『ももくり』『この美術部には問題がある!』『チア男子!!』『初恋モンスター』『Rewrite』『ReLIFE』『orange』 ~2016年夏アニメ中間評
『GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』『六花の勇者』『おくさまが生徒会長!』『干物妹!うまるちゃん』『実は私は』『下ネタという概念が存在しない退屈な世界』 ~2015年夏アニメ中間評
『がっこうぐらし!』『それが声優!』『アクエリオンロゴス』 ~2015年夏アニメ評
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2016年春アニメ序盤評 ~『キズナイーバー』『ハイスクール・フリート』『甲鉄城のカバネリ』『少年メイド』『坂本ですが?』『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?』『文豪ストレイドッグス』
(文・T.SATO)
(2016年4月28日脱稿)
『キズナイーバー』
(土曜23時30分 TOKYO MXほか)
今を時めく新進気鋭のスタジオ・トリガーと、今や権威の脚本家・岡田麿里(おかだ・まり)が組んだ作品。後者は「原作」にもトリガーとともに名を連ねる。
とはいえ、筆者個人は岡田麿里作品の全部がケッサクであるとはツユほども思っていないし、その神懸かったピークはもう5年も前の2011年ごろの『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(11年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20191103/p1)や『放浪息子』(11年)のあたりで、その後の量産作品群にはイマイチなものや凡作もけっこうあってブランド化されすぎてるんじゃないかとも思うけど――アッ、でも前季までの『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』(15年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20191105/p1)はケッサクだったと私見します――。
本作のタイトルは、「キズ」と「キズナ」と「ナイーブ」のベタな掛け言葉であることは、10代前半のよほどのアニメ初心者などは別として、誰でもすぐにわかるとは思う。
心の傷なり、繊細ナイーブな内面なり、そこに共感・同情なり、時に乱暴に踏み込んでいくことで生じていく絆なり……といった物語の基本コンセプトを想起させ、作家自身の創作意欲も喚起していくような、フザケているけど秀逸な作品タイトルだったとは思うのだが……。
出来上がった作品は、個人的にはあんまり面白くない(笑)。
基本設定は、高校2年の硬軟さまざまな性格の同級生の男女7人が、同じ高校の女子生徒にプチ・改造手術(?)を受けて、ひとりの物理的痛覚を残りの全員が平等に感知するようになってしまい、しかも改造を施した女子生徒が与えた試練やクイズに答えられないと、罰を与えられるというナンセンスなもの。
今のところ、あくまでドタバタ喜劇であって、個々人の性格の相違から来るマジメなディスコミュニケーション劇などはナイことから、ナイーブのナの字もない。その要素は今のところは温存しておいてシリーズ後半で使うのやもしれないが……。
ダメダメではないけれども、さして冴えているワケでもなく、岡田麿里信者に向かっては、今季も他にも無名・ダークホースだったけれども面白い作品はいくつかあるよ! と声を大にして主張したい(笑)。
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『ハイスクール・フリート』
(土曜24時 TOKYO MXほか)
『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-』(13年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190922/p1)や『艦隊これくしょん -艦これ-』(15年)の3番煎じ。旧海軍の軍艦を使ってバトルする美少女アニメ。
実に志しの低い、またかよ! 的な設定の作品(笑)。だが、出来上がった作品は序盤を観るかぎりは面白い。見れるものにはなっている。
