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仮面ライダー総論1 〜その魅力、キャラクターの成り立ち


『仮面ライダー』シリーズ評 〜全記事見出し一覧


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『仮面ライダー』初作・総論3 〜旧1号編を今あえて擁護する
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『仮面ライダーV3』総論 〜その魅力、キャラクターの成り立ち
『仮面ライダーX』総論 〜公私葛藤描写の先進性!


 映画『平成ライダー昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat. スーパー戦隊』 公開記念!
 元祖・1号ライダー・本郷猛こと藤岡弘・御大や、Xライダー・神敬介、10号ライダーZX(ゼクロス)・村雨良が登場記念!
 ……とカコつけて(汗)、昭和ライダーの元祖『仮面ライダー』第1作・総論をUP! 併せて今後、
 『仮面ライダーV3』〜『仮面ライダーJ』までの昭和ライダーシリーズ各作論を、随時UP予定!


仮面ライダー』総論1 〜その魅力、キャラクターの成り立ち

(文・森川由浩)
(2000年11月執筆)


 『仮面ライダー』を語る場合、その魅力は? と聞かれると、


・まずヒーローとしてのインパクト。
・ヒーロー性を強調するデザインから来る独自のスタイル。
・そのスタイルに彩(いろど)られた体躯(たいく)によるアクションの格好良さ。
・改造人間といった設定から来るメカニカルで強靭な肉体。
・強靭な肉体とは相反する、主人公が内に秘めている異形の改造人間になってしまった悲哀。
・そんな主人公の心の拠りどころである仲間たちの存在。
・対する敵は組織化されていて、独特の意匠と人員構成を備えている等々


 が答えとして出て来る。


 しかしそれらの魅力は、そういった全ての要素を構成し、そして作品が抱くテーマを描写する媒介人でもある、登場人物やキャラクターの存在あってのものではなかろうか?


 それらの魅力を作品内で司(つかさど)るものは、全て登場人物やキャラクターの存在である。
 その登場人物たちやヒーローや敵怪人などのキャラクターを構築する設定、ビジュアル面での意匠、演者の演技・容姿・たたずまい、のみならず演者自身の人間性、その他もろもろが、スタッフ自身の当初の企画意図すら超えて作風イメージを決定し、作品の魅力を、作品のテーマさえをも補強して、視聴者へ伝達する鍵を握っているのだ。


 そんな大ヒットシリーズ『仮面ライダー』の“キャラクターの成り立ち”を軸にして、作品の魅力に迫ってみたい。


 同じ東映作品でも、同時期の『人造人間キカイダー』(72)、『キカイダー01(ゼロワン)』(73)、『イナズマン』(73)、『イナズマンF(フラッシュ)』(74)などといった作品に比べ、圧倒的ネームバリューから来る人気度だけは非常に高いが、テーマ性やドラマ性などを引き立てる脚本や演出中心の観点でのマニア評論では、これらの作品の後塵を拝してきた観のある『仮面ライダー』(71)、および『仮面ライダーV3』(73)。
 両作の新たな視点でのさらなる評価の向上に役立てればとの思いを込めて、このに2作のキャラクターやディテールを中心に切り込んでみる。


 脚本や演出中心の論点では傑作として取り扱われてこなかった『仮面ライダー』が、他作品を凌ぐ人気を勝ち得たのは、なぜか?
 それはやはり視聴者にとっての作品世界への入り口である登場人物・キャラクターの魅力、その設定やディテールに拠(よ)るところが大きいからだ。
 そういった観点から、キャラクターの成り立ちを中心に、『仮面ライダー』全98話を通して検証していこう。


1クール(1〜13話)・旧1号ライダー編


 『仮面ライダー』がTVシリーズとしてのスタートを切る通称「旧1号編」こと第1話「怪奇蜘蛛男」から13話「トカゲロンと怪人大軍団」。


 ここでのキャラクターシフトは、主要人物の大半が石森章太郎描く原作漫画版、『週刊ぼくらマガジン』(講談社刊)71年16号〜23号連載分(第1話「怪奇くも男」と2話「空とぶ吸血魔人」に該当)に準じて設定されている。
――原作漫画版がTV版放映開始と同時期に連載開始であるのは、TV版が原作先行のTV化ではなく、本作が主に東映と石森による共同企画で、今でいうメディアミックス展開の漫画版でもあったからだが、石森がブレーンとして、かつヒーローや怪人といったメインキャラクターの設定やビジュアルの構築に多大な貢献を果たしているのは間違いないことから、本稿でもマニア間での通例に則り、この漫画版(ISBN:4835450051ISBN:483545006XISBN:4835445864ISBN:4253172148ISBN:4048539159ISBN:4253172202ISBN:4048539140ISBN:4122021952)を“原作”と呼称させていただく――


・本郷猛(ほんごう たけし)
・緑川(みどりかわ)教授
・緑川ルリ子
野原ひろみ
・立花藤兵衛(たちばな とうべえ)


 TV化に際して新たに設定されたキャラクターは、藤兵衛が営むスナック「アミーゴ」のウェイター・史郎(しろう)(演・本田じょう)くらいである。


 とはいえ、主要人物の面々も完全に原作通りではなく、TV化に際しての設定変更が行われている。



 まず主人公・本郷猛は、原作版の大富豪の息子といった設定ではなく、都内のマンションで一人暮らしをする青年科学者、兼オートレーサーになった。
 この変更は、まだ日本が現代に比べて豊かでなかった時代ゆえ、大富豪の息子という設定は視聴者の大半からかけ離れ過ぎていて、受け入れられないことを危惧してのものかもしれない。
 もちろん背景となる大富豪ゆえの豪華な邸宅やそのバックボーンも、いざ描くとなるとロケやセットや小道具で膨大な予算が掛かってしまう点もあってだろうが。


 だが、この原作版と比較して等身大の青年像を投影した設定にこそ、TV版の魅力のひとつがあるのだ。
 原作でも描かれている主人公の「孤独性」、これを軸としてTV版は独自の作品世界を構築する。
 その「孤独性」は、自分が改造人間であるがゆえに、もう普通の人間とは違う、周囲の人間とは違うことを心に抱きつづけるコンプレックスに起因するものである。


 本郷猛を演じた藤岡弘は後年、自著『仮面ライダー 本郷猛の真実』(99・ぶんか社刊・ISBN:482110640X・2005・ISBN:4821150115)で、この「改造人間の悲哀」の設定に自らが抱く「田舎者」としてのコンプレックスを投影し、同化して演じていたと綴(つづ)っている。
 この主演俳優の感情移入から来る好演も、主人公の個性を際立てたのは周知の通りである。


 実は本郷猛の役名は、原作者の石森による命名ではない。
 東映の平山亨(ひらやま とおる)PD(プロデューサー)によるもので、平山が少年時代に愛読した戦前から戦後にかけての人気雑誌『少年倶楽部』に山中峯太郎(やまなか みねたろう)が連載した名作児童向け冒険小説『亜細亜の曙(アジアのあけぼの)』(1931〜32・昭和6〜7・ASIN:B000J9A1KG)の主人公の名前・本郷義昭に起因する。
 平山はかつて、そのオマージュとして特撮TVドラマ『キャプテンウルトラ』(67)の主人公(中田博久)にも本郷武彦という役名を設定した(*1)。
 そして再度、本郷姓を名乗るヒーロー・本郷猛が誕生するのである。


