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仮面ライダーディケイド最終回&特別編「世界の破壊者」 〜再放送・編集版!

『仮面ライダーディケイド』#6〜7「龍騎の世界」編 〜タイムパラドックス解析!
『仮面ライダージオウ』最終回・総括 ~先輩続々変身のシリーズ後半・並行宇宙間の自世界ファーストな真相・平成ライダー集大成も達成!
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仮面ライダーディケイド最終回&特別編「世界の破壊者」 〜再放送・編集版!

(脚本・米村正二 監督・石田秀範 アクション監督・宮崎剛 特撮監督・佛田洋
(視聴率:関東6.8% 中部・調査中 関西5.5%)


 (以下、翌日日付記事の「前フリ余興」から抜粋して単独記事化したものです)

仮面ライダーディケイド』最終回 〜合評1

(文・T.SATO)
(2009年8月30日執筆)


 いや、イイ意味でも悪い意味でも「変質と解体」が進んでいた『仮面ライダーディケイド』(09年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20090308/p1)。予想や覚悟はしていたとはいえ、それらを斜め下で上回るステキな最終回(笑)。


 しかし若いみなさん! 平成ライダーシリーズの最終回群以上に、昭和の『仮面ライダー』シリーズのほとんどの最終回は、もっともっと腰砕けでテキトーなノリ&オチなんですよ!――『仮面ライダーストロンガー』(75年)・『仮面ライダー(新)(スカイライダー)』(79年)・『仮面ライダースーパー1(ワン)』(80年)の最終回は除く――
 昭和のあまたの『仮面ライダー』劇場版作品群も、『劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』(09年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20091213/p1)なんて眼じゃないくらいのアバウトさ!――『スーパー1』の劇場版は除く―― とにかくだいたいが先輩ライダーの声は、声優さんによる「リ・イマジネーション」です(笑)。


 ……だからといって、過去作の悪例との比較から相対的にはマシだと、この最終回を擁護するのもムリがあるけれど。とはいえ、最終回の数ヵ月後に公開される年末の続編映画の宣伝を目的とした商業主義バリバリなラストのオチ自体は個人的にはキライではない(汗)。


 別にキッチリカッチリとは終わらなくても、むしろ歴代平成ライダーたちの世界(並行宇宙)を旅してきた本作『ディケイド』の作風&テーマの場合は、


「ここもオレの世界じゃない……」
「オレはどこの世界にも受け入れてもらえない……」


ではなくって、


「(弱い個人が自分の居場所を見つけるためではなく)……オレはどこの世界でだって生きていける!」
「旅はまだまだつづく!」


といったノリの方が似つかわしいし、そうである以上は、続編映画は次作『仮面ライダーW(ダブル)』(09年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20100809/p1)が活躍している並行世界である「Wの世界」へ! はたまた「Wの世界」ですらない、また別の並行世界である「(年末の)映画の世界」へと「つづく!」ではあっても、当方の極私的個人の好み・価値観・美意識からも、まったく問題はなかったのだけれども……。


 ただそういった好み・価値観・美意識の基準からではあっても、もう少しだけスジの通った1本のお話としてエモーショナル(情緒的)にうまく盛り上げて、それで年末の続編映画につづく! といったノリにはできなかったものなのであろうか?


 パイロット編(#1・2)とは異なり、終盤ではもう番組の製作予算も尽きているだろうし、製作スケジュールの余裕もなかったであろうから、本作第1話冒頭で見せた ディケイド VS 平成ライダー100人(四十捨五十入・笑) & バイク & CGメカ大群 による「ライダー大戦!」といった壮大なビジュアルイメージを再度観れるかも!? なぞというような素朴な幼い妄想を、オッサンのスレたマニア視聴者である筆者が繰り広げていたワケでもないのだけれど。
 だとしても、レギュラーたちのエモーショナルな人間ドラマ面やハードな戦闘シーン面でのインパクトといった王道要素では勝負ができなくても、その代わりに二転三転する意表外なストーリー展開なりナゾ解きなりでの「展開の妙」によって、視聴者の関心を引くようにするなどの持っていき方もあったのではなかろうか?


