『救急戦隊ゴーゴーファイブ』前半賛否合評2 ~ゴーゴーV前半総括!
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『救急戦隊ゴーゴーファイブ』前半賛否合評1 ~1999年7月の傑作群!
『救急戦隊ゴーゴーファイブ』前半評1
(文・久保達也)
(1999年7月4日脱稿)
この稿では誠に勝手ながら、ゴーピンクこと巽祭(たつみ・マツリ 〜演・坂口望二香(さかぐち・もにか))に焦点を絞って述べさせて頂くことにする。そう、マツリちゃんは強くて、優しくて、カワイイから大好きなのだ(ハートマーク)
第4話『花びらに異常気象』
第4話『花びらに異常気象』では、ゴーゴーファイブの巽5兄弟の父親である巽世界(たつみ・モンド)――演・マイク真木。彼が昔『バラが咲いた』を歌ってたなんて、今の若い人々は知ってんのかな?――のために、毎朝弁当を作ってあげている健気なマツリの姿が描かれる(視聴者から「マツリばかりが料理やお茶出しをしているのはおかしい」と苦情が来たためか、のちに第17話『マトイの花嫁候補』において、巽家では料理は当番制であることが語られる。ちなみにゴーレッド=マトイ兄さんは毎回カレーしか作らないそうである・笑)。
10年も家族を放ったらかし突然帰ってきたと思えば、既に就職していた自分たちを無理矢理退職させ、救急戦隊に仕立て上げてしまう、そんなモンドに業を煮やしていた4人の兄弟たちは
「弁当くらい自分で作れ!」
とまくしたてるのだが、兄貴たちに対して遂にマツリちゃんがキレた!
「いいじゃん! 好きでやってんだからあ!」
思いやりのない兄貴たちにふくれっつらで
「イ〜〜〜だ!」(カ、カワイイ……)
をかまし、家を飛び出してしまうマツリちゃん。
彼女は救命士のころに世話をした、入院中のおじいちゃんを見舞いに行く。
「女房と娘が大好きな花」の鉢植えを見つめながら、
「父親は家族と離れ離れになってもいつでも幸せを願うとる。そのためにはどんな苦労もいとわへんのや(関西弁)」
と語るおじいちゃん。
マツリはモンドもそうであることを確信するのである。
そこに天候を自在に操るサイマ獣・ソルゴイルが襲来。灼熱地獄で花が焦げ、今度は一変して雪が降り、寒さに苦しむおじいちゃん。マツリは彼を廃屋にかくまい、ゴーピンクに着装(変身)して飛び出していく。だが、そこが炎に包まれてしまい、マツリちゃんはおじいちゃんが死んだものだと思い込んで、号泣してしまうのである。
「バカヤロウ! 簡単にあきらめるな!!」
「そんなところで泣いてると、おじいちゃんホントに死んじまうぞ!!」
「信じるんだ、おじいちゃんは生きてるって!」
「俺たちは疑ったことなんてなかったぜ! あの親父のことも……」
そう、マツリちゃんだけではなく、兄貴たちも同ようにモンドを信頼し、理解し、慕い続けていたのである!
それを知ったマツリちゃん、果敢に炎の中に飛び込んでいくと、必死で花を守ろうとしているおじいちゃんを発見!