 キャスティングには当初、TVドラマ『柔道一直線』(69)の結城真吾(ゆうき しんご)役の近藤正臣(こんどう まさおみ)が予定されていた。
 やがて東映製作のTVドラマ『ブラックチェンバー』(69)のレギュラー・英二役でデビューを果たした千葉治郎(ちば じろう)(かの千葉真一実弟)への変更を経て、結果的に藤岡弘が主役に抜擢される。
 そしてその藤岡を抜擢したのが、本作にとっても最高に幸せだったことは多くが認める事実である。


 父親に幼い頃から武道を習っていた藤岡は、変身前のアクションはもちろん、変身後のライダーアクションや、6〜7話の大阪ロケ編で見せた危険なバイクアクションも自ら行い、主役の本人が本当に「変身」した「ヒーロー」による、嘘のないアクションを視聴者に見せた。
 国産の旧来のヒーロー作品以上にアクションを強化するコンセプトを持っていた本作にとって、藤岡はうってつけの主役俳優だったのだ。



 そして本作、ひいては以後の『仮面ライダー』シリーズの顔となる立花藤兵衛にも、平山の思いが溢れる。
 なぜならば、それは彼の俳優・小林昭二(こばやし あきじ)への思い入れの強さから誕生したキャラだからである。
 小林といえば初代『ウルトラマン』(66)の科学特捜対隊・ムラマツキャップ役があまりにも有名だ。
 『ウルトラマン』とその後番組『キャプテンウルトラ』の公開引継ぎの場で小林に出会った平山は、その場で見せた彼の人間性に強く打たれて、自プロデュース作での起用を強く望む。
 それがこうして本作で現実化したのであった。


 つまり小林昭二という俳優優先のキャラクター設定で立花藤兵衛は誕生したのだ。
 それに従い、原作では本郷家の控えめな老執事でしかない立花藤兵衛は、名前こそ同じだが老人から中年にして若返らせた。
 猛にとってはレーサーとしてのトレーナーであり、また孤独な彼の父親代わりでもあり、まさにのちの小林自身の愛称になる「おやっさん」そのものになったのだ。


 猛が憩(いこ)いの場を求めてやってくるスナック「アミーゴ」は、そんなTV版の父性ある藤兵衛の設定あっての場所であった。
(平山のみならずスタッフ各位が、ミーティングや息抜き、打ち上げに行く飲み屋やバー、喫茶店などをイメージし、そこのマスターや主人をも藤兵衛のキャラに投影しているのであろうが)



 そしてこのスナックの設定が、視聴者の子ども心に大人の社交場としての「スナック」という場の存在を印象付ける。子どもはTV番組のこのような描写からも社会を知っていくのだった。


 そしてそれを際立てたのが、「旧1号編」にはレギュラーに子どもの登場人物がいないことである。
 基本的に児童層をターゲットとする作品には、子どもが主人公であったり、また作品世界と視聴者とのリンクとなる子どもの人物がいるものであり、そういった子ども番組の在り方も間違っているわけでは決してない。


 だがこの初期13話の時期、本作ではゲストキャラとしてたまに子どもが出るくらいであり、大人中心の世界で事件が展開する。
 断定的な表現や科白(せりふ)でそうと描かれていなくとも、子どもの入れない「大人の世界」の印象をどこかしら強調していた。
 でもそれゆえに、子どもは「大人の世界」へ憧れを抱いて成長していくこともあるのだ。


 『仮面ライダー』はやはり童心を掻き立てる子ども番組である。しかし、マニアックに行き過ぎない絶妙な塩梅で大人の世界、大人の社会への入口としての要素も持つ作品であった。



 真樹千恵子演ずるヒロイン・緑川ルリ子とその父親・緑川教授(野々村潔)の設定は、ほぼ原作に準じている。
 父親殺しの犯人としての疑惑を主人公・本郷猛に対して抱くが、真実を知り父の仇である悪の秘密結社・ショッカーへの孤独な戦いを挑む猛の理解者へと発展していく。


 たが、その猛とルリ子の仲にはほのかなものを感じさせる描写が時折見られるも、恋愛ドラマには発展しなかった。
 これは後年のマニア評論において初めて指摘されたことではなく、ごく近年になって判明したことだが、スタッフの一部には当時から既に自覚されていた。
 本作最終回(98話)直後に、製作局である大阪の毎日放送主催でスタッフ・キャストへの慰労として開催された「仮面ライダー100回記念パーティー」の席上で、東映の生田(いくた)スタジオ所長・内田有作――戦前から戦後にかけて大活躍された巨匠・内田吐夢(うちだ とむ)監督の次男!――によって編集されて、内々に上映されたフィルム『われらの仮面ライダー』――四半世紀を経てビデオ『仮面ライダースペシャル2』(99・東映ビデオ・ASIN:B00005GP8U)に収録(後日編註:DVD等では未収録)――でも既にナレーションで同じことが語られていたのだ。


 旧2号編・第1話ともいうべき『仮面ライダー』14話「魔人サボテグロンの襲来」における、仮面ライダー2号こと一文字隼人(いちもんじ はやと)の
「ルリ子さんもあとを追って行きました」
の科白に見られるように、ルリ子は本郷猛とともに姿を消してしまう。


 製作サイドの裏事情は考慮外として、完成フィルムのみから登場人物の心理を推測してみれば、これは「愛する人を追って発(た)った」のだとのロマンチックな解釈も妥当だ。
 とはいえ、のちに本郷が『仮面ライダー』で再登場を果たしても、ルリ子は再登場しなかったことから見て、彼らの関係は最終的に恋愛には発展しなかったと解釈できるだろう。



 ルリ子の友人・野原ひろみは、原作ではショッカー怪人・蝙蝠男(こうもりおとこ)に殺されるだけの役どころでしかない。それをTVではレギュラー化、ルリ子降板後の第2クール(14〜25話)でも続投し、ルリ子とは違った魅力を引き出すヒロインとして設定された。
 アクティブで自らバイクも乗りこなすルリ子に対し、大人しめの大和撫子やまとなでしこ)タイプのひろみは、地味ながらも茶の間の人気を獲得。
 演ずる島田陽子は、本作中盤で降板後に、66年のTVドラマ化以来、幾度もリメイクされている名作TVドラマ『続・氷点』(71)(*2)のヒロインとしてブレイク、大女優となっていくのであった。
 この島田も企画当初はルリ子役でキャスティングされており、当時からスタッフの目にとまっていたことが伺(うかが)える。
 島田陽子の持っていたスター性に目を付けたスタッフが、原作ではただのチョイ役止まりのキャラクター・ひろみをレギュラー設定することにより、島田を後年の大スターにのし上げる手助けをしたのだともいえる。



 そして、なによりも忘れてはならないのは、本作のもう一方の主要キャラクターである悪の組織・ショッカー。


 ここに目をやると、まず雑兵(ぞうひょう)としての戦闘員の存在が大きい。
 忍者ものにおける「下忍(げにん)」をベースに、黒ずくめの衣裳で音もなく忍び寄る姿はまさに現代の忍者であり、下忍そのものである。


