(ファミリー劇場『ザ★ウルトラマン』放映「全話評」連動連載!)
『ザ・ウルトラマン』#14「悪魔の星が来た!!」 ~星そのものが怪獣!? 「急降下のテーマ」初使用!
『ザ・ウルトラマン』#24「ふたりのムツミ隊員」
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『ザ・ウルトラマン』第26話「地球最大の危機!!」 ~敵は地球!? 地球そのものを名乗る存在が出現!
凶暴怪獣ギバルーガ登場
(作・平野靖司 演出・八木岡正美 絵コンテ・石黒昇 怪獣原案・鯨井実)
(この回のみチーフディレクターは久しぶりに鳥海永行氏名義だが、製作No.26なので誤植と思われる)
(視聴率:関東9.2% 中部9.9% 関西10.8%。
以上、ビデオリサーチ。以下、ニールセン 関東14.0%)
(文・内山和正)
(1997年執筆)
突然、湖から謎の噴水が突き出して、マルメ・トベ・ヒカリ隊員は大型戦闘機・スーパーマードックで調査に向かった。
ヒカリ隊員は噴出にパターン現象があることに気づいた。それを科学警備隊のロボット隊員・ピグが分析したところ、「地球」自身から人類への退去要求(!)だとわかった。
湖底の地下へと潜ったマードックは、「脳の集合体」を発見する。それが「地球」の脳なのか? 果たして本当に「地球」が要求しているのか? 「地球」を騙(かた)る何者かの仕業(しわざ)なのか? 上層部は戸惑どった。
「地球」は話し合いを拒(こば)んで、自らの万能さを示すために、世界各地で同時に様々な災厄(さいやく)を起こした。
(以上、ストーリー)
本作は基本的にはやはり「怪獣もの」なので、本放送当時でも「脳の集合体」の正体を「怪獣」だろうとは思っても、本物の「地球」だと思った視聴者は少なかったかもしれない。それでも、
●愛らしいマスコットロボットのピグが、「地球」であることを信じる側
●憎まれ役の副官やバカキャラクターのマルメが、「地球」であることを疑う側
そういった両論を並立させることによって、「もしかして?」という気持ちにさせているのだ。
「私が地球だ」と口にする怪獣というのは、個人的には本放映当時にもう高校生であったので、笑ってしまった(必ずしも批判的な意味ばかりではなく)。
しかし、『ウルトラマンG(グレート)』(90年)の最終回(脚本・会川昇(現・會川昇))を観た今となっては、必ずしも笑えない。「地球」自体の意思による2大怪獣が出現する、あの『G』の最終エピソード2部作である、12話「その名は“滅亡(ほろび)” 」~13話「永遠(とわ)なる勇者」は、この回とこの番組の14話「悪魔の星が来た!!」(https://katoku99.hatenablog.com/entry/20090803/p1)が発想の原点ではないだろうか?(脚本家がそれらを直接に意識してか意識していないかはともかくとしても……)。
あまりまともに扱われることのないこの『ザ・ウルトラマン』(79年)という作品ではあるのだが、『G』が地球人の主人公とウルトラマンとにそれぞれ別々の人格・感情があることを強調した作品であったあたりは、『ザ・ウルトラマン』をも鑑賞してきたマニア諸氏にとっては、同作が『G』へ与えた影響が、実に大きいものであることは自明の理でもあっただろう。
本話のラストで、科学警備隊のアキヤマキャップ(隊長)は最高司令部の決定によって、地球防衛軍の「怪獣作戦担当」として、世界規模で怪獣と戦うプロジェクトを指揮するために、アメリカゾーンへと転勤することになる。
防衛チームの隊長のシリーズ途中での交代劇は、『帰ってきたウルトラマン』(71年)と映画『ウルトラマンゼアス』(96年)シリーズと本作のみではある。余談になるが、個人的には『帰ってきた』も本作も、最初の隊長の方が好みではあった。『帰ってきた』と『ゼアス』では演者のスケジュールの都合だったが、本作では作風の変更のための意図的なものであったのだろうか? アキヤマがいなくなった途端に、戦闘的な宇宙怪獣・侵略宇宙人が続出する作品が続くようにもなっていく。
地球を名乗る怪獣が現れて、世界中に災厄を与える大事件が起きたあとなのだから、転勤それ自体は不自然ではないのだが、感触的には突然、転勤の部分だけを付け足したような印象が残る。退場編であるのに、アキヤマの魅力が強調されたエピソードではなかったことも残念だ。
とはいえ、アキヤマキャップが隊員たちに何の断りもなく、極東ゾーンの専用機で去っていたのを、隊員たちが気付いて戦闘機で並走して見送りして、機窓に見えるアキヤマに語り続けるシーンは、相応に感動的だ。
ウルトラの星・U40(ユーフォーティ)編であった19〜21話「これがウルトラの星だ!!」3部作(https://katoku99.hatenablog.com/entry/20090913/p1・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20090914/p1・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20090920/p1)以降は、個人的には24話「ふたりのムツミ隊員」(https://katoku99.hatenablog.com/entry/20091018/p1)を除いて楽しめるエピソードが続いてきた。この回もそれらの中ではやや劣るものの、決して駄作ではないので、アキヤマにとっての虚しい幕引きにはならなかったことは幸いだった。
ただし、22話「南海の怪しい空間」(https://katoku99.hatenablog.com/entry/20091016/p1)ほどではないにしても、作画はよくない。
『ザ・ウルトラマン』における、印象的な防衛軍のキャラクターというと、まずマルメ隊員である。しかし、その次はアキヤマ隊長といえるのではないか? 一部で疑問を持たせる回がなくはないものの、優れた判断力と思いやりのある性格は「理想の上司」だといえるだろう。かなり厳しい面もあるのだが、マルメ隊員には甘くて、「出来の悪い子ほど可愛い」というある種の親心か?(タチの悪い類の同人誌ではデブ専のホモのオジサンとか書かれかねないが)
アキヤマの降板とともに、『ザ・ウルトラマン』はひとつの世界に幕を閉じたともいえる。
※:製作No.26『地球の頭脳(仮)』
シナリオでは、「寄生脳怪獣テーラス」名義
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