『仮面ライダージオウ』序盤評 ~時間・歴史・時計。モチーフの徹底!
『仮面ライダージオウ』前半評 ~未来ライダー&過去ライダー続々登場!
『仮面ライダージオウ』最終回・総括 ~先輩続々変身のシリーズ後半・並行宇宙間の自世界ファーストな真相・平成ライダー集大成も達成!
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*未来人・仮面ライダーゲイツが歴史改変後の世界で現代の「普通の高校生」!
2019年5月1日の改元によって「平成」最後の仮面ライダーとなり、かつ「平成仮面ライダー20作記念作品」としてレジェンドライダーが続々登場したことで大きな話題となった『仮面ライダージオウ』(18年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190527/p1)の続編的内容のオリジナルビデオ作品が「東映V CINEXT(ブイ・シネクスト)」ブランドで製作され、2020年4月22日の映像ソフト発売を前に同年2月28日から一部劇場で期間限定上映された。
『仮面ライダージオウ NEXT TIME(ネクスト・タイム) ゲイツ、マジェスティ』(20年・東映ビデオ)と題された本作は、『ジオウ』最終回――EP(エピソード)49――『2019:アポカリプス』(https://katoku99.hatenablog.com/entry/20191020/p1)のラストシーンで描かれた世界観を起点としてはじまっている。
つまり、2018年9月2日から2019年8月25日にかけて描かれた男子高校生主人公・常盤(ときわ)ソウゴ=仮面ライダージオウの戦いの物語がすべてリセットされ、西暦2068年の世界でソウゴがオーマジオウ=「魔王」として君臨するのを阻止するためにやってきた未来人・明光院景都(みょうこういん・げいつ。テレビシリーズでは「ゲイツ」だったが、今回あらたに漢字があてられた)=仮面ライダーゲイツと美少女・ツクヨミ=仮面ライダーツクヨミも、仮面ライダーの歴史を改変する敵組織・タイムジャカーの一員だった少女・オーラと少年・ウールも、皆ソウゴが通う高校で明るく楽しい(笑)学園生活を送っている世界観だ。
そして今回主人公となるのは決して「未来人」ではなく、ソウゴやツクヨミのおさななじみであり、柔道の大会でメダルをとることで大学への推薦(すいせん)入学をめざす、あくまで「普通の高校生」として描かれる景都なのだ。
ちなみに冒頭では『ジオウ』EP01『キングダム2068』(https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190126/p1)と同じく、2018年9月2日の朝に家を出ようとしたソウゴに大叔父(おおおじ)の常盤順一郎(ときわ・じゅんいちろう)が将来のことをたずね、ソウゴが「王様になる」と答える描写がある。
これは本作公開の翌日・2020年2月29日から公開されたアニメ映画『劇場版 SHIROBAKO(シロバコ)』(20年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20200412/p1)の導入部が、アニメ業界の内幕を描いた深夜アニメのテレビシリーズ『SHIROBAKO』(14年)第1話(https://katoku99.hatenablog.com/entry/20151202/p1)と同じく、美少女主人公・宮森あおいが所属する武蔵野アニメーションの社有車が夜の道路で信号待ちをする描写からはじまるのを彷彿(ほうふつ)とさせる演出だ。
つまり冒頭のシチュエーションを等しくして描くことにより、対比的に実はまったく異なる状況であるのを示す作劇的技巧なのだ。
『劇場版 SHIROBAKO』はテレビシリーズから4年後の物語であり、その間にアニメ業界や武蔵野アニメーションを取り巻く状況が激変したことが示されていたが、『ゲイツ、マジェスティ』ではそもそも主人公や世界観がテレビシリーズとは異なることを示すためにこの技巧が効果的に用いられているのである。
テレビシリーズではソウゴが住む街として石畳(いしだたみ)の階段が延々とつづく高低差が多い場所がロケ地として使われていたが、今回はその場所で「この本によれば」が定番セリフだったイケメンネタキャラ青年・ウォズ=仮面ライダーウォズとウリふたつであり、『ジオウ』第2クールで一応の敵側として登場した白ウォズと景都が出会い、白ウォズはテレビシリーズと同じく景都に「救世主」となってオーマジオウ=未来のソウゴを倒すようにもちかけるのだ。
ちなみに白ウォズが持参する本は『救世主伝説』である(笑)。
テレビシリーズではソウゴの学園生活の描写は序盤を除くとかなり少ない印象があったが、今回は全編に渡ってそれが存分に描かれている。
オーマジオウに襲われる夢を観て、
「へんしん」
とつぶやいて目を覚ます景都にはじまり、ソウゴとツクヨミが仲良く高校に自転車を走らせる描写や、オーラが景都のことを好きだとうっかり漏(も)らしそうになったウールの足をオーラがおもいっきり踏みつけたり(笑)、柔道の大会で一同が景都に声援を贈る描写など、近年の深夜アニメにおける学園モノや、まさに青春学園群像劇として描かれた『仮面ライダーフォーゼ』(11年)の世界観を彷彿とさせる演出となっている。