 当初はベレー帽と黒タイツの姿で登場するが、やがてベレー帽からプロレスラーの覆面を想起させる仮面を着けて戦うようになる。
 この戦闘員は現代の「仮面の忍者」でもあるのだ。
 原作版には登場しない戦闘員の存在が、やがてTV版『仮面ライダー』を代表するもう一方の目印にもなるのだ。


 そしてその階級分けは、制服の色で行われているのも特色である。
 東映が製作した『キャプテンウルトラ』に登場する敵役・バンデル星人のリーダーが茶色、下級兵士が緑の体色で階級分けを表現していたのに習ってか、リーダーが赤、下級兵士が黒というものになる。


 これらの描写は、この手の作品における悪役といえば十把一絡げに見られていた中で、新鮮さを醸し出した。
 本作TV版における下級兵士のコンセプトを決定するものであり、以後の国産特撮ヒーロー番組の悪の組織に、集団の下級兵士の存在は不可欠になっていく。
 昨今では当たり前の戦闘員というコンセプトも、『仮面ライダー』のTV版が築いたものであるのだ。



 本作の見どころの一翼を担う、毎回のゲスト主役・ショッカー怪人。
 原作に準じて、蜘蛛男(くもおとこ)、蝙蝠男(こうもりおとこ)、さそり男、コブラ男などが登場する。
 原作に見られる蜘蛛男の4本腕、さそり男の強大な尻尾は造型物として再現できず、着ぐるみによるアクションを前提としたアレンジが施(ほどこ)されるが、旧来のヒーロー作品には見られぬ独自の個性を持った意匠の怪人たちには人気が集中、本作の魅力の一端となる。
 やがて原作とは別個にTV用のオリジナル怪人も登場するが、これらの大半は石森自身によるデザインであった。
 それを美術の高橋章(たかはし あきら)が造型用にリファイン、時には原案を大幅にアレンジして、その結果TV本編で活躍する怪人の姿に至るわけである。


 そのショッカー怪人の革命児となったのが、やはり8話に登場した蜂女(はちおんな)だろう。
 低予算を逆手に取り、装飾は付けずにレオタードスタイルで女体の持つセクシーさをストレートに醸し出し、仮面で顔の上半分を隠し、鼻と口、顎(あご)に至るまでの下半分を露出、女性の持つ顔面や体型の美をストレートに怪人化した意匠は、今なお女怪人の頂点を極めていると思う。


 それのみならず初期のライダー怪人は、低予算を逆手に取ったシステムから来る人間の体型・ボディーラインをそのまま残した薄手のタイツ地の造型により、結果的にではあるが独自のリアリティを生み、それはまるで本当に人間が突然変異的に怪物化してしまったような印象を与える。
 もちろん「旧1号編」以降の怪人たちにも別個の代えがたい魅力が存在するのだが、この時期の怪人たちは独自の統一感と怪奇色、独特の完成度ゆえに、当時の幼児たちにも印象的な怪人たちであった。
 80年代に入って『仮面ライダー』世代が長じてマニア活動を始めてからは、『仮面ライダー』の再評価とともに、この初期のライダー怪人たちが、東映怪人いや日本特撮TV全体の敵怪人のスタンダードとして確立され、神格化されていったのは歴史的事実である。


 ライダー怪人たちは何よりも、現実世界に存在する動植物をモチーフにしているのが特徴である。この身近なモチーフは視聴者である児童たちに親近感を抱かせ、実在の動植物に対する関心をも強く抱かせたことは想像に難くない。
 実在の動植物であまり身近に見ないモチーフの怪人もいるのだが、その場合でもその怪人で元の動植物の存在を知ったという経験は当時、幼児であった世代人ならば多々あるのではなかろうか。



 そしてショッカーの首領の存在。
 通常は姿を見せず、声だけでその威容を誇り、絶対的存在として君臨する。これは『007』シリーズ(62〜)のスペクターに見られる一連のスパイ映画のボスなどの描写の影響だろう。
 最初から正体を明らかにしないことにより、首領の力の大きさ、得体の知れない恐怖が現れてくる。そして視聴者に首領の正体は何かという関心事を抱かせ、番組に惹きつける効果をもたらす。
 首領の声を担当した名声優・納谷悟朗(なや ごろう)の威厳と重量感溢れる声の演技に拠る部分も大きい。


 もちろん映像作品である以上、正体を不明にしつつもその強大さを代替的に視聴者にビジュアルで理解させるために作られた、アジト内の壁に飾られた組織マークのエンブレムもまた、広い意味での一種のキャラクターである。
 脚本&演出重視だけのマニア評論の観点からは注目されにくい要素だが、そういった美術的な目印もまた、姿が見えないショッカー首領の存在の逆説的な証し・シンボルとなっていて、作品世界の魅力をいや増していくのだ。



 その独自の世界を展開する「旧1号編」にも転機が訪れる。
 10話「よみがえるコブラ男」を撮影中に発生した主役・藤岡弘のバイク転倒事故である。
 重症で長期間に渡る入院治療を要するため、スタッフはこのアクシデントを機に以後の製作方針の検討に入る。
 当然主人公をどうするかという番組運営上、最大の局面を迎え、藤岡演ずる本郷猛を殺して降板させ、新ヒーローを出そうという案まで出るが、平山は猛反対。
 傷が癒えたあとの藤岡の復帰も考え、別の主役にバトンタッチすることでの新シリーズへの展開を試みる。
 その過程で、企画時に本郷役の候補だったひとり・千葉治郎を新レギュラー、FBI捜査官・滝和也(たき かずや)役として迎え、もうひとりのヒーローとして登場させるのだった。


 暫(しばら)くは、主役をそれまでの話の素顔のライブフィルム流用と変身後のライダーの映像で繋ぎ(声は納谷悟朗実弟、現在でも活躍されている納谷六朗が担当)、新ヒーロー登場まで持たせるという現場処理が行われた。
 11話から13話では謎の男・滝が登場。その行動、そして正体、ライダーとの対面といった展開で、滝が主役といった印象である作品が描かれた。
 尚(なお)長年のマニアならば知っての通り、原作では滝和也は当初から登場せず、2号ライダー編の「仮面の世界」中盤からTV本編に合わせる形で「滝二郎」という役名で登場する。まるで「滝和也」と「千葉治郎」をミックスしたような名前であるのが不思議であるが。


 こうしたキャラクターの逆流は、平山亨プロデュースの作品ではよくある。
 『仮面の忍者 赤影』(67)の“白影”も当初は原作になく、TV化に際して設定したキャラであり、以降TVにシンクロする形であとから横山光輝の原作漫画にも登場したケースで、TVでの人気が原作にも影響したパターンである。


