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仮面ライダー総論4 〜ライダー・ミラーマン・シルバー仮面が日曜夜7時に激突! in名古屋

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仮面ライダー』総論4 〜ライダー・ミラーマンシルバー仮面が日曜夜7時に激突! in名古屋

(文・久保達也)
(2000年11月執筆)


 筆者は1966年生まれなので、『仮面ライダー』(71〜73年)本作が放映されていたころはちょうど幼稚園生。
 本来ならば、れっきとした「ライダー世代」と呼称されるべきハズの人間である。
 しかし以下に述べるように、筆者は本放送当時、まともに本作と接していなかったため、これに対する想いは少々複雑なのである……


 私事で恐縮だけど、これは母の証言であるが、放映開始当初の初期1クール、いわゆる旧1号編を一応観ていたようである。
 しかし、こうもり男やさそり男などのショッカー怪人を筆者は異常なまでに恐がり、やがて裏番組のバレーボールをテーマにした大人気スポーツ根性アニメ『アタックNo.1(ナンバーワン)』(69年・ちなみに主役の鮎原こずえは筆者の初恋の人である・笑)を観るようになったのだと云う。


 当時関東や関西に在住していた人であれば「おや?」と思うことであろう。
 そう、名古屋地区では『仮面ライダー』は土曜夜7時30分ではなく、日曜夜7時に放映されていたのである!


 名古屋は大都市圏のわりに西暦2000年現在、未だにキー局と違う曜日・時間帯に放映される番組があったりする。
 例えば90年代後半の平成ウルトラ3部作(https://katoku99.hatenablog.com/archive?word=*%5B%CA%BF%C0%AE%A5%A6%A5%EB%A5%C8%A5%E9%5D)の場合は本来の土曜夜6時が、この地域ではローカルニュースの時間枠のために1週遅れの土曜夕方5時からだった。
 『仮面ライダーBLACK(ブラック)』(87年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20090802/p1)や『仮面ライダーBLACK RX(アールエックス)』(88年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20090726/p1)は本来の日曜朝10時が、当地では『サンデードラゴンズ』という中日ドラゴンズの応援番組の放送枠のため、やはり1週遅れの日曜朝10時30分からであった。
 ちなみにその裏の『笑っていいとも! 増刊号』(82年)も、当地では朝10時は『てれび博物館』といういつからやっているのか判らないような長寿番組が未だに放送されているため(後日付記:1978〜2006年放映)、現在でも1週遅れの日曜朝10時30分からの放送である(笑)。
 所詮ローカル番組なのだから放映時間枠を変更して全国ネットの番組を優先させてもよさそうなものだが、いずれも結構視聴率を稼ぎ続けている長寿番組のためか、そのあたりなかなか融通が効かないようである。


 だがそれ故に恩恵を被(こうむ)ったこともある。
 関東では『仮面ライダー』の裏番組だったために低視聴率だった『突撃! ヒューマン』(72年)も、筆者は全話観ることができた。
 『変身忍者 嵐』(72年)も当地では『ウルトラマンA(エース)』(72年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20070430/p1)の裏番組ではなく、確か1週遅れの夕方に放映されていたから結構よく観ていた。
 ちなみに関東では本作の再放送は1度もなかったそうだが、この地方では夏休みとかにやっていたぞ。
 同じ特撮時代劇でも、筆者は『快傑ライオン丸』(72年)より『変身忍者 嵐』の方に思い入れが強いのである。閑話休題


 結局『アタックNo.1』は最後まで観続けたようで、後番組の特撮巨大ヒーロー『ミラーマン』(71年)もそのまま観たようだ。
 『ミラーマン』の主題歌のシングル盤(コロムビアのオリジナル盤)も買ってもらっている。


 だが主題歌の明るい雰囲気――B面の『SGMの唄』は子供のとき妙にコワイ歌だと思ってあまり聴かなかった記憶がある・笑――とは正反対の極めて暗くアダルトな『ミラーマン』初期編の作風が、幼い自分にはキツイと感じたらしい。
 やがて11話以降のジャイアント編に突入したころの裏番組『シルバー仮面』(71年)にまたしても乗り換える始末……


 『ばんそうのとびだすえほん』で唯一買ってもらったのがこの『シルバー仮面』だったし、これまた主題歌のシングル盤を親にねだった憶えがある――ただし「そんな子供らしくない歌、やめなさい!」とか云われて買ってもらえなかったが。作曲が歌謡界の大御所・猪俣公章先生だもんね――。
 だから当時はやはり『シルバー仮面』がかなり好きな作品だったのだと思う。


