假面特攻隊の一寸先は闇!読みにくいブログ(笑)

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超力戦隊オーレンジャー 〜オーレッド&オーピンク


超獣戦隊ライブマン総論 〜イエローライオン大原丈
鳥人戦隊ジェットマン総論 〜ブラックコンドル結城凱
忍風戦隊ハリケンジャー シュシュッとTHE MOVIE 〜絶賛合評 &ゴーカイ#26
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救急戦隊ゴーゴーファイブ 〜前半合評・ゴーピンク巽マツリ & 7月の傑作群!
轟轟戦隊ボウケンジャーVSスーパー戦隊 〜アカレッド! &ゴーカイ#21
轟轟戦隊ボウケンジャー 〜30作記念にふさわしいか!?
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特捜戦隊デカレンジャー#37「ハードボイルド・ライセンス」 〜&ゴーカイ#5
魔法戦隊マジレンジャー THE MOVIE インフェルシアの花嫁 〜&ゴーカイ#3
スーパー戦隊シリーズ 〜全記事見出し一覧


 『海賊戦隊ゴーカイジャー』(11年)#31「衝撃!! 秘密作戦」に、『超力(ちょうりき)戦隊オーレンジャー』(95年)のオーレッド・星野吾郎こと宍戸勝が!


 そしてナンとナンと! オーピンク・丸尾桃こと、さとう珠緒(さとう・たまお)がまさかまさかの16年ぶりに登場記念!


 特にさとう珠緒は、『オーレ』出演後の翌96年にはもう一般層にもブレイク。
 続編ビデオ作品『激走戦隊カーレンジャーVS(たい)オーレンジャー』(97年 〜撮影は多分、例年通りだと96年9月ごろ?)では、ほとんど登場せず……。
 ラストバトル直前の5人そろって全員変身のシーンに駆けつけるかたちでの、1シーンのみの登場であったとゆーのに!(笑)


 “隊長”ことオーレッド・宍戸勝は、マニアのみなさまならご存じの通り、新宿ロフトプラスワンでのかの読売新聞の鈴木美潮センセ主宰のマニア系イベントによく出席されている(筆者個人は行ったことがないけれど)。
 誘いがあればムード歌謡に転身した現在でも、『戦隊』にご出演してくれるだろう……とは予想がつくところ(もちろん登場してくれてうれしいかぎり)。


 出てくれるかビミョーどころか、そもそもスタッフが今さらお誘いするかもビミョーな高いポジションに……ある意味、歴代「戦隊」役者中、最高にメジャーなポジションに一度は達して、何年間も君臨したさとう珠緒


 云いたくないけど、イジワルにシニカル(冷笑的)に見れば、TBS土曜昼間の長時間バラエティ情報番組『王様のブランチ』(96年〜)のサブ司会であった98年〜03年ごろが彼女の絶頂期だったろう(後任はタレントの優香)。
 ここ数年はあまりTVで見かけなかったので――筆者は残業三昧リーマンなので、そもゴールデンタイムのバラエティを一切観てないのにナンですが(汗)――、やはりそんな盛りをすぎた今だからこそ、失礼ながら時間的・仕事的にも余裕があったのか?


 だからこそ、けっこうな長尺で出番もセリフも多く、ロケ撮影ばかりの長時間拘束なのにも関わらず、そして「戦隊」シリーズのような低予算・低ギャラ番組であるのにも関わらず、出演してくれた!? と、幼児でなければ誰でもこんな想像は直観的につくとは思うけど。


 いや、そーいうことは置いといて。
 彼女に対してなにかイジワルなツッコミをしたいとゆーのでもなく、今さらながらに出演してくれたこと自体はスナオに心の底からありがたい。


 厳密には、最近の『戦隊VS』映画の試写会にも客寄せパンダとしてお呼ばれしたこともあるので、「戦隊」と縁が切れていたワケではないけれど。


 その試写会では、『オーレ』出演の時代に、


 「お酒をおぼえました!」(笑)


 とのたまっていた彼女は、そのせいかアラフォーに達したせいか、失礼ながら目尻にシワが出てきたのは、みなさま紳士ならば見て見ぬフリをして、あえて言挙げするんじゃないゾ!(笑 〜ってこの発言自体が言挙げですネ。スミマセン)


 その代わり、明らかに演技力は向上。可愛らしさ(陽動のための“フリ”)と、適度な重厚さ(軍務に戻ったときの“素”の表情)の演じ分けはなかなかよかったと思う。


 もちろんオーレッドこと我らが“隊長”も負けてない。
 UAOH・国際空軍の現場の行動隊長から、年齢相応に参謀長か何かのオエライさんに出世。重厚な大きな木製デスクにサングラスとダークな士官服姿で鎮座ましましているあたりもカッコいい!
 ピンクと策謀をめぐらし、15年前の行動隊長時代のブルーの制服に着替えて、単身で第三勢力(?)の私掠船海賊バスコ・ダ・ガマもといバスコ船長と、互いに虚実ないまぜ押したり引いたりの駆け引き・交渉を試みるシーンもホントに超絶カッコいい!