 この滝和也・初登場編である11話「吸血怪人ゲバコンドル」のシナリオを手掛けたのが後年、『電撃戦隊チェンジマン』(85)以降のスーパー戦隊シリーズでその独特の映像美演出でマニアの注目を集め、『光(ひかり)戦隊マスクマン』(87)〜『地球戦隊ファイブマン』(90)、『電磁戦隊メガレンジャー』(97)のメイン監督も務めてカルト的人気を誇る(現在放映中の最新作『仮面ライダークウガ』(2000)にも参画)、当時まだ助監督であった長石多可男(ながいし たかお)である。
 以後も『仮面ライダーアマゾン』初期4話の脚本を平山亨らとともに大門勲(だいもん いさお)名義で執筆したり、『仮面ライダーV3』(73)と『仮面ライダーアマゾン』(74)、そしてそれに準ずる東映生田スタジオ製作の『ロボット刑事』(73)『イナズマン』(73)『イナズマンF』(74)『ザ・カゲスター』(76)で助監督として八面六壁の活躍をする口火を切った。



 一方この頃の原作は、それまで連載していた『ぼくらマガジン』が休刊したため、TV版10話同様、「よみがえるコブラ男」のタイトルを持つ話(原作漫画版の第3話に該当)より、同じ講談社の『週刊少年マガジン』に移行して連載が再開される。「よみがえるコブラ男」はTVと原作の両方でターニングポイントを迎えたストーリーなのだ。


2クール(14〜26話)・2号ライダー編開幕


 そして1クールを終え、本郷猛に代わる新たなるヒーロー、仮面ライダー2号・一文字隼人(いちもんじ はやと)こと佐々木剛(ささき たけし)が登場する。


 ここでのトピックは「変身ポーズ」だ。
 『柔道一直線』でアクロバティックなアクション演出を見せた技斗(ぎとう)担当(アクション監督に相当)の高橋一俊(たかはし かずとし)(大野剣友会)は、平山に見出だされて本作にも参加していたが、平山の依頼で佐々木剛がバイクに乗れないことを逆手に取り、旧1号のように走行中にベルトの風車を回転させて変身するのではなく、師匠の大野幸太郎と組んで歌舞伎の見得(みえ)を意識した両腕を大きく振りかぶってする「変身ポーズ」を考案。
 強くなってその力を正義のために活かしたいという気持ちを刺激して、変身願望・超人化願望を擬似的に満たすこの格好いい「変身ポーズ」に、当時の子どもたちは大興奮しこぞってマネをした。


 「変身ポーズ」もまた番組の新たな目印となり、人気を爆発させる起爆剤となったのだ。
 高橋は以後の『仮面ライダー』や東映ヒーロー作品でも殺陣を担当、あまたの変身ポーズ、『秘密戦隊ゴレンジャー』(75)で同じく歌舞伎を意識した一斉名乗りなども考案した。
 翌72年以降、乱立する各社の国産特撮変身ヒーロー作品では、両腕をふるってする「変身ポーズ」が定番となり、マスコミによって「変身ブーム」と呼称される社会現象となっていく。
 ちなみに変身後の2号ライダーのスーツアクターは、大野剣友会の中村文弥(なかむら ぶんや)が主に担当した。



 だが、この「変身ポーズ」を取る歴史的な2号登場も、ストレートに企画進行したのではなく、原作とTVで大きな食い違いを見せてバトンタッチすることになる。


 原作では第4話「13人の仮面ライダー」編(『少年マガジン』1971年29号〜34号掲載)でそれを描き、本郷猛が11人の仮面ライダーに惨殺される展開を見せた。
 これで思い出すのが、藤岡降板の企画会議の席で出た、「本郷を殺そう」という案である。この案に触発されてのストーリー展開であるのは想像に難くない。
 原作者・石森章太郎としても、2号ライダーへの引継ぎと1号ライダーの去就は、スタッフ間での会議で方針の決定が出ない中、見切り発車的に構想して描かれた面もあるのだろう。


 原作では、既にショッカーの兵士として登場済みの残るもうひとりの仮面ライダー・一文字隼人が先に本郷に殴られ、その衝撃で首領による脳の支配から逃れられ、自我を取り戻して正義の戦士となって以後の戦いを担う。
 最後になって本郷は脳だけが生きており、隼人との精神交流により共に戦うという設定が生じ、それにより隼人と本郷の心の中での会話も描かれ、原作者の志向した改造人間独自の精神世界を描写する新境地を見せた。
 この原作版のハイブロウな設定や進行にも、新主人公の登場と旧主人公の去就がストレートに決まらず、難航したという事実を如実に物語っている。


 だがTVでは、主たる児童視聴者には原作のような抽象的な描写は理解が難しい世界ゆえか、ストレートに敵の海外への進出を追って本郷が日本を離れたということを科白で語り、そこにもうひとりの仮面ライダーが名乗りを上げるのだ。



 一文字隼人に扮する佐々木剛は、『柔道一直線』の風祭右京役で人気上昇中、TV時代劇「必殺」シリーズを企画した朝日放送山内久司プロデューサーと特撮ジャンル作品でも活躍した脚本家・佐々木守が組んだ人気番組『お荷物小荷物』(70)、平均視聴率47%を記録したNHK連続テレビ小説『繭子ひとり』(71・後日編註:『仮面ライダーウィザード』(2012)で仮面ライダービースト・仁藤攻介(にとう こうすけ)の祖母 ・敏江を演じた山口果林が主演)などの大ヒットTVドラマでも活躍している売れっ子若手スターだった。
 その引継ぎもストレートに運んだのではなく、藤岡と古い付き合いで親友でもある佐々木は、友人の怪我にかこつけて主役になることは気が進まなかった。
 だが平山の「代役を務めることは困っている友人を助けることだ」との説得により、佐々木演ずる2号ライダーは誕生を見る。


 まるでドラマの内容を地で行くような友情話だが、このふたりの縁はこの作品の直前に別のTVドラマでも繋がっていたのだ。
 それはTBSで放映されていた松竹製作の時代劇、幕末の志士・坂本龍馬(さかもと りょうま)の剣術としても有名な江戸時代の北辰一刀流(ほくしんいっとうりゅう)の創始者を描く『千葉周作・剣道まっしぐら』(70)である。
 この作品には藤岡や佐々木が主人公のライバル剣士として出演していたのだ。ふたりが同時に共演することはなかったが、今思えばこれも何かの縁だったのかもしれない。
 『千葉周作・剣道まっしぐら』も『仮面ライダー』前夜を語る上で外せないドラマである(奇しくも藤岡は『熱血! 周作がゆく』(テレビ朝日東映)(00)で今度は千葉周作の師匠役で出演)。



 その一文字隼人の陽性のキャラクター設定は、原作でもそうだが、子どもたちに親しみやすい印象、言い換えると「ぼくらの兄貴」的な印象を与えた。
 この「兄貴」的なキャラクターが70年代前半の変身ブーム以降のヒーローコンセプトともなったのだ。