 「脚本」というものはプロデューサーなり監督ほかとの合議制で何稿も改稿を重ねて構築していくものである以上は、最終オッケーを出した集団責任なりトップの責任というものもあるハズだし、そもそも各話単位のアイデアからシリーズ構成まで東映白倉伸一郎プロデューサーの意向が最も強いのは公然のヒミツもとい公然の事実(笑)である以上は、本作最終回の出来の原因については『ディケイド』シリーズ後半のメインライターを務めた脚本家・米村正二だけの責任ではないとも思う。しかし、それでも残って滲み出てくる脚本家の作家性というものを体現することもできるとは思うので、脚本家に可能な小さな裁量の範疇ではあったとしても、製作予算面や戦闘シーンのボリュームやスケールの弱点は、意表外なストーリー展開のサプライズ(驚き)でカバーする! といった方策もあったハズだと思うのだ。あるいは、主要登場人物たちのオトコ意気を撮影現場での監督による演技指導の方で補うことで盛り上げてみせる! といったやりようもあったのではないのかとも思うのだ……。


 でも、主人公の口グセ、「だいたいわかった」(笑)に象徴される本作『ディケイド』のアバウトなノリ、本作のリアリティーの基準線は劇中でも相当にブレてはいたけれど(汗)、最後の最後の最終回で一歩か二歩どころか、ついには踏みハズしてしまいました! 的なノリの最終回ではありました(笑)。個人的には本作のことを決してキライではないし、客観的な作品批評の次元ではなく好悪の次元では許せはするのだけれども(汗)。


 主人公・門矢士(かどや・つかさ)、本作における3号ライダー・仮面ライダーディエンド・海東大樹(かいとう・だいき)、メインヒロイン光夏海(ひかり・なつみ)、後見人=おやっさんポジションでもある光栄次郎(ひかり・えいじろう)オジサン、そして敵が味方かナゾの鳴滝オジサンたちの過去や正体明かしもなされずに――そーいえば、最終回にも鳴滝さんは出てきてなかったかな? かな?――、『ディケイド』終盤で暗躍しだした、夏休み映画の『劇場版 仮面ライダーディケイド』と連動した悪の組織・大ショッカーの去就すらもが明かされず……。
 まぁコレらのヒミツが明かされるとは、ことココに至ってくるともう、スレたマニアとしてはつゆほども思ってはなかったけれども(笑~特撮オタクの大勢もそう思っていた?・笑)。公開中の『劇場版 仮面ライダーディケイド』すらもが、結局はTV正編の『ディケイド』とはパラレルワールドっぽくて整合性がない!(劇場版とTVがパラレルワールドであり無関係であった! なんて、毎年のことではあったけど、今年は少しはドーにかするのかも? と微量にでも思ってしまった筆者がバカでした・笑)


 年末続編映画である「平成ライダー大戦」の真相を描くハズの『ディケイド』の真の最終回、『劇場版 仮面ライダーディケイド仮面ライダーW(ダブル)』――というメインタイトルなのであろうかも不明? 『ディケイド』における「平成ライダー大戦」には次作の新ライダーである仮面ライダーWの入り込む余地がなさそうでもあるし!?(汗)――も、もうとっくに撮影中です!? 本作最終回ラストに挿入される、チビチビ女コウモリ・キバーラが変身した新仮面ライダーキバーラとディケイドとの戦闘シーン! という映像を見せられた日にゃあ! ……シナリオの内容を練り込む時間もなく、最終回の撮影後は即座に突貫工事で、続編映画の撮影に突入!? といった感じであり。新たなナゾ解きといったストーリー展開も期待できそうにはないなぁ(笑)。


