假面特攻隊の一寸先は闇!読みにくいブログ(笑)

★★★特撮・アニメ・時代劇・サブカル思想をフォロー!(予定・汗)★★★ ~身辺雑記・小ネタ・ニュース速報の類いはありませんので、悪しからず!(笑)

ザ・ウルトラマン38話「ウルトラ大戦争!! 巨大戦闘艦ウルトリア出撃」

ファミリー劇場『ザ★ウルトラマン』放映「全話評」連動連載!)


ザ☆ウルトラマン#37「ウルトラの星U40の危機!! ウルトリアの謎?」 〜前後編の前編
『ザ☆ウルトラマン』全話評 〜全記事見出し一覧

#38『ウルトラ大戦争!!

巨大戦闘艦ウルトリア出撃』

(作・吉川惣司 演出・八木岡正美 絵コンテ・横山裕一郎 怪獣原案・旭靖美)
(サブタイトル表記にないが、カプセル怪獣グモンス登場)
(視聴率:関東11.6% 中部12.7% 関西15.1%)


(文・内山和正)
(1997年執筆)


◎巨大戦闘艦ウルトリアは怪獣グモンスを倒したり、敵宇宙船団を破壊したりと強さを見せつける。お約束で次回以後は、それほどでもなくなってしまうのが哀しいが。
 当時のアニメブームの影響での宇宙戦艦の登場だが、ウルトリア自体は個人的には割りと好きで、オモチャ化されていないのが惜しまれる。
◎主役ヒーロー・ウルトラマンジョーニアスの妹・アミアはウルトリアを科学警備隊に引き渡し、ウルトラの星・U40(ユーフォーティ)に帰る。
 引き留めるヒカリ。彼女がきた途端いつもメロメロである。


※:製作No.38『ウルトラ大戦争・巨大戦闘艦ウルトリア出撃』


(了)
(初出・特撮同人誌『仮面特攻隊98年号』(97年12月28日発行)『ザ☆ウルトラマン』特集・合評3より分載抜粋)


#38『ウルトラ大戦争!! 巨大戦闘艦ウルトリア出撃』

(文・T.SATO)
(2010年書き下ろし)
 最終回まで続く、ウルトラの星・U40(ユーフォーティ)のウルトラ人の反逆者・ヘラー率いるヘラー軍団との攻防を描く、最終第4クール。
 そのプレリュード・序章でもある第3クール最終2話に配された前後編たる後編が本話だ。


 前回のアラスジが紹介されたあと、前話のラストシーン
 ――南極大陸で戦うウルトラマンジョーニアスとヘラー軍団が放った怪獣グモンスの前に、南極の氷原を徐々に割りながら轟然たる大音響とともに浮上してくる150門とも本話内で称される多数の砲門を備えた要塞がごとき左右横方向にも拡がりを持つ巨大戦闘艦ウルトリアの出現シーン――
 から、ストーリーは再開される。


 その正体が何であるのかわかりようがなくて、雪原に立ちすくむ我らが地球防衛軍・科学警備隊の面々。
 しかして、正体を知らなかったにしても、上空の自身の赤い双胴型の戦闘機を操縦しながら、即座にあの巨大戦闘艦こそが「ウルトリア」なのだと察するウルトラ人であるジョーニアスの妹、金髪長髪の美少女・アミアも描いて、地球人とウルトラ人との認識の高低の対比も示す。


 しばしの呆然(ぼうぜん)、呆気(あっけ)のあと、ウルトラマンとグモンスとの戦闘も再開される。
 作画がよくないのは多少残念だが(この時代の平均的アニメとしては並であるも)、ロング(遠景)で身体の全身を描いた映像でウルトラマンが怪獣グモンスの尻尾をつかんで、その怪力で宙にひと振りしてから地面に叩きつけるワンシーンの作画は、作画者・アニメーターが他のシーンとは違うのか、たかだか数秒のシーンなのだがマジですばらしい。
 カットを割らずにアングルで視覚的な迫力も出さずに、ロングで全身の筋肉の動きを描くようなカットが、最近のアニメ演出家&作画者にはできるかな?
 もちろん物事というのはたいていが一長一短なので、安直に優劣を付けようというのではないが、要素要素に分けて論じるという前提付きで云うならば、このワンシーン・ワンカットの素晴らしさはホメたたえておきたい。