 古くは『月光仮面』(58)の祝十郎(いわい じゅうろう)、『七色仮面(なないろかめん)』(59)の蘭光太郎など、昭和30年代(1950年代後半〜60年代前半)の成人した大人のヒーローは、主題歌にも謳(うた)われているように「おじさん」であり、演じている俳優が20代前半の若者(*3)でもおじさん扱いだった。
 以後、第1次怪獣ブーム時期の『ウルトラマン』(66)の主役ハヤタ隊員、『ウルトラセブン』(67)の主役モロボシ・ダン隊員など、20代の青年でも「お兄さん」的要素をそれほど前面には出さず、若々しさより品行方正さと任務遂行へのストイックさが求められ、常人離れしたヒーローとしての存在感はあっても、親しみやすさに欠ける印象は否めなかった。
 だが、この『仮面ライダー』をはじめ、同時期の『帰ってきたウルトラマン』(71)、『スペクトルマン』(71)など、第2次怪獣ブーム(変身ブーム)時代の70年代以降のヒーローは、若々しさとファッショナブルさを売りにし「憧れの兄貴」的な印象を視聴者に与えた。
 この描写の変化は、多くの人々が子どもの時代が終わるとすぐに大人の仕事社会に組み込まれて遊ぶ暇もなく老成していった時代が終わり、世の中が少しは豊かになり、子どもと大人の過渡期、若者・青年としてのモラトリアムの期間を満喫できるように、日本の社会が変化してきたことをも反映しているのだろう。



 そして前述の滝和也も若者らしいアクティブさを売りにし、一文字と滝は「ふたりの兄貴」としてツインヒーロー的な印象を与え、男児層の共感を得ることに成功する。
 それを物語る事項を具体的に挙げると、当時の子どもたちの「ライダーごっこ」には、ライダー役のみならず大抵、滝役がいたものだ。


 この「変身するヒーローと変身しないヒーロー」の組み合わせは、現在放映中の『仮面ライダークウガ』の主役・五代雄介と一条刑事のシフトに継承されるのは知っての通りである。
 そしてこの「ツインヒーロー」の要素が、のちの「ダブルライダー」への発展も見せるのであった。



 2クール目に入り、他のレギュラーも大幅に変動。


 ヒロインはひろみだけが続投、新加入のマリには人気歌手の山本リンダ――66年の「こまっちゃうナ」で既に知られていたが、「どうにもとまらない」が大ヒットするのは翌72年――、ユリはTVドラマ『紅い稲妻』(70・『スペクトルマン』の前番組であり、かの上原正三が脚本を担当した)でデビューした沖わか子、ミチは中島かつみを加える。
 しかし、計4人ものヒロインがそれぞれ個性を劇中で発揮できたとは思えず、ひろみとミチは2クール目の終了時に降板する。


 そして旧1号時代には設定されなかった、主たる視聴者にとっての代弁者的な存在である少年キャラクターが設定され、この石倉五郎役に三浦康晴が抜擢される。
 実写のTVヒーロー作品だけで見ると、古くは『月光仮面』の繁(日吉としやす)から始まり、『ウルトラマン』のホシノ少年(津沢彰秀)、『仮面の忍者 赤影』の青影(金子吉延)、この時期でのライバル番組『帰ってきたウルトラマン』の坂田次郎(川口英樹)に見られる視聴者に近い年代のキャラクターの加入は、視聴者に親近感を抱かせる役割を果たす効果をもたらし、やがてその存在は後述する「少年仮面ライダー隊」へと発展していく。


 三浦の好演は平山に認められ、彼が担当するTBS71年秋の新番組で、76年まで断続的に継続する長寿シリーズ『刑事くん』第1部(71)と第2部(72)でも、主人公・三神鉄男(桜木健一)の弟・二郎役を好演、『ライダー』『刑事くん』という当時の東映を代表する人気番組を股に架ける人気子役へと成長するのであった。
 この三浦の魅力は、典型的なワンパク坊主といった印象でありながら、決してガキ大将ではないところである。
 この威勢の良さは『刑事くん』でも生かされ、父親のいない寂しさを紛らわすため、新米刑事の兄を「しょぼくれ刑事!」と言ってからかう様にも表れている。


 そしてスナック・アミーゴは閉店され、主人公の「ライダー」を名乗る所以(ゆえん)であるオートバイをバックボーンとした「立花レーシングクラブ」が開店する。
 以後、主人公はレーサーとしての側面をこのクラブで発揮、オートバイに乗る「ライダー」と、正義の味方としての「ライダー」の要素を軸にドラマが展開する。


 アミーゴの史郎も2クール目の幕開けの14・15話には出演するが以後、何事もなかったかのように降板する。ウェイターはレーシングクラブには必要なかったことと、「旧1号編」時代、存在感を劇中で発揮できなかった面での反省もあり、画面から姿を消したのだろう。


3クール(27〜39話)・ショッカー大幹部登場


 こうして新展開を見せた2クール目の最後の回より、シリーズ延長の決定もあり、敵組織・ショッカーにも変化が見られ、大幹部としてのレギュラー・ゾル大佐(宮口二朗)が登場する(26〜39話)。
 従来の怪人も戦闘員たちに対する幹部ではあったが、その上に位する階級の地位を持つ指揮権を持つ幹部が参入した。
 現実の軍隊をモチーフに、その階級や制度にも影響された作品世界を強調する要素として、鬼軍曹的な存在のキャラクターが求められたのである。
 幹部が部下を指揮し失敗した者は処刑する有様が、ショッカーという組織の恐怖性を一層強調した。


 幹部の容姿にも特徴があり、ナチスドイツ軍の上官の制服をベースに、あくまでも人間としてのスタイルを強調し、演者にベテランの俳優を招き、重量感と威圧感を表現したのがポイントである。
 元来、ショッカーという組織はナチスの残党で結成されたという設定も幸いし、独自のリアリティを与える。


 この幹部は原作には登場せず、TVシリーズのオリジナリティを強化する要素としてファンの中で認識されるが、平山が担当した特撮TVドラマ『ジャイアントロボ』(67)の敵集団・BF(ビッグファイア)団にも、原作には登場しない個性的な人間型の幹部がいたことにその源流を見る。
 だが幹部をひとりにし、組織内での存在を明確化して作品スタイルを定型化、以後の諸作品に影響を与えたということから、本作の敵幹部描写は過去作のそれより一層の発展を見せている。
 そのゾル大佐の降板劇も、単なるヒーローへの敗北で終わるのではなく、怪人を指揮する上官も改造人間であり、別の姿の怪人に変身して戦うといった設定を見せ、普通の怪人よりも強く、階級が上であることを劇中で明確に表現していた。



 番組のキャラクターフォーマットが全てにおいて完成したこの頃、関東では20%、関西では30%を越える視聴率をマーク。
 作品周辺のマーチャンダイジングも玩具・菓子・出版など様々な展開が拡大、やがて学習机や自転車といった大型商品にまで波及を見せ、大ブームへと発展を見せるのだ。


 だがその最中、『週刊少年マガジン』に連載されている原作漫画は3クール目の終了に先駆けて終了。
 そこでは具体的なショッカーの壊滅は描かれず、この世に人類が生き続ける限り、永遠に戦いは続くという意味での結末で幕を閉じた。
 ちなみに、原作では2号編に突入後、本郷の執事でしかない立花藤兵衛の存在が希薄になり登場しなくなる点も、原作における藤兵衛と一文字隼人の関係を明確に表している。


