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ラブライブ!・Wake Up,Girls!・アイドルマスター 〜2013〜14年3大アイドルアニメ評


[アニメ] 〜全記事見出し一覧
ラブライブ!(第1期) 〜2013年冬アニメ評
ラブライブ!(第2期) 〜2014年春アニメ評
ラブライブ! The School Idol Movie 〜世紀の傑作!? それとも駄作!?


 美少女アイドルアニメ『ラブライブ!』1期(13年)・2期(14年)の続編映画『ラブライブ! The School Idol Movie』が15年6月13日から公開記念! とカコつけて……
 一昨年2013〜14年の3大アイドルアニメ評をUP!


ラブライブ!Wake Up,Girls!アイドルマスター 〜2013〜14年3大アイドルアニメ評!

(文・T.SATO)
(昨14年4月執筆)

ラブライブ! School Idol Project

「♪それぞれが ス〜〜キな こ〜と〜で、がんばれ〜るなら〜」
 のあたり、右腕をゆっくり伸ばして重たいものを持ち上げてるような振付のリフレインがイイよネ。


 アイドルのお姉ちゃんたちが集団でスキップしながら複数の円陣を組んだり、ニコニコしながら両手を前に印を作って、小首を傾げてウインクしたり、内股気味で小刻みに両腕は小さく身体は大きく揺らしたり。


 少女性を売りにしたコケティッシュなふるまい。
 ……しかしみんな、ダマされちゃイケナイ!
 こーいう媚び媚びしたふるまい、ヒラヒラ・フリフリした衣装や前髪とゆーのは、男性の庇護欲を誘って、場合によっては自らを一生養ってもらわんとする女性の原始時代からの生存戦略なんだョ! 動機はビッチなんだョ!
 筆者の透徹した理性はそう静かに訴える(……ルサンチマンが訴えてるのかもしらんけど・笑)。
 そーは思っているのだが、一方ではかわいい女のコにダマされてみたい! ペンライト振ってモーレツに応援したい! とも思ってしまう(……我ながらバカだ・汗)。


 9人もの大所帯アイドルグループアニメ。
 直接的にはヒット作『アイドルマスター』(11年)の二番煎じ。
 歌曲シーンをシリーズ要所の見せ場とし、CDをオタどもに大いに売りつけ、3次元でも声優陣が劇中衣装でダンサブルな巨大ライブを興行して商売しようとする、二匹目のドジョウをねらった企画なのがミエミエ。


 なのだが、元祖が昨今流行りのアッサリ系の淡泊なキャラデザだったのに比して、コチラはお眼めパッチリ瞳ウルウル、八頭身のデザイン骨格シッカリ系。
 特筆すべきは(?)、行き過ぎない範疇で骨盤が張ってて、太モモも適度に太いことだろう!?
 いやぁありがたい。眼福眼福。
 嘆かわしいことに87年のワンレン・ボディコン・メチャスリムの大流行以降、世間の女子の太モモが(以下略。って何年前だョ・汗)。


 コレによりダンスの足踏みシーンもバネと躍動感を担保。
 対するに上半身や肩幅は狭くて両腕も細いことで、少女的な優美さや繊細さをも同時に確保する。


 というワケで、ちょっとだけナマっぽい肉体的実在感、キャピキャピ女子高生感を醸すことに成功しているあたり、個人の好みではあるけれど、『アイマス』よりも分があってリアルに思えて、そのあたりで批評的に理論武装(笑)できるんじゃないかと思ったりもするのだが。


 暑苦しくない程度に元気でキャピキャピ・ルンルンした、アタマ片側(位置高め)でリボンを結んでテールに垂らしたオレンジ茶髪な華のある主人公の女子高生。
 オットリはんなりトロトロと甘ったるくしゃべる、ライトグレー髪の癒し系の女子高生。
 弓道もやってて一見クールでシッカリ者でも、少しズレてる紺色長髪の女子高生。


