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ウルトラマンメビウス21話「虚空の呼び声」 〜&歴代円谷作品「怪獣墓場」話


『ウルトラマンメビウス』評 〜全記事見出し一覧


(脚本・谷崎あきら 監督&特技監督・村石宏實)
(『ウルトラマンメビウス』〜メビウスブレイブ編(仮称)・短期集中連載!)
(文・久保達也)
 GUYSジャパンは遂に宇宙へと旅立つ。
 宇宙空間の歪み=ウルトラゾーンから、半年前に遭難した宇宙貨物船アランダスからの救助を求める電波がキャッチされたためである。


 楽曲『Run through!〜ワンダバ「CREW GUYS」〜』をバックに戦闘機ガンフェニックスとガンブースターの発進シーンを完全に見せ、さらにはガンフェニックスとガンブースターが空中で合体してガンフェニックストライカーとなり、高速で宇宙へと向かう描写。


 ウルトラゾーンに突入したサコミズ隊長・リュウ・マリナ・テッペイ・ミライが、救難信号を頼りにたどり着いた小惑星をガンフェニックスのコクピット部分のみが分離した小型機ガンスピーダーで探検(サコミズは待機)。
 発見した貨物船アランダスへ潜入、そこに現れる等身大の(!)怪獣レッサーボガール!


 ウルトラゾーンの扉が閉じる前に脱出をはかろうとする彼らの行く手を初期10話の敵・高次元捕食体ボガールの同族、高次元捕食獣レッサーボガールが遮(さえぎ)る!
 囮(おとり)になったミライは巨大化したレッサーボガールの攻撃を受け……


 と全編スリリングな展開で緊迫感にあふれた超一級の娯楽作品に仕上がっていた。


 また第6話『深海の二人』(脚本・川上英幸 監督&特技監督・高野敏幸・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060704/p1)で意外にも海が苦手であることが暴露されたジョージが、今回も


 「宇宙には宇宙の掟(おきて)がある。オレはきっとその掟に当てはまらないんだ」


 などと宇宙に行くのを不合理(笑)にもこわがって本部に残ったり、さらには小惑星の環境が地球に酷似していることについてテッペイが


 「まるで獲物を狙うクモの巣みたいだ」


 と発言したのを受け、いつもは勇ましいはずのマリナが


 「クモ!」


 と過剰に反応し、アランダスの船内に現れたレッサーボガールをキャーキャー叫んでこわがるなどといった意外な一面を見せることで、普段はクールなはずの二人の等身大的な魅力を表現することにも成功しており、全編を深刻なドラマに描かなくとも、こうしたさりげない演出だけでも立派に人間キャラの幅を描くことができることを実証して見せているのだ。


 そしてアランダスから脱出したリュウ・マリナ・テッペイ・ミライが2匹の等身大レッサーボガールに行く手を阻まれた際、第13話『風のマリナ』(脚本・長谷川圭一 監督&特技監督・村石宏實・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060917/p1)でマリナが語ったメテオール規約第7条「危機的状況において使用許可をとることが不可能な場合のみ、特例として解禁す」が再度登場。
 キャプチャーキューブで1匹を閉じ込めるが、その隙に飛びかかろうとしたもう1匹をサコミズが操縦する戦闘機ガンフェニックストライカーが倒す頼もしさ。
 全身グレーの体表に血管のような模様が浮き出たレッサーボガールが、倒された仲間を食って巨大化するといった不気味さ。
 登場したウルトラマンメビウスが空中からレッサーボガールの頭にキックを見舞い、回転して着地、両者が跳び上がって空中で激突!
 とカタルシスは百点満点!