このジャンルのテンプレ・お約束で、もちろんギャルのような女子高生は登場せず――まぁ筆者個人もそんなコは美少女アニメで見たくはないけれど(笑)――、いかにもナヨナヨとしてトゲトゲしさのカケラもない、小鳥がさえずっているような声で可愛さと萌えに特化した美少女たちがワンサカ登場――初期話数ではメインキャラが数名しか登場しないので、区別が付かないということもナイ。が、オープニング映像の最後には数十人(汗)がヨコ並びに一斉に登場!――。
彼女たち女子高生らは海軍学校(?)に入学早々、生徒たちだけ(!)による訓練航海で――ハイ、そこ! ツッコミ入れないように(笑)――、突如として味方の船舶に攻撃されてしまう! 傍受した通信によると、自分たちの船舶は反乱を起こしたという濡れ衣を着せられているらしい。
そこで始まる大海原での海戦! 出来のよいCG表現での船舶による、面舵や取り舵連発の蛇行や「8の字」航行、煙幕による目くらまし、時に砲撃戦などの操舵・戦闘の段取りやディテールをリアルに綿密に描いて、少女たちのサバイバルを描いていくことになる。
その過程で表出されていく、イイ意味での漫画・アニメ的な各萌えキャラの性格と人物像。
艦長となる主役のセミロングツインテールの低身長の女のコが、戦闘になるとキモが座っていて的確に物事を瞬時に判断して、ピンチを切り抜けていくあたりは、もちろんご都合主義であり主人公補正ではある。ただそこにツッコミを入れ出したら、このテの活劇モノはすべてが成立しないので(笑)。
加えて主人公少女が単なる戦闘マシーンにもならないように、敵の船舶から脱走してきて(?)溺れかけている少女を、矢も盾もたまらずに艦長という職務を放棄してまで(!)自ら助けに行くあたりなどは――部下に行かせろよ(笑)――、ミリタリーものとしてはまったくリアリティがないけれど……。萌えアクション作品としてはまことに正しい! 美少女キャラの自己犠牲的・献身行為は正義!(笑)
……ン、美少女+戦車のアニメ『ガールズ&パンツァー』(12年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190622/p1)でも似たようなシーンがなかったっけか?(爆)
6000年前の縄文海進のように海水面が上昇して、関東平野をはじめとする低地があらかた海没したパラレルワールドな日本! という背景美術も、眼で見てすぐにわかる、似て非なる世界観の構築に貢献。
というワケで、志は低いけど(笑)、序盤は今のところ、見れる作品にはなっていると思います。
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『甲鉄城のカバネリ』
(木曜24時55分 フジテレビほか)
カバネリは、カバネ(屍)の末尾に「リ」を付与した、劇中存在のネーミング。
放映ワクは、オシャレ・サブカル系のフジテレビの深夜アニメ「ノイタミナ」枠――近年はベタな萌えアニメもやっているあたり、せっかくゲットしたサブカル女子層が逃げそうでドーかと思うけど(笑)――。
キャラデザがなにゆえに21世紀の今日に、世代人には懐かしの往年の『超時空要塞マクロス』初作(82年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/19990901/p1)の美樹本晴彦なのか!? 今どきの最先端の絵柄とは云いがたいだろ! まぁたしかに見てくれの次元で独自性を放てるともいえるけど。
夜のイメージが強くて、重装甲の鋼鉄の蒸気機関車が線路上を走行している、架空の戦国か江戸時代といった世界観。チョンマゲに和装のキャラクターたちが闊歩して、戦国時代のごとく殿様に対して劇中キャラたちは「お館様(おやかたさま)!」と呼ぶことで、風情も出している。
加えてこの世界は、大挙して襲撃してくるゾンビ(カバネ)の襲撃に悩まされ、イザとなるや町民は巨大な円筒型の駅から鋼鉄の機関車に搭乗して逃走! 汽車の装甲の隙間から侵入せんとするゾンビどもは、内側から武士階級の者どもが追い払う!
そこに登場するのは、ゾンビに噛まれて感染するも、ゾンビ化しないで済んでいる長髪の銀縁メガネの主人公青年! 彼の颯爽とした大活躍・ヒロイックさを描くのか!? と思いきや、ゾンビに噛まれた人間に特有の症状から、人間の味方だとは信じてもらえず、ワリと登場早々にボロカスに踏んだり蹴ったりの目にあってしまう。
娯楽活劇作品としては、ボロカスはしばらくあとにして、序盤は「俺、強えェェェーーー」だけの無双状態に留めて、もっと彼のヒーロー性を担保しといた方が無難じゃねぇのかナ?