 まあそんなわけで、名古屋地区では71年の冬から72年の春にかけては、『シルバー仮面』と『ミラーマン』のみならず『仮面ライダー』までもが参戦して、日曜夜7時に同時間帯衝突を繰り広げていたのである!
 今から思うと、おそらく『仮面ライダー』の圧勝だったと思う。
 そんな中で『シルバー仮面』を観ていた筆者は、こりゃあ当時からよほどのひねくれ者であったとしか云いようがないね、やっぱし(笑)。


 その『シルバー仮面』は72年の5月下旬に2クールで終了。
 後番組は資料によるとスポ根モノの『決めろ! フィニッシュ』(72年・主演の志摩みずえは元・桃太郎侍で現在はバラドルと化した高橋英樹の夫人)である。
 さすがにこれは変身ヒーローや怪獣怪人が出てこない実写ドラマだからか観たくないと思ったようで、『ミラーマン』か『仮面ライダー』のどちらに戻るか悩んだ末に、結局後者を選んだようだ。


 この時期『ライダー』の人気は頂点に達し、近所でも幼稚園においてもライダーごっこは大流行した。
――そういやシルバー仮面ごっこなんてやった記憶がないな。春日(かすが)兄妹の誰をやるかでケンカした憶えなんかないぞ・笑――。
 午後3時になるとみんな、カルビーの『仮面ライダースナック』を買いに走っていたから、子供心にも自分もその潮流に乗り遅れるわけにはいかないとの空気を読んでの保身的判断が働いたのかと思われる。
 他の地域ではどうだったのか知らないが、当地では『ミラーマン』は『ライダー』の裏番組だったためか、ほとんど話題にもならなかったような記憶がある。


 筆者が視聴を再開したころの『仮面ライダー』は、2年目の第5クール・新1号編に突入して間もないころ。
 新1号は2号ライダー以上に見た目が派手になり、「技の1号」との異名を得るほど、必殺技のバリエーションが増大する。
――余談だが『仮面ライダーストロンガー』(75年)終了直後に放映された特別番組『全員集合! 7人の仮面ライダー!』(76年)ではナゼか「力の1号・技の2号」と逆に紹介されていた・笑――
 『帰ってきたウルトラマン』(71年)のウルトラブレスレットの様々な変化や、『ウルトラマンA』の美しい光学合成による鮮やかな光線技の数々が大好きだった筆者には、これはやはりたまらない魅力だった。
 当時再放送されていた初代『ウルトラマン』(66年)を観て、ほとんど毎回の決め技がスペシウム光線ばかりなのが気に入らなかったくらいだから(笑)。


 そういえば筆者はみんながライダーごっこをしているのを見て、
「へん〜〜しんっ!」
という一文字隼人(いちもんじ・はやと)の2号ライダーへの変身ポーズを、世間一般の子供たちとは異なり、個人的には80年代以降の言葉で云うなら「ダサイ」という風に感じたものだ。
――今見返すと、単に「シルバーッ!」と叫ぶだけの、筆者が大好きだったシルバー仮面ジャイアントの変身の方が、お世辞にもカッコイイとは云えないが・笑――
 新1号ライダー・本郷猛(ほんごう・たけし)の新しい変身ポーズ
「ライダァ〜〜、へんしんっ!」
は強烈にカッコイイと思い、これはよくマネをさせてもらった。


 ただみんなでやるライダーごっこの中では、本郷猛役は近所で唯一ポピーの変身ベルトを持っていた奴に決まっていたので、戦闘員の役が多かったが……せめてレギュラーのFBI捜査官・滝和也(たき・かずや)くらいやらせてもらいたかったな(笑)。


 まあそれはともかく、新1号ライダー編は、


・少年仮面ライダー隊の発足
・サイクロン(バイク)のリニューアル
――そうそう、改造サイクロンもカッコイイとは思わなかったからポピニカの玩具も別にほしくはなかったけど、新サイクロンには惚れたっ!――
・ウルトラ5兄弟に対抗するかの如(ごと)きダブルライダーの共演
・対するショッカーも大幹部の交替劇どころか遂には組織自体がゲルショッカーに新編成
・ニセ仮面ライダーを登場させて繰り広げられる首領の正体を巡る攻防戦……


と目先の変化が視聴者に対して次々に与えられ、ワンパターンの話の連続でも全く飽きさせることがなく、完全に筆者を虜(とりこ)にしてくれたものだった。


 しかしライダーファンになるに至るまでに、筆者は随分と遠回りをさせてもらったものだ。
 歴史を語る上で「もしも」は禁句だと云う。
 だが、もし『仮面ライダー』が当初からこんな作風だったら。せめて一文字隼人みたいに主人公だけでも明るく親しみやすい人物だったら。
 筆者は初期編の旧1号編で脱落することなく、リアルタイムでしっかりと作品を観続けることができて、堂々と「ライダー世代」であることを主張できたのに……と残念がらずにはいられないのである。