4クール(40〜52話)・ダブルライダー編連打


 年が明け4クール目への突入により、レギュラーメンバーを整理する。
 ゾル大佐降板後、天本英世(あまもと ひでよ)演ずる新幹部・死神博士が参入。
 ライダーガールズは沖わか子のみが続投、のちに自民党の政治家・鳩山邦夫と結婚するハーフの高見エミリー演ずるエミと杉林陽子演ずるミカが加入する。このふたりはヨーロッパから日本に戻った本郷を追って来日、そのまま日本に居着く設定となる。


 この天本と高見は、当時東映所属の監督だった佐藤肇(さとう はじめ)が往年の大ヒット番組であるスパイアクションTVドラマ『キイハンター』(68・東映)などで使っていた贔屓(ひいき)の俳優で、平山が佐藤に頼み込んで紹介してもらったゆえの登板である。



 天本は軍隊調の宮口と違い、妖怪じみた恐怖感溢れる演技を交え、「幹部」というより「博士」としての知的なムードを強調。
 この「悪役の博士」が当たり役となり、以後も各社の特撮番組の悪役の博士としてゲスト出演も含めて活躍することになる。


 「大佐」と「博士」、このふたつがこうした特撮番組の悪役幹部の双璧を築き、究極の典型像と成り得たのである。



 そしていよいよ4クール目の最大のトピック、同クールの幕開けでもある元旦に放映された桜島ロケ編の前後編、40話「死斗(しとう)! 怪人スノーマン対二人のライダー」と「マグマ怪人ゴースター 桜島大決戦」のダブルライダー編の登場である。
 原作漫画の最終回で、アンドロイドの肉体を得て甦った1号ライダーと2号ライダーの共演は、文字通りTV本編への予告編だったのだ。
 平山が試写室で涙した藤岡弘の復帰によるふたりの仮面ライダーのコンビバトルが、視聴者最大のお年玉となったのだ。


 以後も4クール目では計5回のダブルライダー編がオンエア。
 同時期の『帰ってきたウルトラマン』では初代ウルトラマンウルトラセブンが客演しても主役の新ウルトラマンとは共闘しなかったが、コンビヒーロー戦を実現したダブルライダー編は子どもたちの大興奮を誘い、本作は第2次怪獣ブームの主役の王座を不動のものとしたのだ。


 だがこのまま引き続いて藤岡が出演し続けるのではなく、重症後ということからリハビリを続けながら様子を見、体を慣らして行く中、4クールの締めくくりとして、49・51・52話で再度ダブルライダー編が展開される。
 ただ、基本的には本作は単体ヒーローものであり、ひとりのヒーローの孤独な戦いがコンセプトであるのだから、コンビヒーロー戦はイレギュラー的なイベントであり、主役をふたりにしてシリーズを続行することはなかった。


 4クール目では、怪人のコンセプトは今までと同様でもスタイルは微妙に変化。
 製作予算も多少増えたのか、造型にも手間が掛けられ、大掛かりなスタイルになって来るのが認識でき、ヒルゲリラやイソギンチャック、カメストーンなどにその印象が強く見られる。


5クール(53〜65話)・新1号編開幕


 4クール目最後の52話「おれの名は怪鳥人ギルガラスだ!」では、逆に2号ライダー・一文字隼人が南米のショッカーを追うために日本を去り再度、1号ライダー・本郷猛が主役に収まり、2年目・5クール目の突入を飾る。
 ライダーガールズは杉林陽子から中島真智子演ずるトッコに交替する。
 52話で逃亡した死神博士に変わり、登場した新幹部・地獄大使は、東映の名バイブレーヤー(脇役)・潮健児(うしお けんじ)が好演。
 彼自身の代表作になり、番組終了後もイベントで地獄大使に扮して、93年に亡くなる直前までファンを楽しませてくれた。


 前任ふたりの敵幹部に比べてユーモラスな要素が時折見られたが、潮天性の個性である「滑稽さ」が滲み出た名キャラとなり、彼が以前に演じたメフィスト(特撮TVドラマ『悪魔くん』(66・東映))、いたち男(『河童の三平 妖怪大作戦』(68・東映))の延長線に存在する、先の「大佐」と「博士」とは別ラインでの「憎めないコミカルな悪役」の究極像を見せる。
 後年、『仮面ライダーZX(ゼクロス)』が雑誌特写で展開された折、地獄大使の従兄弟(いとこ)で暗闇大使というキャラが登場するが、もちろん潮が演じて好評を博し、その最終到達点であるTVスペシャル『10号誕生! 仮面ライダー全員集合!!』(84)にも暗闇大使は登場した。



 この5クール目、所謂(いわゆる)「新1号ライダー編」に突入時、東映は同時に特撮新番組『変身忍者 嵐』(72・毎日放送・NET系列)『超人バロム・1(ワン)』(72・よみうりテレビ日本テレビ系列)をスタートさせる。
 『仮面ライダー』降板後、死神博士の天本は大魔王サタン、地獄大使の潮は『河童の三平』同様、いたち男として『嵐』にレギュラー出演し、また『バロム・1』にも各々(おのおの)ゲスト出演しているのが不思議な縁である。


 ショッカー怪人も1年間の放映を経て、モチーフとなる動物の種類もネタが尽きたのか、過去の怪人のモチーフの再生もいくつか見られてくる。


・蜘蛛男 → ドクモンド
コブラ男 → 海蛇男
・ドクガンダー → ギリーラ
・トカゲロン → 毒トカゲ男


である。
 確かに「蜘蛛」と「毒蜘蛛」、「コブラ」と「海蛇」などの微妙な違いはあるのだが、メインターゲットの子どもの視聴者にも過去のモチーフを焼き直した印象はどこかしら伝わってきたのも事実である。


 その印象を強化するのが同時期の前述した東映特撮2作品であり、こちらも初期は動物が怪人のモチーフであり、『仮面ライダー』との差異のなさを印象付けた。
 そのせいかシリーズ中盤から、『嵐』は西洋の妖怪、『バロム・1』は人体の各部分をモチーフにした怪人を登場させて、『ライダー』との差別化に成功。
 変身ヒーローものにおける怪人デザインのイニシアティブを東映が握っている状況を見事に立証する。当時、子どもであった視聴者として時代の証言も言わせてもえらば、インパクトとして『嵐』『バロム・1』後期の独創的な怪人たちの方が、同時期の「新1号編」の怪人たちを凌いでいた。


 技斗の高橋はこれらの2作品も担当。本作では67話までテロップに名前を確認できるが、68話から最終回直前の96話までは同じく大野剣友会の岡田勝に交代。
 ちなみに、72年11月末に最終回を迎えた『バロム・1』を終えたあと、後年の『仮面ライダースーパー1(ワン)』(80)に至るまで主役ライダーを演じ続ける大野剣友会中屋敷鉄也が、仮面ライダースーツアクターを務めるようになる。


6クール(66〜78話)・少年仮面ライダー隊登場


 6クール目に入り、死神博士の死、仮面ライダーが搭乗するバイク・ニューサイクロン登場がトピックスとなる。
 それとともに、1年間活躍した三浦演ずる少年・五郎が降板、山田芳一(やまだ よしかず)演ずるミツルと、矢崎知紀(やざき とものり/ともき)演ずるナオキが子役レギュラーとなる。


