假面特攻隊の一寸先は闇!読みにくいブログ(笑)

★★★特撮・アニメ・時代劇・サブカル思想をフォロー!(予定・汗)★★★ ~身辺雑記・小ネタ・ニュース速報の類いはありません

機動戦士ガンダム00  〜『劇場版』寸評&第1期・第2期 総括!

『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』(15年) ~ニュータイプやレビル将軍も相対化! 安彦良和の枯淡の境地!
『機動戦士ガンダムNT』(18年) ~時が見え、死者と交流、隕石落下を防ぎ、保守的家族像を賞揚の果てに消失したニュータイプ論を改めて辻褄合わせ!
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『機動戦士ガンダム』シリーズ評 ~全記事見出し一覧
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 『ガンダム00』完結編こと、映画『劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-』公開記念! ……とカコつけて(汗)、TV『機動戦士ガンダム00(ダブルオー)』ファーストシーズン&セカンドシーズン評を今さら発掘UP!



 ちなみに、劇場版の方、個人的には肯定派です(悪いか!?・笑)。現在でこそ戦争アニメの代名詞の「ガンダム」(それでイイとは思いますが)。ファースト世代のロートルマニアにとっては、今ではオールドSFな「新人類テーマ」を兼ねた作品でもあったワケで。もし「ガンダム」初作の続編を描くならば、ニュータイプ人口が増加して過半に達した未来の顛末(旧人類vs新人類の相克など)を描くべきだ! などという議論が多かったことなどを思い出したりも……(すっかり忘れてた)


 ま、今さらイイ歳こいて人類が物理的・肉体的・唯物的限界を超えたテレパスニュータイプなんぞに進化するトンデモビジョン自体を信じてはいませんが(スタッフも信じてないとは思うけど・笑)。仮想実験としてあえてやるならば……という次元では、よく出来ていたと思います。


 さらに加えて、古典SFに縁が深い木星(&新人類&異星人との遭遇な『2001年宇宙の旅』!)も出してきて、新人類に進化した先の宇宙知性(?)とのファーストコンタクトが、「マクロスF」の昆虫型生命ならぬ金属生命で、最後は脳量子波の増幅器で戦場の人々を強引に交感させて非戦に導く新型ガンダムを拡大解釈して、力ワザ演出のコミュニケーションテーマに回帰して既存テーマとも通じさせて落とす!(テーマ的にはロボットものである必要性ももうナイのですが、とはいえやはり看板的にロボットものだから(笑)、全編にメカロボ戦闘アクションとおなじみのレギュラーキャラの活躍とお約束の見せ場もまぶしつつ、戦闘中にメインキャラたちに暑苦しく「明日を切り拓くために!」「未来のために!」と絶叫させて熱血温度も上昇させるウェルメイドな娯楽活劇作品でもあって……)


 現代性があるとは思わないけれど、たしかに『ガンダム』シリーズでやり残していた題材はもうコレしかないよなぁ……(厳密には、長谷川裕一先生の漫画版『Vガンダム外伝』で『ZZ』の主人公ジュドー(老人)率いる新人類集団による外宇宙への旅立ちはやってるそうですが……。未読だけど、社会学者の稲葉振一郎センセイの 『オタクの遺伝子』(05年・太田出版ISBN:4872338693)での批評によれば)。


 まぁ本作を評価するからと云って、ニュータイプイノベイターへの人類の進化を改めて信じたりはしないけど(片や本作と同じく黒田洋介脚本の今季アニメ『学園黙示録 ハイスクール・オブ・ザ・デッド』(10年)では、非戦かつ話し合いで解決せんとするサヨク市民運動家の方々がゾンビたちにあっさり殺されてましたが・笑)。


 ところで、第1期ではアメリカと同盟していたハズの日本が、さりげに劇場版では人革連(中ロ印)の領土になってなかったか?(汗)


機動戦士ガンダム00(ダブルオー)』 〜第1期(再UP!)

