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アズールレーン ~中国版『艦これ』を楽しむ日本人オタクに一喜一憂!?(はしないけど、序盤は良作だと思う・笑)

『ガールズ&パンツァー』 ~爽快活劇に至るためのお膳立てとしての設定&ドラマとは!?
『ストライクウィッチーズ 劇場版』
『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-』 ~低劣な軍艦擬人化アニメに見えて、テーマ&萌えも両立した爽快活劇の傑作!
『慎重勇者』『超人高校生』『本好きの下剋上』『のうきん』『けものみち』 ~2019秋アニメ・異世界転移モノの奇抜作が大漁!
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[アニメ] ~全記事見出し一覧


アズールレーン』 ~中国版『艦これ』を楽しむ日本人オタクに一喜一憂!?(はしないけど、序盤は良作だと思う・笑)

(文・T.SATO)
(2019年10月27日脱稿)


 旧海軍の艦船を擬人化・女体化したオンラインゲーム&アニメ『艦隊これくしょん―艦これ―』(13年・15年にTVアニメ化)の中国パクリ版『アズールレーン』(17年)。
 明らかなパクリなのに、ナゼか日本でも即座にオタ間では大人気となり、同人誌即売会でも『アズレン』のパロディや二次創作同人誌にコスプレがあふれかえって、イベントの一角・シマを占める一大ジャンルとなっている。そのTVアニメ版が2019年秋に早くも登場!


 旧敵・日本の旧海軍をモチーフとしたゲーム『艦これ』にハマる中国人オタクに、それをパクって中国版『艦これ』を作ってしまうオタク上がりの中国人ゲーム会社。さらには、日本の旧敵(汗)である中国によるパクリだとわかっていても、いちいち手に取って憤慨するなどのケツの穴の小さいことはせずに、シャレのめして手に取って試してみて、ゲームやキャラが相応に魅力的であれば楽しんでみせる日本のオタクユーザー。
 しかもよく観てみると、メイド・イン・チャイナの作品なのに、中国海軍の艦船がチョイ役でしか出てこない。コレはやはり、美少女×戦車の深夜アニメ『ガールズ&パンツァー』(12年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190622/p1)で、旧日本陸軍の戦車が出てこなかったこととも同様で、双方ともにメカミリタリ的には自国のソレらが魅力的な戦艦や戦車じゃナイからで……(爆)。


 加えて主人公集団は中国の現・仮想敵国でもある米英モチーフであり、クールな主役美少女でもある水兵さんのモチーフは米空母・エンタープライズ!(それでイイのか!?)
 ……エッ、第2次大戦時の中国は米英と連合してたからOKだって? それは現・台湾の中華民国のことで、中国共産党政府じゃナイですヨ~。


 日中ともにナショナリズムとは真逆な、祖先や現役軍隊の英雄的行為にドロを塗り、旧敵や現・仮想敵国に塩を送るような利敵行為で、実に卑屈で乞食のような売国的な振る舞いが跋扈していて……君たちには「誇り」というモノがナイのかヨ!?(笑)


 ……なーんてネ。


・紀元前のペルシャ戦争を許すまじ、と今のギリシャが今のイランに謝罪を要求!
・その逆にアレキサンダー大王のせいで我がペルシャ帝国は滅亡したのだ、などとイランがギリシャマケドニアに賠償を請求!
・蒙古襲来で都市まるごとの大虐殺の憂き目にあったから、中国・中東・欧州の人民がモンゴル人の乗馬姿すら見たくない!
・ナポレオンのフランス革命輸出戦争のせいで国土が荒廃したから、欧州&ロシアの人々がフランス国旗&国歌を見たくも聴きたくもない!
・フランク人(フランス人)から見ればゲルマン人(ドイツ人)は平均身長が10センチも高いからやや怖い!
・先住民のパレスチナネイティブ・アメリカン(インディアン)に全土を返還して、イスラエルアメリカ人民は彼の地から撤収しろ!


