『はたらく魔王さま!』『魔王学院の不適合者~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~』『まおゆう魔王勇者』『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術』『百錬の覇王と聖約の戦乙女(ヴァルキュリア)』 ~変化球の「魔王」が主役の作品群まで定着&多様化!
『エロマンガ先生』『妹さえいればいい。』『俺が好きなのは妹だけど妹じゃない』『干物妹!うまるちゃん』『最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。』『ささみさん@がんばらない』『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』 ~7大・妹アニメ評!
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2020年1月10日(金)からウェブ漫画(14年)原作のアニメ映画『巨蟲列島(きょちゅうれっとう)』が公開記念! とカコつけて……。アニメ映画『巨蟲列島』の総監督にして、あまたの深夜アニメ『狼と香辛料』(08・09年)・『ヨスガノソラ』(10年)・『六花(ろっか)の勇者』(15年)などの名作を手掛けてきた高橋丈夫(たかはし・たけお)監督の代表作『まおゆう魔王勇者』(13年)評ほか、同季2013年冬アニメ全3本のレビューをアップ!――まぁ、『巨蟲列島』も作品のハク付けに「総監督」の名義だけを貸しているだけだったらアレですけど(笑)。作品自体は昆虫パニック映画として水準作だとは思います!――
『まおゆう魔王勇者』『AMNESIA(アムネシア)』『ささみさん@がんばらない』 ~2013年冬アニメ評!
(文・T.SATO)
(2013年5月29日脱稿)
『まおゆう魔王勇者』 ~異世界を近代化する爆乳魔王に、近代自体も相対化してほしい(笑)
インターネット上の超巨大掲示板・2ちゃんねるへの投稿小説(09年)出自作品(!)の深夜アニメ化。
ライトノベル原作の深夜アニメ『狼と香辛料』(08・09年)のように西欧中世ファンタジー風異世界を舞台に、政治&経済ネタを織り交ぜてみました。ベタな作品には飽き足らないプチ・インテリオタクのみなさん、コッチへいらっしゃい……といったアニメでもある――1/3くらいはイヤミ(笑)――。
少年勇者が魔界の魔王を単身討たんとしたら、実は魔王はキモが座ってはいるけど、愛嬌もハニカミも残した平和主義者で紅いロングドレスに赤髪ロングで長身の爆乳美少女お姉さんであった! 少年勇者と爆乳魔王は互いに互いを所有する契約を結んで、人間と魔族との百年戦争が続く世界に、英知を尽くして平和をもたらさんとする……といった内容。
女児向けアニメ『美少女戦士セーラームーン』(92年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20041105/p1)シリーズや『プリキュア』(04年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20040406/p1)シリーズみたく、「愛」だの「平和」だの「仲間」だのと唱えれば万事解決するという、大ウソ作品群(文句じゃないよ・笑)を頭ひとつ抜きん出た作品ではある。
●地の果ての反英アイルランドを飢饉から救ったジャガイモ
●グーテンベルグの活版印刷
●印刷版聖書の普及で教会を介さず個人が神さまを直接信仰
●カトリックからプロテスタントやイギリス国教会が分離独立
●農奴解放
●天然痘撲滅
などなど、中世~近代500年のオイしいトコ取りの反則ワザ(笑)を次々とくりだす、人間界の片田舎の農村にお忍びで学士として身をやつした爆乳魔王さま。
中央の教会国家から南部三国を教会分裂込みで独立させ、魔族との天下三分の計にも持ち込み、通商を契機に平和共存をもたらさんとする。
戦争を問答無用で絶対悪視するのではなく、戦争で動くカネ・ヒト・物資・援助で雇用も保証され、単純に戦争が即時解消されても経済的には大カタストロフ! といった如何ともしがたさも描いていて、よくぞココまでの世界観を……といった感もある。けれども、と同時に「よくお勉強しましたネ」的な、やや理に勝ちすぎて物語としてはうまく定着していない感も残る。
物語前半の時点でもう、魔王の意を受けた少年勇者クンが事を万事うまく運んでいくような描写はドーなのか? 彼、愚鈍でもナイけど年齢相応の少年に見えるので、そんなにアタマが良さそうにも見えないけれども……。
爆乳魔王さまはルックスからして魔族とはとても思えず、両ツノが生えただけの人間のお姉ちゃんにしか見えない――そのツノも飾りであったと判明する(笑)――。
少年勇者クンのメンタルに至っては、ラブコメ深夜アニメ『中二病でも恋がしたい!』(12年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190904/p1)や同じくラブコメ深夜アニメ『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる』(13年)などの、前世で勇者(笑)であった元・中2病の現代日本の少年主人公クンたちとも大差がない。