なお、柔道の大会で景都の右足に再起不能の大ケガをさせてしまう対戦相手を演じたのはプロレスラーの熊野準(くまの・ひとし)氏であり、オーラが
「とても高校生には思えない……」
とつぶやくのはあたりまえだ(爆)――なお、残念ながら熊野氏は本作公開直後の2020年3月9日、目の治療に専念するために無期限の休業を発表した――。
大学への推薦入学の道を絶たれた景都に担任教師は別の道を模索(もさく)するように勧(すす)めるが、その担任はタイムジャッカーのリーダーとしてオーラとウールを酷使(こくし)していたスウォルツであり、
「まだ心の整理がつかなくて……」
と悩む景都に、スウォルツ先生はテレビシリーズの定番セリフだった
「おまえの意見は求めん」
を浴びせかける(大爆)。
今回のスウォルツは決して悪役として登場するワケではなく、ましてやテレビシリーズのようにツクヨミの実の兄としても描かれてはいないのだが(笑)、演じる兼崎健太郎(かねさき・けんたろう)氏の異様なまでの眼光の鋭さもさることながら、進路指導室でふんぞり返るスウォルツ先生を机の下からあおりでとらえる演出でテレビシリーズに見られた威圧感(いあつかん)が充分に再現されているのだ。
*感動ふたたび! レジェンド「2号」ライダー続々登場!!
さて、「東映 V CINEXT」のブランドが確立する以前から仮面ライダーやスーパー戦隊の「その後」を描くオリジナルビデオ作品は多数製作されてきたが、その対象はやはり高額な映像ソフトを購入できたり、ヒーローやヒロインを演じる役者を追っかけたりする「大きなお友達」が中心のため、歴代レジェンドヒーローが大集合したり、合体巨大ロボットが巨大怪人と戦ったりするビジュアル面を軽視した内容のものが一部を除いて大半であったように思われる。
だが歴代レジェンド仮面ライダー続々登場が最大のウリだった『仮面ライダージオウ』の続編であり、『ジオウ』の2号ライダーだったゲイツが主役となる『ゲイツ、マジェスティ』では、あまりにも当然のように歴代2号ライダーが続々と登場したのだ!
『仮面ライダージオウ』放映終了3ヶ月後に公開された、最新作『仮面ライダーゼロワン』(19年)と直前作『仮面ライダージオウ』のメンバーが共演する年末正月映画『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』(19年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20200112/p1)も、そのドラマ性やテーマ性は決して低いものではなかったが、『ジオウ』以前の歴代仮面ライダーたちのゲスト出演がなかったことがやや残念であった。
あの歴代平成ライダー続々登場の『仮面ライダージオウ』が関わっている劇場版作品であり、「平成仮面ライダー20作記念作品」と「2020年」の「20」の数字が偶然にもゾロ目となる記念すべきタイミングでもあったのだから(笑)、先輩ライダーにむやみに頼らず「新時代」の仮面ライダーゼロワンを推(お)したいという意図もあったのはわかるが、その心意気は壮とすべしでも、やはり映画はお祭りなのだから、メジャーな役者に出世した歴代平成ライダー5~6人が変身前の顔出しも含めて共闘する、ここ数年の神懸った出来の傑作が輩出しまくった映画『仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.(ドクター)パックマン対エグゼイド&ゴースト with(ウィズ)レジェンドライダー』(16年)・映画『仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL(ファイナル) ビルド&エグゼイド withレジェンドライダー』(17年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20171229/p1)・映画『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER(フォーエバー)』(18年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190128/p1)などの年末正月映画路線を今回も踏襲した方が、映画としての華(はな)がもっと出て、ひいてはライト層やコア層も含めたお客さんをもっと引き込めたのではなかったか?
そんな心残りがあった矢先に、本作では歴代2号ライダーたちが続々と登場してくれるのだ! こんなに嬉しいことはない(笑)。正直、歴代2号ライダーの役回りをポッと出のゲストキャラに置換しても本作はドラマ的・テーマ的にも一応は成り立つのかもしれないが、やはり仮面ライダーにも変身できて敵怪人とも戦うおなじみの先輩ヒーローたちだからこそ、バトルシーンの映像もにぎやかになり、そしてなにより有難みが出てくるのも事実なのだ!
・『仮面ライダーディケイド』(09年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20090308/p1)の2号ライダー・海東大樹(かいとう・だいき)=仮面ライダーディエンド!
