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ウルトラマンZ前半評 ~ギャグ漫画・ギャグアニメ的なキャラ立て・会話劇での「お遊び」の中に「タテ糸」を挿入!

『ウルトラマンZ』序盤総括 ~セブンガー大活躍! 「手段」ではなく「目的」としての「特撮」!
『ウルトラマンZ』最終回・後半評 ~ネタキャラが敵味方に多数登場だが熱血活劇! 2020年代のウルトラはかくあるべし!
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 シリーズ最新作『ウルトラマントリガー』(21年)#7に、前作『ウルトラマンZ(ゼット)』(20年)が客演記念! とカコつけて、『ウルトラマンZ』前半評をUP!


ウルトラマンZ』前半評 ~ギャグ漫画・ギャグアニメ的なキャラ立て・会話劇での「お遊び」の中に「タテ糸」を挿入!

(文・久保達也)
(2020年9月下旬脱稿)
(2021年1月中旬改稿)

*ハルキ&ウルトラマンゼット=主人公で「遊ぶ」(笑)


 ウルトラマンゼットに変身する主人公のハルキといえば「オッス!」「チェストぉ~~!」が毎回の定番セリフであるように、一見すると熱血体育会系のキャラのように描かれてはいる。ただ、よく観るとそれは特空機(巨大ロボット)を操縦したりウルトラマンゼットとしての怪獣との戦闘時に顕著(けんちょ)となる姿であり、普段はむしろややポ~ッとした天然ボケが強いキャラとして描かれているのだ。
 地球防衛軍日本支部のロボット部隊・ストレイジのヘビクラ・ショウタ隊長やヨウコ隊員&ユカ隊員、バコさんにクリヤマ長官らとの基地内でのやりとりでは彼らにイジられるのを喜んでいるような表情が見られるが(笑)、そんなキャラ造形はいわゆる体育会系の特徴であるアツ苦しさや強引さが苦手な我々のような人種からしても好感がもてるだろう。


 ゼットも地球に来たばかりとはいえ、敬語とタメ口を混同して話すほどに(笑)地球語、いや日本語があまりにデタラメな歴代ウルトラマンでは通常あり得なかったキャラとして初登場時から描かれてきた。そして歴代ウルトラマンを「師匠」だの「兄さん」だの「先輩」と呼称して上下関係を重んじる姿勢は、ハルキ同様の体育会系の気質を端的に表している。
 そんな似た者同士のハルキとゼットの関係性は、彼らの天然ボケぶりを最大限に活かして毎回描かれているボケとツッコミの掛け合い漫才的なやりとり抜きに語ることはできず、これも『Z』の「お遊び」演出を最大に象徴するものだ。


「ウルトラ緊急事態だ! おまえの身体を借りるぞ!」


 「ウルトラマンZ(ゼット)』(20年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20200723/p1)第7話『陛下(へいか)のメダル』では、往年の『ウルトラセブン』(67年)そして『ウルトラマンティガ』(96年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/19961201/p1)以降に時折見られるようになったウルトラマンの等身大バトルが描かれた!


 この際、ゼットはハルキに等身大での活動制限を「地球時間で50秒」と語る。


 おもわず笑ってしまうセリフではあるものの、ウルトラマンの地球での巨大戦闘時は制限活動時間が3分間であることからすれば一応の説得力も感じられはするだろう(笑)。
 こうしたSF作品としての疑似(ぎじ)科学性をもまずはコミカルに見せることこそが、つづく一連の描写で面白さとカッコよさを両立させたのではあるまいか?


「ゼットさま、小さくもなれるんですね!」(笑)


 かなり年上の男性が好みでハルキからゼットの年齢を「だいたい5000歳」と聞いて以来、ヨウコは「ゼットさまぁ~~」と序盤からゼットに熱を上げてきた。自身の年齢を「だいたい」などと正確に答えられないアバウトさもまたゼットのキャラを端的に象徴しているが、実際5000年も生きていたらカウントするのも大変だろうと、これも「地球時間で50秒」と同様に一応のリアルさと説得力を感じられるものではある(爆)。
 それよりもただでさえ笑えるハルキとゼットの関係性に「ゼットさまぁ~~!」と時折ヨウコが割りこむことが、その抱腹絶倒演出にさらに拍車をかける効果を上げているのは確かだ。


「お会いできて、光栄です!」


 最敬礼したヨウコのヘルメットが、ゼットの胸にある「Z」字状のカラータイマーを直撃(!)してゼットが苦しんだり(笑)。


 この回を演出した坂本浩一監督ならではだが、ゼットがヨウコをかかえながらのペアダンスバトルを披露し、「ウルトラきつい」となげいてみたり(爆)。


「使い方は、え~と……」
「忘れたんスかっ!?」


 第9話『未確認物質護送指令』で、ウルトラマンコスモスウルトラマンネクサスウルトラマンメビウスのウルトラメダルを入手したにもかかわらず、その使い方はどうだったのかゼットは宙を見上げて考えこみ、そのスキに背後からキングジョーに張り倒される(爆)。
 「力には力で」とゼットは初代ウルトラマンウルトラマンエースウルトラマンタロウのメダルでパワータイプのウルトラマンゼット・ベータスマッシュにチェンジするも、キングジョーにかなわない。


「ダメだ、どうしよう……」
「オレに聞く!?」(大爆)


 地球人・ハルキに相談してしまう情けないウルトラマンゼットは完全に三枚目として描かれていた(笑)。


*ヘビクラ隊長(ジャグラスジャグラー)の描写も「遊び」になっている!


「オレ、隊長だったりするんだよな。似合うだろ」(笑)


 映画『劇場版 ウルトラマンジード つなぐぜ! 願い!!』(18年・松竹・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20180401/p1)ですでに対面していた朝倉リク=ウルトラマンジードに、『Z』第6話『帰ってきた男!』で再会してオドケてみせたように、ヘビクラ隊長の正体は『ウルトラマンオーブ』(16年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20170415/p1)のライバルキャラ・ジャグラスジャグラーだった!
 『ウルトラマン』シリーズにかぎらず、『仮面ライダー』や『スーパー戦隊』シリーズでも、かつてのヒーローを演じた役者が後年のシリーズでまったく別の役を演じるのは昭和のむかしからよくあったことだ。
 これまでのニュージェネレーションウルトラマンシリーズの各作が、基本的には個々に別次元の世界とされてきたこともあり、『オーブ』でジャグラーを演じた青柳尊哉(あおやぎ・たかや)氏が『Z』でヘビクラを演じるのは、当初は『Z』の世界観は『オーブ』とは別次元なのだと明確に印象づけるためのキャスティングだとさえ個人的には思ったほどだった。


 しかし、そのキャスティング自体がミスリード演出であり、実際にはまったく逆でコレはうれしい誤算だったのだが、序盤では基地のモニターでゼットや対怪獣用ロボットの特空機1号・セブンガーの戦況を見守るユカに「ちょっとトイレ」(笑)とヘビクラが席をハズす描写が何度も描かれていたことで、「もしや!?」と期待した向きは相当数にのぼったことだろう。
 そういえば、『Z』第1話『ご唱和(しょうわ)ください、我の名を!』では、冒頭で描かれた古代怪獣ゴメスとの戦闘中にセブンガーの活動の邪魔(笑)をしてしまったハルキをクリヤマ長官が叱責する中、ヘビクラが謝罪をうながすためにハルキの尻をつねる描写があった。
 コレは先述した映画『劇場版ジード』でも、テレビシリーズの『ジード』でウルトラマンゼロが体を借りていたサラリーマン・伊賀栗レイト(いがぐり・れいと)を相手にジャグラーがやらかしたことだった。


 これを踏襲(とうしゅう)したのだとすれば、第1話の時点ですでにヘビクラの正体はほのめかされていたのだ(爆)。


「戦士の戦い方ってぇのを見せてくれよな」


 そう云いつつ、第8話『神秘の力』ではハルキの頬(ほお)にキスをするなど(大爆)、腐女子(ふじょし)大喜び的な描写が多いこともジャグラー人気の秘訣(ひけつ)なのだろう。


 『オーブ』で青柳氏が「子供がトラウマになるような悪役」をめざして演じたものの、結果的には「ネタキャラ」となってしまったジャグラー(笑)を再度引っぱりだしたことこそ、ある意味『Z』最大の「お遊び」であり、若い世代を中心としたライト層――といっても今となっては彼らこそが特撮マニアの中での主流派で、視聴や知識収集の熱心さの度合いでいえば新コア層だともいえる――の誘致にもおおいに貢献したともいえるだろう。