 子供は概して物事を第一印象だけで捉えがちである。本当は優しいオジサンに対しても、一見コワモテだと寄りつかなかったりするものである。
 幼いころの筆者にとって、『仮面ライダー』や『ミラーマン』の当初の作風は、そんな一見コワモテのオジサンみたいな近寄りがたい存在だった。未熟だったが故に作品の本質を理解することができず、親しみを覚えることもなかったのである。


 筆者が次々と視聴を乗り換えたあとに、


・『仮面ライダー』は、旧1号編から明朗な2号編へ、
・『ミラーマン』は、ウルトラとは対照的な硬質な作品世界から、巨大合体戦闘機・ジャンボフェニックスやカラータイマー(笑)の追加設定など、結局は親しみやすい「ウルトラ」的な路線へ、


両作ともに路線変更が計られた。


 だが、既に観ていなかった者にとっては、そんな路線変更が行われていた、なんて知る由(よし)もない。
 やはり子供の心を掴むためには、第一印象からして親しみやすい雰囲気を用意しておく必要があるんじゃないだろうか?


 そういや、『シルバー仮面』初期10話のいわゆる等身大編も、ここまで散々ネタにしてきた『ミラーマン』前半や『仮面ライダー』第1クールの旧1号編よりも、はるかにシリアスで地味な内容であるが、当時の年少の視聴者にはどう受けとめられたのだろうか?
 おそらく非常に印象が悪かったからこそ、1週遅れで放映が開始された裏番組の『ミラーマン』に視聴者が大勢流れてしまったのは有名な話ではあるが(笑)。


 恥ずかしながら筆者が本作を全話視聴したのはやっと5年前のことであったが、第1話『ふるさとは地球』なんかは作風どころか画面まで真っ暗で何が映っているのか判らなかった(爆)。
 その後も商店街での追っかけっこやら、墓地での卒塔婆(そとうば)を武器にしての戦い(爆笑!)など、等身大編のアクションシーンは、正直云ってほとんど低予算アトラク着ぐるみバトル番組『ウルトラファイト』(70年)状態である(笑)。
 そりゃあもちろんドラマ面は、成長した筆者にとっては充分に堪能できる内容だったけど。
 幼稚園当時だったら、やはりイヤになって初期編で脱落して、11話からの巨大化変身して巨大怪獣・巨大宇宙人と戦うジャイアント編を知らずに終わっていたかもしれない。
 まあ筆者の場合は、逆に『ミラーマン』第1クール終盤で乗り換えたころが、ちょうど路線変更後の『シルバー仮面ジャイアント編が開始されたころだったからよかったようなものの(笑)。


 しかし1971年にスタートした第2次怪獣ブーム(変身ブーム)の特撮ヒーロー番組って、先に挙げた作品に限らず、『スペクトルマン』――放映開始当初のタイトルは『宇宙猿人ゴリ』――にしろ『帰ってきたウルトラマン』にしろ、当初の雰囲気がイマイチ暗くて重苦しいんだよなあ。
 高度経済成長も70年安保前後の学園紛争も一段落しちゃって、時代がシラケきっていたせいなのかしら?


 『帰ってきた〜』も実は本当に好きになったのは、第18話「ウルトラセブン参上!」あたりからだった。
――これは本放送を祖母の家で観ており、宇宙大怪獣ベムスターに痛めつけられる新ウルトラマンを見て「なんや、ウルトラマンって弱いんやなあ」と祖母がつぶやいたのを今でもハッキリと記憶している。あのときはセブンが本当に頼もしい存在に思えたものだ。当時の小学館学年誌を始めとする子供向けマスコミ媒体の、戦士としての頼もしい先輩セブンの持ち上げ方からも思うに、作品としてではなくヒーローとしてのウルトラセブン至上主義を支えていたのは、実はリアルタイム視聴者である第1期ウルトラ世代ではなく、第2期・第3期ウルトラ世代ではなかったのか!?――


 もちろん長じてからは、『帰ってきた〜』の怪獣攻撃隊・MAT(マット)隊員たちのピリピリした大人たちの衝突・口論・葛藤を楽しむ(笑)余裕もできたし、旧1号ライダー編も『シルバー仮面』等身大編も、ドラマとしては大変優れていると思っている。
――実は『ミラーマン』は個人的には今観てもあまり面白いとは思えない・笑。路線変更後も何をやってもカラ回りしてるような印象があって……『ミラーマン』大ファンの人がいたらゴメンナサイ。第46話「死都に愛の鐘が鳴る」なんかはわりとスキです――。


