、エピソードの細部への不満はともかくとしても、『ダイナ』という作品全体とのテーマとの整合性の観点から見ていけば、辻褄は合っていてイイ。


 そのような大局のテーマ描写においてはあまり不満はない。しかし、テーマ以外の要素の描写については、不満がいくつかあるのだ。


 以下、箇条書きに要望を連ねたい。


★ヒーローVS怪獣バトル時のピンチ用の楽曲!


 ピンチのときに、毎回マンネリにもピンチ用の楽曲をかけずに、場合によっては全編を軽快なBGMでラストまでイッキに行ってほしいのだ。


 1970年代末期の第3期『ウルトラ』ブーム時における筆者個人のローカルな体験だけれども、登場〜活躍〜ピンチ〜逆転! という70年代前半の第2期『ウルトラ』定番――厳密には『ウルトラマンエース』(72年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20070430/p1)と『ウルトラマン80(エイティ)』(80年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/19971121/p1))の選曲パターンを、小学校の中高学年に達してナマイキ盛りになりつつあった級友たちは、コレをワンパターンだとしてバカにしていたものなのだ!(子供は半面純真ではないのだョ) 怪獣博士タイプであった筆者にとって、この経験はトラウマになっているのだ(笑)。


 やはりピンチ曲の曲調によって、作品の作風がややシメっぽくなってしまうキライがあったし、戦闘シーンにおける演出のマンネリ度合いも強調されてしまうのだ。その意味では、強敵が登場する重要回のためにもピンチ曲は取っておいた方がイイ。また、差別化としての深刻度も高まるであろう。よって、そのためにも筆者はピンチ曲の多用は望ましくないと思う。ピンチ曲の使用は多くても、2~3話に1回くらいの使用でイイのではなかろうか?(笑)


★人間体型の敵を増やして、スピーディーでカッコいいバトルも増やしてほしい!


 敵が怪獣ばかりじゃアキるよ~(『ティガ』でもキリエル人だけでなく、もう2~3体はスマートな格闘ができる人間体型の敵を出してほしかったものだ)。


★影がウスくなっているカリヤ隊員を活かしてあげて!


 これは役者さんのせいではなく、脚本家陣の各話単位での配慮のなさ・肉付けのなさが理由であると思う。


 1クール目(13話分)が終了して、2クール目に突入したココまで来るとムズカしいかもしれないけれど、いっそ主人公・アスカ隊員とカブってもイイので、彼も熱血キャラにしてあげて、第2期ウルトラシリーズである『帰ってきたウルトラマン』(71年)の防衛隊・MAT(マット)の岸田隊員や、『ウルトラマンエース』の防衛隊・TAC(タック)の二丁拳銃・山中隊員に、『電脳警察サイバーコップ』(88年)のマーズこと北条のように、主人公・アスカとぶつかりあい競い合うキャラにしてもイイのでは?


 役者さん自身は決して考古学の博士クン的であったり温厚そうではない、ただのトッポい若造のイメージなので(笑)、まだまだアスカ同様、未成熟で短気な若者役でも合っている気がするし。かえってまだ未熟な熱血キャラに寄せていった方が、役者さん自体のカラーは違うのだから、アスカとの違いが際立ってくるかも……。


 TACの山中隊員のように、先輩としてアスカを怒鳴りつけるキャラやイジメ役キャラにしてもイイのだし……。その方がアスカのキャラも対比で立ってくるかもしれない。


 シリーズ後期には、『ザ☆ウルトラマン』(79年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/19971117/p1)の科学警備隊のデブな隊員・マルメのように、肝心な時にアスカがいなくなる! と突っ込む役にするなども……。そういった役回りを与えてあげれば、作品自体の基本骨格にも喰い込めるキャラにもできるゾ。


 あるいは、カリヤ隊員も未完成な成長するキャラにしてもイイのだし。カリヤも熱血で粗暴気味なのだけど、若干マジメでストイック志向で、ちゃらんぽらんなアスカのことを許せないときがある! というようなデリケートな描き分け。


 でもカリヤのやり方が正しい話も、アスカのルーズさが吉と出る話もあって一長一短、両方に理があるようにするとかネ。しょっちゅうケンカする、ケンカするほど仲がイイ、アスカの鏡のようなキャラでもイイとも思うし。


 とにかく、レギュラー間に適度な緊張・テンションを。このふたりの対立をナカジマ隊員が毎回フォローするシフトにするとかサ。過去話や過去設定などの静的な設定よりも(それもイイけど)、レギュラーキャラ連中との人格・感情・相性的関係性、特にアスカとのカラみ(毎回の共同行動)などの動的な描写で、カリヤ隊員にももっと個性を!


 シリーズ中盤の2~3クール目までには、カリヤのキャラを確立・強化することを、スタッフ連は一同団結して第一目標とすることをコンセンサスに!