(文・T.SATO)
(2007年12月執筆・2008年3月加筆)


 米・日が中心のユニオン、中・露・印の人類革新連盟、欧州連合のAEU。3大超連邦が覇権をにぎっている西暦2307年が舞台。


 ここ数年の新聞の海外欄でも見たようなスリランカの民族紛争に、南米なのかパナマに相当するのか反米の小国でもあるタリバンリビアな名前のタリビア
 反英アイルランド独立派の名前はIRAもといリアルIRA!(笑)――リアルIRAはIRAのメタファーだったのだろうが、ググってみると2008年現在でも実在する組織名だったりしたのでマズくないか? 実在するリアルIRAは、要はIRAの中の過激派・急進派だったというのに(爆)。ガンダムのタリビア攻略から派生したリアルIRAのテロ中止宣言は、2001年の9.11同時多発テロに際してタリバンと同一視されないように、IRAがテロを中止した事例を引用したものでもあるのだろう――
 でも、さすがにイスラムを扱うことはタブーだろうと思いきや……。そうだと語られてはいないけど、どう見ても主人公少年が中東に住んでいる元・イスラム原理主義の過激派少年兵だよナ? アレは?(汗)


 300年後もほぼ現代社会の延長線上で国際紛争が続いてるワケがないものの、虚構を借りた現代の世界情勢の「風刺」がキモの作品に「リアルじゃない!」などと批判をするヤツらはヤボの極みだろう。アメリカがイラク戦争の泥沼化でババを引いて苦しんでいる最中なのに、アメリカ一国主義・帝国主義批判にとどまっているTVアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』(06年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20081005/p1)の先をも行っている!


 そんな錯綜した世界情勢に対する超越的な批判勢力、一応の平和主義勢力(?)として、それまでのリアルさとは対極的なフィクショナルかつ反則ワザでもある、作品世界の一般社会の技術とは数百年くらいは進んでいそうなオーバーテクノロジーこと太陽炉を有しているがゆえに、彼らが所有している人型巨大ロボット兵器・ガンダム数機は圧倒的に強い! という私的武装組織(汗)が衛星軌道上から戦争撲滅のために各地で武力介入を開始する!


 ……まぁコレは、作品世界としては刷新されているので無関係ではあるものの、近作『機動戦士ガンダムSEED(シード)』(02年・04年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060324/p1)でも、主人公チームの宇宙戦艦が2大国に対する倫理的な批判者として軍揮下を離れて独立軍化。果ては主人公少年の遺伝子操作レベルでの天才的能力で、ヒト(搭乗者)を殺さずに敵機のみを一挙に無数に狙撃する、TV時代劇『ぶらり信兵衛 道場破り』(73年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20080602/p1)か『暴れん坊将軍』(78年)の峰打ちか、古代中国で非戦を唱えた墨子(ぼくし)の墨攻かよ! といった、現実的にはアリエナイ――ただし仮想的には純・論理的にあってもイイ!――超越戦法で、批判的に戦争へとコミットしていった描写。
 および、『新機動戦記ガンダムW(ウイング)』(95年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/19990805/p1)における、圧政的な地球国家に対して宇宙植民者が送り込んできたテロリストでもあったガンダム乗りの美少年5人が、地球と宇宙のデタント(緊張緩和)で見放されて、宇宙と地球双方への倫理的な批判者へと成りかわる作劇の変奏・発展形でもあるのだろう。


 メカロボ戦闘ものをリアルに描けば、戦争に否定的でも粛々と従う「欝(うつ)展開」しかないワケだ。それでも、作劇的にアクション&倫理面でのカタルシスを両立させようとするならば、もうこのテの大ウソ設定を投入するしかないのも論理的必然! 敵軍にも理があって味方にも非がある程度で衝撃的だったファースト『ガンダム』(79年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/19990801/p1)やその続編『機動戦士Z(ゼータ)ガンダム』(85年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060325/p1)の時代から、内容面でも『ガンダム』は「思えば遠くへ来たもんだ」。(←:大昔(81年)の学園ドラマのタイトルです・汗)


 しかし、『SEED』同様に、若いガンダムオタクどもが「ファースト」も『Zガンダム』も一緒くたにして、「リアルじゃない!」とか「キャラ人気ばかりで戦争が描けていない!」なぞとホザいていやがる!


 本家・富野(由悠季カントク)ガンダムも、『Z』以降は「戦争」は背景にすぎなくなって、宇宙での男女間の痴話喧嘩や、女性キャラへの声の掛け方や肩への手の置き方(爆)が主眼の作品へと成り代わってしまった事実は、今やガンダムオタクの基礎教養からは消え去ってしまったのか!?(笑)


 今回もガンダムを高空にて攻撃した戦闘機は超音速なのに排煙のかたちが違うとか……。超音速戦闘機は一撃離脱で旋回攻撃はできねーだろとか……。元テロリストの少年主人公がキーパーソンこと主要キャラクターでもある中東の小国の王女さまと偶然知り合っているとか……。しかも、逃走中に事情も聞かずに匿(かくま)ってくれたとか……。
 主人公少年を教育・仕込んでくれた長髪痩身ヒゲ面テロリスト(傭兵?)のダンディーな壮年オジサンとも、戦場での巨大メカロボ戦にて偶然にも遭遇! 互いにハッチを開けあって対面するのが非リアルであるとか……。


