(テレビ東京『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』放映開始記念!
#1・前半・中盤・終盤評・随時連動連載!)
ウルトラギャラクシー大怪獣バトル#1「怪獣無法惑星」 〜第1シリーズ序盤合評
ウルトラギャラクシー大怪獣バトルNEO#1「レイオニクスハンター」 〜第2シリーズ!
『大怪獣バトル』 〜全記事見出し一覧
(テレビ東京にて、09年12月31日より毎週木曜17:30放映開始!(#1のみ朝9:55)
ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY#2「レイオニクスハンター」・#3「大暴走! レイオニックバースト」・#4「困惑の再会」
(文・久保達也)
(昨09年2月執筆)
「夢のオールスター総出演!」「史上最大のお祭り!」なんてワクワクさせておいて、実際には「ハッタリ」としか(あくまで筆者的には)思えなかった劇場作品『大決戦! 超ウルトラ8兄弟』(08年9月13日公開・松竹)とは違い、本作は嘘偽りのない「夢のオールスター総出演!」「史上最大のお祭り!」となり得ている!
ウルトラ怪獣・超獣・宇宙人・星人(笑)大好きな者にとっては、これほど血湧き肉踊るものはないっ!
第2話『レイオニクスバトル』で集団宇宙人フック星人が語ったように、低予算ゆえにビル街のない(笑)、荒涼とした岩場ばかりがそびえ立つ惑星ハマーにおいて、全宇宙から集められたレイオニクス戦士たちが、太古の覇者レイブラッド星人の後継者を争い、各々(おのおの)の持つバトルナイザーから怪獣を召還させ、史上最大の大怪獣バトルを繰り広げる!
集団宇宙人フック星人は彗星怪獣ドラコ!
分身宇宙人ガッツ星人は古代怪獣ゴメス!
宇宙怪人ゼラン星人は凶暴怪獣アーストロン!
暗殺宇宙人ナックル星人はフィンデッシュタイプビースト(舌噛みそうや・笑)・ガルベロス!
幻覚宇宙人メトロン星人は蛾超獣ドラゴリー!
……とまあ、次から次に出るわ出るわ。
もう筆者なんかはただ出てくるだけでキャーキャー黄色い声をあげて喜んでいるが(笑)、
往年の平日帯番組『ウルトラファイト』(70年)の新規撮影分においてはその巨体が仇となり、負けることが多かった宇宙怪獣エレキングが前転や側転を華麗に決めてドラコに勝利するわ、
古代怪獣ゴモラがゴメスに左足でひざ蹴りをかまし、エルボをくらわすわ、
宇宙恐竜ゼットンが宙に舞い上がり、空中からゴモラに右足でキックをかましたかと思えば、
ゴモラもお返しとばかりに跳び上がり、ゼットンのドテっ腹に両足でキックをかます!
ゼットンが顔面から発した赤い光弾をゴモラが長い尾で跳ね返したと思えば、
ゼットンはゴモラのシッポ攻撃をなんとバック転でかわす!
いやはや、もう生物感もへったくれもなく、
「これには人間が入っているんですよ〜」
と云わんばかりであり(笑)、怪獣映画における「怪獣プロレス」が絶対悪(爆)とされていた80年代に製作されていたならば(つーか、絶対こんなのつくらせてはもらえなかった・笑)マニアから非難が殺到したであろう。
が、既に廃刊の講談社『コミックボンボン』(最盛期だった91年には75万部を誇ったそうな)に5年もの長期連載となった漫画『ウルトラマン超闘士激伝』(92〜97年・ISBN:4835444094・ISBN:4835444108)が男子小学生たちに程々に人気だったころに、こうしたノリの新作が地上波で放映されていれば……
きっと、その後のウルトラの歴史も、児童文化の流行・潮流も大きく変わっていたことだろう。
90年代後半の平成ウルトラ三部作(https://katoku99.hatenablog.com/archive/category/%E5%B9%B3%E6%88%90%E3%82%A6%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%A9)はマニアには評判が高いが、それよりもはるかに大ヒットした『ポケットモンスター』(97年)を先駆けることができたであろうから。……閑話休題。
所詮は着ぐるみであり、生物的なリアルさを要求することが困難であることは我々大人たちの方が承知しているハズなのだから(笑)、だったらいっそのこと今回のように開き直って派手に擬人化した動きを披露してもらう方が、中途半端にリアルさを追求するよりもよほど心地よいのである。
80年代に「怪獣プロレス」に異議を唱えていたマニアたちも、90年代には平成ゴジラシリーズ(89〜95年・東宝)で特撮監督を担当した川北紘一の演出に対し、「光線の撃ちあいばかりでとっくみあいがない」などと非難していたのだから、随分と勝手なものである(爆)。
結局みんな「怪獣プロレス」「怪獣対決」が好きだから「怪獣マニア」やってんだろうが! 潔く認めろよ!