 ネット上に飛び交う事前のネタバレ情報でもおなじみ、ゴーカイジャーの海賊船のお宝ナビゲートの鳥さんの占いが、


 「UAOH(ユー・エー・オー・エイチ)」


 をムリヤリに


 「ウ・ア・オウ〜!」「ウ・ア・オウ〜!」


 と誤読させていたので、てっきり本話はギャグ話・コミカル編なのだ! と私的には予想していたとゆーのに(笑)。



 年長の「戦隊」マニアならばご存じの通り、今のところ「戦隊」シリーズ最後の公務員であり軍属戦隊でもある『超力戦隊オーレンジャー』。


 筆者の周囲の古い「戦隊」ファンの多くには、軍属戦隊かつシリアスな『オーレ』初期編は好評をもって迎えられたものだった。
 ただし当時としても、『鳥人戦隊ジェットマン』(91年)や『電撃戦隊チェンジマン』(85年)以来のひさしぶりの軍属戦隊で、すでにポップでフリーでジプシー(放送禁止用語)なファンタジー戦隊の方が時代の空気にもマッチしていてファン人気の隆盛を極めていた時代でもある。


 だから個人的な当時の感想を云わせてもらうなら、なぜに今さら重苦しい「戦隊」に先祖帰りするのか!?
 せっかく非リアルもコミカルもギャグ怪人をも許容するユルい世界観のポップな意匠に、「戦隊」シリーズは進化を遂げていたとゆーのに! コレじゃ保守反動・反革命(笑)だよ! といぶかしんだものだ。


 (『戦隊』シリーズ20周年記念作ということもあり、あるいはひさかたぶりに登板した元祖『秘密戦隊ゴレンジャー』(75年)〜『太陽戦隊サンバルカン』(81年)の初期戦隊も手がけた東映の吉川進プロデューサーあたりの、「戦隊」は本来かくあるべし! というこだわりゆえか?)


 ところがドッコイ「戦隊」恒例の、初期はシリアスでも中盤からコミカル編・ギャグ怪人が跋扈(ばっこ)して、作風はじょじょに崩壊(一応、ホメ言葉!)。
 超古代から復活した6人目の少年戦隊ヒーローやら、アラジンの魔法の精のような、子供の他愛ない願いを叶える4号ロボだか7人目の戦士なんだかのガンマジンなる超古代の魔神までもが登場。作品はチャイルディッシュな伝奇ファンタジーとも化していく。
 このグチャグチャな感覚。「戦隊」はこーいうキッチュ(通俗)なB級路線でなくっちゃ!(笑)


 だもんで、『ゴーカイ』本話たる#31の「オーレンジャー」レジェンドゲスト回が、たとえ箸休めのギャグ回であったとしても、個人的にはナットクしたところだ。



 そんな先入観があったのに、意外にも本話はハードなシリアス編!
 冒頭から夜陰にまぎれて、敵があやつる「戦隊」番外戦士のマジファーザーならぬウルザートファイヤーに襲われる、ドコか見覚えがあるライトグレーの軍服! そして紋章!
 次のシーンで早くも登場した元・隊長は、「なに!? 地球守備隊本部が!」とのたまう!


 「地球守備隊」(!)。
 ……といえば、『オーレ』と同じく軍属戦隊の『電撃戦隊チェンジマン』!
 ツカミはオッケー!! ……って、どの程度、視聴者にわかるんでしょうか? このネタは(ほとんどの視聴者にはわからなかったというのが正解・汗)。


 ま、すぐ直後に、「またスーパー戦隊の大いなる力が奪われた……」との隊長の説明セリフ(笑)が入ることから、過去作の設定を知らない視聴者に対して取り立てて不親切というほどのモノでもないですが。