 まぁイチイチごもっともな指摘なのだけど(汗)、フィクションは究極的にはリアリズムより象徴・寓意の方が優先される世界なのである。一兵卒が国際政治にコミットできるワケがないけれども、作品世界における全世界を「全的」に描いて、物語の体裁もよくしようとするのであれば、逆に物語の序盤や中盤にて各陣営を象徴・体現する主要人物同士に接点を持たせてから、のちに対決させるような作劇が演繹で導かれるのは当然。仮に瑣末な面をリアルに描いていたとしても、クドくてモタつくようであれば、力ワザ(ちから・わざ)の演出で押し切った方がマシではあるのだ!


 『Z』以降の本家・富野ガンダムからはなぜか消えていた、頼れるムサいオッサン敵キャラの人民服な軍服での登場にも好感を持つ。強化人間な少女やブチ切れ気違いキャラなど、いわゆる「旧ガンダム」っぽさも醸しつつ――今となっては、それらは相対的なイミでの「旧〜」であって、「ファースト」ガンダムっぽさでは決してないのだけど――。


 てなワケで、そのあたりは私的には一応オッケーなのだが、そんなことよりもはるかに大問題(?)なのは、『SEED』では非難されて『コードギアス』では大政翼賛ゆえにかスルーされている(?)、女の子ウケする要素、学生服で私服で生徒会、男女共学学園もの、誰と誰が付いた離れたの要素の欠如だろう(笑)。
 だ、大丈夫なのかなぁ。今日日(きょうび)、このテの作品は良くも悪くも、女の子ウケする要素がないとキャラクター人気も盛り上がらないのだから、ヒットすることも困難になるのでは?(汗)


 もちろん、そういった受容や消費のされ方にイライラするようなヤツらが、一方では美少女アニメ萌えであるならば笑止千万! 平均的なアニメなんてモノは悪くも良くも、いや良い意味で、その中心の客層は女子供・ティーン向けであるべきなのだろう。
 本家・富野御大や福井晴敏の一応の本格『ガンダム』路線を地上波で流しても、声はデカくとも数的には少数のムサい成人男性オタクだけが喜んでいるだけで終わってしまったならば、このジャンルというのか『ガンダム』というジャンル自体もまた衰退していってしまうのだ。ジャンルをマス的にも商売的にも牽引できているのが『SEED』以降の『ガンダム』。だからそのへんのミーハー客層も軽視せずに目配せして、老獪に作劇していってほしいものである。


 というよりかは、単純素朴で中二病な作品至上主義の観点ではなく、このへんのマーケティングも大前提として兼ね備えた上で、それからはじめて作品性(テーマ性なりドラマ性なり)をうんぬんするような認識&流儀が、いいかげんアニメマニアなりガンダムオタクどもの常識・デフォルトにはならないのだろうか!?


 一番女の子ウケがしそうに見えるのが、東京在住のガンダム乗りではない単なる気弱そうな民間人の少年なのだが(?)、このへんも客商売的には大丈夫なのであろうか? まぁ、『SEED』でも敵陣営に美少年キャラ複数を用意はしていたもののあまり描きこまれてはおらず、シリーズ途中で整理・粛清されても人気があったのでオッケーなのであろうか?(オイ)
 ミーハー女子オタク層なんて可愛いモノじゃないか? 近視眼的な二元論のその外延には、「きん☆もーっ(キモい)」と男オタ&女オタを双方ともに冷笑している圧倒的大多数の一般女性層がいるのだゾ!(爆) 『SEED』放映開始直前のTBS平日深夜の若者向け番組『ワンダフル』(97〜02年)の不祥事打ち切り決定後の『ガンダム』特集における、雛壇に座っているワンギャルたちの実にイヤそうな顔、VTRで流されているオタク系イベントにてインタビューに答えているアカ抜けないオタへの容赦のない視線を筆者は忘れない!(笑)


閑話休題


 正直、個人的には、現実世界において戦争根絶・恒久平和なぞが達成できるワケがないと考える者なのだけど――むろん減らすべきではあっても――、そのへんは底が浅くて甘っちょろい理想論なぞには流されずに、筆者個人も一目置く水島精二監督&黒田洋介脚本コンビ――とはいえ彼らに前近代的・古代中世的な忠誠を誓う気もさらさらないけれど。近代的合理人であるのならば、是々非々で成果に応じて腑分けして評価しよう!(笑)――がどう料理していくのかについては、注視していきたい。


(了)
(初出・オールジャンル同人誌『SHOUT!』VOL.43(07年12月29日発行))