 欲を云えば、子供番組としては背伸びしすぎでも、本作『ディケイド』終盤では、『仮面ライダー龍騎』(02年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20021108/p1)における仮面ライダーオーディンが所持する時間逆行による歴史のやり直しを可能とする「タイムベントカード」や、『劇場版 仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE』(06年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060820/p1)ラストのオールドSFな架空の素粒子タキオン粒子を用いて高速移動どころか時間逆行による歴史改変で歴史分岐までをも可能とした「ハイパークロックアップ」に、『仮面ライダー電王』(07年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20080217/p1)の「時の列車・デンライナー」や、『劇場版 仮面ライダーキバ 魔界城の王』(08年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20090614/p1)に登場したお城背負い竜・キャッスルドランの「時を超える扉」なぞを全投入!
 「正しい時間運行」どころか「正しいパラレルワールド」自体もグチャグチャにするSFギミックも入れつつ、アチコチの時間と並行世界の「お宝」を泥棒ライダー・仮面ライダーディエンドがゲットすることで、分岐並行世界もドンドン派生させていって、もう元の「正しい歴史」や「正しい並行宇宙」には戻らないし、たとえ微改変が多々生じていようとも、それでも「全パラレルワールド」――複数の地縁共同体・血縁共同体・会社共同体・仮想共同体・趣味的共同体の隠喩!――を越境・横断・交通・全肯定までするような現代的なメタファー&批評性があるメタフィクションなSFビジョンを見せてほしい! と個人的には妄想していたのだけれども……(この最終回を観るかぎり、年末公開の続編映画でもそんなハイブロウなノリは絶対にムリそうではあるネ・汗)。


 でもその一方で、我ながら分裂しているけど、筆者は別に形式主義的・官僚主義的なSF至上主義者では毛頭ないので(そーいうのはウザいとも思っているし・笑)、変身ヒーローものは気持ちのいいカタルシスあるカッコいいアクションを見せてくれるだけでもイイと思ってもいるんですけどネ。


 てゆーか、夏の劇場版『オールライダー対大ショッカー』における説明だと、各世界のライダーたちの存在が共鳴することで、各世界が融合・崩壊するという世界観・基本設定自体がそもそものところウソだった!(そんなんでイイのか!?・笑) という作品の土台自体を根底から覆す新事実が、あんまり劇的な衝撃もなく(汗)サクサクとアッサリ明かされていたけれど、この劇場版の設定と最終回でのストーリー展開とでも整合性はなくなっているよネ? ……もう製作者たちもそのへんはドーでもよくなっているのでしょうネ(汗)。


 『ディケイド』#1冒頭に登場し、今回の最終回終盤にも登場した前作主人公、パラレル世界の仮面ライダーキバこと紅ワタル少年ではなく、オリジナル世界の仮面ライダーキバこと紅渡(くれない・わたる)青年の新証言を見るにつけ、オリジナルの平成ライダーたちこそ、ディケイドをダマして陥れようとしていた悪役たちにも見えるのだけれど。じゃあ、リ・イマジネーションのパラレル世界の平成ライダーたちの方が相対的には正義じゃん(笑)。
 とはいえ、ライダー同士の共鳴・共振ではなく、仮面ライダーディケイドただひとりの存在こそが、パラレル世界の融合と崩壊の原因であるならば、オリジナル世界の仮面ライダーブレイドこと剣崎一真(けんざき・かずま)がディケイドに「この世界から出ていけ!」と云ったって、ディケイド自身が元々パラレル世界にまたがる存在ならば、各世界の「外」にも原理的には出られないことになるのでは? ディケイドの「死」という選択肢による解決しかナイのでは?(汗)


 結論。オチは何になってもイイけれど、本作『ディケイド』におけるパラレル平成ライダーたちの各「並行世界」や、それらの並行世界に住まっている各「個人」ごとのハッピーエンドやバッドエンド(個々の世界の消滅なり各個人の死亡)といったマルチエンディング(!)な可能性を2〜3種ほど見せたうえで、それらのドチラに転がっていくのかが判らないような振り子の展開にしてみせて、それで観客をヤキモキさせて気を引くようなSF展開が、本作終盤のストーリー展開においてはベターだったのではないのかとも思う(まぁメインターゲットの子供向けというよりかは、我々オタクなどの大きなお友だちに向けてのウリ&ヒキではありますけれども)。