・『仮面ライダーW(ダブル)』(09年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20100809/p1)の2号ライダー・照井竜(てるい・りゅう)=仮面ライダーアクセル!
・『仮面ライダーOOO(オーズ)』(10年)の2号ライダー・伊達明(だて・あきら)=仮面ライダーバース!
・『仮面ライダー555(ファイズ)』(03年)の2号ライダー・草加雅人(くさか・まさと)=仮面ライダーカイザ!
しかも本作が秀逸(しゅういつ)なのは、彼らレジェンドライダーが決して単なる顔見せ・ゲストにとどまらず、「普通の高校生」である主人公の景都を仮面ライダーゲイツへと至らせるのに大きく関与していること、つまり、彼ら先輩ライダーの存在なくして仮面ライダーゲイツの誕生はあり得なかったとして描かれていることだ。
そもそもの発端(ほったん)はテレビシリーズの『ジオウ』後半でセミレギュラー的に登場していた海東=ディエンドが、白ウォズが変身した仮面ライダーウォズとの戦いに敗れてディエンドウォッチを奪われたことであり、海東はそれを取り戻すために時空を超えて景都の前に現れ、世界がリセットされる前の本来の記憶をよみがえらせることで景都を仮面ライダーゲイツとして覚醒(かくせい)させようとするのだ。
海東は転校生として景都のクラスに現れ、教卓(きょうたく)に腰かけて(笑)景都の弁当箱からトンカツを奪うなんてあいかわらずの手クセの悪さを発揮するが、海東を演じる戸谷公人(とたに・きみと)氏は2020年5月7日で30歳を迎えるにもかかわらず、先述したプロレスラーの熊野準氏と違ってまだ充分に高校生に見えてしまう(笑)。1970年代に放映された学園ドラマで30代の俳優が高校生を演じていたのはおもいっきり違和感があったものだが(爆)。
――なお氏はロートル世代にとってはテレビアニメ『サイボーグ009(ゼロゼロナイン)』1979年版(新昭和版)の008・ピュンマ役ほかで印象深い声優だった故・戸谷公次(とたに・こうじ)氏の実の息子であることを近年ブログで明かしており、『ジオウ』の放映中にかつて父が所属していた青二(あおに)プロダクションに移籍している――
また伊達は景都が入院する病院の担当医として登場し、オーマジオウ=未来のソウゴの命令で景都を抹殺(まっさつ)しようと未来からやってきた怪人・カッシーン(家臣=かしん・笑)の襲撃から景都を救うためにバースに変身、病院の中庭でカッシーンと戦う姿が描かれる。
これまで柔道しかやってこなかったために将来の夢を完全に絶(た)たれたなどと絶望しかけた景都に、伊達は世界各国の紛争(ふんそう)地帯で医療活動を行う「戦う医者」だった過去話や、その後出会った仲間たちによって人生が大きく変わった体験談から、
「何があるかわからないから人生はおもしろい」
と諭(さと)すのだ。
『仮面ライダーOOO』の完全な後日談として描かれていること自体がすばらしいが、この伊達の言葉が景都に心の変遷(へんせん)をもたらす契機となっていることがもっとすばらしいのである。
なお伊達を演じる岩永洋昭(いわなが・ひろあき)氏は『OOO』当時の短髪角刈りとは異なり、ヘアスタイルが金髪ロン毛(笑)に激変しているが、むしろ伊達が再び「戦う医者」として世界各地を回る間にさまざまな修羅場(しゅらば)を経験したことがうかがえるようでもあり、これも『OOO』の後日談として立派に機能しているとさえ思えるほどだ。
*重要なのは何になるかじゃない。誰のために何をしたいかだ!