 細かなところではメビウスがサコミズに小惑星からの脱出を促すようなアイコンタクトをしてみたり
 ――続く第22話『日々の未来』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20061029/p1)で明らかになるが、サコミズはミライが無事であることを確信できているからこそ、ミライを置いてきぼりにはできないと脱出を渋るリュウを余裕で説得できた――、
 右手の爪から青い光弾を放ち、鋭い爪で迫るレッサーボガールとの激戦に流れるメビウスピンチの描写の曲が、いつもより若干回転速度を早めて使用され、緊迫感を煽りたてているといった演出もあり、もうかゆいところに手が行き届いているといった感じで完璧というよりほかにない!



 しかし何といっても今回のサプライズはウルトラゾーンに存在する「怪獣墓場」が描かれたことだ!


 『ウルトラマン』(66年)第35話『怪獣墓場』(脚本・佐々木守 監督・実相寺昭雄 特殊技術・高野宏一)において、科学特捜隊のアラシ・イデ両隊員が宇宙パトロール中にこれを発見、


 以後『ザ★ウルトラマン』(79年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/19971117/p1)第27話『怪獣島(じま)浮上!!』(脚本・若槻文三 絵コンテ・坂田透 演出・辻勝之 http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20091102/p1)においては宇宙悪魔バラドン星人が怪獣墓場に眠っていたどくろ怪獣レッドキング、青色発泡怪獣アボラス、赤色火炎怪獣バニラ、凶暴怪獣アーストロン、爆弾怪獣ゴーストロン、プラスチック怪獣ゴキネズラを再生させて悪魔の星バラドン(島サイズ!)ごと地球を襲撃、


 『ウルトラマン80(エイティ)』(80年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/19971121/p1)第15話『悪魔博士の実験室』(脚本・阿井文瓶 監督・広瀬襄 特撮監督・高野宏一 http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20100808/p1)ではUGMの広報部に所属していたセラが怪獣墓場から実験怪獣ミューを持ち帰っている。


 さらに『ジャンボーグA(エース)』(73年・円谷プロ)においても第21話『怪奇! 宇宙の怪獣墓場』(脚本・安藤豊弘 監督・黒田義之 特殊技術・矢島信男*1なる回が存在。
 霊媒怪獣ウータンによって怪獣墓場から呼び起こされた巨腕怪獣キングジャイグラス(第1話に登場)、魔女怪獣デモンスター(第16話に登場)、合体怪獣アントロン(第18話に登場)、ドクロ怪獣ドクロスキング(第11話に登場)とジャンボーグエースが連続バトルを繰り広げているのだ!


 怪獣博士のテッペイならずともワクワクしてしまうこの展開!
 願わくば『メビウス』後半では地獄星人ヒッポリト星人あたりが毎週宇宙の怪獣墓場から1匹づつ(時には2〜3匹!)怪獣を復活させて地球を襲撃してもらいたいものだが……
 それは置いておくとして、今回はテッペイが確認した亡霊怪獣シーボーズ(40年間「ウルトラマンロケット」を律義に抱えたまま!)や昆虫型甲殻怪獣インセクタスのほかにも、透明怪獣ネロンガ、どくろ怪獣レッドキング、メガトン怪獣スカイドン、古代怪獣ゴモラなどの姿が確認できた。
 宇宙のどこかにこいつらを全て復活させてくれる凶悪な侵略者はいてくれないものだろうか? オレは待ってるぞ〜!

(了)


2006.9.27.
(初出・特撮同人誌『仮面特攻隊2007年準備号2』(06年10月1日発行)『ウルトラマンメビウス』中盤評より分載抜粋)


[関連記事] 〜怪獣墓場編!

ザ・ウルトラマン#27「怪獣島浮上!!」 〜レッドキングと怪獣軍団登場

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20091102/p1

*1:第11話『壮烈!! 涙の一撃』でジャンボーグエースのコクピットに乗せてもらった健太が再登場。今回は仲の良かった女の子と別れることになったのが寂しいからと、よくわからない理由で強引にナオキに頼みこんで再びコクピットに乗せてもらい、宇宙の怪獣墓場にまで行ってしまう。レギュラーの和也少年ですら一度も乗せてもらってないにもかかわらず。なんちゅううらやましい小僧だ(笑)。