おすすめ5
鬼矢谷(きやだに)につたわる三百年に一度目をさますという怪獣の伝説。それを利用して観光に役立てようとする村長たちの欲ボケを描くコミカル編。 のちの作品とは違い防衛組織・UGM側はあくまでまじめに描かれており、彼らによる怪獣の能力分析で村人や…
夜間の東京の各地に燃え盛る塊が、次々と落下して車両や家屋や建物を粉砕していく。ここのミニチュア破壊の特撮シーンは、『80』では毎度のことだが凝っていて凄い。 前回につづいて登場する、宇宙生物学の権威・城野博士の見立てによれば、それは宇宙の渡り…
南川竜(野長瀬三摩地)脚本。氏が第1期ウルトラで手掛けた作品同様、乾いた恐怖編でSF味も強い。 深夜の住宅街にナゾのうごめく白い大きな泡がマンホールや側溝から出現して地を這って、酔っ払いで千鳥足のサラリーマンや車でのデート帰りのカップルを襲…
単なる戦国時代への転移ではない。魂が暮らす黄泉の国への転移だ。エミが一人二役。 殿・姫・家臣を襲い、城を奪った異次元エイリアン・アクゾーンたち。 逃げのびた家老や家臣は、姫に瓜二つの城野エミを本物の姫だと思いこみむ。一時は困惑するもののエミ…
防衛軍2000名の3割は女性。今年の女性新人は数名(映像では15名)。 張り詰めた感じの女性新人ジュン。 城野エミも戦闘機に搭乗して腕前を披露、その活躍と意外な面も見られる。 エミ隊員とジュンは搭乗したUGM戦闘機・シルバーガルで、はじめにエミ隊員…
エレク・ロト・巨大化できる5人のウルトラ戦士とウルトラの星・U40の宇宙艦隊は、バデル族の宇宙艦隊や機械惑星バデルスターに挑む。 バデル族はバデルスターの重力波をぶつけてU40を破壊せんとし、操ることは不可能なはずの暗黒星雲の伝説の超巨大怪獣バ…
ウルトラの星・U40。そこは古代ギリシャのような世界。大賢者・エレク・ロト・アミアらU40人は地球人と変わらぬ姿だ。 ヒカリは自分と合体したウルトラマンが、この星の最強戦士ジョーニアスだと知る。しかしジョーはまだ回復していなかった。 そこにU40…
『ザ☆ウル』を『ザ☆ウル』たらしめる代表作。本話を契機に怒涛の新展開。 冒頭、ヒカリ隊員にウルトラマンは故郷の方角を示す。 日本・アフリカ・アメリカを舞台に、精神寄生体が宿主を変えながら3大爬虫怪獣が登場! 尋常ではないことを悟ったウルトラマン…
悪名高いダン少年編だが、ドラマ性の意外な高さに今観返すと驚く。 自殺だと誤解させる初登場。子供間の危険な度胸試し。自己嫌悪や父への嫌悪。 子供の危険な遊びの肯定。危険な遊びが成功しても晴れない鬱屈。 ダン少年の父の無実が判明しても、かえって彼…
赤い雨!魚眼レンズ!照明落とし!ディスコミュニケーション作劇!悪夢の中の能面!真船禎演出へのオマージュ! 超獣バキシムも第1期ウルトラの人気怪獣に劣らない超一級の芸術! ゾフィー・タロウが冒頭に登場!ウルトラの星で会話している光景が描かれて…
夕子降板編。『A』第3クールの強化案では「星司と夕子の心情が流れ、生きたドラマ作りを心がけたい」「尚一層、星司と夕子が生き、感動的なエースの登場を狙ってみたい」との記述があった! つまり、製作者側による『A』第3クール以降の強化案には、南夕…
ウルトラの父は印象的! 父やウルトラ兄弟の活躍面でも不満も。観返すとドラマは重厚。が、重厚すぎる故の問題もある。 本話以降、常時20%以上の視聴率を獲得。これは本話の衝撃が絶大で、またイベント編を『A』で観てみたい! という気持ちが子供たちに生…
5兄弟が黄昏の荒野でブロンズにされる巨編! ドラマ性も高い。恩知らずな人類批判。 イベント編にこそテーマやドラマも盛り込むのはスタッフの誠意だが、娯楽活劇としてはやや重たくて爽快感に欠ける。 救援に駆け付けたウルトラ兄弟は最後は負けてももっと…
脚本の赤星は旧著で『ザ☆ウル』15話を賞賛。本話はそのオマージュも。 メビウスの地球人名ヒビノ・ミライの由来。姿も含めてモデルとなるバン・ヒロトなる青年がいたのだ! バンの名字は往年のNG企画『続ウルトラマン』からの引用。彼は火星に住んでおり、…
怪獣墓場は初代マン・ジャンボーグA・ザ☆ウル・80などにも登場。 ボガール等身大サイズともバトル! 歴代作品にも幾度かあった「怪獣墓場」編も振り返る! 初代『ウルトラマン』35話『怪獣墓場』。 『ザ★ウルトラマン』27話『怪獣島浮上!!』。 『ウルトラマ…
夕子がピラミッドで磔! 赤い煙からゲスト女性。夕子は彼女に嫉妬。エースブレードも登場! 基本設定にハラまれていた、ほのかな恋情要素の再確認や地固めにもなった。 ゲストヒロインのルックスや演技で、おそらく脚本上では目指されていた、悲劇的な側面が…
赤い雨! 富士山噴火! 母性を相対化! この時期の『A』特撮に多いが、高野宏一もワイヤーを多用。エースとマザロンが空中で交差! 深夜、小用を足した帰りに健太が別室を確認すると、母は寝床から姿を消していた。喪失感から来る少年の恐怖とパニック。 夢…
不条理劇! 鬼気迫る演出! 役者陣の熱演! 映像派・真船禎監督の脚本&演出のスゴ味! 竜は表向き北斗を信じたが実は信じてない! 梶の方が「信じられる気がする」などと発言。この意外性や人間の多面性描写! 「右へ曲がりま〜す!」(急ハンドルを切る!…
『80』13話のフォーメーションヤマトで攻撃! 急降下のテーマ! 怪獣サラマンドラ再登場! ウルトラマンヒカリ急遽帰還! リュウ隊員がセリザワ前隊長ではなくサコミズ現隊長を認める! ラストの「ウルトラ5つの誓い」は、本家『帰マン』最終回ラストよりも…
ゾフィー・アライソ整備長・ガンブースター登場! 歴代防衛組織でメカのメンテを手掛けた人物! かつての戦闘機がよく撃墜されても隊員たちが死ななかったのは、レギュラーを殺してしまうワケにはいかない作劇上のご都合論が真相なのだが(笑)、ここでは敵…
アスカは死んだのか? とはいえ、『ティガ』での超古代人の立体映像メッセージを投射するタイムカプセルや、超古代怪獣の登場頻度のあまりの少なさ、超古代文明の滅亡の原因以前にその全貌を徐々に小出しにナゾ解きしていくような展開が欠如していた前例のよ…