だが、今回もっとも景都の成長に大きく貢献(こうけん)したのは、進路指導室での景都とスウォルツ先生とのやりとりを聞いていたオーラが景都を警察官にしようと警視総監の父(爆)に頼んで紹介してもらった、風都(ふうと)警察署の超常犯罪捜査課の課長刑事・照井なのだ。
待ち合わせ場所の喫茶店で全身真っ赤なライダースーツに包まれた照井を見てソウゴが
「刑事さんですか?」
とたずねるや、照井が
「オレに質問するな」
と返すのは完全にお約束だが(笑)、『ジオウ』でのソウゴの
「なんか、イケる気がする」
やオーラの
「悪い知らせ」
ウォズの
「祝え!」
をはじめとする定番セリフも今回はふんだんに使われており、やはりそれらは『仮面ライダーW』や『ジオウ』の世界観の再現には欠かせないものであるだろう。
警官になることに気がすすまない景都に、照井は
「重要なのは何になるかじゃない。誰のために何をしたいかだ」(大意)
と云い聞かせる。
これは先述したアニメ『SHIROBAKO』のテレビシリーズ前半で「たどりつきたい場所」=「着地点」をキーワードに、それまで停滞していた状況にあった登場キャラたちが「着地点」を見つけたことで好転するさまを並行して描いていた展開を彷彿とさせるものだ。
主人公のあおいは仲間たちが「夢」に向かって前進する中、自身が日々の業務に忙殺(ぼうさつ)されるだけであることにシリーズ後半で思い悩むようになるが、
「やりたいことなんてない。これから見つけられるかどうかもわからない。でも、みんながやりたいことがあるなら、それを援護(えんご)することはできる!」
と、まさに『仮面ライダー555』の主人公・乾巧(いぬい・たくみ)=仮面ライダーファイズの名セリフ、
「オレには夢がない。でも、夢を守ることはできる!」(https://katoku99.hatenablog.com/entry/20031102/p1)
と同じく「夢の守り人」としての「着地点」を見いだしたのだ。
そして「誰のために何をしたいか?」との観点が照井のみならず、仲間であるソウゴやツクヨミからも提示されることで、そのドラマ性はいっそう高められているのだ。
ソウゴに「悲劇のヒロイン」呼ばわりされた景都は激高するが、そもそも景都が柔道をはじめたのはいじめられっこを守るために上級生にも勝てるほどに強くなりたいとの動機であったことを、景都はソウゴとツクヨミから思い知らされる。
黒髪ロングヘアの清楚(せいそ)な美少女であるツクヨミに景都はひそかに想いを寄せているのだが、
「あのころの明光院クンはカッコよかった。でも、今の明光院クンは全然カッコよくない!」(大意)
との痛烈な一撃も、確かに景都に心の変遷をもたらしたことだろう。
だがそれ以上に景都の心を動かすこととなったのは、再度景都を倒そうと現れたカッシーンに、
「オレが王様になりたいのはみんなを守るためだ!」(大意)
と叫んだソウゴが単身カッシーンに立ち向かい、景都を守ろうとしたことだ。
繰り返すが今回のソウゴは仮面ライダージオウへの変身能力をもたない、完全な「普通の高校生」なのだ。そんな「普通の高校生」が体をはって「誰のために何をしたいか?」を景都に問いかけたあげくにカッシーンに連れ去られてしまったことで景都がついに「やるべきこと」を見いだすに至る展開は、まさに先述した『SHIROBAKO』で語られた、
「たどりつきたい場所がハッキリすると、やるべきことが見えてくるんだな」
を彷彿とさせるものなのだ!
なおこのバトル場面は都心にある駅で通常客の乗降には使われないプラットホームの端(はし)の方で撮影されており、時折キャラの背景を電車が通過することで活動する都会が舞台であることを存分に示している。
今回もおそらくは低予算なのだろうが、廃工場や造成地や採石場ばかりではなく(笑)、こうした工夫で「普通の高校生」が主人公である物語として現実感・リアル感を醸(かも)しだす演出もまた好印象だった。
*「昭和」「平成」「新時代」と継承される「赤い」仮面ライダー伝説!
照井の真っ赤なバイクに同乗してソウゴが囚(とら)われた廃工場にたどり着いた景都は、自身がやりたかったのは決して柔道ではなく、それはあくまで「みんなを守る」との「着地点」のためにかつて景都が選んだ手段のひとつに過ぎず、「ソウゴを守る」ために未知の生命体であるカッシーンに勝てるような力がほしいと、景都は激アツに絶叫する!
景都の脳裏(のうり)でリセットされる前の仮面ライダーゲイツの記憶がフラッシュバック、景都はついに仮面ライダーとして覚醒するが、変身ポーズをとる前に包帯が巻かれた右足の血まみれになった5本の指をアップでとらえた演出は、「ソウゴを守る」想いの最大の象徴なのだ!
「ヒーロー誕生!」とでも呼ぶべきカタルシスにあふれる音楽が鳴り響(ひび)く中、ゆっくりと起きあがる景都を廃工場の天井を背景にあおりでとらえ、変身ポーズをキメる景都をスローで表すタメたっぷりの演出が、「たどりつきたい場所」をさがし求めてきた景都のドラマのクライマックスとして最高最大のカッコよさを描き尽くす!