機動戦士ガンダム00(ダブルオー)』第1期最終回・完結感想

(2008年3月29日(土)〜30日(日)執筆)


 第1期シリーズは、全25話・2クール分で最終回を無事に迎える。直上の文でコレだけホメておいてナニだけど、個人的には最終展開のここ数話のノリは正直ビミョー。作品への各話単位での分析的・批評的視点とは別に、単純に好悪の次元で云えば、筆者は『機動戦士ガンダム00』という作品自体が、主要キャラや作品世界が序盤でねらっていた要素がけっこうスキだったので、あまり悪いことは云いたくないのだけど……。


 終盤直前までの展開に対しては、個人的にはとても高く評価したい。


 まぁ展開それ自体が矢継ぎ早というのは、ここ10数年の『ガンダム』作品にかぎらず、それ系アニメには必須の要素になっている。それどころかネットの普及以降は、ウルせぇマニアの皆さまがたの批判やツッコミに先回りして、「そんなのはわかってますよ」的なエクスキューズを作品中に入れておくようなメタ的な作劇も、良くも悪くも当然のごとくになっている(笑)。


 本作でも、序盤早々から「『戦争根絶』を『武力』をもって実現せん」とする主人公チームたちが所属する私的武装組織が掲げる、それ自体が矛盾をかかえた理念を提示した全世界へのTV放映に対して、周辺や敵(?)キャラたちが即座にツッコミを入れまくっていたりもする――しかし、「対話」をもってしても「戦争」なり「紛争」を根絶できないケースも多々あるのだろうから、「武力」をもって実現(鎮圧・抑止)する行為も、矛盾をはらみつつも、そして根源的な解決ではないのだとしても、半ばは必要悪でもある必然だろうと筆者個人は思うけど――。


 2段階~3段階も進んだ圧倒的な技術・武装水準を有する巨大ロボット兵器・ガンダムのたかが数機に翻弄される3大国の軍隊。……そりゃあ最初から弱かったり敵とも互角では、主役ロボの強さ・カッコよさが引き立ってはこないし、「武力による戦争行為の根絶」を行なうだけの実力のウラ打ち・説得力も出てこないので(笑)、個人的にはまったくもってオッケー!
 しかし、早すぎる展開というか、頭がよすぎる展開だというべきか、ガンダムがレーダーにひっかからないことを逆手に取って、逆に電波障害が発生している空域・宙域の出現を以(も)ってして、ガンダムが行動していることを確認して敵が先手を打って軍事行動を起こしていく――皆みなさまが大スキで神格視されている富野ガンダムも実は『Z』以降、ドンパチシーンで基本的には砲撃か剣戟しあっているだけで、戦術や戦略や布陣や用兵なんてモノは実はありませんでしたから(汗)――。


 でも、あまりにも早い段階で、主役メカが苦境・ピンチに陥ってしまうのも、主役ロボットの強さ・カッコよさ・超越性には欠けてしまうから、もっと後回しにしてくれた方が、それまでとの対比でそのときの敵の強大さやピンチの切迫感も際立つのになぁ、とも思ったり……。


 と思っているそばから、ストーリー展開はさらに加速がかかっていき、3大国の合同演習を模していた陽動作戦で、圧倒的な物量投入による超長時間の攻撃によって大ピンチにさらされて、どうやっても負けるだろうという展開になり……。でも、そこはいかにリアルロボットアニメとはいえ、物語・フィクションというモノのお約束。主人公が物語の途中で敗北してしまってはお話がつづかないので(笑)、主人公のガンダムチームとは別の第2ガンダムチームがさっそう登場して形勢逆転!
 これと同じパターンで、終盤ではムチャクチャなピンチに陥ったガンダムが、主人公たち自身も知らなかった(笑)「トランザム機能」とやらで、大むかしの同じくサンライズ製作のリアルロボットアニメ『蒼き流星レイズナー』(85年)やら、近年だと『仮面ライダーカブト』(06年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20070211/p1)のハイパークロックや、『ウルトラマンメビウス』(06年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20070506/p1)の怪獣攻撃隊が使うオーバーテクノロジーメテオールのような、時間制限付きでその潜在性能をマックス・最大限に発現する超高速稼動にて形勢を大逆転! 


