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小林さんちのメイドラゴン・政宗くんのリベンジ・アイドル事変・セイレン・スクールガールストライカーズ・けものフレンズ ~2017年冬アニメ評!

(2019年9月23日(月・祝)UP)
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』 ~ほか、私的には豊作だった2018年冬アニメ12本評!
『映画 聲の形』 ~希死念慮・感動ポルノ・レイプファンタジー寸前!? 大意欲作だが不満もあり(長文)
『映画 中二病でも恋がしたい! -Take On Me-』 ~眼帯少女も高1なら可愛いけど高3だとヤバいかも…に迫る逸品
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 2019年9月6日(金)からアニメ映画『ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝 ―永遠と自動手記人形―』が公開記念! とカコつけて……。
 京アニ製作の深夜アニメ『小林さんちのメイドラゴン』(17年)評ほか2017年冬アニメ全6本のレビューをアップ!
 (先の事件で犠牲になられた方々のご冥福と、心身に重症を負われた方々のご回復を祈念いたしております)


小林さんちのメイドラゴン』『政宗くんのリベンジ』『アイドル事変』『セイレン』『スクールガールストライカーズ』『けものフレンズ』 ~2017年冬アニメ評!


(文・T.SATO)
(17年2月21日脱稿)

小林さんちのメイドラゴン


 メイド+ドラゴン。西洋ファンタジー風ドラゴンがふだんは、金髪ツインテールのかわいい美少女メイドに変身しているから、「メイドラゴン」というタイトル(笑)。ダジャレの出オチ的な発想から構築されたとおぼしき作品だ。


 アリがちな、弱者男子にとっての都合のイイ弱者女子・天真爛漫ハクチ女子モノなのだろうと思いきや。メンドくさい出会いや声掛け、ナンパや交流、交情の深まりの進展の描写を省いてくれて、最初から出会っていたり職業的に無条件で尽くしてもくれる「妹」や「幼馴染」や「メイド」もののジャンルなのネ? あ~、ハイハイ。そのテは見切ったヨと思いきや……。


 ナンと! 居候先が10代の男子高校生のお部屋とかではない! 居候先のご主人さまは、眼鏡をかけて化粧っ気もなく(多分)、媚びへつらいとか愛想笑いとは無縁な不愛想表情の、スカートではなくグレーのスーツズボンをはいている、明らかに女子力には欠けてそうな(汗)スレンダーな冷めた20代女子! いわゆる女子力とかコミュ力とかを要求されそうな営業職とか総合職とかではない、IT屋さんらしき一人暮らしのOL・小林さん!
 その彼女宅に「ドラゴンの恩返し」とばかりに美少女メイドが転がり込んできて同居生活を開始するというもの!


 ……って、誰得(だれ・とく)の設定ですか!?
 たしかに、趣味活動に傾注したい女オタクも、自分に尽くしてくれて炊事・家事・洗濯までしてくれるパートナーを欲しているという話は聞くけれど――女子向けアニメ『少年メイド』(16年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20160502/p1)など!――。
 とはいえ、小林さんは明らかに女を捨ててるというタイプでもないので、往年の綾波レイ(『新世紀エヴァンゲリオン』(95年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20110827/p1))とか長門有希(『涼宮ハルヒの憂鬱』(06年))とか最近の尾頭ヒロミ(『シン・ゴジラ』(16年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20160824/p1))みたいな、控えめ理系女タイプのそこはかとない色気というか少女性みたいな文脈で捉えることが……できるかもしれない。


 ……我ながら心にもないこと書いてます。「尾頭ヒロミ萌え~」的な文脈で、小林さんを享受しているオタクはそうそういないと思いますし、筆者もそんな眼では見てはいませんが(笑)。
 ググってみると本作のマンガ原作者は、髪の毛を脱色してヤサグレ一歩手前にも見えるサバサバした女性主人公の、メガネの駄目ンズなオタク男子との新婚生活を私小説風に描いた5分アニメ『旦那が何を言っているかわからない件』(14年)と同じヒト。
 なるほど、初々しさはないけど性悪でもない、瞳も小さい三白眼女子のイロケや魅力というものは、両作に共通してアルかもですネ。まぁ平均的なオタク男子がスキそうな女子像にはまったく見えないけれども。


