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特撮意見⑥ ★今こそ昭和ウルトラの全遺産を活かせ!★ 〜児童の神話的年代記やジャンク知識収集癖へ訴求せよ・武器や鎧・テーマパークな未来都市・2回変身や等身大バトルなど身体性の快楽も!

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祝!真正M78星雲ウルトラ兄弟系『ウルトラマンメビウス』放映開始記念!

(文・T.SATO)
(初出・同人誌『仮面特攻隊2005年春号2刷』(05年4月24日発行)〜『仮面特攻隊2006年号』(05年12月30日発行)所収『ウルトラマンマックス』序盤特集・合評⑤より抜粋)
(05年4月23日執筆、5月初旬大幅加筆)


 「放映は異例の1年間」と新聞の試写室記事でも告知されたのに、『ウルトラマンネクサス』(04年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060308/p1)は3クールいっぱいで打切り。
 前番組の女児向け・実写版『美少女戦士セーラームーン』(03年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20041105/p1)の視聴率すら下回り、『ウルトラ』シリーズ初の不名誉な憂き目にあってしまった。


 またまた下世話で不確実な、業界スジから漏れ聞く内幕話で恐縮だが、それらを整理すると、『ネクサス』打切りが検討されたのは、昨04年中まだ1クール目の最中。
 年末の玩具商戦と12月下旬の祝日特番の視聴率で、継続か中断かを決定することになったとか。
 で、両者ともに悪かったそうで(汗)、年末の冬コミ時点では打切りが決定済。業界スジから各所の同人屋関係者にその旨が非公式に伝えられた次第。
 だけど、撮影自体は『ウルトラマンコスモス』(01年)同様、放映に半年弱先行していて、2クール打切りはなく、3クールまでは放映するとの由。


 ……という話を聞いたときには、スレ過ぎて1回転してしまって、『ネクサス』のアダルト・シリアス・ハード路線に必ずしも肯定的でなかった筆者でも、思わずショック! ウ〜ム、かわいそうに……と番組製作者・出演者が気の毒になったものだった。
 とはいえ芸術作品を作ってるワケでなし、公務員ならぬ民間のスポンサーだって、関連商品の売上で喰っていく以上は背に腹は変えられない。打切りもやむなしだろう。
 円谷プロとしても会社存続のため、常に版権収入を確保したく、『ネクサス』の後番も『ウルトラ』で確保すべく売込み。後番組『マックス』の企画書には、『ネクサス』の路線が全否定されていたとかいないとか。



 で、05年7月より放映が開始される『ウルトラマンマックス』!(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060311/p1
 既に本誌発行の数日前(後日付記:『05年春号』2刷は05年4月24日発行)にスポーツ新聞各紙で大々的に取り扱われたことから、読者諸賢の過半もネットで情報をゲットしていて、筆者などよりもよほど詳しかろう。
 またまた何度目かの原点回帰で(笑)、頭頂部のトサカが分離してブーメランになるウルトラセブンタイプの赤いヒーロー。
 ピーカン晴天なイメージの宣伝写真でお披露目済だがバルタン星人・レッドキングゼットンエレキングなどの往年の名怪獣がイレギュラー登場するらしく、番組やネットで対戦してほしい過去の『ウルトラ』シリーズの人気怪獣も募集するらしい。
 初代ウルトラマンことハヤタ隊員役の黒部進が防衛組織DASH(ダッシュ)の名前忘れた◎◎長官役で出演し、フジ隊員役の桜井浩子も同様で、平成『ガメラ』(95〜99年)の金子修介カントクや、近ごろだとジャンル関連では『着信アリ』(03年)『ゼブラーマン』(04年)を演出した三池崇史カントクも登板。不確実な情報だが『新世紀エヴァンゲリオン』(95年)の庵野秀明カントクや毎度おなじみ実相寺昭雄カントクも登板を打診されているそうな。


 あのウルトラNプロジェクトはいったいドコへ?(笑)
 アダルティな『ネクサス』から、なりふりかまわぬ初代『ウルトラマン』(66年)的な『マックス』への転身。それを見苦しいと思うヒトもいようが、商売的には正しいと思う。


 とはいえ気になる点が3点。1つはホントに初『マン』的になるのか? という点。
 2つめは初『マン』的になったとして、それはそれで今の子供たちのニーズに合致したものなのか?
 そして、初『マン』的なアッケラカンな子供向け陽気さか、アダルティか、の二者択一ではない第三の道こそが望ましいのではないのか? という疑問だ。