 それに難解な社会派テーマや連続ドラマ性とかではない、マニア転がしのサリゲなくすぐり設定程度ならば、幼児はともかく小学生の怪獣博士タイプの子供ならば判れば楽しがれるものだとも思うし。判らなくても疎外感をいだくようなものでもない点描なのだし。
 むしろ、『ウルトラ』にしろ『戦隊』にしろ、ウルトラ兄弟の最強必殺技は「兄弟合体光線」や「5兄弟のエネルギーを結集したウルトラマンエースのスペースQ」や「同じく6兄弟のエネルギーを結集したウルトラマンタロウのコスモミラクル光線」だ! みたいな、テーマ性やドラマ性ではなく、そしてその設定を後続作品でも遵守してくれれば嬉しいモノならば、あるいはその設定をその場ではじめてお勉強したところでも構わないようなモノならば、むしろ積極的にちりばめるべきだろう! そのかぎりで、「地球守備隊」という組織への言及については個人的には賛成だ!
 まぁ現在の「戦隊」シリーズに小学生の視聴者がどの程度いるかは置いといて(汗)。


 とにかく、当初の先入観との落差で私的印象がカサ上げされているのやもしれないが(笑)、本話は個人的にはムチャクチャに好印象!


 ゲスト怪人は登場しないけど、Bパート後半、敵・バスコ船長があやつる歴代「戦隊」番外戦士の巨大化(原典でも自力で巨大化していたウルザートファイヤー&大剣人ズバーン!)を、6人目の戦士・ゴーカイシルバーが駆る豪獣神がやっつけて……、
 残る等身大の6人の歴代「戦隊」番外戦士たちを、オーレンジャーにゴーカイチェンジしたゴーカイジャー5人がやっつける!!
 巨大戦と等身大戦が同時並行する『バトルフィーバーJ』(79年)や『地球戦隊ファイブマン』(90年)ライクなバトルシチュエーション!
 (その代わり、『オーレ』の6人目の黒の戦士・キングレンジャーが登場しなかったのは少し残念だが)


 前話につづいて新録が間に合わなかったか当初の予定になかったかで(?)、主題歌に匹敵するほど印象が強い名挿入歌『虹色クリスタルスカイ』の95年当時の楽曲(だよネ?)のインスト(演奏)をついに流用して(大歓迎!)、オーレンジャーが当時の武器や必殺技や必殺バズーカで大活躍!!
 (よく小物類が残ってたなぁ。『オーレ』の前々年の『五星戦隊ダイレンジャー』(93年)の棍棒・ダイレンロッドなんて残ってないから、本作初期編では竹ぼうきで代用されたんだと推測してるけど(いや、単に撮影現場に持参し忘れた?・笑)。まぁそれを云いだせば、『ダイレン』よりはるかに古い『超獣戦隊ライブマン』(88年)の個人武器の類が残ってたのでアレだけど)


 巨大化した敵2体を必殺ワザで粉砕して画面に向かってポーズを取ってる豪獣神の映像の前面に、オーレンジャーの5人が横一線に並んで空中前転している映像が合成されて、今度は等身大の必殺ワザを連発していくサマもサイコー!


 そして等身大の必殺ワザのトドメでは、合成ではなくガソリンでのモノホンの火炎爆発! いやぁ最新ハイビジョンのデジタル合成映像も駆使されてるけど、95年当時っぽさも一方で再現していてイイねえ〜。


 ゲスト中心回のハズなのに、イレギュラー敵キャラ・バスコ船長がその醜悪な怪物としての正体をあらわして――これでバスコ役の役者さんに舞台の仕事があっても、ロケで拘束されずにアフレコ出演だけでオッケーだね! って女性ファン受け的には大丈夫なのか?(笑)――、散々にゴーカイジャーを痛めつけて余裕を見せて去っていき、メインストリームのインサイドストーリーと化してしまうあたりも意表外。


 それゆえ最後の最後で、「オーレ」中心の話にはなっていないところもある。
 その観点から見れば少しだけ残念(?)だが、それでもAパートからBパート前半までは、隊長と桃がたっぷり出演して大活躍してくれたので、個人的には物足りなさは覚えなかった(ひょっとして次回#32にもまだ出る?)。


 そしてラストで、バスコはすでに「チェンジマン」「フラッシュマン」「マスクマン」の大いなる力を3つ強奪していることを明かす!! スゲー! スゲー!!
 (フラッシュマンの大いなる力は、反フラッシュ現象で彼ら5人が地球に常住できないことを思うと、宇宙で強奪したのか!? とイイ歳こいて妄想するのも楽しい趣向だ。……傍から見てると、キモいだけともゆー・汗)