 巨大戦闘艦ウルトリアはセル画へのスモークブラシの効果演出でアウトラインが金色に輝き、艦首から放たれた牽引ビームで、アミアの戦闘機は艦内の発進口へと導かれていく。


 怪獣グモンスの両腕で羽交い絞めにされて苦戦していたウルトラマンジョーニアスは、即座にアミアの企図を察知。
 自身の肉体の主導権を主に委ねているとおぼしき、ウルトラマンと合体している科学警備隊のヒカリ隊員の意識に語りかける。


 ジョー「いかん、怪獣から離れるんだ」
 ヒカリ「しかし」
 ジョー「アミアが砲撃してくる」
 ヒカリ「エッ?」


 巨大戦闘艦ウルトリアの三連装の砲門の主砲を有する三砲塔が一斉に怪獣の方を向く! 

 
 ジョー「今だ!」


 下から怪獣を豪快に蹴り上げ(そのシーンのウルトラマンの足が赤ではなく白になっているという作画・彩色ミスも一瞬眼に付くも・汗)、その場を離脱するや、砲口一閃!


 白とピンクの混じったビームが命中して、怪獣は勢いで吹っ飛ばされつつ氷の丘に激突し、大爆発のキノコ雲の中で藻屑と消えた。


 主人公・ウルトラマンが怪獣を倒すのではなく、初登場の新メカが怪獣を倒すという、新メカの強大さ・魅力の方をこそアピールするという、この時代のジャンル作品には非常に珍しいパターン破り!


 このサプライズ(驚き)を描いたあと、人間ドラマ(人間キャラ同士のやりとり)ではなく、同じくサプライズな設定の説明の羅列をもって、30分前半Aパートの部分は畳み掛けられていく。


 アミアは外壁の扉を開いたエスカレーターで、科学警備隊の隊員たちを、ウルトリア艦内へと招く。


 艦内に入って扉が閉じた直後の一瞬は、艦内が真っ暗であり、隊員たちがジタバタとズッコケるというギャグシーンによる緩急を与えつつ
 (声優たちの演技も絶品。紅一点・ムツミ隊員こと島本須美(しまもと・すみ)氏による「キャアアアアアッ!」もマル。身体にふれられたとか、そーいうことだよナ・笑)、


・銀色のディテールアップされた壁面に施された電飾や計器モニター群。
・それ自体が動く歩行路のベルトウェイにエレベーター
・ナゾの超近代的メカニズムや、透明な球体がいくつも通路の左右に配置されている内部メカの紹介
・そのメカの動力源に関するSF的な設定による説明
・上方がプラネタリウム型の半球モニターともなっている広大な艦橋(司令室・コクピット)への招待


 動力源は、地球ではまだ発見されていないウルトラ素粒子であり、少なくとも100年は補給や点検の必要がないという、SF的ワクワク感・万能感を与えてくれる、地球人の科学とは隔絶したオーバーテクノロジーによる強さ・カッコよさによるバックボーン・裏打ちも巨大戦闘艦ウルトリアに与えていく。


 そして最後に辿り着いたゴールである艦橋で、アミアは科学警備隊の隊員たちの前で、緊急事態ゆえと説明の便宜からか、ついに等身大ウルトラマンに変身して、もうひとつの姿を明かす。


 夏休み放映の#19〜21「これがウルトラの星だ!!」3部作(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20090913/p1http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20090914/p1http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20090920/p1)でも明かされた、元は地球人と同じような姿であったウルトラ人をウルトラマンへと進化させた、物質であって物質ではない命の素、強い光を放つ球形状のウルトラマインドについて、彼女は説明する。


 そして前編である#38「ウルトラの星U40の危機!! ウルトリアの謎?」(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20100118/p1)でも語られた、ウルトラマインドの力を悪用してウルトラマンへの変身能力と引換えに不老不死を手に入れて、暗黒星雲の彼方に帝国を築いた男・ヘラーの存在、彼の野望と逆襲、ウルトラの星の占領、ウルトラ人の祖先が地球に隠したウルトリアを探すため、占領下の故郷から長老・大賢者の命令で来訪してきた旨を前話の映像を流用しながら、念押しダメ押しで設定を語り直していく。