 ……といったご都合主義なノリは、娯楽活劇作品としてはキライではないし、毎回やったらダメだけど、たまにアクション面での特大イベントを作って逆転勝利のカタルシスを作ってみせる程度であるならば、反則ワザの作劇ではあっても、それもまたOKだろうとは思うのだ。


 しかして、ストーリー展開の早さにともなう、戦闘のシチュエーション&スケールのインフレ・拡大はやはりビミョー。ガンダムを駆動するオーバーテクノロジーの一部が漏洩して、3大国側でもガンダムに拮抗する巨大ロボットをアッという間に(実際には数ヶ月は経ってる?)量産して投入してくるような作劇は、もっと後回し……たとえば週1の1年間放映ものの終盤にまわしてほしいような大ネタでもあるワケで……。であれば、もったいないので、今秋放映開始予定であろう(?)『ガンダム00』第2期に、個人的にはまわしてほしかったネタではあった。


 人間ドラマ面では、細々とした世界各地の紛争状況を描くことは放棄して、というか脇に置いておいて、主要キャラの過去話や意外な一面の表出を、そして経済特区・東京の民間人キャラたちをじょじょに描写・肉付けしていく展開自体については不満はない。


 天下国家や世界情勢などということには関心がない、オシャレでスイーツ(笑)が大スキなミーハー少女キャラ・ルイス嬢。


 人類全員みんなが根は善良で人情裏長屋、戦争をキラっているにも関わらす、スレ違いや利害の相克から戦争が起きてしまう……ということでは全然まったく毛頭なくて(爆)、ガンダムマイスターガンダム乗り)や3大国の軍人どもとも違って、マジで心の底から戦争――戦いのスリルと高揚と勝利!――がスキでスキでたまらなくてヒトの命もカルいらしい、性悪な性格異常でムダに強い傭兵オッサンのいかんともしがたさ(笑)。


 その人間観の幅の広さにも、「人間なんてイロイロ、性格類型もたくさんあるのだから、確率的にそーいうヤツもいるだろナ」的な好感もいだかせるのだ。


 それだけに、第2のガンダムチームの3兄妹が、悪いイミで多少アニメ的・記号的・戯画的で、あまり過去のトラウマやバックボーンもなくガンダム乗りになっているぽかったり、モラルもウスくてルイス嬢の親族の結婚式を気まぐれで爆撃してしまう安易な展開など、多少引っかかるというか物足りなさを感じていたりもする。まぁ、登場人物の行動すべてに何らかの動機がなければイケナイとまで堅苦しく考えているワケでは筆者もないし、本作『00』の中では3兄妹は少しウイていた感もなくはないけれども、こーいうキャラの立て方もしょせんは娯楽活劇作品なのだから悪くはないし許容範囲だとは思う。


 その点で、ガンダムマイスターそれぞれのマンガ・アニメ・劇画的なキャラの立て方もそんなに高尚なものだとも思わないけれども、歳若いファンへのツカミとしては大いにアリだとは思うのだ。
 4人目のガンダム乗り美少年キャラの二重人格とか、凶暴な方の人格が凶悪この上ないガンダムの巨大なハサミ(!)でゲスト敵キャラをなぶり殺しにしちゃうとか(爆)、「万死に値する」が決めゼリフであるクールどころか冷徹な5人目のガンダム乗りメガネ美少年の意外な打たれ弱さとか、その際の泣きながらの「俺は…僕は…私は…」のセリフとか。


 もちろん、ウラ設定の伏線でもあるのだろうけど、半分は笑ってしまうし、作り手もそこはネタにしてください! という作劇的ねらいもあるのだろうけど、まぁスキだ(笑)。


 しかし、この方向のキャラの立て方が悪い方向に進んでしまうと、ウェーブのかかったロン毛のスーツ姿のハンサム紳士が、某国の国連大使にして正体は主人公チームの私設武装組織の一員(?)にして上位の監視者でありながら、思わせぶりな悪の黒幕であったというのはなぁ。組織のコンピューターを乗っ取ろうとする分には文官なので、それもアリだとは思うけど。なんと第1期『00』の一応のラスボスに昇格して、金色の巨大モビルアーマー(巨大メカ)でラストバトルに参戦、最後は主人公少年と一騎打ち! っていう展開もなぁ(笑)。


 いやまぁ、ラスボスならば真の意味でリアルであるかはともかく、巨大ロボ戦などをやらせて直接対決させた方がキャラは立つのだけど、それまでに主人公たちとの直接の因縁や感情的もつれや対立もなかったしなぁ(笑)。その点では、直接の因縁がある各国のパイロット連中や傭兵オジサンとの対決の方が、各キャラの感情的帰結からも向いてはいる。