そーいう見てくれや異性に奥手なメンタリティを保持していないと、本作が思春期オタ層にも受けるジラしたラブコメの一面を保持できないのも事実なので、ケチを付ける気はナイけれども、この世界の広大な「世界情勢」と「ラブコメ」が分裂気味には見える。
などと云ったそばから、我ながら矛盾したことに、ミーハーな次元で云うならば、こんなに頭がイイのにそれを鼻にかけずに天然気味で、少々モーションをかけてきて、少年勇者クンの顔をのぞきこむように、
「こんにちはったら、こんにちは」
とか、二の腕がプニプニつまめるのを気にしているのは、
「ソコだけ西欧中世ではなく、90年代以降の日本で女性誌が煽って定着させたメンタルだろう!」
とツッコミしつつも、その袖や下着からハミ出た、つまめるお肉がイイんじゃねェか! 辛抱たまらん! 最強のヒロインだゼ!! と大いに力説……(以下、自粛)。
凡百の作品ならば、商売人はカネに汚い悪人と描写されるところを、「利を極めるゆえに利だけでは捉えられないモノに早く気付ける可能性がある逆説」――ま、商人全員が常にそれに到達できているとはとても思えないけれども――、早くも遅くもなく適度なスピード&分量でモノ・カネが動きつづけることの大切さの主張などなど、真理へと到達する際の物事の逆説や経済のことをよく判っているナ……とは思う。
本作終盤での二大通貨制による変動為替レートの導入は、筆者も結局バカなので正否の判断が付かなかったけれども(笑)。
西欧中世風都市での街中での異端審問で、メイドのお姉ちゃんが「ムラ世間的な同調圧力・空気に屈した妥協」ではなく「近代的な主体的個人として判断」することの尊さ(大意)について人々に演説を一席ぶつのはたしかに感動的ではあった――爆乳魔王さまのお弟子さんになって薫陶を受けてきたからとはいえ、元々は農奴上がりのお姉ちゃんが大衆の面前で臆せずによくぞココまで……とも思うけど(笑)――。
しかし現代社会を生きる筆者個人は、「近代」や「自由」をそこまで称揚する気にはなれない。「抑圧」よりも「自由」の方がマシに決まってはいるけれども、ヒトはそもそも持て余すほどに過剰な「自由」や膨大な「選択肢」、高度に細分化して専門的な知識も要するようになった「自己選択」や「自己責任」にも耐えることができるのか? 身分制度がなくなってもなお残る、「社会」や「制度」のせいにはもうできない個人の性格・腕力・運動神経・ルックスの格差! そこから来るスクールカースト!
マジメにコツコツ農作業(第1次産業)や工場労働(第2次産業)さえできれば報われた時代も遠くに去って、チャラ男的な調子のよさも含めて対人折衝・コミュニケーション能力が過剰に求められるようになってしまった第3次産業が中心のこのポストモダン(後期近代)社会。
ココからアブれたのが筆者も含むオタクというコミュニケーション弱者の人種であって、その慰撫としてオタ趣味ジャンルを勃興させているのは否めない。
「職業選択」「異性交際の自由」。「前近代」にはなかった残酷なイス取りゲームの「自由」で、新たな苦悩にまみれている現代社会を見るにつけ、過剰な「自由」は廃して部分的には「前近代」に戻した方がイイんじゃないかとさえ思う。
しかし、そんな規制ができる古典的な警察国家にも通ずるような国家権力なんぞは、国内の労働者は解雇しやすくしろ! 国境を越えて工場を展開させろ! 関税撤廃! 自由貿易! 国家による規制を極力緩和しろ! 「小さな政府」こそが正義だ! と主張するグローバルな「新自由主義経済」にここ20年ほど大負けして久しい。
この状況を緩和させるためには「毒には毒を」で、「新自由主義者」や税金を払わないグローバルな大企業に拮抗させるために、「大きな政府」を便宜的に復活させてコレをグローバル企業にブツけて、関税や法人税をむしりとり、富の再分配にまわすことだとも思う。
しかし、「大きな政府」や「国家」の必要悪としての復権による再分配が必要だ! などと唱えると、物事を三元論や四分法などでは考えられない安直二元論な単細胞の旧態依然なバカ左翼たちが、右翼だ! ファシストだ! 排外主義者だ! とレッテリングを貼ってくる――そもそも「大きな政府」とは抑圧的な警察国家ではなく、相応の税金を徴収して富の再分配を旨とする福祉国家を意味する一般用語だというところから説明をしないとイケナイ(笑)――。
仮に近代国民国家を廃絶できたとしても、その後に生じた貧富の格差を、国家ヌキで商売人や大企業が自主的に再分配することはありうるのであろうか? 宗教団体には寄付~再分配の機能がありそうだけれども、仮に再分配してくれるとしても、それで庶民が一介の私企業にすぎない大企業なり、教会・宗教団体なりの云いなりにされてもヤバいであろう。
であれば、「神聖なる共同体との一体化」(笑)という意味ではなく、プラクティカル・実用主義的な「互助組織」「保険組合」としてのニュートラルな「近代国民国家」は残しておき、それをワンクッションの仲介にしてから富を再分配した方がイイのではなかろうか?