 小林女史のことはともかくとしても、絵柄的には女オタクにも目配せした作品にも到底思えず、野郎オタク向けのベタで安っすい美少女アニメにしか見えない。
 なのに制作スタジオは、近年はそのブランド力を活かして本格文芸志向に傾きつつあるようにも見える、天下の「京都アニメーション」!


 いや、この作品に罪はナイけど、天下の「京アニ」がこんな作品をアニメ化するだなんて。ムリやりにムダに言葉遊び的に深読みする評論オタの一部には、本作に「京アニ」らしさを見出すムキもいるのやもしれないが――ご苦労様です――、筆者はこの作品にいわゆる「京アニ」らしさは感じない。「京アニ」特有のリアルな背景美術や実写のアート邦画的な間やテンポやカメラアングルなどの冴えやヒネリなどもなく、ごくごくフツーのオタク向けテンプレアニメにすぎないとも思う。


 しかし、それが悪いというワケではなく、こーいう空から美少女が降ってきて同居してくれるような作品こそが、本来の少年少女向け、もしくはオタク少年向けのアニメ・マンガの王道設定作品である、というのは間違いない――チョットだけヒネりは入っているけれど――。
 けれども序盤だけを観たかぎりでは、そのお約束・テンプレの範疇での、ベタなりの王道の力強さとか密度感とか冴えとかキレといったものは、少なくとも筆者個人には感じられず、ワリとルーティンで脱力したテンプレの段取り展開でしかないといった印象。


 「京アニ」も企業ですから、会社を安定的に操業させていくためには、いつも常にホンキの作品ばかり作らずに、作画カロリーも低そうで描線もシンプルな本作のようなイロモノ作品を挟むことにしたのだろうか? なぞとゲスな勘繰りも入れつつ、それはそれでオトナの正しいビジネスの態度だナ、とも思う。
 そう考えてみると『甘城ブリリアントパーク』(14年)や『無彩限のファントム・ワールド』(16年)なども、作画カロリーはともかく内容的にはさして深みのあるものではなかったので――異論は受け付けます(汗)――、そーいうコトかと独りごちる。「人はパンのみにて生きるにあらず」の逆である(笑)。


 そんなワケで、ダメダメということでは決してナイ。キラクに見られる水準作だろうとは思う。しかし、毎季のことではあるけれど、あまたの深夜アニメをすべて観ることなどできようハズもナイので、あくまでもイス取りゲームで自身の好みに合うその季の上位5~6作品だけを鑑賞している都合上、「ゴメンなさい」と多少の疚しさを感じつつ、HDDレコーダーの予約リスト上からはご退場を願うのでありました(……本作をスキな方々にはゴメンなさい・汗)。
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政宗くんのリベンジ


 往年のTVアニメ『さすがの猿飛』(82年)の主人公少年・肉丸クンや近年のラノベ原作深夜アニメ『アクセル・ワールド』(12年)の主人公少年クンみたいな、小学校時代はチビでデブで顔もまん丸の非モテ男子のイジメられっ子だった主人公少年が、食事制限や筋トレに髪形や服装にも気を使って、ルックス&肉体改造に成功! さわやかイケメンくんにシフトチェンジした! というのが導入部。
――とはいえ、それを無条件に賛美しているワケではなく、物語冒頭から鏡の中の自身に見ホレる少年に対して、妹が「わ~、おナル(シスト)だ、ナルだ~」と相対化する視点も付与されてはいる――


 そんな主人公少年がとある高校に転入してくる。


 その学園に君臨するのは、黒髪ロングで――厳密にはそのバリエーション。紺色でチョイとだけ細く編んだ髪を腰まで垂らしている――両脚は黒ストッキングの、ミニスカ高校制服に身をつつんだ、豪邸に住まう良家のお嬢さまのメインヒロイン! そして、そのモテモテのメインヒロインに告白してくる男子生徒はあとを絶たない!