 そのようなハイブロウなSF的な世界観などの整合性といった「大文字の次元」ではプチ不満はあるけれど、「身の丈の次元」に話を戻せばディケイド=士クンと涙目&涙声のディエンド=大樹クンとの男性キャラ同士の屈折ラブラブ友情やりとりの芝居合戦とかは盛り上がっていたし、心の底からよかったナと(特に大樹が……)。やはり半年〜7ヶ月間も放映期間があると新人俳優たちの演技力の向上はめざましい!



 ところで、「世界」を守るのか「仲間」を守るのかの天秤量りの逡巡の末に、「世界」を救うためにもまずは「仲間」から!! というようなロジックで、「世界」よりも「仲間」を取ってしまう選択の方を手放しで正当化してしまうようなノリに、チビチビのワタルくん(=仮面ライダーキバ)やチビチビのアスムくん(=仮面ライダー響鬼(ヒビキ))に、果てはレギュラーキャラであるユウスケ(=仮面ライダークウガ)までもが賛同してしまうストーリー展開は、このテのジャンル作品の大むかしからの常套(じょうとう)とはいえ、ビミョーに違和感をいだいてしまうマジメな視聴者もいるのではなかろうか?


――ちなみにまったくの余談だけど、このテの、「世界」(マクロ)よりも「仲間」(ミクロ)の方を賞揚する作劇に象徴される風潮は、決して近年の21世紀になってからなり1990年代以降になってから発生・隆盛したものでは決してない。もっとむかしから存在してはいる。そもそも太平戦争での敗戦後の「終戦直後」からの「戦後」の思潮全般が、「戦前」に対する極端な単純反発によって(厳密にはその「戦前」の定義とは「昭和10年代の風潮」にしか合致せず、それ以前の「大正デモクラシー」などには当てはまってはいないのだけれども)、「公共性」(や「大家族」)よりも「個人主義」(や「恋愛至上主義」)の方を是々非々ではなく安直二元論で賞揚してきたのであって……。さらに云うなら、日本における「個人主義」(「近代的自我」や「個人の確立」)の賞揚は、明治初年代における福沢諭吉の『学問ノススメ』における西洋勃興の原因の分析にまでさかのぼる(「恋愛至上主義」の方は高校の文学史の教科書にも出てくる明治20年代の「碩友社(けんゆうしゃ)」の文学者・北村透谷(きたむら・とうこく)が祖である)。ただし、インテリレベルではなく庶民・大衆レベルでこうした「個人主義」や「恋愛至上主義」的な風潮が流通するどころか、当時の若者レベルで良くも悪くも本格的に実践されるようになったのは、たしかに1980年代以降のことだろう――


 しかし、そうは云っても、「仲間」――や「個人」「家族」「地域」「特定の思想信条」――を守ることが、時と場合によっては「世界」なり「公共」と相反して、ローカルな「エゴイズム」や「内輪ウケ」や「身内主義」や「血縁主義」といった悪弊に陥(おちい)ってしまう可能性だってやっぱりありうるのだ。そういった意味では、本作『ディケイド』最終回にかぎった話ではないけれど、「世界」よりも「仲間」を取るといった展開にはプチ抵抗を覚えないでもないのだけれども……(まぁいつものことなので、いちいちメクジラは立てたりしないけど・笑)。


 が、まぁこのテのジャンル作品にそこまでそのテの期待をするのもお門違いなのかもしれない。筆者も個人的にはジャンル作品ごときにこの歳になって何かを教えてもらおうとはつゆほども思ってはいないし(笑)、「仲間」を大義のために殺す展開(!)とまでは云わなくも、犠牲になってもらう展開を子供番組でドンドンやればイイとも思わない。そーいうものは子供のときにではなく、思春期以降に政治モノや歴史モノの小説やTV・時代劇・書籍などで学えばイイことでもあるだろう。
 ……エッ? 「俺ごと刈れ!」パターンといった、大義のために自己を犠牲にする作劇もジャンル作品には連綿とあったって!?(笑)