「変身!」
全身がメタリックな赤に包まれた仮面ライダーゲイツのデザインは、バイクのフルフェイスヘルメットのようなマスクにバイクのハンドル型をした変身ベルト・アクセルドライバー、背中にはタイヤのようなパーツが付いた仮面ライダーアクセルもまた全身がメタリックレッドであるのと共通しており、同じ赤いレジェンドヒーローと新ヒーローが繰りだす「ダブルライダーキック!」でカッシーンが爆発炎上する場面に激アツなカッコよさを与えるために、景都を導く先輩ライダーとして照井が選ばれたとの理由もあるだろうがそれだけではない。
今回も仮面ライダーになった動機を「最初は復讐(ふくしゅう)だった」と景都たちに語ったように、照井は家族をドーパント(怪人)に殺されたのを発端として仮面ライダーとなるに至った、同じ赤いマスクの「昭和」の『仮面ライダーV3(ブイ・スリー)』(73年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20140901/p1)の主人公・風見志郎(かざみ・しろう)=仮面ライダーV3と同じ出自を持つ男だ。
だが当初はその「着地点」が「復讐を果たす」だった照井は、その相手である悪徳医師・井坂深紅郎(いさか・しんくろう)が変身したウェザー・ドーパントに苦戦する中、『W』の主人公のひとり・左翔太郎(ひだり・しょうたろう)=仮面ライダーWが捨て身で自身を救おうとしたのを契機として心の変遷を遂げていき、最終的には「着地点」が「風都の街を守る」へと変化したのだ。
この照井と翔太郎の関係性はまさに今回の景都とソウゴへと継承されたものであり、その変化によって景都が「着地点」を見いだすに至るドラマ性を最大限に高めるために、景都を導く存在としては照井が最も適任だとされたのではないのだろうか?
自身を「着地点」へと導いてくれた照井に景都が
「ありがとうございました!」
と深々と頭を下げる描写はいかにも体育会系のノリではあるが(笑)、先輩ライダーに対する最大限の敬意を示すことで景都のキャラを掘り下げるにはまさにうってつけの演出だろう。
また2019年は『仮面ライダーW』放映10周年だったにもかかわらず、『ジオウ』のテレビシリーズや劇場版に翔太郎やもうひとりの主人公・フィリップがいっさい登場しなかったことを思えば――これはもちろんフィリップを演じた菅田将暉(すだ・まさき)がブレイクしすぎたことが大きいのだが――、熱心な『W』のファンとしては照井を演じた木ノ本嶺浩(きのもと・みねひろ)氏のゲスト出演はまさに待望のものとして映ったに相違ない。
今回登場したレジェンドライダーの中で唯一(ゆいいつ)草加=仮面ライダーカイザのみは、先述した駅のホームの場面でカッシーンに襲われる景都を救うために海東が呼び寄せる存在として登場するだけであり、正直誰でもよかったという感は否(いな)めない(笑)。
ただメカニックライダーとしてその元祖の『仮面ライダーX(エックス)』(74年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20141005/p1)から拝借(はいしゃく)したのであろう「X」を大きく配した顔面にパープルの目、黒の全身に黄色のフォトンストリームなるラインが走るカイザのデザインは、現在の観点からしても充分にカッコいい!
あと草加が戦いのあとにウェットティッシュ(?)で執拗(しつよう)に両手の指を拭(ぬぐ)うさまは、「あ~ぁ、また手を汚しちまったぜ」とでも云わんばかりであり、そのイヤ~なイヤ~なキャラを印象づける演出として絶妙に機能している(爆)。
*ソウゴとツクヨミも仮面ライダーとして覚醒!
さて海東から仮面ライダーディエンドの能力を奪った白ウォズは、アナザーディエンドウォッチでディエンドの意匠(いしょう)であるメタリックブルーのラインが全身に走る巨大な2本角の怪人・アナザーディエンドに変身するが、その変身はテレビシリーズのアナザーライダーのようにウォッチを体内に埋めこむのではなく、なんと口から飲みこむかたちであり(笑)、そのネタキャラぶりが存分に発揮された演出といえよう。
そしてアナザーディエンドの真の目的は景都を「救世主」にするのではなく、仮面ライダーゲイツとして覚醒した景都の能力をも奪って自身が「救世主」となって世界を支配することであるのが明らかにされる。
そのクライマックスでは仮面ライダーとして覚醒した景都のみならず、テレビシリーズで白ウォズが所持していた、書いたことがすべて実現してしまう魔法のノート=かの国民的人気アニメ『ドラえもん』(79年~)に登場しそうな便利アイテム(笑)をアナザーディエンドから奪った海東が「4人の仮面ライダーが集結する」(大意)と書いたことで、本物のウォズ=黒ウォズ(笑)が現れるのみならず、「普通の高校生」として描かれてきたソウゴとツクヨミまでもがライドウォッチで仮面ライダーグランドジオウと仮面ライダーツクヨミに変身してしまうのだ!