 そういう一部のキャラ描写の安易さの半面で、


・年明けの第2クール以降、親族の結婚式に対する第2ガンダムチームの気まぐれ爆撃の巻き添えで、民間人側の主要キャラであるミーハー美少女キャラが左手の指をすべて失ってしまう!――左手の指をすべて失っても今流行りの万能細胞で対処可能では? というツッコミには、次回の冒頭で早くもそれが不可である理由をリクツを付けてご説明(汗)――
・一応のレギュラーキャラかと思われていたユニオンの軍人チームの長髪白髪の技術者ジイサンの戦死!
・やはり民間人視点の代表としてフツーは死なないだろう、作品世界の説明役やナゾの探求役としても必須だろう! と思っていた民間人少年の姉である報道機関・JNN(TBSが300年後にもあるゾ!・笑)に勤めているお姉ちゃんの、取材で闇世界に深入りしすぎたがゆえの死!
・無敵の第2ガンダムチームが件の痩身ヒゲ面傭兵のオッサンにアッサリ殺されていく!


といった描写については、かなり意表外でショッキング!


 と、ココまではスゴかったものの、その次の終盤における私設武装組織のメンバーが、次々に戦闘で散華していく展開になってみれば……。
 まぁ、充分に悲惨ではあるのだけれども、主要キャラの死亡に観ているコチチ側が慣れてきてしまって意外性を感じなくなってきたというべきか(汗)、民間人ならぬ一応の覚悟を決めているハズの武装組織のメンバーゆえにか、相対的には事の重みがウスく感じられてしまうのは筆者だけであろうか?


 第1期終盤におけるガンダム乗りや敵パイロットたちの散華についても悪くはないけど、個人的にはあまりノれなくなってきた。まぁ、さすがに準主役級の主要キャラたちだから散華・玉砕ではなくって、多分生き残っていて再登場するのだろうとは思うけど……(?)。


 今では感動の名作扱いをされている――放映当時はそうでもなかった感触があるのだけど(爆)――、『Zガンダム』のファムファタル・ヒロインことフォウ・ムラサメ嬢の死亡回とか、『Z』シリーズ前半での退場時点でどう見ても高空に飛ばされて死んでいただろう! といったハズが、何の説明もなしに再登場してしまうような訝しいノリ(汗)それ自体については、筆者のようなロートルオタクにしてみれは、近年にはじまったことではないゾと主張はしたい……。だから、絶対にダメだとまでは云わない。けれども、あまりイイとも思わないのも、半面の事実なのだけど(笑)。



 「戦争」が起こる根源は、たしかに錯綜する利害共同体である「国家」が複数並存していることにも、原因のすべてではないにしろ一因にはあるのだろう。かつての『ガンダムW』終盤では、歴史の流れを達観した敵キャラであるトレーズやゼクスが汚れ役を引き受けて、地球主導にしろ宇宙主導にしろ世界統一国家を樹立して、その成果を完全平和主義のリリーナ嬢に禅譲しようとしているようにも見えたものだ。
 本作『00』でも私設武装組織の200年前の創設者の科学者ジイサンのねらい通りに(?)、スーパーパワーのガンダム数機の前に、3大国は途中から連携して事に当たり、最終回ラストでは地球連邦政府が樹立されるまでに至ってしまった――創設者はその目論見さえ達成できれば、私設武装組織は最後に世界国家に敗退・駆逐されてもかまわなかったらしい!?――。


 ところが、本作では、それでメデタシめでたしといったストーリーにもなっていない。


 科学バカの私設武装組織の創設者のヴィジョンにはなかったのであろう(?)、統一後のその先における「世界」情勢と「戦争」行為を、そして「戦争」行為の根絶をどう描いていくつもりなのであろうか? 第1期『00』とはまた状況が異なる中における同系テーマの模索に、『00』第2期は挑んでいくつもりであるようだけど、そんなにも高すぎる、しかも解答などもなさそうな難問に挑戦して自爆しはしないかも気になる。
 その力量もないのにチャレンジをして失敗してしまうくらいであるのならば、テーマよりもキャラクラタードラマの方向性にシフトして、ウェルメイドな作りやシメにしていただいても個人的にはオッケーなのだけど(笑)、とりあえずは今秋開始と思われる『00』第2期でのスタッフたちの作品の料理の仕方・裁き方には注目していきたい。


 テーマ面および作劇面でも、主人公チームの私設武装組織の上層部のナゾ。武力による戦争根絶という理念の矛盾を体現したかのような、より過激で手段を選ばない第2ガンダムチームの登場による、それとの対比。そして第2チームや上層部とは袂を分かって、あくまでも主人公チーム自身が自律した意思・価値判断で動くようになっていく展開も、『W』や『SEED』で同系ネタを観てきたような既視感もあるのだけど、悪くはなかったとは思う。もっと丹念に第2期にまでまたがってじっくりと描いてはほしかったけど。



