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仮面ライダーゼロワン前半総括 ~シャッフル群像劇の極み! 滅亡迅雷net壊滅、新敵・仮面ライダーサウザー爆誕!

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『仮面ライダー』シリーズ評 ~全記事見出し一覧


仮面ライダーゼロワン』前半総括 ~シャッフル群像劇の極み! 滅亡迅雷net壊滅、新敵・仮面ライダーサウザー爆誕

(文・久保達也)
(2020年5月5日脱稿)

*第1部「滅亡迅雷.net編」完結!?


 AI(エー・アイ)=人工知能を搭載したヒューマノイド型ロボット・ヒューマギアがありとあらゆる業種で人間とともに働く近未来を舞台に、そのヒューマギアを暴走・怪人化させて人類絶滅をたくらむテロリスト集団と、ヒューマギア開発企業の若手社長が仮面ライダーに変身して戦う世界観を描くことではじまった『仮面ライダーゼロワン』(19年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20200517/p1)も、早いもので折り返し地点を迎えた。


 『仮面ライダーW(ダブル)』(09年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20100809/p1)以降のいわゆる第2期「平成」仮面ライダーシリーズは毎年9月――ただし『仮面ライダー鎧武(ガイム)』(13年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20140303/p1)~『仮面ライダーエグゼイド』(16年)は10月――に放映がスタートしていたが、年末あるいは年始の放映分に2号ライダーを登場させることで年明けから新たな展開がはじまり、改編期の4月以降はさらなる新展開となる……といったシリーズ構成がおおまかな流れとなっていた感が強い。


 2019年5月1日の改元により、「新時代」第1号の仮面ライダーとなった『ゼロワン』も、基本的には先述した「平成」仮面ライダーのシリーズ構成が踏襲(とうしゅう)されている。


 2019年の最後に放映された『ゼロワン』は第16話『コレがZAIA(ザイア)の夜明け』だったが、ここでそれまでレギュラーの敵組織として描かれてきた滅亡迅雷.net(めつぼうじんらい・ネット)が、主人公でヒューマギアを開発したテクノロジー企業・飛電インテリジェンスの若社長・飛電或人(ひでん・あると)=仮面ライダーゼロワンや、対人工知能特務機関・A.I.M.S.(エイムズ)に所属するメタリックブルーの2号ライダー・不破諫(ふわ・いさむ)=仮面ライダーバルカン、オレンジ色の3号ライダーで女性の刃唯阿(やいば・ゆあ)=仮面ライダーバルキリーらに早くも敗れることとなったのだ。
 第15話『ソレゾレの終わり』で、12年前に「デイブレイク」と呼ばれる謎の爆発事故を起こし、今は湖底に眠るヒューマギア運用実験都市をアジトとする滅亡迅雷.netにA.I.M.S.が攻撃を加える。


 「デイブレイク」当時に中学生で同級生たちを暴走したヒューマギアに殺害され、「ぶっつぶす!」とヒューマギアに復讐(ふくしゅう)の炎を燃やす不破が変身した、メタリックブルーの仮面ライダーバルカンアサルトウルフの必殺キックをくらい、滅亡迅雷.netのリーダーの青年・滅(ほろび)=紫の仮面ライダー滅(ホロビ)は「息子」として育てた迅(じん)=ピンクの仮面ライダー迅(ジン)をかばって機能を停止してしまう。


 断末魔に滅が


「オレが滅びることでおまえは人類への憎しみを増幅(ぞうふく)させる」


と語ったように、「父親」代わりだった滅を失った迅は大軍勢を率(ひき)い、A.I.M.S.の巨大メカ兵器を操(あや)って人類に総攻撃を開始する!
 黒をベースに全身蛍光(けいこう)の黄色のパーツが施(ほどこ)されたゼロワンのスーツは、ナイトシーンのバトルでこそ冴(さ)え渡るデザインであることを実感させられたが、つづく第16話の冒頭でゼロワンは逆三角形型の体型で蛍光の黄色にメタリックブルーが混じった仮面ライダーゼロワンシャイニングアサルトホッパーと化し、その誕生と同時に朝日が昇り、ここからは白昼のバトルとなる。
 この時期の関東地方がたまたま晴天つづきだったのかもしれないが、『ゼロワン』のバトル場面はピーカンの青空のもとで撮影されていることが多いような印象を受ける。
 これは元祖『ウルトラマン』(66年)や『ウルトラマンタロウ』(73年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20071202/p1)、あるいは元祖『仮面ライダー』(71年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20140407/p1)終盤のゲルショッカー編などもそうだったように、『ゼロワン』もまたその作品カラーがきわめて陽性であることを象徴しているのだ。


 第15話では或人の秘書を務める黒髪ショートボブヘアでロリタイプの女性ヒューマギア・イズが滅が敗れた際に笑顔を見せていたことに迅が怒って攻撃を加え、機能を停止したイズを懸命に修復しようとする或人の姿が描かれた。
 その冒頭ではヒューマギアだった父の墓参りをする或人に同行したイズが、第12話『アノ名探偵がやってきた』&第13話『ワタシの仕事は社長秘書』に登場した探偵型ヒューマギアでイズの兄であるワズ・ナゾートクを回想して「特別な存在」と語り、或人の墓参りに理解を示していた。
 家族が何であるかを理解しかかっていたイズを或人が「大事な家族」としたことで、死線をさまよっていたハズのイズに或人は異空間で助けられてシャイニングアサルトホッパー誕生となったのだが、ヒーローの強化形態に高いドラマ性を宿らせながらも、シャイニングアサルトホッパーがその威力(いりょく)を発揮するための「シャイン」システムと「社員」をかけあわせ、


「社長はシャインに助けられてこそ戦える」


などとおどける或人を描くような作劇的技巧こそ、『ゼロワン』最大の魅力のひとつなのだ。


 シャイニングアサルトホッパーはシャインクリスタなる水色の結晶のような波動弾を武器としているが、これはヒューマギアを象徴する人型であり、それらが乱舞して敵に攻撃を加えたり、プロペラ状に結集して敵からの攻撃を防御するさまが描かれる。
 まさにヒューマギアを「大事な家族」とする或人=ゼロワンが「シャイン」=「社員」に助けられて戦う姿をそのまま絵にしたものだといえるだろう。
 羽根を広げて空を舞う仮面ライダー迅フライングファルコンとシャインクリスタを乱舞させるシャイニングアサルトホッパーとの華麗な大空中戦を地上のビル街を俯瞰(ふかん)して描いた果てに、高層ビルを背景に両者のキックが激突、ピンクの羽根の破片が舞い散る中で迅が爆発炎上する一連の描写は一見最高のカタルシスにあふれるものではある。
 ただヒューマギアが良くも悪くもラーニング――情報技術を用いて学習を行うこと――の影響を強く受けるとした或人が、迅が悪意のあるラーニングさえされていなければと、