 幼馴染でもあるこの3人を中心に、


・「♪廃校阻止のため今流行りのスクールアイドルを作ろう!」
・「衣装ができました」
・「振付ができたわよ」
・作曲できる面子が加わりました
・作詞もできました
・アイドルになりたいけど奥手なメガネっ娘下級生が友人に背中押されて参加しました
・背中押した友人も同時加入しました
・部活として承認されるに必要な最低5人も確保しました
・アイドル活動に頑強に反対していた金髪生徒会長も加わり、会長の女房的な存在のシットリした副会長も同時参加しました
・メンバーにお金持ちがいて海辺の別荘に合宿しました……


 ってこう書くと、ちっともリアルじゃナイですナ(汗)。


 イヤだから、コント番組としても面白い(笑)。
 80年代アイドルを知るオッサンとしては隔世の感だが、AKB48みたく変顔をUPして笑いを取るご時世の反映か(?)、喜怒哀楽の豊かな表情演技。
 1期第1話冒頭での廃校告知のショックに、ベートーベンの「運命」のパロ曲でヘナヘナと大袈裟にのけぞって気を失う主人公の全身演技、目覚めてアレは夢だったと早トチリして廊下をスキップしている類いの喜劇的な顔演技などはサイコー!


 黙っていればロリかわいい、高校3年生には見えない、実はすでに学園に存在していた元祖アイドル研究会の小ナマイキな黒髪ツインテール少女の、独自のアイドル論に基づく媚び媚び言動がハズしていて寒かったり周囲がムシするギャグも好き。
 一方、そんな彼女が新加入して屋上でメンバーにアイドル笑顔の特訓を施している最中、
「かつてアタシが挫折した、やりたかったことはコレなのよ!」
とばかりにコミ上げてきたのを、後ろ向いて空見てコボれないよう堪え隠して、すぐさま特訓に戻る一瞬の芝居には(涙)。
 細かいトコではイイ芝居をさせてます。


 今春(後日注・昨2014年春)より開始の第2期。おバカ主人公がいつの間に新生徒会長になっている急展開(ソコ、はしょるか!?)。
 ミーハー的には応援したいが、理性で分析チックに見れば、メンバー集合過程のツンデレな対立・紆余曲折の過程を描いた第1期とは異なり、すでに人間関係が安定している分、弛緩した印象でイマイチといわずともイマ半という感も抱いてはいるけれど。


(了)


後日付記

 第2期については、コレは批判ではなく云うけれど、明らかにドラマよりもキャラ見せに終始。
 第1期のヒットで製作予算も増えたのか、2話に1回は新曲ライブシーンが入る豪華さ!
 真姫ちゃんは一介の女子高生のクセに作曲だけでなくアレンジ(編曲)までできるのか!? なぞとツッコミしてはイケナイ。
 真姫ちゃん家は大金持ちだから、その財力にモノをいわせてランティス(旧・バンダイミュージック)にアレンジを依頼しているのだ! と脳内補完するのだ!(笑)。


 それでも、
・にこにーコト矢沢にこの家庭の(ヒドい・笑)事情のお話とか、
東海道線、各駅停車の駅で冬の夕方の海辺を舞台に、近づく先輩の卒業・別離の予感に打ち震えて、ガマンしようと思っても泣き崩れてしまう9人とか、
・『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』(08年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20081005/p1)#8での「100万人のゼロ」ならぬ(笑)、吹雪ふきすさぶ中での生徒総出の雪かきとか、
 いわゆるイイお話のテンションは伊達じゃナイのであった!!



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劇場版「Wake Up,Girls! 七人のアイドル」

「♪夢を見るな〜んて〜、きっと出来な〜いと〜(略)
 でもね、私はワ〜タシ。どんな、ごまかしもきかない(略)
 Wake Up! まぶしい日〜差〜し、浴〜びて〜。
 い〜ま! 胸の希望が〜 キ〜ミと、重なる。
 Stand Up! 明けない夜は〜 な〜いからッ」


 7人の制服少女たちが後ろを向いて勢ぞろい。
 アップテンポだけど切なげでドラマチックなイントロとともに、順々に客席の方へ首から振り向きつつ、片ヒジから先だけ小さくかわいく回して。
 曲調も侘しげに始まったのに、途中で劇的に転調して明るく希望を謳い上げる!