 しかし、彼女は気を持たせた末に、コレ見よがしに全校生徒の衆目の場で、恥部を暴くかたちで壮大に男子生徒たちをフリ続けることで、「残虐姫」(!)と呼ばれているのであった……。


 物語序盤から描かれる、ミもフタもないモテ/非モテの格差! 「カッコ、ただしイケメンに限る!」を地で行くシビアな現実! イケメンならぬフツメン(普通の面)とブサメン(不細工な面)のチョットした言動やチラリ視線は、女子高生たちにテッテイ的にキモがられて、誤解・曲解どころか犯罪者呼ばわりもされる!


 しかして、イケメンの主人公少年の同様のチラリ視線は、テニス部員の女子高生たちに好意的に受け止められて、どころか誉れ・名誉であるとすら思われて、両手のひらを胸の前で組んでイロ眼・ハート眼を使って、キャーキャーと黄色い声で騒ぎ立てられ、部員になってくれないか? と勧誘までしてきやがる!


 ナンという差別! ナンというモテ格差!
 やはり我々下々の者はフランス革命ロシア革命を起こして、労働者独裁ならぬ非モテ独裁を達成し、持てる者……もといモテる者(笑)はギロチンで首チョンパして、富の再分配ならぬ女性を再分配、土地や財産の私有の禁止ならぬ女性の私有を禁止して、全人類の男性が等しく女性を共有可能な公共財とする、真の意味でのリベラルな共産主義社会を実現しなければならないのダ!?


 ……冗談はともかく、そんな主人公青年がもくろむのは「残虐姫」に対するリベンジ! 小学校時代の彼をフった彼女に対する復讐を、もちろん陰々滅々・深刻に描くのではなく、あくまでもコミカル・軽妙に描いていく作品なのであった。


 てなワケで、リベンジのフリをしつつも、この両者が徐々に接近していくラブコメになるのだろうナ、というところはミエミエの作品ではある(笑)。とはいえ、個人的にはミエミエでも面白いとは思う。ミエミエ上等!
 とはいえ、そういうチョットしたスパイスや変化球の設定がまったくない作品だと、ただの安っすいハーレム・ラブコメにすぎなくなり、そのストーリー展開にもフィクション作品なりの血肉や必然性が宿りもせず、ただの段取り芝居にしか見えなくなってくる。


 しかし本作の設定だと、主人公少年がメインヒロインに執着し続ける動機&必然性も担保できるし、メインヒロインの方もカンタンに男子になびいてしまうチョロイン――チョロいヒロイン。もちろん筆者の造語ではなく、人口に膾炙したネットスラング――ではない理由&性格も強く担保できる。
 よって、メイン男女が着かず離れず、着いたかと思っても離れたりといった引力/斥力の気まぐれ具合を、カレとカノジョの動機&性格&揺れ幅を含めて、ムリなくナチュラルにナットクして観ていくことができるのだ。


 もちろんメインヒロインの方も、天性からの性悪で強気でキッツい「残虐姫」であるハズもなく、キャラデザ・見てくれからも、本当は繊細ナイーブなのにクールなフリした仮面で鎧(よろ)っているのがミエミエである(笑)。
 どころか、実は大食漢もとい大食女で、舎弟(舎妹?)をパシリに大量のコンビニ食品を購入させて、昼休みの体育倉庫で人目を忍んで大量にかっこんでいるという(!)、深窓の令嬢にあるまじき、バレたらそのカリスマ性をも雲散霧消させてしまう、秘密&弱点をも抱えこんでいるという設定!