 ウルトリアの存在も当然知っているヘラーの魔手から守るためにも、ウルトリアを科学警備隊に託すアミア。
 それに対して科学警備隊のゴンドウキャップ(隊長)が、アミアに


 「いつの日かウルトラの星を奪回しましょう!」


 と力強く誓うことの一連の描写をもって、本作の最終章の基本設定・舞台設定を改めて強調するのだ。


 このシーンに限らず、作画的には隊員たちには動きがまったくなく、まばたきすらせず(笑)、作画枚数を省略していることが筆者のようなスレたマニアにはわかってしまうが、だからダメだというのではなく、昨今のアニメでもそーいうことは結構あるし、というかフツーのヒトはそんなに気にしないだろうし、筆者もそーいうことが別に絶対的にイヤだとか気になって気になって仕方がナイなどと思っているワケでは毛頭なく(笑)、スケジュール的に致(いた)し方なかったのであろうと割り切って思うだけではあるのだが……。


 逆に美少女・アミアの顔のアップシーンは、キレ長の眼や睫毛(まつげ)など、リキが入っていて(あるいはメイン作画者が担当していて)、若干の動きも与えられており、限られた作業量・作業時間という条件下での作画のペース配分としては、正しい取捨選択だともいえるだろう。

 
 もちろんストーリー展開の都合上、リアリズム的にはともかく、展開がある程度サクサク、スピーディに行かなければ、スカッとする娯楽活劇性はウスれてしまうので、地球人とウルトラ人は兄弟のような類似種族だからだという説明を与えて(もちろん「これがウルトラの星だ!!」3部作にて明かされた、地球人自体がウルトラ人と原始人ネアンデルタール人との邂逅によって生まれた……という劇中内事実に基づいている説明)、装備は豪華でも操艦方法の原理は同じだから簡単である……とメカニック担当のトベ隊員にもセリフを与えて、巨大戦闘艦ウルトリアは科学警備隊の手によりGO!!


 下方の各所の噴射口から半透明の炎だかガスだか光線を吐きながら浮上していくウルトリア。このシーンはウルトリアの設定画に忠実で外壁がディテールアップされていて、下方から見た止め絵のカットがカッコいい。(のちにバンクフィルム……ではなくバンクセル画として流用されまくる)


 そこにかかる重厚な管楽器の響き。続けて勇ましい楽曲がつづいていくが、既成のクラシック曲の流用だと思われる。
 90年代に特撮雑誌『宇宙船』の読者覧のQAコーナーで、この曲は何か? という公開質問があって、結局判らなかった……という我ながらアテにならない記憶があるのだが、そんな事実はありましたっけか? 年配の読者がもしココにいましたら、遠慮なさらず教えてくださいまし(汗)。



 Bパート冒頭で、夕焼け(?)の中、富士山の麓にある地球防衛軍・極東ゾーン基地に帰還するウルトリアは、当然未知の飛行物体であるからには最高司令官の桜田長官や宮井副官をはじめとする警戒を呼び起こすものの、通信してきたゴンドウキャップの


 「長官、打ち上げ花火の歓迎はいただけませんなあ」


 との味のあるセリフで、その実態を知るや、極東ゾーン基地の数百人の職員の諸手をあげての敷地内に繰り出す大歓迎で、凱旋する栄光に包まれるという魅力アップ描写をもってして、金属だかコンクリだかかが不明の敷地表面を、その重量でもってブチ割っての着艦を果たす。
 広大な防衛軍の敷地ゆえか、長官と副官はジープで駆けつけてくるのも芸コマなリアルさ。


 ここでもその後、防衛組織であるからには当然そうするであろう、夜間を徹しての職員たちによるウルトリアの艦内調査シーンでもって、ウルトリアの動力のエネルギー生産量が地球の全・原子力発電所の10倍であるとか(!)、主砲のビームが反物質である反陽子であるとか(!)の、壮大な設定の追加説明が図られる。


 その超科学的原理がわからない、我々凡人や庶民代表のマルメ隊員の大雑把なリアクションのコミカルさと、トイレや台所の装備は貧弱だろうと毎度俗っぽいことをのたまう、科学警備隊の等身大ロボ・ピグが艦内の一室で発見した、ソケット型の豆電球に点々を付けただけの両眼(笑)と、細い棒のような銀色の両腕に、赤いスカートで短足(?)を隠したような、ウルトリア備え付けの量産型のコミカルなロボット・ウルックを発見。
 たどたどしい女性の声でしゃべるウルック1号にお茶を運ばせる(笑)。ギャグではあるも、登場するキャラたちも飲み食いや休憩を要する人間であることを示す、血に足を付けた日常生活描写でもある。


