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ウルトラギャラクシー大怪獣バトル1話「怪獣無法惑星」 〜序盤合評


ウルトラギャラクシー大怪獣バトルNEO#1「レイオニクスハンター」 〜第2シリーズ
『大怪獣バトル』 〜全記事見出し一覧
[ウルトラ] 〜全記事見出し一覧


(BSデジタル・BS11(イレブン)にて、
 07年12月1日(土)19:00より放映開始!
 08年3月1日(土)19:00より再放映開始!
 08年5月31日(土)19:00より再々放映開始!)
(08年4月25日DVD第1巻発売記念UP!)

★『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』が、08年4月5日より東京MXテレビにて毎週土曜17:30より放映開始!
 7月5日より早くも東京MXテレビにて毎週土曜17:30より再放送開始!
★関西地区・サンテレビ(UHF局・兵庫県を中心に大阪府までが圏内)でも放映決定!
 4月5日から土曜朝7:30〜8:00は初代『ウルトラマン』を傑作選形式で再放送!(バンダイがスポンサード、「大怪獣バトル」のCMも流れる) 7月より同枠で『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』を放映開始!
 8時からはテレビ大阪で『トミカヒーロー レスキューフォース』も放映中。関西では土日の朝が「スーパーヒーロータイム」! 金曜日のKBS京都仮面ライダー電王』再放送も加えると、朝7時半台が3日連続の「スーパーヒーロータイム」! (情報提供・森川由浩)

ウルトラギャラクシー 大怪獣バトル 〜序盤評①

(文・久保達也)
(07年12月執筆)


 いやあ、ずっとこういうのが観たかったんだよ!


 いや、筆者ひとりの願望ではない。挿入されているバンダイのCMを観よ。本作関連商品のみではなく、『ドラゴンボール』(86年)にせよ、『ポケットモンスター』(97年)にせよ、はたまた『百獣大戦アニマルカイザー』にせよ、皆ひたすら「バトルゲーム」ばかりではないか!
 (バンダイじゃないけど、近年ヒットした『甲虫王者ムシキング』や、その便乗の『恐竜キング』なんてのも展開してるしね!)


 基本的に男の子はそうしたもので遊ぶことにより、闘争願望をそんな疑似体験で満たすことによって快感を得るのである
 (関連記事:『ウルトラマンメビウス』総論・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20070506/p1)。
 人類批判やエコ・テーマなんぞやってる場合ではないのだ(笑)。


 そうした「バトルゲーム」のいわゆる元祖であったはずのウルトラシリーズの、児童マスコミ文化における地位が凋落してしまった理由はもはや明確であろう。
 最大の魅力であったはずの「バトルゲーム」が隅に追いやられ、やれ「光」だの「闇」だの、あげくは「バトルゲーム」どころか「怪獣保護」などと主張するに至っては……(以下略)
 買収という憂き目にも遭った円谷プロが、起死回生をはかろうと思えば、今度こそ本当の「原点回帰」をしなければならないはずである!


 だから必ずしも「新しいもの」をやる必要はないのだ。
 40年という、ウルトラシリーズの長い歴史の中で蓄積した財産を、最大限有効活用すればよいだけの話である。


 「ウルトラ怪獣」はいわば立派な「ブランド」である。
 特撮ヒーロー作品かずあれど、敵役キャラが放映終了から今日に至るまで、ガシャポンHG、コンビニ売りの食玩、ソフビ人形、マニア向けのリアルなフィギュアに至るまで幅広い商品展開をされているのは「ウルトラ怪獣」以外に存在しないのである!


 今や人気ではウルトラシリーズを圧倒する戦隊シリーズであるが、敵キャラに関してはまともに商品化されたためしがない。
 『仮面ライダー』シリーズ(71年〜放映中)でさえ、数多くのアイテムが発売されるも、登場怪人の商品化数は「ウルトラ怪獣」の足元にも及ばないのが現状なのである。


 そうしたせっかくの「売れる」財産を膨大に保有していたにもかかわらず、それを肝心の作品内でこれまで「出し惜しみ」していたのは、やはりあまりにももったいなかったというほかにないのである。
 これを活かさずして「原点回帰」もへったくれもないのだ!


 したがって今回の『ウルトラギャラクシー 大怪獣バトル』は、正直幼少の頃からウルトラマンよりも怪獣の方が好きで、怪獣が主役の作品を長年待ち望んでいた筆者の欲求を満たしてくれたばかりではなく、起死回生を狙う円谷プロがとった「正しい」選択なのである!


 「出枯らし」商法と批判されようが、確実に「売れる」過去の人気怪獣を「怪獣無法惑星」と称する惑星ボリスで取っ組み合いをさせるだけであれば、新規にデザインを起こす必要もなく、「怪獣倉庫」に眠る怪獣を引っ張り出して再利用すればよく、地球のような都心のビル街のミニチュアセットを組む必要もないのである。
 低予算でも確実に売れるものが作れるのだ。こんなオイシイ商売はないではないか!


