假面特攻隊の一寸先は闇!読みにくいブログ(笑)

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 『炎神戦隊ゴーオンジャー』(08年)好評放映中! とカコつけて……(汗)

パワーレンジャー フルスロットル

(文・伏屋千晶)
(03年11月執筆、04年7、11月改訂)


 『恐竜戦隊ジュウレンジャー』(92年・ASIN:B00005N2NY)を、アメリカ向けに翻案した『パワーレンジャー』第1シーズン『マイティ・モーフィン・パワーレンジャー』(93年・ASIN:B00005GPS8)から数えて、一昨年(02年)の『パワーレンジャー・ワイルドフォース』(『百獣戦隊ガオレンジャー』(01年・ASIN:B00005Q8DR)の翻案)で、同シリーズはめでたく10年目を迎えました。


 シリーズ10周年を記念して、歴代レッドレンジャー10人が集結したスペシャル編=“FOREVER RED”を含め、ファン投票によってシリーズ全作品の中から選ばれたベスト・エピソード5篇を収録したDVD=
 「ザ・ベスト・オブ・パワーレンジャーズ/ジ・アルティメット・レンジャーズ」〔THE BEST OF POWER RANGERS;THE ULTIMATE RANGERS〕(ASIN:B00007AJGJ)が、昨年(03年)アメリカでリリースされていたのを、皆さんはご存じでしょうか?



 往年の日本の特撮番組の如き〈単純さ〉と〈無邪気さ〉を合わせ持ったパワーレンジャー・シリーズの魅力とは、あくまでも[正義のヒーロー × 悪者一味]の対決のプロセスの描写にウェイトを措(お)き、登場人物の過剰な心情描写を極力排除して「児童層を対象にした番組づくり」に徹した製作態度の潔さ(いさぎよさ)によるものであり、いろいろな意味で“煮詰まってしまった”現在の日本の特撮作品とは、かなり異なった作品形態に進化しつつあるようです。


 その“異質さ”ゆえに、元祖・東映戦隊ファンの間ではパワーレンジャーは至って“ウケ”が悪い(?)――それは、仕方のないコトとは知りつつも、少しでもパワレンに対して興味を持って貰(もら)いたい、正当な評価をして貰いたい……
 とひたすら念じつつ、今、この一文を一心不乱にしたためている次第です、ハイ。 (我ながら、ウソっぽいなぁ)


 ――と、申しますのも、パワレンに関しては、やっぱり“食わず嫌い”の方が多いと思うんですよねー。



 確かに、初期の作品は、日本版からの流用映像(戦闘場面、特撮カット)とアメリカで新規撮影されたドラマ部分とのギャップの違和感が余りにも激しくて、とても鑑賞に耐えるものではありませんでしたが、近年の作品は本当によ〜く出来ていますから、とにかく一度、先入観を捨てて、御覧になってみて下さい。


 (日本語吹替版の出来の悪さ、声優キャスト陣の演技の未熟さ加減も、大きなマイナス要因です。パワレンの場合、大抵はセリフの意味がわからなくても、映像を見ていればストーリーの大部分は理解できますから、できれば、ノリのよい[原語版]の音声で視聴して貰いたいナー。
 実際、『パワーレンジャー・イン・スペース』(98年)で、悪のヒロイン=アストロネマの声を演じた[折笠愛]氏を除けば、声優のキャスティングはほとんど無名の若手ばかり。岸祐二松風雅也田中恵理小川輝晃といった、戦隊OB俳優の起用も所詮は“ミーハー系特撮ファンの目を引こう”という消極的な理由に因(よ)るものに過ぎません。
 そもそも、俳優や女優を目的にして、特撮作品に興味を寄せていらっしゃるような方々は、悲しい哉(かな)、「作品に対する客観的なスタンス、及び鑑賞能力」が一般的に不足しておられるようですから、パワーレンジャーの本質的な長所を認識できる筈もありません)



 ――さて、件(くだん)のスペシャルDVDには、ハイ・テンションなクライマックス編がセレクトされていますので(いわゆる“よりぬき”ってヤツです)、パワーレンジャーを一度も見たことがない方は勿論、“見たことはあるけれど、余りスキじゃない”という方々にも、是非ともお薦めしたいという老婆心(余計なお世話?)から、収録されている5編のエピソードを以下に紹介致したく存じます。


 何卒、ヨロシクお付き合いのほどを。


パワーレンジャー』第2シーズン(94年)

第17話「秘密のプロジェクト」〔WHITE LIGHT,Part1〕
第18話「正義の白い光」〔WHITE LIGHT,Part2〕
〈あらすじ〉

 グリーンレンジャー(=ジュウレンジャーの6人目ドラゴンレンジャー)のパワーを失って戦列を離れていたトミーが帰ってくると聞いて、パワーレンジャー5人は大喜び。
 だが、悪の帝王ロード・ゼッドも、悪のグリーンレンジャーを再び誕生させようとトミーを狙っていた。
 ゼッドが放った3怪人=スカーレット・センチネル(ダイレンジャーのゴーマ怪人・指輪官女、ネックレス官女、イヤリング官女)の襲撃を受けて敗れたパワーレンジャーは、ゾードン(パワーレンジャーの司令官)とアルファ5(ファイブ)(サポート・ロボット)と連絡をとろうとするが、基地には誰もいない。帰還途中のトミーも消息を絶った。
 ゾードンを探して、基地の深奥部へ侵入したビリー(ブルー=ジュウレンジャーのトリケラレンジャー)は、そこで新戦士の誕生の瞬間を見る。ゾードンは、強化された敵に対抗する為に、秘密裡にトミーに「光の力」を与えて、光の戦士=ホワイトレンジャー(=ダイレンジャーの6人目キバレンジャー)を誕生させたのだ。
 6人になったパワーレンジャーは、ホワイトタイガーゾード(=気伝獣ウォンタイガー)の力を借りてスカーレット・センチネルを粉砕し、晴れて帰還したトミーの歓迎パーティーを盛大に開くのだった。