★「ネオフロンティア」設定をこう活かせ!


 せっかくのネオフロンティア設定。#1~2における火星だけではなく、月や水星や小惑星、絵になる土星の輪! などが舞台の話を5~6話に1回は入れてほしい!


 タテ糸として、衛星軌道上に巨大宇宙ステーションを建造していくとか、火星開拓の進捗・進展などを、全話といわず各話単位でじょじょに映像で象徴的に見せていくとかネ。#1~2に登場した火星などは、アメリカの西部同様に、SF小説の伝統としては「フロンティア」のモロ象徴であったのだし、何回でも舞台にしてほしい!


 『ミラーマン』(71年)の土星怪獣アンドロザウルスのように、その「別名」が「土星怪獣」(笑)や「火星怪獣」に「木星怪獣」や「彗星怪獣」などになっている怪獣が出現するとか! 大人になってふりかえるとSF設定的にはデタラメな怪獣だけれども、そーいうB級SF的な設定の怪獣などを子供たちはよろこぶと思うのだけれどもなぁ。


 そうそう。サブタイトルの画面にも、「怪獣名」だけではなく、第1期〜3期『ウルトラ』シリーズとも同様に、怪獣の「別名」表記も入れてほしい! アレでイメージが喚起されるってのもあるので。「宇宙忍者バルタン星人」などはまさにそーでしょ(笑)。


 そして、本作の宿敵・銀玉の「スフィア」も、最低でも1クールに1~2回は出してあげないと子供たちは忘れますョ。まさか、もう最終回まで出ないとか(笑)。


★火星といえば、古典SF『火星年代記』ネタだ!


 「火星」といえば、スレた特撮マニアであれば、アメリカのSF作家レイ・ブラッドベリ――特撮マニア的には、映画『原子怪獣現わる』(53年・アメリカ)の原作者――による、古典SF『火星年代記』(50年・79年にTVドラマ化)を想起してしまったことだろう。


 この古典SFにおける、先住滅亡火星人(!)による霊的干渉(!)にオマージュも捧げて、銀玉スフィアも我々人間たちの精神にまで干渉して、退嬰的な幻想を見せる超能力を発揮させるとか……。って、筆者のこのテの発想も、やはり子供を向いていないマニア的なものではあるかナ。そーいった方向性には『ウルトラ』に進んでほしくはないけれども、1年間のシリーズ中において1話くらいならば観てみたい!――でも、最近の文脈だと、巨大ロボットアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』(95年・)の敵巨大怪獣こと「使徒」たちの同作シリーズ終盤に登場した「使途」連中による、人間への精神干渉描写のパクリとして捉えられちゃいますかネ?・笑)


★火星においても、『ティガ』出自の「超古代文明」の遺跡を発見せよ!


 あるいは、火星にも前作『ティガ』における、ウルトラマンティガや超古代怪獣の出自でもある「超古代文明」の遺跡が発見されて! さらには、その「超古代文明」の超エネルギーをねらって、『ダイナ』終盤は侵略宇宙人や銀玉スフィアが立て続けに襲来するようになっていくとかなども……!


 そして、前作『ティガ』よりももう少しくわしく、スケールもデッカくてスペクタクルな雄大感もあって、ナットクもできるようなかたちで明かされる「超古代文明」の実態! 外宇宙との交易! 外宇宙からの脅威! そして、新たな滅亡のヒミツなどなど!(笑)


 3000万年前の「超古代文明」もまた、実は銀玉・スフィアと攻防していた! とか、火星の超古代文明の遺跡から出現した超古代怪獣! とか、ラスト間際になると、火星の超古代怪獣とスフィアとの最強合体バージョンが出現! とかとか。


★「宇宙」以外もターゲットであったネオフロンティア設定! そのうちのひとつである「時空界」のネオフロンティア設定も活かせ!


 円谷プロファンクラブ会報など、一部で公表されていた『ダイナ』番組企画書にあった、宇宙だけには留まらない「地底」や「深海」や「人間の心」などのあまたのネオフロンティア。そのひとつに、「時空界のネオフロンティア」という記述もあったのだ。


 これが「異次元」や「時空の挟間」などのことを指すのならば、劇中に登場している「ネオマキシマオーバードライブ」などの光速に迫る飛行どころか、光速を超える人類初のワープ航法・空間跳躍テストなども、『ダイナ』でテーマ・題材にしてみせてはドーだろう? 『ウルトラマンエース』#6における「光速に迫る研究」や、#14に登場した「超光速ミサイル№7」に、#23「逆転ゾフィ! 只今参上」(https://katoku99.hatenablog.com/entry/20061012/p1)におけるシリーズの宿敵・異次元人ヤプール壊滅編のごとく、「メビウスの輪」の理論で3次元空間を湾曲させて、異次元へとジャンプするも失敗してしまって、次元の狭間をさまよって、そこでまた次元の壁を超えてきた、何でもアリの宿敵・銀玉スフィアの干渉によって、主人公・アスカ隊員が退嬰的幻覚を見せられて……