 でも幼かったころの自分には、やはり『帰ってきた〜』前半も『ミラーマン』前半も旧1号ライダー編も『シルバー仮面』等身大編も、どれもこれもキツかったろうと思うのだ。
 そんな幼時体験をふまえて考えるに、マニア間での評価とは正反対になるが、やはり明朗快活でゴージャスな印象を与える次作『ウルトラマンA』や『ウルトラマンタロウ』(73年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20071202/p1)、次作『仮面ライダーV3(ブイスリー)』(73年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20140901/p1)の方が、子供向けヒーロー番組としては正しいつくりだと思わずにはいられない。
 そして、明らかにチャイルディッシュな作風の『ポケットモンスター』(97年)が大人気をかっさらい続けている中、マニア連中に絶賛されている平成ウルトラ3部作のシリアスでアダルトな路線とか、『仮面ライダークウガ』(2000年・https://katoku99.hatenablog.com/archive/2000/11)の過激な暴力描写が、少数の背伸び盛りのマニア予備軍の子供などはともかくとして、果たして本当に子供たちの大勢に受け入れられているのか、やはり筆者には大いに疑問だったりするのである。


 幼いころに犬に噛まれた人は成長しても犬を恐がるものである。人間に危害を加えないカワイイ犬はいくらでもいるというのに……
 そんな不幸な人々を増やしたくないものだ。特撮ヒーロー番組が全て「狂犬」呼ばわりされたら、たまらないよホントに……閑話休題



 さて『仮面ライダー』は当地では、この西暦2000年の夏休みの平日の朝に連日2本立てで再放送があった。
 前回の再放送が『仮面ライダーBLACK』(87年)本放送のころだったから、実に十数年ぶりのことである。
 いくら散々観たことのある作品とはいえ、特撮ファンたるものならチェックすべきところなのであろう。
 だが、あいにく筆者は同じく平日の朝に再放送されたテレビ時代劇『新・必殺仕事人』(81年)を保存用に毎日録画していたから『ライダー』どころじゃなかったのよ悪いけど(笑)。


 それにしても名古屋の再放送って相変わらずマニアックだよなあ。マニア人口自体は全国的に見ても少ない方だと思うのだが。
 第50話『怪獣サインはV』で『ウルトラマンタロウ』(73年)ファンにはお馴染みの坂口良子主演のスポ根ドラマ『(新)サインはV』(73年)なんてフツーやるかよ(笑)。
 毎年夏休みには必ずテレビアニメ『妖怪人間ベム』(68年)をやったりして、ほとんどCS放送状態である。恋愛至上主義の新作ドラマなんか観てる場合じゃないよホントに。


 なお『ライダー』の夏休みの再放送は第58話で一旦終了。10月から日曜朝9時に時間枠を移して第59話から再開された。
 そういや前回の再放送も日曜朝6時だったが、やはり名古屋では『ライダー』は日曜がふさわしいのか?(笑)


 朝9時といえば『クウガ』のわずか30分あとである。
 この地方の幼少の子供を持つ各家庭では毎週日曜日には新旧『ライダー』の比較研究が親子で行われているのであろうか? と大いに興味が沸くところである。
 最近は『クウガ』のみならず、仮面ライダー新1号・仮面ライダーV3・仮面ライダーBLACK RX・シャドームーン出演の『仮面ライダーショー』が住宅展示場などで頻繁に開催されており、ウルトラに比べると今一つ子供たちには認知度が低かったライダーも次第にお馴染みの存在になりつつあるようだ。
 『クウガ』の時間枠には報道番組を観ている(笑)筆者も9時になると『ライダー』にチャンネルを合わせ、これを観てからお出かけする習慣がついてしまった。


 再開一発目の第59話『底なし沼の怪人ミミズ男!』は、三角八郎演じる詐欺師(?)と子分がひょんなことからショッカーのコバルト爆弾の原料を手にしたために巻き起こる騒動を描いた、『ライダー』中では希有(けう)のコメディタッチの作品である。
 三角がコバルト120のケースをようかん(笑)と思いこんだり、ショッカー一味を仮面舞踏会――1986年大晦日の『NHK紅白歌合戦』において、ジャニーズ・少年隊の『仮面舞踏会』を司会の加山雄三が間違って『仮面ライダー!』と紹介しちまったのは記憶に新しいですな・笑――と思って、ミミズ男の「お面」を脱がそうとするなど、観ていて楽しい演出が続出する好編である。


 旧1号編でもこんな回が頻繁にあったら、もっと早くにライダーファンになることができたのに……(笑)


(了)
(初出・特撮同人誌『仮面特攻隊2001年号』(00年12月30日発行)『仮面ライダー』シリーズ大特集より抜粋)


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