 元祖『パワーレンジャー』第2シーズンの初期エピソード。シリーズ随一の人気を誇る[ホワイトレンジャー]の誕生編。第1シーズンでも“6人目”というオイシイ役処ゆえに、人気が高かったグリーンレンジャー=トミーが、光の力でホワイトレンジャーにパワーアップ!
 新規撮影分と日本版の映像を流用した部分とで、ホワイトレンジャー=キバレンジャー(『五星(ごせい)戦隊ダイレンジャー』93年・ASIN:B002G94VZIASIN:B00005N2QU)の体格や、身のこなしが全然違うのがチョット辛い。


 第2シーズンは、キャラクターはジュウレンジャーのままで、巨大ロボ戦の特撮パートのみダイレンジャーの映像が流用されており、召喚されたジュウレンジャーの巨大メカ獣「守護獣」がダイレンジャーの「気伝獣」に瞬間的に形態変化する“強引な”変形カットを初めて見た時には、さすがにブッとびました。
 それにしても、気伝獣・星天馬(せい・てんま)が“ユニコーン”ゾードと呼称されるのは許容できても、星麒麟(せい・きりん)が“グリフィン”ゾードというのは、いくらなんでも苦しいんじゃないかなぁ。
 (西洋には「麒麟」に該当する幻獣が存在しないので、翻訳の際には「グリフィン」をアテるのが一般的なのだそうですが……)


 尚、本編の巨大ロボ戦の特撮カットは、『ダイレンジャー』#21&#22のウォンタイガー&2号ロボ・牙大王の初陣の場面の映像が丸々流用されていますが、BGMには、例の主題歌「ゴーゴー・パワーレンジャー♪」のテーマソングがフルに活用されていて、まったくムードの違う仕上がりになっています。
 (とにかく、ノリがいい! さすが、ロックンロールの本場だねー。歌謡曲から派生した日本の“和製ロック”とは、モノが違うよ――「洋楽」は余り聞かない私でも、そんくらいの違いは分かるって)



 余談ながら、ブラックが「黒人」で、イエローが「アジア人(黄色人種)」だったのは、第1シーズンの初代メンバーのみ。第2シーズンの半ばで、メンバーの一部が入れ替わって以来、黒人がブラックに、アジア人がイエローになるケースは(現時点では)二度とありませんでした。
 たぶん、何らかのクレームが発生したのでしょう(?)。(……てコトは、「コミュニスト共産主義者)」は絶対に“レッド”になれないってことっスね)


パワーレンジャー・イン・スペース』(98年)

第42話〜最終話「滅亡へのカウントダウン(パート1&2)」
〔COUNT DOWN TO DESTRUCTION-PARTS1&2〕
〈あらすじ〉

 歴代パワーレンジャーが戦ってきた全ての悪の軍団を統括する大首領=ダークスペクターと最高幹部アストロネマから、悪の帝王ロード・ゼッド(『パワーレンジャー』の敵のボス)、魔女リタ(=ジュウレンジャーの魔女バンドーラ/『パワーレンジャー』の敵の女ボス)、キング・モンドー(=オーレンジャーのバッカス・フント/『パワーレンジャー・ジオ』の敵のボス)、ディバトックス(『パワーレンジャー・ターボ』の敵の女ボス)に対し、宇宙の全惑星に対する総攻撃命令が下った。
 エイリアンレンジャー(=忍者戦隊カクレンジャーの5人)以下、ゴールドレンジャー(=オーレンジャーの6人目キングレンジャー)、ブルーコマンダー(=カーレンジャーの6人目(?)シグナルマン)、ファントムレンジャー(=カーレンジャーの7人目(?)VRVマスター)は各惑星で応戦するが、圧倒的に物量で勝る大軍団を相手に劣勢を強いられる。
 地球で戦っていたスペースレンジャー(=メガレンジャー)も敗走し、敵軍の大空襲により瓦礫と化した大都市の廃墟の中に身を隠す。これで、悪の軍団の勝利は確定的となったが、傭兵幹部ダーコンダー(=メガレンジャーのギレール)の裏切りでダークスペクターが爆死。
 代わって、アストロネマが悪の頂点に立つが、実は、彼女はアンドロス(レッドレンジャー=メガレッド)の生別した妹・カローンで、幼少時からエクリプター(=メガレンジャーのユガンデ)によって洗脳されていたのである。アンドロスは単身、敵の要塞母艦に潜入し、妹であるアストロネマの説得を試みるが……。
 一方、地球に残った他のレンジャー達は、決起した一般市民のバックアップを得て、悪の軍団に最終決戦を挑む。
 大混戦の果て、ゾードンが自分の命と引き替えに放出した“正義のエナジー”が、全宇宙を覆っていた“邪悪のフォース”を駆逐し、悪者たちは悪の心を浄化されて善人となり、心を持たない怪人や戦闘兵はすべて灰と化して消えた。ゾードンの尊い犠牲によって、宇宙に平和と秩序が回復したのだ。



