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ウルトラマンメビウス24話「復活のヤプール」 〜第2期の映像派鬼才・真船禎演出リスペクトが満載!


ウルトラマンエース#24「見よ! 真夜中の大変身」 〜赤い雨! ヤプール壊滅二部作後編!
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(脚本・長谷川圭一 監督&特技監督・アベユーイチ)
(文・久保達也)


ゾフィー「どこへ行く、タロウ」
ウルトラマンタロウ「地球へ!」
ゾフィーメビウスのもとへか?」
タロウ「巨大な力の干渉で、恐ろしい敵が甦ろうとしています! メビウスだけでは……」
ゾフィー「今はまだ様子を見るんだ」
タロウ「しかし、兄さん!」
ゾフィーメビウスを鍛えあげたのはおまえじゃないか。それに、彼はひとりきりではない!」


 映画との連動の関係とはいえ、いきなりこれかよ!(涙……) ウルトラマンメビウスウルトラマンタロウとの関係は、映画の中でメビウス自身が明かしていたので映画評を参照してほしいが(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20070128/p1。TVゲーム『ウルトラマン FIGHTING EVOLUTION 0(ゼロ)』(06年・ASIN:B000FGR93U)の方が初出だそうだが)、初日の早い回を観て帰宅した親子が夕方これを見たら、まさに狂喜乱舞したことだろう!
 それにしてもオープニングでゾフィー役の田中秀幸、タロウ役の石丸博也ヤプール役の玄田哲章(当然全て映画と同じ声優を起用!)と、大ベテラン声優が並んでクレジットされるのは、近年の声優にまったく疎い筆者のような者にとってはまさに狂喜乱舞だ!


 25年ぶりに復活した怪獣たちを、メビウスとの協力で次々に粉砕したGUYSに対し、市民の関心が高まっているとして、トリヤマ補佐官の思いつきか(笑)「ガイズ市民感謝デー」なる企画が立案された。
 「素晴らしいです!」と大乗り気になるミライに対し、「おいミライ、まだやると決まったわけでは……」と云いかけたジョージが、GUYS社員食堂のピンクのエプロンのウエイトレス(つーか社員食堂って、普通白衣着たオバチャンやろうが!・笑)に「お願いします!」と頼まれ、「で、オレは何をやればいいの?」とコロッと笑顔に変わるなど、相変わらず活き活きとしたキャラ描写が光る!


 昭和ウルトラ作品に登場した防衛組織ではこんな行事は催されなかったが、『ジャンボーグA』(73年・円谷プロ)第23話『祭りだ! おみこし大変身』では、防衛組織PAT(パット)の職員やその家族のために年に一度2日間開かれる「PAT基地まつり」の様子が描かれていた。
 その機に乗じ、地球侵略を企むグロース星人は、PAT子供会(笑)が作った怪獣みこしに潜入、御輿(みこし)怪獣ストーンキングに巨大化して暴れ回った! 今回は同様の悪夢が「ガイズ市民感謝デー」で再現されてしまうのである!


 「ウルトラ5つの誓い」と「俺たちの翼」を子供たちに披露するリュウ、マケット怪獣リムエレキングに芸をさせるコノミ、若い女性との記念撮影に応じるジョージ、メカ解説をするテッペイと、それぞれが各キャラを活かした役割を演じ、隊員ブロマイド(笑)やこれまでの戦闘シーンを収録したDVDなどのグッズ販売、社員食堂のガイズランチやら歴代防衛チームの紹介パネル展示、さらには『ウルトラマン』(66年)の科学特捜隊のジェットビートルや、『ウルトラセブン』(67年)のウルトラ警備隊のウルトラホーク1号、同3号のデモンストレーション飛行(! アライソ整備長によって今でも飛行可能なほどに整備を尽くされていたのか!)に至るまで、凝りに凝った演出がノリまくっていて良い!
 そして「今なら胸を張って云える。地球はオレたちが守ってるって。ウルトラマンと一緒に……」とのリュウのセリフに感動したミライが、CGによって滝のような大量の涙を流すマンガチックな演出! これは賛否両論出そうだが、ミライはあくまで地球人ではないのだから、こういう涙を流すことも十分にアリだろう(笑)。


 ここまでの過剰とも云えるギャグ演出であまりにも平和な情景が描かれてきただけに、それをまさに打ち砕かんとする次のセリフが実に効果的に響き渡るのだ!