――究極的には国家や国境を解体・廃絶さえすれば万事がOKで庶民は自由で平和になれると浅知恵で考えているとおぼしき旧態左翼ではなく、そのあたりの必要悪である分配主体としての国家の必要性にも目配せしているオルタナ左翼の将来における勃興にも期待をしたいところだ――
現今の惨状に対する妙策も思いつかないけど、次代の物語のテーマのホットな鉱脈はココらにあるとも思うのだ。
『AMNESIA(アムネシア)』
同じく女の子のオタク向け作品でも、前年2012年に放映された『黄昏乙女×アムネジア』の改題PART2ではない。その類似名の作品同様、まちがって(?)全話を観てしまう(汗)。
今時、一般女性はもちろん、オタ女子間でさえ、か弱い女の子キャラは流行らないのかと私見していたけれども……。あにはからんや、おとなしげで控えめで受動的、伏し目がちな女のコが主人公。下向いて「の」の字を書いているよーな(……そんなシーンはありません)。
こーいう自尊感情も低そうで異性に対する要求水準も低そうな女のコならば、露骨に男を値踏みしてこず、ダメな自分でも受け入れてくれるんじゃね? ウラを返せば弱いオタク男子でも、この娘ならば自分でも優位に立てそうだと、身勝手にも庇護欲と萌え感情を喚起してくれそうな女のコ。そのスジの界隈の人間をブヒブヒさせてくれる新たな鉱脈を発見か!?(笑)
そして、今や「R・D・G」=「絶滅寸前種族」のウブな女の子が観そうな(?)アニメはどんな内容か!? と淡い期待をいだいてイザ鑑賞してみれば……。
ホストみたいなイケメン男子たちが大集合! ブ男はいません。カメラ小僧の狂気のストーカー悪役ですらもが美男。……結局テメェらの願望もソレかい!?(笑)
エンディング歌曲も、よりどりみどりの高身長イケメンどもに迫られているような、背中から覆いかぶさるように軽く抱きつかれて、戸惑いつつも身を任せているような止め絵の連続。コレは頼りない男とオズオズ付き合うより、イイ男にぐいぐいとリードしてもらいたい願望の発露か? だとしたら、オタク男子には脈はない(汗)。
もちろん、イケてる女子向けのマンガ『NANA(ナナ)』(00年・05年に実写映画化・06年に深夜アニメ化)みたいな作品ではナイので、ストリートでナンパされ……といった作品なワケがなく、男女を問わずオタにとっては縁遠くヘイト(憎悪)すら抱かせる「出逢い」描写が省ける、はじめから全員が同じバイト先のメンバーだという設定――「共通のお仕事」という下駄を履かせることで、劇中男女間にも物語の開始以前からの接点を持たせている――。
しかも、彼女彼らのバイト先はメイド喫茶、兼・執事喫茶!(笑) その店舗のレンガ貼りの階段は……同人誌即売会も開催されている池袋サンシャインの斜め向かいにある女性向け某・同人ショップの外観をドー見ても模しているような――近年、いわゆる「乙女ロード」と化した一角――。
つまりは、舞台は埼玉県の首都・池袋!(オイ) 彼らが通う大学のモデルは、往年の『ウルトラマンガイア』(98年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/19981206/p1)こと主人公・高山我夢(たかやま・ガム)青年も通っていた城南大学のロケ地にもなり、筆者もはるけき昔に合格した――母校じゃないけれど(汗)――、駅西口から徒歩10分のシックな校舎の立教大学。
作品内容もオタ臭が全開! やっぱり本作の視聴者も「日常」よりも「非日常」がスキなところはオタの鏡だネ。多少ネタバレしても、本作の興趣は他にも色々とあるから支障はナイと思うので明かすけれども、現代風(?)に云うならばオタク女性向け版の『エンドレスエイト』!(深夜アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』第2期(09年))
1970年前後生まれのいわゆるオタク第2世代の評論家・東浩紀(あずま・ひろき)センセの『ゲーム的リアリズムの誕生 ~動物化するポストモダン2』(07年・講談社現代新書・ISBN:4061498835)に対する反論とおぼしき、筆者も私淑する1960年前後生まれのいわゆるオタク第1世代の評論家・浅羽通明(あさば・みちあき)センセの『時間ループ物語論』(12年・洋泉社・ISBN:4800300185)で、コレはぜひともネタにしてほしかったところが、間に合わなかったか?(笑)