 などとヤリ出したならばキリがない(笑)。


 いやまぁ日韓関係どころか、周辺諸国に真摯に謝罪したから和解が済んでいると日本の左翼が長年云ってきたドイツに対して、ギリシャポーランドが今さらな損害賠償を求める動きも近年活発化(汗)してきているのでシャレにならんけど。そのうちに相互扶助の条約も結んでいたのに独ソ2国と敵対するのはヤバいからと英仏に見捨てられたポーランド第2次大戦終結後にドイツ寄りにズラされた国土を東欧寄りに回復させろ! なぞと云い出したら、世界中がドーなってしまうんでしょうかネ?
――などと云いつつ、現在進行形で民族浄化(民族抹殺)の憂き目にあっているクルド人チベットウイグルの人々が独立国家を樹立できる日が来ることを数百年単位では切に願っておりますけれども――


 世代が交代すれば先の大戦の恨みもなくなるというご高説を述べる方もいるけれど、北方を占領した異民族と和平を結んだ南宋の宰相を「売国奴だ!」と800年以上も銅像まで作って皆でツバを吐き掛けつづけている隣国や、加害者と被害者の関係は1000年経っても変わらないと公言している別の隣国もあって、良くも悪くも水に流して忘れてしまう日本人こそが例外で、謝罪をしようがすでに当の異民族国家が滅びていようが(爆)、800~1000年ということはイコール永遠に許す気もナイらしい民族の方が世界標準・スタンダードだとなると「恨みは深いムー原人」(汗)で、世界に平和が到来する日は絶望的ではありますナ……。


 そう考えると、ロジック・原理・スジを通した正義を主張することも大いに大切ではあるけれど、それによって大きな破壊・分断・不幸が惹起されたり、複数の相矛盾するそれぞれでスジが通った正義が並立、共存もできないのであれば、正義と人命を天秤にかけて、新教(プロテスタント)と旧教(カトリック)が殺し合って人口が1/3に激減した17世紀ドイツ30年戦争の直後みたいに、原理や正義や宗教の話題はカッコにくくって棚上げし、議論のネタには挙げずに口を濁すことを暗黙の空気・了解とする灰色決着。実は日本的ムラ世間(汗)にも通じる「寝た子は起こすな」「空気は乱すな」「なぁなぁ」なグレーのままでの妥協。
 同意できない部分はクサいモノにはフタで、それ以外のところから「公共圏」を構築していった西欧近代のように、万能な解決策ではナイし偽善であり欺瞞であるやもしれないけれども、人命には変えられない以上は、グレーなままのモヤモヤな妥協も一方策としてはあながち間違ってはいないのやもしれないネ。


 そのように善悪では割り切れない歴史を知ることで、「赤勝て白勝て、巨人か阪神か」レベルを超えた「メタレベル」から鳥瞰。自国・旧敵国・第3国をも手のひらに乗せて転がせて、その勢力均衡的なパワーポリティクス・角逐をも、必要悪としての肯定と同時に批判的な視点も込みでも見下ろすことで得られる複眼的な境地や諦観。
 具体的な方策がナイ使えない空想的平和主義ではなく、遺恨が残ったままでも即座に戦争には陥らないグレーな妥協で灰色のままで共存・共生していく実用的な歴史的叡智に開眼させてくれる実作品と、元々はナショナルなモノなのに非ナショナルにたわむれる日中のオタクたちの真に世界を平和へと導いていくヒントがあるやもしれないポストモダンな寛容。
 それこそが本作『アズールレーン』現象の本質なのやもしれない!?