 って、またかよ! 的な発想なので(汗)、これは取り消しにしよう。


 たとえば、外宇宙への探査船が「異次元潮流」などに巻き込まれてしまって、実用化されたばかりの「空間ジャンプ航法」を使って、防衛隊・スーパーGUTS(ガッツ)が「次元の狭間」へ救出に向かうなどのSFチックな話を作ったならば、絵的に子供たちも年長マニアたちも惹きつけられて喜びそうなものなのだが、いかがだろうか?


 「夢幻」的な異次元ものであれば、ダイナがピンチのときに次元の壁(=異なる「作品世界」の壁)を越えて、M78星雲のウルトラ兄弟たちを登場させても許されるのではなかろうか!? 1年に1回くらいはこのテの話があってもイイと思うのだが……(イイのか?・笑)。


 異次元ものを定着させた『ダイナ』以降の『ウルトラ』シリーズでは、異次元ものの前後編などで、「次元の境目」にあった圧制下の惑星においてレジスタンスに加担するウルトラ兄弟の人間体たちにも出会うとか。「次元世界」を救うためにというようなSFチックな設定でオブラートに包めば、アタマの硬い第1期『ウルトラ』シリーズ至上主義の特撮マニアたちにも、歴代のウルトラ戦士たちが登場・団結するようなストーリー展開をナットクさせることもできるハズだ!? 


★ハリソン・フォード&ブラッド・ピット主演の近年の洋画『デビル』(97年)パターン!


 反英・アイルランド独立、もとい故郷の独立のために、アメリカもとい地球に潜伏して、武器やエネルギーを調達する過激派テロリスト。事情を知らない親切な一家族の厚意で同居させてもらった彼は、平穏な日常と家族との生活に心をなごまし、「戦い=テロ」に疑問を抱くも、故郷の過激派組織からウラギリ者扱いをされてしまって、一家族にも危機が迫る!
 『仮面ライダー』(71年)シリーズや『仮面の忍者 赤影』(67年)などの、東映のジャンル作品のベテラン名脚本家・伊上勝(いがみ・まさる)御大の「抜け忍」パターン! などというとドロくさくなってしまうので、企画を通すためにはあくまでも洋画『デビル』パターンだと云い張ることが肝要である(笑)。


★宿敵・銀玉スフィアの今後の展開!


 スフィアもシリーズ後半では、合体ロボットアニメ『勇者王ガオガイガー』(97年)シリーズ後半の宿敵「機界31原種」のように、巨大物体や人型・臓器型などにもなって、その意志を人語でしゃべるようになるなどしてはどうだろうか? いま現在でも、スフィアは岩や溶岩などの無機物と同化して怪獣化しているのだから、機械や火や水、氷や油などの無機物と同化しても全然OKではあるだろうし。


 ……どうも平成ウルトラのスタッフ連中は、「アンチテーゼ編」に通じるような「SF設定」や「人間ドラマ」には関心があっても、「怪獣」という存在そのものや、その「特異な生態描写」や「特殊能力」などの設定にはあまり関心がなさそうだけれども……(汗)。


 もちろん、宇宙怪獣や1・2話に登場したシリーズの宿敵らしき銀玉スフィアはもっと登場してほしい! 忘れたころに再登場ではなく、登場させたからには、ある程度はひんぱんに登場してくれることを期待する!


 それこそ、リメイク版のTVアニメ『鉄腕(てつわん)アトム』(80年)のシリーズ・イン・シリーズ。ライバルの少年型ロボット(のちに青年型ロボット)・アトラスとのバトルが不定期で挿入されてくる「アトム対アトラス」9部作のように!(オォッ、『ウルトラマン80』のウラ番組じゃん・笑)。



(はるか後年の付記:結果的には、リメイク版『鉄腕アトム』と比較しても、平成『ウルトラ』3部作はシリーズ構成面では16年以上も遅れていたかもしれない・汗)


(了)
(初出・特撮同人誌『仮面特攻隊98年号』(97年12月28日発行)「ウルトラマンダイナ」序盤合評⑤(紙幅の都合で短縮版)の原文に、『仮面特攻隊2000年号』(99年12月26日発行)「平成ウルトラ3年間日記」(特撮雑誌「宇宙船」「円谷プロファンクラブ会報」読者投稿覧(掲載・未掲載共)&オールジャンル評同人誌「SHOUT!」&「きみこそ勇者」投稿)1997年11月2日(日)執筆分と97年11月9日(日)執筆分を追加して再構成)


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