一見「ご都合主義」には見えるものの、ソウゴは先述した駅のホームの場面で「王様になる」ためにみんなを守る姿が描かれており、ツクヨミも将来の夢として「お医者さんになってみんなを守る」と景都に語る場面があった。
つまり「みんなを守る」との「着地点」がハッキリした高校生たちが今何をすべきか? を描く物語のクライマックスとして、これは「ご都合主義」どころか必要不可欠な描写であり、景都やウォズも含めた4人の仮面ライダーの横並び同時変身は、キャラの深い掘り下げやドラマ性を高めるための作劇的技巧の一環として行われたものに相違ないのだ!
特にツクヨミの変身はテレビシリーズではEP48『2068:オーマ・タイム』ラストのわずか1回こっきりだったため、初めての変身の割にはあまりにも普通に変身ポーズをキメていた(笑)ソウゴとは異なり、おっかなびっくりでとまどいながら変身していたツクヨミの姿はリアルでもあり、また可愛(かわい)らしくもあった。
白昼のバトルなのに空に輝く三日月(笑)を背景に、頭部に造形された黄色い三日月を輝かせながらカッシーンの大群にキックを見舞う仮面ライダーツクヨミと、ウォズが変身した仮面ライダーギンガファイナリーがやはり白昼の空に太陽系の惑星群を浮かべ、それらから光線技を炸裂(さくれつ)させる「超ギンガエクスプロージョン!」をカッシーンたちに浴びせるバトルアクションを並行して描いた演出もセンスにあふれていた。
だが廃工場内でのバトル場面でグランドジオウが全身赤の仮面ライダーファイズブラスターフォーム、右半身が白で左半身が黒の仮面ライダーWファングジョーカー、全身パープルで恐竜のようなフォームの仮面ライダーオーズプトティラコンボと、今回登場するレジェンド2号ライダーたちが『仮面ライダー555』『仮面ライダーW』『仮面ライダーOOO』が出自であるのとあわせるかたちでそれらの1号ライダーの最強形態を一気に召還する演出もまた絶品だったのだ。
そればかりかアナザーディエンドもやはり『555』『W』『OOO』を出自とする怪人アークオルフェノク、スミロドン・ドーパント、恐竜系グリードを召還してゲイツにぶつける徹底ぶりは、近年の仮面ライダーやスーパー戦隊の劇場版に過去の悪の組織が登場しても戦闘員ばかりで怪人軍団が登場しないのと比べ、雲泥(うんでい)の差があるといっても過言ではないほどである。
さらに極めつけは海東がディエンドウォッチを取り戻してくれたお礼にと、『仮面ライダーアギト』(01年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20011103/p1)の仮面ライダーG3(ジー・スリー)から『ジオウ』のゲイツに至る2号ライダーのライダーカード19枚を景都に投げ渡すや、それがゲイツマジェスティライドウォッチと化し、
「マジェスティタイム!
G3!
ナイト!
カイザ!
ギャレン!
イブキ!
ガタック!
ゼロノス!
イクサ!
ディエンド!
アクセル!
バース!
メテオ!
ビースト!
バロン!
マッハ!
スペクター!
ブレイブ!
クローズ!
の音声ガイダンスとともに、赤いボディに歴代2号ライダーの黄金のレリーフが全身に散りばめられ、金のマントを翻(ひるがえ)した仮面ライダーゲイツマジェスティが誕生したことだ!
もちろんこれは歴代レジェンド1号ライダーを召還可能な仮面ライダーグランドジオウと同様のデザイン・能力を誇る存在として描かれたのだが、歴代レジェンドライダーが集結した過去の劇場版でも1号ライダーばかりで2号以降の仮面ライダーには活躍の場がほとんど与えられる機会がなかったことを思えば、これはまさしく快挙というよりほかになく、『ジオウ』の続編だからこそ成し得たワザだといえるだろう。
『仮面ライダー龍騎(りゅうき)』(02年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20021102/p1)の2号ライダー・仮面ライダーナイトの必殺剣・ウイングランサーや『仮面ライダー電王』(07年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20080217/p1)の2号ライダー・仮面ライダーゼロノスの飛び道具・ゼロガッシャーボウガンモードなどを披露したゲイツマジェスティは、宙に浮かんだ歴代2号ライダー19人の幻影を合体させ、アナザーディエンドに必殺キックを放った!
ゲイツマジェスティが着地すると同時に背景で炎が燃えあがる演出は確かに定番とはいえ、ここで注目すべきはゲイツマジェスティが左足でキックを放っていることだ。
先述したように景都は柔道の大会で右足に重傷を負い、カッシーンにさらわれたソウゴを捜す描写などでその右足の指先が血で染まっているのが強調されてきたことから、ゲイツマジェスティが左足でキックをキメるアクション演出は、本編で描かれてきたドラマ性をクライマックスで最大に高めるための作劇的技巧として行われたものであるだろう。
*「この時代」だからこそ観たい明るく楽しい作風!