ヤプール「復讐の時は来た! 赤い雨が降る! それが我ら復活の前ぶれ……」


 「誰だ!」と思わず叫ぶミライ。だがさっきまで不気味な声を発し、目を赤く光らせていた、妻子を連れた男性に怪しい気配は感じられなかった。さらに続く呪いの声!


ヤプール「苦しめ! 貴様は呪われているんだ! 滅ぼされたものたちの苦しみ、思い知るがいい!」


 このセリフは『ウルトラマンA(エース)』(72年)第48話『ベロクロンの復讐』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20070402/p1)において、女ヤプールが断末魔に発した「勝った者は常に負けた者たちの怨念を背負って生き続けていくのだ!」を受けてのものと解釈できるが、今回は女ヤプールではなく、女子高生の3人組が赤く目を光らせてこのセリフを放った!
 「だまれ!」と怒鳴りつけるミライから「キャ〜ッ」と叫んで逃げていく女子高生たち。そして間髪入れずにまだ幼い男の子までもが呪いの声でミライを狂乱に陥れる!


ヤプール「今度は貴様が滅ぶのだ! ウルトラマンメビウス!」


 これを語る際の男の子は、魚眼レンズで撮影されたかのようなアップで映しだされるが、この演出はヤプールというよりは『A』の前作『帰ってきたウルトラマン』(71年)第31話『悪魔と天使の間に……』において、言葉の不自由な少年・輝夫に化けた宇宙怪人ゼラン星人が、テレパシーで新ウルトラマンこと郷秀樹を徴発する場面を彷彿とさせる。郷が狂乱して輝夫の首を締めようとし、周囲に止められるのもまた今回の元ネタであろう。


 これらのことからヌルいマニア連中の間では、本話は脚本家・市川森一(いちかわ・しんいち)へのリスペクト(尊敬)を捧げた作品だと解釈されがちになるのだろうと予測されるが(笑)、それはまだ甘い。本話は実は第2期ウルトラの映像派の鬼才・真船禎(まふね・ていorただし)監督とその作品群にオマージュを捧げた作品としての色合いを濃厚に持つのだ!


 また、この『帰ってきた』第31話の脚本が『A』で一応のメインライターであった市川森一
 監督が『A』第23話『逆転! ゾフィ只今参上』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20061012/p1)や
 第24話『見よ! 真夜中の大変身』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20061015/p1)などの二大名編を脚本&監督した真船禎であることを思えば、ゼラン星人はまさにヤプールの原点的存在とも解釈できる!


 ちなみに真船監督は『A』第6話『変身超獣の謎を追え!』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060611/p1)においても、変身超獣ブロッケンが体を借りた小山隊員(演じるは『ウルトラマン』で科学特捜隊のムラマツキャップを演じた故・小林昭二(こばやし・あきじ)が超獣としての本性を現す場面で、何度か魚眼レンズ的アップの撮影を試み、目を青く光らせていた。


 南沢市(東京都は多摩地区の南大沢市がモデルと思われる)に赤い雨が降った。白い洗濯物は血のような色で真っ赤に染まり、子供がチョークでアスファルトに落書きしていたウルトラマンの絵は血みどろの姿となる……
 先述の『A』第24話において、第23話で一度滅んだヤプールの復活の兆しとなり、妊娠中のよし子が妖女となり、地獄超獣マザリュースを誕生させる要因ともなった赤い雨! ヤプール復活の前兆としては最高の演出だ!


 調査に行ったリュウとミライの足元にあった、赤い雨の水たまりの中でヤプールが不敵に笑うカットも芸が細かいが、なんといっても『A』第3話『燃えろ! 超獣地獄』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060521/p1)登場時と同様、夜空をガラスのように砕いて(こんな場面こそCGが本領を発揮!)割れ目の赤い空間の中から出現する一角超獣バキシムのカッコよさ! 「クァ〜ァ〜」という金切り声も健在だ!
 バキシムは目から青い光線を発してリュウを目の中に吸い込んでしまうが、その前にバキシムの目がアップになった際、獲物を捕らえるレーダースクリーンが描かれていたのはあまりの芸コマ! それでこそ怪獣兵器だ!
 リュウを助けようとするミライだが、バキシムが鼻先から放つ赤いレーザー光線に阻まれ、バキシムは再びガラスのように砕けた空の割れ目の中に消えてしまった!