 とはいえ、たしかに子供番組の範疇ではあっても、なにか「公共」と「個人」&「仲間」に相克が生じた場合に、安直二元論に陥らないかたちでの、その作品なりの「葛藤」を経(へ)た上での何らかのアクロバティックな「解決」なり、「解決」はせずとも「最善」ならぬ「次善」への接近を、弁証法的に止揚(正・反・合でいう「合」)をしてみせて、十全とは云わずとも何らかの思想的なナットクなり歯ごたえを感じさせてくれる軌跡を描いてみせる展開をジャンル作品には観せてほしい! ……と一方で、心の底の方では思っているのも事実なのだけど。


――さらなる余談。『ディケイド』にかぎった話ではないけれど、「公共」と「仲間」との相克すらもが遠景に退いて認識すらされずに、もっと「仲間」(を持つこと)と「個人」(のままでいること)との相克の方が議題の図式になることもありうる(本作『ディケイド』における「RXの世界」編など)。そういった図式がまたいかにも00年代の作品らしいともいえるのだ。そういった問題意識はたしかに「狭い」ともいえるのだけど、「仲間」を取るという選択にも、複数人が集合することで「公共」そのものではなくても「公共性への萌芽」にはなりうるワケなので、「仲間」を採択する選択を小バカにするだけが能でもないとも思うのだ。だから、「身内」や「内輪」や「エゴイズム」に陥らない範疇であるならば、「仲間」や「個人」を賞揚することを部分的には肯定もしてあげてほしいけど。つまりは出来うることであれば物語作品は、矛盾・相反・逆説・背理・二律背反をも包含して「世界(や人間)はたしかにそうなっている!」といった社会の縮図・理念型として、多面的・重層的・豊穣に描いていってほしいのだ)



 年末の映画には、個人的には内容面ではあまり期待はしていない(汗)。が、もちろんお祭り映画としては期待してワクワクしている(笑)。
 今夏の8月8日の公開同様、年末も12月12日のゾロ目の日付での公開で縁起がイイともいえるけれど(?~とはいえ、個人的にはそんな縁起担ぎやジンクスなどに意味を見出すような前近代的なメンタルなぞは持ち合わせてはいないけど・笑)、奇しくも当日はウルトラマン一族の故郷・M78星雲を舞台にウルトラマンたちの大戦争を洋画『マトリックス』のCG&アクロバティックなアクションばりに描く映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』(09年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20101224/p1)の公開日でもあるワケで、特撮ファン的にはめでたいともいえる。でも『ウルトラマン』シリーズの地上波TVシリーズ新作が放映されておらず、初代ウルトラマンウルトラセブンウルトラマンジャック帰ってきたウルトラマン)・ウルトラマンエースの変身前の昭和OBこと「D4」の4人が揃わずに「D2」のふたりだけの出演になってしまう『ウルトラ銀河伝説』は、ウルトラシリーズのファンとしては残念ながら、この年末のライダー映画に大苦戦を強いられてしまうのだろうなぁ……。


(了)
(初出・当該ブログ記事〜特撮同人誌『仮面特攻隊2009年秋号』(2010年9月27日発行)〜『仮面特攻隊2010年号』(2010年12月31日発行)所収『仮面ライダーディケイド』最終回合評3より抜粋)


仮面ライダーディケイド』最終回・特別版 〜合評2 再放送・編集版!