 Aパート終盤で、ヘラー配下の初老の幹部・ロイガーは、地球人がウルトリアの操艦に熟知する前に叩き潰さんと、しかして油断はせずに主要艦隊の集結を命令したが、Bパート後半のクライマックスたる戦闘シーンは、巨大怪獣との攻防ですらなく、またまた敵の宇宙艦隊との宇宙空間での戦闘! という『ウルトラ』シリーズとしてはパターン破り連発の展開となる。


 ウルトリアは次々と敵戦艦を撃破していくが、それだけだと我らのウルトラマンの活躍シーンがなくなって看板倒れの詐欺となってしまうので(笑〜大きなお友だちや小学校高学年ともなれば、シリーズ後半にそーいう展開がタマにあってもナットクするだろうが、幼児のことを考慮すれば不親切ではあるのだから)、イイところで敵司令・ロイガー駆る旗艦(きかん・司令官が乗る戦艦)の猛攻を直撃してウルトリアは大苦戦!
 搭乗する科学警備隊員たちも艦橋内にて衝撃で気絶してしまう。


 ひとりだけ気を取り戻したヒカリ隊員はウルトラマンに変身して、戦線に参列!
 ウルトラマンの反撃で大破したことで特攻せんとした敵の旗艦を、ウルトリアは目覚めたゴンドウの操艦で急速旋回して辛(から)くもかわす。


 そして、ウルトラマンの必殺ワザ・プラニウム光線 & ウルトリアの主砲の同時攻撃で、敵の旗艦をついに撃破!


 本作の初期編や、同じ日本サンライズ製作の『機動戦士ガンダム』(79年)にも数度流用された、「ガンダム」の富野善幸監督作品でもある巨大ロボアニメ『無敵剛人ダイターン3(スリー)』(78年)での敵の巨大ロボを撃破するときのバンクカットセル画を用いて、爆発大炎上!


 地球の危機は一端去ったところで、アミアが自身の専用機でU40へ帰還するシーンと、地上での日常の安息描写には戻らずに、宇宙空間でのウルトラマンと巨大戦闘艦ウルトリアの頼もしさを示す勇姿のカットをもってして、本話は締めとなる。



◎本話より、オープニング主題歌映像の一部が変更された。
 それまで地球防衛軍・極東ゾーン・科学警備隊の大型戦闘機スーパーマードックが基地カタパルト発進口から発進直後に上昇する機底姿が赤バックの黒シルエットとなり、小型戦闘機バーディー&ベータミーの黒シルエットが白い飛行機雲を延ばしつ左右に横断して、「アニメーション製作 日本サンライズ」の字幕テロップが入っていたシーン。
 それが、マードック発進直後のシーンまでは残るも、そのあとは雲海の上を航行する巨大戦闘艦ウルトリアのクオリティの高い作画によるシーンに置き換わり(動画シーンはないが)、直後に黒いシルエットに変転してバーディー&ベータミーが上下に横断するシーンへと変更されている。
 (後日付記:左右から上下に変更されたやに思っていたけど、マードックは上向き・ウルトリアは左向きの構図であったことからの30年来の錯覚でした(汗)。見比べると変更はなくて、共に上から降りてきて左へ抜けていきます)


 エンディング副主題歌のラストカット。「製作 円谷プロダクション TBS」のテロップが入るシーン。
 今までは、日の出間近の地球を背にした宇宙空間をバックに、手前を向いて両手を左右に大きく広げて飛ぶウルトラマンの上方を、セル画ではなく背景美術側の筆にて描かれた、両翼をバーディー&ベータミーで挟まれたスーパーマードックの機底の図であったが、同様にウルトリアに差し替えられている。
 構図がまったく同じなので、これは今まで撮影に使用してきた背景画に対して直接ウルトリアを上書き加筆したものではないかとも推測できる。
 当時のアニメは、少なくとも本作と同じ日本サンライズ製作のリアルロボアニメ『戦闘メカ ザブングル』(82年)のマニア向け書籍「ロマンアルバム」中でのスタッフインタビューの記述だったと思うが、オープニングやエンディングはフィルムの焼き直しではなく毎回撮影し直していて(!)、そのためにセル画と背景をキズつけないように気を付けていたという旨の記事を読んだ記憶があるので、本作も(たいていのTVアニメも?)そうであったのではなかったかと……。
 デジタル撮影により再利用・コピーでも画質劣化が発生しない現在のアニメでは、毎回同じシーンを地道に長時間をかけて再撮影していただなんて、信じられない話だろうが。