物語の骨子はアムネシア(記憶喪失)、つまり8月1日以前の記憶を失ってしまった主人公少女が、ある日を境にまた8月1日に戻ってしまうというもの。だけなら今では陳腐・凡庸だけれども、その都度、彼氏とおぼしき人物も変わっていくとゆー! イカれてます。そんなウブな顔してキョドっているのに、すでに彼氏持ちのビッチかよ!? ……ってソコじゃなく。
しかも、各ルートの結末が回を重ねるごとにヒドくなる。ハッキリとは描かれないけど、ケガをしただろう、溺れただろう、突き落とされただろう、殺されてなくネ? といったオチ。
とはいえ、もっと現実的・日常的なイミで怖いのは、ドコの世界に行ってもいる某イケメン男性キャラの親衛隊で、顔や表情を隠されて演出される女子数名。
迷惑メールやら主人公少女が住まう下宿のポストへのゴミ投函やら上層階から植木鉢を投下させるやら、面と向かって糾弾やら後ろから忍んできてハサミで後ろ髪を切っちゃうとか……。女子のイジメ、怖すぎるよ~(汗)。
男性陣のビジュアル系バンドみたいな私服が毎日同じあたり、むしろ女性層からツッコミが入りそうだけど、ダサいオッサンの筆者にはソコを責める資格はない(笑)。
てなワケで、内容面でもキャラ消費面でもお勧めしたくなるのですけど、今時の若いオタク男子の萌えツボ、ドコがOKでドコがNGなのかがよく判らないよ~。アッ、彼氏持ちのビッチという時点でダメですか?
そもそもが、メインターゲットのオタク女子からも、
「キモいから、ケガれるから、頼むから、私たちの神聖なテリトリーに勝手に入ってこないで!」
という頑強な抵抗を受けちゃうんだろうけれども。ドーも土足で踏み込んできて、好き勝手に云ってスイマセン(汗)。
『ささみさん@がんばらない』
ドコかで視聴を打ち切ろうかと思いつつも、間違って全話を観てしまった深夜の美少女アニメ。
自宅に引きこもって、ネット・通販・ゲーム三昧。自室の棚には合体巨大ロボットのフィギュアが立ち並ぶ、「俺の妹がオタク系」の廃人美少女。彼女は生活力もゼロであり、炊事・洗濯・喰う・メシ・風呂・寝る、すべてを「妹ラブ」で画面に顔を見せずに戯画的に描かれる変態アニキが面倒を見る毎日。
そんな彼女がじょじょに人間としてリハビリして、外の世界にも関わって、お友だちを作っていく……ような展開だったらイイのにな(笑)。
野郎キャラだとその「苦悩」や「不器用さ」が生々しくなってしまったり、たとえ無意識でも「男なのに情けない」といった感慨が微量にでも脳裏に発生してしまうことで、シャレとして流しにくくなってしまって、やや深刻で重ためにもなってしまうところを、甘ったるい美化をも含んだかわいい女性キャラに「煩悶」を肩代わりさせることでオブラートに包んで、安心して野郎オタの視聴者にもその「孤独」や「苦悩」に対して、ソフトな共感や憐憫(れんびん)――実は自己憐憫(笑)――を喚起してみせる。
ここ10年ほどで意図的にか無意識にか自然発生的に発達してきたジャンル作品における手法ではある。近年では「野郎の性的欲情」さえをも女性キャラに肩代わりさせてハァハァさせて、自身(野郎)の醜い「似姿」に直面化させないように用意周到に進化(笑)してきて、オタク視聴者の代わりに女性キャラが別の女性キャラに迫ってくる百合的な構図までもが出現。女性オタクによる「BL(ボーイズ・ラブ)消費」(=旧「やおい消費」)の性別逆転版のような現象まで生じてきている。
状況ウォッチャーとしてはネタの宝庫なのだが、冷静に考えると袋小路な奇形的進化である可能性もあって、世も末なのかもしれない(笑)。
などと上から目線で見下しつつも、カミさん子供も養わずにオタクライフを満喫し、こんなウォッチをして悦に入っている筆者こそが、徳義面でもダメじゃん! といった自己懐疑に答えを見出せないまま齢を重ねて、つい逆汚染で萌えの感性が訓練・開拓されてミイラ盗りがミイラになって、筆者もジャンルといっしょに共倒れで心中してしまいそうだけれども……。
いや、心中以前に筆者自身が元から趣味活動を優先して生活が破綻している廃人だったよナ(汗)。