 ……なぞと、我ながらアキレることに、心にもナイことを即興で自動的・ブギーポップ的につらつらと書いています(オイ)。
 そんなメタ的な高踏境地に至れるのは特殊少数の奇人変人だけであり、庶民・大衆・愚民の皆さんの圧倒的大多数は3個以上の事物になると、もう数えられずに「いっぱい!」とパンクしてしまう原始人・未開の土人ですからネ(爆)。
 右でも左でもない第3項! 要素要素に分解して、Aの議題では右が正しく、Bの議題では左が正しく、Cの議題ではドチラにも理があり、Dの議題では左右共に正しくない……みたいな話は大キライであろうし、双方からコウモリのごとく裏切り者扱いされるのが関の山ですよネ。
 当方個人の乏しい人生経験からもそれを痛感してますけど、ニヒリズムに陥るのもイヤなので、この世の悪をマイナス100からマイナス50に留めるためにも、微力ながらもコレからもムダな蘊蓄トークをつむいでいく所存です(汗)。


 ……いやまぁ実のところ、本作はそんなに大それたことを語るに足る素材ではなく、単なるおバカなアニメだけれどもネ。
 軍艦の砲塔・艦橋・甲板を身体の各所に装備した白いセーラー服の水兵さんのカッコウをした美少女多数が海面を滑走しながらバトルする作品ごときが高尚なワケがない!(笑)


 しかし、それであってもこの作品は面白い。
 人間大サイズの美少女キャラたちが出撃とともに変身するや、質量保存の法則を無視して洋上に浮かぶ全長数百メートルサイズの艦船が消失して、美少女たちのヨロイ型パーツとなって装着!
 明るい大海原をスピーディーに滑走して、手っ甲の甲板からミニ飛行機が飛び出したり、それを巨大化させてドダイYS(?)として横座りに腰掛けて飛行する!
 航空戦力や主砲の砲撃よりもやっぱり剣や弓矢の方が必殺ワザであり(笑)、アクロバティックなパース強調のアングルやカット割りで海面をジャンプしてその身をヒネって空中回転しながら各自が攻撃を繰り出してカメラもグルグルと360度移動しながら、迫力&爽快感のあるバトルを披露してくれる、実によくできた娯楽活劇作品たりえている!
 本来あるべき『艦これ』アニメ版がココにある!?
 ……まぁ心の奥底では、艦娘に変身せずに巨大艦船や航空戦力を用いて戦った方が合理的だし戦闘力も高いんじゃネ? と思わないでもないけれど、それは云わないお約束ゥ(笑)。


 明るい陽光下にある白っぽい港湾都市で、ナマっぽいリアルな女子像ではなく、キャラデザも口調の語尾も記号的な、見た目からしてトロそうな幼女・無口無表情美少女・性格良さげな従順少女が続々と登場。
 八重歯に吊り目の元気少女も性悪なギャルの域には達せずに安全に回収されてしまう範疇の元気さで、彼女らは他の一般ジャンルの美少女アニメに登場しても違和感ナイ既視感あふれるモノではある。
――悪口ではないですヨ。単なる「類型」には留まらずに「典型」の域にたりえているという意味でのホメ言葉です!――


 コレらのチビチビや中背以下の小粒な美少女キャラ連は駆逐艦巡洋艦に相当し、ごていねいにも初登場時には画面の1/4以上を占めるような巨大な字幕テロップで所属陣営・艦種・艦船名が表示され、陣営ごとに色や書体も変わるので、そのキャラ名は暗記ができなくともその人となりはだいたいわかった(笑)。
 #1では有象無象の中小艦娘たちの小競り合いの末に、最後に真打ちである大空母の艦娘たちが登場してバトルすることで、敵味方双方のキャラの階層構造も自然と了解させることに成功している。