 チキショウ、イイ歌詞とイイ曲じゃねーかョ!
・クルッとコマのように一斉に一回転するときは真っ正面、
・「Wake Up!」の歌詞のトコでの一斉ジャンプではなぜかステージ下方から、
 それまでのマジメ展開からは予想外の「パンチラ」が拝める役得感と背徳感も!(笑)


 「パンツじゃないから恥ずかしくないもん」じゃないもん! モノホンですぜ!(二次元だけど・汗) 歳のせいか近年、心動かされることがなかったのに、アニメの「パンチラ」にオッと思わされたのは久々だ(笑)。


 この曲と完成度の高いダンス振り付け作画のこの映像を、後日談たるTVシリーズの主題歌としてもずっと使ったり、服装部分だけを作画を変えて、数話に1回、計数回はTV本編の山場でも流用することを前提で、シリーズ構成を組んでもよかったんじゃネ? と根がビンボー性な筆者なぞはつい思ってしまうのだが……。


 本作はTVアニメ『Wake Up,Girls!』(14年)#1と同日公開の前日談映画で、『アイドルマスター』(11年)『ラブライブ!』(13年)に続くアイドルグループを描いた三番煎じ作品。
 『涼宮ハルヒの憂鬱』(06年)『らき☆すた』(07年)で名を挙げ、古巣の京都アニメを追放されて作った美少女アニメかんなぎ』(08年)でその季の覇権を握るも、プチインテリオタに向けたようなハイブロウ系アニメ『フラクタル』(11年)ではマニア連中にフルボッコにされてしまったヤマカンこと山本寛(やまもと・ゆたか)監督は本作で起死回生が成るや!?
――ちなみに筆者個人は、『フラクタル』が傑作とは思わないけど、アソコまでボロカスにコキおろされるほどの愚作とはつゆほども思わないし、彼の実写映画監督作品『私の優しくない先輩』(10年)も高く評価する者です――


 ……で、少なくともこの劇場版は、個人的には面白かった。引き込まれたし、よく出来ていたと思う。
 地方都市の弱小芸能事務所が作ったローカルアイドルグループに、AKBもどきの国民的アイドルグループ元センターだった今は都落ちした少女が参加する。
 その紆余曲折とダンスの特訓の日々。
 本格デビューはできずともコレが最後の覚悟で、クリスマスイブの夜、人もまばらな野外音楽堂での一曲だけの初公演!


 TV本編とは異なり作画レベルも高いし、映画チックな良いカットもたくさんある――主人公少女が孤独に無言でブランコこいでるシーンはアングルといいよかったナ――。


 ただ、商品としてはドーなのか?
 『アイマス』・『ラブライブ』と比すれば前者寄りの淡泊なキャラデザだけど、パッと見、個々人の区別が付けにくいキャラデザで全員が黒髪系。
 アニメなんだから髪の色を赤・青・黄・ピンク・緑にしてもイイんじゃネ?(笑)


 でもそーいうのがいかにもアニメ的・記号的でベタだから、演出家の自負として、一目で区別できずともドラマ進行に伴う感情移入でキャラを人格込みで観客に区別・判別させることをねらったモノなのだろーとも推測はする――もしもそーなら、その試み自体は成功したと思う――。


 ただ仮にそーだとして、その心意気は壮とすべしだけど、元AKBセンターの主人公がマジメで影がある設定なせいか、
「オーラのある娘がほしい」
と劇中でも云われていたワリにはオーラがあるようなナイような。
 ビジュアル的な主人公特権も感じられない黒髪ショートの端正なキャラデザで。悪くもナイけどいかがでしょ?


 「アナタの心をストマックホールド!」とのたまったり、劇中で美少女アニメ『這いよれ! ニャル子さん』(12年)主題歌を唄ってた、ツインテールの甘ったるいメイド喫茶女子上がりの方にコロッとヤラれてる筆者の審美眼の方にこそ問題があるのでせうか?(笑)