それにしても、いくら「怪獣プロレス」を期待していた筆者でさえ、まさか怪獣たちが仮面ライダーや戦隊ヒーローを代表とする東映変身ヒーローのように、華麗に宙を舞う演技を見せてくれるとは想像だにしなかった(涙)。
スーツアクターの苦労も考えずに、「怪獣の着ぐるみはひたすら重く、頑丈につくるのがよいのだ」とされていた時代は一体なんだったんだろう(笑)。
前作(第1シリーズ)と異なり、今回は過去のウルトラシリーズに登場した侵略宇宙人・星人も多数参戦!
ゴジラ映画『怪獣大戦争』(65年・東宝 *1)や『ウルトラセブン』(67年)の前例のように、金色三つ首竜・宇宙超怪獣キングギドラが初登場したゴジラ映画『三大怪獣 地球最大の決戦』(64年・東宝)や『ウルトラマン』(66年)などの直前作に比べて、宇宙人の登場によって展開がドラマ主導になり、怪獣もの本来の大怪獣バトルの趣がやや薄くなるのでは? と思いきや、むしろ今回の方がより過激なバトルが展開されている!
それも第3話『大暴走! レイオニックバースト』に登場したナックル星人、
第4話『困惑の再会』に登場したメトロン星人、ババルウ星人らのキャラが漫画・劇画的に立ちまくっていたからである!
ナックル星人「さあ、ゲームの始まりだぁ!」
幻影に過ぎないゼットンをゴモラに差し向け、主人公の怪獣使いの青年・レイを翻弄する、少々甲高い癪にさわるイヤミな声のナックル星人!
『帰ってきたウルトラマン』(71年)第37話『ウルトラマン夕陽(ゆうひ)に死す』において、レギュラーの坂田健(さかた・けん)とヒロイン・坂田アキを残忍な手段で殺害し(車ではね飛ばすわひきずるわ……ホンマにただのヤクザや・笑)、郷秀樹を錯乱させた卑怯なやり口を踏襲しているのが実によい!(喜んでいいことなのか?・笑)
ナックル星人「ふん、何が起きているか理解できまい!」
徴発しまくるナックル星人に、遂にレイの怒りが爆発!
レイ「ふざけるな〜っ!」
地球人レイがレイオニクスとしての本来の姿、レイブラッド星人似のレイモンへと変貌を遂げた!
ゴモラは長い尾でゼットンを吹っ飛ばし、超振動波を見舞う! 遂に姿を消すゼットン!
ナックル星人「ほう、さらにパワーが強くなった。だがやはり無駄だ!」
再度姿を現すゼットン! 翻弄され、力尽きて跪(ひざまず)くゴモラとレイモン。
ナックル星人「ふん、どうやら今度こそエネルギー切れのようだな。今楽にしてやろう」
ナックルここで指を鳴らし(素敵!)、その合図でゼットンの幻影をつくりだしていたガルベロスが出現! 3つの口から連続して火炎弾を吐き、ゴモラに襲いかかる!
ナックル星人「おまえは仕える相手を間違えた。恨むなら愚かな主人を恨め! フフフ、ハハハハ!」
いやあ、ホントにいきいきとしてるねえ!(笑)
脚本は『ウルトラマンメビウス』(06年)第24話『復活のヤプール』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20061112/p1)、第44話『エースの願い』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20070408/p1)、そして『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』(06年9月16日公開・松竹・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20070128/p1)と、異次元超人・巨大ヤプール登場話を三度とも執筆した長谷川圭一であるが、やはり氏はヤプールやナックル星人みたいな狡猾で悪魔的な憎々しいキャラを描くのがお得意であるようだ。
「お祭り」をやらせるより、その得意分野を活かしてもらう方がいいのかも(笑)。
第4話の冒頭で「おいっちにぃ!」とばかりにちゃぶ台の前で準備運動をしているメトロン星人。
(もちろんオリジナルのメトロン星人がウルトラセブンことモロボシ・ダン隊員と川崎の工業地帯のアパートの一室でちゃぶ台を挟んで会話する『ウルトラセブン』(67年)第8話『狙われた街』、その続編であり同様シーンが描かれた『ウルトラマンマックス』(05年)第24話『狙われない街』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060318/p1)へのオマージュギャグ)
本作は意外にギャグ描写が少ないため、こうした要素を「無駄な演出」だと軽んじることは決してできないのである。
宇宙人たちが召還する怪獣はランダムに選ばれている感があるが、このメトロン星人のみ、『ウルトラマンA(エース)』(72年)第7話『怪獣対超獣対宇宙人』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060618/p1)、第8話『太陽の命 エースの命』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060624/p1)で共演したのが縁で、ドラゴリーが選ばれているのが嬉しい!