監督が『進撃の巨人』(13年)の荒木哲郎、脚本が『コードギアス 反逆のルルーシュ』(06年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20081005/p1)の大河内一楼の実力派コンビなので、しばらくは様子見するつもりではあるけれど。
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『少年メイド』
(木曜25時58分 TBSテレビほか)
貧乏なアパート住まいの母子家庭に育った、いかにも性格良さげで中性的、マッシュルームカットっぽいサラサラした黒髪の「お坊ちゃま・お坊ちゃま」した等身の低い可愛い少年が、その母の死をキッカケに、親戚の豪邸に住まって「少年メイド」になる話。
その不幸な出自設定自体には大したドラマは生じず、キモはオタク女子受け・ショタ受けしそうな少年が、健気にも炊事・家事・洗濯・掃除をしてくれて、遠い親戚のズボラな長身の美形兄ちゃんやその執事の長身美形青年と、掛け合い漫才を繰り広げるというもの。
美少女アニメに出てくる美少女キャラは、弱者男子にとっての都合のイイ女子像である! とイジワルなツッコミを日々入れている筆者だが――自分の趣味嗜好は棚に上げて(笑)――、この作品のそれは、まさに弱者女子にとっての対等なパートナーではなく、ペットであり家政婦でもあり懐柔可能な、都合のイイ男子像の体現であり、この問題はオタク男子だけに限ったことではなかったようだ(汗)。
少年メイド vol.1 【DVD】『坂本ですが?』
(木曜26時28分 TBSテレビほか)
プッと小さく笑えるギャグではなく、本作のそれはスナオに笑える。
黒の学ランに1960年代的な七三分けの長髪なるも――モミアゲとエリ足は短い――、シャープなメガネを掛けた長身スマート、一挙手一投足すらもがやたらとクール・スマート・スタイリッシュに一幅の絵になる形(笑)で決まっている男子高校生・坂本青年。
彼を妬むムクつけき男子生徒どもが、彼にブザマな醜態をさらさせ恥をかかせるために、黒板消しを頭上から落としたり、着席の瞬間を狙ってイスを後ろに引いたりして、様々なイタズラやイヤがらせを試みる。
しかし彼は、ことごとくアリエナイ方法や物理的・肉体的限界を超えるナンセンスな方法で、しかも周囲に涼風が吹き抜け、女子生徒どもが「キャー、キャー」騒ぐようなカッコいい見てくれでくぐりぬけて、ブ男の生徒たちが地団駄を踏んだり、ブ男たちの方が逆に坂本クンにホレてしまう展開になる……という不条理さを笑う作品。
録画したビデオを観始めてしまえば超絶的に面白いのだが、連続モノではないし、この作品独自の歌舞伎的様式美の作劇パターンも透けて見えてきて(?)、この作品の罪ではないけれど、あまりに膨大な本数の春アニメの中から本作を継続視聴すべきか否かは悩ましいところではある(笑)。
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『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?』
(木曜23時30分 TOKYO MXほか)
西欧中世風ファンタジー異世界を舞台にしたネトゲ(オンライン・ネット・ゲーム)では、現実世界での性別を無視したキャラクターに成りきれる。それは異性へのフェティッシュなハァハァした気持ちを我が身の全身を使って(?)代理発散するマスターベーション的なキモい行為である面も否めない。
オンラインの中では可愛い美少女が、3次元=オフラインの世界ではムクつけき野郎=ネカマ(ネット・オカマ)である可能性は非常に高い(笑)。
「そんなのはわかってますよ! そんなのはわかってますよ! そんなのはわかってますよ!」と、往年の名書籍『電波男』(05年・三才ブックス・ISBN:4861990025 08年に講談社文庫化・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20070318/p1)や『電波大戦 ぼくたちの“護身”入門』(05年・太田出版・ISBN:4872339835)を著した本田透(ほんだ・とおる)大センセイのような幾重もの鉄壁のガード・バリア・障壁・結界を張って、「最初から期待しないようにしよう」「裏切られないようにしよう」「冷めていよう」と構えていたところのオフ会に現れたゲーム内での「俺の嫁」。