おじいちゃんと花を救い、
「おおきに!!」(関西弁で「ありがとう」の意味)
との感謝の言葉をもらい、ゴーゴーファイブは勝利する。
すっかり元気になったおじいちゃんは
「マツリちゃんのおかげで本物の家族に会えるんや。これ、ワシの代わりに可愛がってや」
と守り続けた鉢植えをマツリに託し、故郷へと帰っていった……
親の子殺し、子の親殺し、はたまた一家心中と家族崩壊が叫ばれる今日このごろ。理想的な家族愛が描かれた本作を見て、今一度家族という運命共同体について、真剣に考えてみたいものだ。5人の兄妹を主役にして描かれる熱い群像劇は、そのキッカケを十分に与えてくれるのである。
今年1999年は、春に童謡『だんご3兄弟』が大ブレイク、夏のジブリの新作は『ホーホケキョ となりの山田くん』である。スポーツ紙では映画『ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦』(99年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/19981206/p1)を「平成のウルトラ3兄弟」と称していた。家族ものへの回帰が時流なのである。
それでも円谷プロは70年代末期のマニア向け書籍「ファンタスティックコレクション」シリーズでの第1期ウルトラ至上主義にいまだに影響されて、頑にウルトラ兄弟・ウルトラファミリーの設定を否定し続けて、関連書籍でも「ウルトラ兄弟」と呼ばせずに「ウルトラ戦士」に云い変えさせている…… ウルトラ兄弟を復活させた方がよいと思うぞ~。
第9話『盗まれた能力!』
第9話『盗まれた能力(ちから)!』では、不慮の事故のために車椅子生活を余儀なくされている、マツリの救命士時代の先輩・ミズキが登場する。
「もう私は歩くことができない」
とリハビリを拒む彼女に対し、マツリは自分が励みにしていたかつてのミズキの言葉
「目をそらすな! あきらめるな!」
を持ち出して元気づけようとするが、突然救命士を辞めてしまった分際のマツリからの助言に対し
「アンタにそんなこと云われたくない!」
と心を閉ざしてしまうミズキであった……
そんなとき、地上のあらゆるモノの能力を吸い取ってしまうサイマ獣・バンパイラが出現。マツリは果敢に戦うも、ゴーピンクとしての能力を吸い取られてしまう。
が、一瞬の偶然からその能力がそのままミズキに宿り、彼女の歩行能力は回復、全身の筋肉・骨格が強化される結果となる(ホントに「早くもマツリちゃん降番か?」とヒヤヒヤしてしまったたぞ・笑)。
マツリは自分の代わりにゴーピンクの役目を務めてくれるようにミズキに依頼するが、救命士に戻るのが恐く、リハビリする勇気もない自分にはとてもできないと拒んでしまう。ここで凡人の女であれば
「先輩の弱虫! 意気地なしっ!」
となじりまくるところであろう。
しかしマツリは
「目をそらすな! あきらめるな! ……アタシ、救命士は辞めたけど、人を守る気持ちは、先輩が教えてくれた、前を見る勇気だけは、今もずっと心に残ってます。だから、こんなアタシでも、できる限りのことはしたいんです!」
とだけ云い残し、松葉杖をついてその場を立ち去るのである……(ウワア〜ッ、カッコエエの〜〜!)
パワーアップしたバンパイラに徹底的に痛めつけられるマツリ。
そこに遂に戦う決意を固めたミズキが、いきなりバンパイラに跳び蹴りを食らわすは、Vアタックをやらかすは、の豹変ぶりで、なんだ、やればできんじゃねえかよ〜、勿体ぶりやがってよ〜(笑・挿入歌の使用が感動的だったけど)
バンパイラ、ゴーゴーファイブ全員の能力を奪おうとするが、ミズキからゴーピンクの能力をマツリに戻す結果となる。
「能力は奪い取ることができても、悪を憎む気持ちだけは、奪い取ることができないわ!」
……今回の戦いで自信を取り戻し、リハビリに励むミズキの姿があった。
「倒れても倒れても立ち上がるマツリの姿を見て、私も負けちゃいられないと思ったの。逃げちゃいけないんだよね。目をそらすな!」
「あきらめるな!」
声を揃え、笑顔で見つめ合う二人。先述の挿入歌のインストゥルメンタルがラストを盛り上げる。
「先輩、きっとまた、いつか一緒に……気持ちは一つですよね……NEVER GIVE UP!!」……
なお、ラストシーンではマツリちゃんの美しいヒップラインをミニスカの上から拝むことができる(汗)。
(ちなみに演じる坂口望二香の母親は昔モデルだったそうで、坂口も2才のころからCMに出演していたそうである)
第11話『灼熱の2大災魔獣』
さて、第11話『灼熱の2大災魔獣』では、マツリちゃんは先輩どころか凶悪な銀行強盗にさえ生きる希望を与えることになる。
武蔵岳の活火山研究所に探知機を届けに行くマツリの乗った登山バスが、火山を復活させて首都壊滅を企む災魔一族が送り込んだサイマ獣・ヘルゲロスのために行く手を阻まれてしまう。
麓(ふもと)まで引き返そうとする運転手にピストルを突きつけ、山頂まで走らせようとする一人の乗客。奴は首都警察に追われて逃亡中の銀行強盗だったのだ!