 TVアニメ版の方は予算が潤沢ではナイのがアリアリ。映像作品とは結局、脚本とか監督個人の力量だけで完成するものではなく、やはり総合芸術だということにも思い至らせる。
 最終展開でのハレの舞台のリハーサルで、メンバーのひとりが足にケガをして、本番では皆がそれをフォローしつつ踊りも変えて、でもギリギリ寸前に小声で彼女がメンバーに意志を伝えて、あうんの呼吸で皆で一斉にジャンプ!
 などの一連は、十二分にカンドー的で個人的には多少ウルッとも来て、作画クオリティもそれまでの回の平均値よりも高かった。
 けれども、演出の狙いはたしかに的確でも、各キャラの瞬時の目配せ・アイコンタクトなどの表情が、『アイマス』『ラブライブ』並の2010年代TVアニメの最上級の作画クオリティにて表現されていれば――実写で云えば役者さんの演技力に相当!――、もっとスリル&心情&感動もあるチカラ技の盛り上がる神(かみ)シーンに成り得たろうとも思えるので。


(了)


後日付記

 ウ〜ム、判官(はんがん)びいきかもしれんが、本作についても酷評が多いせいか、カバいたくなる。
 もちろんマンガ・アニメ的なコミカルな要素も残しつつではあるけれども、フツーにイイ意味でのお話・物語をも、本作では紡(つむ)ぎたいのだろうと思う。


 私事で恐縮だが、BGV的にながら見で本作を流してたりすると、チラリ見のつもりが、お話のシークエンスの次元で見入ってしまったりもする。
 その分、本作は女のコそのものや女のコ同士のキャッキャウフフを生暖かい眼で眺めて、胸の中がポワ〜ンとしてくる「幸福感」「多幸感」といった、いわゆる「萌え」感情については、もちろんゼロではナイけれど、『ライブライブ』『アイマス』と比すればウス味であることを認めざるをえない。


 「ドラマ」よりも「萌え」! という尺度自体がドーなんだよ!? というツッコミはあるとは思うけど、当方もドーやら腐っているブタのようなので(汗)。
 ただ逆に云うなら、萌えや作画という観点ではたとえ劣っていたとしても、ドラマ性やテーマ性という観点で云うのならば、本作の方が上回っているとも私見する。
 ただ、だからイイのだ! とまでは断言はできず、やはり「萌え」という脳内麻薬を分泌する成分も必須とはいわないまでも必要なようにも思えて、しかしやはりそんなにいわゆる「動物化」してばかりいるのもいかがなものなのかとも思い……(以下、「萌え」と「ドラマ性」のドチラを取るかの逡巡・無限ループがつづくので、以下略・笑)



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劇場版『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!』(劇場版アイドルマスター

「♪ARE YOU READY!! I’M LADY!! は〜じめよっお〜」


 RとLの発音の区別がつかない日本人的ダジャレ発想な歌詞。
 このTVシリーズ前半1クールのノリノリなオープニング主題歌が、劇場版の劇中のドコにも流れなかったョ〜!
 流れたら銀幕に向かって両腕伸ばしてパラパラダンスしようと思ってたのにィ!(……ウソです)


 が、ネットを巡回してみると、そーいう不満は見当たりませんナ。
 どころか、本作が人気作品であることは承知していたけど、この劇場版もあまりにもな高評価で、好意的な深読み分析も多くて、果たして自分が観た映画と彼らが観た映画が同一のモノであったのかすらもが不安になってくる(汗)。


 熱心なファンの方々には申し訳ナイけど、このゲーム発の10人以上の大所帯アイドルグループを描くTVアニメの良さが筆者にはよくわからない。
 よって、熱狂的なファンの方々は、以降の意見はあくまでひとつの意見としてスルーしてほしいと、最初からヘタレておく。


 この劇場アニメの前日談たるTVアニメ#1冒頭。
 いかにも適度に華があって性格良さげでニコニコした美少女が早朝、田舎な各駅停車駅の自動改札に入って、ヒトもまばらな東海道線の7人掛けの席に座り、イヤホンで音楽聞いたり仮眠したり、次第に混んできてご年配の方が来るや笑顔で席を譲って、自分はその前で吊革につかまって立っている長時間出勤の光景。
 都心に着くや、オンボロビルの2階にある弱小芸能事務所へ入っていき……――そこでのお掃除と電話番風景も入れてほしかったが!――。


