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ウルトラマンマックス序盤評 ~原点回帰は起死回生となったか!?

『ウルトラマンX』#8「狙われたX」 ~マックス客演!
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ウルトラマンマックス』序盤評 1話「ウルトラマンマックス誕生!」~4話「無限の侵略者」

「帰ってきた〈ウルトラマン〉」

(文・久保達也)


 「本当だよ! ぼく怪獣を見たんだよ! 信じてよ!」


 第1話『ウルトラマンマックス誕生!』において怪獣を目撃した少年がこのセリフを発したとき、筆者は本作に抱いていた期待が確信に変わるのを遂に実感した。


 「〈ウルトラマン〉が本当に帰ってきた!」


 初代『ウルトラマン』(66年)第19話『悪魔はふたたび』を思わせる赤い怪獣と青い怪獣の派手な激突に、同作の第1話『ウルトラ作戦第1号』のエンディングを思わせる防衛チームによるウルトラマン命名シーン。
 第2話『怪獣を飼う女』には『ウルトラセブン』(67年)第3話『湖のひみつ』に登場した宇宙怪獣エレキングが「放電竜」と別名を変えて再登場したのもさることながら、夜中に起こされた防衛隊員たちが醜態をさらけだす描写は『ウルトラマン』第34話『空の贈り物』そっくり……と第1期ウルトラ作品に想い入れが強いと思われる金子修介監督による初期2本の数々のオマージュ。
 「パクリ」だの「マニア特有の楽屋落ち」だのと批判するのはたやすいが、今回の製作方針である「原点回帰」が『ウルトラマン』のシンプルで単純明快な作風を目指していることを表しているのなら必然的に似通った演出にもなるであろうし、近年のウルトラ作品を子供と一緒に視聴してどこか違和感をおぼえていた一般のパパの皆さんは「昔の〈ウルトラマン〉はこうだったよなぁ」と安堵し、郷愁と親しみを感じていることと思う。


 第3話『勇士の証明』に登場する古代怪鳥レギーラは中米の古代遺跡から出現して日本に飛来するが、なぜ突然復活したのか、なぜ日本に来たのかは一切語られない。
 続く第4話『無限の侵略者』に登場する高速宇宙人スラン星人の侵略理由は「この美しい星がほしい」と至って単純明快――「環境汚染をする人間よりも自分たちが地球を支配するのにふさわしい」との主張は、これまた初代『ウルトラマン』の裏番組だった特撮ヒーロー『マグマ大使』(66年)に登場した宇宙の帝王・ゴアや『宇宙猿人ゴリ』(→『スペクトルマン』・71年)に登場する宇宙猿人ゴリに対するオマージュっぽい――。
 ここは「怪獣のいる世界」。したがって怪獣の登場理由や宇宙人の侵略目的が曖昧だろうが問題ではない。かつて第2期ウルトラ作品が「怪獣に登場理由がない」と批判されたことがある。しかしそれを云うなら「怪獣のいる世界」のハズなのに、怪獣好きの少年が「怪獣なんているもんか」と級友にバカにされる初代『ウルトラマン』第26・27話『怪獣殿下』前後編の方がよっぽど問題だ(笑)。


 「大人の鑑賞に堪える」作品づくりをかなぐり捨て、テーマやストーリーに凝ることなく、あくまで見せ場を重視し、エンターテインメントに徹した初期4本は『ウルトラマン』同様に怪獣の魅力を徹底的に追求し、対する防衛チーム・DASH(ダッシュ)とウルトラマンマックスの活躍を中心に描き、それらすべてのキャラクターを「カッコよく」見せることに成功している。


 火山噴火とともに出現して周囲を焼き払った溶岩怪獣グランゴンと対称的な冷凍怪獣ラゴラスを対決させ、熱線と冷凍光線の互角のぶつかり合いに双方が吹っ飛ぶという「怪獣映画」としての醍醐味を味わうことができた第1話『ウルトラマンマックス誕生!』。
 電気を食うという特性から街を停電させる描写のために放電竜エレキングをナイトシーンに登場させた第2話『怪獣を飼う女』。
 超音速の猛スピードで飛行する古代怪鳥レギーラと戦闘機ダッシュバードの華麗なドッグファイトを堪能できた第3話『勇士の証明』。
 これまた超高速で移動し、巨大化後もDASHやマックスとスピード感溢れるバトルを展開し、分身攻撃をも披露したスラン星人が登場した第4話『無限の侵略者』。
 ドラマに埋没することなく、完全に自分たちが一方の主役であることを全身全霊で主張するかのような圧倒的に存在感溢れる怪獣たちはまさにこれぞ「ウルトラ怪獣」たる正統な継承者としての面目を保っている。