やむなくバスは山頂に向かうが、ヘルゲロスが引き起こした地震のためにバスは橋から落下しそうになり、そのはずみで開いたドアから強盗は宙ぶらりんになってしまう。必死で助けを請う強盗……ここに至るまで、奴はマツリや乗客のバアさんに散々暴力を奮っている。
私ならば迷わず谷底に突き落としてやるところであるが、なんとマツリちゃん、こいつを助けようとするのである!!
「そんな奴の手、離しなさい!」
と運転手が叫ぼうが、
「どんな人間も、命の重さは変わらないわっ!!」
と彼女は奴の手を離そうとはしない……
ヒドイ目に遭ったはずのバアさんが、運転手が手を貸し、奴は無事に救われ、バスは救急戦隊のグリーンホバーによって橋からの落下を免れる。
だが運転手が右腕を負傷、地震はますます強くなる。果たして誰がバスを動かすのか……
昔ダンプの運転手だったことを告白する強盗。
「ホントにやってくれるの? あなたに任せてもいいのね」
マツリの言葉に強盗強くうなずき、現金の入ったカバンとピストルを彼女に預ける……
「この人を信頼しましょう!」
ヘルゲロスとの決戦のためにバスを降り、兄貴たちに合流するマツリ。
「あの人、きっとやってくれるよね……」
「銀行強盗のお前が、なぜみんなのために……」
と運転手に問われ、
「あのネエちゃんが必死で助けようとしているのを見たとき、胸のあたりがガア〜ッと熱くなったんだ! オレも頑張れば、人生やり直せるかもしれないだろ!」
第12話『決死の新連結合体』
そう答えた男は、後篇の第12話『決死の新連結合体』にて立派に任務を遂行した。
だがそこには首都警察のお迎えが……手錠がかけられようとしたその瞬間、
「この人には、手錠は要りません!」
と叫ぶマツリ……
彼女の頑張りと強い信頼によって改心した男は、希望に満ちた笑顔のまま、首都警察に連行されていった……
「アラスジにちょこちょこ感想足しただけな形而上(けいじじょう)的指向ゼロの文」を本誌のT.SATO隊長はお好きでないそうであるが(笑)、ドラマ性の高さを表現するには私が駄文でグダグダと論評するより、数々の名セリフを並べたてた方がよいと考えた。
今回はマツリが実質的に主役だった3本のストーリーをセレクトさせてもらったわけであるが、
「目をそらすな! あきらめるな!」
に代表されるように、
「前向きに生きろ!」
とのメッセージが共通してストレートに投げかけられ、生まれてこの方、命懸けで何かしたことなど一度もなく、人生をナメていた私の心を強く揺さぶる。
銀行強盗ではないが、私もマツリちゃんのお陰で改心できそうだ(笑)。そう、彼女は「民衆を導く自由の女神」なのだ!
経営悪化に苦しむ事業主も、リストラされた中年サラリーマンも、学級崩壊に悩む教師も、イジメられっ子の中学生も、内定をもらえない就職浪人も
「目をそらすな! あきらめるな!」
そうすりゃちょっとぐらいの挫折で奇怪な宗教集団に入信する必要もないはずだ! さあ、みんなで叫ぼう!
「NEVER GIVE UP!!」
私は『救急戦隊ゴーゴーファイブ』における巽マツリの姿に惚れたのであり、演じる坂口望二香の容姿を見て
「こんなカワイイねえちゃんが出てりゃ内容なんかドーでもイイんだョン」
と思っているわけではないのである。
前作『星獣戦隊ギンガマン』(98年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/19981229/p1)を見て戦隊シリーズに対する認識を改めた私は、たとえどんなブサイクな女(失礼)がマツリちゃんを演じたとしても『ゴーゴーファイブ』を見続けたであろう。仮に坂口望二香が、佐々木敦子や吉井玲子、もしくはチーム・クロウのどれかを演じていたとしても、評価する方々には申し訳ないが『ウルトラマンガイア』(98年)を見るのは途中で辞めていたはずである。要するに『ゴーゴーファイブ』はアイドル登竜門番組『ASAYAN(アサヤン)』(95年)ではないのである。
本作は特撮をふんだんに使った娯楽活劇である。視覚的な魅力はマツリちゃん以外にいくらでも存在するのだ。
第1話『救急戦士! 起(た)つ』早々、あまりにも豪華なスペクタクルシーンが続出!