 その子役レギュラーを軸にした少年たちによるヒーローのサポート組織、「少年仮面ライダー隊」も登場する。
 戦前の『少年倶楽部』連載に端を発する『少年探偵団』(1936年・昭和11年〜)や、石森漫画の『少年同盟』(62・67)に範を得、そして現実世界のボーイスカウトにも通ずる面を持つ組織である。


 が、実は直接的には東映の平山亨が『好き! すき!! 魔女先生』(71)の3クール目の強化策として提案していたレギュラー生徒たちによる「少年警備隊」にその源流を見ることができる。
 実際は71年秋にスタートした『魔女先生』が2クールで72年3月に終了したため、日の目を見なかったアイデアが別番組で実を結ぶことになったのだ。
 しかもミツル役の矢崎知紀は、『魔女先生』で田辺進役を演じていただけに、本来演じるはずだった役どころをここで演じることになったわけだ。


 この「少年仮面ライダー隊」は、雑誌『テレビマガジン』(講談社刊)とのメディアミックスで、雑誌に付いている隊員証を編集部に送ると隊員として認可され、空想世界のTV本編と現実世界でのリンクが楽しめる企画が人気を集めた。
 そのため仮面ライダーも、読者に本誌を通じて「全国のライダー隊隊員諸君へ」と自ら語りかけるようなムードで、誌面でのコミュニケーションを取る様子が伺える。



 このライダー隊発足により、立花レーシングクラブは事実上、「少年仮面ライダー隊」への組織変更を迎えたことになる。
 これは敵との激戦により、本来の目的であるオートレース参加もできないほどの状況を迎えたからとの解釈をマニアとしては取りたいが、それを裏付ける具体的な描写やそれを物語る科白は本編では見られなかった。


 またライダー隊発足に先駆けて、ヒロインも交替。
 半年間活躍した高見エミリー、3ヶ月のみの活躍だった中島真智子から、後年の人気女優・中田喜子(なかだ よしこ)演ずるヨッコ、ミミー(*4)演ずるチョコへのバトンタッチを迎え、最終回までこのメンバーで続行する。


 この72年夏の7月、東映の平山と吉川進PDは、NET(現・テレビ朝日)で『仮面ライダー』放映終了直後の夜8時枠にて、『人造人間キカイダー』(72)をスタートさせる。


7クール(79〜92話)・ゲルショッカー出現


 7クール目を控え、1年半に渡るショッカーとの戦いにも幕が降ろされようとしていた。
 それは謎の「ゆうれい怪人」ガニコウモルが登場する78話「恐怖ウニドグマ+ゆうれい怪人」で幕を明けた。
 新怪人ガニコウモルはカニとコウモリの合成怪人で、2種類の動物の力を持ち、そのパワーも旧怪人の倍以上である。その合成怪人の第三勢力的な登場が、新シリーズへの波乱に満ちた展開を物語っていた。


 そしてショッカーの組織内でも変化が起こり始めた。
 79話「地獄大使!! 恐怖の正体?」では、ゲルショッカーへの新組織移行の秘策として、失敗続きの地獄大使がショッカーから追放される。
 彼は本郷を罠にはめ、ガラガラヘビがモチーフである怪人ガラガランダに変身して対決に挑むが、それでも首領と組織を信じて「ショッカー軍団万歳!」と叫んで死んでいった。


 組織に裏切られながらも帰属するところへの忠誠心を抱いて死のうとする地獄大使の悲痛な叫びには、戦後日本の会社社会が投影されているのかもしれない。さらに今の筆者には、現在多々見られる企業の吸収合併によりリストラされる会社員の姿と、ショッカーという軍団に見捨てられた地獄大使の叫びがダブって来る。



 ショッカーは南米の組織ゲルダムを吸収、ゲルショッカーへと発展するが、その幕開けは80話「ゲルショッカー出現! 仮面ライダー最後の日!!」での仮面ライダーの死というショッキングな状況で幕を開ける。
 この「ライダーの死」をサブタイトルに持ち出し、息切れしかけてきた作品世界にカンフル剤を大量投入して、作品世界はさらなる拡大を見せた。


 組織の強大化による怪人の戦闘力の向上、作戦の凶暴化もあり、それと戦う仮面ライダーにも激戦が訪れ、時折「生死不明」で終わることも見られるようになる。
 実際には主役ヒーローは死なないとはいえ、それは「どのようなピンチが訪れるのか?」「どのようにしてピンチを切り抜けるのか?」という疑問を視聴者に抱かせ、番組に一層惹き付ける効果をもたらした。


 新たな敵幹部であるブラック将軍(丹羽又三郎)の容姿はミリタリックな軍服スタイルになる。
 威厳より滑稽さの目立った地獄大使と差別化することと、新組織の鉄の規律を強調する意味合いもありゾル大佐同様、鬼軍曹的なムードのキャラクターで描かれる。


 敵組織の強大化により一層の激戦の様相を呈する新シリーズ突入だが、このような派手な出来事の表層的な要素とは対照的に、内面的な要素で視聴者に訴える情感あふれる名シーンが、このゲルショッカー編の幕開けを彩る話に存在することも指摘しておきたい。
 72話「吸血モスキラス対二人ライダー」で、前回ガニコウモルとの対決で相撃ちになり、姿を消したライダーこと本郷が死んだと思い悲観するライダー隊隊員たちを、藤兵衛は叱咤(しった)するものの、ひとりになると意気消沈している本音を吐露する。
「俺はもう、何もする元気もなくなりそうなんだ……。俺の夢、俺の希望……。何を心の支えにして悪と戦っていけばいいのか……」
 と消息不明の本郷に花束を捧げるシーンである。脚本・演出・演技ともあいまって感情移入を誘う名シーンだ。


 まるで我が子に先立たれた父親のような言葉だが、この一連の描写こそ「おやっさん」の愛称が本編で持つ意味を強調していた。
 それはある意味、『仮面ライダー』とは義理の父子の物語であるのかもしれないということだ。
 歴代の仮面ライダーに変身する主人公たちと藤兵衛の関係はまさにそれに等しい。
 平山が小林に感じた「父の威厳」を、ふつうの血の繋がった父子を通じて描くのではなく、全くの赤の他人との「親子」関係にも似た絆の中で主人公が生きていくドラマでそれを描いたのだ。
 それは戦後、家庭の中で過剰に失われていった父性の復権を訴えていたのかもしれない。もちろん理不尽で悪い面もあったステレオタイプの「頑固親父」「雷親父」(*5)としての復権ではなく、暖かさと優しさの中に時折見せる厳しさに、その「日本の父」の良い面が確実に描かれていた。
 だからこそその姿が「おやっさん」の愛称に相応(ふさわ)しいのだ。


8クール(93〜98話)・最終クール!