なんといっても、第3話のラストにて、レイの怒りで全身真っ赤に燃えるレイオニックバーストと化したゴモラにまったく歯がたたないドラゴリーに対し、
メトロン星人「うおっ、バカな! ドラゴリーは超獣! 怪獣ごときに!」
と叫ぶのには、もう嬉しくて涙ちょちょぎれるわ!
異次元人ヤプールに人為的に製造され、異次元空間から三次元空間へ投入される生物兵器である超獣は、『A』で従来の怪獣を超越した存在だと定義されていたのだ!
だからこそ、『ウルトラマンティガ』(96年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/19961201/p1)でマドカ・ダイゴ役で主演したジャニーズ・V6(ブイシックス)の長野博もインタビューでこう語っていたのである!
「『A』が好きだった。怪獣じゃなくて超獣でしょ。なんかいいよね」
そして、同じく第4話でZAP SPACY(ザップ・スペーシー)の宇宙船ペンドラゴンのヒュウガ船長の前に現れたババルウ星人が、
ババルウ星人「いかにも、暗黒宇宙の支配者、ババルウ星人だ! さあ、貴様もモンスロード(怪獣を召喚)しろ!」
と、キザったらしく左手で髪をかきあげ、見得(みえ)を切る姿もなんとも素敵である!
実はババルウ星人、初登場した『ウルトラマンレオ』(74年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20090405/p1)第39話『レオ兄弟ウルトラ兄弟勝利の時』では一切こんなポーズは決めていない(笑)。
それどころか、レオやウルトラ兄弟にも見破れないほど、レオの弟・アストラに寸分違わぬ姿に化けた変身体を、
ウルトラマンキング「おまえたちの目にはあれがアストラに見えるのか!」
(見えるんだからしょーがねえっつーの!・笑)
とキングに見破られ、スタコラサッサと逃げ出したあとはBパートまで登場せず、セリフも
「ハハハ、ウルトラの星もこれで消えてなくなる!」
(自らが盗み出した鍵型のアイテム・ウルトラキーのためにウルトラの星が軌道を外れ、地球に迫りつつある様子を見て)
「バカなっ! 奴らにあんな能力があったのか!」
(レオとアストラがウルトラキーを復元させたのを見て)
くらいのものであった。
ウルトラキーをウルトラの星に戻そうと飛び立ったアストラを左腕に隠したチェーンをからめて阻止しようとしたり、右腕に隠したカッターでレオに襲いかかったりしたものの、戦闘能力はあまり高くなく、レオキックであえなく粉砕されたものだった。
ババルウ星人のキャラが確立したのは、『メビウス』第35話『群青(ぐんじょう)の光と影』ではないかと。
冒頭でニセのハンターナイト・ツルギに化けて夜のビル街を破壊、ツルギこと青いウルトラマン・ヒカリの信頼を失墜させようとしたババルウ星人は、ウルトラマンヒカリの前で、今回のような金髪かきあげポーズを何度も披露。
さらには再度ニセ・ツルギに変身し、人々をかばったヒカリに必殺光線ナイトシュートを放った際も、ツルギの姿であるにもかかわらず、得意気に頭に手を当て、髪をかきあげるポーズをやらかしていたのである(笑)。
今回はむしろこちらの方を踏襲しているかと思うが、ヒュウガに対して放った、
なるすさまじいセリフと共に、サーベル暴君マグマ星人の単なる改造ではない(笑)確たる地位を、今回の再々登場によって築きあげることとなったのは実に喜ばしい。
ババルウ星人「へへへ、もうスタミナ切れか。むやみに戦ってきたんだろう。ばかがっ!」