イギリスの特撮人形劇『サンダーバード』(66年)のメカを思わせる、巨大ハシゴ消防車・巨大化学消防車・巨大ホバー・巨大ショベルカー・巨大救急車といった5台のレスキューメカ・99マシン(きゅうきゅうましん・笑)の大活躍!
そのうちの3台だけが合体して、巨大ロボの腰から下の両脚だけの姿で歩いて、腹部から放水して消火するビクトリーウォーカー!
そのビクトリーウォーカーの両腰に、地面から両腕にあたるハシゴを延ばしてつかまって、跳び箱のように上昇してから下降して下半身と合体して誕生するビクトリーロボの合体シーンの見事な特撮!
1クールも終わらないうちに、99マシンを収納している空飛ぶ巨大列車の5つの車両も人型巨大ロボに合体して、超巨大な新ロボ・グランドライナーが早くも登場!
平成ウルトラの全怪獣を掲載する特撮雑誌『宇宙船』がなぜ無視するのか理解に苦しむほどの魅力的なデザイン・造形のサイマ獣たち!
そして今回最も感心しているのが、ゴーゴーファイブのマスクの下に時折、巽5兄妹の顔が覗き見れるような工夫と映像が施(ほどこ)されていること。子供たちはきっと兄妹の演者たちがそのままマスクを被って演じてると思い込んでるんだろう。
これは私だけかもしれないが、本作においてはサイマ一族が人々に直接危害を加えて殺害するような描写が皆無であるのが、実に喜ばしい。こんなに安心して見ていられる東映作品は初めてのような気がする(笑)。
(編註:80年代初頭まではともかく、80年代前半からの東映ヒーロー作品においては、怪人が一般市民を襲撃しても、直接的な殺傷描写は基本的には描写されなくなる。マレに『鳥人戦隊ジェットマン』(91年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20110905/p1)の初期編などで例外はあるにしても……。また、『ゴーゴーファイブ』のようにマスクの中の顔面が頻繁に映像化されたのは、この『ジェットマン』で例がある)
第19話『完全なる敗北』
……なんて思ってたら、第19話『完全なる敗北』において、本作の敵組織・災魔一族の幹部、災魔四兄弟の長男・冥王ジルフィーザが送り込んだ“冥界の魔闘士三人衆”のゾード・グール・ジーンが人々をバタバタと斬り殺す!(いやホントに気分が悪いからこれだけは勘弁して!・汗)
奴らを日没までに倒さなければ、街中に散った羽根型爆弾が一斉に爆発してしまうのだが、健闘空しくゴーゴーファイブは「完全なる敗北」を遂げてしまうのだ!!
冥界魔闘士「ボクたちのせいじゃありませんよ。守れなかったのは君たちでしょ……」
果たしてレスキュー魂は再び燃えあがれるのか!?
半年経たない内にここまでやっちまって息切れしないか心配になるくらいの新機軸続出の本作。
中盤の山場となるはずの1999年8月の太陽系の9惑星が十字型に位置した際に起きる危機・グランドクロスまでには、まだまだ波乱が起きそうな気配である。
『救急戦隊ゴーゴーファイブ』前半評2 救急戦隊ゴーゴーファイブ7月の傑作群+α
ある日、ひとりの生徒が先生に尋ねた。
「先生。太陽系の惑星が一直線に並ぶとき、地球に天変地異が起きるって本当なんですか?」
すると、先生はこう答えた。
「太陽系の惑星は何年か前に一直線に並んだんだ。でも天変地異は起きなかったね。でも何年後かに、今度は太陽系の惑星が地球を中心に十字型に並ぶんだ。その時は天変地異が起きるかもしれないね」
「へぇー……そうなんですか」
そして、十数年の年月が流れた…… 先生、見ていますか? これがグランドクロスです!!(笑)
ちゅうわけで、今回は現役ヒーロー、『救急戦隊ゴーゴーファイブ』(99年・以下、「GGV」の略称で記述)です!