そいつはホントに女の子で美少女だった! しかもゲームとリアルを混同して、主人公のオタク少年を好いてくれている! という。
しかも、「そんなことあるワケないじゃん!」「ご都合主義じゃん!」「弱者男子にとっての性的ファンタジーじゃん!」という容易に想定されうるツッコミに対しても、事前にしつこくクドいくらいに作品タイトルも込みで一生懸命弁明している、とてもとても言い訳がましい作品になっている(笑)。
しかも彼女は気が弱そうでコミュニケーション弱者で、引きこもり気味で半ば不登校でたまに学校へ行くと好奇の眼で見られてしまうという。他人に対して悪意や害意などは持ちそうになく、どころかオドオドビクビクしており伏し目がちで、他人に声をかけるのも一大事だからか、代わりに袖をツンツン引っ張ってきて(笑)、自尊感情も低そうだから70年代乙女チック漫画的に「私なんて……」という感じで、イケてる系とは云いがたい主人公のオタク少年を上から目線で値踏みしてくる気配もナイ。
美少女だけど、ボリュームのあるロングヘアの黒髪は美容院でバッチリ決めたという感じではなく、適度にモッサリあちこちハネていて、黒っぽい地味めの服装も、ゲームにしか関心がナイという趣味嗜好も、オタク少年をファッション方面からイケてるかダサいかで測ってこないような安心感をもたらす(笑)。
しかもそのオタク少年が演じるゲームキャラの名前で、彼女はその可愛らしい声でニコニコとつぶらな瞳と上目づかいで呼びかけて、片腕にしがみついて誘惑の意ではなく天然でその巨乳を押しつけてきやがる! 休み時間に他のクラスから出張してきて、まとわりつきやがる!
「こ、こ、こ、こんな女子がいたら、こ、こ、こ、こんなダメなボクでも、その少女の経験値のなさと弱みに付け込んで上位に立って、恋人にできるかも!!! 連れて帰って、床の間に飾りたい!!!」
……とオタク男子どもを悶絶させているのに違いない! ……フン、筆者のことじゃないからネ。くれぐれも筆者のことじゃないからネ(……く、苦しい)。
こーいうオタク男子・弱者男子にとっての欲望ダダ漏れ、都合のイイ女子像ばかりを描いているから、このジャンルは高邁・深遠・高尚にはならずに、自堕落でダメなんだよ!(……我ながら人格的な説得力がナイな・笑)
最強の美少女ヒロインの誕生と、世紀の大傑作の誕生の予感がしています(……ってオイ!・汗)。
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『文豪ストレイドッグス』
(水曜25時05分 TOKYO MXほか)
明治・大正・昭和の文豪たちがオタク女子受けするイケメンキャラになって、その文学作品にまつわるナンチャッテ的な超能力「人間失格」だの「細雪(ささめゆき)」などを駆使して(笑)、武装探偵社を名乗って戦う……というものらしい。
主人公の青年は、髪の毛の色がウスい灰色であるという毎度おなじみの記号的表現で、気の弱さ・押しの弱さを現している、その名も中島敦(なかじま・あつし)!
我々オッサン世代だと、高校2年の現代国語の教科書に載っていた『山月記』(1942年・昭和17年・ISBN:4101077010・ISBN:4003114515・ISBN:4041103029)の作者として、個人的にはとても印象に残っている――今でも載っているのかしら?――。
健全であるべき教科書の題材にあるまじき、歴史時代の中国を舞台に挫折・憤懣・焦燥・自己嫌悪にかられた青年が、山野で「虎」に変化して人外の世界へと去ってしまう……。という、往年の日本の第1世代SF作家・平井和正(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20160521/p1)の初期の作品群のような、非現実的で伝奇SF的なアレである。ハズかしい若気の至りを書いてしまうと、往時その憤懣・焦燥の心情に非常に共感・同情して、「ここにオレがいる!」と我が事のように感じたものだった(汗)。
このほとんど無職・ホームレスだった主人公青年がスカウトされて、新入りの見習いとなるところから物語ははじまる。彼の超能力は土壇場になると巨大な「白虎」になることで……。って、そのまんまやないけ!(笑)
で、携帯電話が出てきたり、近代的なアパートが出てくることから、舞台は文豪たちが活躍した昭和の前期~中期ということでもないらしい? 彼らの生業(なりわい)はあくまでも作家であり、そのウラにおいて武装探偵をやっている……というワケでもないようだ? 少なくとも完成フィルムだけで見れば、そのように見える。