 前作『ウルトラマンネクサス』(04年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060308/p1)に登場した防衛チーム・ナイトレーダーの地味でダークなチームカラーとは一転。対怪獣防衛チームDASHは作戦室の照明も明るく(笑)、制服やメカの類も赤を基調としており、アットホームな雰囲気もあってナイトレーダーに比べるとはるかに親しみやすいチームであり、「オレ大きくなったら絶対にDASHに入るんだ!」と将来を子供たちに語らせるには充分である。


 エースパイロット・射撃の名手・メカマニアと各自の役割をハッキリとさせているのもさることながら、今回オペレーターとしてアンドロイドを登場させているのは特筆すべき点であろう。
 『ウルトラセブン』第9話『アンドロイド0(ゼロ)指令』に登場したアンドロイド少女を演じた小林夕岐子もまさにアンドロイドを演じるために生まれてきたかのような端正な顔立ちをしていたが、今回エリーを演じる満島(みつしま)ひかりもよくぞここまでと思えるほどの機械的な喋りと動きを披露しており、なかなかの好演である。2005年の今アンドロイドを演じられる人間がいるとすれば浜崎あゆみくらいであろうと筆者は勝手に思っていたのだが(笑)。
 アンドロイドである彼女と人間である隊員たちが双方の理解できない点を嘆くのを対立というかたちにさせず、軽いギャグとして機能させているのがポイントである。


 国際化の時代の波にもかかわらず、外人隊員といえば近年のウルトラ作品においても『ウルトラマンガイア』(98年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/19981206/p1)のジョジー・リーランド隊員くらいしか例がなかったが、今回登場するショーン・ホワイト隊員とも合わせ、容姿や意見の違いがあろうともうまくやっていける組織を描くことにより、なにかと異端視するのが好きな日本古来のイジメ社会に生きる子供たちに現状を改善させる呼び水ともなるのではなかろうか?
 マニア的にもエリーのファンは多いだろうが――一応グラビアアイドルでもあるし――、筆者的には『マックス』を製作する中部日本放送で毎週土曜朝9時25分から名古屋ローカルで放送中の『晴れ♥どきドキ晴れ』でおなじみの長谷部瞳(はせべ・ひとみ)が女性隊員・ミズキとして出演しているのは見逃せないところだ。ただ彼女は『晴れどき』で見る方が可愛く見えるような気がする(笑)――なお『晴れ♥どきドキ晴れ』には長谷部瞳と一週交替で『爆竜戦隊アバレンジャー』(03年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20031112/p1)でアバレイエロー・樹らんる(いつき・らんる)を演じていた、いとうあいこも出演している――。


 また一般のパパの皆さんには『ウルトラマン』で主人公ハヤタ隊員を演じた黒部進がトミオカ長官、フジ・アキコ隊員を演じた桜井浩子がヨシナガ教授――設定年齢47才というのは大ウソだが・笑――として登場しているのは驚きをもって迎えられたことかと思う。近年DVD発売のイベントなどでも頻繁にゲストとして登場していることから我々マニアにとっては正直それほどの感慨はないことかと思うが、一般人にとっては少年時代にリアルタイムや再放送で作品を視聴して以来の再会という人が圧倒的であろうから、これもなかなかあなどれないセールスポイントではないかと思う。


 東京湾岸――あまりの再開発の急激ぶりに筆者的には東京というよりニューヨークに見えてしまうが・笑――に浮かぶ海上基地からまず空中起動母艦が発進、そこから戦闘機であるダッシュバードが出撃というのは『ウルトラマンA(エース)』(72年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20070430/p1)の大型戦闘機タックファルコンの中から出撃する小型戦闘機タックアローを連想するが、CGを駆使して大空を猛スピードで飛び回るダッシュバードは本作のテーマである「超高速!」を象徴。DASH専用車・ダッシュアルファも第4話にてスラン星人の宇宙船から脱出の際に飛行能力を披露しており、魅力的に映る存在となっている。



 そして本作の主役であるウルトラマンマックス。最初の報道でマックスのスタイルを見たとき、筆者は30年以上も前に味わった歓喜を回想してしまった。
 73年3月初めに小学館から刊行された『小学一年生』4月号で『ウルトラマンタロウ』(73年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20071202/p1)放映開始を報じるグラビアを目にしたとき、筆者はこう叫んでいた。