人命救助に重きを置いた1クールを経(へ)て、大魔女グランディーヌ復活までカウントダウンとなり盛り上がってきました(くれぐれも前作『星獣戦隊ギンガマン』(98年)の魔獣ダイタニクスのように、さんざん引っ張ったあげくあっさり2週で倒されませんように……)。
その中でも冥界魔闘士登場からのイベント編は目を見張るものがあり、一部のファンの間では“7月の傑作群”と呼ばれているとか(うそつけ!)。その「7月の傑作群」をご紹介することにいたしましょう!
第18話『逆襲のVランサー』
「“7月の傑作群”と言いながら6月放送分じゃねーか!」といきなり突っ込まれそうですがこの話も面白いし、新武器登場のイベント編なのでカンベンね。
策士サイマ獣――東映の日笠淳プロデューサーですか? こういう肩書きつけるの好きですよね?――スパイダラスの作ったデスパーシティ(『イナズマンF』)……いやいやスパイダ空間に捕らわれたゴーレッド=巽マトイ! ……それにしても東映のホリゾントはいつ見てもしょぼいなあ(泣)。
そのころ巽兄弟の弟たちはブーメランで遊んでいた父・モンドに腹を立てていた(笑・一応、伏線)。おいおい、君たち。捕らわれた人々をほっといて帰ってきちゃっていいの? いつもながら、申し訳なさげなモンドがいい。
マトイ救出のため鳥取砂丘……いやいやスパイダ空間に乗り込むゴーブルー=ナガレたち。入り口は後楽園ゆうえんちだ! ドンチャックは出てこないぞ(笑)!
ファイブレイザー・ガンモードで銃撃する4人。ファイブレイザーをはじめGGVの装備は実際に販売されている玩具と同じSE(サウンド・エフェクト=効果音)なんですよね。あの「ガビガビッ!」というなんとも浮いた電子音が、僕は非常に好きです。
しかしマクー空間(『宇宙刑事ギャバン』(82年))……いやいやスパイダ空間の中では分析された彼らの装備は通用しないのだ! 弟たちがいたぶられる姿を目の当たりにして思わず叫ぶマトイ。
「弟や妹たちに手を出すな! 殺すなら俺を殺せ!!」
マトイ役の西岡竜一朗さんは声が通るねー! いつも弟たちに怒鳴ってばかりのマトイですが、たまに言うこんなセリフがグッと来ます。
そのとき颯爽と現れたモンド!
「命の重さを知る者が平和のために立ち上がるとき、人は皆、GGVになる!」
脚本の武上純希先生お得意のちょっとくさいセリフですが(笑)、GGVは選ばれた特別な戦士ではなくて、あくまで人間のひとりなんだよ。そんな思いがこめられているのではないでしょうか? そしておなじみの名乗り。
「救急戦隊ゴーゴーファイブ!」と一気に言わずに、
「GO!」
「GO!」
「FIVE!!」
と切って名乗るところが粋(いき)だねえー。
薙刀(なぎなた)状の5人の新武器ブイランサー、かっちょいい!! でも付属武器のブイブーメランはしょぼいね(笑)。
新武器のデータはスパイダラスの分析データの中に存在しない! 「ブイランサー、使っちゃってくださあーい」って感じ(笑)(でもちょっとズルいような気も……)。
東映ヒーロー特撮伝統のシルエットバック、残像残しの必殺斬り! カッコイイ〜!
でも技の名前がないのは残念。「なんとか斬り〜!!」って叫んで欲しかった(設定によるとブイスラッシュ?)。あと新兵器のたぐいは全部モンドがひとりで極秘に作っているようですが、たまにはナガレたち兄妹が作ってお父ちゃんをびっくりさせても良いのでは?
あと、新合体技ビッグブイバスターの光学合成がまたいいねえ。ファイブレイザーの柄(レイザーグリップ)をブイランサーに合体させたブイマシンガンを5人が一斉に空中に照射! 一旦、中空にエネルギー球にして溜めてから地上にいる敵怪人に落とすところがツボです。日本映像クリエイティブ、えらい!