(文・森川由浩)
(2010年7月執筆)


 尚『仮面ライダーW(ダブル)』(09年)と並行する形で、前座枠に位置する日曜朝6時30分にて09年10月から再放送されていた『仮面ライダーディケイド』。こちらも順調に話数を消化、2010年5月9日に最終回を放映したが、その最終回がそんな再放送までチェックをしていたマニア視聴者たちに衝撃を与えた。
 本放送での最終回放映後、具体的な物語の完結を見せずに「結末は映画で」的な終わり方で打ち切るような形のフィナーレが物議を醸(かも)したこの作品だが、ここでまた更なる波紋を呼ぶのであった。


 東映白倉伸一郎プロデューサーが09年12月の映画『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20101220/p1)公開直前に、ウェブサイト「日刊サイゾー」でのインタビューにて行った


 「あれは第一話に戻りました」


 「(年末映画の)告知を抜きにしてもらえば、円環構造を持ったシリーズとして完結しているんです」


 との内容による発言の“裏打ち”を今になって施すかの如く、本放送で放映された最終回ラストとは別物の最終回ラストを放映(大ラスに付与されていた「結末は映画で」的な実際の映画の内容とも異なる予告編がカットされて、『ディケイド』第1話冒頭のヒロインによる予知夢、ディケイドVS平成ライダー数十人のライダー大戦の映像につながる)。


 それはヒロイン・光夏海(ひかり なつみ 演・森カンナ)の台詞が、この“円環構造”を立証すべきものに仕立てられて放映されたことである。


 その台詞をここに記載しよう。


 
 ディケイド、あなたは何故戦い続けるの?


 世界を破壊から防ぐため? 


 仲間を守るため?


 ライダーのため?


 それとも……。


 私は信じる、ディケイドが戦い続けるのはいつかライダーをも越えるため。


 その答えはディケイドの物語の地平の先で私達を待ってる。きっと……。

 
 この最終回特別編を再放送のために製作、単なる過去の撮影シーンの構成だけによる再編集のみではなく、夏海の台詞も演じる森カンナを再度呼んでアフレコを行う程の力の入れようであった。ちなみにこの秘話はプロデューサーの白倉伸一郎が自らのブログ上で公表したものである。


 今後再放送を行う場合、本放送バージョンを流すのか、この再放送バージョンを流すかが、『仮面ライダーディケイド』の話題の焦点となることだろう。
 またこの最終回のソフト化も気になる。うがった見方をすれば、今回の再放送のスポンサーが、東映ビデオであったことも手伝い、後にスペシャル版としてソフト化することを前提にしての製作だったのかとも思えるのだが。


 尚この『仮面ライダーディケイド』再放送の翌週、また関東ローカルなのだが、映画『仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー THE MOVIE 超・電王トリロジー』(10年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20110403/p1)公開に向けてのプロモーション特番『仮面ライダー 超・電王のひみつ』(10年)を放映。
 それを挟んで次週より『スーパー戦隊VS(バーサス)シリーズ劇場』(10年)と題して、これまで東映ビデオで製作された「東映V(ブイ)シネマ」ブランドによる『スーパー戦隊VS(ブイエス)シリーズ』(95年〜継続中)を前後編に分けて30分枠で順次放映、番組のナビゲーターを2010年現在放映中の戦隊シリーズ天装戦隊ゴセイジャー』(10年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20130121/p1)のヒーロー俳優5人が行うといった手の入れようのスペシャルプログラムをオンエア中だ。
 (後日付記:2010年12月いっぱいの放映で終了)


 バンダイ東映主導の企画で、歴代戦隊チームが活躍するアーケードゲームスーパー戦隊ダイスオー」ありきなのだろうが、テレビ朝日もようやくライダー&戦隊が自局の財産だという認識を強めたなといった感想を抱いた。


(了)
(初出・特撮同人誌『仮面特攻隊2011年準備号』(2010年8月13日発行)〜『仮面特攻隊2011年号』(2010年12月30日発行)所収『仮面ライダーW』評より「ディケイド」再放送への言及部分を抜粋)