 ただひょっとして、『チェンジマン』他の熱狂的なファンの方々はこの展開が気に喰わないかもしれない……。
 でも『チェンジマン』他の作品群だって四半世紀も前の作品なのだし、ということはファンのみんなだってオジサン・オバサンのイイ歳のハズなんだから、もっとオトナになって寛容になろうよ!
 (当方が私的に最も愛する、活劇的に……そしてそのパターン破り連発の戦闘シチュエーション的には至高と信じる、しかし世間的にはシリアスドラマ志向のマニアの評価が低い『地球戦隊ファイブマン』は、多分レジェンドゲスト回がないだろうとアキラめているけど、それで取り乱したり口汚く罵ったりはしないゾ・笑)


 しかし逆に云うなら、このへんの80年代中後盤の作品群は、『ゴーカイ』戦隊OBゲストのレジェンド回が残念ながら今後はもうナイということか?
 たしかにこの3作品で、いまだ現役でも活動されている役者さんの方々は非常に少ないようだから、予想も覚悟もしてはいたが……(でもマニア系イベントに出演している幾人かは出れるハズなんだが……・汗)。


 ところで、80年代中後盤の『電撃戦隊チェンジマン』(85年)・『超新星フラッシュマン』(86年)・『光戦隊マスクマン』(87年)という、当時はかなりのマニア人気を誇ったシリアス志向で長編連続ドラマ性を導入した大河戦隊。
 (それ以前の初期「戦隊」は、東宝・円谷中心のオタク第1世代の時代だったし、マニア的な注目はゼロではないにしろ、この時代ほどには浴びていなかったと私見する)


 このへんの作品群が、今となっては大多数の若い特撮ファンにとって、「戦隊」批評的にエアポケットになっているらしいことにもネットの海を巡回すると気付く。
 作品内容および、当時の特撮ファンの活動や評価がもっとも知られていない作品群になっているのではなかろうか?


 邪道扱いされがちだが、「戦隊」作品に対する女性マニア層のミーハー的な人気の獲得というのは実は80年代初頭からあった。
 当時のJACの2枚目ホープを2人、今でいうイケメン男性陣を合計で4名もそろえた『科学戦隊ダイナマン』(83年)とか、やはりイケメン系役者をそろえた『チェンジマン』などがそう。
 特に『チェンジマン』は、創刊間もないアニメ雑誌ニュータイプ』誌(85年〜)の編集者に好き者がいたのか、マジメな特集記事までもが組まれたほどだ。


 もちろん一方で、5人の主人公たちが軍人でありながらも、等身大の小さな夢(とんかつ屋になりたいとか・笑)を持つ80年代的な(?)若者の要素を新規導入したあたり、世界平和を守るという公的な戦いの最中に、非常に極私的な夢を持たせたことが、ケッペキ症的なマニアに「不謹慎だ!」「それどころじゃないだろ!」的な、ある意味もっともな反発をいだかせもすることになる……


 実は弊ブログ主宰たる当方も微量にだが、同様の印象(プチ反発)をいだいたものだった。もちろんこのテの作品の常套で、個人的な自己実現を世界平和よりも本当に優先することもあるワケがないのだが(笑)。


 しかし公と私の二者択一といった問題として捉えずに、霞を喰って生きていくワケにはいかない以上、多少は不純であるかもしれないが、公と私の両立も必要ではあるだろう。


 あるいは公的な任務を果たし終えたあとにアインデンティティ・クライシスに陥らないよう、たとえショボくても私的で小市民的な足場も確保しておく必要もあるだろう。
 もちろん逆に私的な幸福ばかりを目指して、公的な観点を忘れてしまっても……


 などと書きだすとドンドン脱線していくので、以下略(笑)。



 『ゴーカイ』#31について、ツッコミも少々(ホンキではなくネタとしてのツッコミ)。


 「スーパー戦隊の大いなる力」って、戦隊OBの胸の内から光って湧き出すようなモノなのか?
 しかもオーレンジャー5人中の任意の1人を経由してゴーカイジャーに1回渡せれば、それは隊長でも桃でも誰でもよくって、オッケーということなのか?


 ……オッケーということなのだろう(笑)。
 とにかく本作の世界観では、星獣戦隊ギンガマンのレジェンドゲスト回である#20『迷いの森』以降、「そーいうことになっている」ということで(本作初期編での描写とはビミョーに異なる、追加設定であろうことはツッコむな!・笑)。



 ツッコミその2。
 冒頭、「地球守備隊」本部の屋外で、「スーパー戦隊の大いなる力」が奪われるシーン。
 ビデオで観返すと、あの後ろ姿の地球守備隊の「長髪」の男は!?