自分の部下をも足蹴にする非情な冥王ジルフィーザを前にしてGGVに今、新たに激戦の火蓋が切って下されたのだった。しかし、まだこの話はプロローグにすぎない。怒濤の19話に敬礼!! GGVの敬礼する姿ってなんかカワイイ……
第19話『完全なる敗北』
(7/4放送 脚本 小林靖子 監督 小中肇)
さあ! いよいよ7月になりました(笑)。
数々の失敗に業を煮やした冥王ジルフィーザが秘蔵っ子カードである魔闘士ゾード、グール、ジーンを誕生させた。魔闘士たちは羽根型の爆弾を街にばらまく。100枚以上ばらまかれた羽根はどこにあるのか全く分からない。羽根は日の光が遮られた時(つまり日没)、一斉に爆発する。爆破を解除するには魔闘士たちを倒す以外にはないのだ。
しかし、こいつらが実に強い! 卑劣! 憎たらしいのだ! いよっ、平成のデルザー軍団! 帰ってきたビークラッシャー!(笑 〜『仮面ライダーストロンガー』(75年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20201231/p1)終盤の幹部級怪人軍団と、東映メタルヒーロー『ビーファイターカブト』(96年)後半のライバル4戦士たち)
悪者というのはこうであって欲しいね。変にイイヤツだったり面白いヤツだと倒したら可哀想だしつらいけど(その分ドラマはありますが)、こういう凶悪なやつらを正義のヒーローが完膚なきまでに叩きのめす! これこそが変身ヒーロー番組の基本であり、本質であり、面白いところなのではないかと思います。
と言っても、今回は前後編の前編なのでヒーロー側が叩きのめされるのですが。
小林靖子さんはこの手の時間制限を課した脚本が得意なようで。以前にも、
・『ビーファイターカブト』第8話「カブトついに退学!?」(夕方までに追試を受けないと退学になってしまう)
・『電磁戦隊メガレンジャー』(97年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20111121/p1)第16話「激ヤバ! オレたち死ぬのか?」(これも日没になると毒で死んじゃうんじゃなかったっけ?)
などでヒーローたちを追いつめました(『GGV』第6話「カビが来る!」もそうか?)。
このタイムリミットが緊張感を増して良い。小林さん、追いつめ上手だから(笑)。
羽根はマトイたちが以前に救助した母親ユキ(そめやゆきこ)と赤ん坊たつみの元にも渡っていた。……そめやゆきこが出演するとは!
そめやゆきこ「お父さん、何この羽根ー? 私知らないよ!」
志村けん「また邦正がヘンな店でも行ってもらってきたんじゃないのか?」
山崎邦正「何でやねん!!」
とかいう流れにならなくて良かった、良かった(そりゃ、深夜番組『志村X(エックス)』(96年)だろ! 分かりにくいボケでごめん(笑)。あの番組、まだやってんのかい?)。
この母子を一年前にマトイたちが救った際の事故もガス「爆発」であったことが皮肉ですね。自分たちを信頼し、心から認めてくれた母子。守らなければいけない命。しかし、いつにないこの不安感は何だろう? この魔闘士たちにはそれぞれ背中に白い羽根が生えている。この羽根が爆弾になり重要なプロップとなる訳ですが、白い羽根と言えば天使の象徴ですね。極悪非道の悪魔たちと天使の羽根。このミスマッチが深いと思いませんか?
しかも前回登場したブイランサーがもう破られてしまうとは! うーん、燃える!
アクションがいつにも増して力入ってます。車のフロントガラスをガンガン割るグール、同様に車を小道具としたゴーグリーンとゾードとの対戦は手に汗握る! 竹田道弘アクション監督、ノってますね!
デジタル合成も実にハマっていて実際の映像のようでした。まったく浮いた印象を受けませんでしたね。特にそめやゆきこが爆弾の羽根をベランダから大急ぎで投げ捨てるシーン。バックの夕景は見事!!
最後に、ライフバードを5人で支えて初期の合体必殺技・カラミティブレイカーでブラズマ弾を放つも破られて(!)、ついに日没。
各地で羽根爆弾の爆発による大被害が!!