 「セブンみたいでかっこええ!」


 長年酷評に甘んじてきた70年代前半の第2期ウルトラ作品――『帰ってきたウルトラマン』(71年)・『ウルトラマンA』(72年)・『ウルトラマンタロウ』(73年)・『ウルトラマンレオ』(74年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20090405/p1)――の熱心なファンの中には、その反動で第1期ウルトラ作品をともすれば敵視し、特に第1期のファンが熱をあげている『ウルトラセブン』を批判する人間も少数いる。だがそんな人でもウルトラセブンという作品自体ではなくキャラクター単体を嫌う人は少ないのではないか?
 それが証拠に第2期ウルトラ作品にゲストとして登場した回数はセブンが最多を誇っている。当時の関連書籍・雑誌などの扱いを見ればセブンがウルトラ兄弟中最も人気があったことはまぎれもない事実であり、それは第2期ウルトラ作品をリアルタイムで見ていた子供たちが現役のヒーローと同様にセブンを支持していたことに他ならないのである。


 第3次ウルトラブーム、そして平成に入ってからもセブンやタロウのような全身赤いウルトラヒーローが主役として登場したことはなく、『ウルトラマンレオ』(74年)終了から数えれば実に30年ぶりのことである。『レオ』終了と入れ違いに始まった『秘密戦隊ゴレンジャー』(75年)がリーダーを赤いヒーローに据えて以降、戦隊シリーズは常に赤いヒーローを主軸に据え、05年でちょうど30年であることを考えればこの間一体何をやっていたのかという感がある(笑)。
 やはり子供は赤が好きなのだ。だから紫や青いウルトラマンはちょっと……(笑)


 そのスタイルばかりではなく、東映ヒーローも顔負けするくらいに飛び蹴りや回し蹴りを繰り出したり、ジャニーズ事務所のタレントも顔負けのバック転の多用などは、第1期ウルトラの再現ではなくむしろ第2期ウルトラの再現であることは指摘しておきたいし、ひょっとすると金子修介監督や第1期ウルトラ至上主義のスタッフやファンにとって不本意なことかもしれないが(笑)、現代の子供向けヒーローのアクション演出としてはこの方がよいと筆者は考えるし、マックスは「超高速!」の宣伝コピーにふさわしいスピード感溢れる迫力のバトルを展開。今のところ必殺技としてはセブンの頭頂部の分離してブーメランとして放つことができる武器・アイスラッガーを模したマクシウムソードと両腕を逆L字型に組んで左腕の手首を含む前腕部分から放つ光線技のマクシウムカノンしか披露していないが、ぜひとも第2期ウルトラのウルトラマンエース並みの多彩な技を次々に繰り出して我々を魅了してほしいものである。


 なおアメリカで最大手のペット保険会社VPIの統計によれば、アメリカで最も多い犬の名前は「マックス」だそうである。大きい・力強いというイメージのこの名前は「強さこそ正義」「力こそ正義」と信じて疑わないアメリカの人々がいかにも好みそうな名前であり(笑)、同時多発テロのころに放映され、慈愛の精神に満ちていた『ウルトラマンコスモス』(01年)のネーミングとはあまりに対称的である。円谷のここまでの心変わりはなんぞや? とつい思ってしまうが、これくらい開き直らなきゃ起死回生は望めないでしょ(笑)。



 前作『ウルトラマンネクサス』放映打ち切りの要因ともなった玩具の売れゆき不振はやはり相当のものであった。通常キャラクター番組の放映終了数ヶ月前になると関連玩具は安売りを始め、放映終了時には大抵売り尽くしてしまうものだ。『特捜戦隊デカレンジャー』(04年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20041112/p1)の場合はクリスマス商戦でほぼ在庫がはけてしまい、翌年の2月半ばの放映終了まで売るものがないくらいであった。
 ところが『ネクサス』の場合、放映が終了した現時点においても未だに変身アイテムや武器類・メカなど各種商品が大幅に値下げされても大量に山積みになっているのだ。このままでは『マックス』の新商品の置場がない(笑)。いや、笑いごとではない。オモチャが売れない子供番組にはやはりそれなりの欠陥があると考えるしかないのだ。


 ウチの甥の例をあげると彼はライダーや戦隊の新作が始まるたびにいちいちオモチャをほしがるが、『ネクサス』に関しては遂に何ひとつ「買ってくれ」とは云わなかったのだ。放映開始当初に筆者が買い与えた700円のネクサスのソフビただひとつ。彼が手にした『ネクサス』のアイテムはたったそれだけであった。
 彼は決して『ネクサス』を観ていなかったわけではなかったが――まぁライダーや戦隊ほど熱心ではなかったようで、観たり観なかったりだったらしいが――、オモチャをほしいと思わなかったということは作品はともかくとして登場するキャラクターにさほど魅力を感じなかったからに他ならない。『ネクサス』と比べてしまえばアダルトな作風であったとは云い難いが、ややシリアス寄りであった『ウルトラマンティガ』(96年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/19961201/p1)にはじまる平成ウルトラ3部作はオモチャが爆売れしていたのだから。