 いわゆる「過食症」というヤツで、ビョーキ・メンヘルメンタルヘルス)の一歩手前で、リアルに考えればシャレにならないが、そこはリアリズムよりもマンガ・アニメ的なコミカルさが優先される世界観。この症例は単に弱さ&弱点&ギャップ萌え、一種の広い意味での「萌え記号」といった扱いではあるのだが、キラクに観られてしかるべき「ラブコメ」作品としては絶妙な寸止めのサジ加減だとも思う。おそらく作り手たちはそこまで計算しておらず、直感的・本能的に作劇しているだけだとは思うけど(汗)。


 完璧超人に見えたメインヒロインは、俗世間・校外の常識には疎いことも次々と判明。主人公少年とのデート(?)に、ダマされて劇中内女児向けアニメヒロインのコスプレ姿で登場したりして、通行人に好奇の眼で見られてたりもする。てなワケで、弱点の露呈以降は、筆者もこのメインヒロインの言動に萌えている(笑)。


 メインヒロインを演じ、中CMでは女子高生の制服姿の顔見せで主題歌も披露するのは、『アイドルマスター シンデレラガールズ』(15年)でメインヒロイン・島村卯月しまむら・うづき)を演じた大橋彩香嬢。見事にクールボイスに切り替えているので、不肖のワタクシめは、彼女が島村卯月の中の人だとは気づきませんでした(汗)。


 メインヒロインの高校内でのパシリ・舎弟であり、彼女の豪邸にも使用人として住まう小柄で金髪ショートのソバージュヘア、制服シャツの胸は膨れてキツキツで、黒ストッキングとミニスカの狭い絶対領域に覗く太モモも魅惑的な、一見愛くるしくても低血圧・無表情系でボソボソとしゃべるサブヒロインは、存在自体がオタク的には萌えだと思うけど、彼女のヒネった設定がまた面白い。
 メインヒロインの忠実な舎弟かと一見思わせておいてその実、横暴なメインヒロインへの愛憎にまみれたルサンチマン(怨恨)を溜め込んでいるのか(?)、主人公少年のリベンジに協力を申し出て、彼にメインヒロインの操縦術=恋の指南(笑)もしてみせる! この彼女を演じるのは、従来はドチラかというと幼女系ボイスが多かった水瀬いのり嬢。


 そして、主人公少年側の舎弟、もとい彼と常につるんでいるサードヒロイン(?)は、『僕は友達が少ない』(11年)の幸村クンや『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』(13年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20150403/p1)の戸塚きゅんの系譜を継ぐ、小柄で肩幅狭くて胸板もウスくてニコニコと性格よさげで女の子みたいな男の子の小十郎きゅん!――もちろん由来は、伊達政宗の忠臣・片倉小十郎だろう(笑)――
 演じるのは主役級声優・早見沙織嬢(!)だが、たしかにショタ的ハスキー美少年ボイスとしか云いようがない声を見事に披露して、彼のキャラデザとも相まって「こんな可愛い子が男の子のハズがない!」とばかりに、視聴者を性的倒錯へと誘い込む!?


 さらにそこへ、三森すずこ演じる十字架を携えた栗色ロングヘアの清楚な美少女キャラが現れて、メインヒロインの目前で主人公少年の胸にワザとらしくもたれかかるのもお約束! その光景に、顔面を引きつらせてプチ嫉妬を抱いたかのような「残虐姫」の揺れる心情にまた萌える!(笑)


 てなワケで、おバカでコテコテな作品ではあるけれど、ラブコメ・モテ/非モテ問題・お話・ヒロインズともどもに、キッチリカッチリと要素要素が組み合わさって、けっこう魅力的な作品に仕上がっていると私見する。

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アイドル事変


 国会議事堂の演壇で美少女アイドルが歌唱!? 