仮面ライダーディケイド』平均視聴率:関東8.0%・中部6.1%・関西7.3%
 1クール目:関東8.1%・中部6.4%・関西7.4%
 2クール目:関東8.1%・中部5.8%・関西8.1%
 3クール目:関東7.3%・中部6.5%・関西5.1%
 最高視聴率:関東9.3%(#12)・中部8.1%(#23)・関西9.2%(#14)
 最低視聴率:関東6.3%(#1)・中部4.4%(#11)・関西2.4%(#30)
 (10%越え:関東0回・中部0回・関西0回)
・長期低下傾向にあった視聴率が本作のイベント性ゆえか関東と関西では上昇! しかし中部では低落が止まらず。


 関西地区=朝日放送のみ高校野球中継のため下記スケジュールにて放映
 8/9(日)放送分#28 → 8/23(日)8:00〜8:30
 8/16(日)放送分#29 → 8/24(月)11:00〜11:30
 8/23(日)放送分#30 → 8/26(水)11:00〜11:30


 特番『SmaSTATION!! presents SMAPがんばりますっ!』(『仮面ライダーG』放映):
 2009年1月31日(土)21:00〜24:09放送:関東20.2%・中部21.7%・関西23.1%
 『SmaSTATION!!』#341(仮面ライダー特集 ゲスト・Gackt):
 2009年8月8日(土)23:30〜24:24放送:関東11.2%(中部・関西は調査中)
 映画特番『昭和から平成までオールライダー大集合! 仮面ライダーの魅力すべて見せます!!』:
 2009年8月1日(土)AM11:20〜45放送:関東・調査中
 2009年8月7日(金)AM10:51〜11:20放送:中部1.8%
 2009年7月30日(木)AM10:25〜10:50放送:関西2.5%
 特番『映画「仮面ライダー電王 俺、誕生!」&「栄光の昭和ライダーに会いたい!」』:
 2009年8月2日(日)15:30〜17:25放送:関東5.1%(中部・関西は未放映)
 特番『栄光の昭和ライダーに会いたい!』:
 2009年8月8日(土)2:20〜2:45放送:関東・調査中(中部・関西は未放映)


 テレビ朝日(ANB)系 毎週日曜日8:00〜8:30放送
 (平均視聴率EXCEL表計算:森川由浩)

仮面ライダーディケイド』はじめ、「スカイライダー」(79)〜「仮面ライダーW」(09)関東・中部・関西の全話視聴率表を、09年末発行の『假面特攻隊2010年号』「平成ライダー東西視聴率10年史」大特集に掲載!


後日付記:『仮面ライダーW』#1はナント、『仮面ライダーカブト』(06年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20070211/p1)以来3年ぶりに視聴率10%越えを達成!(10.2%) 視聴率自体は長期低落傾向にあった平成ライダーシリーズ、前作『ディケイド』でも回復の傾向はあったけど、『劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』が平成ライダー劇場版最高の興行収入をあげている大ヒットにつづいて(『W』自体は東映の塚田プロデューサー作品であるにしても、作品に注目を集めさせる花道を用意したということで)、興行師・東映白倉伸一郎プロデューサーの白倉マジックはやはりまだまだスナオにスゴいネ。


[関連記事]

仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』 ~『ディケイド』完結編!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20101220/p1

仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダーTHE MOVIE 超・電王トリロジー EPISODE YELLOW お宝DEエンド・パイレーツ』 ~仮面ライダーディエンド主役!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20120701/p1


[関連記事] 〜『仮面ライダーディケイド』全記事一覧

仮面ライダーディケイド』#12〜13「アギトの世界」編

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20090412/p1

仮面ライダーディケイド』#16〜17「カブトの世界」編

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20090517/p1

仮面ライダーディケイド』#28〜29「アマゾンの世界」編

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20090809/p1

仮面ライダーディケイド』#30〜31(最終回)「ライダー大戦の世界」編

  (当該記事)


[関連記事] 〜仮面ライダーディケイド仮面ライダーディエンド、10年後の再登場!

仮面ライダージオウ』序盤評 ~時間・歴史・時計。モチーフの徹底!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190126/p1

仮面ライダージオウ』前半評 ~未来ライダー&過去ライダー続々登場!