そんな不全感に満ち満ちたヒッキー(引きこもり)な主人公を配置することで、オタク視聴者の親近感・感情移入を惹起する。
それと同時に、矛盾したことではあるけど、実はそんな彼女こそが日本神道の最高神こと女神でもある天照大神(アマテラスオオミカミ)の力 = 世界秩序の維持 = 世界改変の力 = 目的願望達成能力(笑) といった全能感に満ち満ちた超能力を、代々引き継いでいる神社の家系の娘でもあったのだ!
……といった、「オレもいつの日かホンキ出せばこんなモンじゃねー!」的な思春期の中2病的な全能感をも刺激してみせるのだ――とはいえ、「世界改変」とはいっても、街がチョコレート化したり(!)、主人公少女の胸からもう1本の腕が生えてくる程度のモノだけど(汗)――。
でも、そんな万能感ネタも、批評オタク的な読者や視聴者からツッコミされる前に、「わかってますョ!」「あえてやってます!」「すべてシャレです!」「ノリつつ、シラケてます!」みたいな多弁症的な「云いワケ」感があるのだ。
少しでも「真っ当」で「道徳的」で「感動的」、しかして、いわゆる「ベタな展開」(汗)になりそうになってくると、「テレ隠しのナンちゃって楽屋オチ感」にも満ち満ちたストーリー展開へと変転していくのであった(笑)。
シリーズ中盤における母子葛藤の一連や、シリーズ終盤における「九尾の狐」のライバル美少女との対立などもその典型。エグい悪辣な対立展開を先にやっておいてからであれば、安心して(?)そのキャラクターのヒューマンなドラマや人間的にイイ面、おふさげシーンも描けます! みたいな。
「お外恐怖症」で自宅から一歩でも外出するとプレッシャーで押しつぶされそうになっていたシリーズ序盤から、じょじょに登校して、学友たちと旅行にも出掛けられるようになるシリーズ構成も、結局それ自体は本作のサブテーマとして昇華しているワケでもない。
別に本作の作風が特別にシニカル(冷笑的)だというワケでもないのだけれども、「キバって何かを実行したからといって、常にウマくいくワケでもないのだから、マイペースでグダグダとやっていきますよ~」といったテーマとして決着させて、そこでテーマ的な首尾一貫性を出せたワケでもなく、ひたすらに何事も散文的な点描で終わってしまっているような……(笑)。
美少女ハーレムアニメの常道にも則(のっと)って、
●チビチビの姉御ハダ女教師
●無口黒髪おかっぱ美少女
●天真爛漫ハクチ美少女
なども取りそろえて、彼女らのひとりには昨今流行りのプチ百合描写でハァハァ悶えさせもする。
美少女ハーレムな彼女たちの正体も日本神話の神々だった! というワリには、古式ゆかしい神々には似つかわしくなく、腕が近代的な大型銃器に変型したり、空を飛んで高速バトルをしたりする!(笑)
コレまた、ヤンキー漫画的な恫喝・威嚇がムキ出しのガチンコな殴り合いは痛そうだから苦手だったりするけれども、腕が武器や銃器に変型したり、巨大ロボに搭乗して戦うような、フィクション成分が高いバトルだと、生々しさがウスれて安心して疑似的に「暴力衝動」を発散することができるという、我々オタの心性にも即してはいるのだ。
そんなワケで、筆者個人の趣味には合ってはいない……ハズだと思う。合っていないとイイな(笑)。
でも、自分が10代前中盤のときに本作を鑑賞したならば、ベタな美少女アニメへのアンチとして、このテのやや頭デッカチかつ適度にクダけてもいる作品を持ち上げかねないとも思うのだ。
身の程知らずな仮定だけれども、間違って筆者が作家にでもなっていた日には、こんな頭デッカチな作品を書いていそうな気もしてゾッとする(汗)。……などという物言いは、本作とそのファンに対してあまりにも失礼なのでアレですけど。
でもまぁ、作品自体はトータルでなぜだかそれらしくまとまってはおり、最終回でも南洋の孤島での大バトル・大攻防劇で、30分の尺に収まるのかと思いきや見事に収まっていて、大声ではケナしにくい出来にも仕上がっていたのであった(笑)。
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2019年冬アニメ評! 『五等分の花嫁』『ドメスティックな彼女』 ~陰陽対極の恋愛劇! 少年マガジン連載漫画の同季アニメ化!