守れぬ命を目の当たりにするGGV。力のない正義は無力なのか? 初の敗北に対する悔しさ。強大な力への恐怖。守れなかった悲しさ。撤退する中で様々な思いが錯綜する。
悲しみの豪雨の中でマトイたちはあふれる涙を止めることはできなかった。だが案ずることはない。雨は大地の恵である。嵐の後には必ず輝ける太陽が昇ることを私たちは信じている。後編に続く……
第20話『不滅の救急魂』
(7/11放送 脚本 小林靖子 監督 小中肇)
戦意喪失に陥ってしまったGGVの前に手をゆるめることなく攻撃を続ける魔闘士。今度は救助活動を行なっている現場を襲撃! 一度地獄を見ている人々を再度地獄へ叩き落とす。ワルよのう……
第8話「救急戦隊活動停止」(脚本・小林靖子)で民間による救急戦隊の活動に停止を命じるものちに認めた、モンドの旧友、首都消防局・乾謙二(いぬい・けんじ)総監も再登場する、それだけ事態は深刻だということも示す豪華な一編ですね。
失意と苛立ちの中で、ただひとりマトイだけが変身アイテム・ゴーゴーブレスを手にする。と言ってマトイが特別な人間だった訳ではなかった。本当はマトイもビビっていたのだ。ミント(サポートロボ)の通信を切ってしまうマトイ。
今回はセリフのリフレインが効果的でした。あるセリフを繰り返して使い、二度目は逆の意味として使用する。
「こんなにふるえてんのに行かなきゃならないと思っている」
「えっ!」と視聴者を一旦驚かせておいて、安心させる。単純ながらも効果的な手法ですね。
とはいえカラミティブレイカーすらはねかえす、やつらの強力なシールドを破る方法はあるのか!?
スキをついたゴーレッドが単身でブイマシンガンとカラミティブレイカーを超接近発射!
弟たちに危険なことはさせない、兄貴の捨て身の優しさだよなあ。
魔闘士ゾードに銃を突きつけているレッド、カッコイイー!
「いいや、俺は死なない! 気合いが違うからな!!」
そうだ! もはや理屈はいらん! 行けー!!
盛り上がった等身大編に比べ、巨大戦はあっさりですねー。小林先生、やはりバトルは苦手ですか? パワーアップ巨大化は良い良い。
「今マデノサイマ獣トハ、全ク違ウタイプデス!」
というミントの解析結果に「おおっ!」と思いきや、対策はただビクトリーロボとグランドライナーが分離して戦うだけかい! グランドライナーの中は空っぽだから弱いんじゃないの?(笑) なんかしら新必殺技のひとつも欲しかったね。
でも今回はビクトリーロボの必殺剣ビクトリープロミネンス・右手のみバージョンが見られるぞ。
魔闘士3人の中でもリーダーっぽいゾードが最初に倒されるとは意外。最初に倒されるのはてっきりグールだと思っていたんですが……あとで復活もありそうな予感。
病院でユキとたつみに再会した5人。前編でユキに
「巽兄弟なら地球を守れる」
と言われ、
「まあ、そうなんですけどね」
と照れくさそうに答えてたマトイでしたが(敗北前でしたから、少々自信過剰だったのかもしれませんね)、最後に
「なんて、かっこつけすぎかな」
と言っていたマトイは、困難を乗り越えて確信に満ちた言葉を今回放っていました。負けたなら、勝つまで何度でも立ち上がる。それはひとつの命を救うため。大きいことは出来ないけれど
♪出来る範囲で構わないから(byさだまさし)。
それがVシネ版にも描かれているんですねー。
Vシネマ版『救急戦隊ゴーゴーファイブ 新たなる超戦士』評は、第21話評の後すぐ! (編:ブログ版では別立ての独立記事にします。近日中にUP予定)
激しいバトルはまだまだ続きます。第21話に出場!
第21話『6番目の新戦士!』
冒頭、公園で遊ぶ子供たちのシーンがあります(のちの伏線にもなっている)。こういうシーンがあると地に足がついていると言いますか、なんかホッとします。
やっぱり、敵幹部・童子ドロップは成長するんだなあ。カイザードロップとか広瀬匠(ひろせ・たくみ)が演ずるようになるんでしょうか(笑)?
マトイたちはモンドがゴーグリーン=巽ショウの先輩、セミレギュラーの宇宙飛行士・早瀬京子(演・宮村優子)を6番目の戦士として迎えようとしていることを知る。モンドが自分たちを信頼していないのではないかと悩む5人。
そんなとき魔闘士グール&ジーンが月の挑戦状を送りつけてきた! この月に浮かんだドクロが喋るという演出がイイ!