 1つめのホントに初『マン』的になるのか? という疑問だが、やはりメインスタッフは基本的に『ネクサス』のスタッフがスライドするのだろうから(?)、フタを開けたらけっこう辛気(しんき)クサかったりする懸念がある。
 初『マン』的になったとしても、60年代ならともかくあるいは再放送作品として観るならばともかく、90〜00年代の今日に、初代『マン』のあのままの作風がジャストフィットするとはチョット思えない。


 3点目に、仮に内容が子供向けとして成功していても、あの土曜早朝の時間帯に子供たちの視聴習慣が付くのかという心配。まぁ客商売は水モノゆえ、恣意的な要素にも左右されるので、子供間での人気の予想はムズカしい。
 とまれ、本誌『假面特攻隊』ライターや読者に多い(?)第2期『ウルトラ』支持者は、第2期以降の超獣ベロクロンやバキシムエースキラーやヒッポリト星人、マグマ星人や帝王ジュダ、エンペラ星人やジャッカル大魔王にウルトラキラーゴルゴをネットの対戦要望で投票しよう!(笑)



 ……いやまぁ冗談めかしたが、ホントウは何を云いたいのかは、下記に列挙していく。
 『ネクサス』の、意図的とはいえ没個性的な怪獣のウケなさのあとで、ビジュアルな特徴や色彩がハッキリしたロートル怪獣を再登場させること自体はイイと思う。


 ただ多分、『ウルトラマングレート』(90年)以降ずっとつづく、昭和『ウルトラ』シリーズと無縁な、怪獣やウルトラマンに人間がはじめて遭遇したファーストコンタクトものに本作もなってしまうことが容易に予想される。
 コレは70年代後半〜80年代前半に、初期東宝&円谷至上主義者が、怪獣の一回性の恐怖重視で作り上げた理論ゆえである。
 その理論の拡張・変格等々で、第1世代マニア間ではウルトラ兄弟共演も否定され、ゆえに早くも『ウルトラマン80(エイティ)』(80年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/19971121/p1)ではウルトラ兄弟が客演しなかった。


 ただ筆者個人は世代的な私情ではなく(まぁそれも微量にはあるけど・笑)、80年代以降の児童向けヒット作『ビックリマン』(87年)や『ポケットモンスター』(97年)に『遊☆戯☆王』(98年)などのありようも見るにつけ、昭和『ウルトラ』世界の延長線上に、今後の新作『ウルトラ』世界もあった方がイイと思う。


 たとえばそれはこーいうことだ。怪獣レッドキングが再登場する。
 すると防衛隊の基地のモニターで往時のバンクフィルムが流され、ナレーションなり隊員の分析で、
 「過去にレッドキングは、初代ウルトラマンウルトラマンジョー、ウルトラマン80、ウルトラマンパワードと対戦しています。身長や体重や特徴はうんぬん……」
 といったシーンを入れるのだ。
 それを旧怪獣登場編で必ずやる。本編ドラマ部分をカットしても優先する。


 それはやはり幼児にはともかく、児童には一話完結の勧善懲悪だけでは興味を持続できないと考えるからだ。
 だからといって、社会派テーマや高度な人間ドラマ・SFドラマをやれというのでもない。


 子供もとい児童期は(特に男のコは)、ジャンクなモノ集めやその関連知識習得に狂奔するものだ。
 70年代後半であれば、王冠集めやガチャガチャの野球バッジ・スーパーカー消しゴム・怪獣消しゴム・駄菓子屋の怪獣カード。80年代前半であれば、キン肉マン消しゴムか?
 つまり関連商品やメディアミックスも準備して、レッドキングが先輩ウルトラマンたちと戦ったのなら、児童誌や幼児誌に文庫サイズ豆百科やレンタルビデオも見ることで、児童の関心をTVの30分だけで終わらせず、長期にわたって持続させるのだ。ヨコ方向にもタテ方向にも関心を拡げさせるのだ。


 そーいう児童レベルでの知的関心を惹起する要素が、90年代以降の児童向け大ヒット作には必ずあった。
 その伝で特撮マスコミ関係者も、オトナ向けマニアックな高価書籍ばかり作成せず、ケイブンシャ亡き今、次代のマニア育成のためにも安価な児童向けのジャンルやシリーズ総覧の豆百科の類も軽視せずに製作してほしい。
 有能な編集者の登場も切に望みたいし、円谷プロでもそーいう勉強会なりプロジェクトを組むべきだ。