「いつか笑いあえる日がくるといいな」


と迅に語るさまは、第2期「平成」ライダーで主人公側のキャラが一度は敵に対話・和平を呼びかけていたのを踏襲(とうしゅう)したものなのだ。


 滅亡迅雷.netが壊滅したかのように描かれ、復讐を終えたかのように思えた不破は


「オレは何と戦ってきたんだろうな?」


と唯阿に語りかけ、その唯阿は出向先だったA.I.M.S.から本来の職場で飛電インテリジェンスのライバル企業・ZAIA(ザイア)へと戻っていった。
 そして自社のヒューマギアの多くが暴走した責任を問われて或人に出されていたハズの社長の解任動議は、たったひとりでテロリストから会社を守ったからと、満場の拍手の中で一転して否決(ひけつ)される――めっちゃリアルや(笑)――。


 こうして第1話『オレが社長で仮面ライダー』から第16話に至る『仮面ライダーゼロワン』第1部、いわば「滅亡迅雷.net編」は完結するかたちとなった。
 そして第2期「平成」ライダーシリーズの大半がそうであったように、『ゼロワン』もまた2020年の年明けから新たな展開を迎えることとなったのだ。


*天津垓=仮面ライダーサウザー、「君は1000%」(爆)


 2号ライダーあらたに登場! と思いきや、先述した『仮面ライダー鎧武』や『仮面ライダーエグゼイド』など、すでに第1部で多数のライダーが登場していた作品と同様に、『仮面ライダーゼロワン』では正義側としてゼロワン・バルカン・バルキリー、悪側として滅・迅と第14話『オレたち宇宙飛行士ブラザース!』のみに登場した宇宙野郎雷電(らいでん)=仮面ライダー雷(イカヅチ)と計6人もの仮面ライダーが登場していたことから、第17話『ワタシこそが社長で仮面ライダー』以降に登場する仮面ライダーは実に7人目となったのだ。
 そして『鎧武』でユグドラシル社、『エグゼイド』で幻夢(げんむ)コーポレーションなる悪徳企業(笑)が登場したように、先述したZAIAの社長・天津垓(あまつ・がい)が敵側として7人目の仮面ライダー仮面ライダーサウザーに変身する!


 垓は大物俳優・大和田伸也氏が本人役でゲスト出演した第10話『オレは俳優、大和田伸也』(笑)で初登場以降、社長室での部下・唯阿との会話場面が点描されてきたが、第16話で滅亡迅雷.netが一応の壊滅を見せて以降、本格的に表舞台へと踊り出る。
 キッチリ整えた黒髪に終始おだやかな表情と口調の一見紳士ではあるものの、クリーム色のスーツ上下に白のタートルネックという垓のファッションは、個人的にはどうしても『ウルトラマンR/B(ルーブ)』(18年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20180826/p1)の前半に登場した一応のレギュラー悪でアイゼンテック社の社長だった愛染(あいぜん)マコト=ウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツ(笑)(https://katoku99.hatenablog.com/entry/20181104/p1)を彷彿(ほうふつ)としてしまうが、その「ネタキャラ」ぶりは決して愛染に負けてはいない。
 まぁ先述したユグドラシル社の開発者・戦極凌馬(せんごく・りょうま)=仮面ライダーデュークとか、幻夢コーポレーションの若社長・壇黎斗(だん・くろと)=仮面ライダーゲンムとかもそうだったことを思えば、強敵であるハズの新ライダーが「ネタキャラ」として描かれるのは充分に想定の範囲内だったのだが(爆)。


 滅亡迅雷.netの壊滅後にクリスマス商戦の街でヒューマギアが再度暴走した件に関して飛電インテリジェンスの責任を問う記者会見の場に垓は現れ、ZAIAがTOBティー・オー・ビー)――或人はイズに「ナニそれ?」(爆)とたずねていたが、株式買い付けによる企業買収のことである――で飛電インテリジェンスを子会社化することで、人類にとって危険なヒューマギアはすべて廃棄(はいき)すると宣言したのだ!
 また同じ第16話で垓自身が唯阿に語ったように、滅亡迅雷.netに「人類を殲滅(せんめつ)せよ」と指示していた人工知能・アークとは、12年前に垓が犯罪心理や愚(おろ)かな争いの歴史をラーニングさせたことで人類に敵意を持ち、自らを宇宙に打ち上げて人類を滅亡させようとした人工衛星であり、垓こそが真の黒幕だと判明する。


 さらに第25話『ボクがヒューマギアを救う』では、自身が生み出すこととなった滅亡迅雷.netに対する兵器として仮面ライダーを警察や軍に売るような、人々の間に恐怖を生んで争いを生み、その争いをビジネスにするのがZAIAだと垓は或人と不破に語るのだ。
 主人公側の或人や不破、ヒューマギアたちのみならず、垓は全人類にとっての立派な「敵」「悪」として描かれているハズなのだ。


 それでも垓は「ネタキャラ」なのである(爆)。


「ZAIAスペックをかけると世界が変わる。あなたの頭脳は1000%(せん・パーセント)」


 メガネ型でかけた人間に人工知能と同じ思考能力を与える次世代インターフェイス・ZAIAスペックの自ら出演するCMでも語っていたが、


「これからは1000%、私の時代だ」
「あなたには1000%、勝ち目はない」
「100%では弱い。1000%でないと」


といった調子で「1000%」は垓の口グセ、つーか垓自身のキャッチフレーズといってよいだろう(笑)。


 古い世代としてはコレには1986年に日本で大ヒットした歌謡曲で、「1986(ナインティーンエイティシックス)オメガトライブ」なるグループが歌唱した『君は1000%』をどうしても彷彿としてしまうのだが、権利関係上難しいとは思うけど、コレをカラオケで垓が熱唱し、唯阿が無表情でやる気なさそうに拍手する場面がほしかったところだ(爆)。
 ちなみに第17話ではZAIAスペックの売り上げが計画比の724%と、テラスで優雅(ゆうが)にお茶を飲みながら豪語した垓は或人に「1000%じゃないんですね」とつっこまれ、コーヒーカップを手にしたまま固まる始末だった(大爆)。