ウ~ム、それでは、「文豪」というタイトリングから連想される、レトロモダンな情緒・風情が出てこなくて、名前倒れでもったいないような……。
本読みオタクの好事家ならばご存じ、書籍『文豪たちの大喧嘩』(03年・新潮社・ISBN:410384504X 12年にちくま文庫化・ISBN:448042976X)などにも詳しい、文壇・サロン・作家集団における、人間関係の好悪・相性・理念の相違などから来る派閥やムダな闘争、前近代的な師弟(舎弟?・笑)関係から来るモラハラ・パワハラなどのゴシップの数々。
クラスの中であろうが、ママ友の集団であろうが、我々オタが住まう趣味の世界であろうが、オモテの会社の世界ですらもが、長寿マンガ『課長 島耕作』シリーズ(83年~)や90年代後半の職業ものマンガ『重役秘書リナ』(96年)などのように、人間が集団になると人間関係の澱(おり)や濁り(にごり)、ドロドロが生じてくるのはドコでも同じなのだナ、とつくづく思うのだ。
その愚行も含めて許容・達観して「愛すべき人間賛歌」だと捉えるか、シリア内戦・難民問題などと比すれば生命の危険もない万分の一の取るに足らない「コップの中の嵐」だと捉えるべきかは、悩ましいところではあるけれど(笑)。
当時の重鎮の作家・佐藤春夫(さとう・はるお)に対する若輩の太宰治(だざい・おさむ)の女々しくてキモい執着(汗)など、往年の「文壇」それ自体が物語にしやすいネタの宝庫にも見える――現在も総合雑誌では日本でダントツの発行部数を誇っている月刊誌『文藝春秋』(1923(大正12)年~)も創刊当初は、今は亡きマイナー雑誌『噂の眞相(うわさのしんそう)』(1979~2004年)のような文壇ゴシップ雑誌だったそうである――。
なので、そのへんをBL(ボーイズ・ラブ)的にアレンジして(笑)、「好いた・惚れた・イヤよイヤよも好きのうち」を描いているのに違いない!? と勝手に妄想を膨らませてしまっていた筆者が悪かったのだろう。
序盤の展開だけに限定すれば、スカしたイケメン青年たちによる単なる異能バトルものに見えてしまうのであった……(評価している方々にはスイマセン・汗)。
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2018年秋アニメ評! 『ゴブリンスレイヤー』 ~レイプに売春まで!? 周縁のまつろわぬ民は常に憐れで正義なのか!?
2018年夏アニメ評! 『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』 ~声優がミュージカルも熱演するけど傑作か!? 賛否合評!
2018年春アニメ評! 『銀河英雄伝説DNT』『ウマ娘』『かくりよの宿飯』『蒼天の拳』『ガンゲイル・オンライン』『多田くんは恋をしない』『デビルズライン』『ニル・アドミラリの天秤』『ハイスクールD×D HERO』『メガロボクス』『LOST SONG』
2018年冬アニメ評! 『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』『からかい上手の高木さん』『メルヘン・メドヘン』『キリングバイツ』『刀使ノ巫女(とじのみこ)』『citrus(シトラス)』『ゆるキャン△』『博多豚骨ラーメンズ』『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』『グランクレスト戦記』『恋は雨上がりのように』『刻刻(こっこく)』
https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190908/p1
2017~18年アニメ評! 『異世界食堂』『異世界居酒屋~古都アイテーリアの居酒屋のぶ~』『かくりよの宿飯』 ~西欧風異世界×現代日本の食 その接合は成功しているか!?
https://katoku99.hatenablog.com/entry/20211205/p1
2017年秋アニメ評! 『結城友奈は勇者である-鷲尾須美の章-』 ~世評はともかく、コレ見よがしの段取りチックな鬱展開だと私見(汗)
2017年夏秋アニメ評! 『はじめてのギャル』『僕の彼女がマジメ過ぎるしょびっちな件』 ~オタの敵・ギャルやビッチのオタ向け作品での料理方法!
2017年夏アニメ評! 『ようこそ実力至上主義の教室へ』1期・総括 ~コミュ力弱者がサバイブするための必要悪としての権謀術数とは!?