 チェンジマンのブラックこと櫛で頻繁に髪をとかしていたキザ野郎のサブリーダー・チェンジグリフォン・疾風翔(はやて・しょう)しか当てハマらんよなぁ
 (真の正解は、スタントマンが長髪だっただけ?(笑)。まぁ四半世紀経って、五十前後になっても若いころ同様の長髪でいる可能性もリアルに考えれば低いのだが)。
 このへんはネタとしてならともかく、マジで考察するモンでもないし(?)、公式な設定・解答を与えてしまうと、そのキャラがワリを喰って損をしてしまうので、ボカしてゴマかしつづけるのがイキというものでしょう(後付けでも伏線として活かしたら、それはそれでスゴいし当方も大カンゲイするけれど・笑)。


 とカコつけて(長いよ・汗)、『超力戦隊オーレンジャー』評を発掘UP!


スーパー戦隊アクション監督興亡史 [山岡戦隊]×[竹田戦隊]!

(文・伏屋千晶)
(2002年執筆)

超力戦隊オーレンジャー」(1995)編 〜山岡淳二アクション監督再登板!

 「戦隊シリーズ20周年」を記念して、山岡淳二アクション監督が戦隊シリーズに復帰!!――


 って、わかってますねぇ。見直したゾ、東映鈴木武幸P(すずき・たけゆきプロデューサー)!


 ナニはさておき、パイロット(#1〜2)のスゴさったら、アンタ!
 戦隊巨大ロボ・オーレンジャーロボの登場篇が#6〜7に持ち越されたことも幸いして、フル・タイムで山岡アクションの大炸裂だだだッ!


 単独で敵怪人・マシン獣バラドリルに立ち向かうオーレッド(横山一敏)が堂々たるヒーローアクションを魅(見)せる第1話!


 横一線に並んだ5台のジェッターマシンの驀進(ばくしん)による登場カットもキマりまくりの、5戦士の揃い踏み & 大市街戦の第2話!


 さりげな〜く“キメ”の組み合せが複雑で、高度なテクニックを要する「名乗り」ポーズのマニアックさ――特にユニゾンの部分――を見よ!


 開祖・ゴレンジャーに倣(なら)って各自のゴーグルから得物(武器)を取り出す、シブい演出を見よ!


 幼稚園バス(!!)救出をめぐる、等身大のオーレンジャーと巨大バラソーサーとのハンディキャップ戦
 ――5人が敵の巨体の随所にとりついて、同時に局部攻撃を敢行する――
 の絡み(からみ)のカット・ワークの芸の細かさを見よ〜!


 止め(とどめ)は、「あの月に、バラノイアがいる!」――
 闘志みなぎるオーレンジャー5人が月に向かって猛々しく吠えるラスト・シーンの余韻!



 これこそが超・超・超・正統派戦隊! 忘れられていたヒーロー番組の王道だ〜!


 と、手放しで大喜びしちゃったのは、やっぱり、私だけ? (私の好みって、ホントに単純です)



 やはり[東條昭平]監督では、山岡淳二アクション監督の“暴走癖”を抑え切れなかった様子。
 問答無用の一大アクション巨編に仕上がった#1〜2は、随分と予算をオーバーしてしまったようです。


 山岡氏に拮抗し得る大御所[小林義明]監督が、パイロットの撮影と並行して進められていた〔劇場版〕の準備作業に入っていたので、止むを得なかったみたいですね。


 では、その〔劇場版〕『超力戦隊オーレンジャー』(1995・ASIN:B004TVUIW6ASIN:B004M176H8ASIN:B00005EFNB)は……
 と云うと、本サークル主宰・T.SATO氏が本誌2001年号で指摘されていたように、構成のゴチャゴチャした[上原正三]氏の脚本には確かに難がありました。
 が、個人的には、未だ衰えぬ“山岡パワー”の健在ぶりが嬉しく、全然オッケーでした。


 同じく“山岡パワー”が大炸裂した戦隊シリーズの劇場版『超電子バイオマン』(1984ASIN:B004TVUILC)のキャラクター総動員の大激闘に匹敵する、スケール雄大な格闘シーンの素晴らしさったら、もゥ! (ソレばっかり!)


 ま、多少のアバウトさ(多少じゃない?)には目を瞑(つむ)って、円熟の境地に達した[山岡アクション術]をジックリと楽しみ、味わい、堪能する――
 それが、劇場版『オーレンジャー』の正しい見方だと思いますです、ハイ。



 そして、戦隊シリーズ20周年を記念して、劇場版に続き前作『忍者戦隊カクレンジャー』(1994)と共闘するOV『超力戦隊オーレンジャー オーレVS(たい)カクレンジャー』(1996・ASIN:B00005HQDX)の製作が決定!