2019年冬アニメ評! 『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』 ~往時は人間味に欠ける脇役だった学級委員や優等生キャラの地位向上!?
2019年冬アニメ評! 『スター☆トゥインクルプリキュア』 ~日本人・ハーフ・宇宙人の混成プリキュアvs妖怪型異星人軍団! 敵も味方も亡国遺民の相互理解のカギは宇宙編ではなく日常編!?
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2019~17年アニメ評! 『異世界かるてっと』 ~インター・ユニバースの原典『幼女戦記』『映画 この素晴らしい世界に祝福を!-紅伝説-』『Re:ゼロから始める異世界生活 氷結の絆』『盾の勇者の成り上がり』『劇場版 幼女戦記』評 ~グローバリズムよりもインターナショナリズムであるべきだ!
2019~16年アニメ評! 『ブレイブウィッチーズ』『ガーリー・エアフォース』『荒野のコトブキ飛行隊』『終末のイゼッタ』 ~美少女×戦闘機×銃器のアニメ四者四様!
2019~13年アニメ評! 『せいぜいがんばれ! 魔法少女くるみ』『魔法少女 俺』『魔法少女特殊戦あすか』『魔法少女サイト』『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』……『まちカドまぞく』 ~爛熟・多様化・変化球、看板だけ「魔法少女」でも良作の数々!
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2018年3大百合アニメ評! 『あさがおと加瀬さん。』『やがて君になる』『citrus(シトラス)』 ~細分化する百合とは何ぞや!?
2018~10年アニメ評! 『エロマンガ先生』『妹さえいればいい。』『俺が好きなのは妹だけど妹じゃない』『干物妹!うまるちゃん』『最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。』『ささみさん@がんばらない』『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』 ~7大・妹アニメ評!
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2018年秋アニメ評! 『SSSS.GRIDMAN』前半評 ~リアルというよりナチュラル! 脚本より演出主導の作品!
2018年秋アニメ評! 『SSSS.GRIDMAN』総括 ~稚気ある玩具販促番組的なシリーズ構成! 高次な青春群像・ぼっちアニメでもある大傑作!
2018年秋アニメ評! 『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』#1~10(第一章~第三章) ~戦争モノの本質とは!? 愛をも相対視する40年後のリメイク!
2018年秋アニメ評! 『ゴブリンスレイヤー』 ~レイプに売春まで!? 周縁のまつろわぬ民は常に憐れで正義なのか!?
2018年夏アニメ評! 『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』 ~声優がミュージカルも熱演するけど傑作か!? 賛否合評!
2018年春アニメ評! 『銀河英雄伝説DNT』『ウマ娘』『かくりよの宿飯』『蒼天の拳』『ガンゲイル・オンライン』『多田くんは恋をしない』『デビルズライン』『ニル・アドミラリの天秤』『ハイスクールD×D HERO』『メガロボクス』『LOST SONG』
2018年冬アニメ評! 『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』『からかい上手の高木さん』『メルヘン・メドヘン』『キリングバイツ』『刀使ノ巫女(とじのみこ)』『citrus(シトラス)』『ゆるキャン△』『博多豚骨ラーメンズ』『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』『グランクレスト戦記』『恋は雨上がりのように』『刻刻(こっこく)』
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2017~18年アニメ評! 『異世界食堂』『異世界居酒屋~古都アイテーリアの居酒屋のぶ~』『かくりよの宿飯』 ~西欧風異世界×現代日本の食 その接合は成功しているか!?