 また第18話『コレがワタシのいける華(はな)』では、著名な俳優・西岡徳馬(にしおか・とくま)氏が演じる或人の亡き祖父で、飛電インテリジェンスの創業者で前社長の飛電是之助(ひでん・これのすけ)との12年前のツーショット写真が現在の垓の姿とほとんど変わらないことに、或人から年齢を聞かれた垓は


「永遠の24歳だ」


と、高橋留美子(たかはし・るみこ)氏原作アニメ『らんま1/2(にぶんのいち)』(89年・キティ・フィルム フジテレビ)の天童かすみ役や、オリジナルビデオに端を発するアニメ『ああっ女神(めがみ)さまっ』シリーズ(93年~)のベルダンディー役、『海賊戦隊ゴーカイジャー』(11年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20111107/p1)の敵組織・ザンギャックの女幹部・インサーン役などで知られる大ベテラン声優・井上喜久子(いのうえ・きくこ)サンの「永遠の17歳」をおもいっきりパクり、或人に「アイドルかよ」とつっこまれる(笑)。
 まぁ、1964年生まれの喜久子サンが「永遠の17歳」を名乗るのに比べれば、ホントは45歳の垓が「永遠の24歳」と自称するのはまだカワイイものなのかもしれないが(爆)。


 そして垓はZAIAスペックを使用する人間とヒューマギアのどちらが優れているかを、生け花対決・住宅販売対決・裁判対決・消防士対決・世論投票対決による「お仕事五番勝負」で競い、人間が勝ったらZAIAが飛電インテリジェンスを買収、ヒューマギアが勝ったら買収を取り消すと或人にもちかけ、或人は受けて立つこととなる!
 人類、そしてヒューマギアの存亡をかけた戦いが「お仕事五番勝負」とは……(笑)


 だが、この「お仕事五番勝負」の中ではヒューマギアたちは第1部で迅によって変身ベルト・ゼツメライザーとゼツメライズキーで暴走プログラムに接続することで怪人化するのではなく、対戦する人間から「悪意」を向けられることで先述したアークに自動的に無線接続し、「悪意に満ちた人間は絶滅すべき」とアークの意志を実行しようとする例も見受けられるようになった。


「このときを待っていた。私の正しさを証明できる」


 心や自我が芽生(めば)えたヒューマギアはそれを抑制する力がないから危険だと主張する垓は、変身ベルト・ザイアサウザンドライバーに先述したゼツメライズキーと或人が変身に使うプログライズキーを装填(そうてん)し、


「その強さはゼロワンドライバーの1000%!」


と豪語して仮面ライダーサウザーに変身、怪人化したヒューマギアを冷酷に処分する姿が描かれていく。


 バルカンやバルキリーといった正義側のライダーが曲線を帯びたデザインなのと差別化するかたちで、サウザーは鋭角的なディティールでまとめられている印象が強く、それこそ垓のトゲトゲしい性格(笑)を象徴するデザインといえるだろう。
 変身カットで水色とピンクの尖(とが)った光がそのまま頭部のトゲとして装着されるのもまた然(しか)りであり、紫の目、ゴールドを基調とした全身の各所にシルバーの装甲を備えたゴージャスな雰囲気のサウザーが登場するや、


「Prezented by ZAIA(プレゼンテッド・バイ・ザイア)」


なんて音声ガイダンスが入るのは、まるでサウザーを売るためのCMを観ているようだが(笑)、先述したようにコレこそ仮面ライダーを兵器ビジネスの一環とした垓の野望をまさに象徴するものなのだ。


 サウザーに徹底的に痛めつけられる怪人化したヒューマギアを守ろうと毎回立ち向かうゼロワンだが、ワイヤーアクションを駆使して宙を華麗に舞い、サラウンドジャッカーなる剣でゼロワンの能力を奪うサウザーに圧倒される一方だ。
 サウザーがゼロワンから奪った能力をそのままヒューマギアにぶつけて破壊するさまは、よりゼロワン=或人に精神的に揺さぶりをかけることとなるワケで、この必殺技自体がサウザー=垓のイヤ~なイヤ~な性格の最大の象徴なのかと(笑)。


 ちなみに『ゼロワン』ではライダーが必殺技を放つ際に技名がカタカナで表記されるが、サウザーの技のみ英字で表記されるのもほかのライダーとは完全に性質が異なる象徴として機能している。


「私の強さはケタはずれだ」


 コレをキメたいがために、垓は毎度毎度「1000%」を豪語してきたのだ(爆)。


 第1部の「滅亡迅雷.net編」に対し、第17話から第29話『オレたちの夢は壊れない』までの第2部は、さしずめ「ZAIA編」「仮面ライダーサウザー編」とでも呼称すべきところだろう。


*社員は社長を救う!


 第17話ではZAIAとの「生け花対決」に挑(いど)むこととなったお花屋さんの女性型ヒューマギア・一輪サクヨ(笑)に対し、イズが「生け花」とかけあわせて「衛星ゼアに、行けばな」とやらかしたことに、


「イズがどんどんオレ色に染まってく~!」(笑)


と或人が頭をかかえていたが、コレは先述した第15話で或人がイズを「大事な家族」だと認識したがために、その関係性が深化を見せたことを端的に描いた秀逸な描写だといえるだろう。
 そして第24話『ワタシたちの番です』では、或人が「社員」に助けられる感動が再度よみがえることとなったのだ!


 第22話『ソレでもカレはやってない』で、或人は唯阿によってアークに接続する(!)メタルクラスタホッパープログライズキーを装填させられ、銀のバッタの大群に包まれる中、「悪意」に満ちた(!!)全身銀の仮面ライダーメタルクラスタホッパーへと変身する!
 強敵の仮面ライダーサウザーを圧倒するどころか、第23話『キミの知能に恋してる!』(笑)では仮面ライダーバルカン=不破をも攻撃し、「敵と味方の区別もつかねぇのか!」と怒鳴られるほどに或人は暴走してしまう。


 第23話で結婚相手紹介型ヒューマギア・縁結びマッチが


「悪意に対抗するには善意」


と語ったように、第24話では


「今度はわたしたちが或人社長を助ける番です」


と、イズがこれまで登場したすべてのヒューマギアに呼びかけることで、彼らの「善意」がこめられたプログライズキーがイズのもとへと届けられる描写は、


「今まで僕たちは(ウルトラマン)ゼロに助けられた。今度は僕たちがゼロを助ける番だ!」


とのウルトラマンジードの呼びかけに、後輩ウルトラマンたちが悪側に囚(とら)われた大先輩のウルトラマンゼロを助けるクライマックスがおおいなるカタルシスを呼んだ『ウルトラギャラクシーファイト ニュージェネレーションヒーローズ』(19年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20200110/p1)を彷彿とさせる!
 そして「善意」のデータは衛星ゼアの力によって、プログライズホッパーブレードなる剣として構築された!