 空母や戦艦などの巨大艦船に該当する美少女キャラは先の『艦これ』同様、クールな8頭身の長身キャラにほぼ統一。『艦これ』における加賀や赤城に相当するのが空母エンタープライズちゃん――一部キャラは彼女のことを「ちゃん」付けにする。上官相手であろうに(笑)――。
 我々ジャンルファン的にはTVアニメ版『進撃の巨人』(13年)で主人公少年に姉のように接する無口でも無敵な黒髪戦闘美少女・ミカサや、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』(18年)の健気な主人公少女の印象が強烈な石川由依エンタープライズを演じることで、イキり立ったり熱血芝居をしているワケでもないのに、ボイスの面でも底に秘めた強さが感じられてくる。
 だけでなく、周辺キャラに「彼女は強いけど脆そうで危うい。捨てバチに過ぎる戦闘をしている(大意)」という人物批評をさせることで、そのような自己犠牲的な戦闘に走らせる彼女にドラマ性を感じさせて伏線・フラグとしているあたりもウマい。


 本作『アズレン』でも『艦これ』同様、この世の外から来た無国籍で黒くてワルい、無条件で倒しても罪悪感をいだかなくても済むような記号的なワルもの戦艦が登場しているけど、『艦これ』とは異なる要素として、第3勢力といおうか当面の主敵として、日本(重桜)とドイツ(鉄血)の艦船がワルものとして登場している。
 先の『艦これ』では加賀と赤城が神社の紅白袴の巫女さんをアレンジした長身クールな姿で擬人化されていたけど、本作でも日本の艦船はやっぱり加賀と赤城が2トップ。ただし、巫女さん&九尾のキツネを掛け合わせたキャラデザで、ワルものとしての役回りではある。
 しかし、単なる憎々しげなだけの悪党ではなくカッコよさも残しており、近年ではギャラのランクが上がりすぎたかココぞというときの重要脇役やお姉さん的なキャラで登場することが多くなった00年代の人気声優・中原麻衣や10年代の人気声優・茅野愛衣などの主役級声優がボイスを当てることで、格上感や敵なりの美学やスジを醸すことにも成功。


 米エンタープライズを秘かに監視するようでも、直前の戦いでのキズが癒えていないのに出撃してしまう姿に「自己犠牲的な天性からのお人好し」であることも見抜いて「彼女のことを放っておけない」と補佐するようにも変心していくホルスタイン巨乳メイド(笑)の英軽巡洋艦ベルファストに、同じく00年代の人気声優・堀江由衣を配したこととも含めて、予算面でも潤沢なことがわかる。


 ちなみに『艦これ』アニメ版では主役がキャラデザ的に華がある赤城や加賀ではなく、駆逐艦・吹雪であったけど――新人成長物語を描きたいのもわかるが、その地味なセレクトもまたアクション面で地味になった理由かとも思うけどいかがか?――、吹雪を演じたロシア&ソ連マニアでもある上坂すみれちゃんは、本作では戦艦クイーン・エリザベスを演じていて、その役回りも11才の女王さま! 戦艦の変身なのに、リアルで大英帝国の女王さま(爆)でもあるらしい。
――もちろんココでツッコミを入れて笑ってくださいというネタであろう(笑)――


 今だから云うけど(当時も云ってたけど・汗)、私的には『艦これ』アニメ版はヒドかった――評価する方々にはゴメンなさいだけど――。
 いや別にミリタリズムな意匠をしていて右翼的だからダメだというのではナイ。民主的な話し合いではなくバトルで物事に決着を付けてる時点で、ありとあらゆる娯楽活劇作品は前近代的・封建的な遺物でしかアリエない。かの『ウルトラセブン』(67年)#12を封印した被爆者団体が「作品テーマが反核であろうが、話し合いではなくバトルで解決している基本構造を持つ作品であるあたりでダメだ(大意)」と同作全体を全否定した際の50年前からある根源的な批判ロジックに尽きるのだし、それが一番正しいとも思うのだ。
――ただまぁ、筆者個人は無抵抗・非暴力の絶対平和主義者ではナイので、このテの批判は痛くもカユくもないけれど(笑)――