 その7クール目の締め括りと、ラストを飾る8クール目の幕開けにかけて、年末放映の92話「兇悪! にせ仮面ライダー」、年明け放映の93話「8人の仮面ライダー」、94話「ゲルショッカー首領の正体!!」で、ようやくヒーローものの定番「にせもの」ネタが登場する。
 それも前回のラストで描かれた仮面ライダーの危機、彼の生死不明という劇的な状況下で現れた「にせもの」の仮面ライダーだ。


 藤兵衛や滝の前に現れたショッカー首領の正体の秘密を探っているというアンチショッカー同盟、そこへ帰ってきた一文字隼人、死んだと思ったが生きていた本郷猛、ダブルライダーの目前に現れる6人のにせ仮面ライダー
 にせライダーを倒せなかったダブルライダーは、藤兵衛のコーチによる特訓により新たなる必殺技を会得、見事敵を倒した。
 そしてアンチショッカー同盟の小暮(上野山功一)こそが怪人であり、再度首領の正体は謎に包まれて終わるのであった。


 最終回を目前に控え、その前哨戦としての興奮を与えたにせライダー三部作は、文字通りライダーシリーズのバトルストーリーの頂点を極めた面白さが存在した。



 ようやく迎える前後編による最終回。
 本郷猛が人質に捕られた藤兵衛や滝たちを救うため変身するが、その瞬間を狙うゲルショッカーの妨害を受け、変身不可能となる。前編はこれまでにない危機感を煽って終了した。
 翌週の最終回冒頭では本郷は颯爽と帰って来た2号ライダーの救出を受けて変身し、最後の戦いが幕を開けようとする。
 幹部ブラック将軍の正体・ヒルカメレオンと彼が集めた生き血で甦った再生怪人軍団を倒し、首領の元へ近寄るダブルライダー。
 視聴者の関心を一身に集めたその正体は、蛇の絡み合った顔、そしてその蛇の仮面の下には一つ目の顔。
 そして首領は自爆し、ゲルショッカーは全滅したのだった。


 任務を終えた滝はアメリFBI本部に戻ることとなり、日本を離れる。苦難を共にした本郷や一文字、藤兵衛たちが彼を見送った。
 後番組である『仮面ライダーV3』には滝は登場しないためか、2年に渡る彼の労をねぎらうスタッフの温情がこのラストシーンには伝わって来る。最終回ラストシーンの主役は本郷でも一文字でもなく、滝だったのだ。
 本来、本郷の降板がなければ誕生しなかったキャラクターであるが以後、皆勤賞もののアクションを展開し、ヒーローの相棒の新境地を開拓した彼の功績を称える印象が伺える。


仮面ライダーV3』総論 〜その魅力、キャラクターの成り立ち (につづく)

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20140901/p1



*1……とはいえ、本編で本郷武彦の名が出たことは一度もなく、終始「キャプテン」の呼称であった。
*2……『続・氷点』では近藤正臣島田陽子が共演するのは周知の通りだが、これはまんま企画時点での『仮面ライダー』キャスティングの実現でもあるのだ。
*3……『月光仮面』の大瀬康一は当時二十二歳、『七色仮面』の千葉真一は同じく二十歳だった。
*4……のちにミミ萩原に改名、タレントから女子プロレスラーに転身する。
*5……一方、平山がこの頑固親父・雷親父の代表として、同時期に描いたのが『刑事くん』の主人公の上司であり、亡き父の親友でもある時村(名古屋章)である。こちらも実際の父子ではないが、父子に等しい関係の中で、失われつつある父性・父権の描写に挑んだ。


(了)
(初出・特撮同人誌『仮面特攻隊2001年号』(00年12月30日発行)『仮面ライダー』シリーズ大特集より抜粋)


[関連記事]

仮面ライダー』初作・総論2 〜元〈旧1号至上主義者〉の告白

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仮面ライダー』初作・総論3 〜旧1号編を今あえて擁護する

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仮面ライダー』初作・総論4 〜ライダー・ミラーマンシルバー仮面が日曜夜7時に激突! in名古屋

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仮面ライダーV3』総論 〜その魅力、キャラクターの成り立ち

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仮面ライダーX』総論 〜公私葛藤描写の先進性!

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20141005/p1


『假面特攻隊2001年号』「仮面ライダーシリーズ」大特集・記事一覧

・「仮面ライダー」 〜「全98話の変化を東映の同時期作品と絡めて考察」(文・森川 由浩)
・「仮面ライダー」 〜「元・旧1号至上主義者の告白」(文・旗手 稔)
・「仮面ライダー」 〜「相対化風潮にさらされる旧1号編を援護射撃」(文・いちせ たか)
・「仮面ライダーV3」 〜「全話の変化を同時期作品と絡めて考察」(文・森川 由浩)
・「仮面ライダーX」 〜「リスペクト! 長坂秀佳の脚本世界」(文・トオトウミ)
・「仮面ライダーアマゾン」 〜「怪奇性と原点回帰で評価高き初期編」(文・トオトウミ)
・「仮面ライダーアマゾン」 〜「アマゾン#5以降を再評価!」(文・ヤフール)
・「仮面ライダーストロンガー」 〜「前半ブラックサタン編・積極評価」(文・JIN)
・「仮面ライダーストロンガー」 〜「評価高き後半デルザー軍団編」(文・トオトウミ)
・「仮面ライダー(新)」 〜「原点回帰の前半」(文・トオトウミ)
・「仮面ライダー(新)」 〜「スカイライダー後半の先輩続々登場称揚!」(文・T.SATO)
・「仮面ライダースーパー1」 〜「ポジティブなライダー像」(文・ビオラン亭 ガメラ
・「仮面ライダースーパー1」 〜「脚本家・江連卓論」(文・ビッキー)
・「仮面ライダースーパー1」 〜「ヒロイン・草波ハルミ考察」(文・ビッキー)
・「仮面ライダーブラック」 〜「原点回帰と新機軸」(文・トオトウミ)
・「仮面ライダーブラック」 〜「脚本家・杉村升論」(文・sugi)
・「仮面ライダーブラックRX」 〜「RX肯定・序論」(文・彦坂 彰俊)
・「仮面ライダーZO」 〜「雨宮慶太監督のライダー像」(文・旗手 稔)
・「仮面ライダーJ」 〜「脚本家・上原正三論」(文・sugi)
・「ライダーシリーズ脚本家・伊上勝論 〜娯楽の王様」(文・フラユシュ)
・「ライダーシリーズの脚本世界 〜全ライダー脚本家」(文・ビッキー)
・「ライダーシリーズ短評集」(文・鹿取しいね)
・「“後期ライダーシリーズ”の時代 〜X・アマゾン・ストロンガーの独自性」(文・旗手 稔)
・「仮面ライダー世代のひとつの証言 〜幼児期のごっこ遊び」(文・つくね かずゆき)
・「ライダー同世代への疎隔感 〜ブームに乗り遅れた幼児の証言」(文・久保 達也)
・「ライダーヒロイン超全集 〜ライダー全ヒロイン」(文・ビッキー)
・「ライダー悪の幹部・軋轢構図の解析」(文・鷹矢凪 矢寿士)
・「インプレッションオブ70’Sライダー 〜塚田正煕・折田至監督の映像美」(文・あべ けんすけ)
・「仮面ライダークウガ」 〜完結目前! 有志10数名による賛否合評!
★「仮面ライダー批評20年史検証 〜力作3万字評! 主要書籍・主要商業ライターの個性と傾向・ライダーシリーズ数度の復活の歴史」(文・森川 由浩)



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