 また今の時代、子供番組の再放送ワクがないのは致し方ないし、TVの本義はやはりドラマやバラエティよりも、報道であるべきだろうから、夕方ニュースのワクを子供番組に返せなどとチャイルディッシュなことを云う気はないが、それでも地上派放送による子供たちの共通同時体験のメリットは軽視できない。
 円谷プロバンダイが協力して、春・夏・冬休みだけ旧作『ウルトラ』再放送ワクをゲットするとか、それも90年代みたく初代『マン』再放送ばっかなり1作品の再放送ばっかでは、変化の早い時代にアキられてしまうので、週替わりなり日替わりで、旧作『ウルトラ』シリーズ各作品を順番に、#1や最終回に傑作選(アンチテーゼ編ではなくイベント編・笑)を放映してみることも提言しておきたい。
 地上波がダメならNHK・BS2だ。CSでは規模が小さすぎる。


 毎年恒例の劇場版『ウルトラマン』。その公開間近になると、前作劇場版がTV放映されるが、近年はいつも深夜だ。幼児が見るワケがない。
 ワクが先約済ならもっと早いウチにワクの確保はできぬのか? 近年の『ウルトラ』の商業的価値や視聴率を考えて仕方ないのなら、1時間ワクを2本取って、2分割して放映で、その年の最新劇場版の宣伝も2回やるとか、何かしらヌケ道はないものか?
 そーいうワクが取れぬなら(いや取れても)、TV本編の30分ワクをまるまる番外編の映画宣伝番組にしてもイイと思う。
 (失礼ながらの憶測だが、業績がイイとは思えない福岡三井のウルトラマンランドや、夏休みのウルトラマンフェスティバル、アトラクイベントのウルトラマンライブステージなど、予告編後半の情報コーナーで宣伝して、相乗効果で盛り上げていくべきなのでは? あんな小さな会社のクセに、タテ割りでヨコ方向のつながりがナイんすか?)



 TV本編への提言にもどるが、月に1回は怪獣が2体出てきて、先輩ウルトラマンも助っ人に来るとか、往年の東映作品よろしくクール(3カ月)のラストには再生怪獣軍団が登場する、というのはドーだろう?
 そーいえば、往年のエポック作『マジンガーZ』(72年)なども月に1回イベント編が必ず用意されていたものだ(新武器・新兵器登場や○○博士殉職とか)。


 再生怪獣は、怪獣墓場から復活するか、悪い宇宙人が墓場から強奪してくればイイだろう。あるいはその原理や根拠はよくわからないが、怪獣酋長ジェロニモンのような存在が神通力で怪獣を復活させればイイ。そーいうイイ意味でのおおらかなユルさ・寓話性も必要だ。
 怪獣を重視するなら、サブタイに怪獣名&怪獣の別名表示も必須だ(今時の子供向け作品のアタックポイント(攻撃力)ならぬ身長&体重も表記してもイイ)。
 第1期&第2期ウルトラでは怪獣登場時に、名前がビデオ合成でスーパーインポーズされたそうだが(生まれる前や識字できないころで筆者の記憶はないが。『ウルトラマンタロウレーザーディスク(90年)のライナーなどにも記述あり)、それもイイだろう。


 また、先輩ウルトラマンやその故郷・ウルトラの国にも、70年代の第2期・第3期『ウルトラ』シリーズの時代には、児童誌や豆百科で、ウルトラ一族の宇宙警備隊の下部組織として、宇宙保安庁やら勇士司令部に各ウルトラ兄弟のそれらの所属部署や、義兄弟であり真の父母の職業などのウラ設定が詳細に設定されていた。
 コレなど、ビックリマンシールやカードに記述されたウラ設定の知識の取得に邁進するガキどもの在り方の先駆けといってイイだろう。


 ウルトラ兄弟全員の身長&体重・飛行速度・年齢・足形・ウルトラサイン。筆者もそんなものを飽かず眺めて、暗記に夢中になったものだった。
 70年代末期の第3次『ウルトラ』ブーム時の早朝再放送で、ウルトラ兄弟客演編が放映されると、クラスはごっこ遊びで大騒ぎになり、黒板や砂場はうろおぼえなウルトラサインの落書きで埋まり……。
 平成『ウルトラ』に、そんな要素があっただろうか?