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2017年秋アニメ評! 『結城友奈は勇者である-鷲尾須美の章-』 ~世評はともかく、コレ見よがしの段取りチックな鬱展開だと私見(汗)
2017年夏秋アニメ評! 『はじめてのギャル』『僕の彼女がマジメ過ぎるしょびっちな件』 ~オタの敵・ギャルやビッチのオタ向け作品での料理方法!
2017年夏アニメ評! 『ようこそ実力至上主義の教室へ』1期・総括 ~コミュ力弱者がサバイブするための必要悪としての権謀術数とは!?
2017年夏アニメ評! 『メイドインアビス』『はじめてのギャル』『ゲーマーズ!』『異世界食堂』『ナイツ&マジック』『アクションヒロイン チアフルーツ』『天使の3P!(スリーピース)』『クリオネの灯り』『ようこそ実力至上主義の教室へ』『恋と嘘』
2017年春アニメ評! 『冴えない彼女の育てかた♭(フラット)』 ~低劣な萌えアニメに見えて、オタの創作欲求の業を美少女たちに代入した生産型オタサークルを描く大傑作!
2017年春アニメ評! 『正解するカド KADO: The Right Answer』 ~40次元の超知性体が3次元に干渉する本格SFアニメ。高次元を材としたアニメが本作前後に4作も!
2017年春アニメ評! 『ゼロから始める魔法の書』 ~ロリ娘・白虎獣人・黒幕悪役が、人間×魔女×獣人の三つ巴の異世界抗争を高踏禅問答で解決する傑作!
2017年冬アニメ評! 『BanG Dream!(バンドリ!)』 ~「こんなのロックじゃない!」から30数年。和製「可愛いロック」の勝利!(笑)
2017年冬アニメ評! 『政宗くんのリベンジ』『小林さんちのメイドラゴン』『アイドル事変』『セイレン』『スクールガールストライカーズ』『けものフレンズ』
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2016~18年アニメ評! 『怪獣娘~ウルトラ怪獣擬人化計画~』1期&2期、映画『怪獣娘(黒)~ウルトラ怪獣擬人化計画~』評!
2016~17年アニメ評! 『くまみこ』『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?』『ネト充のススメ』 ~コミュ症女子を描いた3作品の成否は!?
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2016年夏アニメ評! 『ラブライブ!サンシャイン!!』 & 後日談映画『ラブライブ!サンシャイン!! Over the Rainbow』(19年) ~沼津活況報告 & 元祖に負けじの良作と私見!
2016年夏アニメ中間評! 『ももくり』『この美術部には問題がある!』『チア男子!!』『初恋モンスター』『Rewrite』『ReLIFE』『orange』
2016年春アニメ序盤評! 『キズナイーバー』『ハイスクール・フリート』『甲鉄城のカバネリ』『少年メイド』『坂本ですが?』『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?』『文豪ストレイドッグス』
2016年春アニメ評! 『マクロスΔ(デルタ)』&『劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ』(18年) ~昨今のアイドルアニメを真正面から内破すべきだった!?
https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190504/p1
2015~16年アニメ評! 『それが声優!』『ガーリッシュ ナンバー』 ~新人女性声優たちを描くも、地味女子・ワガママ女子を主役に据えた2大美少女アニメ評!
2015~16年アニメ評! 『GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』1期&2期 ~ネトウヨ作品か!? 左右双方に喧嘩か!? 異世界・異文化との外交・民政!
https://katoku99.hatenablog.com/entry/20211010/p1
2015年秋アニメ評! 『ワンパンマン』 ~ヒーロー大集合世界における最強ヒーローの倦怠・無欲・メタ正義・人格力!
2015年秋アニメ評! 『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』 往年の国産ヒーローのアレンジ存在たちが番組を越境して共闘するメタ・ヒーロー作品だけれども…
2015年夏アニメ中間評! 『GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』『六花の勇者』『おくさまが生徒会長!』『干物妹!うまるちゃん』『実は私は』『下ネタという概念が存在しない退屈な世界』
2015年春アニメ評! 『響け!ユーフォニアム』 ~良作だけれど手放しの傑作だとも云えない!?
2014年秋アニメ評! 『SHIROBAKO』(前半第1クール) ~アニメ制作の舞台裏を描く大傑作爆誕!