 制服やメカの色彩ばかりでなく、組織自体のチームカラーがダークであったナイトレーダー、「弱い精神の持ち主をいたぶるほど楽しいことはない」(大意)などと発言していた陰鬱な悪役だった悪のウルトラマン・ダークメフィスト、生理的に嫌悪感をもよおす造形の奴が多かった『ネクサス』の怪獣たちスペースビーストなど、好みは人それぞれだからあまり批判するのははばかられるが、同作の狙いはともかく、少なくとも子供が魅力を感じるかという観点からすればどうしても疑問符を付けざるを得ないのだ。


 円谷プロが「新しいウルトラマン」を模索し続けてはや10年近くになる。10年といえば立派な歴史である。その間にテレビシリーズやオリジナルビデオ作品として製作されたウルトラシリーズは大半が「大人の鑑賞に堪える」ことを目的に製作された。
 しかし、それが成功したかは疑問である。むしろ、たとえB級でも悪が押し寄せてきて正義がそれを撃退するという最低限のカタルシスを与えてくれる娯楽活劇作品としてのメリハリある起承転結の骨格を忘れたモヤモヤとした作品やモッサリとした仕上がりの作品ばかりが跋扈(ばっこ)していたようにも思える。平成ゴジラシリーズは90年代前半に20億をも興行収入をあげていたが、一時の中断の果てに00年代前半に復活したミレニアムゴジラシリーズが『ゴジラ FINAL WARS』(04年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060304/p1)で打ち切りになってしまったのも、その作風や映像のクラさが大衆や子供たちには爽快さや豪快さとは程遠い印象を与えてしまっていたからではないだろうか?


 『ネクサス』放映打ち切りという大きな代償を払うことになってしまった「ウルトラ」に対する子供たちに根付いてしまったイメージ。それを拭い去るには本当の「原点回帰」となった『マックス』はまさにうってつけであり、今度こそ「ウルトラ」本来が持つ楽しさを人々に再認識させ、すっかり色褪せてしまったウルトラブランドの地位向上をはかってほしいものである。



 そのためにはやはり関連商品の売り上げも軽視できないところだ。先にあげたキャラクターの魅力からすれば玩具売上はそこそこ行くかと思うが、出版媒体の方も作品を盛り上げるための今ひとつの工夫がほしいもの。
 たとえば小学館の『てれびくん』05年8月号は「暴君レッドキングをやっつけろ!」と題して第5話『出現、怪獣島!』の特集を組んでいるが、せっかく過去の人気怪獣再登場をウリにしているのだから、今回の再登場版とオリジナル版との比較検討なんかをぜひやってほしいものである。


 たとえば『マックス』版のエレキングの別名は「放電竜」だが、『セブン』版のエレキングは「宇宙怪獣」、その個体が復活した『タロウ』第28話『怪獣エレキング満月に吼(ほ)える!』に登場した再生エレキングは「月光怪獣」であり、似て非なるものなのだ。これらの性質を比較し、さらに対戦ヒーローの紹介や決め技を併記することにより、子供たちの興味を『セブン』や『タロウ』に誘うことも可能になるだろう。
――『ウルトラマンタロウ』第40話『ウルトラ兄弟を超えてゆけ!』において、ウルトラセブン紹介シーンに流用映像で登場したエレキングはオープニングのクレジットで「電撃怪獣」と名付けられており、こちらの方が具体的にエレキングの特徴を表しているだろう。ちなみにこの回には35大怪獣宇宙人が流用映像で登場するが、冷血宇宙怪獣ベムラー・マグマ怪獣マグラー・肉食大怪獣グドン・投影超獣人ヒッポリト・元凶異次元人ヤプールなど、一部の怪獣・宇宙人は現在の公式設定とは異なるものの、なかなか魅力的な別名がクレジットされている――