「広がる所得格差、忍び寄る環境汚染、打つ手なしのゴミ問題、
 当事者不在の議論が続く待機児童、繰り返される汚職の数々……
 あふれる問題や不満に対し、何ひとつ対策を打つことのできない既得権益にまみれた政府。
 そんな八方ふさがりな状況のニッポンで、ついにアイドルたちが立ち上がった!」


……のだそうです。以上、オープニングのナレーションより(笑)。


 全国47都道府県の国会議員の議席を、アイドル議員たちを擁するヒロイン党が奪取すべく、まずは地域の問題を解決(?)していく、ソーシャルゲーム主導のオタ向け深夜アニメ作品。


 このテの作品にアリガチな、「現実の政府・自民党の政治よりも、アイドル議員による政治の方がよっぽどマシではあるまいか!?」というような、カビ生えコケむしたような陳腐凡庸な文学的フレーズで、本作を持ち上げようとする輩がワンサカと沸いて出そう(冷笑)。


 左右に関係なくリアルに考えれば、現実世界でアイドル議員が国会議員の半数以上を占めたなら、ニッポンは確実に潰れるヨ! ファッション&スイーツな連中が外交や国防、いわんやグローバル経済に対して定見なんて持っているワケがないだろう!
――いや実は、アイドル議員に投票しちゃうかもしれない筆者、もとい我々オタみたいな衆愚・愚民どもの方を揶揄するポピュリズム批判作品だったらスゴいけど(笑)――。


 なぞと小バカにしようと構えていたのだが、観てみるとバカバカしいけど面白い!(汗)
 爺ちゃん婆ちゃんばかりの過疎の村で天真爛漫、ニコニコと農作業を手伝い、休憩時にはおにぎりを頬張る、ピンク髪のセミロング・ツインテール娘! この歌が大スキな主人公少女は、劇中内でも華があるビジュアル的特権性&ヒロイン度&アイドル度も非常に高くて、ミーハー基準ではとても魅力的!


 その彼女が政治家に転身して、各地でゴミ不法投棄問題などを解決したり、バンジージャンプしたり(汗)、アイドルソングを歌唱したりするのだが……。


 彼女の魅力&歌にヤラれて、各話のゲスト悪役――敵対保守政党の悪党政治家――までもが、両眼をピンク色のハートマークに変えて、彼女にぞっこん屈服して改心してしまうあたりで、本作が安っすい作品であることも一目瞭然――ホメてます!(笑)――。
 と同時に、重篤な悪人が登場しない世界観ということで、イヤ~ンな気持ちにならずに鑑賞することができるともいえる。


 と、ココまでホメておいてナニだけど、あまたの深夜アニメをすべて観ることなどできようハズもナイので、HDDレコーダーの予約リスト上からはご退場を願うのでありました(ってオイ・汗)。

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セイレン


 恋愛シミュレーションゲーム原作の深夜アニメ。


 昨今流行の頭身を縮めてデフォルメ、平面的・ヒラメ絵チックな「萌え記号」に特化したキャラデザの作品ではない。今日日珍しい(?)デッサン・骨格しっかり系で、「肉体の厚み」も感じさせる、しかしてムダにボン・キュッ・ボンでもなく、シャープ・スマートでもある8頭身の美少女キャラデザになっている作品。


 もちろんそうはいっても、やはり「萌え記号」の作品ではあるのだけど、8頭身にすることで、適度なナマっぽさや、テンプレの「萌え記号」からはハミ出した、云わく云いがたい余剰・ふくらみも醸されてきて、筆者個人にとってはけっこう好みのキャラデザなのだけど……。今時の歳若いオタク男子の好み的にはドーなのでしょうか?
 ナマっぽくなったらなったで、女子高生の売ってるヤってる率も高まってしまった昨今、このリアル寄りのキャラデザで、3次元のリア充の女子高生もビミョーにダブってきてヘイト(憎悪)も高まってくるのやもしれず……。
 そのへんがこのテのリアル寄りキャラデザが近年、流行らない原因であったりして(汗)。


 好事家ならばご存じ、往年の深夜アニメ『キミキス』(07年)や『アマガミ』(10年)シリーズと同趣向のキャラデザイン――余談だけど前者がまた自主映画作りにカコつけた思春期男女高校生の人間模様の佳作であったことも思い出す――。試しにググってみると、コレら2作品は本作と同一世界の話なのだそうである。知らなんだ――まぁ過去作を知らなくも、本作の理解にまったく支障はナイけれど――。