2014年秋アニメ評! 『失われた未来を求めて』『天体(そら)のメソッド』 ~絶滅寸前! 最後の「泣きゲー」テイストの2大深夜アニメ! 良作なのに不人気(涙)
2013~14年3大アイドルアニメ評! 『ラブライブ!』『Wake Up,Girls!』『アイドルマスター』
2013年3大ロボットアニメ評! 『翠星のガルガンティア』『革命機ヴァルヴレイヴ』『銀河機攻隊マジェスティックプリンス』
2013年3大ぼっちアニメ評! 『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』『琴浦さん』
2013年4大ぼっちアニメ評! 『惡の華』『ローゼンメイデン』『琴浦さん』『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』
http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20151102/p1
2013年秋アニメ評! 『WHITE ALBUM 2』 ~「冴えカノ」原作者が自ら手懸けた悲恋物語の埋もれた大傑作!
2013年秋アニメ評! 『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-』 ~低劣な軍艦擬人化アニメに見えて、テーマ&萌えも両立した爽快活劇の傑作!
2013年秋アニメ評! 『サムライフラメンコ』 ~ご町内⇒単身⇒戦隊⇒新旧ヒーロー大集合へとインフレ! ヒーロー&正義とは何か? を問うメタ・ヒーロー作品!
2013年春アニメ評! 『這いよれ!ニャル子さんW(ダブル)』
2013年春アニメ評! 『惡の華』前日談「惡の蕾」ドラマCD ~深夜アニメ版の声優が演じるも、原作者が手掛けた前日談の逸品!
2013年冬アニメ評! 『まおゆう魔王勇者』『AMNESIA(アムネシア)』『ささみさん@がんばらない』 ~異世界を近代化する爆乳魔王に、近代自体も相対化してほしい(笑)
2012年秋アニメ評! 『ガールズ&パンツァー』 ~爽快活劇に至るためのお膳立てとしての設定&ドラマとは!?
2011年春アニメ評! 『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』 ~別離・喪失・齟齬・焦燥・後悔・煩悶の青春群像劇の傑作!
2011年冬アニメ評! 『魔法少女まどか☆マギカ』最終回「わたしの、最高の友達」 ~&『フリージング』『放浪息子』『フラクタル』
2010年秋アニメ評! 『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』 ~萌え対象かつオタの自画像! 二重構造化させた妹を通じたオタ社会の縮図!
http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20121015/p1
2008年秋アニメ評! 『鉄(くろがね)のラインバレル』 ~正義が大好きキャラ総登場ロボアニメ・最終回!
2008年春アニメ評! 『コードギアス 反逆のルルーシュR2』 ~総括 大英帝国占領下の日本独立!? 親米保守vs反米保守!?
2008年春アニメ評! 『マクロスF(フロンティア)』(08年)#1「クロース・エンカウンター」 ~先行放映版とも比較!
2008年春アニメ評! 『マクロスF(フロンティア)』最終回評! ~キワどい最終回を擁護!
2007年秋アニメ評! 『機動戦士ガンダム00(ダブルオー)』 ~第1期・第2期・劇場版・総括!
2005年秋アニメ評! 『BLOOD+(ブラッド・プラス)』
2005年夏アニメ評! 『おくさまは女子高生』
2005年夏アニメ評! 『奥さまは魔法少女』
2005年春アニメ評! 『英国戀(こい)物語エマ』
2004年秋アニメ評! 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY(シード・デスティニー)』 ~完結! 肯定評!!
2004年冬アニメ評! 『超変身コス∞プレイヤー』『ヒットをねらえ!』『LOVE♡LOVE?』『バーンアップ・スクランブル』『超重神グラヴィオン ツヴァイ』『みさきクロニクル ~ダイバージェンス・イヴ~』『光と水のダフネ』『MEZZO~メゾ~』『マリア様がみてる』『ふたりはプリキュア』
http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20040406/p1
2003年秋アニメ評! 『君が望む永遠』『ヤミと帽子と本の旅人』『一騎当千』『神魂合体ゴーダンナー!!』『瓶詰妖精』『bps』『ASTRO BOY 鉄腕アトム』
2003年夏アニメ評! 『グリーングリーン』『ダイバージェンス・イヴ』『D.C.~ダ・カーポ~』『住めば都のコスモス荘 すっとこ大戦ドッコイダー』『HAPPY☆LESSON ADVANCE』『おねがい☆ツインズ』
2003年冬アニメ評! 『ストラトス・フォー』『ガンパレード・マーチ ~新たなる行軍歌~』『MOUSE[マウス]』『ぱにょぱにょ デ・ジ・キャラット』『陸上防衛隊まおちゃん』『朝霧の巫女』『らいむいろ戦奇譚』
http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20040402/p1
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『魔王勇者』『AMNESIA』『ささみさん』評! 2013年冬アニメ10周年記念!
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