 ただ実際放映された第1話『怪獣無法惑星』を観る限りでは、岩石怪獣サドラは『ウルトラマンメビウス』(06年)第5話『逆転のシュート』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060704/p1)で使用した着ぐるみの再利用のように思えるが、どくろ怪獣レッドキングや地底怪獣テレスドンは新規に造形された着ぐるみのように見受けられる(古代怪獣ゴモラは主役だからまあ当然だが)。


 いずれもオリジナルの着ぐるみと比較すると総じて頭部が小ぶりであり、全体的に体型がスリムである。特にレッドキングは胴体よりも首が太く見えてしまうという、かなりアンバランスな体型になってしまっている。


 だがこれもスーツアクターの動きやすさを最大限考慮した上で設計されたのであろうから、多少の違和感には目をつむろう。
 おかげで怪獣たちが本当によく動く! 動物的な身振りや仕草からヘッドロックなどのプロレス的な動きまで! 尻尾VS尻尾の激突も!


 よく見ると脇や股の下あたりに薄くて柔らかい素材を使用しているようだし、腕ばかりか足まで高く上がる! キックもできる!
 そのうちにアクロバティックなキック技にもお目にかかれそうで、こりゃあ今から楽しみだ!


 技といえば長い尾の一撃が最大の武器であったゴモラに「超振動波」なる「光線技」が加えられた!
 地底を移動する際に鼻先の角から出す超振動波を武器として応用、連続光弾として発射するばかりではなく、レッドキングの腹に角を突き刺したまま、衝撃波を発してとどめを刺したのだ!
 いくら主役とはいえ、ウルトラマンスペシウム光線的必殺技を与えてくれるとは、これはおおいに喜ばしいことだ!


 そのゴモラは惑星ボリスの生き残りの青年・レイが所有するバトルナイザーなるアイテムから、

 
 「行け! ゴモラ!」


 との呼びかけに覚醒して登場!
 とまさに『ウルトラセブン』(67年)に登場したウインダム、ミクラス、アギラのような、カプセル怪獣的存在として描かれているのだ!


 これこそ『ポケットモンスター』のモデルとなったわけであり、筆者的にはSF性やアンチテーゼ編よりもこれぞ『セブン』最大の魅力かと思えるんだがな。
 第1期ウルトラ至上主義者の誰ひとりとしてそれについてまともに論じず、円谷もこうした要素を軽視していたからこそ、ウルトラ人気の低迷を招いたわけで……だから『メビウス』でミクラスとウインダムが「マケット怪獣」として復活したのは筆者としては心底嬉しかったし、ようやくわかってくれたかと安堵したものだったが。


 小学館『てれびくん』08年1月号(ASIN:B000YGNFN4)付録『ウルトラギャラクシー 大怪獣バトル ひみつDVD』によれば、凶暴怪獣アーストロン、宇宙大怪獣ベムスター、ミサイル超獣ベロクロン、蛾超獣ドラゴリー、再生怪獣サラマンドラ(皆『メビウス』で製作された着ぐるみの使い回しだ・笑)のほか、宇宙怪獣エレキング、奇獣ガンQなど、第1・2・3期、平成ウルトラ問わず、幅広く登場怪獣が選ばれているのが嬉しい!


 さらにレイ以外にもバトルナイザーを操る謎の美女までも登場するようだ!(着エロ的コスチューム! 見たことあるような顔なので、著名なグラビアアイドルか?・〜後日付記:『仮面ライダー響鬼(ヒビキ)』(05年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20070106/p1)でライダーたちのサポーター、仮面ライダー威吹鬼(イブキ)の幼馴染のお姉さん・立花香須実を演じていた蒲生麻由(がもう・まゆ)さんでした!)


 とにかく毎週が「怪獣無法地帯」! フルCGで描かれる原始怪鳥リトラや巨大植物ジュランも含め、どんなバトルが繰り広げられるか楽しみだ!
 こうした「お祭り」的作品について、ドラマや世界観の整合性云々を語るのはあまりふさわしくないような気がする。


 第1次怪獣ブームの終焉により、苦境に立たされた円谷プロを救ったのは、やはり同じように「怪獣星(かいじゅうぼし)」でウルトラセブンと子分のアギラや怪獣たちが「戦っているだけ」の姿を撮った平日夕方の帯番組に過ぎない短編の『ウルトラファイト』(70年)であった。
 それは造成地や海岸において、『ウルトラマン』(66年)や『ウルトラセブン』で使用されたあとの、ヨレヨレクタクタになった着ぐるみや、アトラクション用に製作された着ぐるみをブッツケ本番撮影で戦わせているだけの作品であり、今回の『大怪獣バトル』とはまったく比較にならないほどのあまりにチープな作りであり、正直現在の観点では「特撮」作品として論じていいものかさえ、判断に迷うほどのものである。
 しかしながらそんな「安い」作品が当時の子供たちを熱狂させたことにより、『帰ってきたウルトラマン』(71年)製作の原動力となり、第2次怪獣ブームを巻き起こしたばかりではなく、ひいては今日まで連綿とウルトラシリーズを継続させた要因となっているのである!
 『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』がそんな存在となってくれることを、筆者はおおいに期待したい。