 ちなみに、講談社が2020年7月から月2回刊行し、全40号で円谷プロ作品を紹介する分冊百科マガジン『ウルトラ特撮 PERFECT MOOK(パーフェクト・ムック)』の刊行順は2019年7月18日に刊行されたプレ創刊号(vol.0・ISBN:4065164826)で募集した作品の人気投票を基準としているが、『オーブ』はvol.12(20年12月26日発行・ISBN:406520934X)として刊行、つまり人気投票で第12位だったワケだ。
 このベストテン企画では恒例のことながら、昭和ウルトラの第1期&第2期ウルトラマンシリーズや『ウルトラマンティガ』(96年)に『ウルトラマンメビウス』(06年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20070506/p1)、そして『怪奇大作戦』(68年・円谷プロ TBS)などが並ぶ結果となっている。
 しかし、なんと『オーブ』はこれらに次ぐ人気で、ニュージェネシリーズの中ではダントツ首位なのだ!――ちなみに第13位は『ミラーマン』(71年・円谷プロ フジテレビ)、第14位は『ウルトラマンガイア』(98年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/19981206/p1)、第15位は『ウルトラマンジード』(17年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20170819/p1)だった――


 この事実からしても、ジャグラーの再登板はきわめて妥当(だとう)な英断だったといえるだろう。なので、『ジード』の伏井出ケイ(ふくいで・けい)=ストルム星人とか『ウルトラマンR/B(ルーブ)』(18年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20180826/p1)の愛染マコト(あいぜん・まこと)=精神寄生体チェレーザなどの「ネタキャラ」悪役たちも、今後の作品でジャグラーのようにシレッと復活させて『Z』と同様の成果をねらうべきかと思えるのだ。


 もっとも第13話『メダルいただきます!』で、ストレイジの基地に突然現れたコイン怪獣カネゴンをかくまおうとしたハルキと、それに気づいてしまったヘビクラ隊長とで交わされた、


「なんだ、コイツ?」
「バレました?」
「気づくわ!」(爆)


などのやりとりで見せたヘビクラのコミカルな一面は、同じコミカル演技でも、ジャグラーの「ネタキャラ」ぶりとは明確に差別化されていた。
 単にキャラ人気に頼るのではなく、ヘビクラとジャグラーがまったくの別人格であるかに装う、あるいはホントにヘビクラとしての人格も新たに誕生しつつあるジャグラーの、青柳氏による演技や演出もまた見事といえよう。
 第10話でヘビクラがジャグラーであるとも知らずにユカが「解剖したい!」とのたまった際、ヘビクラが飲んでいたお茶をプッ! と吹き出す描写もサイコーだったが(笑)。


 ただ、これまでに述べてきた「お遊び」的な要素も、


・特空機の出撃場面で『帰ってきたウルトラマン』(71年)の防衛組織・MAT(マット)以降の伝統となった「ワンダバ」を連呼する男性コーラスと、『ウルトラセブン』(67年)の防衛組織・ウルトラ警備隊の戦闘機発進時の基地内アナウンス「フォース・ゲート・オープン!(第4隔壁門・開扉!)」が流れたり!
・特空機が単体ではなく、セブンガーとウインダムがコンビで活躍するさまが多く描かれたり!
・ハデな戦闘のみならず、第9話『未確認物質護送指令』ではヘビクラとユカがホンモノのウルトラメダルを輸送するヨウコのオトリ役となり、宇宙ロボット・キングジョーの分離・合体を駆使してこれを奪おうとするバロッサ星人との間で頭脳戦・スパイ戦・追撃戦が演じられたり!
・そのキングジョーの残骸から特空機3号として新生したキングジョーストレイジカスタムが、ロボットモード・セパレートモード・タンクモードの3形態に合体・分離・変型して戦ったり!


 そうした超兵器を有する防衛組織ならではのカッコよさや勇ましさがシリーズ序盤からしっかりと描かれていたからこそ、微笑(ほほえ)ましく思えるギャグ演出となりえていたのであり、そのサジ加減を誤ると印象は一変してしまうのだろう。


 ところで先日、YouTubeで配信された『ウルトラマンマックス』(05年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060503/p1)第31話『燃えつきろ! 地球!!』を、本放送以来15年ぶりに視聴した。内容はほぼ忘れていたのにもかかわらず、防衛組織・DASH(ダッシュ)の隊員たちが挑発星人モエタランガによって往年の野球アニメ『巨人の星』(68~71年)の主人公・星飛雄馬(ほし・ひゅうま)のように目が炎と化して燃える熱血キャラとなって暴走する場面で、リアルタイムでいっしょに観ていた当時5歳の甥(おい)が「なにコレ? アホみたい」(大汗)とアキレていたのを思い出してしまった――『激走戦隊カーレンジャー』(96年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20110521/p1)でも、目に炎がやどるギャグ演出回があったと記憶している(笑)――。


 まぁもちろん甥がそうであったというだけであって、その一例をもってして全国の子供たちも同様の反応を示していたのだとはいえないが。改めて当時のネット上の超巨大掲示板2ちゃんねる(現・5ちゃんねる)での反応を調べてみると、のちに『仮面ライダーフォーゼ』(11年)やロボットアニメ『天元突破グレンラガン』(07年)に深夜アニメ『キルラキル』(13年)などのメインライターを務める中島かずきが脚本を手掛けたこのギャグ回は、否定的な感想ももちろんあったのだが概して評価は高かったのだった(笑)。
 この2004~2005年は、それまでの特撮マニア間でのハード&シリアス志向が草の根(主に2ちゃんねる・笑)で急速に相対化が果たされてきて、子供向けのギャグ路線もおおいにOKだろう! むしろシリアス志向こそが今でいう「中二病」に過ぎないだろう! というようになり、特撮マニア間での価値観が大きく地殻変動した時期だった――その数年前である2001年ごろだとまだ、子供間では大ヒットしているのにも関わらず、『百獣戦隊ガオレンジャー』(01年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20011113/p1)の熱血B級ノリが、2ちゃんねるに集う年長マニア間では「リアルではない! 軽躁的である!」として酷評されていた時代であったのだ(汗)――。


 なので、往年の『帰ってきたウルトラマン』第48話である怠け怪獣ヤメタランスが登場する『地球頂きます!』などのギャグ回などもビミョーなところがあるのだが、防衛隊にしろウルトラマンにしろ、フザケすぎても子供たちの憧憬対象にはならなくなってしまう危険性はたしかにあるのだ。


*宇宙海賊バロッサ星人は「宇宙の神秘」とは真逆な「チンピラ宇宙人」として「遊ばれる」!(笑)


 ウサギのような金色の長い耳にまんまるな青い目をした一見可愛らしいデザインに見えた、第10話『宇宙海賊(うちゅうかいぞく)登場!』に登場したバロッサ星人。だが終始、「バロッサ! バロッサ!」とエキセントリックに叫ぶばかりで地球語を話すことができず、人間の頭をつかんで意思を乗っ取ることで会話をするあたり、地球人を「下等生物」と呼んでいたワリには自分がそうではないのか?(笑)


 なにせゼットのタイプチェンジ形態・ガンマフューチャーとの巨大戦では、ロシアの作曲家・ハチャトゥリアンによる有名なバレエ楽曲『剣の舞』に軽快に身を踊らせながら(笑)、背中から次々に剣を引っ張り出して、名作映画『七人の侍』(54年)や『仮面ライダーゼロワン』(19年)終盤(https://katoku99.hatenablog.com/entry/20200921/p1)のように大地に突き刺していく!
 その中には『ウルトラマンレオ』(74年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20090405/p1)が初出で、ニュージェネウルトラマンシリーズでも再登場を繰り返してきたサーベル暴君マグマ星人のマグマサーベル(!)や、暗黒星人ババルウ星人の武器である巨大なトゲ付き鉄球(!)が付いた刺股さすまた)までもが含まれていた!
 たしかにバロッサのどチンピラぶりは、『レオ』初期に登場した通り魔的宇宙人を彷彿とさせる。こいつは「宇宙人」ではなくて「星人」である!(爆)


 ちなみに、ゼット・オリジナルとの等身大戦では全身を透明化するマントを使っていたが、コレは『帰ってきたウルトラマン』第19話『宇宙から来た透明大怪獣』に登場した忍者怪獣サータンの毛でつくったのだとか(笑)。まぁコレらは昭和世代大喜びの「お遊び」ではあるのだけれど、一見お笑い系のバロッサがそんな歴代の強敵を次々倒して武器を奪ってきたとして描くのは、その圧倒的な強さと「海賊」らしさを印象づけるには実に効果的だった。


 しかもバロッサは断末魔に弟たちが復讐(ふくしゅう)に来ると叫び、「何人でもかかってこい!」とゼットが挑発するや、その弟は「9999人」もいるのだとか(爆)。


 『仮面ライダー』や『スーパー戦隊』ではこんなコミカルな敵が登場するのがすでに当たり前となっているだけに、『ウルトラマン』シリーズでも『ウルトラマンマックス』あたりからはそのようなキャラが登場するのも不思議ではないのだけれど――先の『マックス』第31話『燃えつきろ! 地球!!』などはその典型!――、昭和の第2期ウルトラマンシリーズに大挙登場したチンピラ宇宙人たちが、20世紀の年長マニアたちから糾弾(きゅうだん)された70~90年代を知る身としては、やはり感慨を深くせずにはいられない。