 最後に云うけど、終盤における私設武装組織の母船の大破にともなう主要キャラのバタバタ死亡! や、最終回ラスト数分で描かれる4年後の2312年。『ガンダム00』第2期予告編における「あのキャラ、このキャラ、実は生きてます!」といった描写は、繰り返しになるけど、ダメだとはまでは云わないまでも、ややネタ的で作品の品位が下がってしまっており、手放しでイイとは思っていないのも筆者個人にとっての事実だとは念押ししておこう(笑)。


 東京の民間人少年は宇宙で肉体労働しています! といった描写は彼らしい平凡さ・凡人ぶりでイイとして、彼が見舞っていたミーハー少女・ルイス嬢は例のガンダム保有する私設武装組織に入っている!? その隣りにいるのは、メガネの美少年ガンダム乗りの成長した姿?(妙に不敵な感じでルイス嬢ともデキている?)


 本編ではテンポが早くてワケワケメ(訳がわからない)だったけどビデオで観返してみると、薩長土肥から編成した御親兵ならぬユニオン・人革・AEUの軍人たちがおそろいの地球連邦軍の新軍服で敬礼しながら何気に勢ぞろい!
 人革の「ロシアの荒熊」こと渋いオジサンとAEUの低音ボイスのキツめのメガネ姐(アネ)さん上司が平気な顔して並んでいます! その部下の動物的に姐さんにホレている長髪赤毛の軽薄ノーテンキな馬鹿アンちゃんことパトリック・コーラサワー青年もなぜだか生きてるゾ!(笑)


 そのおかげで、フランス外人部隊の傭兵オジサンは仕事にアブれたのか、忌々(いまいま)しげにバーで水割りをあおっています。この描写はさもありなんでイイね。


 第2ガンダムチームの生き残りにして、結婚式を爆撃した張本人でもある妹キャラも行き場がないのか、件の私設武装組織入り?


 そして、出た出た! 『ガンダム』の宿敵の今やお約束の様式美である「仮面の男」の正体は、ガンダムへの憎しみが第1期最終回では愛だのホモだのの域に達してしまって――今までそーいうキャラだっけか!?(笑)――、相打ちで大破してしまったユニオンの金髪ヤンキートップガンことグラハム・エーカー中尉なのですかネ? このへんはさすがにドーなのでしょうか? いやまぁ、適度にネタ的にしてマンガ・アニメ・劇画的にキャラを立てること自体は、別にイイといえばイイのだけれども……。


――『00』第1期最終回にて、かの『ガンスリンガー・ガール』(02年原作漫画、03年・08年TVアニメ化)のように、「ロシアの荒熊」オジサンに健気に尽くして、同じ出自のガンダム乗りのアンちゃんを嫉妬させていた人革のデザインベビーこと超兵1号の、萌えや庇護欲対象とは程遠そうなルックスのチビチビ姉ちゃんの4年後の容姿も気になる(笑)――


(了)
 
(初出・当該ブログ・2008年3月30日記事)


機動戦士ガンダム00(ダブルオー)』(セカンドシーズン)(新規UP!)

(2009年4月20日執筆)


 ウ〜ム、イマイチだったかな。キライじゃないけれど。


 1期・2期に分かれて、1期終盤に客引きサプライズがなければならない以上は仕方ないし、その上で次の手を見せてくれれば不満はなかったけれど、それは果たされず。


 1期終盤の人物リストラや整理が諸悪の根源だと私見


 米日・中露印・欧州3極対立から戦争根絶を唱える武装組織の介入で地球連邦の成立へ。世界の大局とヒミツに迫るジャーナリストの姉さんの退場、中東の王女様の亡国による政治的無力化。前期の民間人キャラの戦場への進出。


 良く云えば集約化、悪く云えば大局は後景に退き、前期の個人的因縁の延長だけで物語が展開してしまい、世界が狭くなってしまったと思う(本家・富野ガンダムも『ゼータ』以降は同じだが)。


 1機のみで長距離機動性と文字通りの一騎当千の戦力を有して、『沈黙の艦隊』の核搭載の原潜やまと並みの戦術ならぬ戦略兵器に昇華して、政局・世界情勢にも影響を与えたガンダム4機だが、敵機も擬似太陽炉を搭載されては、相対的に一戦力に成り下がり、世界全体を描くことから遠ざかることに拍車がかかるばかり。