 本編は、『パワーレンジャー』、『パワーレンジャー・ジオ』(96年/『超力(ちょうりき)戦隊オーレンジャー』(95年・ASIN:B0010VM4G6)の翻案)、『パワーレンジャー・ターボ』(97年/『激走戦隊カーレンジャー』(96年・ASIN:B000NQDB3Y)の翻案)に続く、『パワーレンジャー・イン・スペース』(98年/『電磁戦隊メガレンジャー』(97年・ASIN:B000EMH5R0)の翻案)の、5年間に亘って展開された第1期パワレン・サーガの〈完結編〉であります。
 (パワレン・シリーズは、第1作から本作まではストーリーが継続しており、その全ての大団円となった本編には、歴代の悪の首領&女王の総登場となりました)



 過去5シーズンの長き闘争を締め括る最終決戦編だけに、全編バトルのオンパレード!
 特に、地球上での大市街戦のシークェンスに登場する戦闘員&一般市民のエキストラの人数はハンパではなく、大人数による激戦をパワフルに描出しています。
 (映画『仮面ライダー対ショッカー』(72年)の合計38体を遥かに凌ぐ、再生怪人軍団の数の多さにはビビる!)


 一方、敵の女幹部が主人公の生別した実妹であったとか、メンバー間での恋愛〔アンドロス(レッド)とアシュレー(イエロー)〕、全銀河スケールの大規模なシリーズ構想など、ドラマの面でオリジナル性が強くなっているのが嬉しい。
 更に、変身前のキャラクター設定も、単なる「学生」だった1stシリーズの頃に比べて、格段にスペシャリスト化しており、以後のシリーズでの“激闘”を予感させます。


 それ迄(まで)の全シリーズに亘(わた)って、若く未熟なレンジャー達を教え励まし、導いてきた異次元生命体[ゾードン]が、宇宙に蔓延した“邪悪のフォース”を浄化する為に、自らの生命の源である“正義のエナジー”を全放出して、本エピソードを最後に姿を消しました。
 ゾードンから
 「私が消えても、私の魂は永遠に正しい者と共に在る」
 と説得されたアンドロス(レッドレンジャー)が、泣く泣くゾードンの生命維持チューブを破壊する場面には、〈王道〉のテイストが横溢(おういつ)しており、感慨もひとしお。



 そしてまた、負傷して一般市民に中に姿を隠したパワーレンジャーを狩り出しに現れたアストロネマ配下の軍団に向かって、無数の市民達が


 「私がパワーレンジャーだ!!」


 と次々に名乗り出た(傷ついたレンジャー達を庇(かば)う為だ!)場面の「力強さ」は、特筆すべきものでした。


 「たとえ一般市民(非戦闘員)であっても、有事の際には、自由と正義の為に闘う!」という社会通念(タテマエ?) が一般化している“超タカ派”国家=アメリカならではの、溜飲の下がる名場面ですね。


 邪悪な暴力に屈することなく“I'm Power Ranger !”=「アイム・パワーレンジャー!」と連呼し続けた大勢の市民の声は、満身創痍のパワーレンジャー達の心に再び火を灯し、彼らを再起させます。


 この点は、無辜(むこ)の市民を守る為に懸命に闘い抜いたクウガを、
 「あんなに暴力を振るった“危険なモノ”は居ない方がいい」
 と、アッサリ切り捨てた『仮面ライダークウガ』(00年)の最終話(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20090907/p1)みたく、安直な“えせヒューマニスト”を「善良な市民」として認識したがる国民性を有する日本では、到底、求められない種類の市民感情でしょう。


 つまり、現代の日本に於(お)いては、どれだけヒーローが市民を守る為に闘っても、ヒーローの為に闘ってくれる市民などは1人もいないってコト
 (その意味では、『クウガ』の後を引き継いだ白倉ライダーたちの戦闘モチベーションに“パブリック(公的)な”視点が著しく欠落していたのも、当然だったのかなぁ)。
 パワーレンジャーが日本でウケないのは、たぶん、この辺りの日米の国民性のギャップに起因しているのでしょう。


 やっぱ、ヒーロー物には“タカ派”のノリが不可欠だなぁ……って、あくまでも「フィクション」の話ですから。


 ――蛇足ながら、パワレン初のオリジナル・アーマー=〔バトライザー〕も、お見逃しなく!


パワーレンジャー・ロスト・ギャラクシー』(99年)

第30話「最強の助っ人」〔TO THE TENTH POWER〕

 

〈あらすじ〉

 悪の女王トラキーナ(『パワーレンジャー・ロスト・ギャラクシー』の敵のボス)配下のディビオット(=ギンガマンのビズネラ)は、かつてスペースレンジャー(=メガレンジャー)を苦しめたサイコレンジャー(=ネジレンジャー)を復活させ、ロストギャラクシーレンジャー(=ギンガマン)討伐に差し向ける。
 レオ(レッドレンジャー=ギンガレッド)は、サイコレンジャーの復活を予見して駆けつけたアンドロス(レッドレンジャー=メガレッド)に救われたが、他の4人はサイコレンジャーに不意を突かれ、捕らえられてしまう。
 救出に向かったレオとアンドロス、そしてマグナ・ガーデイアン(=ギンガマンの6人目(?)黒騎士)の前に、強化されたサイコレンジャーが立ち塞がる。
 だが、そこへ、4人のスペースレンジャーが合流して、形勢逆転! 2大戦隊は力を合わせて、強敵サイコレンジャーを打ち破ったのだ。