 「9999人」もの弟たちの復讐が今から楽しみだ(大爆)。



 抱腹絶倒だった第10話につづいて、第11話『守るべきもの』、そして第12話『叫ぶ命』はハルキに試練が訪れるかなり重い話だった。それを乗り越えて成長するハルキを描くために、この鬱(うつ)展開は第2クール初頭までひっぱられるようだ――紙幅の都合もあり、これについてはハルキの成長を無事見届けてから語ろうと思う――。


 ただ、第1クールがこれまでに述べてきた「お遊び」演出に満ちあふれた明朗快活な作風であり、特撮場面の方が本編よりも尺数の比率が高いのでは? と思えるほどに見せ場が充実していたことからすれば、それだけが理由で視聴者が『Z』から離れる事態には至らないと思える。ほぼ総集編のコミカルな第13話『メダルいただきます!』――もちろんこのサブタイトルは先の『地球頂きます!』へのオマージュである(笑)――をワンクッションはさんでから第2クールにつなげる、緊張感をほぐす配慮からして象徴的である。


 まぁその第13話からして史上最大の「お遊び」があったのだが……


カネゴン「赤いアイツだ!」


 ゼット・ベータスマッシュの姿を見上げたカネゴンはあわてふためく。ネット配信されたことで若い特撮マニア間でも有名になった、全身赤を基調として両目をゴーグル状の部分が覆(おお)うベータスマッシュのデザインは、早朝の子供向けバラエティ『おはよう! こどもショー』(65~79年・日本テレビ)の枠内で放映された『レッドマン』(72年・円谷プロ 日本テレビ)の主人公ヒーロー・レッドマンに酷似していたからだ(笑)。
 『レッドマン』は造成地や採石場レッドマンと怪獣が戦うだけの3分ほどの帯番組として製作されたが、その中でカネゴンは原典『ウルトラQ』(66年)での「善良」なる怪獣役とは異なり「悪役」として登場してしまい(爆)、槍状の武器「レッドアロー!」で串刺しにされてしまったのだった(大汗)。
 レッドマンは2008年ごろからネット配信を観た若い特撮マニア間で「赤い通り魔」(爆)なる新しい異名を頂戴し、2012年に開催された企画展「館長庵野秀明 特撮博物館」での音声ガイドでもそのように言及されてしまったりして、人口に膾炙(かいしゃ)したものなのだ。老若に関わらず相応のマニア諸氏であれば、このセリフにはきっと爆笑したことだろう(笑)。


*『Z』には「タテ糸」もあるが、まずは「お遊び」で魅せている!


「『ウルトラマンオーブ』では遊び回ではなく縦軸回をきちんとやれ、みたいな話になりましたが、そもそもこのシリーズでは縦軸回とか遊び回とかを分けず、「基本的に遊ぼう」と主張しました」

講談社シリーズMOOK『ウルトラ特撮 PERFECT MOOK vol.12 ウルトラマンオーブ』(講談社 2020年12月26日発行) 監督・特技監督 田口清隆「君にも見えるウルトラの証言」)



 『ウルトラマンZ』のみならず『ウルトラマンオーブ』でもメイン監督だった田口清隆(たぐち・きよたか)監督の発言にもあるとおり、『新ウルトラマン列伝』(13~16年)の枠内で放映され、その期間も短かった『ウルトラマンギンガ』(13年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20200819/p1)、続編の『ウルトラマンギンガS(エス)』(14年)、そして『ウルトラマンX(エックス)』(15年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20200405/p1)とは異なり、やっと一枚看板の作品として放映された『ウルトラマンオーブ』以降のウルトラマンシリーズは、昭和以来の伝統である一話完結形式を継承しつつも、そのタテ糸がしっかりとした連続ドラマ性や、各作で作品世界は異なるとはいえ並行宇宙を越境できる概念の導入で、他のウルトラシリーズともつながっている趣(おもむき)が強かった。


 それらの連続ドラマ性や作品越境性を踏襲したかのように、主人公のウルトラマンタイガがウルトラマンタロウの息子であるとか、タイガの仲間でトライスクワットなるトリオを組んでいるウルトラマンタイタス&ウルトラマンフーマが、それぞれ『ザ☆ウルトラマン』(79年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20200508/p1)や『ウルトラマンオーブ』と『ウルトラマンR/B』の主人公ウルトラマンたちと同じ星の出身だとか、敵であるウルトラマントレギアがウルトラマンタロウと古くからの因縁(いんねん)がある関係だとか……
 そうしたキャラたちの出自をめぐるナゾ解きをタテ糸に人物相関図の激変ぶりを描いたならばきっと面白くなったであろう前作『ウルトラマンタイガ』(19年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20210606/p1)は、実際にはそんな大河ドラマ的なシリーズ構成よりも各回の単品としての物語を重視したつくりになっていた。
 それも地球での平和な暮らしを望む宇宙人たちがトレギアにそそのかされ、葛藤(かっとう)の末に悪事に走るような陰鬱(いんうつ)で湿っぽい話を連発したためか、ネット上での特撮マニア諸氏の反響を見るかぎりでは、序盤ではたしかに楽しんでいた若年(じゃくねん)層やライト層が次第に離れてしまう残念な結果となっていた。


 最新作『ウルトラマンZ』の作品世界や作劇は『タイガ』とは一転して、先述したような近年のウルトラマンシリーズに顕著な連続ドラマ性や作品越境性を強く感じさせるものだ。しかし……


*師匠・ウルトラマンゼロに「遊ば」れるウルトラマンゼット!(笑)


ウルトラマンゼロ「おまえなんか3分の1人前だ!」(爆)


 第1話『ご唱和(しょうわ)ください、我の名を!』の冒頭でウルトラマンゼロウルトラマンゼットにそう吐き捨てるに至ったほど、先輩ウルトラマンのゼロは新米ウルトラマンのゼットから弟子入りを志願されるもさんざん邪険に扱う(笑)。
 だが、宇宙警備隊の若き隊員たちのためにウルトラマンヒカリが開発した歴代ウルトラマンたちの力を秘めたウルトラメダルと、それをハメて用いるパワー召喚用アイテム・ウルトラゼットライザーを、ウルトラ一族の故郷であるM78星雲・光の国を襲撃した凶暴宇宙鮫(ざめ)ゲネガーグが飲みこんでしまう! ゼットとともに宇宙でゲネガーグを追跡していたゼロは、ゲネガーグが口から吐き出した、初代『ウルトラマン』(66年)に登場した四次元怪獣ブルトン(!)によって異空間に飛ばされ、行方不明となってしまう!


「オレの心配するなんざ、2万年早いぜ!」


 第7話『陛下のメダル』で、『ウルトラマンジード』にも登場したベリアル融合獣である巨大怪獣ペダニウムゼットン、そしてそれが変身したスカルゴモラにゼットとジードが苦戦していたそのとき、「シャイニング・スター・ドライブ!」で時間を逆行させ、ワームホールから脱出できたゼロが颯爽(さっそう)と駆けつける!
――『ウルトラマン列伝』(11~13年)の枠内で放映された短編『ウルトラゼロファイト』第2部『輝きのゼロ』(12年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20200314/p1)の終盤で、ウルトラマンベリアルの亡霊に憑依(ひょうい)されて全身が黒い姿のゼロダークネスと化してしまい、自らの手でウルティメイトフォースゼロの仲間であるグレンファイヤー・ミラーナイト・ジャンボット・ジャンナインたちを葬(ほうむ)ってしまったウルトラマンゼロが、彼らを復活させるために使った時間逆行能力の再使用!――


 美しい夕陽を背景にゼット、そして『ジード』ではゼロの後輩ウルトラマンとして描かれたジードとゼロ、3大ウルトラマンの共闘が実にカッコよく描かれることになったのだ!


 ただ、それは決してビジュアル的にカッコいいばかりではない。


「オレの弟子を名乗るなら、根性見せやがれ!」


 あいかわらずのヤンキー口調ではあるものの(笑)、このセリフは第1話では「3分の1人前」などと罵倒(ばとう)していたゼットの「弟子」入りを、ゼロが暗に了承したと解釈できるシャレたものなのだ!


 ゼロ&ジード&ゼットの3大ウルトラマンが第7話のクライマックスで見せた共闘は、ゼロとゼットの関係性の変化を最大限に象徴するからこそ盛り上がったのである。これも近年のウルトラマンシリーズでようやく見られるようになった、バトル場面に仮面キャラクターたちの人間ドラマも挿入する作劇的技巧なのだ!