とばかりにレイを徴発し、アントラーとゴモラのバトルを暴走させるババルウ星人であるが、アントラーが傷つくとババルウ星人が苦しみだし、ゴモラが傷つくとレイが苦しみだすさまは、まるで『マジンガーZ』(72年・東映アニメーション、フジテレビ)を代表とするスーパーロボットアニメにおける、メカが傷つくと中の操縦者も苦しむという演出に対する完全なオマージュですなこれ(笑)。
あとアントラーが発する磁力光線にゴモラがひき寄せられる件について、怪獣博士であるZAP SPACYのオキが、
オキ「ゴモラの血液中の鉄分がひき寄せられているんです!」
なるセリフ、名編集者、故・大伴昌司がかつて怪獣図鑑で展開した怪獣内部図解を彷彿とさせる、動物の血液中のヘモグロビンには鉄分が含まれているという、小学生レベルの科学知識に基づいた擬似科学性がたまらんです。
んなわけで第4話は、
「『ウルトラマンメビウス』はウルトラシリーズへのラブレターである、と僕自身は考えている。それは、映像作品は勿論(もちろん)のこと、シリーズに携わられた多くの先達に対してのものであり、第3次ブームから出版され始める、マニアを視野に入れた書籍、及びそこに携わられた先達に対してのものである」
なんて語っていた赤星政尚の脚本以外のなにものでもなかったりする(笑)。
(関連記事:『ウルトラマンメビウス』総論 〜赤星政尚論!(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20070506/p1))
なお第3話と第4話、共に暴走がとまらないレイを冷静にさせようと、ヒュウガ隊長が必死でよびかける姿が印象的であるが、これまた『メビウス』第24話『復活のヤプール』において、ヤプールに操られたリュウを正気に戻そうとミライが必死に呼びかけていた姿を彷彿とさせる。
監督は全てアベ ユーイチですね。
氏は『メビウス』では第24話以外に第23話『時の海鳴り』、第37話『父の背中』、第38話『オーシャンの勇魚(イサナ)』と4本監督していた。
が、そのうちの半分である第23話と第38話の脚本がマニアには大評判、筆者的には「……」な太田愛(笑)だったため、個人的にはあまり注目していなかった(つーか注目しようがなかった・笑)。
だが、今後は氏のよい意味での「暴走」演出に期待している。
「ハハハ、そうか、よくやった。この機に乗じて一気に地球を侵略するのだ! こんな美しい星は初めて見た。必ず手に入れてみせるぞ!」
と、『ウルトラセブン』第15話『ウルトラ警備隊西へ 後編』において、故・八代駿(やしろ・しゅん)*2の声で語っていた策略星人ペダン星人が「顔出し」でペダン星人のレイオニクスハンター青年・ダイルとして登場、というのも今回の注目ポイントである。
が、50年後の未来からレイオニクスを全滅させるために来たという、いまさら『ターミネーター』(84年アメリカ・85年日本公開)的な設定は個人的にはちょっとなあ、ではあるものの、今のところは「大怪獣バトル」の妨げになるほどの重いドラマは展開されておらず、さりげなくやる分にはまあよしとしよう。
また第3話にて、ウルトラセブンの必殺ブーメラン武器・アイスラッガーが今後の鍵を握る重要アイテムとして、早くも登場するばかりでなく、セブンが謎の宇宙人と戦うイメージシーンの挿入まであり、もうセブンがラスト近くに登場してくれるのがバレバレで(笑)、ちょっと早すぎんじゃねーの?
とか、どうせドラコ出すんだったら両手が鎌じゃなくて、最初造形されたように右手をムチ(怪獣図鑑の大半でもそう紹介されていた!)にしてCGでエレキングに巻きつかせろよ!