景都に敗れた白ウォズは黒ウォズが大きく吸いこんだ息とともに口から飲みこまれてしまう(爆)という、まるで日本昔ばなしか世界名作童話みたいなオチは、本作がアダルト層を対象としながらも元のテレビシリーズが基本的には就学前の幼児や小学校低学年をメインターゲットとした「子供番組」であることが忘れられてはいない演出かと思え、個人的には好印象だ。
ただ白ウォズと彼が所持していた魔法のノートが消滅しても、景都はともかくソウゴとツクヨミの手元にも、仮面ライダーに変身可能なライドウォッチはそのまま残ることとなった。
「王様」になりたいと願うソウゴ、「救世主」になりたいと願う景都、どっちの夢を応援する? との問いに、ツクヨミは
「どっちも。だって友達だも~ん」
と答え、広い公園の芝生を駆けめぐる3人の高校生の間でワイワイキャッキャとした歓声がこだまする……
本作はナイトシーンや雨の場面が皆無(かいむ)に近いほどに、全編に渡って白い雲が浮かぶ青空のもとで撮影された場面が圧倒的に多いのだが、あくまで子供を対象としたテレビシリーズとは異なり、熱心なマニア向けとして従来製作されてきた仮面ライダーやスーパー戦隊のオリジナルビデオ作品を思えばこれはかなり異例のことであり、ややリアル寄り&ハード寄りだったそれらとは明確に作風を差別化した印象が感じられる。
また冒頭のソウゴが家を出る場面からラストシーンに至るまで、それもアナザーディエンドとのクライマックスバトルの場面でさえも、全編に渡ってセミの鳴く声が音響演出として用いられているのも特筆すべきだ。
もちろん残暑厳しい9月ならではの季節感を示す演出としても機能しているのだが、やはり高校生男女のなかよし3人組が地球の平和を守るために戦ったヒーローアニメ『SSSS.GRIDMAN(グリッドマン)』(18年・https://katoku99.hatenablog.com/entry/20190529/p1)でもシリーズを通してセミが鳴いていたことを思えば、このセミの鳴き声は青春学園群像劇を描くには欠かせないアイテムと化しているのかもしれない。
それにしても、今回景都・ソウゴ・ツクヨミが「普通の高校生」として描かれたことに、個人的には先述した『仮面ライダーフォーゼ』の第33話『古・都・騒・乱』&第34話『天・穴・攻・防』の前後編を彷彿とせずにはいられなかった。
これは舞台となる天ノ川学園高校の京都への修学旅行が描かれる中、主人公・如月弦太朗(きさらぎ・げんたろう)=仮面ライダーフォーゼに恋する同級生・優希奈(ゆきな)がゲスト主役として登場し、あまりにも弦太朗を独占しようとするがために、同じ班の2号ライダー・朔田流星(さくた・りゅうせい)=仮面ライダーメテオやヒロインの城島(じょうじま)ユウキ、秀才の歌星賢吾(うたほし・けんご)が敵組織の京都での暗躍をキャッチしながらも優希奈に翻弄(ほんろう)されつづけ、思うように行動できずに困り果ててしまう。
その過程が完全なドタバタラブコメディとして描かれながらも、後編のクライマックスで意を決した弦太朗が優希奈の眼前で変身しようとするや、優希奈はすでに弦太朗が仮面ライダーであることを知っていたと告白し、
「普通の高校生になろうよ!」
と弦太朗の腰から変身ベルト・フォーゼドライバーを奪い去ってしまうのだ!