・『ウルトラマンガイア』(98年)のウルトラマンガイアとウルトラマンアグル
・『ウルトラマンメビウス』(06年)のウルトラマンメビウスウルトラマンヒカリ
・『ウルトラマンギンガS』(14年)のウルトラマンギンガとウルトラマンビクトリー


 「1号ウルトラマン」と「2号ウルトラマン」の関係性の変化を描いたかつてのシリーズのように、ゼロとゼットの関係性の進展を描いた『Z』も、キャラの群像劇を描く「連続ドラマ」としての印象を序盤の時点で強くさせたのだ。


 第1話でゼットに倒されたゲネガーグの体内から各地に散らばってしまい、『Z』の防衛組織・地球防衛軍日本支部がひそかに回収したウルトラメダル。それらをねらう怪獣研究センターの青年カブラギ・シンヤに寄生した本作のレギュラー悪である寄生生物セレブロとの「お宝争奪戦」は、古くは『南総里見八犬伝』や『指輪物語ロード・オブ・ザ・リングス』、戦前でも吉川英治の名作時代小説『鳴門秘帖(なるとひちょう)』にはじまり、TVの時代になってからは『隠密剣士(おんみつけんし)』(62年・宣弘社 TBS)や『仮面の忍者 赤影』(67年・東映 関西テレビ)など、脚本家の故・伊上勝(いがみ・まさる)氏らがテレビ草創期の1950年代後半から1960年代前半の時代には「連続もの」として製作されるのが当然だった、超人ヒーロー時代以前の覆面ヒーローや時代劇ヒーロー作品で得意としてきた手法の継承でもある。


 そのセレブロとは別に、『Z』の世界では先述したウルトラマンジードの実の父親で、この10年ほどの劇場版やテレビシリーズでは常連の敵キャラとなっているウルトラマンベリアルの細胞の因子・デビルスプリンターが次元を超えてさまざまな宇宙に拡散して怪獣を凶暴化させており、ゼロやジードをはじめとするウルトラ一族が集っている宇宙警備隊がそれらを捜索して消去しているとされている。
 このデビルスプリンターはセレブロ=カブラギがそれを利用してウルトラマンベリアルメダル(!)を独力で生成する描写などの伏線として有効に機能するのみならず、作品世界のスケール感を中心となる舞台の地球から宇宙全体へと拡大させている。


*『Z』には「タテ糸」もあるが、まずは「お遊び」で魅せている! その2


 いろいろと挙げてきたが、もちろんこれらの「連続もの」としての要素も、『Z』を面白くさせている要因ではある。


 ゼットが名実ともにゼロの弟子と成りえた第7話のラストで、カブラギが身分証明書を落としたのを発端(ほったん)に、第8話『神秘の力』以降に描かれた、カブラギを不審がる地球防衛軍日本支部のロボット部隊・ストレイジのヘビクラ・ショウタ隊長=ジャグラスジャグラーによるカブラギの正体解明を旨(むね)とするサスペンス展開。そして、カブラギがセレブロとしての本性を表すのみならず、ヘビクラもまたジャグラーにたびたび変身しては繰り出されたウルトラメダル争奪戦は、まさに「連続もの」としての真骨頂と呼ぶべきところだろう。


 たとえば第2話『戦士の心得(こころえ)』に登場した透明怪獣ネロンガの放電ヅノを、第4話『二号ロボ起動計画』でストレイジが地底怪獣テレスドンへの有効な攻撃手段として転用するのは、「連続もの」ならではの面白さである。


 だが『Z』の場合、そういった「連続もの」要素よりも、ストレイジ装備研究開発班に所属する理系女子で怪獣出現や怪奇現象発生に狂喜するオオタ・ユカ隊員がよりにもよって冷蔵庫(笑)でネロンガの放電ヅノを保管したために、主人公ナツカワ・ハルキ隊員が入れていた焼きプリン(笑)がダメになってしまい(爆)、ハルキが落胆する……といった「面白さ」の方を強調して演出している印象が強いのだ。


 先に挙げたインタビューの中で、『ウルトラマンオーブ』ではしっかりとしたタテ糸を据えるという命題を課しながらも、そこに基本的な方針として「遊び」を挿入した田口監督は、『Z』では逆に「遊び」にあふれる演出の方を「主」として、そこに「従」として「タテ糸」を挿入しているといった感がある。


 田口監督が自ら起用したメインライターで『Z』の放映直前に37歳の若さで他界した脚本家の故・吹原幸太(ふきはら・こうた)氏は、学生時代に劇団を旗揚げし、主宰(しゅさい)する劇団の舞台を中心にテレビドラマや映画などの脚本も幅広く手がけていたそうだ。


 特撮評論家の故・竹内博氏が70年代半ばに主宰した特撮同人・怪獣倶楽部(クラブ)をモチーフにした深夜ドラマ『怪獣倶楽部~空想特撮青春記~』(17年・毎日放送http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20170628/p1)も実は氏の脚本作品であり、それ以外にも、


・『動物戦隊ジュウオウジャー&手裏剣(しゅりけん)戦隊ニンニンジャー スーパーライブ』(16年)
・『宇宙戦隊キュウレンジャー 究極の選択! 天秤(てんびん)にかけられた友情!!』(17年)
・『快盗戦隊ルパンレンジャーVS(ブイエス)警察戦隊パトレンジャー 華麗なる新戦士! ルパンエックス・パトレンエックス!!』(18年)
・『騎士竜戦隊リュウソウジャー シアターG(ジー)ロッソに現る!!』(19年)


など、氏は東京ドームのシアターGロッソで開催された近年のスーパー戦隊のアトラクションショーの脚本をも手がけていたのだ。


 ところで田口監督といえば、映画『劇場版ウルトラマンオーブ 絆(きずな)の力、おかりします!』(17年・松竹・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20200406/p1)のクライマックスで、怪奇現象追跡サイト・SSP(エスエスピー)のメンバーたちが、


「みんなでウルトラマンを応援しよう!」
「行くよ! せ~~のっ!」


と観客に呼びかける、夏休み恒例のイベント『ウルトラマンフェスティバル』でライブステージの進行役を務めるお姉さんの役目をまんまパクった演出が、個人的には強く印象に残っている。
 学生時代からマニアックな自主映画を大量に製作してきた田口監督はプロの現場に入ってからもなかなかマニアックな感覚から抜け出せなかったそうだが、たまたま観た『ウルトラマンフェスティバル』のステージショーに対する、特撮マニアたちのツボとは異なる子供たちの熱狂ぶりに接したのを契機に、以降は我々のように偏向した特撮マニア向け(笑)ではなくフツーの標準的な子供を強く意識してウルトラマンを演出するようになった旨を同映画のパンフレットで語っていた。なるほど、それは実に正しい選択である。スーパー戦隊のアトラクションショーを多数手がけた実績を持つ吹原氏を田口監督が指名したのは、そんな心の変遷(へんせん)と決して無関係ではあるまい。


 ちなみに吹原氏は、『仮面ライダージオウ』(18年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20191020/p1)のオリジナルビデオ作品で、小学館の幼年誌『てれびくん』の愛読者全員サービスDVD『てれびくん超バトルDVD 仮面ライダービビビのビビルゲイツ』(笑・19年)の脚本も担当しており、漫画家の故・水木しげる氏の代表作『ゲゲゲの鬼太郎(きたろう)』に登場する人気キャラ・ビビビのねずみ男とかけあわせたそのタイトルは実に「遊び」心にあふれていた。
 そんな吹原氏の「遊び」の心にシンパシーを感じ、それこそが『Z』、ひいては「新時代」のウルトラマンに最も必要だと田口監督が考えたからか、『Z』は全体的に前作の『タイガ』とはまったく異なる明朗快活な作風となったのだ。


*防衛組織の隊員やカプセル怪獣でも「遊ぶ」!


 先述した『ウルトラマンオーブ』は、毎回の中心となるレギュラーキャラが怪奇現象追跡サイト・SSPに所属する若者たちであり、当初は実作品とは異なり怪獣攻撃専門の防衛組織は完全に出さないとの案もあったそうだ。だが、田口監督がそれはさすがにリアルではなかろうと強硬に反対したことから、折衷(せっちゅう)策としてヒロインである夢野ナオミの叔父(おじ)・渋川一徹(しぶかわ・いってつ)が所属する防衛組織・ビートル隊をセミレギュラー的に出すかたちに落ち着いたそうである。以降は、


・『ウルトラマンジード』では、主人公少年&ヒロインやその仲間と正義の宇宙人組織が協力して悪側と対決、
・『ウルトラマンR/B』では、主人公の青年兄弟と女子高生の妹、アパレルショップを経営する父と行方不明から帰還した母による家族組織(!)が悪と戦い、
・『ウルトラマンタイガ』では、主人公青年と宇宙人男性、終盤ではその正体が宇宙生まれのアンドロイドだと発覚した若い女性らが、元警察組織にいた地球人女性が結成した民間の警備会社に所属して共闘する


といった調子であり、昭和の初代『ウルトラマン』から平成の『ウルトラマンメビウス』に至るまで、主人公が地球の大規模な防衛組織に所属するという『ウルトラマン』シリーズとしては当たり前だったパターンを破る変則的な設定がつづいてきた。これは近年の子供たちの「メカ離れ」により、劇中で防衛組織のカッコいい戦闘機や特殊車両などのメカを大活躍させても、それらを商品化したバンダイ発売の合金玩具が売れなくなった背景事情が大きな要因として考えられる。