 ロストギャラクシー(『星獣戦隊ギンガマン』(98年・ASIN:B00069BM84)の翻案)&インスペースの2大パワーレンジャー共演編。
 悪のサイコレンジャー(=邪電戦隊ネジレンジャー/メガレンジャーの天敵)も登場していますから、事実上、「3大戦隊共演編」と呼べますネ。
 (従来の各パワーレンジャーは、必ずメンバーの一部がダブっていたので、助っ人のエイリアンレンジャー(=カクレンジャー)以外とは共演不可能でした)


 シナリオは100%書き下ろしで、日本版には該当するプロットを有するエピソードが見当たりません。
 巨大ロボ戦の描写が無かったもので、日本版からのフィルム流用は必殺技の“キメ”の合成カットのみに限られ、ほぼオール新撮の完全オリジナル作品と言えます。
 (巨大ロボ戦の省略は日本のファンから見ると意外に思えますが、アメリカでは合体ロボの玩具よりも、キャラクター・フィギュアの方が人気があり、パワレンにとって「ロボ」はあくまでも傍役に過ぎません)


 一方、監督は、帰朝後の進境が著しい[田崎竜太]氏。
 登場人物の「ネガティブな心理描写」を主体とした『仮面ライダーアギト』(01年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20011108/p1)以降の作品とは対照的に、パワレン・シリーズでは単純明快なアクション主体の娯楽活劇を見せてくれています。


 レオ(=ギンガレッド)を執拗につけ狙っていたサイコレッド(=ネジレッド)が、本来の宿敵アンドロス(=メガレッド)の姿を見た途端に逆上(狂喜?)するあたりの演出の妙は、日本でオリジナルを手掛けた田崎監督ならでは。


 「2大戦隊11戦士の揃い踏み」の場面でのカメラアングルのカッコよさ&カット割りのテンポのよさ、1ショット毎に工夫された“見応えのある”立回り(殺陣(たて))は、近頃めっきりルーチン化してしまった日本のVシネマ「2大戦隊VSシリーズ」とは比較にならぬほどの〈躍動感〉と〈活力〉を感じさせてくれました。
 文句ナシの快作です――と申しますか、細かな文句のつけようがないほどに“簡潔な”構造の作品なのです。まさしく“シンプル・イズ・ベスト!”(ま、アクション監督=坂本浩一氏の力量に負うところが多いのも、事実ですが……)


パワーレンジャー・ライトスピード・レスキュー』(00年)

第29話〜第30話「トラキーナの逆讐(パート1&2)」
〔TRAKEENA'S REVENGE-PARTS1&2〕
〈あらすじ〉

 トリスカール(=ゴーゴーファイブVSギンガマンの闇王ギル)とオリンピアス(=ゴーゴーファイブのサラマンデス)は、女王バンシーラ(=ゴーゴーファイブの魔女グランディーヌ)に捧げる生贄(いけにえ)にするために人間狩りを始めた。
 だが、その計画は、ロストギャラクシーレンジャー(=ギンガマン)に倒された筈の悪の女王トラキーナ(『パワーレンジャー・ロスト・ギャラクシー』の敵のボス)の介入によって、徐々に狂わされてゆく。自身の完全復活の為に、より多くの人間の生気を必要とするトラキーナは、配下のトリスカールをバンシーラ一味に潜り込ませて、集めた生命エナジーの横取りを企んでいたのだ。
 トラキーナを追って宇宙コロニーから地球にやって来たロストギャラクシーレンジャーは、ライトスピードレンジャー(=ゴーゴーファイブ)と協力してトリスカールを倒し、トラキーナを追い詰めるが、全てを予見していたオリンピアはトラキーナを巨大怪物に変えてしまった。
 怪物と化して暴れ狂うトラキーナに、オメガメガゾード(=ゴーゴーファイブの3号ロボ・ビクトリーマーズ)とギャラクタゾード(=ギンガマンの1号ロボ・ギンガイオー)の2大ロボが立ち向かう。



 後に映像が3D化されて、専用グラス付きのセルビデオパワーレンジャー・イン・3−D』として、全米のマクドナルド各店舗でオマケ商品として販売された作品。
 (編:編集者も当時、ブラジルの日系人オタクからブラジル版をグラス付きでもらいましたが、3D効果はまったくありませんでした・笑)


 これもまた田崎竜太監督作品で、なんと本DVDの収録5編のベスト・エピソードのうち、2編を田崎監督作品で占めているのです!


 内容的には、ほとんどVシネマ『救急戦隊ゴーゴーファイブVSギンガマン』(00年・ASIN:B00005IWZJ)に準じているので、特筆すべき事柄は少ないのですが、ロストギャラクシーレンジャー(=ギンガマン)のメンバー達が画面に登場するカットは、前作の最終回で元の場所に収められたギャラクシーサーベル(星獣剣)を再び引き抜くという、極めてカッコいいシチュエーションで描かれている点が目を引きます。
 また、子供がらみのエピソードながら、まったくお説教臭くならない作劇の巧みさ、宇宙へ帰還するロストギャラクシーレンジャーをライトスピードの面々が地上から見送るラストシーンの歯切れの良さなど、日本の他のカントク達にも見習って欲しいなぁ……。



 日本版の映像を流用した箇所は、例によって、変身後のアクション&特撮パートに限られますが、本作は、特に、竹田道弘アクション監督の演出に個人的には精彩が無く感じ、佛田洋(ぶつだ・ひろし)特撮監督によるコテコテの巨大ロボ戦も少々クドく感じられる上に、フィルムのデュープ(複製)を経て、画面のトーンがかなり粗くなっており、できれば、アメリカ国内で全編100%新規撮影して貰いたかったなァ――と、痛切に思わされた作品。