 (特撮ライターのヤマダ・マサミ先生は、第3次怪獣ブームこそが小規模で、90年代中盤の平成『ガメラ』や平成『ウルトラ』で、怪獣ブームは再来した旨を言明するが、それはかなりムリのある身ビイキにすぎるだろう。90年代中盤以降の子供文化の真実は、『ポケモン』『遊戯王』の時代である)。


 併映映画『新世紀ウルトラマン伝説』(02年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20021115/p1)も、映画パンフに、アリガチ第1期と平成ウルトラ重視ではなく、全ウルトラ戦士均等に、それら設定の一覧表でも掲載すれば、子供たちへの関心喚起としてパーペキだったのに。


 『ビックリマン』の天聖界と天魔界の数億年(?)にわたる抗争の神話的年代記な歴史年表に、かつて子供が夢中になっていたけど、ウルトラの国の歴史などもコレと似たようなものではなかったか?
 20何万年前にウルトラの星の太陽が爆発し、ウルトラ長老が人工太陽プラズマスパークを開発して危機を救い、人間体型からウルトラ人に進化して、数万年前にはエンペラ星人率いる怪獣軍団の侵略を撃退し、コレを機に宇宙警備隊を結成し、セブンの幼いころウルトラの父がウルトラキーで悪魔の星デモス1等星を破壊した……というような


 (この件は、大塚英志講談社現代新書『「おたく」の精神史 一九八〇年代論』(04年・ISBN:4061497030)において、ヤングアダルト&児童向け作品の架空世界&歴史の発達例の先進例としても言及されているくらいだ)。


 ――とはいえ、『ウルトラマンティガ』(96年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/19961201/p1)〜『ウルトラマンダイナ』(97年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/19971201/p1)間の防衛隊GUTS(ガッツ)史みたいな、本家・富野『ガンダム』シリーズの劇中巨大ロボ・モビルスーツ製造のアナハイム社がドーコーといったような、思春期以降の貧血症な設定マニア少年だけがよろこびそうなものではダメだ。アレらには、児童がワクワクするような神秘性やロマン性がないからネ――


 そーいうトリビアルなことを知ってるヤツが少しエラい子供社会の心理。00年代においては、そーいった児童の興味をひきそうな要素を、TV本編や関連書籍で積極的にメディア展開していくべきだ。
 ただ単に、初代『マン』的にやるなどという芸のナイことをやっていては、幼児にはともかく児童間で『ウルトラ』が、アニメや週刊少年ジャンプ漫画を超える人気を獲得することはついにナイであろう。


 戦争反対を世代体験の感情論のみに依拠して、戦争を知らない世代の台頭を嘆き(必然なのに!)、適度な理論化も怠って、世代交代の際に継承で失敗する反戦運動のような、ウルトラ兄弟復活を女々しく訴える連中の世代的感情論とは同一視されたくはない。
 が、それをクールにクレバーに普遍化して、異なる世代や嗜好の持ち主へ伝達し、感情論者も教育して前向きな理論派に改造し、コチラの陣営を増員していくことが、コレからは肝要だ(笑)。


 ともあれ、ウルトラ兄弟の設定を封印して悦に入っているようでは、オトナの商売人としてもバカである――兄弟の設定を使った95年版『ウルトラマンネオス』(流産TVシリーズ企画・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/19971115/p1)の時点で、上記のような展開を大々的に行なえば、96年以降の『ポケモン』大ヒットの先手を少しでも制しえたかもしれないが――。



 ウルトラブレスレットなどの武器を使用するウルトラマンを弱く、神秘性がウスれると感じるというのも、後年の思春期以降に達したマニアの後知恵だ。
 子供は多彩な光学合成のワザを魅力的かつ神秘的(!)に感じるのみである。『ウルトラ』も、強大な敵登場などのイベントがあれば、武器を保持したり、鎧(よろい)を身に付ける玩具的な華があった方が、子供ウケ的にもイイ。


 とはいえ、ウルトラマンが30人を超過した現在、カテゴリー分けはあった方がイイだろう。
 ウルトラ兄弟と別働部隊の非・ウルトラ兄弟、その他の地球出身者など。
 ウルトラ兄弟もレオ兄弟を入れれば8人。当時の小学館の『小学三年生』のみで勝手に設定された(笑)エイティも功績次第でウルトラ兄弟入りするとの設定を考慮に入れれば9人。マックスも名誉の称号の10人目として認定されるかも……との設定でも設けて、子供の関心を惹起したらドーだろう?


 話題作りに、TV後半なり劇場版では、今現在でもルックス的に老いを見せない篠田三郎氏や長谷川初範氏、ケインコスギ氏にゲスト出演してもらって、先輩ウルトラマンに変身してほしい。
 声のみの出演者だが、京本政樹氏や近年『ゴジラ』映画にも出演する伊武雅刀氏にも、グレートやジョーニアスに変身して世間をビックリさせてほしいところだ。娯楽作品は、理屈よりもサプライズが重要。
 整合性はともかく、それはそれ、これはこれで、労をねぎらって、不遇なネクサスにも役者ともども助っ人参戦してほしいものだ。