 そして、やはり田口監督がメインを務めた『ウルトラマンX』以来、実に5年ぶり(!)に本格的な防衛組織をレギュラーとして復活させるにあたり、スタッフ陣は『ウルトラマンZ』では戦闘機や特殊車両のカッコよさではなく、それ以外の要素で防衛組織が視聴者に魅力的に映るような方策を次々に繰り出している。


 『Z』に登場する地球防衛軍・日本支部のロボット部隊であるストレイジは、


・設定年齢34歳のヘビクラ・ショウタ隊長
・主人公青年でウルトラマンゼットに変身するナツカワ・ハルキ
・作戦班所属パイロットのナカシマ・ヨウコ
・装備研究開発班に所属する科学者のオオタ・ユカ


 以上の男女各2名が主要メンバーとして所属するのみだ。


 だが、整備班リーダーの還暦(かんれき)間近で白髪まじりのイナバ・コジロー=通称・バコさんが率いる整備班の隊員たちがメカの格納庫や作戦現場に多数配置されたり、ロボット部隊の基地とは別に所在する怪獣研究センターの描写や、ストレイジを創設した日本支部長官・クリヤマセミレギュラーで登場するなどにより、予算が少ない中でもその組織のスケールの大きさを醸(かも)し出すことには成功している。
――ちなみに、クリヤマ長官を演じるのは、ちょうど『Z』の放映期間中に動画無料配信サイト・YouTube(ユーチューブ)で配信されていた『仮面ライダーウィザード』(12年)では、主人公側のキャラで骨董(こっとう)品店・面影(おもかげ)堂を経営する「輪島(わじま)のおっちゃん」を演じていた小倉久寛おぐら・ひさひろ)氏だった――



 本部で通信を担当するのが女子隊員の主な任務だった昭和ウルトラとはさすがに時代が違うとはいえ、『Z』での女子隊員の大活躍ぶりには目を見張るものがある。


 曾祖父(そうそふ)の代からつづく軍人一家を出自とするヨウコが、ストレイジに配備される対怪獣用ロボットの


・特空機1号であるセブンガー
・特空機2号であるウィンダム
・特空機3号であるキングジョーストレイジカスタム


などのコクピットに乗りこんで毎回怪獣とカッコよく戦うさまは、昭和ウルトラにたとえれば初代『ウルトラマン』の防衛組織・科学特捜隊のアラシ隊員や『ウルトラセブン』の防衛組織・ウルトラ警備隊のソガ隊員、『ウルトラマンA(エース)』(72年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20070429/p1)の防衛組織・TAC(タック)の山中隊員など、「射撃の名手」として設定された隊員たちの役回りを継承しているともいえる。


 まぁリアルに考えたら特空機のコクピット内にいるヨウコの戦闘時の掛け声や悲鳴が、エコーのかかった大音量で外部に聞こえたり外部に流したりするハズはないのだけれど(爆)、これは往年のロボットアニメ『マジンガーZ(ゼット)』(72年・東映動画→現・東映アニメーション フジテレビ・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20200119/p1)の時代からのお約束でもあるし、ハルキとウルトラマンゼットの関係性のようにヨウコが特空機と「一心同体」と化しているかのような描写によって、そのキャラを立てるための演出でもあるのだろう。


 第6話『帰ってきた男!』では、冒頭からハルキが操縦するセブンガーとヨウコが操縦するウインダムが模擬(もぎ)戦闘を繰りひろげる! 『Z』での特空機の導入は、昭和から平成にかけてはウルトラマンの戦闘場面といえば大抵はクライマックスの1回だけだったウルトラマンシリーズに(除く『レオ』)、ようやく冒頭や中盤でも特撮戦闘場面を描くようになってきた近年の作品群に見られる、子供たちや視聴者へのツカミを増やためのすバトル演出をさらに発展させた手法として高く評価されるべきだろう。


 ただ、そればかりではなく、この回では映画『劇場版 ウルトラマンジード』に登場した白亜のロボット怪獣であるラストジャッジメンター・ギルバリスが再来し、その光線からウインダムがセブンガーをかばって倒れる描写があったのだ。
――なお、この映画にも登場したジャグラー=ヘビクラが「(ギルバリスが)復活したのか!?」とつぶやく描写で、その映画とこの回の双方を演出した坂本浩一監督は、マニアよりも怪獣博士タイプの子供たちの方が気にするだろう、『劇場版ジード』と『Z』第6話に共通項がある登場人物がいることをキチンと念押しさせていた――


 ところで、第10話『宇宙海賊登場!』に登場したチンピラ宇宙人(笑)、もとい海賊宇宙人バロッサ星人のような等身大宇宙人の攻撃からヨウコがハルキをかばうよりも、ギルバリスみたいな巨大怪獣の攻撃からハルキが操縦するウインダムをかばってヨウコが操縦するセブンガーが盾(たて)となる描写の方が、後輩のハルキに対する先輩のヨウコの想いの描写としては、格段に印象強く残るのではなかろうか? 先にヨウコは特空機と「一心同体」として描写されていると書いたが、それはハルキとの「関係性の変化」を描くための効果的な手段にも成りうるのである。



 さて、ヨウコとは対照的な理系女子(リケジョ)のユカは、初代『ウルトラマン』の科学特捜隊でいうならば各種光線銃や宇宙語の翻訳機、地底戦車に至るまでのメカ開発を担当したイデ隊員や、『ウルトラマンA』のTACで兵器開発専任だった梶(かじ)隊員的なポジションだろう。
 また、同じTACの巨漢でややお人好しの今野(こんの)隊員や、『ウルトラマンタロウ』(73年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20071202/p1)の防衛組織・ZAT(ザット)の常にスットボケた印象で怪獣の捜索中に釣りに興じたこともある北島隊員(笑)らに見られたギャグメーカーとしての役回りも与えられていた。
 ユカはこの双方を兼ね備えていたイデ隊員を彷彿とさせるが、やはりかつては男性隊員の役割だった兵器開発とギャグメーカーを兼任する女性隊員として、そのキャラは立ちまくっている。


 たとえば第8話で行方不明になったハルキを捜すヨウコが、街中で買い出し帰りのユカに出くわす場面。


「ハルキ見なかった!?」
「そんなことより、コレ見てよ!」


 後輩のハルキを心配するヨウコに対し、ユカは買い出しの途中でひろったハルキがウルトラマンゼットへの変身に使用するアイテム・ウルトラゼットライザーを得意げに示したあげく、それが地球外物質でできているなどと大喜びする(笑)。
 この両極端な対比でキャラを掘り下げる演出は実に見事だったが、仲間の安否(あんぴ)よりも自身の趣味嗜好(しこう)を優先してしまうユカの姿は、ほぼ同じ人種の我々オタクたちからすれば「あるある」(汗)的なリアルすぎる描写であり、苦笑するしかなかったものだ。


 『帰ってきたウルトラマン』の防衛組織・MAT以来の伝統である武道場での稽古(けいこ)場面でヨウコにいとも簡単に組み伏せられるさまにはじまり、買い出し中に超古代怪獣ゴルザ・超古代竜メルバ・宇宙戦闘獣超コッヴが合体した合体怪獣トライキングを見かけて、


「3怪獣合体、超激レア!」


と喜んだり、あげくはこの回の敵役として登場した変身怪人ピット星人の美人姉妹とのバトルもそっちのけで


「お願い、研究させて!」(爆)


と頭を下げてみたりと、この第8話でユカを我々のような人種とほぼ同族として描くことで一気に感情移入を集める演出はあまりに秀逸(しゅういつ)であった(大爆)。


ウルトラマンゼロウルトラマンジード=「師匠」&「先輩」関係でも「遊ぶ」!