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仮面ライダージオウ』最終回・総括 ~先輩続々変身のシリーズ後半・並行宇宙間の自世界ファーストな真相・平成ライダー集大成も達成!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20191020/p1


[関連記事] ~公私の葛藤に迫った作品!

バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(16年) ~アメリカの「公」と「私」! 日本のヒーロー「VS」「大集合」映画とも比較!

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仮面ライダー鎧武(ガイム)』(13年)前半総括 ~虚淵玄脚本! 上級敵怪人は古典SFな高次存在オーバーロード!? 公私の優劣も是々非々で再検討!

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仮面ライダーX(エックス)』(74年) ~公私葛藤描写の先進性!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20141005/p1

サムライフラメンコ』(13年) ~ご町内⇒単身⇒戦隊⇒新旧ヒーロー大集合へとインフレ! ヒーロー・正義・公私とは何か? を問うメタ・ヒーロー作品!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190301/p1

『女子ーズ』『非公認戦隊アキバレンジャー』『乾杯戦士アフターV(ファイブ)』『GAINAX Presents エアーズロック(感覚戦士ゴカンファイブ)』 ~戦隊パロディでも公私葛藤描写が光る!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20200223/p1


[関連記事] ~ライダーシリーズ総括

 (ライダー各作品の「終了評」の末尾に、関東・中部・関西の平均視聴率を加筆!)

仮面ライダークウガ』前半・総括 ~怪獣から怪人の時代来るか再び

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20001106/p1

仮面ライダークウガ』最終回・総括 ~終了賛否合評

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20001111/p1

仮面ライダーアギト』最終回・総括 ~終了評 ―俺の為に、アギトの為に、人間の為に―

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20011108/p1

仮面ライダー龍騎』最終回 ~終了賛否合評1

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20021108/p1

仮面ライダー龍騎』総論! ~終了賛否合評2 ―『龍騎』総括―

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20021109/p1

仮面ライダー555ファイズ)』最終回・総括 ~終了評 ―平成ライダーシリーズ私的総括―

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20031108/p1

仮面ライダー剣ブレイド)』最終回・総括 ~終了合評 會川ヒーローは痛みと深みを増して

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20041113/p1

仮面ライダー響鬼(ヒビキ)』最終回・総括 ~後半評 路線変更後の所感

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20070106/p1

仮面ライダーカブト』最終回・総括 ~終了評 終戦の白倉ライダー

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20070211/p1

仮面ライダー電王』 ~後半評 複数時間線・連結切替え!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20080217/p1

仮面ライダーキバ』最終回・総括 ~その達成度は? 王を消して一緒になろうと言い寄る弱い女の狡猾さ

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20090215/p1

仮面ライダーディケイド』最終回&特別編「世界の破壊者」 〜再放送・編集版!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20090829/p1(当該記事)

仮面ライダー鎧武』前半総括 ~虚淵玄脚本! 上級敵怪人は古典SFな高次存在オーバーロード!? 公私の優劣も是々非々で再検討!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20140303/p1

仮面ライダービルド』前半・戦争編・総括 ~北都が東都へ武力侵攻をドー観る!?

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20180513/p1

仮面ライダービルド』最終回・総括 ~三国志・火星・宇宙・平行宇宙へ拡大する離合集散・二重人格劇!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20181030/p1

仮面ライダージオウ』前半・総括 ~未来ライダー&過去ライダー続々登場!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190527/p1

仮面ライダージオウ』最終回・総括 ~先輩続々変身のシリーズ後半・並行宇宙間の自世界ファーストな真相・平成ライダー集大成も達成!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20191020/p1

仮面ライダーゼロワン』最終回・総括 ~力作に昇華! ラスボス打倒後もつづく悪意の連鎖、人間とAIの和解の困難も描く!

  https://katoku99.hatenablog.com/entry/20200921/p1



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(#27〜31・最終巻)



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