「私は俳優ヒューマギア。演技をするのが仕事です」(笑)


 先述した第10話&第11話『カメラを止めるな、アイツを止めろ!』に登場した俳優型ヒューマギア・松田エンジが芝居で垓に近づいたことに気づき、資材置き場でエンジを怪人化させて痛めつける仮面ライダーサウザーを前に、或人は自身の力を制御できないがためにどうすることもできずにいた。
 だが高々と積まれた資材の上に姿を現したイズは、ゼロワンドライバーとプログライズキーを或人に放り投げ、そこから飛び降りて宙返りを披露し、プログライズホッパーブレードを或人に手渡したのだ!
 もちろん吹き替えだろうが(笑)、イズが決して或人に守られるだけの存在ではなく、積極的に或人の戦いをサポートするまでに信頼関係が構築されたことを絶妙に表現したアクション演出といえるだろう。


 「善意」のデータでつくられたプログライズホッパーブレードは或人を「悪意」から解放するのみならず、怪人化したエンジを元に戻す機能をも備えていた。
 新生した仮面ライダーメタルクラスタホッパーは全身銀に水色の部分が加えられたが、これは先述したシャインクリスタが水色だったのと同様であり、或人がシャイン=社員に助けられることの証を象徴する高いドラマ性を備えたデザインといえよう。
 信じられないとするサウザーに、「なんでだかオレにもわかんない」とおどけるものの、劇的な勝利をおさめたメタルクラスタホッパーが爆発を背景にポーズをキメるさまは最高にカッコいい!


 「善意」のかたまりであるヒューマギアが滅亡迅雷.netに「悪意」を植えつけられて暴走・怪人化した『ゼロワン』第1部の展開は、そんなヒューマギアを或人=ゼロワンが躊躇(ちゅうちょ)なく倒せるハズもなく、勧善懲悪(かんぜんちょうあく)のカタルシスが得られにくいと、ややストレスがたまると感じていた視聴者も中にはいたことだろう。
 だからこそ、もう遠慮なく徹底的にブチのめしてもかまわない(笑)と思えるような完全な悪役として垓=仮面ライダーサウザーが用意されたという背景もあるかもしれない。
 ただ、医師型ヒューマギア・Dr.(ドクター)オミゴト、宇宙飛行士型ヒューマギア・宇宙野郎昴(スバル)、住宅販売型ヒューマギア・住田(すみだ)スマイル、土建屋型ヒューマギア・最強匠(たくみ)親方ら、これまで登場したヒューマギアが大集結――一部映像の流用で済まされたキャラもいたが(笑)――、全員が「或人社長」と口にしながら「善意」をプログライズキーにこめる感動的な描写は、やはり第1部で描かれた或人とヒューマギアたちの信頼関係があってこそのものであり、それらはこの第24話のクライマックスを盛りあげるために逆算して描かれたのではないのか? とさえ思えるほどだ。


 なお第23話&第24話の前後編は、先述したマッチを好きになってしまった人間女性の「ベストマッチ!」の相手がおさななじみのアフロヘアのさえないデブ男であると判断したマッチが、その恋を成就(じょうじゅ)させるためにあえてアークに接続して自らを怪人化し(!)、おさななじみに退治させようとした、諸田敏(もろた・さとし)監督お得意の「泣けるドタバタラブコメディ」として描かれた――怪人化したマッチが仮面ライダーサウザーに始末される際にハート型に変化して爆発したりと、諸田監督はまたコミカル演出にムダにデジタル技術を使っている(笑)――。


 この展開のオチとあわせるかたちで、或人はヒューマギアたちによって暴走から救われたことを


「ヒューマギアは人に幸せをもたらしてくれる」


と結んでいたが、主人公が自身の暴走をとめられずに葛藤(かっとう)するという、ヘタをすれば陰鬱(いんうつ)なノリに陥(おちい)りかねないようなネタを、あくまで「子供番組」として明るく楽しくまとめてしまった諸田監督の手腕にはあらためて敬服せざるを得ないのだ。


 ちなみに「お仕事五番勝負」を中心に描かれた第2部はゲストが実に多彩であり、


・第21話『異議あり! ソノ裁判』&第22話に登場した弁護士型ヒューマギア・弁護士ビンゴを演じたのは、『宇宙戦隊キュウレンジャー』(17年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20180310/p1)で鳳(おおとり)ツルギ=ホウオウソルジャー役だった南圭介(みなみ・けいすけ)氏、
・その第21話&第22話で結婚詐欺(さぎ)の被害に遭(あ)いながらも、第23話&第24話でヒューマギアのマッチを好きになってしまう海老井千春(えびい・ちはる)を演じたのは、『特命戦隊ゴーバスターズ』(12年)の宇佐見(うさみ)ヨーコ=イエローバスター、映画『劇場版 ウルトラマンギンガS(エス) 決戦! ウルトラ10勇士!!』(15年・松竹・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20200404/p1)のヒロイン・アレーナ姫、アイドルアニメ『ラブライブ! サンシャイン!!』(第1期・16年 第2期・17年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20200628/p1)の黒澤(くろさわ)ダイヤの声などで知られる小宮有紗(こみや・ありさ)チャン、
・そのマッチを演じたのがなんと『ゴーバスターズ』の岩崎リュウジ=ブルーバスター役だった馬場良馬(ばば・りょうま)氏!(爆)
・さらに第20話『ソレが1000%のベストハウス』で住田スマイルに紹介された家を購入する大城銀之丞(おおしろ・ぎんのじょう)を演じたのは、『キャプテンウルトラ』(67年・東映 TBS)の主人公・本郷武彦(ほんごう・たけひこ)=キャプテンウルトラ、『仮面ライダーアマゾン』(74年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20001008/p2)後半の敵組織・ガランダー帝国の大幹部・ゼロ大帝(たいてい)、スーパー戦隊シリーズ超電子バイオマン』(84年)の敵組織・新帝国ギアの幹部・メイスンなど、筆者のような古い世代にはたまらない中田博久(なかた・ひろひさ)氏!――氏は『アマゾン』以外の「昭和」の仮面ライダーシリーズでも科学者や怪人の人間態、空手家などの役でたびたびゲスト出演していた――


など、特撮マニア的には注目せずにはいられないものがあった。


 実は最強匠親方を演じた名バイプレーヤー・長江英和(ながえ・ひでかず)氏も、『大戦隊ゴーグルファイブ』(82年)第6話『悪役レスラーの愛』(笑)に警備員役で出演した過去があったりする。


*「着地点」の変化を見せた不破=仮面ライダーバルカン!