 映画『ジャッカー電撃隊VS(たい)ゴレンジャー』(1978・ASIN:B004TVUIL2)から17年、再び山岡サンの采配の下で、2大戦隊の競演が実現するとは!
 ウ〜ン、生きてて良かった……って、ちょっとオーバーですか?
 でも、矢も楯も堪らずに応募した幼児誌『てれびくん』(小学館)主催の試写会が当たった時の嬉しさ、喜び勇んで足を運んだ丸ノ内東映で上映を待っている間のワクワクした気持ちったら、もゥ! (またかい!)



 東京ドーム正面に勢揃いしてV字型隊列で悠然と前進してくる11戦士の堂々たる勇姿!
 ロー・アングルからのドリーショット(移動ショット)に続き、待ってました(!!)の名乗りポーズ!


 戦端を開くオーレッド(横山一敏!)の


 「行くぞッ!」


 の声に“あ・うん”の呼吸で


 「行くぜッ!」


 と応えるニンジャレッド(岡元次郎!!)のカッコよさ!


 勇壮なる挿入歌「虹色クリスタルスカイ」をBGMにして、遂に幕を開ける二大戦隊の共闘!


 “極めて山岡サン的な”画面構成で繰り広げられる映像のオンパレードに背筋がゾクゾクした快感。


 観終わった直後に友人と一緒に興奮して内容(主にアクションに関して、ですが)を反芻(はんすう)していた時、フト気がつくと傍らに立っておられた鈴木Pの満足げな表情
 (場内が明るくなってから気がついたのですが、どうやら私は鈴木Pの隣で試写を観ていたようです)


 ……等々は、忘れられない思い出になりました。



 (尚、ニンジャレッドのオリジナル・スーツアターは高岩成二(たかいわ・せいじ 後日編註:今や氏はクウガ響鬼を除く平成主役ライダーを演じつづける名スーツアクター!)氏ですが、東映メタルヒーロー重甲ビーファイター』(1995)に主役ヒーロー・ブルービート役(アクション用)で出演していたためにスケジュールがとれず、〔仮面ライダーBLACK〕(1987・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20090802/p1)・〔仮面ライダーBLACK RX〕(1988・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20090726/p1)役でスーツアクターの頂点を極めた[岡元次郎]氏がピンチヒッターに起用されました。
 お陰で、ニンジャレッドは随分と逞しくなって、スーツがパンパンに張っているのが画面上からもよく分かります)


 この作品は竹田道弘アクション監督による“竹田戦隊”であるカクレンジャーを山岡氏が演出したことで、図らずも、両者の力量・資質の差が明確になってしまったことでも興味深いのです。


 例えば、


・〔カクレンジャーの名乗りの決めカットの背景に「忍」の一文字を合成する丁寧さ〕
・〔バーロ兵(戦闘員)との乱闘を、ニンジャホワイト(演じるはAACの吉尾亜希子氏)からニンジャブラックを経てニンジャレッドまで、一気にワンショットで見せるカメラワーク〕
・〔剣技の基本的な型(構え)が美しく、極めて“タメ”が長い、本格的な立ち回りを披露するニンジャレッド――これは、演じた岡元次郎氏の技倆に負うところが大きい〕
・〔合成カットを駆使した新技の連打――“水の戦士”ニンジャブルーの「隠流(かくれりゅう)ビッグウェイブ」には、ある種、懐旧の念を覚えます〕
・〔山岡流にリファインされたニンジャレッドの「分身の術」〕


 ――と、1回限りの特別編でこれだけ盛り沢山の工夫をやってのけてしまう、山岡氏の極めて意欲的な姿勢、アクション職人としての熟練度。
 サービス満点&至れり尽くせりの贅沢なアクション・シーンの“ボリュームの厚さ”


 ――超力ダイナマイトアタック 〜 ビッグバンバスター 〜 ジャイアントローラー 〜 オーレバズーカ と、オーレンジャーの「必殺技」の全てをメドレーで見せちゃうクドさ(!!)にも注目されよ――


 に接してしまうと、やはり、竹田道弘氏の演出による“淡白な”近年の戦隊アクションは、ホントに物足りないナーと、しみじみ痛感してしまいます。


 尚、本作では、カクレンジャーの“名乗り順”がオリジナル〔赤 → 白 → 黄 → 青 → 黒〕とは異なり、〔赤 → 黒 → 青 → 黄 → 白〕という順になっています。コレは明らかに山岡氏の指示によるものでしょう。
 即ち、自身が構築してきた伝統的な戦隊シリーズヒエラルキー(黒が2番目、女は最後……etc.)を踏襲することに固執したからですよねー、きっと。
 (シリーズの内容に精通している編集助手の洲崎千恵子氏が、こんな初歩的なミスを犯す筈がありませんから、故意によるものであることは間違いありません)