 これらの方法論が最大限に活かされたのが、「師匠」のウルトラマンゼロ、そして「先輩」のウルトラマンジードとウルトラマンゼットとの関係性を描いた第6話&第7話だろう。


 『ウルトラマンジード』で「師匠」のゼロと共闘関係にあったジードはゼットにとって


「ウルトラすごい兄弟子でございますよ!」(笑)


であり、ハルキはハルキでジードに変身する朝倉リクのことを


「リクくん先輩」(笑)


と呼ぶのだ。ゼットもハルキもいかにもな表現だが、これではジード=リクのことを尊敬しているのだかコケにしているのだかよくわからない(爆)。
 だが、ジード=リクをゼットやハルキが称したとおりに描くことで、「ウルトラすごい兄弟子」だの「リクくん先輩」などと云ってしまう「面白さ」を「カッコよさ」へと昇華させる作劇的技巧にこそ注目すべきだろう。


「(ウルトラマン)ヒカリがこれをキミにって……」


 第6話&第7話では、『ジード』で元々「星雲荘」なる古アパートでリクと同居していたことから共闘する仲間となったマスコットキャラ・ペガッサ星人ペガも、近年は円谷プロの専属になったのか? と思えるほどの人気若手声優・潘めぐみ(はん・めぐみ)氏が声をアテることで再登場した――まぁ新人とはいえ顔出しの役者さんとは異なり、着ぐるみキャラや声優さんなのでギャラが安いからこそ可能な処置なのだろう(汗)――。
 第6話の回想では、映画『劇場版 ウルトラマンジード』にも登場したジードと因縁が深いロボット怪獣=ギルバリスとの戦闘でリクが変身に使用していたアイテム・ジードライザーが破壊されてしまったことが判明する。ペガはその代わりにとウルトラマンヒカリから託された、ハルキがゼットへの変身に使うゼットライザーを、そしてウルトラマンギンガ・ウルトラマンエックス・ウルトラマンオーブのウルトラメダルをリクに渡すために地球に来訪したのだった――ペガもそんな重要な任務を与えられるほど、ウルトラマンヒカリから信頼を得ているのだと、怪獣博士タイプの子供たちや我々マニア視聴者たちに思わせるのが秀逸!――。



 『Z』のキーアイテム・ウルトラメダルと変身アイテムのゼットライザーは、M78星雲の宇宙科学技術局に所属するウルトラマンヒカリが若き宇宙警備隊員たちのために開発した設定になっている。思えば『ジード』でも、リクがジードへの変身に使用した歴代ウルトラマンの力を秘めたウルトラカプセルは実はヒカリが開発したという設定になっていた。
 要はただの玩具まるだしのオモチャで、昭和ウルトラの世界観とはかなり異なるトンデモな属性をもったアイテムの数々でもあるのだが(笑)、そこに少しでも必然性を与えるためにも、昭和ウルトラ世界のウルトラ一族であるウルトラマンヒカリがつくった超科学アイテムだということにしておけば許せてくるどころか、けっこうな説得力&昭和ウルトラ世界直系の由緒の正しさも醸せてくるのだ!(笑)


 ちなみに、映画『劇場版 ウルトラマンギンガS 決戦! ウルトラ10勇士!!』(15年・松竹・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20200404/p1)の続編として製作され、『新ウルトラマン烈伝』の枠内で放映された短編『ウルトラファイトビクトリー』(15年)にもウルトラマンヒカリは登場していた。そして、ここでは宇宙の帝王や悪霊を封印する力を持つ魔笛封印剣(まてきふういんけん)・ナイトティンバーを、『ウルトラマンギンガS』の2号ウルトラマンであるウルトラマンビクトリーに与えていた。
 『ジード』や『Z』もそうだが、この『ファイトビクトリー』にも本来は『ウルトラマンメビウス』の2号ウルトラマンだったヒカリのみが登場して、1号ウルトラマンウルトラマンメビウスは登場していない――YouTubeで配信された短編の最新作『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀(いんぼう)』(20年)ではヒカリとともにメビウスも登場したが――。
 ただ、最新ヒーローをパワーアップさせるには打ってつけの存在として、ヒカリを良い意味での「便利屋」として機能させるに至った『メビウス』での「M78星雲・宇宙科学技術局」所属という設定は、将来的な展望を見据えたすばらしいものだったのだ。……いや、当時は絶対にそこまで考えてはいなかっただろうが(笑)。


 むしろしょせんは商品点数を増やすための「2号ウルトラマン」にすぎず、フツーであれば『メビウス』前作の『ウルトラマンマックス』の2号ウルトラマンであるウルトラマンゼノンのようにとっくに埋もれてしまっていたであろうヒカリの存在を、最新ヒーローの変身アイテムや武器の背景=バックボーンとして最大限に活かして、ウルトラシリーズの世界観の再確認にもつなげている、近年のスタッフたちにも敬意を表すべきなのだ。ヒカリが露出をつづけることで、必然的にその出自である2021年で「15周年」を迎える『メビウス』にも世間の関心の目は向けられるのだから。


 第6話のクライマックスではギルバリスに破壊されて大炎上したコンビナートの紅蓮(ぐれん)の炎を背景に、


・ギンガ&エックス&オーブのウルトラメダルとゼットライザーでリクが変身したウルトラマンジードの最新形態・ギャラクシーライジン
ウルトラマンゼットのパワー形態であるベータスマッシュ


 両者が「ウルトラすごい」共闘を繰りひろげた!


 先端がトガった青い目が特徴のジードのマスクをそのままに、濃紺をベースに赤や金が配色されたアーマーを全身に装着したギャラクシーライジングの必殺技は、全身を発光させて巨大な炎を放つ「レッキングフェニックス!」だ!
 そして、ゼットは第5話『ファースト・ジャグリング』で、太古にウルトラマンが冷凍怪獣ペギラを封印したとして語られた槍(やり)状の新武器・ゼットランスアローから炎の力「ゼットランスファイヤー!」を放った!


 コンビナートを手前に勝利のポーズをキメる両雄の背景には炎が上がるさまは、東映製作のメタルヒーロー時空戦士スピルバン』(86年)にはじまるヒーローものお約束の定番演出なのだが、実にカッコいい!



 さて、序盤で語られたように、『Z』の世界では次元を超えてさまざまな宇宙に拡散して怪獣を凶暴化させる元凶・デビルスプリンターなる存在が設定されており、その調査のためにジードはこの世界の地球に飛来するに至ったのだ。そのデビルスプリンターは『ジード』のレギュラー悪のみならず、映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE(ザ・ムービー)』(09年・ワーナー・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20101224/p1)から『Z』に至るまで、この十数年もの間にウルトラマン最大の宿敵として描かれつづけてきたウルトラマンベリアルの細胞の因子なのだ!
 このベリアルもまた先述したウルトラマンヒカリと同様に、近年ではすっかり「便利屋さん」と化したかの印象が正直、個人的にもある。ただ、新作がつくられるたびにベリアルを引っぱりだすことで近年の作品に連続性を与えて、しかもそれらを基本的にすべて別次元での出来事として描くことで、むしろ宇宙規模どころか並行宇宙規模での世界観拡大の効果を上げているのは確かだろう。


 ひさびさの地球なのに、いやだからこそなのか、第7話の冒頭でリクがカップラーメンを食いまくる描写はたしかに「リク先輩」ではなく、「リクくん先輩」(笑)と呼びたくなる一見オチャメな演出ではある。
 だが、第6話のラストに回想として挿入された映画『ウルトラ銀河伝説』からのベリアルVSウルトラマンタロウの場面――原典の映像ではベリアルの体皮がハガれ飛ばされていないので、実は改めて撮り直したものだったそうだが――、そして映画『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦! ベリアル銀河帝国』(10年・松竹・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20111204/p1)以来、定番で流れているベリアルのテーマ音楽が象徴するように、この回ではカブラギ=セレブロが高純度のベリアル因子からベリアルメダルを精製し、『ジード』ではベリアル融合獣として登場したスカルゴモラ・サンダーキラー・ペダニウムゼットンの3体に自ら変身してジードとゼットに挑戦するのだ!


「これ以上、ベリアルを……、父さんを……」


 『ジード』最終回(第25話)『GEED(ジード)の証(あかし)』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20180213/p1)でジードの実の父親であるウルトラマンベリアルの満たされない想いに心を寄せ、「もう終わりにしよう」と浄化して葬ったハズのベリアルの細胞がいまだに宇宙に悪影響をおよぼしている……
 『ジード』では戦闘を控えたリクが、「腹が減っては戦(いくさ)はできぬ」とばかりにカップラーメンを食べるコミカルな定番描写があったものだ。だが、今回は父のベリアルがいまだ宇宙の脅威であることに対するリクの焦燥感・切迫感といった、おもわずヤケ喰いせずにはいられなくなるリクの心象風景としても機能しているのだ。


*ヘビクラ隊長(ジャグラスジャグラー)の描写も「遊び」になっている! その2


「正義にめざめたって云ったろ」(←・ウソつけ!(笑))


 そして、映画『劇場版ジード』では、リクをはじめとする正義側のキャラとして登場したジャグラーが、髪型もメイクも服装も異なるもののそのエキセントリックな語り口調はほぼ同じ(爆)なストレイジのヘビクラ隊長の姿でリクとの再会を喜び合う(?)描写は、やはり『ジード』と『Z』世界の間接的な関係性が強調されるばかりではなく、視聴者にジャグラーの行動の真意についてより洞察させる効果も発揮しているのだ。


 第7話のクライマックスバトルではカブラギがベリアルメダルで自らベリアル融合獣に変身! 夕焼けに染まる工場街でジード&ゼットとの大激闘が展開される! 平成以降のウルトラマンのタイプチェンジのように、ベリアル融合獣が


・どくろ怪獣レッドキングと古代怪獣スカルゴモラが合体したスカルゴモラ
・宇宙怪獣エレキングと異次元超人エースキラーが合体したサンダーキラー
・宇宙ロボットキングジョーと宇宙恐竜ゼットンが合体したペダニウムゼットン


へと自在に姿を変える演出がまた、『ジード』にしか登場できない設定の怪獣たちかと思わせておいて、ここで再登場させてくれたことのファンサービスへの喜びとともに、『Z』における3つのメダルの力をウルトラゼットライザーを使用して起動させるという基本設定的にも、あってしかるべき設定的整合性もあるクレバー(利口)な描写だったのだ!