 内容はコレまたベタベタな、90年代以降の「週刊少年マガジン」あたりに必ずワクが1本くらいあったような胸キュン思春期もの。
 多少控えめな少年主人公だけど、ルックス的には「君ってセーフじゃん!」――女の子からもギリギリ異性の対象として見てもらえるじゃん!――というようなオボこい少年が、マセてたりコケティッシュだったり健気であったりする美少女たちとイイ感じになったり、誘惑されても寸止めで終わったりするような、コレまた王道のパターンもの。


 我が身のことながらイイ歳こいて心底キモいんですけど、こーいうのも相も変わらずキライじゃないのでありますが、その季の覇権を取ることもナイようなアニメではあります(汗)。

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スクールガールストライカーズ Animation Channel』


 スマホゲームありきの深夜アニメ作品。2~3年くらい前から地上波ゴールデンでも、沢城みゆき嬢演じる本作の美少女キャラをフィーチャーして散々CMをやっていましたよネ。たぶん、戦闘中心のゲームなんだろうと思いきや、学校生活もエンジョイしてるようなゲームのCMもやっており、おそらく両方の要素があるゲームなのでしょう!?(自信なし・汗)
 で、そんなゲームのアニメ化作品。てっきり、沢城みゆき嬢が主役の作品かと思いきや、彼女は脇にまわって、キングレコード系(後日註:当時の所属)の若手声優・石原夏織ちゃんが主演なのでありました。


 内容は、ってーと。美少女キャラ5人が、『仮面ライダー龍騎(りゅうき)』(02年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20021103/p1)のライダーvs敵怪人の各話の戦場・ミラーワールドみたいな、人間や動物だけがいない鏡の世界(?)へと強化服を着込んでヒミツ基地から出撃して、空飛ぶヒラヒラ・ペラペラの黒い怪物群とドンパチする! というもの。


 とりあえず、#1はおカネと手間もかけてヌルヌルとよく動く戦闘シーンを全編に渡って構築することに成功していて、それで一応の間が持ってはいます。それはそれでイイんですけど、お話の方とか世界観の説明の方とかキャラクターの描き込みについてはなおざりで。
 まぁ#1はアクション・戦闘重視のインパクト勝負で、#2以降で肉付けしてくれるのであればそれでもイイんですけれども、#2についてもそれは果たされず……(私見です・汗)。


 このテの作品を観る度に思うことですけど、もちっとメリハリや戦う動機や必然性を付けるかたちで、作品を組み立てられないモノですかネ~。
 ナゾの強大な敵・悪の軍団が攻めてきた! 押される我が陣営! それに対抗する正義のチームのヒロイズム! プロフェッショナリズム! プロじゃなくてもアマが戦ってみせるモチベーション! みたいな。


 ウ~ム、最低限の見世物にすらなっていないように思えて、個人的にはキッツい作りだなぁ(汗)。

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けものフレンズ


 やはりゲームが主導の安っぽいCGアニメ作品。
 異世界のサバンナ(?)に迷い込んだ記憶喪失の美少女が、擬人化された動物美少女キャラたちと出会って、グダグダとIQの低いボキャ貧な会話をトロトロとする作品。た、退屈な作品だなぁ……。


 と感じていた筆者はオールドタイプの老害マニアであったらしい。本誌発行2週間前の某同人誌即売会で、歳若いアニメ評論オタクライター(むろん本誌ライターではありません・汗)に聞いたところによると、界隈では大いに盛り上がっていて、今季はこの作品が覇権候補なのだそうナ!