 レッドキングも『マックス』版の別名は「装甲怪獣」であり、「どくろ怪獣」であった『ウルトラマン』第8話『怪獣無法地帯』や第25話『怪彗星ツイフォン』に登場したレッドキングたちをも紹介し、レッドキングが常に複数怪獣登場編では覇者であったことを子供たちに知らしめ、『ウルトラマン80(エイティ)』(80年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/19971121/p1)の第46話『恐れていたレッドキングの復活宣言』も紹介することだ。
 そういう細々としたことまで気が回るアタマがイイ商売人タイプの人間が総合プロデューサーとなって、メディアミックス展開でそこまでやることで、単独の最新作への関心だけで終わらせずに新旧のウルトラシリーズ全体に興味を持たせて、ジャンク知識収集癖のある子供たちを飽きさせずに中長期に渡って空想の世界に誘なって、関連玩具や関連書籍も購入させて、できればその一部を将来のマニアに仕立てて息長く商売をしていくべきなのだ――旧作の写真をカラーグラビア記事に使いたくても円谷プロによけいな版権料を出費することになるので出版社側が抑制しているというならば、それこそ総合プロデューサータイプの人間が立ち回って値下げをさせろ!・笑――。


 まぁウチの甥みたいに筆者や弟に見せられたビデオで過去の作品をすでに学習し、普段からバンダイウルトラ怪獣シリーズで遊んでいるような子供からすれば、初期4話の登場怪獣の中ではエレキングが最も魅力的に映ったようで、新怪獣よりも毎週過去の人気怪獣を出してほしいみたいだが――早く宇宙恐竜ゼットンに出てほしいそうだ・笑――。
――KYORAKU『ぱちんこウルトラセブン』のCMでもエレキングはセブンと対戦しており、『マックス』放映前にこれを見てエレキングが既知の存在となった子供も多いかと思われる。思わぬ宣伝効果となったようだ。ちなみにこのCMに流れる音楽は英語版の挿入歌『ULTRASEVEN』のアレンジ曲であり、あまりにマニアックであるが、各社から発売されている攻略本を見る限り、パチンコ自体の内容もすげえマニアックである――


 最後に「新しいウルトラマン」をつくることに過剰にこだわって、これまで過去の人気怪獣のそのままでの再登場に難色を示していた円谷プロスタッフの方々に対して一言。


 「やればできるやんけ!」(笑)



P.S.
 第1話で龍厳岳噴火を報じたのは中部日本放送の中西直輝アナウンサー。先述の『晴れ♥どきドキ晴れ』でこの話題について触れ、「あれからお呼びがかからない」と嘆いていたからぜひまた使ってやってほしい(笑)。やはり俳優が演じるよりも本物ならではのリアルさがあるから。
 また同じ第1話に母親役で出演していた山本奈津子という女優は20年ほど前ににっかつロマンポルノで活躍していた女優と同一人物なのか? 年齢的にはピッタリ合うから大いに気になるなぁ……。金子修介監督は80年代にっかつロマンポルノ映画出自でもあるので、本当にご当人ならばその人脈かと。歴代女優さんのぞくぞく登場も望みたい(笑)。
 気になるといえば『ウルトラマンネクサス』もそうであったが、オープニングに番組宣伝スタッフとして重松和世という名前がクレジットされている。これまた最近まったく見かけなくなった中部日本放送の女子アナと同姓同名なんだが異動になっちゃったのかしら(汗)。


2005.7.23.
(了)
(初出・特撮同人誌『仮面特攻隊2006年準備号』(05年8月発行)~『仮面特攻隊2006年号』(05年12月30日発行)『ウルトラマンマックス』序盤大特集・合評1より抜粋)



『假面特攻隊2006年号』「ウルトラマンマックス」序盤大特集・関係記事の縮小コピー収録一覧
朝日新聞 2005年7月1日(金) TV欄・マックス番組宣伝「MAXパワー!MAXスピード!!」
朝日新聞 2005年7月16日(土) TV欄試写室・伝わる「本当の勇気とは」 〜#3(小原篤
・「ウルトラマンマックス怪獣デザインコンテスト」チラシ「君の描いた怪獣が番組に登場!」応募締切:2005年7月31日★最優秀賞1名(怪獣が番組に登場)●優秀賞5名(デザインとともに君もEDコーナーに出演) 
朝日新聞 2005年6月16日(木) 三池崇史のシネコラム「ウルトラマン」 〜破壊の快感と正義の暴力の虜になって、そのまま大人(映画監督)になった
中日スポーツ 2005年6月22日(水) ウルトラマンマックス参上!シリーズ最新作制作発表 歴代怪獣もそろい踏み 〜制作発表では旧作怪獣20体勢ぞろいして記念撮影、1200人の親子試写会も


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ウルトラマンマックス』中盤評「ゼットンの娘」「恋するキングジョー」「第三番惑星の奇跡」「わたしはだあれ?」~「胡蝶の夢

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ウルトラマンマックス』#24「狙われない街」 〜メトロン星人再登場・傑作視には疑問…

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