 サブタイトルのテロップも活字の写植タイプではなく、豪快な筆文字に変更されている。サブタイトル直後に表記される登場怪獣名表記は、従来通りの活字の写植タイプ。


◎当時のTVアニメでは必須であっても、『ウルトラ』シリーズでは採用されず、本作ではTVアニメではあっても踏襲されなかった、本編のエンディング時に画面の右下隅に入る「つづく」のテロップが、前回につづき本話でもインサートされ、同時に今後とも挿入されることが示唆されたことで、本作最終クールの連続性や次なるステージへ突入した特別性・特権性を一応主張している。


◎「ウルトラ大戦争」(別名:ウルティメット・ウォーズ)といえば、近年2006年以降では『ウルトラマンメビウス』にて、『ウルトラマンタロウ』(73年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20071202/p1)#25「燃えろ! ウルトラ6兄弟」(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20061126/p1#20061126f2)でも言及された、ウルトラマン一族による宇宙警備隊結成の契機ともなった、3万年前の暗黒宇宙大皇帝エンペラ星人率いる怪獣軍団によるウルトラの国への襲撃事件を示す語句となったが、本来は本話のサブタイトルなのである……なーんて、固有名詞ではなく、一般名詞・普通名詞の単なる組み合わせの語句ですナ(笑)。


◎本話の前半Aパートで、先に招待された科学警備隊の隊員たちとは異なり、遅れて艦内に入った主人公・ヒカリ隊員はジョーの妹・アミアとは再会できない
 (艦内放送で声は聞こえて、艦内にまだいることが示されるも……。よく観ると、艦橋をロングで捉えた映像は直前の同様シーンの使い廻しなので、アミアも同室しているのだが、それは観なかったことにしよう・笑)。


 艦内でなぜか再会できないという描写は、リアリズム的にはあまり意味がない、という無粋(ぶすい)なツッコミも可能ではある。
 しかし、極東ゾーン基地に帰還後、ヒカリとアミアが星空の照らすウルトリアの艦上でふたりだけで密会するシーンは、交わされる会話がヒカリとウルトラマンジョーニアスは合体しているという秘密の共有を前提にしつつも、ウルトラの星と地球の危機に関するある意味で事務的なものではあったのだが、それまで抑えていただけにふたりだけで会えて嬉しいという両人のウラ側の感情もあふれたものとなるワケで、ドラマ的・演出的にはこの展開で成功だともいえる。
 このシーンの作画自体はイマイチで、少々残念ではあるも。


後日付記:
 巨大戦闘艦ウルトリアのデザインがスタジオぬえ出身の河森正治(かわもり・しょうじ)氏であるのは承知の事実。
 だが、DVD−BOX(ボックス)(ASIN:B0012ULS3U)ライナーノーツ(解説書)には、ウルトリアの「透明な球体がいくつも通路の左右に配置されている内部メカ(動力室)」と「艦橋(司令室)」の設定画が公表されていて、そのデザイン担当者はなんと!
 『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』(78年)の宇宙戦艦アンドロメダや『銀河鉄道999(スリーナイン)』(79年)の映画版アルカディア号にリアルロボアニメ『聖戦士ダンバイン』(83年)などを手懸けた宮武一貴(みやたけ・かずたか)氏であったのだ!
 そうなると、艦内のデザイン(少なくとも本話における)もすべて宮武氏の筆によるものではなかろうか?


(了)
 

[関連記事] 〜巨大戦闘艦ウルトリア登場3部作

ザ☆ウルトラマン#37「ウルトラの星U40の危機!! ウルトリアの謎?」 〜前後編の前編

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20100118/p1

ザ☆ウルトラマン#38「ウルトラ大戦争!! 巨大戦闘艦ウルトリア出撃」 〜前後編の後編

  (当該記事)