 雑草が生い茂る片田舎の農道でリュウのあとを追いかけるミライ。振り返ったリュウの顔には能面! そして悪魔ッ子リリー(『ウルトラQ』第23話『悪魔ッ子』に登場)のような「キャハハハハ……」という不気味な笑い声!
 能面は『A』第48話の女ヤプールが元ネタであるが、同時に真船監督が演出した『A』第17話『夏の怪奇シリーズ 怪談 ほたるケ原の鬼女(きじょ)』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060904/p1)に登場した白装束で般若(はんにゃ)の面をした鬼女(きじょ)や、『A』第24話登場の妖女のイメージも兼ね備えている(ロケーションがまさにそうだ!)とも云えるだろう。ちなみに「キャハハハハ……」も第24話からの引用である。


 悪夢から目覚めたミライはベッドから飛び起きるや、ジョージ・マリナ・テッペイ・コノミに絶叫する!


ミライ「リュウさんが! 突然空が割れたんです! まるでガラスみたいに! そしてその中に怪獣がいて、そしてリュウさんが!」


 『A』第23話において、不気味な老人によって子供たちが連れ去られ、自らも老人が変身した獣人によって危機に陥った件を、信じようとしないTAC(タック)の隊員たちに対し、必死で証言するウルトラマンエースこと北斗星児(高峰圭二が鬼気迫る表情で絶叫して熱演!)を彷彿とさせたが、「オレがどうかしたって?」とヤプールに操られたリュウが現れ、ミライとテレパシーの会話をする段になる際の照明落としもまた、真船演出に対するオマージュ的趣向だろう(『A』第5話『大蟻超獣対ウルトラ兄弟』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060604/p1)や18話『鳩を返せ!』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060907/p1)・23・24話など)。


ヤプール「ムダだ! 誰も信じはしない! なぜなら、この声は貴様にしか聞こえないからだ!」
ミライ「誰なんだおまえは!」
ヤプール「異次元人、ヤプール!」
ミライ「ヤプールは僕と兄さんたちが倒したはずだ!」


 映画との連動を強調したミライのセリフが実に嬉しいのだが(本話は映画の後日談)、当然ながら他のメンバーは二人の様子を不審がる。


テッペイ「あの、さっきから何をそんなに見つめあっているんですか?」
ジョージ「まさか、おまえらってそういう関係!?」
リュウ「実はオレたち、誰にも云えない秘密があるんだ」


 これをホモの関係だと誤解した連中が「ギャハハハ」と大喜びする様子(女性マニアの一部のやおいファンへのサービスでもあるか?・笑)を見せることが、次のセリフに絶大な威力を与える! まさに長谷川圭一の本領発揮だ!(爆)


ヤプール「人間は愚かな生きもの。滅ぼすなど造作もない!」
ミライ「その体から出ていけ!」
ヤプール「騒げばますます立場が悪くなるだけだ!」


 マケット怪獣強化用に開発された最新の超絶科学メテオール・ツールであるノートパソコン型のGUYSタフブックの運用テストが行われる。左腕に火炎放射器を装着したマケット怪獣ファイヤーウインダム(タフブックの画面によれば『マン』の宇宙恐竜ゼットン・『セブン』の双頭怪獣パンドン・『ウルトラマンレオ』(74年)の円盤生物ブラックエンドの火炎の力を与えたもの。それぞれ最終回の怪獣!)が、ホログラム(立体映像)の百足(むかで)怪獣ムカデンダー、火山怪鳥バードンと対決する!
 (ムカデンダーには圧勝するも最強級怪獣バードンとは決着がつかないのも嬉しい・笑)


 戦闘機ガンフェニックスで演習に参加したジョージとマリナだが、なぜか突然メテオールが起動、模擬弾を連発してファイヤーウインダムに攻撃を加え、ファイヤーウインダムは火炎放射器をところかまわず乱射した!
 操られたリュウビードロ状の小型兵器でメテオールを遠隔操作したのだが、それも含め、病院から駆けつけたミライにその罪を着せ、射殺しようとするやり口は、まさにヤプールこそが、「本物の悪魔」であることを実感させる!
 だがミライを狙撃しようとしたリュウのトライガーショットを、駆けつけたサコミズ隊長が撃ち落とす!


サコミズ「やれやれ、出張から帰ってみれば、大変なことになってるね」


 出張ってウルトラの星か?(爆) それはともかく、第13話『風のマリナ』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060917/p1)で「普段はボ〜ッとしてるけど、やるときはやる隊長」とマリナが評した通り、こういうのをたまに見せるからこそかっこよさが際立つのだ!