 (この作品を観た後に、私の胸の中では、本家[東映戦隊]と[パワーレンジャー]の地位が逆転してしまいました。もともと、山岡淳二アクション監督――元祖『秘密戦隊ゴレンジャー』(75年・ASIN:B00006BSN3)後期(ASIN:B000095YKQ)、『ジャッカー電撃隊』(77年・ASIN:B00009YNIO)、『電子戦隊デンジマン』(80年・ASIN:B000228U4O)、『太陽戦隊サンバルカン』(81年・ASIN:B000BDJ0YS)、『大戦隊ゴーグルファイブ』(82年・ASIN:B000FVGPNK)、『科学戦隊ダイナマン』(83年・ASIN:B000SNUKUY)、『超電子バイオマン』(84年・ASIN:B0016ZT9DC)、『電撃戦隊チェンジマン』(85年・ASIN:B001RRTORKASIN:B00005N323)、『超新星フラッシュマン』(86年・ASIN:B00005N32S)、『光(ひかり)戦隊マスクマン』(87年・ASIN:B00005N2W9)初期、『超力戦隊オーレンジャー』(95年)、『激走戦隊カーレンジャー』(96年)前半など――が離脱した後の戦隊シリーズに対しては、大した執着が無かったのですが……)


パワーレンジャー・ワイルドフォース』(02年)

第34話「フォーエバー・レッド」〔FOREVER RED〕
〈あらすじ〉

 ジェネラル・ベンジックス(=ブラックビート)率いるマシンエンパイア(=オーレンジャーのマシン帝国バラノイア)の残党は、ロード・ゼッドが月に隠した最終兵器=超巨大竜セルペンテラ(=ダイレンジャーの大神龍)を発掘し、地球を破壊しようと企んでいた。
 斥候として月に潜伏していたアンドロス(レッドスペースレンジャー=メガレンジャーのメガレッド)からの報告を受けたトミー(レッドジオパワーレンジャー=オーレンジャーのオーレッド) は、全レッドレンジャーを緊急招集。
 TJ(レッドターボレンジャー=カーレンジャーのレッドレーサー)、カーター(レッドライトスピードレンジャー=ゴーゴーファイブのゴーレッド)、ウェス(レッドタイムフォースレンジャー=タイムレンジャーのタイムレッド)、エリック(クァンタムレンジャー=タイムレンジャーの6人目タイムファイヤー)、コール(レッドワイルドフォースレンジャー=ガオレンジャーのガオレッド)に、当初は参戦不可能と思われたジェイソン(初代レッドレンジャー=ジュウレンジャーのティラノレンジャー)も加わった歴代レッドレンジャーの面々は、アンドロスが操縦するメガシップ・マークⅡ(=メガレンジャーの1号ロボ・ギャラクシーメガに変形前の母艦)に乗り込んで、敵の月面基地に先制攻撃を仕掛けるべく出撃する。
 銀河の彼方から、レオ(レッドロストギャラクシーレンジャー=ギンガマンのギンガレッド)とレッドエイリアンレンジャー(=カクレンジャーのニンジャレッド)も馳せ参じ、遂に勢揃いした10大レッドレンジャーとベンジックス&配下の4人衆(=ジースタッグ、BFヤンマ、BFゲンジ、BFアゲハ)との大決戦が始まった!
 激闘の末、すべての部下を失ったベンジックスは、セルペンテラを緊急起動させて地球攻撃に向かおうとするが、コールが捨て身のアタックを敢行して、これを阻止――パワーレンジャー大勝利!
 戦い終えた歴戦の勇士達は、再び各々(おのおの)の活躍の場へ還っていった。



 シリーズ10周年を記念して、歴代10大レッドが集結した本ディスクのメイン作品。
 パワレン・シリーズは、アメリカに於いて「元祖・変身ヒーロー(実写TVヒーロー)」のポジションにあるので、歴代レッドの変身前を演じた俳優達が一堂に会した本編は、素顔の7人ライダーが勢揃いした第1期ライダーシリーズ最終作『仮面ライダーストロンガー』(75年)最終回にも匹敵する、絶大なインパクトをアメリカの子供達に与えたに相違ありません。


 しかも、単に全員が顔を揃えただけではなく、ご丁寧にも、変身する前には戦闘員(オーレンジャーのマシン帝国バラノイアの戦闘員・バーロ兵)の大軍団との格闘を演じ、各々に見応えのあるアクションを披露してくれており、サービス満点!
 (但し、変身前の素顔がハーフマスク&特殊メイクで表現されていた異形の異星人=レッドエイリアンレンジャー・オゥリコは変身解除せず、変身前の俳優の出演は9名に止まりました)


 その他、初期シリーズでコメディ・リリーフとして人気を博したデブとヤセの不良凸凹コンビ=バルク&スカルも、1シーンだけの短い出番ながら、しっかりと“笑い”をとっている演技の手堅さはサスガです。



 因(ちな)みに、本編に登場するレッド10戦士のメンツを、日本名で並べて申し上げますと――
 ティラノレンジャー、ニンジャレッド、オーレッド、レッドレーサー、メガレッド、ギンガレッド、ゴーレッド、タイムレッド、タイムファイヤー
 (唯一、リュウレンジャー(ダイレンジャー)の不在は「画竜点睛を欠く」の譬え(たとえ)通りで、残念無念!)、
 そして“現役レッド”のガオレッドです。