 そのテのマニアがドコかで仄聞してきたマイナーアイドルの日常と、主役の娘の健気さを際出たせる演出がとてもイイ!
 だがソコまで。いかにも悪い意味でアニメ的・記号的な役割演技の女のコたちがワラワラと事務所に出てくる段になると、個人的には萎えてくる(汗)。


 シリーズ前中盤はメンバーの個人話が続く。
 そこで綴られる貧乏な大家族持ちの女のコの元気な日常。
 おっとり天然ボケ姉さんの映画『ローマの休日』(53年)みたいな港町珍騒動。
 ライバル事務所の961(クロイ・笑)プロにロケ先でハメられた女のコの救出に、彼女のペットの犬猫ハムスターにワニ(笑)どもが電車に乗って参上する話に至っては!


 いや別にイイけど、突っ込んだら負けなのでしょうが、ファンも判っていてあえて楽しんでるのでしょうけど、こんなんでイイんでしょうか!?


 雲上人であった70年代までとは異なり80年代以降、アイドルも(プロデューサーも)楽屋ウラを見せ、作り物でありナマ身の人間であることを見せつけてきた。
 だからといって、観衆側もシラケてしまってアイドルジャンルが絶滅してしまったワケでもなく、それをも含めてアイドル&ファンとの共犯関係で、ウソでも演技でもポーズでも判っていてあえて祝祭空間を作って、束の間の高揚を味わうようになって久しい現在、コレはコレでアリなんだろうナ。


 筆者は別段アイドルマニアじゃないけど、ヨコ眼で見てても、90年代中盤以降の『浅草橋ヤング洋品店』(92年)改め『ASAYAN』(95〜02年)における小室ファミリーつんくプロデュースのモーニング娘。閑散たる初公演やら5年前には『週刊文春』で「現代の女工哀史」(笑)と揶揄されたAKB48など、アイドルを描くならネタの宝庫があるだろ! と本作に対してはツッコミせずにはいられなかったのであるが――その不満は後発アイドルアニメにて解消されたけど――。


 で、この劇場版でもゲストのバックダンサーの妹分キャラのひとりに、後発作品でもやっていた残酷な才能問題、挫折ドラマを描いて、過食でプチデブにもなってしまうとゆー(!)、基本はキレイごとに終始すべき美少女アイドルものなのに、ダークサイドに踏み込んだドラマがあったりもするけれど。
 本作の作風ゆえかドコまでもウス味で……。
――でも、それでこそこの作品の劇場版にふさわしい、作品の世界観をキズつけない程度で寸止めに留めた塩梅の(個人的には少々物足りないとも思うけど)、あくまで一般層向けの映画としてより、TVシリーズ後日談のファン・ムービーとしての位置付けで、観客にイヤ〜ンな感じ・重たい感じよりかは楽しい感じをいだかせるのが主目的だとするならば、このサジ加減が技巧的にはウマいような気もするし――


 まぁ後発作品でもプロの世界における残酷な選抜は点描に留まり、あるいは別の敵対アイドルグループなどに割り振って、ヒケ目を感じる者がいても脱落者は出さずに助け合っていく展開になるワケで。
 現実的にはともかくウェルメイドなドラマとしては確かにその方がイイとは思う。
 リアルにしたり女のコたちのイヤなトコロを描けば……。たとえば、


・アイドルになりたがるコなんて虚栄心が強いに決まってる! とか、
・AKBたかみなのママが未成年のコと、バラドル汚れキャラのAKB指原はファンとHして、後者は博多へ左遷、でも同情票のシャレが過ぎ、総選挙では1位に輝き、観衆ともども困惑感が漂う会場!


 などを描けば、アイドルのリアルを描いた秀作だ! などともいえないワケで(笑)。
 ……でもジャンルの爛熟の果てに、数年後にはドーなってるか判ったもんじゃねーナ(汗)。


 しかし、この作品も05年誕生のゲーム以来、歴史が長いせいか、世代交代が進み、最近のイベントは若い20代のコばかりで古参の30代の自分はウイている! なぞと嘆いている意見も散見するようになった。
 30代にそんなことを云われた日には、筆者なんぞはドーすれば(爆)。


(了)



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(初出・オールジャンル同人誌『SHOUT!』VOL.60(14年4月29日発行))


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