 正体を見破られたリュウが指した空がガラスのように打ち砕かれ、一角超獣バキシムが出現! 割れた空から地上に降りてくるや、ドスンドスンと足を地面をめり込ませて(『A』第3話の同様シーンからの引用)小高い山を進撃するバキシムは『メビウス』では初めてオープン撮影で撮られ、圧倒的な巨大感と重量感が表現されている!
 着ぐるみの出来までもが初代のそれの圧倒的な巨大さとボリューム感までをも忠実に再現! TAC基地襲撃に失敗したバキシムは、今回はGUYS基地フェニックスネスト破壊の指令を帯びているのだ!


 リュウが手にしたビードロはフェニックスネストの内部やガンフェニックスに仕掛けられた複数の爆弾の起爆装置にもなっていた! それを手に迫るリュウに、「ウルトラ5つの誓い」を叫んで正気に返らせようとするミライがなんともいじらしくてならないが、それが通じたか、「オレの心の炎を撃ち抜け!」とのリュウの心の声が聞こえた!


 この場面も見方によっては『A』第11話『超獣は10人の女?』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060731/p1)において、くの一超獣ユニタングが変身した女子大生たちに操られ、「女の子ってえのはねえ、彼女たちみたいに可愛くなくっちゃあ〜」などと惚ける(これまた高峰圭二の怪演が見事!)北斗がその裏で南夕子に対し、「夕子、助けてくれ!」とテレパシーで救いを求めた場面を彷彿とさせる!(第11話の監督は平野一夫だが、平野は当時、真船企画に所属しており真船禎監督の弟子筋にあたる。ちなみにこの回にもTAC作戦室での照明落としあり)


 ミライはリュウの胸ポケットにある「心の炎」、セリザワ前隊長から受け継いだ炎のペイントが施されたメモリーディスプレイを撃ち抜いた! ひっくり返ってブッ倒れるリュウ……


ヤプール「遂に撃ったなその手で! 貴様は大切な人間の命を奪った! もうまともに戦うことすらできまい! ワハハハ……」


 憎々し気に高笑いをしたヤプールリュウの体を抜け出し、バキシムの目に吸収された! この際バキシムの全身が赤く発光する演出が説得力があってたまらない!


 「リュウさん、必ず守ってみせます! ヤプール!!」と怒りの炎を燃やしたミライがウルトラマンメビウスに変身!


 得意のキックを腹にくらわすも、鋭い爪の攻撃、鼻先からの赤いレーザー光線に苦戦を強いられるメビウス
 そしてバキシムは尾に装飾されている赤い溶岩の固まりのような部分を光らせるや、両手をスパークさせて光線を発射! メビウスはバリヤーでこれに応戦!
 さらには宙に舞い上がり、必殺光線発射直前の左腕のブレスを光らせたメビウスに目がけてバキシムは頭の角ミサイルを発射! メビウスが撃ち落とされてしまうなど(ウルトラマンエースは角ミサイルをスラッシュビームで即座に迎撃できたのに・笑)、次から次へと武器を繰り出してメビウスを絶体絶命に追いやるバキシムは、まさに超獣兵器ならではの大活躍を見せる!


 芋虫(いもむし)がモチーフとは思えないような、頭部と背の部分がオレンジで首から下の正面はブルーという鮮やかな配色、頭部の角に口バシ・爪・尾、そして背に存在する巨大な一本角と、鋭角的なフォルムを有したバキシムは超一級の芸術作品だ! 「外見的にケバケバしいだけのデザイン」なんて間違っている!


 戦闘機ガンウインガーとガンローダーに分離したジョージとマリナ(「バリアブル・パルサー!」の叫びがカワイイぞ♥)の特攻により、バキシムの巨大な足の踏みつけ攻撃から逃れたメビウスメビウスブレイブにパワーアップ! メビウスブレードに切り裂かれたバキシムは、全身を赤く発光させ、大爆発を起こした!


 第22話『日々の未来』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20061029/p1)で高次元捕食体ボガールが完全に滅び、怪獣出現の恐れがなくなった途端、超獣を操るヤプールの出現! かつての東映ヒーロー作品で描かれた悪の大幹部交替劇を彷彿とさせる! ヤプールが滅んだら、こんどはどんな侵略者が地球を襲撃してくれるのか? まことに興味は尽きないばかりだ!
 全編『A』におけるヤプールの描写をオマージュした演出に彩られながらも、ビートルやウルトラホークなどの昭和ウルトラの戦闘機の登場や、マケット怪獣ファイヤーウインダムの追加エレメント(要素)が怪獣ゼットンパンドン・ブラックエンドの火炎データであるとか、ノートパソコン型のGUYSタフブックの運用テストに見られたカプセル怪獣(マケット怪獣)ウインダム対ホログラム怪獣2体(ムカデンダー・バードン)や、狂わされて破壊を繰り広げる超絶科学メテオール、そしてバキシムメビウスの白熱したバトルにゾフィーとタロウのゲスト出演、相変わらず冴えるギャグ演出……
 一体このパワーはどこから出てくるのであろうか? あまりに豪華に過ぎるぞ!