再三ギャグ演出を炸裂させながらも、そこにしっかりと高いドラマ性が内包されていたこの前後編を担当したのは、今回の『ゲイツ、マジェスティ』の本編を演出した諸田敏(もろた・さとし)監督だ。
諸田監督といえば同じ『フォーゼ』では3年生の風間美羽(かざま・みう)と大文字隼(だいもんじ・しゅん)のカップルを中心にプロムなるダンスパーティを高校生活最後の思い出として描いた第25話『卒・業・後・髪』&第26話『有・終・輪・舞』の前後編、『仮面ライダーエグゼイド』(16年)の3号ライダー・花家大我(はなや・たいが)=仮面ライダースナイプ――正確には「0号ライダー」と呼ぶべきだが――とセカンドヒロイン・西馬(さいば)ニコの恋愛模様を描いた第27話『勝利に捧(ささ)ぐlove&peace(ラブアンドピース)』といったあたりが個人的には印象深いところだ。
いずれもコミカル演出にムダにデジタル技術を使いまくる(笑)ほどの全編ドタバタラブコメディでありながらも、クライマックスでしっかりと泣かせてくれた名編なのだ。
今回は景都・ツクヨミ・オーラの三角関係についてはさして深入りしておらず、やはりビデオ販売作品ゆえの低予算の関係かコミカル演出にムダにデジタル技術を使いまくることもなかったが(笑)、景都・ソウゴ・ツクヨミが喫茶店から出ていったがために、3人が注文したアイスカフェオーレが全部照井のテーブルに運ばれてしまい、照井が苦笑した表情でウエイトレスに会釈(えしゃく)する(爆)場面など、物語の進行を阻害しないかたちでさりげなく点描されたコミカル演出はやはり絶品だったものだ。
またゲイツマジェスティがアナザーディエンドに勝利したり、自身が仮面ライダーに変身できた際に
「やったぁ~~~!!」
などとおおげさにハシャギまくるソウゴの姿も、決して地球の平和を守るという使命を背負うワケではない「普通の高校生」としての姿が的確に描かれていたといえるだろう。
意外なことに、調べてみたら実は諸田監督は『ジオウ』のテレビシリーズを全49話中計13話と最多演出を誇っていたのだが、歴代レジェンドライダー続々登場もさることながら『ジオウ』が大人気となったのは、明るく楽しい作品を得意とする氏の作家性も大きく貢献したのではなかろうか?
なお脚本を務めたのは『ジオウ』を計19話執筆した毛利亘宏(もうり・のぶひろ)氏だが、氏は『宇宙戦隊キュウレンジャー』(17年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20180310/p1)でメインライターを務めた以外、自身は他者がつくった主幹をつないで広げる方が性に合っているとして、一貫してサブライターに徹している。
今回の『ゲイツ、マジェスティ』では確かに「他者がつくった主幹をつないで広げる」氏の作家性が存分に発揮されていたが、ここまで手堅(がた)い仕事を見せられると『キュウレンジャー』のように氏がメインライターとして再度登板することを期待せずにはいられないのだ。
エンドロールのあと、
「救世主になる!」
と書かれた景都の進路希望を見て、
「これはおもしろくなりそうだ」
とスウォルツ先生が不気味にほくそ笑(え)む描写がある、
さらなる続編をにおわせるラストには期待感が増すばかりだが、おそらくスウォルツ先生は悪の組織・タイムジャッカーのリーダーの生まれ変わりなどではなく、単に威圧感タップリの「普通の先生」として今後も描かれることだろう(爆)。
さて筆者が在住する静岡県内では当初この『ゲイツ、マジェスティ』は浜松市のTOHO(東宝)シネマズ浜松のみの上映であり、静岡市に在住する筆者としては移動の時間や交通費の関係(汗)から鑑賞をあきらめていた。
だが周知のとおり、2020年2月26日に安倍晋三(あべ・しんぞう)首相が新型コロナウィルス感染拡大防止のために大規模イベントなどの自粛(じしゅく)を要請して以来、映画『劇場版 ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス』(20年・松竹)、アニメ映画『プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日』(20年・東映)――なお同年5月16日からの公開が先日決定しているが……――、アニメ映画『映画ドラえもん のび太の新恐竜』(20年・東宝)――こちらは同年8月7日の公開予定となった――をはじめ、主に子供向け映画を中心に公開延期が続出、全国の映画館で再上映作品を流すしかない事態に陥(おちい)ったためか、『ゲイツ、マジェスティ』が静岡市のシネシティザートでも同年4月10日から急遽(きゅうきょ)上映されることとなったのだ。
まさに幸か不幸かといったところだが、これに前後して「緊急事態宣言」が出された7都府県ではそもそも映画館自体が休業させられる憂(う)き目にあっているだけに、今回の鑑賞には正直若干(じゃっかん)の罪悪感をおぼえずにはいられないところだった。
それにしても子供向け映画の公開が続々延期となる中、この『ゲイツ、マジェスティ』だって観たがる子供がいるんじゃないのか? と心配したものの、土曜も日曜も客は10人にも満たず、子供の姿はただのひとりも存在しなかったのだ。
そもそも「緊急事態宣言」が出ていないにもかかわらず、静岡市中心部の繁華街自体が不気味なくらいに閑散(かんさん)としているのだから……
つい陰鬱(いんうつ)な気分に陥りがちの人々も多いことだろうが、『ゲイツ、マジェスティ』はそれを吹っ飛ばしてくれることうけあいの実に楽しい作品なので、映像ソフトが発売されたらぜひご家庭で楽しんで頂きたく思っている。
なお、自称「非国民」の筆者(大爆)としては、一連のコロナ騒動に関して日本政府・マスゴミ・庶民(しょみん)らに対して云いたいことは山ほどあるのだが、それは別の機会とさせて頂く。
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