今回の話はバトルが中心のお話なので、「モンドがマトイたちを信頼していない」うんぬんのくだりはいらなかったのでは? もし入れるのであれば、「そのことを気にしてチームワークが乱れる5人」などの何かしらのドラマが欲しかった。ドラマが全くなかったわけではないのですが、ちょっと薄かったので。
名乗りのシーンはカッコイイけど、手前の手摺りが邪魔ですね。あまりに邪魔だったらしく、5人での決めポーズのシーンはあきらかに違う場所だ(笑)。
あいかわらず隙がなく、強い魔闘士たち。ジーンを引きつける、ゴーイエローとゴーピンク。
緊張感のある素早い動きを上手く表現しています。見事ジーンを生き埋めにして、時間稼ぎに成功した2人は合流し、グールを撃破!
クレーンによるカメラワークでGGVを見下ろすグール目線を表現。イカす!
巨大化グールは見た目が等身大のときと変わってないなあ。ジーンは顔が変わってるのに、ちょっと残念。
敵幹部・冥王ジルフィーザがジーンを刺し通し殺して巨大化させますが、これって既に18話でもやってることなのでイマイチ……しかも殺し方が、全く同じ方法だし。やるにしても別の方法で殺した方が良かったのでは?
6番目の戦士は京子じゃなくってライナーボーイでした! ……って、まぎらわしい言い方すんなっての!(笑) 「6番目の戦士」じゃなくって「3体目のロボット」というのが普通でしょ?(笑) 人工知能がついているから(自我があるから)擬人化して「6番目」ということね。
新ロボ登場と言えば特撮研究所の特撮。新幹線形態時のマックスライナーのスピード感!(できれば列車形態のグランドライナーと併走させて欲しい!)
ビル街を抜けて太陽に向かって飛ぶ、スペースシャトル形態時のマックスシャトル(虹色の光輪が美しい!)。
そして人型ロボットに変形して超巨大ロボ・グランドライナーの肩に降り立つライナーボーイ!
空中回転グルングルンする姿がイイですねー。『ドラゴンボール』のクリリンや映画『ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 光の星の戦士たち』(98年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/19971206/p1)のウルトラマンダイナ・ミラクルタイプのアクションを彷彿させますね。
新戦士ライナーボーイの協力を得て、強敵グール&ジーンを倒したGGV。しかし不気味に笑うジルフィーザの手には謎の魔石が。
冥王ジルフィーザ、最後の死闘が今始まる……
第22話『冥王、最後の決戦』
では、第22話……ってもう「原稿締め切り」だって? じゃあこれ以上書けないじゃん! というわけで無計画きわまりない、その場の思いつき、行き当たりばったりがたたってしまい「7月の傑作群」ならず「7月中旬までの傑作群」になってしまいました(笑)。
やっぱり復活したか、冥界の魔闘士! マックスビクトリーロボも出てくるのにねえ…… まあ、次号で何かやるとしよう。
それにしても『GGV』は良く出来ています! 以下、箇条書きで。
・ゴーグルから顔の表情が見えるのが良い!
・東映メタルヒーロー『重甲ビーファイター』(95年)の重甲(変身)シーンを手がけた特撮研究所の尾上克郎(おのうえ・かつろう)さんによる着装(変身)シーンはめちゃカッコイイなあ!
・OP(オープニング)とED(エンディング)って『メガレンジャー』のそれに似てない(笑)? 悪くはないけどね。
・アイキャッチのAパートは熱血していて良い!
・ライフバードはカワイイ。
・消防車レッドラダーのダブル・ハシゴ、ラダーアームの使い方は遊べるなあ。監督さんたちも気にいっているようで(笑)。
・DX(デラックス)超合金のビクトリーロボのレッドラダーは、消防車の状態で必殺剣ブレイバーソードを持たせられる。なんかカッコイイ! 例えば「山火事が発生し、レッドラダーが剣で森林を切り開いていく」なんて映像が見てみたいなあ。
・レギュラー陣の私服がダサイですねえ。特に僕が押しているキャラ、ダイモンとマツリの服は……もうちっとなんとかなんねーかい?
・あと戦闘員インプスってブラックサタン戦闘員(『仮面ライダーストロンガー』)に似てない?
以上まとまりのないひとくち雑評でした。
とにかくヒートアップする『GGV』。マニア向け書籍ではゴジラ・ガメラ・ウルトラに比べてイマイチ扱われておりませんが、そのドラマ・アクション・特撮のクオリティの高さが正当に評価されて欲しいと願っています。
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