 ところで、『オーブ』から『Z』に至るまで、ジャグラーは宇宙恐竜ゼットンと双頭怪獣パンドンが合体した合体魔王獣ゼッパンドンに何度か変身してきたが、ジャグラーは歴代怪獣をカードで召喚する際、


ゼットンさん」「パンドンさん」


などと、ウルトラシリーズ初期作の人気怪獣は「敬称」(笑)をつけて呼んでいた――一方で、マガオロチなどの近作の怪獣は「呼び捨て」にする差別化された演出も秀逸だった(笑)――。


 これに対して、カブラギはたとえばスカルゴモラに変身する際は


「どくろ怪獣」「古代怪獣」


などと、怪獣を名前ではなくその「別名」で呼んでいるのだ。コレは普段から無表情・無感情なカブラギ=セレブロのキャラをいっそう念押しして、ジャグラーとの対比でキャラの明確な違いを印象づけるには絶妙な演出だ。


*ゼット・ゼロ・ジード、3大ウルトラマン共闘は超カッコいいけど「遊び」要素もある(笑)


 『Z』ではハルキは立方体型の異空間内でゼットに変身するが、この第7話ではそれが宙から舞い降りてくる描写にまず目を惹(ひ)きつけられた!
 つづいて夕陽をはさんで、工場街に並び立つジードとゼットの目とカラータイマーが、夕陽からの木漏れ日に照らされて輝く華(はな)のある演出!
 そして、巨大ロボットアニメもとい巨大変身ヒーローアニメ『SSSS.GRIDMAN(グリッドマン)』(18年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190529/p1)並みにミニチュアセットに多数張られた電線を画面手前にナメながら、工場街を進撃するスカルゴモラをカメラが横移動で追いつづける!
 さらに、ジード&ゼットとスカルゴモラの激突は地上にいる人間の目線から見上げているかのように、画面手前に歩道橋や信号機を配置しながらの超煽(あお)りアングルで周囲360度の全包囲から回転して捉えられる!
 この大激闘を高速道路のガード下から捉えたカットでも、画面手前に歩行者用の信号機が配置されているほどであり、こうした遠近感・臨場感を醸し出す演出こそ、視聴者に「ウルトラすごい!」と実感させるのだ!


 なお、近年のウルトラマンにおけるバトル演出に顕著な「ガード下アングル」は坂本浩一監督とか田口清隆監督らが編み出した新しい手法だと若い特撮マニア諸氏は思っているかもしれないが、2021年に「放映50周年」を迎える『スペクトルマン』(71年・ピープロ フジテレビ)第5話『恐怖の公害人間!!』の中で、新宿駅周辺で巨大化した猿人ラーとスペクトルマンが戦うさまをガード下から捉えたカットがあった(汗)。『スペクトルマン』はかなりの低予算だったらしいが、それが逆にこうした斬新(ざんしん)な演出を生み出す契機となったとも考えられ、「ガード下アングル」も実は意外に歴史が古い特撮演出だったのだ。


 スカルゴモラが吐き出した炎でジードとゼットの背景は一面燃えあがり、ゼットの胸中央に「Z」字型でデザインされたカラータイマーが赤く点滅をはじめる!
 最大に危機感をあおりたてる演出が予兆として、第1話以来、消息不明だったウルトラマンゼロの「助っ人参上!」にカタルシスをもたらすのだ!


 ウルトラ6兄弟の赤いブラザーズマントを彷彿とさせる青いマントをなびかせてゼロが宙から着地するや、映画『ゼロ THE MOVIE』以降は定番の、意外に静かなファンファーレによるイントロから徐々に高揚感を上げていくゼロのテーマ曲が流れだす音楽演出がゼロのカッコよさを最大限に高めていく!


「主役は遅れてくるってヤツですね」
「頼もしくなったじゃねぇか」


 映画『劇場版 ウルトラマンギンガS』以降のテレビシリーズ・劇場版・Web(ウェブ)ドラマなどで、ゼロは後輩が危機に陥ると颯爽(さっそう)と駆けつける頼もしい先輩ウルトラマンとして描かれてきた。
 「主役は遅れてくる」はそんなゼロの登場時に定番セリフとしてもすっかり定着しているが(笑)、ゼロがジードのバトルスタイルの進化を見てもいないのに、自身の定番セリフをイジくるようなツッコミを見せたジードに「頼もしくなった」とその成長を即座に感じ取るこの短いやりとりは、端的に先輩後輩関係を描く演出として高いドラマ性を集約させたものなのだ!


「師匠、オレはオレは!」
「ああ、今から見せてもらう」


 ジードが良き後輩としてゼロに認められたのを見て、ゼロを勝手に師匠としてあがめるゼットが「オレはオレは!」と駄々っ子のようにアピールするさまは、まぁこのテの子供向け番組にこそふさわしい、シリーズ最新の新米ヒーロー定番の実に子供的なメンタル描写で笑ってしまうのだが、それは同時に新人ヒーローとしてはキャラが立っていることも意味する。ジョークを放つほどの余裕を見せたジードとは実に対照的であり、だからこそゼロはゼットに「頼もしくなった」姿を実戦での行動で示せと課したのだ。


「なにコレ! ドキドキの展開!」


 ヨウコが狂喜したのは、単にカッコいいウルトラマンが3人揃い踏みを見せたことに対してだけではないのは、もはや明白だろう。
 『Z』ではウルトラマン同士の会話は一般の地球人には聞こえないことになっており、第3話『生中継! 怪獣輸送大作戦』ではゼットがビルの屋上にいるヨウコに初代ウルトラマンのウルトラメダルを投げてくれるよう、必死にボディランゲージで訴える描写があったほどだ(笑)。だが、それでもヨウコがゼロ・ジード・ゼットたちが会話をしているとおぼしき立ち居振る舞いからその関係性を感じとることができたのだと視聴者が解釈できるほどに、ウルトラマンの「人間ドラマ」を演じるスーツアクターたちの所作が見事だったのだ。


 夕陽を背景に中央の位置に陣取るゼロがマントを投げ捨てる実に「らしい演出」を皮切りに、ゼロはストロングコロナゼロへ、ゼットはベータスマッシュへと、ともに赤を基調とした熱血感にあふれるパワータイプへとチェンジ!
 ベータスマッシュが押さえつけたスカルゴモラに、ゼロが必殺の火炎光線「ガルネイト、バスタ~~ッ!」を浴びせかける!
 そしてゼットはゼットランスアロー、ゼロはウルトラゼロランスと、ともに槍(やり)状の武器を手に攻撃をたたみかける!
 ゼットとゼロの関係性に変化の兆(きざ)しが見えてきた端的な象徴として、これらの華麗な連携攻撃が描かれているのは論を待たないのだ。


「そろそろ行きますか!」
「おまえが仕切んな!」


 夕陽を背景にゼットを3人の中央に陣取らせるゼロ! これぞ「おまえなんか3分の1人前だ!」とゼットをさげすんでいたハズのゼロが、ゼットの成長を認めた瞬間だ!


「レッキングフェニックス!」
「ワイドゼロショット!」
「ゼスティウム光線!」


 最初から最後まで、この回のクライマックスバトルにはウルトラマンの人物相関図・力関係の変遷をも点描されていた! といっても過言ではないだろう。


「いつもメダルの力、使わせていただき、ありがとうございます!」
「ハハハ、気にすんな」


 70年代に小学館週刊少年サンデー』に連載された楳図かずお(うめず・かずお)氏原作の大人気ギャグマンガまことちゃん』(76~81・88~89年)の幼稚園児の主人公・まことちゃんのキメポーズである親指・人差し指・薬指の3本だけを立てて「グワシッ!!」と叫んでいたのに酷似したフィンガーサイン(笑)をゼロが示すのもすっかりおなじみとなったが、まさにゼロの上機嫌・絶好調ぶりを表するサインが新米ゼットに手向けられた理由は、もはや書くまでもないだろう。


*ティガ・ダイナ・ガイアら平成ウルトラ3部作の力でも「遊んで」しまうゼットさま!(笑)


「今までで一番タイプかも~~~♪」


 これはゼットが師匠のウルトラマンゼロから聞いたことがある、別次元のウルトラマンとしてハルキに語ったウルトラマンティガウルトラマンダイナ・ウルトラマンガイアのウルトラメダルにより、


「変幻自在、神秘の光! ティガ先輩! ダイナ先輩! ガイア先輩!」


とのハルキの叫びでゼットが第4の形態であるウルトラマンゼット・ガンマフューチャーにタイプチェンジした、第8話のクライマックスでヨウコが叫んだものだ。


 ティガ・ダイナ・ガイアのような頭部がエグれたデザインに昭和ウルトラマンでは見られなかった紫や金を配色したスーツ、プロテクター状の胸部と、まさに平成ウルトラマンの特徴を結集させたかのデザインに貫かれたガンマフューチャー。
 彼はティガ・ダイナ・ガイアと因縁(いんねん)が深い5大怪獣が合体したファイブキングに、頭部からガイアの必殺光線「フォトンエッジ!」を放った!