 “現役”即ち“最も若い”ルーキーであるガオレッドこと、レッド・ライオン・レンジャー=コールが、日本版のようなヘラヘラした“ヤサ男”ではなく、野育ちの木強漢=“WILD THING”(野生児)であったことも、先輩レッド達とのカラミの芝居に於いて、功を奏しています。


 まだ精神的には未成熟で世間知らずのコールが、偉大な英雄達と出会って、素直に感激し、彼らに憧れる態(さま)は、取りも直さず、視聴者である子供達の視点にごく近いものであったように思います。
 その辺りの「演出」の計算の確かさも、実にニクいなぁ。


 一方、先輩レッドの中で最も注目すべきは、足かけ5年に亘ってメインで出演し続けた歴代最高の人気キャラクター=[トミー](第1シーズン〜『ターボ』の前半に出演)です。
 4タイプのパワーレンジャー〔6人目の戦士ドラゴンレンジャー、キバレンジャー、主役オーレッド、レッドレーサー〕として活躍した経歴をもつトミーを演じた[ジェイソン・デビッド・フランク]氏は、いわば
 〈アメリカの宮内洋(みやうち・ひろし:仮面ライダーV3アオレンジャー(ゴレンジャー)・快傑ズバット)〉
 とでも称すべき傑出した存在で、本作でも“初代”レッドレンジャー=[ジェイソン]をさしおいて、レッド軍団の指揮を執っています。


 (本年04年度のシリーズ最新作『パワーレンジャー・ダイノサンダー』(04年・ASIN:B0001AW0J8/『爆竜戦隊アバレンジャー』(03年・ASIN:B0000AOD64)の翻案)では、ブラックレンジャー(=アバレブラック)として“伝説の戦士”トミーが復活!!
 今回は、3人の若きレンジャー達を教え導く、後見人的な役割を担う重要なポジション。例えるなら、『ウルトラセブン』(67年)のモロボシ・ダンが、『ウルトラマンレオ』(74年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20090405/p1)で“ダン隊長”として復活したようなものですヨ)



 日本のファンにとって興味深いのは、敵側のマシンエンパイア(マシン帝国バラノイア)の残党の中核をなす幹部ロボットとして東映メタルヒーロー重甲ビーファイター』(95年)&『ビーファイターカブト』(96年)に登場したキャラクター5体のキグルミが流用されていることでしょう。
 冒頭のシーンで、いきなり、ブラックビートが“ロボット・ウォーク”で登場したのを目にした時には、ビックリして腰を抜かしちゃいまいましたョ。


 まあ、もともと悪役(ビーファイターのブルービートのライバル)だったブラックビートは別にして、他の4体(ジースタッグ、BF(ビーファイター)ヤンマ、BFゲンジ、BFアゲハ)は、米国でも『ビートルボーグ』シリーズ(96〜98年)のヒーロー側の一員として活躍したキャラだったハズなんですけど、その辺の配慮は無かったのでしょうか?
 しかも、何故か、BFヤンマは頭部のアンテナが欠損していて“ツルっぱげ”状態。アレレ?……よ〜く見直してみると、BFゲンジのボディはBFミンだ!
 なんかもう、破れかぶれの“国際プロレスはぐれ軍団”状態(??)のBF5人衆――ああ、BFの生みの親=日笠淳プロデューサーが見たら、泣いちゃうゾ〜。



 さてさて、[スーパー戦隊VSビーファイター]の様相を呈していた大詰めの大決戦は、もうカーニバル&フェスティバル&お祭り状態の乱痴気騒ぎです!
 (以下、混乱するので、キャラクター名は日本名で統一します)


 歴代レッドの9連続変身(!!)に続いて、ナパームを背負った揃い踏みの決めポーズ
 (背景のデカいナパームの煙の色が“赤”一色で綺麗に統一されている! しかも、ガソリン(炎)とセメント(煙)の併用だ! こ、こんなの、見たコトな〜い!! ――「ナパームを背負った名乗り」の演出手法を考案した山岡サンもビックリだぜ、まったく!)
 に唸っているヒマもなく、戦闘開始だだだッ!!!



 まずは、若獅子ガオレッドを圧倒する敵将ブラックビートを、古兵ティラノレンジャーがスクリューキックで一蹴して「初代」の貫禄を見せつける!


 続いて、オーレッドが、伝家の宝刀=「ジオ・フライ・パワーキック」でジースタッグを血祭りにあげた!


 2丁のパルセイバーを振り回して襲いかかってくるBFアゲハは、ニンジャレッドの忍法で攪乱して、タイムファイヤーのDVディフェンダー必殺の一撃をお見舞いだ〜!


 スティンガーブレードを装着したBFゲンジ(頭)+BFミン(躰)(エエィ、ややこしい!)には、星獣剣&機刃カッターのギンガレッドとフェンダーソード&バイブレードのレッドレーサーが相対し、剣技で大立ち回り!


 ギンガレッドは、頭上から攻撃しながら急降下してくる敵の胴を、星獣剣で掬(すく)い上げるように切り裂いた!


 間髪容れず、独楽(コマ)回転しながら跳躍したレッドレーサーが「ターボ・ライジング・ソード」(激走斬り?)で止め(とどめ)を刺したゾ!


 盲滅法にビートイングラムを乱射してくるBFヤンマには、メガレッドのメガスナイパーとゴーレッドのファイブレイザー&ゴーブラスターでお返しだっ!