 第2部は先述した「お仕事五番勝負」を2話完結で描く中で、再起動を果たした滅と不破の会話を点描することで縦糸となる謎解き要素が強くなり、第1部では正義側であるかに見えた唯亜が第17話で或人が


「大変だなぁ、会社の都合でいろんな仕事させられて」


と語ったように、垓の野望実現のために暗躍するさまがめだって描かれることとなった。


 第1部で唯阿が不破に語った


「私はいつかおまえを裏切るかもしれない」


が第18話で回想として使われていたが、そもそも倒されたハズの滅を修復したのは唯阿であり、次第に明らかにされる縦糸の謎や、敵が味方に、味方が敵にとキャラの立ち位置をシャッフルさせることで人物相関図を劇変させてきた第2部の展開は、第2期「平成」ライダー最大の魅力を立派に継承したものなのだ。


 第28話『オレのラップが世界を変える!』では不破と唯阿の頭脳には垓によって仮面ライダーに変身可能なチップが埋めこまれており、垓はそれでふたりを意のままに操れるという恐るべき事実が語られる!
 しかも不破に埋められたチップは第1部には登場することのなかった滅亡迅雷.netのもうひとりのメンバーで兵器開発担当の女性・亡(なき)――第20話以降、不破の周囲で神出鬼没(しんしゅつきぼつ)に現れるフードで顔が見えない謎の人物として描かれる――の人工頭脳からつくられたものであり、第24話のラストで滅が脱走したのは、第25話で久々の登場を果たした迅――逆光と白い霧の中で翼をひるがえす謎の存在として描かれた、上堀内佳寿也(かみほりうち・かずや)監督ならではのアバンギャルドな演出が光る!――に呼びかけられた不破の手助けによるものであったことが、第2部終盤では小出しに明らかにされていく!


「おまえがおまえ自身の意志で動いているとなぜ云い切れる?」


 この滅のセリフは個人的には『ゼロワン』最大のテーマを象徴するものかと考えるのであらためて後述させて頂くが、「ヒューマギアをぶっつぶす!」とした「着地点」を第16話で見失った不破は、第21話で「裁判対決」に自信がない或人に対して、


「らしくないな。オレはヒューマギアに命を狙われ、ヒューマギアに救われた。(ヒューマギアは)有罪と無罪半々だ。勉強させて優秀なヒューマギアを増やせ。それがおまえらの仕事だ」


と語りかけていた。


 これはヒューマギアに対する不破の心の変遷(へんせん)、そしてヒューマギアを人類の「夢」だと考える或人との関係性の変化を端的に表したものだが、このセリフとともに不破が或人に缶飲料を投げる描写には、第21話の演出が『ゼロワン』、そして『快盗戦隊ルパンレンジャーVS(ブイエス)警察戦隊パトレンジャー』(18年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190402/p1)のメイン監督だった杉原輝昭(すぎはら・てるあき)監督であるだけに、朝加圭一郎(あさか・けいいちろう)=パトレン1号が缶コーヒーを愛飲していたことをどうしても彷彿としてしまう。
 もっとも不破が或人に投げたのは缶コーヒーではなく「おしるこ」だったのだが(笑)、これはふたりの関係性が好転したものの、不破がまだ或人を半人前の「甘(あま)ちゃん」だととらえている証(あかし)として演出されたものだろう。
 ちなみにこの第21話では怪人の攻撃で宙にはじき飛ばされたゼロワンの斧(おの)状の武器を、バルカンが高々とジャンプしてキャッチする実にカッコいい描写があるが、これも本編ドラマの或人と不破の関係性の変化を絶妙に反映させたアクション演出なのだ。


 また同じ第21話では第20話で人間を怪人化させたプログライズキーのセキュリテイロックを「力づくでハズせばいいだろ」とした不破が、イズに「あなたはゴリラですか?」(笑)と返され、「はぁぁぁ~~~っ!」と激高するコミカルな場面があったが、つづく第22話では「悪意」に満ちた仮面ライダーメタルクラスタホッパーのゼロワンドライバーから、不破が力づくでメタルクラスタキーをハズす姿が描かれた。


 コミカル演出をキャラの掘り下げやドラマ性を高めるために係り結び的に駆使する作劇的技巧は実に秀逸だが、そこまで或人と不破の関係性が好転する兆(きざ)しが描かれたからこそ、第29話で


「真実を知りたければ忠誠を誓いなさい」


と、垓=サウザーに操られた不破がゼロワンやイズに銃を向ける立ち位置シャッフルがおおいに盛りあがることとなったのだ。


 これに前後して第28話ではサウザーに苦戦していたバルカンを、第29話では亡を解放しようとした迅に殺されかかった不破を、敵であるハズの滅が「亡の器(うつわ)としての利用価値がある」とのアークの意志で二度も救うさまが描かれたことがより相乗効果を高めており、降りしきる豪雨の中で、


「オレは道具じゃない!」


と絶叫する不破の苦悩・葛藤(かっとう)を視聴者に深く印象づけることに成功していた。


*「道具」「夢」「意志」……オレがオレであるために


「夢なんて考えたこともなかった。けど、いつか見つけてやるよ。オレがオレであるために、オレはZAIAをぶっつぶす!」


 第29話のクライマックスでイズに銃を向ける不破が垓の洗脳から解き放たれたのは、第25話で


「オレはZAIAの道具じゃない。自分のルールで相手をぶっつぶす!」


と主張した不破に対し、或人が問いかけた


「その先にある不破さんの夢ってなんだ?」


を回想したのが契機であり、まさに或人との関係性の変化が不破に華麗なる大逆転劇をもたらすこととなった。


 『仮面ライダーアギト』(01年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20011108/p1)の3号ライダー=葦原涼(あしはら・りょう)=仮面ライダーギルスが語った