2017年夏アニメ評! 『メイドインアビス』『はじめてのギャル』『ゲーマーズ!』『異世界食堂』『ナイツ&マジック』『アクションヒロイン チアフルーツ』『天使の3P!(スリーピース)』『クリオネの灯り』『ようこそ実力至上主義の教室へ』『恋と嘘』
2017年春アニメ評! 『冴えない彼女の育てかた♭(フラット)』 ~低劣な萌えアニメに見えて、オタの創作欲求の業を美少女たちに代入した生産型オタサークルを描く大傑作!
2017年春アニメ評! 『正解するカド KADO: The Right Answer』 ~40次元の超知性体が3次元に干渉する本格SFアニメ。高次元を材としたアニメが本作前後に4作も!
2017年春アニメ評! 『ゼロから始める魔法の書』 ~ロリ娘・白虎獣人・黒幕悪役が、人間×魔女×獣人の三つ巴の異世界抗争を高踏禅問答で解決する傑作!
2017年冬アニメ評! 『BanG Dream!(バンドリ!)』 ~「こんなのロックじゃない!」から30数年。和製「可愛いロック」の勝利!(笑)
2017年冬アニメ評! 『政宗くんのリベンジ』『小林さんちのメイドラゴン』『アイドル事変』『セイレン』『スクールガールストライカーズ』『けものフレンズ』
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2016~18年アニメ評! 『怪獣娘~ウルトラ怪獣擬人化計画~』1期&2期、映画『怪獣娘(黒)~ウルトラ怪獣擬人化計画~』評!
2016~17年アニメ評! 『くまみこ』『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?』『ネト充のススメ』 ~コミュ症女子を描いた3作品の成否は!?
https://katoku99.hatenablog.com/entry/20201213/p1
2016年夏アニメ評! 『ラブライブ!サンシャイン!!』 & 後日談映画『ラブライブ!サンシャイン!! Over the Rainbow』(19年) ~沼津活況報告 & 元祖に負けじの良作と私見!
2016年夏アニメ中間評! 『ももくり』『この美術部には問題がある!』『チア男子!!』『初恋モンスター』『Rewrite』『ReLIFE』『orange』
2016年春アニメ序盤評! 『キズナイーバー』『ハイスクール・フリート』『甲鉄城のカバネリ』『少年メイド』『坂本ですが?』『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?』『文豪ストレイドッグス』
2016年春アニメ評! 『マクロスΔ(デルタ)』&『劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ』(18年) ~昨今のアイドルアニメを真正面から内破すべきだった!?
https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190504/p1
2015~16年アニメ評! 『それが声優!』『ガーリッシュ ナンバー』 ~新人女性声優たちを描くも、地味女子・ワガママ女子を主役に据えた2大美少女アニメ評!
2015~16年アニメ評! 『GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』1期&2期 ~ネトウヨ作品か!? 左右双方に喧嘩か!? 異世界・異文化との外交・民政!
https://katoku99.hatenablog.com/entry/20211010/p1
2015年秋アニメ評! 『ワンパンマン』 ~ヒーロー大集合世界における最強ヒーローの倦怠・無欲・メタ正義・人格力!
2015年秋アニメ評! 『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』 往年の国産ヒーローのアレンジ存在たちが番組を越境して共闘するメタ・ヒーロー作品だけれども…
2015年夏アニメ中間評! 『GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』『六花の勇者』『おくさまが生徒会長!』『干物妹!うまるちゃん』『実は私は』『下ネタという概念が存在しない退屈な世界』
2015年春アニメ評! 『響け!ユーフォニアム』 ~良作だけれど手放しの傑作だとも云えない!?
2014年秋アニメ評! 『SHIROBAKO』(前半第1クール) ~アニメ制作の舞台裏を描く大傑作爆誕!
2014年秋アニメ評! 『失われた未来を求めて』『天体(そら)のメソッド』 ~絶滅寸前! 最後の「泣きゲー」テイストの2大深夜アニメ! 良作なのに不人気(涙)
2013~14年3大アイドルアニメ評! 『ラブライブ!』『Wake Up,Girls!』『アイドルマスター』
2013年3大ロボットアニメ評! 『翠星のガルガンティア』『革命機ヴァルヴレイヴ』『銀河機攻隊マジェスティックプリンス』
2013年3大ぼっちアニメ評! 『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』『琴浦さん』
2013年4大ぼっちアニメ評! 『惡の華』『ローゼンメイデン』『琴浦さん』『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』
http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20151102/p1
2013年秋アニメ評! 『WHITE ALBUM 2』 ~「冴えカノ」原作者が自ら手懸けた悲恋物語の埋もれた大傑作!