 二丁拳銃を構えたゴーレッドはモロに“ジョン・ウー”状態で、いかにも軽薄そうなデカレッドよりカッチョいい!
 (おォ、ジョン・ウー監督狂の竹田道弘アクション監督も大喜びってか?)


 そして、遂にガオレッドとティラノレンジャーに追いつめられたブラックビートは、大神龍(だいじんりゅう)に搭乗して逃亡を図る。


 ワイルドフォースライダー(パワレン・オリジナルのガオレッド専用バイク/翼を広げて空中を滑空し、宇宙空間をも疾駆する)で後を追ったガオレッドは、全速力ダッシュで大神龍の口中に突入し、頭部の先端から尻尾の末端まで胴体内部を一直線に貫いて、内部からこれを粉砕、爆破した!


 ――やったぞ、10 RED RANGERS!!


 
 ……もゥ、本当にスゴ過ぎます。初見の際には、まったく“忘我”の状態に陥って、ウットリと画面に見入っていましたもんね。
 (私って、そーゆーヒトです)


 大詰めの場面で、“For the Earth!(地球のために!)”と自らを奮い立たせて、巨大な大神龍に向かって突っ込んでゆくガオレッド=コールの勇姿に、私は、日本人が忘れてしまった黎明期のスーパーヒーローの「原点」を見たような気がしました。
 とにかく、皆さんも一度、本作を視聴してみて下さい。そうすれば、現在の〈戦隊シリーズ〉が失くしてしまった大切なモノが、アナタにも見えてくる筈です。きっと――。
 (そう、『パワーレンジャー』を真摯に鑑賞することは、日本のスーパー戦隊シリーズを“客観的に”見つめ直し、再評価する為にも、有益な行為なのだ!)



 「徒手格闘」「剣戟」「銃撃戦」と、一通りの戦闘テクニックのバリエーションを見せてくれた一連のアクション・シーンは、個々の殺陣のシチュエーションに工夫が凝らされている上に、実に丁寧に撮影されており、押し並べて画面のテンションが非常に高い。
 技術的には映画レベルの水準に達している――と申し上げても、過言ではないでしょう。


 わけても白眉は、メガレッドとゴーレッドのコンビネーション・プレーで見せた「マトリックス・アクション」で、いまや名実共に世界一のアクション・コーディネーターとなった[ユエン兄弟]が、ワイヤーワーク&CGを駆使して作り上げた独特の“動き”を、子供向けのTV番組の中で完璧にコピーしてみせた[坂本浩一]アクション監督(なんと、本エピソードでは「監督」も兼務している!)って、つくづく、恐っソろしぃ〜オッサンじゃ。
 (……或いは、金田治――現・JAE(ジャパンアクションエンタープライズ)社長。『宇宙刑事』シリーズなど初期メタルヒーローシリーズや『仮面ライダーBLACK』&同『RX』のアクション監督。『戦隊』では『バトルフィーバーJ』(79年・ASIN:B000J3FG5C)―― & 山岡淳二 の両巨頭を凌ぐ「天才」かも?)



 ところで、タイトルの「フォーエバー・レッド」とは、“永遠(不朽)のレッド”即ち“最高のレッド”を意味し、「貴方にとって、10人の中で最高のレッドは誰ですか?」という、作り手からの視聴者に対する問い掛けの意を含んでいたようです。


 どうやら、本編の主人公=コールは、トミーに対して最も深い憧憬の念を抱いた様子で、ついつい、他の諸先輩の前でそれを口に出してしまったから、さあ大変。
 先輩達は各々に自身の武勇伝をオーバーに語りを始め、無邪気にも“最高のレッドは誰か?”を張り合って、互いに譲りません。
 曰(いわ)く「僕は2つの惑星を救ったんだ」とか、「僕なんか、世界の歴史を変えたんだぜ」とか、「僕のQレックス(=タイムレンジャーの3号ロボ・ブイレックス) なら、トミーのドラゴンゾード(=ジュウレンジャーの6体目の守護獣ドラゴンシーザー) を昼飯に食べちゃうぞ」等々……


 スケールの大きな自慢話が飛び交う中で、TJが


 「そう言えば、俺がデカいピザの具にされて、焼かれそうになった話(『カーレンジャー』第27話を翻案したエピソードを指す/さすが、カーレンジャーはひと味違う)はしたっけ?」


 と、ひときわセコ〜い話でボケをかまして見事にオチをつけた後、全員の爆笑(失笑?)をもって“ジ・エンド”。


 ――なんか、ホント“ちまちました”作風の日本の特撮作品では見られない、“大らかな”幕切れでした。



 ……と、思っていたら、Vシネマ『爆竜戦隊アバレンジャーVSハリケンジャー』(04年・ASIN:B00016ZP9O)の両戦隊が別れるシーンで、渡辺勝也監督が「フォーエバー・レッド」のラスト・シーンのシチュエーションを早速パクッてました
 (円陣を組んで、全員の掌(てのひら)を合わせる場面/パワレンの方は、グッとオトコらしく、皆のゲンコツを合わせていました/また、渡辺監督は、各キャラクターが力強く頷き合う顔のアップのショットを、重ね合わせた掌の上にオーバラップさせてアレンジしています)。
 やっぱ、見てるヒトは、ちゃんと見てるんだなぁ。エライぞ、ワタナベ監督!