 ウルトラの国の建物美術の、テーマパーク的魅力にも言及しておきたい(奇しくもコレらをデザインした第2期ウルトラの美術担当者・東宝の鈴木儀雄氏は、後年各地のテーマパークに関係している)。
 件の九州のウルトラマンランドも、コレを忠実に模す形で改造すべきだろう。このへんも、大塚英志の角川文庫『定本 物語消費論』(89年、01年に角川文庫・ISBN:4044191107)P.40などを参照して、テーマパーク経営の参考に資するべきだ。


 他にも、今のガキを魅惑するためのアイデアはまだまだある。下記につらつらと。


 テーマやドラマ至上主義的な文脈では、つい軽視されがちな要素。日常ならざる珍奇な映像によるひきつけだ。
 たとえば、都市風景はレトロフューチャーメトロポリスに透明チューブの中をエアカーや電車が行き交うビジュアルにするとか、衛星ならぬ各惑星軌道上にアートデッセイやスペースマミーやウルトリアなどの旧作『ウルトラ』の宇宙戦艦が多数配備されているビジュアルなどで、子供の眼を向かせ、ワクワク未来感を味わわせる、というアイデアも提言しておきたい
 ――今どき宇宙戦艦じゃなくて、『ウルトラセブン』(67年)的な宇宙ステーションだけじゃあダメでしょう――。


 東映ヒーローと比べて『ウルトラ』は、30分中のAパートでもヒーローにヘンシン、バトルしないことも、子供から見たら微妙に弱点、ツカミに欠けるのではないかと愚考する。
 『ネクサス』ではウルトラマンが50mサイズに加え10mサイズでも時折活躍するが、なぜか等身大サイズでは活躍しない(都心の夜の闇の中でなら、人知れず戦ってもよさそうなものだが)。
 『ウルトラ』もガキをタイクツさせないために、Aパートで等身大バトルを少しさせてもイイのでは?


 防衛隊も円谷プロの『ミラーマン』(71年)のSGMや『ジャンボーグA(エース)』(73年)のPAT(パット)みたく、あるいは円谷分派・日本現代企画の『スーパーロボット レッドバロン』(73年)のSSIのごとく、インベーダーやグロース星人に鉄面党の戦闘員と、未来的な銃撃戦ではなくなぜか格闘戦を行なって、展開をジメッとさせずカラッとサクサク行かせることも提言しておきたい。
 宇宙人や何かと格闘戦を行なうことは、SF的リアリズムで考えればオカシイことだが、それは半可通の意見。
 子供番組として、子供が見る番組として考えれば、銃や剣での一撃必殺よりかは、一進一退する一挙手一投足の突きや蹴りでの攻防、子供から見れば万能にも思える、身体を自由自在に動かし、気持ちもよさげで、状況もリードしていく万能感を味わわせる、つまり身体性の快楽・愉悦をこそが、子供のあこがれや関心をより喚起させるという一点において、正しいのだ! と理論武装をしておこう
 (その点では、ウルトラマンも空転したり、側転バク転をすべきだ。何でも初代マン的にすればイイものではない)。


 しておきたいのだが……。過半の送り手と特撮マニアの意識はいまだに、『ウルトラセブン』「盗まれたウルトラアイ」や「ノンマルトの使者」に『帰ってきたウルトラマン』(71年)11月の傑作群といった、70年代後半の特撮評論の時代にあるようで、陽暮れて道遠し。
 でもオレはまだアキラめないぞ。主張・啓蒙をしつづけてやる!(笑)


 原点回帰では原点を超えられない。初代『マン』らしさに過剰にこだわってアタマを固くせず、『マックス』の次回作でやろうなどとか怠惰に思わず、臨機応変、機を見て変に応ずで、子供が喜びそうな要素を貪欲に詰め込んでいくことを期待したい。
 そーいうイミでは、『マックス』の路線に双手をあげて賛同するワケでもないのだが……。まぁでもやはり腐れ『ウルトラ』オタクとして、応援はしていきたいと思う。



追伸:円谷プロ自身がウルトラ兄弟の設定を封印しようとしてるのだから、云っても詮ないって? それは植民地の範疇での陳水扁台湾総統のような優等生官僚的な発想。在野でなら何を云ってもイイでしょ。李登輝・前総統的なグランドセオリー独立志向を持ちなさい(笑)。
 円谷プロだって一枚岩じゃないんだし、かつて『宇宙船YEAR BOOK 2000』で、平成ウルトラ3部作の笈田雅人(おいだ・まさと)プロデューサーが、M78星雲ものと非・M78星雲ものを両方やればイイと語ってたんだから。

(了)



後日付記:『ウルトラマンメビウス』(06年)放映開始で、現実の方が先へ行ってしまいましたとサ(笑)。


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