 〔オーレッド〕役の[横山一敏]氏は、戦隊シリーズには初参加ながら、同シリーズを一旦離脱した山岡氏が特撮ヒーロー番組に復帰した『機動刑事ジバン』(1989)以降の東映メタルヒーロー・シリーズの番組の常連。


 常に主役ヒーローキャラクター=


〔マッドガルボ(『機動刑事ジバン』・本作のみレギュラーの敵ライバルキャラ)〕
〔ファイヤー(『特警ウインスペクター』1990)〕
〔ソルブレイバー(『特救指令ソルブレイン』1991)〕
〔ドラフト(シンク)レッダー(『特捜エクシードラフト』1992)〕
〔ジャンパーソン(『特捜ロボ ジャンパーソン』1993)〕
〔(ハイパー)ショウ(『ブルースワット』1994)〕


 を演じてきた山岡氏の一番弟子でした。


 かの岡元次郎氏と互する「優れた技倆」と「長身の堂々たる体躯(たいく)」が実に素晴らしい!



 元祖『秘密戦隊ゴレンジャー』(1975)以来、レッド役を演じてきた新堀和男氏がレッドホーク(『鳥人戦隊ジェットマン』1991・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20110905/p1)役を最後に引退された後は、


・ティラノレンジャー(『恐竜戦隊ジュウレンジャー』(1992)のレッド)=前田浩氏
リュウレンジャー(『五星戦隊ダイレンジャー』(1993)のレッド)=大藤直樹氏
・ニンジャレッド(『忍者戦隊カクレンジャー』1994)=高岩成二


 と、一長一短で定着しなかったレッド(主役)後継者のポストも、暫時(ざんじ)、横山氏に落ち着きました。


 オーレッドが、久々に「他の4人のメンバーとは一線を画する最強のリーダー(隊長)」として描かれていたのも、“初期”戦隊ファンにとっては嬉しかったナー。


 オーレッドに引き続き、


・レッドレーサー(『激走戦隊カーレンジャー』1996)、
・メガレッド(『電磁戦隊メガレンジャー』1997)


 を演じられた横山氏は、2002年現在、つかこうへい劇団などの舞台演劇に活躍の場を移しておられます。


 しかし、昨年(2001年)は、佛田洋特撮監督から“是非とも、横山クンで!”と請(こ)われて、劇場版『百獣戦隊ガオレンジャー 火の山、吼える』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20110411/p1)で映画限定の巨大ロボ〔ガオナイト〕役を快演。


 更には、同時公開の『劇場版 仮面ライダーアギト PROJECT G4』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20011104/p1)では、撮影中に体調を崩した押川善文氏に代わって〔仮面ライダーエクシードギルス〕役を演じられました。
 (自衛隊製の仮面ライダーG4基地で大暴れするギルスの、TVシリーズとは一味も二味も違うカッコよさを、是非とも再確認して下さい!)


 ――余談ながら、現・JACのツートップ=[岡元次郎]+[横山一敏]の最強キャスト(!!)による“ダブルライダー”の勇姿を見ることが私の長年の夢なのですが、この劇場版『アギト』でのG4(岡元氏)とギルス(横山氏)の共演で、その夢が半分くらい叶ったような気がしました。


 横山氏は、本年(2002年)も『仮面ライダー龍騎』#27〜28(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20090301/p1)での〔仮面ライダーオーディン〕と、幼児誌「てれびくん」(小学館)応募者全員プレゼント『仮面ライダー龍騎・ハイパーバトルビデオ 龍騎VS仮面ライダーアギト』の〔悪のアギト・バーニングフォーム〕――なぜかアギトにソックリな“ミラクルワールド”(注:ミラーワールドではない)の支配者/両目が赤い――を演じており、特撮ヒーロー番組への本格的なカムバックが期待されます。