「夢なんかなくても生きていける」


や、『仮面ライダー555(ファイズ)』(03年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20031102/p1)の主人公・乾巧(いぬい・たくみ)=仮面ライダーファイズが語った


「オレには夢がない。でも、夢を守ることはできる!」


など、第1期「平成」ライダーシリーズには「夢」を持たないキャラが何人か登場していたが、当時すでに世間にはびこっていた、人間なら「夢」があるのが当然で「夢」がない奴は人間失格とでもいうような風潮(ふうちょう)に反発していた筆者としては、涼や巧にはおおいに共感したものだった。
 第2期「平成」ライダーではこうしたキャラが皆無(かいむ)に近かったが、まぁ「子供番組」だから子供に「夢」を持たせようとするのは当然だよな(笑)とあきらめていただけに、改元早々に「夢」を持たないキャラとして不破が描かれたことには個人的にがぜん注目していたのだ。


 ただ同じ第29話で日本政府が決定したヒューマギア特別区再開発の是非(ぜひ)を問う住民投票で賛成票を投じるよう、街頭で市民にビラを配って呼びかける或人が


「ヒューマギアはいろんな環境から影響を受けて変わっていく。人間だって同じじゃないですか!」(大意)


を、変わっていく不破と重ねあわせて描く作劇的技巧とか、第25話で


「人とヒューマギアが笑える未来をつくる。それが仮面アイダーゼロワンだ!」


と「夢」を語っていた或人が、先述した投票で賛成票がわずか3%(!)で「お仕事五番勝負」で最終的に敗北、ZAIAの飛電インテリジェンス買収が正式に決定(!!)したことからすべてのヒューマギアの廃棄処分を主張する垓に


「あいつらには心がある! あいつらを壊さないでくれ!」


と土下座して(!!!)説得する姿には、「夢」否定派(爆)の筆者ですらも、不破が「夢」を持つに至ったことにはおもわず共感せずにはいられなかったものだ。


 いや、これは決して筆者ばかりではないだろう。
 垓が描いた飛電インテリジェンス買収のシナリオどおりに暗躍する唯阿に対し、


「ホントにそれが本心か! 会社の道具のままでいいのか!」


などと不破が説得する場面が第2部では何度か描かれていたが、第1部でA.I.M.S.として、仮面ライダーバルキリーとして滅亡迅雷.netと戦闘していたころとは異なり、第2部では唯阿は完全に覇気(はき)をなくしており、その違いを絶妙に表現しつつ、かつ罪悪感をにじませる表情演技はなかなかのものかと思える。


 不破に問われるたびに「道具」ではなく、自分の「意志」で動いていると答えてきた唯阿だったが、第23話で「婚活」(笑)として見合いの席に現れた垓の華(はな)やかな経歴を並べ立て、美辞麗句(びじれいく)で賞賛しながらもひたすら無表情だった唯阿は、或人にすらも


「ソレ云わされてない?」(爆)


と看破されていたほどだった。


「道具に心はない!」
「道具が意志を持つな!」


と垓が叫んだように、自身の「意志」を持つことを許されずにひたすら「道具」として酷使され、使えなくなったらただちに廃棄処分される(大汗)この国の企業社会に身を置く勤め人の視聴者に対しては、「道具」であることに反旗(はんき)を翻(ひるがえ)す不破の姿はおおいなる説得力をもって伝わったのではなかろうか!?


「おまえがおまえであるために、オレはおまえをぶっつぶす!」


 ZAIAの「道具」として生きる唯阿に向けた不破のこのセリフは確かに荒っぽいものの、唯阿自身の「意志」で生きるように諭(さと)すものとしては実に愛情にあふれたものではないのだろうか?
 唯阿は第2部では仮面ライダーバルキリーへの変身は数回程度にとどまり、代わって「お仕事五番勝負」で人間が怪人化したレイダーと同じくファイティングジャッカルレイダーに変身することとなるが、さまざまな動物たちのカラフルな幻影をファイティングジャッカルレイダーにぶつけつつ、それらが徐々に身体の各所に合体して変身をとげた仮面ライダーバルカンアサルトウルフが、


「おまえの夢はなんだ! ザイアの奴隷(どれい)の先に何がある!」


と、オオカミ型の回転する光弾をぶつけてファイティングジャッカルレイダーを粉砕するさまは、そのビジュアル的な華やかさもさることながら、高いドラマ性を備えたクライマックスバトルとして、日々「道具」であることに耐えられないと思う視聴者には最高最大のカタルシスを与えたであろう!


*「アークの意志のままに」→「ボクの意志のままに」


 そして心の変遷や関係性の変化が描かれたのは決して正義側ばかりではない。
 第15話で或人の父の墓参りと重ねあわせるかたちで、迅が怪人化して倒された仲間の墓を石を積み重ねてつくる描写がある。
 「人間のマネをするな」と、その墓は滅にこわされてしまうが、これは第2部の再登場で迅が変化をとげることの伏線だったかと思える。


 第25話で再登場した仮面ライダー迅は第1部のピンクを基調とした色から全身がメタリックレッドの仮面ライダー迅バーニングファルコンへと変化し、赤いタカの幻影に包まれて変身をとげるようになる。
 迅は滅亡迅雷.netのアジトがある湖近くのダムにて仮面ライダーバルカンと戦うが、SFアクション映画『マトリックス』(99年・アメリカ)で描かれた仮想空間での戦闘技術のように、宙で身体を横に浮かべてバルカンに回転キックを見舞うといった超人技を披露する!
 両者のバトルをドローンによる撮影で空から俯瞰(ふかん)して見せる演出が、その臨場感をいっそう醸(かも)しだしていた。


「ボクは進化した」


 だが、迅が「進化」したのは決してその戦闘能力だけではなかったのだ。
 第1部ではフード付きの黒いコートを着用していた迅は、第2部ではストライプの付いたスーツを着用し、ゼツメライズキーを付けたキーチェーンを左手にブラ下げている。このファッションの変化は迅の心の変遷を端的に象徴しているといえるだろう。


 自身が脱走させた滅から人類滅亡を実行しようとの誘いを受けるも、


「ボクはそのために戻ってきたんじゃない」


と迅はそれを否定し、


「人間からヒューマギアを解放して自由を与える。それがボク、仮面ライダー迅だ」


と宣言するのだ!