とか、第3話エンディングの「大怪獣バトルファイル」において、ガルベロスの解説をいつものオキに代わってZAP SPACYのクマノが披露するなんて楽屋オチ*3は、『ウルトラマンネクサス』(04年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060308/p1)なんか視聴率最低だったんだから誰もわかんねえぞ(笑)なんて不満もあるのだが、まあ些細なことかね、やっぱり。
個人的にお気に入りなのが、第2話で描かれた、レイが原始怪鳥リトラの背に飛び乗り、大空を翔る場面である。
思わず「よっ、『怪獣王子』(67年、ピー・プロ、フジテレビ)!」なんて声をかけたくなってしまう(笑)。
これまでのウルトラシリーズではどちらかといえば優等生タイプの主役が大半を占めていたが、ワイルドでやんちゃなレイはまさに新境地を開いてくれている。これからも怪獣おじさん、もとい、怪獣少年たちの夢を乗せ、文字通りの「大怪獣バトル」を繰り広げてほしいものである。
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http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20100926/p1
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*1:80年代において、『怪獣大戦争』はゴジラが『おそ松くん』(62年・小学館『少年サンデー』連載。66年にTVアニメ化。原作は故・赤塚不二夫)に登場するキャラ・イヤミの「シェーッ!」をやらかす点については批判が集中したものの、作品としてはマニアには極めて人気が高かったように思う。
これはX星人・波川(演・水野久美)と地球人・グレン(演・ニック・アダムス)の悲恋物語という「人間ドラマ」が高い評価を得ていたのであり、「怪獣プロレス」が優れていたという観点では決してなかったのである。
当時テレビでもキングギドラ初登場の『三大怪獣 地球最大の決戦』の方が再映率も高く、個人的にはそちらの方を支持していたのだが、当時はゴジラが人間の味方になって堕落した転機の作品とされて、傑作と称されることはあまりなく、違和感をおぼえたものだった。
当時の怪獣マニアは怪獣映画に対し、「怪獣プロレス」ではなく、「人間ドラマ」や「社会派テーマ」の存在をもってして、怪獣映画を持ち上げるしか術(すべ)がない、今で云う中二病だったのである。
*2:一般的にはハンナ・バーバラのアニメ『トムとジェリー』(日本では64年5月13日〜66年2月23日、毎週水曜19時30分にTBS系で初放映)のトムの声や、『仮面ライダー』(71年)を代表とする東映変身ヒーロー作品における怪人の声を担当したことで有名。
独特の甲高い声がハエ男、ギラーコオロギ、アブゴメス、モスキラスなど、昆虫系の怪人によくマッチしていた。
晩年はディズニーアニメ『くまのプーさん』のプーさんの声でお茶の間の人気を博していたようだが、個人的には『いなかっぺ大将』(70年・竜の子プロ、フジテレビ)に登場した嫌味な優等生キャラ・西一(にし・はじめ)を演じていたことも印象深い。
ちなみに『ウルトラセブン』では八代氏と同様に、のちに東映変身ヒーロー作品で活躍したテアトル・エコー所属の俳優がかなり宇宙人の声を担当している。それも含め、筆者の知る限りの声優をあげておく(意外にリストアップされる機会がないんだな、これが)。
★宇宙狩人クール星人・矢田耕司
★反重力宇宙人ゴドラ星人・小林恭治
★宇宙蝦人間ヴィラ星人・辻村真人(つじむら・まひと)
★幻覚宇宙人メトロン星人・中江真司
★宇宙野人ワイルド星人・丸山詠二
★吸血宇宙人スペル星人・谷津 勲(やつ・いさお)
★宇宙鳥人アイロス星人(電子頭脳の声)・矢田耕司
★策略星人ペダン星人・八代 駿
★岩石宇宙人アンノン・中江真司
★宇宙帝王バド星人・塊 柳二(さいかち・りゅうじ)
★(別名なし)ミミー星人・村越伊知郎
★宇宙ゲリラシャドー星人・上田耕一
★催眠宇宙人ペガ星人・辻村真人
★宇宙猿人ゴーロン星人・矢田耕司
★サイケ宇宙人ペロリンガ星人・浦野光(うらの・ひかる)(らしい?)
*3:クマノを演じている俊藤光利(しゅんどう・みつとし)は『ネクサス』において、闇の巨人(悪のウルトラマン)・ダークメフィスト=溝呂木眞也(みぞろぎ・しんや)を演じていた。
彼が登場し始めたころに筆者も『ネクサス』の視聴を打ち切ってしまったが、溝呂木がヒロイン・斎田リコ(演・中丸シオン)を射殺してしまうなどという、土曜の朝に就学前の幼児が視聴する時間帯にはあまりにふさわしくない、こんな演出を平気でやってしまう製作側の無神経さに絶句してしまったからである。
先にも書いたが、ナックル星人が坂田健とアキを殺害した件も、筆者の幼な心にはショックであった。降板させるにしても、別のやり方はなかったものなのか?
「女の子たちの場合、劇中ではそれほど重要な役回りでもないから、わざとフェードアウトさせているんですよ。子供番組だから、殺しちゃうのもなんだしね」
(『仮面ライダー』シリーズに登場するライダーガールズのキャスティングを執り仕切ってきた東映・阿部征司(あべ・せいじ)プロデューサー・「ライダーガールズグラフィティー〜美しきヒロインたちの肖像〜」・講談社『Official File Magazine 仮面ライダー』Vol.4・04年9月24日発行・ISBN:4063670910)
案の定、平日帯番組『ウルトラマンボーイのウルころ』(03年)の放送により、せっかくウルトラに興味を示し始めていた当時5歳だった甥は、やがてウルトラには見向きもしなくなってしまった。
この当時に『大怪獣バトル』や『メビウス』のようなノリの作品を放映してくれていたなら……
早いもので甥も09年度で小学3年生。もはや手遅れである(責任者出てこいっ!・笑)。