 参考までに、私が本DVD「ザ・ベスト・オブ・パワーレンジャーズ/ジ・アルティメット・レンジャーズ」〔THE BEST OF POWER RANGERS;THE ULTIMATE RANGERS〕(\3,800/メーカーは「ブエナビスタ・ホームエンターテインメント」、ストック・ナンバーは“28909")を購入した輸入ソフト専門店を以下にご紹介しておきます。


   〒101―0021
   東京都千代田区外神田1―15―16
             秋葉原ラジオ会館2F
   IMPORT VISUAL SHOP「Sale(セール)」
     http://www.dvd-sale.jp/(2019年現在、リンク切れ。店舗も存在しないようです・汗)
 

 店舗の所在地は、マニアの皆さんにはお馴染みのJR秋葉原駅・電気街口正面の秋葉原ラジオ会館の2階です。
 (大阪店もあります。そちらが本店)
 店頭にない商品でも、メーカーに在庫があれば取り寄せて貰えます。通信販売も可能なので、地方在中の方はメールか電話か書簡で問い合わせてください。
 (他にも、パワレン最新作『ダイノサンダー』誕生編とか、香港のスーパーヒーロー『インフラマン』(75年)誕生30周年記念盤とか、ハワイ版『人造人間キカイダー』(72年・ハワイ放映73年)とか、宇津井健主演の往年の映画『スーパージャイアンツ』(新東宝・57〜59年)の英語吹替版とか、ソニー千葉サニー千葉千葉真一)の『ストリートファイター』シリーズとか、某国の名も知らぬB級特撮映画とか、色々とヘンなモノが沢山売ってます。
 日本では04年現在、単品リリースされていない映画『仮面ライダー対ショッカー』も、逆輸入版は 2,100円という廉価で入手できちゃうゾ!)


 尚、輸入DVDを再生するには、地域コードが解除された[リージョン・フリー(コード・フリー)]のDVDプレーヤーが必要となります。04年現在、同店でも3〜10万円程度で各種販売されていますが、秋葉原中をマメに探せば、1万円台でゲットできる可能性もありますヨ。


――これは宣伝ではありません。念のタメ。


(了)
(初出・特撮同人誌『仮面特攻隊2005年準備号』(04年8月14日発行)〜『仮面特攻隊2005年号』(04年12月30日発行)所収『パワーレンジャー FOREVER RED』評より抜粋)


パワーレンジャー』シリーズ一覧

マイティ・モーフィン・パワーレンジャー』第1シーズン(93年)

恐竜戦隊ジュウレンジャー』(92年)の翻案

マイティ・モーフィン・パワーレンジャー』第2シーズン(94年)

五星戦隊ダイレンジャー』(93年)の翻案
・キャラククターはジュウレンジャーのままで、キバレンジャーのみ「ホワイトレンジャー」として登場。

マイティ・モーフィン・パワーレンジャー』第3シーズン(95年・ASIN:B000P0I67E

忍者戦隊カクレンジャー』(94年・ASIN:B001FAPMUWASIN:B00005N2T7)の翻案
・キャラククターはジュウレンジャーのままで、カクレンジャーは「エイリアンレンジャー」としてラスト10話に登場。

パワーレンジャー・ジオ』(96年)

超力戦隊オーレンジャー』(95年)の翻案

パワーレンジャー・ターボ』(97年・ASIN:B0001Z65B2

激走戦隊カーレンジャー』(96年)の翻案

パワーレンジャー・イン・スペース』(98年)

電磁戦隊メガレンジャー』(97年)の翻案

パワーレンジャー・ロスト・ギャラクシー』(99年)

星獣戦隊ギンガマン』(98年)の翻案

パワーレンジャー・ライトスピード・レスキュー』(00年)

救急戦隊ゴーゴーファイブ』(99年・ASIN:B0000C4GNG)の翻案

パワーレンジャー・ワイルドフォース』(02年)

百獣戦隊ガオレンジャー』(01年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20011102/p1)の翻案

パワーレンジャー・ニンジャストーム』(03年・ASIN:B00008XRV7

『忍風(にんぷう)戦隊ハリケンジャー』(02年・ASIN:B00006LF0Ghttp://d.hatena.ne.jp/katoku99/20021112/p1)の翻案

パワーレンジャー・S.P.D.(Space Patrol Delta)』(05年・ASIN:B0007RT9N0

特捜戦隊デカレンジャー』(04年・ASIN:B00028XCIMhttp://d.hatena.ne.jp/katoku99/20041112/p1)の翻案

パワーレンジャー・ミスティックフォース』(06年・ASIN:B000EULK7S

魔法戦隊マジレンジャー』(05年・ASIN:B0009OAVLUhttp://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060313/p1)の翻案

パワーレンジャー・オペレーション・オーバードライブ』(07年・ASIN:B000SGHSG0

轟轟戦隊ボウケンジャー』(06年・ASIN:B000F7M9DEhttp://d.hatena.ne.jp/katoku99/20070108/p1)の翻案

パワーレンジャー・ジャングルフューリー』(08年)

獣拳戦隊ゲキレンジャー』(07年・ASIN:B000P1KQBMhttp://d.hatena.ne.jp/katoku99/20070624/p1)の翻案


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仮面ライダー龍騎スペシャル 13RIDERS(サーティーンライダース)

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仮面ライダー龍騎 〜終了賛否合評2 ―『龍騎』総括―

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仮面ライダー555 〜後半合評2 ―完結直前! 『555』総括―

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仮面ライダー555最終回 〜終了評 ―平成ライダーシリーズ私的総括―

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スーパー戦隊アクション監督興亡史 〜戦隊アクション演出論・抜粋!(3万字評・伏屋千晶)(02年執筆)