 第27話『ボクは命を諦(あきら)めない』で、垓や或人、不破らが争っているさまを見て、迅は


「やっぱり人間って悪意に満ちているな。この星の悪。人間同士、勝手に憎みあって争っている」


とつぶやき、自分たち=滅亡迅雷.netが手を下さなくとも勝手に人類は自滅するなどと語っている。
 だからこそ、迅はその「着地点」を「人類滅亡」ではなく、「ヒューマギア解放」へと変化させたのだが、これは立派な「進化」と見てよいだろう。


 迅は垓から取り戻した滅のゼツメライズキーを「ハイ」と手渡すや、「それじゃ」と滅のもとを笑顔で去ってしまう。
 第25話に登場した博士型ヒューマギア・博士ボット――まだ顔は若いのに白髪であり、何かひらめくと頭頂部の電球がピカッと光る(笑)――によれば、博士ボットが12年前に幼児教育用の父親型ヒューマギアとして製作した個体こそが、滅の原型とのことだった。
 第1部では滅が迅を「息子」と呼び、子供は親の云うことを聞いていればよいと語っていたが、いまだに「アークの意志」のままにしか動けない滅に対し、「ボクの意志」で動くようになった迅は立派な「親離れ」「父超え」を果たしたワケであり、これこそが迅の最大の「進化」だろう。
 垓が自我がめばえたヒューマギアを危険視する理由が、この迅の「進化」によく表れているのではあるまいか?


*或人&迅が今「やるべきこと」とは?


 第29話のラストで見送る福添(ふくぞえ)副社長と山下専務に、或人は


「立場が変わっても、夢に向かって飛ぶだけです」


と云い残し、深々と礼をして飛電インテリジェンスを去っていった。
 第30話『やっぱりオレが社長で仮面ライダー』の冒頭、不法投棄されたヒューマギアを或人がリアカーを引いた自転車で回収し、汚れを拭(ぬぐ)うさまは、第27話で火災で逃げ遅れた福添副社長と山下専務、秘書型ヒューマギア・シエスタを守るために、自らを犠牲にした消防士型ヒューマギア・119之助(いちいちきゅうのすけ)――崩れそうになった天井を支えながら真っ白に固まっていた!――を、


「がんばってくれた社員を、ほっとけないだろ」


と背負って歩く或人を彷彿とさせ、おもわず涙した視聴者もいたことであろう。


 そこまでする或人の動機が、一応の敵である迅との対話の中で語られる。


或人「おまえにとって、ヒューマギアってなんだ?」
迅「友達だよ」


 これは第15話でかわされた或人と迅の会話だが、ゼツメライズキーで多くのヒューマギアを暴走させ、イズをも傷つけた迅に対し、或人は


「そんなひどいことする奴は友達じゃない!」


と叫んでいた。


 これを回想として挿入(そうにゅう)した上で今回の会話がなされるのだが、ヒューマギアを支配するだけなら人間と変わらないことを、迅は或人=仮面ライダーゼロワンに倒されてわかったのだと語る。
 だからこそ先述したように支配するのではなく、ヒューマギアを「道具」として扱う人間から解放することを迅は自身の「着地点」としたのだが、迅を「進化」させたのはまさに或人だといえるだろう。
 これに対し、或人はヒューマギアを決して「道具」だと考えてはいないとし、その理由として自分はヒューマギアの父親に育てられたが、12年前のデイブレイクに巻きこまれた父がバックアップデータがなかったために完全な死を迎えたことで、ヒューマギアの死を人間の死と変わらないと思うようになったと主張する。


「人とヒューマギアが笑える未来をつくる。それが仮面アイダーゼロワンだ!」
「人間からヒューマギアを解放して自由を与える。それがボク、仮面ライダー迅だ」


 或人と迅の「着地点」は若干(じゃっかん)ニュアンスが異なるものの、ヒューマギアを大事に想うという意味では共通するものだ。
 だからこそ、或人と迅が各自の「着地点」に到達するための「やるべきこと」が、この第30話では一致を見せたのである!


 垓が飛電インテリジェンスの経営権を取得したことで全ヒューマギアの廃棄処分が正式に決定し、衛星ゼアに保管されているバックアップデータの消去を垓が唯阿に命じる中、迅は飛電の本社ビルに潜入し、第15話でその命を奪おうとしたハズのイズを助けだすのだ!
 これこそが係り結び的な効果で迅の「進化」をより視聴者に印象づけたかと思えるのだが、迅が或人に頼まれたからではなく、


「ボクの意志だ」


と語るのがその感動をより倍増させる!


 荒野にイズを連れ出した迅はイズに、今後はアークの意志でもゼアの命令でもなく自分の「意志」で動けと語りかける。
 そして或人も、これからどうするかは君自身の「意志」で決めろとイズを諭した。


「おまえもそう思っていたのか……」


 「着地点」が異なる以上、或人と迅が完全に和解するのはおそらく困難であろう。
 実際ラストでは迅に人間の友達ができるとは意外などと語った滅に、迅は或人と友達になったつもりはなく、或人からデータを奪ってボクがヒューマギアを解放するなどと語っていたほどだ。
 だが「着地点」が違っても、或人と迅が今「やるべきこと」は同じだったからこそ、両者はイズを破壊しに来た垓と新生A.I.M.S.を相手に華麗なる共闘を見せるのだ!


 大多数のキャラの思惑が複雑に入り乱れる一大群像劇を立ち位置シャッフルを自在に駆使して描いてきた「平成」仮面ライダーシリーズだったが、『ゼロワン』はそれを継承するのみならず、さらなる「進化」をとげたといえるのではあるまいか!?
 『仮面ライダーエグゼイド』でもコンビを組んだメインライター・高橋悠也(たかはし・ゆうや)氏と東映側のプロデューサー・大森敬仁(おおもり・たかひと)氏の再登板がやはりそれを実現させたのかと思える。


 なお、第19話・第22話・第26話『ワレら炎の消防隊』の視聴率はいずれも3.9%と、第1話の3.7%を超えたほどに現時点での最高の数字を記録した。
 仮面ライダースーパー戦隊も在宅率が高いと思える冬期=1月~3月に最高視聴率を記録することは従来もよく見られたものだが――特に2020年は後述する事情でその影響が大きくなったこともあるだろう――、それを3回も記録するのはきわめて異例である。
 歴代レジェンド仮面ライダー続々登場! をウリにしていた前作『仮面ライダージオウ』(18年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190527/p1)の場合、この時期はレジェンドライダーの登場が少なかったことで逆に視聴率が下がっていた(汗)ほどであり、それだけ『ゼロワン』がレジェンドライダーの登場がなくとも高い支持を得られるほどに、高橋&大森コンビをはじめとするスタッフの作劇的技巧が優れているということではなかろうか?