2013年秋アニメ評! 『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-』 ~低劣な軍艦擬人化アニメに見えて、テーマ&萌えも両立した爽快活劇の傑作!
2013年秋アニメ評! 『サムライフラメンコ』 ~ご町内⇒単身⇒戦隊⇒新旧ヒーロー大集合へとインフレ! ヒーロー&正義とは何か? を問うメタ・ヒーロー作品!
2013年春アニメ評! 『這いよれ!ニャル子さんW(ダブル)』
2013年春アニメ評! 『惡の華』前日談「惡の蕾」ドラマCD ~深夜アニメ版の声優が演じるも、原作者が手掛けた前日談の逸品!
2013年冬アニメ評! 『まおゆう魔王勇者』『AMNESIA(アムネシア)』『ささみさん@がんばらない』 ~異世界を近代化する爆乳魔王に、近代自体も相対化してほしい(笑)
2012年秋アニメ評! 『ガールズ&パンツァー』 ~爽快活劇に至るためのお膳立てとしての設定&ドラマとは!?
2011年春アニメ評! 『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』 ~別離・喪失・齟齬・焦燥・後悔・煩悶の青春群像劇の傑作!
2011年冬アニメ評! 『魔法少女まどか☆マギカ』最終回「わたしの、最高の友達」 ~&『フリージング』『放浪息子』『フラクタル』
2010年秋アニメ評! 『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』 ~萌え対象かつオタの自画像! 二重構造化させた妹を通じたオタ社会の縮図!
http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20121015/p1
2008年秋アニメ評! 『鉄(くろがね)のラインバレル』 ~正義が大好きキャラ総登場ロボアニメ・最終回!
2008年春アニメ評! 『コードギアス 反逆のルルーシュR2』 ~総括 大英帝国占領下の日本独立!? 親米保守vs反米保守!?
2008年春アニメ評! 『マクロスF(フロンティア)』(08年)#1「クロース・エンカウンター」 ~先行放映版とも比較!
2008年春アニメ評! 『マクロスF(フロンティア)』最終回評! ~キワどい最終回を擁護!
2007年秋アニメ評! 『機動戦士ガンダム00(ダブルオー)』 ~第1期・第2期・劇場版・総括!
2005年秋アニメ評! 『BLOOD+(ブラッド・プラス)』
2005年夏アニメ評! 『おくさまは女子高生』
2005年夏アニメ評! 『奥さまは魔法少女』
2005年春アニメ評! 『英国戀(こい)物語エマ』
2004年秋アニメ評! 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY(シード・デスティニー)』 ~完結! 肯定評!!
2004年冬アニメ評! 『超変身コス∞プレイヤー』『ヒットをねらえ!』『LOVE♡LOVE?』『バーンアップ・スクランブル』『超重神グラヴィオン ツヴァイ』『みさきクロニクル ~ダイバージェンス・イヴ~』『光と水のダフネ』『MEZZO~メゾ~』『マリア様がみてる』『ふたりはプリキュア』
http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20040406/p1
2003年秋アニメ評! 『君が望む永遠』『ヤミと帽子と本の旅人』『一騎当千』『神魂合体ゴーダンナー!!』『瓶詰妖精』『bps』『ASTRO BOY 鉄腕アトム』
2003年夏アニメ評! 『グリーングリーン』『ダイバージェンス・イヴ』『D.C.~ダ・カーポ~』『住めば都のコスモス荘 すっとこ大戦ドッコイダー』『HAPPY☆LESSON ADVANCE』『おねがい☆ツインズ』
2003年冬アニメ評! 『ストラトス・フォー』『ガンパレード・マーチ ~新たなる行軍歌~』『MOUSE[マウス]』『ぱにょぱにょ デ・ジ・キャラット』『陸上防衛隊まおちゃん』『朝霧の巫女』『らいむいろ戦奇譚』
http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20040402/p1