 『艦これ』アニメ版はヘンに気をまわして右翼的・軍国主義的に取られないようにと抑制し、旧海軍の末路も暗示させたいのか、陰気クサい悲壮感が漂った。それにより敵味方・善悪のメリハリにも乏しくなったことで、アクションや勝利のカタルシスも欠如して、どころか各話の起承転結・メリハリ感すら減殺されていたと私見する。
 記号的なキャラデザの美少女多数が最初から悲壮感を漂わせても、手足に軍艦型の武装をまとっている時点でナンセンス(笑)。
 ムズカしいことはともかく、各話のAパートでは旧海軍のそれを模した古式な宿舎を舞台にキャッキャウフフな記号的やりとりの日常を、Bパートになったら警報が鳴ってワンダバ的な発進&出航シークエンスやナゾの敵艦との一進一退の攻防の末に、様式美的で美麗なる必殺ワザのシーンを配置して、各話のラストでカタルシスを強制的に発生させる変身ヒーローものや合体ロボットアニメのような作りにしておけばよかったんじゃネ?


 それ以上のテーマ的な挑戦や悲壮感は、作品世界やキャラ造形が盤石に確立されたシリーズ後半や終盤でヤレばイイものを、ヘンに最初から背伸びをしたことで、それが上滑りしただけのグダグダ作品へと成り果てて……。
 後日談映画『劇場版 艦これ』(16年)では伏線もなく唐突に敵戦艦たちの正体が自身の同族たちが沈没したあとの成れの果て・鏡像であったと明かして、意外性やテーマ的深みも出したかったのであろうけど、取って付けた接ぎ木の感は否めない……。
 などといった見解は、筆者個人の独断的な感想ではナイ。当時のアニメ感想クラスタ界隈でもよく見掛けた感想でもあった。


 ただし、アニメ売上クラスタでは、「作品はクソだけど(爆)、物語的審美眼はナイいわゆる動物化している萌えブタたちが買い支えることで、ドラマ面でも優れていた『ガルパン』の3~4万枚の大ヒットの域には及ばないけど、2~3万枚の域には行くだろう」との勝ち馬予想も出ていて、実際にもその通りになったことで、作品的にはともかく商業的には相応の成果を収めたとはいえるだろう。
 その伝で云うならば、作品としては『艦これ』より優れていても(?)、二番煎じである本作『アズレン』が『艦これ』の円盤売上の域に達することもムズカしそうではある。作品批評と売上とは別モノであることをイヤでも痛感させられるけど、その売上で製作者たちが食べているのも事実である以上は、売上それ自体の批評=売上批評や、作品の質&売上を正比例させるための方策や理論の構築なども必要となっていくのではあるまいか?


 米英vs日独の構図。そして、双方の陣営内部でも多彩な対角線的人間関係を作っている点でも、キャラを並列に列挙してお団子状態になっていただけの『艦これ』アニメ版と比したら、『アズレン』アニメ版のポイントは高いが、大海原を見下ろす岸壁上の草原でスパイ活動中であった日本の艦船少女・綾波と米英の艦船少女2名の幼女チックな交流、戦場での再会、撤収命令での離別の際の声掛けなど、コテコテのパターンではあるけれど、コレが両陣営の和解の糸口、巨悪に対して一致団結する端緒となって、「ジャンプ」漫画的な共闘のカタルシスで終盤を盛り上げていくのですかネ?
 脚本は今をときめくゲーム会社・ニトロプラス鋼屋ジン(はがねや・じん)で、特撮方面では『仮面ライダー鎧武(ガイム)』(13年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20140303/p1)のサブライターでもあったけど、序盤を観るかぎりでは多彩なキャラクターシフトを構築できてはおり、人間関係&心理の変遷もハラまれている長編ドラマ性やシリーズ構成面での種まきやネタの仕込みに抜かりはナイようだ。


(了)
(初出・オールジャンル同人誌『DEATH-VOLT』VOL.83(19年11月3日発行))


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