 ……この作品のドコが面白いのか、筆者にはちっともわからないヨ!(どうぞ罵倒してやってください・汗)

ようこそジャパリパークへ (TV Size)

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(了)
(初出・オールジャンル同人誌『DEATH-VOLT』VOL.77(17年2月26日発行))


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2014年春アニメ評! 『ラブライブ!』(第2期)

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20160401/p1


2013年秋アニメ評! 『WHITE ALBUM 2』 ~「冴えカノ」原作者が自ら手懸けた悲恋物語の埋もれた大傑作!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20191115/p1

2013年秋アニメ評! 『蒼き鋼のアルペジオ ―アルス・ノヴァ―』 ~低劣な軍艦擬人化アニメに見えて、テーマ&萌えも両立した爽快活劇の傑作!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190922/p1

2013年夏アニメ評! 『げんしけん二代目』 ~非モテの虚構への耽溺! 非コミュのオタはいかに生くべきか!?

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20160623/p1

2013年春アニメ評! 『這いよれ!ニャル子さんW(ダブル)』

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20150601/p1

2013年冬アニメ評! 『ラブライブ!』(第1期)

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20160330/p1


2013~14年3大アイドルアニメ評! 『ラブライブ!』『Wake Up,Girls!』『アイドルマスター

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20150615/p1

2012年秋アニメ評! 『ガールズ&パンツァー』 ~爽快活劇に至るためのお膳立てとしての設定&ドラマとは!?

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190622/p1

2011年冬アニメ評! 『魔法少女まどか☆マギカ』最終回「わたしの、最高の友達」 ~&2011年冬季アニメ『IS』『フリージング』『放浪息子』『フラクタル

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20120527/p1

2008年秋アニメ評! 『鉄(くろがね)のラインバレル』 ~正義が大好きキャラ総登場ロボアニメ・最終回!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20090322/p1

2008年春アニメ評! 『コードギアス 反逆のルルーシュR2』 ~総括・大英帝国占領下の日本独立!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20081005/p1

2008年冬アニメ評! 『墓場鬼太郎

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20080615/p1


2007年秋アニメ評! 『GR ジャイアントロボ

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20080323/p1

2007年春アニメ評! 『ゲゲゲの鬼太郎』2007年版

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20070715/p1


2006年秋アニメ評! 『天保異聞 妖奇士(てんぽういぶん あやかしあやし)』

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20070317/p1

2006年夏アニメ評! 『N・H・Kにようこそ!』

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20061119/p1


2005年秋アニメ評! 『BLOOD+(ブラッド・プラス)』

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20051025/p1

2005年春アニメ評! 『英国戀(こい)物語エマ』

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20051022/p1

2005年春アニメ評! 『創聖のアクエリオン』 ~序盤寸評

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20051021/p1


2004年春アニメ評! 『鉄人28号』『花右京メイド隊』『美鳥の日々(みどりのひび)』『恋風(こいかぜ)』『天上天下

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20040407/p1

2004年冬アニメ評! 『超変身コス∞プレイヤー』『ヒットをねらえ!』『LOVE♡LOVE?』『バーンアップ・スクランブル』『超重神グラヴィオン ツヴァイ』『みさきクロニクル ~ダイバージェンス・イヴ~』『光と水のダフネ』『MEZZO~メゾ~』『マリア様がみてる』『ふたりはプリキュア

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20040406/p1


2003年秋アニメ評! 『カレイドスター 新たなる翼』 ~女児向け・美少女アニメから真のアニメ評論を遠望! 作家性か?映画か?アニメか? 絵柄・スポ根・複数監督制!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20040408/p1

2003年春アニメ評! 『妄想科学シリーズ ワンダバスタイル』『成恵(なるえ)の世界』『宇宙のステルヴィア』『ASTRO BOY 鉄腕アトム

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20040403/p1

2003年冬アニメ評! 『ストラトス・フォー』『ガンパレード・マーチ ~新たなる行軍歌~』『MOUSE[マウス]』『ぱにょぱにょ デ・ジ・キャラット』『陸上防衛隊まおちゃん』『朝霧の巫女』『らいむいろ戦奇譚

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20040402/p1



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