 一方、〔オーグリーン〕役の[武智健二(たけち・けんじ)]氏は、『宇宙刑事ギャバン』(1982)主人公・一乗寺烈や戦隊シリーズバトルフィーバーJ』(1979)のバトルケニア・曙四郎(あけぼの・しろう)に『電子戦隊デンジマン』(1980)のデンジブルー・青梅大五郎(おうめ・だいごろう)を演じてきたかの大葉健二(おおば・けんじ)氏の門下生で、大葉氏が山岡淳二氏に託した秘蔵っ子。
 1987年に一身上の都合で郷里の四国に帰られた大葉氏は、現在も本業の傍らに地元のヒーローショーの仕事や、アクション俳優志望の新人の育成・指導を続けておられるそうです。
 (以前の後楽園ゆうえんち野外劇場では、年に1〜2度くらい、観客席の後方で後輩達の演技を見守る大葉氏の姿が見られたものです)


 シリーズ中盤で武智氏が負傷したために、一時的にオーグリーン役は[大林勝]氏が代行しました。
 大林氏は、『特警ウインスペクター』(1990)のメカニック〔野々山隊員〕役でデビュー、後に〔イエローレーサー(カーレン)〕〔ロボイド(『燃えろ!! ロボコン』1999)〕等を演じました。


 また、武智氏は、『オーレンジャー』終了後にJACの「俳優」部門に転向し、現在は舞台を中心に活動中。
 後年の『救急戦隊ゴーゴーファイブ』(1999・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/19991103/p1)のオーディションでは、〔ゴーレッド・巽(たつみ)マトイ〕役をめぐって最終選考まで西岡竜一朗氏と競ったそうです)


 惜しむらくは、ホウオウレンジャー(ダイレン)、ニンジャホワイト(カクレン)に続いて3年間連続で紅一点を演じてきた〔オーピンク〕役の[村上利恵]氏が、シリーズ終了間際に膝の故障で降番されたことで、そのまま引退されたのは本当に残念でなりません。
 (その後、村上氏は『カクレンジャー』で共演した高岩成二氏と結婚されました。なんと、ニンジャレッドとニンジャホワイトのカップル!)



 ところで、『オーレVSカクレンジャー』のみならず、数多くのエピソードの戦闘場面を効果的に盛り上げ、最終回にはエンディングを飾る栄誉を賜った挿入歌「虹色クリスタルスカイ」は、本来は「主題歌」として作られた楽曲だったそうです。
 が、「曲調が暗いので、もっと明るいメロディーに」「“オーレ!”のフレーズをもっと元気よく、もっと印象的に」という鈴木武幸Pのダメ出しによって、「オーレ! オーレンジャー」に差し替えられた――という経緯があったとか。


 同曲が本篇で初使用された戦隊ロボに合体するメカ[ダッシュレオン&モアローダーの初出撃]シーン(#6)では、往年の巨大ロボットアニメ『マジンガーZ』(1972)の出撃場面を幾度も盛り上げた名曲「Zのテーマ」を思わず連想してしまいました。
 が、改めて聴き比べてみると「虹色クリスタルスカイ」と「Zのテーマ」の曲調は、よく似ているように思います。
 本来は「主題歌」になる筈だった、という出自からしてソックリですが……



 『太陽戦隊サンバルカン』(1981)以来15年、一貫して戦隊シリーズに携わってきた鈴木武幸Pは、20周年のスペシャル・イヤーを無事に務め上げたのを機に、ひとまず現場を離れ、新進気鋭(?)の[高寺成紀]氏にバトン・タッチ。


 更に、翌年の『激走戦隊カーレンジャー』(1996・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20110521/p1)で一気にブレイクする[田崎竜太]氏が#39「皇子(おうじ)決闘に死す」で監督デビュー。


 この2人の登場で、戦隊シリーズにも世代交替の“波”が押し寄せてきました――



 と思いきや、『電撃戦隊チェンジマン』(1985)から『地球戦隊ファイブマン』(1990)までの6年間を支えた古兵[長石多可男]監督が#32「学校の怖(こわ)い悪夢」で突如復帰。


 同監督の『オーレンジャー』への参加は、「20周年記念」の特別措置(?)で復帰した往年のメイン脚本家の方々とは些(いささ)か事情を異にして、翌年の『超光戦士シャンゼリオン』(1996)のメイン監督を控えてのウォーミング・アップだったようです。
 (『シャンゼリオン』の原型プロットは、長石監督自身の持ち込み企画だったらしい)


 (編:脚本家・上原正三氏への知己の取材によると、元祖メタルヒーロー『宇宙刑事』シリーズ三部作の直後にすでに『シャンゼリオン』的なクリスタルガラスヒーローの企画(誰の企画かは不明)が準備されていたという証言もあるそうです)


(了)
(特撮同人誌『仮面特攻隊2003年号』(02年12月29日発行)『全スーパー戦隊アクション監督興亡史』大特集より「超力戦隊オーレンジャー」の項を抜粋)


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