 他方で、『ガンダム』初作でのみ肯定的に描かれて、のちに否定的に、そのうち頭デッカチ精神感応より肉体接触の方が称揚されて(『劇場版 機動戦士ZガンダムIII ―星の鼓動は愛―』(06年)ラスト)、トドメを刺された(笑)新人類テーマを第2期では採用。まぁバリエーションとして他作と差別化するにはコレも消極的にはイイのでは? 量子に脳波を乗せるという一応の物理的理屈も与えてオカルトを一歩手前で回避しているし。ドコまで行っても大ウソでも、一応のSFっぽさ&『ガンダム』っぽさも醸して、戦闘中の精神感応で敵味方キャラに接点を、バトル&ドラマを両立するのはイイと思う。


 そのかぎりで各話でのムリや粗はそうないし、よく出来ているのだが、当初掲げていた戦争根絶という理念からはカケ離れてしまって物足りない。もちろんポッと出の政治家や指導者の新キャラが出てきて世界を上から目線で眺めても感情移入はできない。であれば、1期初期のリアルIRA関係者やタリビア首相が1カットだけでも再登場、現今の情勢をどう思っているか確認させるなど、後者は強硬派が牛耳る連邦議会に渋々参加してる描写でもあれば(1期の中東小国にも保守&開明2派があったがごとく)。


 民間や庶民レベルでも、JNN女キャスターの上司や同僚を1シーン出してみるとか、件のヒミツに迫る人間がまだいるとか、東京民間人少年の同級生やご近所を出して所感を語らせるとか、その風景・背景美術のその後を点描するだけでも、根っこの生活と同時に「世界」の広さを感じさせ、多角的に肉付けもできたろうと愚考するのだが。


 『ガンダム』もドストエフスキーのような全体小説(王様から庶民・貧民、役人・商売人など上下左右の職種の人間が登場)のごとき要素に魅力のひとつがあるならば、王女様が終始シェルターに、民間キャラも敵味方軍に別れて……は結構だが、彼らの代用キャラはいてほしかったかも。



 その観点から行くと、オシャレとお喋りと甘いお菓子にしか関心がないプチブルジョワ、現実キャラだとオタにとってはヘイト・憎しみの対象、ネット用語でいう「スイーツ(笑)」でしかないハズの東京に留学してきた少女ルイスが、帰省先の親族の結婚式で爆撃に遇い身障者になる件が勿体ない。


 いや、結婚式を爆撃したガンダム急進派別働隊の釘宮理恵(汗)の動機がただの気まぐれだったのが心底ガッカリ。


 ベタでも貧民の出にして、富裕層への憎しみから爆撃したなら、ルイスは被害者としてのみ聖化されず(彼女は軍需産業にも関係ある財閥出身者なんでしょ?)、釘宮に一理を与えることができ、欧米だと90年代以降、日本でも00年代以降の新自由主義経済で拡大する格差社会の風刺にもなったろうものを。そも第1期でも、急にマンガ・アニメ的記号キャラが出てきて、本作の作風には似つかわしくなくて品位が下がるなぁと私的には危惧したものだ(世間的には評判イイそうで、ならば娯楽作品としてはOK)。


 個人的には、ルイス嬢と釘宮を生活境遇・バックボーンからして対照的にして、かつ戦場で激突・問答させるキャラにしてほしかった。ウラ設定では釘宮は遺伝子操作人間だそうだが、中露印の強化人間少女や同出自のガンダム乗りの悲劇とネタがカブってるゆえか、一理も与えられないただのお騒がせ戦闘キャラで終わっていて非常に残念だ。


 というワケで第2期後半では世界情勢・人物関係ともに、各話単位の出来とは別に、作品全体にもやもやとした不満が募ってきてはいた。ただ、作り手も素人ではないので、そのへんの不備もとっくに気付いてはいたのだろう。


 オーラスで点描にて描かれる世界や抵抗組織や人物たちのその後。2期本編全体にこれらを織り交ぜてほしかったと思いつつも、ワリと納得させられて筆者の溜飲は下がる。


 往年のリアルロボアニメ『ガサラキ』や『ガンダムW』最終回がごとき戦争根絶・武力放棄的な理想オチでなく、来るべき宇宙知性との邂逅(かいこう)に備えて云々などの浮世離れオチにも陥らず、主人公らの私設武装組織が抑止力として地上を見守るオチも、サヨクの皆様には評判悪そうな気もするが、個人的には現実的で妥当だと思う。


(了)
(初出・オールジャンル同人誌『SHOUT!』VOL.47(09年4月26日発行))


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ASIN:B0016J84F2:TITLE(共に#1、2収録)
ASIN:B00163IJ4E:TITLE(#23〜25・最終巻)
ASIN:B0027IZLUW:TITLE(セカンドシーズン#23〜25・最終巻)
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