 ウルトラマンシリーズとしては従来ほとんど見られなかった、熱血系のロック仕様の主題歌『ご唱和ください 我の名を!』が流れる中――作詞・作曲・歌唱を担当した遠藤正明氏は子供向け合体ロボットアニメ『勇者王ガオガイガー』(97年・名古屋テレビ サンライズ)の主題歌で注目を集め、『爆竜戦隊アバレンジャー』(03年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20110613/p1)の主題歌は当時の歴代スーパー戦隊シリーズ中で売り上げ首位を記録した!――、魔術師のように指を鳴らす「ガンマ・イリュージョン(幻影)」なる合図により、ガンマフューチャーの周囲にティガ・ダイナ・ガイアの幻影――ほとんど実体(笑)――が現れる!
 『ウルトラマンギンガS』でもウルトラマンギンガの強化形態・ギンガストリウムが昭和のウルトラ6兄弟いずれかの必殺光線を放つ際に、その隣りにそれぞれの昭和ウルトラマンの必殺光線ポーズを取る幻影が出現していたが、ティガ・ダイナ・ガイアはまるで本人たちがそこにいる感じで(笑)ファイブキングに必殺光線をいっせいに発射した!
 さらに、ガンマフューチャーは自身がつくりだした魔法陣(!)で体をミクロ化してファイブキングの体内に瞬間移動した末に、そこから必殺ワザ「ゼスティウム光線!」を放つのだった!



「テイガ・ダイナ・ガイアって20代男子の少年の夢がつまってる!」


 これは第8話がYouTubeで配信された際に寄せられたコメントのひとつだが、『ティガ』も2021年で放映25周年(!)を迎え、当時のメインターゲットの上限はすでに30代に達したことだろう。
 『Z』の後番組として2021年1月から放映が開始された総集編番組『ウルトラマンクロニクルZ ヒーローズオデッセイ』(21年)では、『Z』と『ティガ』を中心に『ウルトラマンダイナ』(97年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/19971215/p1)と『ウルトラマンガイア』(98年)の名場面を編集して構成している。
 『Z』と平成ウルトラ3部作を毎回対比して観ることで、傍から見れば大同小異なのは重々承知はしているものの、評論オタクである筆者としてはそのあまりの作風や作劇の違いを実感させられてしまう――個人的には『Z』的な作劇の方が子供番組として、あるいは21世紀以降のオタク向け作品としても正しい作劇だと考えているが――。


 だが、そうは思わない意見も当然あってよいし、反体制・反権力を気取って、それら平成ウルトラ3部作やリアル志向の作品を賞揚する意見を過剰に敵視したり弾圧するような振る舞いをするような幣にも陥ってはならないのだ。
――だいたい歴史的にも左派の独裁政権の方が右派の独裁政権よりもその約10倍もの人数規模で、右派寄り・旧体制寄り・資本主義者寄りだと目した自国民を死刑にしたり強制収容所送りにしてしまうものなので気を付けないとイケナイ。第2次世界大戦での戦死者数よりも戦後の旧共産圏での粛清で死亡した人数の方がはるかに多いのだ(汗)――


「やっぱウルトラマンはあのころの方がはるかに面白かった」
「ニュージェネウルトラマンは役者はイケメンと美女ばかりだが中身は薄っぺらい」


 これは平成ウルトラ3部作が放映されていた90年代後半当時の第1期ウルトラシリーズ至上主義者たちの意見とだいたい同じであるのと同時に、平成ウルトラ3部作が原体験で最近のウルトラシリーズにはノレないリアル志向のキマジメなマニア青年たちが、2010年代以降のウルトラシリーズに感じている感慨でもあるのだろう。


 まぁ何十年と特撮マニアをやっていると、自身の幼少時にハマったそれぞれの時代のヒーローを「思い出補正」で神格化して、長じてから遭遇した近作のヒーローたちには幼少時のヒーローたちと比較してアレが足りないだのコレが足りないだの、美形役者人気に頼ったミーハー作品に過ぎないだの、『ゴジラ』シリーズでも『ウルトラマン』シリーズでも『仮面ライダー』シリーズでも、あるいは『宇宙戦艦ヤマト』シリーズや『機動戦士ガンダム』シリーズ、欧米でも『スター・ウォーズ』シリーズや『スタートレック』シリーズなどで連綿と見られてきた既視感あふれる光景なのである(汗)。
 筆者も10代のころにはハード&シリアス志向の第1期ウルトラシリーズ至上主義者だったのであり、第2期&第3期ウルトラシリーズを下に見ていたので身に覚えがあるのだ(爆)。


 ただ、テイガ・ダイナ・ガイアのウルトラメダルで誕生したガンマフューチャーが披露した、作品としてはややリアル寄りであった『ティガ』『ダイナ』『ガイア』――まぁ、のちの『ウルトラマンネクサス』(04年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20041108/p1)や『仮面ライダークウガ』(00年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20001111/p1)などと比べれば、全然フツーのヒーローものだったけど、第1世代特撮オタクたちは「コレぞ待望していたリアル路線だ!」として持ち上げていたのだ――とは実は完全に相反している、ほとんどインチキでナンでもアリでもあるティガ・ダイナ・ガイアがゼットと同時に全4体で出現してしまう特殊能力は(笑)、平成ウルトラ3部作の熱心なマニアたちには違和感が残るものかもしれない――今どき、『ウルトラマン』とはかくあるべし! 平成ウルトラ3部作のウルトラマンを引用するのであればなおさらかくあるべし! などと主張している特撮マニアなどはほとんどいないかな?(笑)――。


 しかし、世代人ではない若い特撮マニアや、世代人でもライトな特撮マニア層であれば、ティガ・ダイナ・ガイアを同時に一挙に召喚してしまうようなゼットの万能性は変身ヒーローとしての普遍的なカッコよさとして受け取られたかと思えるのだ。
――逆にむしろ昭和の時代の方が、ヒーローにここまでインチキな分身ワザを披露させて、しかも合成などヌキでカメラを止めている間にカメラアングル内にヒーローに入ってもらう原始的なもろバレのトリック撮影で、80年代の戦隊ヒーローの分身ワザのようなモロに「B級」で安っぽく見えてしまうような映像であったならば、マニアも子供たちも幻滅して反発したかもしれない(笑)――


 とにかく今の時代はデジタル合成で、こういう分身ワザも実に幻想的にカッコよく描くことができるのだ。ゼット・ガンマフューチャーが指を「パチッ!」と鳴らすフィンガーアクションで、テイガ・ダイナ・ガイアの分身像が現れるような華(はな)のあるカッコいいヒーロー演出こそが、小難しいことはともかく社会派テーマ・人間ドラマ的な要素などでもなく、「20代男子の少年の夢」を再来させるものとして、往年の平成ウルトラ3部作世代の大きなお友達にも喜ばれたのではなかろか?


 先述したヨウコの「今までで一番タイプかも~~~♪」は、まさに多くの視聴者の声を代弁したセリフとなり、共感を集めたことだろう(笑)。


*「遊び」=「コミカル演出」や「ギャグ描写」を改めてドー見るか!?


 『ウルトラマン』にかぎらず、『仮面ライダー』や『スーパー戦隊』でも近年ではコミカル演出やもうほとんどギャグになっている奇抜な特撮演出が当然のように行われているが、「子供番組」としてはシリアスな展開とのバランスを取るためとはいえ、それまでのドラマやバトルの流れとは関係なく唐突に描かれるギャグが浮いてしまう例が時折見受けられる場合もある。『Z』でも本編ドラマ以上に、特撮場面でもコミカル演出が積極的に導入されている感が強い。
 しかし、ストレイジの隊員たちやゼットを中心としたウルトラマンの関係性に高いドラマ性を与えるために、『Z』のコミカル演出はクライマックスバトルを寸断するどころか、むしろ高揚感をもたらす自然な流れとして機能する作劇がなされていると思える。


 往年の『帰ってきたウルトラマン』の防衛組織・MATの隊員たちのようなリアルでナマっぽい人物描写の方が、作品としては優れているという意見にはもちろん同意する。しかし、やはり今の時代に、いやあの70年代初頭当時であっても、あれらはやや重たすぎる描写ではあっただろう。そう考えると、21世紀のウルトラやライダーや戦隊でのにぎやかで戯画化(ぎがか)されたマンガ的な人物描写は、子供向け番組としては、いや今どきの年長マニア向け作品としても決して間違ってはいないとも思うのだ。

2020年9月下旬執筆
2021年1月中旬改稿


(了)
(初出・特撮同人誌『仮面特攻隊2020年秋分号』(20年9月27日発行)所収『ウルトラマンZ』合評より抜粋)


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