 それでは今回の「目からウロコ」の名セリフ!


 「自分にとってあたりまえのことが、人にはあたりまえじゃないこと。自分にとってとても大切なものが、人には全然つまらないものだったこと。リュウ、一度もそんなことなかったか? わからないのがあたりまえなんだ。だからわかってもらいたくて、一生懸命伝えようとする。だがジョージみたいにあんまり長いこと理解されないと、ちょっときついだろうな」


 第19話『孤高のスタンドプレイヤー』(脚本・太田愛 監督・小原直樹 特技監督鈴木健二*1)におけるサコミズのセリフであるが、筆者も結局わかってもらいたくて今後も一生懸命伝えようとするんだろうなきっと。先述のセリフの中のジョージを、第2期ウルトラに置き換えて考えればなおさらだ(笑)。

2006.9.27.


(了)
(初出・特撮同人誌『仮面特攻隊2007年準備号2』(06年10月1日発行)『ウルトラマンメビウス』中盤評より分載抜粋)


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ウルトラマンエース#3「燃えろ! 超獣地獄」 〜一角超獣バキシム登場!

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真船禎監督ウルトラシリーズ担当作品リスト

帰ってきたウルトラマン

 第30話「呪いの骨神(ほねがみ)オクスター」(脚本・石堂淑朗
 第31話「悪魔と天使の間に……」(脚本・市川森一

ウルトラマンエース

 第5話「大蟻超獣対ウルトラ兄弟」(脚本・上原正三
  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060604/p1
 第6話「変身超獣の謎を追え!」(脚本・田口成光)
  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060611/p1
 第17話「怪談 ほたるケ原の鬼女(きじょ)」(脚本・上原正三) 〜#23のプロト!
  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060904/p1
 第18話「鳩を返せ!」(脚本・田口成光) 〜名作傑作!
  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060907/p1
 第23話「逆転! ゾフィ只今参上」(脚本・真船禎)
  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060429/p1
 第24話「見よ! 真夜中の大変身」(脚本・平野一夫、真船禎)
  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20061015/p1

ウルトラマンタロウ

 第33話「ウルトラの国大爆発5秒前!」(脚本・佐々木守
 第34話「ウルトラ6兄弟最後の日!」(脚本・佐々木守
 第43話「怪獣を塩漬にしろ!」(脚本・阿井文瓶)
 第44話「あっ! タロウが食べられる!」(脚本・田口成光)

ウルトラマンレオ

 第1話「セブンが死ぬ時! 東京は沈没する!」(脚本・田口成光)
 第2話「大沈没! 日本列島最後の日」(脚本・田口成光)


*:真船監督は当時の売れっ子監督でもあり、『レオ』開始時の74年4月の新番組ではフジテレビ『青い山脈』、NET(現・テレビ朝日)『誰のために愛するか』の計3本を掛け持ちしていた。近年でも伊東四朗主演の実写TVドラマ版『笑ゥせぇるすまん』(99年)に参加した真船匡氏(まふね・ただし)監督は、真船禎のペンネームらしい。



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*1:せっかくチームワークが固まったはずのGUYSの結束が乱れるような話をなんでまた今頃やるのかな? まあ『おれは男だ!』(71年・森田健作主演の学園青春ドラマ)でも志垣太郎演じる嫌な奴が転校してくる話を前後編でやり、ラストで皆と仲良くなったと思ったら、しばらくしてまた嫌な奴に戻っていたという前例もあるが(笑)。
 もっともジョージに業を煮やしたはずのリュウがジョージのピンチに駆けつけ、「ハハハハ」と笑い合う青春群像ドラマみたいな描写とか、ジョージがメテオールショットを放つ際、黒バックを前に振り向きざまに狙撃ポーズを決める華のある演出、三位一体で暴れ回る宇宙量子怪獣ディガルーグ(蟹と宇宙怪獣が合体して誕生した超獣であるかのような、真紅のボディと突起に被われたフォルムが魅力的!)など、それなりに見所の多い回ではあるのだが。