 その『ウルトラファイト』で酷使されボロボロになったテレスドンは、『帰ってきたウルトラマン』第3話『恐怖の怪獣魔境』でデットンと改名し(小学館が作成した児童向け書籍や百科事典で長年流通していた裏設定ではテレスドンの弟・笑)、サドラと対戦したのは古参マニアには有名な話だが、今回の『大怪獣バトル』第1話のサドラ対テレスドンを観て、「因縁の対決」とほくそ笑んだのは筆者だけではあるまい(笑)。


(了)


ウルトラギャラクシー 大怪獣バトル 〜序盤評②

(文・T.SATO)
(07年12月執筆)
 毎回のオープニング主題歌映像からして、のっけから、


 ミサイル超獣ベロクロンVS超古代怪獣ゴルザ!


 地底怪獣テレスドンVS透明怪獣ネロンガ


 宇宙凶険怪獣ケルビムVS昆虫型甲殻怪獣インセクタス(多分*1)!


 凶暴怪獣アーストロンVS宇宙大怪獣ベムスター


 宇宙怪獣エレキングVS再生怪獣サラマンドラ


 蛾超獣ドラゴリーVS岩石怪獣サドラ!


 地底怪獣グドンVS奇獣ガンQ


 事前に設定知ってはいても、この興奮は何をか云わんや。


 AパートでもBパートでも組み合わせ違いの怪獣バトルが長尺でたっぷり! 我々の野性をも呼び覚ますような怪獣の鳴き声もうるさいくらいに終始響き渡る!


 #2「五人目のクルー」(って一応のナゾの主人公青年、ZAP(ザップ)の難破船クルーの仲間にはならなかったじゃん!)でも、のっけから百足怪獣ムカデンダー!(……の死体)
 原始怪鳥リトラVSマンモスフラワーこと巨大植物ジュラン!
 鳥VS植物のバトルかよ!!


 いやまあ両者ともにCGなんだけど、鳥や植物は着ぐるみや操演ではここまで動かせませんよ(汗)。
 怪獣が出る度にイチイチ、玩具の大怪獣バトルの該当怪獣のイラストカード(身長・体重・出身地・得意技)が大写し! 怪獣博士の隊員がごていねいにもご説明!(笑)


 そしてBパートは、ゴルザ×テレスドン×ゴモラ×リトラの四つ巴(どもえ)! 怪獣は各々(おのおの)正しい得意ワザを放つ!
 オマケに主人公はなぜだかリトラの背中に乗って、ZAPクルーのピンチにヒーロー然と見参!(怪獣にしがみついてた『ウルトラマンタロウ』(73年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20071202/p1)の主人公・東光太郎(ひがし・こうたろう)どころじゃないぞ!)


 ゴモラ召還シーンは、カードが宙を回遊してカードリーダーをスリ抜ける様式美的で仰々しいCGバンクカット!


 てなワケでムチャクチャ、話らしい話もなくイベントの連続!(ホメてます。あと、ZAP隊員の描き分けもできてます)


 この世界観なら、あるいは大方の特撮マニアもスレて中二病期は脱したか、怪獣をカプセル化・電子化して使役するなんて動物虐待だ! なんてヤボなことは云わなさそう。


 やっとココまで来たか。10年前、いや5年強前の怪獣を守る『ウルトラマンコスモス』(01年)の鏑矢諸島(かぶらやしょとう)に次々収容されていく怪獣たちにもこの役回りをふってほしかったものだが。
 (同年01年の『百獣戦隊ガオレンジャー』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20011112/p1)における、天空島に次々収容されて味方になっていくパワーアニマルたちみたく)


 1クールものだが、終了したら直後に再放送、その次に地上波・テレビ東京あたりで夕方再放送してほしいものだ。
 方向性は間違ってない。あとは子供たちへの接触面積と接触時間を地道に増やし続けることだと思う。


(了)
(初出・特撮同人誌『仮面特攻隊2008年号』(07年12月29日発行)『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』合評①・②より抜粋)


『假面特攻隊2008年春号』「ウルトラギャラクシー大怪獣バトル」記事一覧
・①「ウルトラギャラクシー大怪獣バトル」地上波放映決定! ……検証・独立UHF局の奮戦史!(森川由浩)


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ウルトラマンネクサス#1「Episode.01夜襲 ―ナイトレイド―」

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ウルトラギャラクシー大怪獣バトル#1「怪獣無法惑星」 〜第1シリーズ序盤合評

  (当該記事)

*1:インセクタスは間違いでした(汗)。『ウルトラマンネクサス』(04年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060308/p1)に登場したスペースビースト(怪獣)、アースロポッド(節足動物)タイプビースト・バンピーラが正解だそうです。