 唯阿からの連絡で衛星ゼアにバックアップデータがいっさいないことが判明するが、


「じゃぁぁ~~ん! データが、でたぁぁ~~」(笑)


と、或人は上着をめくってそれらがしばりつけらた腹を垓に誇示(こじ)して見せる。
 しかも銃撃から或人を守ったのは、第2話『AIなアイツは敵? 味方?』に登場した警備員型ヒューマギア・マモルのデータなんてオチまでついてる(笑)。
 全編に渡ってシリアスな回、いや、だからこそこういうノリを忘れずにいるスタッフの姿勢こそ、近年の仮面ライダーの秀逸な点だろう。


 イズを破壊しようと襲いかかる仮面ライダーサウザーに対し、或人は変身しようとするもプログライズキーが反応しない!
 或人は飛電インテリジェンスの社長の座を降りたことで、仮面ライダーへの変身能力も失ったという、前代未聞(ぜんだいみもん)のスゲぇ展開!(爆)
 そこに容赦(ようしゃ)なく降りおろされるサウザーの燃えさかる剣! イズをかばった或人は紅蓮(ぐれん)の炎に包まれる!


 だが、なんとイズがネット上で即座に新会社を設立、或人をその社長(!)に就任させたのを衛星ゼアが承認したからってことで、或人は再度ゼロワンへの変身が可能になるという……正直さすがにコレばかりはご都合主義と批判されてもやむなしのような気が(大笑)。


 ただ、第16話や第24話でヒューマギアの心を大事に想い、ひたすらそれを信じてきた或人に対するイズの恩返しを思えば、イズがここまでの活躍を見せたことも決して不思議ではないし、或人との関係性がいっそう深まったことの証として、こうなるのも必然だったことだろう。


 敗れた垓は飛電の社長ではなくなった或人が仮面ライダーを使ったのは業務上横領(おうりょう)だと非難するが(爆)、イズは仮面ライダー特許権は飛電創業者の是之助から継承した或人にあるから横領ではないと主張する。
 なんか正式な契約をかわす前の口約束でアニメを製作したがために倒産の危機を迎えた武蔵野アニメーションが、契約書を武器に華麗な大逆転を果たすアニメ映画『劇場版 SHIROBAKO(シロバコ)』(20年・Showgate‐ショーゲート‐・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20200412/p1)みたいなノリだよな(笑)。


「ゼロから立ち上げて、イチからのスタート!」


 或人が町工場のような小さな会社・飛電製作所の社長に就任する第30話以降は「第3部」と呼ぶべきだろうが、それらについては次回以降とさせて頂きたい。
 唯阿とか、すでにとんでもないことになっているだけに(笑)。


*「この時代」に燦然(さんぜん)と輝く『ゼロワン』のメッセージ!


 さて『ゼロワン』の第2部が開幕した2020年の年明け以降、周知のとおり全世界は新型コロナウィルスの脅威(きょうい)に包まれることとなり、日本でもアークの意志、もとい政府の意志(笑)のままに行動することを強制され、国民が自分の「意志」で動くことが困難な状況となっている。
 それに反しようものならネット上で「悪意」に満ちたバッシングを受けるのみならず、不足するマスクをめぐってスーパーの店頭で主婦同士が殴り合うわ、電車内でマスクをしない乗客が隣の車両に移れと怒鳴られるわ、レジで釣り銭を手渡ししようとした店員に腹を立てて店長を殴るわ……といった調子で人間は「悪意」を全開にして争う一方であり、これでは迅が云ったとおり、滅亡迅雷.netが手を下すまでもないだろう(苦笑)。


「悪意とは感染するもの。人から人へ。人からヒューマギアへ」


 垓は第18話でこう語っていたが、感染すると本当にこわいのはコロナウィルスではなく、むしろ「悪意」の方ではないかと個人的には考える。
 もっと云うならこの国に蔓延(まんえん)する同調圧力の方が、コロナウィルスなんかよりもよほど危険かと思えるのだが……


 もちろん『ゼロワン』の企画時には一連のコロナ騒動はなかったワケだが、その当時から製作側は個人が自身の「意志」を自由に示すことが困難となりつつある風潮(ふうちょう)を肌で感じていたのかと思える。
 第28話で垓はメディアを巧みに利用し、ヒューマギアを暴走させることでいかに危険な存在であるかを示した上で、それに対抗する兵器として人間が怪人化して戦闘可能となる変身ベルト・レイドライザーを誇示し、


「我々は武器をとって立ちあがらねばならない!」


と、一般大衆を印象操作することに成功したが、これを安倍晋三(あべ・しんぞう)政権の手法と同じだと感じた視聴者は、決して筆者だけではないだろう。
 かの太平洋戦争も大衆がそんなふうだったからこそ起きたことを、日本人はもうとっくに忘れてしまったに違いない。
 そんな「悪意」に満ちた政権に忖度(そんたく)するばかりの「百害あって一利なし」の報道番組やワイドショーに比べれば、自分の「意志」で動くことの重要性を訴える『ゼロワン』の方が、その志(こころざし)ははるかに高いのではあるまいか!?


 コロナウィルスの感染拡大をいいことに、国民から「意志」を奪って支配下に置こうとする安倍晋三に、第30話で或人が垓に放ったセリフをぶつけることで今回は幕としたい。


「社長ってそれでいいのかよ! 人の心あやつって自分の思いどおりにしてそれでいいのかよ! 心は誰のものでもない! 人間も、ヒューマギアだって、そいつ自身のものだろ!」



※なお新型コロナウィルスや安倍晋三首相、マスゴミなどに対する感慨はあくまで筆者個人のものであり、サークル主宰(しゅさい)者・T.SATO氏の見解とは異なること、および同人『仮面特攻隊』の総意ではないことを強調しておきます。

2020.5.5.


(了)
(初出・特撮同人誌『仮面特攻隊2020年GW号』(20年5月6日発行予定分)所収『仮面ライダーゼロワン』前半合評2より抜粋)


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